JP2015092314A - バックアップ管理システムおよびバックアップ管理方法 - Google Patents

バックアップ管理システムおよびバックアップ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クラウド利用者に対してクラウド事業者における非公開情報を公開することなく、クラウド利用者の所望要件に応じたバックアップを可能とする。
【解決手段】バックアップ管理システム100において、各クラウドサービス10におけるコンピュータリソースの提供場所を一意に特定した位置特定情報、または該当提供場所を含む所定範囲を特定した範囲特定情報の少なくともいずれかを格納した場所管理テーブルを保持し、クラウドサービス10の利用者3からの、バックアップ対象とするコンピュータリソースと、バックアップ要件とに関する指定を受け付け、利用者からの指定と、場所管理テーブルが格納する各コンピュータリソースの位置特定情報または範囲特定情報の少なくともいずれかとに基づいて、バックアップ対象とされた該当コンピュータリソースとの位置関係がバックアップ要件を満たすコンピュータリソースを、バックアップ先として特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バックアップ管理システムおよびバックアップ管理方法に関するものであり、具体的には、クラウド利用者に対してクラウド事業者における非公開情報を公開することなく、クラウド利用者の所望要件に応じたバックアップを可能とする技術に関する。
近年、クラウドサービス(以下、クラウド)と呼ばれる、ネットワーク(特にインターネット)をベースとし、コンピュータリソースを利用可能とするサービスが広まりつつある。クラウド利用者は、このように提供される1または複数のクラウドのコンピュータリソースにネットワーク経由でアクセスし、提供サービスを利用することとなる。
この一つのユースケースとして、あるクラウドから別のクラウドへデータのバックアップを行う場合がある。こうした状況に対応するものとして、例えばクラウドにより提供される記憶領域をサービス利用者の端末の記憶領域としてマウント(対応付け)し、OS(Operationg System)によるコピー機能等を用いて、2つのクラウド間でデータをバックアップ(コピー)する技術(特許文献1参照)が提案されている。
この他にも、OSS(Open Source Software)や市販Softwareの中に、インターネット経由でクラウド間のバックアップを可能とするものが出現してきている。
US2010/0241731
上述のごとく、クラウド利用者は従来技術を用いてクラウド間でのデータバックアップを行うことはできる。一方、クラウドを提供するクラウド事業者は、運用上の各種リスクを回避すべく、外部者となるサービス利用者に対して開示する内部管理情報の範囲を厳しく制限することが一般的である。そのため、クラウド利用者が、そうした内部管理情報を踏まえた特定のバックアップを行う要望を持っているとしても、内部管理情報を自在に利用できない現状においてその実行は困難である。
例えば、クラウド事業者が外部に公開していない内部管理情報として、コンピュータリソースが物理的に存在するデータセンタ(以下、DC)位置の情報がある。この場合、クラウド利用者はDC位置を正確に把握できないままバックアップ作業を実行することになるため、バックアップ元データとバックアップ先データの両方が物理的には同一DC内に存在してしまう事態が容易に起こりうる。該当状況下においてDC障害が発生すると、バックアップ元およびバックアップ先の両データともにアクセス不能になり、可用性が大きく低下することになる。
そこで本発明の目的は、クラウド利用者に対してクラウド事業者における非公開情報を公開することなく、クラウド利用者の所望要件に応じたバックアップを可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明のバックアップ管理システムは、各クラウドサービスにおけるコンピュータリソースの提供場所を一意に特定した位置特定情報、または前記提供場所を一意に特定せず該当提供場所を含む所定範囲を特定した範囲特定情報の少なくともいずれかを格納した場所管理テーブルを保持する記憶装置と、前記クラウドサービスの利用者からの、バックアップ対象とするコンピュータリソースと、バックアップ要件とに関する指定を、通信装置ないし入力装置を介して受け付ける処理と、前記利用者からの指定と、前記場所管理テーブルが格納する各コンピュータリソースの位置特定情報または範囲特定情報の少なくともいずれかとに基づいて、前記バックアップ対象とされた該当コンピュータリソースとの位置関係が前記バックアップ要件を満たすコンピュータリソースを、バックアップ先として特定する処理を実行する演算装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のバックアップ管理方法は、各クラウドサービスにおけるコンピュータリソースの提供場所を一意に特定した位置特定情報、または前記提供場所を一意に特定せず該当提供場所を含む所定範囲を特定した範囲特定情報の少なくともいずれかを格納した場所管理テーブルを保持する記憶装置を備えたコンピュータが、前記クラウドサービスの利用者からの、バックアップ対象とするコンピュータリソースと、バックアップ要件とに関する指定を、通信装置ないし入力装置を介して受け付ける処理と、前記利用者からの指定と、前記場所管理テーブルが格納する各コンピュータリソースの位置特定情報または範囲特定情報の少なくともいずれかとに基づいて、前記バックアップ対象とされた該当コンピュータリソースとの位置関係が前記バックアップ要件を満たすコンピュータリソースを、バックアップ先として特定する処理とを実行することを特徴とする。
本発明によれば、クラウド利用者に対してクラウド事業者における非公開情報を公開することなく、クラウド利用者の所望要件に応じたバックアップが可能となる。
第一実施形態におけるバックアップ管理システムを含むネットワーク構成図である。 第一実施形態のバックアップ管理システムによるクラウド管理概念を示す図である。 第一実施形態において想定する管理対象クラウドの全体構成図である。 第一実施形態のバックアップ管理システムを成す管理サーバの構成例を示す図である。 第一実施形態におけるクラウドデータセンタ管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 第一実施形態におけるサービス管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 第一実施形態におけるネットワーク管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 第一実施形態におけるリソース管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 第一実施形態におけるバックアップ候補テーブルのデータ構成例を示す図である。 第一実施形態におけるバックアップ管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 第一実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例1を示す図である。 第一実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例2を示す図である。 第一実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例3を示す図である。 第一実施形態における入力GUI例を示す図である。 第一実施形態における出力GUI例を示す図である。 第一実施形態におけるバックアップ状態表示用のGUI例を示す図である。 第二実施形態におけるクラウド評価テーブルのデータ構成例を示す図である。 第二実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例を示す図である。 第二実施形態における入力GUI例を示す図である。 第三実施形態における入力GUI例を示す図である。 第三実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例を示す図である。 第四実施形態におけるバックアップ管理システムを含むネットワーク構成図である。 第四実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例を示す図である。
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、第一実施形態におけるバックアップ管理システムたる管理サーバ100(以下、管理サーバ)を含むネットワーク構成図である。図1に示す管理サーバ100は、クラウド利用者に対してクラウド事業者における非公開情報を公開することなく、クラウド利用者の所望要件に応じたバックアップを可能とするコンピュータ装置である。
まず、管理サーバ100と、当該管理サーバ100が管理対象とするクラウド(クラウドサービス)との関係についてネットワーク構成も含めて説明する。なお、ここでは第一実施形態におけるネットワーク構成として説明を行うが、特に明示しない限り、他の実施形態においても同様に適用するものとする。
管理サーバ100の管理対象であるクラウド11〜13は、ネットワーク5で結ばれた端末4を介してクラウド利用者3に提供されるサービスであり、クラウド事業者により提供されている。また、こうしたクラウド11〜13が提供する仮想のコンピュータリソース(以下、仮想リソース)21、22、23らは、それぞれDC(データセンタ)31、32において物理的に存在、すなわち実装されている。DC31、32はDC事業者により管理されている。従って、クラウド事業者とDC事業者らが互いに連携し、クラウド11〜13が提供されることとなる。なお、以降の説明において、クラウド11〜13を総称する場合はクラウド10、仮想リソース21、22、23を総称する場合は仮想リソース20、DC31、32を総称する場合はDC30、として説明する。
一方、クラウド利用者3は、ネットワーク5経由で端末4を各クラウド11〜13に接続し、上述の如くクラウドにて提供される仮想リソース21〜23を利用する。こうしたクラウドの構成や利用形態については既存のものと同様である。
例示した構成において、クラウド利用者3、クラウド事業者、およびDC事業者の各者がそれぞれ情報を把握する範囲は、図1にて示す通り、DC事業者についてはそれぞれのDCを中心とした範囲61、各クラウド事業者についてはそれぞれ提供するクラウドを中心とした各範囲63〜65、また、クラウド利用者3は利用するクラウド上のコンピュータリソースを中心とした範囲62である。すなわち、各者それぞれが情報を把握できる範囲は異なっている。
ここで、例えばクラウド事業者は、セキュリティ上の理由等から、クラウド利用者3に対してDC位置等の情報を開示していない場合がある。またDC事業者は、顧客情報保護等の理由から、クラウド利用者3とコンピュータリソースとの対応関係を把握しない場合がある。
そうした状況において、例えば災害対策(ディザスタリカバリ、以下DR)目的として、クラウド利用者3が、クラウド11(図中のクラウドA)上の仮想リソース21のデータを、クラウド12(図中のクラウドB)の仮想リソース22にバックアップしたとする。しかしながら、上述したとおり、クラウド利用者3は、DC30の情報を持たないため、当該バックアップ動作によって、同一DC31の物理リソース33から物理リソース34にバックアップすることとなる。もしもDC31が被災したならば、この被災に伴ってDC31における物理リソース33および物理リソース34共に何らかの損害を受け、格納データが消失するリスクがある。クラウド利用者3と同様にクラウド11のクラウド事業者であっても、クラウド12のクラウド事業者に関する内部管理情報は持ち得ないため、互いに同じDC31を利用していることを把握出来ず、上述したような同一DC内でのバックアップ処理を抑止することはできない。またDC事業者も、クラウド利用者の意図を把握できないため抑止できない。
そこで、こうした状況を回避すべく、上述した各者間で異なる情報の把握範囲61、62、63〜65の区切りは維持しつつ、管理サーバ100においては、内部管理情報120として、各DC30のような物理的な構成に関する情報やクラウド10上の仮想リソース20の情報を保持し、この内部管理情報120を用いてバックアップの管理や制御を行うこととする。管理サーバ100が保持する情報の詳細については後述する。
こうした管理サーバ100が、クラウド10を管理対象としてバックアップ管理を行う図1に示す構成であれば、クラウド利用者3が管理サーバ100にバックアップ指示を行うと、当該管理サーバ100は内部管理情報120を用いてバックアップ先の適性を判定し、クラウド利用者3へのバックアップ先の通知や、それに伴う実際のバックアップ処理の実行等を行う。なお、管理サーバ100が、DC間の接続情報であるネットワークトポロジに関する情報(後述するネットワーク管理テーブル123)を保持する場合、インターネット51(経路81)を介したバックアップ処理しかできなかったものを、例えば専用線52(経路82)を介したバックアップ処理も可能となる。
以上に述べた構成、機能により、クラウド利用者3は自身の望むバックアップ要件(バックアップ目的や仕様、コスト、バックアップ時間等)に合ったバックアップを行うことが可能となる。他方、管理サーバ100が提供するバックアップ管理機能をクラウド事業者が利用することにより、クラウド利用者3に対して、バックアップ機能に関して従来よりも高付加価値なサービスを提供可能となる。
−−−第一実施形態−−−
以降で、本発明の第一実施形態について説明する。なお全ての実施形態は、本発明の特徴を示すための例であって、本発明を限定するものではない。図2は、第一実施形態の管理サーバ100によるクラウド管理概念を示す図であり、具体的には、管理サーバ100による管理対象とするクラウド10、およびこれに関わる登場人物を示している。図2で示すクラウド10の例としては、記憶領域240や仮想サーバ(以下、VM)25のような仮想リソース20を提供するIaaS(Infrastructure as a サービス)15、DB26やUI(User Interface)開発基盤27のようなコンピュータリソースを提供するPaaS(Platform as a サービス)16、CRM(Customer Relationship Management)28やMail29といったコンピュータリソース(アプリケーション)を提供するSaaS(Software as a Service)17、等の種類がある。
クラウド事業者1は、こうしたクラウド10のうち1または複数を1事業者で提供する。クラウド管理者2は、このように提供されるクラウド10の1または複数を管理する管理サーバ100(または管理サーバ100に接続した端末4)を利用してクラウド管理を行う。クラウド管理の一例は、コンピュータリソースを直接利用するクラウド利用者3へのコンピュータリソースの割り当て等が該当する。
クラウド管理者2は、クラウド利用者3やクラウド事業者1が兼ねてもよいし、企業等のIT(Information Technology)管理者や複数クラウドの管理を専門に行うCSB(Cloud Service Broker)等であってもよい。
第1実施形態における管理サーバ100が管理対象とするバックアップは、クラウド事業者が異なるIaaS15の間で行うものであってもよいし、クラウド事業者1の違いによらずPaaS16とSaaS17のように、種類が異なるクラウド間で行うものを対象としてもよい。
図3は第一実施形態において想定する管理対象クラウドの全体構成図である。ここで各クラウドは、クラウド利用者3に提供するための仮想リソース20と、これに外部からアクセスするためのインターフェイス(以下、IF)11A、18A、19Aをそれぞれ備えている。IFの例としてはAPI(Aplication Programming Interface)を想定できる。また、いずれのクラウドも同じクラウド事業者により運用されているものとする。
クラウド利用者3は、端末4を用い、各クラウドのIFにネットワーク5経由でアクセスし、該当クラウドが提供する仮想リソース20を利用する。ここでネットワーク5としては、インターネットやVPN回線または専用線など、複数の回線形態を採用しうる。
一方、図3で示したクラウド11(クラウドA)を提供するクラウド事業者の視点からみると、提供するクラウドは、自分のクラウド11のほか、提携関係にあり該当クラウドに関する非公開情報の一部または全てを知ることができるパートナクラウド18や、該当クラウドに関する公開情報のみが得られる他社クラウド19、も含んでいる。 このうちクラウド11の内部は、クラウド利用者3に提供する仮想リソース20や、これを提供するための物理リソース33(物理サーバ36やストレージ37、ネットワークスイッチ38)が含まれる1または複数のDC31、が内部的なネットワーク53で接続された構成となっている。なお、クラウド11は、管理サーバ100やバックアップ実行基盤90を含んだ構成としてもよい。
またクラウド11のクラウド事業者から見ると、パートナクラウド18や他社クラウド19の情報は、IF18A、19A経由で得られる公開情報のみである。ただしパートナクラウド18については、契約に基づき、外部には非公開の情報(例えばDC18Cの所在情報)を持っている場合もある。
管理サーバ100は、各クラウドのIF11A、18A、19A等により、各クラウド内の仮想リソース21、18B、19Bや、物理リソースを構成するDC31、18Cにアクセスする。またクラウド11内に管理サーバ100が存在する場合は、管理サーバ100はIF11Aを経由せず、各リソースにアクセスを行ってもよい。
以降では、便宜上、管理サーバ100を、クラウド11のクラウド事業者が提供する形態として記載するが、これ以外の提供形態であってもよい。つまり管理サーバ100は、クラウド内の物理サーバやVMで動作してもよいし、クラウド外部で動作してもよい。ただし外部で動作する場合は、後述する内部管理情報120が外部に漏れないよう、例えば通信や格納データの暗号化等の技術を別途適用することとなる。
また、バックアップ実行基盤90は、バックアップ元(バックアップ対象)とバックアップ先、バックアップ経路、およびバックアップの方式(差分バックアップやフルバックアップ等、詳細後述)に関する情報を入力とし、バックアップ元からバックアップ先へ、指定された経路でのバックアップ処理(即ちデータ転送処理)を実行するものである。例えば背景技術で述べた、インターネット51経由の方法等であり、指定経路によるバックアップのためクラウド内部の設定変更(例えばネットワークスイッチ38における切替等)等を行う形態であってもよい。
以降でバックアップとは、ある時点で1回のみ実施する、ものとする。ただし常にデータが転送される構成(以下、連続バックアップ)へも適用可能である。
バックアップ実行基盤90は、このほか、クラウド11以外のクラウドや、管理サーバ100内、またはクラウド外部に存在し、クラウドのIF(IF11AやIF18A、19A等)によるクラウド制御を利用する形態であってもよい。
また管理サーバ100による処理がバックアップ先の提案や適正判定であり、バックアップを実行しない場合などは、バックアップ実行基盤90は必須の要素ではない。
続いて、管理サーバ100のハードウェア構成について説明する。図4は第一実施形態のバックアップ管理システムを成す管理サーバ100の構成例を示す図である。管理サーバ100は、OS(Operationg System)等の各種プログラム102を格納する不揮発性記憶装置で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶装置で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPU104(演算装置)、ネットワークを介して外部と通信を行うための通信IF107(通信装置)、を備える。
上述のメモリ103には、バックアップ管理を行うバックアップ管理モジュール110、内部管理情報120としての各種テーブル121〜126が格納されている。バックアップ管理モジュール110および内部管理情報120は、記憶装置101に保持されていて、CPU104が所定処理の実行にあたって記憶装置101からメモリ103に読み出して利用する。また、バックアップ管理モジュール110は、CPU104が記憶装置101に記憶されているプログラム102を読み出して実行することで実装される機能部である。
なお、バックアップ管理モジュール110における処理、および内部管理情報120の各テーブル121〜126の詳細は後述する。各テーブル121〜126に相当する情報の全部ないし一部を、バックアップ管理モジュール110における処理に応じて、管理サーバ100が各クラウドからIF11A等を介して取得し、メモリ103に保持する形態であってもよい。
なお、クラウド利用者3が端末4を介してではなく、管理サーバ100を直接操作する形態となっている場合、クラウド利用者3からのキー入力や音声入力を受け付ける入力装置1025、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置1026、を備えるとしてもよい。
次に、管理サーバ100が保持する上述の各テーブル121〜126について、そのデータ構成例を説明する。図5は第一実施形態におけるクラウドデータセンタ管理テーブル121のデータ構成例を示す図である。このクラウドデータセンタ管理テーブル121は、各クラウドのDCに関する情報を管理するテーブルである。このクラウドデータセンタ管理テーブル121は、本発明において場所管理テーブルに対応する。
図5で例示するクラウドデータセンタ管理テーブル121は、クラウドの識別子であるクラウド名121Aと、該当クラウドが保有するDCの識別子であるDCID121B、クラウド事業者がWebサイト等により一般的に外部に公開しているDCの場所を示した公開場所121C、また自社クラウドのDCまたはパートナ契約に基づき取得した、外部には非公開なDCの場所情報121D、の各値を保持する。
非公開場所121Dは、自社またはパートナ契約により場所が分かっている場合はその値を、他社クラウド等により不明の場合は”−(Unknown)”と記載する。
DCID121Bは、以降ではDCID121B単体でDCを一意に識別する識別子として用いる。クラウド名121Aと合わせてDCを一意に識別する識別子であってもよいが、この場合には、クラウドは異なるがDCは同じという場合にその情報が明示されている必要がある。また場所は、非公開場所121Dが不明であるが、DCについて指定できる場合は、その単位で異なるDCIDを用いてもよい。例えば、AWS(Amazon Web Service)のAZ(Availability Zone)など、DC自体は公開していないが、物理的に離れていることが保障された論理単位が提供される場合に、一つひとつの単位にDCIDを設定してもよい。
公開場所121Cや非公開場所121Dのデータ形式は、例えばGPS(Global Positioning System)における座標情報またはその範囲データである。以降はこのGPSにおける情報の利用を前提とした説明を行うが、これ以外の形式、例えば正規化された住所(例:”xx,yy−City,zz−Prefecture,Japan”)などであってもよい。また非公開場所121Dが”−(Unknown)”でない場合、公開場所121Cは必須の要素でなくてもよい。
なお、以降の説明では、図5のテーブル121で例示した「クラウドA」を自社クラウド、「クラウドB」と「クラウドC」をパートナクラウド、「クラウドD」と「クラウドE」を他社クラウド、と仮定して説明を行う。
図6は第一実施形態におけるサービス管理テーブル122のデータ構成例を示す図である。このサービス管理テーブル122は、クラウド10の仮想リソース20を利用すべくクラウド利用者3が契約するサービスを管理するテーブルであり、本発明におけるコスト情報テーブルに対応する。
当該サービス管理テーブル122は、該当サービスを提供するクラウド名122Aと、該当クラウドで提供されるサービスを識別するためのサービスID122Bと、当該サービスID122Bを指定した場合に仮想リソースが生成されるDCとなる対象DC122Cと、該当サービスの利用料122D、の各値からなる。
サービスID122Bは、それ単体またはクラウド名122Aと合わせて、該当サービスを一意に識別するための識別子である。また、対象DC122Cは、以降の説明では単純化してサービスIDとDCが1:1に対応するケースについて記載しているが、サービスID122BとDCが1:多に対応する形態であってもよい。またサービスID122Bは、一般のクラウド利用者3に提示するサービスIDより細かな単位であってもよい。これは、一般のクラウド利用者3には混乱を避けるために単純なサービスとして見せるが、クラウド事業者内部管理では、より詳細にサービスIDを分けている場合があるためである。また、利用料122Dは、該当サービスの利用料を示している。一般にクラウド10では従量課金、即ち仮想リソース20を使った量、期間に応じて課金がなされるのが一般的であり、利用料122Dの値もそれに対応した形式の値となっている。クラウド10によって課金単位が異なる(例えば月額と時間額)場合は、単位の正規化を行うなどして当該テーブル122に格納するものとする。また従量課金以外に、売切り、すなわち契約時にのみ使用料が発生する形態に対応した値を格納しておくとしてもよい。
図7は第一実施形態におけるネットワーク管理テーブル123のデータ構成例を示す図であり、具体的には、バックアップで用いる、各クラウド10またはDC30の各間の通信関係に関する情報を保持するテーブルである。このネットワーク管理テーブル123は、本発明におけるコスト情報テーブル、通信品質情報テーブルに対応する。
当該ネットワーク管理テーブル123は、ネットワークを識別するための識別子であるNWID123A、接続先と接続元のDC30を示した接続123B、接続の種類を示す回線種別T123C、DC間の通信速度123D、通信速度123Dが帯域保証された回線なのか最大値が提示されたベストエフォート型の回線なのかを示す通信品質123E、通信の使用料123F、などの各値からなる。
一般に、提携関係にないクラウド間はインターネット接続のみで結ばれていることが一般的である(例えばNWID123AのNWx〜NWz)。一方で、自社クラウドのDC内またはパートナクラウドと自社クラウドのDC間の接続は、インターネットによる接続のほか、高品質な専用線(例えばNWID123AのNW2やNW4)等を敷設し対応している場合がある。また、こうした専用線の存在を、クラウド事業者1は外部に対して公開しない場合もある。
通信品質123Eは、値が「保証」の場合、該当回線において、通信速度123Dの値が常に利用可能であると保証されていること示している。一方で、値が「変動」の場合、該当回線において、通信速度の最大値は通信速度123Dの値となるが、実際の利用速度が保証されていないことを示している。また使用料123Fについて、一般にクラウド10では従量課金、即ち仮想リソース20を使った量だけ課金されるのが一般的である。以降ではこの形態で説明するが、売切り形態であってもよい。また課金単位が異なる場合は、適切に正規化して保持する。なおネットワーク管理テーブル123では無向グラフを想定しているが、有効グラフすなわち例えばDC1からDC2と、DC2からDC1で回線速度が異なるケースを想定してもよい。
図8は第一実施形態におけるリソース管理テーブル124のデータ構成例を示す図である。このリソース管理テーブル124は、各クラウド10上に存在する、クラウド利用者3が利用する仮想リソース20を管理するテーブルである。当該リソース管理テーブル124は、仮想リソース20の識別子であるリソースID124Aや、該当クラウドのクラウド名124B、該当仮想リソース利用に際して契約しているサービスの識別子であるサービスID124C、該当仮想リソース20の所有者(クラウド利用者3)を示すユーザID124D、該当仮想リソース20のサイズ(容量)124E、などの各値からなる。
サービスID122Cは、図6のサービス管理テーブル122にて示したもののいずれかの値である。またはサービスID122Cの代わりにDCID121Bであってもよい。また、サイズ124Eの値は、以降では、記憶領域としてクラウド利用者3が利用可能なデータサイズの上限値として扱うが、このほかクラウド利用者3が該当仮想リソース20にて使用中の実データのサイズが、サイズ124Eの値と併記またはサイズ124Eとして記載されていてもよい。
図9は第一実施形態におけるバックアップ候補テーブル125のデータ構成例を示す図である。このバックアップ候補テーブル125は、バックアップ管理モジュール110の内部処理で用いる、バックアップ先の候補に関する情報を保持するテーブルである。当該バックアップ候補テーブル125は、候補の識別子であるプランID125A、該当候補をバックアップ先として使用するサービスを示すサービスID125B、該当候補をバックアップ先とした際に使用されるDC30を示す対象DC125C(ただしサービスID125Bを持つので省略可)、バックアップ時に使用する回線を示した経路125D、該当プランIDでバックアップを行った場合のコスト見積り値を示すコスト125E、バックアップ所要時間の見積り値を示す時間125F、および該当プランの推奨度を示す優先度125G、の各値を持つ。なおバックアップ所要時間の見積り値である時間125Fは、リストア時間(バックアップ先からバックアップ元への復元)を考えてもよい。なお、バックアップ候補テーブル125の生成に関する説明は、バックアップ管理モジュール110の処理フローと合わせて説明する。
図10は第一実施形態におけるバックアップ管理テーブル126のデータ構成例を示す図である。このバックアップ管理テーブル126は、管理サーバ1000のバックアップ管理モジュール110によって行われたバックアップ処理に関する情報を保持するテーブルである。当該バックアップ管理テーブル126は、バックアップ元となる仮想リソース20を示すバックアップ元リソースID126Aと、バックアップ先となる仮想リソース20を示すバックアップ先リソースID126B、およびバックアップの実行状態を示す状態126C、および、バックアップの方式(フルバックアップ等)を示す方式126Dなどの各値を保持する。当該バックアップ管理テーブル126は、このほかにもバックアップの進捗率に関する情報を保持するとしてもよい。バックアップ管理テーブル126の生成に関する説明は、バックアップ管理モジュール110の処理フローと合わせて説明する。
以下、第1実施形態におけるバックアップ管理方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明するバックアップ管理方法に対応する各種動作は、バックアップ管理システムたる管理サーバ100がメモリ103に読み出して実行するプログラム102によって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。図11は、本実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例を示す図である。ここでは、管理サーバ100におけるバックアップ管理モジュール110が行う処理の全体像について説明する。
バックアップ管理モジュール110は、クラウド管理者2ないしクラウド利用者3(以後、まとめてユーザと称する)からの要求を入力装置105ないし端末4から受けて(S100)、所定の入力インターフェイス(以後、入力IF)を出力装置106ないし端末4にて提供し、ユーザ入力を受け付ける(S1000)。なお、バックアップ管理モジュール110が提供する入力IFのGUI(Graphical User Interface)例は図14に示す通りである。
この図14にて例示するように、GUI3000は、例えばバックアップ元に関する情報3010を受け付ける該当クラウド名3011および該当リソースID3012の各欄、バックアップ方式の情報3020を受け付けるプルダウンメニュー3021、ユーザが優先したい観点であるオプション3030を受け付けるプルダウンメニュー3031から構成されている。また、当該GUI3000においてユーザが入力装置105や端末4にて入力動作を完了し実行ボタン3040を押下したならば、当該押下の事象を受けたバックアップ管理モジュール110は、上述のS2000以降の処理を実行する。他方、キャンセルボタン3050の押下事象を受けた場合、バックアップ管理モジュール110は以降の処理を中止する。各入力の意味や処理については、図11〜図13に示した通りである。
バックアップ管理モジュール110は、このGUI3000を介して入力された入力項目、すなわちバックアップ元の情報3010、バックアップ方式の情報3020、オプションの情報3030と、バックアップ指示(実行ボタン3040の押下に対応)とを得る。なお、バックアップ指示には、バックアップを所望するユーザのユーザIDも当然ながら付帯している(S100の時点で得ている)。
なお、ユーザが上述の入力IFすなわちGUI3000で入力するバックアップ方式の情報3020としては、図14中のプルダウンメニュー3021でも例示するように、「フルバックアップ(通常)」、「フルバックアップ(高可用)」、「フルバックアップ(DR)」、「差分バックアップ」、の4種を想定できる。フルバックアップ(通常)とは、バックアップ元の全データをコピーし、ある時点のバックアップ元の複製をバックアップ先に作るバックアップ方式である。また、フルバックアップ(高可用)とは、同じく全データをコピーするバックアップ方式であるが、フルバックアップ(通常)より高い耐障害性を要求するバックアップ方式である。また、フルバックアップ(DR)は、バックアップ元が地震等で被災した際も、バックアップ先が利用可能となる場所にデータをバックアップするバックアップ方式である。
また、差分バックアップとは、バックアップ元として指定された仮想リソース20における対象データの、ある時点からの差分のみをバックアップするバックアップ方式である。この方式の場合、バックアップ後にバックアップ先からバックアップ元にデータを復元する際には、元となった、ある時点のデータ(以下、基底データ)が必要となる。この基底データは、上述したフルバックアップ時のデータが該当する。なお差分バックアップの1つの方法としては、OS等によって提供される、ある時点からデータが変更されていることを示す、アーカイブビットを用いる方法があるが、これ以外の方法を採用してもよい。
以降においては、バックアップ管理モジュール110が、上述した4種のバックアップ方式に対応可能であるものとして説明するが、バックアップ管理モジュール110が他種のバックアップ方式に対応可能であるとしても勿論よい。なお、プルダウンメニュー3021において「差分バックアップ」がユーザにより選択された場合、バックアップ管理モジュール110は、バックアップ元の情報3010の代わりに、上述した基底データを保持する基底リソースの情報入力を受け付けるべく、GUI3000での表示内容や処理を変更してもよい。
また、ユーザが上述のGUI3000で入力するオプションの情報3030としては、例えば、図14中のプルダウンメニュー3031でも例示するように、バックアップ処理に伴う費用が安いことを優先する「コスト優先」、バックアップに必要な時間が短いことを優先する「バックアップ時間優先」、などを想定できる。このほか、バックアップ後にバックアップ先からのデータ復元時間を優先する「リストア時間優先」(処理的にはバックアップ時間優先と同様)、などを想定してもよい。
次に、バックアップ管理モジュール110は、上述のS1000でユーザから指定を受けたバックアップ方式に対応した、DC間(バックアップ元とバックアップ先の間)の位置関係に基づいて、当該管理サーバ100で管理しているクラウド10およびサービスの中から、バックアップ先となる候補の抽出を行う(S2000)。当該S2000の処理の詳細については後述する。なお、当該S2000の処理の前に、S2000で処理するバックアップ候補テーブル122が既にメモリ103に存在していた場合は、バックアップ管理モジュール110は、当該バックアップ候補テーブル122の初期化を行う。
さらに、バックアップ管理モジュール110は、上述のS2000で抽出した各バックアップ先候補についてバックアップに伴うコストやバックアップ時間を計算し、当該計算の結果と、ユーザ指定のオプションの入力内容とを踏まえた所定の評価処理を実行して、当該評価結果に基づいた各バックアップ先候補への優先度付けを行う(S3000)。当該S3000の処理の詳細については後述する。勿論、上述のS2000の処理で得たバックアップ先候補が1つであった場合、当該S3000における優先度付けの処理を省略してよい。
なお、上述のS2000に先だってS3000を実行した場合、サービス管理テーブル122に格納されている全サービスIDについて、該当サービスによりクラウド利用者3に提供される仮想リソース20(バックアップ先候補となる)と、バックアップ元との間の各経路等も全て考慮して評価処理を行うこととなり、管理サーバ100が管理対象とするクラウド10が多いと、評価処理に伴う計算量も膨大となる。よって、上述のS2000によって、DC間の位置関係に基づいてバックアップ先候補を抽出すなわち絞り込んだ後に、S3000による評価処理を行うと、処理が効率的となって好適である。
続いてバックアップ管理モジュール110は、上述のようにして得られた結果、すなわち優先度付けがなされたバックアップ先候補の情報を、GUIによる出力IFを用いて出力装置106ないし端末4にて表示し、ユーザからバックアップ先の最終的な選択とバックアップ実行指示を受け付ける(S4000)。当該S4000にて出力装置106ないし端末4にて表示させるGUIの具体例については図15に示す通りである。
図15は第一実施形態における出力GUI例を示す図である。上述のS4000において、ユーザに表示するGUIイメージ3100は、例えばバックアップ候補テーブル125を優先度125G順にソートして表示したテーブル3120や、ユーザが想定するバックアップ時間である予定利用時間の入力を受け付ける入力部3110、次のステップに進むための実行ボタン3140、処理を中止するキャンセルボタン3150、などからなる。ユーザは、当該GUI3100において、テーブル3120の選択肢から1つバックアップ候補を例えばカーソル3130で選択し、実行ボタン3140を押下することにより、次の処理S4000の開始を指示する。入力部3110の入力が変更された場合、すなわち予定利用間の見直しが行われた場合、バックアップ管理モジュール110は後述するS4010を実行し、S3000のコスト等の再計算および再優先度付けの処理を行うこととなる。
なお、バックアップ管理モジュール110は、テーブル3120として、バックアップ候補テーブル125の値をそのまま出力するだけではなく、内部管理情報である対象DC125Cや経路125D等の値を非表示または抽象化して表示するとしてもよい。また、バックアップ管理モジュール110は、内部管理情報のサービスIDとユーザが見えるサービスIDとが異なる場合に、テーブル3120における該当サービスIDをユーザ向けに所定アルゴリズムで変換し表示させるとしてもよい。また、バックアップ管理モジュール110は、上述のテーブル3120において、回線種別123Cのような情報を表示するとしてもよい。なお、当該GUI3100においてキャンセルボタン3150が押下された場合、バックアップ管理モジュール110は、バックアップ候補テーブル125の初期化を行うとしてもよい。また、バックアップ管理モジュール110は、テーブル3120において、いずれのプランも選択されていない状態で実行ボタン3140押下された場合、出力装置106ないし端末4にて所定の警告通知を表示するとしてもよい。
なお、図6のサービス管理テーブル122における利用料122Dで示したように、クラウド10の利用に対する課金体系は従量課金制が一般的であり、クラウド10の利用時間に応じて課金額すなわちコストは増減する。このため、S4000でバックアップ先候補を表示させた際に、入力装置105や端末4を介して、バックアップに要する想定利用時間のユーザ指定と、この想定利用時間に応じたコスト等の再計算処理のユーザ指示とを受け付ける(S4010)としてもよい。この指示を受けたバックアップ管理モジュール110は、上述の想定利用時間を踏まえてS3000を再実行する。
次にバックアップ管理モジュール110は、上述のS4000の処理でユーザが選択したバックアップ先情報を用いて、バックアップ管理テーブル126の更新を行う(S5000)。すなわち、ユーザが選択した選択肢のバックアップ元をバックアップ元リソースID126A、バックアップ先をバックアップ先リソースID126B、状態126Cを「実行中」等としてバックアップ管理テーブル126に追記する。
続いてバックアップ管理モジュール110は、上述のS4000のユーザ入力内容をもとにして、バックアップ実行基盤90に対し、バックアップ元からバックアップ先へのバックアップ処理の実行指示を行う(S6000)。バックアップ管理モジュール110は、この処理に際し、上述のS2000で生成されるバックアップ候補テーブル122の破棄または初期化を行ってもよい。なお、バックアップ管理モジュール110は、上述のS3000の処理にて明らかとなった バックアップ先候補のうち優先度すなわち優先度125Gの値が最も高いものを自動的に選択し、当該選択したバックアップ先へのバックアップ処理(S5000)を自動実行するとしてもよい。
最後にバックアップ管理モジュール110は、バックアップ実行基盤90を定期的に監視するなどしてバックアップの実行状態を監視し、該当バックアップの実行完了をもって、対応するバックアップに関するバックアップ管理テーブル126での状態126Cの値を「実行済」に変更するなど適宜な更新を行う(S7000)。この時、バックアップ管理モジュール110は、該当バックアップの実行状態と、バックアップ元とバックアップ先の対応関係をそれぞれ表示するGUIを出力装置106ないし端末4にて表示し、ユーザに情報提供するとしてもよい。
図16に、上述のGUIの具体例、すなわちバックアップの関係を表示するGUIのイメージ3200を例示する。図16に例示するGUIイメージ3200は、バックアップ管理テーブル126に相当する情報を表示するテーブル3210や、ユーザが内容確認をして当該画面を閉じるためのOKボタン3220などからなる。
このうちテーブル3210のレコードには、これまでにバックアップを完了した、或いは現時点でバックアップ実行中の、バックアップ元とバックアップ先の各クラウド名、各リソースIDの情報と、バックアップの実行状態の情報とが含まれている。なお、バックアップ管理モジュール110によるバックアップ管理の処理中は、処理対象とするバックアップ関係(すなわちバックアップ元とバックアップ先の各クラウド名、各リソースIDの情報)のみを表示してもよい。また、バックアップ管理モジュール110は、現在実行中のバックアップについて、バックアップ進捗率をモニタリングする場合、そのバックアップ進捗率の情報を、当該テーブル3210の該当レコードにてあわせて表示するとしてもよい。
このほかバックアップ管理モジュール110は、上述の監視時にバックアップの進捗状況(例えば、バックアップに当たってバックアップ元からバックアップ先に転送する全データ量のうち、転送完了した割合)についてバックアップ実行基盤90から情報を取得し、バックアップ管理テーブル126における該当レコード中の状態126Cの値を更新するとしてもよい。なお、バックアップ実行基盤90が、バックアップの実行状態をバックアップ管理モジュール110にプッシュ形式で通知するとしてもよい。
バックアップ管理モジュール110は以上の各処理を実行し、フローを終了する(S200)。
続いて、図11で示したフロー中の処理S2000の詳細について説明する。図12は第一実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例2を示す図である。この場合まず、バックアップ管理モジュール110は、図11のフロー中におけるS1000にてユーザから指定を受け付けたバックアップ方式の情報3020(図14参照)が、「差分バックアップ」か否かにより、バックアップ先の所在場所決定の基準とする基準リソースを決定する(S2003)。
上述のS2003の処理において、ユーザ指定のバックアップ方式が「差分バックアップ」以外の方式であった場合(S2003:NO)、バックアップ管理モジュール110は、上述のGUI3000にてバックアップ元としてユーザ指定を受けている該当クラウド名3011とリソースID3012の各値を基準リソースの情報としてメモリ103等に一旦格納する(S2006)。
一方、ユーザ指定のバックアップ方式が「差分バックアップ」であった場合(S2003:YES)、バックアップ管理モジュール110は、差分バックアップの基底リソースの情報(基底リソースを提供する該当クラウドの名も含む)を上述の基準リソースの情報としてメモリ103等に一旦格納する(S2009)。この基底リソースとは、差分の開始点となった基底データが格納されたリソースのことであり、入力装置105や端末4を介してユーザから指定を受け付けるか、或いは、バックアップ管理テーブル126に予め規定されている場合に該当情報を抽出して取得することもできる。
なお、ユーザからの指定が無いかバックアップ管理テーブル126にも情報が見いだせない場合、すなわち基底リソースが特定出来ない(差分が存在しない)場合は、ユーザに対する警告等を出力装置106ないし端末4にて表示する。またバックアップ方式が差分バックアップであっても、利用形態(例えば連続バックアップ等)等により、バックアップ元=基底リソースとなる場合は、処理S2006を実行する。
続いてS2010において、バックアップ管理モジュール110は、メモリ103等に一旦格納した上述の基準リソースの情報が含む、クラウド名3011およびリソースID3012の各値のセットをキーに、リソース管理テーブル124で検索を実行し、検索された該当レコード中からサービスID124Cの値を取得する。また、バックアップ管理モジュール110は、取得したサービスID124Cと、上述のクラウド名3011の各値をキーに、サービス管理テーブル122で検索を実行し、検索された該当レコード中から対象DC122CのIDを取得する。この対象DC122Cが、すなわち、上述の基準リソースが提供されているDCである。つまりバックアップ管理モジュール110は、このS2010の処理により、バックアップ元のデータが物理的に格納されたDCを特定することになる。なお、サービス管理テーブル122において、該当サービスIDに対して、複数の対象DC122CのIDが対応付けされていた場合、バックアップ管理モジュール110は複数の対象DC122Cの値を取得する。
次にバックアップ管理モジュール110は、上述のS2010で特定したDCのIDと、GUI3000で得ているクラウド名3011の値とをキーに、クラウドデータセンタ管理テーブル121で検索を実行し、検索された該当レコード中から、該当DCの所在場所の情報を取得する。
このときクラウドデータセンタ管理テーブル121から取得した該当DCの情報のうち、非公開場所121Dの値が、「−(Unknown)」であったならば(S2010:NO)、バックアップ管理モジュール110は、非公開場所が不明であると認識して、基準リソースに対応した該当DCの所在場所を、公開場所121Cの値と特定し、これをメモリ103等に一旦格納する(S2020)。
他方、上述で取得した非公開場所121Dの値が、「−(Unknown)」以外すなわち、非公開場所の情報が特定出来たのならば(S2010:YES)、バックアップ管理モジュール110は、非公開場所が判明したと認識して、基準リソースに対応した該当DCの所在場所を非公開場所121Dの値と特定し、これをメモリ103等に一旦格納する(S2030)。
なお、上述のS2010にて複数の対象DC122Cの値を取得していた場合、バックアップ管理モジュール110は、S2020やS2030の処理において、公開場所や非公開場所の値として、複数の対象DCそれぞれの場所の論理和を取った範囲データを該当値として取り扱う。
続いてバックアップ管理モジュール110は、サービス管理テーブル122に記載された各レコード(すなわち各サービス)が示す対象DC122Cごとに、以下のS2050からS2120までの処理を順次行うことで、上述のS2020やS2030までで基準リソースとしたDCのバックアップ先としての評価を実行し、バックアップ先候補を抽出する(S2040〜S2130)。
このうちS2050において、バックアップ管理モジュール110は、サービス管理テーブル122の例えば最上段のレコードを処理対象に選択し、当該処理対象のレコードが含む、クラウド名122Aおよび対象DC122Cの各値を取得する。また、バックアップ管理モジュール110は、取得したクラウド名122Aおよび対象DC122Cの各値をキーに、クラウドデータセンタ管理テーブル121で検索を実行し、検索された該当レコード中から、バックアップ先候補となりうる該当DCの所在場所の情報(公開場所121C、非公開場所121Dの各値)を取得する。
S2050でバックアップ先候補となりうるDCの所在場所の情報を得たバックアップ管理モジュール110は、上述のGUI3000で得ているバックアップ方式の情報3020の内容に応じて、以降の処理をS2070〜S2100のいずれかに分岐させる(S2060)。
上述のGUI3000で得ているバックアップ方式の情報3020が、「差分バックアップ」を指定するものであった場合(S2060:差分バックアップ)、バックアップ管理モジュール110は、上述のS2010〜S2030で特定した基準リソースすなわちバックアップ元のデータが存在するDCの所在場所と、S2050で特定したバックアップ先候補となりうる該当DCの所在場所とが一致しているか判定する(S2070)。この判定の結果、両者が一致している場合(S2110:YES)、バックアップ管理モジュール110は、処理をS2120に進める。なお、こうしたバックアップ元とバックアップ先の各DCについての所在場所の一致判定のほか、基準リソースとバックアップ先のそれぞれのDCのID比較を行い、IDが同じであったならばバックアップ先候補として採用するといった手法を採用してもよい。
S2120において、バックアップ管理モジュール110は、基準リソースすなわちバックアップ元のリソースであるDCから、S2070の判定でバックアップ先候補とした該当サービスIDの対象DC122Cへの回線経路を全て算出し、算出した経路情報をバックアップ候補テーブル125に格納する。
具体的には、バックアップ先候補は、サービス管理テーブル122において、該当サービスIDのサービスを利用した場合に仮想リソースが生成される対象DC122Cを特定する。続いてバックアップ管理モジュール110は、ネットワーク管理テーブル123における各レコード中より、接続123Bの値が、上述の基準リソースに対応したバックアップ元のDCと、S2050で特定したバックアップ先候補の該当DCとの組に対応しているレコードを特定し、該当レコードよりNWID123Aの値を抽出する。更にバックアップ管理モジュール110は、ここで抽出したNWID123Aの値に対して適宜なアルゴリズムでプランIDを付与し、バックアップ候補テーブル125に追記する。上記で抽出したNWID123Aの値が複数存在する場合、バックアップ管理モジュール110は、それぞれにプランIDを設定し、バックアップ候補テーブル125に追記する。
なお、1つのサービスIDに対して複数のいずれかのDCを取りうるような場合は、対象DC125Cの値として、取りうる全てのDCIDを、また、経路125Dの値として、これら取りうるDCへの経路候補となる全てのNWIDを記載するものとする。また、こ上述の追記を行う際、バックアップ管理テーブル125における該当レコード中の、コスト125Eや時間125F、優先度125Gの各欄には値を設定しない(後に算定の上、設定するため)。
バックアップ管理モジュール110は以上の処理を行い、S2130(すなわち次のサービスIDの判定)に進む。
他方、上述のS2070での判定の結果、両者が異なっていた場合(S2110:NO)、バックアップ管理モジュール110は、現在処理中のサービスIDを候補外と判定し、サービス管理テーブル122における次のサービスIDの判定に移る(S2130〜S2040)。これは「差分バックアップ」の差分データは、元となる基底データがなければ意味をなさないためである。
一方、上述のGUI3000で得ているバックアップ方式の情報3020が、「フルバックアップ(高可用)」を指定するものであった場合(S2060:フルバックアップ(高可用))、バックアップ管理モジュール110は、上述のS2010〜S2030で特定した基準リソースすなわちバックアップ元のデータが存在するDCの所在場所と、S2050で特定したバックアップ先候補となりうる該当DCの所在場所とが相違しているか判定する(S2080)。
所在場所の相違判定に際しては、バックアップ元とバックアップ先の各DC間について、公開場所121Cや非公開場所121Dの値が示すGPSの地点または範囲データの間に共通部分がなければ相違、すなわち該当DCをバックアップ先候補として採用、GPSの地点または範囲データの間で少しでも共通部分があれば該当DCは候補外とする。こうした思想は、基準(=バックアップ元)リソースとバックアップ先のリソースとが場所的に近いまたは同じ場所に配置されている場合に、物理的な障害や外的要因(たとえば停電等)の影響を受ける可能性を排除する意図に基づくものである。なお、このような理由から「フルバックアップ(高可用)」と同種のバックアップ方式の選択肢として、「異なる電力供給エリアに配置」や、「通信網が異なるエリアに配置」、といった選択肢をGUI3000でユーザに提示し、選択を受け付けるとしてもよい。
上述の判定の結果、両者が異なっている場合(S2110:YES)、バックアップ管理モジュール110は、処理をS2120に進める。このS2120において、バックアップ管理モジュール110は、基準リソースすなわちバックアップ元のリソースであるDCから、S2080の判定でバックアップ先候補とした該当サービスIDの対象DC122Cへの回線経路を全て算出し、算出した経路情報をバックアップ候補テーブル125に格納する。
一方、上述のGUI3000で得ているバックアップ方式の情報3020が、「フルバックアップ(DR)」を指定するものであった場合(S2060:フルバックアップ(DR))、バックアップ管理モジュール110は、上述のS2010〜S2030で特定した基準リソースすなわちバックアップ元のデータが存在するDCの所在場所と、S2050で特定したバックアップ先候補となりうる該当DCの所在場所とが、一定距離以上(例えば100km以上)離間しているか判定する(S2100)。
この場合、バックアップ管理モジュール110は、基準リソース(=バックアップ元)のDCの所在場所(公開場所121Cや非公開場所121D)に対応したGPSの地点データまたは範囲データの境界から一定距離離れた所定領域の範囲データを想定する。バックアップ管理モジュール110は、この所定領域の範囲データと、バックアップ先候補となりうるDCの所在場所の範囲データとの間に共通部分がなければ該当DCをバックアップ先として採用、少しでも共通部分があれば候補外とする。また、こうした判定に加えて、バックアップ先とバックアップ元の各DCの所在場所がそれぞれ異なる電力供給エリアに属している、等の条件を加えて判定を行うとしてもよい。
上述の判定の結果、両者が一定距離以上離間している場合(S2110:YES)、バックアップ管理モジュール110は、処理をS2120に進める。このS2120において、バックアップ管理モジュール110は、基準リソースすなわちバックアップ元のリソースであるDCから、S2080の判定でバックアップ先候補とした該当サービスIDの対象DC122Cへの回線経路を全て算出し、算出した経路情報をバックアップ候補テーブル125に格納する。
他方、上述のGUI3000で得ているバックアップ方式の情報3020が、「フルバックアップ(通常)」を指定するものであった場合(S2060:フルバックアップ(通常))、バックアップ管理モジュール110は、現在処理中のサービスIDを一律、バックアップ先候補として採用し(S2100)、以降、S2110〜S2130を経て、処理をS2040に戻す。
なお「フルバックアップ(高可用)」および「フルバックアップ(DR)」において一部共通部分がある場合、候補として採用した上で、S4000でユーザが選択した場合に警告する、等の処理としてもよい。
バックアップ管理モジュール110は、上述のS2070〜S2100の各処理を適宜実行し、S2130の完了、すなわちサービス管理テーブル122の全サービスIDに関する処理の完了をもって、S3000の処理を順次行う。なお以上の処理を実施した時点で、バックアップ候補テーブル125が空の場合、バックアップ管理モジュール110は、バックアップ先候補として選択肢が存在しない旨を出力装置106ないし端末4にて表示し、ユーザに通知するとしてもよい。
続いて、図11で示したフロー中の処理S2000の詳細について説明する。図13は第一実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例3を示す図である。この場合、バックアップ管理モジュール110は、上述のS2120等で生成したバックアップ候補テーブル125のコスト125Eと時間125Fの各欄に設定すべき値を計算し、当該計算結果でバックアップ候補テーブル125を更新する(S3010)。ここで、コスト125Eの値については、次の計算式で計算する。
コスト(バックアップ元となる基準リソースのサイズ124E,想定利用時間)=基準リソースに対応するDCのサイズ124E×(バックアップ時の使用ネットワークに対応したNWIDから特定する使用料123F)+(想定利用時間×バックアップ時の使用サービスに対応したサービスIDから特定する利用料122D)
また、時間125Fについては、次の計算式で計算する。
時間(バックアップ元となる基準リソースのサイズ124E)=バックアップ元となる基準リソースのサイズ124E/バックアップ時の使用ネットワークに対応したNWIDから特定する通信速度123D
なお、コスト125Eと時間125Fの両方について、サイズ124Eの代わりに、バックアップ元となる基準リソースの実際の使用量(すなわちデータ量)であったり、「バックアップ方式」が「差分バックアップ」の場合における実際にバックアップされるデータ量、を上述の計算に適用するとしてもよい。
また、上述したコスト125Eの計算に際し、想定利用時間に関するユーザ指定がない場合はデフォルト値(例えば30日)、ユーザ指定の値がある場合は該当値(該当値のユーザ入力の手法は後述)、とする。またサービスが売切り(初回時のみコスト発生)の場合、上記で計算したコストに、売り切り時点のコストを足し合わせるなどすればよい。
また、バックアップ管理モジュール110は、時間125Fの計算に際し、バックアップ時の使用ネットワークに対応したNWIDから特定される通信品質123Eの値(ネットワーク管理テーブル123参照)が、「変動」であった場合、時間125Fの値が悪化すなわち増加する可能性を排除出来ないため、時間125Fの計算値に「以上」などの条件を付与してもよい。
また、サービス管理テーブル122において、該当サービスを契約してから実際に利用可能となるまでに要する時間すなわちリードタイムの値を保持する場合、バックアップ管理モジュール110は、上述の時間125Fの計算結果に、このリードタイムを加えるとしてもよい。
また、上述のS2120でも述べたように、1つのサービスIDに取り得るDCが複数ある場合、バックアップ管理モジュール110は、各DCおよび経路を利用した場合のコスト、時間を算出し、例えば、その中の最小値を用いてコスト125Eを「(最小コスト)以上」、時間125Fを「(最小時間)以上」、などとすればよい。
また、連続バックアップを想定する場合、バックアップ管理モジュール110は、該当リソースにおける過去の平均データ転送量(例えば1か月あたりのデータ転送量)を記憶装置101やメモリ103等に保持しておき、上述した、「バックアップ元の基準リソースのサイズ124E」の値を、「平均データ転送量×想定利用時間」などと算定すればよい。
続いてバックアップ管理モジュール110は、上述のGUI3000で得たオプション3030の情報に関する判定を行い(S3020)、ユーザ指定のオプションが「コスト優先」であったならば(S3020:YES)、処理をS3030に進める。他方、ユーザ指定のオプションが「バックアップ時間優先」であったならば(S3020:NO)、処理をS3040に進める。なお、GUI3000でのオプション3030に関して、これ以外の選択肢が存在する場合、S3020における処理分岐も相応に追加する。
続いてS3030、すなわち、上述のS3020の判定において、ユーザ指定のオプションが「コスト優先」であった場合の処理において、バックアップ管理モジュール110は、バックアップ候補テーブル125のレコードすなわちプランを、コスト125Eの値順にソートし、コスト125Eが小さい順に優先度125Gを設定する。この優先度125Gは、コスト125Eの値が小さいものほど高い優先度とする(例えば優先度125Gの値として「1」が最も優先度の高い値であり、値が大きくなるほど優先度は低くなる)。なお、コスト125Eの値が同じプランが存在した場合、バックアップ管理モジュール110は、どちらか一方のプランをランダムに選択し、該当プランに関する優先度を他方のレコードより高く設定しておく。
一方、S3040、すなわち、上述のS3020の判定において、ユーザ指定のオプションが「時間優先」であった場合の処理において、バックアップ管理モジュール110は、バックアップ候補テーブル125のレコードすなわちプランを時間125Fの値順にソートし、時間125Fの値が小さい順に優先度125Gを設定する。ここでの優先度125Gは、時間125Fの値が小さいものほど高い優先度とする(例えば優先度125Gの値として「1」が最も優先度の高い値であり、値が大きくなるほど優先度は低くなる)。なお、時間125Fの値が同じプランが存在した場合、バックアップ管理モジュール110は、どちらか一方のプランをランダムに選択し、該当プランに関する優先度を他方のプランより高く設定しておく。また、バックアップ管理モジュール110は、バックアップ候補テーブル125の各レコードすなわちプランから経路125Dの値を読み取り、当該経路125Dの値に基づいて、通信品質123Eの値をネットワーク管理テーブル123で取得し、この通信品質123Eの値が「変動」であったプランについては、上述のS3000で算定したバックアップ時間以上に処理時間が増大する可能性があると判定し、該当プランの優先度を他プランより下げる等の処理を行ってもよい。
続いてバックアップ管理モジュール110は、バックアップ候補テーブル125について、評価値(「コスト優先」の場合はコスト125E、「バックアップ時間優先」の場合は時間125Fの各値)が互いに同じであるプランが存在するか判定し、この判定の結果、評価値が互いに同じであるプランが存在した場合、該当各プランのなかで、対象DC125Cの値に対応する非公開情報121Dの値(クラウドデータセンタ管理テーブル121で検索したもの)が「−(Unknown)」とそれ以外のものが混在するか更に判定する(S3050)。
上述のS3050の判定の結果、対象DC125Cの値に対応する非公開情報121Dの値に関して上述の混在が認められた場合(S3050:YES)、バックアップ管理モジュール110は処理をS3060に進める。他方、対象DC125Cの値に対応する非公開情報121Dの値に関して、上述の混在が認められなければ(S3050:NO)、バックアップ管理モジュール110は処理をS4000に進める。
S3060において、バックアップ管理モジュール110は、上述の判定で、評価値が同じで、なおかつ、対象DC125Cの値に対応する非公開情報121Dの値に関して上述の混在が認められたプランのうち、非公開情報121Dが分かっている方のプランの優先度125Gを、非公開情報121Dが「−(Unknown)」の優先度125Gより高く設定する。バックアップ管理モジュール110は、上述の混在が認められたプランのうち非公開情報121Dが分かっている各プランについて当該S3060の処理を行った後、処理をS4000に進める。なお、バックアップ管理モジュール110は、上述のS3050およびS3060の各処理を、S3030またはS3040実行時に同時に行うとしてもよい。
−−−第二実施形態−−−
従来の、利用者の制御下に全てのリソースがある非クラウドシステムと異なり、クラウドでは時間経過とともに、利用者の望む望まざるに関係なく、提供されるサービスやその性質が変化する。第一実施形態で示したシステム構成(ネットワーク管理テーブル123等)はその一例である。これに加えて非システム構成的な要素(例えば、クラウドに対するユーザ評価としてのセキュリティや信用)も変化しうる。このため、これらを考慮することにより、ユーザが望む要件により合致するバックアップ先を提示することもできる。第二実施形態では、その技術について説明する。
まず、この第二実施形態においてバックアップ管理モジュール110が追加的に利用する情報として、主に定性的な評価等をもとに算定された各クラウドおよびDCの評価値を格納したクラウド評価テーブル127の例を示す。図17は第二実施形態におけるクラウド評価テーブル127のデータ構成例を示す図である。このクラウド評価テーブル127は、例えば管理サーバ100の内部管理情報120内に格納される。
当該クラウド評価テーブル127は、クラウド名127AとDCID127B、および各種評価観点と観点毎の評価値127C、の各値を含むレコードの集合体となっている。このうち観点127Cは、自社またはパートナクラウドのようにDCの所在場所(非公開場所121Dの情報)が判明している場合にはDC単位の評価値(例えば、レコード127D)、他社クラウドのようにDCの所在場所が不明な場合にはクラウド単位の評価値(例えば、レコード127E)、として設定されていてもよい。
またクラウド評価テーブル127における観点127Cの項目例としては、該当クラウドのDCに関するセキュリティ127Fや可用性127G、信用度127Hの他、性能や海外法に基づく情報漏えいの危険性、外部アセスメント結果の値、該当クラウドを提供するDCの電力安定度、等を想定するが、これ以外の項目を採用してもよい。これら項目に関する各クラウドの評価値は、クラウド事業者が独自に設定した値であってもよいし、外部評価機関の値から導出した値であってもよい。また観点127Cの各項目は、定期的または外的要因により見直され、更新されるものであってもよい。
また観点127Cの各項目は、さらに細分化された複数の観点を集約した値であってもよい。例えばセキュリティ127Fが、セキュリティ認定の数とセキュリティの外部アセスメント、など複数の項目の評価値を足し合わせて正規化した評価値であってもよい。
便宜上、観点127Cにコストやバックアップ時間の各項目を含めているが、これらは省略する場合があってもよい。また観点127Cの各項目の値は、図17で例示するように、「0」から「1」の間の正規化された値となっているが、正規化されていない値であってもよい。
続いて、第二実施形態におけるバックアップ管理モジュール110の処理フローについて説明する。図18は第二実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例を示す図である。なお、第二実施形態における処理フローは、基本的には第一実施形態における処理フロー(図11)と同様であるが、S1000での入力項目と、S3000に関する処理については第一実施形態と異なる。よって、以降では主にこうした相違点について説明するものとする。
この場合、バックアップ管理モジュール110は、S1000においてユーザ入力を受け付ける項目として、第一実施形態のGUI3000でのオプション3030に代わり、クラウド評価テーブル127の観点127Cの各項目をGUI表示する。
このGUIイメージを図19に例示する。図19は第二実施形態における入力GUI例を示す図である。ここで示すGUIイメージ3300において、オプション欄3310の構成は第一実施形態におけるオプション3030と異なっている。第二実施形態のGUI3300におけるオプション欄3310は、クラウド評価テーブル127の観点127Cの各項目名を表示する項目名欄3312と、この項目名欄3312の該当項目を考慮するか否かを選択するインターフェイス3311(例えばチェックボックス)、および、項目名欄3312の該当項目に関する優先度を入力する優先度入力欄3313、から構成される形式となる。バックアップ管理モジュール110は、このようなインターフェイス構成を備えたGUI3300を出力装置106ないし端末4にて表示させ、ユーザが考慮したい項目の指定とその優先度付けを受け付けて、優先度に基づいた所定処理(後述するS3520)を行うことが可能である。なお、上述のS4000で表示する結果の出力インターフェイスは、第二実施形態と第一実施形態とで同様であったもよいが、第二実施形態においては、後述するS3520で計算した評価値を合わせて出力するとしてもよい。
バックアップ管理モジュール110は、このようなGUI3300でのユーザ入力に基づいてバックアップ先の評価を行うこととなる。バックアップ管理モジュール110は、まず第一実施形態と同様に、S3010として、バックアップ候補テーブル125における各プランについて、コスト125Eと時間125Fをそれぞれ計算し、当該計算値をバックアップ候補テーブル125における該当プランのレコードに設定する。
続いてバックアップ管理モジュール110は、上述のS3010で算定している各プランのコスト125Eと時間125Fの各値を、評価用の値に変換する(S3510)。この変換処理としては、例えば、各プランのコスト125Eおよび時間125Fの各値について、それぞれ各プラン間での最大値で除算することにより、「1」以下の値に正規化するといった処理を採用すればよい。
次にバックアップ管理モジュール110は、上述のS3520で正規化したコスト125Eと時間125Fの各値と、クラウド評価テーブル127とを用いて、各プランの評価値を算出する(S3520)。算出方法の例としては、各プランについて、観点127CのうちGUI3300でユーザ選択された該当項目の評価値に対し、GUI3300でユーザ入力された優先度3313の値に応じた所定の重み値を乗算し、各評価値を足し合わせたものを当該プランの評価値とする、といった方法がある。
例えば、GUI3300において、インターフェイス3311でユーザ指定がなされた該当項目が「セキュリティ」および「信用度」であり、「セキュリティ」に関する優先度入力欄3313での入力値すなわち優先度が「1」、同様に「信用度」に関する優先度が「2」、と入力された状況を考える。このとき、優先度に応じた「セキュリティ」の重み付け値が「C1」、同じく「信用度」の重み付け値が「C2」であるとし、C1>C2の関係があるとする。
この場合、図9に例示したバックアップ候補テーブル125のうち、例えば「プラン1」についての評価値の算定過程は以下の通りである。ここでバックアップ管理モジュール110は、バックアップ候補テーブル125における対象DC12C(すなわちバックアップ先のリソース)の値が「DC2」であるため、クラウド評価テーブル127において「DC2」に関するレコードを読み取り、該当レコードが含む、セキュリティ127Fおよび信用度127Hの各値から、評価値=C1×1.0(セキュリティ)+C2×0.8(信用度)、と算定する。
なお、上述した優先度に応じた重み付け値(C1やC2等)は、事前に決定された値であってもよいし、管理サーバ100が、ユーザによる指定を入力装置105や端末4で受け付けた値であってもよい。
また、以上の説明においては、クラウドおよびDCに関する評価値を格納したクラウド評価テーブル127を用いて評価を行う例を示したが、管理サーバ100が、サービスIDごとの評価値(例えば性能等)を記憶装置101にて更に保持して、この評価値も上述の評価値の計算要素に含めて考慮するとしてもよい。
上述のS3520に続いて、バックアップ管理モジュール110は、上述のS3520で計算した各プランの評価値に基づいてバックアップ候補テーブル125における各レコードすなわちプランをソートし、当該ソートの結果、評価値が高いプランから順に高い優先度を付与し、当該優先度の値で、バックアップ候補テーブル125の優先度125Gを更新する(S3530)。評価値が同じプランが存在する場合、バックアップ管理モジュール110は、そのどちらか一方のプランを所定アルゴリズムで選択し、該当プランに対し、他方のプランより高い優先度を設定するなどする。
続いてバックアップ管理モジュール110は、第一実施形態での処理フローにおけるS3050等と同様に、評価値が同じで非公開場所121Dが判明しているもの(つまり該当DCを運用するのが自社またはパートナクラウドである)と、不明なもの(他社クラウド)が混在しているか判定する(S3540)。
この判定の結果、上述の混在が生じていると判定した場合(S3540:YES)、バックアップ管理モジュール110は、評価値が同じで非公開場所121Dが判明しているプランを、評価値が同じで非公開場所121Dが不明なものよりも優先度125Gの値を高くなるよう、バックアップ候補テーブル125を更新する(S3550)。なお、上述のS3540では、評価値が同じもののみを対象としているが、このほか評価値が一定の範囲に入った場合にS3550を実行するとしてもよい。
バックアップ管理モジュール110は、以上の処理を経たバックアップ候補テーブル125を用いて、S4000以降の処理を進めることとなる。
−−−第三実施形態−−−
第二実施形態までは、バックアップの方式やユーザ所望の要件に応じて、バックアップ先となるDCの所在場所を決定する例を示した。一方、実際の利用では、DCの所在場所である公開場所121Cや非公開場所121Dより広域の地域をユーザが指定したい場合がありうる。例としては、バックアップ対象のデータが存在する国の法律による不利益を避けるため、バックアップ先の国を指定したい場合がある。また同様に、税金や利用者のビジネス展開上の理由等で国や地域を指定した場合などもありうる。
よって第三実施形態においては、非公開であるDCの所在場所を特定されない粒度で、ユーザからの場所指定受付を可能とする形態について説明する。まず、そうした粒度でバックアップ先のDCの所在場所に関する指定を受けるGUIについて例示する。
図20は第三実施形態における入力GUI例を示す図である。図20で例示する入力GUIとしてのGUIイメージ3400は、第一実施形態等でのGUIに含まれていた方式選択3020やオプション3030等に代わり、場所指定3410のインターフェイスを備えている。この場所指定3410におけるインターフェイスとしては、対象範囲に関するユーザ指定を受けるインターフェイスたる対象選択3420(例:プルダウンメニュー)と、対象選択3420で指定された対象範囲のうち除外範囲の指定を受けるインターフェイスたる除外選択3430(例:プルダウンメニュー)、が含まれている。
こうした対象選択3420と除外選択3430が示す選択肢は、事前指定された値(例えば国別)であってもよいし、公開場所121Cに基づいた情報や、上述の事前指定された値から公開場所121Cを考慮して有効な選択のみを抽出したものであってもよい。
第三実施形態におけるバックアップ先選択の処理としては、第一実施形態の処理フローにおけるS2060〜S2100で行った処理の代わりに、以降の処理を行う。図21は第三実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例を示す図である。
この場合、バックアップ管理モジュール110は、対象選択3420のユーザ入力に対応するGPS範囲データから、除外選択3430のユーザ入力に対応するGPS範囲データを除いた領域(以下、有効範囲)を算出する(S1200)。バックアップ管理モジュール110は、この処理のために、対象選択3420や除外選択3430のユーザ入力に対応するGPS範囲データを記憶装置101にて予め保持しているものとする。
次にバックアップ管理モジュール110は、図12の処理フローで例示したS2050で決定したバックアップ先候補となりうるDCの所在場所のGPSデータが、上述の有効範囲に完全に包まれるか判定する(S1210)。この判定の結果、バックアップ先候補となりうるDCの所在場所のGPSデータが有効範囲に完全に包まれることが判明した場合(S1210:YES)、バックアップ管理モジュール110は、該当DCをバックアップ先候補と特定し、図12の処理フローにおけるS2120と同様の処理を実行し、処理をS2130に進める。
他方、上述の判定の結果、バックアップ先候補となりうるDCの所在場所のGPSデータが有効範囲に部分的に包まれる(すなわち一部は有効範囲で、他方が有効範囲外)であることが判明した場合(S1210:NO)、バックアップ管理モジュール110は、該当DCを候補とせず(S1230)、処理をS2130に進める。なお、当該S1230において候補としなかったDCについて、あえて候補として採用してS1220の処理を実行し、以後のS4000の処理にて、ユーザに選択された際に警告通知を出力装置106ないし端末4にて表示する、としてもよい。
以降、バックアップ管理モジュール110は、S2050で決定したバックアップ先候補となりうる各DCについて全て処理が完了するまで、上述の各処理を繰り返し実行する(S2130:NO〜S1200)。
なお、バックアップ管理モジュール110は、図20にて例示したGUI3400で得る対象選択3420、除外選択3430等の各情報に基づく各処理に加え、第一実施形態等のGUI3000で例示したバックアップ方式選択3020等に対応した各処理を合わせて実行するとしてもよい。また、バックアップ管理モジュール110は、バックアップ先候補に関するリソースIDまたはサービスIDの値を入力として、該当バックアップ元とバックアップ先の位置関係が適切な関係にあるか、上述のS1200〜S1210の処理によってチェックする処理を実行するとしてもよい。
−−−第四実施形態−−−
前述の通り、クラウドにはIaaS、PaaS、SaaS等複数の種類が存在する。第四実施形態では、SaaSやPaaSのデータをIaaSにバックアップする場合の例を示す。なお以降はSaaSについて説明を行うが、この実施形態はPaaS等へも同様に適用可能である。
図22は第四実施形態におけるバックアップ管理システムたる管理サーバ100を含むネットワーク構成図である。クラウド12で提供されるSaaS210c内に含まれるユーザデータ712bを別のクラウドにバックアップする場合を考える。このとき管理サーバ100のバックアップ管理モジュール110は、リソース管理テーブル124のリソースID124Aとして、対応するユーザデータ712bを特定するための識別子(例えばユーザID124D)と、この識別子が示すユーザデータ712bの格納場所に対応した位置特定情報または範囲特定情報を保持する。
図23は第四実施形態におけるバックアップ管理方法の処理フロー例を示す図である。管理サーバ100のバックアップ管理モジュール110は、上述したS1000等でユーザからSaaS210cのユーザデータ712bのバックアップ指示を受け付けると、バックアップ元のリソースをユーザデータ712bとして、前述の実施形態と同様に、バックアップ元とバックアップ先の各DC間の所在場所の関係や各種ユーザ要件等を踏まえたバックアップ先の決定処理を行うこととなる(S1500)。
バックアップ先を決定したバックアップ管理モジュール110は、バックアップ実行基盤90に対し、上述の識別子(ユーザID等)に対応した、該当位置特定情報または該当範囲特定情報が示す場所に格納された該当利用者データすなわちユーザデータの読み出し指示を行い(S1510)、SaaSのIF211c経由でのユーザデータ712bの吸出しを実行する(S1520)。
また、バックアップ管理モジュール110は、吸い出したユーザデータ712bを、決定しているバックアップ先のDCに対し、所定経路(通信コストや時間等を踏まえている)を介して転送処理する指示を、上述のバックアップ実行基盤90に通知し(S1530)、バックアップ処理を実行することとなる。なお、IF211cの例としてはAPIを想定できる。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、クラウド利用者に対してクラウド事業者における非公開情報を公開することなく、クラウド利用者の所望要件に応じたバックアップが可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、バックアップ管理システムにおいて、前記演算装置は、前記バックアップ先を特定する処理に際し、前記位置関係が前記バックアップ要件を満たすコンピュータリソースを複数特定した場合、当該特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、記憶装置にて予め保持する情報、通信装置ないし入力装置から受け付けた情報、および、前記いずれかの処理で得られる情報、の少なくともいずれかを所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、としてもよい。
これによれば、バックアップ対象のコンピュータリソースとの位置関係において、多数のコンピュータリソースがバックアップ先として好ましい状況にあったとしても、更にその中で好適なものを迅速かつ効率的に特定することが可能になる。
また、バックアップ管理システムにおいて、前記演算装置は、前記評価に際し、前記評価結果が同じコンピュータリソースが複数あった場合、前記場所管理テーブルにおいて前記位置特定情報が格納されているコンピュータリソースの評価結果を、前記位置特定情報が格納されていないものより高める補正を更に実行し、当該補正後の評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、としてもよい。
これによれば、上述の評価によっても複数のバックアップ先が特定された状況にも対応し、利用者の望む要件等により精度良くマッチするコンピュータリソースをバックアップ先として特定することが可能となる。
また、バックアップ管理システムにおいて、前記記憶装置は、各クラウドサービスについて、該当クラウドサービスの利用で生じる利用コストと、各クラウドサービス間でデータ通信する場合の通信コストの各情報を格納したコスト情報テーブルを更に保持するものであり、前記演算装置は、前記評価に際し、前記特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、前記コスト情報テーブルにおける前記利用コスト、および前記バックアップ対象のコンピュータリソースとの間に関する前記通信コスト、の少なくともいずれかの情報を所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、としてもよい。
これによれば、バックアップ対象のコンピュータリソースとの位置関係において、多数のコンピュータリソースがバックアップ先として好ましい状況にあったとしても、更にその中でコスト面に関して好適なものを迅速かつ効率的に特定することが可能になる。
また、バックアップ管理システムにおいて、前記記憶装置は、各クラウドサービスについて1以上の所定項目に関する評価用パラメータを更に保持し、当該評価用パラメータを外部装置からの更新指示に応じて更新するものであり、前記演算装置は、前記評価に際し、前記特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、前記所定項目、前記利用コストおよび前記通信コストのうち、前記利用者から指定を受けた該当項目の評価用パラメータおよび該当コストの情報を所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、としてもよい。
これによれば、クラウドサービスに関するユーザ評価(例えば、信用度やセキュリティ等)といった時間変化しうる項目のうち、利用者から指定を受けたものと、上述のコストとを併せて評価することで、複数のバックアップ先から好適なものを特定することが可能となり、コストも含め、利用者が着目する事象に関して好適なバックアップ先を、より高精度に特定出来る。
また、バックアップ管理システムにおいて、前記記憶装置は、各クラウドサービス間のデータ通信で用いる通信回線の品質情報を格納した通信品質情報テーブルを更に保持するものであり、前記演算装置は、前記評価に際し、前記特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、前記バックアップ対象のコンピュータリソースとの間の通信回線の品質情報を前記通信品質情報テーブルから読み出し、該当品質情報に基づいたバックアップ処理時間を所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、としてもよい。
これによれば、バックアップ対象のコンピュータリソースとの位置関係において、多数のコンピュータリソースがバックアップ先として好ましい状況にあったとしても、更にその中で、クラウドサービス間の通信品質に応じて増減するバックアップ処理に要する時間などに関して好適なものを迅速かつ効率的に特定することが可能になる。
また、バックアップ管理システムにおいて、前記記憶装置は、各クラウドサービスについて1以上の所定項目に関する評価用パラメータを更に保持し、当該評価用パラメータを外部装置からの更新指示に応じて更新するものであり、前記演算装置は、前記評価に際し、前記特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、前記品質情報に基づいたバックアップ処理時間と、前記所定項目のうち前記利用者から指定を受けた該当項目の評価用パラメータとを所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、としてもよい。
これによれば、クラウドサービスに関するユーザ評価(例えば、信用度やセキュリティ等)といった時間変化しうる項目のうち、利用者から指定を受けたものと、上述の通信品質とを併せて評価することで、複数のバックアップ先から好適なものを特定することが可能となり、コストも含め、利用者が着目する事象に関して好適なバックアップ先を、より高精度に特定出来る。
また、バックアップ管理システムにおいて、前記演算装置は、前記バックアップ要件として、位置特定情報および範囲特定情報とは異なる粒度でコンピュータリソースの提供場所を特定する場所指定条件を、通信装置ないし入力装置を介して受け付け、前記バックアップ先を特定する処理に際し、前記バックアップ先として特定したコンピュータリソースの位置特定情報または範囲特定情報を、前記場所指定条件に照合し、当該照合結果が場所指定条件を満たすものであった場合に、該当コンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、としてもよい。
これによれば、バックアップ先の位置を海外限定、或いは国内限定、または同一建屋限定などと柔軟に絞り込むことが可能となり、利用者の望む要件に更に高精度にマッチしたバックアップ先を効率良く特定することが可能となる。
また、バックアップ管理システムにおいて、前記演算装置は、前記特定したバックアップ先のコンピュータリソースに対する、バックアップ対象のコンピュータリソースからのデータ転送によるバックアップ処理と、前記バックアップ先および前記バックアップ対象の各情報と、前記バックアップ処理の進捗情報とを出力装置または通信装置を介して出力する処理を更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、利用者の望む要件にマッチするバックアップ先に対し、実際のバックアップ処理を実行することが可能である。
また、前記バックアップ対象のコンピュータリソースを提供するクラウドサービスは、利用者の識別子を入力として、当該利用者が当該クラウドサービス内で利用する利用者データを出力するインターフェイスを有するものである場合において、バックアップ管理システムの前記記憶装置は、前記クラウドサービスにおけるコンピュータリソースの位置特定情報または範囲特定情報として、前記利用者データの格納場所に対応した位置特定情報または範囲特定情報を、前記場所管理テーブルにて保持するものであり、前記演算装置は、前記バックアップ処理に際し、前記バックアップ対象のコンピュータリソースにおける前記インターフェイスより、前記利用者の識別子を入力として、該当位置特定情報または該当範囲特定情報が示す場所に格納された該当利用者データを抽出し、当該抽出した利用者データを、前記バックアップ先のコンピュータリソースに対しデータ転送するものである、としてもよい。
これによれば、クラウドサービスがPaaS(Platform as a サービス)やSaaS(Software as a サービス)等の環境として構成されている状況で、そのインターフェイス(例えば、API)を介したバックアップ処理が可能であり、様々な環境下において、利用者の望む要件にマッチするバックアップ先に対し、実際のバックアップ処理を効率良く実行することできる。
1 クラウド事業者
2 クラウド管理者
3 クラウド利用者
4 端末
5 ネットワーク
10〜12 クラウド(クラウドサービス)
20 仮想リソース(コンピュータリソース)
51 インターネット
52 専用線
53 内部ネットワーク
30 DC(データセンタ)
90 バックアップ実行基盤
100 管理サーバ(バックアップ管理システム)
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 CPU(演算装置)
105 入力装置
106 出力装置
107 通信インターフェイス(通信装置)
110 バックアップ管理モジュール
120 内部管理情報
121 クラウドデータセンタ管理テーブル(場所管理テーブル)
122 サービス管理テーブル(コスト情報テーブル)
123 ネットワーク管理テーブル(コスト情報テーブル、通信品質情報テーブル)
124 リソース管理テーブル
125 バックアップ候補テーブル
126 バックアップ管理テーブル

Claims (11)

  1. 各クラウドサービスにおけるコンピュータリソースの提供場所を一意に特定した位置特定情報、または前記提供場所を一意に特定せず該当提供場所を含む所定範囲を特定した範囲特定情報の少なくともいずれかを格納した場所管理テーブルを保持する記憶装置と、
    前記クラウドサービスの利用者からの、バックアップ対象とするコンピュータリソースと、バックアップ要件とに関する指定を、通信装置ないし入力装置を介して受け付ける処理と、
    前記利用者からの指定と、前記場所管理テーブルが格納する各コンピュータリソースの位置特定情報または範囲特定情報の少なくともいずれかとに基づいて、前記バックアップ対象とされた該当コンピュータリソースとの位置関係が前記バックアップ要件を満たすコンピュータリソースを、バックアップ先として特定する処理を実行する演算装置と、
    を備えることを特徴とするバックアップ管理システム。
  2. 前記演算装置は、
    前記バックアップ先を特定する処理に際し、前記位置関係が前記バックアップ要件を満たすコンピュータリソースを複数特定した場合、当該特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、記憶装置にて予め保持する情報、通信装置ないし入力装置から受け付けた情報、および、前記いずれかの処理で得られる情報、の少なくともいずれかを所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のバックアップ管理システム。
  3. 前記演算装置は、
    前記評価に際し、前記評価結果が同じコンピュータリソースが複数あった場合、前記場所管理テーブルにおいて前記位置特定情報が格納されているコンピュータリソースの評価結果を、前記位置特定情報が格納されていないものより高める補正を更に実行し、当該補正後の評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のバックアップ管理システム。
  4. 前記記憶装置は、
    各クラウドサービスについて、該当クラウドサービスの利用で生じる利用コストと、各クラウドサービス間でデータ通信する場合の通信コストの各情報を格納したコスト情報テーブルを更に保持するものであり、
    前記演算装置は、
    前記評価に際し、前記特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、前記コスト情報テーブルにおける前記利用コスト、および前記バックアップ対象のコンピュータリソースとの間に関する前記通信コスト、の少なくともいずれかの情報を所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のバックアップ管理システム。
  5. 前記記憶装置は、
    各クラウドサービスについて1以上の所定項目に関する評価用パラメータを更に保持し、当該評価用パラメータを外部装置からの更新指示に応じて更新するものであり、
    前記演算装置は、
    前記評価に際し、前記特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、前記所定項目、前記利用コストおよび前記通信コストのうち、前記利用者から指定を受けた該当項目の評価用パラメータおよび該当コストの情報を所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、
    ことを特徴とする請求項4に記載のバックアップ管理システム。
  6. 前記記憶装置は、
    各クラウドサービス間のデータ通信で用いる通信回線の品質情報を格納した通信品質情報テーブルを更に保持するものであり、
    前記演算装置は、
    前記評価に際し、前記特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、前記バックアップ対象のコンピュータリソースとの間の通信回線の品質情報を前記通信品質情報テーブルから読み出し、該当品質情報に基づいたバックアップ処理時間を所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のバックアップ管理システム。
  7. 前記記憶装置は、
    各クラウドサービスについて1以上の所定項目に関する評価用パラメータを更に保持し、当該評価用パラメータを外部装置からの更新指示に応じて更新するものであり、
    前記演算装置は、
    前記評価に際し、前記特定した複数のコンピュータリソース各々に関して、前記品質情報に基づいたバックアップ処理時間と、前記所定項目のうち前記利用者から指定を受けた該当項目の評価用パラメータとを所定基準に基づいて評価し、当該評価結果が最も高いコンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、
    ことを特徴とする請求項6に記載のバックアップ管理システム。
  8. 前記演算装置は、
    前記バックアップ要件として、位置特定情報および範囲特定情報とは異なる粒度でコンピュータリソースの提供場所を特定する場所指定条件を、通信装置ないし入力装置を介して受け付け、
    前記バックアップ先を特定する処理に際し、前記バックアップ先として特定したコンピュータリソースの位置特定情報または範囲特定情報を、前記場所指定条件に照合し、当該照合結果が場所指定条件を満たすものであった場合に、該当コンピュータリソースをバックアップ先として特定するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のバックアップ管理システム。
  9. 前記演算装置は、
    前記特定したバックアップ先のコンピュータリソースに対する、バックアップ対象のコンピュータリソースからのデータ転送によるバックアップ処理と、
    前記バックアップ先および前記バックアップ対象の各情報と、前記バックアップ処理の進捗情報とを出力装置または通信装置を介して出力する処理を更に実行するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のバックアップ管理システム。
  10. 前記バックアップ対象のコンピュータリソースを提供するクラウドサービスは、利用者の識別子を入力として、当該利用者が当該クラウドサービス内で利用する利用者データを出力するインターフェイスを有するものであり、
    前記記憶装置は、
    前記クラウドサービスにおけるコンピュータリソースの位置特定情報または範囲特定情報として、前記利用者データの格納場所に対応した位置特定情報または範囲特定情報を、前記場所管理テーブルにて保持するものであり、
    前記演算装置は、
    前記バックアップ処理に際し、前記バックアップ対象のコンピュータリソースにおける前記インターフェイスより、前記利用者の識別子を入力として、該当位置特定情報または該当範囲特定情報が示す場所に格納された該当利用者データを抽出し、当該抽出した利用者データを、前記バックアップ先のコンピュータリソースに対しデータ転送するものである、
    ことを特徴とする請求項9に記載のバックアップ管理システム。
  11. 各クラウドサービスにおけるコンピュータリソースの提供場所を一意に特定した位置特定情報、または前記提供場所を一意に特定せず該当提供場所を含む所定範囲を特定した範囲特定情報の少なくともいずれかを格納した場所管理テーブルを保持する記憶装置を備えたコンピュータが、
    前記クラウドサービスの利用者からの、バックアップ対象とするコンピュータリソースと、バックアップ要件とに関する指定を、通信装置ないし入力装置を介して受け付ける処理と、
    前記利用者からの指定と、前記場所管理テーブルが格納する各コンピュータリソースの位置特定情報または範囲特定情報の少なくともいずれかとに基づいて、前記バックアップ対象とされた該当コンピュータリソースとの位置関係が前記バックアップ要件を満たすコンピュータリソースを、バックアップ先として特定する処理と、
    を実行することを特徴とするバックアップ管理方法。
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