JP2015085775A - 車両用空調システム及び空調方法 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、実施の形態の説明においては、旅客用の鉄道車両に用いられる車両用空調システムについて説明しているが、本発明に係る車両用空調システムには、例えば、大型バス等の、他の車両に用いられる車両用空調システムが含まれる。また、各図において、同一部材又は同一部分には同一の符号を付している。また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複する説明については、適宜簡略化又は省略している。
以下に、実施の形態1に係る車両用空調システムを説明する。
(車両用空調システムの構成)
実施の形態1に係る車両用空調システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る車両用空調システムの、構成を説明するための図である。なお、図1では、ドア28が閉められている状態を示している。
実施の形態1に係る車両用空調システムの動作について説明する。
まず、図1を用いて、車両21が走行している場合の動作について説明する。
車両21が走行している場合には、制御部6_1は、車両21の幅方向に揺動しつつ送風を行うような過渡的な送風動作を横断流送風機3に行わせる。このような過渡的な送風動作によって、客室23の空気の攪拌及び混合が促進されることとなり、客室23の空気の温度を均一にすることができる。
図2は、実施の形態1に係る車両用空調システムの、乗客の数が多い場合の動作を説明するための図である。図3は、実施の形態1に係る車両用空調システムの、乗客の数が多い場合の動作のタイムチャートを示す図である。なお、図2では、ドア28が開いている状態を示している。
図4は、実施の形態1に係る車両用空調システムの、乗客の数が少ない場合の動作を説明するための図である。図5は、実施の形態1に係る車両用空調システムの、乗客の数が少ない場合の動作のタイムチャートを示す図である。なお、図4では、ドア28が開いている状態を示している。
実施の形態1に係る車両用空調システムの作用について説明する。
まず、車両21が駅に停車してドア28が開いた際に、横断流送風機3の送風動作及び空気調和機2の空調動作を通常状態で継続する車両用空調システムの作用について説明する。以下、そのような車両用空調システムを、「比較例1に係る車両用空調システム」という。
図6に示されるように、比較例1に係る車両用空調システムでは、ドア28が開いた際に、ドア28が閉じている際と同様に、矢印46(車両内の気流を示す矢印46)のように客室23の気流が大きく変動する。そのため、客室23の気流の変動によって、矢印47(入れ替わる気流を示す矢印47)のように客室23の内外の空気は大きく入れ替わる。つまり、例えば冷房時には、高温の外気が客室23に侵入することとなる。その結果、空気調和機2に、吸込口25から多量の高温空気が吸い込まれることになり、吸込口温度センサ4で検出される温度が上昇して、制御部6_1から空気調和機2に客室23の空気の温度を低下させるように指令が送信される。そのため、空気調和機2の消費電力が多くなって、車両用空調システムの空調効率が低下する。
図7は、実施の形態1に係る車両用空調システムの、乗客の数が多い場合の作用を説明するための図である。なお、図7では、ドア28が開いている状態を示している。
図7に示されるように、実施の形態1に係る車両用空調システムでは、乗客61の数が多い場合に、ドア28が開くと、横断流送風機3の送風が停止される。つまり、ドア28が開くと、鉛直面45を基準とする、客室23のその開いたドア28が有る側の領域48を含む、客室23に、横断流送風機3が空気を送らない。そのため、客室23の気流の変動が小さくなって、矢印47(入れ替わる気流を示す矢印47)のように客室23の内外の空気が入れ替わる量が大幅に削減される。つまり、比較例1に係る車両用空調システムと比較して、空気調和機2の消費電力が削減されて、車両用空調システム1_1の空調効率が向上される。
実施の形態1に係る車両用空調システムでは、乗客61の数が少ない場合に、ドア28が開くと、更に、空気調和機2が少ない送風量で送風を行うか、または、送風を停止する。つまり、ドア28が開くと、客室23から空気調和機2に吸い込まれる空気が減らされる。そのため、その吸い込みに伴って客室23に侵入する空気の量が削減されて、空気調和機2の熱負荷が削減される。つまり、空気調和機2の消費電力が更に削減され、車両用空調システム1_1の空調効率が更に向上される。
図8からも、実施の形態1に係る車両用空調システムが、比較例1に係る車両用空調システムと比較して、客室23に侵入する空気の量が大幅に削減されることが分かる。また、客室23から空気調和機2に吸い込まれる空気が減らされることで、客室23に侵入する空気の量が更に削減されることが分かる。
以下、実施の形態2に係る車両用空調システムについて説明する。
なお、実施の形態1に係る車両用空調システムと重複する説明は、適宜簡略化又は省略している。
(車両用空調システムの構成)
実施の形態2に係る車両用空調システムの構成について説明する。
図9は、実施の形態2に係る車両用空調システムの、構成及び動作を説明するための図である。なお、図9では、ドア28が開いている状態を示している。また、図9では、客室23の乗客61の数が多い場合を示している。
実施の形態2に係る車両用空調システムの動作について説明する。
図9及び図10を用いて、車両21が駅に停車してドア28が開き、且つ、客室23の乗客61の数が多い場合の動作について説明する。
図10は、実施の形態2に係る車両用空調システムの、乗客の数が多い場合の動作のタイムチャートを示す図である。
図11は、実施の形態2に係る車両用空調システムの、乗客の数が少ない場合の動作を説明するための図である。図12は、実施の形態2に係る車両用空調システムの、乗客の数が少ない場合の動作のタイムチャートを示す図である。なお、図11では、ドア28が開いている状態を示している。
実施の形態2に係る車両用空調システムの作用について説明する。
まず、実施の形態2に係る車両用空調システムの、乗客の数が多い場合の作用を説明する。
実施の形態2に係る車両用空調システムでは、乗客61の数が多い場合に、ドア28が開くと、横断流送風機3の送風方向が領域49に向けられ、横断流送風機3の揺動が停止される。つまり、ドア28が開くと、領域48に向かって横断流送風機3が空気を送らない。そのため、領域48において、気流の変動が小さくなって、矢印47(入れ替わる気流を示す矢印47)のように客室23の内外の空気が入れ替わる量が大幅に削減される。つまり、比較例1に係る車両用空調システムと比較して、空気調和機2の消費電力が削減されて、車両用空調システム1_2の空調効率が向上される。
実施の形態2に係る車両用空調システムでは、乗客61の数が少ない場合に、ドア28が開くと、更に、空気調和機2が少ない送風量で送風を行うか、又は、送風を停止する。つまり、ドア28が開くと、客室23から空気調和機2に吸い込まれる空気が減らされる。そのため、その吸い込みに伴って客室23に侵入する空気の量が削減されて、空気調和機2の熱負荷が削減される。つまり、空気調和機2の消費電力が更に削減され、車両用空調システム1_2の空調効率が更に向上される。
図13からも、実施の形態2に係る車両用空調システムにおいても、実施の形態1に係る車両用空調システムと同様に、比較例1に係る車両用空調システムと比較して、客室23に侵入する空気の量が大幅に削減されることが分かる。
また、図14に示されるように、横断流送風機3の送風方向が領域49に向けられ、横断流送風機3の揺動が停止されるのではなく、横断流送風機3の送風方向が領域49内を往復するように、揺動が継続されてもよい。つまり、横断流送風機3の送風方向が、鉛直面45からの角度が、0〜90度のうちから選択された角度となる範囲で、領域49内を往復するように、揺動が継続されてもよい。そのような場合でも、客室23の気流の変動が、領域49内に限られるため、客室23の内外の空気が入れ替わる量が大幅に削減される。従って、比較例1に係る車両用空調システムと比較して、空気調和機2の消費電力が削減されて、車両用空調システム1_2の空調効率が向上される。更に、領域49において空気が攪拌されるため、客室23の空気の温度が更に均一になり、乗客61は一層の快適性が得られる。
以下、実施の形態3に係る車両用空調システムについて説明する。
なお、実施の形態1に係る車両用空調システム及び実施の形態2に係る車両用空調システムと重複する説明は、適宜簡略化又は省略している。
(車両用空調システムの構成)
実施の形態3に係る車両用空調システムの構成について説明する。
それに対し、実施の形態3に係る車両用空調システムでは、制御部6_1、6_2が、乗客61の数に応じて、空気調和機2の送風量を、最小値と最大値との間で連続的に変化させる。なお、最小値は0であってもよい。つまり、制御部6_1、6_2は、図15に示されるような、乗客61の数と空気調和機2の送風量の設定値との関係を定義する関数を予め記憶し、人数予測部6Aで予測された乗客61の数から、その関数を用いて、送風量の設定値を決定する。関数は、乗客61の数が多い程、送風量の設定値が増加し、乗客61の数が少ない程、送風量の設定値が減少するような関数である。関数は、1次関数であってもよく、また、例えば、2次関数、3次関数等の他の関数であってもよい。乗客61が快適になる送風量が得られるような関数が、適宜設定される。
次に、実施の形態3に係る車両用空調システムの動作について説明する。
図16は、実施の形態3に係る車両用空調システムの、動作のタイムチャートを示す図である。なお、図16では、制御部が制御部6_1である場合を示しているが、制御部が制御部6_2である場合についても同様である。
図16に示されるように、制御部6_1、6_2は、人数予測部6Aで予測された客室23の乗客61の数から、上述の関数を用いて、空気調和機2の送風量の設定値を決定する。
実施の形態3に係る車両用空調システムの作用について説明する。
実施の形態3に係る車両用空調システムでは、実施の形態1に係る車両用空調システム及び実施の形態2に係る車両用空調システムと同様に、客室23の内外の空気が入れ替わる量が削減されて、空気調和機2の消費電力が削減されて、車両用空調システム1_1、1_2の空調効率が向上される。また、ドア28が開いている際の、空気調和機2の送風量を、乗客61の数に応じて連続的に変化させることができるため、実施の形態1に係る車両用空調システム及び実施の形態2に係る車両用空調システムと比較して、乗客61が一層の快適性を得ることができる。
なお、上述の関数は、乗客61の数に応じて送風量の設定値が連続的に変化するものに限られず、例えば、図17に示されるように、ステップ状に変化するものであってもよい。
Claims (9)
- 車両内部の空間の空気を空調する空気調和機と、
揺動軸が前記車両の前後方向に沿い、前記空間に天井から空気を送る横断流送風機と、
前記空気調和機の動作と前記横断流送風機の動作とを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記車両のドアが開いている際に、前記空間のうちの、前記車両の高さ方向と平行で、且つ、前記揺動軸を含む平面を基準とする該ドアが有る側の空間に向かって、前記横断流送風機が、空気を送らないように、又は、該ドアが開く前と比較して送風量を減らした状態で空気を送るように、制御する、
ことを特徴とする車両用空調システム。 - 前記制御手段は、前記ドアが開いている際に、前記横断流送風機の送風が停止するように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調システム。 - 前記制御手段は、前記ドアが開いている際に、前記空間のうちの、前記平面を基準とする該ドアが無い側の空間に向かって、前記横断流送風機が空気を送るように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調システム。 - 前記制御手段は、前記ドアが開いている際に、更に、前記空気調和機の送風が停止するように制御する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用空調システム。 - 前記制御手段は、前記空気調和機の送風が停止するように制御するか否かを、前記空間内の人数に応じて判定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用空調システム。 - 前記制御手段は、前記ドアが開いている際に、更に、前記空気調和機が該ドアが開く前と比較して送風量を減らした状態で送風するように制御する、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用空調システム。 - 前記制御手段は、前記空気調和機の送風量を、前記空間内の人数に応じて決定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の車両用空調システム。 - 前記車両の重量を検出する荷重センサを備え、
前記制御手段は、前記荷重センサで検出された重量から前記空間内の人数を予測する、
ことを特徴とする請求項5又は7に記載の車両用空調システム。 - 車両内部の空間の空気を空調する空気調和機と、揺動軸が前記車両の前後方向に沿い、前記空間に天井から空気を送る横断流送風機と、を備えた車両用空調システムの空調方法であって、
前記車両のドアが開いている際に、前記空間のうちの、前記車両の高さ方向と平行で、且つ、前記揺動軸を含む平面を基準とする該ドアが有る側の空間に向かって、前記横断流送風機が、空気を送らないように、又は、該ドアが開く前と比較して送風量を減らした状態で空気を送るように、制御する、
ことを特徴とする空調方法。
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JPS59102540U (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-10 | 三菱重工業株式会社 | 冷凍車 |
JP2012016976A (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-26 | Mitsubishi Electric Corp | 車両用空調システム |
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