JP2015086310A - インクジェット記録用インク、インク収容容器、インクジェット記録装置、記録物の製造方法、記録物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも水、水溶性溶剤、顔料、及びリン酸基を含む共重合体を有するインクジェット記録用インクにおいて、リン酸基を含む共重合体が(メタ)アクリル酸のエステル部にリン酸基を有する構造単位と、グリセリンエステル基を有する構造単位と、脂肪族又は芳香族のエステル基とを有する構造単位を少なくとも有するインクジェット記録用インク。
【選択図】なし
Description
一方、特許文献2には、本発明における(式5)、(式6)、(式7)を使用した共重合体または、(式5)、(式6)、(式8)を使用した共重合体の例示はなく、水溶性の多価金属塩の含有率が低い普通紙における画像濃度向上効果、裏抜け低減効果、及び顔料分散安定性向上に対する効果は記載されていない。
また、特許文献3には、ポリマーの疎水性構造単位として、本発明の(式8)が例示されているが、本発明の(式5)及び(式6)のモノマー併用した際の画像濃度向上効果は記載されていない。
特許文献1、2及び3の方法において、高い画像濃度、低い裏抜け濃度と顔料分散体及びインクとしての顔料の分散安定化の両立は達成できていない。
すなわち、本発明は、普通紙においても高い画像濃度が得られ、裏抜けが低減され、顔料分散体及びインクとしての顔料の分散安定性が良好な、インクジェット記録用インクを提供することを目的とする。
(式1)のリン酸基は、親水性を示すが、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオンといったイオンと反応し、疎水化する特徴を持つ。そのため、リン酸基を含む共重合体を顔料分散剤として用いたインクジェット記録用インクは、水溶性の多価金属塩を含む記録媒体に使用すると、顔料に吸着した顔料分散剤が記録媒体から溶出してくる多価の金属イオンと反応して疎水化することで、顔料の凝集が起こる。その結果、顔料の紙中への浸透が抑制されて高い画像濃度と低い裏抜け濃度を得ることができる。
しかし、水溶性の多価金属塩を含まないPPC普通紙においては、記録媒体から溶出してくる金属イオンの量が少なく、顔料の凝集による画像濃度向上及び裏抜け濃度低減の効果は不十分であった。
1.(式2)の導入により、共重合体の水への親和性が高くなり、共重合体及び顔料分散体の増粘が生じにくくなった。そのため、(式1)の導入量を増やし、金属イオンとの反応性を上げることができた。
2.(式2)の導入により、共重合体の水溶性溶剤への親和性が高くなり、インクにした時の初期粘度を低く抑えることができ、さらに、インクの保存安定性を向上させることもできた。
3.(式3)または(式4)の導入により、共重合体の顔料への吸着力が向上し、共重合体が金属イオンと反応した時に、顔料が凝集し易くなった。その結果、画像濃度が向上し、裏抜けが低減した。
本発明で使用されるリン酸基を含む共重合体は、(式1)で表される構造単位と、(式2)で表わされる構造単位と(式3)または(式4)で表される構造単位を少なくとも含むものであり、(式5)、(式6)及び(式7)または(式8)のモノマーを少なくとも、出発物質として合成され、前記共重合体のリン酸基の一部または全部が、アルカリ金属または有機アミンから選択される塩基で中和されていることが好ましい。
中和剤の添加方法としては、例えば、上記の製造方法により得られたリン酸基を含む共重合体と中和剤を溶液中で混合する方法が挙げられる。前記リン酸基を含む共重合体を有機溶剤または水に溶かし、その溶液に直接中和剤を添加するか、中和剤を有機溶剤または水に溶かした溶液を添加、撹拌する。その後、溶媒を除去することでリン酸基の一部または全部が中和された共重合体が得られる。
重合反応の終了後、反応溶液から再沈殿、溶媒留去等の従来公知の方法により、生成したリン酸基を含む共重合体を単離することができる。また、再沈殿を繰り返したり、膜分離、クロマトグラフ法、抽出法等により、未反応のモノマーや低分子量成分を除去してリン酸基を含む共重合体を精製することができる。
詳細は実施例にて記載する。
尚、本発明においては、リン酸基の一部または全部が中和された共重合体もリン酸基を含む共重合体と称する。
前記リン酸基を含む共重合体にその他のモノマー成分を追加しても良い。
(式7)の例としては、(式7−1)、(式7−2)のモノマーが挙げられる。
(式8)の例としては、(式8−1)、(式8−2)のモノマーが挙げられる。
ラジカル重合開始剤としては、一般に用いられているものなら使用可能で、具体的には、パーオキシケタール、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、パーオキシエステル、シアノ系のアゾビスイソブチロニトリル、アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、アゾビス(2,2’−イソバレロニトリル)、非シアノ系のジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート等が挙げられる。分子量の制御がしやすく、分解温度の低い有機過酸化物やアゾ系化合物が好ましく、特にアゾ系化合物がより好ましい。重合開始剤の使用量は、重合性単量体の総質量に対して、1〜10質量%が好ましい。
また、リン酸基を含む共重合体の分子量を調整するために、メルカプト酢酸、メルカプトプロピオン酸、2−プロパンチオール、2−メルカプトエタノール、チオフェノール、ドデシルメルカプタン、1−ドデカンチオール、チオグリセロール等の連鎖移動剤を重合系に適量添加してもよい。
好ましい重合温度は50〜150℃であり、好ましい重合時間は3〜48時間である。
(式5−2)のモノマーは、2−アクロイロキシエチルアシッドホスホエートを示す。2−アクロイロキシエチルアシッドホスホエートは、共栄社化学工業社で「ライトアクリレートP−1A」の製品名で市販されており入手可能である。
(式5−3)のモノマーは、アシッドホスホキシポリオキシエチレングリコールメタクリレートを示す。
(式5−4)のモノマーは、アシッドホスホキシポリオキシプロピレングリコールメタクリレートを示す。
(式5−5)のモノマーは、アシッドホスホキシポリ(オキシエチレンオキシプロピレン)グリコールメタクリレートを示す。
(式5−3)、(式5−4)のモノマーは、ユニケミカル株式会社ホスマーPE、ホスマーPPの製品名で市販されており入手可能である。(式5−5)のモノマーは、特表2003−506536に記載されている従来公知の化合物であり、本案件においては、便宜的に、ホスマーPEPと呼ぶことにする。
前記リン酸基を含む共重合体を構成する(式1)のMが水素原子またはカリウム原子またはナトリウム原子であることが好ましい。Mが水素原子またはカリウム原子またはナトリウム原子であると画像濃度が向上する。これは、インクの水分蒸発時にリン酸基のカウンターイオンがカリウムイオンまたはナトリウムイオンであると、顔料がより凝集しやすくなるためと推定される。
また、リン酸基を含む共重合体を構成する(式1)のMについて、共重合体中のMの総数に対する水素原子の割合が0%〜40%であることが好ましい。リン酸基を含む共重合体を構成する(式1)のMについて、共重合体中のMの総数に対する水素原子の割合が0%〜40%であると顔料分散体及びインクの保存安定性が向上する。分散体中及びインク中で顔料は、リン酸基のマイナス電荷同士の斥力で分散状態を保っている。従って、Mが金属原子または有機アミンである方が、顔料同士の反発が強くなり分散が安定化すると推察される。
前記中和処理して得られたポリマーにおけるリン酸基の中和率は、本発明においては、下記の方法により求めた値を中和率と定義し、実際に、共重合体中のプロトンが、金属イオンや有機アンモニウムイオンで置換されている割合とは異なる。
式(5)で表される化合物をモノマー1とすると、
中和率X(%)=(添加した塩基のモル数×塩基の陽イオンの価数)
÷(ポリマーに含有するモノマー1のモル数×2)×100
添加した塩基のモル数=塩基の添加量Yg÷塩基の分子量
ポリマーに含有するモノマー1のモル数
=モノマー1の仕込み量Zg÷モノマー1の分子量
従って、中和率X%を得るために必要な塩基の量は
塩基の添加量Yg=中和率X(%)×(モノマー1の仕込み量Zg×2)
×塩基の分子量÷(塩基の陽イオン価数×100×モノマー1の分子量)
となる。
また、(式2)構成単位の構成比率は、共重合体質量に対し、10質量%〜35質量%が好ましい。10質量%以上であると、分散体及びインクの粘度が低くなり、35質量%以下であると画像濃度向上の効果が明確に表れる。
さらに、(式3)または(式4)構成単位の構成比率は、共重合体質量に対し、10質量%〜60質量%が好ましく、50質量%〜60質量%がより好ましい。50質量%以上であると、分散体及びインクの保存安定性が向上し、60質量%以下であると画像濃度向上の効果が明確に表れる。
本発明で使用されるリン酸基を含む共重合体を顔料の分散剤として使用すれば更に、普通紙における画像濃度を向上させることができる。さらに、水溶性溶剤が20質量%以上の溶剤リッチなインクでの保存安定性に一層の向上が見られる。
本発明で使用される水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることができる。
水の含有量は、インク総量に対して20〜60質量%が好ましい。
本発明で使用される水溶性溶剤は、インク組成物において、保湿効果の付与による吐出安定化の向上に必要である。含有量は、インク総量に対して10〜50質量%が好ましい。前記含有量が10質量%以上であると、インクが水分蒸発しにくくなり、インクジェット記録装置内のインク供給系でのインクの水分蒸発が抑制され、インク詰まり等が起きにくくなる。前記含有量が50質量%未満であると、顔料や樹脂等の固形分を多く含んでいても、インク粘度が低く抑えられ、高い画像濃度を得ることができる。
これらの水溶性溶剤は、単独または2種類以上混合して使用することができる。 上記の中でも、1,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、トリエチレングリコールおよび/またはグリセリンを含むことが水分蒸発による吐出不良を防止する上で優れた効果が得られる。特にグリセリンを含むことが好ましい。
本発明で用いられる顔料の前記記録用インクにおける含有量は、0.1質量%以上、20.0質量%以下が好ましい。顔料の体積平均粒子径(D50)は、150nm以下が好ましい。
ここで、前記顔料の体積平均粒子径(D50)は、23℃、55%RHの環境下において、日機装株式会社製マイクロトラックUPAで動的光散乱法により測定したものである。
これらの顔料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機顔料、および有機顔料のいずれであってもよい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アゾ顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、などが挙げられる。前記多環式顔料としては、例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料、ローダミンBレーキ顔料、などが挙げられる。前記染料キレートとしては、例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート、などが挙げられる。
前記カーボンブラックとしては、ファーネス法、チャネル法で製造されたカーボンブラックで、一次粒径が、15nm〜40nm、BET法による比表面積が、50m2/g〜300m2/g、DBP吸油量が40ml/100g〜150ml/100g、揮発分が0.5%〜10%、pH値が2〜9を有するものが好ましい。
前記カーボンブラックとして市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、No.2300、No.900、MCF−88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B(いずれも、三菱化学株式会社製);Raven700、同5750、同5250、同5000、同3500、同1255(いずれも、コロンビア社製);Regal400R、同330R、同660R、Mogul L、Monarch700、同800、同880、同900、同1000、同1100、同1300、Monarch1400(いずれも、キャボット社製);カラーブラックFW1、同FW2、同FW2V、同FW18、同FW200、同S150、同S160、同S170、プリンテックス35、同U、同V、同140U、同140V、スペシャルブラック6、同5、同4A、同4(いずれも、デグッサ社製)などが挙げられる。
なお、イエロー顔料として、ピグメントイエロー74、マゼンタ顔料として、ピグメントレッド122、ピグメントバイオレッド19、シアン顔料として、ピグメントブルー15:3を用いることにより、色調、耐光性が優れ、バランスの取れたインクを得ることができる。
更に本発明で使用される顔料は、分散剤等の界面活性剤や樹脂で被覆したグラフト処理やカプセル化処理した物を使用することも可能であるが、本発明の化合物を分散剤に使用した方がより好ましい。
また効果を損なわない範囲で上述した顔料を併用してもよい。
本発明のインクジェット記録用インクの組成分に用いられるその他の成分としては特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができる。その他の成分としては、例えば、分散剤、pH調整剤、水分散性樹脂、防腐防黴剤、キレート試薬、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
前記分散剤としては、本発明のリン酸基を含む共重合体が好ましいが、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤等の種々の界面活性剤や高分子型の分散剤も挙げられる。これらは1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ロジン酸石鹸、ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコール硫酸エステル塩、アルキルフェノール型燐酸エステル、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、アルキル型燐酸エステル、アルキルアリルスルホン塩酸、ジエチルスルホ琥珀酸塩、ジエチルヘキシルスルホ琥珀酸塩、ジオクチルスルホ琥珀酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、2−ビニルピリジン誘導体、ポリ−4−ビニルピリジン誘導体等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、次のようなものが挙げられる。
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアリルキルアルキルエーテル等のエーテル系界面活性剤;
ポリオキシエチレンオレイン酸、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等のエステル系界面活性剤;
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等のアセチレングリコール系界面活性剤等が例示される。
前記pH調整剤としては、調合されるインクジェット用インクに悪影響を及ぼさずにpHを8.5〜11、好ましくはpHを9〜11に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アルコールアミン類、アルカリ金属元素の水酸化物、アンモニウムの水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、などが挙げられる。前記pHが8.5未満および11を超えるとインクジェットのヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きく、インクの変質や漏洩、吐出不良などの不具合が生じることがある。8.5未満の時には、インク保管中にインクpHが低下して高分子微粒子が粒子径の増大により凝集することがある。
前記pHは、例えば、pHメータHM−30R(TOA−DKK社製)により測定することができる。
前記水分散性樹脂としては、造膜性(画像形成性)に優れ、かつ高撥水性、高耐水性、高耐候性を備えて、高耐水性で高画像濃度(高発色性)の画像記録に有用である。
前記水分散性樹脂の具体例としては、縮合系合成樹脂、付加系合成樹脂、天然高分子化合物などが挙げられる。
前記縮合系合成樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリ(メタ)アクリル樹脂、アクリル−シリコーン樹脂、フッ素系樹脂などが挙げられる。前記付加系合成樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルエステル系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、不飽和カルボン酸系樹脂などが挙げられる。前記天然高分子化合物としては、例えば、セルロース類、ロジン類、天然ゴムなどが挙げられる。
この中でも、特にポリウレタン樹脂微粒子、アクリル−シリコーン樹脂微粒子およびフッ素系樹脂微粒子が好ましい。
ここで、前記水分散性樹脂の体積平均粒子径(D50)は、23℃、55%RHの環境下において、日機装株式会社製マイクロトラックUPAで動的光散乱法により測定したものである。
また、前記水分散性樹脂のガラス転移温度が−40℃以下になると樹脂皮膜の粘稠性が強くなり印字物にタックが生じるため、ガラス転移温度が−30℃以上の水分散性樹脂であることが好ましい。 前記水分散性樹脂の前記インクジェット用インクにおける含有量は、固形分で1〜15質量%が好ましく、2〜7質量%がより好ましい。
前記防腐防黴剤としては、例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、等が挙げられる。
前記キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等がある。
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、などが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
本実施形態のインクジェット用インクは、水、水溶性溶剤、顔料、及びリン酸基を含む共重合体、更に必要に応じて他の成分を水性媒体中に分散又は溶解し、更に必要に応じて攪拌混合して製造する。
前記分散は、例えば、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシャイカー、超音波分散機等により行うことができ、攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行うことができる。
本発明のインクジェット記録用インクは、顔料と水と前記リン酸基を含む共重合体とから構成される顔料の水分散液と、水と、水溶性溶剤とを混合してなることが好ましい。
前記インクジェット用インクの25℃での粘度は3mPa・s〜20mPa・sが好ましい。前記インク粘度が3mPa・s以上とすることによって、印字濃度や文字品位を向上させる効果が得られる。一方、インク粘度を20mPa・s以下に抑えることで、吐出性を確保することができる。
前記粘度は、例えば、粘度計(RL−550、東機産業株式会社製)を使用して、25℃で測定することができる。
前記インクジェット用インクの表面張力としては、25℃で、40mN/m以下が好ましい。前記表面張力が、40mN/mを超えると、記録用メディア上のインクのレベリングが起こり難く、乾燥時間の長時間化を招くことがある。
本発明のインク収容容器は、インクを収容するインク収容部を備え、前記インク収容部に収容されたインクが本発明のインクジェット記録用インクであり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材を構成することもできる。
前記容器としては、その形状、構造、大きさ、材質に特に制限無く、目的に応じて適宜選択できる。例として、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルムなどで形成されたインク袋を少なくとも有するものなどが好適に挙げられる。
インク収容容器200は、図1に示すように、インク注入口242からインク収容部241内に充填され、排気した後、該インク注入口242は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置に供給される。インク収容部241は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク収容部241は、図2に示すように、通常、プラスチックス製のカートリッジケース244内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
本発明のインクジェット記録装置は、インクをインクジェットヘッドを用いて記録媒体に情報または画像を記録するインクジェット記録装置であり、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば刺激発生手段、制御手段等を有してなる。
本発明のインクを用いたインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば刺激発生工程、制御工程等を含む。
前記インクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
前記インク飛翔手段は、前記本発明のインクジェット記録用インクに、刺激を印加し、該インクジェット記録用インクを飛翔させて画像を形成する手段である。該インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズル、などが挙げられる。
なお、前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
図3は、本発明のインクジェット記録装置の一例を示す斜視図である。
図3に示すインクジェット記録装置は、装置本体101と、装置本体101に装着した用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103と、装置本体101の前面112の一端部側には、前面112から前方側に突き出し、上カバー111よりも低くなったインク収容容器装填部104とを有する。インク収容容器装填部104の上面には、操作キーや表示器などの操作部105が配置されている。インク収容容器装填部104は、インク収容容器200の脱着を行うための開閉可能な前カバー115を有している。
キャリッジ133には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド134を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
この給紙部から給紙された用紙142を記録ヘッド134の下方側で搬送するための搬送部として、用紙142を静電吸着して搬送するための搬送ベルト151と、給紙部からガイド145を介して送られる用紙142を搬送ベルト151との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ152と、略鉛直上方に送られる用紙142を略90°方向転換させて搬送ベルト151上に倣わせるための搬送ガイド153と、押さえ部材154で搬送ベルト151側に付勢された先端加圧コロ155とが備えられる。
両面給紙ユニット181は、搬送ベルト151の逆方向回転で戻される用紙142を取り込んで反転させて再度カウンタローラ152と搬送ベルト151との間に給紙する。なお、両面給紙ユニット181の上面には手差し給紙部182が設けられている。
なお、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
本発明のインクジェット記録装置は、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、などに特に好適に適用することができる。
本発明の記録物の製造方法は、インクをインクジェットヘッドから吐出させて記録媒体に記録を行う工程を有し、前記インクが本発明のインクジェット記録用インクである。本発明のインクジェット記録装置により製造することができる。
本発明の記録物は、インクを用いて記録媒体に情報または画像が記録されている記録物であって、前記インクが本発明のインクジェット記録用インクである。
すなわち、本発明の記録物は、本発明のインクジェット記録用インクにより記録された画像を記録媒体(記録メディア)上に有してなる。
合成された共重合体の10質量%水溶液または10質量%水分散液の粘度測定は回転粘度計(TV−22形粘度計・コーンプレートタイプ、東機産業株式会社製)を用いて行った。この時の測定温度は、25.0℃とした。具体的な操作を以下に示す。共重合体の10質量%水溶液または10質量%水分散液を1.1mL採取し粘度計のサンプルカップに入れた。サンプルカップを粘度計本体に取り付けて1分間静置した後、粘度計のローターを回転し、1分後の値を読み取った。
共重合体化合物の合成方法を以下に示す。なお、各共重合体の構成比等については、表1にまとめて記載した。
(合成例1)
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);6.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);2.0g、StA(ステアリルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて15時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体1を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は15.2mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、75℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて3時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体2を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は3.8mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);1.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体3を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.1mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体4を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.3mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);11.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);2.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、75℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて3時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体5を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は3.8mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);13.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);4.0g、StA(ステアリルアクリレート);3.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体6を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.0mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);11.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);2.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体7を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.2mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);11.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);2.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて48時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体8を合成した。得られた共重合体の10質量%水分散液の粘度32.2mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);13.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);4.0g、StA(ステアリルアクリレート);3.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて24時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体9を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は28.3mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);11.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);2.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて24時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体10を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は28.0mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて48時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体11を合成した。得られた共重合体の10質量%水分散液の粘度は31.1mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);1.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて24時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体12を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は29.5mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて24時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体13を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は28.3mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化ナトリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体14を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.1mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化リチウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体15を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.1mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);1.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StA(ステアリルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、75℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて3時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体16を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は3.8mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);13.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);4.0g、StA(ステアリルアクリレート);3.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて48時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体17を合成した。得られた共重合体の10質量%水分散液の粘度は33.3mPa・sであった。
ライトアクリレートP−1A(2−アクロイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、StM(ステアリルメタクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体18を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は10.5mPa・sであった。
(合成例19)
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、75℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて3時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体19を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は3.7mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);1.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体20を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.2mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体21を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.1mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);11.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);2.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、75℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて3時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体22を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は3.8mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);13.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);4.0g、BzA(ベンジルアクリレート);3.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体23を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.0mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);11.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);2.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体24を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.2mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);11.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);2.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて48時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体25を合成した。得られた共重合体の10質量%水分散液の粘度31.9mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);13.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);4.0g、BzA(ベンジルアクリレート);3.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて24時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体26を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は28.0mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);11.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);2.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて24時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体27を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は28.5mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて48時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体28を合成した。得られた共重合体の10質量%水分散液の粘度は31.1mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);1.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて24時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体29を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は28.3mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて24時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体30を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は28.0mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化ナトリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体31を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.2mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化リチウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体32を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.1mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);3.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、DMEA(ジメチルエタノールアミン)を加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体33を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.2mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);1.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);7.0g、BzA(ベンジルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、75℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて3時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体34を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は3.6mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);13.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);4.0g、BzA(ベンジルアクリレート);3.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、50℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて48時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体35を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は32.0mPa・sであった。
ライトアクリレートP−1A(2−アクロイロキシエチルアシッドホスホエート);6.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);2.0g、BzM(ベンジルメタクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、60℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて15時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体36を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は11.0mPa・sであった。
ホスマーPE(アシッドホスホキシポリオキシエチレングリコールメタクリレート(式5−3));6.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);2.0g、BzA(ベンジルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、60℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて15時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体37を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は13.5mPa・sであった。
ホスマーPP(アシッドホスホキシポリオキシプロピレングリコールメタクリレート(式5−4));6.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);2.0g、BzA(ベンジルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、60℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて15時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体38を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は15.7mPa・sであった。
ホスマーPEP(アシッドホスホキシポリ(オキシエチレンオキシプロピレン)グリコールメタクリレート(式5−5));6.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);2.0g、BzA(ベンジルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、60℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて15時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体39を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は20.0mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);6.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);2.0g、BzA(ベンジルアクリレート);12.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、60℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて15時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、50%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が50%中和された共重合体40を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は10.5mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);6.0g、StA(ステアリルアクリレート);14.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体41を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は4.0mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);6.0g、BzA(ベンジルアクリレート);14.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて5時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体42を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は6.0mPa・sであった。
GLM(グリセリンメタクリレート);6.0g、StA(ステアリルアクリレート);14.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて10時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、共重合体43を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は10.5mPa・sであった。
GLM(グリセリンメタクリレート);6.0g、BzA(ベンジルアクリレート);14.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて10時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、共重合体44を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は9.8mPa・sであった。分子量10000。
MAA(メタクリル酸);6.0g、StA(ステアリルアクリレート);14.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて10時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、酸基が100%中和された共重合体45を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は19.8mPa・sであった。
MAA(メタクリル酸);6.0g、BzA(ベンジルアクリレート);14.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて10時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、酸基が100%中和された共重合体46を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は20.2mPa・sであった。
ホスマーM(2−メタクイロキシエチルアシッドホスホエート);6.0g、MAA(メタクリル酸);14.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて10時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、リン酸基が100%中和された共重合体47を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は11.5mPa・sであった。
スチレン;10.0g、GLM(グリセリンメタクリレート);10.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて10時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、共重合体48を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は13.0mPa・sであった。
スチレン;10.0g、MAA(メタクリル酸);14.0g、エタノール;113.0gを4つ口フラスコに入れて攪拌し、均一溶液とした。この溶液に30分間窒素を吹き込んだ後、65℃でアゾビスイソブチロニトリル;1.33gを加えて10時間重合反応させた。重合液をエバポレーターにより脱溶媒した粘調物をアセトン中に加えて固形物を回収した。得られた共重合体を水で希釈しながら、100%酸中和を達成するように、水酸化カリウムを加え、3日間透析膜精製し、さらに、固形分濃度が10質量%になるように、水で濃度調整した。このようにして、酸基が100%中和された共重合体49を合成した。得られた共重合体の10質量%水溶液の粘度は12.6mPa・sであった。
各料分散体の調製を以下により行った。各顔料分散体の処方については、表2にまとめて記載した。
(顔料分散体調製例1):ブラック顔料分散体1
下記処方の混合物をプレミックスし、混合スラリー(a)を作製した。これをディスクタイプのメディアミル(アシザワ・ファインテック株式会社製、DMR型)で0.05mmジルコニアビーズ、充填率55%を用いて周速10m/s、液温10℃で3分間循環分散し、遠心分離機(久保田商事株式会社製、Model−7700)で粗大粒子を遠心分離し、顔料濃度が16質量%となる顔料分散体を得た。
・カーボンブラック
(NIPEX160、degussa社製、BET比表面積150m2/g、
平均一次粒径20nm、pH4.0、DBP吸油量620g/100g)
・・・160質量部
・共重合体1(合成例1) ・・・ 40質量部
・蒸留水 ・・・800質量部
顔料分散体調製例1の共重合体1(合成例1)を40質量部から20質量部に、蒸留水を800質量部から820質量部に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黒色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1の共重合体1(合成例1)を40質量部から160質量部に、蒸留水を800質量部から680質量部に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黒色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1の共重合体1(合成例1)をPOE(m=40)β−ナフチルエーテル 10%水溶液に、その質量部を40質量部から400質量部に、蒸留水を800質量部から440質量部に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黒色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1のカーボンブラックをピグメントブルー15:3(大日精化社製、クロモファインブルー)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる青色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1のカーボンブラックをピグメントレッド122(クラリアント社製、トナーマゼンタEO02)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる赤紫色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1のカーボンブラックをピグメントイエロー74(大日精化社製、ファーストイエロー531)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黄色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1の共重合体1(合成例1)を共重合体2(合成例2)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黒色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1の共重合体1(合成例1)を共重合体3(合成例3)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黒色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1の共重合体1(合成例1)を共重合体4(合成例4)〜共重合体47(合成例47)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黒色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1の共重合体1(合成例1)を共重合体48(合成例48)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黒色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1の共重合体1(合成例1)を共重合体49(合成例49)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黒色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1のカーボンブラックをピグメントブルー15:3(大日精化社製、クロモファインブルー)に、共重合体1(合成例1)を共重合体49(合成例49)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる青色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1のカーボンブラックをピグメントレッド122(クラリアント社製、トナーマゼンタEO02)に、共重合体1(合成例1)を共重合体49(合成例49)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる赤紫色の顔料分散体を得た。
顔料分散体調製例1のカーボンブラックをピグメントイエロー74(大日精化社製、ファーストイエロー531)に、共重合体1(合成例1)を共重合体49(合成例49)に変更した以外は、顔料分散体調製例1と同様にして、顔料濃度が16質量%となる黄色の顔料分散体を得た。
<インクジェット記録用インクの作製>
下記表3に実施例1〜48、比較例1〜12のインク組成物の構成をそれぞれ示す。なお、表中の数値は質量%を示す。
(実施例1)
下記処方の材料を混合し、1時間撹拌を行い均一に混合する。この分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブレンフィルターにて加圧ろ過し、粗大粒子やゴミを除去して、記録用インクを作製した。
・顔料分散体調製例1の顔料分散液1(顔料濃度16質量%) 50.0重量部
・グリセリン 10.0重量部
・1,3−ブタンジオール 20.0重量部
・純水 20.0重量部
実施例2〜48、比較例1〜12のインクについても、上記と同様にして、下記処方表に従って、インクを作製した。
顔料分散体調製例1〜58及び実施例1〜48、比較例1〜12の各顔料分散体及び各記録インクの粘度の測定には、東機産業(株)製の粘度計RE80Lを使用し、25℃における粘度を測定した。粘度測定時の回転数については、トルクが40%〜80%の範囲で一定になるように調整した。顔料分散体及びインクとしての顔料の分散安定性の指標として、顔料分散体及びインク作製後の初期の粘度を測定し、下記の基準をもとに評価した。
また、保存性については初期の粘度を測定した後、各顔料分散体及び該インクをポリエチレン容器に入れ、密封し、70℃で1週間保存した後の粘度を測定し、初期の粘度からの変化率によって下記の基準をもとに評価した。
・初期粘度
A:初期粘度の値が3mPa・s未満
B:初期粘度の値が3mPa・s以上7mPa・s未満
C:初期粘度の値が7mPa・s以上
・保存性
A:初期粘度を基準とした保存後粘度の変化率が5%未満
B:初期粘度を基準とした保存後粘度の変化率が5%以上50%未満
C:初期粘度を基準とした保存後粘度の変化率が50%以上
・初期粘度
A:初期粘度の値が9mPa・s未満
B:初期粘度の値が9mPa・s以上20mPa・s未満
C:初期粘度の値が20mPa・s以上
・保存性
A:初期粘度を基準とした保存後粘度の変化率が5%未満
B:初期粘度を基準とした保存後粘度の変化率が5%以上50%未満
C:初期粘度を基準とした保存後粘度の変化率が50%以上
実施例1〜48、比較例1〜13の各記録インクについて印字評価を実施した。
インクジェットプリンタ(IPSiO GX3000、株式会社リコー製)を用い、インクの吐出量が均しくなるようにピエゾ素子の駆動電圧を変動させ、被記録材上に同じ付着量のインクが付くように設定して行った。
各インクを用いて、Microsoft Word2003により作成した64pointのJIS X 0208(1997),2223の一般記号が記載されているチャートを、マイペーパー(リコー社製)に印字した後、X−Rite938(X−Rite社製)により前記記号部を測色し画像濃度を評価した。印字モードは、プリンタ添付のドライバで「普通紙−はやい」モードとした。各色の画像濃度は下記の基準で評価した。評価に際しては、1つのチャートにつき1色あたり4カ所の測定箇所をそれぞれ1回ずつ測定し、4カ所の平均値を各色の測定結果とした。なお、JIS X 0208(1997),2223は、外形が正四方形であって、記号全面がインクにより塗りつぶされている記号である。
また、X−Rite938を用いて、紙の裏面測から前記記号部の画像濃度を測色し、そこで得られたOD値を裏抜け濃度として、前記と同様の基準で評価した。
A:OD値 ブラック1.25以上
イエロー0.80以上
マゼンタ0.95以上
シアン 1.05以上
B:OD値 ブラック1.15以上1.25未満
イエロー0.75以上0.80未満
マゼンタ0.85以上0.95未満
シアン 0.95以上1.05未満
C:OD値 ブラック1.05以上1.15未満
イエロー0.70以上0.75未満
マゼンタ0.75以上0.85未満
シアン 0.85以上0.95未満
D:OD値 ブラック1.05未満
イエロー0.70未満
マゼンタ0.75未満
シアン 0.85未満
A:OD値 ブラック0.10未満
イエロー0.08未満
マゼンタ0.09未満
シアン 0.10未満
B:OD値 ブラック0.10以上0.20未満
イエロー0.08以上0.16未満
マゼンタ0.09以上0.18未満
シアン 0.10以上0.20未満
C:OD値 ブラック0.20以上0.50未満
イエロー0.16以上0.40未満
マゼンタ0.18以上0.40未満
シアン 0.20以上0.50未満
D:OD値 ブラック0.50以上
イエロー0.40以上
マゼンタ0.40以上
シアン 0.50以上
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インク収容容器装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 先端加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 テンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インク収容容器
241 インク収容部
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジ外装
Claims (14)
- 前記リン酸基を含む共重合体における(式1)の構造単位の含有率が10質量%〜60質量%であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用インク。
- 前記リン酸基を含む共重合体の固形分10質量%水溶液または固形分10質量%水分散液の粘度が4.0〜30.0mPa・sであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録用インク。
- 少なくとも水、水溶性溶剤、顔料、及びリン酸基を含む共重合体を有するインクジェット記録用インクにおいて、前記リン酸基を含む共重合体が(式5)で表されるモノマーと、(式6)で表されるモノマーと、(式7)又は(式8)で表されるモノマーとを少なくとも出発物質として合成され、前記共重合体のリン酸基の一部または全部が、アルカリ金属または有機アミンから選択される塩基で中和されていることを特徴とするインクジェット記録用インク。
- 前記インクジェット記録用インクが、顔料と水と前記リン酸基を含む共重合体とから構成される顔料の水分散液と、水と、水溶性溶剤とを混合してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記顔料の水分散液における、顔料と前記リン酸基を含む共重合体の質量比率が、顔料/共重合体=100/10〜100/100であることを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録用インク。
- 前記リン酸基を含む共重合体を構成する(式1)の構造単位がm=0かつn=1であることを特徴とする請求項1〜3、5〜6のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記リン酸基を含む共重合体を構成する(式1)のMが水素原子またはカリウム原子またはナトリウム原子であることを特徴とする請求項1〜3、5〜7のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記リン酸基を含む共重合体を構成する(式1)のMについて、共重合体中のMの総数に対する水素原子の割合が0%〜40%であることを特徴とする請求項1〜3、5〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記水溶性溶剤として、グリセリンを含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- インクを収容するインク収容部を備えたインク収容容器であって、前記インク収容部に収容されたインクが、請求項1〜10のいずれかに記載のインクジェット記録用インクであることを特徴とするインク収容容器。
- インクをインクジェットヘッドを用いて記録媒体に情報または画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記インクが、請求項1〜10のいずれかに記載のインクジェット記録用インクであることを特徴とするインクジェット記録装置。
- インクをインクジェットヘッドから吐出させて記録媒体に記録を行う工程を有する記録物の製造方法であって、前記インクが、請求項1〜10のいずれかに記載のインクジェット記録用インクであることを特徴とする記録物の製造方法。
- インクを用いて記録媒体に情報または画像が記録されている記録物であって、前記インクが、請求項1〜10のいずれかに記載のインクジェット記録用インクであることを特徴とする記録物。
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