JP2015090351A - 検出装置、センサー、電子機器及び移動体 - Google Patents

検出装置、センサー、電子機器及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】AGCループのオフ期間での駆動により高い検出性能での所望信号の検出処理を実現する検出装置、センサー、電子機器及び移動体等の提供。
【解決手段】検出装置は、物理量トランスデューサーからのフィードバック信号DIを受けて、物理量トランスデューサーを駆動する駆動回路30と、物理量トランスデューサーからの検出信号IQ1、IQ2を受けて、所望信号を検出する検出回路60と、駆動回路30におけるAGCループのオン・オフを制御する制御部140を含む。駆動回路30は、AGCループのオン期間においてAGCループにより設定された制御電圧DSに基づく駆動信号DQを、AGCループのオフ期間において、物理量トランスデューサーに出力して物理量トランスデューサーを駆動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、検出装置、センサー、電子機器及び移動体等に関する。
デジタルカメラ、スマートフォン等の電子機器や車、飛行機等の移動体には、外的な要因で変化する物理量を検出するためのジャイロセンサーが組み込まれている。このようなジャイロセンサーは、角速度等の物理量を検出し、いわゆる手振れ補正、姿勢制御、GPS自律航法などに用いられる。
このようなジャイロセンサーの一つとして、水晶圧電振動ジャイロセンサーなどの振動ジャイロセンサーが知られている。振動ジャイロセンサーでは、回転によって発生するコリオリ力に対応した物理量を検出している。このような振動ジャイロセンサーの検出装置としては、例えば特許文献1に開示される従来技術が知られている。
特開2008−139287号公報
特許文献1の従来技術では、低消費電力を実現するためのスリープモードが用意されている。しかしながら、特許文献1では、スリープモード時において、AGCによる発振ループとは別の発振ループが形成され、当該発振ループに設けられたコンパレーターを用いて生成された駆動信号により振動子を駆動している。そして、このようなAGCの制御が全く関与していない駆動信号による駆動では、振動子の駆動電流を一定にする機能が働かないため、所望信号を適正に検出することができない。従って、当該スリープモードによって、低消費電力化は図れるものの、スリープモード期間中においては振動子を用いた所望信号の適正な検出処理を実現できないという課題がある。
本発明の幾つかの態様によれば、AGCループのオフ期間での駆動により高い検出性能での所望信号の検出処理を実現する検出装置、センサー、電子機器及び移動体等を提供できる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または態様として実現することが可能である。
本発明の一態様は、物理量トランスデューサーからのフィードバック信号を受けて、前記物理量トランスデューサーを駆動する駆動回路と、前記物理量トランスデューサーからの検出信号を受けて、所望信号を検出する検出回路と、前記駆動回路におけるAGC(Automatic Gain control)ループのオン・オフを制御する制御部と、を含み、前記駆動回路は、前記AGCループのオン期間にて前記AGCループにより設定された制御電圧に基づく駆動信号を、前記AGCループのオフ期間において、前記物理量トランスデューサーに出力して前記物理量トランスデューサーを駆動する検出装置に関係する。
本発明の一態様では、制御部により、駆動回路におけるAGCループのオン・オフが制御される。そして、AGCループのオン期間にてAGCループにより設定された制御電圧に基づく駆動信号が、AGCループのオフ期間において出力されて、物理量トランスデューサーが駆動される。このようにすれば、ノイズが少ないと考えられるAGCループのオフ期間において、AGCループのオン期間での設定に基づく駆動信号で物理量トランスデューサーを駆動して、所望信号の検出処理を実行できる。従って、AGCループのオン期間の駆動のみで検出処理を行う場合に比べて、高い検出性能での所望信号の検出処理を実現できるようになる。
また、本発明の一態様は、物理量トランスデューサーからのフィードバック信号を受けて、前記物理量トランスデューサーと発振ループを形成し、前記発振ループのゲインを制御するAGC(Automatic Gain control)ループを含み、前記物理量トランスデューサーを駆動する駆動回路と、前記物理量トランスデューサーからの検出信号を受けて、所望信号を検出する検出回路と、前記駆動回路における前記AGCループのオン・オフを制御する制御部と、を含み、前記駆動回路は、前記AGCループのオン期間にて前記AGCループにより設定された制御電圧に基づく駆動信号を、前記AGCループのオフ期間において、前記物理量トランスデューサーに出力して前記物理量トランスデューサーを駆動する検出装置に関係する。
本発明の一態様では、制御部により、駆動回路におけるAGCループのオン・オフが制御される。そして、AGCループのオン期間にてAGCループにより設定された制御電圧に基づく駆動信号が、AGCループのオフ期間において出力されて、物理量トランスデューサーが駆動される。このようにすれば、ノイズが少ないと考えられるAGCループのオフ期間において、AGCループのオン期間での設定に基づく駆動信号で物理量トランスデューサーを駆動して、所望信号の検出処理を実行できる。従って、AGCループのオン期間の駆動のみで検出処理を行う場合に比べて、高い検出性能での所望信号の検出処理を実現できるようになる。
また本発明の一態様では、前記駆動回路は、前記フィードバック信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路による増幅後の信号に基づいて、前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、前記駆動信号出力回路に前記制御電圧を出力して、前記駆動信号の振幅を制御するゲイン制御回路と、を含み、前記制御部は、前記ゲイン制御回路において前記AGCループの経路に設けられるスイッチ素子のオン・オフを制御することで、前記AGCループのオン・オフを制御してもよい。
このようにすれば、AGCループの経路に設けられるスイッチ素子をオフにすることで、AGCループをオフにし、ノイズが少ないと考えられるAGCループのオフ期間において、AGCループのオン期間での設定に基づく駆動信号を物理量トランスデューサーに出力して駆動できるようになる。
また本発明の一態様では、前記ゲイン制御回路は、前記駆動信号の振幅を制御する前記制御電圧を前記駆動信号出力回路に出力する積分器を有し、前記積分器は、演算増幅器と、前記演算増幅器の出力ノードと前記演算増幅器の反転入力端子のノードとの間に設けられるキャパシターと、前記積分器の入力ノードに一端が電気的に接続される抵抗素子とを含み、前記スイッチ素子は、前記抵抗素子の他端と前記演算増幅器の前記反転入力端子のノードとの間に設けられるスイッチ素子であり、前記ゲイン制御回路は、前記スイッチ素子がオフになることで前記積分器にサンプルホールドされた前記制御電圧を、前記AGCループのオフ期間において、前記駆動信号出力回路に出力し、前記駆動信号出力回路は、サンプルホールドされた前記制御電圧に基づく前記駆動信号を、前記AGCループのオフ期間において、前記物理量トランスデューサーに出力して前記物理量トランスデューサーを駆動してもよい。
このようにすればゲイン制御回路に用いられる積分器の回路構成を有効活用して、AGCループのオン期間での制御電圧をサンプルホールドし、サンプルホールドされた制御電圧に基づく駆動信号を、AGCループのオフ期間において物理量トランスデューサーに出力できるようになる。
また本発明の一態様では、前記抵抗素子は、抵抗が可変の抵抗素子であり、前記AGCループのオン期間では、前記抵抗素子は低抵抗に設定され、前記AGCループのオフ期間では、前記抵抗素子は高抵抗に設定されてもよい。
このようにすれば、スイッチ素子がオフになるAGCループのオフ期間において抵抗素子が高抵抗になることで、スイッチ素子からのリーク電流の電流経路等を制限することが可能になり、制御電圧の電荷蓄積ノードからの電荷抜け等を抑制できるようになる。
また本発明の一態様では、前記AGCループがオンからオフに切り替わるタイミングの前のタイミングで、前記抵抗素子が低抵抗から高抵抗に切り替わってもよい。
このようにすれば、AGCループがオンからオフに切り替わるタイミングでは、抵抗素子が高抵抗に設定されるようになる。従って、当該タイミングが変動することによる、制御電圧の電荷蓄積ノードの電位変動を、最小限に抑えることが可能になる。
また本発明の一態様では、前記AGCループがオフからオンに切り替わるタイミングの前のタイミングで、前記抵抗素子が高抵抗から低抵抗に切り替わってもよい。
このようにすれば、AGCループがオフからオンに切り替わるタイミングでは、抵抗素子が低抵抗に設定されるようになる。従って、AGCのゲイン制御の収束時間が短縮化され、AGCの収束動作を高速化することが可能になる。
また本発明の一態様では、前記ゲイン制御回路は、前記増幅回路の出力信号を全波整流し、全波整流後の信号を前記積分器に出力する全波整流器を含み、前記AGCループのオフ期間において、前記全波整流器が動作オフ状態又は低消費電力モードに設定されてもよい。
このようにすれば、AGCループのオフ期間において、全波整流器において電力の無駄な消費が行われるのを抑制できる。
また本発明の一態様では、前記ゲイン制御回路は、前記スイッチ素子と前記増幅回路の出力ノードとの間に設けられる第2のスイッチ素子を有し、前記AGCループのオフ期間において、前記第2のスイッチ素子がオフになってもよい。
このように、AGCループのオフ期間において、スイッチ素子の前段の第2のスイッチ素子をオフにすれば、スイッチ素子のリーク電流の電流経路を制限できるため、当該リーク電流を原因とする電荷抜け等を抑制できるようになる。
また本発明の一態様では、前記駆動回路は、前記フィードバック信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路による増幅後の信号に基づいて、前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、前記駆動信号出力回路に前記制御電圧を出力して、前記駆動信号の振幅を制御するゲイン制御回路と、を含み、前記ゲイン制御回路は、前記AGCループのオン期間にて設定された前記制御電圧をサンプルホールドし、前記AGCループのオフ期間において、サンプルホールドされた前記制御電圧を前記駆動信号出力回路に出力し、前記駆動信号出力回路は、サンプルホールドされた前記制御電圧に基づく前記駆動信号を、前記AGCループのオフ期間において、前記物理量トランスデューサーに出力して前記物理量トランスデューサーを駆動してもよい。
このようにすれば、AGCループのオン期間にて設定された制御電圧がサンプルホールドされて、AGCループのオフ期間では、サンプルホールドされた制御電圧に基づく駆動信号が物理量トランスデューサーに出力されるようになる。従って、AGCループのオン期間にてAGCループにより設定された制御電圧に基づく駆動信号により、物理量トランスデューサーを駆動できるようになる。
また本発明の一態様では、前記AGCループのオン・オフ制御用の制御レジスターを有するレジスター部を、含み、前記制御部は、前記制御レジスターの設定に基づいて前記AGCループのオン・オフ制御を行ってもよい。
このようにすれば、アプリケーションに応じた好適な設定を制御レジスターに対して行って、AGCループのオン・オフ制御を実行できるようになる。
また本発明の一態様では、前記レジスター部は、前記制御レジスターとして、前記AGCループのオン・オフを繰り返すモードの設定レジスターを有してもよい。
このようにすれば、例えばAGCループのオフ期間において駆動電流が変動した場合にも、次のオン期間において駆動電流を元に戻すことが可能になる。従って、検出処理が長時間に亘るようなアプリケーションに好適なAGCループのオン・オフ制御を実現できるようになる。
また本発明の一態様では、前記レジスター部は、前記制御レジスターとして、起動時にAGCループがオンになり、起動完了後にAGCループがオフになるモードの設定レジスターを有してもよい。
このようにすれば、起動後の所定期間の間だけ高い検出性能での検出処理が要求されるようなアプリケーションに好適なAGCループのオン・オフ制御を実現できるようになる。
また本発明の一態様では、前記レジスター部は、前記制御レジスターとして、前記AGCループのオン期間の長さ情報及び前記AGCループのオフ期間の長さ情報の少なくとも一方を設定するレジスターを有してもよい。
このようにすれば、アプリケーション等に応じた好適な期間長に、AGCループのオン期間やオフ期間の長さを設定できるようになる。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の検出装置と、前記物理量トランスデューサーとを含むことを特徴とするセンサーに関係する。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の検出装置を含む電子機器に関係する。
また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の検出装置を含む移動体に関係する。
本実施形態の電子機器、ジャイロセンサーの構成例。 本実施形態の検出装置の構成例。 AGCループをオン・オフした場合のノイズの周波数特性の例。 駆動回路の詳細な構成及び動作の説明図。 駆動回路の詳細な構成及び動作の説明図。 AGCの閉ループ周波数特性を求めるための駆動回路の回路モデルの例。 AGCの閉ループ周波数特性。 図8(A)〜図8(C)はAGCループのオン時の検出性能の低下の問題についての説明図。 AGCループのオフ時のスイッチ素子のリーク電流による問題点の説明図。 AGCループのオフ期間での時間経過に伴う駆動電流の変動率を示す図。 図11(A)、図11(B)はAGCループのオン・オフ繰り返しモード、起動完了後オフモードについての説明図。 図12(A)〜図12(D)はAGCループのオン・オフの制御レジスターのレジスターマップ例。 AGCループのオフ時のスイッチ素子のリーク電流による悪影響を抑制する手法の説明図。 図14(A)、図14(B)は積分器の抵抗素子の抵抗制御手法の説明図。 図15(A)〜図15(C)は積分器の抵抗素子の抵抗制御手法の詳細例の説明図。 図16(A)、図16(B)は積分器の抵抗素子の抵抗の大きさとAGCの収束時間との関係を示す図。 検出回路の構成例。 図18(A)、図18(B)は検出回路の他の構成例。 移動体の一具体例としての自動車の構成を概略的に示す概念図。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。例えば以下では、物理量トランスデューサーが圧電型の振動子(振動ジャイロ)であり、センサーがジャイロセンサーである場合を例にとり説明するが、本発明はこれに限定されない。例えばシリコン基板などから形成された静電容量検出方式の振動子(振動ジャイロ)や、角速度情報と等価な物理量や角速度情報以外の物理量を検出する物理量トランスデューサー、センサー等にも本発明は適用可能である。
1.電子機器、ジャイロセンサー
図1に本実施形態の検出装置20を含むジャイロセンサー510(広義にはセンサー)と、ジャイロセンサー510を含む電子機器500の構成例を示す。なお電子機器500、ジャイロセンサー510は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。また本実施形態の電子機器500としては、デジタルカメラ、ビデオカメラ、スマートフォン、携帯電話機、カーナビゲーションシステム、ロボット、ゲーム機、時計、健康器具、或いは携帯型情報端末等の種々の機器を想定できる。
電子機器500はジャイロセンサー510と処理部520を含む。またメモリー530、操作部540、表示部550を含むことができる。処理部520(CPU、MPU等)はジャイロセンサー510等の制御や電子機器500の全体制御を行う。また処理部520は、ジャイロセンサー510により検出された角速度情報(広義には物理量)に基づいて処理を行う。例えば角速度情報に基づいて、手ぶれ補正、姿勢制御、GPS自律航法などのための処理を行う。メモリー530(ROM、RAM等)は、制御プログラムや各種データを記憶したり、ワーク領域やデータ格納領域として機能する。操作部540はユーザーが電子機器500を操作するためのものであり、表示部550は種々の情報をユーザーに表示する。
ジャイロセンサー510(センサー)は振動子10、検出装置20を含む。図1の振動子10(広義には物理量トランスデューサー)は、水晶などの圧電材料の薄板から形成される音叉型の圧電振動子であり、駆動用振動子11、12と、検出用振動子16、17を有する。駆動用振動子11、12には駆動端子2、4が設けられ、検出用振動子16、17には検出端子6、8が設けられている。
検出装置20が含む駆動回路30は、駆動信号(駆動電圧)を出力して振動子10を駆動する。そして振動子10からフィードバック信号を受け、これにより振動子10を励振させる。検出回路60は、駆動信号により駆動される振動子10から検出信号(検出電流、電荷)を受け、検出信号から、振動子10に印加された物理量に応じた所望信号(コリオリ力信号)を検出(抽出)する。
具体的には、駆動回路30からの交流の駆動信号(駆動電圧)が駆動用振動子11の駆動端子2に印加される。すると逆電圧効果によって駆動用振動子11が振動を開始し、音叉振動により駆動用振動子12も振動を開始する。この時、駆動用振動子12の圧電効果によって発生する電流(電荷)が、駆動端子4からフィードバック信号として駆動回路30にフィードバックされる。これにより振動子10を含む発振ループが形成される。
駆動用振動子11、12が振動すると、検出用振動子16、17が図1に示す方向で振動速度vで振動する。すると、検出用振動子16、17の圧電効果によって発生する電流(電荷)が、検出信号(第1、第2の検出信号)として検出端子6、8から出力される。すると、検出回路60は、この振動子10からの検出信号を受け、コリオリ力に応じた信号である所望信号(所望波)を検出する。即ち、検出軸19を中心に振動子10(ジャイロセンサー)が回転すると、振動速度vの振動方向と直交する方向にコリオリ力Fcが発生する。例えば検出軸19を中心に回転したときの角速度をωとし、振動子の質量をmとし、振動子の振動速度をvとすると、コリオリ力はFc=2m・v・ωと表される。従って検出回路60が、コリオリ力に応じた信号である所望信号を検出することで、ジャイロセンサーの回転角速度ωを求めることができる。そして求められた角速度ωを用いることで、処理部520は、手振れ補正、姿勢制御、或いはGPS自律航法等のための種々の処理を行うことができる。
なお図1では、振動子10が音叉型である場合の例を示しているが、本実施形態の振動子10はこのような構造に限定されない。例えばT字型やダブルT字型等であってもよい。また振動子10の圧電材料は水晶以外であってもよい。
2.検出装置
図2に本実施形態の検出装置20の構成例を示す。検出装置20は、振動子10(物理量トランスデューサー)からのフィードバック信号DIを受けて、振動子10を駆動する駆動回路30と、振動子10からの検出信号IQ1、IQ2を受けて、所望信号を検出する検出回路60を含む。
駆動回路30は、振動子10からのフィードバック信号DIが入力される増幅回路32と、自動ゲイン制御を行うゲイン制御回路40と、駆動信号DQを振動子10に出力する駆動信号出力回路50を含む。また同期信号SYCを検出回路60に出力する同期信号出力回路52を含む。なお、駆動回路30の構成は図2に限定されず、これらの構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
増幅回路32(I/V変換回路)は、振動子10からのフィードバック信号DIを増幅する。例えば振動子10からの電流の信号DIを電圧の信号DVに変換して出力する。この増幅回路32は、キャパシター、抵抗素子、演算増幅器などにより実現できる。
駆動信号出力回路50は、増幅回路32による増幅後の信号DVに基づいて、駆動信号DQを出力する。例えば駆動信号出力回路50は、矩形波(又は正弦波)の駆動信号を出力する。この駆動信号出力回路50はコンパレーター等により実現できる。
ゲイン制御回路40(AGC)は、駆動信号出力回路50に制御電圧DSを出力して、駆動信号DQの振幅を制御する。具体的には、ゲイン制御回路40は、信号DVを監視して、発振ループのゲインを制御する。例えば駆動回路30では、ジャイロセンサーの感度を一定に保つために、振動子10(駆動用振動子)に供給する駆動電圧の振幅を一定に保つ必要がある。このため、駆動振動系の発振ループ内に、ゲインを自動調整するためのゲイン制御回路40が設けられる。ゲイン制御回路40は、振動子10からのフィードバック信号DIの振幅(振動子の振動速度v)が一定になるように、ゲインを可変に自動調整する。
同期信号出力回路52は、増幅回路32による増幅後の信号DVを受け、同期信号SYC(参照信号)を検出回路60に出力する。この同期信号出力回路52は、正弦波(交流)の信号DVの2値化処理を行って矩形波の同期信号SYCを生成するコンパレーターや、同期信号SYCの位相調整を行う位相調整回路(移相器)などにより実現できる。
検出回路60は、増幅回路61、同期検波回路81、A/D変換回路100を含む。増幅回路61は、振動子10からの第1、第2の検出信号IQ1、IQ2を受けて、信号増幅や電荷−電圧変換を行う。同期検波回路81は、駆動回路30からの同期信号SYCに基づいて同期検波を行う。A/D変換回路100は、同期検波後の信号のA/D変換を行う。なお検出回路60の構成としては、後述するように種々の方式の構成を採用することができる。これらについては後に詳述する。
検出装置20は、制御部140、レジスター部150を更に含むことができる。制御部140は、検出装置20の制御処理を行う。この制御部140は、ロジック回路(ゲートアレイ等)やプロセッサー等により実現できる。レジスター部150は検出装置20の各種制御や各種設定を行うためのレジスターを有する。レジスター部150のレジスターは例えばメモリーやフリップフロップ回路等により実現できる。レジスター部150のレジスターには、例えば図示しない外部インターフェースを介してレジスター値が設定される。そして制御部140は、レジスターのレジスター値に基づいて各種制御処理を実行する。
3.AGCループのオン・オフ制御
本実施形態では、駆動回路30におけるAGC(Automatic Gain control)ループのオン・オフが制御される。例えばAGCループのオン・オフ制御は制御部140により行われる。そして駆動回路30は、AGCループのオン期間での設定に基づく駆動信号DQを、AGCループのオフ期間において、振動子10に出力して振動子10(物理量トランスデューサー)を駆動する。例えばAGCループのオン期間においてAGCループ(ゲイン制御回路40)により設定された制御電圧DS(制御信号)に基づく駆動信号DQを、AGCループのオフ期間において、振動子10に出力して駆動する。
即ち、AGCループのオン期間では、ゲイン制御回路40が、AGCループにより生成される制御電圧DSを、駆動信号出力回路50に出力する。具体的には発振ループのゲインであるループゲインが1になるようにAGCループにより設定される制御電圧DSを出力する。駆動信号出力回路50は、この制御電圧DSにより振幅が制御される駆動信号DQを出力する。即ち、ループゲインが1になるように制御された駆動信号DQを出力する。この駆動信号DQは例えば矩形波の信号であるが、正弦波の信号であってもよい。そして検出回路60は、このような駆動信号DQにより駆動される振動子10からの検出信号IQ1、IQ2を受けて、所望信号を検出する。
一方、AGCループのオフ期間では、ゲイン制御回路40は、当該オフ期間の前のAGCループのオン期間での設定に基づく制御電圧DSを、駆動信号出力回路50に出力する。例えばゲイン制御回路40は、AGCループのオン期間において設定された制御電圧DSをサンプルホールドする。例えば後述する積分器44により制御電圧DSがサンプルホールドされる。但し、積分器44以外の回路構成により制御電圧DSをサンプルホールドしてもよい。そしてゲイン制御回路40は、AGCループのオフ期間において、オン期間においてサンプルホールドされた制御電圧DSを駆動信号出力回路50に出力する。そして駆動信号出力回路50は、サンプルホールドされた制御電圧DSに基づく駆動信号DQを、AGCループのオフ期間において、振動子10に出力して振動子10を駆動する。
このように駆動信号出力回路50は、AGCループのオン期間においてAGCループにより設定された制御電圧DSに基づく駆動信号DQを出力して振動子10を駆動する。そして検出回路60は、AGCループのオフ期間では、オン期間でサンプルホールドされた制御電圧DSに基づく駆動信号DQにより駆動される振動子10からの検出信号IQ1、IQ2を受けて、所望信号を検出する。
ここでAGCループのオフ期間とは、AGCループが切断されて、AGCループによるゲイン制御が作用しなくなる期間である。一方、AGCループのオン期間とは、AGCループが切断されておらず、AGCループによるゲイン制御が作用して、駆動信号DQの振幅が制御される期間である。例えばゲイン制御回路40におけるAGCループの経路には、スイッチ素子(例えば後述するスイッチ素子SW)が設けられている。そして制御部140は、このAGCループの経路に設けられるスイッチ素子のオン・オフを制御することで、AGCループのオン・オフを制御する。
ゲイン制御回路40のAGCループによるゲイン制御は、例えば温度に依らずに振動子10の駆動電流を一定にして、検出感度を一定にすることを目的として行われる。具体的には、ゲイン制御回路40が振動子10からのフィードバック信号に基づく制御電圧DSを生成して、駆動信号出力回路50に出力する。そして駆動信号出力回路50が、当該制御電圧DSに基づいて振動子10の駆動信号DQの振幅(電圧レベル)を調整することで、駆動電流を一定に保つフィードバック制御が行われる。
しかしながら、このようなAGCループによるフィードバック制御を行うと、ノイズが増加して、検出性能が悪化する場合があることが判明した。
例えば図3に、AGCループをオン・オフした場合のジャイロセンサー出力におけるノイズの周波数特性を示す。図3に示すように、AGCループをオンにすると、AGCループをオフにした場合に比べて、例えば100Hz付近(数十Hz〜数百Hz)の周波数帯域RFZにおいてノイズ成分(ノイズ密度)が高くなり、検出装置の検出性能が悪化する。このノイズ成分が高くなる周波数帯域RFZには、製品バラツキがあり、例えば検出装置の回路定数等に応じて変動する。
このような検出性能の悪化に対処する手法として、例えば検出装置のデジタルフィルター処理のカットオフ周波数を、周波数帯域RFZよりも低い周波数に設定して、当該ノイズ成分を除去する手法が考えられる。即ち、検出装置には、所望信号のアプリケーションに応じた帯域制限のデジタルフィルター処理を行うDSP部が設けられており、このDSP部によるデジタルフィルター処理のカットオフ周波数を、周波数帯域RFZよりも低くする。
しかしながら、アプリケーションによっては、周波数帯域RFZよりも高いカットオフ周波数(例えば200Hz)による帯域制限が要求されるものがある。従って、このようなアプリケーションに対応するためには、検出装置の回路定数等を変更する必要性が生じてしまう。つまり、アプリケーションごとに、検出装置の回路定数等を変更しなければならなくなり、共通の回路定数の回路を使用できなくなるため、製品コストの増加や製品管理の煩雑化などの事態を招く。
一方、前述の特許文献1のスリープモードのように、通常動作時とは異なる発振ループに切り替える手法であると、当該発振ループを用いた振動子の駆動では、振動子の駆動電流を一定にすることができず、所望信号を適切に検出できないという課題がある。
そこで本実施形態では、AGCループをオンにして当該AGCループによるゲイン制御で振動子10を駆動した後、AGCループをオフに切り替える。そして、オン期間のAGCループにより設定された制御電圧DSに基づく駆動信号DQにより、AGCループのオフ期間においても振動子10を駆動して、検出回路60により所望信号を検出する。
このようにすれば、ノイズが少ないAGCループのオフ期間において、所望信号の検出処理を行うことが可能になるため、AGCループのオン期間でのみ検出処理を行う場合に比べて、検出装置の検出性能を向上できる。
しかも本実施形態では、AGCループのオン期間で設定された制御電圧DSに基づく駆動信号DQを用いて、AGCループのオフ期間での振動子10の駆動を行っている。例えばゲイン制御回路40にサンプルホールドされた制御電圧DSに基づく駆動信号DQを用いることで、例えばAGCループのオン期間からオフ期間への切替タイミングでの信号と同じ状態の駆動信号DQを用いて、振動子10を駆動できる。従って、駆動電流を一定にする機能を維持しつつ、検出装置の検出性能を向上できるという利点がある。
また本実施形態では、このようなAGCループのオン・オフ手法を実現するモードとして、種々のモードを用意している。
具体的には本実施形態では、図2に示すように、レジスター部150に、AGCループのオン・オフ制御用の制御レジスター152を設けている。即ち、AGCループのオン・オフ制御についての各種モードの設定や、オン期間やオフ期間の長さ情報の設定のための制御レジスター152を設けている。そして制御部140は、制御レジスター152の設定(レジスター値)に基づいてAGCループのオン・オフ制御を行う。
例えばレジスター部150は、制御レジスター152として、AGCループのオン・オフを繰り返すモードの設定レジスターを有している。このモードが設定されると、制御部140は、AGCループのオン・オフ(AGCループの経路に設けられるスイッチ素子のオン・オフ)を所与の期間ごとに繰り返す制御を行う。
例えば、ジャイロセンサーにより慣性航法を行うアプリケーションでは、AGCループがオンからオフに切り替わった後、オフ期間が長時間続くと、駆動電流が変動してしまい、適正な検出処理を実現できなくなるおそれがある。従って、このようなアプリケーションでは、AGCループのオン・オフを繰り返すモードに設定することで、長時間に亘る検出処理においても、検出性能を維持できるようになる。
またレジスター部150は、制御レジスター152として、起動時(起動期間)においてAGCループがオンになり、起動完了後(起動期間の経過後)にAGCループがオフになるモードの設定レジスターを有している。このモードが設定されると、制御部140は、発振の起動時(電源オン時)において、AGCループをオンにし、起動が完了したと判断された後に、AGCループをオフにする制御を行う。
例えば、デジタルカメラ等のアプリケーションでは、電源をオンにして、シャッターを押した後、直ぐに電源を切るという使い方が多い。従って、このようなアプリケーションでは、起動時(起動期間)においてAGCループをオンにし、起動完了後(起動期間経過後)に、AGCループをオフにするモードに設定することで、検出性能の向上と低消費電力化を両立して実現できる。
またレジスター部150は、制御レジスター152として、AGCループのオン期間の長さ情報及びAGCループのオフ期間の長さ情報の少なくとも一方を設定するレジスターを有している。例えば、AGCループのオン・オフを繰り返すモードでは、制御レジスター152の長さ情報によりその期間長が設定されたオン期間及びオフ期間が交互に繰り返されるようになる。また起動時においてAGCループがオンになり起動完了後にAGCループがオフになるモードにおいても、制御レジスター152に設定された長さ情報に基づいて、起動時におけるAGCループのオン期間の長さなどが設定されるようになる。
このようなオン期間やオフ期間の長さ情報を設定するレジスターを設けることで、各アプリケーションに対応した最適な期間長にオン期間やオフ期間を設定できるようになる。なお長さ情報は、例えば期間の長さを表す時間情報であるが、本実施形態はこれには限定されず、期間の長さを実質的に特定する種々の情報を採用できる。
4.駆動回路の詳細な構成及び動作
図4、図5は、駆動回路30の詳細な構成及び動作を説明する図である。
図4において、増幅回路32は、ローパスフィルター特性をもつ積分型の電流−電圧変換回路(I/V変換回路)であり、演算増幅器OPE、キャパシターCE、抵抗素子REを有する。演算増幅器OPEの非反転入力端子(第1の入力端子)は所定電位(例えばAGND)に設定され、反転入力端子(第2の入力端子)には振動子10からの信号DIが入力される。キャパシターCE及び抵抗素子REは、増幅回路32の出力ノードと演算増幅器OPEの反転入力端子のノードとの間に設けられる。
ローパスフィルター34は、増幅回路32と駆動信号出力回路50との間に設けられ、ローパスフィルター処理後の信号DVを駆動信号出力回路50に出力する。このローパスフィルター34は、抵抗素子RHとキャパシターCHを有する。なお、ローパスフィルター34の構成を省略したり、ローパスフィルター34の代わりにハイパスフィルターを設けるなどの種々の変形実施が可能である。
ゲイン制御回路40(AGC)は、発振定常状態において、ループゲインが1になるようにゲインを自動調整する回路であり、全波整流器42、積分器44を有する。なお、ゲイン制御回路40に、発振状態を検出する発振検出器等を含ませてもよい。
全波整流器42は、増幅回路32の出力信号DVを全波整流し、全波整流後の信号DRを積分器44に出力する。全波整流器42は、演算増幅器OPF、抵抗素子RF1、RF2、コンパレーターCP3、スイッチ素子SF1、SF2、インバーター回路INVを有する。
抵抗素子RF1は、信号DVの入力ノードと演算増幅器OPFの反転入力端子のノードとの間に設けられ、抵抗素子RF2は、演算増幅器OPFの出力ノードと反転入力端子のノードとの間に設けられる。
スイッチ素子SF1は、演算増幅器OPFの出力ノードと積分器44の入力ノードNG1との間に設けられ、スイッチ素子SF2は、信号DVのノードと積分器44の入力ノードNG1との間に設けられる。そしてスイッチ素子SF1、SF2は、信号DVの電圧と所定電位の電圧とを比較するコンパレーターCP3の出力信号に基づいて、排他的にオン・オフ制御される。これにより信号DRは、信号DVを全波整流した信号になる。
積分器44は、駆動信号DQの振幅の制御電圧DSを駆動信号出力回路50に出力する。具体的には積分器44は、全波整流器42により全波整流された信号DRの積分処理を行って、積分処理により得られた制御電圧DSを駆動信号出力回路50に出力する。
積分器44は、演算増幅器OPG、抵抗素子RG、キャパシターCGを有する。キャパシターCGは、演算増幅器OPGの出力ノードNG4と演算増幅器OPGの反転入力端子のノードNG3との間に設けられる。演算増幅器OPGの非反転入力端子は所定電圧VR3に設定される。抵抗素子RGは、積分器44の入力ノードNG1と演算増幅器OPGの反転入力端子のノードNG3との間に設けられる。
駆動信号出力回路50を構成するコンパレーターCP1は、非反転入力端子が所定電位(例えばAGND)に設定され、反転入力端子に増幅回路32での増幅後の信号DV(例えばフィルター処理後の信号)が入力される。そしてコンパレーターCP1は、信号DVを2値化した矩形波の駆動信号DQを出力する。矩形波の駆動信号DQを振動子10に出力しても、振動子10が持つ周波数フィルター作用によって不要な高調波が低減され、目的とする周波数(共振周波数)の駆動信号DQを得ることが可能になる。このコンパレーターCP1は、差動部と、差動部に接続された出力部を有する。そして、ゲイン制御回路40(積分器)からの制御電圧DSは、コンパレーターCP1の出力部の電源電圧(高電位側電源電圧)として供給される。これにより、コンパレーターCP1が出力する駆動信号DQの振幅は、ゲイン制御回路40の制御電圧DSに応じて変化するようになり、発振定常状態においてループゲインを1にするゲイン制御が実現される。
なお駆動回路30の構成は図4の構成に限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば図4では、駆動信号出力回路50が、矩形波の駆動信号DQを出力するコンパレーターCP1により構成されているが、駆動信号出力回路50を、正弦波の駆動信号DQを出力するゲインアンプ等により構成してもよい。この場合には、ゲイン制御回路40からの制御電圧DSに基づいて、ゲインアンプのゲインを制御することで、駆動信号DQの振幅を制御すればよい。
そして本実施形態では、ゲイン制御回路40におけるAGCループの経路にスイッチ素子SWが設けられている。制御部140は、このスイッチ素子SWのオン・オフを制御することで、AGCループのオン・オフを制御する。
例えばAGCループをオンにする場合には、図4に示すようにスイッチ素子SWをオンにする。こうすることで、振動子10からのフィードバック信号DIに基づきAGCループにより制御された制御電圧DSが、駆動信号出力回路50に出力されて、駆動電流が一定になるように駆動信号DQの振幅が制御されるようになる。
一方、AGCループをオフにする場合には、図5に示すようにスイッチ素子SWをオフにする。こうすることでAGCループが切断される。そしてこの場合にも、AGCループのオン期間において設定された制御電圧DSが駆動信号出力回路50に出力され、駆動信号出力回路50は、当該制御電圧DSに基づく駆動信号DQを出力して振動子10を駆動する。例えば前述の特許文献1のスリープモードでは、別の発振ループに切り替えられるが、本実施形態では、AGCループがオンからオフに切り替わっても、同じ発振ループが使用されて、AGCループのオン期間での制御電圧DSに基づく駆動信号DQで振動子10の発振駆動が行われる。
具体的には、積分器44の抵抗素子RGは、積分器44の入力ノードNG1にその一端が電気的に接続されており、スイッチ素子SWは、この抵抗素子RGの他端と演算増幅器OPGの反転入力端子のノードとの間に設けられる。このようなスイッチ素子SWを設けることで、積分器44を、制御電圧DSのサンプルホールド回路として機能させることができる。即ち、スイッチ素子SWがオフすると、キャパシターCGのノードNG3側の電極に蓄積された電荷の移動が制限されるため、AGCがオンからオフに切り替わったタイミングでの制御電圧DSが、積分器44にサンプルホールドされるようになる。
そしてゲイン制御回路40は、スイッチ素子SWがオフになることで積分器44にサンプルホールドされた制御電圧DSを、駆動信号出力回路50に出力する。駆動信号出力回路50は、サンプルホールドされた制御電圧DSに基づく駆動信号DQを、AGCループのオフ期間において、振動子10に出力して駆動する。
この場合に、AGCループのオン期間の長さが十分に長ければ、振動子10の発振の起動は完了している。従って、AGCループ(スイッチ素子SW)のオンからオフの切替タイミングでサンプルホールドされた制御電圧DSに基づく振幅の駆動信号DQで駆動すれば、振動子10の駆動電流をある程度一定に保つことが期待できる。
次に、図3のようにAGCループのオン時にノイズ性能が低下する現象の理由について説明する。
図6は、AGCの閉ループ周波数特性を求めるための駆動回路30の回路モデルの例である。水晶の振動子10は、図6に示すようにインダクタンスL、抵抗R、寄生容量CPの等価回路で表される。なお水晶の容量成分については省略している。
増幅回路32、積分器44は、実際の回路の通りの回路モデルとする。一方、全波整流器42については、1/πのゲインを持つ回路としてモデル化し、駆動信号出力回路50(コンパレータCP1)については、4/π(矩形波)×1/2(時間)=2/πのゲインを持つ回路としてモデル化する。
このような回路モデルにおいて、演算増幅器OPGの非反転入力端子に対して小振幅信号INを入力し、反転入力端子での出力信号OUTのゲイン及び位相の周波数特性を求めると、図7に示すようになる。
本来ならば、INの非反転入力端子のノードと、OUTの反転入力端子のノードとは、負帰還により仮想接地状態となるノードでるため、ゲインとしては0dB(ゲイン=1)が期待されるはずである。
しかしながら、図7に示す数式で表される周波数FZにおいてゼロ点が存在するため、実際にはゲインは0dBにはならない。このため積分器44が出力する制御電圧DS、つまり駆動信号DQの高電位側電圧VTCが、周波数FZで波打つように微少に変化するようになる。
ここで図8(A)に示すように、駆動回路30の駆動端子と検出回路60の入力端子の間には寄生容量CP1、CP2が存在しており、この寄生容量CP1、CP2が原因で、いわゆる静電漏れによる不要信号が発生する。そして、CP1、CP2の容量値が同一であれば、図2の増幅回路61による差動増幅により、CP1、CP2による不要信号を除去できる。しかしながら、CP1、CP2の容量値が異なると、増幅回路61による差動増幅によっては当該不要信号は除去されず、検出装置の検出性能を低下させてしまう。また図8(B)、図8(C)に示すように、駆動信号DQの高電位側電圧VTCが、低い周波数FZで微少に変化することで、検出電流(電荷)が変動してしまい、検出感度が変動するおそれもある。例えば、周波数FZによる微少な揺れは、発振ループの駆動周波数FDで周波数変換されることで、FD±FZの周波数でのノイズ(位相ノイズ)として現れるようになってしまう。
この点、本実施形態では、AGCループがオフにされ、オン期間での制御電圧DSの設定に基づく駆動信号DQで振動子10が駆動される。従って、周波数FZで制御電圧DSが変動する事態を抑制できるため、制御電圧DSの微少変動を要因とする上記のような不具合の発生を抑制でき、検出装置の検出性能を向上できる。
5.電荷抜け現象
さて、本実施形態ではAGCループのオフ期間においてスイッチ素子SWをオフにしているが、オフになったスイッチ素子SWにおいて電荷抜けの現象が生じるおそれがある。例えばスイッチ素子SWがトランジスター(MOSトランジスター)により構成される場合に、トランジスターのリーク電流による電荷抜けの現象が発生する。具体的には図9において、スイッチ素子SWがオフになった場合に、スイッチ素子SWを構成するトランジスターのバルク側へのリーク電流ILBやチャネル側へのリーク電流ILCが原因で、キャパシターCGの蓄積電荷の電荷抜け現象が発生してしまう。このような電荷抜け現象が発生すると、積分器44にサンプルホールドされた制御電圧DSが変化してしまい、駆動電流が変動する問題が生じる。例えば図4の回路構成では、電荷抜け現象により制御電圧DSが上昇すると、駆動信号DQの振幅が大きくなり、時間経過に伴い駆動電流が増加する現象が生じる。
例えば図10は、各温度における時間に対する駆動電流の変動率を示す図である。図10に示すように時間経過に伴い駆動電流が増加する。また、温度が高いほどリーク電流が大きくなるため、駆動電流の変動率も大きくなる。
そこで本実施形態では、図11(A)に示すように、AGCループのオン・オフを繰り返すモード(以下、適宜、オン・オフ繰り返しモードと呼ぶ)を用意している。このようなオン・オフ繰り返しモードによれば、AGCループのオフ期間において、図10のように電荷抜け現象により駆動電流が変動した場合にも、次のAGCループのオン期間において、AGCループによるゲイン制御が働くようになる。これにより、AGCループのオフ期間において変動(増加)した駆動電流が、AGCループのゲイン制御により適正な電流値に戻るようになる。従って、電荷抜け現象による駆動電流の変動の影響を最小限に抑えることが可能になる。
例えば慣性航法等のアプリケーションでは、長時間に亘り、振動子10の検出信号から所望信号(角速度)を検出する必要がある。従って、このようなアプリケーションにおいては、図11(A)に示すようなオン・オフ繰り返しモードに設定することが望ましい。図10に示すように時間経過に伴う駆動電流の変動率はそれほど大きくないため、AGCループのオン・オフの繰り返し周期を短くすることで、駆動電流の変動による悪影響を最小限に抑えることができる。そして図3で説明したように、AGCループをオフにすることで、ノイズ成分が低減され、検出装置の検出装置の向上できるようになる。
一方、デジタルカメラ等の電子機器のアプリケーションでは、カメラの電源をオンにして、シャッターを切った後、それほど時間を待たずに電源をオフにするのが一般的な使い方である。従って、このようなアプリケーションにおいては、図11(B)に示すように、起動時にAGCループをオンにし、起動完了後にAGCループをオフにするモード(以下、適宜、起動完了後オフモードと呼ぶ)を採用する。
このような起動完了後オフモードに設定すれば、電子機器の電源がオンになると、AGCループがオンになって駆動回路30による振動子10の発振起動が開始して、駆動電流を一定にするAGCの制御が行われるようになる。そして、起動期間が経過し、駆動電流が一定になって発振の起動が完了したと判断されるタイミングになると、AGCループがオフになる。そして、例えばこのAGCループのオフ期間において、検出回路60が検出信号から所望信号を検出することで、高い検出性能での所望信号の検出が可能になる。そして、その後に、それほど時間が経たずに電子機器の電源がオフになることが予想されるため、図10のような駆動電流の変動が大きな問題とならなくなる。
図12(A)〜図12(D)に、AGCループのオン・オフの制御レジスターのレジスターマップの例を示す。
図12(A)は、検出装置の動作モードの設定レジスターの例であり、AGMODE[1:0]のレジスター値の設定により、AGCループが常時オンになるモードや、図11(A)のオン・オフ繰り返しモードや、AGCループが常時オフになるモードや、図11(B)の起動完了後オフモードの設定が可能になる。例えば、外部インターフェースによりユーザーがこのレジスターにアクセスしてレジスター値を設定することで、検出装置の動作モードを、アプリケーションに最適なモードに設定することが可能になる。
図12(B)は、上述した起動完了後オフモード(図11(B))において、AGCループがオンからオフに切り替わるまでの期間の長さを設定するためのレジスターの例である。AGSTART[1:0]のレジスター値の設定により、駆動電流が所定電流(例えば20μApp)に達してから、どれくらいの時間が経過してから、AGCループがオンからオフに切り替わるのかを設定できる。即ち、このレジスター値の設定により、図11(B)の起動完了後オフモードにおいて、AGCループのオン期間の長さを設定できるようになる。
図12(C)、図12(D)は、上述したオン・オフ繰り返しモード(図11(A))において、AGCループのオフ期間、オン期間の長さを設定するためのレジスターの例である。AGOFTM[7:0]、AGONTM[7:0]のレジスター値の設定により、オン・オフ繰り返しモードでのAGCループのオフ時間やオン時間を設定できるようになる。
また本実施形態では図13に示すように、AGCループのオフ期間において、全波整流器42を動作オフ状態(又は低消費電力モード)に設定している。この動作オフ状態の設定は例えば制御部140により行われる。
即ち、AGCループのオフ期間においては、AGCループによるゲイン制御は働いていないため、このオフ期間において全波整流器42が動作していると、電力の無駄な消費となる。
この点、本実施形態ではAGCループのオフ期間において、全波整流器42を動作オフ状態(低消費電力モード)に設定しているため、このような電力の無駄な消費を抑制でき、検出装置の省電力化を図れるようになる。
また、このような全波整流器42の動作オフ状態の設定は、全波整流器42のオペアンプOPFやコンパレーターCP3を動作オフにすることで実現される。具体的には、オペアンプOPFやコンパレーターCP3のバイアス電流をオフにすることなどで実現される。そして、オペアンプOPFやコンパレーターCP3が動作オフになると、図13に示すように、これらのオペアンプOPFやコンパレーターCP3の出力側から見たインピーダンスが高インピーダンス状態になる。そして、このように高インピーダンス状態に設定すれば、図9のスイッチ素子SWでのリーク電流ILCの流れる電流経路が制限されるようになるため、結果的に、リーク電流ILCを原因とする電荷抜けが抑制される。これにより、電荷抜けによる悪影響が低減され、AGCループのオフ期間での駆動電流の変動等を抑制できるようになる。なお、AGCループのオフ期間において、全波整流器42を、完全な動作オフ状態ではなく、低消費電力モードに設定してもよい。低消費電力モードでは、バイアス電流等を通常動作時よりも減少させるなどの設定が行われる。
また本実施形態では、図13に示すように、AGCループのオフ期間において、スイッチ素子SF1、SF2をオフにしている。
即ち図13では、ゲイン制御回40は、スイッチ素SWと増幅回路32の出力ノードとの間に設けられるスイッチ素子SF1、SF2(広義には第2のスイッチ素子)を有している。この場合に、スイッチ素子SWがオフになるAGCループのオフ期間において、スイッチ素子SF1、SF2(第2のスイッチ素子)についてもオフにする。即ち、制御部140は、AGCループのオフ期間において、スイッチ素子SWのみならず、前段の全波整流器42を構成するスイッチ素子SF1、SF2についてもオフにする。つまり、AGCループのオン期間での全波整流の動作時には排他的にオン・オフになるスイッチ素子SF1、SF2を、AGCのオフ期間では両方ともオフにする。
このようにスイッチ素子SWの前段のスイッチ素子SF1、SF2をオフにすれば、図9のスイッチ素子SWのリーク電流ILCの電流経路を制限できるようになるため、リーク電流ILCを原因とする電荷抜けを抑制できるようになる。即ち、スイッチ素子SWにおいてチャネル側に流れるリーク電流ILCは、スイッチ素子SF1、SF2がオフになることで、その電流経路が制限(遮断)されるようになる。これにより、電荷抜けによる悪影響が低減され、AGCループのオフ期間での駆動電流の変動等を抑制できる。
なお図13では、全波整流器42のスイッチ素子SF1、SF2を有効活用して、スイッチ素子SWのリーク電流ILCの電流経路を制限しているが、スイッチ素子SF1、SF2とは異なるスイッチ素子を別に設けて、リーク電流ILCの電流経路を制限するようにしてもよい。
また本実施形態では、図14(A)、図14(B)に示すように、積分器44の抵抗素子RGとして、抵抗が可変の抵抗素子を用いている。そして図14(A)に示すように、AGCループのオン期間では、抵抗素子RGが低抵抗(第1の抵抗値)に設定される。即ち、制御部140の制御により、抵抗素子RGの抵抗が低くなるように設定される。一方、AGCループのオフ期間では、抵抗素子RGが高抵抗(第1の抵抗値よりも高い第2の抵抗値)に設定される。即ち、制御部140の制御により、抵抗素子RGの抵抗が高くなるように設定される。
例えばAGCループのオン期間においては、抵抗素子RGが低抵抗に設定されることで、積分器44の積分処理の応答性を高めることができる。一方、AGCループのオフ期間において抵抗素子RGが高抵抗に設定されることで、抵抗素子RGが低抵抗である場合に比べて、スイッチ素子SWのリーク電流ILCの電流経路をより制限できる。従って、リーク電流ILCを原因とする電荷抜けの抑制が可能になる。
図15(A)〜図15(C)は、本実施形態の抵抗制御手法の詳細例の説明図である。図15(A)は、図12(A)のレジスターマップにおいて常時AGCループオンのモードが設定された場合の例である。この場合には、発振起動期間において、スイッチ素子SWがオンになってAGCループがオンになると共に抵抗素子RGが低抵抗に設定される。そして発振起動期間の完了後においても、AGCループがオンになると共に抵抗素子RGが低抵抗になる状態が継続する。
図15(B)は、図12(A)のレジスターマップにおいて起動完了後オフモードが設定された場合の例である。まず、タイミングt1〜t2の発振起動期間においてスイッチ素子SWがオンになってAGCループがオンになると共に抵抗素子RGが低抵抗に設定される。そしてタイミングt2で抵抗素子RGが低抵抗から高抵抗に切り替わり、その後のタイミングt3で、スイッチ素子SWがオンからオフになってAGCループがオンからオフに切り替わる。即ち、AGCループがオンからオフに切り替わるタイミングt3の前のタイミングt2で、抵抗素子RGが低抵抗から高抵抗に切り替わる。
図15(C)は、図12(A)のレジスターマップにおいてオン・オフ繰り返しモードが設定された場合の例である。まず、タイミングt1〜t2の発振起動期間においてスイッチ素子SWがオンになってAGCループがオンになると共に抵抗素子RGが低抵抗に設定される。そしてタイミングt2で抵抗素子RGが低抵抗から高抵抗に切り替わり、その後のタイミングt3で、スイッチ素子SWがオンからオフになってAGCループがオンからオフになる。次に、タイミングt4で抵抗素子RGが高抵抗から低抵抗に切り替わり、その後のタイミングt5で、スイッチ素子SWがオフからオンになってAGCループがオフからオンに切り替わる。即ち、AGCループがオフからオンに切り替わるタイミングt5の前のタイミングt4で、抵抗素子RGが高抵抗から低抵抗に切り替わる。
前述のように、スイッチ素子SWのオン・オフ制御は制御部140が行っているが、このオン・オフ制御のタイミングにはバラツキがある。例えば制御部140は、振動子10の発振(水晶発振)に基づくクロック信号(同期信号SYC)などを用いて、スイッチ素子SWのオン・オフを制御しているが、回路の素子遅延量が温度等により変動するため、スイッチ素子SWのオン・オフ制御のタイミングも変動してしまう。
そして図15(B)、図15(C)においてスイッチ素子SWがオンかオフに切り替わるタイミングt3において、積分器44には、AGCループのオフ期間で使用される制御電圧DSがサンプルホールドされる。従って、このタイミングt3に時間的な変動があると、サンプルホールドされる制御電圧DSの電位も変動してしまう。そして、このように制御電圧DSの電位が変動すると、AGCループのオフ期間での駆動電流も変動してしまう。
ここで図14(A)、図14(B)の積分器44では、キャパシターCGの容量値が一定の場合には、抵抗素子RGが高抵抗であるほど、電荷蓄積ノードNG3の電位変動が少なくなる。従って、図15(B)、図15(C)において、タイミングt2で抵抗素子RGを低抵抗から高抵抗に切り替えておけば、その後のタイミングt3でスイッチ素子SWがオンからオフに切り替わる際に、電荷蓄積ノードNG3の電位変動を最小限に抑えることが可能になる。このように、電荷蓄積ノードNG3の電位変動が最小限に抑えられれば、サンプルホールドされる制御電圧DSの電位変動も抑えられ、AGCループのオフ期間での駆動電流の変動(誤差量)も抑制できる。即ち、スイッチ素子SWがオンからオフに切り替わるタイミングt3がずれることによる駆動電流の変動を最小限に抑えることが可能になる。
図16(A)、図16(B)は積分器44の抵抗素子RGの抵抗の大きさとAGCの収束時間の関係を示す図である。図16(A)は抵抗素子RGが低抵抗の場合であり、図16(B)は抵抗素子RGが高抵抗の場合である。図16(A)、図16(B)に示すように、積分器44の抵抗素子RGの抵抗が高いほど、AGCの応答速度が遅くなり、AGCの収束時間が長くなる。
そこで図15(B)、(C)では、スイッチ素子SWがオフからオンに切り替わるタイミングt5の前のタイミングt4において、抵抗素子RGを高抵抗から低抵抗に切り替えておく。このようにすれば、タイミングt5でAGCループがオフからオンになり、駆動電流を一定にするAGCループのゲイン制御が開始したときに、抵抗素子RGが低抵抗に設定されているため、AGCの収束時間を図16(A)に示すように短縮化できる。即ち、駆動電流が一定になるまでの時間を短縮化でき、AGCの収束動作を高速化することが可能になる。
6.検出回路
図17に検出回路60の詳細な構成例を示す。図17は全差動スイッチングミキサー方式の検出回路60の例である。
図17に示すように、全差動スイッチングミキサー方式の検出回路60は、第1、第2のQ/V変換回路62、64、第1、第2のゲイン調整アンプ72、74、スイッチングミキサー80、第1、第2のフィルター92、94、A/D変換回路100、DSP部110(デジタル信号処理部)を含む。
Q/V変換回路62、64(電荷−電圧変換回路)には振動子10からの差動の第1、第2の検出信号IQ1、IQ2が入力される。そしてQ/V変換回路62、64は振動子10で発生した電荷(電流)を電圧に変換する。
ゲイン調整アンプ72、74は、Q/V変換回路62、64の出力信号QA1、QA2をゲイン調整して増幅する。ゲイン調整アンプ72、74は、いわゆるプログラマブルゲインアンプであり、制御部140により設定されたゲインで信号QA1、QA2を増幅する。例えばA/D変換回路100の電圧変換範囲に適合する振幅の信号に増幅する。
スイッチングミキサー80は、駆動回路30からの同期信号SYCに基づいて差動の同期検波を行うミキサーである。具体的にはスイッチングミキサー80では、ゲイン調整アンプ72の出力信号QB1が第1の入力ノードNI1に入力され、ゲイン調整アンプ74の出力信号QB2が第2の入力ノードNI2に入力される。そして駆動回路30からの同期信号SYCにより差動の同期検波を行って、差動の第1、第2の出力信号QC1、QC2を第1、第2の出力ノードNQ1、NQ2に出力する。このスイッチングミキサー80により、前段の回路(Q/V変換回路、ゲイン調整アンプ)が発生したノイズ(1/fノイズ)などの不要信号が高周波帯域に周波数変換される。また、コリオリ力に応じた信号である所望信号が直流信号に落とし込まれる。
フィルター92には、スイッチングミキサー80の第1の出力ノードNQ1からの第1の出力信号QC1が入力される。フィルター94には、スイッチングミキサー80の第2の出力ノードNQ2からの第2の出力信号QC2が入力される。これらのフィルター92、94は、例えば不要信号を除去(減衰)して所望信号を通過させる周波数特性を有するローパスフィルターである。例えばスイッチングミキサー80により高周波帯域に周波数変換された1/fノイズ等の不要信号は、フィルター92、94により除去される。またフィルター92、94は、演算増幅器を用いずに、抵抗素子やキャパシターなどのパッシブ素子で構成されるパッシブフィルターである。
A/D変換回路100は、フィルター92からの出力信号QD1とフィルター94からの出力信号QD2を受けて、差動のA/D変換を行う。具体的には、A/D変換回路100は、フィルター92、94をアンチエイリアシング用のフィルター(前置きフィルター)として、出力信号QD1、QD2のサンプリングを行ってA/D変換を行う。そして本実施形態では、フィルター92からの出力信号QD1及びフィルター94からの出力信号QD2は、アクティブ素子を介さずにA/D変換回路100に入力される。A/D変換回路100としては、例えばΔシグマ型や逐次比較型などの種々の方式のA/D変換回路を採用できる。Δシグマ型を採用する場合には、例えば1/fノイズ低減のためのCDS(Correlated double sampling)やチョッパーの機能などを有し、例えば2次のΔシグマ変調器などにより構成されるA/D変換回路を用いることができる。
DSP(Digital Signal Processing)部110は、各種のデジタル信号処理を行う。例えばDSP部110は、例えば所望信号のアプリケーションに応じた帯域制限のデジタルフィルター処理や、A/D変換回路100等により発生したノイズを除去するデジタルフィルター処理を行う。また、ゲイン補正(感度調整)、オフセット補正などのデジタル補正処理を行う。
図17の検出回路60では、全差動スイッチングミキサー方式を採用している。即ち、振動子10からの差動の検出信号IQ1、IQ2は、Q/V変換回路62、64、ゲイン調整アンプ72、74により信号増幅やゲイン調整が行われて、差動の信号QB1、QB2としてスイッチングミキサー80に入力される。そして、これらの差動の信号QB1、QB2に対して、スイッチングミキサー80により、不要信号が高周波帯域に周波数変換される同期検波処理が行われる。そして、フィルター92、94により、高周波帯域に周波数変換された不要信号が除去されて、差動の信号QD1、QD2としてA/D変換回路100に入力されて、差動のA/D変換が行われる。
このような全差動スイッチングミキサー方式の検出回路60によれば、Q/V変換回路62、64やゲイン調整アンプ72、74で発生した1/fノイズ等は、スイッチングミキサー80での周波数変換とフィルター92、94によるローパスフィルター特性により除去される。そしてゲイン調整アンプ72、74とAD変換回路100の間には、ゲインは稼げないが発生ノイズが少ない(1/fノイズが発生しない)スイッチングミキサー80や、低ノイズのパッシブ素子により構成されるフィルター92、94が設けられる構成となっている。従って、Q/V変換回路62、64やゲイン調整アンプ72、74で発生したノイズが除去されると共に、スイッチングミキサー80やフィルター92、94が発生するノイズも最小限に抑えられるため、低ノイズの状態の信号QD1、QD2をA/D変換回路100に入力して、A/D変換できるようになる。しかも、信号QD1、QD2を差動信号としてA/D変換できるため、シングルエンドの信号でA/D変換する場合に比べて、S/N比を更に向上できるようになる。
なお本実施形態の検出回路60は、図17に示す全差動スイッチングミキサー方式には限定されない。例えば図18(A)に示すダイレクトサンプリング方式や、図18(B)に示すアナログ同期検波方式などの種々の方式の検出回路60を採用できる。
図18(A)のダイレクトサンプリング方式の検出回路60は、離散型Q/V変換回路260、A/D変換回路270、DSP部280を有する。このダイレクトサンプリング方式は、回路の小規模化という意味において優位な構成となる。但し、A/D変換回路270の前段にアンチエイリアシング用のフィルターがないため、折り返し雑音による性能劣化は避けられないという課題がある。これに対して図17の全差動スイッチングミキサー方式では、Q/V変換回路62、64は、帰還抵抗素子を有する連続型の電荷−電圧変換回路となっているため、ダイレクトサンプリング方式で生じる折り返し雑音による性能劣化の問題を防止でき、小規模の回路構成で低ノイズでの検出処理を実現できるという利点がある。
図18(B)のアナログ同期検波方式の検出回路60は、Q/V変換回路362、364、差動増幅回路366、ハイパスフィルター367、ACアンプ368、オフセット調整回路370、同期検波回路380、ローパスフィルター382、ゲイン調整アンプ384、DCアンプ386、SCF388(スイッチトキャパシターフィルター)を有する。また、例えば検出装置の外付けの回路として、A/D変換回路390やDSP部392(デジタルフィルター)が設けられている。
このアナログ同期検波方式では、例えば検出回路60での信号のゲインを大きくとることで、ノイズ特性を向上できるという利点がある。但し、回路ブロック数が多くなり、回路が大規模化したり、電流を多く消費するアナログの回路ブロックが多いため、消費電力が過大になってしまうという課題がある。これに対して図17の全差動スイッチングミキサー方式は、アナログ同期検波方式に比べて回路ブロック数が少なく、回路の小規模化や消費電力の低減化を容易に実現できるという利点がある。また全差動スイッチングミキサー方式では、振動子10からの差動の信号IQ1、IQ2は、差動信号の状態のままで、ゲイン調整、同期検波処理、フィルター処理が行われ、A/D変換回路100に入力されてA/D変換が行われる。このため、シングルエンド信号の状態でフィルター処理、同期検波処理、ゲイン調整処理等が行われるアナログ同期検波方式に比べて、ノイズ低減の点で有利な構成となる。
なお、本実施形態のジャイロセンサー510(センサー)は、例えば、車、飛行機、バイク、自転車、或いは船舶等の種々の移動体に組み込むことができる。移動体は、例えばエンジンやモーター等の駆動機構、ハンドルや舵等の操舵機構、各種の電子機器を備えて、地上や空や海上を移動する機器・装置である。
図19は移動体の一具体例としての自動車206を概略的に示す。自動車206には振動子10及び検出装置20を有するジャイロセンサー510が組み込まれる。ジャイロセンサー510は車体207の姿勢を検出することができる。ジャイロセンサー510の検出信号は車体姿勢制御装置208に供給されることができる。車体姿勢制御装置208は例えば車体207の姿勢に応じてサスペンションの硬軟を制御したり個々の車輪209のブレーキを制御したりすることができる。その他、こういった姿勢制御は二足歩行ロボットや航空機、ヘリコプター等の各種移動体で利用されることができる。姿勢制御の実現にあたってジャイロセンサー510は組み込まれることができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語(センサー、物理量トランスデューサー、物理量等)と共に記載された用語(ジャイロセンサー、振動子、角速度情報等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、検出装置やセンサーや電子機器や移動体の構成、振動子の構造等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
OPE、OPF、OPG 演算増幅器、CP1、CP3 コンパレーター、
CE、CG、CH キャパシター、RE、RF1、RF2、RG、RH 抵抗素子、
SW、SF1、SF2 スイッチ素子、
10 振動子、20 検出装置、30 駆動回路、32 増幅回路、
34 ローパスフィルター、40 ゲイン制御回路、42 全波整流器、
44 積分器、50 駆動信号出力回路、52 同期信号出力回路、
60 検出回路、61 増幅回路、62、64 Q/V変換回路、
72、74 ゲイン調整アンプ、80 スイッチングミキサー、81 同期検波回路、
92、94 フィルター、100 A/D変換回路、110 DSP部、
140 制御部、150 レジスター部、152 制御レジスター、
206 移動体(自動車)、207 車体、208 車体姿勢制御装置、209 車輪、
260 離散型Q/V変換回路、270 A/D変換回路、280 DSP部、
362、364 Q/V変換回路、366 差動増幅回路、
367 ハイパスフィルター、368 ACアンプ、370 オフセット調整回路、
380 同期検波回路、382 ローパスフィルター、384 ゲイン調整アンプ、
386 DCアンプ、388 SCF、390 A/D変換回路、392 DSP部、
500 電子機器、510 ジャイロセンサー、520 処理部、530 メモリー、
540 操作部、550 表示部

Claims (16)

  1. 物理量トランスデューサーからのフィードバック信号を受けて、前記物理量トランスデューサーを駆動する駆動回路と、
    前記物理量トランスデューサーからの検出信号を受けて、所望信号を検出する検出回路と、
    前記駆動回路におけるAGC(Automatic Gain control)ループのオン・オフを制御する制御部と、
    を含み、
    前記駆動回路は、
    前記AGCループのオン期間にて前記AGCループにより設定された制御電圧に基づく駆動信号を、前記AGCループのオフ期間において、前記物理量トランスデューサーに出力して前記物理量トランスデューサーを駆動することを特徴とする検出装置。
  2. 請求項1に記載の検出装置において、
    前記駆動回路は、
    前記フィードバック信号を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路による増幅後の信号に基づいて、前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    前記駆動信号出力回路に前記制御電圧を出力して、前記駆動信号の振幅を制御するゲイン制御回路と、
    を含み、
    前記制御部は、
    前記ゲイン制御回路において前記AGCループの経路に設けられるスイッチ素子のオン・オフを制御することで、前記AGCループのオン・オフを制御することを特徴とする検出装置。
  3. 請求項2に記載の検出装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記駆動信号の振幅を制御する前記制御電圧を前記駆動信号出力回路に出力する積分器を有し、
    前記積分器は、
    演算増幅器と、
    前記演算増幅器の出力ノードと前記演算増幅器の反転入力端子のノードとの間に設けられるキャパシターと、
    前記積分器の入力ノードに一端が電気的に接続される抵抗素子とを含み、
    前記スイッチ素子は、
    前記抵抗素子の他端と前記演算増幅器の前記反転入力端子のノードとの間に設けられるスイッチ素子であり、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記スイッチ素子がオフになることで前記積分器にサンプルホールドされた前記制御電圧を、前記AGCループのオフ期間において、前記駆動信号出力回路に出力し、
    前記駆動信号出力回路は、
    サンプルホールドされた前記制御電圧に基づく前記駆動信号を、前記AGCループのオフ期間において、前記物理量トランスデューサーに出力して前記物理量トランスデューサーを駆動することを特徴とする検出装置。
  4. 請求項3に記載の検出装置において、
    前記抵抗素子は、抵抗が可変の抵抗素子であり、
    前記AGCループのオン期間では、前記抵抗素子は低抵抗に設定され、前記AGCループのオフ期間では、前記抵抗素子は高抵抗に設定されることを特徴とする検出装置。
  5. 請求項4に記載の検出装置において、
    前記AGCループがオンからオフに切り替わるタイミングの前のタイミングで、前記抵抗素子が低抵抗から高抵抗に切り替わることを特徴とする検出装置。
  6. 請求項5に記載の検出装置において、
    前記AGCループがオフからオンに切り替わるタイミングの前のタイミングで、前記抵抗素子が高抵抗から低抵抗に切り替わることを特徴とする検出装置。
  7. 請求項3乃至6のいずれか一項に記載の検出装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記増幅回路の出力信号を全波整流し、全波整流後の信号を前記積分器に出力する全波整流器を含み、
    前記AGCループのオフ期間において、前記全波整流器が動作オフ状態又は低消費電力モードに設定されることを特徴とする検出装置。
  8. 請求項2乃至7のいずれか一項に記載の検出装置において、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記スイッチ素子と前記増幅回路の出力ノードとの間に設けられる第2のスイッチ素子を有し、
    前記AGCループのオフ期間において、前記第2のスイッチ素子がオフになることを特徴とする検出装置。
  9. 請求項1に記載の検出装置において、
    前記駆動回路は、
    前記フィードバック信号を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路による増幅後の信号に基づいて、前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    前記駆動信号出力回路に前記制御電圧を出力して、前記駆動信号の振幅を制御するゲイン制御回路と、
    を含み、
    前記ゲイン制御回路は、
    前記AGCループのオン期間にて設定された前記制御電圧をサンプルホールドし、前記AGCループのオフ期間において、サンプルホールドされた前記制御電圧を前記駆動信号出力回路に出力し、
    前記駆動信号出力回路は、
    サンプルホールドされた前記制御電圧に基づく前記駆動信号を、前記AGCループのオフ期間において、前記物理量トランスデューサーに出力して前記物理量トランスデューサーを駆動することを特徴とする検出装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の検出装置において、
    前記AGCループのオン・オフ制御用の制御レジスターを有するレジスター部を、
    含み、
    前記制御部は、
    前記制御レジスターの設定に基づいて前記AGCループのオン・オフ制御を行うことを特徴とする検出装置。
  11. 請求項10に記載の検出装置において、
    前記レジスター部は、
    前記制御レジスターとして、前記AGCループのオン・オフを繰り返すモードの設定レジスターを有することを特徴とする検出装置。
  12. 請求項10又は11に記載の検出装置において、
    前記レジスター部は、
    前記制御レジスターとして、起動時にAGCループがオンになり、起動完了後にAGCループがオフになるモードの設定レジスターを有することを特徴とする検出装置。
  13. 請求項10乃至12のいずれか一項に記載の検出装置において、
    前記レジスター部は、
    前記制御レジスターとして、前記AGCループのオン期間の長さ情報及び前記AGCループのオフ期間の長さ情報の少なくとも一方を設定するレジスターを有することを特徴とする検出装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の検出装置と、
    前記物理量トランスデューサーと、
    を含むことを特徴とするセンサー。
  15. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の検出装置を含むことを特徴とする電子機器。
  16. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の検出装置を含むことを特徴とする移動体。
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WO2015146165A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 旭化成エレクトロニクス株式会社 角速度センサ、その駆動回路及びその駆動方法並びに角速度検出センサ装置

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