JP2015081975A - 帯電部材汚れの判定装置及び帯電部材汚れの判定プログラム - Google Patents

帯電部材汚れの判定装置及び帯電部材汚れの判定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】帯電部材に対する汚れの有無を精度よく判定できるようにする。【解決手段】画像形成装置に、感光体ドラム11(被帯電体)毎に設けられた各々の帯電ロール41(帯電部材)について感光体ドラム11との間の放電の電流値を測定する電流測定器42による測定結果を取得する電流値取得部51と、電流値取得部51により取得された帯電ロール41毎の電流値に基づいて、2つの帯電ロール41の組み合わせ毎に電流値の差分(電流値差)を算出する電流値比較部52と、電流値比較部52で算出された2つの帯電ロール41の組み合わせ毎の電流値差に基づいて、帯電ロール41に対する汚れの有無を判定する異常判定部53と、を備えた帯電部材汚れの判定装置を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、帯電部材汚れの判定装置及び帯電部材汚れの判定プログラムに関する。
紙などの記録材に画像を形成する機能を備えた画像形成装置として、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、これらの機能を併せもった複合機などが知られている。
このような画像形成装置では、トナーにキャリアや帯電促進剤などを混合した現像剤が用いられる。例えば、画像形成装置に備えられる現像器では、容器に収容された現像剤中のトナーを現像ロールに付着させ、現像ロールの回転によりトナーを感光体ドラム上へ運んで、感光体ドラムに形成された静電潜像をトナーで現像する。感光体ドラム上のトナー像は、中間転写ベルトを経て記録材に転写される。
感光体ドラムは、これに接触又は近接して設けられた帯電部材により帯電される仕組みの被帯電体であるが、帯電部材にトナーなどが付着して汚れると、被帯電体を均一に電位することができず、その結果、出力画像に濃度ムラや筋等の異常が発生する懸念がある。
ここで、帯電部材の状態の判断に関し、以下のような発明が提案されている。
例えば、特許文献1には、被帯電体を帯電する帯電部材と、この帯電部材に対し給電可能な電源と、帯電部材に流れる電流変化を計測する電流計測器とを備え、帯電条件として決められた帯電バイアスが印加されたときに電流計測器にて計測される放電を伴う帯電電流変化から放電電荷量を取得して累積し、累積された放電電荷量が予め決められた値を超えた場合に帯電部材の特性が劣化に伴い変化したものと判断する発明が開示されている。
例えば、特許文献2には、帯電ローラに印加されている電流の平均値と帯電ローラに印加されている電流が減少する際のピーク電流値との差分を求め、当該差分と予め定められている閾値との比較を行い、この比較結果に基づいて、帯電ローラまたは感光体ドラムの異常を判定する発明が開示されている。
例えば、特許文献3には、装置内の温度及び湿度と、帯電ロールへ印加するバイアス電圧/電流と、感光体の感光体層の膜厚と、放電電荷量とに基づいて、帯電ロールの汚染状況を判定し、この判定結果に基づいて、帯電ロールの接離動作を変更制御する発明が開示されている。
特開2010−197609号公報 特開2005−352162号公報 特開2007−052302号公報
本発明は、帯電部材に対する汚れの有無を精度よく判定することが可能な技術を提案することを目的とする。
本発明(1)は、被帯電体毎に設けられた各々の帯電部材について被帯電体との間の放電の電流値を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された帯電部材毎の電流値に基づいて、2つの帯電部材の組み合わせ毎に電流値の差分を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された2つの帯電部材の組み合わせ毎の電流値の差分に基づいて、帯電部材に対する汚れの有無について判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする帯電部材汚れの判定装置である。
本発明(2)は、本発明(1)において、前記判定手段は、電流値の差分が予め定めた閾値を上回る組み合わせが存在する場合に、当該組み合わせに係る2つの帯電部材の少なくとも一方に汚れがあると判定する、ことを特徴とする帯電部材汚れの判定装置である。
本発明(3)は、本発明(1)、(2)において、前記判定手段は、電流値の差分が予め定めた閾値を上回る複数の組み合わせが存在する場合に、当該複数の組み合わせに共通する帯電部材に汚れがあると判定する、ことを特徴とする帯電部材汚れの判定装置である。
本発明(4)は、本発明(1)〜(3)において、前記判定手段は、画像形成処理の実行中に前記測定手段により測定された帯電部材毎の電流値を、汚れが無い状態で前記測定手段により測定された帯電部材毎の電流値に基づいて補正し、当該補正後の帯電部材毎の電流値に基づいて差分の算出を行う、ことを特徴とする帯電部材汚れの判定装置である。
本発明(5)は、コンピュータに、被帯電体毎に設けられた各々の帯電部材について被帯電体との間の放電の電流値を測定する測定手段による測定結果を取得する取得機能と、前記取得機能により取得された帯電部材毎の電流値に基づいて、2つの帯電部材の組み合わせ毎に電流値の差分を算出する算出機能と、前記算出機能により算出された2つの帯電部材の組み合わせ毎の電流値の差分に基づいて、帯電部材に対する汚れの有無について判定する判定機能と、を実現させるための帯電部材汚れの判定プログラムである。
本発明(1)、(5)によれば、帯電部材に対する汚れの有無を、本発明を適用しない場合に比べて精度よく判定することができる。
本発明(2)によれば、いずれかの帯電部材に対する汚れがあることを、本発明を適用しない場合に比べて精度よく判定することができる。
本発明(3)によれば、汚れがある帯電部材の特定を、本発明を適用しない場合に比べて精度よく判定することができる。
本発明(4)によれば、各帯電部材が異なる条件で動作する場合でも、帯電部材に対する汚れの有無を精度よく判定することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造の例を示す図である。 図1の画像形成装置に設けた帯電装置の機能ブロックの例を示す図である。 図1の画像形成装置に設けた帯電部材汚れの判定装置の機能ブロックの例を示す図である。 比較例の手法に係る電流値及び電流値差の波形の例を示す図である。 本発明の手法に係る電流値差の波形の例を示す図である。 3つの帯電器のうちの1つに汚れがある場合について説明する図である。 4つの帯電器のうちの1つに汚れがある場合について説明する図である。 4つの帯電器のうちの2つに汚れがある場合について説明する図である。 帯電部材汚れの判定装置の機能ブロックの他の例を示す図である。 図9の帯電部材汚れの判定装置による処理フローの例を示す図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明に係る帯電部材汚れの判定装置が設けられる画像形成装置について説明する。画像形成装置は、紙などの記録材に画像を形成する機能を備えた装置であり、例えば、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、これらの機能を併せもった複合機などが知られている。
図1には、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造の例を示してある。
図示の画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式であり、代表的な機能部として、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kと、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部21と、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を用紙P(記録材の一例)に一括転写(二次転写)させる二次転写部22と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器34と、を備えている。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの各々は、図中の矢印A方向に回転する感光体ドラム11を有する。また、各感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11を帯電する帯電器12、感光体ドラム11上に露光ビームBmを照射して静電潜像を書き込む露光器13、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化したトナー像を形成する現像器14、感光体ドラム11上に形成された各色成分のトナー像を一次転写部21にて中間転写ベルト15に重畳転写する一次転写ロール16、といった各種の電子写真用デバイスが順次配設されている。
これらの画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に、略直線状に配置されており、中間転写ベルト15に対して接離可能に構成されている。
また、図示の画像形成装置は、用紙搬送系として、用紙収容部から用紙Pを取り出して二次転写部22へと送り込む給紙動作を行う給紙機構部31と、二次転写部22を通過した用紙Pを定着器34側へと搬送する搬送ベルト32と、用紙Pを定着器34の入口へガイドする定着入口ガイド33と、定着器34から排紙された用紙Pを下流側へガイドする排紙ガイド35と、排紙ガイド35によりガイドされた用紙Pを装置外部に排出する排紙ロール36と、を備えている。
すなわち、給紙機構部31により用紙収容部から二次転写部22へと給紙された用紙Pは、二次転写部22にて中間転写ベルト15上のトナー像が静電転写された後、中間転写ベルト15から剥離された状態で搬送ベルト32へと搬送される。そして、搬送ベルト32により、定着器34の動作速度に合わせて、定着入口ガイド33を介して定着器34まで搬送される。定着器34に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器34によって熱及び圧力を加える定着処理を受けることで用紙P上に定着される。その後、定着画像が形成された用紙Pは、排紙ガイド35及び排紙ロール36を介して、装置外部に設けられた排紙収容部(図示せず)へと搬送される。
図2には、感光体ドラム11を帯電する帯電装置の機能ブロックの例を示してある。
本例の帯電装置は、感光体ドラム11毎に設けられた帯電器12と、各帯電器12に帯電バイアスを供給する交流/直流電源43と、交流/直流電源43による帯電バイアスの供給を制御する帯電制御装置44と、を有している。すなわち、本例では、帯電バイアスの供給源を共通化しており、各帯電器12に同じ振幅及び位相及び周波数の帯電バイアスを供給する仕組みとなっている。なお、帯電器12毎に帯電バイアスの供給源を異ならせてもよく、帯電バイアスの振幅及び位相及び周波数が各帯電器12で同じになるように制御すればよい。
各帯電器12は、感光体ドラム11に接触又は近接させた帯電ロール41を備えており、交流/直流電源43から供給された帯電バイアスを帯電ロール41に印加し、感光体ドラム11との間に放電を発生させて感光体ドラム11を目標の電位に帯電させる。
また、各帯電器12は、帯電ロール41による放電の電流値(感光体ドラム11に放電により流入する電流値)を測定する電流測定器42も備えている。
ここで、帯電ロール41にトナーやキャリア等が付着して汚れたり、帯電ロール41の摩耗によって内部から汚れたりすると、これらの汚れの存在によって感光体ドラム11の帯電を均一に行うことができず、その結果、感光体ドラム11上のトナー濃度にばらつきが生じ、出力画像に濃度ムラや筋等の異常が発生する懸念がある。このため、上記異常の予防や解消を図るべく、帯電ロール41が汚れた場合にはこれを直ちに検知し、該当部品の清掃や交換等の保守を速やかに実施することが求められている。
各色成分(Y,M,C,K)の感光体ドラム11及び帯電器12は、通常、同一条件(使用環境や使用時間などが同じ条件)で運用されるので、感光体ドラム11の劣化(例えば、摩耗)の進行は基本的に同様なものとなり(但し、白黒印刷の頻度の違い等によりKの劣化具合は他と異なる場合もある)、電流測定器42により測定される電流値に影響を与える要因(感光体ドラム11の抵抗値など)も互いに同じように変化していく。
したがって、各々の帯電ロール41に同じ振幅及び位相及び周波数の帯電バイアスを印加すると、いずれの帯電ロール41も汚れていない場合には、電流測定器42により測定される電流値は互いに極めて近い値となる。これに対し、いずれかの帯電ロール41が汚れている場合には、当該帯電ロール41に係る電流値は、他の帯電ロール41に係る電流値とは離れた値となることが分かった。
これを利用して、本例では、各々の帯電ロール41に係る電流値を互いに比較して、他の帯電ロール41に比べて電流値に有意な差がある帯電ロール41が存在するかを調べ、該当する帯電ロール41が存在する場合には、当該帯電ロール41に対する汚れがあると判断することとした。
図3には、帯電装置に設けられた帯電部材(本例では、帯電ロール41)に対する汚れの有無を判定する帯電部材汚れの判定装置の機能ブロックの例を示してある。
本例の帯電部材汚れの判定装置50は、画像形成装置に内蔵されており、電流値取得部51と、電流値比較部52と、異常判定部53と、警告発生部54と、を有する。
電流値取得部51は、帯電器12毎に設けてあり、電流測定器42により測定された電流値(帯電ロール41による放電の電流値)を取得する。
電流値比較部52は、画像形成処理の実行中に各々の電流値取得部51により取得された帯電ロール41毎の電流値に基づいて、2つの帯電ロール41の組み合わせ毎に電流値の差分(電流値差)を算出する。
異常判定部53は、電流値比較手段52により算出された2つの帯電ロール41の組み合わせ毎の電流値差に基づいて、帯電ロール41に対する汚れの有無の判定を行う。
ここで、本例の帯電装置は、各色成分の帯電器12に同じ振幅及び位相及び周波数の帯電バイアスを供給する仕組みであるため、汚れが無い帯電ロール41同士の組み合わせの場合には、同一タイミングに各帯電ロール41で測定される電流値は極めて近く、当該組み合わせに係る電流値差は小さい。一方、汚れがある帯電ロール41を含む組み合わせの場合には、同一タイミングでも各帯電ロール41で測定される電流値は乖離してしまい、当該組み合わせに係る電流値差が大きくなる傾向にある。そこで、電流値差が予め定めた閾値を上回る組み合わせの有無を調べ、電流値差が閾値を上回る組み合わせが存在する場合に、当該組み合わせに係る2つの帯電ロール41の少なくとも一方に汚れがあると判定する。また、いずれかの帯電ロール41に対する汚れがあり、他の帯電ロール41に対する汚れが無い場合には、汚れがある帯電ロール41を含む全ての組み合わせで電流値差が閾値を上回ることになるので、これらの組み合わせ(電流値差が閾値を上回る組み合わせ)に共通する帯電ロール41に汚れがあると判定する。
警告発生部54は、異常判定部53により帯電ロール41に対する汚れがあると判定されたことに応じて、その旨を利用者等に知らせる警告出力を行う。
本例では、帯電ロール41に対する汚れがある旨を示す情報(及び、汚れがある帯電ロール41を識別する情報)を画像形成装置の表示装置(例えば、操作パネル)に出力し、画像形成装置の利用者に知らせるようにしているが、印刷出力や音声出力等の他の態様により出力を行ってもよい。また、例えば、画像形成装置と通信接続された管理センタ側のコンピュータに送信し、当該コンピュータの表示装置に出力させて保守の担当者やその指示者などに知らせるようにしてもよい。
次に、本例の帯電部材汚れの判定装置50による汚れ判定の手法を他の手法と比較して説明する。
まず、比較例について、図4を参照して説明する。
図4(a)には、汚れが無い状態の帯電ロール41で得られた電流値の波形61と、汚れがある状態の帯電ロール41で得られた電流値の波形62と、放電を起こさない状態の帯電ロール41で得られた電流値の波形63とを示してある。同図のグラフにおいて、横軸は時間経過(μsec)を表し、縦軸は電流値(mA)を表す。
図4(a)に示したように、汚れが無い状態と汚れがある状態とで電流値の波形を比較しても差が小さく、測定された電流値を単純に比較する手法では、汚れの有無の判別が難しいことが分かる。
図4(b)には、汚れが無い状態の電流値から放電を起こさない状態の電流値を差し引いた電流値差の波形64と、汚れがある状態の電流値から放電を起こさない状態の電流値を差し引いた電流値差の波形65とを示してある。同図のグラフにおいて、横軸は時間経過(μsec)を表し、縦軸は電流値差(mA)を表す。
図4(b)に示したように、放電を起こさない状態の電流値を差し引いて得られた電流値差の波形同士を比較しても差が小さく、放電を起こさない状態の電流値との差分をとって比較する手法でも、汚れの有無の判別が難しいことが分かる。
次に、本例の帯電部材汚れの判定装置50による汚れ判定について、図5を参照して説明する。
図5には、同一条件(使用環境や使用時間などが同じ条件)で複数の帯電ロール41が動作していることを前提として、そのうちの汚れが無い状態の帯電ロール41で得られた電流値を基準とし、これとは別の汚れが無い状態の帯電ロール41で得られた電流値から基準の電流値を差し引いた電流値差の波形66と、汚れがある状態の帯電ロール41で得られた電流値から基準の電流値を差し引いた電流値差の波形67とを示してある。同図のグラフにおいて、横軸は時間経過(μsec)を表し、縦軸は電流値差(μA)を表す。
図5に示したように、基準の電流値を差し引いた電流値差の波形同士を比較すると、汚れが無い状態に係る電流値差の波形66は−50μA〜+50μAの範囲内に収まっているのに対し、汚れがある状態に係る電流値差の波形67は上記範囲から外れる区間がある。このため、例えば、50μAを閾値とし、基準の電流値を差し引いた電流値差の差分の絶対値が閾値(50μA)を上回るか否かの判定を継続的に行うことで、汚れの有無を容易に判別することができる。
なお、汚れがある状態の帯電ロール41で得られた電流値を基準とした場合には、他の帯電ロール41(汚れが無い状態の帯電ロール41)のいずれにおいても、その帯電ロール41で得られた電流値から基準の電流値を差し引いた電流値差が上記範囲から外れる区間が生じるので、この場合には、基準に係る帯電ロール41に汚れがあると判定することができる。
ここで、本手法では、電荷量として積算する等の処理が不要なため、測定した電流値を時系列的に蓄えるメモリを備える必要が無く、帯電ロール41に対する汚れの有無を画像形成処理の実行中にリアルタイムで判別することができる。
なお、各々の帯電ロール41の帯電バイアスを異ならせる場合には、測定した電流値を時系列的に蓄えるメモリを備えておき、帯電バイアスの印加を1周期分程度行った後に、メモリに蓄えられた時系列的な電流値の補正を行う。そして、当該補正後の電流値について電流値差を算出して閾値と比較し、帯電ロール41に対する汚れの有無を判別するようにしてもよい。例えば、複数の帯電ロール41に位相の異なる交流の電圧を与えた場合には、交流の1周期分程度(図4のように約1kHzの周波数であれば1000μsec)の電流測定値を蓄えておき、複数の帯電ロール41から測定された基準値(最大値、最小値、平均値など)をとる値を一致させて位相を揃え、電流値差を算出して閾値と比較し、汚れの有無を判別する。
次に、汚れがある帯電ロール41の特定について図6〜図8を参照して説明する。
図6には、3つ(Y,M,C)の帯電ロール41があり、そのうちの1つに汚れがある場合の例を示してある。同図では、YとMの組み合わせは閾値未満の電流値差(等しい電流値)であるため、この組み合わせに係るY,Mの帯電器12には汚れが無いと判定できる。これに対し、YとCの組み合わせ及びMとCの組み合わせは閾値を上回る電流値差(異なる電流値)であるため、これらの組み合わせに共通するCの帯電ロール41に汚れがあると判定できる。
図7には、4つ(Y,M,C,K)の帯電ロール41があり、そのうちの1つに汚れがある場合の例を示してある。同図では、YとMの組み合わせ及びYとKの組み合わせ及びMとKの組み合わせは閾値未満の電流値差(等しい電流値)であるため、これらの組み合わせに係るY,M,Kの帯電ロール41には汚れが無いと判定できる。これに対し、YとCの組み合わせ及びMとCの組み合わせ及びCとKの組み合わせは閾値を上回る電流値差(異なる電流値)であるため、これらの組み合わせに共通するCの帯電ロール41に汚れがあると判定できる。
図8には、4つ(Y,M,C,K)の帯電ロール41があり、そのうちの2つに汚れがある場合の例を示してある。同図では、YとMの組み合わせは閾値未満の電流値差(等しい電流値)であるため、この組み合わせに係るY,Mの帯電ロール41には汚れが無いと判定できる。これに対し、YとCの組み合わせ及びMとCの組み合わせ及びCとKの組み合わせは閾値を上回る電流値差(異なる電流値)であるため、これらの組み合わせに共通するCの帯電ロール41に汚れがあると判定できる。また、YとKの組み合わせ及びMとKの組み合わせ及びCとKの組み合わせは閾値を上回る電流値差(異なる電流値)であるため、これらの組み合わせに共通するKの帯電ロール41にも汚れがあると判定できる。
次に、帯電部材汚れの判定装置50の拡張例について、図9に示す機能ブロックの例を参照して説明する。
同図の帯電部材汚れの判定装置50は、図3に示した帯電部材汚れの判定装置50に帯電器差換算部55を追加したものであり、図3に示した帯電部材汚れの判定装置50と同様な部分については説明を省略する。
帯電器差換算部55は、全ての帯電ロール41に対する汚れが無い状態で、各電流値取得部51により帯電ロール41毎の電流値を取得し、その差が無くなるように電流値を補正するための換算データを作成して、この換算データをメモリに記憶・保持させておく。
電流値比較部52は、画像形成処理の実行中に帯電ロール41毎の電流値を取得すると、当該帯電ロール41毎の電流値を事前に作成しておいた換算データに基づいて補正し、当該補正後の電流値に基づいて、2つの帯電ロール41の組み合わせ毎に電流値の差分(電流値差)を算出する。
このように、図9の帯電部材汚れの判定装置50では、汚れが無い状態の各帯電ロール41で測定される電流値が異なる場合には、その相違分を事前に調べて換算データを作成しておき、汚れ有無の判定で得られた電流値に相違分を反映させてから比較を行うので、一部の感光体ドラム11の交換等により各帯電ロール41を異なる条件で動作させるようになった場合でも、帯電ロール41に対する汚れの有無を判別することができる。
ここで、換算データの作成は、各帯電ロール41に汚れが無い状態で行えればよく、例えば、画像形成装置の設置時や、感光体ドラム11の交換時などに行えばよい。また、画像形成装置の電源投入直後に行ってもよく、この場合には、画像形成装置の電源投入後における帯電ロール41に対する汚れの有無を判別することができる。また、画像形成処理に係るジョブの開始直前に行ってもよく、この場合には、当該ジョブの実行による帯電ロール41に対する汚れの有無を判別することができる。
図10には、図9の帯電部材汚れの判定装置50による処理フローの例を示してある。
帯電部材汚れの判定装置50は、画像形成処理に係るジョブを受け付けて帯電電源(交流/直流電源43)がONになると(ステップS11)、換算データの作成を行う条件を満たすか否か(本例では、いずれかの感光体ドラム11の交換直後か否か)を判定する(ステップS12)。
ステップS12で換算データの作成を行う条件を満たすと判定された場合には、画像形成処理に係るジョブの開始前に帯電ロール41毎の電流値を取得し、当該取得した帯電ロール41毎の電流値に基づいて換算データを作成し、当該作成した換算データをメモリに記憶(保持)させておく(ステップS13、S14)。
その後(ステップS12又はS14の後)、メモリから換算データを読み出し(ステップS15)、画像形成処理に係るジョブの実行中に帯電ロール41毎の電流値を取得し、当該取得した帯電ロール41毎の電流値を事前に作成しておいた換算データに基づいて補正した後に、2つの帯電ロール41の組み合わせ毎に電流値の差分(電流値差)を算出する(ステップS16)。
次に、2つの帯電ロール41の組み合わせ毎の電流値差に基づいて帯電ロール41に対する汚れの有無の判定を行う(ステップS17)。
ステップS17で帯電ロール41に対する汚れが無いと判定された場合は、画像形成処理に係るジョブを進めてプリント出力を行い(ステップS18)、ジョブが終了したか否かを判定し(ステップS19)、ジョブが終了していないと判定された場合は、ステップS16に戻る。以降、画像形成処理に係るジョブが終了したと判定されるまで、ステップS16〜ステップS18を繰り返す。
一方、ステップS17で帯電ロール41に対する汚れがあると判定された場合は、その旨を利用者等に知らせる警告出力を行い、画像形成処理に係るジョブを中断してプリント出力を停止させる(ステップS20)。
なお、上記の処理フローでは、帯電ロール41毎の電流値をメモリに蓄積せず、画像形成処理に係るジョブの実行中にリアルタイムで帯電ロール41に対する汚れの有無を判別するものであるが、帯電ロール41毎の電流値をメモリに蓄積する処理(ステップS21)を設け、或る程度の期間(例えば1000μsec)の時系列的な電流値を蓄えた後に、換算データの読み出し(ステップS15)や電流値差の算出(ステップS16)を行うようにしてもよい。
また、これまでの説明では、被帯電体としてドラム状を成す感光体ドラム11を用いたが、ベルト状を成す感光体ベルトなどの他の形状の被帯電体を用いてもよい。
また、これまでの説明では、帯電部材としてロール状を成す帯電ロール41を用いたが、ベルト状を成す帯電ベルトなどの他の形状の帯電部材を用いてもよい。
ここで、本例の画像形成装置には、各種演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUの作業領域となるRAM(Random Access Memory)や基本的な制御プログラムなどを記録したROM(Read Only Memory)等の主記憶装置、各種のプログラムやデータを記憶するHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置、各種の情報を表示出力するための表示装置及び操作者により入力操作に用いられる操作ボタンやタッチパネル等の入力機器とのインタフェースである入出力I/F、他の装置との間で有線又は無線により通信を行うインタフェースである通信I/F、といったハードウェア資源を備えたコンピュータが設けられている。
そして、本発明に係るプログラムを補助記憶装置等から読み出してRAMに展開し、これをCPUにより実行させることで、本発明に係る帯電部材汚れの判定装置の機能を画像形成装置のコンピュータ上に実現している。
なお、本例では、本発明に係る取得機能を電流値取得部51により実現し、本発明に係る算出機能(算出手段の機能)を電流値比較部52により実現し、本発明に係る判定機能(判定手段の機能)を異常判定部53により実現している。
ここで、本発明に係るプログラムは、例えば、当該プログラムを記憶したCD−ROM等の外部記憶媒体から読み込む形式や、通信網等を介して受信する形式などにより、画像形成装置のコンピュータに設定される。
なお、本例のようなソフトウェア構成により各機能部を実現する態様に限られず、各機能部を専用のハードウェアモジュールで実現するようにしてもよい。
また、上記の説明では、画像形成装置自身(画像形成装置に内蔵された帯電部材汚れの判定装置)が帯電部材に対する汚れの有無の判定を行う構成について説明したが、画像形成装置と通信可能に接続された他の装置が帯電部材に対する汚れの有無の判定を行う構成としてもよい。すなわち、例えば、複数の画像形成装置と通信可能に接続された管理サーバを備えたシステムを構築し、当該管理サーバが、各画像形成装置から帯電部材毎の電流値を取得して電流値差を算出し、その結果に基づいて帯電部材に対する汚れの有無の判定を行うようにしてもよい。
本発明は、画像形成装置における帯電部材に対する汚れの有無の判定を行う種々のシステムや装置、これらのプログラム、方法等に利用することができる。
11:感光体ドラム、 12:帯電器、 41:帯電ロール、 42:電流測定器、 43:交流/直流電源、 44:帯電制御装置、 51:電流値取得部、 52:電流値比較部、 53:異常判定部、 54:警告発生部、 55:帯電器差換算部

Claims (5)

  1. 被帯電体毎に設けられた各々の帯電部材について被帯電体との間の放電の電流値を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された帯電部材毎の電流値に基づいて、2つの帯電部材の組み合わせ毎に電流値の差分を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された2つの帯電部材の組み合わせ毎の電流値の差分に基づいて、帯電部材に対する汚れの有無について判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする帯電部材汚れの判定装置。
  2. 前記判定手段は、電流値の差分が予め定めた閾値を上回る組み合わせが存在する場合に、当該組み合わせに係る2つの帯電部材の少なくとも一方に汚れがあると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の帯電部材汚れの判定装置。
  3. 前記判定手段は、電流値の差分が予め定めた閾値を上回る複数の組み合わせが存在する場合に、当該複数の組み合わせに共通する帯電部材に汚れがあると判定する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帯電部材汚れの判定装置。
  4. 前記判定手段は、画像形成処理の実行中に前記測定手段により測定された帯電部材毎の電流値を、汚れが無い状態で前記測定手段により測定された帯電部材毎の電流値に基づいて補正し、当該補正後の帯電部材毎の電流値に基づいて差分の算出を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の帯電部材汚れの判定装置。
  5. コンピュータに、
    被帯電体毎に設けられた各々の帯電部材について被帯電体との間の放電の電流値を測定する測定手段による測定結果を取得する取得機能と、
    前記取得機能により取得された帯電部材毎の電流値に基づいて、2つの帯電部材の組み合わせ毎に電流値の差分を算出する算出機能と、
    前記算出機能により算出された2つの帯電部材の組み合わせ毎の電流値の差分に基づいて、帯電部材に対する汚れの有無について判定する判定機能と、
    を実現させるための帯電部材汚れの判定プログラム。
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