JP2015076305A - ショートアーク型放電ランプ - Google Patents

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【課題】発光管内に陰極と陽極とを備え、前記陽極の側周面に円周方向の溝部が形成されてなるショートアーク型放電ランプにおいて、点灯始動時において、前記陰極と、陽極の側周面との間で放電が発生することがあっても、前記陽極の先端側に形成された溝部間の山部との間に放電を集中させて、陽極の後端側に形成された溝部間の山部との間で放電が生じることがないようにした構造を提供する。
【解決手段】陽極が、タングステンからなる先端部と、モリブデンからなる後端部とを接合してなり、前記陽極の側周面の溝部は、前記先端部から前記後端部にかけて形成されており、前記先端部に形成された溝部によって形成された山部の頂角が、前記後端部に形成された溝部によって形成された山部の頂角よりも、鋭角的に形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、ショートアーク型放電ランプに関するものであり、特に、陽極表面に放熱用溝を形成してなるショートアーク型放電ランプに係わるものである。
従来、水銀を封入した発光管内に一対の陰極と陽極とが対向配置されたショートアーク型放電ランプは、点光源に近いことから、光学系と組み合わせることにより集光効率の高い露光装置の光源として利用されている。また、キセノンを封入したショートアーク型放電ランプは、映写機などにおいて可視光光源として用いられており、近年ではデジタルシネマ用光源としても重用されている。
そして、かかるショートアーク型放電ランプにおいては、点灯時に陽極にかかる熱的負荷が高いことから、陽極の表面に放熱用の溝を形成して熱放射を促進させることが行われている。
たとえば、特開2007−287705号公報(特許文献1)には、陽極の周側面にレーザを照射して微細な溝加工を施したショートアーク型放電ランプが開示されている。
図5にその概略が示されていて、発光管21内で陰極22と対向する陽極23の側周面にはレーザ加工等により放熱用の円周方向の溝部24が形成されている。
この発明によれば、陽極の熱放射率を著しく向上させることができ、その結果として陽極物質の蒸発を防止し、ひいては照度維持率を向上させることができるものとしている。
しかしながら、このような溝が形成された陽極には、以下の事象が生じることがある。
ショートアーク型放電ランプの点灯時には、陰極22の先端と陽極23の先端の間にアーク放電が形成されるが、アークが安定するまでの点灯始動時の過程では必ずしも陰極22と陽極23の先端どうしで放電が生じるというわけではなく、陰極22の先端と陽極23の側面との間にアークが形成されることがある。この現象は、“アークの横とび”などと呼ばれ、電極の先端位置以外にアークが形成される異常放電Xである。
特に、上記従来技術のように、陽極23の側周面に溝部24が形成されたものにおいては、陰極22と、陽極23の溝部24間に形成される尖った山部25との間に異常放電Xが発生しやすい。
このように、始動時に異常放電が起こると、溝部間の山部では熱容量が小さいため、陽極構成材料の蒸発が生じたり、アークが発光管内面に接近することによる、発光管の局所的な加熱が生じたりする惧れがある。
特に、陽極の後端側の側面と発光管壁面とは距離が近いことから、陰極と、前記陽極後端側の山部間で異常放電がおこると、アークYが発光管により接近し、時には発光管に触れたりすることがある。そのため、発光管が局所的に異常に加熱されることがあり、局所的な熱歪が発生して発光管の破損や穴あき、発光管構成材料(石英ガラス)の白濁による照度低下といった事態に至ることが多い。
特開2007−287705号公報
この発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて、発光管内に陰極と陽極とを備え、前記陽極の側周面に溝部が形成されてなるショートアーク型放電ランプにおいて、点灯始動時において、前記陰極と陽極の側周面との間で放電が発生することがあっても、前記陽極の先端側に形成された溝部間の山部との間に放電を集中させて、陽極の後端側に形成された溝部間の山部との間で放電が生じることがないようにした構造を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明では、陽極が、タングステンからなる先端部と、モリブデンからなる後端部とを接合してなり、前記陽極の側周面の溝部は、前記先端部から前記後端部にかけて形成されており、前記先端部に形成された溝部によって形成された山部の頂角が、前記後端部に形成された溝部によって形成された山部の頂角よりも、鋭角的に形成されていることを特徴とする。
また、前記先端部に形成された溝部のピッチをP1、溝部の深さをD1とし、前記後端部に形成された溝部のピッチをP2、溝部の深さをD2としたとき、
(D1/P1)>(D2/P2)
の関係を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、点灯時において、陰極と、陽極の側周面の溝部間の山部との間に異常放電が発生することがあっても、陽極の後端側の溝部間の山部の頂角が、先端部側の山部の頂角よりも大きな角度で形成されているので、その放電は陽極前端側の山部との間に集中して発生し、発光管の内壁との間の距離が比較的小さな後端側で放電が発生することがない。そのため、この異常放電が発光管内壁に近接もしくは触れることがなくなり、発光管に局所的な熱歪が生じることがなく、その破裂や、白濁による照度低下といった事態に至ることがない。
本発明に係るショートアーク型放電ランプの断面図。 本発明の陽極の拡大図。 本発明の陽極に形成する溝部の各実施例。 本発明の作用の説明図。 従来技術による陽極構造とその不具合の説明図。
図1において、この発明のショートアーク型放電ランプ1は、発光管2とその両端の封止管3を備え、発光管2内には陰極4と陽極5とが対向配置されている。封止管3内には、電極芯線保持体6、全部集電板7、封止用ガラス体8、後部集電板9などが封止されている。
図2に示すように、前記陽極5は、タングステン(W)からなる先端部51と、モリブデン(Mo)からなる後端部52とを拡散接合等により接合して構成されている。この陽極5の側周面には放熱用の溝部53が円周方向に形成されていて、該溝部53は陽極5の先端部51から後端部52にかけて形成されている。
そして、前記先端部51に形成された溝部53aによって形成された山部54aの頂角は、前記後端部52の溝部53bによって形成された山部54bの頂角よりも、鋭角的に形成されている。
陽極5の側周面に形成する溝部53および山部54の種々の形態が図3に示されている。
図3(A)に示す形態は、先端部51に形成した溝部53aと、後端部52に形成した溝部53bは、その深さD1とD2が同じ(D1=D2)であって、溝部53(山部54)のピッチPが異なる。つまり、先端部51の溝部53aのピッチP1が、後端部52の溝部53bのピッチP2よりも小さい(P1<P2)。
これにより、先端部51の山部54aの頂角α1は、後端部52の山部54bの頂角α2よりも鋭角的となる(α1<α2)。
図3(B)に示す態様は、先端部51の溝部53aと、後端部52の溝部53bでは、ピッチPが等しく(P1=P2)、深さDが先端部51側で深い(D1>D2)。
図3(C)に示す態様は、先端部51の溝部53aと、後端部52の溝部53bでは、ピッチPが先端部51の溝部53aで小さく、(P1<P2)、かつ、深さDが先端部51側で深い(D1>D2)。
これらいずれの場合にも、先端部51の山部54aの頂角α1は、後端部52の山部54bの頂角α2よりも鋭角的となる(α1<α2)。
つまり、(D1/P1)>(D2/P2)の関係を満たすとき、α1<α2となる。
なお、以上の説明において、ピッチPに関しては溝部と溝部の間隔で説明を行ったが、ここでのピッチは山部と山部の間隔と同じになることは言うまでもない。
図4に示すように、点灯始動時に陰極4と陽極5の側周面との間に異常放電Xが発生するようなことがあっても、側周面に形成された溝部53a、53bにおける山部54a、54bの頂角α1、α2が、先端部51側で鋭角的に形成されているので、上記異常放電Xは該先端部51の山部54aとの間で止まり、後端部52側に移行することがない。
そのため、この異常放電によるアークが発光管2の壁面に接近したり、触れたりすることがなく、発光管の局所的な過熱を招くことがなく、アークが立ち消えするようなこともない。
また、アークが陽極5側面の先端部51の山部54aに到達しても、先端部51の構成材料であるタングステンが、後端部52の構成材料であるモリブデンよりも融点が高く、材料の蒸発が起こりにくいという効果もある。
更には、仮に先端部51でタングステンの蒸発が起こったとしても、発光管2の最も膨出した部位の近傍であるため、蒸発物質による汚染の程度が薄まるため、透光性を長期間維持することができる。
加えて、後端部52の構成材料であるモリブデンが、先端部51の構成材料であるタングステンよりも熱伝導率が低いので、陽極が全てタングステンで構成されている場合に比べて、先端部51から後端部52への熱伝達がし難く、点灯始動時に先端部51の温度が速やかに上昇してアークが早期に安定し、定常点灯への移行が速やかになる。
なお、定常点灯に移行してアークが安定すると、陽極側面(先端部及び後端部)に設けられた溝部による熱放射が支配的になり、陽極全体の放熱が円滑に行われるようになる。
なお、先端部51に形成した溝部53aや、後端部52に形成した溝部54bと記載したが、厳密な意味で先端部51と後端部52に限定されるわけではなく、本願発明の効果を奏する範囲で、先端部51の溝部53aが幾分かは後端部52に掛かっていてもよいし、反対に、後端部52の溝部53bが幾分かは先端部51に掛かっていてもよい。
また、先端部51から後端部52にかけて溝部53a、53bを形成するとしたが、必ずしも連続しているというわけではなく、例えば、両者の接合面を避けて形成するようにしてもよい。
1 ショートアーク型放電ランプ
2 発光管
3 封止部
4 陰極
5 陽極
51 先端部(W)
52 後端部(Mo)
53 溝部
53a 先端部の溝部
53b 後端部の溝部
54a 先端部の山部
54b 後端部の山部
P 溝部のピッチ
D 溝部の深さ
α 山部の頂角


Claims (2)

  1. 発光管内に陰極と陽極とを備え、前記陽極の側周面に円周方向の溝部が形成されてなるショートアーク型放電ランプにおいて、
    前記陽極は、タングステン(W)からなる先端部と、モリブデン(Mo)からなる後端部とを接合してなり、
    前記溝部は、前記先端部から前記後端部にかけて形成されており、
    前記先端部に形成された溝部によって形成された山部の頂角が、前記後端部に形成された溝部によって形成された山部の頂角よりも、鋭角的に形成されていることを特徴とするショートアーク型放電ランプ。
  2. 前記先端部に形成された溝部のピッチをP1、溝部の深さをD1とし、
    前記後端部に形成された溝部のピッチをP2、溝部の深さをD2としたとき、
    以下の関係を備えたことを特徴とする請求項1に記載のショートアーク型放電ランプ。
    (D1/P1)>(D2/P2)


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