JP2015080872A - 液体収容容器の再生方法、および液体収容容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体収容体をケース部材から取り外した状態で液体収容部に液体を注入した後の液体収容体をケース部材内へ収容することができる液体収容容器の再生方法、および液体収容容器を提供する。【解決手段】第1ケース部材から第2ケース部材を取外す取外しステップ(S11)と、第1ケース部材内から液体収容体を取出す取出しステップ(S12)と、インクパックに開口部を形成する開口形成ステップ(S13)と、ケース部材内に収容された状態にあるインクパックに初めてインクが注入されて収容されたときの初回収容量よりも少ない量のインクを、形成された開口部から液体収容部内へ注入する注入ステップ(S14)と、インクパックの開口部を封止する開口封止ステップ(S18)と、インクパックを第1ケース部材内へ収容する収容ステップ(S19)と、第1ケース部材に第2ケース部材を取付ける取付けステップ(S20)と、を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、液体を収容可能な液体収容容器の再生方法、および液体収容容器に関する。
従来から、液体(インクなど)を噴射して消費する液体消費装置の一例としてインクジェット式のプリンターが知られている。こうしたプリンターには、液体が収容された液体収容部を有する液体収容体(インクパックなど)をケース部材内に備えた液体収容容器(インクカートリッジなど)が装着され、そのように装着された液体収容容器から液体が供給される。
こうした液体収容容器の液体収容体には、液体収容部に収容された液体を流出させる供給口が設けられている。この供給口は、液体収容体を液体収容容器内に収容した状態において、ケース部材内から露出する。そして、液体収容容器がプリンターの装着部に装着された際には、この供給口がプリンターに設けられた液体供給管(例えば供給針)に対して液体を供給可能に接続される。
また、このような液体収容容器においては、プリンターに液体を供給することによって収容された液体が減少し、プリンターへの液体の供給が難しくなった液体収容容器を、収容された液体収容体の液体収容部内に液体を再び注入して再生することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ケース部材内に液体収容体を備える構成の液体収容容器では、液体収容部に初めて液体を注入して収容させる場合、一般的に液体収容部(液体収容体)をケース部材内に予め収容させた状態で行う。従って、液体収容部がフィルム材などの可撓性部材で形成される場合は、液体収容部は注入される液体の量に応じてケース部材内において許容される状態まで膨れる。すなわち、液体収容部に収容される液体の初回収容量は、このように液体収容部が、ケース部材によってその膨らみが規制されるまで膨んだ状態での注入量となる。
しかしながら、収容していた液体が使い切られた使用済みの液体収容体の液体収容部内に液体を再び注入して液体収容容器を再生する場合は、液体収容部に液体を注入する開口部を設けるため、液体収容体をケース部材内からケース部材外へ取出す必要がある。このため、例えば、ケース部材外へ取出された液体収容体の液体収容部に注入可能な液量は、ケース部材による液体収容部の膨らみが規制されないため、初回収容量を超える量となる場合が生じ得る。そうなると、このように初回収容量を超える液量が注入された液体収容部はケース部材内に再び収容することが困難になってしまうという課題がある。
なお、こうした実情は、プリンターの装着部に装着される液体収容容器に限らず、ケース部材内に、液体を収容可能な液体収容部を有する液体収容体を備える液体収容容器においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体収容体をケース部材から取り外した状態で液体収容部に液体を注入した後の液体収容体をケース部材内へ再び収容することができる液体収容容器の再生方法、および液体収容容器を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体収容容器の再生方法は、液体を収容可能な液体収容部と、前記液体を液体消費装置に設けられた液体供給管に接続可能な供給口が形成された供給部材と、を有する液体収容体と、前記液体収容体の収容が可能である第1ケース部材と、当該第1ケース部材に対して前記供給口を露出させた状態で取り付けられる第2ケース部材と、を有するケース部材と、を備える液体収容容器の再生方法であって、前記第1ケース部材から前記第2ケース部材を取外す取外しステップと、前記第1ケース部材内から前記液体収容体を取出す取出しステップと、前記液体収容体に前記液体収容部内に連通する開口部を形成する開口形成ステップと、前記ケース部材内に収容された状態にある前記液体収容体の前記液体収容部に初めて前記液体が注入されて収容されたときの初回収容量よりも少ない量の前記液体を、前記開口形成ステップで形成された前記開口部から前記液体収容部内へ注入する注入ステップと、前記液体収容体の前記開口部を封止する開口封止ステップと、前記開口部を封止された前記液体収容体を前記第1ケース部材内へ収容する収容ステップと、前記第1ケース部材に前記第2ケース部材を取付ける取付けステップと、を備える。
上記課題を解決する液体収容容器の再生方法は、液体を収容可能な液体収容部と、前記液体を液体消費装置に設けられた液体供給管に接続可能な供給口が形成された供給部材と、を有する液体収容体と、前記液体収容体の収容が可能である第1ケース部材と、当該第1ケース部材に対して前記供給口を露出させた状態で取り付けられる第2ケース部材と、を有するケース部材と、を備える液体収容容器の再生方法であって、前記第1ケース部材から前記第2ケース部材を取外す取外しステップと、前記第1ケース部材内から前記液体収容体を取出す取出しステップと、前記液体収容体に前記液体収容部内に連通する開口部を形成する開口形成ステップと、前記ケース部材内に収容された状態にある前記液体収容体の前記液体収容部に初めて前記液体が注入されて収容されたときの初回収容量よりも少ない量の前記液体を、前記開口形成ステップで形成された前記開口部から前記液体収容部内へ注入する注入ステップと、前記液体収容体の前記開口部を封止する開口封止ステップと、前記開口部を封止された前記液体収容体を前記第1ケース部材内へ収容する収容ステップと、前記第1ケース部材に前記第2ケース部材を取付ける取付けステップと、を備える。
この方法によれば、液体収容容器の再生のために液体を液体収容部に注入する際に、ケース部材内に収容された状態の液体収容体の液体収容部に対して初めて液体が注入されて収容されたときの初回収容量よりも少ない量の液体を、ケース部材内からケース部材外に取出した液体収容体の液体収容部に注入する。したがって、ケース部材外で液体収容部に液体を注入した後の液体収容体をケース部材内へ再び収容することができる。
上記液体収容容器の再生方法において、前記第1ケース部材には、前記液体収容体の挿抜が可能であり、前記第2ケース部材によって閉蓋される開口領域が形成され、前記取出しステップにおいて、前記開口領域を介して前記液体収容体を前記第1ケース部材から取出し、前記収容ステップにおいて、前記開口部が封止された前記液体収容体を前記開口領域から前記第1ケース部材内へ挿入して収容することが好ましい。
この方法によれば、例えば第1ケース部材を複数の部材に分割あるいは分解することなく、形成された第1ケース部材の開口領域から液体収容体を取出すことができる。そして、液体収容部に液体を注入した後、液体収容体を開口領域から第1ケース部材内へ挿入することによって、液体収容体を容易にケース部材内へ収容することができる。
上記液体収容容器の再生方法において、前記供給部材には、前記液体が前記液体収容部から前記供給口へ流れる供給流路が設けられるとともに、前記供給流路には、前記液体収容部内の前記液体の量を検出可能な検出室が、前記供給口が形成された部材面と同じ面側に設けられ、前記注入ステップにおいてもしくは前記注入ステップ以後であって前記収容ステップ以前において、前記液体収容体を、前記供給口が前記検出室よりも鉛直方向で反重力方向側に位置するとともに、前記部材面の法線方向が水平方向から反重力方向側に向けて+1度以上、+90度未満の角度で傾斜する第1姿勢とする第1姿勢制御ステップを備えることが好ましい。
この方法によれば、例えば液体の注入に際して混入した気泡は反重力方向側へ移動するので、第1姿勢により検出室よりも反重力方向側に位置させた供給口を介して検出室内の気泡を排出することができる。
上記液体収容容器の再生方法においては、前記第1姿勢制御ステップ以降であって前記収容ステップ以前において、注入された前記液体の一部を前記供給口から排出させることが好ましい。
この方法によれば、供給口から排出される液体の流れによって気泡が供給口に導かれるので、気泡を円滑に供給口から排出することができる。
上記液体収容容器の再生方法においては、前記第1姿勢制御ステップ以後であって前記収容ステップ以前において、前記開口部が前記供給口よりも鉛直方向の反重力方向側に位置するとともに、前記部材面の法線方向が水平方向から反重力方向側に向けて−45度以上、+1度未満の角度で傾斜する第2姿勢とする第2姿勢制御ステップを備えることが好ましい。
上記液体収容容器の再生方法においては、前記第1姿勢制御ステップ以後であって前記収容ステップ以前において、前記開口部が前記供給口よりも鉛直方向の反重力方向側に位置するとともに、前記部材面の法線方向が水平方向から反重力方向側に向けて−45度以上、+1度未満の角度で傾斜する第2姿勢とする第2姿勢制御ステップを備えることが好ましい。
この方法によれば、例えば液体の注入に際して混入した気泡が第1姿勢において検出室内に留まっても、第2姿勢とすることによって留まった検出室内の気泡を供給口へ排出させることができる。
上記液体収容容器の再生方法においては、前記第1姿勢制御ステップ以後であって前記収容ステップ以前において、前記供給口を封止する供給口封止ステップを備えることが好ましい。
この方法によれば、検出室内の気泡を排出した後に供給口を封止するので、検出室が液体収容部内の液体の量を検出することが可能な状態で液体収容容器を再生することができる。
上記液体収容容器の再生方法においては、前記開口形成ステップにおいて、前記液体収容体の前記開口部は、前記液体収容体が前記第1姿勢にされたとき、前記供給口よりも反重力方向側に位置することが好ましい。
この方法によれば、例えば液体の注入に際して混入した気泡が供給口から排出される第1姿勢において、供給口よりも反重力方向側に開口部が位置するので、液体収容体が第1姿勢とされたとき開口部からの液体の排出が抑制される。
上記課題を解決する液体収容容器は、上記構成の液体収容容器の再生方法によって再生された。
この構成の液体収容容器によれば、ケース部材外で液体収容部に液体を注入した後の液体収容体を第2ケース部材の開口領域から容易に第2ケース部材内へ挿入してケース部材内へ収容することができる。
この構成の液体収容容器によれば、ケース部材外で液体収容部に液体を注入した後の液体収容体を第2ケース部材の開口領域から容易に第2ケース部材内へ挿入してケース部材内へ収容することができる。
上記課題を解決する液体収容容器は、液体を収容可能な液体収容部と、前記液体を液体消費装置に設けられた液体供給管に接続可能な供給口が形成された供給部材と、を有する液体収容体と、前記液体収容体の収容が可能であるとともに当該液体収容体の挿抜を可能とする開口領域が形成された第1ケース部材と、当該第1ケース部材に対して前記供給口を露出させた状態で前記開口領域を閉蓋するように取り付けられる第2ケース部材と、を有するケース部材と、を備える液体収容容器であって、前記液体収容体には、前記ケース部材内に収容された状態にある前記液体収容体の前記液体収容部に初めて前記液体が注入されたときの前記液体の初回収容量よりも少ない量の前記液体が収容されている。
この構成によれば、液体を液体収容部に注入する際に、第1ケース部材内に収容された状態にある液体収容体の液体収容部に対して注入により初めて収容されたときの初回収容量よりも少ない量の液体を収容するので、液体収容部に液体を注入した後の液体収容体を第1ケース部材の開口領域から容易に第1ケース部材内へ挿入することができる。
上記液体収容容器においては、前記液体収容部に初めて収容された前記液体の前記初回収容量を示す情報が記憶されたメモリーを前記ケース部材に備えることが好ましい。
この構成によれば、再注入の対象となる液体収容容器に備えられたメモリーに記憶された情報によって、液体収容部に対して初めて収容された初回収容量よりも少ない量の液体を確実に液体収容部に注入することができる。
この構成によれば、再注入の対象となる液体収容容器に備えられたメモリーに記憶された情報によって、液体収容部に対して初めて収容された初回収容量よりも少ない量の液体を確実に液体収容部に注入することができる。
上記課題を解決する液体収容容器の再生方法は、液体を収容可能な液体収容部と、前記液体を液体消費装置に設けられた液体供給管に接続可能な供給口が形成された供給部材と、を有する液体収容体と、前記液体収容体の収容が可能である第1ケース部材と、当該第1ケース部材に対して前記供給口を露出させた状態で取り付けられる第2ケース部材と、を有するケース部材と、を備える液体収容容器の再生方法であって、前記第1ケース部材から前記第2ケース部材を取外す取外しステップと、前記第1ケース部材内から前記液体収容体を取出す取出しステップと、前記液体収容体に前記液体収容部内に連通する開口部を形成する開口形成ステップと、前記開口部が形成された前記液体収容体を前記第1ケース部材内へ収容する収容ステップと、前記ケース部材内に収容された状態にある前記液体収容体の前記液体収容部に初めて前記液体が注入されたときの前記液体の初回収容量よりも少ない量の前記液体を、前記開口形成ステップで形成された前記開口部から前記液体収容部内へ注入する注入ステップと、前記液体収容体の前記開口部を封止する開口封止ステップと、前記第1ケース部材に前記第2ケース部材を取付ける取付けステップと、を備える。
この方法によれば、液体収容容器の再生のために液体を液体収容部に注入する際に、ケース部材内に収容された状態の液体収容体の液体収容部に対して注入する。したがって、再生のために注入される液体の量は、初めて液体が注入されて収容されたときの初回収容量よりも少ない量の液体を、ケース部材内に収容された液体収容体の液体収容部に容易に注入できる。したがって、ケース部材外で液体収容部に液体を注入した後の液体収容体をケース部材内へ再び収容することができる。
以下、液体消費装置の一例であるインクジェット式のプリンターの一実施形態について、図を参照しながら説明する。この実施形態のプリンターは、一方向に搬送されるターゲットの一例である用紙Pに液体の一例であるインクを噴射すなわち消費して画像等を形成(記録)することによって用紙Pに印刷を行う。
図1に示すように、本実施形態のプリンター11は、その一部を二点鎖線で示したように、略直方体形状の筐体11aを備え、その鉛直方向における反重力方向Z側の上面に、プリンター11を駆動させるための電源ボタンなどの操作ボタン11bや不図示の表示部が設けられている。また、用紙Pが搬送される搬送方向Y側となる筐体11aの前面には開閉可能なカバー11cが設けられている。ユーザーはこのカバー11cを開いた状態で、筐体11aの内部にアクセスすることが可能である。
この筐体11aに覆われた内部空間に収納されたフレーム12内の重力方向側となる下部には、用紙Pの搬送方向Yと直交する方向を長手方向とする支持台13が略水平方向に延設される。支持台13の後方側(用紙Pの搬送方向Yの反対側)には、紙送りモーター14aが設けられている。すなわち、この紙送りモーター14aの駆動によって動作する図示しない紙送り機構により、搬送方向Y側に向けて、支持台13上に用紙Pが給送される。
また、支持台13の反重力方向Z側となる上方には、該支持台13の長手方向に沿ってガイド軸15が架設されている。このガイド軸15にはその軸線方向において往復移動可能にキャリッジ16が支持されている。詳しくは、キャリッジ16に左右方向において貫通する支持孔16aが形成されるとともに、この支持孔16aにガイド軸15が挿通されている。
フレーム12の後壁内面において上記ガイド軸15の両端の近傍にあたる位置には、駆動プーリー17aと従動プーリー17bとがそれぞれ回転自在に支持されている。駆動プーリー17aにはキャリッジモーター14bの出力軸が連結されるとともに、駆動プーリー17aと従動プーリー17bとの間には一部がキャリッジ16に連結された無端状のタイミングベルト17が巻き掛けられている。そして、キャリッジモーター14bが駆動されることにより、キャリッジ16はタイミングベルト17を介してガイド軸15にガイドされつつ長手方向すなわち走査方向Xに沿って往復移動する。このキャリッジ16の下側には液体噴射部の一例である液体噴射ヘッド18が設けられると共に、この液体噴射ヘッド18に対して供給されるインクが当該液体噴射ヘッド18から噴射されて消費され、用紙Pに画像が印刷される。
液体噴射ヘッド18へのインクの供給は、筐体11a内に備えられた装着部20に対して挿抜可能に装着される液体収容容器の一例であるインクカートリッジ70によって行われる。すなわち、筐体11aの搬送方向Y先から見て走査方向Xの左側に、インクカートリッジ70が挿抜可能な装着部20が配設されるとともに、この装着部20とキャリッジ16との間に、インクを流動可能とするインク供給チューブTBが連結されている。
本実施形態では、装着部20は、4つの略直方体状のインクカートリッジ70を、挿入方向Yrとは反対方向側(ここでは搬送方向Y側)が開口する略箱状のカートリッジ保持体22内に、水平方向に沿って(ここでは走査方向Xに沿って)並ぶように装着可能な構成とされている。4つのインクカートリッジ70には、例えば互いに異なる色相のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色インクがそれぞれ収容される。そして、各インクカートリッジ70は、カバー11cが開かれた状態で筐体11a内の装着部20に対して白抜き矢印の方向に挿抜可能である。
また、装着部20には、インクカートリッジ70の挿入方向Yr先側となるカートリッジ保持体22の奥壁に、液体供給管の一例である供給針29が設けられている。この供給針29にインクカートリッジ70の供給口81Kが接続されることによってインクカートリッジ70から供給針29へインクが供給される。従って、供給針29は各インクカートリッジ70に対応して4つ備えられる。なお、図1では供給針29は1つのみ図示されている。
各供給針29に供給されたインクは、装着部20に備えられた不図示のポンプ(例えばダイアフラムポンプ)の動作によって、装着部20に形成されたインク流路からインク供給チューブTBを介して液体噴射ヘッド18へ送られる。なお、本実施形態では、インクカートリッジ70の挿入方向Yrは、用紙Pの搬送方向Yと反対方向とされている。もとより、挿入方向Yrは必ずしも搬送方向Yと反対方向でなくてもよい。
一方、フレーム12の内部における支持台13よりも搬送方向Y先側から見て走査方向X右側の領域、すなわち印刷時において使用されないホームポジション領域には、上方が開口した有底箱状のキャップ19a及び不図示の吸引ポンプなどを有したメンテナンス装置19が設けられている。そして、プリンター11では、キャリッジ16がホームポジション領域に移動させられたのち、このメンテナンス装置19において、液体噴射ヘッド18から安定してインクが噴射するようにメンテナンス動作が行われる。
このようなプリンター11において行われる種々の動作は制御部によって制御される。本実施形態では、制御部はCPUやRAM,ROMなどの電気素子が実装された回路基板によって構成される。制御部は、例えばフレーム12の後方に備えられた箱体12a内に配設される。
さらに、制御部は、インクカートリッジ70が装着部20に装着されると、インクカートリッジ70に備えられた記憶装置の一例である不図示のメモリーとの間で、所定の情報(例えばインクカートリッジ70の種類の識別データやインクの初回収容量、およびインク残量などのデータ)の通信を行う。
この情報の通信は、具体的には、装着部20(カートリッジ保持体22)に備えられた端子などによって構成される電気接続部31とインクカートリッジ70に備えられた端子が形成された回路基板で構成される電気接続部30とが電気的に接続されることにより行われる。従って、装着部20にはインクカートリッジ70の数に応じて電気接続部31が4つ備えられる。なお、図1では電気接続部31は1つのみ図示されている。
次に、インクカートリッジ70の構成について説明する。
図2に示すように、インクカートリッジ70は、装着部20に装着される場合の挿入方向Yr後側の第1ケース部材71と挿入方向Yr前側の第2ケース部材72との2つの部材が組み合わされたケース部材73内に、液体収容体としてのインクパック80が収容されている。
図2に示すように、インクカートリッジ70は、装着部20に装着される場合の挿入方向Yr後側の第1ケース部材71と挿入方向Yr前側の第2ケース部材72との2つの部材が組み合わされたケース部材73内に、液体収容体としてのインクパック80が収容されている。
第1ケース部材71は、インクパック80の挿抜が可能な開口領域71Sを挿入方向Yr側に有する略箱形状を有し、第1ケース部材71内にインクパック80が挿入された状態で、第1ケース部材71の開口領域71Sを閉蓋するように第2ケース部材72が第1ケース部材に対して組み付けられる。なお、本実施形態では、第2ケース部材72は、第1ケース部材71に対して嵌め込みによって取付け(組み付け)可能とされるとともに、取り付け後、第2ケース部材72を引き離すように引っ張ることによって、第1ケース部材71からの取り外しが可能とされている。
インクパック80は、供給口81Kが設けられた供給部材81と、この供給部材81に対して接合された液体収容部の一例である袋状のパック体91とを備えている。パック体91は、その開口側91a(図6参照)が供給部材81に接合され、その内部にインクの収容が可能な液体収容空間としてのインク室ISが形成されている。
本実施形態では、パック体91は可撓性を有するシート部材で形成され、走査方向Xにおいて対向配置されたパック部材92Aとパック部材92Bの2枚のシート部材が、インク室IS内に収容されるインクの量(液量)に応じて、互の隙間が増減するように変形する。
供給部材81は、パック体91が接合される側とは反対側が略平坦な部材面81Sとされ、この部材面81Sに、インク室ISへインクを注入する際の注入口89が設けられている。本実施形態では、インク室ISに最初(初回)にインクを注入する場合、インクパック80を第1ケース部材71内に挿入した状態で、注入口89からインクを注入する。このインクの注入に伴って、パック体91は、パック部材92Aとパック部材92Bとの隙間が増加するように膨張する。そして、第1ケース部材71の内壁への当接によってパック体91の膨張が規制された状態になるまでにインク室ISに注入されたインク量が、インクカートリッジ70のインクの初回収容量とされる。このインクの初回収容量は、第2ケース部材72に備えられた電気接続部30を介してインクカートリッジ70に備えられたメモリーに記憶される。メモリーは、電気接続部30の裏面(第2ケース部材72と対向する側)に配置されている。
注入口89は、インクパック80へのインクの注入が終わったのちに封止される。本実施形態では、封止部材99(図4(a),(b)参照)が注入口89へ挿入されて注入口89が封止される。あるいは、樹脂材料などの溶着によって注入口89が封止されるようにしてもよいし、供給部材81の溶融により注入口89が封止されるようにしてもよい。あるいは、シールなどの貼り付けによって注入口89が封止されるようにしてもよい。
また、供給部材81には、部材面81Sから挿入方向Yrへ突出する筒状流路部85が形成され、供給口81Kは、この筒状流路部85の挿入方向Yr側端部に開口形成されている。そして、供給口81Kは、インクパック80が第1ケース部材71に収容された状態で第2ケース部材72が第1ケース部材71に取り付けられた際、第2ケース部材72に設けられた供給口穴75から露出する。
また、供給部材81には、供給口81Kが形成された部材面81Sと同じ面側であって供給口81Kよりも重力方向側に、パック体91内のインク室ISに収容されているインクの残存状態を判別可能な検出部40が形成されている。そして、供給部材81には、インクがパック体91から供給口81Kへ流れる供給流路が設けられるとともに、検出部40は、この供給流路の途中に設けられている。なお、供給流路については後述する。
さらに、供給部材81には、供給流路におけるインクの流動に応じて移動する移動部材44が検出部40を構成する部材として取り付けられている。この移動部材44に圧接して移動部材44の移動と連動してスライド移動可能な棒状部材51を有するインク検出機構50が、プリンター11の装着部20側に備えられている。
インク検出機構50は、先端が略半球状に丸められた一端部51aを有する棒状部材51と、移動部材44に一端部51aを圧接させるように棒状部材51を付勢するバネ52と、凹形状のセンサー53とを有して構成されている。センサー53は、図示しない発光部と受光部とが対向して設けられる光センサーが用いられる。そして、棒状部材51における一端部51aとは反対側の他端部51bが、図2において破線で示すように凹形状において発光部が発した光を、受光部が受光しないように遮断する。この他端部51bによる光の遮断に応じてセンサー53から出力される検出信号は制御部に入力される。したがって、棒状部材51における他端部51bは、インクを検出する検出対象部位とされている。
このインク検出機構50を動作させるために、第2ケース部材72には、インクパック80を収容した状態で、第1ケース部材71に組み付けられた際、棒状部材51の一端部51aを移動部材44と当接可能に挿入させるための挿入穴76が設けられている。
次に、検出部40の構成について説明する。
図3に示すように、検出部40は、供給部材81の部材面81Sに形成され、略円筒形状の外側壁82とフィルム47とで囲まれた検出室83と、供給部材81に回転可能に軸しされた移動部材44と、を有して構成されている。
図3に示すように、検出部40は、供給部材81の部材面81Sに形成され、略円筒形状の外側壁82とフィルム47とで囲まれた検出室83と、供給部材81に回転可能に軸しされた移動部材44と、を有して構成されている。
検出室83内には、この検出室83とパック体91内とを連通させる流入流路83Aが、検出室83の重力方向側端において部材面81Sの略垂線方向に沿って形成されている。検出室83内には、パック体91側から流入流路83Aを通じて流入したインクが逆流することを規制する逆止弁46が設けられている。
また、検出室83の挿入方向Yr側の開口を覆うように可撓性のフィルム47が外側壁82に溶着されている。そのため、検出室83は、内部の圧力変化に伴ってフィルム47が変形して容積が変化する。また、検出室83内には、フィルム47を検出室83の外側に向けて付勢するバネ48が、検出室83の底面に立設された凸部82bによって支持されている。バネ48とフィルム47との間には、バネ48の付勢力を受けて変位しつつフィルム47にその付勢力を伝える受圧板49が挿入されている。この受圧板49は逆止弁46が検出室83へ流入しないように抑制する移動抑制部49aを備えている。
このように供給部材81に形成された検出室83の外表面には、移動部材44が取り付けられる。移動部材44は、移動部材44に設けられた軸穴44aに、装着部20へのインクカートリッジ70の挿入方向Yrと交差する水平方向に沿って延びる外側壁82に設けられた回転軸82aが挿入され、回転軸82aを中心として回動自在(揺動自在)とされている。そして、移動部材44は、検出室83の内面の一部を構成するフィルム47に対して検出室83の外側から、その接触部44b(図4(a),(b)参照)が接触する。
なお、供給部材81には、流入流路83Aから検出室83内へ流入したインクが供給部材81の部材面81Sにおいて検出室83に隣り合う供給口81Kまで流れる流路が形成されている。すなわち、供給部材81において検出室83と連通し、部材面81Sの略垂線方向(法線方向)に沿ってインクが流れる流出流路83Bが、検出室83の流入流路83Aとは反対側となる反重力方向Z側端に設けられている。また、この流出流路83Bに接続され、供給口81Kにインクを導く導出流路84が、流出流路83Bと交差する方向へ延伸後、供給口81K側に折れ曲がった流路で設けられている。
従って、図4(a),(b)において網掛け部分で示すように、本実施形態では、供給部材81において、パック体91内のインク室ISから供給口81Kに至るインクの供給流路として、流入流路83A、検出室83、流出流路83B、導出流路84が備えられている。なお、図4(a),(b)では、インクパック80は、図3における4−4線矢視での断面で示されている。
次に図4(a),(b)を参照して検出部40とインク検出機構50の動作を説明する。
まず、図4(a)に示すように、インクパック80内のインク室ISに初回収容量のインクを収容するインクカートリッジ70が装着部20に装着された場合には、インク室IS内のインクが流入流路83Aを介して検出室83に流入した状態となる。この状態では、フィルム47が検出室83の容積を増加させる方向に押し出されるため、移動部材44の接触部44bがフィルム47によって押圧されて回転軸82aを中心として挿入方向Yr側に回動する。そして、棒状部材51の一端部51aが移動部材44によってバネ52の付勢力Fに抗してカートリッジ保持体22の内奥側(挿入方向Yr側)に押圧される。
まず、図4(a)に示すように、インクパック80内のインク室ISに初回収容量のインクを収容するインクカートリッジ70が装着部20に装着された場合には、インク室IS内のインクが流入流路83Aを介して検出室83に流入した状態となる。この状態では、フィルム47が検出室83の容積を増加させる方向に押し出されるため、移動部材44の接触部44bがフィルム47によって押圧されて回転軸82aを中心として挿入方向Yr側に回動する。そして、棒状部材51の一端部51aが移動部材44によってバネ52の付勢力Fに抗してカートリッジ保持体22の内奥側(挿入方向Yr側)に押圧される。
その結果、棒状部材51が挿入方向Yr側に移動することにより、棒状部材51の他端部51bがセンサー53から離れた状態となる。そのため、センサー53は光の透過状態とされるので、光の透過に応じた検出信号を制御部に出力する。そして出力されたこの検出信号が入力された制御部は、インクがインクカートリッジ70に残存していると判定する。
次に、図4(b)に示すように、停止していたポンプが動作することによって供給口81Kから供給針29へインクが吸引されるため、検出室83内のインクが流出流路83Bを通じて導出流路84へ流出する。ここで、本実施形態では、流出流路83Bの内径が流入流路83Aの内径よりも大きく設定されているため、検出室83からのインクの流出量が検出室83へのインクの流入量に追いつかず、検出室83内が負圧となる。そのためフィルム47がバネ48の付勢力に抗して検出室83内に引き込まれるように変形する。
すると、フィルム47の変形に伴い移動部材44は、バネ52によって付勢される棒状部材51の一端部51aによって押圧されることにより、回転軸82aを中心として、棒状部材51との接触側が挿入方向Yrとは反対側に移動するように回転する。その結果、棒状部材51の他端部51bがセンサー53の発光部と受光部との間に挿入されるため、センサー53は光の遮断状態とされる。
この状態から、インクパック80内のインク室ISにインクが十分に残っている状態であれば、ポンプ動作の停止によって供給針29へのインクの供給が停止してから所定の時間が経過すると、インク室IS内のインクが流入流路83Aを介して検出室83に流入する。すると、フィルム47が検出室83の容積を増加させる方向に押し出されるため、移動部材44の接触部44bがフィルム47によって押圧されて回転軸82aを中心として挿入方向Yr側に回動する。そして、棒状部材51の一端部51aが移動部材44によってバネ52の付勢力Fに抗してカートリッジ保持体22の内奥側(挿入方向Yr側)に押圧される。
その結果、図4(a)に示すように、棒状部材51が挿入方向Yr側に移動することにより、棒状部材51の他端部51bがセンサー53から離れる。そのため、センサー53は、棒状部材51の移動に伴って光の遮断状態から透過状態に変化したことに基づいて、光の透過に応じた検出信号を制御部に出力する。出力されたこの検出信号が入力された制御部は、インクがインクカートリッジ70に残存していると判定する。
一方、インクパック80内のインク室ISにインクが残存していない状態の場合は、ポンプ駆動が停止してから所定の時間が経過したとしても、インク室IS内から検出室83へインクが流入しない。すると、フィルム47は、図4(b)に示す状態、すなわち検出室83の容積を減少させる方向に変形した状態が維持され、棒状部材51の他端部51bがセンサー53の発光部と受光部との間に挿入された状態が維持される。そのため、センサー53は、ポンプ動作が停止してから所定の時間が経過しても、光が遮断状態に維持されることに基づいて、インクパック80内のインクが無くなったことを検出する。
このように検出部40とインク検出機構50の動作によってインクパック80内のインクが無くなったことが検出されたインクカートリッジ70は、インクパック80内のインク室ISにインクが再注入されることによって再生処理される。
次に、図5〜図9を参照して、本実施形態のインクカートリッジ70においてインクを再注入して再生する作用、すなわちインクカートリッジ70の再生処理について説明する。この処理は、インクカートリッジ70の情報に基づいて再生者によって行われる。再生者は、例えば、筐体11aの表示部に表示されたインクカートリッジ70内のインク残量が少ないことを示す表示や、再生処理を促す表示を視認したユーザーや、ユーザーに委託された作業者である。なお、図6〜図9では、インクパック80は、検出部40における構成部材が適宜省略され、供給流路の一部となる検出室83に関する構成のみが図示されている。
図5に示すように、このインクカートリッジの再生処理では、まずステップS11にて、第2ケース部材72を第1ケース部材71から取り外す処理を行う(取外しステップ)。再生者はプリンター11の装着部20から、再生の対象となるインクカートリッジ70を抜き出したのち、第2ケース部材72を第1ケース部材71から引き抜いて取り外す。
次に、ステップS12にて、インクパック80を第1ケース部材71から、その開口領域71Sを介して取り出す処理を行う(取出しステップ)。インクパック80はインク室IS内のインク残量が少ないためにパック体91は収縮した状態となっている。そのため、再生者は第1ケース部材71の開口領域71Sからインクパック80を容易に抜き取って第1ケース部材71から取り出すことができる。なお、ここでの処理において、インクパック80が第2ケース部材72に取り付けられている構造の場合は、インクパック80を第2ケース部材72から取り外す処理も併せて行う。
次に、ステップS13にて、インクパック80に、パック体91内に連通する開口部99Kを形成する処理を行う(開口形成ステップ)。ここでは、注入口89を封止している封止部材99に孔をあけて注入口89を露出させることによって、パック体91外からパック体91内へ連通する開口部99Kを形成する。なお、封止部材99を引き抜いたり削ったりして取り除くことによって注入口89露出させ、露出した注入口89を開口部99Kとして形成するようにしてもよい。
次いで、ステップS14にて、初回収容量よりも少ない量のインクを開口部99Kからパック体91内へ注入する処理を行う(注入ステップ)。ここでは、インクカートリッジ70の再生者は、電気接続部30を介してメモリーと通信可能な装置などを用いて、インクカートリッジ70のメモリーに記憶されたインクの初回収容量を取得する。そして取得した初回収容量よりも少ない量のインクを、露出した注入口89から注入する。
図6に示すように、ステップS14での処理に際しては、インクパック80を、ステップS13の処理にて形成されたパック体91内に連通する開口部99Kが最も反重力方向Z側に位置するように傾けた状態で行う。こうすることによって、再生者は、インクパック80の開口部99Kから、インクの重力方向側への移動(落下)を利用してパック体91内のインク室ISの隅々まで容易にインクを注入することができる。
本実施形態では、ステップS14でのインクの注入処理において、インクパック80は、供給部材81の部材面81Sの法線方向SNが、水平方向Hから反重力方向Z側に向かって所定の角度D1傾いた状態とされる。すなわち、インクパック80は、部材面81Sの法線方向SNが水平方向Hから反重力方向Z側に向けて+1度以上、+90度未満の角度で傾斜する姿勢とされる。
また、インクパック80は、パック体91がパック部材92A,92Bの膨張を規制する規制具77内に差し入れられた状態とされてもよい。こうすることによって、パック体91内へ初回収容量を超えない量のインクが注入されるように、パック体91の膨らみを規制具77によって規制することが可能である。
次に、図5のステップS15にて、インクパック80を第1姿勢にして、開口部99Kおよび供給口81Kから気泡を排出させる処理を行う(第1姿勢制御ステップ)。このステップS15での第1姿勢は、インク中をその浮力によって反重力方向Z側へ移動する気泡が、開口部99K(注入口89)および供給口81Kから排出可能な姿勢である。ちなみに、本実施形態では、第1姿勢はステップS14での姿勢と同じ姿勢である。すなわち、供給部材81の部材面81Sの法線方向SNが水平方向Hから反重力方向Z側に向けて+1度以上、+90度未満の所定の角度D1で傾斜する姿勢である。この第1姿勢により供給口81Kは検出室83よりも反重力方向Z側に位置する。また開口部99Kは供給口81Kよりも反重力方向Z側に位置するとともに、インク室ISにおいて反重力方向Z側に位置する。
図7に示すように、このような第1姿勢とすることによって、インク室IS内(インク中)の気泡AB1は、反重力方向Z側に位置する注入口89へ向かってインク室IS内を上昇し、注入口89と連通する空気溜りAA1を形成する。すなわち、インク室IS内の気泡は、空気溜りAA1を介して注入口89に形成された開口部99Kからパック体91外つまり大気中へ排出される。また、導出流路84内の気泡AB3は供給口81Kに向かって移動して供給口81Kから大気へ放出される。
一方、流入流路83Aおよび流出流路83B内の気泡AB2は反重力方向Z側に位置する検出室83側に流入して、検出室83内に空気溜りAA2を形成する。このように検出室83に空気溜りAA2が形成された状態のまま再生されたインクカートリッジ70がプリンター11で使用されると、検出部40において、検出室83に空気が存在することによってフィルム47の変形が不正確となるために、移動部材44が正常に回転せずインクの残量を誤検出することが起こり得る。また、供給口81Kから供給針29へ気泡が流出することによって、液体噴射ヘッド18から正しくインクが噴射されないことが起こり得る。
そこで、続く図5のステップS16にて、インクパック80を第2姿勢にして、供給口81Kから少量にインクを排出させる処理を行う(第2姿勢制御ステップ)。このステップS16での第2姿勢は、検出室83内の空気溜りAA2(気泡AB2)が、インク中をその浮力によって反重力方向Z側へ移動することによって、供給口81Kから排出される少量のインクとともに検出室83(供給流路)から排出可能な姿勢である。ちなみに、本実施形態では、供給部材81の部材面81Sの法線方向SNが、水平方向Hから反重力方向Z側に向けて−45度以上、+1度未満の所定の角度D2で傾斜する姿勢である。
図8に示すように、このような第2姿勢とすることによって、検出室83内の空気溜りAA2や気泡AB2は、反重力方向Z側に移動、すなわち流出流路83Bへ移動したのち、更に流出流路83Bから導出流路84へ移動する。そして、導出流路84へ移動した空気(気泡)は反重力方向Z側に位置する供給口81Kへ向かって導出流路84内を上昇し、供給口81Kから排出されるインクとともに供給口81Kから大気へ放出される。
本実施形態では、このステップS16での処理において、インク室IS内に形成される空気溜りAA1(気泡AB1)についても、同様に注入口89を介して開口部99Kから排出される少量のインクとともに大気へ放出される。
次に、図5のステップS17にて、供給口81Kを封止する処理を行う(供給口封止ステップ)。ここでは、第2姿勢によって空気(気泡)をインクとともに排出した後の供給口81Kを、フィルムなどのシール部材95でシールすることによって封止する。この封止によって、インクパック80内に注入されたインクが供給口81Kから漏れ出ないようにする。
図9に示すように、このステップS17の処理に際して、インクパック80を供給部材81の部材面81Sの法線方向SNが水平方向Hから反重力方向Z側に向けて+1度以上、+90度未満の所定の角度D1で傾斜する第1姿勢とする。こうすることによって、供給流路においてインクが供給口81Kの端部にまで注入(充填)された状態で供給口81Kを封止することが可能であり、封止処理後において供給流路内に空気(気泡)が残留することが抑制される。
なお、ここでの説明は省略するが、供給口81Kにインクの流出を開閉によって制御する開閉弁機構が備えられている場合は、ステップS14からステップS16までの処理の間において開閉弁を開状態としておき、このステップS17において、開閉弁を閉状態とすることによって供給口81Kを封止した状態としてもよい。
次に、図5のステップS18にて、開口部99Kを封止する処理を行う(開口封止ステップ)。ここでは、インク室ISから空気(気泡)が排出された状態の開口部99Kを、封止部材99による封止と同様に、封止部材99aによって封止して、注入口89からインクパック80内に注入されたインクが漏れ出ないようにする。
図9に示すように、このステップS18の処理に際して、供給口81Kの封止処理と同様に、インクパック80を供給部材81の部材面81Sの法線方向SNが水平方向Hから反重力方向Z側に向けて+1度以上、+90度未満の所定の角度D1で傾斜する第1姿勢とする。こうすることによって、インク室IS内のインクが、注入口89を介して開口部99Kから流出しない状態であって注入口89までインクが注入(充填)された状態で開口部99Kを封止するので、封止処理において注入口89内に空気(気泡)が残留することが抑制される。
なお、ステップS16での処理においてインク室IS内の空気(気泡)が注入口89を介して開口部99Kから排出されずに残留している場合は、このステップS18での処理に際して、パック体91を少し押し潰すように変形させることによって、残留するインクを少量のインクとともに大気へ放出させるようにしてもよい。
次に、図5のステップS19にて、インクパック80を第1ケース部材71に、その開口領域71Sから挿入して収容する処理を行う(収容ステップ)。ここでは、再生者が、インクが再注入されたインクパック80を第1ケース部材71の開口領域71Sに挿入する。このとき、パック体91内に収容(注入)されたインクは初回収容量よりも少ないので、パック体91の膨らみが小さく抑制されている。したがって、インクパック80は開口領域71Sを円滑に通過し、第1ケース部材71内へ挿入されることによって収容される。なお、インクパック80が第2ケース部材72に取り付けられる構造の場合は、第1ケース部材71への挿入の前に、インクパック80を第2ケース部材72に取り付けておく。
次いで、ステップS20にて、第1ケース部材71に第2ケース部材72を取り付ける処理を行う(取付けステップ)。ここでは、再生者が、インクパック80を開口領域71Sから第1ケース部材71内へ挿入した状態で、第1ケース部材71の開口領域71Sを閉蓋するように第2ケース部材72を第1ケース部材71に対して嵌め込んで組み付ける。以上の処理によって、インクカートリッジ70の再生処理が終了する。
上記説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)インクをパック体91に注入する際に、ケース部材73内に収容された状態のインクパック80のパック体91に対して初めて収容された初回収容量よりも少ない量のインクを注入する。注入する。したがって、ケース部材73外でパック体91にインクを注入した後のインクパック80をケース部材73内へ再び収容することができる。
(1)インクをパック体91に注入する際に、ケース部材73内に収容された状態のインクパック80のパック体91に対して初めて収容された初回収容量よりも少ない量のインクを注入する。注入する。したがって、ケース部材73外でパック体91にインクを注入した後のインクパック80をケース部材73内へ再び収容することができる。
(2)例えば第1ケース部材71を複数の部材に分解あるいは分割することなく、形成された第1ケース部材71の開口領域71Sからインクパック80を取出すことができる。そして、パック体91にインクを注入した後、インクパック80を開口領域71Sから第1ケース部材71内へ挿入することによって、インクパック80を容易にケース部材73内へ収容することができる。
(3)例えばインクの注入に際して混入した気泡(空気)はインク中を反重力方向Z側へ移動するので、第1姿勢により検出室83よりも反重力方向Z側に位置させた供給口81Kを介して検出室83内の気泡(空気)を排出することができる。
(4)供給口81Kから排出されるインクの流れによって気泡(空気)が供給口81Kに導かれるので、気泡(空気)を円滑に供給口81Kから排出することができる。
(5)例えばインクの注入に際して混入した気泡(空気)が第1姿勢において検出室83内に留まっても、第2姿勢とすることによって留まった検出室83内の気泡(空気)を供給口81Kへ排出させることができる。
(5)例えばインクの注入に際して混入した気泡(空気)が第1姿勢において検出室83内に留まっても、第2姿勢とすることによって留まった検出室83内の気泡(空気)を供給口81Kへ排出させることができる。
(6)検出室83内の気泡(空気)を排出した後に供給口81Kを封止するので、検出室83がパック体91内のインクの量(残量)を検出することが可能な状態でインクカートリッジ70を再生することができる。
(7)例えばインクの注入に際して混入した気泡(空気)が供給口81Kから排出される第1姿勢において、供給口81Kよりも反重力方向Z側に開口部99Kが位置するので、インクパック80が第1姿勢とされたとき開口部99Kからのインクの排出が抑制される。
(8)インクの再注入の対象となるインクカートリッジ70に備えられたメモリーに記憶された情報によって、パック体91に対して初めて収容された初回収容量よりも少ない量のインクを確実にパック体91に注入することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、パック体91に初めて収容されたインクの初回収容量を示す情報が、必ずしも、インクカートリッジ70のケース部材73に備えられたメモリーに記憶されなくてもよい。例えば、プリンター11の制御部のRAM,ROMなどのメモリーにインクの初回収容量が記憶されるようにしてもよい。この場合は、プリンター11の制御部は、装着されたインクカートリッジ70の種類をケース部材73に備えられたメモリーから読み取り、読み取ったインクカートリッジ70の種類に対応する初回収容量を制御部のメモリーから取得するようにしてもよい。
・上記実施形態において、パック体91に初めて収容されたインクの初回収容量を示す情報が、必ずしも、インクカートリッジ70のケース部材73に備えられたメモリーに記憶されなくてもよい。例えば、プリンター11の制御部のRAM,ROMなどのメモリーにインクの初回収容量が記憶されるようにしてもよい。この場合は、プリンター11の制御部は、装着されたインクカートリッジ70の種類をケース部材73に備えられたメモリーから読み取り、読み取ったインクカートリッジ70の種類に対応する初回収容量を制御部のメモリーから取得するようにしてもよい。
・上記実施形態においては、ステップS13にて開口形成されるインクパック80の開口部99Kは、インクパック80が第1姿勢にされたとき、必ずしも供給口81Kよりも反重力方向Z側に位置しなくてもよい。例えば、インクの注入に際して気泡(空気)がパック体91内に流入する確率が低い場合は、少なくともインクパック80を第1姿勢にするステップS15の処理は不要である。したがって、このような場合は、開口部99Kは鉛直方向において供給口81Kと同じ位置であってもよいし、鉛直方向において供給口81Kよりも重力方向側の位置であってもよい。
・上記実施形態において、ステップS17の供給口の封止処理は、ステップS16に続いて行われるのでなく、ステップS15(第1姿勢制御ステップ)以後であってステップS19(収容ステップ)以前であれば、いずれのタイミングにおいて行われてもよい。なお、供給口の封止処理がステップS16(第2姿勢制御ステップ)の前に行われる場合は、供給口81K側に気泡(気体)が残存しても、検出室83には気泡(気体)は残存しないので、インクの量の検出は正しく行われる。
あるいは、ステップS17の供給口の封止処理は、ステップS19(収容ステップ)とステップS20(取付けステップ)の間において行われるようにしても差し支えない。この場合は、インクパック80の第1ケース部材71への挿入に際して、供給口81Kが封止されるまで供給口81Kからインクが溢れ出ないように、供給口81Kを鉛直方向の反重力方向Z側に向けた状態とすることが好ましい。
・上記実施形態において、インクパック80を第2姿勢にするステップS16の処理は、ステップS15(第1姿勢制御ステップ)以後であってステップS19(収容ステップ)以前であれば、いずれのタイミングにおいて行われてもよい。なお、第2姿勢制御の処理がステップS17の後で行われる場合は、供給口81K側に移動した気泡(気体)が供給口81Kにおいて残存しても、検出室83には気泡(気体)は残存しないので、インクの量の検出は正しく行われる。
あるいは、インクパック80を第2姿勢にするステップS16の処理を行わなくてもよい。例えば、流出流路83Bが斜めに形成されるなど、ステップS15の処理において第1姿勢にされたインクパック80の検出室83から気泡(空気)が流出流路83Bへ流れ易い流路形状とされている場合では、検出室83に空気溜りAA2や気泡AB2が残留する確率が低くなる。したがって、このような場合は、インクパック80を第2姿勢とする処理は不要である。
・上記実施形態においては、ステップS16の処理にて、インクパック80を第2姿勢にする際に供給口81Kからインクの一部を排出させるようにしているが、必ずしもこれに限らない。要は、ステップS15(第1姿勢制御ステップ)以降であってステップS19(収容ステップ)以前において、供給口81Kが封止される前であれば、いずれのタイミングにおいて行われてもよい。
あるいは、供給口81Kからインクの一部を排出させる処理を行わなくてもよい。例えば第2姿勢とされたインクパック80において、導出流路84から供給口81K外への気泡(気体)の移動が円滑に行われる場合は、気泡(気体)を排出するためにインクを供給口81Kから流出させる必要はない。なお、供給針29へインクとともに供給された気泡(気体)が装着部20においてインクから除去(脱気)される場合は、気泡(気体)を排出するためにインクを供給口81Kから流出させる処理は、もとより必要ない。
・上記実施形態においては、必ずしもインクパック80を、第1姿勢とする制御処理(ステップS15)をおこなわなくてもよい。例えば、ステップS13において、開口部を供給部材81に形成するのではなくパック体91に形成した場合、このパック体91に形成された開口部の位置が、供給口81Kよりも反重力方向Z側に位置するとともに、インク室ISにおいて最も反重力方向Z側に位置する姿勢とすればよい。
・上記実施形態において、第1ケース部材71には、必ずしもインクパック80の挿抜が可能であり、取り付けられる第2ケース部材72によって閉蓋される開口領域71Sが形成されなくてもよい。この場合は、ステップS12(取出しステップ)において、第1ケース部材71をカッターなどの切断治具を用いて複数の部材に切断して分割したり、第1ケース部材71が複数の部材が結合された形成されている場合はその結合を解除して複数の部材に分解したりして開口領域を形成する。そして、この形成した開口領域からインクパック80を取出すようにすればよい。なお、この場合は、ステップS19(収容ステップ)において、インクパック80を内側にして分解した複数の部材を再び結合することによって、インクパック80を第1ケース部材71内へ収容する。
・上記実施形態において、ステップS14(注入ステップ)からステップS19(収容ステップ)までの処理を変更してもよい。すなわち、ステップS13(開口形成ステップ)に続いて、開口部99Kが形成されたインクパック80を第1ケース部材71内へ収容する処理を行い、ケース部材73内に収容されたインクパック80に初回収容量よりも少ない量のインクを開口部99Kからパック体91内へ注入する処理を行う。次いで、インクパック80の開口部99Kを封止する処理を行い、第1ケース部材71に第2ケース部材72を取付ける処理を行う。
この処理方法によれば、インクカートリッジ70の再生のためにインクをパック体91に注入する際に、ケース部材73内に収容された状態のインクパック80のパック体91に対して注入する。したがって、再生のために注入されるインクの量は、初めてインクが注入されて収容されたときの初回収容量よりも少ない量のインクを、ケース部材73内に収容されたインクパック80のパック体91に容易に注入できる。したがって、パック体91にインクが注入されたインクパック80をケース部材73内へ再び収容することができる。
・上記実施形態において、装着部20は、プリンター11の筐体11aの外側に備えられる構成であってもよい。筐体11aの外部に設けられた装着部20から筐体11aの内部の液体噴射ヘッド18にインクを供給する場合には、インクを供給するためのインク供給チューブTBを筐体11aの外部から内部へ引き回す必要がある。よって、この場合には、筐体11aにインク供給チューブTBを挿通可能な孔や切り欠きを設けることが好ましい。あるいは筐体11aに設けられた隙間を通してインク供給チューブTBを筐体11aの外部から内部へ引き回しても良い。このようにすれば、インク供給チューブTBのインク流路を用いた液体噴射ヘッド18に対するインクの供給を容易に行うことができる。
・液体噴射ヘッド18は、用紙Pの搬送方向と交差する方向にキャリッジ16と共に往復移動してインクを噴射する所謂シリアルヘッドタイプのものに限らない。すなわち、長さサイズが用紙Pの幅サイズに対応した全体形状をなし、その長手方向が用紙Pの搬送方向Yと交差する幅方向に沿うように固定配置された状態で、その長手方向の略全体に亘るように設けられた多数のノズルから媒体に向けて液体を噴射する所謂ラインヘッドタイプのものであってもよい。
・上記実施形態において、プリンター11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体消費装置であってもよい。なお、液体消費装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体消費装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体消費装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体消費装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体消費装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体消費装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体消費装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体消費装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体消費装置であってもよい。
11…プリンター(液体消費装置の一例)、20…装着部、29…供給針(液体供給管の一例)、70…インクカートリッジ(液体収容容器の一例)、71…第1ケース部材、71S…開口領域、72…第2ケース部材、73…ケース部材、80…インクパック(液体収容体の一例)、81…供給部材、81K…供給口、81S…部材面、83…検出室(供給流路の一部)、91…パック体(液体収容部の一例)、99K…開口部、H…水平方向、Z…反重力方向、D1,D2…角度、SN…法線方向。
Claims (11)
- 液体を収容可能な液体収容部と、前記液体を液体消費装置に設けられた液体供給管に接続可能な供給口が形成された供給部材と、を有する液体収容体と、
前記液体収容体の収容が可能である第1ケース部材と、当該第1ケース部材に対して前記供給口を露出させた状態で取り付けられる第2ケース部材と、を有するケース部材と、
を備える液体収容容器の再生方法であって、
前記第1ケース部材から前記第2ケース部材を取外す取外しステップと、
前記第1ケース部材内から前記液体収容体を取出す取出しステップと、
前記液体収容体に前記液体収容部内に連通する開口部を形成する開口形成ステップと、
前記ケース部材内に収容された状態にある前記液体収容体の前記液体収容部に初めて前記液体が注入されて収容されたときの初回収容量よりも少ない量の前記液体を、前記開口形成ステップで形成された前記開口部から前記液体収容部内へ注入する注入ステップと、
前記液体収容体の前記開口部を封止する開口封止ステップと、
前記開口部を封止された前記液体収容体を前記第1ケース部材内へ収容する収容ステップと、
前記第1ケース部材に前記第2ケース部材を取付ける取付けステップと、
を備える液体収容容器の再生方法。 - 前記第1ケース部材には、前記液体収容体の挿抜が可能であり、前記第2ケース部材によって閉蓋される開口領域が形成され、
前記取出しステップにおいて、前記開口領域を介して前記液体収容体を前記第1ケース部材から取出し、
前記収容ステップにおいて、前記開口部が封止された前記液体収容体を前記開口領域から前記第1ケース部材内へ挿入して収容する
請求項1に記載の液体収容容器の再生方法。 - 前記供給部材には、前記液体が前記液体収容部から前記供給口へ流れる供給流路が設けられるとともに、前記供給流路には、前記液体収容部内の前記液体の量を検出可能な検出室が、前記供給口が形成された部材面と同じ面側に設けられ、
前記注入ステップにおいて、もしくは前記注入ステップ以後であって前記収容ステップ以前において、前記液体収容体を、前記供給口が前記検出室よりも鉛直方向で反重力方向側に位置するとともに、前記部材面の法線方向が水平方向から反重力方向側に向けて+1度以上、+90度未満の角度で傾斜する第1姿勢とする第1姿勢制御ステップを備える請求項1または2に記載の液体収容容器の再生方法。 - 前記第1姿勢制御ステップ以降であって前記収容ステップ以前において、注入された前記液体の一部を前記供給口から排出させる請求項3に記載の液体収容容器の再生方法。
- 前記第1姿勢制御ステップ以後であって前記収容ステップ以前において、前記開口部が前記供給口よりも鉛直方向の反重力方向側に位置するとともに、前記部材面の法線方向が水平方向から反重力方向側に向けて−45度以上、+1度未満の角度で傾斜する第2姿勢とする第2姿勢制御ステップを備える請求項3または4に記載の液体収容容器の再生方法。
- 前記第1姿勢制御ステップ以後であって前記収容ステップ以前において、前記供給口を封止する供給口封止ステップを備える請求項3ないし5のいずれか一項に記載の液体収容容器の再生方法。
- 前記開口形成ステップにおいて、
前記液体収容体の前記開口部は、前記液体収容体が前記第1姿勢にされたとき、前記供給口よりも反重力方向側に位置する請求項3ないし6のいずれか一項に記載の液体収容容器の再生方法。 - 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の液体収容容器の再生方法によって再生された液体収容容器。
- 液体を収容可能な液体収容部と、前記液体を液体消費装置に設けられた液体供給管に接続可能な供給口が形成された供給部材と、を有する液体収容体と、
前記液体収容体の収容が可能であるとともに当該液体収容体の挿抜を可能とする開口領域が形成された第1ケース部材と、当該第1ケース部材に対して前記供給口を露出させた状態で前記開口領域を閉蓋するように取り付けられる第2ケース部材と、を有するケース部材と、
を備える液体収容容器であって、
前記液体収容体には、前記ケース部材内に収容された状態にある前記液体収容体の前記液体収容部に初めて前記液体が注入されたときの前記液体の初回収容量よりも少ない量の前記液体が収容されている液体収容容器。 - 前記液体収容部に初めて収容された前記液体の前記初回収容量を示す情報が記憶されたメモリーを前記ケース部材に備える請求項9に記載の液体収容容器。
- 液体を収容可能な液体収容部と、前記液体を液体消費装置に設けられた液体供給管に接続可能な供給口が形成された供給部材と、を有する液体収容体と、
前記液体収容体の収容が可能である第1ケース部材と、当該第1ケース部材に対して前記供給口を露出させた状態で取り付けられる第2ケース部材と、を有するケース部材と、
を備える液体収容容器の再生方法であって、
前記第1ケース部材から前記第2ケース部材を取外す取外しステップと、
前記第1ケース部材内から前記液体収容体を取出す取出しステップと、
前記液体収容体に前記液体収容部内に連通する開口部を形成する開口形成ステップと、
前記開口部が形成された前記液体収容体を前記第1ケース部材内へ収容する収容ステップと、
前記ケース部材内に収容された状態にある前記液体収容体の前記液体収容部に初めて前記液体が注入されたときの前記液体の初回収容量よりも少ない量の前記液体を、前記開口形成ステップで形成された前記開口部から前記液体収容部内へ注入する注入ステップと、
前記液体収容体の前記開口部を封止する開口封止ステップと、
前記第1ケース部材に前記第2ケース部材を取付ける取付けステップと、
を備える液体収容容器の再生方法。
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