JP2015088052A - 画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラム Download PDF

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茂 土井田
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Abstract

【課題】連続して取得される2つの画像間の位置ズレを、演算処理の負荷を低減させつつ、精度良く検出する。【解決手段】本発明の画像処理装置は、第1画像及び第2画像を受け付ける画像受付部と、第1画像と第2画像との間の位置ズレ量を求めるための標本点を複数設定する設定部と、座標変換を施した第1画像と第2画像との間の位置の一致度に対する評価を、座標変換による変換量を変化させながら、かつ標本点を絞り込みながら繰り返し実行する評価部と、繰り返し実行される評価の結果に基づいて第1画像と第2画像との間の位置ズレ量を求める演算部と、を備えたことを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、画像処理装置、撮像装置及び画像処理プログラムに関する。
連続して取得される2つの画像間の位置ズレを検出する方法として、2つの画像のうちの一方の画像から抽出される特徴点を用いて2枚の画像間の位置ズレを検出する方法や、2つの画像のそれぞれから抽出される特徴点の対応関係から2つの画像間の位置ズレを検出する方法が挙げられる。
特開2012−123652号公報
例えば連続する2つの画像のうちの一方の画像から抽出される特徴点を用いて2つの画像間の位置ズレを検出する方法では、使用する特徴点が2つの画像間の位置ズレを検出するのに適切していない場合もあり、2つの画像間の位置ズレを精度良く検出することができない。一方、2つの画像のそれぞれから抽出される特徴点の対応関係から2つの画像間の位置ズレを検出する方法では、特徴点の数が多ければ多いほど演算処理時間がかかり、演算負荷も高くなる。また、この方法でも、抽出される特徴点が2つの画像間の位置ズレを検出するのに適していない特徴点も含まれるため、結果的に2つの画像間の位置ズレを精度良く検出することができない。
本発明は、連続して取得される2つの画像間の位置ズレを、演算処理の負荷を低減させつつ、精度良く検出することができるようにした画像処理装置、撮像装置及び画像プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、第1画像及び第2画像を受け付ける画像受付部と、前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求めるための標本点を複数設定する設定部と、座標変換を施した前記第1画像と前記第2画像との間の位置の一致度に対する評価を、前記座標変換による変換量を変化させながら、かつ前記標本点を絞り込みながら繰り返し実行する評価部と、繰り返し実行される前記評価の結果に基づいて前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求める演算部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、画像を連続して取得することが可能な画像取得部と、上記に記載の画像処理装置と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像処理プログラムは、第1画像及び第2画像を受け付ける画像受付工程と、前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求めるための標本点を複数設定する設定工程と、座標変換を施した前記第1画像と前記第2画像との間の位置の一致度に対する評価を、前記座標変換による変換量を変化させながら、かつ前記標本点を絞り込みながら繰り返し実行する評価工程と、繰り返し実行される前記評価の結果に基づいて前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求める演算工程と、をコンピュータに実行させることが可能なものである。
本発明によれば、連続して取得される2枚の画像間の位置ズレを、演算処理の負荷を低減させつつ、精度良く検出することができる。
撮像装置の構成を示す機能ブロック図である。 (a)は画像の一例を示す図、(b)及び(c)は、画像A及び画像Bにおける(a)に示すC−C直線上の画素値の分布を示す図である。 連続して得られる画像を合成する処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は空の画像を示す図、(b)は(a)に示す画像に対して設定されるサンプル画素を示す図、(c)は繰り返し演算により最終的に用いられるサンプル画素を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態の撮像装置の一例を示す機能ブロック図である。撮像装置10は、撮像光学系15、撮像素子16、操作部材17、レンズ駆動回路18、撮像素子駆動回路19、CPU20、A/D変換器21、画像処理回路22、表示出力回路23、液晶モニタ24、圧縮伸長処理回路25及び記憶媒体26を備えている。
不図示の被写体の像は、撮像光学系15によって、撮像素子16の撮像面上に結像される。撮像光学系15は複数枚のレンズで構成される。この撮像光学系15は、操作部材17の操作などに基づいて、レンズ駆動回路18を介して、フォーカス、ズームなどの調整が可能な構成とされている。
撮像素子16は、例えばCMOSイメージセンサが用いられる。このCMOSイメージセンサは、例えば赤(R)色、緑(G)色及び青(B)色のカラーフィルタを市松状に配置したベイヤー配列のカラーフィルタアレイを備えた単板式カラーセンサが用いられる。この撮像素子16は、静止画像の単写撮像とともに、静止画像の連続撮像(連写)、及び動画像の撮像が可能な撮像素子である。この撮像素子16は、被写体の測光データに基づいて、CPU20の制御のもとで、撮像素子駆動回路19によって駆動される。撮像素子16により読み出された画像信号は、A/D変換器21に入力される。
A/D変換器21は、撮像素子16から読み出されたアナログの画像信号に対してA/D変換処理を施し、デジタルの画像信号に変換する。デジタルの画像信号は、画像処理回路22に入力される。
画像処理回路22は、入力された画像信号に対して、色補間処理、ホワイトバランス(WB)処理、マトリックス変換処理、γ変換処理、色相・彩度補正処理などの画像処理を施す。この画像処理により、画像データが生成される。また、この他に、画像処理回路22は、生成された画像データに対して解像度(画素数)変換処理を施す。
表示出力回路23は、画像処理回路22からの画像データに所定の信号処理を施し、液晶モニタ24に出力する。表示出力回路23は、必要に応じて、画像処理回路22からの画像データに、撮影メニュー、カーソルなどのオーバーレイ画像データを重畳する処理を行う。これにより、液晶モニタ24には、被写体画像にオーバーレイ画像が重畳されて表示される。
圧縮伸長処理回路25は、画像データに対して圧縮処理を施す。そして、圧縮伸長処理回路25は、圧縮処理を行った画像データ(符号化データ)を、記憶媒体26に記憶する。また、圧縮伸長処理回路25は、記憶媒体26に記憶された画像データが読み出されたときに、読み出された画像データに対して復号化処理を施す。そして、圧縮伸長処理回路25は、復号化処理が施された画像データを画像処理回路22および表示出力回路23を介して、液晶モニタ24に供給する。
CPU20は、操作部材17の一部を構成するレリーズボタンの操作に基づいて、撮像画面上に設定された領域(AFエリア)の画像信号を抽出し、該領域のコントラスト値(もしくは、該領域の高空間周波数成分量)を算出し、算出結果をもとに、撮像素子16の撮像面上における被写体像のフォーカス状態を調整する、いわゆるコントラストAF動作を行う。
また、CPU20は、撮像光学系15を駆動し、順次得られる画像信号を画像内の被写体毎に解析し、領域内のコントラスト値が最大となった際のレンズ位置をもとに、被写体毎の撮影距離情報を取得する。
なお、自動合焦動作として、コントラストAF動作を例に挙げているが、これに限定される必要はなく、周知の瞳分割方式の位相差AF動作を用いることも可能である。この場合にも、自動合焦点動作によって、各領域の撮影距離情報を得ることができる。
CPU20は、操作部材17の一部を構成するズーム操作部材の操作に基づいて、レンズ駆動回路18を介して撮像光学系15を駆動し、撮像素子16の撮像面上に結像される被写体像を拡大、又は縮小する、光学的なズーム動作を実行する。さらに、CPU20は、操作部材17の一部を構成するズーム操作部材の操作に基づいて、撮像素子16により得られる画像信号、又は記憶媒体26に記憶される画像信号を、画像処理回路22による解像度(画素数)変換処理によって拡大または縮小する電気的なズーム動作を制御する。
上述した画像処理回路22は、標本点設定部35、位置合わせ演算部36、画像合成処理部37を備えている。これら各部は、撮像装置10を用いた連続撮影や動画撮影などにより得られた複数の画像を合成するときに作動する。以下では、連続して得られる2つの画像を合成する場合について説明する。合成する2つの画像は、同一の解像度(画像サイズ)の画像であり、画像処理回路22による上記の画像処理を行う前の画像であってもよいし、画像処理回路22による上記画像処理を行った画像であってもよい。さらに、2つの画像は、解像度変換処理を行って解像度を下げた(画像サイズを小さくした)画像であってもよい。
標本点設定部35は、後述する位置合わせ処理を行う際に用いる標本点を設定する。この標本点は、画像を構成する複数の画素のいずれかの画素を用いる。以下、標本点として設定される画素をサンプル画素と称する。このサンプル画素は、所定ピッチ間隔で、言い換えれば隣り合うサンプル画素間の距離が同一の間隔となるように、二次元状に配置されるように設定することが挙げられる。また、この他に、サンプル画素は、画像を分割した複数の領域内で同一数となるように設定してもよい。
位置合わせ演算部36は、標本点設定部35により設定される複数のサンプル画素の画素値を用いて、連続する2つの画像間の位置合わせ処理を実行する。この位置合わせ処理は、例えば(1)式に示す6軸の幾何変換モデルを用いて実行される。なお、(1)式は、画像の座標(x,y)が6変数(p,p,p,p,p,p)の幾何変換モデルによる行列を用いて座標変換される形式で、画像の位置ズレ量を表現している。
ここで、p,p,p,p,p,pは変数である。これら変数p,p,p,p,p,pを変化させると、座標変換される画像は、その変換量が変化する。ここで、2つの画像の位置合わせ処理は、以下の(2)式に示す評価値ΔEを求めることで実行される。以下、2つの画像を画像A及び画像Bと称する。
上記の(2)式は、画像Aの座標(x,y)にあるサンプル画素を上述した(1)式を用いて幾何変換した画素値と、画像Bの座標(x,y)にあるサンプル画素の画素値との差分の二乗和により評価値ΔEを求めている。この(2)式で求まる評価値ΔEが小さいほど、画像間の合致度は高くなる。なお、上述した(2)式のnは、サンプル画素の数を示す。ここで、(2)式中に示す符号pは、変数p,p,p,p,p,pをまとめて示すものである。
位置合わせ演算部36は、上述した変数pの値をΔpずつ変化させながら、上述した評価値ΔEを繰り返し算出する。この評価値ΔEは、例えば変数pを変化させた回数が予め設定された回数に到達する、或いは、変数pの変化量が予め設定された上限に到達するまで繰り返し算出される。この評価値ΔEを繰り返し算出する過程で、評価値ΔEの最小値が算出された場合には、上記条件が満足しなくとも、評価値ΔEを算出する処理は終了する。
上述した変数pの値の変化量は例えば以下の処理にて求めることができる。例えば画像Aと画像Bのズレ量が微小であると仮定すると、上述した(2)式は、(3)式に示すΔpを最小化する形式に変形できる。
この(3)式をテイラー展開して整理すると、Δpを求める式は、(4)式に示す行列演算に置換できる。これらの式の変形については、例えば論文“Lucas-Kanade 20 years On:A Unifying Framework: Part 1”Simon Baker and Ian Matthewsに記載がある。
ここで、dxは画像Bのx方向の微分画像を示し、dyは画像Bのy方向の微分画像を示す。また、nは、各画像におけるサンプル画素nの座標であることを示す。
位置合わせ演算部36は、(4)式を用いてΔpの計算を行って、画像間の位置ズレ量に相当する変数pを求める。これにより、(1)式の変数p,p,p,p,p,pの各値が求められる。
上述した評価値ΔEを算出する際に、位置合わせ演算部36は、設定される複数のサンプル画素のうち、以下に示すサンプル画素を評価値ΔEを算出する際に用いるサンプル画素から除外しながら、評価値ΔEを算出する際に用いるサンプル画素を絞り込む処理を行う。このサンプル画素を絞り込む処理は、評価値ΔEを連続して2〜3回算出する毎に実行される。
評価値ΔEを算出する際に用いる複数のサンプル画素うち、除外されるサンプル画素としては、幾何変換された画像Aと画像Bとの間の画素値の差分の絶対値G=|A(f(x,y;p))−B(x,y)|が0となる(言い換えれば、差分が存在しない)サンプル画素や、差分の絶対値Gが減少傾向にないサンプル画素が挙げられる。
例えば、図2(a)に示すように、画像のC−C直線上に位置する画素の画素値の分布を考える。ここで、図2(b)及び図2(c)は、連続撮影により得られる画像のC−C直線上に位置する画素の画素値の分布を示す。なお、図2(b)及び図2(c)において、実線で示す画素値の分布が画像A、点線で示す画素値の分布が画像Bを示す。
図2(b)に示すように、例えば晴天の空を連続撮影した画像の場合、平坦な画像構造が含まれる。なお、図2(b)においては、符号S1で示す範囲が平坦な画像構造の範囲となる。この場合、符号S1の範囲に位置するサンプル画素は、画像Aと画像Bとの間の差分は発生しない(差分の絶対値G=0)。つまり、この符号S1の範囲に含まれるサンプル画素を除外しても評価値ΔEには影響しない。この場合、符号S1の範囲に位置するサンプル画素は、次に評価値ΔEを算出する際に用いるサンプル画素から除外される。
また、連続撮影を行ったときに動体が含まれる場合を考慮する。ここでは、図2(c)に示すS2の範囲が動体が位置するものと考える。動体上に位置するサンプル画素における差分の絶対値Gの値は、他の領域の差分値よりも大きくなり、また絶対値Gの変化量が減少傾向にない。つまり、画像A及び画像Bの各画像の動体上に位置するサンプル画素の差分の絶対値Gは、評価値ΔEに対する影響が大きくなる。その結果、画像A及び画像B間の位置ズレ量を適切に求めることができなくなる。したがって、図2(c)の場合、符号S2の範囲に位置するサンプル画素は、次に評価値ΔEを算出する際に用いるサンプル画素から除外される。このように、差分の絶対値Gが減少傾向にないサンプル画素は、評価値ΔEを求める際に用いる評価点から除外される。
画像合成処理部37は、位置合わせ演算部36で求めた2つの画像間の位置ズレ量を用いて、2つの画像を合成する。
次に、2つの画像を合成するときの処理の流れについて、図3のフローチャートに基づいて説明する。以下、連続撮影により取得される連続する画像を合成する場合について説明するが、動画撮影により得られるフレーム画像を合成する場合も同様の処理が実行される。
ステップS101は、画像Aを取得する処理である。連続撮像の1回目の撮像処理が実行されると、撮像素子16から画像信号がA/D変換器21に出力される。A/D変換器21はアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換し、画像処理回路22に出力する。画像処理回路22は、入力される画像信号に対して画像処理を施す。そして、画像処理回路22は、画像処理を施した画像信号に対して解像度変換処理を行う。これにより、画像Aが取得される。
ステップS102は、画像Bを取得する処理である。例えば連写などの連続撮像における2回目の撮像処理が実行されると、撮像素子16から画像信号がA/D変換器21に出力される。A/D変換器21は画像信号をデジタルの画像信号に変換し、画像処理回路22に出力する。画像処理回路22は、入力される画像信号に対して画像処理を施す。そして、画像処理回路22は、画像処理を施した画像信号に対して解像度変換処理を行う。これにより、画像Aと同一の解像度(画像サイズ)となる画像Bが取得される。
ステップS103は、標本点(サンプル画素)を設定する処理である。画像処理回路22は、画像A及び画像Bに対して、後述する位置合わせ処理に用いる標本点(サンプル画素)を設定する。以下、ステップS104からステップS113までの処理が連続する画像A及び画像B間の位置合わせ処理となる。また、ステップS104,ステップS105,ステップS106が1回目の演算処理となる。
ステップS104は、画像Aに対する幾何変換処理である。画像処理回路22は、画像Aに対して、上述した(1)式を用いた幾何変換処理を実行する。なお、このステップS104の期間変換処理を行う際の変数pは0に設定される。
ステップS105は、幾何変換処理を施した画像Aと画像Bとの差分を算出する処理である。画像処理回路22は、ステップS103において設定されたサンプル画素毎に、幾何変換処理を施した画像Aと画像Bとの差分を算出する。
ステップS106は、評価値ΔEを算出する処理である。画像処理回路22は、上述した(2)式を用いて評価値ΔEを算出する。
ステップS107は、終了条件を満足しているか否かを判定する処理である。例えば、変数pを変化させた回数が予め設定された回数に到達した場合、又は、変数pの変化量が予め設定された上限に到達した場合のいずれか一方を満足した場合に、画像処理回路22は、終了条件を満足していると判定する。この場合、画像処理回路22は、ステップS107の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS114に進む。
一方、上述した2つの条件をそれぞれ満足していない場合、画像処理回路22は、終了条件を満足していないと判定する。この場合、ステップS107の判定処理の結果がNoとなる。この場合、ステップS108に進む。
なお、繰り返し実行される各演算処理において算出される評価値ΔEの値から、評価値ΔEの最小値が求められる場合も、画像処理回路22は、終了条件を満足していると判定する。したがって、評価値ΔEの最小値が求められた場合も、画像処理回路22は、ステップS107の判定処理の結果をYesとする。
つまり、このステップS107の判定処理の結果がYesとなることで、画像A及び画像B間の位置ズレ量が算出される。
ステップS108は、評価値ΔEの算出回数が2m(m=1,2,3,・・)であるか否かを判定する処理である。評価値ΔEの算出回数が2の倍数となる場合には、画像処理回路22は、ステップS108の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS109に進む。
一方、例えば評価値ΔEの算出処理の回数が2の倍数でない場合には、画像処理回路22は、ステップS108の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS111に進む。なお、ステップS108における判定処理において、評価値ΔEの算出回数が2mとなるか否かを判定しているが、評価値ΔEの算出回数が2の倍数になる場合に限定される必要はなく、3以上の倍数となる場合であってもよい。
ステップS109は、除外する標本点(サンプル画素)があるか否かを判定する処理である。このステップS109の処理は、評価値ΔEの算出処理の回数が2mとなる場合に実行される。画像処理回路22は、2m−1回目の評価値ΔEの算出処理及び2m回目の評価値ΔEの算出処理にて求めたサンプル画素毎のA(f(x,y;p))−B(x,y)の値から、幾何変換された画像Aと画像Bとの間の画素値の差分の絶対値G=|A(f(x,y;p))−B(x,y)|を求める。そして、求めた差分の絶対値Gが変化しないサンプル画素や、差分の絶対値Gが減少傾向にないサンプル画素があれば、そのサンプル画素を除外するサンプル画素であると判断する。
除外するサンプル画素であると判断された場合、画像処理回路22は、ステップS109の判定処理の結果をYesとする。この場合、ステップS110に進む。一方、除外するサンプル画素がないと判断された場合、画像処理回路22は、ステップS109の判定処理の結果をNoとする。この場合、ステップS111に進む。
ステップS110は、標本点(サンプル画素)を絞り込む処理である。画像処理回路22は、複数のサンプル画素のうち、求めた差分の絶対値Gが変化しないサンプル画素や、差分の絶対値Gが減少傾向にないサンプル画素を、評価値ΔEの算出処理の際に用いるサンプル画素から除外する。このステップS110の処理を行うことで、評価値ΔEの算出処理の際に用いるサンプル画素が絞り込まれる。サンプル画素が絞り込まれると、ステップS111に進む。なお、ステップS111からステップS113の処理が2回目以降の評価値ΔEの算出処理となる。
ステップS111は、Δp変動させたパラメータp’を用いた画像Aに対する幾何変換処理である。画像処理回路22は、Δp変動させたパラメータp’を用いて、画像Aに対する幾何変換処理を実行する。なお、この幾何変換処理は、上述した(1)式を用いて実行される。
ステップS112は、幾何変換処理した画像Aと画像Bとの差分を算出する処理である。このステップS112の処理は、ステップS105の処理と同一の処理である。なお、このステップS112においては、絞り込まれたサンプル画素を対象として実行される。
ステップS113は、評価値ΔEを算出する処理である。なお、このステップS113の処理は、ステップS106と同一の処理である。このステップS113の処理も、ステップS112と同様にして、絞り込まれたサンプル画素を対象として実行される。このステップS113の処理が実行されると、2回目の評価値ΔEの算出処理が終了し、ステップS107に戻る。
そして、ステップS107における判定処理が実行されたときに、ステップS107の判定処理の結果がNoとなる場合には、必要に応じてサンプル画素を絞り込む処理が実行された後、3回目の評価値ΔEの算出処理が実行される。この3回目の評価値ΔEの算出処理の後、ステップS107における判定処理が実行され、ステップS107の判定処理の結果がNoとなる場合に、再度、ステップS108からステップS113の処理が実行される。つまり、ステップS107の判定処理の結果がYesとなるまで、位置合わせ処理における演算処理が繰り返し実行される。この繰り返し実行される演算処理の際に、サンプル画素が絞り込まれていく。
上述したステップS107の判定処理の結果がYesとなる場合にステップS114に進む。
ステップS114は、画像を合成する処理である。画像処理回路22は、ステップS104からステップS113の処理による位置合わせ処理を行うことで得られる位置ズレ量を用いて、画像A及び画像Bを合成する。そして、画像処理回路22は、合成した画像のデータを圧縮伸長回路25に出力する。圧縮伸長回路25は、所定の圧縮処理を施し、記憶媒体26に圧縮処理を施した画像データを書き込む。
例えば、適正露出よりも露光時間を短くして連続撮影された画像A及び画像Bを合成することで、手ぶれを補正した合成画像を取得することが可能となる。また、露出条件を変更して画像A及び画像Bを取得した場合には、これら画像を合成することで、ダイナミックレンジの広い合成画像を取得することできる。
ここで、位置合わせ処理におけるサンプル画素について、図4を参照して説明する。ここでは、図4(a)に示すように、連続撮影により空の画像Pを取得した場合を考慮する。まず、取得された画像Pに対して複数のサンプル画素が設定される。図4(b)に示すように、複数のサンプル画素は、隣り合うサンプル画素間が同一ピッチとなるように、二次元状に配置される。図4(b)中、三角で示す箇所がサンプル画素である。上述したように、位置合わせ処理における繰り返し演算の演算回数が2mとなる度に標本点を絞り込む処理が実行される。例えば青空の部分に関しては、得られる画像A及び画像B間においての画素値の差分の絶対値Gの変動は少ない。したがって、サンプル画素を絞り込む処理を行うと、空の領域に位置するサンプル画素は次回の評価値ΔEの算出時に用いるサンプル画素から除外される。また、画像に雲が含まれている場合、雲の明暗差が小さい箇所は、空の領域と同様に画素値の差分の変動は少ない。つまり、雲の領域において、明暗差が小さい領域に位置するサンプル画素も次回の評価値ΔEの算出時に用いるサンプル画素から除外される。したがって、上述したサンプル画素の絞り込む処理を行うことで、空と雲との境界部分に位置するサンプル画素や、雲の領域のうち明暗差が大きい境界部分に位置するサンプル画素のみが、次回の評価値ΔEの算出時に用いるサンプル画素となる。
このように、複数回の演算処理が行われる度に、次回の評価値ΔEの算出時に用いるサンプル画素が絞り込まれていくことで、位置合わせ処理における演算処理にかかる時間や負荷を低減することができる。また、次回の評価値ΔEの算出時に用いるサンプル画素が絞り込まれていくことで、画像に対して設定されるサンプル画素のうち、必要となるサンプル画素のみを用いた演算処理を行うことが可能となるので、位置あわせ処理における処理精度を向上させることが可能となる。
本実施形態では、連続して取得された2つの画像(画像A及び画像B)を合成する場合について説明しているが、これに限定する必要はなく、例えば3以上の画像を連続して取得する場合や、動画像を取得する場合に、本実施形態を適用することが可能である。この場合、合成する画像は、連続して得られる画像のうち、時間的に前後する2つの画像を対象とすればよい。つまり、連続撮影により3つの画像を取得した場合には、1回目の撮像処理により得られた画像と2回目の撮像所為rにより得られた画像とを用いた合成処理、2回目の撮像処理により得られた画像と3回目の撮像処理により得られた画像とを用いた合成処理を、それぞれ行えばよい。
例えば3以上の画像を取得する場合、撮像処理間の経過時間は微小であることから、撮影範囲における画像構造の変化量も小さい。したがって、1回目の撮像処理により得られた画像と2回目の撮像処理により得られた画像とを用いた位置合わせ処理により絞り込まれた標本点を、2回目の撮像処理により得られた画像と3回目の撮像処理により得られた画像との位置合わせ処理に用いることも可能である。このように、2回目の撮像処理により得られた画像と3回目の撮像処理により得られた画像との位置合わせ処理に、1回目の撮像処理により得られた画像と2回目の撮像処理により得られた画像とを用いた位置合わせ処理において最終的に用いたサンプル画素を用いることで、位置合わせ処理における処理速度を向上させることができるという利点がある。
しかしながら、動画像を撮像する場合には、撮影時のシーンが変化する場合もある。したがって、画像処理回路22は、撮影時のシーンが変化しているか否かを判定し、撮影時のシーンが変化していないと判定した場合に、前回の位置合わせ処理に用いたサンプル画素を利用する。また、画像処理回路22は、撮影時のシーンが変化していると判定した場合に、新たに画像に対するサンプル画素を設定し直せばよい。
また、この他に、位置合わせ処理の処理回数が所定回数に到達するまでは前回の位置合わせ処理において使用したサンプル画素を利用し、位置合わせ処理の処理回数が所定回数に到達したときに、新たに使用するサンプル画素を設定することも可能である。
上述した実施形態では、撮像装置を例に取り上げたが、これに限定する必要はなく、画像処理回路22に設けられる標本点設定部35、位置合わせ演算部36、画像合成処理部37を備えた画像処理装置であってもよい。
また、この他に、図1に示す標本点設定部35、位置合わせ演算部36、画像合成処理部37の機能や、図3のフローチャートの処理の流れをコンピュータに実行させることができる画像処理プログラムであってもよい。この画像処理プログラムは、不揮発性メモリを備えたメモリカード、光学ディスクや磁気ディスクなど、コンピュータにおいて読み取ることができる記憶媒体に記憶されていることが好ましい。
10…撮像装置、20…CPU、22…画像処理回路、35…標本点設定部、36…位置合わせ演算部、37…画像合成処理部

Claims (10)

  1. 第1画像及び第2画像を受け付ける画像受付部と、
    前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求めるための標本点を複数設定する設定部と、
    座標変換を施した前記第1画像と前記第2画像との間の位置の一致度に対する評価を、前記座標変換による変換量を変化させながら、かつ前記標本点を絞り込みながら繰り返し実行する評価部と、
    繰り返し実行される前記評価の結果に基づいて前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求める演算部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記評価部は、座標変換を施した前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレに対する評価値を複数の前記標本点を用いて算出する処理を、前記座標変換による変換量を変化させながら、かつ前記標本点を絞り込みながら繰り返し、
    前記演算部は、繰り返し算出される評価値のうち、最小となる評価値が得られた時の前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求める
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記評価部は、複数の前記標本点のうち、前記座標変換を施した前記第1画像と前記第2画像との差分が生じない標本点、又は前記座標変換を施した前記第1画像と前記第2画像との差分が減少傾向にない標本点を、前記評価値の算出時に用いる標本点から除外することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記評価部は、前記評価値を算出する処理の処理回数が予め設定された回数行われる度に、前記標本点を絞り込む処理を実行することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記評価部は、複数の変数を含む幾何変換行列を用いた前記第1画像に対する座標変換を前記複数の変数を変化させながら実行することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置において、
    前記評価部は、前記複数の変数を変化させる回数が予め設定された回数に到達した場合、又は、前記複数の変数の変化量が、その上限値に到達した場合のいずれか一方を満足した場合に、前記評価値を繰り返し算出する処理を終了し、
    前記演算部は、繰り返し算出された前記評価値のうち、最小となる評価値が得られたときの前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求める
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記演算部により求めた位置ズレ量を用いて、前記第1画像及び前記第2画像を合成する画像合成部を、さらに備えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置において、
    前記画像受付部は、前記第1画像及び第2画像の他に、前記第3画像を受け付けることが可能であり、
    前記評価部は、前記第1画像と第2画像との間の位置ズレ量を求める際に絞り込まれた標本点を用いて、前記第2画像と前記第3画像との間の位置ズレに対する評価値を算出することを特徴とする画像処理装置。
  9. 画像を連続して取得することが可能な画像取得部と、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  10. 第1画像及び第2画像を受け付ける画像受付工程と、
    前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求めるための標本点を複数設定する設定工程と、
    座標変換を施した前記第1画像と前記第2画像との間の位置の一致度に対する評価を、前記座標変換による変換量を変化させながら、かつ前記標本点を絞り込みながら繰り返し実行する評価工程と、
    繰り返し実行される前記評価の結果に基づいて前記第1画像と前記第2画像との間の位置ズレ量を求める演算工程と、
    をコンピュータに実行させることが可能な画像処理プログラム。
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