JP2015080358A - スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 - Google Patents

スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電線余長収容ケース内に挿通している電線を、組付作業時に長く引き出せるようにして、電線長さが過度に長くなるのを防止する。
【解決手段】スライドシートまたはフロアのいずれか一方に固定された電線余長収容ケース10と、電線余長収容ケース10のスライダ摺動溝にスライド自在に装着する外周溝を備えワイヤハーネス5を移動自在に貫通する内径の貫通穴を備えたリング状スライダ20と、弾性を有する樹脂またはゴム材からなり、小径筒部22aに円錐状に突出する拡径部22bを連続させた形状で、小径筒部22aでワイヤハーネス5を外嵌固定すると共に拡径部22bはリング部の内径より大としたラッパ状ストッパー22を備え、ラッパ状ストッパー22は、ワイヤハーネス5の接続前までは電線余長収容ケース10の外方に引き出しているワイヤハーネス5に固定する一方、ワイヤハーネス5の接続後は電線余長収容ケース10の内部に引き込まれる。
【選択図】図2

Description

本発明はスライドシート用のワイヤハーネス配索装置に関し、特に、自動車に搭載されるスライドシートにフロア側から配索するワイヤハーネスを過度に長くすることなく配索できるようにするものである。
自動車のシートには電動リクライニング装置やシートヒータなど種々の電装品が装備されており、これらの電装品に給電するために、車体フロア側に配索されているフロアハーネスから、スライドシート内に配索されているシートハーネスに給電するためワイヤハーネスが配索されている。スライドシートの場合には、前記ワイヤハーネスをシートのスライド動作に追従させる必要があり、そのため、前記ワイヤハーネスに余長部を持たせて配索されている。
この種のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置として、特開2010−193599号公報(特許文献1)に、スライドシートのシートレールの側方に隣接して平行にワイヤハーネス用レールをフロアに敷設すると共に、該ワイヤハーネス用レールの側方に隣接して平行に電線余長収容ケースを設置している装置が提供されている。該装置では、スライドシートへ配線されるワイヤハーネは電線余長収容ケース内に挿通され、該電線余長収容ケースからワイヤハーネス用レールへ挿通され、該ワイヤハーネス用レール内でスライドシートと連動するスライダでワイヤハーネスが外嵌固定された状態で、スライドシートへ配線されている。
また、前記電線余長収容ケースからフロア側へ引き出されるワイヤハーネスは、電線余長収容ケースのフロア側引出口の近傍で該余長収容ケースまたはフロア材にクリップで係止される。
このように、ワイヤハーネスの余長部は電線余長吸収ケースのフロア側出口の固定点と前記スライドシートに連動するスライダによる固定点の間に設け、該余長部を電線余長収容ケース内でUターン状等に迂回させ、スライドシートに連動して迂回量が変わることでスライドシートの移動に追従させている。
特開2010−193599号公報
スライドシートに内蔵しているシートハーネスに、フロアハーネスに接続している前記ワイヤハーネスを接続するための作業は、図8に示すように、自動車に搭載されているスライドシート100のシート101の前端を持ちあげて傾斜させ、シート101の底面に配置しているシートハーネス105の端末のコネクタ106に、フロア側から配線する前記ワイヤハーネス110の端末のコネクタ111を嵌合接続してなされる。即ち、スライドシートのシートを上方傾斜させた姿勢でワイヤハーネスの接続作業がなされ、この作業姿勢での接続位置P1までフロア側に設置したワイヤハーネス用レールあるいは電線余長収容ケース200からスライダ210を通して引き出すワイヤハーネス110の必要長さが長くなる。
ワイヤハーネスの接続後にシート101は元の水平に戻され、この状態での前記接続位置P1とワイヤハーネス用レールまたは電線余長収容ケース200側のスライダ210までの長さは前記作業時の長さより短くなる。
前記のように、ワイヤハーネスの接続作業後に、スライドシートのシートを元の使用時の水平状態に戻した際にワイヤハーネスの長さが過度に長くなる。よって、この長いワイヤハーネスを電線余長収容ケース内に収容する場合、電線余長収容ケースが大型化して設置スペースを取る問題がある。また、電線余長収容ケースより引き出すワイヤハーネスの長さを大とすると、外周辺機器に接触し、ワイヤハーネスに損傷が生じる恐れがある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、スライドシートのシートを傾斜させてワイヤハーネス同士を接続する組付作業のために、ワイヤハーネスの長さが過度に長くなるのを防止することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車のスライドシート内に配線しているシートハーネスと、フロア側に配索されるフロアハーネスを接続しているスライドシート用のワイヤハーネスの配索装置であって、
前記スライドシートのシートまたはフロアのいずれか一方に固定され、前記ワイヤハーネスの余長部をターンさせる迂回部と、該迂回部の一端に連続すると共に直線状のスライダ摺動溝を設けたスライダ嵌合部を備えた電線余長収容ケースと、
前記電線余長収容ケースの前記スライダ摺動溝にスライド自在に装着する外周溝を備えると共に前記ワイヤハーネスを移動自在に貫通する内径の貫通穴を備えたリング状スライダと、
弾性を有する樹脂またはゴム材からなり、小径筒部の一端に円錐状に突出する拡径部を連続させた形状で、前記小径筒部でワイヤハーネスを外嵌固定すると共に前記拡径部は前記リング部の内径より大としたラッパ状ストッパーを備え、
前記ラッパ状ストッパーは、前記ワイヤハーネスの接続前迄は前記電線余長収容ケースの外方に引き出しているワイヤハーネスに固定する一方、前記ワイヤハーネスの接続後は電線余長収容ケースの内部に引き込まれる構成としているスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を提供している。
前記電線余長収容ケースは、長円形状の前記迂回部と、該迂回部の一側長辺の全長に沿うと共に更に長さ方向の一端側を延在させた直線状の前記スライダ嵌合部とを組み合わせて全体形状を略J形状とし、該スライダ嵌合部の長さ方向に沿って前記スライダ摺動溝を設け、該スライダ摺動溝から前記ワイヤハーネスをフロアまたはシートへ引き出す一方、前記迂回部の他端に設けた開口の近傍でワイヤハーネスを該電線余長収容ケース、シートまたはフロアに固定している。
スライドシートの移動量が大きな場合、前記電線余長吸収ボックスの直線状のスライダ嵌合部の一端に、直線状のハーネスレールを一体または別体で連続して設け、かつ、該ハーネスレールに前記スライダ摺動溝と連続するスライダ摺動溝を設け、スライド量に対応して余長部を長くした前記ワイヤハーネスを収容することが好ましい。
この場合も、 前記スライダ摺動溝にワイヤハーネスを移動自在に挿通するリング状スライダをスライダ自在に装着すると共に、前記ラッパ状ストッパーをワイヤハーネスに通し、該ラッパ状ストッパーはワイヤハーネス接続作業前は前記リング状スライダより外部に位置させ、接続終了後にリング状ストッパー内を通して前記電線余長収容ケースまたは一体に連続したハーネスレールの内部に引き込んでいる。
また、第2の発明として、請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス配索装置の形成方法であって、
スライドシートのシートの前端を上昇させて傾斜した状態で前記ワイヤハーネスの接続作業を行っており、前記電線余長収容ケースより外方へ引き出されたワイヤハーネスに前記ラッパ状ストッパーを外嵌固定している状態で、ワイヤハーネスを外方へ引っ張って、前記電線余長収容ケース内に迂回させているワイヤハーネスを外方へ引っ張りだし、該状態で前記シートハーネスと接続し、
ついで、前記シートを水平に戻し、その後、前記スライドシートの一方側への移動により前記ワイヤハーネスを前記電線余長収容ケースに引き込んで、前記ラッパ状ストッパーの拡径部を収縮させて前記リング状スライダを通して電線余長収容ケース内に引き込んでいるスライドドア用のワイヤハーネス配索装置の形成方法を提供している。
前記ラッパ状ストッパーを電線余長収容ケース内に引き込んだ後、スライドシートが逆方向に移動すると前記ラッパ状ストッパーは拡径部側からリング状スライダ側へ移動し、該拡径部はリング状スライダに外嵌した状態となり、リング状スライダを貫通して外部に出ることはない。なお、ラッパ状ストッパーとリング状スライダとは電線余長収容ケース内において一体化した状態になってもよいし、分離した状態のままでもよい。
前記のように、第1の発明のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置は、従来は電線余長収容ケース内にスライダに固定して挿通しているワイヤハーネスを、スライダに対して移動自在に通し、接続作業時に電線余長収容ケースからワイヤハーネスを引き出せるようにしているため、接続作業のために使用時よりも長くしておく必要はない。よって、ワイヤハーネスの長さが過度に長くなるのを防止でき、その結果、電線余長収容ケースを大型化する必要はなく、また、ワイヤハーネスが外部材と干渉する恐れもない、
さらに、第2の発明のワイヤハーネスの配索装置の形成方法では、電線余長収容ケースに収容しているワイヤハーネスの外部引出量を大とするために前記ラッパ状ストッパーを電線余長ケースの外部に配置しておき、接続作業後は、スライドシートを移動するだけでラッパ状ストッパーは電線余長収容ケース内に引き込まれるため、作業手数がかからない利点がある。
本発明の実施形態のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置を示し、(A)は斜視図、(B)は要部断面図である。 前記ワイヤハーネス配索装置に用いる電線余長収容ケースを示し、(A)は斜視図、(B)は電線余長収容ケースからワイヤハーネスを引き出している状態を示す斜視図である。 (A)は電線余長収容ケースのスライダ摺動溝からリング状スライダを通してワイヤハーネスを引き出している状態を示す断面図、(B)はリング状スライダとラッパ状ストッパーにワイヤハーネスを挿通した状態を示す斜視図である。 リング状スライダとラッパ状ストッパーの寸法関係を示す断面図である。 (A)〜(D)はリング状スライダとラッパ状ストッパーの位置関係を示す図面である。 (A)〜(E)はワイヤハーネスの組付工程を示す図面である。 ワイヤハーネスを外装材で外装した変形例を示し、(A)は斜視図、(B)は外装材の展開図である。 従来の問題点の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に本発明の実施形態を示す。
図1に示すように、自動車にスライドシート1を搭載し、該スライドシート1のシートフレーム1A(以下、シート1Aと略称する)の底面に左右一対のシート脚部3を介して車輪3cを取り付け、該車輪3cを車室床材4に敷設する左右一対のシートレール2にスライド自在に取り付けている。
スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、該スライドシート1のシート1Aの底面に余長部を設けたワイヤハーネス5を挿通する電線余長収容ケース10を固定している。図2に示すように、電線余長収容ケース10の上端側の長さ方向の一端に設けたシート側引出口6から引き出したワイヤハーネス5の一端側の端末に接続したコネクタC1を、スライドシート1内に配線しているシートハーネス50の端末に接続したコネクタC2と接続している。また、電線余長収容ケース10の下端に設けたスライダ摺動溝7(図3に示す)からなるフロア引出口から引き出したワイヤハーネス5はフロアハーネスの幹線から分岐した枝線である。即ち、フロアパネルP上に配索するフロアハーネス60から分岐するワイヤハーネス5を車室床材4の開口を通して引き出している。これにより、フロアハーネス60よりワイヤハーネス5を介してシートハーネス50に電源を供給している。
電線余長収容ケース10は図2に示すように、ワイヤハーネス5を1つのループを描いて倒J字状に挿通する形状としており、比較的浅底の本体にワイヤハーネス5を収容した後に被せる蓋とからなる。詳細には、上部に略長円形状の迂回部11と、該迂回部11の下側長辺の全長に沿うと共に更に長さ方向の一端側を延在させた直線状のスライダ嵌合部12を組み合わせて全体形状を略J形状としている。また、シート固定用のブラケット13を外周面より突設している。
下部の前記スライダ嵌合部12の下端面には長さ方向全長に沿って図3に示すように前記スライダ摺動溝7を設ける一方、上部の迂回部11の上辺側の一端に前記シート側引出口6を設けている。該シート側引出口6よりスライドシート1へ引き出すワイヤハーネス5にシート係止用のバンドクリップ14を予め取り付け、該バンドクリップ14をシート側引出口6の近傍でスライドシート1のシートフレームに挿入係止している。
電線余長収容ケース10内では、図3に示すように、下端のスライダ摺動溝7にリング状スライダ20をスライド自在に装着している。該リング状スライダ20は樹脂成形品で、スライダ摺動溝7の両側縁にスライダ自在に嵌合する外周溝20aを備え、前記ワイヤハーネス5を移動自在に挿通する内径r1を備えた貫通穴20bを備えている。即ち、電線余長収容ケース10のスライダ嵌合部12を挿通するワイヤハーネス5はリング状スライダ20内を移動自在に挿通してフロア側へ引き出し可能としている。
また、前記ワイヤハーネス5を、小径筒部22aと拡径部22bを連続して設けたラッパ状ストッパー22に通し、小径筒部22a内にワイヤハーネス5を密嵌固定し、ワイヤハーネス5の移動にラッパ状ストッパー22を連動させている。該ラッパ状ストッパー22は収縮可能とするため弾性を有する樹脂またはゴムで成形し、本実施形態ではPVCで成形している。
図4に示すように、ラッパ状ストッパー22の小径筒部22aの外径r2は前記リング状スライダ20の貫通穴20bの内径r1より小さくして、貫通穴20bを通るようにしている。該小径筒部20aに連続する拡径部22bは開口端22cの最大外径r3はリング状スライダ20の貫通穴20bの内径r1より大きくしている。即ち、r2<r1<r3としている。該設定として、図5(A)(B)に示すように、ラッパ状ストッパー22は小径筒部22aからリング状スライダ20の貫通穴20bに通して、小径筒部22aを通過させると共に拡径部22bが貫通穴20bの内周面に押されて収縮しながら貫通する一方、図5(D)に示すように、逆方向ではラッパ状ストッパー22の拡径部22bの開口端22cがリング状スライダ20に当接して貫通不可としている。なお、電線余長収容ケース10内において、ラッパ状ストッパー22はリング状スライダ20と分離状態でもよい。
前記ラッパ状ストッパー22は、後述するように、自動車組立ラインで、ワイヤハーネス5のシート側端末のコネクタC2をシートハーネス50の端末コネクタC1と嵌合接続するまでは、電線余長収容ケース10のフロア側の外方に引き出している部分のワイヤハーネス5に固定している。 ワイヤハーネス5をシートハーネスと嵌合すると共に電線余長収容ケース10をシートに固定した後、ワイヤハーネス5を電線余長収容ケース10内に引き込む方向にスライドシート1をスライドさせて、ワイヤハーネス5に固定してラッパ状ストッパー22を小径筒部22aからリング状スライダ20の貫通穴20bを通して電線余長収容ケース10内に引き込んでいる。
次に、ワイヤハーネス5の組付工程について、図6を参照して説明する。
まず、図6(A)に示すように、フロアハーネス60の幹線から分岐したスライドシート用のワイヤハーネス5にバンドクリップ14を取り付けると共に、リング状スライダ20の貫通穴20bに移動自在に挿通し、かつ、該リング状スライダ20よりフロア側の位置にラッパ状ストッパー22を通し、小径筒部22aをワイヤハーネス5に外嵌固定する。
ついで、図6(B)に示すように、電線余長収容ケース10内にワイヤハーネス5を貫通し、バンドクリップ14をシート側引出口6から外方に位置させる。また、リング状スライダ20を電線余長収容ケース10のスライダ摺動溝7にスライド自在に装着し、ワイヤハーネス5に固定したラッパ状ストッパー22を電線余長収容ケース10からフロア側に引き出された部分に配置しておく。
前記工程まではワイヤハーネス組立ラインで行い、その後、自動車組立工場で、自動車に搭載しているスライドシート1のシートハーネス50と、フロアハーネス60から分岐して電線余長収容ケース10に貫通しているワイヤハーネス5との接続作業を行う。
自動車組立ラインにおいて、図6(C)に示すように、従来の図8と同様に、スライドシート1に内蔵しているシートハーネス50の端末のコネクタC2を底面に位置させているスライドシート1のシート1Aの前端を持ち上げて上向き傾斜させる。
一方、フロア上に配索しているフロアハーネス60から分岐したワイヤハーネス5を挿通している電線余長収容ケース10を車室床材4より上方へ引き出す。この動作で、電線余長収容ケース10に挿通しているワイヤハーネス5は下端のスライダ摺動溝7からリング状スライダ20を通して引き出される。その際、図5(A)に示すように、電線余長収容ケース10よりフロア側の外部に出ているラッパ状ストッパー22は、ワイヤハーネス5に固定した小径筒部22aが電線余長収容ケース10のスライダ摺動溝7側に位置し、拡径部22bがフロア側に位置する。電線余長収容ケース10内に迂回して挿通しているワイヤハーネス5はリング状スライダ20の貫通穴20b内を自由に移動できるため、電線余長収容ケース10の上昇に応じて電線余長収容ケース10内で迂回させているワイヤハーネス5の余長部が、電線余長収容ケース10からフロア側へ引っ張りだされる。
前記のように、電線余長収容ケース10からワイヤハーネス5がフロア側へ引っ張りだされることで、図6(C)に示すように、上向き傾斜させたスライドシートのシート1Aの底面に電線余長収容ケース10を無理なく位置させ、ブラケット13をボルト締結でシート1Aに固定することができる。ついで、ワイヤハーネス5の先端のコネクタC1をシートハーネス50の先端のコネクタC2と嵌合接続し、かつ、バンドクリップ14をシート1Aの係止穴に挿入係止する。
前記のように、電線余長収容ケース10をシート1Aに固定し、ワイヤハーネス5の先端のコネクタC1をスライドシート1内のシートハーネス50の端末のコネクタC2と嵌合接続して、ワイヤハーネス5の組付作業が終了する。
その後、図6(D)に示すように、スライドシート1のシート1Aを元の水平状態に戻す。この状態で、電線余長収容ケース10からフロア側へ外方に、ラッパ状ストッパー22を固定した部分のワイヤハーネス5がまだ引っ張り出された状態のままである。よって、スライドシート1を前方へスライドさせて、スライドシート1のシートハーネス50に接続しているワイヤハーネス5を連動して移動させて、リング状スライダ20をスライダ摺動溝7に沿って前進させ、電線余長収容ケース10内にフロア側へ引き出しているワイヤハーネス5を引き込む。該動作で、前記図5(B)(C)に示すように、ラッパ状ストッパー22の小径筒部22aがリング状スライダ20に接すると、貫通穴20bに小径筒部22aが通り、続いて、拡径部22bが縮小しながら貫通穴20bを通り、ラッパ状ストッパー22は電線余長収容ケース10内に挿入する。このように、ラッパ状ストッパー22が電線余長収容ケース10内に挿入する。
その後に、スライドシート1を逆方向(後方)へ移動させて、ワイヤハーネス5を引っ張ると、ラッパ状ストッパー22の拡径部22bがリング状スライダ20の貫通穴20b側へと移動し、図5(D)および図6(E)に示すように、拡径部22bの開口端22cでリング状スライダ20を外嵌する。このように、ラッパ状ストッパー22とリング状スライダ20とが一体となり、ワイヤハーネス5とリング状スライダ20が一体に移動することとなる。
なお、電線余長収容ケース10内でラッパ状ストッパー22とリング状スライダ20が分離した状態のままでもよい。
前記のように、電線余長収容ケース10内に迂回させて収容するワイヤハーネス5は接続作業時に外方へ引っ張り出されて作業時に必要な長さとなるため、接続作業のためにワイヤハーネスを過度に長くする必要はない。
なお、スライドシートのシートに電線余長収容ケース10を固定せずに、電線余長収容ケース10をフロアパネル側に固定してもよい。この場合、電線余長収容ケース10は直線のスライダ嵌合部12を上部に位置させ、迂回部11を下部に位置させる。上部のスライダ嵌合部12のスライダ摺動溝7にリング状スライダ20をスライド自在に装着すると共にワイヤハーネス5を移動自在に挿通している。該リング状スライダ20からシート側へ引き出したワイヤハーネス5にラッパ状ストッパー22を固定している。
スライドシート1のシート1Aを傾斜させた状態でワイヤハーネス5をフロア側からシート側へ引き出して、シートハーネス50のコネクタC2とワイヤハーネス5のコネクタC1とを嵌合接続している。その後、シート1Aを水平に戻し、かつ、スライドシートを前後移動させて、ラッパ状ストッパー22をリング状スライダ20を通して電線余長収容ケース10内に移動させ、再度、逆移動でラッパ状ストッパー22の拡径部22bでリング状スライダ20を外嵌固定して一体化している。
他の構成及び作用は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
また、スライドシートの移動量が400〜1000mmのロングスライドシートである場合、ワイヤハーネス5の余長を大とする必要がある。この場合、電線余長収容ケース10のスライダ嵌合部12に連続させてハーネスレールを設置し、該ハーネスレールにスライダ摺動溝と連続するスライダ摺動溝を設けている。この連続するスライダ摺動溝に前記リング状スライダ20をスライド自在に装着している。
図7に変形例を示す。
該変形例は、ワイヤハーネス5の電線群はキャタピラ型の外装材40で外装保護している。該外装材40は、帯状の平板41に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折曲ライン42を折り曲げて四角筒型とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込み43を入れて四角筒型とし、幅方向の一端に設けた係止片44を他端該の係止穴45に挿入係止して組立状態を保持している。該外装材40は一方側を分離させると共に他方側を連続させ、一方側は屈曲するが他方側は屈曲しない状態で連結している。
該キャタピラ型の外装材40で外装したワイヤハーネス5を、電線余長収容ケース10の対向する内面に接触させて摺動させて、安定保持している。
前記リング状スライダ20の貫通穴20bは外装材40が移動自在に挿通するように四角穴とすることが好ましい。また、ラッパ状ストッパー22の小径筒部22aは外装材40に密着する四角筒とし、拡径部22bも角錐形状とすることが好ましい。
他の構成及び作業は前記実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本発明は前記実施形態に限定されず、ラッパ状ストッパー22の小径筒部をワイヤハーネスに密着して外嵌固定する方法に代えて、小径筒部をテープ巻きしてワイヤハーネスに固定してもよい。
1 スライドシート
2 シートレール
5 ワイヤハーネス
7 スライダ摺動溝
10 電線余長収容ケース
12 スライダ嵌合部
20 リング状スライダ
22 ラッパ状ストッパー
22a 小径筒部
22b 拡径部
50 シートハーネス
60 フロアハーネス
C1〜C2 コネクタ

Claims (3)

  1. 自動車のスライドシート内に配線しているシートハーネスと、フロア側に配索されるフロアハーネスを接続しているスライドシート用のワイヤハーネスの配索装置であって、
    前記スライドシートのシートまたはフロアのいずれか一方に固定され、前記ワイヤハーネスの余長部をターンさせる迂回部と、該迂回部の一端に連続すると共に直線状のスライダ摺動溝を設けたスライダ嵌合部を備えた電線余長収容ケースと、
    前記電線余長収容ケースの前記スライダ摺動溝にスライド自在に装着する外周溝を備えると共に前記ワイヤハーネスを移動自在に貫通する内径の貫通穴を備えたリング状スライダと、
    弾性を有する樹脂またはゴム材からなり、小径筒部の一端に円錐状に突出する拡径部を連続させた形状で、前記小径筒部でワイヤハーネスを外嵌固定すると共に前記拡径部は前記リング状スライダの内径より大としたラッパ状ストッパーを備え、
    前記ラッパ状ストッパーは、前記ワイヤハーネスの接続前迄は前記電線余長収容ケースの外方に引き出しているワイヤハーネスに固定する一方、前記ワイヤハーネスの接続後は電線余長収容ケースの内部に引き込まれる構成としているスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  2. 前記電線余長収容ケースは、長円形状の前記迂回部と、該迂回部の一側長辺の全長に沿うと共に更に長さ方向の一端側を延在させた直線状の前記スライダ嵌合部とを組み合わせて全体形状を略J形状とし、該スライダ嵌合部の長さ方向に沿って前記スライダ摺動溝を設け、該スライダ摺動溝から前記ワイヤハーネスをシートまたはフロアへ引き出す一方、前記迂回部の先端に設けた開口の近傍でワイヤハーネスを該電線余長収容ケース、シートまたはフロアに固定している請求項1に記載のスライドシート用のワイヤハーネス配索装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス配索装置の形成方法であって、
    スライドシートのシートの前端を上昇させて傾斜した状態で前記ワイヤハーネスの接続作業を行っており、前記電線余長収容ケースより外方へ引き出されたワイヤハーネスに前記ラッパ状ストッパーを外嵌固定している状態で、ワイヤハーネスを外方へ引っ張って、前記電線余長収容ケース内に迂回させているワイヤハーネスを外方へ引っ張りだし、該状態でシートハーネスと接続し、
    ついで、前記シートを水平に戻して、その後、前記スライドシートの一方側への移動により前記ワイヤハーネスを前記電線余長収容ケースに引き込んで、前記ラッパ状ストッパーの拡径部を収縮させて前記リング状スライダを通して電線余長収容ケース内に引き込んでいるスライドシート用のワイヤハーネス配索装置の形成方法。
JP2013217052A 2013-10-18 2013-10-18 スライドシート用のワイヤハーネス配索装置 Expired - Fee Related JP6056731B2 (ja)

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