JP2015090144A - シール装置、および、回転機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転体2の外周面2aと、この外周面2aに対向する静止体の内周面との間に形成された隙間gへの流体Gの流入を抑制するシール装置であって、回転体2の外周面2aに対向して配される環状のシール本体11と、シール本体11の上流側端部に配されて回転体2の周方向に流れる旋回流Sを抑制するスワールブレーカー12と、を備え、スワールブレーカー12は、上流側および回転体2側に開口する周方向に複数並べられた凹部13を備え、凹部13と、凹部13に対向する回転体2の外周面2aとの少なくとも一方は、回転体2の外周面2a側から凹部13の上流側に向かって流れる縦渦Tの発生を促進する縦渦促進機構20を備える。
【選択図】図4
Description
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、旋回流を十分に低減させることが可能なシール装置、および、回転機械を提供することを目的とする。
この発明に係るシール装置は、回転体の外周面と、この外周面に対向する静止体の内周面との隙間に流体が流入することを抑制するシール装置であって、前記回転体の外周面に対向して配される環状のシール本体と、前記シール本体の上流側端部に配されて前記回転体の周方向に流れる旋回流を抑制するスワールブレーカーと、を備え、前記スワールブレーカーは、上流側および前記回転体側に開口して周方向に複数並べられた凹部を備え、前記凹部と、前記凹部に対向する前記回転体の外周面との少なくとも一方は、前記回転体の外周面側から前記凹部側の上流側に向かって流れる縦渦の発生を促進する縦渦促進機構を備える。
このように構成することで、回転体の近くを回転体の軸方向に移動する旋回流を、縦渦促進機構によって発生が促進された縦渦により回転体の外周面側から凹部側に向かって導くことができる。そのため、回転体の外周面近くを流れる強い旋回流が直接回転体と静止体との隙間に流入することを抑制できる。その結果、旋回流を十分に低減させることが可能となる。
このように構成することで、スワールブレーカーの凹部内で生じる縦渦を、回転体の外周面側から凹部側の上流側に向かって円滑に流れるように導くことができる。その結果、凹部の縦渦を促進して旋回流を低減させることができる。
このように構成することで、スワールブレーカーの凹部内を上流側からシール本体側に向かって流れる流体を、シール本体側において外周側から内周側に向けて案内することができる。そのため、凹部内を上流側から下流側に流れる流体の向きを円滑に外周側から内周側に向かって流れるように変化させることができる。この外周側から内周側に向かって流れた流体は、回転体の外周面に衝突して向きを変え、回転体の外周面側から凹部側の上流側に向かって流れる。その結果、凹部内の縦渦を促進して旋回流を低減させることができる。
このように構成することで、縦渦を促進してシールに流入する旋回流を低減し、シール部の動特性の悪化を防ぐことができる。
図1は、この実施形態の回転機械の全体構成を示す断面図である。
図1に示すように、回転機械1は、いわゆる多段式の遠心圧縮機である。
回転軸2は、軸線P方向に延びる円柱状に形成されている。この回転軸2は、軸線P方向の両端で軸線P回りに回転可能に支持されている。
軸受3は、回転軸2の軸線P方向の両端を回転可能に支持する。これら軸受3は、それぞれケーシング6に取り付けられている。
ディスク4aは、それぞれ回転軸2における軸線P方向の中央位置Cに向かって、軸線Pの径方向外側に漸次拡径する円盤状に形成されている。
ブレード4bは、ディスク4aから軸線P方向における中央位置Cとは反対側の端部側に突出するように形成されている。ブレード4bは、軸線Pの周方向に所定間隔をあけて複数形成されている。
カバー4cは、軸線P方向における端部側から複数のブレード4bを覆う。カバー4cは、ディスク4aに対向する円盤状に形成されている。
そこで、この実施形態におけるシール装置5は、三段式インペラ群4Bから三段式インペラ群4AへのプロセスガスGの流れを抑制するために、中央位置C付近に設けられている。
図2に示すように、シール部10は、シール本体11と、スワールブレーカー12とを備えている。
シール本体11は、回転軸2の外周面との間に所定の隙間を有して対向配置される環状部材である。このシール本体11は、回転軸2の外周面と対向する内周面11aに複数の穴(図示せず)を備えたホールパターンシール、内周面11aに周方向へ延びる複数のフィン(図示せず)を備えたラビリンスシール、および、これらシールを組み合わせたものなどの非接触型のシール構造になっている。
スワールブレーカー12は、回転軸2の周方向に流れるプロセスガスGの旋回流成分を打ち消す機能を有している。図3に示すように、この実施形態におけるスワールブレーカー12は、シール本体11の上流側(換言すれば、三段式インペラ群4B側)の端部に配されている。スワールブレーカー12は、シール本体11と一体に形成されている。
図4に示すように、スワールブレーカー12は、縦渦促進機構20を更に備えている。この縦渦促進機構20は、回転軸2の外周面2a側から径方向外側である凹部13側の上流側に向かって流れる縦渦T(図4中、矢印で示す)の発生を促進する。この実施形態における縦渦促進機構20は、凹部13の底面17と、シール本体11の上流側端面16と、環状凹部21を備える回転軸2と、により構成されている。凹部13の底面17とシール本体11の上流側端面16とは、上述した通りであるため詳細説明を省略する。
まず、上流側から凹部13内にプロセスガスGが流れ込む。ここで、プロセスガスGは、回転軸2に近いほど旋回成分が増加する。つまり、回転軸2の近傍ほど、旋回流Sが強くなる。
凹部13内に流入したプロセスガスGの少なくとも一部は、底面17に沿ってシール本体11側に流れる。すると、このプロセスガスGは、上流側端面16に衝突して、その向きを回転軸2側に変える。つまり、上流側端面16に衝突したプロセスガスGは、上流側端面16に沿って回転軸2側に流れる。
図5に示すように、スワールブレーカー12の縦渦促進機構120は、上述した第一実施形態の縦渦促進機構20と同様に、回転軸2の外周面2a側から径方向外側の上流側に向かって流れる縦渦Tの発生を促進する。
この実施形態における縦渦促進機構120は、凹部13の底面17と、シール本体11の上流側端面116と、回転軸2の外周面2aと、により構成されている。
図6は、この実施形態における縦渦促進機構220の断面図である。
図6に示すように、スワールブレーカー12の縦渦促進機構220は、上述した第一実施形態の縦渦促進機構20と同様に、回転軸2の外周面2a側から径方向外側の上流側に向かって流れる縦渦Tの発生を促進する。
図7に示すように、この第一変形例のシール装置305の上流側端面216は、傾斜面216aと、送出面216bとを備えている。
傾斜面216aは、上流側の底面17から、下流側のシール本体11の内周側に向かうように傾斜する面である。この実施形態における傾斜面216aのシール本体11側の端縁216cは、凹部13の深さ方向における中間位置C1に至っている。また、傾斜面216aは、底面17からの立ち上がり角度θ1が40から50度、より好ましくは45度程度となっている。なお、傾斜面216aのシール本体11側の端縁216cの位置、および、傾斜面216aの角度θ1は上述した位置および角度に限られるものではない。
また、インペラ4はクローズ型のインペラに限られず、オープン型のインペラであっても良い。
2 回転軸(回転体)
2a 外周面
3 軸受
4 インペラ
4A 三段式インペラ群
4B 三段式インペラ群
4a ディスク
4b ブレード
4c カバー
5 シール装置
6 ケーシング(静止体)
6aA ケーシング流路
6bA 吸込口
6cA 吸込流路
6dA 排出流路
6eA 排出口
6aB ケーシング流路
6bB 吸込口
6cB 吸込流路
6dB 排出流路
6eB 排出口
10 シール部
11 シール本体
11a 内周面
12 スワールブレーカー
13 凹部
13a 開口
13b 開口
14 仕切壁
15 内側面
16 上流側端面
17 底面
20 縦渦促進機構
21 環状凹部
21a 縁部
21b 面
21c 面
21d 面
22 内面
105 シール装置
116 上流側端面
120 縦渦促進機構
205 シール装置
216 上流側端面
216a 傾斜面
216b 送出面
216c 端縁
220 縦渦促進機構
305 シール装置
405 シール装置
G プロセスガス
S 旋回流
T 縦渦
Y 横渦
g 隙間
Claims (4)
- 回転体の外周面と、この外周面に対向する静止体の内周面との隙間に流体が流入することを抑制するシール装置であって、
前記回転体の外周面に対向して配される環状のシール本体と、
前記シール本体の上流側端部に配されて前記回転体の周方向に流れる旋回流を抑制するスワールブレーカーと、を備え、
前記スワールブレーカーは、
上流側および前記回転体側に開口して周方向に複数並べられた凹部を備え、
前記凹部と、前記凹部に対向する前記回転体の外周面との少なくとも一方は、前記回転体の外周面側から前記凹部側の上流側に向かって流れる縦渦の発生を促進する縦渦促進機構を備えるシール装置。 - 前記縦渦促進機構は、
前記回転体の外周面に環状に形成された環状凹部を備える請求項1に記載のシール装置。 - 縦渦促進機構は、
前記凹部の内部に設けられて流体を外周側から内周側に向けて案内する案内面を備える請求項1又は2に記載のシール装置。 - 請求項1から3の何れか一項に記載のシール装置を備える回転機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013231507A JP2015090144A (ja) | 2013-11-07 | 2013-11-07 | シール装置、および、回転機械 |
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JP2013231507A JP2015090144A (ja) | 2013-11-07 | 2013-11-07 | シール装置、および、回転機械 |
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JP2015090144A true JP2015090144A (ja) | 2015-05-11 |
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Family Applications (1)
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JP2013231507A Ceased JP2015090144A (ja) | 2013-11-07 | 2013-11-07 | シール装置、および、回転機械 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7445213B1 (en) * | 2006-06-14 | 2008-11-04 | Florida Turbine Technologies, Inc. | Stepped labyrinth seal |
WO2012001995A1 (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-05 | 三菱重工業株式会社 | シール装置及びこれを備えた流体機械 |
JP2012140944A (ja) * | 2010-12-30 | 2012-07-26 | Nuovo Pignone Spa | スワールブレーキをテーパ付きにするシステムおよび方法 |
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2013
- 2013-11-07 JP JP2013231507A patent/JP2015090144A/ja not_active Ceased
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