JP2015083811A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度よくエンジン回転同期制御を行う車両の制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン12の回転速度Neと手動変速機14の入力回転速度Niとの差が規定値以上となる直前の値を、エンジン12の回転同期制御に係る、手動変速機14の入力回転速度Niの変化量又は変化率の初期値とするものであることから、手動変速機14のギヤ段の切り替え前の安定した状態での入力回転速度Niを、その入力回転速度Niの変化量又は変化率の判定に係る初期値として保存することができる。すなわち、精度よくエンジン回転同期制御を行う車両10の制御装置30を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、手動変速機を備えた車両の制御装置に関し、特に、精度よくエンジン回転同期制御を行うための改良に関する。
エンジン及び手動変速機を備え、前記エンジンと前記手動変速機との間にクラッチを備えた車両(マニュアルトランスミッション車両)において、前記手動変速機のギヤ段の切り替えに伴う前記クラッチの操作に際して前記エンジンの回転同期制御を行う技術が知られている。例えば、特許文献1に記載されたマニュアルトランスミッション車の変速制御装置がその一例である。この技術では、手動変速機の入力回転速度を検出する入力回転速度センサを備え、入力回転速度センサによる検出結果に基づいて前記手動変速機の入力回転速度と同期させるべく前記エンジンの回転速度を制御することで、変速ショックの発生を抑制できるとされている。
特開2001−74135号公報
ところで、シフトレバーのシフト位置を検出するセンサによらず、前記手動変速機の入力回転速度から変速を判定する制御では、クラッチを解放する操作等によって前記手動変速機の入力回転速度が変動してしまい、エンジン回転同期制御の精度が低下するおそれがあった。前記従来の技術では、斯かる問題を解決することができなかった。すなわち、精度よくエンジン回転同期制御を行う車両の制御装置の開発が求められていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、精度よくエンジン回転同期制御を行う車両の制御装置を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、エンジンと手動変速機との間にクラッチを備え、そのクラッチの解放操作後の、前記手動変速機の入力回転速度の変化量又は変化率、又は、前記手動変速機の入力回転速度と車速との比の変化量又は変化率に基づいて、前記クラッチの係合操作時の前記エンジンの回転同期制御を行う車両において、前記エンジンの回転速度と前記手動変速機の入力回転速度との差が規定値以上となる直前の値を、前記エンジンの回転同期制御に係る、前記手動変速機の入力回転速度の変化量又は変化率の初期値、又は、前記手動変速機の入力回転速度と車速との比の変化量又は変化率の初期値とすることを特徴とする制御装置である。
このようにすれば、前記エンジンの回転速度と前記手動変速機の入力回転速度との差が規定値以上となる直前の値を、前記エンジンの回転同期制御に係る、前記手動変速機の入力回転速度の変化量又は変化率の初期値、又は、前記手動変速機の入力回転速度と車速との比の変化量又は変化率の初期値とするものであることから、前記手動変速機のギヤ段の切り替え前の安定した状態での入力回転速度を、その入力回転速度の変化量又は変化率の判定に係る初期値として保存することができる。すなわち、精度よくエンジン回転同期制御を行う車両の制御装置を提供することができる。
本発明が好適に適用される車両の駆動装置及びその制御系の一部を模式的に示す図である。 図1に示す車両の制御装置に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図1に示す車両の手動変速機のダウンシフト時におけるエンジン回転同期制御の一例を示すタイムチャートである。 図1に示す車両の制御装置によるエンジン回転同期制御の一例の要部を説明するフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される車両10の駆動装置及びその制御系の一部を模式的に示す図である。図1に示すように、前記車両10は、エンジン12及び手動変速機14を備えている。前記エンジン12と前記手動変速機14との間の動力伝達系路に、クラッチ16を備えている。すなわち、前記エンジン12のクランク軸18と、前記手動変速機14の入力軸20との間の動力伝達経路を断接可能に前記クラッチ16が設けられている。前記車両10において、前記エンジン12により発生させられた駆動力は、前記クラッチ16を介して前記手動変速機14に伝達される。そして、前記手動変速機14により変速された駆動力が図示しない差動装置等を介して左右の駆動輪へ伝達される。
前記エンジン12は、前記車両10の走行用駆動力を発生させる駆動力源であり、例えば、気筒内噴射される燃料の燃焼によって駆動力を発生させるガソリンエンジン或いはディーゼルエンジン等の内燃機関である。前記クラッチ16は、通常は係合状態とされて前記エンジン12と前記手動変速機14との間の動力伝達経路を接続する一方、クラッチペダル22の踏込操作によりスリップ状態或いは解放状態とされて前記エンジン12と前記手動変速機14との間の動力伝達経路を切断(遮断)する。すなわち、前記エンジン12から出力される動力の前記手動変速機14への伝達を断続する動力断続装置である。
前記手動変速機14は、運転者によるシフトレバー24の手動操作により複数の変速段を選択的に成立させることにより、前記エンジン12から入力される回転を所定の変速比γで減速或いは増速して出力する機械式の有段変速機構(マニュアルトランスミッション)である。前記手動変速機14においては、例えば、第1速「1st」から第5速「5th」までの5段階の前進変速段、後進変速段、及びニュートラルのうち何れかが選択的に成立させられ、それぞれの変速比γに応じた速度変換が成される。すなわち、前記車両10は、運転者によるシフトレバー24の手動操作により複数の変速段を選択的に成立させる手動変速機14を備えたマニュアルトランスミッション車両(MT車)である。
前記車両10は、その車両10に関する各種制御を行うための制御装置30を備えている。この制御装置30は、例えばCPU、RAM、ROM、入力インターフェイス等を備えた所謂マイクロコンピュータであり、そのCPUによりRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、前記エンジン12の出力制御をはじめとする各種制御を実行するように構成されている。前記制御装置30は、好適には、前記エンジン12の駆動(出力)を制御するエンジン制御装置(Eng−ECU)である。
前記車両10においては、図1に示すように、各種センサやスイッチ等からそれぞれの検出値を示す信号が前記制御装置30へ供給されるように構成されている。すなわち、エンジン回転速度センサ32から前記エンジン12の回転速度Neすなわち前記クランク軸18の回転速度を表す信号、入力回転速度センサ34から前記手動変速機14の入力回転速度Niすなわち前記入力軸20の回転速度を表す信号、車速センサ36から前記手動変速機14の出力回転速度Noutに相当する車速Vを表す信号が、それぞれ前記制御装置30へ供給されるようになっている。
前記制御装置30からは、前記車両10に備えられた各種装置の作動を制御するための信号が出力されるように構成されている。すなわち、前記エンジン12の出力制御のためのエンジン出力制御指令信号として、例えばアクセル開度Accに応じて電子スロットル弁の開閉を制御するためのスロットルアクチュエータ38を駆動する信号、燃料噴射装置40から噴射される燃料の量を制御するための噴射信号、及び点火装置42による前記エンジン12の点火時期を制御するための点火時期信号等が出力されるようになっている。
図2は、前記制御装置30に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図2に示す回転速度差判定部50は、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差が、予め定められた規定値以上となったか否かを判定する。好適には、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差の絶対値(=|Ne−Ni|)が、規定値以上となった状態が、一定時間以上継続した場合に、前記判定を肯定する。
エンジン回転同期制御部52は、前記手動変速機14の変速段(ギヤ段)の切り替え時における前記クラッチ16の解放に際して、前記エンジン12の回転速度Neを前記手動変速機14の入力回転速度Niに同期させるエンジン回転同期制御を行う。具体的には、前記エンジン12の回転速度Neが、前記手動変速機14の変速後の入力回転速度Niと略等しくなるように、前記スロットルアクチュエータ38による電子スロットル弁の開閉制御、前記燃料噴射装置40による燃料噴射量の制御、及び前記点火装置42による点火時期の制御等を介して、前記エンジン12の出力を制御する。
前記エンジン回転同期制御部52は、好適には、前記手動変速機14の入力回転速度Niが初期値Ni_iniに対して所定割合以上変化した場合、又は、前記手動変速機14の入力回転速度Niと車速Vとの比率(Ratio)であるNiV比が初期値NiVR_iniに対して所定割合以上変化した場合に、前記エンジン12の回転速度Neを前記手動変速機14の入力回転速度Niに同期させるエンジン回転同期制御を開始する。すなわち、前記手動変速機14の入力回転速度Niが初期値Ni_iniに対して所定割合以上変化した場合、又は、前記NiV比が初期値NiVR_iniに対して所定割合以上変化した場合に、前記手動変速機14の変速(ギヤ段の切り替え)を判定し、その判定をもって前記エンジン回転同期制御を開始する。換言すれば、前記入力回転速度Niが初期値Ni_iniに対して所定割合以上変化すること、又は、前記NiV比が初期値NiVR_iniに対して所定割合以上変化することを条件(トリガ)として、前記エンジン回転同期制御を開始する。或いは、前記入力回転速度Niが初期値Ni_iniに対して所定量以上変化すること、又は、前記NiV比が初期値NiVR_iniに対して所定量以上変化することを条件として、前記エンジン回転同期制御を開始するものであってもよい。
図2に示すように、前記エンジン回転同期制御部52は、初期値設定部54を備えている。この初期値設定部54は、前記エンジン回転同期制御の開始判定に係る、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化量又は変化率の初期値を設定する。すなわち、前記手動変速機14の入力回転速度Niの初期値Ni_ini、又は、前記手動変速機14の入力回転速度Niと車速Vとの比率であるNiV比の初期値NiVR_iniを設定する。具体的には、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差が規定値以上となる直前の入力回転速度Ni又はその入力回転速度Niに対応するNiV比を、前記エンジン12の回転同期制御に係る、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化量又は変化率の初期値Ni_ini又はNiVR_iniに設定する。前記初期値設定部54は、換言すれば、前記回転速度差判定部50による判定が肯定される直前の入力回転速度Ni又はその入力回転速度Niに対応するNiV比を、前記エンジン12の回転同期制御に係る、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化量又は変化率の初期値Ni_ini又はNiVR_iniに設定する。
本実施例において、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差が規定値以上となる直前の値とは、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差が規定値以上となった時点(或いは、規定値以上となった状態が一定時間以上成立した時点)から、一定時間だけ過去の値に相当する。すなわち、前記初期値設定部54は、好適には、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差の絶対値(=|Ne−Ni|)が、規定値以上となった状態が、所定時間以上継続した時点から、前記一定時間だけ過去の入力回転速度Ni又はその入力回転速度Niに対応するNiV比を、前記エンジン12の回転同期制御に係る、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化量又は変化率の初期値Ni_ini又はNiVR_iniに設定する。
前記エンジン回転同期制御部52による前記エンジン回転同期制御においては、例えば、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差の絶対値(=|Ne−Ni|)が可及的に小さくなるように、前記エンジン12の回転速度Neがフィードバック制御される。前記エンジン回転同期制御部52は、所定の回転同期条件が成立した場合に、前記エンジン回転同期制御を終了する。具体的には、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差が、予め定められた規定値未満となった場合に、前記エンジン回転同期制御を終了する。好適には、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差の絶対値(=|Ne−Ni|)が、規定値未満となった状態が、一定時間以上継続した場合に、前記エンジン回転同期制御を終了する。
図3は、前記手動変速機14のダウンシフト時における、前記制御装置30によるエンジン回転同期制御の一例を示すタイムチャートである。この図3においては、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化を実線で、前記エンジン12の回転速度Neの変化を破線でそれぞれ示している。図3に示す制御では、先ず、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの間に相対回転が生じた時点が判定される。例えば、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差の絶対値(=|Ne−Ni|)が、規定値以上となった状態が、一定時間以上継続した時点t2が判定される。次に、その時点t2の直前の時点、例えば時点t2から一定時間だけ過去の時点t1を基点として、その時点t1における入力回転速度Ni又はその入力回転速度Niに対応するNiV比が、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化量又は変化率の初期値Ni_ini又はNiVR_iniに設定される。次に、前記手動変速機14の入力回転速度Niが初期値Ni_iniに対して所定割合以上変化した、又は、前記手動変速機14の入力回転速度Niと車速Vとの比率であるNiV比が初期値NiVR_iniに対して所定割合以上変化した時点t3が判定される。この時点t3において、前記手動変速機14の変速(ギヤ段の変更)が判定され、前記エンジン12の回転速度Neを前記手動変速機14の入力回転速度Niに同期させるエンジン回転同期制御が開始される。図3に示すように、前記クラッチ16の係合に先立ち、前記エンジン12の回転速度Neが前記手動変速機14の入力回転速度Niに漸近(同期)させられることで、前記クラッチ16の係合時におけるショックの発生を好適に抑制(緩和)できる。
従来の技術では、シフトストロークセンサ等、前記シフトレバー24のシフト操作位置を検出するセンサ(例えば、X−Y2軸の位置センサ)を使用し、このセンサからの信号をもとに変速を判断してエンジン回転同期制御を行っていたが、斯かる態様では、システムコストがかさむという弊害があった。このため、シフト操作位置を検出するセンサを用いず、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化に基づいてその手動変速機14の変速(ギヤ段の切り替え)を判定する場合、従来の技術では誤判定のおそれがあった。すなわち、車両におけるドライブラインは一般に弾性体であり、クラッチの切断操作(解放操作)のみによっても多少の入力回転速度Niの変動が発生する。このため、前記手動変速機14の変速前の安定した状態から、ギヤステップ比程度の変速率が変化したことをより確実に判断して制御を開始することが求められる。この際、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化の判定基準となる初期値の設定が重要となる。すなわち、クラッチの切断に伴う入力回転速度Niの変動時に初期値を保存してしまうと、変動分の誤差を握り込んでしまうため、前記手動変速機14の変速前の安定した状態における入力回転速度Niに基づいて、その入力回転速度Niの変化の判定基準となる初期値を保存すべきである。本実施例においては、図3を用いて前述したように、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差(相対回転)に基づいて前記クラッチ16の切断操作の開始を判断し、その直前(一定時間前)の値を初期値として保存している。斯かる制御により、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化の判定基準となる初期値として、最新且つ正確な値を保存することができる。
図4は、前記制御装置40によるエンジン回転同期制御の一例の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差の絶対値(=|Ne−Ni|)が、規定の閾値以上となった状態が、規定時間以上継続したか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合には、それをもって本ルーチンが終了させられるが、S1の判断が肯定される場合には、S2において、S1の判断が肯定された時点から一定時間過去の時点における入力回転速度Ni又はその入力回転速度Niに対応するNiV比が、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化量又は変化率の初期値Ni_ini又はNiVR_iniとして記憶される。次に、S3において、前記手動変速機14の入力回転速度Niが、S2にて設定された初期値Ni_iniに対して所定割合以上変化した、又は、前記手動変速機14の入力回転速度Niと車速Vとの比率であるNiV比が、S2にて設定された初期値NiVR_iniに対して所定割合以上変化したか否かが判断される。このS3の判断が否定されるうちは、S3の判断が繰り返されることにより待機させられるが、S3の判断が肯定される場合には、S4において、前記手動変速機14の変速(ギヤ段の変更)が判定され、前記エンジン12の回転速度Neを前記手動変速機14の入力回転速度Niに同期させるエンジン回転同期制御が開始された後、本ルーチンが終了させられる。以上の制御において、S1が前記回転速度差判定部50の動作に、S2が前記初期値設定部54の動作に、S2〜S4が前記エンジン回転同期制御部52の動作に、それぞれ対応する。
このように、本実施例によれば、前記エンジン12の回転速度Neと前記手動変速機14の入力回転速度Niとの差が規定値以上となる直前の値を、前記エンジン12の回転同期制御に係る、前記手動変速機14の入力回転速度Niの変化量又は変化率の初期値、又は、前記手動変速機14の入力回転速度Niと車速Vとの比であるNiV比の変化量又は変化率の初期値とするものであることから、前記手動変速機14のギヤ段の切り替え前の安定した状態での入力回転速度Ni又はNiV比を、その入力回転速度Ni又はNiV比の変化量又は変化率の判定に係る初期値として保存することができる。すなわち、精度よくエンジン回転同期制御を行う車両10の制御装置30を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
10:車両、12:エンジン、14:手動変速機、16:クラッチ、30:制御装置

Claims (1)

  1. エンジンと手動変速機との間にクラッチを備え、該クラッチの解放操作後の、前記手動変速機の入力回転速度の変化量又は変化率、又は、前記手動変速機の入力回転速度と車速との比の変化量又は変化率に基づいて、前記クラッチの係合操作時の前記エンジンの回転同期制御を行う車両において、
    前記エンジンの回転速度と前記手動変速機の入力回転速度との差が規定値以上となる直前の値を、前記エンジンの回転同期制御に係る、前記手動変速機の入力回転速度の変化量又は変化率の初期値、又は、前記手動変速機の入力回転速度と車速との比の変化量又は変化率の初期値とする
    ことを特徴とする制御装置。
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