JP2015092138A - 放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設およびそれらの管理方法 - Google Patents

放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設およびそれらの管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放射性廃棄物の搬送定置、監視、再取り出しを行いやすくした放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設およびそれらの管理方法を提供する。
【解決手段】放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に貯蔵する地上貯蔵施設であって、床板構造体20と、床板構造体20上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体あるいは貯蔵容器10とを備え、格納躯体あるいは貯蔵容器10を、床板構造体20の上面において間隔をあけて並行に設けた2列の台座22の上に定置し、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に一時的に貯蔵・保管する地上貯蔵施設、および、それらの施設を管理する管理方法に関するものである。
原子力発電所の操業あるいは廃炉に伴って発生する放射性廃棄物は、比較的浅い深さの地中埋設施設に格納して埋設処分される。この地中埋設施設としては、図10に示すような施設が知られている(例えば、非特許文献1を参照)。この地中埋設施設は、地中の岩盤1上に埋設されたコンクリートピット型の埋設設備2と、排水・監視設備3と、点検路4とから構成されている。埋設設備2は俵積みで定置された複数の廃棄体5およびセメント系充てん材6からなり、その周囲はベントナイト混合土や覆土などの土質材料7で覆われている。
非特許文献2および非特許文献3によれば、このような地中埋設施設では事業の進展に沿って、段階的な安全性の管理が行われる。第1段階(埋設段階)においては埋設施設の躯体は埋設されていない状態であり、埋設設備からの排水・監視が行われる。第2段階(保全段階)においては埋設施設の躯体は覆土で覆われて埋設されるが、埋設設備からの排水・監視が引き続き行われる。その後の段階においては埋設設備からの排水・監視は実施せずに、主に周辺土壌等により放射性物質の漏出は抑制されて安全性が確保される。
一方、放射性廃棄物を地上に一時的に貯蔵・保管するための地上貯蔵施設としては、事故時に発生した放射能で汚染された汚染水や汚染土壌の貯蔵施設の例が知られている。図21は、汚染水Wを貯水する貯水タンクを備えた地上貯蔵施設の例である。図21に示すように、この地上貯蔵施設は、地上の岩盤1上に構築された鉄筋コンクリート製の床板構造体8と、床板構造体8上に並列して据え付けられた複数の貯水タンク9とから構成されている。このような放射性廃棄物の地上貯蔵施設については、漏出が生じない貯蔵施設が望まれているとともに、万一、漏出が生じた場合には、貯蔵中における放射性物質の漏出を早期に検知し、復旧できることが求められている。
日本原燃株式会社ホームページ、「埋設事業、埋設設備の構造」、[online]、[平成25年9月6日検索]、インターネット<URL:http://www.jnfl.co.jp/business-cycle/llw/structure.html> 日本原燃株式会社ホームページ、「埋設事業、埋設後の段階管理」、[online]、[平成25年9月6日検索]、インターネット<URL:http://www.jnfl.co.jp/business-cycle/llw/phase.html> 環境省 原子力規制委員会ホームページ、「資料1-6 第二種廃棄物埋設施設の新規制基準骨子案(改訂版)」、[online]、[平成25年9月24日検索]、インターネット<URL:http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/kaku_shinkisei/20130902.html>
前述のように、放射性廃棄物の地中埋設施設では、第1段階(埋設段階)および第2段階(保全段階)の期間においては監視が続く。万一、埋設施設に不具合が生じた場合には、廃棄体(放射性廃棄物)を再度取り出して、埋設施設の不具合部分を修復し、その後、再び廃棄体を格納することができることが望ましい。あるいは、埋設地が処分の安全性の観点で不適であることが、後日判明した場合には、廃棄体を別の埋設施設に移設する必要が生じる。
しかし、上記の非特許文献1の埋設施設では、廃棄体と埋設施設躯体との間はモルタルで充てんされるため、廃棄体の再取り出しは困難であることがこの埋設施設のデメリットであった。
また、放射性廃棄物の地上貯蔵施設では、例えば、汚染水の貯蔵タンク等に腐食や損傷による漏出が発生した場合に、できるだけ早く不具合を発見し、不具合部分を修復できることが求められるが、地上据付け型の貯蔵タンクでは発見しにくく、修復しにくいことあるいは再取り出ししにくいことが課題であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、放射性廃棄物の搬送定置、監視、再取り出しを行いやすくした放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設およびそれらの管理方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設は、放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に貯蔵する地上貯蔵施設であって、床板構造体と、前記床板構造体上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体あるいは放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵容器とを備え、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を、前記床板構造体の上面において間隔をあけて並行に設けた2列の台座の上に定置し、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたことを特徴とする。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設は、上述した発明において、前記台座は延長方向に連続して、その上面に延長方向に連続する堰堤状の突起物を有し、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面の両隅部を前記台座の上に定置し、前記台座に定置されている前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の側面を伝って下方に流れ落ちる水を、前記堰堤状の突起物によって前記2列の台座に挟まれる側に導水可能としたことを特徴とする。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設は、上述した発明において、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器は、前記床板構造体上の所定の位置に複数個並べて定置され、隣接する2つの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面の隣り合う隅部どうしを、共に同じ1列の前記台座の上に定置したことを特徴とする。
また、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法は、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を搬送するための台車が走行可能であり、前記台車に前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載して搬送し、定置位置において前記台車の積載面の高さを下降させることによって、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を前記台座の上に定置することを特徴とする。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法は、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間を検査用空間として利用し、前記検査用空間において、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底部もしくは側面部の健全性を点検するとともに、必要に応じて前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底部もしくは側面部の不具合箇所を修復し、あるいは/および、前記検査用空間において、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏水をサンプリングすることによって、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏出を監視することを特徴とする。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法は、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を移設するための台車が走行可能であり、前記台車の高さは、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面よりも低く、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器に遮られることなく移設目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に行くことができ、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に位置した前記台車は、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、前記揚重装置によって前記台車の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載し、その後、前記揚重装置は前記台車とともに当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設することを特徴とする。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法は、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を移設するための台車が走行可能であり、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載可能に構成した桁材あるいは板材を積載した状態の前記台車の高さは、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面よりも低く、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器に遮られることなく移設目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に行くことができ、前記桁材あるいは板材を当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に配置することができ、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に配置された前記桁材あるいは板材は、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、前記揚重装置によって前記桁材あるいは板材の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載し、その後、前記揚重装置は前記桁材あるいは板材とともに前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設することを特徴とする。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設は、放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に貯蔵する地上貯蔵施設であって、上面に複数の凹凸を有する床板構造体と、前記床板構造体上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体あるいは放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵容器とを備え、前記床板構造体の上面には、一箇所もしくは複数箇所に設けてある集水場所へ向かう排水勾配を有する凹部が前記凹凸によって形成され、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたことを特徴とする。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法は、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面の前記凹部を流れる水を採取して測定することにより、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏水を検知することを特徴とする。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法は、上述した前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設する場合において、前記貯蔵容器を空にした後、空にした前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設することを特徴とする。
本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設によれば、放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に貯蔵する地上貯蔵施設であって、床板構造体と、前記床板構造体上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体あるいは放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵容器とを備え、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を、前記床板構造体の上面において間隔をあけて並行に設けた2列の台座の上に定置し、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたので、2列の台座に挟まれた内側には、格納躯体あるいは貯蔵容器の底面と床板構造体の上面との間に空間が形成される。このため、格納躯体あるいは貯蔵容器の健全性の確認や漏水の監視作業、あるいは、格納躯体あるいは貯蔵容器の底面部もしくは側面部の不具合部分の修復作業を容易に行うことができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設によれば、前記台座は延長方向に連続して、その上面に延長方向に連続する堰堤状の突起物を有し、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面の両隅部を前記台座の上に定置し、前記台座に定置されている前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の側面を伝って下方に流れ落ちる水を、前記堰堤状の突起物によって前記2列の台座に挟まれる側に導水可能としたので、格納躯体あるいは貯蔵容器に接触した降雨水はその側面を伝い落ち堰堤状の突起物に導かれて、2列の台座間の空間に集水される。こうして各空間に集水された水を随時サンプリングすることで、格納躯体あるいは貯蔵容器からの漏出の有無を確認しやすくなるという効果を奏する。また、どの格納躯体あるいは貯蔵容器に漏出部位があるのかを発見しやすくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設によれば、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器は、前記床板構造体上の所定の位置に複数個並べて定置され、隣接する2つの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面の隣り合う隅部どうしを、共に同じ1列の前記台座の上に定置したので、台座の設置数を節減することができるという効果を奏する。また、格納躯体あるいは貯蔵容器の設置間隔を狭くでき、所要敷地面積を削減することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を搬送するための台車が走行可能であり、前記台車に前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載して搬送し、定置位置において前記台車の積載面の高さを下降させることによって、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を前記台座の上に定置するので、クレーンタイプの揚重装置を使って格納躯体あるいは貯蔵容器を吊り上げて所定位置に定置する方式に比べて、落下事故による衝撃を受けるおそれが少なくなるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間を検査用空間として利用し、前記検査用空間において、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底部もしくは側面部の健全性を点検するとともに、必要に応じて前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底部もしくは側面部の不具合箇所を修復し、あるいは/および、前記検査用空間において、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏水をサンプリングすることによって、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏出を監視するので、格納躯体あるいは貯蔵容器の底部もしくは側面部の健全性の確認や底部の不具合部分の修復が容易になるという効果を奏する。また、格納躯体あるいは貯蔵容器からの漏水の監視が容易になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を移設するための台車が走行可能であり、前記台車の高さは、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面よりも低く、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器に遮られることなく移設目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に行くことができ、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に位置した前記台車は、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、前記揚重装置によって前記台車の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載し、その後、前記揚重装置は前記台車とともに当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するので、定置済みの格納躯体あるいは貯蔵容器のいずれかに不具合が発見された場合であっても、他の格納躯体あるいは貯蔵容器を取り除いたり移設することなく、不具合が発見された特定の格納躯体あるいは貯蔵容器のみを再取り出しすることが容易になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を移設するための台車が走行可能であり、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載可能に構成した桁材あるいは板材を積載した状態の前記台車の高さは、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面よりも低く、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器に遮られることなく移設目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に行くことができ、前記桁材あるいは板材を当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に配置することができ、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に配置された前記桁材あるいは板材は、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、前記揚重装置によって前記桁材あるいは板材の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載し、その後、前記揚重装置は前記桁材あるいは板材とともに前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するので、定置済みの格納躯体あるいは貯蔵容器のいずれかに不具合が発見された場合であっても、他の格納躯体あるいは貯蔵容器を取り除いたり移設することなく、不具合が発見された特定の格納躯体あるいは貯蔵容器のみを再取り出しすることが容易になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設によれば、放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に貯蔵する地上貯蔵施設であって、上面に複数の凹凸を有する床板構造体と、前記床板構造体上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体あるいは放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵容器とを備え、前記床板構造体の上面には、一箇所もしくは複数箇所に設けてある集水場所へ向かう排水勾配を有する凹部が前記凹凸によって形成され、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたので、床板構造体の上面の凹凸の凹部を流れる水を検知することにより、格納躯体あるいは貯蔵容器からの漏水の監視が容易になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面の前記凹部を流れる水を採取して測定することにより、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏水を検知するので、格納躯体あるいは貯蔵容器からの漏水の監視が容易になるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法は、上述した前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設する場合において、前記貯蔵容器を空にした後、空にした前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するので、貯蔵容器の移設作業を容易かつ安全に行えるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法に用いる格納躯体の一例を示す正面断面図である。 図2は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態1を示す正面断面図である。 図3−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態2を示す正面断面図である。 図3−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態2の作用を説明する部分拡大図である。 図3−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態2の変形例を示す部分斜視図である。 図4は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態3を示す正面断面図である。 図5−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態4を示す正面断面図である。 図5−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態4の工程1を示す部分拡大図である。 図5−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態4の工程2を示す部分拡大図である。 図5−4は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態4の工程3を示す部分拡大図である。 図6は、従来の放射性廃棄物の地中埋設施設の管理方法の一例を示す正面断面図である。 図7は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態5を示す部分拡大図である。 図8−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態6の工程1を示す側面断面図である。 図8−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態6の工程2を示す側面断面図である。 図8−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態6の工程3を示す側面断面図である。 図8−4は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態6の工程4を示す側面断面図である。 図9−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態7の工程1を示す側面断面図である。 図9−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態7の工程2を示す側面断面図である。 図9−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態7の工程3を示す側面断面図である。 図10は、従来の放射性廃棄物の地中埋設施設の一例を示す正面断面図である。 図11−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設の一例である汚染水の貯蔵施設およびその管理方法に用いる金属製貯蔵容器の図であり、(1)は平面断面図、(2)は正面断面図である。 図11−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設の一例である汚染水の貯蔵施設およびその管理方法に用いる鉄筋コンクリート製貯蔵容器の図であり、(1)は平面断面図、(2)は正面断面図である。 図11−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設の一例である汚染水の貯蔵施設およびその管理方法に用いる底板付きの金属製貯蔵容器の図であり、(1)は平面断面図、(2)は正面断面図、(3)は概略斜視図である。 図11−4は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設の一例である汚染水の貯蔵施設およびその管理方法に用いる底板付きの鉄筋コンクリート製貯蔵容器の図であり、(1)は平面断面図、(2)は正面断面図、(3)は概略斜視図である。 図12は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態8を示す正面断面図である。 図13−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態9を示す正面断面図である。 図13−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態9の作用を説明する部分拡大図である。 図13−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設およびその管理方法の実施の形態9の変形例を示す部分斜視図である。 図14は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態10を示す正面断面図である。 図15−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態11を示す正面断面図である。 図15−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態11の工程1を示す部分拡大図である。 図15−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態11の工程2を示す部分拡大図である。 図15−4は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態11の工程3を示す部分拡大図である。 図16は、従来の放射性廃棄物の地上貯蔵施設の管理方法の一例を示す正面断面図である。 図17は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態12を示す部分拡大図である。 図18−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態13の工程1を示す側面断面図である。 図18−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態13の工程2を示す側面断面図である。 図18−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態13の工程3を示す側面断面図である。 図18−4は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態13の工程4を示す側面断面図である。 図19−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態14の工程1を示す側面断面図である。 図19−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態14の工程2を示す側面断面図である。 図19−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態14の工程3を示す側面断面図である。 図20−1は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態15を示す正面断面図である。 図20−2は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態15を示す概略斜視図である。 図20−3は、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設およびその管理方法の実施の形態15の変形例を示す概略斜視図である。 図21は、従来の放射性廃棄物の地上貯蔵施設の一例である汚染水の貯蔵タンクを示す正面断面図である。
以下に、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設およびそれらの管理方法の実施の形態(実施の形態1〜15)を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設の実施の形態(実施の形態1〜3)について説明する。
(放射性廃棄物の地中埋設施設)
図1に示すように、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設に用いられる格納躯体10は、廃棄体が上下左右に配列された複数の廃棄体群12(放射性廃棄物)と、廃棄体群12のすき間に充てんされた充てん材14と、これらを格納する格納躯体部材16と、格納躯体部材16の外面を被覆する被覆材18とからなる。ここで、廃棄体群12は放射性廃棄物を格納躯体10内の格納空間に直接収容したものとして構成してもよい。また、充てん材14は例えばモルタルあるいは粒状体で構成することができる。格納躯体部材16は例えば鉄筋コンクリートで構成することができる。被覆材18はなくても構わないが、例えば金属板で構成することができる。格納躯体10の寸法・形状・重量については特段の制限はないが、例えば六角柱状、四角柱状、あるいは円柱状の形態で構成することができる。
[実施の形態1]
次に、本発明の実施の形態1について説明する。
図2に示すように、本実施の形態1の放射性廃棄物の地中埋設施設100は、放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設であって、地中の岩盤1上に設けられた床板構造体20と、床板構造体20上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体10とを備え、格納躯体10を、床板構造体20の上面において間隔をあけて並行に設けた2列の台座22の上に定置し、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたものである。移動手段としては、格納躯体10を吊り上げて移動するクレーンなどの揚重装置や、格納躯体10を積載して移動する台車などを使用することができる。
本実施の形態1によれば、2列の台座22に挟まれた内側には、格納躯体10の底面と床板構造体20の上面との間に空間Sが形成されるので、格納躯体10の健全性の確認や漏水の監視作業、あるいは、格納躯体10の底面部の不具合部分の修復作業を容易に行うことができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図3−1に示すように、本実施の形態2の放射性廃棄物の地中埋設施設200は、上記の実施の形態1において、台座22が延長方向に連続するものであり、台座22の上面に延長方向に連続する堰堤状の突起物24を設け、この台座22の上に格納躯体10の底面の両隅部を定置したものである。こうすることで、格納躯体10の側面を伝って下方に流れ落ちる水を、堰堤状の突起物24によって2列の台座22に挟まれる側に導水可能としている。
本実施の形態2によれば、この突起物24が堰堤として機能するため、例えば、図3−2に示すように、格納躯体10に接触した降雨水や漏水はその側面10a、隅部10bを伝い落ち堰堤状の突起物24によって、格納躯体10の底面10c下の2列の台座22間に挟まれた空間Sに導かれる。導かれた水は、床板構造体20の上面20aの中央部で台座22の延在方向に延びる集水溝26に集水される。このため、格納躯体10に接触した降雨水や漏水が、2列の台座22の外側に漏れることはない。こうして集水溝26に集水された水を随時サンプリングすることで、格納躯体からの漏出の有無を確認しやすくなる。また、どの格納躯体に漏出部位があるのかを発見しやすくなる。なお、さらに集水しやすくする工夫として、図3−3に示すような切り欠き溝28を台座22の延長方向の要所要所に設けてもよい。なお、この切り欠き溝28は、突起物24の下部24aから台座22の内側面22aに向けて台座22の上面22bを左右方向に横断するように設けてある。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
図4に示すように、本実施の形態3の放射性廃棄物の地中埋設施設300は、上記の実施の形態1または2において、格納躯体10が、床板構造体20上の所定の位置に複数個並べて定置され、隣接する2つの格納躯体10の底面の隣り合う隅部どうしを、共に同じ1列の台座22の上に定置したものである。
本実施の形態3によれば、2列の並行する台座22を格納躯体10毎に対で配置するのではなく、隣接する格納躯体10をも支持できる台座22(例えば左右方向の幅が広い台座)を採用することで、台座22の設置数を節減することができる。また、格納躯体10の設置間隔を狭くでき、所要敷地面積を削減することができる。
次に、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設の管理方法の実施の形態(実施の形態4〜7)について説明する。
(放射性廃棄物の地中埋設施設の管理方法)
本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設の管理方法は、地中埋設施設における放射性廃棄物の格納躯体の搬送、定置、定置後の監視、不具合が発見された格納躯体の再取り出しに関するものである。
[実施の形態4]
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
図5−1に示すように、本実施の形態4の放射性廃棄物の地中埋設施設の管理方法は、上記の実施の形態1〜3のいずれか一つの放射性廃棄物の地中埋設施設を管理する方法であって、床板構造体20の上面と格納躯体10の底面と2列の台座22とによって形成される空間Sに沿って、格納躯体10を搬送するための台車Vが走行可能であり、台車Vに格納躯体10を積載して搬送し、定置位置において台車Vの積載面の高さを下降させることによって、格納躯体10を台座22の上に定置するものである。
本実施の形態4によれば、まず、図5−2に示すように、格納躯体10を積載した台車Vが2列の台座22間の中央部を走行して所定の位置まで行き、図5−3に示すように、その位置において台車Vの積載面Vaの高さHを下げることによって、図5−4に示すように、所定の位置の台座22の上に格納躯体10を定置することができる。
ここで、図6に示すように、クレーンタイプの揚重装置Lを使って格納躯体10を吊り上げて所定位置に定置することも可能であるが、本実施の形態4では、図5−2〜図5−4に示す手順のように、台車方式で搬送・定置することによって、図6の方式に比べて落下事故による衝撃を受けるおそれが少なくなるというメリットがある。
[実施の形態5]
次に、本発明の実施の形態5について説明する。
図7に示すように、本実施の形態5の放射性廃棄物の地中埋設施設の管理方法は、上記の実施の形態1〜3のいずれか一つの放射性廃棄物の地中埋設施設を管理する方法であって、床板構造体20の上面20aと格納躯体10の底面10cと2列の台座22とによって形成される空間Sを検査用空間として利用し、検査用空間において、格納躯体10の底部もしくは側面部の健全性を点検するとともに、必要に応じて格納躯体10の底部もしくは側面部の不具合箇所を修復し、あるいは/および、検査用空間において、格納躯体10からの漏水をサンプリングすることによって、格納躯体10からの漏出を監視するものである。
本実施の形態5によれば、格納躯体10の底部もしくは側面部の健全性の確認や底部もしくは側面部の不具合部分の修復が容易になる。また、格納躯体10からの漏水の監視が容易になる。なお、図7の例では監視員Pが立ち入り可能な検査用空間を例示したが、格納躯体10の底部を遠隔監視可能な装置をこの検査用空間に配置することで、検査用空間を人員が立ち入れないより狭い空間Sとして形成することもできる。
[実施の形態6]
次に、本発明の実施の形態6について説明する。
図8−1に示すように、本実施の形態6の放射性廃棄物の地中埋設施設の管理方法は、上記の実施の形態1〜3のいずれか一つの放射性廃棄物の地中埋設施設を管理する方法であって、床板構造体20の上面20aと格納躯体10の底面10cと2列の台座22とによって形成される空間Sに沿って、格納躯体10を移設するための台車Vが走行可能であり、台車Vの高さは、定置済みの格納躯体10の底面10cよりも低く、定置済みの格納躯体10に遮られることなく移設目的の格納躯体10の直下に行くことができ、当該目的の格納躯体10の直下に位置した台車Vは、格納躯体10の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、揚重装置によって台車の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の格納躯体10を積載し、その後、揚重装置は台車Vとともに当該目的の格納躯体10を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するものである。
本実施の形態6によれば、2列の台座22に挟まれた内側を走行可能な台車Vは、高さが定置してある格納躯体10の底面10cよりも低い。その結果、図8−1に示すように、定置済みの格納躯体10に遮られることなく空荷の台車Vは前進し、図8−2に示すように、目的の格納躯体10の直下に到達することができる。
当該目的の格納躯体10の直下に到達した台車Vは、図8−3に示すように、格納躯体10の上方から近づく揚重装置Lの吊り具30に連結した後、揚重装置Lによって台車Vの水平状態を維持したまま上昇する。上昇した台車Vは当該目的の格納躯体10をその水平状態を維持したまま積載する。図8−4に示すように、揚重装置Lは、台車Vとともに当該目的の格納躯体10を定置位置から抜き出して、所定の場所に移設する。
こうすることで、定置済みの格納躯体10のいずれかに不具合が発見された場合であっても、他の格納躯体10を取り除いたり、移設することなく、不具合が発見された特定の格納躯体10のみを再取り出しすることが容易になる。
[実施の形態7]
次に、本発明の実施の形態7について説明する。
図9−1に示すように、本実施の形態7の放射性廃棄物の地中埋設施設の管理方法は、上記の実施の形態1〜3のいずれか一つの放射性廃棄物の地中埋設施設を管理する方法であって、床板構造体20の上面20aと格納躯体10の底面10cと2列の台座22とによって形成される空間Sに沿って、格納躯体10を移設するための台車Vが走行可能であり、格納躯体10を積載可能に構成した桁材あるいは板材72を積載した状態の台車Vの高さは、定置済みの格納躯体10の底面10cよりも低く、定置済みの格納躯体10に遮られることなく移設目的の格納躯体10の直下に行くことができ、桁材あるいは板材32を当該目的の格納躯体10の直下に配置することができ、当該目的の格納躯体10の直下に配置された桁材あるいは板材32は、格納躯体10の上方から近づく揚重装置Lの吊り具30と連結した後、揚重装置Lによって桁材あるいは板材32の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の格納躯体10を積載し、その後、揚重装置Lは桁材あるいは板材32とともに格納躯体10を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するものである。
本実施の形態7によれば、上記の実施の形態6のように揚重装置Lが台車Vとともに目的の格納躯体10を定置位置から抜き出して、所定の場所に移設するのではなくて、格納躯体10を下から支えてその水平状態を維持できる桁材あるいは板材32を使用する。この場合、まず、図9−1に示すように、台車Vなどにより、桁材あるいは板材32を目的の格納躯体10の直下に搬入する。続いて、図9−2に示すように、桁材あるいは板材32を格納躯体10の底面10cを支持できる位置で自立させるとともに、台車Vを撤収する。その後、図9−3に示すように、桁材あるいは板材32を、格納躯体10の上方から近づく揚重装置Lの吊り具30と連結した後、揚重装置Lによって桁材あるいは板材32の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の格納躯体10を積載し、桁材あるいは板材32とともに前記格納躯体10を定置位置から抜き出して、所定の場所に移設する。
こうすることで、定置済みの格納躯体10のいずれかに不具合が発見された場合であっても、他の格納躯体10を取り除いたり移設することなく、不具合が発見された特定の格納躯体10のみを再取り出しすることが容易になる。
次に、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設の実施の形態(実施の形態8〜10)について説明する。
(放射性廃棄物の地上貯蔵施設)
本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設に用いられる貯蔵容器は、放射能で汚染された汚染水もしくは汚染土壌もしくは汚染物質を貯蔵する貯蔵容器である。この貯蔵容器としては、図11−1に示すような有蓋有底円筒状の金属製の貯蔵容器50や、図11−2に示すような有蓋有底円筒状の鉄筋コンクリート製の貯蔵容器51を用いることができる。また、図11−3に示すような鉄筋コンクリート製の底板53の上に金属製の貯蔵容器50を据え付けた構造や、図11−4に示すような鉄筋コンクリート製の底板53の上に鉄筋コンクリート製の貯蔵容器51を構築した構造としてもよい。ここで、図11−1〜図11−4の貯蔵容器50,51の例では汚染水Wを貯蔵する貯水タンクの例を示した。貯蔵容器50,51の寸法・形状・重量については特段の制限はないが、形状については、円筒状の代わりに、例えば中空球体状、中空直方体状などで構成してもよい。
なお、以下の地上貯蔵施設の実施の形態8〜10の説明では、有蓋有底円筒状の金属製の貯蔵容器50を用いた地上貯蔵施設を例にとり説明するが、貯蔵容器50を鉄筋コンクリート製の貯蔵容器51、あるいは、底板53の上に設けた貯蔵容器50,51と読み替えても同様の作用効果を奏することは言うまでもない。
[実施の形態8]
次に、本発明の実施の形態8について説明する。
図12に示すように、本実施の形態8の放射性廃棄物の地上貯蔵施設400は、放射性廃棄物を地上に貯蔵する施設であって、地上の岩盤1上に設けられた床板構造体60と、床板構造体60上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵容器50とを備え、貯蔵容器50を、床板構造体60の上面において間隔をあけて並行に設けた2列の台座62の上に定置し、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたものである。移動手段としては、貯蔵容器50を吊り上げて移動するクレーンなどの揚重装置や、貯蔵容器50を積載して移動する台車などを使用することができる。
本実施の形態8によれば、2列の台座62に挟まれた内側には、貯蔵容器50の底面と床板構造体60の上面との間に空間Sが形成されるので、貯蔵容器50の健全性の確認や漏水の監視作業、あるいは、貯蔵容器50の底面部の不具合部分の修復作業を容易に行うことができる。
[実施の形態9]
次に、本発明の実施の形態9について説明する。
図13−1に示すように、本実施の形態9の放射性廃棄物の地上貯蔵施設500は、上記の実施の形態8において、台座62が延長方向に連続するものであり、台座62の上面に延長方向に連続する堰堤状の突起物64を設け、この台座62の上に貯蔵容器50の底面の両隅部(円の直径方向両端部)を定置したものである。こうすることで、貯蔵容器50の側面を伝って下方に流れ落ちる水を、堰堤状の突起物64によって2列の台座62に挟まれる側に導水可能としている。
本実施の形態9によれば、この突起物64が堰堤として機能するため、例えば、図13−2に示すように、貯蔵容器50に接触した降雨水や漏水はその側面50a、隅部50bを伝い落ち堰堤状の突起物64によって、貯蔵容器50の底面50c下の2列の台座62間に挟まれた空間Sに導かれる。導かれた水は、床板構造体60の上面60aの中央部で台座62の延在方向に延びる集水溝66に集水される。このため、貯蔵容器50に接触した降雨水や漏水が、2列の台座62の外側に漏れることはない。こうして集水溝66に集水された水を随時サンプリングすることで、貯蔵容器からの漏出の有無を確認しやすくなる。また、どの貯蔵容器に漏出部位があるのかを発見しやすくなる。なお、さらに集水しやすくする工夫として、図13−3に示すような切り欠き溝68を台座62の延長方向の要所要所に設けてもよい。なお、この切り欠き溝68は、突起物64の下部64aから台座62の内側面62aに向けて台座62の上面62bを左右方向に横断するように設けてある。
[実施の形態10]
次に、本発明の実施の形態10について説明する。
図14に示すように、本実施の形態10の放射性廃棄物の地上貯蔵施設600は、上記の実施の形態8または9において、貯蔵容器50が、床板構造体60上の所定の位置に複数個並べて定置され、隣接する2つの貯蔵容器50の底面の隣り合う隅部どうしを、共に同じ1列の台座62の上に定置したものである。
本実施の形態10によれば、2列の並行する台座62を地上貯蔵施設毎に対で配置するのではなく、隣接する貯蔵容器50をも支持できる台座62(例えば左右方向の幅が広い台座)を採用することで、台座62の設置数を節減することができる。また、貯蔵容器50の設置間隔を狭くでき、所要敷地面積を削減することができる。
次に、本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設の管理方法の実施の形態(実施の形態11〜15)について説明する。
(放射性廃棄物の地上貯蔵施設の管理方法)
本発明に係る放射性廃棄物の地上貯蔵施設の管理方法は、地上貯蔵施設における放射性廃棄物の貯蔵容器の搬送、定置、定置後の監視、不具合が発見された貯蔵容器の再取り出しに関するものである。なお、図15−1〜図19−3において、移設対象の貯蔵容器には汚染水が満たされている状態を図示しているが、汚染水の代わりに汚染土壌等の固体廃棄物が満たされていてもよいし、また、移設の前に貯蔵容器を空にしておいてもよい。
[実施の形態11]
次に、本発明の実施の形態11について説明する。
図15−1に示すように、本実施の形態11の放射性廃棄物の地上貯蔵施設の管理方法は、上記の実施の形態8〜10のいずれか一つの放射性廃棄物の地上貯蔵施設を管理する方法であって、床板構造体60の上面と貯蔵容器50の底面と2列の台座62とによって形成される空間Sに沿って、貯蔵容器50を搬送するための台車Vが走行可能であり、台車Vに貯蔵容器50を積載して搬送し、定置位置において台車Vの積載面の高さを下降させることによって、貯蔵容器50を台座62の上に定置するものである。
本実施の形態11によれば、まず、図15−2に示すように、貯蔵容器50を積載した台車Vが2列の台座62間の中央部を走行して所定の位置まで行き、図15−3に示すように、その位置において台車Vの積載面Vaの高さHを下げることによって、図15−4に示すように、所定の位置の台座62の上に貯蔵容器50を定置することができる。
ここで、図16に示すように、クレーンタイプの揚重装置Lを使って貯蔵容器50を吊り上げて所定位置に定置することも可能であるが、本実施の形態11では、図15−2〜図15−4に示す手順のように、台車方式で搬送・定置することによって、図16の方式に比べて落下事故による衝撃を受けるおそれが少なくなるというメリットがある。
[実施の形態12]
次に、本発明の地上貯蔵施設の実施の形態12について説明する。
図17に示すように、本実施の形態12の放射性廃棄物の地上貯蔵施設の管理方法は、上記の実施の形態8〜10のいずれか一つの放射性廃棄物の地上貯蔵施設を管理する方法であって、床板構造体60の上面60aと貯蔵容器50の底面50cと2列の台座62とによって形成される空間Sを検査用空間として利用し、検査用空間において、貯蔵容器50の底部もしくは側面部の健全性を点検するとともに、必要に応じて貯蔵容器50の底部もしくは側面部の不具合箇所を修復し、あるいは/および、検査用空間において、貯蔵容器50からの漏水をサンプリングすることによって、貯蔵容器50からの漏出を監視するものである。
本実施の形態12によれば、貯蔵容器50の底部もしくは側面部の健全性の確認や底部もしくは側面部の不具合部分の修復が容易になる。また、貯蔵容器50からの漏水の監視が容易になる。なお、図17の例では監視員Pが立ち入り可能な検査用空間を例示したが、貯蔵容器50の底部を遠隔監視可能な装置をこの検査用空間に配置することで、検査用空間を人員が立ち入れないより狭い空間Sとして形成することもできる。
[実施の形態13]
次に、本発明の実施の形態13について説明する。
図18−1に示すように、本実施の形態13の放射性廃棄物の地上貯蔵施設の管理方法は、上記の実施の形態8〜10のいずれか一つの放射性廃棄物の地上貯蔵施設を管理する方法であって、床板構造体60の上面60aと貯蔵容器50の底面50cと2列の台座62とによって形成される空間Sに沿って、貯蔵容器50を移設するための台車Vが走行可能であり、台車Vの高さは、定置済みの貯蔵容器50の底面50cよりも低く、定置済みの貯蔵容器50に遮られることなく移設目的の貯蔵容器50の直下に行くことができ、当該目的の貯蔵容器50の直下に位置した台車Vは、貯蔵容器50の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、揚重装置によって台車の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の貯蔵容器50を積載し、その後、揚重装置は台車Vとともに当該目的の貯蔵容器50を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するものである。
本実施の形態13によれば、2列の台座62に挟まれた内側を走行可能な台車Vは、高さが定置してある貯蔵容器50の底面50cよりも低い。その結果、図18−1に示すように、定置済みの貯蔵容器50に遮られることなく空荷の台車Vは前進し、図18−2に示すように、目的の貯蔵容器50の直下に到達することができる。
当該目的の貯蔵容器50の直下に到達した台車Vは、図18−3に示すように、貯蔵容器50の上方から近づく揚重装置Lの吊り具70に連結した後、揚重装置Lによって台車Vの水平状態を維持したまま上昇する。上昇した台車Vは当該目的の貯蔵容器50をその水平状態を維持したまま積載する。図18−4に示すように、揚重装置Lは、台車Vとともに当該目的の貯蔵容器50を定置位置から抜き出して、所定の場所に移設する。
こうすることで、定置済みの貯蔵容器50のいずれかに不具合が発見された場合であっても、他の貯蔵容器50を取り除いたり、移設することなく、不具合が発見された特定の貯蔵容器50のみを再取り出しすることが容易になる。
[実施の形態14]
次に、本発明の実施の形態14について説明する。
図19−1に示すように、本実施の形態14の放射性廃棄物の地上貯蔵施設の管理方法は、上記の実施の形態8〜10のいずれか一つの放射性廃棄物の地上貯蔵施設を管理する方法であって、床板構造体60の上面60aと貯蔵容器50の底面50cと2列の台座62とによって形成される空間Sに沿って、貯蔵容器50を移設するための台車Vが走行可能であり、貯蔵容器50を積載可能に構成した桁材あるいは板材72を積載した状態の台車Vの高さは、定置済みの貯蔵容器50の底面50cよりも低く、定置済みの貯蔵容器50に遮られることなく移設目的の貯蔵容器50の直下に行くことができ、桁材あるいは板材72を当該目的の貯蔵容器50の直下に配置することができ、当該目的の貯蔵容器50の直下に配置された桁材あるいは板材72は、貯蔵容器50の上方から近づく揚重装置Lの吊り具70と連結した後、揚重装置Lによって桁材あるいは板材72の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の貯蔵容器50を積載し、その後、揚重装置Lは桁材あるいは板材72とともに貯蔵容器50を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するものである。
本実施の形態14によれば、上記の実施の形態13のように揚重装置Lが台車Vとともに目的の貯蔵容器50を定置位置から抜き出して、所定の場所に移設するのではなくて、貯蔵容器50を下から支えてその水平状態を維持できる桁材あるいは板材72を使用する。この場合、まず、図19−1に示すように、台車Vなどにより、桁材あるいは板材72を目的の貯蔵容器50の直下に搬入する。続いて、図19−2に示すように、桁材あるいは板材72を貯蔵容器50の底面50cを支持できる位置で自立させるとともに、台車Vを撤収する。その後、図19−3に示すように、桁材あるいは板材72を、貯蔵容器50の上方から近づく揚重装置Lの吊り具70と連結した後、揚重装置Lによって桁材あるいは板材72の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の貯蔵容器50を積載し、桁材あるいは板材72とともに前記貯蔵容器50を定置位置から抜き出して、所定の場所に移設する。
こうすることで、定置済みの貯蔵容器50のいずれかに不具合が発見された場合であっても、他の貯蔵容器50を取り除いたり移設することなく、不具合が発見された特定の貯蔵容器50のみを再取り出しすることが容易になる。
[実施の形態15]
次に、本発明の実施の形態15について説明する。
図20−1に示すように、本実施の形態15の放射性廃棄物の地上貯蔵施設の管理方法の対象となる地上貯蔵施設700は、地上の岩盤1上に設けられた床板構造体80と、床板構造体80上の所定の位置に定置される複数の貯蔵容器50とを備えている。床板構造体80は、その上面80aに短冊状に配列した線状物82による凹凸84を有しており、貯蔵容器50はこの短冊状の線状物82の上に定置される。このため、貯蔵容器50の底面50cの真下には、凹凸84によって複数の直線溝状の凹部86が形成される。この凹部86は、一箇所もしくは複数箇所に設けてある図外の集水場所へ向かう排水勾配を有している。なお、貯蔵容器50は、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としてある。移動手段としては、貯蔵容器50を吊り上げて移動するクレーンなどの揚重装置や、貯蔵容器50を積載して移動する台車などを使用することができる。
本実施の形態15によれば、凹部86が排水用の溝として機能するため、例えば、図20−2に示すように、貯蔵容器50からの漏水は底面から凹部86に落ち、この凹部86を流下して図外の集水場所に流れ込む。凹部86を流れる水、あるいは、集水場所に集水された水を採取して測定することで、貯蔵容器50からの漏水を随時検知する。これにより、貯蔵容器50からの漏水の監視が容易になる。また、凹部86の流量を個別に監視することで、どの貯蔵容器のどの箇所に漏出部位があるのかを発見しやすくなる。
また、床板構造体80の上面80aに短冊状の線状物82を配置する代わりに、図20−3に示すように、サイコロ状の凸部88をドット状に配置し、床板構造体80の上面80aに複数の凹凸を形成してもよい。このようにしても、貯蔵容器50からの漏水は凸部のない部分を流下して図外の集水場所に流れ込むので、上記と同様の作用効果を奏することができる。なお、本実施の形態15では、地上貯蔵施設の貯蔵容器を対象として説明したが、地中埋設施設の格納躯体に対しても同様に適用することが可能である。
以上説明したように、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設によれば、放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に貯蔵する地上貯蔵施設であって、床板構造体と、前記床板構造体上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体あるいは放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵容器とを備え、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を、前記床板構造体の上面において間隔をあけて並行に設けた2列の台座の上に定置し、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたので、2列の台座に挟まれた内側には、格納躯体あるいは貯蔵容器の底面と床板構造体の上面との間に空間が形成される。このため、格納躯体あるいは貯蔵容器の健全性の確認や漏水の監視作業、あるいは、格納躯体あるいは貯蔵容器の底面部もしくは側面部の不具合部分の修復作業を容易に行うことができる。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設によれば、前記台座は延長方向に連続して、その上面に延長方向に連続する堰堤状の突起物を有し、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面の両隅部を前記台座の上に定置し、前記台座に定置されている前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の側面を伝って下方に流れ落ちる水を、前記堰堤状の突起物によって前記2列の台座に挟まれる側に導水可能としたので、格納躯体あるいは貯蔵容器に接触した降雨水はその側面を伝い落ち堰堤状の突起物に導かれて、2列の台座間の空間に集水される。こうして各空間に集水された水を随時サンプリングすることで、格納躯体あるいは貯蔵容器からの漏出の有無を確認しやすくなるという効果を奏する。また、どの格納躯体あるいは貯蔵容器に漏出部位があるのかを発見しやすくなる。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設によれば、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器は、前記床板構造体上の所定の位置に複数個並べて定置され、隣接する2つの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面の隣り合う隅部どうしを、共に同じ1列の前記台座の上に定置したので、台座の設置数を節減することができるという効果を奏する。また、格納躯体あるいは貯蔵容器の設置間隔を狭くでき、所要敷地面積を削減することができる。
また、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を搬送するための台車が走行可能であり、前記台車に前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載して搬送し、定置位置において前記台車の積載面の高さを下降させることによって、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を前記台座の上に定置するので、クレーンタイプの揚重装置を使って格納躯体あるいは貯蔵容器を吊り上げて所定位置に定置する方式に比べて、落下事故による衝撃を受けるおそれが少なくなる。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間を検査用空間として利用し、前記検査用空間において、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底部もしくは側面部の健全性を点検するとともに、必要に応じて前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底部もしくは側面部の不具合箇所を修復し、あるいは/および、前記検査用空間において、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏水をサンプリングすることによって、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏出を監視するので、格納躯体あるいは貯蔵容器の底部もしくは側面部の健全性の確認や底部の不具合部分の修復が容易になるという効果を奏する。また、格納躯体あるいは貯蔵容器からの漏水の監視が容易になる。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を移設するための台車が走行可能であり、前記台車の高さは、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面よりも低く、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器に遮られることなく移設目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に行くことができ、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に位置した前記台車は、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、前記揚重装置によって前記台車の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載し、その後、前記揚重装置は前記台車とともに当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するので、定置済みの格納躯体あるいは貯蔵容器のいずれかに不具合が発見された場合であっても、他の格納躯体あるいは貯蔵容器を取り除いたり移設することなく、不具合が発見された特定の格納躯体あるいは貯蔵容器のみを再取り出しすることが容易になる。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を移設するための台車が走行可能であり、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載可能に構成した桁材あるいは板材を積載した状態の前記台車の高さは、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面よりも低く、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器に遮られることなく移設目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に行くことができ、前記桁材あるいは板材を当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に配置することができ、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に配置された前記桁材あるいは板材は、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、前記揚重装置によって前記桁材あるいは板材の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載し、その後、前記揚重装置は前記桁材あるいは板材とともに前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するので、定置済みの格納躯体あるいは貯蔵容器のいずれかに不具合が発見された場合であっても、他の格納躯体あるいは貯蔵容器を取り除いたり移設することなく、不具合が発見された特定の格納躯体あるいは貯蔵容器のみを再取り出しすることが容易になる。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設によれば、放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に貯蔵する地上貯蔵施設であって、上面に複数の凹凸を有する床板構造体と、前記床板構造体上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体あるいは放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵容器とを備え、前記床板構造体の上面には、一箇所もしくは複数箇所に設けてある集水場所へ向かう排水勾配を有する凹部が前記凹凸によって形成され、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたので、床板構造体の上面の凹凸の凹部を流れる水を検知することにより、格納躯体あるいは貯蔵容器からの漏水の監視が容易になる。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法によれば、上述した放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、前記床板構造体の上面の前記凹部を流れる水を採取して測定することにより、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏水を検知するので、格納躯体あるいは貯蔵容器からの漏水の監視が容易になる。
また、本発明に係る他の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法は、上述した前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設する場合において、前記貯蔵容器を空にした後、空にした前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設するので、貯蔵容器の移設作業を容易かつ安全に行える。
以上のように、本発明に係る放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設およびそれらの管理方法は、原子力発電所などの操業あるいは廃炉に伴って発生する放射性廃棄物を格納して地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、原子力発電所事故などによって発生する放射能汚染水や放射能汚染土壌などの放射性廃棄物を地上に一時的に貯蔵・保管するための地上貯蔵施設に有用であり、特に、放射性廃棄物の搬送定置、監視、再取り出しを行いやすくするのに適している。
10 格納躯体
10c 格納躯体の底面
12 廃棄体群(放射性廃棄物)
14 充てん材
16 格納躯体部材
18 被覆材
20,60,80 床板構造体
20a,60a,80a 床板構造体の上面
22,62 台座
24,64 突起物
26,66 集水溝
28,68 切り欠き溝
30,70 吊り具
32,72 桁材あるいは板材
50,51 貯蔵容器
50c 貯蔵容器の底面
53 底板
82 線状物
84 凹凸
86 凹部
88 凸部
100,200,300 放射性廃棄物の地中埋設施設
400,500,600,700 放射性廃棄物の地上貯蔵施設
S 空間
V 台車
L 揚重装置
P 監視員
W 汚染水

Claims (10)

  1. 放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に貯蔵する地上貯蔵施設であって、
    床板構造体と、
    前記床板構造体上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体あるいは放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵容器とを備え、
    前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を、前記床板構造体の上面において間隔をあけて並行に設けた2列の台座の上に定置し、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたことを特徴とする放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設。
  2. 前記台座は延長方向に連続して、その上面に延長方向に連続する堰堤状の突起物を有し、
    前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面の両隅部を前記台座の上に定置し、
    前記台座に定置されている前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の側面を伝って下方に流れ落ちる水を、前記堰堤状の突起物によって前記2列の台座に挟まれる側に導水可能としたことを特徴とする請求項1に記載の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設。
  3. 前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器は、前記床板構造体上の所定の位置に複数個並べて定置され、
    隣接する2つの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面の隣り合う隅部どうしを、共に同じ1列の前記台座の上に定置したことを特徴とする請求項1または2に記載の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、
    前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を搬送するための台車が走行可能であり、
    前記台車に前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載して搬送し、定置位置において前記台車の積載面の高さを下降させることによって、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を前記台座の上に定置することを特徴とする放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、
    前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間を検査用空間として利用し、
    前記検査用空間において、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底部もしくは側面部の健全性を点検するとともに、必要に応じて前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底部もしくは側面部の不具合箇所を修復し、
    あるいは/および、前記検査用空間において、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏水をサンプリングすることによって、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏出を監視することを特徴とする放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法。
  6. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、
    前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を移設するための台車が走行可能であり、
    前記台車の高さは、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面よりも低く、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器に遮られることなく移設目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に行くことができ、
    当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に位置した前記台車は、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、前記揚重装置によって前記台車の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載し、
    その後、前記揚重装置は前記台車とともに当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設することを特徴とする放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法。
  7. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、
    前記床板構造体の上面と前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面と前記2列の台座とによって形成される空間に沿って、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を移設するための台車が走行可能であり、
    前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載可能に構成した桁材あるいは板材を積載した状態の前記台車の高さは、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の底面よりも低く、定置済みの前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器に遮られることなく移設目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に行くことができ、前記桁材あるいは板材を当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に配置することができ、
    当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の直下に配置された前記桁材あるいは板材は、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器の上方から近づく揚重装置の吊り具と連結した後、前記揚重装置によって前記桁材あるいは板材の水平状態を維持したまま上昇して、当該目的の前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を積載し、
    その後、前記揚重装置は前記桁材あるいは板材とともに前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設することを特徴とする放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法。
  8. 放射性廃棄物を地中に埋設処分する地中埋設施設、あるいは、放射性廃棄物を地上に貯蔵する地上貯蔵施設であって、
    上面に複数の凹凸を有する床板構造体と、
    前記床板構造体上の所定の位置に定置され、放射性廃棄物を格納する格納躯体あるいは放射性廃棄物を貯蔵する貯蔵容器とを備え、
    前記床板構造体の上面には、一箇所もしくは複数箇所に設けてある集水場所へ向かう排水勾配を有する凹部が前記凹凸によって形成され、
    前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器を、移動手段によって定置位置から別の場所へ移動可能としたことを特徴とする放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設。
  9. 請求項8に記載の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設を管理する方法であって、
    前記床板構造体の上面の前記凹部を流れる水を採取して測定することにより、前記格納躯体あるいは前記貯蔵容器からの漏水を検知することを特徴とする放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法。
  10. 前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設する場合において、
    前記貯蔵容器を空にした後、空にした前記貯蔵容器を定置位置から取り出して、所定の場所に移設することを特徴とする請求項4、6または7に記載の放射性廃棄物の地中埋設施設あるいは地上貯蔵施設の管理方法。
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