JP2015085304A - 描画体の保護方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋外にパステル等の筆記具で描画された描画体を十分に保護することができる保護方法を提供する。
【解決手段】描画体1上に、ソープフリータイプの水性樹脂エマルジョンと造膜剤と水とを含んで構成された固着液4を散布する固着液散布工程と、固着液散布工程で散布した固着液4を乾燥させる乾燥工程と、を交互に複数回繰り返すことにより描画体1上に透明または半透明の固着層8を形成し、この固着層8により描画体1の色材を構築物へ固着させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋外の構築物の表面に筆記具をこすりつけて描いた描画体を保護する保護方法に関する。
従来、屋外の構築物(道路や建物等)の表面においては、線、文字、イラスト等の描画体が描画されることがある。そして、耐久性の優れた材料で描画することにより、描画体を長期間に亘って視認良好な状態で維持可能とすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−209619号公報
ところで、路上等の屋外にパステルやチョークで絵を描くパフォーマンスが行われることがあり、このパフォーマンスで描画された絵は保護されずに消されてしまう。しかしながら、描画のパフォーマンスだけではなく、描画された絵自体にも優れた芸術性があるため、この絵を消さずに保護して長期間鑑賞できるようにして欲しいという要望がある。
そこで、一般のパステル画(紙やキャンバス上に描画するパステル画)で用いられている定着剤(フィキサチーフ)を吹き付けて屋外の絵(詳しくは、粉末状のパステルやチョーク)を保護しようとすることが考えられる。ところが、フィキサチーフで形成される層は、指でこすっただけで簡単に剥がれてしまう程弱く、このため、風雨に晒されたりする路上等の屋外においては、パステルやチョーク等で描画された絵(描画体)を十分に保護することができない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、屋外にパステル等の筆記具で描画された描画体を十分に保護することができる保護方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、屋外の構築物の表面に色材を含んだ筆記具をこすりつけて描いた描画体を保護する保護方法であって、
前記描画体上に、ソープフリータイプの水性樹脂エマルジョンと造膜剤と水とを含んで構成された固着液を散布する固着液散布工程と、
前記固着液散布工程で散布した固着液を乾燥させる乾燥工程と、
を交互に複数回繰り返すことにより描画体上に透明または半透明の固着層を形成し、この固着層により描画体の色材を構築物へ固着させることを特徴とする描画体の保護方法である。
請求項2に記載のものは、前記固着層上に、当該固着層よりも強固であって透明または半透明のコーティング層を形成するコーティング工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の描画体の保護方法である。
請求項3に記載のものは、前記固着液散布工程において固着液を霧状にして散布することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の描画体の保護方法である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、屋外の構築物の表面に色材を含んだ筆記具をこすりつけて描いた描画体を保護する保護方法であって、前記描画体上に、ソープフリータイプの水性樹脂エマルジョンと造膜剤と水とを含んで構成された固着液を散布する固着液散布工程と、前記固着液散布工程で散布した固着液を乾燥させる乾燥工程と、を交互に複数回繰り返すことにより描画体上に透明または半透明の固着層を形成し、この固着層により描画体の色材を構築物へ固着させるので、描画体が風雨に晒されたりしても、色材が乱れてしまう不都合を抑制することができ、屋外に描画された描画体を十分に保護することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記固着層上に、当該固着層よりも強固であって透明または半透明のコーティング層を形成するコーティング工程を行うので、屋外の描画体を長期に亘って保護し易い。
請求項3に記載の発明によれば、前記固着液散布工程において固着液を霧状にして散布するので、色材を飛散させずに固着液を散布することができ、保護作業中に描画体が崩れてしまう不都合を避けることができる。
描画体の保護方法の模式図であり、(a)は保護前の描画体の状態、(b)は固着液を散布している状態、(c)は描画体上に固着層が形成された状態である。 固着層上にコーティング層を形成した状態の模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明において保護対象となる描画体について説明する。描画体1は、屋外の構築物の表面(本実施形態では舗装道路の路面)2に色材が含まれたパステルやチョーク等の筆記具をこすりつけて、絵や記号や文字等の表記物として描画されている。なお、描画体1が描画される場所(被描画面)としては、アスファルトやコンクリートの舗装を施した道路の路面、建物の外壁や屋根などが代表例として挙げられるが、構築物のうち屋外に露出した表面であればどのような場所でもよい。また、筆記具は、パステルやチョークに限らず、構築物の表面2にこすりつけて描画体1を描画できるものであれば、どのような筆記具でもよい。
次に、描画体1を保護する固着液4について説明する。
固着液4は、水性樹脂エマルジョンと、造膜剤として機能するテキサノールと、水とを含んで構成される水性の液体であり、水性樹脂エマルジョンを15〜35重量部、造膜剤を5〜10重量部、水を55〜80重量部の分量で混合して調製されている。ここで、水性樹脂エマルジョンは、描画体1の被覆成分となるアクリル樹脂を乳化剤や界面活性剤を使用せずに水に溶かしてエマルジョン化したソープフリータイプのエマルジョン(例えば、高圧ガス(株)製合成樹脂エマルジョンの「ペガールLS」(「ペガール」は登録商標))である。なお、水性樹脂エマルジョンに含まれる合成樹脂は、例示したアクリル樹脂のほか、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル変性樹脂など、ソープフリータイプの水性樹脂エマルジョンを構成可能であれは、どのような合成樹脂でもよい。また、固着液4に混合される造膜剤は、例示したテキサノールに限定されず、固着液4内の合成樹脂に対する造膜剤として機能すればどのような物質であってもよい。
次に、描画体1の保護作業について説明する。なお、描画体1は、図1(a)に示すように、屋外の構築物の表面2に予め描画されているものとする。また、作業環境については、固着液4の乾燥を良好に行うことを考慮して、温度が10℃以上、湿度が85%以下であればよいが、温度が15℃以上、湿度が75%以下であることが好ましい。
まず、描画体1の上に固着液4を描画体1よりもひと回り広い範囲に亘って散布する(固着液散布工程)。詳しくは、図1(b)に示すように、霧吹き6等を用いて固着液4を霧状にし、構築物の表面2にこすりつけられた色材が飛散しない状態で散布する。例えば、霧吹き6を描画体1へ直接向けずに描画体1の上方へ向け、霧吹き6から噴霧された固着液4の液滴(ミスト)を自重により落下させて描画体1の上に散布する。これにより、描画体1を構成する色材が固着液4の散布時の風圧で飛散する不都合を避けること、言い換えると、色材を飛散させずに固着液4を散布することができ、保護作業中に描画体1が崩れてしまう不都合を避けることができる。なお、固着液散布工程においては、固着液4を描画体1の全体に対して薄く散布し、一度に厚く散布しないことが好適である。これは、固着液4を一度に厚く散布すると、描画体1上に固着液4の液溜まりが形成され、この液溜まり内に色材が浮遊したり、あるいは固着液4が色材を浮かせた状態で流れたりして、描画体1が崩れる虞があるためである。
描画体1の上に固着液4を薄く散布したならば、散布された固着液4を十分に乾燥させる(乾燥工程)。固着液4が十分に乾燥したならば、再び固着液4を散布し、散布された固着液4を十分に乾燥させる。このようにして固着液散布工程と乾燥工程とを交互に繰り返して、描画体1上に無色透明な固着層(描画体1を視認可能な状態で固着する固着層)8を形成する(図1(c)参照)。描画体1上に形成された固着層8は、描画体1の周りに露出した構築物の表面2や、描画体1内(色材の間)から露出した構築物の表面2(言い換えると、色材で塗りつぶされていない被描画面)に固着して、描画体1(色材)を当該固着層8と被描画面との間に挟んで封じ込める。したがって、描画体1が風雨に晒されたりしても、色材が乱れてしまう不都合を抑制することができ、屋外に描画された描画体1を十分に保護することができる。
なお、固着層8は無色透明であることに限定されない。要は、描画体1を視認可能な状態で固着できれば、どのような固着層でもよく、例えば、有色透明の固着層でもよいし、あるいは半透明の固着層でもよい。
さらに、上記固着液散布工程と乾燥工程とを交互に繰り返して形成された固着層8上に樹脂製のコーティング剤を散布して、図2に示すように、固着層8よりも強固なコーティング層9を固着層8上に形成してもよい(コーティング工程)。このようなコーティング層9により固着層8を被覆すれば、屋外の描画体1を長期に亘って保護し易くなり好適である。なお、コーティング工程で形成されるコーティング層9は、描画体1を視認可能な状態で被覆可能であればよく、例えば、透明でもよいし半透明でもよい。
また、コーティング層9を形成する樹脂や固着層8を形成する樹脂がUVカット機能(紫外線が描画体1に到達することを阻止する機能)を備えていれば、紫外線の長期照射による色材の変色(色褪せ)、ひいては描画体1の経時劣化を抑制することができる。
さらに、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 描画体
2 構築物の表面
4 固着液
6 霧吹き
8 固着層
9 コーティング層

Claims (3)

  1. 屋外の構築物の表面に色材を含んだ筆記具をこすりつけて描いた描画体を保護する保護方法であって、
    前記描画体上に、ソープフリータイプの水性樹脂エマルジョンと造膜剤と水とを含んで構成された固着液を散布する固着液散布工程と、
    前記固着液散布工程で散布した固着液を乾燥させる乾燥工程と、
    を交互に複数回繰り返すことにより描画体上に透明または半透明の固着層を形成し、この固着層により描画体の色材を構築物へ固着させることを特徴とする描画体の保護方法。
  2. 前記固着層上に、当該固着層よりも強固であって透明または半透明のコーティング層を形成するコーティング工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の描画体の保護方法。
  3. 前記固着液散布工程において固着液を霧状にして散布することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の描画体の保護方法。
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