JP2015085640A5 - - Google Patents
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Description
従来、ライナーの外周面に繊維を巻き付けるフィラメントワインディング装置の技術は公知である(例えば、特許文献1)。
従来のフィラメントワインディング装置は、ライナーの外周面に繊維を同一方向に巻き付けており、かつ、繊維を隙間なく巻き付けていた。
しかし、ライナーの外周面に繊維を巻き付ける際に、繊維を従来とは異なるように巻き付けたいとの要望がある。
従来のフィラメントワインディング装置は、ライナーの外周面に繊維を同一方向に巻き付けており、かつ、繊維を隙間なく巻き付けていた。
しかし、ライナーの外周面に繊維を巻き付ける際に、繊維を従来とは異なるように巻き付けたいとの要望がある。
本発明は、ライナーの外周面に繊維を巻き付けることが可能なフィラメントワインディング装置を提供する。
第1の発明は、
ライナーの外周面に繊維を巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
前記ライナーの外周に第一繊維を供給する第一供給部と、
前記ライナーの外周に第二繊維を供給する第二供給部と、
を備え、
前記ライナーを前記第一供給部及び前記第二供給部に対して前記ライナーの軸方向に相対移動させつつ、前記第一供給部及び前記第二供給部を前記ライナーに対して前記ライナーの周方向に相対回転させることより、前記第一供給部から供給された前記第一繊維を前記ライナーの軸に対して第一方向に傾斜するように前記ライナーの外周面に巻き付けると共に、前記第二供給部から供給された前記第二繊維を前記ライナーの軸に対して前記第一方向と反対側の方向である第二方向に傾斜するように前記ライナーの外周面に巻き付けて、これにより、前記ライナーの外周面に巻き付けた前記第一繊維と前記第二繊維で構成された筒構造体を形成する。
ライナーの外周面に繊維を巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
前記ライナーの外周に第一繊維を供給する第一供給部と、
前記ライナーの外周に第二繊維を供給する第二供給部と、
を備え、
前記ライナーを前記第一供給部及び前記第二供給部に対して前記ライナーの軸方向に相対移動させつつ、前記第一供給部及び前記第二供給部を前記ライナーに対して前記ライナーの周方向に相対回転させることより、前記第一供給部から供給された前記第一繊維を前記ライナーの軸に対して第一方向に傾斜するように前記ライナーの外周面に巻き付けると共に、前記第二供給部から供給された前記第二繊維を前記ライナーの軸に対して前記第一方向と反対側の方向である第二方向に傾斜するように前記ライナーの外周面に巻き付けて、これにより、前記ライナーの外周面に巻き付けた前記第一繊維と前記第二繊維で構成された筒構造体を形成する。
第1の発明によれば、ライナーの外周面に第一繊維を第一方向に傾斜するように巻き付けると共に、第二繊維を第二方向に傾斜するように巻き付けることによって、筒構造体を形成することが可能となる。
第2の発明によれば、第一繊維と第二繊維の交差部を通るように第三繊維を巻き付ける。
第3の発明によれば、ライナーの外周面に第一繊維と第二繊維と第三繊維を巻き付ける。
第4の発明によれば、ライナーの外周面に第一繊維と第二繊維と第三繊維を巻き付けることが可能となる。
第5の発明によれば、複数の第三繊維をライナーの外周面に巻き付ける作業を円滑に開始することが可能となる。
第6の発明によれば、ライナーの外周面に第一繊維と第二繊維と第三繊維を巻き付けることが可能となる。
前記第一ガイド部材(第一ガイドローラー33等)は、第一テーブル31に取り付けられており、第一ボビン32から引き出された第一繊維F1をライナー1の外周に向けてガイドする。前記第一ガイド部材は、複数の第一繊維F1・F1・・・がライナー1の周方向Bに並んだ状態でライナー1の外周に供給されるように、第一繊維F1・F1・・・をガイドする。本実施形態では、前記第一ガイド部材は、四本の第一繊維F1・F1・・・をガイドするので、四本の第一繊維F1・F1・・・がライナー1の周方向Bに並んだ状態でライナー1の外周に供給されるようにガイドする。
前記第二ガイド部材(第二ガイドローラー43等)は、第二テーブル41に取り付けられおり、第二ボビン42から引き出された第二繊維F2をライナー1の外周に向けてガイドする。前記第二ガイド部材は、複数の第二繊維F2・F2・・・がライナー1の周方向Bに並んだ状態でライナー1の外周に供給されるように、第二繊維F2・F2・・・をガイドする。本実施形態では、前記第二ガイド部材は、四本の第二繊維F2・F2・・・をガイドするので、四本の第二繊維F2・F2・・・がライナー1の周方向Bに並んだ状態でライナー1の外周に供給されるようにガイドする。
本実施形態では、第一供給部30から供給される第一繊維F1の本数(第一ボビン32の個数)と、第二供給部40から供給される第二繊維F2の本数(第二ボビン42の個数)と、が同数なので、D1=D2になる。
本実施形態では、第一供給部30から供給される第一繊維F1の本数(第一ボビン32の個数)と、第二供給部40から供給される第二繊維F2の本数(第二ボビン42の個数)と、が同数なので、D1=D2になる。
また、このとき、制御装置50は、第一供給部30の相対回転の速度と、第二供給部40の相対回転の回転速度と、ライナー1の相対移動の速度と、がそれぞれ所定の大きさα1・α2・α3になるように制御する。
前記所定の大きさα1・α2・α3は、ライナー1の軸Aに垂直な方向からライナー1を見たときに、ライナー1に巻き付けられた第一繊維F1がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見え、且つ、ライナー1に巻き付けられた第二繊維F2がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える大きさである。
前記所定の大きさα1・α2・α3に関する情報は、予め制御装置50に記憶されている。
前記所定の大きさα1・α2・α3は、ライナー1の軸Aに垂直な方向からライナー1を見たときに、ライナー1に巻き付けられた第一繊維F1がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見え、且つ、ライナー1に巻き付けられた第二繊維F2がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える大きさである。
前記所定の大きさα1・α2・α3に関する情報は、予め制御装置50に記憶されている。
このように制御装置50によりライナー1の外周面2に第一繊維F1と第二繊維F2が巻き付けられることで、ライナー1の外周面2上には第一筒構造体Z1が形成される。
第一筒構造体Z1は、ライナー1の外周面2に巻き付けられた第一繊維F1と第二繊維F2で構成され、第一繊維F1と第二繊維F2が複数個所で交差する形状を有する。
図5(b)、及び図5(c)に示すように、第一筒構造体Z1に関しては、ライナー1の軸Aに垂直な方向から見たときに、第一繊維F1がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見え、且つ、第二繊維F2がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える。
第一筒構造体Z1は、ライナー1の外周面2に巻き付けられた第一繊維F1と第二繊維F2で構成され、第一繊維F1と第二繊維F2が複数個所で交差する形状を有する。
図5(b)、及び図5(c)に示すように、第一筒構造体Z1に関しては、ライナー1の軸Aに垂直な方向から見たときに、第一繊維F1がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見え、且つ、第二繊維F2がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える。
図6(b)及び図7(b)に示すように、第一筒構造体Z1に関しては、第一繊維F1と第二繊維F2の交差部G・G・・・が、ライナー1の軸Aに対して平行に並置され、且つ、ライナー1の周方向Bに並置される。
図6(a)及び図6(b)に示すように、第一筒構造体Z1に関しては、交差部G・G・・・を通りながらライナー1の軸方向Xに平行に延びる直線Lを複数(八本)形成できる。
図7(a)及び図7(b)に示すように、第一筒構造体Z1に関しては、交差部G・G・・・を通りながらライナー1の周方向Bに延びる環線Cを複数形成できる。
図6(a)及び図6(b)に示すように、第一筒構造体Z1に関しては、交差部G・G・・・を通りながらライナー1の軸方向Xに平行に延びる直線Lを複数(八本)形成できる。
図7(a)及び図7(b)に示すように、第一筒構造体Z1に関しては、交差部G・G・・・を通りながらライナー1の周方向Bに延びる環線Cを複数形成できる。
フィラメントワインディング装置200は、第一供給部30によりライナー1の外周面2に第一繊維F1を螺旋状に巻き付けると共に、第二供給部40によりライナー1の外周面2に第二繊維F2を螺旋状に巻き付けて第一筒構造体Z1を形成し、形成した第一筒構造体Z1に対して、第三供給部60により第三繊維F3を巻き付けて第二筒構造体Z2を形成する。
以下では、第三供給部60について説明する。
以下では、第三供給部60について説明する。
まず、図8に示すように、制御装置50は、上記第一実施形態に記載したのと同様の手順で、ライナー1の外周面2に第一繊維F1及び第二繊維F2を巻き付けて、第一筒構造体Z1を形成する。
制御装置50によりライナー1の外周面2に第三繊維F3・F3・・・が巻き付けられる際に、各第三繊維F3は、ライナー1の外周面2に巻き付けられた第一繊維F1と第二繊維F2の交差部G・G・・・を通るように、ライナー1の軸Aに対して平行に巻き付けられる。すなわち、各第三繊維F3が、各直線Lに重なるようにライナー1の外周面2に巻き付けられる。その結果、ライナー1の外周面2上には第二筒構造体Z2が形成される。
図10(a)、及び図10(b)に示すように、第二筒構造体Z2は、ライナー1の外周面2に巻き付けられた第一繊維F1と第二繊維F2と第三繊維F3で構成される。第二筒構造体Z2は、各第三繊維F3が各直線Lにそれぞれ重なるようにライナー1の軸Aに対して平行に巻き付けられた形状を有しており、第一繊維F1と第二繊維F2と第三繊維F3が交差部G・G・・・でそれぞれ三重に重なる形状を有する。
また、第二筒構造体Z2に関しては、第三繊維F3・F3・・・がライナー1の周方向Bに並置される。
また、第二筒構造体Z2に関しては、第三繊維F3・F3・・・がライナー1の周方向Bに並置される。
フィラメントワインディング装置300は、第一供給部30によりライナー1の外周面2に第一繊維F1を螺旋状に巻き付けると共に、第二供給部40によりライナー1の外周面2に第二繊維F2を螺旋状に巻き付けて第一筒構造体Z1を形成し(図1参照)、形成した第一筒構造体Z1に対して、第三供給部70により第三繊維F3を巻き付けて第三筒構造体Z3を形成する。
繊維供給口73・73・・・は、ライナー1の軸方向Xに並置されている。
各繊維供給口73は、各環線Cに対向する位置に設けられている。これは、各繊維供給口73が、対向する各環線Cに向けて第三繊維F3をそれぞれ供給できるようにするためである。
各繊維供給口73は、各環線Cに対向する位置に設けられている。これは、各繊維供給口73が、対向する各環線Cに向けて第三繊維F3をそれぞれ供給できるようにするためである。
まず、図1に示すように、制御装置50は、上記第一実施形態に記載したのと同様の手順で、ライナー1の外周面2に第一繊維F1及び第二繊維F2を巻き付けて、第一筒構造体Z1を形成する。
制御装置50によりライナー1の外周面2に第三繊維F3・F3・・・が巻き付けられる際に、各第三繊維F3は、第一繊維F1と第二繊維F2の交差部G・G・・・を通るように、ライナー1の軸Aに対して垂直に巻き付けられる。すなわち、各第三繊維F3が、各環線Cに重なるように、ライナー1の周方向Bに環状に巻き付ける。その結果、ライナー1の外周面2上には第三筒構造体Z3が形成される。
図13(a)及び図13(b)に示すように、第三筒構造体Z3は、ライナー1の外周面2に巻き付けられた第一繊維F1と第二繊維F2と第三繊維F3で構成される。第三筒構造体Z3は、各第三繊維F3が各環線Cにそれぞれ重なるように環状に巻き付けられた形状を有しており、第一繊維F1と第二繊維F2と第三繊維F3が交差部G・G・・・でそれぞれ三重に重なる形状を有する。
また、第三筒構造体Z3に関しては、第三繊維F3・F3・・・がライナー1の軸方向Xに並置される。
また、第三筒構造体Z3に関しては、第三繊維F3・F3・・・がライナー1の軸方向Xに並置される。
[第四実施形態]
なお、前記第一実施形態のフィラメントワインディング装置100に関しては、第一供給部30から供給される第一繊維F1の本数(第一ボビン32の個数)と、第二供給部40から供給される第二繊維F2の本数(第二ボビン42の個数)と、を同数にしたが、互いに異ならせてもよい。
このように第一ボビン32の個数と第二ボビン42の個数を互いに異ならせた構成で、制御装置50が、上記第一実施形態に記載したのと同じ手順で、ライナー1の外周面2に第一繊維F1と第二繊維F2を巻き付ける。その結果、ライナー1の外周面2に形成されるものを第四筒構造体Z4と称する。
なお、前記第一実施形態のフィラメントワインディング装置100に関しては、第一供給部30から供給される第一繊維F1の本数(第一ボビン32の個数)と、第二供給部40から供給される第二繊維F2の本数(第二ボビン42の個数)と、を同数にしたが、互いに異ならせてもよい。
このように第一ボビン32の個数と第二ボビン42の個数を互いに異ならせた構成で、制御装置50が、上記第一実施形態に記載したのと同じ手順で、ライナー1の外周面2に第一繊維F1と第二繊維F2を巻き付ける。その結果、ライナー1の外周面2に形成されるものを第四筒構造体Z4と称する。
図16(a)に示すように、第四筒構造体Z4は、ライナー1の外周面2に巻き付けられた第一繊維F1と第二繊維F2で構成され、第一繊維F1と第二繊維F2が複数個所で交差する形状を有する。
図16(b)及び図16(c)に示すように、第四筒構造体Z4に関しては、ライナー1の軸Aに垂直な方向から見たときに、第一繊維F1がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見え、且つ、第二繊維F2がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える。
図16(b)及び図16(c)に示すように、第四筒構造体Z4に関しては、ライナー1の軸Aに垂直な方向から見たときに、第一繊維F1がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見え、且つ、第二繊維F2がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える。
図17(a)〜図18(b)に示すように、第四筒構造体Z4に関しては、第一繊維F1と第二繊維F2の交差部G・G・・・がライナー1の軸方向Xに螺旋状に並置され、交差部G・G・・・を通りながらライナー1の軸方向Xに螺旋状に延びる螺旋線J1・J2を二種類形成できる。
図17(b)に示すように、第四筒構造体Z4に関しては、第一螺旋線J1を複数(七本)形成できる。
図18(b)に示すように、第四筒構造体Z4に関しては、第二螺旋線J2を一本だけ形成できる。
図17(b)に示すように、第四筒構造体Z4に関しては、第一螺旋線J1を複数(七本)形成できる。
図18(b)に示すように、第四筒構造体Z4に関しては、第二螺旋線J2を一本だけ形成できる。
[第五実施形態]
第四筒構造体Z4の第一螺旋線J1・J1・・・を通るように、ライナー1の外周面2に第三繊維F3・F3・・・が巻き付けられることによって、第五筒構造体Z5が形成される。
図8及び図19に示すように、第五筒構造体Z5を形成する場合には、前記第二実施形態のフィラメントワインディング装置200において、第三供給部60が、第一螺旋線J1の本数と同数(七本)の第三繊維F3をライナー1の外周に供給するように構成する。
さらに、フィラメントワインディング装置200において、繊維供給口63・63・・・がライナー1に対して周方向Bに相対回動できるように構成する。例えば、第三テーブル61にアクチュエータ(モータ)を接続して、制御装置50が当該アクチュエータを操作して、第三テーブル61(繊維供給口63・63・・・)をライナー1の周方向Bに回動できるように構成する。
第四筒構造体Z4の第一螺旋線J1・J1・・・を通るように、ライナー1の外周面2に第三繊維F3・F3・・・が巻き付けられることによって、第五筒構造体Z5が形成される。
図8及び図19に示すように、第五筒構造体Z5を形成する場合には、前記第二実施形態のフィラメントワインディング装置200において、第三供給部60が、第一螺旋線J1の本数と同数(七本)の第三繊維F3をライナー1の外周に供給するように構成する。
さらに、フィラメントワインディング装置200において、繊維供給口63・63・・・がライナー1に対して周方向Bに相対回動できるように構成する。例えば、第三テーブル61にアクチュエータ(モータ)を接続して、制御装置50が当該アクチュエータを操作して、第三テーブル61(繊維供給口63・63・・・)をライナー1の周方向Bに回動できるように構成する。
以下では、上記した構成を用いて、制御装置50により第五筒構造体Z5が形成されるときの手順について説明する。
まず、制御装置50は、上記第四実施形態に記載したのと同様の手順で、ライナー1の外周面2に第一繊維F1及び第二繊維F2を巻き付けて、第四筒構造体Z4を形成する(図8及び図16(a)参照)。
次に、図8及び図19に示すように、制御装置50は、第三供給部60(繊維供給口63・63・・・)をライナー1に対してライナー1の軸方向Xに相対移動させつつ、第三供給部60をライナー1に対して周方向Bに相対回転させることにより、第三供給部60の各繊維供給口63から第三繊維F3をそれぞれ引き出してライナー1の外周面2に螺旋状に巻き付ける。
このとき、制御装置50は、第三供給部60の相対回転の速度と、第三供給部60の相対移動の速度が、それぞれ所定の大きさβ1・β2になるように制御する。前記所定の大きさβ1・β2は、第三供給部60の各繊維供給口63から引き出された第三繊維F3が、第一螺旋線J1の螺旋のピッチと同じピッチでライナー1の外周面2に螺旋状に巻き付けられる大きさである。前記所定の大きさβ1・β2に関する情報は、予め制御装置50に記憶されている。
このとき、制御装置50は、第三供給部60の相対回転の速度と、第三供給部60の相対移動の速度が、それぞれ所定の大きさβ1・β2になるように制御する。前記所定の大きさβ1・β2は、第三供給部60の各繊維供給口63から引き出された第三繊維F3が、第一螺旋線J1の螺旋のピッチと同じピッチでライナー1の外周面2に螺旋状に巻き付けられる大きさである。前記所定の大きさβ1・β2に関する情報は、予め制御装置50に記憶されている。
図20(a)及び図20(b)に示すように、第五筒構造体Z5は、ライナー1の外周面2に巻き付けられた第一繊維F1と第二繊維F2と第三繊維F3で構成される。第五筒構造体Z5は、各第三繊維F3が各第一螺旋線J1にそれぞれ重なるように螺旋状に巻き付けられた形状を有しており、第一繊維F1と第二繊維F2と第三繊維F3が交差部G・G・・・でそれぞれ三重に重なる形状を有している。
図20(a)に示すように、第五筒構造体Z5に関しては、ライナー1の軸Aに垂直な方向から見たときに、第三繊維F3がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える。
図20(a)に示すように、第五筒構造体Z5に関しては、ライナー1の軸Aに垂直な方向から見たときに、第三繊維F3がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える。
フィラメントワインディング装置400においては、第一供給部30から供給される第一繊維F1の本数(第一ボビン32の個数)と、第二供給部40から供給される第二繊維F2の本数(第二ボビン42の個数)と、に関しては、上記第四実施形態と同様に、互いに異ならせる。すなわち、第一供給部30から供給される第一繊維F1と、第二供給部40から供給される第二繊維F2と、により、第四筒構造体Z4が形成されるように構成する(図16(a)参照)。
フィラメントワインディング装置400は、形成した第四筒構造体Z4に対して、第三供給部80により第三繊維F3を巻き付けて第六筒構造体Z6を形成する。
以下では、第三供給部80について説明する。
以下では、第三供給部80について説明する。
まず、制御装置50は、上記第四実施形態に記載したのと同様の手順で、ライナー1の外周面2に第一繊維F1及び第二繊維F2を巻き付けて、第四筒構造体Z4を形成する(図16(a)及び図21参照)。
制御装置50は、第三繊維F3をライナー1の外周面2に螺旋状に巻き付ける際に、第三供給部80の相対回転の速度と、第三供給部80の相対移動の速度が、それぞれ所定の大きさγ1・γ2になるように制御する。前記所定の大きさγ1・γ2は、第三供給部80から供給された第三繊維F3が、第二螺旋線J2の螺旋のピッチと同じピッチでライナー1の外周面2に螺旋状に巻き付けられる大きさである。前記所定の大きさγ1・γ2に関する情報は、予め制御装置50に記憶されている。
その結果、ライナー1の外周面2上には第六筒構造体Z6が形成される。
その結果、ライナー1の外周面2上には第六筒構造体Z6が形成される。
図23(a)及び図23(b)に示すように、第六筒構造体Z6は、ライナー1の外周面2に巻き付けられた第一繊維F1と第二繊維F2と第三繊維F3で構成される。第六筒構造体Z6は、第三繊維F3が第二螺旋線J2に重なるように螺旋状に巻き付けられた形状を有しており、第一繊維F1と第二繊維F2と第三繊維F3が交差部G・G・・・でそれぞれ三重に重なる形状を有する。
図23(a)に示すように、第六筒構造体Z6に関しては、ライナー1の軸Aに垂直な方向から見たときに、第三繊維F3がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える。
図23(a)に示すように、第六筒構造体Z6に関しては、ライナー1の軸Aに垂直な方向から見たときに、第三繊維F3がライナー1の軸方向Xに並んでいるように見える。
上記したように筒構造体Z1及びZ4は、第一繊維F1のピッチ及び第二繊維F2のピッチがそれぞれ均等になる。また、筒構造体Z2、Z3、Z5及びZ6は、各繊維F1〜F3のピッチがそれぞれ均等になる。
これにより、ライナー1の外周面2に、樹脂を含浸させた筒構造体Z1〜Z6を形成して、樹脂を加熱硬化させて、ライナー1の外周面2に強化繊維層を形成することで、ライナー1の強度を向上させる場合、補強後のライナー1は応力を加えられてもねじれにくくなる。従って、ライナー1の強度を安定的に向上させることが可能となる。
これにより、ライナー1の外周面2に、樹脂を含浸させた筒構造体Z1〜Z6を形成して、樹脂を加熱硬化させて、ライナー1の外周面2に強化繊維層を形成することで、ライナー1の強度を向上させる場合、補強後のライナー1は応力を加えられてもねじれにくくなる。従って、ライナー1の強度を安定的に向上させることが可能となる。
1 ライナー
2 外周面
30 第一供給部
40 第二供給部
60・70・80 第三供給部
100・200・300・400 フィラメントワインディング装置
F1 第一繊維
F2 第二繊維
F3 第三繊維
Z1 第一筒構造体
Z2 第二筒構造体
Z3 第三筒構造体
Z4 第四筒構造体
Z5 第五筒構造体
Z6 第六筒構造体
2 外周面
30 第一供給部
40 第二供給部
60・70・80 第三供給部
100・200・300・400 フィラメントワインディング装置
F1 第一繊維
F2 第二繊維
F3 第三繊維
Z1 第一筒構造体
Z2 第二筒構造体
Z3 第三筒構造体
Z4 第四筒構造体
Z5 第五筒構造体
Z6 第六筒構造体
Claims (6)
- ライナーの外周面に繊維を巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
前記ライナーの外周に第一繊維を供給する第一供給部と、
前記ライナーの外周に第二繊維を供給する第二供給部と、
を備え、
前記ライナーを前記第一供給部及び前記第二供給部に対して前記ライナーの軸方向に相対移動させつつ、前記第一供給部及び前記第二供給部を前記ライナーに対して前記ライナーの周方向に相対回転させることより、前記第一供給部から供給された前記第一繊維を前記ライナーの軸に対して第一方向に傾斜するように前記ライナーの外周面に巻き付けると共に、前記第二供給部から供給された前記第二繊維を前記ライナーの軸に対して前記第一方向と反対側の方向である第二方向に傾斜するように前記ライナーの外周面に巻き付けて、これにより、前記ライナーの外周面に巻き付けた前記第一繊維と前記第二繊維で構成された筒構造体を形成することを特徴とする、
フィラメントワインディング装置。 - 前記ライナーの外周に第三繊維を供給する第三供給部を備え、
前記第三繊維を、前記ライナーの外周面に巻き付けられた前記第一繊維と前記第二繊維の交差部を通るように、前記ライナーの軸に対して平行、垂直、又は螺旋状に巻き付けることを特徴とする、
請求項1に記載のフィラメントワインディング装置。 - 前記第三供給部に、前記ライナーの周方向に並置される複数の繊維供給口を備えさせて、
前記繊維供給口を静止させた状態で、無回転状態の前記ライナーを前記繊維供給口に対して前記ライナーの軸方向に相対移動させることにより、前記各繊維供給口から前記第三繊維をそれぞれ引き出して前記ライナーの軸に対して平行に巻き付けることを特徴とする、
請求項2に記載のフィラメントワインディング装置。 - 前記第三供給部に、前記ライナーの軸方向に並置される複数の繊維供給口を備えさせて、
複数の前記繊維供給口を、前記ライナーの軸方向に静止させた状態で、軸方向に静止した前記ライナーに対して前記ライナーの周方向に相対回転させることにより、前記各繊維供給口から前記第三繊維をそれぞれから引き出して前記ライナーの軸に対して垂直に巻き付けることを特徴とする、
請求項2に記載のフィラメントワインディング装置。 - 前記ライナーの外周面に、前記ライナーの軸方向に延びるスリットを形成して、
複数の前記各繊維供給口から引き出される前記第三繊維を前記スリットへ吸着させることにより、複数の前記第三繊維を前記ライナーに固定することを特徴とする、
請求項4に記載のフィラメントワインディング装置。 - 前記第三供給部を前記ライナーに対して前記ライナーの軸方向に相対移動させつつ、前記第三供給部を前記ライナーに対して前記ライナーの周方向に相対回転させることにより、前記第三供給部から供給された前記第三繊維を、前記ライナーの外周面に螺旋状に巻き付けることを特徴とする、
請求項2に記載のフィラメントワインディング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013227692A JP6187165B2 (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | フィラメントワインディング装置 |
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