JP2015079416A - 光電センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】設定項目の異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータを同時に確認することができる光電センサを提供する。【解決手段】制御パラメータをユーザが入力する入力ステップであって、設定項目の異なる2以上の入力ステップが規定された動作設定メニューを保持する設定メニュー記憶部と、ユーザ操作に基づいて、編集ステップを選択する編集ステップ選択部121と、動作設定メニューに基づいて、編集ステップに対応する設定項目を編集対象項目として表示する編集対象項目表示部122と、編集対象項目の表示中におけるユーザ操作に基づいて、編集対象項目に関連づけて保持されている制御パラメータを変更するパラメータ変更部123と、異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータからなるパラメータリストを表示するパラメータリスト表示部124により構成される。【選択図】図9
Description
本発明は、光電センサに係り、さらに詳しくは、制御パラメータに基づいてワーク検出を行う光電センサの改良に関する。
所定の検出位置へ検出光を出射し、その反射光を受光することにより、ワークの有無を検出する光電センサ、いわゆる反射型の光電センサが従来から知られている。また、遮光による光量変化からワーク検出を行う透過型又は回帰反射型の光電センサも知られている。この種の光電センサの検出方法には、反射光又は透過光の受光量を閾値と比較してワークを検出する受光量方式や、反射光に基づいて反射面までの距離を求め、当該距離を閾値と比較する測距方式が知られている。測距方式の光電センサでは、2以上の受光素子からなるイメージセンサ上における1次元の受光量分布を検出することにより、三角測量の原理により反射面までの距離を求めている。
ワーク検出は、各種の制御パラメータに基づいて行われ、ワークの有無を示す判定信号が制御出力として出力される。制御パラメータには、受光感度や応答時間などの検出精度を指定するパラメータ、判定信号を外部機器へ出力する際の出力論理を指定するパラメータ、制御出力を遅延させる場合の出力遅延時間を指定するパラメータなどがある。
上述した光電センサには、反射光又は透過光の受光量、反射面までの距離、閾値を表示するために7セグメント表示器が用いられる。この種の表示装置は、同時に表示することができる情報量が限られている。従来の光電センサでは、制御パラメータをユーザが入力する2以上の入力ステップを動作設定メニューにより予め規定することにより、1つの入力ステップにおいて表示装置に表示させる設定項目の内容を絞り込んでいる。従って、制御パラメータを変更し、或いは、制御パラメータを確認する場合、ユーザは、入力ステップを順に切り替えて、所望の設定項目を表示させる必要があった。このため、設定項目の異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータを同時に確認することができず、不便であるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、光電センサの利便性を向上させることを目的とする。特に、設定項目の異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータを同時に確認することができる光電センサを提供することを目的とする。
第1の本発明による光電センサは、制御パラメータに基づいて、ワーク検出を行う光電センサであって、上記制御パラメータをユーザが入力する入力ステップであって、設定項目の異なる2以上の入力ステップが規定された動作設定メニューを保持する設定メニュー記憶手段と、ユーザ操作に基づいて、上記入力ステップの一つを編集ステップとして選択する編集ステップ選択手段と、上記動作設定メニューに基づいて、上記編集ステップに対応する設定項目を編集対象項目として表示する編集対象項目表示手段と、上記編集対象項目の表示中におけるユーザ操作に基づいて、上記編集対象項目に関連づけて保持されている上記制御パラメータを変更するパラメータ変更手段と、異なる上記入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の上記制御パラメータからなるパラメータリストを表示するパラメータリスト表示手段とを備えて構成される。
この光電センサでは、入力ステップの一つを編集ステップとして選択すれば、編集ステップに応じた設定項目が編集対象項目として表示されるので、ユーザは、編集対象項目に関連づけて保持されている制御パラメータを変更し、或いは、確認することができる。また、設定項目の異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータがパラメータリストとして表示されるので、ユーザは、入力ステップの切替を行わなくても、これらの制御パラメータを同時に確認することができる。
第2の本発明による光電センサは、上記構成に加え、検出光を出射する発光素子と、上記検出光の反射光又は透過光を受光する受光素子と、ユーザ操作に基づいて、動作モードを測定モード及びメニューモード間で切り替える動作モード切替手段を備え、上記測定モードが、上記反射光又は上記透過光の受光量、或いは、反射面までの距離を表示するとともに、上記ワーク検出の結果を外部機器へ出力する動作モードであり、上記メニューモードが、上記ワーク検出を行わず、上記編集対象項目を表示し、上記入力ステップを順に切り替えながら上記制御パラメータの入力を行う動作モードであり、上記パラメータリスト表示手段が、上記測定モード中におけるユーザ操作に基づいて、上記パラメータリストを表示するように構成される。この様な構成によれば、設定項目の異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータを測定モード中に確認することができる。
第3の本発明による光電センサは、上記構成に加え、上記パラメータリストの表示中におけるユーザ操作に基づいて、上記パラメータリスト内の制御パラメータの一つを編集対象パラメータとして選択する編集対象パラメータ選択手段を備え、上記パラメータ変更手段が、ユーザ操作に基づいて、上記編集対象パラメータを変更するように構成される。この様な構成によれば、動作設定メニューの該当する設定項目を編集対象項目として表示させなくても、編集対象パラメータとして選択したパラメータリスト内の制御パラメータを変更することができる。
第4の本発明による光電センサは、上記構成に加え、上記パラメータリスト表示手段が、上記ワーク検出の精度、出力論理及び出力遅延時間からなるパラメータリストを表示するように構成される。この様な構成によれば、入力ステップの切替を行わなくても、異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力されるワーク検出の精度、出力論理及び出力遅延時間を同時に確認することができる。
本発明によれば、光電センサの利便性を向上させることができる。特に、本発明による光電センサでは、入力ステップの切替を行わなくても、設定項目の異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータを同時に確認することができる。
<光電センサ1>
図1は、本発明の実施の形態による光電センサ1の一構成例を示した外観図であり、反射型の光電センサ1が示されている。この光電センサ1は、検出光L1を出射して反射面からの反射光L2を受光し、ワークの有無を検出する検出スイッチである。ワークは、検出対象物である。
図1は、本発明の実施の形態による光電センサ1の一構成例を示した外観図であり、反射型の光電センサ1が示されている。この光電センサ1は、検出光L1を出射して反射面からの反射光L2を受光し、ワークの有無を検出する検出スイッチである。ワークは、検出対象物である。
例えば、光電センサ1は、反射光L2の受光タイミングに基づいて反射面までの距離Wdを求め、距離Wdを判定閾値Wtと比較して、ワークが存在するか否かの判定を行う測距方式の光電センサである。また、検出光L1には、可視光線が用いられる。
光電センサ1は、検出光L1を検出位置へ出射する投光窓10と、反射面からの反射光L2が入射する受光窓20と、表示灯2、操作キー3〜5及び画面表示部6と、センサ筐体30とを備えて構成されている。センサ筐体30には、検出光L1を生成する発光素子、検出光L1を集光する投光レンズなどが収容される。投光窓10及び受光窓20は、センサ筐体30の前面に配置され、表示灯2、操作キー3〜5及び画面表示部6は、センサ筐体30の上面に配置されている。
表示灯2は、ワークの有無、受光状態等を発光色、点灯状態によって示す表示装置である。例えば、表示灯2は、LED(発光ダイオード)からなる。この表示灯2は、センサ筐体30の上面における投受光窓側の端部に配置されている。操作キー3〜5は、判定閾値Wtなどの各種入力、画面切替のための操作キーであり、押下型の接点式スイッチからなる。
画面表示部6は、距離Wd、判定閾値Wt等を画面表示するための表示装置であり、検出光L1の投光軸方向に長い矩形形状の表示画面を有している。例えば、画面表示部6は、発光層が有機化合物からなるOLED(Organic Light-Emitting Diode:有機発光ダイオード)からなる。
<画面表示部6>
図2は、図1の光電センサ1の構成例を示した図であり、センサ筐体30の表示面が示されている。この例では、センサ筐体30の上面が表示面であり、操作キー3〜5及び画面表示部6が配置されている。操作キー3は、距離Wdを測定するタイミングを指示するのに用いられ、セットキーと呼ぶ。
図2は、図1の光電センサ1の構成例を示した図であり、センサ筐体30の表示面が示されている。この例では、センサ筐体30の上面が表示面であり、操作キー3〜5及び画面表示部6が配置されている。操作キー3は、距離Wdを測定するタイミングを指示するのに用いられ、セットキーと呼ぶ。
操作キー4は、表示画面を切り替え、或いは、表示値をインクリメントするのに用いられ、ディスプレイキーと呼ぶ。操作キー5は、動作モードを測定モード及びメニューモード間で切り替え、或いは、表示値をディクリメントするのに用いられ、モードキーと呼ぶ。
測定モードは、反射面までの距離Wdを表示するとともに、ワーク検出の結果を外部機器へ出力する動作モードである。一方、メニューモードは、ワーク検出を行わず、編集対象の設定項目を表示し、入力ステップを順に切り替えながら制御パラメータの入力を行う動作モードである。
画面表示部6には、測定モード中、距離Wdや判定閾値Wtが表示され、メニューモード中は、ユーザが選択した入力ステップに対応する設定項目が表示される。また、操作キー3〜5に割り当てられている機能を示す表示オブジェクトが画面表示部6に表示される。この例では、距離Wdの現在値を示す文字列「1845」が表示されているとともに、操作キー4,5の近傍には、方向を示す表示オブジェクトがそれぞれ配置されている。
距離Wdや判定閾値Wtは、表示画面の長手方向を左右方向とし、短手方向を上下方向として表示されている。方向を示す表示オブジェクトは、表示画面の下辺の両端部にそれぞれ配置されている。画面表示部6を構成する表示素子は、文字キャラクタを表示可能なものであれば、OLED以外の表示素子であっても良い。
図3は、図1の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、ワーク判定方式として距離方式を選択した場合が示されている。図中の(a)には、ワークWが存在しない場合が示され、(b)には、ワークWが存在する場合が示されている。この図では、ワークWが載置される載置面SMに対し、検出光L1の投光軸が垂直になるように光電センサ1が設置されている。
例えば、光電センサ1から載置面SMまでの距離は、Wd0=2000mmである。検出光L1は、ワークWが存在する場合、ワークWの表面を反射面として反射され、ワークWが存在しない場合には、載置面SMを反射面として反射される。ワーク判定方式には、距離方式、基準面方式及びウィンドウ方式があり、制御パラメータによりいずれか一つをワーク判定方式として指定することができる。
ワーク判定の距離方式では、距離Wdが判定閾値Wt以下であるか否かに応じてワークWの有無が判定される。具体的には、距離Wdが0<Wd≦Wtを満たす場合に、ワークWが存在すると判別される。一方、距離WdがWd>Wtを満たす場合と、距離Wdを算出できない場合とには、ワークWが存在しないと判別される。
図4は、図1の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、ワーク判定方式として基準面方式を選択した場合が示されている。図中の(a)には、ワークWが存在しない場合が示され、(b)には、基準面KMからの高さがHdのワークWが存在する場合が示されている。また、図中の(c)には、ワークWが検出光L1を鏡面反射する場合が示されている。この図では、検出光L1の投光軸に垂直な平面の一つを基準面KMとしている。
ワーク判定の基準面方式では、光電センサ1から基準面KMまでの距離Wd0を基準として判定閾値が定められ、距離Wdが判定閾値(Wd0−A1)よりも小さい場合と、距離Wdを算出できない場合とに、ワークWが存在すると判定する。一方、距離Wdが判定閾値(Wd0−A1)以上である場合には、ワークWが存在しないと判定される。
ここでは、基準面方式において、特定の距離範囲内にある背景を正しく検出するために、距離Wdが判定閾値(Wd0−A1)よりも小さい場合と、距離Wdが判定閾値(Wd0+A2)よりも大きい場合と、距離Wdを算出できない場合とにワークWが存在すると判定される。一方、距離Wdが判定閾値(Wd0−A1)以上かつ判定閾値(Wd0+A2)以下である場合に、ワークWが存在しないと判定される。
上記ワーク判定条件は、距離Wdに対応する基準面KMからの高さHdを用いれば、高さHdが(−A2)≦Hd≦A1を満たす場合に、ワークWが存在しないと判別される。一方、高さHdがHd<(−A2)を満たす場合と、高さHdがA1<Hd<Wd0を満たす場合と、高さHdが算出できない場合とには、ワークWが存在すると判別される。なお、A1,A2は、正数であれば、A1=A2であっても良い。
ワーク判定のウィンドウ方式では、距離Wdが所定の距離範囲内にあるか否かに応じてワークWの有無が判定される。具体的には、近距離閾値Wt1及び遠距離閾値Wt2を用いて、距離WdがWt1≦Wd≦Wt2を満たす場合に、ワークWが存在すると判別される。一方、距離WdがWd>Wt2を満たす場合と、距離Wdが0<Wd<Wt1を満たす場合と、距離Wdを算出できない場合とには、ワークWが存在しないと判別される。
図5は、図1の光電センサ1の運用形態の一例を模式的に示した説明図であり、搬送装置BL上を移動中のワークWを検出する場合が示されている。搬送装置BLは、ワークWを搬送するベルトコンベアであり、高さや色の異なる多数のワークWがベルト上に載置されている。
光電センサ1は、ワークWの搬送経路上に設置される。この例では、検出光L1の投光軸がベルト面に垂直となるように設置されている。各ワークWは、検出光L1の光路上を順次に通過する。検出光L1は、一定周期で繰り返し出射され、その反射光L2が光電センサ1において受光される。ワーク判定は、反射面までの距離Wdを求め、距離Wdを判定閾値Wtと比較することによって行われる。
図6は、図1の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、制御出力を遅延させるタイマー機能の動作特性が示されている。図中の(a)には、タイマー機能が非選択である場合が示され、(b)には、オフディレイの場合が示され、(c)には、オンディレイの場合が示され、(d)には、ワンショットの場合が示されている。この図には、ノーマリーオープン形式が出力論理として選択されている場合が示されている。
タイマー機能には、オフディレイ、オンディレイ及びワンショットの種別があり、制御パラメータにより、タイマー機能を選択するか否かと、タイマー機能を選択する場合に、いずれの種別を選択するのかと、遅延時間とを指定することができる。
反射面までの距離Wdは、一定の時間間隔で繰り返し取得され、距離Wdを判定閾値Wtと比較することにより、ワークWの有無が判別される。この例では、時間tの経過とともに距離WdがWd0から単調に減少して最小になり、その後、単調に増加し、Wd0に到達して一定となっている。
制御出力は、タイマー機能が非選択である場合、距離Wdが判定閾値Wtを下回るタイミングで論理値「0」から論理値「1」へ立ち上がり、距離Wdが判定閾値Wtを上回るタイミングで論理値「1」から論理値「0」へ立ち下がっている(図6の(a))。
オフディレイ(OFF−delay)は、制御出力が論理値「1」から論理値「0」へ切り替わるのを時間TD1だけ遅らせるタイマー機能である。制御出力は、オフディレイが選択されている場合、距離Wdが判定閾値Wtを下回るタイミングで論理値「0」から論理値「1」へ立ち上がる一方、距離Wdが判定閾値Wtを上回ったときから時間TD1だけ遅延して、論理値「1」から論理値「0」へ立ち下がっている(図6の(b))。
オンディレイ(ON−delay)は、制御出力が論理値「0」から論理値「1」へ切り替わるのを時間TD2だけ遅らせるタイマー機能である。制御出力は、オンディレイが選択されている場合、距離Wdが判定閾値Wtを下回ったときから時間TD2だけ遅延して、論理値「0」から論理値「1」へ立ち上がる一方、距離Wdが判定閾値Wtを上回るタイミングで論理値「1」から論理値「0」へ立ち下がっている(図6の(c))。
ワンショットは、制御出力が論理値「0」から論理値「1」に切り替わってからホールドされる時間を一定時間Tに制限するタイマー機能である。制御出力は、ワンショットが選択されている場合、距離Wdが判定閾値Wtを下回るタイミングで論理値「0」から論理値「1」へ立ち上がり、時間Tが経過した時点で論理値「1」から論理値「0」へ立ち下がっている(図6の(d))。
図7は、図1の光電センサ1の機能構成の一例を示したブロック図である。図中には、投光から受光に至るまでの伝搬時間を計測するTOF(Time Of Flight)法を利用して反射面までの距離Wdを求める光電センサ1の機能構成が示されている。この光電センサ1は、画面表示部6、投光タイミング制御部101、発光素子102、受光素子103、ワーク検出部104、パラメータ記憶部105、設定メニュー記憶部106、動作設定部107、操作部108及び動作モード切替部109により構成される。
発光素子102は、検出光L1を出射する光源装置である。例えば、発光素子1012には、赤色レーザー光を生成するLD(レーザーダイオード)が用いられる。受光素子103は、検出光L1の反射光L2を受光する光電変換素子であり、反射光L2の光量に応じた受光信号を生成する。例えば、受光素子103は、PD(フォトダイオード)からなり、受光強度に応じて電流値が変化する受光信号を生成する。
投光タイミング制御部101は、発光素子102を駆動し、検出光L1の投光タイミングを制御する。例えば、検出光L1は、パルス変調光からなり、一定周期で投光される。ワーク検出部104は、受光素子103からの受光信号に基づいて、反射面までの距離Wdを求め、ワークWの有無を検出し、その検出結果を判定信号として外部機器へ出力する。また、ワーク検出部104は、距離Wdをアナログ出力として外部機器へ出力する。
ワーク検出は、各種の制御パラメータに基づいて行われ、判定信号が制御出力として出力される。制御パラメータには、検出精度、出力論理、ワーク判定方式、タイマー機能、入出力選択、入力選択、アナログ選択、アナログ下限、アナログ上限をそれぞれ指定するパラメータがある。これらの制御パラメータは、パラメータ記憶部105に保持される。
検出精度は、ワーク検出の精度であり、応答時間や受光感度を指定することができる。応答時間を遅くするほど、検出精度が上がる。また、受光感度を下げれば、塵埃やミストが誤って検出されるのを抑制することができる。出力論理は、判定信号を外部機器へ出力する際の論理形式であり、ノーマリーオープン及びノーマリークローズのいずれかを選択することができる。
この光電センサ1には、4つの外部端子が設けられている。すなわち、電源装置から主電源が供給される電源端子と、グランド端子と、各種機能割当の可能な2つの制御端子とが外部端子として設けられている。入出力選択は、制御端子に対する入出力割当であり、制御出力、アナログ出力又は外部入力を各制御端子に割り当てることができる。入力選択は、外部入力の種別指定であり、投光停止、ティーチング又は基準面KMの更新を選択することができる。投光停止は、外部入力により検出光L1の発光を停止させる。ティーチングは、外部入力により距離Wdを測定するタイミングが指示される。基準面KMの更新は、外部入力により基準面KMを更新し、距離Wdの基準値Wd0が変更される。
アナログ選択は、アナログ出力の種別指定であり、電流出力又は電圧出力を選択することができる。アナログ下限は、距離Wdをスケール変換した後の値をアナログ出力として出力する場合に、アナログ出力の下限に割り当てる距離Wdが指定される。アナログ上限には、アナログ出力の上限に割り当てる距離Wdが指定される。
画面表示部6には、ワーク検出部104により求められた距離Wdや判定閾値Wtが表示される。設定メニュー記憶部106には、動作設定メニューが保持される。この動作設定メニューは、制御パラメータをユーザが入力する入力ステップであって、設定項目の異なる2以上の入力ステップを規定した制御プログラムである。
動作設定部107は、ワーク検出を行わず、動作設定メニューに基づいて、編集対象の設定項目を画面表示部6に表示し、入力ステップを順に切り替えながら制御パラメータの入力を行う。操作部108は、操作キー3〜5の押下操作に基づいて、操作信号を生成し、動作モード切替部109へ出力する。
動作モード切替部109は、ユーザ操作に基づいて、動作モードを測定モード及びメニューモード間で切り替える。測定モードは、反射面までの距離Wdを表示するとともに、ワーク検出の結果を外部機器へ出力する動作モードである。一方、メニューモードは、ワーク検出を行わず、編集対象の設定項目を表示し、入力ステップを順に切り替えながら制御パラメータの入力を行う動作モードである。
<ワーク検出部104>
図8は、図7のワーク検出部104の構成例を示したブロック図である。このワーク検出部104は、受光タイミング検出部111、距離算出部112、判定閾値記憶部113及び距離比較部114により構成される。受光タイミング検出部111は、投光タイミング及び受光信号に基づいて、反射面からの反射光L2の受光タイミングを検出する。例えば、受光信号をサンプリングして受光波形を取得し、受光波形の立ち上がり位置から受光タイミングが特定される。
図8は、図7のワーク検出部104の構成例を示したブロック図である。このワーク検出部104は、受光タイミング検出部111、距離算出部112、判定閾値記憶部113及び距離比較部114により構成される。受光タイミング検出部111は、投光タイミング及び受光信号に基づいて、反射面からの反射光L2の受光タイミングを検出する。例えば、受光信号をサンプリングして受光波形を取得し、受光波形の立ち上がり位置から受光タイミングが特定される。
距離算出部112は、受光タイミング検出部111により検出された受光タイミングに基づいて、反射面までの距離Wdを求める。具体的には、投光タイミングに対する受光タイミングから、検出光L1が投光窓10から出射され、その反射光L2が受光窓20に入射するまでの伝搬時間を求め、その伝搬時間と光の速さとから、投光窓10から反射面までの距離Wdが求められる。
距離比較部114は、距離算出部112によって求められた距離Wdを判定閾値Wtと比較し、その比較結果に基づいて、ワークが存在するか否かのワーク判定を行う。ワーク判定の結果は、判定信号として出力される。判定閾値記憶部113には、予め定められた判定閾値Wtが保持される。例えば、判定閾値Wtは、操作キー4,5を操作することにより、数値で指定することができる。また、操作キー3を操作したタイミングで取得された距離Wdに基づいて、判定閾値Wtが自動設定される。
<動作設定部107>
図9は、図7の動作設定部107の構成例を示したブロック図である。この動作設定部107は、編集ステップ選択部121、編集対象項目表示部122、パラメータ変更部123、パラメータリスト表示部124及び編集対象パラメータ選択部125により構成される。
図9は、図7の動作設定部107の構成例を示したブロック図である。この動作設定部107は、編集ステップ選択部121、編集対象項目表示部122、パラメータ変更部123、パラメータリスト表示部124及び編集対象パラメータ選択部125により構成される。
編集ステップ選択部121は、メニューモード中におけるユーザ操作に基づいて、動作設定メニュー内の入力ステップの一つを編集ステップとして選択する。編集対象項目表示部122は、動作設定メニューに基づいて、編集ステップに対応する設定項目を編集対象項目として表示するための画面データを生成し、画面表示部6へ出力する。入力ステップの一つを編集ステップとして選択すれば、編集ステップに応じた設定項目が編集対象項目として表示されるので、ユーザは、編集対象項目に関連づけて保持されている制御パラメータを変更し、或いは、確認することができる。
パラメータ変更部123は、編集対象項目の表示中におけるユーザ操作に基づいて、編集対象項目に関連づけて保持されている制御パラメータを変更すべく、パラメータ記憶部105内の制御パラメータを書き替える。
パラメータリスト表示部124は、異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータをパラメータ記憶部105から読み出し、これらの制御パラメータからなるパラメータリストを生成し、パラメータリストを表示するための画面データを生成して画面表示部6へ出力する。
パラメータリストとして表示する2以上の制御パラメータは、予め定められる。例えば、制御出力ごとに、重要な制御パラメータをリストアップし、これらの制御パラメータからパラメータリストが作成される。また、パラメータリストを構成する制御パラメータをユーザが任意に指定することができるような構成であっても良い。パラメータリストは、測定モード中におけるユーザ操作に基づいて、表示される。
設定項目の異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータがパラメータリストとして表示されるので、ユーザは、入力ステップの切替を行わなくても、これらの制御パラメータを同時に確認することができる。
編集対象パラメータ選択部125は、パラメータリストの表示中におけるユーザ操作に基づいて、パラメータリスト内の制御パラメータの一つを編集対象パラメータとして選択する。パラメータ変更部123は、ユーザ操作に基づいて、編集対象パラメータを変更する。動作設定メニューの該当する設定項目を編集対象項目として表示させなくても、編集対象パラメータとして選択したパラメータリスト内の制御パラメータを変更することができる。
図10〜図13は、図7の光電センサ1における動作設定時の画面表示の一例を示した図である。図10の(a)〜(f)には、「制御出力1」に関連づけられている設定項目ごとの画面表示が主として示されている。また、図11の(a)〜(f)には、「制御出力2」に関連づけられている設定項目ごとの画面表示が主として示されている。
この光電センサ1では、4通りの入出力割当のいずれか一つを入出力選択として指定することができる。入出力割当には、「制御端子1」及び「制御端子2」に対し、「制御出力1」及び「制御出力2」をそれぞれ割り当てる「割当1」と、「外部入力」及び「制御出力1」をそれぞれ割り当てる「割当2」と、「制御出力1」及び「アナログ出力」をそれぞれ割り当てる「割当3」と、「外部入力」及び「アナログ出力」をそれぞれ割り当てる「割当4」とがある。
測定モードでは、距離Wdが測定値として画面表示部6に表示される(図10の(a))。測定値は、数値により表示される。この例では、測定値「4567」が表示されている。測定モード中に、操作キー5を長押しすることにより、動作モードをメニューモードに切り替えることができる。また、任意の入力ステップにおいて、操作キー5を長押しすることにより、測定モードに復帰させることができる。
メニューモードでは、動作設定メニューに従って入力ステップが順に切り替えられ、編集ステップとして選択された入力ステップに対応する設定項目が画面表示部6に表示される。最初の入力ステップは、応答時間を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Response time」と、制御パラメータとして入力されている値「25ms」が表示されている(図10の(b))。
編集対象項目が選択されている状態で操作キー3を押下すれば、制御パラメータを選択し、或いは、制御パラメータを数値指定するためのパラメータ編集画面が画面表示部6に表示され、制御パラメータの入力値を変更することができる。応答時間は、1ms、10ms、25ms、100ms、1000msの中から、いずれか一つを任意に指定することができる。パラメータ編集画面では、選択されている制御パラメータにフォーカスが当てられ、識別可能に表示される。
操作キー3を再度押下すれば、編集対象項目の表示画面に復帰させることができる。また、編集対象項目の表示画面及びパラメータ編集画面では、方向を示す表示オブジェクトの表示態様が測定モードとは異なり、操作キー4,5を押下することによって、入力ステップが切り替えられることを容易に識別することができる。操作キー5を短押しすることにより、次の入力ステップに切り替えることができ、また、操作キー4を短押しすることにより、前の入力ステップに切り替えることができる。
入出力設定が「割当1」〜「割当3」である場合、2番目の入力ステップから5番目の入力ステップは、「制御出力1」に関連づけられている設定項目の制御パラメータを入力させる入力ステップである。また、入出力設定が「割当1」である場合、6番目の入力ステップから8番目の入力ステップは、「制御出力2」に関連づけられている設定項目の制御パラメータを入力させる入力ステップである。
入出力設定が「割当4」である場合、2番目の入力ステップは、図11の(d)になる。また、入出力設定が「割当2」又は「割当3」である場合、6番目の入力ステップは、図11の(d)になる。
入出力設定が「割当1」〜「割当3」である場合、2番目の入力ステップは、出力論理を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Output1 Logic」と、制御パラメータとして入力されている値「N.O.」が表示されている(図10の(c))。パラメータ編集画面には、ノーマリーオープン「N.O.」及びノーマリークローズ「N.C.」が選択可能な論理形式として表示されている。
3番目の入力ステップは、ワーク判定方式を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Output1 Mode」と、制御パラメータとして入力されている値「Standard」が表示されている(図10の(d))。
パラメータ編集画面には、「Standard」、「Window」及び「Datum」が選択可能なワーク判定方式として表示されている。「Standard」は、距離方式であり、「Window」は、ウィンドウ方式であり、「Datum」は、基準面方式である。
4番目の入力ステップは、タイマー機能を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Output1 Timer」と、制御パラメータとして入力されている値「ON−delay」が表示されている(図10の(e))。制御パラメータは、「OFF」、「OFF−delay」、「ON−delay」及び「One shot」の中から、いずれか一つを任意に指定することができる。パラメータ編集画面には、「OFF」、「OFF−delay」及び「ON−delay」が表示されている。操作キー4,5を操作することにより、画面がスクロールし、他の選択項目を表示させることができる。
5番目の入力ステップは、オンディレイの遅延時間を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Time Setting」と、制御パラメータとして入力されている値「10ms」が表示されている(図10の(f))。制御パラメータは、1ms以上9999ms以下の範囲内の整数を任意に指定することができる。
入出力設定が「割当1」である場合の6番目の入力ステップは、出力論理を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Output2 Logic」と、制御パラメータとして入力されている値「N.C.」が表示されている(図11の(a))。
7番目の入力ステップは、ワーク判定方式を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Output2 Mode」と、制御パラメータとして入力されている値「Standard」が表示されている(図11の(b))。8番目の入力ステップは、タイマー機能を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Output2 Timer」と、制御パラメータとして入力されている値「OFF」が表示されている(図11の(c))。
9番目の入力ステップは、詳細設定を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Advanced Settings」と、制御パラメータとして入力されている値「OFF」が表示されている(図11の(d))。
詳細設定を選択する場合「ON」と、選択しない場合「OFF」とのいずれかを任意に指定することができる。つまり、動作設定メニューには、図12及び図13の入力ステップを含むフル設定メニューと、これらの入力ステップを含まない簡易設定メニューとがあり、ユーザは、これらの設定メニューを選択することができる。
図11の(e)に示す入力ステップは、詳細設定を選択しなかった場合の10番目の入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「End」が表示されている。この入力ステップでは、操作キー3を操作することにより、このメニューモードを終了して測定モードに復帰させることができる。
図12及び図13には、詳細設定を選択した場合の入力ステップが示されている。図12の(a)〜(f)には、ヒステリシスを設定項目とする入力ステップから出力ホールドを設定項目とする入力ステップまでが示されている。また、図13の(a)〜(f)には、表示画面の明るさを設定項目とする入力ステップから初期化機能を設定項目とする入力ステップまでが主として示されている。
詳細設定を選択した場合の10番目の入力ステップは、ヒステリシスを設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Hysteresis」と、制御パラメータとして入力されている値「Standard」が表示されている(図12の(a))。パラメータ編集画面には、「Standard」及び「Custom」が選択項目として表示されている。
ヒステリシスは、制御出力が論理値「1」に切り替えられるオン閾値と、制御出力が論理値「0」に切り替えられるオフ閾値とを異ならせるワーク判定方式である。「Standard」を選択した場合、オン閾値及びオフ閾値の差分が自動設定され、「Custom」を選択した場合には、0ms以上9999ms以下の範囲内の整数を任意に指定することができる。
11番目の入力ステップは、受光感度を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Sensitivity」と、制御パラメータとして入力されている値「Level3」が表示されている(図12の(b))。パラメータ編集画面には、「Level1」〜「Level3」が選択項目として表示されている。
入力設定が「割当3」又は「割当4」である場合の12番目の入力ステップは、アナログ下限を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Analog Scaling」と、制御パラメータとして入力されている値「4mA=0」が表示されている(図12の(c))。アナログ下限は、0以上9999以下の範囲内の整数を任意に指定することができる。
13番目の入力ステップは、アナログ上限を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Analog Scaling」と、制御パラメータとして入力されている値「20mA=5000」が表示されている(図12の(d))。アナログ上限は、0以上9999以下の範囲内の整数を任意に指定することができる。
14番目の入力ステップは、アナログ出力テストを設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Test Analog?」と、制御パラメータとして入力されている値「No」が表示されている(図12の(e))。アナログ出力テストを行うか否かを任意に指定することができる。
入力設定が「割当2」である場合の12番目の入力ステップは、入力選択を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Input Function」と、制御パラメータとして入力されている値「Laser off」が表示されている(図12の(c))。入力設定は、投光停止「Laser off」、ティーチング又は基準面KMの更新の中から任意に指定することができる。入力設定が「割当1」である場合の12番目の入力ステップは、図12の(f)になる。
15番目の入力ステップは、出力ホールドを設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Output Hold」と、制御パラメータとして入力されている値「OFF」が表示されている(図12の(f))。出力ホールドは、反射光L2の受光量が一定レベル以下に低下した場合に、直前の測定値を表示し、アナログ出力の出力状態を保持する機能である。出力ホールドを行うか否かを任意に指定することができる。
16番目の入力ステップは、表示画面の明るさを設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Brightness」と、制御パラメータとして入力されている値「100%」が表示されている(図13の(a))。表示画面の明るさは、100%、30%、消灯状態「Display off」の中から任意に指定することができる。
17番目の入力ステップは、干渉抑制機能を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Interference」と、制御パラメータとして入力されている値「Channel1」が表示されている(図13の(b))。干渉抑制機能は、投光タイミングをずらすことにより、相互干渉の影響を低減させる機能であり、「Channel1」〜「Channel4」の中から任意に指定することができる。
18番目の入力ステップは、パスワード機能を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Password Lock」と、制御パラメータとして入力されている値「OFF」が表示されている(図13の(c))。パスワード機能は、操作キー3〜5の操作を無効化する機能であり、パスワード機能を選択するか否かと、パスワード機能を選択する場合の暗証番号とを任意に指定することができる。
19番目の入力ステップは、初期化機能を設定項目とする入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「Initialize?」と、制御パラメータとして入力されている値「No」が表示されている(図13の(d))。初期化機能を選択するか否かを任意に指定することができる。初期化機能を選択することにより、制御パラメータをデフォルト値に変更することができる。
図13の(e)に示す入力ステップは、19番目の入力ステップであり、編集対象項目を示す文字列「End」が表示されている。この入力ステップでは、操作キー3を操作することにより、このメニューモードを終了して測定モードに復帰させることができる。動作設定メニューには、上述した様な多数の入力ステップが規定され、操作キー4,5を操作することにより、入力ステップが順に切り替えられる。
<パラメータリスト>
図14は、図7の光電センサ1における測定モード時の動作の一例を示した図であり、画面表示部6に表示されたパラメータリストが示されている。図中の(a)には、ワーク検出の精度、出力論理及び出力遅延時間からなるパラメータリストが表示されている。この光電センサ1では、応答時間及び受光感度の組合せからなる2以上の選択項目の中からワーク検出の精度を選択することができる。
図14は、図7の光電センサ1における測定モード時の動作の一例を示した図であり、画面表示部6に表示されたパラメータリストが示されている。図中の(a)には、ワーク検出の精度、出力論理及び出力遅延時間からなるパラメータリストが表示されている。この光電センサ1では、応答時間及び受光感度の組合せからなる2以上の選択項目の中からワーク検出の精度を選択することができる。
例えば、受光感度を重視した「FINE」と、応答時間を重視した「TURBO」とのいずれかを選択することができる。「FINE」は、「TURBO」に比べ、受光感度が高く、応答時間が長い。
この例では、選択項目「FINE」がワーク検出の精度として指定され、「N.O.」が出力論理として指定され、オンディレイの遅延時間「10ms」がタイマー機能として指定されている。画面表示部6には、これらの制御パラメータが同時に表示されている。
また、設定項目を示す文字列や制御パラメータを示す文字列は、左右方向に配列され、各制御パラメータは、設定項目ごとに行を異ならせて配置されている。パラメータリストを構成する文字の表示サイズは、測定モード時の文字の表示サイズよりも小さく、これにより、より多くの情報が表示可能である。例えば、パラメータリストは、測定モード中に、操作キー3を操作することによって表示される。
ワーク検出の精度、出力論理、出力遅延時間は、異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力される。この様に異なる入力ステップにおいて入力された2以上の制御パラメータがパラメータリストとして表示されるので、ユーザは、入力ステップの切替を行わなくても、これらの制御パラメータを同時に確認することができる。
図中の(b)には、「制御出力1」に関連づけて保持されているパラメータリストと、「制御出力2」に関連づけて保持されているパラメータリストとを切替可能に表示する場合が示されている。「制御出力1」に関連づけて保持されているパラメータリストは、ワーク検出の精度、出力論理及び出力遅延時間からなり、「FINE」、「N.O.」及びオンディレイの遅延時間「10ms」がそれぞれ指定されている。
一方、「制御出力2」に関連づけて保持されているパラメータリストでは、「FINE」、「N.C.」及びタイマー機能「OFF」がそれぞれ指定されている。各パラメータリストは、操作キー4,5を操作することにより、個別に表示することができる。つまり、制御出力ごとにパラメータリストが作成され、制御出力ごとに切替可能に表示される。
図中の(c)には、「制御出力1」のパラメータリストと「制御出力2」のパラメータリストとがスクロール可能に表示される場合が示されている。「制御出力1」に関連づけて保持されているパラメータリストと、「制御出力2」に関連づけて保持されているパラメータリストとは、操作キー4,5を操作することにより、上下方向にスクロールさせることができる。つまり、一方のパラメータリストの閲覧中に画面をスクロールさせることにより、他方のパラメータリストの一部を確認することができる。
図中の(d)には、パラメータリスト内の制御パラメータの一つを編集対象パラメータとして選択した場合が示されている。例えば、編集対象パラメータには、カーソルや表示オブジェクトが配置され、容易に識別することができる。パラメータリストの表示中におけるユーザ操作により、パラメータリスト内の任意の制御パラメータの一つが編集対象パラメータとして選択される。
例えば、操作キー5を長押しすることにより、編集状態に移行し、操作キー4,5を短押しすることにより、編集対象パラメータを選択することができる。また、編集対象パラメータは、操作キー3を操作することにより、変更することができる。この様な構成により、動作設定メニューの該当する設定項目を編集対象項目として表示させなくても、編集対象パラメータとして選択したパラメータリスト内の制御パラメータを変更することができる。
図15は、図1の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、測定モード中に画面表示部6に表示させる情報を4通りに切り替える場合が示されている。測定モードでは、距離Wdが測定値として画面表示部6に表示される(図15の(a))。測定モード中に、操作キー4を長押しすることにより、編集状態に移行し、表示情報の種別を変更することができる。
表示情報の種別には、「Standard」、「Peak Bottom」、「Bar」、「Simple」があり、操作キー4,5を短押しすることにより、これらの表示情報の種別を選択することができる。
図中の(b)には、「Standard」を選択した場合が示され、(c)には、「Peak Bottom」を選択した場合が示されている。また、図中の(d)には、「Bar」を選択した場合が示され、(e)には、「Simple」を選択した場合が示されている。
「Standard」では、上段に距離Wdが表示され、下段に判定閾値Wtが表示される。「Peak Bottom」では、上段に距離Wdが表示され、下段に距離Wdのピーク値及びボトム値が表示される。
「Bar」では、上段に距離Wdが表示され、下段には、バー状の表示オブジェクトが表示され、距離Wdが表示オブジェクト上の位置によって示される。「Simple」では、距離Wdが表示される。操作キー3を操作することにより、編集状態が解除され、表示情報の種別が確定される。
図16〜図18は、図1の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、判定閾値Wtをマニュアルチューニングする場合が示されている。図16には、ワーク判定方式が距離方式又は基準面方式であり、入出力設定が「割当2」又は「割当3」である場合が示されている。
測定モードでは、距離Wdが測定値として画面表示部6に表示される(図16の(a))。ここでは、「Simple」が表示情報の種別として選択されている。この様な測定モード中に、操作キー4,5を短押しすることにより、編集状態に移行し、判定閾値Wtを変更することができる(図16の(b))。
判定閾値Wtは、1以上9999以下の範囲内の整数を任意に指定することができる。判定閾値Wtを指定してから、操作キー3〜5が操作されることなく、一定時間が経過すれば、編集状態が解除され、判定閾値Wtが確定される。編集状態が解除された後は、「Standard」が表示情報の種別として選択され、確定された判定閾値Wtが距離Wdと共に表示される(図16の(c))。
図17には、ワーク判定方式がウィンドウ方式であり、入出力設定が「割当2」又は「割当3」である場合が示されている。測定モードでは、距離Wdが測定値として画面表示部6に表示される(図17の(a))。ここでは、「Simple」が表示情報の種別として選択されている。この様な測定モード中に、操作キー4,5を短押しすることにより、編集状態に移行し、近距離閾値Wt1及び遠距離閾値Wt2を変更することができる(図17の(b))。
編集対象の判定閾値には、カーソルが配置され、また、操作キー3を操作することにより、編集対象閾値を変更することができる。近距離閾値Wt1又は遠距離閾値Wt2を指定してから、操作キー3〜5が操作されることなく、一定時間が経過すれば、編集状態が解除され、判定閾値Wtが確定される。編集状態が解除された後は、「Standard」が表示情報の種別として選択され、確定された判定閾値Wtが距離Wdと共に表示される(図17の(c))。
図18には、ワーク判定方式が距離方式又は基準面方式であり、入出力設定が「割当1」である場合が示されている。測定モードでは、距離Wdが測定値として画面表示部6に表示される(図18の(a))。ここでは、「Simple」が表示情報の種別として選択されている。この様な測定モード中に、操作キー4,5を短押しすることにより、編集状態に移行する。編集状態に移行した後は、「Standard」が表示情報の種別として選択され、判定閾値Wtが距離Wdと共に表示される(図18の(b))。
また、操作キー4,5を操作することにより、「制御出力1」及び「制御出力2」のいずれかが選択され、当該制御出力に関連づけられている判定閾値Wtを編集対象として選択することができる(図18の(c))。操作キー3を操作することにより、編集対象閾値が確定され、操作キー4,5を操作することより、編集対象閾値を変更することができる(図18の(d))。
判定閾値Wtを指定してから、操作キー3〜5が操作されることなく、一定時間が経過すれば、編集状態が解除され、判定閾値Wtが確定される。編集状態が解除された後は、「Standard」が表示情報の種別として選択され、確定された判定閾値Wtが距離Wdと共に表示される(図18の(e))。
本実施の形態によれば、設定項目の異なる入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の制御パラメータがパラメータリストとして表示されるので、ユーザは、入力ステップの切替を行わなくても、これらの制御パラメータを同時に確認することができる。
また、動作設定メニューの該当する設定項目を編集対象項目として表示させなくても、編集対象パラメータとして選択したパラメータリスト内の制御パラメータを変更することができる。
なお、本実施の形態では、TOF法を利用して反射面までの距離Wdを求める光電センサ1の例について説明したが、本発明は反射面までの距離の測定方法をこれに限定するものではない。例えば、イメージセンサを用いて1次元の受光量分布を検出し、受光量のピーク位置から受光位置を特定し、三角測量の原理を利用して、反射面までの距離Wdを求める光電センサにも本発明は適用することができる。また、反射光L2の受光量を閾値と比較してワークWを検出する受光量方式の光電センサ、或いは、透過型又は回帰反射型の光電センサにも本発明は適用することができる。
なお、受光量方式の光電センサの場合、制御出力の論理形式におけるノーマリーオープンは、ライトオン(Light−ON)に相当し、ノーマリークローズは、ダークオン(Dark−ON)に相当する。ライトオンは、受光量が閾値を上回った場合に、論理値「1」に切り替え、受光量が閾値を下回った場合に、論理値「0」に切り替える論理形式である。ダークオンは、受光量が閾値を上回った場合に、論理値「0」に切り替え、受光量が閾値を下回った場合に、論理値「1」に切り替える論理形式である。
1 光電センサ
2 表示灯
3〜5 操作キー
6 画面表示部
10 投光窓
20 受光窓
30 センサ筐体
101 投光タイミング制御部
102 発光素子
103 受光素子
104 ワーク検出部
105 パラメータ記憶部
106 設定メニュー記憶部
107 動作設定部
108 操作部
109 動作モード切替部
121 編集ステップ選択部
122 編集対象項目表示部
123 パラメータ変更部
124 パラメータリスト表示部
125 編集対象パラメータ選択部
KM 基準面
L1 検出光
L2 反射光
SM 載置面
W ワーク
2 表示灯
3〜5 操作キー
6 画面表示部
10 投光窓
20 受光窓
30 センサ筐体
101 投光タイミング制御部
102 発光素子
103 受光素子
104 ワーク検出部
105 パラメータ記憶部
106 設定メニュー記憶部
107 動作設定部
108 操作部
109 動作モード切替部
121 編集ステップ選択部
122 編集対象項目表示部
123 パラメータ変更部
124 パラメータリスト表示部
125 編集対象パラメータ選択部
KM 基準面
L1 検出光
L2 反射光
SM 載置面
W ワーク
Claims (4)
- 制御パラメータに基づいて、ワーク検出を行う光電センサにおいて、
上記制御パラメータをユーザが入力する入力ステップであって、設定項目の異なる2以上の入力ステップが規定された動作設定メニューを保持する設定メニュー記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて、上記入力ステップの一つを編集ステップとして選択する編集ステップ選択手段と、
上記動作設定メニューに基づいて、上記編集ステップに対応する設定項目を編集対象項目として表示する編集対象項目表示手段と、
上記編集対象項目の表示中におけるユーザ操作に基づいて、上記編集対象項目に関連づけて保持されている上記制御パラメータを変更するパラメータ変更手段と、
異なる上記入力ステップにおいてそれぞれ入力された2以上の上記制御パラメータからなるパラメータリストを表示するパラメータリスト表示手段とを備えたことを特徴とする光電センサ。 - 検出光を出射する発光素子と、
上記検出光の反射光又は透過光を受光する受光素子と、
ユーザ操作に基づいて、動作モードを測定モード及びメニューモード間で切り替える動作モード切替手段を備え、
上記測定モードは、上記反射光又は上記透過光の受光量、或いは、反射面までの距離を表示するとともに、上記ワーク検出の結果を外部機器へ出力する動作モードであり、
上記メニューモードは、上記ワーク検出を行わず、上記編集対象項目を表示し、上記入力ステップを順に切り替えながら上記制御パラメータの入力を行う動作モードであり、
上記パラメータリスト表示手段は、上記測定モード中におけるユーザ操作に基づいて、上記パラメータリストを表示することを特徴とする請求項1に記載の光電センサ。 - 上記パラメータリストの表示中におけるユーザ操作に基づいて、上記パラメータリスト内の制御パラメータの一つを編集対象パラメータとして選択する編集対象パラメータ選択手段を備え、
上記パラメータ変更手段は、ユーザ操作に基づいて、上記編集対象パラメータを変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の光電センサ。 - 上記パラメータリスト表示手段は、上記ワーク検出の精度、出力論理及び出力遅延時間からなるパラメータリストを表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光電センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013217217A JP2015079416A (ja) | 2013-10-18 | 2013-10-18 | 光電センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013217217A JP2015079416A (ja) | 2013-10-18 | 2013-10-18 | 光電センサ |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015079416A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2013-10-18 JP JP2013217217A patent/JP2015079416A/ja active Pending
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