JP2015090732A - 防水構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウジング内のコネクタ端子における電線圧着部への被水を低コストに防止する。【解決手段】コネクタ端子2におけるバレル部(電線圧着部)21の防水構造であって、ハウジングに収容されるコネクタ端子2と、このコネクタ端子2のバレル部21並びにその近傍の外周を被覆する弾性シート3とを有する。弾性シート3の被覆外径(幅W1,高さH1)は前記ハウジングにおけるバレル部21の収容部の内径(幅,高さ)よりも大きい。弾性シート3のバレル部21並びにその近傍の外周との接触面30には粘着剤31または接着剤を粘付するとよい。【選択図】図2
Description
本発明はコネクタ端子における電線圧着部への被水による電線の導体の腐食を防止するための防水構造に関する。
コネクタ端子における電線圧着部への被水を防止するための構造として、コネクタ端子における電線圧着部を防水ハウジングに収容する構造や、前記電線圧着部を樹脂モールド若しくは熱収縮性チューブで被覆する構造(特許文献1,2等)が知られている。
防水ハウジングを用いた防水構造は、電線圧着部の径に対応した防水ハウジングを用意する必要があり、さらに止水性を確保するために防水ゴム栓、パッキン等の補助的な部材が必要となる。また、コネクタ端子の嵌合部と電気ユニットなど相手側コネクタとの結合部分も防水ハウジングのキャビティ寸法に対応させる必要がある。
樹脂モールドを用いた防水構造は、電線圧着部を樹脂モールドで被覆するので、モールド成型の設備が必要となり、製造コストが高くなる。また、成型された被覆部は外径が大きくなるのでコネクタハウジングのキャビティ内に収容できなくなることがあり、当該ハウジングのキャビティ寸法の変更を余儀なくされる。
熱収縮性チューブを用いた防水構造は、熱収縮のための加熱設備が必要となり、やはり製造コストが高くなる。また、電気ユニットなど相手側コネクタと嵌合する嵌合部の径が電線圧着部の被覆部の径よりも大きい場合、コネクタ端子と電線端末とを圧着する前に前記チューブに電線を挿通しておく必要がある。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、ハウジング内のコネクタ端子における電線圧着部への被水を低コストに防止することを課題とする。
そこで、本発明の防水構造は、コネクタ端子における電線圧着部の防水構造であって、ハウジングに収容されるコネクタ端子と、このコネクタ端子の電線圧着部並びにその近傍の外周を被覆する弾性変形可能な弾性部材とを有し、前記弾性部材の被覆外径は前記ハウジングにおける前記電線圧着部の収容部の内径よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、弾性部材の被覆外径がハウジングにおける電線圧着部の収容部の内径よりも大きいので、当該ハウジングに前記コネクタ端子が挿入されると前記弾性部材は当該収容部の内面との接触により圧縮された状態となる。このとき、弾性部材に弾性回復力が生じ、この回復力により当該弾性部材と前記収容部の内面との隙間、当該弾性部材と前記電線圧着部並びにその近傍との隙間が液密的に閉塞される。
前記弾性部材としては、例えば、前記電線圧着部並びにその近傍の外周が被覆されるようにコネクタ端子に巻き付けられる弾性シートからなることものが挙げられる。本態様によれば、前記圧着部が被覆されるように弾性シートをコネクタ端子に巻き付ければよいので、被覆作業が簡略なものとなる。
前記弾性シートの電線圧着部並びにその近傍の外周との接触面には粘着剤または接着剤が粘付されると、コネクタ端子をハウジングに挿入させる際に導体圧着部に対する弾性シートの位置ずれや剥がれを防止できる。
したがって、以上の本発明によれば、ハウジング内のコネクタ端子における電線圧着部への被水を低コストに防止できる。
以下、図面を参照しながら発明の実施形態について説明する。
図1(a)に示された電線1は、同図(b)に示したコネクタ端子2が接続される電線であって、銅若しくはアルミニウム等の導電性金属材料の芯線からなる導体11と、この導体11の外周に押出し被覆された外被12とを有する。
コネクタ端子2は、銅、銅合金等に例示される導電性金属材料をプレス加工して形成されたもので、バレル部(本発明の電線圧着部に相当)21と嵌合部22とを有する。
バレル部21は、導体圧着部23と外被圧着部24とを有する。導体圧着部23は、電線1の端部から露出させた導体11を圧着する。これにより、電線1の導体11とコネクタ端子2とが導通接続される。また、外被圧着部24は、電線1の端部付近の外被12部分を圧着する。これにより、電線1の外被12部分がコネクタ端子2に固定される。
コネクタ端子2は、図2(c),図4に示したように、少なくとも導体圧着部23並びにこの導体圧着部23の近傍の外周(導体圧着部23から嵌合部22側並びに外被圧着部24側に露出した導体11とこの導体11近傍の電線1の外被12の外周)が被覆されるように弾性シート3によって巻き付け状態でハウジング4に収容される。
弾性シート3はEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、ポリウレタン、PVC(ポリ塩化ビニル)、シリコーンゴム等に例示される周知の合成樹脂で成形された弾性変形可能な独立発泡性または半独立発泡性の矩形板状の部材からなる。
弾性シート3の被覆外径は図3に示したハウジング4のキャビティ40における導体圧着部23の収容部401の内径よりも大きく設定されている。
具体的には、図2(c),図5に例示したように、電線1の導体11を圧着した導体圧着部23が被覆されるようにコネクタ端子2に弾性シート3が巻き付けられた際、その巻き付けの幅W1並びに高さH1がハウジング4のキャビティ40におけるバレル部21の収容部401の幅W2並びに高さH2よりも大きくなるように、弾性シート3の厚みが設定される。
上記の設定によれば、図4に示したように導体11を圧着したバレル部21を被覆するように弾性シート3が巻き付けられたコネクタ端子2がハウジング4のキャビティ40内に挿入されると、図5に示したように弾性シート3がキャビティ40の収容部401の内面との接触により圧縮した状態となる。そして、これによって生じた弾性シート3の弾性復元力により収容部401の空間を液密的に閉塞できる。
また、図2(a)に示したように弾性シート3における電線1,コネクタ端子2との接触面30には粘着剤31を粘付するとよい。粘着剤31は、弾性シート3と親和性を有するものであれば特に限定することなく、周知の粘着剤を適用すればよい。
この接触面30に粘着剤31が粘付された弾性シート3によって導体圧着部23が被覆されたコネクタ端子2をハウジング4に挿入させると、バレル部21に対する弾性シート3の位置ずれや剥がれを防止できる。
ハウジング4は、周知の合成樹脂が成形されたもので、図3,4に示したようにコネクタ端子2を収容するキャビティ40を有する。キャビティ40は、コネクタ端子2のバレル部21を収容する収容部401と、コネクタ端子2の嵌合部22を収容する収容部402とからなる。また、ハウジング4の収容部402側の一端部には収容部402に挿入された嵌合部22に電気的に接続される図示省略の電気ユニットなどの導体が挿通される接続口41が形成されている。さらに、収容部402内には、コネクタ端子2を支持、係止する支持部42が具備されている。
図1〜5を参照しながらハウジング4におけるコネクタ端子2のバレル部21とその周辺の防水手順について説明する。
先ず、図1(a)に示した電線1の外被12から露出させた導体11を同図(b)に示したコネクタ端子2の導体圧着部23に載置すると共に導体11近傍の外被12を外被圧着部24に載置する。そして、圧着具によって図2(b)に示したように導体11,外被12に対して導体圧着部23,外被圧着部24を圧着させる。
次いで、図2(a)に示したように弾性シート3の接触面30に粘着剤31を粘付させる。そして、同図(b)(c)に示したように導体圧着部23とこの導体圧着部23から露出した導体11並びに外被圧着部24とこの近傍の外被12が被覆されるように弾性シート3をコネクタ端子2に巻き付けて接着させる。
次いで、図3に示したようにコネクタ端子2が嵌合部22側からハウジング4のキャビティ40内に挿入される。
コネクタ端子2は図4に示したように嵌合部22の端部がハウジング4の接続口41に近傍した位置に達するまでキャビティ40に導入される。このとき、キャビティ40の収容部402においてはコネクタ端子2が支持部42によって支持、係止された状態となり、キャビティ40内に配置されたコネクタ端子2の位置のずれが回避される。一方、キャビティ40の収容部401はコネクタ端子2のバレル部21を被覆した弾性シート3によって略閉塞された状態となる。
ところで、図6に例示したように電線1を圧着したバレル部21が弾性シート3によって被覆されない状態でコネクタ端子2がハウジング4の収容部401,402内に導入されると、収容部401と電線1との間に隙間が生じる。そして、破線矢印で示したようにハウジング4の接続口41や収容部401と電線1の隙間から水が浸入すると、収容部401内の導体圧着部23近傍の導体11に水が接触して導体11の腐食が起こり易くなる。
これに対して、本実施形態では少なくともコネクタ端子2のバレル部21とその近傍の導体11並びに外被12が弾性シート3によって被覆された状態でコネクタ端子2がハウジング4のキャビティ40に導入されることで、図4に示したようにキャビティ40の収容部401が弾性シート3によって密閉される。
すなわち、前述のように弾性シート3の巻き付き外径(図2(c)の幅W1,高さH1)はハウジング4のキャビティ40の収容部401の内径(図5の幅W2,高さH2)よりも大きくなるように弾性シート3の厚みが設定されているので、図5に示したように収容部401において弾性シート3は収容部401の内面との接触により圧縮された状態となる。このとき、弾性シート3に弾性回復力が生じ、弾性シート3と収容部401の内面との隙間、収容部401における弾性シート3とコネクタ端子2(特にバレル部21),導体11,外被12との隙間が液密的に閉塞される。
以上のように、嵌合部22と導体圧着部23との間、導体圧着部23、導体圧着部23と外被圧着部24との間、外被圧着部24並びにその近傍の外被12の一連が液密的に被覆され、ハウジング4内のコネクタ端子2における電線1圧着部分への浸水を回避できる。
また、弾性シート3は粘着剤31によってコネクタ端子2におけるバレル部21、導体11、外被12と接着された状態となっているので、コネクタ端子2をハウジング4に挿入させた際に導体圧着部23に対する弾性シート3の位置ずれや剥がれが生じない。そして、このことにより、ハウジング4の収容部401における密閉状態がさらに向上する。
したがって、本実施形態の防水構造によれば、ハウジング4内のコネクタ端子2における電線1圧着部分(バレル部21並びにその近傍の外周)が確実に防水されるので、当該圧着部分の腐食を長期的に防ぐことができ、電気的接続性の観点から信頼性が高まる。
また、弾性シート3はコネクタ端子2と電線1との接続部分が被覆されるようにコネクタ端子2に巻き付ければよいので、被覆作業が簡略なものとなる。したがって、従来の樹脂モールドや熱収縮性チューブを用いた防水構造のようなモールド成型や熱収縮を行うための設備が不要となる。
さらに、弾性シート3は弾性変形可能な独立発泡性または半独立発泡性の弾性部材からなるので、ハウジング4のキャビティ40における収容部401が確実に液密的に閉塞される。したがって、従来の防水ハウジングを用いた防水構造のような水ゴム栓、パッキン等の補助的な封止部材も必要でなくなる。また、ハウジング4のキャビティ40の設計変更も不要となり、汎用的なハウジングの適用が可能となる。
よって、ハウジング4内のコネクタ端子2におけるバレル部21並びにその近傍の外周の防水構造の低コスト化が実現する。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。また、この実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記説明したコネクタ端子2はメス型のコネクタ端子であるが、オス型のコネクタ端子並びにこの端子に対応したハウジングにおいても本発明の防水構造が適用できる。
また、弾性シートの接触面には粘着剤に代えて接着剤でも良く、上述の粘着剤と同様に弾性シート3と親和性を有するものであれば特に限定することなく、周知の接着剤を適用すればよい。
1…電線、11…導体、12…外被
2…コネクタ端子、21…バレル部(電線圧着部)
3…弾性シート、30…接触面、31…粘着剤(または接着剤)、W1…幅、H1…高さ
4…ハウジング、401…収容部,402…収容部、W2…幅、H2…高さ
2…コネクタ端子、21…バレル部(電線圧着部)
3…弾性シート、30…接触面、31…粘着剤(または接着剤)、W1…幅、H1…高さ
4…ハウジング、401…収容部,402…収容部、W2…幅、H2…高さ
Claims (3)
- コネクタ端子における電線圧着部の防水構造であって、
ハウジングに収容されるコネクタ端子と、
このコネクタ端子の電線圧着部並びにその近傍の外周を被覆する弾性部材と
を有し、
前記弾性部材の被覆外径は前記ハウジングにおける前記電線圧着部の収容部の内径よりも大きいこと
を特徴とする防水構造。 - 前記弾性部材は前記電線圧着部並びにその近傍の外周が被覆されるようにコネクタ端子に巻き付けられる弾性シートからなること
を特徴とする請求項1に記載の防水構造。 - 前記弾性シートは前記電線圧着部並びにその近傍の外周との接触面に粘着剤または接着剤が粘付されること
を特徴とする請求項2に記載の防水構造。
Priority Applications (1)
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