JP2015081520A - 遠心送風機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遠心ファンから吹き出された空気が吸入口側へ逆流してしまうことの抑制、および遠心ファンの軸動力が増加してしまうことの抑制の両立を図る。
【解決手段】内部空間に遠心ファン20を収容するともに、空気の吸入口30aが形成されたケース30を備え、遠心ファン20のうち吸入口30a側に配置される上面側プレート22に回転軸の軸方向から見たときに円環状に形成されたファン側磁石22bを固定する。さらに、上面側プレート22に対向して配置されたケース30の吸入側面31aにも回転軸の軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側磁石31cを固定する。そして、ファン側磁石22bとケース側磁石31cとの間に円環状に形成される空間に、磁性流体Mを全周に亘って充填しておく。
【選択図】図4
【解決手段】内部空間に遠心ファン20を収容するともに、空気の吸入口30aが形成されたケース30を備え、遠心ファン20のうち吸入口30a側に配置される上面側プレート22に回転軸の軸方向から見たときに円環状に形成されたファン側磁石22bを固定する。さらに、上面側プレート22に対向して配置されたケース30の吸入側面31aにも回転軸の軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側磁石31cを固定する。そして、ファン側磁石22bとケース側磁石31cとの間に円環状に形成される空間に、磁性流体Mを全周に亘って充填しておく。
【選択図】図4
Description
本発明は、遠心送風機に関する。
従来、回転軸の軸方向から吸い込んだ空気を径方向へ吹き出す遠心ファンと、この遠心ファンを収容するとともに空気の吸入口および吹出口が形成されたケースとを備える遠心送風機が知られている。この種の遠心送風機では、遠心ファンをケース内で回転させるので、遠心ファンとケースとの摺動抵抗を抑制するために、一般的に、遠心ファンとケースとを接触させないように配置している。
ところが、遠心ファンとケースとを接触させないために、遠心ファンとケースとの隙間の寸法を大きく設定してしまうと、この隙間を介して遠心ファンから吹き出された空気が吸入口側へ逆流してしまうことがあり、ファン効率ηfが悪化してしまうことがある。なお、ファン効率ηfとは、遠心ファンを回転させるために必要な回転駆動力(軸動力)に対する理論空気動力(遠心送風機が出力した仕事量に相当する値)の比である。
これに対して、特許文献1の遠心送風機では、ケースに開口する吸入口に遠心ファン側へ突出する突出部(ベローズ)を形成し、このベローズと遠心ファンの上面側プレートとの隙間をほぼゼロとすることで、遠心ファンから吹き出された空気が吸入口側へ逆流してしまうことを抑制している。なお、上面側プレートとは、遠心ファンの羽根の吸入口側の端部が固定される板状部材である。
しかしながら、特許文献1の遠心送風機のように、ケースのベローズと遠心ファンの上面側プレートとの隙間をほぼゼロに設定して、逆流を防止することができたとしても、遠心送風機を作動させた際に、遠心ファンが振動等で変位してケースに接触してしまうと、遠心ファンとケースとの摺動抵抗を抑制することができなくなってしまう。その結果、遠心ファンの軸動力が増加して、所望する空気動力(遠心送風機の仕事量)を得ることができなくなってしまう。
本発明は、上記点に鑑み、遠心ファンから吹き出された空気が吸入口側へ逆流してしまうことの抑制、および遠心ファンの軸動力が増加してしまうことの抑制の両立を図ることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出されたもので、請求項1に記載の発明では、回転駆動力を伝達されることによって回転して、回転軸の軸方向から吸い込んだ空気を径方向へ吹き出す遠心ファン(20)と、遠心ファン(20)を収容するとともに、空気の吸入口(30a)が形成されたケース(30)とを備え、
遠心ファン(20)は、回転軸の軸周りに円環状に配置された複数の羽根(21)、および複数の羽根(21)の吸入口()側の端部が固定される上面側プレート(22)を有し、上面側プレート(22)には、軸方向から見たときに円環状に形成されたファン側磁性材(22b)が配置されており、ケース(30)のうち上面側プレート(22)に対向して配置される吸入側面(31a)には、軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側磁性材(31c)が配置されており、
さらに、軸方向から見たときに、ファン側磁性材(22b)とケース側磁性材(31c)との間に円環状に形成される空間には、磁性流体(M)が配置されている遠心送風機を特徴としている。
遠心ファン(20)は、回転軸の軸周りに円環状に配置された複数の羽根(21)、および複数の羽根(21)の吸入口()側の端部が固定される上面側プレート(22)を有し、上面側プレート(22)には、軸方向から見たときに円環状に形成されたファン側磁性材(22b)が配置されており、ケース(30)のうち上面側プレート(22)に対向して配置される吸入側面(31a)には、軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側磁性材(31c)が配置されており、
さらに、軸方向から見たときに、ファン側磁性材(22b)とケース側磁性材(31c)との間に円環状に形成される空間には、磁性流体(M)が配置されている遠心送風機を特徴としている。
これによれば、ファン側磁性材(22b)とケース側磁性材(31c)との間に形成される円環状の空間内に磁性流体(M)が配置されているので、この磁性流体(M)によってケース(30)の吸入側面(31a)と遠心ファン(20)の上面側プレート(22)との隙間を閉塞させることができる。
より詳細には、磁性流体(M)は磁力に引き寄せられる性質を有するので、遠心ファン(20)がケース(30)内で回転しても、ファン側磁性材(22b)およびケース側磁性材(31c)の磁力によって、ファン側磁性材(22b)とケース側磁性材(31c)との間に形成される円環状の空間内に磁性流体(M)を留めておくことができる。
従って、磁性流体(M)によってケース(30)の吸入側面(31a)と遠心ファン(20)の上面側プレート(22)との隙間を閉塞させることができるので、ケース(30)と遠心ファン(20)との隙間を介して、遠心ファン(20)から吹き出された空気が吸入口(30a)側へ逆流してしまうことを防止できる。
さらに、磁性流体(M)は流動性を有するので、ファン側磁性材(22b)とケース側磁性材(31c)との間に磁性流体(M)を介在させた状態で遠心ファン(20)を回転させても、遠心ファン(20)とケース(30)が直接接触した状態で遠心ファン(20)を回転させる場合よりも、遠心ファン(20)の軸動力が増加してしまうことを抑制できる。
つまり、本請求項に記載の発明によれば、遠心ファン(20)から吹き出された空気が吸入口(30a)側へ逆流してしまうことの抑制、および遠心ファン(20)の軸動力が増加してしまうことの抑制の両立を可能とする遠心送風機を提供することができる。
また、請求項4に記載の発明では、回転駆動力を伝達されることによって回転して、回転軸の軸方向から吸い込んだ空気を径方向へ吹き出す遠心ファン(20)と、遠心ファン(20)を収容するとともに、空気の吸入口(30a)が形成されたケース(30)とを備え、
遠心ファン(20)は、回転軸の軸周りに円環状に配置された複数の羽根(21)、および複数の羽根(21)の吸入口(30a)側の端部が固定される上面側プレート(22)を有し、上面側プレート(22)には、軸方向から見たときに円環状に形成されて吸入側面(31a)に向かって突出するファン側突出部(22x)が設けられ、ケース(30)のうち上面側プレート(22)に対向して配置される吸入側面(31a)には、軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側磁性材(31c)が配置されており、
さらに、軸方向から見たときに、ファン側突出部(22x)とケース側磁性材(31c)との間に円環状に形成される空間には、磁性流体(M)が配置されており、ファン側突出部(22x)の先端部は、磁性流体(M)に接触している遠心送風機を特徴としている。
遠心ファン(20)は、回転軸の軸周りに円環状に配置された複数の羽根(21)、および複数の羽根(21)の吸入口(30a)側の端部が固定される上面側プレート(22)を有し、上面側プレート(22)には、軸方向から見たときに円環状に形成されて吸入側面(31a)に向かって突出するファン側突出部(22x)が設けられ、ケース(30)のうち上面側プレート(22)に対向して配置される吸入側面(31a)には、軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側磁性材(31c)が配置されており、
さらに、軸方向から見たときに、ファン側突出部(22x)とケース側磁性材(31c)との間に円環状に形成される空間には、磁性流体(M)が配置されており、ファン側突出部(22x)の先端部は、磁性流体(M)に接触している遠心送風機を特徴としている。
これによれば、ファン側突出部(22x)とケース側磁性材(31c)との間に形成される円環状の空間内に磁性流体(M)が配置されているので、遠心ファン(20)が回転しても、磁性流体(M)をケース側磁性材(31c)に吸着させた状態で留めておくことができる。
さらに、ファン側突出部(22x)の先端部が、ケース側磁性材(31c)に吸着された磁性流体(M)に接触しているので、磁性流体(M)によってケース(30)の吸入側面(31a)と遠心ファン(20)の上面側プレート(22)との隙間を閉塞させることができる。従って、ケース(30)と遠心ファン(20)との隙間を介して、遠心ファン(20)から吹き出された空気が吸入口(30a)側へ逆流してしまうことを防止できる。
さらに、磁性流体(M)は流動性を有するので、請求項1に記載の発明と同様に、遠心ファン(20)の軸動力が増加してしまうことを抑制できる。つまり、本請求項に記載の発明によれば、遠心ファン(20)から吹き出された空気が吸入口(30a)側へ逆流してしまうことの抑制、および遠心ファン(20)の軸動力が増加してしまうことの抑制の両立を可能とする遠心送風機を提供することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、図1〜図8を用いて、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態の遠心送風機10は、車両用のシート空調装置に適用されており、シート空調装置において車室内の空気を吸い込む機能を果たす。
以下、図1〜図8を用いて、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態の遠心送風機10は、車両用のシート空調装置に適用されており、シート空調装置において車室内の空気を吸い込む機能を果たす。
より詳細には、このシート空調装置では、図1に示すように、乗員が着座するシートSの内部に遠心送風機10が収容されており、車室内の冷房時に、遠心送風機10を作動させてシートSに設けられた細孔を介してシートSの表面近傍の空気を吸い込むことによって、シートSの表面近傍の温度および湿度を低下させて乗員の冷房感を向上させている。
次に、遠心送風機10の詳細構成について説明する。本実施形態の遠心送風機10は、図2〜図4に示すように、回転軸の軸方向から吸い込んだ空気を径方向に吹き出す遠心ファン20、並びに、この遠心ファン20を収容するとともに、内部へ空気を吸入する吸入口30aおよび外部へ空気を吹き出す吹出口30bが形成されたケース30を備えている。
ケース30は、樹脂にて形成されており、中心部に円形状の吸入口30aが形成された平板矩形状の上側ケース31、および後述する電動モータの本体部が固定される平板矩形状の下側ケース32とを有している。より具体的には、ケース30は、図3の分解斜視図に示すように、上側ケース31および下側ケース32の角部同士をボルト締め等で固定することによって構成されている。
上側ケース31に形成された吸入口30aは、遠心ファン20の回転軸と同軸上に配置されている。さらに、図2に示すように、ケース30の側面には、上側ケース31と下側ケース32との隙間によって、複数の吹出口30bが形成されている。この吹出口30bは、各角部同士の間に形成されるので、本実施形態の吹出口30bは、4箇所に形成されている。
遠心ファン20は、樹脂で形成されており、回転軸の軸周りに円環状に配置された複数の羽根21、回転軸の軸方向から見たときに円環状に形成された略平板状の上面側プレート22、および略円錐状に形成された下面側プレート23を有している。
より具体的には、複数の羽根21は、回転軸の軸方向から見たときに、それぞれ径方向内側から外側に向かって回転方向の逆向きに傾斜した形状に形成されている。つまり、本実施形態の遠心ファン20は、後向きファン(ターボファン)として構成されている。また、これらの複数の羽根21は、回転軸の軸方向の両側から上面側プレート22および下面側プレート23の円錐状側面の外周側との間に挟まれて固定されている。
より詳細には、図4の断面図に示すように、上面側プレート22には、複数の羽根21のうち吸入口30a側の端部が固定されている。上面側プレート22の中心部には、上側ケース31の吸入口30aを介して吸入された空気を遠心ファン20の内部へ流入させる円形状のファン側吸入孔20aが形成されている。このファン側吸入孔20aは、回転軸と同軸上に配置されており、上面側プレート22の最内周部を形成している。
下面側プレート23の円錐状側面の内周側には、図示しない電動モータが配置されており、この電動モータの回転軸が下面側プレート23に連結されている。前述の如く、電動モータの本体部は下側ケース32に固定されているので、電動モータから遠心ファン20(具体的には、下面側プレート23)へ回転駆動力が伝達されると、遠心ファン20がケース30内で回転する。
さらに、本実施形態では、遠心ファン20が回転した際に、遠心ファン20とケース30が直接接触しないように、遠心ファン20とケース30との間に隙間が形成されている。これにより、遠心ファン20とケース30との摺動抵抗が抑制されている。なお、電動モータは、図示しない制御装置から出力される制御電圧によって、その作動が制御される。
また、本実施形態では、上側ケース31のうち遠心ファン20の上面側プレート22に対向して配置される吸入側面31aに、回転軸の軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側溝部31bを設けている。そして、図4の断面図に示すように、このケース側溝部31bに、軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側磁性材であるケース側磁石31cを固定している。
一方、遠心ファン20の上面側プレート22のうち吸入側面31aに対向する面には、吸入側面31aと同様に、回転軸の軸方向から見たときに円環状に形成されたファン側溝部22aを設けている。そして、図4の断面図に示すように、このファン側溝部22aに、軸方向から見たときに円環状に形成されたファン側磁性材であるファン側磁石22bを固定している。
ケース側磁性材およびファン側磁性材は、その周囲に磁界を生じさせる保磁力を有する磁性材料である。より具体的には、本実施形態では、ケース側磁石31cおよびファン側磁石22bとして、フェライト磁石を採用している。もちろん、希土類磁石を採用してもよい。
さらに、円環状に形成されたケース側磁石31cおよびファン側磁石22bは、いずれも回転軸と同軸上に配置されているとともに、回転軸の軸方向から見たときに、ケース側磁石31cのうちファン側磁石22bに対向する面とファン側磁石22bのうちケース側磁石31cに対向する面の少なくとも一部同士が、互いに重合するように配置されている。
また、本実施形態では、ケース側磁石31cのうちファン側磁石22bに対向する面の極性(例えば、S極)とファン側磁石22bのうちケース側磁石31cに対向する面の極性(例えば、N極)が互いに異なっている。そして、ケース側磁石31cとファン側磁石22bとの間に円環状に形成される空間には、磁性流体Mが全周に亘って充填されている。
ここで、磁性流体とは、流体でありながら磁石に吸い寄せられる性質を持つもので、本実施形態では、磁性流体Mとして、(a)マグネタイトやマンガン亜鉛フェライトなどの強磁性微粒子、(b)強磁性微粒子の表面を覆う界面活性剤、(c)ベース液(水や油)の3つを含んで構成される磁性コロイド溶液を採用している。
この種の磁性流体において、磁性流体中の強磁性微粒子は、界面活性剤とベース液の親和力と界面活性剤同士の反発力によって、ベース液中で凝集したり、沈降したりすることなく安定した分散状態を保っている。
次に、上記構成における本実施形態の作動について説明する。本実施形態の遠心送風機10では、制御装置が電動モータを作動させると、遠心ファン20が回転する。これにより、シートSの表面近傍の空気が、ケース30の吸入口30aから吸い込まれて吹出口30bから吹き出される。本実施形態の遠心送風機10は、上記の如く作動してシート空調装置において、車室内の空気を吸い込む機能を果たしている。
ここで、この種の遠心送風機では、遠心ファンをケース内で回転させるので、遠心ファンとケースとの摺動抵抗を抑制し、遠心ファンを回転させるために必要な回転駆動力(軸動力)を低減させることで、ファン効率ηfを向上させることができる。従って、本実施形態の遠心送風機10と同様に、遠心ファンをケースに接触させないように配置することが望ましい。
ところが、遠心ファンをケースに接触させないために、遠心ファンとケースとの隙間の寸法を大きく設定してしまうと、この隙間を介して遠心ファンから吹き出された空気が吸入口側へ逆流してしまうため、却ってファン効率ηfが低下してしまう。
これに対して、本実施形態の遠心送風機10では、ケース側磁石31cとファン側磁石22bとの間に形成される円環状の空間の全周に亘って磁性流体Mが充填されているので、ケース30の吸入側面31aと遠心ファン20の上面側プレート22との隙間を介して、遠心ファン20から吹き出された空気が吸入口30a側へ逆流してしまうことを防止できる。
より詳細には、磁性流体Mは磁力に引き寄せられる性質を有するので、遠心ファン20がケース30内で回転しても、ファン側磁石22bとケース側磁石31cとの間に形成される円環状の空間内に磁性流体Mを留めておくことができる。従って、ケース30と遠心ファン20との隙間を介して、遠心ファン20から吹き出された空気が吸入口30a側へ逆流してしまうことを防止できる。
その結果、遠心ファン20から吹き出された空気が、再びファン側吸入孔20aから吸入されてしまうことによって、ファン効率ηfが低下してしまうことを防止できる。
なお、本実施形態の如く、遠心ファン20が後向きファンとして構成されている遠心送風機10では、遠心ファン20の入口側の空気圧(吸入圧)に対して、出口側の空気圧(吐出圧)が高くなりやすいので、遠心ファン20から吹き出された空気が吸入口30a側へ逆流しやすい。従って、後向きファンを備える遠心送風機において、本実施形態の如く逆流を防止できることは、ファン効率ηfの向上のために極めて有効である。
さらに、磁性流体Mはオイル状で流動性を有するので、ファン側磁石22bとケース側磁石31cとの間に磁性流体Mを介在させた状態で遠心ファン20を回転させても、遠心ファン20とケース30が直接接触した状態で遠心ファン20を回転させる場合よりも、遠心ファン20の軸動力が増加してしまうことを抑制できる。
より具体的には、本発明者らの検討によれば、本実施形態の遠心送風機10では、前述した比較用送風機(すなわち、磁性流体Mが充填されておらず、逆流が生じてしまう遠心送風機)と、ほぼ同程度の軸動力で逆流を防止できることが判った。
つまり、本実施形態の遠心送風機10によれば、遠心ファン20から吹き出された空気がケース30の吸入口30a側へ逆流してしまうことの抑制、および遠心ファン20の軸動力が増加してしまうことの抑制の両立を図ることができる。その結果、本実施形態の遠心送風機10によれば、図5の実線に示すように、破線で示す比較用送風機に対して、ファン効率ηfを15%程度向上させることができる。
ここで、一般的な送風機では、図6に示すように、ファン効率ηfを向上させることによって、送風機の比騒音Lsを低減できることが知られている。従って、本実施形態の遠心送風機10においても、上述したファン効率ηfの向上効果によって、比騒音LSを低減させることができる。本実施形態の遠心送風機10では、ファン効率ηfを15%向上させることで、比騒音LSを6db・A低減させることができる。
より詳細には、本実施形態の遠心送風機10では、上述したファン効率ηf向上効果によって、図7の実線に示すように、破線で示す比較用送風機よりも、流量係数φに対する圧力係数ψを向上させることができる。このことは、本実施形態の遠心送風機10によれば、比較用送風機よりも、低回転で所望の作動点(風量および圧力)を確保できることを意味している。
従って、本実施形態の遠心送風機10によれば、図8の実線に示すように、破線で示す比較用送風機よりも、所望の作動点における比騒音Lsを低減させることができる。なお、図5〜図8にて用いた流量係数φおよび圧力係数ψは、異なるファンの性能を同一の作動条件(例えば、同一ファン径で形成し、同一回転数で作動させる条件)で比較するために、それぞれ送風機から吹き出される空気の風量(流量)および送風機から吹き出される空気圧力を無次元化した値である。
また、本実施形態の遠心送風機10では、ケース側磁石31cとファン側磁石22bとの間に形成される円環状の空間に流動性を有する磁性流体Mを配置することによって、ケース30と遠心ファン20との隙間を介して、遠心ファン20から吹き出された空気が吸入口30a側へ逆流してしまうことを防止している。
従って、遠心ファン20をケース30内に配置する際に、ケース30の吸入側面31aと遠心ファン20の上面側プレート22との隙間の寸法が狙いの寸法と僅かに異なってしまっても、磁性流体Mの充填量を調整することで、ケース側磁石31cとファン側磁石22bとの間に形成される円環状の空間内に磁性流体Mを容易に配置することができる。
つまり、遠心ファン20をケース30内に配置する際に、高度な組付公差管理を要することなく容易に形成することができる。
また、本実施形態の遠心送風機10では、ケース側磁石31cのうちファン側磁石22bに対向する面の極性とファン側磁石22bのうちケース側磁石31cに対向する面の極性が互いに異なっているので、ファン側磁石22とケース側磁石31cとを結ぶように磁力線が形成され、ファン側磁石22とケース側磁石31cとの間に形成される磁界に磁性流体Mを容易に留めておくことができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図9の断面図に示すように、ファン側磁石22bおよびケース側磁石31cの配置を変更している。なお、図9は、第1実施形態の図4に対応する図面であり、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。このことは、以下の図面においても同様である。
本実施形態では、第1実施形態に対して、図9の断面図に示すように、ファン側磁石22bおよびケース側磁石31cの配置を変更している。なお、図9は、第1実施形態の図4に対応する図面であり、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。このことは、以下の図面においても同様である。
より具体的には、本実施形態のファン側磁石22bは、遠心ファン20の上面側プレート22の最外周部に形成されたファン側溝部22aに固定されている。一方、ケース側磁石31cは、吸入側面31aのうち上面側プレート22の外周側に対向する円筒状内周面に形成されたケース側溝部31bに固定されている。
つまり、本実施形態では、円筒形状に形成されたケース側磁石31cの内径が、円筒形状に形成されたファン側磁石22bの外径よりも大きく形成されて、ケース側磁石31cがファン側磁石22bの外周側に同軸上に配置されている。そして、ファン側磁石22bの円筒状外周面が、ケース側磁石31cの円筒状内周面に対向するように配置されている。
換言すると、本実施形態のケース側磁石31cおよびファン側磁石22bは、回転軸の径方向から見たときに、ケース側磁石31cのうちファン側磁石22bに対向する円筒状内周面、およびファン側磁石22bのうちケース側磁石31cに対向する円筒状外周面の少なくとも一部同士が、互いに重合するように配置されている。
そして、ケース側磁石31cとファン側磁石22bとの間に円環状に形成される空間には、第1実施形態と同様に、磁性流体Mが全周に亘って充填されている。その他の構成および作動は第1実施形態と同様である。
従って、本実施形態の遠心送風機10においても、第1実施形態と同様に、遠心ファン20から吹き出された空気がケース30の吸入口30a側へ逆流してしまうことの抑制、遠心ファン20の軸動力が増加してしまうことの抑制の両立を図ることができる。
さらに、本実施形態の遠心送風機10によれば、径方向内周側から外周側に向かって、ファン側磁石22b、磁性流体M、ケース側磁石31cの順に配置されることになるので、遠心ファン20の回転によって磁性流体Mが遠心力を受けても、ケース30およびケース側磁石31cによって磁性流体Mが外周側に飛ばされてしまうことを抑制できる。
なお、本実施形態では、遠心ファン20の上面側プレート22の最外周側にファン側磁石22bを固定した例を説明したが、図10の変形例に示すように、上面側プレート22の内周側(具体的には、ファン側吸入孔20aの外周側)にファン側磁石22bを固定してもよい。
この場合は、図10に示すように、ケース側磁石31cを吸入側面31aのうち上面側プレート22の最内周側に対向する内周面(具体的には、吸入口30aの開口縁部)にケース側磁石31cを固定し、ケース側磁石31cとファン側磁石22bとの間に円環状に形成される空間に、磁性流体Mを充填すれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図11の断面図に示すように、ファン側磁石22bを廃止し、上面側プレート22に、吸入側面31aへ向かって回転軸の軸方向へ突出するファン側突出部22xを設けた例を説明する。なお、図11は、第1実施形態の図4に対応する図面である。
本実施形態では、第1実施形態に対して、図11の断面図に示すように、ファン側磁石22bを廃止し、上面側プレート22に、吸入側面31aへ向かって回転軸の軸方向へ突出するファン側突出部22xを設けた例を説明する。なお、図11は、第1実施形態の図4に対応する図面である。
より具体的には、ファン側突出部22xは、回転軸の軸方向から見たときに、円環状に形成され、回転軸と同軸上に配置されている。また、ファン側突出部22xおよびケース側磁石31cは、回転軸の軸方向から見たときに、少なくとも一部同士が互いに重合するように配置されている。
さらに、ファン側突出部22xの先端部は、図11に示すように、回転軸に対して径方向の断面形状が突出方向に向かって徐々に先細る形状に形成されている。より具体的には、本実施形態の先端部の径方向の断面形状は、鋭角的に尖った形状に形成されている。
そして、回転軸の軸方向から見たときに、ファン側突出部22xとケース側磁石31cとの間に円環状に形成される空間には、第1実施形態と同様に、磁性流体Mが充填されている。さらに、ファン側突出部22xの先端部は、この磁性流体Mに全周に亘って接触している。その他の構成および作動は第1実施形態と同様である。
従って、本実施形態の遠心送風機10を作動させると、シート空調装置において、車室内の空気を吸い込む機能を果たすことができ、遠心送風機10では、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態の遠心送風機10によれば、ファン側突出部22xとケース側磁石31cとの間に形成される円環状の空間内に磁性流体Mが配置されているので、遠心ファン20が回転しても、磁性流体Mをケース側磁石31cに吸着させ、ケース側磁石31cの周囲に留めておくことができる。
さらに、ファン側突出部22xの先端部が、ケース側磁石31cに吸着された磁性流体Mに接触しているので、磁性流体Mによってケース30の吸入側面31aと遠心ファン20の上面側プレート22との隙間を閉塞させることができる。従って、ケース30と遠心ファン20との隙間を介して、遠心ファン20から吹き出された空気が吸入口30a側へ逆流してしまうことを防止できる。
また、磁性流体Mはオイル状なので、磁性流体Mとファン側突出部22xの先端部が接触していても、遠心ファン20の軸動力が増加してしまうことを抑制できる。これに加えて、ファン側突出部22xの先端部の径方向の断面形状が、突出方向に向かって徐々に先細る形状に形成されているので、ファン側突出部22xと磁性流体Mとの接触面積を低減させて、ファン側突出部22xと磁性流体Mとの摺動抵抗が増加してしまうことを効果的に抑制できる。
つまり、本実施形態の遠心送風機10によれば、遠心ファン20から吹き出された空気がケース30の吸入口30a側へ逆流してしまうことの抑制、および遠心ファン20の軸動力が増加してしまうことの抑制の両立を図ることができる。
また、本実施形態の遠心送風機10によれば、ケース30側に磁性材(ケース側磁石31c)が固定され、磁性流体Mがケース30側に吸着されるので、磁性流体Mが遠心ファン20の回転による遠心力の影響を受けにくくなる。これにより、磁性流体Mが遠心ファン20の回転に伴って外周側に飛ばされてしまうことを抑制できる。
なお、本実施形態では、ファン側突出部22xを回転軸の軸方向へ突出させた例を説明したが、図11の変形例に示すように、ファン側突出部22xを上面側プレート22の外周側に設けて、回転軸の径方向へ突出させるようにしてもよい。
この場合は、図11に示すように、ケース側磁石31cを吸入側面31aのうち上面側プレート22の最外周側に対向する内周面にケース側磁石31cを固定し、ケース側磁石31cとファン側突出部22xとの間に円環状に形成される空間に、磁性流体Mを充填すれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上面側プレート22の内周側(具体的には、ファン側吸入孔20aの外周側)に回転軸の径方向へ突出するファン側突出部22xを設け、ケース側磁石31cを吸入側面31aのうち上面側プレート22の最内周側に対向する内周面(具体的には、吸入口30aの開口縁部)にケース側磁石31cを固定し、ケース側磁石31cとファン側磁石22bとの間に円環状に形成される空間に、磁性流体Mを充填する構成としてもよい。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、1つのファン側磁性材および1つのケース側磁性材を設けた例を説明したが、もちろんファン側磁性材およびケース側磁性材を複数設けてもよい。
また、第1実施形態では、遠心ファン20の回転による遠心力によって磁性流体Mが外周側に飛ばされるおそれがある場合には、例えば、上面側プレート22に、軸方向から見たときに円環状に形成されて吸入側面31aに向かって突出する突出部を設け、この突出部によって磁性流体Mが外周側に飛ばされてしまうことを抑制するようにしてもよい。
また、第2実施形態では、円筒状のケース側磁石31cを円筒状のファン側磁石22bの外周側に配置した例を説明したが、逆に、ファン側磁石22bをケース側磁石31cの外周側に配置する構成としてもよい。
また、第3実施形態では、ケース30側に磁性材(ケース側磁石31c)を配置し、遠心ファン20側に、磁性流体Mと接触するファン側突出部22xを設けた例を説明したが、遠心力によって磁性流体Mが外周側に飛ばされるおそれがなければ、遠心ファン20側に磁性材(ファン側磁石22b)を配置し、ケース30側にケース側突出部を設ける構成としてもよい。
(2)上述の第3実施形態では、ファン側突出部22xの先端部の径方向の断面形状を、鋭角的に尖った形状とした例を説明したが、ファン側突出部22xの先端部の径方向の断面形状はこれに限定されない。例えば、径方向の断面形状が半円状に形成されていてもよいし、半楕円状に形成されていてもよい。
(3)上述の実施形態では、遠心送風機10の遠心ファン20およびケース30を樹脂で形成した例を説明したが、具体的には、ポリプロピレンで形成してもよい。また、遠心ファン20およびケース30の各構成部材は、それぞれの構成部材の機能を発揮可能であれば、材質は限定されない。従って、これらの構成部材を金属等で形成してもよい。
さらに、遠心ファン20の上面側プレート22やケース30の上側ケース31を強磁性材料で形成し、部分的な着磁処理を施すことによって、上面側プレート22とファン側磁性材(ファン側磁石22b)とを一体的に構成してもよい。同様に、上側ケース31とケース側磁性材(ケース側磁石31c)とを一体的に構成してもよい。
(4)上述の実施形態では、遠心ファン20として、後向きファン(ターボファン)を採用した例を説明したが、遠心ファン20はこれに限定されない。例えば、遠心ファン20として、複数の羽根が径方向内側から外側に向かって回転方向に傾斜した形状に形成された、前向きファン(シロッコファン)を採用してもよい。
(5)上述の実施形態では、本発明に係る遠心送風機10を、車両用のシート空調装置に適用した例を説明したが、遠心送風機10の適用はこれに限定されない。例えば、パーソナルコンピュータのCPUの冷却用送風機、電気掃除機等に適用してもよい。
10 遠心送風機
20 遠心ファン
21 羽根
22 上面側プレート
22b ファン側磁石(ファン側磁性材)
30 ケース
31a 吸入側面
31c ケース側磁石(ケース側磁性材)
20 遠心ファン
21 羽根
22 上面側プレート
22b ファン側磁石(ファン側磁性材)
30 ケース
31a 吸入側面
31c ケース側磁石(ケース側磁性材)
Claims (4)
- 回転駆動力を伝達されることによって回転して、回転軸の軸方向から吸い込んだ空気を径方向へ吹き出す遠心ファン(20)と、
前記遠心ファン(20)を収容するとともに、前記空気の吸入口(30a)が形成されたケース(30)とを備え、
前記遠心ファン(20)は、前記回転軸の軸周りに円環状に配置された複数の羽根(21)、および前記複数の羽根(21)の前記吸入口(30a)側の端部が固定される上面側プレート(22)を有し、
前記上面側プレート(22)には、前記軸方向から見たときに円環状に形成されたファン側磁性材(22b)が固定されており、
前記ケース(30)のうち前記上面側プレート(22)に対向して配置される吸入側面(31a)には、前記軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側磁性材(31c)が固定されており、
さらに、前記軸方向から見たときに、前記ファン側磁性材(22b)と前記ケース側磁性材(31c)との間に円環状に形成される空間には、磁性流体(M)が配置されていることを特徴とする遠心送風機。 - 前記ケース側磁性材(31c)のうち前記ファン側磁性材(22b)に対向する面の極性と前記ファン側磁性材(22b)のうち前記ケース側磁性材(31c)に対向する面の極性は、互いに異なっていることを特徴とする請求項1に記載の遠心送風機。
- 前記ケース側磁性材(31c)および前記ファン側磁性材(22b)は、円筒形状に形成されているとともに、一方の磁性材(22b)の円筒状外周面が、他方の磁性材(31c)の円筒状内周面に対向するように配置されており、
前記磁性流体(M)は、前記一方の磁性材(22b)の円筒状外周面と前記他方の磁性材(31c)の円筒状内周面との間に形成される空間に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遠心送風機。 - 回転駆動力を伝達されることによって回転して、回転軸の軸方向から吸い込んだ空気を径方向へ吹き出す遠心ファン(20)と、
前記遠心ファン(20)を収容するとともに、前記空気の吸入口(30a)が形成されたケース(30)とを備え、
前記遠心ファン(20)は、前記回転軸の軸周りに円環状に配置された複数の羽根(21)、および前記複数の羽根(21)の前記吸入口(30a)側の端部が固定される上面側プレート(22)を有し、
前記上面側プレート(22)には、前記軸方向から見たときに円環状に形成されて前記吸入側面(31a)に向かって突出するファン側突出部(22x)が設けられ、
前記ケース(30)のうち前記上面側プレート(22)に対向して配置される吸入側面(31a)には、前記軸方向から見たときに円環状に形成されたケース側磁性材(31c)が配置されており、
さらに、前記軸方向から見たときに、前記ファン側突出部(22x)と前記ケース側磁性材(31c)との間に円環状に形成される空間には、磁性流体(M)が配置されており、
前記ファン側突出部(22x)の先端部は、前記磁性流体(M)に接触していることを特徴とする遠心送風機。
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JP2013218368A JP2015081520A (ja) | 2013-10-21 | 2013-10-21 | 遠心送風機 |
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