JP2015089554A - 溶接電源装置、および、溶接システム - Google Patents

溶接電源装置、および、溶接システム Download PDF

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Abstract

【課題】パワーケーブルに重畳されるノイズを除去することができ、かつ、通信信号を減衰させない溶接電源装置を提供する。【解決手段】電源部11が生成した直流電力を、パワーケーブル41,42を介して出力する溶接電源装置1において、パワーケーブル41,42を介して通信を行う通信部13と、出力端に並列接続されたバイパスコンデンサ15と、バイパスコンデンサ15に直列接続された、所定電圧以上で導通するシリコンスイッチ16とを備えるようにした。所定電圧を無負荷電圧に通信信号の電圧を加えた電圧より高く、溶接電源装置1に悪影響を与えるノイズの電圧より低い電圧とすれば、問題になるノイズはバイパスコンデンサ15によってバイパスされ、通信信号はバイパスコンデンサ15によってバイパスされない。【選択図】図1

Description

本発明は、パワーケーブルを介して通信を行う溶接電源装置、および、当該溶接電源装置を備えている溶接システムに関する。
消耗電極式の溶接システムは、通常、重量があるために移動させない溶接電源装置と、溶接個所の変更に伴って溶接作業者が持ち運びするワイヤ送給装置とに分離されている。溶接電源装置とワイヤ送給装置とは、パワーケーブルで接続されている。
図5は、従来の溶接電源装置100を説明するための図であり、溶接システムA100の全体構成を示している。ワイヤ送給装置200の送給機構23は、ワイヤ電極を溶接トーチ300に送り出して、ワイヤ電極の先端を溶接トーチ300の先端から突出させる。溶接電源装置100は、ワイヤ電極の先端と被加工物Wとの間に発生させたアークに、パワーケーブル41,42を介して電力を供給する。溶接システムA100は、当該アークの熱で被加工物Wの溶接を行う。
溶接現場では他の溶接システムも稼働している。例えば、溶接システムA100の近くに配置された溶接電源装置がアークスタート時に高電圧高周波を発生させた場合、パワーケーブル41,42にノイズが重畳される場合がある。このノイズによる故障や誤動作を防止するために、溶接電源装置100の出力端には、バイパスコンデンサ15が並列接続されている。ノイズはバイパスコンデンサ15によってバイパスされるため、溶接電源装置100の内部に侵入せず、ノイズによる故障や誤動作が抑制される。
また、パワーケーブルを介してワイヤ送給装置と通信を行う溶接電源装置が開発されている。例えば、特許文献1には、直接スペクトル拡散(Direct Sequence Spread Spectrum:DSSS)通信方式を用いて、パワーケーブルを介して、溶接電源装置とワイヤ送給装置とで通信信号の送受信を行う溶接システムが記載されている。
特開2003−191075号公報
図5に示す従来の溶接電源装置100において、パワーケーブル41,42を介してワイヤ送給装置200と通信を行うようにした場合、高周波のキャリア信号を用いる通信信号もバイパスコンデンサ15によってバイパスされてしまうので、通信信号が著しく減衰して、正しく通信を行うことができない。
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、パワーケーブルに重畳されるノイズを除去することができ、かつ、通信信号を減衰させない溶接電源装置を提供することをその目的としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される溶接電源装置は、電源手段が生成した直流電力を、電力伝送線を介して出力する溶接電源装置であって、前記電力伝送線を介して通信を行う通信部と、出力端に並列接続されたバイパスコンデンサと、前記バイパスコンデンサに直列接続された、所定電圧以上で導通する双方向性電圧スイッチとを備えていることを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記双方向性電圧スイッチは、シリコンサージアブソーバである。
本発明の第2の側面によって提供される溶接電源装置は、電源手段が生成した直流電力を、電力伝送線を介して出力する溶接電源装置であって、前記電力伝送線を介して通信を行う通信手段と、出力端に並列接続された、所定電圧以上を通過させる双方向性電圧クランプ機能を有する素子とを備えていることを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子は、シリコンサージクランパである。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記所定電圧は、無負荷電圧に通信信号の電圧を加えた電圧より高く、前記溶接電源装置に悪影響を与えるノイズの電圧より低い電圧である。
本発明の第3の側面によって提供される溶接システムは、本発明の第1または第2の側面によって提供される溶接電源装置と、前記溶接電源装置から電力を供給される溶接トーチとを備えていることを特徴とする。
本発明によると、双方向性電圧スイッチは、所定電圧以上で導通し、所定電圧未満では導通しない。したがって、所定電圧を適切に設定することで、所定電圧以上になる高電圧高周波であるノイズをバイパスコンデンサがバイパスして溶接電源装置内部に侵入させず、電圧の低い通信信号をバイパスしないようにすることができる。これにより、電力伝送線に重畳されるノイズを除去し、かつ、通信信号を減衰させずに通信部に入力することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
第1実施形態に係る溶接電源装置を説明するための図である。 第1実施形態に係る溶接電源装置の効果を確認するための実験結果を示す図である。 第1実施形態に係る溶接電源装置の他の実施例を説明するための図である。 第2実施形態に係る溶接電源装置を説明するための図である。 従来の溶接システムを説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、第1実施形態に係る溶接電源装置1を説明するための図であり、溶接システムAの全体構成を示している。
図1に示すように、溶接システムAは、溶接電源装置1、ワイヤ送給装置2、溶接トーチ3、および、パワーケーブル41,42を備えている。溶接電源装置1の一方の出力端子aは、パワーケーブル41を介して、ワイヤ送給装置2に接続されている。ワイヤ送給装置2は、ワイヤ電極を溶接トーチ3に送り出して、ワイヤ電極の先端を溶接トーチ3の先端から突出させる。溶接トーチ3の先端に配置されているコンタクトチップにおいて、パワーケーブル41とワイヤ電極とは電気的に接続されている。溶接電源装置1の他方の出力端子bは、パワーケーブル42を介して、被加工物Wに接続される。溶接電源装置1は、溶接トーチ3の先端から突出するワイヤ電極の先端と、被加工物Wとの間に発生させたアークに電力を供給する。溶接システムAは、当該アークの熱で被加工物Wの溶接を行う。
溶接電源装置1は、アーク溶接のための直流電力を溶接トーチ3に供給するものである。溶接電源装置1は、電源部11、制御部12、通信部13、直流リアクトル14、バイパスコンデンサ15、および、シリコンスイッチ16を備えている。
電源部11は、電力系統から入力される三相交流電力をアーク溶接に適した直流電力に変換して出力するものである。電源部11に入力される三相交流電力は、整流回路によって直流電力に変換され、インバータ回路によって交流電力に変換される。そして、トランスによって降圧(または昇圧)され、整流回路によって直流電力に変換されて出力される。なお、電源部11の構成は、上記したものに限定されない。
制御部12は、溶接電源装置1の制御を行うものであり、例えばマイクロコンピュータなどによって実現されている。制御部12は、溶接電源装置1から出力される溶接電圧や溶接電流が設定電圧や設定電流になるように、制御を行う。また、制御部12は、溶接条件の変更や電源部11の起動、異常の検出などを行う。また、制御部12は、ワイヤ送給装置2に対する送給指令などのための信号を通信部13に出力させる。
通信部13は、パワーケーブル41,42を介して、ワイヤ送給装置2との間で通信を行うためのものである。通信部13は、ワイヤ送給装置2から受信した通信信号を復調して、制御部12に出力する。ワイヤ送給装置2から受信する通信信号には、例えば、溶接条件を設定するための信号や、電源部11の起動を指示する起動信号などがある。また、通信部13は、制御部12から入力される信号を変調して、ワイヤ送給装置2に送信する。ワイヤ送給装置2に送信する通信信号には、例えば、検出された溶接電圧または溶接電流の検出信号や、異常発生を示す信号、送給指令のための信号などがある。なお、ワイヤ送給装置2との間で送受信される通信信号は、上記したものに限定されない。
通信部13は、直接スペクトル拡散(Direct Sequence Spread Spectrum:DSSS)通信方式を用いて通信を行う。直接スペクトル拡散通信方式では、送信側は、送信する通信信号に対して拡散符号による演算を行い、元の信号のスペクトルをより広い帯域に拡散して送信する。受信側は、受信した通信信号を共通する拡散符号を用いて逆拡散することで、元の信号に戻す。溶接システム毎に異なる拡散符号を用いていれば、別の溶接システムで送受信される通信信号を誤って受信したとしても、当該通信信号は異なる拡散符号で逆拡散されて、ノイズとして除去される。したがって、高い通信品質で通信を行うことができる。
通信部13は、パワーケーブル41,42が接続される出力線に並列接続されているコイルに磁気結合したコイルを備えている。通信部13は、当該コイルを介して、通信信号をパワーケーブル41,42で送信し、また、パワーケーブル41,42で送られる通信信号を当該コイルによって検出する。通信部13は、制御部12より入力される信号に応じてキャリア信号をBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調し、変調信号にスペクトル拡散を行い、アナログ信号に変換して送信する。なお、変調方法はBPSK変調に限られず、ASK変調やFSK変調を行うようにしてもよい。また、スペクトル拡散は直接拡散方式に限られず、周波数ホッピング方式を用いてもよい。なお、本実施形態では、スペクトル拡散を行っているが、これに限定されず、スペクトル拡散を行わないようにしてもよい。また、通信部13は、パワーケーブル41,42で送られる通信信号をコイルによって検出し、デジタル信号に変換して、逆拡散およびフィルタリングを行い、復調を行って、制御部12に出力する。なお、溶接電源装置1からワイヤ送給装置2に送信する通信信号と、ワイヤ送給装置2から溶接電源装置1に送信する通信信号とでは、異なる周波数帯域を利用している。また、通信信号は数ボルト程度の低電圧に設定されている。
直流リアクトル14は、電源部11の正極側の出力線に直列に接続されている直流リアクトルであり、溶接電源装置1が出力する溶接電流を安定させるためのものである。また、直流リアクトル14は、高周波に対して高インピーダンスになるので、高周波が電源部11に入力されることを抑制する。なお、出力線のインダクタンスで代用できる場合は、直流リアクトル14を設けなくてもよい。
バイパスコンデンサ15は、出力端子aおよび出力端子bに並列接続されているコンデンサであり、パワーケーブル41,42に重畳されたノイズをバイパスするものである。
シリコンスイッチ16は、バイパスコンデンサ15に直列に接続されている双方向性の電圧スイッチである。シリコンスイッチ16は、端子間に係る電圧が所定電圧未満の場合には高インピーダンスであり、ほとんど電流が流れず、所定電圧を超えると電流が急激に増加する。この所定電圧を以下では、ブレークダウン電圧と記載する。つまり、シリコンスイッチ16は、端子間に係る電圧がブレークダウン電圧未満の場合には導通せず、ブレークダウン電圧をこえた場合にのみ導通する。本実施形態では、シリコンスイッチ16として、シリコンサージアブソーバを用いている。シリコンスイッチ16は、ブレークダウン電圧が溶接電源装置1の無負荷電圧に通信信号の電圧を加えた電圧より高く、溶接電源装置1に悪影響を与えるノイズの電圧より低いものが用いられる。本実施形態では、ブレークダウン電圧が、例えば百数十ボルト程度のものを用いている。
ワイヤ送給装置2は、ワイヤ電極を溶接トーチ3に送り出すものである。ワイヤ送給装置2は、制御部21、通信部22、および、送給機構23を備えている。なお、ワイヤ送給装置2は、ガスタンクのシールドガスを溶接トーチ3の先端に供給するためのガス電磁弁などを備えているが、記載を省略している。
制御部21は、ワイヤ送給装置2の制御を行うものであり、例えばマイクロコンピュータなどによって実現されている。制御部21は、通信部22との間で各種信号の入出力を行う。
制御部21は、トーチ3に設けられている図示しないトーチスイッチより入力される起動のための操作信号に応じて、溶接電源装置1の電源部11を起動するための起動信号を通信部22に出力する。また、図示しない操作部より入力される溶接条件を変更するための操作信号に応じて、図示しない記憶部に記憶されている溶接条件を変更する。制御部21は、あらかじめ設定された送信周期ごとに、記憶部に記憶されている溶接条件を読み出して、通信部22に出力する。また、制御部21は、通信部22より入力される溶接電圧または溶接電流の検出値を、図示しない表示部に出力して表示させたり、通信部22より入力される異常発生を示す信号に基づいて、図示しない報知部に異常の報知(例えば、スピーカによる警告音や振動による報知)をさせたりする。また、制御部21は、通信部22から送給指令を入力されている間、送給機構23にワイヤ電極の送給を行わせて、溶接トーチ3にワイヤ電極を送り出す。
通信部22は、パワーケーブル41,42を介して、溶接電源装置1との間で通信を行うためのものである。通信部22は、溶接電源装置1から受信した通信信号を復調して、制御部21に出力する。溶接電源装置1から受信する通信信号には、例えば、溶接電源装置1においてセンサで検出された溶接電圧または溶接電流の検出信号や、異常発生を示す信号、送給指令のための信号などがある。また、通信部22は、制御部21から入力される信号を変調して、溶接電源装置1に送信する。溶接電源装置1に送信する通信信号には、例えば、溶接条件を設定するための信号や、電源部11の起動を指示する起動信号などがある。なお、溶接電源装置1との間で送受信される通信信号は、上記したものに限定されない。
通信部22は、パワーケーブル41,42に並列接続されているコイルに磁気結合したコイルを備えている。通信部22は、当該コイルを介して、通信信号をパワーケーブル41,42で送信し、また、パワーケーブル41,42で送られる通信信号を当該コイルによって検出する。通信部22は、制御部21より入力される信号に応じてキャリア信号をBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調し、変調信号にスペクトル拡散を行い、アナログ信号に変換して送信する。なお、変調方法はBPSK変調に限られず、ASK変調やFSK変調を行うようにしてもよい。また、スペクトル拡散は直接拡散方式に限られず、周波数ホッピング方式を用いてもよい。なお、本実施形態では、スペクトル拡散を行っているが、これに限定されず、スペクトル拡散を行わないようにしてもよい。また、通信部22は、パワーケーブル41,42で送られる通信信号をコイルによって検出し、デジタル信号に変換して、逆拡散およびフィルタリングを行い、復調を行って、制御部21に出力する。
送給機構23は、溶接トーチ3にワイヤ電極の送給を行うものである。送給機構23は、制御部21からの送給指令に基づいて、モータによって送給ローラを回転させて、ワイヤ電極を溶接トーチ3に送り出す。
本実施形態によると、溶接電源装置1とワイヤ送給装置2とは、パワーケーブル41,42に重畳することで通信信号を送信し、パワーケーブル41,42に重畳された通信信号を検出することで受信する。溶接時の溶接電圧より無負荷時の無負荷電圧の方が高い電圧になるが、通信信号の電圧は数ボルト程度なので、無負荷時に通信を行った場合でも通信信号重畳後の電圧はブレークダウン電圧を超えない。シリコンスイッチ16の端子間に係る電圧がブレークダウン電圧未満の場合、シリコンスイッチ16は導通しないので、シリコンスイッチ16に直列に接続されているバイパスコンデンサ15は機能しない。したがって、通信信号がバイパスコンデンサ15によってバイパスされることはなく、通信信号は減衰しない。よって、ワイヤ送給装置2が送信した通信信号は通信部13で適切に受信され、通信部13が送信した通信信号はワイヤ送給装置2で適切に受信される。
一方、溶接電源装置1に悪影響を与えるノイズの電圧は数百ボルト以上になるので、シリコンスイッチ16の端子間に係る電圧がブレークダウン電圧を超えて、シリコンスイッチ16が導通する。したがって、ノイズがバイパスコンデンサ15によってバイパスされ、溶接電源装置1の内部に侵入することを防ぐ。
図2は、本実施形態に係る溶接電源装置1の効果を確認するための実験結果を示す図である。
本実験では、通信信号として数ボルトで8MHzの信号を入力した場合の周波数毎の減衰量を、実機において測定した。図2(a)はシリコンスイッチ16を設けなかった場合(図5の溶接電源装置100参照)の信号スペクトルを示し、図2(b)はシリコンスイッチ16を設けた場合(図1の溶接電源装置1参照)の信号スペクトルを示している。
図2(a)に示す信号スペクトルでは、8MHzの信号が他の周波数の信号と同様に減衰しているので、バックグランドに対して分離が困難である。一方、図2(b)に示す信号スペクトルでは、8MHzの信号の減衰量が小さいので、バックグランドとの分離が容易である。つまり、シリコンスイッチ16を設けなかった場合と比べて、通信性能が大幅に改善されている。
また、ノイズを入力した場合の実験も行った。シリコンスイッチ16を設けた場合も、設けなかった場合と同様に、ノイズを抑制することができており、耐ノイズ性を維持していることが確認できた。つまり、溶接電源装置1は、従来の溶接電源装置100に対して、耐ノイズ性を維持したまま、信号伝達性を改善したものであることが確認できた。
なお、本実施形態においては、通信部13が、コイルによる磁気結合を利用する場合について説明したが、これに限られない。例えば、コンデンサによる電界結合を利用して通信信号をパワーケーブル41,42に重畳するようにしてもよい。また、パワーケーブル41,42に並列に通信信号を入力するのではなく、パワーケーブル41または42に直列に通信信号を入力するようにしてもよい。
本実施形態においては、溶接電源装置1がワイヤ送給装置2と通信を行う場合について説明したが、これに限られない。例えば、溶接電源装置1が、溶接トーチ3やパワーケーブル41の途中に設けられた中継装置を介して、遠隔操作装置と通信を行う場合にも、本発明を用いることができる。本発明は、通信相手に関係なく、パワーケーブル41を介して通信を行う場合に、効果を奏することができる。
本実施形態においては、シリコンスイッチ16としてシリコンサージアブソーバを用いた場合について説明したが、これに限られない。シリコンスイッチ16は、所定電圧以上で導通するものであればよく、例えば、双方向2端子サイリスタ(サイダック(登録商標))等であってもよく、ツェナーダイオードを逆直列接続したものであってもよい。また、応答が早ければ、バリスタを用いることもできる。また、シリコンスイッチに限定されず、放電を利用したマイクロギャップ式のサージアブソーバを用いてもよい。
また、シリコンスイッチ16に代えて、電圧クランプ機能を有するシリコンスイッチ16’(例えば、シリコンサージクランパ)を用いるようにしてもよい。この場合、端子間に係る電圧がブレークオーバー電圧を超えて、シリコンスイッチ16’が導通しても、ブレークオーバー電圧が維持されるので、電源部11の出力が短絡することがない。したがって、バイパスコンデンサ15を省略することができる(図3参照)。
上記第1実施形態においては、パワーケーブル42が接続される端子bが接地されている場合について説明したが、これに限られない。例えば、パワーケーブル41が接続される端子aが正電位となり、パワーケーブル42が接続される端子bが負電位となる場合でも、本発明を適用することができる。この場合を第2実施形態として、以下に説明する。
図4は、第2実施形態に係る溶接電源装置1’を説明するための図である。図4において、第1実施形態に係る溶接電源装置1(図1参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。
図4に示す溶接電源装置1’は、バイパスコンデンサ15とシリコンスイッチ16に、バイパスコンデンサ15とシリコンスイッチ16とがさらに直列接続されており、2つのシリコンスイッチ16の間で接地されている点で、第1実施形態に係る溶接電源装置1と異なる。第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明に係る溶接電源装置および溶接システムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る溶接電源装置および溶接システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A 溶接システム
1,1’ 溶接電源装置
11 電源部
12 制御部
13 通信部
14 直流リアクトル
15 バイパスコンデンサ
16 シリコンスイッチ(双方向性電圧スイッチ、シリコンサージアブソーバ)
16’ シリコンスイッチ(双方向性電圧クランプ機能を有する素子、シリコンサージクランパ)
2 ワイヤ送給装置
21 制御部
22 通信部
23 送給機構
3 溶接トーチ
41,42 パワーケーブル(電力伝送線)
W 被加工物

Claims (6)

  1. 電源手段が生成した直流電力を、電力伝送線を介して出力する溶接電源装置であって、
    前記電力伝送線を介して通信を行う通信手段と、
    出力端に並列接続されたバイパスコンデンサと、
    前記バイパスコンデンサに直列接続された、所定電圧以上で導通する双方向性電圧スイッチと、
    を備えていることを特徴とする溶接電源装置。
  2. 前記双方向性電圧スイッチは、シリコンサージアブソーバである、
    請求項1に記載の溶接電源装置。
  3. 電源手段が生成した直流電力を、電力伝送線を介して出力する溶接電源装置であって、
    前記電力伝送線を介して通信を行う通信手段と、
    出力端に並列接続された、所定電圧以上を通過させる双方向性電圧クランプ機能を有する素子と、
    を備えていることを特徴とする溶接電源装置。
  4. 前記素子は、シリコンサージクランパである、
    請求項3に記載の溶接電源装置。
  5. 前記所定電圧は、無負荷電圧に通信信号の電圧を加えた電圧より高く、前記溶接電源装置に悪影響を与えるノイズの電圧より低い電圧である、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の溶接電源装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の溶接電源装置と、前記溶接電源装置から電力を供給される溶接トーチと、
    を備えていることを特徴とする溶接システム。
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