JP2015090940A - ウェーハ搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウェーハがFOUPとウェーハ処理装置の試料室との間で搬送されるときにはミニエン装置を経由するが、ミニエン装置は空気雰囲気となっており、ウェーハは空気にさらされる。このため、搬送途中で空気によりウェーハが汚染されてしまう可能性がある。特に表面が敏感なウェーハに対しては、表面を極力空気にさらさない搬送システムが不可欠である。
【解決手段】 複数枚のウェーハを格納する容器であるFOUPと、ウェーハに対して処理を行うウェーハ処理装置内部との間で、ウェーハを搬送するウェーハ搬送装置において、ウェーハを保持して移動する移動機構を局所ケースで覆い、局所ケースの内部に所定のガスを導入する。局所ケースの内部にウェーハが格納された状態で、ウェーハを搬送する。これにより、空気にほとんど触れない状態でウェーハを搬送することができ、ウェーハの表面汚染の危険性を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウェーハを処理装置内へ搬入または搬出するためのロボットを格納するウェーハ搬送装置に関する。
半導体製造ラインではウェーハはFOUP(front opening unified pod)と呼ばれる搬送容器に複数枚収容されて、搬送されている。
一般に、半導体製造、検査、計測、観察等のウェーハ処理装置の試料室は高真空に維持されている。そのため、ウェーハは、ウェーハ処理装置に併設されたミニエン装置と呼ばれる局所環境装置(ミニエンバイロメント装置、以下ミニエン装置という)を介して、FOUPから試料室に搬送される。
ミニエン装置にはウェーハを搬送するロボットハンドが設けられている。ロボットハンドはFOUPからウェーハを取り出し、ウェーハ処理装置へウェーハを供給する。またウェーハ処理装置での処理が終わると、ウェーハ処理装置から排出されたウェーハをFOUPに収納する。
このウェーハ搬送動作中にウェーハの表面が大気中の酸素やパーティクルなどによって汚染されることが懸念されている。例えば、現状のウェーハ搬送を空気中で行う製造技術においては、ウェーハ周囲の雰囲気である空気には水分と酸素が共存しているため、室温で酸化膜が成長し、また空気中に存在する金属、無機物、有機物が表面に吸着し、ウェーハ表面汚染が発生する可能性がある。したがって、ウェーハをできるだけ空気中にさらさないという要求がある。例えば特許文献1にはFOUP内部の気体雰囲気を窒素ガスに置換することが記載されている。
特開2010−135355号公報
上述のとおり、ウェーハはFOUPに収納された状態で保持される場合が多い。FOUPはウェーハを清浄に保ちながら搬送するための容器であるが、通常、FOUP内は空気が充満しているため、ウェーハ表面汚染が発生する可能性がある。
またFOUP内には複数枚のウェーハが収納されるので、その中にガス状有機物を発生するウェーハが一緒に含まれる場合も想定できる。その場合、FOUP内で発生したガスによって他のウェーハが汚染される可能性が考えられる。
このFOUP内ウェーハ汚染を回避するため、特許文献1のように、FOUP内に窒素ガス注入することで、FOUP内の空気を追い出し、窒素ガス(以下、N2ガス)等の不活性ガスを充満させるガスパージ機能が知られている。ガスパージ機能によればFOUP内におけるウェーハ汚染を低減することが可能である。
しかしウェーハ処理装置の試料室に搬入するためには、FOUPのドアを開け、ウェーハを取り出してからウェーハ処理装置の試料室へ供給しなければならない。搬出の際も同様である。ウェーハがFOUPとウェーハ処理装置の試料室との間で搬送されるときにはミニエン装置を経由するが、ミニエン装置は空気雰囲気となっており、ウェーハは空気にさらされるため、FOUP内をガスパージしていてもFOUPからの搬送段階でウェーハが汚染されてしまう可能性がある。特に表面が敏感なウェーハに対しては、表面を極力空気にさらさない搬送システムが不可欠である。
上記課題を解決するために、本発明は、ミニエン装置の中のロボットハンドを覆う局所ケースを有する。より具体的には、複数枚のウェーハを格納する容器であるFOUPと、ウェーハに対して処理を行うウェーハ処理装置内部との間で、ウェーハを搬送するウェーハ搬送装置において、ウェーハを保持して移動する移動機構を局所ケースで覆い、局所ケースの内部に所定のガスを導入する。局所ケースの内部にウェーハが格納された状態で、ウェーハを搬送することを特徴とする。
本発明によれば、FOUPからウェーハ処理装置の試料室への移動に際してウェーハの周囲の局所雰囲気を保持したまま搬送することができるので、ウェーハが汚染される可能性を低減することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
ウェーハ搬送装置の全体構造の側面図。 FOUPとロボットハンドの局所ケースの斜視図。 ロボットハンドの局所ケースの中身を上から示した図。 FOUPのドア蓋を開けた状態を横から見た断面図。 ロボットハンドとFOUPにウェーハ保護用ドア蓋を取り付けた状態を横から見た断面図。 ロボットハンドによりウェーハを取り出した状態を横から見た断面図。 本実施例のウェーハ搬入処理のシーケンス図。
本発明のウェーハ処理装置は、ウェーハに対して加工や観察等何らかの処理を行う装置であって、例えば半導体製造装置、ウェーハ加工装置、ウェーハ検査装置、レビュー装置、パターン計測装置が挙げられる。また、以下でウェーハ処理装置とは、上記のウェーハ処理装置がネットワークで接続されたシステムや上記のウェーハ処理装置の複合装置も含むものとする。
また、以下の説明で搬送対象物の例として半導体ウェーハについて説明するが、これに限られるものではない。本発明は、表面が敏感で空気にさらすことが好ましくないウェーハをFOUPとウェーハ処理装置との間で運ぶ場合に特に有効である。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、本実施例のウェーハ搬送装置の全体構造の側面を概略的に示した図である。
図1に示すように、ウェーハの製造又は検査等を実施するウェーハ処理装置104には、FOUP101内と同程度までクリーン度を高めたミニエン装置103が併設されている。ミニエン装置103にはロードポート装置102がついており、このロードポート装置に半導体製造ラインから運ばれたFOUP101が載置される。ウェーハ搬送処理においては、以下に説明するように、FOUP101、ロードポート装置102、ミニエン装置103、ウェーハ処理装置104の各部位が連動するため、本明細書ではこれらをウェーハ搬送装置と称する。ただし、ウェーハ搬送装置にはこれらを全て含む必要はなく、一部のみから構成されてもよい。
FOUP101は、複数枚のウェーハが収納可能であって、ウェーハをその内部に一定の間隔で保持するためのスロットが設けられている。また、FOUP101にはウェーハを搬送するために開口部が設けられており、開口部を覆う蓋が脱着可能となっている。
ロードポート装置102は、FOUP101を載置することができるテーブルを備える。また、ロードポート装置102はFOUP101からウェーハを搬送するための開口部と、当該開口部を開閉可能なドアと、そのドアを駆動する駆動機構とを有する。このドアと駆動機構は、後述するようにFOUPのドアと連動して開閉するように構成されている。FOUP101を載置するテーブルには、FOUP101をクランプし、取り外しできない状態にロックする固定機構が備えられている。
ロードポート装置102に載置されたFOUP101は、クランプされた後、ロードポート装置102の開閉可能なドアまで移動され、FOUP101とロードポート装置102のドアに接触することで結合状態となる。これにより、ロードポートのドアの開閉に合わせて、FOUP101の脱着可能な蓋も一緒に開閉することができる。
ロードポート装置102のドアとFOUP101の蓋を同時に開口した後、FOUP101内ウェーハの汚染を防ぐためのウェーハ保護蓋がミニエン装置103内部から取り付けられる。
ミニエン装置103は、ウェーハ処理装置104のウェーハ搬送口のある側に面するように設置される。ウェーハ処理装置104のウェーハ搬送口には、ウェーハを搬入出するための開閉可能なドアが設けられている。またミニエン装置103を挟んでウェーハ処理装置104と対向する側にロードポート装置102が設置される。そのため、ミニエン装置103はロードポート装置102用の開口部とウェーハ処理装置104用の開口部とを備え、それぞれの開口部を介して各装置と連結され、この開口部を通ってウェーハが搬送される。
ミニエン装置103内部には搬送ロボット106が設置されている。搬送ロボット106は、ウェーハを保持して移動する移動機構をFOUP側からウェーハ処理装置側へ搬送するものである。本実施例では、ロボットハンドが搬送ロボットの上に搭載された移動機構として備えられており、ロボットハンドは後述する局所ケース105に収納されている。したがって、本実施例における搬送ロボット106はロボットハンドと局所ケースを一体にして搬送するものであるといえる。ミニエン装置103は搬送ロボット106がウェーハを搬送するために移動できる必要な空間を確保する。搬送ロボット106は、FOUP101内部にあるウェーハを取り出し、ウェーハ処理装置104まで搬送する。または、ウェーハ処理装置104からウェーハを取り出しFOUP101内部まで搬送する。
図2は、ロボットハンド本体を格納する局所ケース105(以下、局所ケースと略記する)とFOUP101の外観の斜視図を示す。
図2において、ロボットハンド本体は局所ケース105に収納された状態となっている。図2の例では、局所ケースは箱型をしているため箱型ケースと称することもできる。局所ケース105は箱型以外の形状をしていてもよい。局所ケースの大きさはロボットハンドとウェーハを収納可能な大きさであれば良い。より好ましくは、局所ケース内を極力狭くするため、ロボットハンドとウェーハの収納サイズと同等の大きさであるとよい。
局所ケース105はロボットハンド本体及びロボットハンドに保持されたウェーハが出入りするための出入口209を有する。この出入口209は開閉可能であり、通常は閉じられた状態になっている。FOUP101内のウェーハを取出す場合、局所ケース105の出入口209が開き、出入口209からロボットハンド本体が伸び出す。ロボットハンド本体はウェーハをFOUP101から取り出し、ロボットハンド本体と一緒に局所ケース105内に格納する。ウェーハを局所ケース105内部に格納したら、局所ケース105の出入口209を閉じる。ウェーハは局所ケースの105内部に格納された状態で、FOUPとウェーハ処理装置の間を搬送される。
また局所ケース105にはガス導入機構が設けられており、局所ケース105内にウェーハを格納中にウェーハが汚染されないように所定のガスを充満させることができる。局所ケース内に充満させるガスは窒素ガスが不活性であるため望ましいが、それ以外のガスでも良い。ガスは常に一定の流量で導入され続けてもよいし、局所ケース内の圧力に応じて一時的に導入が中断されても良い。
ガス導入機構の具体例としては、局所ケース105内に開口を有するチューブ108がある。チューブ108の他端の開口は配管107に接続されている。図ではチューブ108は搬送ロボットの中に通されているが、搬送ロボットに併設されていてもよいし、チューブの配置はこれに限られるものではない。ガスは外部から配管107を通してチューブ108に導入され、チューブ108を通して局所ケースの105へ供給される。
図2のFOUP101は、ウェーハ保護蓋207を装着した状態を示している。ウェーハ保護蓋207は、FOUP内に収容されるウェーハ枚数分のウェーハ搬入出口208が設けられている。ウェーハ搬入出口208は通常複数設けられており、それぞれのウェーハ搬入出口は独立して開閉可能である。ウェーハを取り出せる最小限の数の出入り口を開け、そこからウェーハを取り出すことで、FOUP101内に余計な空気が侵入することを防ぐ。すなわち、通常FOUP101に取り付けられたウェーハ搬入出口208は閉じた状態であり、ウェーハを取り出すときに取り出すウェーハに対応したウェーハ搬入出口のみが開く。
図3は、ロボットハンド本体305の局所ケース105の中身を上から示した図である。
通常、ロボットハンド本体305は折りたたまれた状態で局所ケース105に収まっている。ウェーハを取り出す場合、局所ケース105の出入口209からロボットハンド本体305が伸び出す。そして、ロボットハンド本体305の複数個所に取り付けられた吸引装置によりウェーハの裏面を吸着し、ウェーハを吸着したままロボットハンド本体305を折りたたみ、ウェーハごとロボットハンド本体305を局所ケース105に収納する。ロボットハンドは折り畳まれて収納されるので局所ケースの大きさを小さくすることができる。
ロボットハンド本体305の吸引装置は局所ケース105内においても稼働させておき、ウェーハを吸着したまま維持する。また局所ケース105内に所定の不活性ガスを充満させることで、局所ケース105内でウェーハが空気などによる汚染を防ぐことができる。
図4は、FOUP101、ロードポート装置102を側面から見た断面図であり、FOUP101のドア蓋414を開けた状態を示している。
ロードポート開閉ドア413は、FOUP蓋開閉機構412により駆動される。まず、ロードポート開閉ドア413がFOUP101のドア蓋414に接触すると、FOUP101のドア蓋414のロックが外れる。次に、ロードポート開閉ドア413はFOUP101のドア蓋414と結合したまま、FOUP蓋開閉機構412により、そのままミニエン装置103内に引っ張りこまれる。図4ではFOUP101のドア蓋414はミニエン装置103の下方向に移動させる構造になっているが、その他の方向に移動される構造でも良い。
さらに、FOUP蓋開閉機構412はFOUP101のドア蓋414をロードポート開閉ドア413と一緒に下方向に移動させると同時に、FOUP蓋開閉機構412に取り付けられたマッピングセンサにより、FOUP101内のウェーハが格納されている枚数や状態を読み取るマッピング処理を実行する。
ミニエン装置103内にはウェーハ保護蓋開閉機構410とウェーハ保護蓋207とが設置されている。ウェーハ保護蓋開閉機構410は、FOUP101のドア蓋414が開けられるまでは、ミニエン装置103上部にてウェーハ保護蓋207を持ったまま待機している。ウェーハ保護蓋207は、FOUP101のドア蓋414の開放が完了した後、ウェーハ保護蓋開閉機構410によってFOUP101に取り付けられる。より具体的には、FOUP101のドア蓋414が取り外された後、ウェーハ保護蓋開閉機構410は、ウェーハ保護蓋207をFOUP101の開口部まで移動して当該開口部に装着し、ウェーハ保護蓋207を切り離し、ウェーハ保護蓋開閉機構410だけ元の位置へ戻る。なお、上記の動作はFOUPドア蓋414を閉めるときには逆順で行えばよい。
図5は、FOUP101とロボットハンドを格納する局所ケース105を側面から見た断面図である。FOUP101のドア蓋414は、ミニエン装置103内に引っ張りだされた後、下方向へ移動される。FOUP蓋開閉機構412はFOUP101のドア蓋414を保持したまま停止した状態となる。
FOUP101のドア蓋414を開けた後、FOUP101のドア蓋414とは異なる別のウェーハ保護蓋207が取り付けられる。例えば、ウェーハ保護蓋207はミニエン装置103上部のウェーハ保護蓋開閉機構410により取り付けられる。このウェーハ保護蓋207は、図2で説明したように、各ウェーハが格納されている位置に合わせてウェーハ搬入出口208が設けられている。このウェーハ搬入出口208からウェーハを取り出される。通常では全てのウェーハ搬入出口208は閉じられた状態となっている。
図6は、FOUP101とロボットハンドを格納する局所ケース105を側面から見た断面図であり、FOUP101からウェーハを取り出す状態を示している。
ウェーハ搬入出口208は、局所ケース105がFOUP101と接触すると開けられる機構になっており、ウェーハ搬入出口208を通してFOUP101からウェーハが取り出される。ロボットハンド本体305を格納している局所ケース105の出入口209も、局所ケース105がFOUP101と接触すると同時に開放される機構になっている。ウェーハ搬入出口208及び出入口209が開放されると、局所ケース105からロボットハンド本体305がFOUP101内に入り込み、ウェーハを取り出す。取出したウェーハは、局所ケース105内に収納される。ウェーハが完全に局所ケース105に格納されると搬送ロボット106により局所ケース105がFOUP101から離されウェーハ処理装置の入り口に移動される。ウェーハ搬入出口208及び局所ケース105の出入口209は、局所ケース105がFOUP101から離れることにより閉じる機構を有する。
図7により、ウェーハ汚染を防止しながらウェーハを搬送する本実施例の処理手順を説明する。
ウェーハをウェーハ処理装置104に搬送するため、ウェーハが複数枚収納されたFOUP101は、ロードポート装置102に載置される。そして、ウェーハ処理装置104から発行されるウェーハ搬入開始命令によって、ウェーハ搬入動作準備が開始される。
始めに、ロードポート装置102に載置されたFOUP101を、クランプする(ステップ700)。
クランプ状態を確認後、FOUP101を載置したロードポート装置102は、FOUP101をミニエン装置103方向へ移載する(ステップ701)。
次に、FOUP内にN2ガス等の不活性ガスを導入してパージする(ステップ702)。FOUPの底面からガス導入するボトム方式のN2パージ機能が搭載されている場合、FOUP101をロードポート装置102に載置した時に、ロードポート装置102のN2パージの注入と排出を行うそれぞれの突起と、FOUP101の注入口及び排出口がそれぞれ連結される。連結されたN2パージ注入口からN2ガスをFOUP101に注入するとともに、FOUP101内に充満していた気体を排出口から外へ排出する処理を開始する。
ロードポート装置102の開口部へのFOUP101の移動が完了した後、FOUP蓋開閉機構412によりFOUP101のドア蓋414を開くことで、FOUP101を開ける(ステップ703)。また、FOUP101内のどの位置にウェーハが収納されているかを求めるマッピング処理を実行する。好ましくは、マッピング処理はFOUP101を開ける処理と並行して行う。
FOUP101を開ける処理が完了した後、ウェーハ保護蓋207をFOUP101に取り付ける(ステップ704)。ウェーハ保護蓋207はミニエン装置103内部に備え付けられており、上述の通りステップ704の処理時にウェーハ保護蓋開閉機構410により移動され、FOUPに着脱される。
マッピング処理が正常に終了し、FOUP101にウェーハ保護蓋207の取り付けが完了することで、ウェーハ搬入準備処理は終了する。
従来方式では、FOUP101のドア蓋414の開閉には時間がかかるため、スループット確保の目的で、FOUP101内のウェーハの処理が全て完了するまでFOUP101のドア蓋414は開いた状態を保持するのが一般的であった。そのためにFOUP101内部に空気が侵入することで、ウェーハ汚染が心配されてきた。これに対して、本実施例のようにFOUP101にウェーハ保護蓋207を取り付けることで、処理中のウェーハがある場合でも、FOUP101内部に空気の侵入を抑えることができ、ウェーハ汚染の危険度を下げることができる。
ロボットハンドを格納する局所ケース105は、搬送ロボット106によりウェーハ保護蓋207を取り付けたFOUP101と接触する位置に移動される(ステップ705)。
局所ケース105とFOUP101とが接触すると同時に、FOUP101側のウェーハ搬入出口208と局所ケース105側の出入口209の両方が開く(ステップ706)。FOUP101側のウェーハ搬入出口208のうち取出すウェーハが存在する水平位置にあるウェーハ搬入出口だけを開けることで、FOUP101内に余計な空気の侵入を防ぐことができる。また、局所ケースとFOUPが接触することで必要なウェーハ搬入出口だけを簡単に開けることができるので、FOUPのドア蓋をその都度開閉するよりも、スループットを大幅に向上することができる。
局所ケース105内部はN2ガス等の不活性ガスが満たされた状態となっているので、局所ケース105とFOUP101との間でウェーハを搬送するとき(より具体的には局所ケース105の出入口209が開いた状態の間)、局所ケース105の出入口209からN2ガス等の不活性ガスが噴出する。このため、FOUP101側のウェーハ搬入出口208を通してN2ガス等の不活性ガスがFOUP内部に注入される。これにより、FOUP101側のウェーハ搬入出用窓208が開いたことによるウェーハ汚染を防止している。
従来方式では、ロボットハンド本体305は空気中に存在していたため、ガスパージ機能によりFOUP101内をN2ガス等の不活性ガスで満たしていたとしても、ウェーハを取り出してからウェーハ処理装置104へ搬入するまでの間、空気中にさらされることになり、ウェーハが汚染される可能性があった。これに対して、本実施例の方法によれば、局所ケース105から不活性ガスを噴出させた状態でウェーハを移動させるので、FOUP101から局所ケース105への移動中にウェーハがほとんど空気に触れることがなくなり、ウェーハが汚染される可能性が低減される。
次に、局所ケース105の出入口209からウェーハ搬入出口208を通してロボットハンド本体305をFOUPの内部に挿入してウェーハを取り出し、ウェーハを局所ケース105へ格納する(ステップ707)。
ウェーハの移動が完了し、局所ケース105がFOUP101から離れると、FOUP101のウェーハ搬入出口208と局所ケース105の出入口209を閉じる(ステップ708)。
次に、搬送ロボット106は、ウェーハ処理装置104側に出入口209が対向するように局所ケース105の向きを変え、局所ケース105をウェーハ処理装置104のウェーハ搬送口まで移動する(ステップ709)。
局所ケースの移動が完了すると、ウェーハ処理装置104側のウェーハ搬送口と局所ケース105の出入口209を開ける(ステップ710)。ステップ710において、ウェーハ処理装置104側のウェーハ搬送口と局所ケース105の出入口209を開ける機構は、ステップ706で説明したように、両者が接触および離間することにより動作する機構であってもよい。また、ウェーハ処理装置104側のウェーハ搬送口と局所ケース105が接触することで局所ケースの出入口209を解放することができない場合でも、局所ケースの出入口209から不活性ガスが溢れ出る構造となっているため、ウェーハをウェーハ処理装置104側のウェーハ搬送口へ移動する場合、ウェーハは漏れ出る不活性ガスにより、汚染が低減される仕組みとなっている。
次に、ウェーハを保持したロボットハンド本体305が局所ケース105の出入口209を通して伸び出し、ウェーハをウェーハ処理装置104へ搬入する(ステップ711)。
搬入完了後は、ウェーハ処理装置104側のウェーハ搬送口と局所ケース105の出入口209を閉じる(ステップ712)。
なお、ウェーハ処理装置内部は、2つの部屋に分けられている。試料室側は真空状態を保ち、搬入出口側のロードロック室を大気状態にしてから搬入出口を開ける。このロードロック室にガスを噴出することで、ウェーハがロードロック室に移動されてからもガスによりウェーハ汚染を低減することができる。ロードロック室のドアを閉じ、真空状態にしてからウェーハを試料室へ移動させる。
以上説明したように、本実施例によれば、ミニエン装置内での搬送中もウェーハの周囲の雰囲気を不活性ガス雰囲気に保持することができる。したがって、ウェーハ搬送中のウェーハ表面の汚染の可能性を大幅に低減することが可能である。また、さらに、ミニエン装置内の雰囲気全てをガス置換しまたは清浄化するのに対して、ウェーハ周囲の局所空間の雰囲気だけを置換できるので、装置改良が小規模でよく、非常に低コストで装置を改良できる。
また、別の実施例として、複数のロボットハンドを持つ場合には、それぞれのロボットハンドを覆う局所ケースを複数設ければ良い。その他の構造及び動作は上述したとおりである。例えば、ロード用とアンロード用で2本のロボットハンドを持つと、複数枚のウェーハをウェーハ処理装置にロードする必要がある場合に特に有効である。ウェーハ処理装置で一のウェーハに対して処理を行っている間に、別のウェーハをロボットハンド上に持ったまま、ウェーハ処理装置の前まで移動させ、ウェーハがウェーハ処理装置から回収可能となるまで待つ。待機状態の間も、ロボットハンド上のウェーハは局所カバーの内部に格納した状態になっているので、ウェーハ表面汚染の心配が無い。ウェーハ処理装置で一のウェーハの処理が終わると、ウェーハを保持したロボットハンドとは別のロボットハンドで当該ウェーハをウェーハ処理装置から搬出して局所カバー内に格納するとともに、ウェーハを保持したロボットハンドからウェーハ処理装置内にウェーハを搬入する。ウェーハ回収とウェーハロードを同時に実行することでスループットを向上させることが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
101 FOUP
102 ロードポート装置
103 ミニエンバイロメント装置
104 ウェーハ処理装置
105 局所ケース
106 搬送ロボット
107 配管
108 チューブ
207 ウェーハ保護蓋
208 ウェーハ搬入出口
209 出入口
305 ロボットハンド本体
410 ウェーハ保護蓋開閉機構
412 FOUP蓋開閉機構
413 ロードポート開閉ドア
414 FOUPのドア蓋

Claims (8)

  1. 複数枚のウェーハを格納する容器であるFOUPと前記ウェーハに対して処理を行うウェーハ処理装置内部との間で、当該ウェーハを搬送するウェーハ搬送装置において、
    前記ウェーハを保持して移動する移動機構と、
    前記移動機構を覆い、所定のガスが導入される局所ケースと、
    前記移動機構および前記局所ケースを一体に搬送する搬送ロボットと、を備え、
    前記局所ケースの内部に前記ウェーハが格納された状態で、前記ウェーハが搬送されることを特徴とするウェーハ搬送装置。
  2. 請求項1に記載のウェーハ搬送装置において、
    前記局所ケースは前記移動機構及び前記ウェーハを出し入れする出入口を有し、
    前記出入口は開閉可能であって、
    前記局所ケースと前記FOUPが接触することによって、前記出入口が開くことを特徴とするウェーハ搬送装置。
  3. 請求項1に記載のウェーハ搬送装置において、
    前記局所ケースは前記移動機構及び前記ウェーハを出し入れする出入口を有し、
    前記出入口は開閉可能であって、
    前記局所ケースと前記FOUPが離れることによって、前記出入口が閉じることを特徴とするウェーハ搬送装置。
  4. 請求項1に記載のウェーハ搬送装置において、
    前記FOUP内に収容されるウェーハの枚数分のウェーハ搬入出口を有するウェーハ保護蓋を保持及び移動するウェーハ保護蓋開閉機構を備え、
    前記ウェーハ保護蓋は前記FOUPのドアを開放した後、当該開放された部分に取り付けられることを特徴とするウェーハ搬送装置。
  5. 請求項4に記載のウェーハ搬送装置において、
    前記ウェーハ保護蓋のウェーハ搬入出口は各々独立して開閉可能であることを特徴とするウェーハ搬送装置。
  6. 請求項1に記載のウェーハ搬送装置において、
    前記局所ケースと前記FOUPとの間で、前記ウェーハを搬送するときに、前記局所ケースから前記ガスを噴出させることを特徴とするウェーハ搬送装置。
  7. 請求項1に記載のウェーハ搬送装置において、
    前記移動機構は複数設けられ、
    前記移動機構のそれぞれを覆うように前記局所ケースが設けられることを特徴とするウェーハ搬送装置。
  8. 請求項7に記載のウェーハ搬送装置において、
    前記ウェーハ処理装置での一のウェーハに対する処理中に、前記一のウェーハとは別のウェーハを前記局所ケースの内部に格納した状態で待機することを特徴とするウェーハ搬送装置。
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