JP2015080082A - 恒温槽付圧電発振器 - Google Patents

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Michihiro Saito
倫大 齊藤
真一郎 徳永
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真一郎 徳永
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Abstract

【課題】圧電振動素子の周波数を高い精度で制御でき、ヒータ部の消費電力を抑えつつ小型化することができる恒温槽付圧電発振器を提供する。
【解決手段】底板部材とプリント基板部と圧電振動子とヒータ部と複数の電子素子と接続ピンと蓋部材とを備えた恒温槽付圧電発振器であって、圧電振動子は、圧電振動子本体部と二つ一対のリード部とからなり、圧電振動子本体部は、基部と、基部の一方の主面から突出している保持部と、保持部に接続固着されている圧電振動素子と、圧電振動素子を基部とで気密封止している金属カバー部と、を備えており、リード部は、基部の内部にて保持部と電気的に接続された状態で基部の他方の主面から突出し、プリント基板部の所定の位置と電気的に接続されており、ヒータ部は金属カバー部に当接するように設けられており、リード部が突出している基部の面のみに断熱部材が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、恒温槽付圧電発振器に関する。
移動通信機器や伝送通信機器に用いる周波数デバイスである圧電発振器の一例として、恒温槽付圧電発振器がある。
恒温槽付圧電発振器は、周囲の温度が変化しても規定の出力周波数に対して周波数偏差量が少ないといった周波数温度特性が求められる状況、例えば、携帯端末用基地局の基準信号源として用いられている。
図3に示すように、恒温槽付圧電発振器200は、基部232の所定の一面から突出している保持部233に接続固着された圧電振動素子234が基部232と金属カバー部235により気密封止された状態で構成されている圧電振動子本体部231と、保持部233が突出している面と反対側の基部232の面から突出しているリード部236と、からなる圧電振動子230を備えており、ヒータ部240が搭載されているプリント基板部220に圧電振動子230が搭載されている構成となっている。
このとき、圧電振動子本体部231の金属カバー部235はプリント基板部220に搭載されているヒータ部240に当接されており、リード部236はプリント基板部220の搭載される面と平行に延びてからプリント基板部220の所定の位置に向かって折り曲げられて接続固着されている。
また、プリント基板部220には、圧電振動子230と電気的に接続して少なくとも発振回路を構成すると共に、ヒータ部240の温度制御をするための電子回路を構成する複数の電子素子250が搭載されており、各構成要素間を電気的に接続するように配線パターンが設けられている。
前述した構成を少なくとも備えた恒温槽付圧電発振器200は、ヒータ部240により金属カバー部235を加熱したとき、ヒータ部240の熱が金属カバー部235へ移動し、金属カバー部235の内部を移動した熱が圧電振動素子234の存在する雰囲気中へ輻射され圧電振動素子234が存在している雰囲気中の温度を高くすることができる構成となっている。
つまり、このような恒温槽付圧電発振器200は、圧電振動子本体部231の金属カバー部235と基部232とが恒温槽の役割を果たしており、金属カバー部235を加熱するヒータ部240の温度を制御することで、圧電振動素子234が存在する雰囲気中の温度がなるべく一定となるようにし、周囲の温度が変化しても規定の出力周波数に対して周波数偏差量が少なくなるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特に図示しないが、恒温槽付圧電発振器200の別の一例として、金属槽を設けたものがある。この金属槽は、金属カバー部と基部とで圧電振動素子を気密封止している圧電振動子本体部を加熱するためのものであり、プリント基板部に搭載されている圧電振動子本体部およびヒータ部を内部に含有するように設けられている。
金属槽の内部に設けられているヒータ部を加熱することで、金属槽の内部、つまり、圧電振動子本体部が存在する雰囲気中の温度を高くすることができる。この結果、金属カバー部および基部が加熱され、金属カバー部および基部から圧電振動素子が存在する雰囲気中へ熱が輻射され、圧電振動素子が存在する雰囲気中の温度を高くしている。
つまり、金属槽を設けた恒温槽付圧電発振器は、金属カバー部および基部とからなる恒温槽が金属槽からなる恒温槽の中に設けられている構成となっているとみなすことができる(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−223122号公報 特開2005−143060号公報
図3に示したような前述の恒温槽付圧電発振器200では、ヒータ部240により金属カバー部235を加熱したとき、ヒータ部240の熱が金属カバー部235へ移動した後、金属カバー部235の内部を移動する。
このため、金属カバー部235の内部の温度が圧電振動素子234の存在する雰囲気中の温度および金属カバー部235に接合されている基部232の内部の温度より高くなり、この金属カバー部235の内部を移動した熱は、圧電振動素子234の存在する雰囲気中へ輻射されるとともに基部232へも移動することとなる。また、基部232の内部の温度が圧電振動素子234の存在する雰囲気中の温度以上となるまで、圧電振動素子234が存在する雰囲気中の熱が基部232へ移動し続ける。このとき、金属カバー部235の内部の温度が圧電振動素子234の存在する雰囲気中の温度より高いので、圧電振動素子234の存在する雰囲気中の熱は金属カバー部235へ移動しない。
従って、前述したような恒温槽付圧電発振器200では、圧電振動素子234の存在する雰囲気中の熱が基部232へ移動し続けるとともに、圧電振動素子234を向く面と反対側の基部232の面から輻射し続ける構成となっている。そのため、基部232の内部の温度が圧電振動素子234の存在する雰囲気中の温度以上となるまで圧電振動素子234が存在する雰囲気中であって基部232に近い場所からのみ熱が基部233へ移動することとなり、圧電振動素子234が存在する雰囲気中の温度が均一でなくなる恐れがある。
このため、従来の恒温槽付圧電発振器200では、圧電振動素子234が存在する雰囲気中の温度を一定に保つことが困難となり、圧電振動素子234の周波数を高い精度で一定に制御することが難しく、出力信号である周波数値が変動しやすくなる恐れがある。
また、前述したような恒温槽付圧電発振器200では、圧電振動素子234が存在する雰囲気中の熱が基部232へ移動し続けると共に、圧電振動素子234を向く面と反対側の基部232の面から輻射し続ける構成となっているので、基部232の内部の温度が圧電振動素子234の存在する雰囲気中の温度以上となるまでに時間を要することとなる。
このため、従来の恒温槽付圧電発振器200は、ヒータ部240で加熱するための電力を多く消費してしまう恐れがあった。
一方、別の一例として挙げた金属槽を設けた従来の恒温槽付圧電発振器では、金属槽を設けた分だけ小型化ができないといった課題があった。
また、金属槽を設けた従来の恒温槽付圧電発振器では、金属槽の内部、つまり、圧電振動子本体部が存在する雰囲気中の温度を高くして金属カバー部および基部を加熱し、加熱された金属カバー部および基部から熱が圧電振動素子の存在する雰囲気中へ輻射され圧電振動素子の存在する雰囲気中の温度を高くする構成となっているため、圧電振動子本体部が存在する雰囲気中の温度を高くする分だけ電力を多く消費してしまう恐れがあった。
そこで、本発明では、ヒータ部の消費電力を抑えつつ圧電振動素子の周波数を高い精度で制御することができ、かつ、小型化することができる恒温槽付圧電発振器を提供することを目的とする。
前述した解題を解決するために、本発明に係る恒温槽付圧電発振器は、底板部材と、前記底板部材の一方の主面上に、前記底板部材から所定の間隔をあけて設けられたプリント基板部と、前記プリント基板部に設けられた圧電振動子と、前記プリント基板部に設けられ前記圧電振動子を加熱するヒータ部と、前記プリント基板部に設けられ、前記圧電振動子と電気的に接続し少なくとも発振回路を構成するとともに、前記ヒータ部の温度制御するための電子回路を構成する複数の電子素子と、前記電子素子と電気的に接続し、かつ、前記プリント基板部を前記底板部材の一方の主面上に保持しつつ、前記底板部材を貫通して前記底板部材の他方の主面側まで突出して設けられた複数の接続ピンと、前記プリント基板部、前記圧電振動子、前記ヒータ部、及び前記電子素子を覆うように前記底板部材に取り付けられた蓋部材と、を備えた恒温槽付圧電発振器であって、前記圧電振動子は、圧電振動子本体部と二つ一対のリード部とからなり、前記圧電振動子本体部は、基部と、前記基部の一方の主面から突出している二つ一対の保持部と、前記保持部に接続固着されている圧電振動素子と、前記圧電振動素子を前記基部とで気密封止している金属カバー部と、を備えており、前記リード部は、前記基部の内部にて前記保持部と電気的に接続された状態で前記基部の他方の主面から突出し、前記プリント基板部の所定の位置と電気的に接続されており、前記ヒータ部は前記金属カバー部に当接するように設けられており、前記リード部が突出している前記基部の面のみに断熱部材が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る恒温槽付圧電発振器では、保持部が突出している面と反対側の基部の面に断熱部材が設けられているので、従来の恒温槽付圧電発振器と比較して、保持部が突出している面と反対側の基部の面から輻射される量を抑えることができ、基部の内部の蓄熱性を高めることができる。
従って、本発明に係る恒温槽付圧電発振器では、従来の恒温槽付圧電発振器と比較して基部の内部の温度が圧電振動素子の存在する雰囲気中から基部へ移動する熱の量を抑えることが可能となる。
このため、本発明に係る恒温槽付圧電発振器では、従来の恒温槽付圧電発振器と比較して、基部へ移動する熱の量が少ない分だけ圧電振動素子が存在する雰囲気中の温度が不均一となることを抑えることができ、圧電振動素子の周波数を高い精度で一定に制御することが可能となり、出力信号である周波数値の変動を抑えることができる。
また、本発明に係る恒温槽付圧電発振器では、従来の恒温槽付圧電発振器と比較して、基部内部の温度が圧電振動素子の存在する雰囲気中の温度以上となるまでの時間を短縮することがでるので、ヒータ部で消費する電力を抑えることができる。
また、本発明に係る恒温槽付圧電発振器では、保持部が突出している面と反対側の基部の面に断熱部材を設けているので、基部から圧電振動子本体部が存在する雰囲気中へ熱が輻射される量を抑えることができ、かつ、金属槽を設けずとも金属槽を設けた従来の恒温槽付圧電発振器と同様に圧電振動素子の周波数を高い精度で制御することが可能となっている。
従って、本発明に係る恒温槽付圧電発振器では、金属槽を設けた従来の恒温槽付圧電発振器と比較し金属槽の分だけ小型化することが可能となる。
また、本発明に係る恒温槽付圧電発振器では、ヒータ部が金属カバー部に当接するように設けられており、保持部が突出している面と反対側の基部の面のみに断熱部材を設けているので、圧電振動素子の存在する雰囲気中からヒータ部により直接加熱されている金属カバー部へ圧電振動素子が存在する雰囲気中の熱が移動することを抑えつつ、断熱部材により基部から圧電振動子本体部が存在する雰囲気中へ熱が輻射される量を抑えることができる。
従って、本発明に係る恒温槽付圧電発振器のように圧電振動子本体部が存在する雰囲気中をヒータ部で加熱する必要がなく圧電振動素子の周波数を高い精度で制御することができるので、金属槽が不要となり、金属槽を設けた従来の恒温槽付圧電発振器と比較して恒温槽付圧電発振器全体の小型化、および、ヒータ部で消費される電力を抑えることが可能となっている。
(a)は、本発明の恒温槽付圧電発振器において蓋部材が設けられていない状態での一例を示す平面図であり、(b)は、本発明の恒温槽付圧電発振器において蓋部材が設けられている状態で図1(a)のA−Aで切断したときの断面図である。 断熱部材が設けられた圧電振動子の状態の一例を示す分解斜視図である。 (a)は、従来の恒温槽付圧電発振器において蓋部材が設けられていない状態での一例を示す平面図であり、(b)は、従来の恒温槽付圧電発振器において蓋部材が設けられている状態で図3(a)のB−Bで切断したときの断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の図面は、模式的なものである。従って、細部は省略されることがあり、また、寸法比率は現実のものと必ずしも一致しない。
(恒温槽付圧電発振器の基本構成)
図1および図2に示すように、恒温槽付圧電発振器100は、底板部材110とプリント基板部120と圧電振動子130とヒータ部140と複数の電子素子150と接続ピン160と蓋部材170とを少なくとも備えている。
底板部材110の材料としては、例えば、真鍮が用いられる。
また、底板部材110は、例えば、矩形形状の平板状の底板部と底板部の一方の主面の縁部に沿って底板部と一体となって設けられている側壁部とから構成されている。
ここで、底板部に接する面と反対側の側壁部の面を底板部材110の一方の主面とし、底板部の他方の主面を底板部材110の他方の主面とする。
プリント基板部120は、底板部材110の一方の主面上に、底板部材110から所定の間隔をあけて設けられている。
また、プリント基板部120には、後述する各構成要素を搭載するためのパッド(図示せず)及び各構成要素間を電気的に接続するための配線パターン(図示せず)が形成されている。
また、プリント基板部120は、パッド及び配線パターンが形成されている面の大きさが底板部材110の一方の主面より小さくなっている。
図1及び図2に示すように、圧電振動子130は、プリント基板部120に搭載されており、圧電振動子本体部131と二つ一対のリード部136とから構成されている。
圧電振動子本体部131は、基部132と二つ一対の保持部133と圧電振動素子134と金属カバー部135とから構成されている。
基部132は、例えば、略直方体形状となっている。
二つ一対の保持部133は、例えば、材料としてコバールが用いられており、基部132とは絶縁した状態で、基部132の所定の一面から同一方向に並んで突出している。
ここで、保持部133が突出している基部132の面を基部132の一方の主面とし、基部132の一方の主面と反対側の面を基部132の他方の主面とする。
圧電振動素子134は、例えば、圧電片134aと励振電極134bと引出電極134cとから構成されている。
圧電片134aは、例えば、円形形状の平板状の圧電材料である水晶が用いられる。
励振電極134bは、例えば、二つ一対となっており、圧電片134aの両主面に互いが対向するように形成されている。
引出電極134cは、例えば、二つ一対となっており、一方の端部が励振電極134bに接続されつつ他方の端部が圧電片134aの主面の縁部に位置するように形成されている。
このような圧電振動素子134は、引出電極134cに電圧が印加されると圧電効果及び逆圧電効果により励振電極134bで挟まれた圧電片134aが振動を開始する。また、このような圧電振動素子134は、圧電振動素子134が存在する雰囲気中の温度に依存して振動するときの周波数が異なるという性質を有している。
また、圧電振動素子134は、例えば、二つ一対の引出電極134cが二つ一対の保持部133に導電性接着剤(図示せず)により接続固着されており、保持部133によって保持された状態となっている。
金属カバー部135は、例えば、略直方体形状のコバールが用いられ、圧電振動素子134及び保持部133を収納することができる大きさの圧電振動素子収納空間135aが形成されている。
また、金属カバー部135は、圧電振動素子収納空間135aの開口部を保持部133に保持されている圧電振動素子収納空間135a内に収納しつつ、基部132と冷間圧接接合されている。このとき、圧電振動素子134及び保持部133は、金属カバー部135の圧電振動素子収納空間135a内を向く面と接触しない構造となっている。
前述した構成で圧電振動子本体部131が構成されており、圧電振動子本体部131は、保持部133に保持されている圧電振動素子134が圧電振動素子収納空間135内に気密封止された状態となっている。
リード部136は、例えば、直径が約0.8mmのコバールが用いられ、基部132と絶縁した状態で、圧電振動子本体部131の基部132の他方の主面から二つ一対で突出している。
また、リード部136は、プリント基板部120の所定のパッドと電気的に接続されており、例えば、プリント基板部120の搭載される面と平行に延びてからプリント基板部120の所定のパッドに向かって折り曲げられて、プリント基板部120の所定のパッドに接続固着されている。
また、リード部136は、特に図示しないが、基部132の内部で保持部133と電気的に接続された状態となっている。
前述した構成で圧電振動子130は構成されており、圧電振動子本体部131に圧電振動素子134が気密封止されており、励振電極134bが引出電極134c及び保持部133を介してリード部136と電気的に接続された状態となっている。
ヒータ部140は、プリント基板部120の所定のパッドに接続固着されて、搭載されている。
プリント基板部120に接する面と反対側のヒータ部140の面には、圧電振動子130の金属カバー部135のみが当接されており、ヒータ部140により圧電振動子130の圧電振動子本体部131を加熱することができる構成となっている。このとき、圧電振動子本体部131の基部132は、ヒータ部140に当接されていない。
従って、本発明の実施形態に係る恒温槽付圧電発振器100は、ヒータ部140により金属カバー部135を加熱することで、金属カバー部135及び基部132で気密封止されている圧電振動素子134が存在する雰囲気中の温度を高くすることができる構成となっている。つまり、本発明の実施形態に係る恒温槽付圧電発振器100は、圧電振動子本体部131の金属カバー部135及び基部132が恒温槽の役割を果たしているとみなすことができる。
複数の電子素子150は、プリント基板部120の所定のパッドに接続固着されて、搭載されている。
また、所定のいくつかの電子素子150は、圧電振動素子134と電気的に接続された状態となっており、発振回路を構成している。
また、所定の他のいくつかの電子素子150は、ヒータ部140の温度制御をするための電子回路を構成している。
接続ピン160は、プリント基板部120を貫通した状態で接続固着されており、配線パターンにより電子素子150と電気的に接続された状態となっている。
また、接続ピン160は、プリント基板部120を底板部材110の一方の主面上に保持しつつ、底板部材110を貫通して底板部材110の他方の主面から突出して設けられている。このとき、接続ピン160は、底板部材110と絶縁された状態となっている。
底板部材110の他方の主面側へ突出した接続ピン160は、恒温槽付圧電発振器100の実装端子の役割を果たす。
また、接続ピン160の材料としては、例えば、コバールが用いられる。
蓋部材170は、プリント基板部120、圧電振動子130、ヒータ部140、及び電子素子150を覆うように底板部材110に取り付けられる。このとき、蓋部材170は、プリント基板部120、圧電振動子130、ヒータ部140、及び電子素子150に接触しない。
また、蓋部材170は、例えば、直方体形状の真鍮が用いられ、底板部材110の一方の主面より大きい開口部を有したプリント基板部収納空間170aが形成されている。
また、蓋部材170は、例えば、底板部材110の側壁部にネジ穴(図示せず)が形成されており、ネジ(図示せず)により底板部材110に固定される。
(基部から輻射される熱量を抑えるための構成)
本発明の実施形態に係る恒温槽付圧電発振器100は、以上の基本的な構成に加えて、圧電振動素子134を向く面と反対側の基部132の面から輻射される熱の量を抑えるために、保持部133が突出している面と反対側の基部132の面に断熱部材180を設けた構成となっている。
断熱部材180は、保持部133が突出した面と反対側の基部132の面、つまり、リード部136が突出した基部132の面に設けられている。
ここで、断熱部材180には、熱移動を少なくするための材料で化学的性質と物理的構造で断熱性能を発揮する材料が用いられている。
従って、断熱部材180を温度差のある二つの材料間に設けると、二つの材料間の熱の授受が少なくなり、二つ材料間の温度差を保つことができる。
本発明の実施形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、基部132と圧電振動子本体部131が存在する雰囲気との間に断熱部材180が設けられているので、従来の恒温槽付圧電発振器200と比較し、基部132と圧電振動子本体部131が存在する雰囲気中との熱の授受を少なくすることができ、基部132から圧電振動子本体部131が存在する雰囲気中への輻射を抑えることができる。
このような断熱部材180としては、例えば、シリコン樹脂が用いられる。
シリコン樹脂の内部には空気を含み丸くなった気泡が多数存在しているので、固体単体のときよりも熱の移動速度を抑えることができる。
また、シリコン樹脂内部に存在する気泡が極めて小さい状態で存在しているので、気泡内部で熱の対流が生じることがなく、熱の移動速度を抑えることができる。
このようなシリコン樹脂を用いることで、従来の恒温槽付圧電発振器200と比較して、基部132から圧電振動子本体部131が存在する雰囲気中へ熱が移動する速さを遅くすることができ、基部132内部の温度が圧電振動素子134の存在する雰囲気中の温度以上となるまで、基部132と圧電振動子本体部131が存在する雰囲気中との熱の授受を抑えることができ、基部132から輻射される熱量を抑えることができる。
また、シリコン樹脂は、例えば、ペースト状の状態で保持部133が突出している面と反対側の基部132の面に塗付された後、硬化することで、設けられる。
なお、断熱部材180は、プリント基板部120に圧電振動子130を搭載する前に、圧電振動子130のリード部136が突出している基部132の面に設けられる。これにより、断熱部材180を容易に設けることが可能となる。
前述した構成で構成されている恒温槽付圧電発振器100におけるヒータ部140で加熱したときの熱の移動について説明する。
熱は高い温度のところから低い温度のところへ移動する性質を有しているので、ヒータ部140から金属カバー部135へ移動し、次に圧電振動素子134の存在する雰囲気または基部132に移動する。また、基部132の内部の温度が圧電振動素子134の存在する雰囲気中の温度より高くなるまで、圧電振動素子134の存在する雰囲気中の熱は基部132へ移動し続ける。このとき、圧電振動素子134の存在する雰囲気中の温度は、ヒータ部140が当接されている金属カバー部135の内部の温度より低いので、圧電振動素子134の存在する雰囲気中の熱は金属カバー部135へ移動しない。
前述したように本発明の実施形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、ヒータ部140により加熱したとき、ヒータ部140の熱がヒータ部140に当接されている金属カバー部135へ移動した後、金属カバー部135の内部を移動する。
このため、金属カバー部135の内部の温度が圧電振動素子134の存在する雰囲気中の温度および金属カバー部135に接合されている基部132の内部の温度より高くなり、金属カバー部135の内部を移動した熱は、圧電振動素子134の存在する雰囲気中へ輻射されるとともに、金属カバー部135に接合されている基部132へ移動する。
基部132内部の温度が圧電振動素子134の存在する雰囲気中の温度以上となるまでの間、基部132における熱の移動に着目すると、接合されている金属カバー部135及び圧電振動素子134が存在する雰囲気中から基部132へ熱が移動してきており、保持部133が突出している面と反対側の基部132の面に設けられている断熱部材180へ熱が移動している。このとき、金属カバー部135自体がヒータ部140により直接加熱されているので、金属カバー部135の内部の温度が圧電振動素子134の存在する雰囲気中の温度と比較して高くなり、圧電振動素子134の存在する雰囲気中から金属カバー部135への熱の移動を抑えることができる。
従って、本発明の実施形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、従来の恒温槽付圧電発振器200と比較して、断熱部材180により、基部132と圧電振動子本体部131が存在する雰囲気と間の熱の授受が抑えられ、基部132の蓄熱性を高めることができる。
この結果、本発明の実施形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、基部132内部の温度が圧電振動素子134の存在する雰囲気中の温度以上となるまでの時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、保持部133が突出している面と反対側の基部132の面に断熱部材180が設けられているので、従来の恒温槽付圧電発振器200と比較して、保持部133が突出している面と反対側の基部132の面から輻射される量を抑えることができ、基部132の内部の蓄熱性を高めることができる。
従って、本発明の実施の形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、従来の恒温槽付圧電発振器200と比較して基部132の内部の温度が圧電振動素子134の存在する雰囲気中から基部132へ移動する熱の量を抑えることが可能となる。
このため、本発明の実施の形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、従来の恒温槽付圧電発振器200と比較して、基部132へ移動する熱の量が少ない分だけ圧電振動素子134が存在する雰囲気中の温度が不均一となることを抑えることができ、圧電振動素子134の周波数を高い精度で一定に制御することが可能となり、出力信号である周波数値の変動を抑えることができる。
また、本発明の実施の形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、従来の恒温槽付圧電発振器200と比較して、基部132の内部の温度が圧電振動素子134の存在する雰囲気中の温度以上となるまでの時間を短縮することがでるので、ヒータ部140で消費する電力を抑えることができる。
また、本発明の実施形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、ヒータ部140が金属カバー部135に当接するように設けられており、保持部133が突出している面と反対側の基部132の面のみに断熱部材180を設けているので、圧電振動素子134が存在する雰囲気中からヒータ部140により直接加熱されている金属カバー部135への熱の移動を抑えつつ、基部132から圧電振動子本体部131が存在する雰囲気中へ熱が輻射される量を抑えることができる。
従って、本発明の実施形態に係る恒温槽付圧電発振器100では、金属槽を設けた従来の恒温槽付圧電発振器のように圧電振動子本体部131が存在する雰囲気中をヒータ部140で加熱する必要がなく、圧電振動素子134の周波数を高い精度で制御することができるので、金属槽が不要となり、金属槽を設けた従来の恒温槽付圧電発振器と比較して恒温槽付圧電発振器全体の小型化、および、ヒータ部140で消費される電力を抑えることが可能となっている。
なお、前記した実施形態では、断熱部材180にシリコン樹脂を用いる場合について説明したが、断熱効果を有する材質であれば、例えば、硬質ウレタンであってもよい。
100・・・恒温槽付圧電発振器
110・・・底板部材
120・・・プリント基板部
130・・・圧電振動子
131・・・圧電振動子本体部
132・・・基部
133・・・保持部
134・・・圧電振動素子
135・・・金属カバー部
136・・・リード部
140・・・ヒータ部
150・・・電子素子
160・・・接続ピン
170・・・蓋部材
180・・・断熱部材

Claims (1)

  1. 底板部材と、
    前記底板部材の一方の主面上に、前記底板部材から所定の間隔をあけて設けられたプリント基板部と、
    前記プリント基板部に設けられた圧電振動子と、
    前記プリント基板部に設けられ前記圧電振動子を加熱するヒータ部と、
    前記プリント基板部に設けられ、前記圧電振動子と電気的に接続し少なくとも発振回路を構成するとともに、前記ヒータ部の温度制御するための電子回路を構成する複数の電子素子と、
    前記電子素子と電気的に接続し、かつ、前記プリント基板部を前記底板部材の一方の主面上に保持しつつ、前記底板部材を貫通して前記底板部材の他方の主面側まで突出して設けられた複数の接続ピンと、
    前記プリント基板部、前記圧電振動子、前記ヒータ部、及び前記電子素子を覆うように前記底板部材に取り付けられた蓋部材と、
    を備えた恒温槽付圧電発振器であって、
    前記圧電振動子は、圧電振動子本体部と二つ一対のリード部とからなり、
    前記圧電振動子本体部は、基部と、前記基部の一方の主面から突出している二つ一対の保持部と、前記保持部に接続固着されている圧電振動素子と、前記圧電振動素子を前記基部とで気密封止している金属カバー部と、を備えており、
    前記リード部は、前記基部の内部にて前記保持部と電気的に接続された状態で前記基部の他方の主面から突出し、前記プリント基板部の所定の位置と電気的に接続されており、
    前記ヒータ部は前記金属カバー部に当接するように設けられており、
    前記リード部が突出している前記基部の面のみに断熱部材が設けられている
    ことを特徴とする恒温槽付圧電発振器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017111020A1 (ja) 2015-12-24 2017-06-29 株式会社村田製作所 圧電発振装置及びその製造方法
TWI827915B (zh) * 2020-03-30 2024-01-01 日商大真空股份有限公司 恆溫槽型壓電振盪器

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