JP2015090544A - 無線通信システムおよび無線通信装置 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】移動体に搭載される無線通信装置の消費電力を低減する
【解決手段】無線通信システム1は、移動体に搭載され、無線通信を行う機能を有する移動端末3と、交差点に設置され、無線通信を行う機能を有する路側機2とを備える。移動端末3は、当該移動端末3を識別するための端末識別情報を含む端末情報を、狭域無線通信により送信する。路側機2は、狭域無線通信により端末情報を受信すると、端末情報に含まれる端末識別情報に基づいて、路側機2の周辺(すなわち、交差点の周辺)に位置する移動端末3を示す報知情報を作成する。その後に路側機2は、作成された報知情報を広域無線通信により送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体に搭載された無線通信装置と、予め設定された位置に設置された無線通信装置とを備える無線通信システムに関する。
見通しの悪い交差点付近の交通状況を示す情報を、交差点に接近する車両に提供するシステムとして、交差点に設置された交差点基地局と、交差点から所定距離離れた地点に設置されたゲート局とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
このようなシステムでは、まずゲート局が、その周囲に向けてLF帯のトリガ信号を無線送信する。そして、交差点から所定距離離れた地点を通過する移動体(例えば、歩行者または自転車等)に搭載された移動端末が、ゲート局からのトリガ信号を受信すると、LF帯よりも高い周波数帯の信号を、交差点基地局へ向けて無線送信する。これにより交差点基地局は、交差点に接近している移動体に関する情報を収集することができるため、交差点付近の交通状況を示す情報を提供することが可能となる。
特開2011−248598号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、移動端末は、トリガ信号を受信する度に、交差点から離れた地点から交差点基地局に向けて、LF帯よりも高い周波数帯の信号を送信するため、信号の送信に要する消費電力が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、移動体に搭載される無線通信装置の消費電力を低減することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の無線通信システムは、移動体に搭載され、無線通信を行う機能を有する第1無線通信装置と、予め設定された設置位置に設置され、無線通信を行う機能を有する第2無線通信装置とを備える。
第1無線通信装置は、第1狭域無線送信手段を備える。
第1狭域無線送信手段は、当該第1無線通信装置を識別するための第1識別情報を含む第1送信信号を、狭域無線通信により送信する。
第2無線通信装置は、周辺情報作成手段と、広域無線送信手段とを備える。
周辺情報作成手段は、狭域無線通信により第1送信信号を受信すると、第1送信信号に含まれる情報に基づいて、当該第2無線通信装置の周辺の状況を示す周辺情報を作成する。広域無線送信手段は、周辺情報作成手段により作成された周辺情報を、広域無線通信により送信する。
このように構成された本発明の無線通信システムでは、まず、第1無線通信装置が、自身の第1識別情報を含む第1送信信号を、狭域無線通信により送信する。これにより第2無線通信装置は、狭域無線通信により第1送信信号を受信することができる狭域無線受信
可能領域内に位置する第1無線通信装置からの第1送信信号を狭域無線通信により受信する。
このようにして、第2無線通信装置は、第1識別情報により特定される第1無線通信装置が上記狭域無線受信可能領域内に存在していることを認識することができる。
そして第2無線通信装置は、第1送信信号に含まれる情報に基づいて、当該第2無線通信装置の周辺の状況を示す周辺情報を作成して、広域無線通信により送信する。これにより第2無線通信装置は、上記周辺情報を、上記狭域無線受信可能領域より外側に位置する無線通信装置に提供することができる。
以上より、本発明の無線通信システムによれば、第1無線通信装置から第1送信信号を送信するために、送信電力の小さい狭域無線通信が用いられ、移動体に搭載される無線通信装置の消費電力を低減することができる。
第1実施形態における無線通信システム1の配置を示す交差点付近の平面図である。 第1実施形態における路側機2と移動端末3の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の報知処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の応答処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の報知処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の報知情報生成処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の端末情報記憶テーブルの構成を示す図と、見通判定値Rth1を説明する図である。 第3実施形態の報知処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の報知情報生成処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の端末情報と端末情報記憶テーブルの構成を示す図と、受信電力と移動端末位置との関係を説明する図である。 第4実施形態における路側機2の配置と、受信電力と移動端末位置との関係を説明する図である。 第4実施形態における移動端末3の構成を示すブロック図である。 第4実施形態の応答処理を示すフローチャートである。 第4実施形態の報知処理を示すフローチャートである。 第4実施形態の報知情報生成処理を示すフローチャートである。 第4実施形態におけるトリガ信号と端末情報と端末情報記憶テーブルの構成を示す図である。 別の実施形態における無線通信システム1の配置を示す交差点付近の平面図である。 別の実施形態における路側機位置テーブルと報知情報の構成を示す図である。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の無線通信システム1は、図1(a)に示すように、交差点に設置される路側機2と、移動体(本実施形態では例えば自転車)に搭載される移動端末3とを備える。
路側機2は、図2(a)に示すように、狭域無線通信部11、広域無線通信部12、通信制御部13、計時部14および記憶部15を備える。
狭域無線通信部11は、狭域無線を用いて移動端末3との間でデータの送受信を行う。
本実施形態では、例えばHF帯電波(本実施形態では5MHzの周波数)を用いて狭域無線通信を行う。
広域無線通信部12は、広域無線を用いてデータの送信を行う。本実施形態では、例えばUHF帯電波を用いて広域無線通信を行う。
通信制御部13は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどを備える周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして通信制御部13は、狭域無線通信部11および広域無線通信部12を制御するための各種処理を実行する。
計時部14は、例えば1ms毎に自動的にインクリメント(1加算)するタイマであり、ある時点でその値が0に設定されると、その時点で再び0からインクリメントする。
記憶部15は、各種データを記憶するための記憶装置であり、狭域無線通信部11を介して移動端末3から受信したデータを記憶する。
移動端末3は、図2(b)に示すように、狭域無線通信部21、通信制御部22および記憶部23を備える。
狭域無線通信部21は、狭域無線を用いて路側機2との間でデータの送受信を行う。
通信制御部22は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどを備える周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして通信制御部22は、狭域無線通信部21を制御するための各種処理を実行する。
記憶部23は、各種データを記憶するための記憶装置であり、少なくとも、この移動端末3自身の端末識別情報を記憶する。
このように構成された無線通信システム1において、路側機2の通信制御部13は、交差点付近における移動端末3の存在を報知する報知処理を実行する。また、移動端末3の通信制御部22は、路側機2から送信される信号に対して応答する応答処理を実行する。
まず、通信制御部13が実行する報知処理の手順を説明する。報知処理は、路側機2の動作中において、予め設定された信号送信周期(本実施形態では200ms)毎に実行される処理である。
この報知処理が実行されると、通信制御部13は、図3に示すように、まずS10にて、狭域無線通信部11に対してトリガ信号の送信を指示する。これにより、狭域無線通信部11は、トリガ信号が到達する領域が交差点付近となるように設定された検出領域DA1内(図1(a)を参照)に、トリガ信号を狭域無線にて送信する。そしてS20にて、計時部14の計数値を0に設定する。
その後S30にて、移動端末3からの端末情報を狭域無線にて受信したか否かを判断する。なお、移動端末3からの端末情報には、この端末情報を送信した移動端末3を識別するための端末識別情報が含まれる(図1(b)を参照)。
ここで、端末情報を受信していない場合には(S30:NO)、S50に移行する。一方、端末情報を受信した場合には(S30:YES)、S40にて、S30で受信した端末情報を記憶部15に記憶して、S50に移行する。
そしてS50に移行すると、計時部14の計数値に基づいて、予め設定された蓄積時間が経過したか否かを判断する。ここで、蓄積時間が経過していない場合には(S50:NO)、S30に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、蓄積時間が経過した場合には(
S50:YES)、S60にて、直近の蓄積時間内において記憶部15に記憶された端末情報が1つ以上あるか否かを判断する。
ここで、直近の蓄積時間内において端末情報が1つも記憶されていない場合には(S60:NO)、報知処理を一旦終了する。一方、直近の蓄積時間内において端末情報が1つ以上記憶されている場合には(S60:YES)、S70にて、報知情報を作成する。この報知情報には、報知情報を作成した路側機2が設置されている位置を示す位置情報と、直近の蓄積時間内において記憶部15に記憶された全ての端末情報が含まれる(図1(c)を参照)。本実施形態の位置情報は、路側機2が設置されている緯度および経度である。
そしてS80にて、広域無線通信部12を起動することにより、広域無線通信部12を、消費電力の少ない動作状態(以下、スリープ状態)から、通常時の動作状態(以下、通常状態という)へ移行させる。
その後S90にて、広域無線通信部12に対して報知情報の送信を指示する。これにより、広域無線通信部12は、S70で作成された報知情報を広域無線にて送信する。そしてS100にて、広域無線通信部12を、スリープ状態へ移行させ、報知処理を一旦終了する。
次に、通信制御部22が実行する応答処理の手順を説明する。応答処理は、通信制御部22が起動(電源オン)した直後に開始される。
この応答処理が実行されると、通信制御部22は、図4に示すように、まずS210にて、路側機2からのトリガ信号を狭域無線にて受信したか否かを判断する。ここで、トリガ信号を受信していない場合には(S210:NO)、S210の処理を繰り返すことにより、トリガ信号を受信するまで待機する。
一方、トリガ信号を受信した場合には(S210:YES)、S220にて、自端末の端末識別情報を含む端末情報を作成する。さらにS230にて、狭域無線通信部21に対して端末情報の送信を指示して、S210に移行する。これにより、狭域無線通信部21は、S220で作成された端末情報を狭域無線にて送信する。
このように構成された無線通信システム1は、道路上を移動する移動体に搭載され、無線通信を行う機能を有する移動端末3と、交差点に設置され、無線通信を行う機能を有する路側機2とを備える。
移動端末3は、端末情報の送信を指示するために予め設定されたトリガ信号を路側機2から受信すると、当該移動端末3を識別するための端末識別情報を含む端末情報を、狭域無線通信により送信する(S210〜S230)。
路側機2は、まず、狭域無線通信により、検出領域DA1内にトリガ信号を送信する(S10)。そして路側機2は、狭域無線通信により端末情報を受信すると、端末情報に含まれる端末識別情報に基づいて、路側機2の周辺(すなわち、交差点の周辺)に位置する移動端末3を示す報知情報を作成する(S70)。その後に路側機2は、作成された報知情報を広域無線通信により送信する(S90)。
このように構成された無線通信システム1では、まず、交差点に設置されている路側機2が、検出領域DA1内に、トリガ信号を送信する(図1の矢印AL1を参照)。このため、道路上を移動する移動体に搭載されている移動端末3が、検出領域DA1外に位置する状態から、検出領域DA1内に位置する状態に遷移すると、この移動端末3は、路側機
2からのトリガ信号を受信する。
そして、トリガ信号を受信した移動端末3は、自身の端末識別情報を含む端末情報を、狭域無線通信により送信する(図1の矢印AL1を参照)。これにより路側機2は、検出領域DA1内に位置する移動端末3からの端末情報を狭域無線通信により受信する。
このようにして、路側機2は、端末識別情報により特定される移動端末3が検出領域DA1内に存在していることを認識することができる。
そして路側機2は、端末情報に含まれる端末識別情報に基づいて、路側機2の周辺の状況を示す報知情報を作成して、広域無線通信により送信する(図1の矢印AL2を参照)。これにより路側機2は、上記報知情報を、検出領域DA1より外側に位置する無線通信装置(図1の無線通信装置4を参照)に提供することができる。
以上より、無線通信システム1によれば、移動端末3から端末情報を送信するために、送信電力の小さい狭域無線通信が用いられ、移動体に搭載される移動端末3の消費電力を低減することができる。
また、路側機2は交差点に設置されている。このため路側機2は、交差点に接近している移動体に対して、交差点の周辺に存在する移動体の状況を示す情報を、広域無線通信により送信することができる。これにより、交差点で移動体同士が衝突するという事態の発生を抑制でき、交差点における安全性を向上させることができる。
以上説明した実施形態において、移動端末3は本発明における第1無線通信装置、路側機2は本発明における第2無線通信装置、S210〜S230の処理は本発明における第1狭域無線送信手段、S10の処理は本発明における第2狭域無線送信手段、S70の処理は本発明における周辺情報作成手段、S90の処理は本発明における広域無線送信手段である。
(第2実施形態)
以下に本発明の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。
第2実施形態の無線通信システム1は、報知処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。
第2実施形態の報知処理は、図5に示すように、S40の処理の代わりにS42の処理を実行する点と、S70の処理の代わりにS72の処理を実行する点以外は第1実施形態と同じである。
まずS42では、S30で受信した端末情報に含まれる端末識別情報を、この端末情報を受信したときの受信電力(以下、路側機側受信電力Raという)と対応付けて、記憶部15内に設けられている端末情報記憶テーブルに記憶し、S50に移行する。なお端末情報記憶テーブルは、図7(a)に示すように、2行N列(Nは1以上の整数)の行列状に形成されている。1行目には端末識別情報が記憶され、2行目には路側機側受信電力Raが記憶される。また、直近の蓄積時間内において、受信した時刻が早いほど、値が小さい列に記憶される。すなわち、直近の蓄積時間内においてi番目(iは1以上の整数)に受信された端末情報は、i列目に記憶される。なお、端末情報記憶テーブルのi列目に記憶されている路側機側受信電力Raを、路側機側受信電力Ra−iと表記する。図7(a)では、1列目に記憶されている端末識別情報と路側機側受信電力Raはそれぞれ「7」と「Ra−1」である。また、2列目に記憶されている端末識別情報と路側機側受信電力Raはそれぞれ「10」と「Ra−2」である。
またS72では、図5に示すように、報知情報生成処理を実行する。
ここで、S72で実行される報知情報生成処理の手順を説明する。
この報知情報生成処理が実行されると、通信制御部13は、図6に示すように、まずS310にて、テーブル列指示値kを1に設定する。そしてS320にて、端末情報記憶テーブルにおいて、テーブル列指示値kが示す列(すなわちk列)に記憶されている路側機側受信電力Ra(路側機側受信電力Ra−k)が、予め設定された見通判定値Rth1を超えているか否かを判断する。
図7(b)に示すように、近傍界では、受信電力が距離の3乗に比例して急激に低下する。なお近傍界は、送信電波の波長をλとし、送信電波源からλ/2π以下の領域である。本実施形態では、周波数が5MHzのHF帯電波で狭域無線通信を行っている。そして、周波数が5MHzである電波の波長は約60mである。このため近傍界は、路側機2から約10m以内の領域である。すなわち本実施形態では、路側機2が設置されている交差点に向かって接近している車両(例えば図1において無線通信装置4を搭載する車両)の運転者が交差点を見通せる範囲(以下、見通し範囲ともいう)を、路側機2から約10m以内の領域としている(図7(b)の見通し範囲VRを参照)。このため見通判定値Rth1は、近傍界の境界に位置する移動端末3からの端末情報を路側機2が受信したときの受信電力の値が設定されている。
そしてS320にて、路側機側受信電力Ra−kが見通判定値Rth1を超えている場合には(S320:YES)、図6に示すように、S330にて、端末情報記憶テーブルのk列に記憶されている端末識別情報で特定される移動端末3が見通し範囲VR内に位置すると判断し、S350に移行する。一方、路側機側受信電力Ra−kが見通判定値Rth1以下である場合には(S320:NO)、S340にて、端末情報記憶テーブルのk列に記憶されている端末識別情報で特定される移動端末3が見通し範囲VR外に位置すると判断し、S350に移行する。
そしてS350に移行すると、端末情報記憶テーブルに記憶されている全ての路側機側受信電力RaについてS320の処理が実行されたか否かを判断する。ここで、全ての路側機側受信電力RaについてS320の処理が実行されていない場合には(S350:NO)、S360にて、テーブル列指示値kをインクリメント(1加算)して、S320に移行する。
一方、端末情報記憶テーブルに記憶されている全ての路側機側受信電力RaについてS320の処理が実行された場合には(S350:YES)、S370にて、S340にて見通し範囲VR外に位置すると判断された移動端末3の端末識別情報を全て含む報知情報を作成し、報知情報生成処理を終了する。
このように構成された無線通信システム1では、路側機2が、路側機側受信電力Raに基づいて、見通し範囲VR内に移動端末3が存在するか否かを判断し、見通し範囲VR内に存在していると判断された移動端末3の端末識別情報を除外して報知情報を作成する(S72)。
これにより、見通し範囲VR内に存在している移動端末3の端末識別情報を除外した分、広域無線通信による送信時間が減少し、路側機2の消費電力を低減することができる。なお、見通し範囲VR内に存在している移動端末3は、交差点に接近している移動体から視認可能である。このため、見通し範囲VR内に存在している移動端末3の端末識別情報を除外したことで、交差点における安全性は損なわれない。
以上説明した実施形態において、S72の処理は本発明における周辺情報作成手段、路側機側受信電力Raは本発明における第1受信電力、見通し範囲VRは本発明における第1基準範囲である。
(第3実施形態)
以下に本発明の第3実施形態を図面とともに説明する。なお第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。
第3実施形態の無線通信システム1は、報知処理と応答処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。
まず第3実施形態の応答処理は、S220の処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。
具体的には、S220にて、図10(a)に示すように、自端末の端末識別情報と、S210で受信したと判断されたトリガ信号を受信したときの受信電力(以下、移動端末側受信電力Rbという)とを含む端末情報を作成する。
また、第3実施形態の報知処理は、図8に示すように、S40の処理の代わりにS44の処理を実行する点と、S70の処理の代わりにS74の処理を実行する点以外は第1実施形態と同じである。
まずS44では、S30で受信した端末情報に含まれる端末識別情報および移動端末側受信電力Rbを、この端末情報を受信したときの受信電力(路側機側受信電力Ra)と対応付けて、記憶部15内に設けられている端末情報記憶テーブルに記憶し、S50に移行する。なお端末情報記憶テーブルは、図10(b)に示すように、3行N列(Nは1以上の整数)の行列状に形成されている。1行目には端末識別情報が記憶され、2行目には路側機側受信電力Raが記憶され、3行目には移動端末側受信電力Rbが記憶される。また、直近の蓄積時間内において、受信した時刻が早いほど、値が小さい列に記憶される。すなわち、直近の蓄積時間内においてi番目(iは1以上の整数)に受信された端末情報は、i列目に記憶される。なお、端末情報記憶テーブルのi列目に記憶されている路側機側受信電力Raおよび移動端末側受信電力Rbをそれぞれ、路側機側受信電力Ra−iおよび移動端末側受信電力Rb−iと表記する。図10(b)では、1列目に記憶されている端末識別情報、路側機側受信電力Raおよび移動端末側受信電力Rbはそれぞれ、「7」、「Ra−1」および「Rb−1」である。また2列目には、「10」、「Ra−2」および「Rb−2」が記憶されている。
またS74では、図8に示すように、報知情報生成処理を実行する。
ここで、S74で実行される報知情報生成処理の手順を説明する。
この報知情報生成処理が実行されると、通信制御部13は、図9に示すように、まずS410にて、テーブル列指示値kを1に設定する。そしてS420にて、端末情報記憶テーブルにおいて、テーブル列指示値kが示す列(すなわちk列)に記憶されている路側機側受信電力Ra(路側機側受信電力Ra−k)が、テーブル列指示値kが示す列(k列)に記憶されている移動端末側受信電力Rb(移動端末側受信電力Rb−k)を超えているか否かを判断する。
図10(c)に示すように、受信電力は、移動端末3が路側機2に近付くほど大きくなる。そして移動端末側受信電力Rbは、移動端末3がトリガ信号を受信したときの受信電力である。また路側機側受信電力Raは、上記のトリガ信号に応答して移動端末3が送信した端末情報を路側機2が受信したときの受信電力である。すなわち端末側受信電力Rbは、路側機側受信電力Raよりも早いタイミングで計測された電力である。このため、路
側機側受信電力Ra−kが移動端末側受信電力Rb−kよりも大きい場合には、移動端末3が路側機2に接近していると判断することができる。
そしてS420にて、路側機側受信電力Ra−kが移動端末側受信電力Rb−kを超えている場合には(S420:YES)、図9に示すように、S430にて、端末情報記憶テーブルのk列に記憶されている端末識別情報で特定される移動端末3が路側機2に近付いていると判断し、S450に移行する。一方、路側機側受信電力Ra−kが移動端末側受信電力Rb−k以下である場合には(S420:NO)、S440にて、端末情報記憶テーブルのk列に記憶されている端末識別情報で特定される移動端末3が路側機2から遠ざかっていると判断し、S450に移行する。
そしてS450に移行すると、端末情報記憶テーブルに記憶されている全ての路側機側受信電力RaについてS420の処理が実行されたか否かを判断する。ここで、全ての路側機側受信電力RaについてS420の処理が実行されていない場合には(S450:NO)、S460にて、テーブル列指示値kをインクリメント(1加算)して、S420に移行する。
一方、端末情報記憶テーブルに記憶されている全ての路側機側受信電力RaについてS420の処理が実行された場合には(S450:YES)、S470にて、路側機2に近付いているとS440にて判断された移動端末3の端末識別情報を全て含む報知情報を作成し、報知情報生成処理を終了する。
このように構成された無線通信システム1では、移動端末3が、トリガ信号を受信した時の受信電力である移動端末側受信電力Rbを示す情報を端末情報に含めて、端末情報を送信する。この移動端末側受信電力Rbは、移動端末3がトリガ信号を受信した地点で移動端末3により送信された端末情報を路側機2が受信したときの受信電力に相当する。そして路側機2は、端末情報に含まれている移動端末側受信電力Rbと、端末情報を受信した時の受信電力である路側機側受信電力Raとに基づいて、移動端末3が路側機2から遠ざかっているか否かを判断し、路側機2から遠ざかっていると判断された移動端末3の端末識別情報を除外して報知情報を作成する(S74)。
これにより、路側機2から遠ざかっている移動端末3の端末識別情報を除外した分、広域無線通信による送信時間が減少し、路側機2の消費電力を低減することができる。なお、路側機2から遠ざかっている移動端末3の端末識別情報を除外したことで、交差点における安全性は損なわれない。
以上説明した実施形態において、S74の処理は本発明における周辺情報作成手段、移動端末側受信電力Rbは本発明における第2受信電力、路側機側受信電力Raは本発明における第3受信電力である。
(第4実施形態)
以下に本発明の第4実施形態を図面とともに説明する。なお第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。
第4実施形態の無線通信システム1は、路側機2の数と配置が変更された点と、移動端末3の構成が変更された点と、報知処理および応答処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。
図11に示すように、第4実施形態の路側機2は、4本の道路RD1,RD2,RD3,RD4が交差する交差点ISに4機設置されている。4機の路側機2は、それぞれ道路
RD1,RD2,RD3,RD4と交差点ISとの境界線BD1,BD2,BD3,BD4に位置する。さらに4機の路側機2はそれぞれ、境界線BD1,BD2,BD3,BD4の中点付近に位置する。
そして、4機の路側機2の検出領域DA11,DA12,DA13,DA14は、交差点IS内で少なくとも1つの他の検出領域と重複する一方、交差点IS外で他の検出領域と重複しないように設定されている。
また、第4実施形態の移動端末3は、図12に示すように、計時部24が追加された点以外は、第1実施形態と同じである。計時部24は、例えば1ms毎に自動的にインクリメント(1加算)するタイマであり、ある時点でその値が0に設定されると、その時点で再び0からインクリメントする。
また、第4実施形態の応答処理は、処理が実行されると、図13に示すように、まずS510にて、路側機2からのトリガ信号を狭域無線にて受信したか否かを判断する。ここで、トリガ信号を受信していない場合には(S510:NO)、S530に移行する。
なお、第4実施形態のトリガ信号は、このトリガ信号を送信した路側機2が設置されている位置を示す位置情報と、路側機2がトリガ信号を送信する送信周期を示す送信周期情報とが含まれる(図16(a)を参照)。本実施形態の位置情報は、路側機2が設置されている緯度および経度である。また、境界線BD1,BD2,BD3,BD4に配置されている路側機2の位置情報をそれぞれ、位置情報P1,P2,P3,P4という。
一方、トリガ信号を受信した場合には(S510:YES)、S520にて、S510で受信したトリガ信号に含まれる送信周期情報および位置情報を記憶部23に記憶して、S530に移行する。
そしてS530に移行すると、計時部24の計数値に基づいて、記憶部23に記憶されている送信周期情報が示す送信周期(本実施形態では200ms)が経過したか否かを判断する。なお、記憶部23に送信周期情報が記憶されていない場合には、S530において、送信周期が経過していないと判断される。
ここで、送信周期が経過していない場合には(S530:NO)、S510に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、送信周期が経過した場合には(S530:YES)、S540にて、計時部24の計数値を0に設定する。
その後S550にて、自端末の端末識別情報と、前回の端末情報を送信して以降に記憶部23に記憶された全ての位置情報とを含む端末情報を作成する(図16(b)を参照)。さらにS560にて、狭域無線通信部21に対して端末情報の送信を指示して、S510に移行する。これにより、狭域無線通信部21は、S550で作成された端末情報を狭域無線にて送信する。
また、第4実施形態の報知処理は、図14に示すように、S40の処理の代わりにS46の処理を実行する点と、S70の処理の代わりにS76の処理を実行する点以外は第1実施形態と同じである。
まずS46では、S30で受信した端末情報に含まれる端末識別情報および位置情報を、この端末情報を受信したときの受信電力(路側機側受信電力Ra)と対応付けて、記憶部15内に設けられている端末情報記憶テーブルに記憶し、S50に移行する。なお端末情報記憶テーブルは、図16(c)に示すように、3行N列(Nは1以上の整数)の行列
状に形成されている。1行目には端末識別情報が記憶され、2行目には位置情報が記憶され、3行目には路側機側受信電力Raが記憶される。また、直近の送信周期内において、受信した時刻が早いほど、値が小さい列に記憶される。すなわち、直近の送信周期内においてi番目(iは1以上の整数)に受信された端末情報は、i列目に記憶される。なお、端末情報記憶テーブルのi列目に記憶されている路側機側受信電力Raを、路側機側受信電力Ra−iと表記する。図16(c)では、1列目に記憶されている端末識別情報、位置情報および路側機側受信電力Raはそれぞれ、「7」、「P1」および「Ra−1」である。また2列目には、「10」、「P1,P2」および「Ra−2」が記憶されている。
またS76では、図14に示すように、報知情報生成処理を実行する。
ここで、S76で実行される報知情報生成処理の手順を説明する。
この報知情報生成処理が実行されると、通信制御部13は、図15に示すように、まずS610にて、テーブル列指示値kを1に設定する。そしてS620にて、端末情報記憶テーブルにおいて、テーブル列指示値kが示す列(すなわちk列)に記憶されている位置情報が複数であるか否かを判断する。
ここで、記憶されている位置情報が複数でない場合には(S620:NO)、S630にて、端末情報記憶テーブルにおいて、テーブル列指示値kが示す列(すなわちk列)に記憶されている路側機側受信電力Ra(路側機側受信電力Ra−k)が、路側機2の付近に位置するか否かを判定するために予め設定された付近判定値Rth2(図11を参照)を超えているか否かを判断する。
ここで、路側機側受信電力Ra−kが付近判定値Rth2を超えている場合には(S630:YES)、S640にて、端末情報記憶テーブルのk列に記憶されている端末識別情報で特定される移動端末3が見通し範囲内に位置すると判断し、S660に移行する。
一方、路側機側受信電力Ra−kが付近判定値Rth2以下である場合には(S630:NO)、S650にて、端末情報記憶テーブルのk列に記憶されている端末識別情報で特定される移動端末3が見通し範囲外に位置すると判断し、S660に移行する。
またS620にて、記憶されている位置情報が複数である場合には(S620:YES)、S640にて、端末情報記憶テーブルのk列に記憶されている端末識別情報で特定される移動端末3が見通し範囲内に位置すると判断し、S660に移行する。
そしてS660に移行すると、端末情報記憶テーブルに記憶されている全ての路側機側受信電力RaについてS620の処理が実行されたか否かを判断する。ここで、全ての路側機側受信電力RaについてS620の処理が実行されていない場合には(S660:NO)、S670にて、テーブル列指示値kをインクリメント(1加算)して、S620に移行する。
一方、端末情報記憶テーブルに記憶されている全ての路側機側受信電力RaについてS620の処理が実行された場合には(S660:YES)、S680にて、S650にて見通し範囲外に位置すると判断された移動端末3の端末識別情報を全て含む報知情報を作成し、報知情報生成処理を終了する。
このように構成された無線通信システム1では、路側機2が、交差点ISに接続されている4本の道路RD1,RD2,RD3,RD4のそれぞれに対応して4機設けられ、更に、対応する道路RD1,RD2,RD3,RD4と交差点ISとの境界線BD1,BD2,BD3,BD4に配置される。
これにより、4本の道路RD1,RD2,RD3,RD4の何れから移動端末3が接近しているかを判断することができる。
また無線通信システム1では、4機の路側機2の検出領域DA11,DA12,DA13,DA14はそれぞれ、交差点IS内で少なくとも1つの他の検出領域と重複する一方、交差点IS外で他の検出領域と重複しないように設定されている。
そして路側機2は、当該路側機2の位置情報をトリガ信号に含めて、トリガ信号を送信する(S10)。また移動端末3は、予め設定された送信周期が経過する毎に、送信周期内に受信したトリガ信号に含まれる位置情報を端末情報に含めて、端末情報を送信する(S510〜S560)。さらに路側機2は、端末情報に含まれる位置情報の数が複数であるか否かを判断し、位置情報の数が複数である端末情報を送信した移動端末3の端末識別情報を除外して報知情報を作成する(S76)。
位置情報の数が複数である端末情報を送信した移動端末3は、見通し範囲内に存在している移動端末3である。すなわち、見通し範囲内に存在している移動端末3の端末識別情報が報知情報から除外される。これにより、見通し範囲内に存在している移動端末3の端末識別情報を除外した分、広域無線通信による送信時間が減少し、路側機2の消費電力を低減することができる。なお、見通し範囲内に存在している移動端末3は、交差点に接近している移動体から視認可能である。このため、見通し範囲内に存在している移動端末3の端末識別情報を除外したことで、交差点における安全性は損なわれない。
また、路側機2を境界線BD1,BD2,BD3,BD4に配置することで、路側機側受信電力Raのピーク付近の値を付近判定値Rth2として設定することができる。これにより、移動端末3が見通し範囲外に位置するか否かを正確に判断することができる。一般的に電波信号の受信電力はピークに近付くほど傾きが急になり、受信電力の値により位置を特定し易くなるからである。換言すると、電波信号の受信電力はピークから遠ざかるほど傾きがなだらかになり、受信電力の値による位置の特定が困難になる。
以上説明した実施形態において、S510〜S560の処理は本発明における第1狭域無線送信手段、S76の処理は本発明における周辺情報作成手段、位置情報は本発明における第2識別情報である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記実施形態では、路側機2が交差点内に設置されているものを示したが、交差点付近に設置されるようにしてもよい。
また上記第3実施形態では、移動端末3がトリガ信号を受信した時の受信電力である移動端末側受信電力Rbと、路側機2が端末情報を受信した時の受信電力である路側機側受信電力Raとに基づいて、移動端末3が路側機2から遠ざかっているか否かを判断するものを示した。しかし、移動端末3が検出領域DA1内で端末情報を複数回送信する場合には、送信タイミングが異なる2つの端末情報を路側機2が受信した時の受信電力を比較することにより、移動端末3が路側機2から遠ざかっているか否かを判断するようにしてもよい。
また上記第4実施形態では、4機の路側機2がそれぞれ、境界線BD1,BD2,BD3,BD4の中点付近に位置するものを示した。しかし、図17に示すように、4機の路側機2は、交差点における4つの角のそれぞれに設置されるようにしてもよい。この場合には、4機の路側機2の検出領域DA21,DA22,DA23,DA24はそれぞれ、
交差点に接続されている道路における進行方向に対して垂直な方向に沿った中央部において他の検出領域と重複する一方、中央部外で他の検出領域と重複しないように設定されている。
これにより、中央部で重複している検出領域に位置する移動端末3は、複数の路側機2からトリガ信号を受信するため、移動端末3は、複数の路側機2の位置情報を含む端末情報を送信する。一方、中央部外で重複していない検出領域に位置する移動端末3は、1機の路側機2の位置情報を含む端末情報を送信する。このため路側機2は、受信した端末情報に基づいて、移動端末3が道路の中央を走行しているか否かを判断することができる。
また上記実施形態では、報知情報に、報知情報を送信した路側機2の位置情報を含めるものを示した。しかし、位置情報の代わりに、報知情報を作成した路側機2の路側機識別情報を含めるようにしてもよい。これにより、路側機2の緯度および経度を報知情報に含める場合よりも、広域無線通信による送信時間が減少し、路側機2の消費電力を低減することができる。この場合には、図18(a)に示すように、広域無線通信により報知情報を受信する移動端末は、路側機識別情報と路側機2の位置との対応関係を示す路側機位置テーブルを、広域ネットワークを介して取得するか、予め記憶部に記憶する必要がある。
また上記実施形態では、交差点周辺に位置する移動端末3の端末識別情報を報知情報に含めるものを示した。しかし、蓄積時間内に受信した端末情報に基づいて、図18(b)に示すように、移動端末3の端末識別情報の代わりに、路側機2の周辺に存在する移動端末3の数を示す情報を含めるようにしてもよい。図18(b)は、路側機2の位置情報と、移動端末数Nとを含む報知情報を示している。これにより、路側機2の周辺に多数の移動端末3が存在している場合であっても、移動端末3の数を送信すればよい。このため、全ての移動端末3の端末識別情報を送信するよりも広域無線通信による送信時間が減少し、路側機2の消費電力を低減することができる。
また図18(c)に示すように、移動端末3の端末識別情報の代わりに、交差点に接続されている複数の道路に対応する路側機2毎に、検出領域内に存在する移動端末3の数を、報知情報に含めるようにしてもよい。図18(c)は、位置情報、路側機識別情報ID1、移動端末数N1、路側機識別情報ID2および移動端末数N2を含む報知情報を示している。位置情報は、この報知情報を送信した路側機2の位置を示す。路側機識別情報ID1は、「ID1」で特定される路側機2を示す。移動端末数N1は、「ID1」で特定される路側機2の周辺に存在する移動端末3の数を示す。路側機識別情報ID2は、「ID2」で特定される路側機2を示す。移動端末数N2は、「ID2」で特定される路側機2の周辺に存在する移動端末3の数を示す。
1…無線通信システム、2…路側機、3…移動端末、11…狭域無線通信部、12…広域無線通信部、13…通信制御部、21…狭域無線通信部、22…通信制御部

Claims (11)

  1. 移動体に搭載され、無線通信を行う機能を有する第1無線通信装置(3)と、
    予め設定された設置位置に設置され、無線通信を行う機能を有する第2無線通信装置(2)とを備え、
    前記第1無線通信装置は、
    当該第1無線通信装置を識別するための第1識別情報を含む第1送信信号を、狭域無線通信により送信する第1狭域無線送信手段(S210〜S230,S510〜S560)を備え、
    前記第2無線通信装置は、
    狭域無線通信により前記第1送信信号を受信すると、前記第1送信信号に含まれる情報に基づいて、当該第2無線通信装置の周辺の状況を示す周辺情報を作成する周辺情報作成手段(S70,S72,S74,S76)と、
    前記周辺情報作成手段により作成された前記周辺情報を、広域無線通信により送信する広域無線送信手段(S90)とを備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記設置位置は、交差点または交差点付近である
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記周辺情報作成手段(S72)は、
    前記第1送信信号を受信した時の受信電力である第1受信電力に基づいて、前記第2無線通信装置を基準とした予め設定された第1基準範囲内に前記第1無線通信装置が存在するか否かを判断し、前記第1基準範囲内に存在していると判断された前記第1無線通信装置に関する情報を除外して前記周辺情報を作成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記周辺情報作成手段(S74)は、
    前記第2無線通信装置が時系列的に最初に前記第1送信信号を受信した時の受信電力を第2受信電力とし、次に前記第1送信信号を受信した時の受信電力を第3受信電力とし、前記第2受信電力を示す情報と前記第3受信電力を示す情報とに基づいて、前記第1無線通信装置が前記第2無線通信装置から遠ざかっているか否かを判断し、前記第2無線通信装置から遠ざかっていると判断された前記第1無線通信装置に関する情報を除外して前記周辺情報を作成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  5. 前記第2無線通信装置は、
    前記交差点に接続されている複数の道路のそれぞれに対応して複数設けられ、更に、対応する前記道路と前記交差点との境界に配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  6. 前記第2無線通信装置は、
    狭域無線通信により、当該第2無線通信装置からの送信電波が届く予め設定された狭域無線送信可能領域内に、データ送信を指示するために予め設定された送信指示信号を送信する第2狭域無線送信手段(S10)を備え、
    複数の前記第2無線通信装置の前記狭域無線送信可能領域はそれぞれ、前記交差点内で少なくとも1つの他の前記狭域無線送信可能領域と重複する一方、前記交差点外で他の前記狭域無線送信可能領域と重複しないように設定され、
    前記第2狭域無線送信手段は、
    当該第2無線通信装置を識別するための第2識別情報を前記送信指示信号に含めて、前
    記送信指示信号を送信し、
    前記第1狭域無線送信手段(S510〜S560)は、
    予め設定された送信周期が経過する毎に、前記送信周期内に受信した前記送信指示信号に含まれる前記第2識別情報を前記第1送信信号に含めて、前記第1送信信号を送信し、
    前記周辺情報作成手段(S76)は、
    前記第1送信信号に含まれる前記第2識別情報の数が複数であるか否かを判断し、前記第2識別情報の数が複数である前記第1送信信号を送信した前記第1無線通信装置に関する情報を除外して前記周辺情報を作成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記第2無線通信装置は、
    狭域無線通信により、当該第2無線通信装置からの送信電波が届く予め設定された狭域無線送信可能領域内に、データ送信を指示するために予め設定された送信指示信号を送信する第2狭域無線送信手段(S10)を備え、
    前記第2無線通信装置は、前記交差点における複数の角のそれぞれに設置され、
    複数の前記第2無線通信装置の前記狭域無線送信可能領域はそれぞれ、前記交差点に接続されている道路における進行方向に対して垂直な方向に沿った中央部において他の前記狭域無線送信可能領域と重複する一方、前記中央部外で他の前記狭域無線送信可能領域と重複しないように設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  8. 前記周辺情報作成手段は、
    当該第2無線通信装置を識別するための情報を前記周辺情報に含めて、前記周辺情報を作成する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の無線通信システム。
  9. 前記周辺情報作成手段は、
    予め設定された蓄積時間内に受信した前記第1送信信号に基づいて、当該第2無線通信装置の周辺に存在する前記第1無線通信装置の数を示す情報を、前記周辺情報として作成する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の無線通信システム。
  10. 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の無線通信システムにおいて前記第1無線通信装置として使用される
    ことを特徴とする無線通信装置。
  11. 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の無線通信システムにおいて前記第2無線通信装置として使用される
    ことを特徴とする無線通信装置。
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