JP2015078732A5 - - Google Patents

Description

特に本発明のエンコーダ付組み合わせシールリングの場合には、前記回転円筒部の内周面を、この回転円筒部の軸方向一端側に設けられた大径部と、残部に設けられた小径部とを、段差部により連続させた段付円筒面としている。
又、前記エンコーダを、永久磁石素材の凝固物とし、その内周面にリップを有しておらず、径方向内端部により前記大径部を覆っている。この様なエンコーダは、前記スリンガを成形型内に、この成形型の一部を前記段差部に突き当てて配置した状態で、溶融した永久磁石素材｛フェライト等の強磁性材を混入したゴム或いは合成樹脂（例えばプラスチック）等の高分子材料｝を凝固させ前記スリンガに固着して造る事ができる。
更に、前記内径側軌道輪部材の外周面のうち前記スリンガを外嵌固定する部分の外径寸法をφＤとし、前記小径部の自由状態での内径寸法をφｄ１とし、前記エンコーダの自由状態での内径寸法をφｄ２とした場合に、φｄ１≦φｄ２＜φＤの関係を満たしている。

Claims (1)

1. 使用時に回転する内径側軌道輪部材の外周面と使用時にも回転しない外径側軌道輪部材の内周面との間に存在する環状空間の端部開口を塞ぐと共に、前記内径側軌道輪部材の回転速度を検出する為に使用するものであり、
   前記外径側軌道輪部材に内嵌固定されるシールリングと、前記内径側軌道輪部材に外嵌固定されるスリンガと、このスリンガに支持固定されるエンコーダとを備え、
   前記シールリングは、芯金と、この芯金の全周に亙って添着された、少なくとも１本のシールリップを有する弾性材とを備えており、
   前記スリンガは、金属板製の断面略Ｌ字形で、全体を円環状に構成したものであり、前記内径側軌道輪部材に締り嵌めで外嵌固定される回転円筒部と、この回転円筒部の軸方向一端縁から径方向外方に向けて折れ曲がった回転円輪部とを備えており、
   前記エンコーダは、円周方向に亙ってＳ極とＮ極とを交互に配置した永久磁石製で、全体を円輪状に構成したものであり、前記回転円輪部のうち前記シールリップと対向する側面とは反対側の側面に支持固定されている、
   エンコーダ付組み合わせシールリングであって、
   前記回転円筒部の内周面が、この回転円筒部の軸方向一端側に設けられた大径部と残部に設けられた小径部とを段差部により連続させた段付円筒面であり、
   前記エンコーダが、永久磁石素材の凝固物であり、その内周面にリップを有しておらず、径方向内端部により前記大径部を覆っており、
   前記内径側軌道輪部材の外周面のうち前記スリンガを外嵌固定する部分の外径寸法をφＤとし、前記小径部の自由状態での内径寸法をφｄ１とし、前記エンコーダの自由状態での内径寸法をφｄ２とした場合に、φｄ１≦φｄ２＜φＤの関係を満たす、
   事を特徴とするエンコーダ付組み合わせシールリング。