JP2015087250A - 風向風速計 - Google Patents

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幸太郎 安藤
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幸太郎 安藤
森 康裕
Yasuhiro Mori
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Abstract

【課題】風向風速計において、風路内に取り付けられたエアフロセンサへの異物の到達を抑制すること。
【解決手段】この風向風速計は、両端に開口部を有し、内部を気体が流通する風路管と、風路管の内部に設けられ、気体の流速を検出するエアフロセンサと、を備える。
そして、開口部は、気体の流入する流入孔、および、気体が排出される排気孔を有し、風路管は、エアフロセンサの取付位置が、流入孔よりも鉛直方向の上方に位置するように形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、風路管を備えた風向風速計に関する。
従来、気体が内部を流通する風路管内にエアフロセンサが配置されてなる風向風速計が知られている。例えば、特許文献1に記載の風向風速計は、赤外線を放射する熱源部と該赤外線を検出する非接触温度センサとが一対となったエアフロセンサを備えている。
特開2011−214994号公報
しかしながら、特許文献1に記載の風向風速計における風路管は直線的であり、エアフロセンサに異物が到達しやすい。例えば、降雨時に雨水がエアフロセンサに付着し、エアフロセンサの検出感度が低下する虞がある。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、風向風速計において、風路内への異物の浸入を抑制することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は、両端に開口部(11)を有し、内部を気体が流通する風路管(10)と、風路管の内部に設けられ、気体の流速を検出するエアフロセンサ(50)と、を備える風向風速計であって、開口部は、気体の流入する流入孔(12)、および、気体が排出される排気孔(13)を有し、風路管は、エアフロセンサの取付位置が、流入孔よりも鉛直上方に位置するように形成されることを特徴としている。
これによれば、万一開口から異物が浸入した場合であっても、エアフロセンサが風路管の開口に対して鉛直上方に位置しているから、異物がエアフロセンサに到達し難くすることができる。したがって、エアフロセンサへの異物の付着を防止することができ、エアフロセンサの検出感度が低下することを抑制することができる。
第1実施形態に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 風向風速計の概略構成を示すxy平面に沿う断面図である。 エアフロセンサの概略構成を示すxy平面に沿う断面図である。 変形例1に係る風向風速計の概略構成を示すxy平面に沿う断面図である。 変形例2に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 第2実施形態に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 変形例3に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 第3実施形態に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 第4実施形態に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 変形例4に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 第5実施形態に係る風向風速計の概略構成を示す斜視図である。 第6実施形態に係る風路管およびエアフロセンサの概略構成を示す斜視図である。 第7実施形態に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 変形例5に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 第8実施形態に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 その他の実施形態に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 その他の実施形態に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。 その他の実施形態に係る風向風速計の概略構成を示すxz平面に沿う断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。また、以下、方向として、x方向と、x方向に直交するy方向と、x方向とy方向により規定されるxy平面に直交するz方向を定義する。そして、重力に沿う鉛直方向について、鉛直上向きをz方向の正の方向とする。
(第1実施形態)
最初に、図1〜図3を参照して、本実施形態に係る風向風速計の概略構成について説明する。
本実施形態に係る風向風速計は、例えば建物の屋根に設置されて、風向や風力の測定に用いられる。図1に示すように、この風向風速計100は、風路管10とエアフロセンサ50とを有している。
風路管10は、図2に示すように、円筒状の筐体200の軸Lを通るように貫通して形成されている。本実施形態では、風路管10の長手方向をx方向とする。図1および図2に示すように、風路管10は1本の管状に形成され、両端に1つずつ開口部11を有している。風路管10の延設方向に直交する断面は例えば円形であり、これに伴って、筐体200の外表面200aに露出した開口部11も円形となっている。この開口部11から測定対象となる気体(例えば空気)が流入あるいは排気されることにより、風路管10の内部に気体が流通する。後に詳述するエアフロセンサ50は、風路管10の中央、すなわち、筐体200の軸L上に設置され、このエアフロセンサ50により風路管10の内部を流通する気体の流量が計測される。
開口部11は、気体が流入する流入孔12と、気体が排気される排気孔13とにより構成される。流入孔12は、排気孔13と同一の高さに形成されている。換言すれば、流入孔12が形成されるz座標は、排気孔13が形成されるz座標と等しい。なお、気体の風向き、あるいは風向風速計100の設置向きによって、流入孔12と排気孔13とは相互に入れ替わるが、以下説明においては、図1および図2に破線で示す矢印を気体の流れる向きとし、紙面左側に示す開口部11を流入孔12、紙面右側に示す開口部11を排気孔13とする。
図1に示すように、風路管10は、鉛直上方に凸な形状に湾曲して形成されている。より詳しくは、風路管10は、所定のz座標に形成された流入孔12から、筐体200の軸Lに近づくにつれて鉛直上方に湾曲している。そして、筐体200の軸Lの位置において、風路管10は鉛直方向に最も高いz座標となり、軸Lから排気孔13に向かって湾曲している。すなわち、風路管10は、流入孔12あるいは排気孔13から、筐体の軸に近づくにつれて鉛直上方に向かう斜面部10aを有している。そして、風路管10として鉛直上方に最も高くなった軸L上にエアフロセンサ50が配置されている。
なお、本実施形態における風路管10は、流入孔12から流入孔12に隣接する斜面部10aまでの領域、および、排気孔13から排気孔13に隣接する斜面部10aまでの領域が、鉛直方向に直交する水平面に沿う水平部10bとなっている。
また、図1に示すように、風路管10は、軸Lを通り、風路管10の長手方向(x方向)に直交する基準面S(yz平面)に対して鏡映対称である。風路管10のxz平面に沿う形状は、軸Lを中心とした、ほぼ正規分布曲線のようになっており、流入孔12および排気孔13の近傍において重力に対して水平となっている。なお、風路管10の形状は正規分布曲線である必要はなく、少なくとも、エアフロセンサ50の取付位置が、流入孔12よりも鉛直上方に位置していればよい。
また、図2に示すように、風路管10は、鉛直方向(z方向)に直交する水平面(xy平面)に投影した場合、直線状である。
エアフロセンサ50は、例えば感温式の流量センサである。図3は図2におけるエアフロセンサ50の詳細図であり、紙面左側に流入孔12が配置され、紙面右側に排気孔13が配置された状態を図示している。このエアフロセンサ50は、図3に示すように、樹脂より構成された基体51と、シリコンからなる半導体層52と、温度感知素子53と、ヒータ素子54と、を有している。
基体51は、半導体層52および各素子53,54を保持するための部材である。また、基体51は、z方向に延びた直方体を成し、z方向の一端が、風路管10の内壁に埋め込まれて固定されている。
半導体層52は、基体51におけるxz平面に沿う一面51aに露出するように、基体51に埋め込まれて形成されている。半導体層52は、一面51aから露出した露出面52a側の表層に温度感知素子53およびヒータ素子54が形成されている。
温度感知素子53は、一般的に知られたPN接合ダイオード方式の温度センサである。温度感知素子53は、温度変化に対応して順方向の電圧降下量が変化するため、これを検出して温度を測定する。また、ヒータ素子54は一般的に知られた抵抗器から成り、通電により発熱して半導体層52に温度分布を形成する。本実施形態では、図3に示すように、2つのヒータ素子54の間に温度感知素子53が配置されている。
風路管10の内部を流通する気体は、基体51の一面51aに沿って流れる。換言すれば、気体は、温度感知素子53およびヒータ素子54が露出した露出面52aに沿って流れる。気体が所定の流量で流れている場合、無風の場合と比較して、ヒータ素子54により形成される温度分布が風下側にシフトする。温度感知素子53は、温度分布のシフト量を検出する。そして、温度感知素子53およびヒータ素子54と接続された図示しない制御部が、このシフト量に基づいて、空気の流量、すなわち風速を算出する。
次に、本実施形態に係る風向風速計100の作用効果について説明する。
上記したように、風路管10は、筐体200の軸Lの位置において、鉛直方向に最も高いz座標となるように湾曲して形成されている。すなわち、軸L上に配置されたエアフロセンサ50は、流入孔12よりも鉛直上方に位置している。これによれば、流入孔12から、万一、雨滴や樹木の葉等の異物が、風路管10内に浸入したとしても、異物に重力が働くため、エアフロセンサ50まで到達させにくくすることができる。したがって、エアフロセンサ50への異物の付着を防止することができ、エアフロセンサ50の検出感度が低下することを抑制することができる。
加えて、この風路管10は、エアフロセンサ50が排気孔13よりも鉛直上方に位置するようになっている。このため、流入孔12から浸入し、エアフロセンサ50を通過した異物が逆流してエアフロセンサ50に付着することを抑制することができる。また、流入孔12と排気孔13とが、共にエアフロセンサ50よりも鉛直下方に位置しているから、風向きが逆になった場合でも、異物がエアフロセンサ50に到達することを抑制することができる。
さらに、この風路管10は、流入孔12および排気孔13の近傍に水平部10bを有している。このため、水平部10bを有さない構成に較べて、水平方向に流れる気体を効率良くエアフロセンサ50に導くことができる。したがって、水平方向に吹く風の風速を正確に計測することができる。
さらに、この風路管10は、xy平面に射影した場合に直線状に形成されている。このため、xy平面内においては、気体の流れを妨げる障害が存在しないから、水平方向に流れる気体を効率良くエアフロセンサ50に導くことができる。したがって、水平方向に吹く風の風速を正確に計測することができる。また、この風路管10は、軸Lを通る基準面Sに対して鏡映対称であるから、気体の風向き、あるいは風向風速計100の設置向きによって、流入孔12と排気孔13とは相互に入れ替わっても、風速の計測精度を低下させることがない。
さらに、本実施形態における筐体200は円筒形状を成している。換言すれば、この筐体200は、xy平面内におけるあらゆる方向について回転対称形状である。このため、xy平面内において、風路管を、x方向に限らず、どの方向に延設しても、エアフロセンサ50の計測精度に影響を与えない。
(変形例1)
上記した第1実施形態における風路管10は、風路管10の延設方向に直交する断面が円形である例を示した。つまり、この風路管10は、断面が一律に円形とされ、この円形が風路管10の延設方向に掃引された管状であった。しかしながら、断面が一定形状である必要はない。
例えば、風路管10の形状は、図4に示すように、水平部10bの、xy平面に射影した形状が、エアフロセンサ50の取付位置を頂点とした扇状となっていてもよい。このような構成とすることにより、第1実施形態の構成に較べて、開口部11の間口を広くすることができる。これによれば、より効率良く気体を風路管10に導くことができる。なお、エアフロセンサ50を含むxz断面は、図1に示す第1実施形態と同様の構成である。このため、第1実施形態と同様に、流入孔12から浸入した異物をエアフロセンサ50に到達しにくくする効果を奏する。
(変形例2)
また、図5に示すように、風路管10の内部に、気体の流れを整流する整流板60が形成されていてもよい。整流板60は、風路管10のうち、少なくとも、流入孔12とエアフロセンサ50の取付位置との間に形成されていればよい。この例では、流入孔12とエアフロセンサ50の取付位置との間、および、エアフロセンサ50の取付位置と排気孔13との間に、整流板60がそれぞれ形成されている。
流入孔12から風路管10内に導かれ、水平部10bおよび斜面部10aを経由した気体は、少なからずその進路が湾曲するため、流入孔12に導かれた時点に比べて乱流成分を含むことがある。これに対して、整流板60が形成されていることにより、エアフロセンサ50に到達する気体を整流することができる。これにより、エアフロセンサ50の計測精度の低下を抑制することができる。
また、この例では、流入孔12とエアフロセンサ50の取付位置との間、および、エアフロセンサ50の取付位置と排気孔13との間に、整流板60がそれぞれ形成されている。このため、気体の風向き、あるいは風向風速計100の設置向きによって、流入孔12と排気孔13とは相互に入れ替わっても、整流効果を奏することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態、変形例1および変形例2では、気体の経路が1本の例を示した。これに対して、本実施形態では、風路管10が途中で分岐した構成を例に示す。なお、以下に詳述するバイパス流路を有することを除く構成要素は、第1実施形態と同様である。
図6に示すように、本実施形態における風路管10は、メイン流路20とバイパス流路30とを有している。風路管10は、メイン流路20およびバイパス流路30が、流入孔12と排気孔13とを共有し、筐体200の内部で互いに分離するように形成されている。
メイン流路20は、第1実施形態における鉛直上方に凸となるように形成された部分と同様の構成であり、エアフロセンサ50を経由するように形成されている。
バイパス流路30は、流入孔12から排気孔13に向かって直線的に貫通するように形成されている。すなわち、バイパス流路30は、鉛直上方に凸形状となるメイン流路20と分岐して、エアフロセンサ50を経由せずに形成されている。そして、上記したような構成であるがゆえに、バイパス流路30は、エアフロセンサ50に対して鉛直下方に位置している。なお、図6における破線は、第1実施形態における風路管10の形状を示している。また、本実施形態では、メイン流路20およびバイパス流路30における延設方向に直交する断面は、同一半径の円形である。
風路管10を本実施形態のような構成とすることにより、エアフロセンサ50に対して鉛直下方に位置するバイパス流路30に異物を含む気体を流通させ、エアフロセンサ50には異物の少ない気体を流通させることができる。これにより、万一流入孔12から風路管10に異物が浸入した場合であっても、異物をエアフロセンサ50まで到達させにくくすることができる。したがって、エアフロセンサ50への異物の付着を防止することができ、エアフロセンサ50の検出感度が低下することを抑制することができる。
(変形例3)
第2実施形態では、メイン流路20およびバイパス流路30における延設方向に直交する断面は、同一半径の円形である例を示した。つまり、メイン流路20およびバイパス流路30の断面は合同であり、互いに路幅が等しい例を示した。しかしながら、メイン流路20およびバイパス流路30の路幅は同一である必要はない。
例えば、風路管10の形状は、図7に示すように、メイン流路20の路幅よりもバイパス流路30の路幅を小さくするようにしてもよい。さらにこの例では、流入孔12から、メイン流路20とバイパス流路30との分岐点までの風路管10の底面10cと、バイパス流路30の鉛直下側の底面30aとが面一となっている。このため、図7の一点鎖線に示すように、メイン流路20とバイパス流路30の分岐点に段差Pが形成される。これにより、第2実施形態のような構成に較べて、流入孔12から流入した気体をメイン流路20に導きやすくすることができる。このように、メイン流路20に流通する気体の量を増加させることができるから、エアフロセンサ50による気体の流量の測定精度を、第2実施形態のような構成に較べて向上させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、風向風速計100が異物を排出するための排出路を有する例を示す。なお、以下に詳述する排出路を有することを除く構成要素は、第1実施形態と同様である。
図8に示すように、本実施形態における風向風速計100は、風路管10とは別に排出路40を有している。この排出路40は、第1実施形態に例示した風路管10の斜面部10aに一端が開口し、鉛直下方に延びて形成されている。本実施形態における風向風速計100は、第1実施形態と同様に、基準面Sに対して鏡映対称である。これに伴って、排出路40は、流入孔12とエアフロセンサ50の取付位置との間と、エアフロセンサ50の取付位置と排気孔13との間の2箇所に形成され、基準面Sに対して鏡映対称になっている。なお、図8における破線は、第1実施形態における風路管10の形状を示している。
このように、排出路40を有する構成とすることにより、万一、流入孔12から異物が風路管10内に浸入しても、エアフロセンサ50に到達する前に排出路40によって排出することができる。このため、異物をエアフロセンサ50まで到達させにくくすることができる。したがって、エアフロセンサ50への異物の付着を防止することができ、エアフロセンサ50の検出感度が低下することを抑制することができる。
さらに、この排出路40は、斜面部10aに形成されているため、図8の一点鎖線に示すように、風路管10と排出路40の分岐点に段差Qが形成される。すなわち、浸入した異物がエアフロセンサ50に到達するためには、段差Qによる位置エネルギーを越えるための運動エネルギーを必要とする。これにより、段差Qが形成されない構成に較べて、エアフロセンサ50に到達するまでに要するエネルギーを大きくすることができるので、異物をエアフロセンサ50まで到達させにくくすることができる。
なお、段差Qは必ずしも必要というわけではない。風向風速計100が排出路40を有していれば、第1実施形態の構成に較べて、エアフロセンサ50への異物の到達を抑制することができる。
(第4実施形態)
上記した各実施形態および変形例では、流入孔12と排気孔13とが同一のz座標に形成される例について示した。これに対して、本実施形態における風路管10は、図9に示すように、流入孔12と排気孔13とが異なったz座標に形成されている。なお、流入孔12からエアフロセンサ50に至るまでの風路管10の形状は、第1実施形態と同一である。
この風路管10は、風路管10は、所定のz座標に形成された流入孔12から、エアフロセンサ50の取付位置に近づくにつれて鉛直上方に湾曲している。そして、エアフロセンサ50の取付位置において、風路管10は鉛直方向に最も高いz座標となる。風路管10は、エアフロセンサ50の取付位置から排気孔13に向かって水平方向に延びている。換言すれば、この風路管10は、流入孔12とエアフロセンサ50の取付位置との間には斜面部10aを有するが、エアフロセンサ50の取付位置と排気孔13との間には斜面部10aを有さない構成となっている。加えて、排気孔13には、気体の逆流を防止するための逆流防止弁70が設置されている。
このような構成とすることにより、第1実施形態に較べて、エアフロセンサ50の取付位置における風路管10の曲率を小さくすることができる。このため、流入孔12から流入してエアフロセンサ50を経由した気体が、排気孔13に向かう間に乱流を生じることを抑制することができる。これにより、流入孔12から流入した気体が風路管10の内部で滞留することを抑制することができ、気体をスムーズに流通させることができる。したがって、エアフロセンサ50の計測精度の低下を抑制することができる。
ところで、排気孔13をエアフロセンサ50の取付位置と同一のz座標とすると、排気孔13側から異物が浸入した場合に、エアフロセンサ50に到達しやすい。このため、この風路管10の排気孔13には逆流防止弁70が配置されている。これにより、排気孔13側からの気体および異物の浸入を防止することができる。
なお、本実施形態では、排気孔13をエアフロセンサ50の取付位置と同一のz座標とする例を示したが、排気孔13が配置されるz座標は、エアフロセンサ50の取付位置よりも高い位置に配置したとしても、上記効果を奏することができる。
(変形例4)
第4実施形態では、排気孔13に逆流防止弁70が配置されているため、流入孔12と排気孔13とを相互に入れ替えることができない。これに対しては、図10に示すように、第4実施形態に記載した風路管10に加えて、風路管10および逆流防止弁70を基準面Sに対して鏡映対称とした風路管80を、エアフロセンサ50の取付位置が共通となるように新たに配置するとよい。
この例では、基準面Sに対して風路管10の流入孔12と鏡映対称とされる位置に、風路管80の流入孔82が形成され、基準面Sに対して風路管10の排気孔13と鏡映対称とされる位置に、風路管80の排気孔83が形成されている。なお、この例では、ふたつの流入孔12,82を互いに結ぶように直線状のバイパス流路30が形成されている。
このような構成とすることにより、気体の風向き、あるいは風向風速計100の設置向きによって、流入孔12と排気孔13とを相互に入れ替えることができないという問題を解消することができる。
なお、図10に示す一点鎖線は、風路管10,80の概略形状を示すものであり、二点鎖線は、風路管10を流通する気体の主な経路である。風路管10を流路する気体は、エアフロセンサ50を経由した後、風路管80の流入孔82から排気されるものも存在する。この場合は、風路管80の流入孔82は、風路管10における排気孔ともなり得る。
(第5実施形態)
本実施形態では、筐体200の軸方向(鉛直方向)を回転軸として風路管10が回転可能とされている。図11に示すように、この回転軸は、例えば軸Lである。図11には、風路管10の筐体200内における詳細構造を示していないが、上記した実施形態および変形例、ならびに、以降に記載する実施形態および変形例に対して適用することができる。
本実施形態の風路管10は、軸Lを回転軸として一定の角速度ωを以って回転している。例えば、時刻t=0において、風路管10の延設方向がx方向であったとする。また、風向もx方向に沿っていると仮定する。時刻t=0においてエアフロセンサ50で計測される流量(風速)をvとすると、時刻tにおける風速は、vcosωtと計測される。すなわち、風速を経時的に計測することにより、エアフロセンサ50は風速として、略正弦波となる計測結果を得る。この正弦波に基づく風速が極大となる角度が風向に相当する。このように、風路管10を回転可能とすることにより、風速だけでなく、風向も計測することができる。なお、回転の方向は特に限定するものではない。
(第6実施形態)
本実施形態では、図12に示すように、エアフロセンサ50,91が取り付けられた風路管10,90が複数形成された例を示す。本実施形態では、2本の風路管10,90が形成されている。それぞれの風路管10,90は第1実施形態に記載の構成と同様であるため、詳しい説明を省略する。
一方の風路管10は、第1実施形態と同様に、x方向に沿って延設されている。他方の風路管90は、y方向に沿って延設されている。そして、それぞれの風路管10,90が配置されるz座標が互いに異なっている。換言すれば、風路管90は、風路管10を軸Lに対して90度回転させて、z方向にずらした位置に形成されている。すなわち、風路管10と風路管90は、鉛直方向において、互いにねじれの位置に配置されている。とくに、本実施形態では、互いの風路管10,90がxy平面に射影した場合に直交するようになっている。
このような構成では、第5実施形態に記載のように、風路管10を回転させなくても、風向を計測することができる。具体的には、風路管10に配置されたエアフロセンサ50により計測される風速vxと、風路管90に配置されたエアフロセンサ91により計測される風速vyとを用いて表される複素数vx+ivy(i:虚数単位)の大きさが実際の風速に相当する。また、複素数vx+ivyの偏角がx方向に対する風向に相当する。このように、複数の風路管10,90を配置することにより、風速だけでなく、風向も計測することができる。なお、本実施形態では、ふたつの風路管10,90がxy平面に射影した場合に直交する例について示したが、必ずしも直交する必要はない。しかしながら、直交させない態様を採用する場合には、風速および風向を算出する際に、xy平面を構成する座標系が直交座標系ではないため、直交座標系に変換する操作を要する。このため、風路管10,90は直交していることが好ましい。また、風路管は3本以上形成されていてもよい。
(第7実施形態)
本実施形態では、図13に示すように、筐体200における、風路管10の開口部11の周辺領域が、外表面200aに対して陥没している例を示す。開口部11の周辺領域を除く部分は第1実施形態と同様であるため、詳しい説明を省略する。
本実施形態における筐体200は、筐体200の外表面200aから風路管10の開口に向かってすり鉢状に陥没した陥没部11aしている。そして、すり鉢状の陥没部11aの底部に相当する部分が風路管10の開口部11に相当する。
筐体200をこのような構成とすることにより、外部から風向風速計100に向かう気体を陥没部11aによって整流することができ、開口部11に効率よく導くことができる。
(変形例5)
また、筐体200が、図14に示すように、風路管10の開口部11の周辺領域が、外表面200aに対して隆起した隆起部11bを有する構成としてもよい。
このような構成とすることにより、開口部11の周辺領域に向かう気体、すなわち、x方向を向く風、を隆起部11bの表面に沿って開口部11から離れるz方向に整流することができる。このため、開口部11の周辺領域に異物が堆積することを抑制することができる。開口部11の周辺領域の異物の絶対的な量を減少させることにより、異物が風路管10の内部に浸入する確率を低減させることができる。
(第8実施形態)
上記した各実施形態および変形例では、風路管10(および風路管90)が、筐体200を貫通する管を形成することで構成される例を示したが、これらの例に限定されない。例えば、図15に示すように、風路管10が筐体200とは別体で構成され、交換可能とされていてもよい。
本実施形態における風路管10は、例えばステンレス製であり、筐体200に貫通して空けられた貫通孔200bの内部に固定されている。この風路管10には、エアフロセンサ50を挿入するための挿入孔10dが形成されている。なお、この風路管10の内壁の概略構造は、挿入孔10dを除いて第1実施形態における風路管10の構造と同様である。
エアフロセンサ50は、筐体200の貫通孔200bの内壁面から突出するように配置されている。そして、エアフロセンサ50は、風路管10の挿入孔10dに挿入されている。
このような構成とすることにより、万一、風路管10に異物が詰まるなどの不具合が生じた場合に、風路管10のみを交換することで、不具合を解消することができる。このため、筐体200と一体的に風路管10を構成する態様に較べて、より経済的に不具合を解消することができる。
なお、本実施形態における風路管10の内壁の概略構造は、挿入孔10dを除いて第1実施形態における風路管10の構造と同様である。このため、第1実施形態と同様に、万一、流入孔12から風路管10の内部に異物が浸入した場合であっても、エアフロセンサ50に到達することを抑制することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、図16に示すように、第2実施形態にて例示したバイパス流路30と、第3実施形態にて例示した排出路40とが組み合わせて形成されてもよい。
さらに、例えば、図17に示すように、第2実施形態にて例示したバイパス流路30と、変形例2にて例示した整流板60とが組み合わせて形成されてもよい。
また、上記した各実施形態では、筐体200のxy平面に沿う断面が円形である例について示したが、断面形状は円形に限定されるものではない。例えば、正方形や正六角形を採用することもできる。正方形および正六角形は、それぞれ4回対称、6回対称であり、いずれも回転対称形状を成す。筐体200のxy平面に沿う断面の回転対称性が高いほど、風力および風向の測定精度に対する方位依存性を小さくすることができる。このため、筐体200の断面形状は、円形であることが好ましい。
また、上記した各実施形態では、風路管10が水平部10bを有する例について示したが、必ずしも水平部10bを有している必要はない。例えば、図18に示すように、風路管10が、開口部11において、筐体200の外表面200aに対して斜めに形成されてもよい。この風路管10は、流入孔12からx方向に延設されつつ鉛直上方に向かって延び、延設上方に凸な形状を成して排気孔13に至るように形成されている。そして、風路管10のうち、最もz座標の大きな頂点に、エアフロセンサ50が取り付けられている。このような構成では、気体に含まれる異物がエアフロセンサ50に到達するためには、流入孔12から浸入した直後から、重力に逆らって運動しなければならない。逆にいえば、このような構成とすることにより、異物をエアフロセンサ50に到達させにくくすることができる。
また、上記した各実施形態では、エアフロセンサ50が筐体200の軸L上に配置される例について示したがこれに限定されない。エアフロセンサ50の取付位置が流入孔12よりも鉛直上方に位置していれば、エアフロセンサ50へ異物を到達しにくくする効果を奏することができる。
100・・・風向風速計
10・・・風路管
10a・・・斜面部
10b・・・水平部
11・・・開口部
12・・・流入孔
13・・・排気孔
50・・・エアフロセンサ

Claims (18)

  1. 両端に開口部(11)を有し、内部を気体が流通する風路管(10)と、
    前記風路管の内部に設けられ、前記気体の流速を検出するエアフロセンサ(50)と、を備える風向風速計であって、
    前記開口部は、前記気体の流入する流入孔(12)、および、前記気体が排出される排気孔(13)を有し、
    前記風路管は、前記エアフロセンサの取付位置が、前記流入孔よりも鉛直上方に位置するように形成されることを特徴とする風向風速計。
  2. 前記風路管は、前記エアフロセンサの取付位置が、前記排気孔よりも鉛直上方に位置するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の風向風速計。
  3. 前記排気孔は、鉛直方向において、前記エアフロセンサの取付位置と同一以上の高さに設けられ、
    前記風路管の内部において、前記エアフロセンサの取付位置よりも前記排気孔側に、前記気体の逆流を抑制するための逆流防止弁(70)を備えることを特徴とする請求項1に記載の風向風速計。
  4. 前記風路管は、前記流入孔および前記排気孔のそれぞれから、前記鉛直方向に直交する水平方向に延びる水平部(10b)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の風向風速計。
  5. 前記水平部は、前記鉛直方向に直交する水平面に射影した場合に、前記エアフロセンサの取付位置を頂点とする扇状を成すことを特徴とする請求項4に記載の風向風速計。
  6. 前記風路管は、前記エアフロセンサを経由するメイン流路(20)と、前記エアフロセンサを経由しないバイパス流路(30)とに分岐し、
    前記メイン流路および前記バイパス流路は、前記流入孔および前記排気孔を共有し、
    前記バイパス流路は、前記エアフロセンサよりも鉛直下方に位置することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の風向風速計。
  7. 前記バイパス流路の鉛直下側の底面(30a)は、前記流入孔から、前記メイン流路と前記バイパス流路との分岐点までの前記風路管の底面(10c)と面一であり、
    且つ、前記バイパス流路の路幅は、前記流入孔から、前記メイン流路と前記バイパス流路との分岐点までの前記風路管の路幅よりも小さく形成されることを特徴とする請求項6に記載の風向風速計。
  8. 前記風路管における前記流入孔と前記エアフロセンサの取付位置との間に、異物を排出するために、前記風路管に一端が開口して鉛直下向きに延びる排出路(40)を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の風向風速計。
  9. 前記風路管は、前記流入孔と前記エアフロセンサの取付位置との間に、鉛直上方に向かう斜面部(10a)を有し、
    前記排出路は、前記斜面部に一端が開口して形成されることを特徴とする請求項8に記載の風向風速計。
  10. 前記風路管の内部のうち、前記エアフロセンサの取付位置に対して、少なくとも前記流入孔側に、前記気体を整流する整流板(60)を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の風向風速計。
  11. 前記風路管は、前記鉛直方向に直交する水平面に射影した場合に直線状であり、
    前記エアフロセンサは前記風路管における長手方向の中央に位置するとともに、前記風路管が、前記エアフロセンサの取付位置を通り前記長手方向に直交する基準面に対して鏡映対称となることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の風向風速計。
  12. 前記エアフロセンサが取り付けられた前記風路管を複数有し、
    複数の前記風路管が、前記鉛直方向において互いにねじれの位置に配置されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の風向風速計。
  13. 前記エアフロセンサが取り付けられた前記風路管を2つ有し、
    2つの前記風路管は、重力に直交する水平面に射影した場合に、互いに直交することを特徴とする請求項12に記載の風向風速計。
  14. 前記風路管は、前記エアフロセンサとともに、鉛直方向を軸として回転可能とされていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の風向風速計。
  15. 両端の前記開口部が外表面(200a)に露出するように、前記風路管を保持する筐体(200)を備え、
    該筐体は、鉛直方向に延びる柱状を成し、且つ、鉛直方向に直交する断面が回転対称形状を成すことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の風向風速計。
  16. 前記筐体は、前記開口部の周辺領域が、該周辺領域を除く外表面に対して隆起して成ることを特徴とする請求項15に記載の風向風速計。
  17. 前記筐体は、前記開口部の周辺領域が、該周辺領域を除く外表面に対して陥没して成ることを特徴とする請求項15に記載の風向風速計。
  18. 前記風路管は前記筐体から取り外し可能とされていることを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の風向風速計。
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