JP2015086983A - カバー部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形されたバンプストッパキャップから金型を抜く作業を容易にする。【解決手段】懸架装置は、シリンダと、シリンダ内に収納されたピストンと、ピストンを支持するピストンロッドと、円筒状の側部110およびピストンロッドを貫通させる貫通孔を備えた覆い部を有して、シリンダの端部を覆うバンプストッパキャップ100と、を備える。バンプストッパキャップ100は、覆い部の内側面において、貫通孔に沿うように対向して配置され、この覆い部の軸方向に向かって突出する軸方向突出部140を備え、側部110の内側面のうち、貫通孔の中心を視点として第1軸方向突出部141と第2軸方向突出部142との間の領域に、この側部110の径方向に向かって突出する複数の径方向突出部130を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、カバー部材に関する。
ダンパ(懸架装置)は、ピストンから突出しているピストンロッドまわりに圧入されたバンプラバーや、ピストンにおけるピストンロッドが突出する側の端部において、ピストンロッドまわりを封止するシール部材を有する。また、ダンパは、ダンパが最も圧縮した状態にて、バンプラバーにより受ける荷重からシール部材を保護する構造として、バンプストッパキャップなどのカバー部材を有することがある。
例えば、特許文献1には、ショックアブソーバー用キャップにおける座金に対向する表面に、バウンドストッパーからの荷重が作用したときにシリンダの端部と当接する第1当接部と、座金の表面と当接する第2当接部とが形成された構成が記載されている。そして、第1当接部と第2当接部で荷重を分散して受けるため、キャップの変形や破損が防止されることが記載されている。また、特許文献1には、キャップの底部の内側表面に薄肉部や突条部が形成され、筒部の内周表面にリブが形成されることが記載されている。そして、シリンダがキャップに挿入された状態でリブの存在しない位置や薄肉部に間隙が生じ、キャップと座金との間に侵入した埃などを外部へ排出できるようになっていることが記載されている。
特開2001−50329号公報
一般に、バンプストッパキャップなどのカバー部材は、金型成形にて作成される。しかし、キャップの内側表面の形状によっては、成形後に金型をカバー部材から抜く作業が容易でなく、金型の摩耗や破損を招く恐れがあった。
本発明は、成形されたカバー部材から金型を抜く作業を容易にすることを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、シリンダと、前記シリンダ内に収納されたピストンと、前記ピストンを支持するとともに一部が前記シリンダから突出するピストンロッドと、円筒状の側部および当該側部の軸方向の一端側に設けられて前記ピストンロッドを貫通させる貫通孔を備えた覆い部を有して、前記シリンダの端部を覆うカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、前記覆い部の内側面において、前記貫通孔に沿うように対向して配置され、当該覆い部の軸方向に向かって突出する第1軸方向突出部および第2軸方向突出部と、前記側部の内側面のうち、前記貫通孔の中心を視点として前記第1軸方向突出部と前記第2軸方向突出部との間の領域に、当該側部の径方向に向かって突出する複数の径方向突出部と、を備えることを特徴とする、懸架装置である。
このような構成とすることにより、金型成形にてカバー部材が成形された際に、まず、第1軸方向突出部および第2軸方向突出部を含む部分を成形する金型をカバー部材から抜き取り、次に、径方向突出部を含む部分を成形する金型をスライドさせることにより径方向突出部を避けてカバー部材から抜き取ることが可能であり、成形されたカバー部材から金型を抜く作業が非常に容易となる。
本発明によれば、成形されたカバー部材から金型を抜く作業が容易となるカバー部材を提供することができる。
懸架装置の概略構成を示す図である。 減衰装置の概略構成を示す図である。 バンプストッパキャップ周辺の構成を説明するための図である。 バンプストッパキャップの概略構成を示す図であり、図4(a)はバンプストッパキャップの斜視図、図4(b)は図4(a)に示すVbからみた図である。 図4(b)の第1軸方向突出部および第2軸方向突出部の部分を拡大した図である。 溝部の構成を説明する図であり、図6(a)は溝部が設けられる領域を示す図、図6(b)は第1軸方向突出部の第1側面と第2軸方向突出部の第2側面とを結ぶ接線および第2軸方向突出部の第1側面と第1軸方向突出部の第2側面とを結ぶ接線を示す図である。 バンプストッパキャップの断面を示す図であり、図7(a)は断面の位置を示す図、図7(b)は図7(a)のVIIIb断面図、図7(c)は図7(a)のVIIIc断面図である。 側部の一部を拡大して示す拡大図である。 製造時のバンプストッパキャップを覆い部の反対側から見た状態を示す図である。 図9に示した金型の外し方を示す図であり、図10(a)は第1金型および第2金型が装着されている状態を示す図、図10(b)は図10(a)のIXb断面図、図10(c)は第1金型を外した状態を示す図、図10(d)は図10(c)のIXd断面図、図10(e)は第2金型の外し方を示す図、図10(f)は図10(e)のIXf断面図である。 径方向突出部と第2金型との関係を示す図であり、図11(a)は第2金型をスライドさせる前の状態を示し、図11(b)は第2金型をスライドさせた後の状態を示す図である。 図4(a)に示したバンプストッパキャップを図4(a)に示すVbからみた図である。 側部の内側表面に4個の径方向突出部を設けた構成例を示す図である。 側部の内側表面に3個の径方向突出部を設けた構成例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
[懸架装置1]
図1は、懸架装置1の概略構成を示す図である。
懸架装置1は、図1に示すように、後述する減衰装置70と、減衰装置70のシリンダ71やピストンロッド20の外側に配置されたスプリング30と、を備えている。ピストンロッド20は、円柱状の部材であり、円柱の中心線方向の一方の端部側に後述するピストン741(図2参照)が取り付けられ、中心線方向の他方の端部側にナット21が取り付けられている。以下、ピストンロッド20の円柱の中心線方向を、単に「中心線方向」と称す場合がある。
スプリング30は、両端に設けられる下スプリングシート31および上スプリングシート32に保持される。
懸架装置1は、上部に、車体に取り付けるためのボルト33を備え、下部に、車輪側取付部40を備えている。
また、懸架装置1は、シリンダ71から飛び出しているピストンロッド20の外周に圧入されたバンプラバー41と、シリンダ71およびピストンロッド20の外周を覆う蛇腹状のダストカバー50と、ピストンロッド20の上端部側において上下方向に配置されて振動を吸収する複数(本実施形態においては2個)のマウントラバー61と、を備えている。
図2は、減衰装置70の概略構成を示す図である。
減衰装置70は、図2に示すように、薄肉円筒状の外シリンダ711と、外シリンダ711内に収容される薄肉円筒状の内シリンダ712と、外シリンダ711における中心線方向の一方の端部を塞ぐ底蓋713と、を有するシリンダ71を備えている。
また、減衰装置70は、中心線方向に移動可能に内シリンダ712内に挿入された後述のピストン741と、ピストン741を支持するピストンロッド20と、ピストンロッド20をガイドするロッドガイド725と、を備えている。ピストン741は、内シリンダ712の内周に接触し、内シリンダ712内の液体(本実施形態ではオイル)が封入された空間を、ピストン741よりも中心線方向の一方の端部側の第1油室Y1と、ピストン741よりも中心線方向の他方の端部側の第2油室Y2とに区分する。
また、減衰装置70は、ピストンロッド20を摺動させるとともに、外シリンダ711における中心線方向の他方の端部に装着されたバンプストッパキャップ(カバー部材)100を備えている。なお、バンプストッパキャップ100については、後に詳述する。
さらに、減衰装置70は、バンプストッパキャップ100の内側に、シリンダ71内の液体の漏れやシリンダ71内への異物の混入を防ぐオイルシール729を備えている。また、減衰装置70は、内シリンダ712の端部に第1バルブ装置730を備え、ピストンロッド20の端部に配置された第2バルブ装置740を備えている。
シリンダ71において、内シリンダ712は、一方の端部が、第1バルブ装置730と底蓋713とを介して、外シリンダ711における中心線方向の一方の端部に支持されており、他方の端部が、ロッドガイド725にて支持されている。これらにより、内シリンダ712の外周と外シリンダ711の内周との間隙が中心線方向に一定となるように、内シリンダ712は、外シリンダ711と同心に配置される。
そして、内シリンダ712の外周と外シリンダ711の内周とで、リザーバ室Rを形成している。本実施形態の減衰装置70においては、このリザーバ室Rの内部を、オイルが封入された油室と、エア、不活性ガス等が封入されたガス室で区画している。第1バルブ装置730は、図2に示すように、バルブボディ731により第1油室Y1とリザーバ室Rとを区分する。
上記のように構成された懸架装置1は、シリンダ71に対するピストンロッド20の移動により伸縮する。そして、圧縮行程時および伸長行程時に、それぞれ減衰力を発生させる。ピストンロッド20が、シリンダ71に対して中心線方向の一方の端部側(図1、2においては下方)へ移動すると、ピストン741の移動で第1油室Y1内のオイルは加圧され、第2油室Y2およびリザーバ室Rに流入する。これらのオイルの流れが第2バルブ装置740および第1バルブ装置730の油路で絞られることにより、圧縮行程時の減衰力が得られる。
一方、ピストンロッド20が、シリンダ71に対して中心線方向の他方の端部側(図1、2においては上方)へ移動すると、その体積分のオイルが第1油室Y1に不足することにより負圧となる。これにより、第2油室Y2内のオイルおよびリザーバ室R内のオイルが第1油室Y1に流入する。これらのオイルの流れが第2バルブ装置740および第1バルブ装置730の油路で絞られることにより、伸張行程時の減衰力が得られる。
以上のように、懸架装置1は、縮み状態および伸び状態に変化し、スプリング30にて路面からの衝撃を吸収し、シリンダ71が内蔵する減衰装置70にてスプリング30の伸縮振動を制振することで、路面の凹凸を車体に伝えない緩衝装置としての機能と、車体を路面に対して押さえつける機能とを果たす。そして、懸架装置1は、車両の乗り心地や操縦安定性を向上させている。
[バンプストッパキャップ100周辺の構成]
図3は、バンプストッパキャップ100周辺の構成を説明するための図である。なお、図3は、図2に示す円(III)内の拡大図である。
上述のように、外シリンダ711のバンプラバー41側の端部には、バンプストッパキャップ100が装着される。図3に示すように、外シリンダ711において、バンプストッパキャップ100が装着された端部の内側には、ピストンロッド20をガイドするロッドガイド725、外シリンダ711および内シリンダ712(図2参照)内の液体の漏れやシリンダ71内への異物の混入を防ぐオイルシール729、およびオイルシール729を保護するエンドプレート728が設けられている。なお、ロッドガイド725、オイルシール729およびエンドプレート728は、外シリンダ711の内部に配置された状態で、外シリンダ711の外周を締める所謂かしめによって、外シリンダ711に対する位置が固定されている。
外シリンダ711は、円筒状の外シリンダ側部(側部)711Aと、外シリンダ側部711Aのピストンロッド20が突出する側の端部と外周が連続する略円環状の円環部(かしめ部)711Bとを有する。なお、円環部711Bの径方向における内側の端部を内周端711Cとし、かしめにより屈曲した部分を屈曲部711Dとする。
ロッドガイド725は、オイルシール729の下面を支持する支持部725A、およびオイルシール729のチェックリップ729F(後述)が接する段部725Bを有する。
オイルシール729は、略円環状をなすゴム製のオイルシール本体729Aと、略円環状をなす金属部材であり貫通孔にオイルシール本体729Aを保持する座金729Bと、リング状をなす金属部材であり、オイルシール本体729Aの一部をピストンロッド20に対して外周側から締め付けるように固定する締付リング729Cとを備える。
ここで、オイルシール本体729Aは、座金729Bに対して加硫接着により固定されている。
また、オイルシール本体729Aは、ピストンロッド20の外径に接し、ピストンロッド20に付着しているオイルを掻き落とすオイルリップ729D、およびピストンロッド20の外径に接し、埃等の侵入を防ぐダストリップ729Eを備える。さらに、図示の例においては、オイルシール本体729Aは、ロッドガイド725の段部725Bに接するチェックリップ729F、および外シリンダ側部711Aの内径に接する外周リップ729Gを備える。
エンドプレート728は、略円環状をなす金属部材であり、オイルシール729の座金729Bに対して中心線方向外側に設けられる。
このエンドプレート728は、オイルシール729が外シリンダ711の内周面にかしめられることにともない、オイルシール729の座金729Bが変形することを抑制する。また、エンドプレート728は、バンプストッパキャップ100を介してバンプラバー41(図1参照)により押圧されることにともない、ダストリップ729Eが損傷を受けることを抑制する。
[バンプストッパキャップ100]
図4は、バンプストッパキャップ100の概略構成を示す図である。なお、図4(a)はバンプストッパキャップ100の斜視図であり、図4(b)は図4(a)に示すVbからみた図である。
図4(a)に示すように、バンプストッパキャップ100は、略円筒状の側部110と、側部110の中心線方向におけるバンプラバー41(図1参照)側の端部に設けられて、この端部の開口部を覆う覆い部120とを有している。
このバンプストッパキャップ100は、合成樹脂(熱可塑性樹脂)を用いて成形される。より具体的には、バンプストッパキャップ100は、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリアミド、ポリアセタール等の汎用プラスチック、及び、ポリフタルアミド、PEEK等のエンジニアリングプラスチックによって成形される。
図4(a)に示すように、側部110は、略円筒状であり、その内径は、外シリンダ711の外周面(径方向の側面)が圧入可能な大きさに設定される。そして、側部110の中心線方向における端部であって、覆い部120(バンプラバー41)側とは反対側の端部は開口しており、その開口側から外シリンダ711が挿入される。
覆い部120は、略円形をした板状部材であり、その中央部には、ピストンロッド20を通すために、ピストンロッド20の中心線方向に貫通する貫通孔121が形成されている。
なお、図3に示すように、貫通孔121の中心線方向における端部であって、バンプラバー41側とは反対側の端部には、貫通孔121と覆い部120の内側表面とを結ぶテーパー面121Aが形成されている。
バンプストッパキャップ100に外シリンダ711が挿入された状態で、ピストンロッド20の中心線方向と、バンプストッパキャップ100の側部110の中心線方向および覆い部120(貫通孔121)の中心線方向とは一致する。
図4(b)に示すように、側部110の内側表面には、側部110の径方向に向けて突出する径方向突出部130が設けられている。また、覆い部120の内側表面には、側部110の中心線方向における端部であって、バンプラバー41側とは反対側の端部(図4(b)における紙面手前側)に向けて突出する軸方向突出部140が設けられている。
側部110に径方向突出部130を設けることにより、外シリンダ711をバンプストッパキャップ100に挿入した際に、外シリンダ711の外周面に径方向突出部130が接触するため、外シリンダ711の外周面と側部110との間に間隙を形成する。また、各径方向突出部130の径方向の高さを等しくすることにより、外シリンダ711の外周面と側部110の内側表面との間の距離を均等とし、シリンダ71の中心線方向とバンプストッパキャップ100の側部110の中心線方向とを一致させることができる。
また、覆い部120に軸方向突出部140を設けることにより、外シリンダ711をバンプストッパキャップ100に挿入した際に、シリンダ71に覆い部120と対峙して配置される部材に軸方向突出部140が接触するため、シリンダ71と覆い部120との間で間隙を形成する。この径方向突出部130および軸方向突出部140と、後述の溝部143とによって形成される間隙により、液体(オイルや水等)、埃あるいはエア等を流す流路が確保される。
なお、軸方向突出部140は、図4(b)に示すように、貫通孔121の縁に沿って設けられており、エンドプレート728の位置に対応している。軸方向突出部140の軸方向の高さは、外シリンダ711の厚さと略同一である。したがって、外シリンダ711をバンプストッパキャップ100に挿入した際に、軸方向突出部140がエンドプレート728に接触し、軸方向突出部140以外の覆い部120の内側表面が外シリンダ711の円環部711Bに接触する。
径方向突出部130および軸方向突出部140について、さらに詳細に説明する。
本実施の形態では、軸方向突出部140として、第1軸方向突出部141および第2軸方向突出部142が設けられる。図4(b)に示すように、第1軸方向突出部141および第2軸方向突出部142は、覆い部120の貫通孔121に沿うようにして配置されている。
また、第1軸方向突出部141と第2軸方向突出部142とは、覆い部120の中心(貫通孔121の中心)に対して点対称であると共に、覆い部120の一つの直径(図4(b)では一点鎖線で表示した直線L上の直径)に対して線対称となっている。すなわち、第1軸方向突出部141と第2軸方向突出部142とは、同一の形状であって、貫通孔121を挟んで対向する位置に設けられる。
図5は、図4(b)の第1軸方向突出部141および第2軸方向突出部142の部分を拡大した図である。
図5に示す例において、第1軸方向突出部141は、貫通孔121に沿って設けられている。貫通孔121の縁に形成されているテーパー面121Aは、第1軸方向突出部141に対応する部分において、第1軸方向突出部141の内側(貫通孔121側)の立ち上がり面を兼ねている。そして、第1軸方向突出部141には、他の立ち上がり面として、テーパー面121Aの反対側の立ち上がり面である外側側面141Aと、外側側面141Aの端部とテーパー面121A側との間の第1側面141Bおよび第2側面141Cとが形成されている。また、図5に示す第1軸方向突出部141において、図の上側に位置する側面を第1側面141B、下側に位置する側面を第2側面141Cとしている。
第2軸方向突出部142は、覆い部120の中心(図5では点C)に対して第1軸方向突出部141と点対称となるように構成される。すなわち、第2軸方向突出部142の内側(貫通孔121側)の立ち上がり面を兼ねるテーパー面121Aと共に、中心(点C)を挟んで、第1軸方向突出部141の外側側面141Aと第2軸方向突出部142の外側側面142Aとが対向するように設けられ、第1軸方向突出部141の第1側面141Bと第2軸方向突出部142の第1側面142Bとが対向するように設けられ、第1軸方向突出部141の第2側面141Cと第2軸方向突出部142の第2側面142Cとが対向するように設けられる。第1軸方向突出部141と点対称の位置関係となるため、図5に示す第2軸方向突出部142において、図の下側に位置する側凸部が第1側面142B、上側に位置する側凸部が第2側面142Cとなっている。
また、覆い部120の内側表面のうち、覆い部120の中心(貫通孔121の中心)を視点として第1軸方向突出部141と第2軸方向突出部142との間の領域には、溝部143(図4(b)参照)が設けられる。この溝部143は、覆い部120が側部110と接する位置から、上記の第1軸方向突出部141の第1側面141Bと第2軸方向突出部142の第2側面142Cとを結ぶ接線(同様に、第2軸方向突出部142の第1側面142Bと第1軸方向突出部141の第2側面141Cとを結ぶ接線)に対して直交する方向に伸びる溝である。この溝部143は、軸方向突出部140により覆い部120とシリンダ71との間に形成される間隙と同様に、液体やエア等を流す流路となる。
図6は、溝部143の構成を説明する図である。図6(a)は図4(b)に示したバンプストッパキャップ100において溝部143が設けられる領域を示す図である。図6(b)は第1軸方向突出部141の第1側面141Bと第2軸方向突出部142の第2側面142Cとを結ぶ接線および第2軸方向突出部142の第1側面142Bと第1軸方向突出部141の第2側面141Cとを結ぶ接線を示す図である。
図6(a)に示すように、溝部143は、覆い部120の中心(図6では点C)を視点として第1軸方向突出部141の第1側面141Bと第2軸方向突出部142の第2側面142Cとの間の領域E1(図中の破線で囲まれた領域)に設けられている。なお、図6に示すように、領域E1は、覆い部120の中心(点C)に対して点対称となる2箇所に存在している。また、図6(b)において、第1軸方向突出部141の第1側面と第2軸方向突出部142の第2側面とを結ぶ接線と、第2軸方向突出部142の第1側面と第1軸方向突出部141の第2側面とを結ぶ接線とが、太線Tで示されている。図6(b)に示す例において、上述した接線(太線T)に対して直交する方向は、図示の直線Lの方向と一致する。
図4(b)および図6(a)(b)に示す構成例において、溝部143は、一点鎖線で示した直線L上の直径に対して線対称となるように配置されているが、図示のような対称であることには限定しない。また、図示の構成例では、溝部143の全体が同じ幅で形成されているが、覆い部120の中心(貫通孔121の中心)から遠ざかるに伴って幅が狭くなるように形成しても良い。
次に、径方向突出部130について説明する。径方向突出部130は、図6に示すように、側部110の内側表面のうち、覆い部120の領域E1と接触する位置から側部110の中心線方向に沿って伸びる領域E2に設けられる。上記のように領域E1は覆い部120の中心(点C)に対して点対称となる2箇所に存在するので、領域E2も側部110の中心に対して点対称となる2箇所に存在する。図4(b)および図6に示す構成例では、一点鎖線で示した直線Lと側部110の内側表面とが交差する位置に、第1径方向突出部131が設けられている。また、一点鎖線で示した直線Lと側部110の内側表面とが交差する位置以外の位置に、第2径方向突出部132(132A、132B)が設けられている。
図4(b)および図6に示す構成例では、一点鎖線で示した直線Lに対して対称な位置に1対、第2径方向突出部132が設けられている。また、上記のように領域E2は側部110の中心に対して点対称となる2箇所に存在し、図4(b)および図6に示す構成例において、第1径方向突出部131および第2径方向突出部132は、各領域E2にそれぞれ設けられている。したがって、一方の領域E2の第1径方向突出部131と他方の領域E2の第1径方向突出部131とは、側部110の中心に対して点対称となるように配置される。同様に、一方の領域E2の第2径方向突出部132と他方の領域E2の第2径方向突出部132とは、側部110の中心に対して点対称となるように配置される。具体的には、一方の領域E2の第2径方向突出部132Aと他方の領域E2の第2径方向突出部132Aとが対向し、一方の領域E2の第2径方向突出部132Bと他方の領域E2の第2径方向突出部132Bとが対向する。
なお、図4(b)および図6に示す構成例では2個1対の第2径方向突出部132を示すために、各図の下側の領域E2における直線Lの左方に位置する第2径方向突出部132を第2径方向突出部132Aとし、直線Lの右方に位置する第2径方向突出部132を第2径方向突出部132Bとした。しかしながら、以下の説明において、これらの第2径方向突出部132A、132Bを特に区別する必要がない場合は、単に第2径方向突出部132として説明する。
次に、図7および図8を参照して、径方向突出部130(131、132)の構成を説明する。
図7は、バンプストッパキャップ100の断面を示す図である。図7(a)は断面の位置を示し、図7(b)は図7(a)のVIIIb断面図、図7(c)は図7(a)のVIIIc断面図である。
図7(b)、(c)に示すように、第1径方向突出部131は、側部110の内側表面において中心線方向と平行な方向に所定の長さを有している。そして、覆い部120側の端部に凹部130Dが形成されている。同様に、第2径方向突出部132も、側部110の内側表面において中心線方向と平行な方向に所定の長さを有し、覆い部120側の端部に凹部130Dが形成されている。
図3を参照して説明したように、外シリンダ711の端部には、所謂かしめによって円環部711Bが設けられている。このかしめを行うことによって、外シリンダ711の端部の屈曲部711Dは、径方向外側へ若干膨らんだ形状となっている。そこで、外シリンダ711がバンプストッパキャップ100に挿入された状態で外シリンダ711の端部の径方向外側への膨らみを受けられるように、径方向突出部130の端部に凹部130Dが設けられている。
図8は、図4(b)に示したバンプストッパキャップ100における側部110の一部を拡大して示す拡大図である。
図8において、側部110の表面における斜線を付した範囲が領域E2である。図8では省略されているが、領域E2は、図における破断部の右側にも覆い部120の領域E1と接する範囲にわたって設定されている。また、図示されていない、側部110の中心に対する点対称の位置にも、領域E1が存在することは上述の通りである。
図8に示すように、第1径方向突出部131および第2径方向突出部132は、バンプストッパキャップ100に外シリンダ711が挿入された状態で外シリンダ711の外周面に接触する接触面130Aと、側部110の内側表面から立ち上がる立ち上がり面130B、130Cとを有する。図8に示す例において、図の左側の立ち上がり面を立ち上がり面130B、右側の立ち上がり面を立ち上がり面130Cとしている。径方向突出部130(131、132)をこのように構成したことにより、外シリンダ711をバンプストッパキャップ100に挿入した状態で、側部110とシリンダ71との間に間隙が形成され、この間隙によって液体やエア等を流す流路が確保される。
本実施の形態において、径方向突出部130(131、132)の各立ち上がり面130B、130Cは、図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な方向(図中の直線Lの方向)、またはその方向よりも径方向突出部130(131、132)自身の側に向かう方向に沿って立ち上がる。図8を参照して具体的に説明する。
図8を参照すると、第1径方向突出部131の立ち上がり面130B、130Cは、いずれも図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な方向に沿って立ち上がっている。また、第2径方向突出部132の立ち上がり面130Cも同様に、図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な方向に沿って立ち上がっている。一方、第2径方向突出部132の立ち上がり面130Bは、図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な方向よりも第2径方向突出部132側に向かう方向に沿って立ち上がっている。
また、特に図示しないが、図8に示す側部110の破断部の右側に位置する第2径方向突出部132においても、立ち上がり面130B、130Cは、それぞれ、図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な方向、またはその方向よりも第2径方向突出部132側に向かう方向に沿って立ち上がる。なお、第1径方向突出部131の立ち上がり面130B、130Cにおいても、図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な方向よりも第2径方向突出部132側に向かう方向に沿って立ち上がる構成としても良い。
[バンプストッパキャップ100の製造方法]
次に、バンプストッパキャップ100の製造方法について説明する。
図9は、製造時のバンプストッパキャップ100を覆い部120の反対側から見た状態を示す図である。
本実施の形態におけるバンプストッパキャップ100は、金型成形にて作成される。図9において、バンプストッパキャップ100の内側表面を成形する金型が、破線で示されている。
図9に示すように、本実施の形態においてバンプストッパキャップ100を製造するために用いられる金型は、図6(b)に示した接線(太線T)に平行な境界で3分割されている。具体的には、金型は、バンプストッパキャップ100における覆い部120の中心線を含む第1金型151と、その外側に位置する第2金型152とからなる。第1金型151は、第1軸方向突出部141、第2軸方向突出部142および貫通孔121の縁のテーパー面121Aを含む範囲を成形する。第2金型152は、溝部143および径方向突出部130を含む範囲を成形する。すなわち、第2金型152のうち、バンプストッパキャップ100の側部110の内側表面に接する面は、図6(a)を参照して説明した領域E2と一致する。
[金型の外し方]
図10は、図9に示した本実施の形態で用いられる金型の外し方を示す図である。図10(a)は第1金型151および第2金型152が装着されている状態を示し、図10(b)は図10(a)のIXb断面図である。図10(c)は第1金型151を外した状態を示し、図10(d)は図10(c)のIXd断面図である。図10(e)は第2金型152の外し方を示し、図10(f)は図10(e)のIXf断面図である。
本実施の形態では、図10(a)(b)に示したように、第1金型151および第2金型152からなる金型を用いてバンプストッパキャップ100を成形した後、まず、図10(c)(d)に示すように、成形したバンプストッパキャップ100から第1金型151を抜き取る。この第1金型151の抜き取りは、第1金型151を、バンプストッパキャップ100における側部110(覆い部120)の中心線に沿って覆い部120とは反対の方向へ引き出すことによって行うことができる。
次に、第1金型151を抜き取ったことによって生じた空間を利用して、第2金型152をバンプストッパキャップ100から抜き取る。具体的には、まず、図10(e)(f)に示すように、第2金型152を、側部110および覆い部120における図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な直径に沿って、側部110の中心線へ向かう方向(図中の矢印方向)にスライドさせる。この後、第2金型152を、バンプストッパキャップ100における側部110の中心線に沿って覆い部120とは反対の方向へ引き出すことによって、バンプストッパキャップ100から抜き取る。
図7を参照して説明したように、径方向突出部130の覆い部120側の端部には、凹部130Dが形成される。そのため、金型成形において径方向突出部130を成形する第2金型152を、直接、側部110の中心線に沿って覆い部120とは反対の方向へ引き出そうとすると、第2金型152が径方向突出部130に引っ掛かってしまう。そこで、本実施の形態では、まず径方向突出部130の成形に寄与しない第1金型151を抜き取り、これによって生じた空間を利用して径方向突出部130を避けて、第2金型152を抜き取ることとした。
ここで、上記の手順で第2金型152をバンプストッパキャップ100から抜き取る場合、第2金型152を図10(e)(f)に示したようにスライドさせる際に、第2金型152が径方向突出部130や軸方向突出部140に引っ掛からないようにする必要がある。そのため、本実施の形態では、図4乃至図8を参照して説明したように径方向突出部130および軸方向突出部140の配置および形状を特定した。
図11は、径方向突出部130と第2金型152との関係を示す図である。図11(a)は第2金型152をスライドさせる前の状態を示し、図11(b)は第2金型152をスライドさせた後の状態を示す。
図8を参照して説明したように、径方向突出部130の立ち上がり面130B、130Cは、図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な方向、またはその方向よりも径方向突出部130自身の側に向かう方向に沿って立ち上がる。そのため、図10(e)(f)を参照して説明したように、第2金型152のスライド方向が図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な方向と一致するならば、第2金型152を図10(c)(d)の状態から図10(e)(f)の状態へスライドさせる際に、第2金型152の移動を妨げることがない。
また、図4(b)、図6および図7を参照して説明したように、溝部143は、図6(b)に示した接線(太線T)に対して直交する方向に、貫通孔121の周囲の第1軸方向突出部141および第2軸方向突出部142を含まない位置から側部110の内側表面に到達する位置まで伸びている。したがって、図6(b)に示した接線(太線T)に対して垂直な方向に第2金型152をスライドさせる際に、第2金型152の移動を妨げることがない。
[軸方向突出部140および径方向突出部130の配置と金型との関係]
ここで、軸方向突出部140および径方向突出部130の配置について、第1金型151および第2金型152を考慮した別の観点から説明する。
図12は、図4(a)に示したバンプストッパキャップ100を図4(a)に示すVbからみた図である。
図12に示す例では、覆い部120の円環形状の内側表面は、一点鎖線で示した直線Lと直交する境界により、貫通孔121を含む第1領域E11と、その外側に位置する1対の第2領域E12とに3分割されている。図示の例において、この第1領域E11と第2領域E12とを区切る境界は、図6(b)に示した接線(太線T)と平行である。また、第2領域E12の曲線部分は、図6(a)を参照して説明した領域E1の曲線部分と一致する。
上記のように設定された第1領域E11および第2領域E12において、第1領域E11には、第1軸方向突出部141、第2軸方向突出部142および貫通孔121の縁のテーパー面121Aが含まれる。また、第2領域E12には、溝部143が含まれる。さらに、側部110の内側表面のうち、第2領域E12と接触する位置から側部110の中心線方向に沿って伸びる領域(図8に示した領域E2に対応)には、径方向突出部130が設けられる。すなわち、第1領域E11は第1金型151により形成される領域に対応し、第2領域E12は第2金型152により形成される領域に対応する。
第1領域E11において、第1軸方向突出部141と第2軸方向突出部142とは、覆い部120の中心(点C)に対して点対称であると共に、覆い部120の一つの直径(図4(b)では一点鎖線で表示した直線L上の直径)に対して線対称となるように設けられる。また、第2領域E12において、溝部143は、第1領域E11と第2領域E12との境界に対して直交する方向(図示の直線Lの方向)に伸びる溝として設けられる。
以上、バンプストッパキャップ100の覆い部120の内側表面に、バンプストッパキャップ100を成形するために用いられる金型(第1金型151および第2金型152)に対応する領域(第1領域E11および第2領域E12)を想定し、これらの領域に基づいて本実施の形態における軸方向突出部140および径方向突出部130の配置を説明した。
以上のように、本実施の形態では、バンプストッパキャップ100の内側表面に形成される径方向突出部130および軸方向突出部140の位置および形状を特定したことにより、径方向突出部130を形成する第2金型152を外す際に、径方向突出部130を含む側部110の内側表面から第2金型152を容易に離間させることができる。また、第2金型152を図10(e)(f)に示したようにスライドさせた後に側部110の中心線に沿って引き出すことにより、径方向突出部130の覆い部120側の端部に設けられた凹部130Dに引っ掛かることなく、第2金型152をバンプストッパキャップ100から抜き取ることができる。
なお、径方向突出部130および第2金型152に対応する覆い部120の第2領域E12に設けられる軸方向突出部140の位置および形状は、第2金型152を図10(e)(f)に示したようにスライドさせる動きを妨げないものであれば良く、図4乃至図6に示した例には限定されない。例えば、第1軸方向突出部141と第2軸方向突出部142とを、覆い部120の一つの直径(図4(b)等において一点鎖線で表示した直線L上の直径)に対して線対称としたが、必ずしも第1軸方向突出部141と第2軸方向突出部142とが線対称に設けられることには限定しない。また、第1軸方向突出部141および第2軸方向突出部142の形状は、必ずしも同一でなくても良い。
また、径方向突出部130を形成しない第1金型151は、側部110の中心線に沿って直接引き出すことにより、バンプストッパキャップ100から抜き取ることができる。したがって、第1金型151に対応する覆い部120の第1領域E11に設けられる第1軸方向突出部141および第2軸方向突出部142は、第2領域E12に近接して第2金型152のスライドを妨げる位置に設けられるのでなければ良く、その具体的な位置および形状は、図4等に示した例に限定されない。また、溝部143および側部110の内側表面に設けられる径方向突出部130も、第2金型152のスライドを妨げる位置や形状でなければ良く、その具体的な位置および形状は、図4等に示した例に限定されない。
さらに、上記の実施の形態では、バンプストッパキャップ100の側部110における径方向突出部130が設けられる各領域E2に、それぞれ1個の第1径方向突出部131と2個の第2径方向突出部132とを設け、側部110の内側表面全体で6個の径方向突出部130を有しているが、径方向突出部130の数および配置は、上記の例には限定されない。径方向突出部130は、外シリンダ711をバンプストッパキャップ100に挿入した状態で、側部110とシリンダ71との間に均一な間隙が形成されるようにシリンダ71を支持するものであれば良い。
図13は、側部110の内側表面に4個の径方向突出部130を設けた構成例を示す図であり、図14は、側部110の内側表面に3個の径方向突出部130を設けた構成例を示す図である。
図13に示す構成では、図4に示した上記実施の形態の構成における径方向突出部130のうち、第2径方向突出部132に対応するもののみが設けられている。すなわち、側部110の各領域E2(図13中、太線で記載)において、一点鎖線で示した直線Lから外れた位置に2個ずつ、合計で4個の径方向突出部130が設けられている。
図14に示す構成では、側部110に設定される2箇所の領域E2(図14中、太線で記載)のうち、一方には図4に示した上記実施の形態の構成における径方向突出部130のうち、第1径方向突出部131に対応するもののみが設けられ、他方には第2径方向突出部132に対応するもののみが設けられている。すなわち、一方(図中上側)の領域E2では、一点鎖線で示した直線Lと側部110の内側表面が交差する位置に1個、他方(図中下側)一点鎖線で示した直線Lから外れた位置に2個、合計で3個の径方向突出部130が設けられている。
この他、第2径方向突出部132は、上記の各構成例のように1対のみに限定されず、2対以上設けても良い。また、第2径方向突出部132は、図4(b)、図6、図9等に示した直線Lと側部110の内側表面とが交差する位置以外の位置に設けられれば良いので、直線Lに対して非対称な位置に設けても良い。さらに、第2径方向突出部132は、必ずしも2個1組でなくても良く、一つの領域E2に1個あるいは3個の第2径方向突出部132を設ける構成としても良い。
なお、上記の説明においては、減衰装置70のシリンダ71として、外シリンダ711と内シリンダ712とを備える二重管に、バンプストッパキャップ100を用いることを説明した。しかしながら、本実施の形態のバンプストッパキャップ100は、三重管等他の構成からなるシリンダに設けても良い。
1…懸架装置、20…ピストンロッド、30…スプリング、41…バンプラバー、70…減衰装置、71…シリンダ、100…バンプストッパキャップ、110…側部、120…覆い部、130…径方向突出部、131…第1径方向突出部、132…第2径方向突出部、140…軸方向突出部、141…第1軸方向突出部、142…第2軸方向突出部、143…溝部、151…第1金型、152…第2金型

Claims (5)

  1. シリンダと、
    前記シリンダ内に収納されたピストンと、
    前記ピストンを支持するとともに一部が前記シリンダから突出するピストンロッドと、
    円筒状の側部および当該側部の軸方向の一端側に設けられて前記ピストンロッドを貫通させる貫通孔を備えた覆い部を有して、前記シリンダの端部を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は、
    前記覆い部の内側面において、前記貫通孔に沿うように対向して配置され、当該覆い部の軸方向に向かって突出する第1軸方向突出部および第2軸方向突出部と、
    前記側部の内側面のうち、前記貫通孔の中心を視点として前記第1軸方向突出部と前記第2軸方向突出部との間の領域に、当該側部の径方向に向かって突出する複数の径方向突出部と、
    を備えることを特徴とする、懸架装置。
  2. 前記第1軸方向突出部および前記第2軸方向突出部は、前記覆い部の前記貫通孔の中心に対して点対称となる形状であって、当該第1軸方向突出部は、当該貫通孔の外周から前記側部へ向かって伸びる第1側面および第2側面を有し、当該第2軸方向突出部は、当該貫通孔の中心に対して当該第1軸方向突出部の第1側面と点対称となる位置に第1側面を有し、かつ当該貫通孔の中心に対して当該第1軸方向突出部の第2側面と点対称となる位置に第2側面を有し、
    前記径方向突出部は、前記第1軸方向突出部の前記第1側面と前記第2軸方向突出部の前記第2側面とを結ぶ接線に対して垂直または垂直よりも当該径方向突出部側に向かって立ち上がる径方向側面を備えることを特徴とする、請求項1に記載の懸架装置。
  3. 前記径方向突出部は、
    前記側部の軸方向に沿って伸び、
    前記覆い部側に形成された凹部を有すること
    を特徴とする、請求項1に記載の懸架装置。
  4. 複数の前記径方向突出部は、前記覆い部の前記貫通孔の中心に対して点対称に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の懸架装置。
  5. 前記覆い部の内側面のうち、前記貫通孔の中心を視点として前記第1軸方向突出部と前記第2軸方向突出部との間の領域に、当該覆い部が前記側部と接する位置から、当該第1軸方向突出部の前記第1側面と当該第2軸方向突出部の前記第2側面とを結ぶ接線に対して垂直な方向に伸びる溝部を、さらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の懸架装置。
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