JP2015075547A - 学習コンテンツ提供装置、学習支援システム、及びプログラム - Google Patents

学習コンテンツ提供装置、学習支援システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 学習者の学力レベルに応じて、適切な学習コンテンツを提供するための、学習コンテンツ提供装置を提供する。【解決手段】 学習コンテンツ提供装置10は、ユーザデータベース12から、ユーザの学力レベルデータを取得するユーザ情報取得部14と、問題コンテンツ及び問題コンテンツに対応付けられた解答・解説コンテンツが、単元ごとにまとめられて記憶される学習コンテンツデータベース11から、問題コンテンツと、解答・解説コンテンツとを選択する学習コンテンツ選択部15を備えている。学習コンテンツ選択部15は、ユーザの学力レベルに応じて、選択する問題コンテンツの量及び解答・解説コンテンツの量を増減させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理及び通信を利用して、学習者に学習コンテンツを提供する学習コンテンツ提供装置、学習支援システム、及びプログラムに関するものである。
近年、端末装置やコンピュータネットワーク等を用いた学習であるeラーニング(electronic learning)が、教育現場において活用されている。eラーニングによる学習者の自立学習に関しては、学習効果を向上させるための種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の学習支援方法では、学習者に設問の難易度を選択させ、選択された難易度に基づいて選択された設問が配信される。これにより、各学習者が所望する難易度の設問を配信することができる。
また、特許文献2に記載の学習支援システムでは、学習者の学力レベルを示す学力指数を算出し、学力指数に応じて、出題する問題の難易度が選択される。これにより、学習者の学力に応じた難易度の問題を出題することができる。
特開2002−268526号公報 特開2002−287608号公報
しかしながら、従来技術のように、出題する問題の難易度を学習者ごとに変えるだけでは、学習者の学習意欲を維持し、真の学力向上を図ることは困難である。具体的には、学力レベルの低い学習者に対して、難易度の低い問題を出題しても、丁寧な例題解説等がなければ、彼らが正解を導き出すことは容易ではない。そのため、彼らが基礎学力を身につける前に、eラーニングによる自立学習の意欲を失ってしまうおそれがある。一方、学力レベルの高い学習者に対して、学力レベルの低い学習者に対するのと同じように問題解説を提示するのは必ずしも効率的ではなく、学習者の意欲の低下を招きかねない。とりわけ、学校での授業を先取りして理解させ、学習者に自信を持たせるための予習型eラーニングにおいては、問題演習に加え、導入、問題解説等の「インプット」コンテンツも相当程度含まれることから、このような「インプット」コンテンツにも、学習者の学力レベルを反映させることは重要である。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、学習者の学力レベルに応じて、適切な学習コンテンツを提示することができる学習コンテンツ提供装置を提供することを目的とする。
本発明の一の態様は、通信ネットワークを介して接続される学習者端末に学習コンテンツを提供する学習コンテンツ提供装置であって、前記学習者端末のユーザの情報が記憶されるユーザデータベースから、各ユーザの学力レベルを示す学力レベルデータを取得する学力レベルデータ取得部と、問題コンテンツ及び前記問題コンテンツに対応付けられた解答・解説コンテンツが、単元ごとにまとめられて記憶される学習コンテンツデータベースから、前記問題コンテンツと前記問題コンテンツに対応する解答・解説コンテンツとを選択する学習コンテンツ選択部と、前記学習コンテンツ選択部にて選択された学習コンテンツを、前記学習者端末に送信する送信部と、を備え、前記学習コンテンツ選択部は、前記単元ごとに、前記学力レベルに応じて、選択する前記問題コンテンツの量及び前記解答・解説コンテンツの量を増減させる構成を有している。
この構成により、ユーザの学力レベルに応じた量の、問題コンテンツ及び問題コンテンツに対応する解答・解説コンテンツを選択して各ユーザに提供するので、ユーザの学力レベルに応じて、問題演習と解説とが適切なバランスで構成された学習コンテンツを提供することができる。
上記の学習コンテンツ提供装置において、前記解答・解説コンテンツは、1の前記問題コンテンツに対して、少なくとも1つの解答データと、少なくとも1つの解説データとを含み、前記学習コンテンツ選択部は、前記学力レベルが高いほど、より多くの前記問題コンテンツを選択し、各前記問題コンテンツについて、より少ない前記解説データを選択してよい。
この構成により、学習者の学力レベルが高いほど解説よりも問題演習の占める割合の大きい学習コンテンツが提供される。したがって、学力レベルの高い学習者を退屈させることなく、応用力を養成することができる。反対に、学習者の学力レベルが低いほど、1つの問題コンテンツについて、より多くの解説データが選択され、より少ない問題コンテンツが選択されることになる。すなわち、学習者の学力レベルが低いほど、問題演習よりも解説の占める割合の大きい学習コンテンツが提供される。したがって、学力レベルの低い学習者も問題の解法を確実にマスターすることが可能となり、学習意欲を維持させることができる。このように、学習者の学力レベルにかかわらず、学習者の学力を向上させ、学習意欲を維持することのできる、適切な学習コンテンツを提供することができる。
上記の学習コンテンツ提供装置において、前記問題コンテンツは、難易度を示すデータと対応付けられて前記学習コンテンツデータベースに記憶され、前記学習コンテンツ選択部は、前記学力レベルが高いほど、前記難易度の最も低い前記問題コンテンツからより難易度が高い前記問題コンテンツまで選択することで、前記問題コンテンツの量を増加させてよい。
この構成により、学習者の学力レベルが高くなるほど、難易度の高い問題がより多く含まれた学習コンテンツが提供される。したがって、学力レベルの高い学習者の達成感を高め、学習意欲を維持し、さらに学力を向上させることができる。反対に、学習者の学力レベルが低くなるほど、提供される学習コンテンツにおいて、難易度の高い問題の量は減り、難易度の低い問題(基礎的な問題)が占める割合が高くなる。したがって、学力レベルの低い学習者に自信をつけさせ、学習意欲を維持し、基礎学力を定着させることができる。このように、提供される学習コンテンツに含まれる問題の量は、学習者の学力レベルと問題コンテンツの難易度とに基づき、調節されるので、学習者の学力レベルにかかわらず、学習者の学習意欲を維持することのできる適切な学習コンテンツを提供することができる。
上記の学習コンテンツ提供装置において、前記学習者端末に送信された前記問題コンテンツに対する、ユーザ入力情報を受け付けるユーザ入力受付部をさらに備え、ユーザ入力受付部は、前記ユーザ入力情報として、前記問題コンテンツに対して、当該ユーザが正しく解答したか否かを示す正誤情報を受け付けてよい。
この構成により、問題コンテンツに対して、ユーザが正解したか否かを示す情報を、学習者端末から受信することができる。したがって、ユーザの端末操作能力や学習者端末の仕様、性能によらず、確実に各ユーザが問題コンテンツに解答することができたか否かに関する情報を取得することができる。
上記の学習コンテンツ提供装置において、各ユーザの前記学力レベルデータは、前記正誤情報に基づき算出された正答率に基づき決定されてよい。
この構成により、ユーザが実際に解いた問題についての正答率に基づいて学力レベルが決定され、この学力レベルに応じて、提供される学習コンテンツが選択される。したがって、ユーザの実際の学力を反映した学習コンテンツを提供することができる。
上記の学習コンテンツ提供装置において、各ユーザの前記学力レベルデータは、各ユーザの試験における目標点数に基づき決定されてよい。
この構成により、例えば、ユーザの目標が高いほど、高い学力を示す学力レベルデータが設定され、その学力レベルデータに応じた学習コンテンツを提供することができる。したがって、学習者の目標の達成を支援することのできる学習コンテンツを提供することができる。
上記の学習コンテンツ提供装置において、各ユーザの前記学力レベルデータは、各ユーザの学習態度に基づき決定されてよい。
この構成により、例えば、ユーザが、学習意欲が低いと考えられる態度を示した場合には、低い学力レベルを示す学力レベルデータが設定され、その学力レベルデータに応じた学習コンテンツを提供することができる。したがって、学習者の学習意欲を反映した学習コンテンツを提供することができる。
上記の学習コンテンツ提供装置において、前記学習コンテンツデータベースにおいては、前記単元間の関連性を示す情報がさらに記憶され、前記正答率は、前記単元ごとに算出され、前記学力レベルデータは、前記学習コンテンツ選択部が前記問題コンテンツ及び前記解答・解説コンテンツの選択を行う単元に関連性のある単元における前記正答率に基づいて決定されよい。
この構成により、関連性のある単元の正答率に基づき、学力レベルデータを設定することができ、学習者の学力レベルをより的確に反映した学習コンテンツを提供することができる。
上記の学習コンテンツ提供装置において、宿題として指定される前記問題コンテンツを特定するデータが記憶される宿題データベースから、データを取得する宿題データ取得部と、前記宿題データ取得部にて取得されたデータに基づき、宿題として指定される問題を示す宿題情報を前記単元ごとに生成する宿題情報生成部とをさらに備え、前記送信部は、生成された宿題情報をさらに送信してよい。
この構成により、単元ごとに宿題として解くべき問題が指示される。したがって、学習者は、単元ごとに生成された学習コンテンツの履修後に、同じ単元について問題演習を宿題として行うことで、知識の定着を確実にすることが可能となる。
上記の学習コンテンツ提供装置において、前記問題コンテンツを特定するデータは、各問題コンテンツの難易度を示すデータと対応付けて前記宿題データベースに記憶され、前記宿題データ取得部は、取得された前記学力レベル情報が示す学力レベルが高いほど、前記難易度が最も低い問題コンテンツを特定するデータからより難易度が高い前記問題コンテンツを特定するデータまで取得してよい。
この構成により、学習者の学力レベルが高くなるほど、宿題の量が多くなり、かつ、難易度の高い問題がより多く含まれることになる。したがって、学力レベルの高い学習者の達成感を高め、学習意欲を維持し、さらに学力を向上させることができる。反対に、学習者の学力レベルが低くなるほど、宿題の量は少なくなり、かつ、難易度の低い問題が占める割合が高くなる。したがって、学力レベルの低い学習者に自信をつけさせ、学習意欲を維持し、基礎学力を定着させることができる。
本発明の別の態様は、通信ネットワークを介して互いに通信可能な学習者端末及び前記学習者端末に対して学習コンテンツを提供する学習コンテンツ提供装置を備えた学習支援システムであって、前記学習コンテンツ提供装置は、前記学習者端末のユーザの情報が記憶されるユーザデータベースから、各ユーザの学力レベルを示す学力レベルデータを取得する学力レベルデータ取得部と、問題コンテンツ及び前記問題コンテンツに対応付けられた解答・解説コンテンツが、単元ごとにまとめられて記憶される学習コンテンツデータベースから、前記問題コンテンツと前記問題コンテンツに対応する解答・解説コンテンツとを選択する学習コンテンツ選択部と、前記学習コンテンツ選択部にて選択された学習コンテンツを、前記学習者端末に送信する送信部と、を備え、前記学習コンテンツ選択部は、前記単元ごとに、前記学力レベルに応じて、選択する前記問題コンテンツの量及び前記解答・解説コンテンツの量を増減させる構成を有している。
本発明のさらに別の態様は、プログラムであって、ネットワークを介して接続される学習者端末のユーザの情報が記憶されるユーザデータベースから、各ユーザの学力レベルを示す学力レベルデータを取得するステップと、問題コンテンツ及び前記問題コンテンツに対応付けられた解答・解説コンテンツが、単元ごとにまとめられて記憶される学習コンテンツデータベースから、前記問題コンテンツと前記問題コンテンツに対応する解答・解説コンテンツとを選択するステップと、前記学習コンテンツ選択部にて選択された学習コンテンツを、前記学習者端末に送信するステップと、をコンピュータに実行させ、前記問題コンテンツと前記問題コンテンツに対応する解答・解説コンテンツとを選択するステップにおいて、前記学力レベルに応じて、選択する前記問題コンテンツの量及び前記解答・解説コンテンツの量を増減させる構成を有している。
本発明によれば、学習者の学力レベルに応じて、適切な学習コンテンツを提供することができる。
本発明の実施の形態における学習コンテンツ提供装置及び学習支援システムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態における学習コンテンツ提供装置の利用の一例を示す図 本発明の実施の形態における学習コンテンツのデータ構造の一例を示す図 本発明の実施の形態における学習コンテンツの提供の流れを示すフロー図 本発明の実施の形態におけるログイン後の学習者端末の画面表示の一例を示す図 本発明の実施の形態における学習コンテンツ提供装置による宿題チェックのためのコンテンツ提供の流れを示すフロー図 本発明の実施の形態における学習コンテンツ提供装置による導入解説コンテンツの提供の流れを示すフロー図 本発明の実施の形態における学習者端末上での導入解説コンテンツの表示の一例を示す図 本発明の実施の形態における学習コンテンツ提供装置による例題解説コンテンツ提供の流れを示すフロー図 本発明の実施の形態における学習コンテンツ提供装置による類題演習コンテンツ提供の流れを示すフロー図 本発明の実施の形態における学習コンテンツ提供装置による宿題情報提示の流れを示すフロー図 本発明の実施の形態における学習者端末上の宿題情報の表示の一例を示す図
以下、本発明の実施の形態の学習コンテンツ提供装置及び学習支援システムについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態の学習コンテンツ提供装置及び学習支援システムの構成を示す図である。図1において、学習支援システム1は、学習コンテンツ提供装置10、学習者端末20、講師端末30を備えている。学習コンテンツ提供装置10は、学習者端末20及び講師端末30とネットワークを介して接続される。学習者端末20は、学習者Lが使用する端末であり、学習コンテンツ提供装置10から提供される学習コンテンツを用いた学習が行われる。本実施の形態において、学習者端末20は、キーボードとポインティングデバイスを備えたコンピュータである。講師端末30は、講師Tが使用する端末である。
ここで、本実施の形態における、講師T及び講師端末30について、図2を用いて説明する。図2に示すように、本実施の形態においては、複数の学習者が、教室と同様の施設Fにおいて、所定の時間帯に、学習コンテンツ提供装置10から提供される学習コンテンツを用いた学習を行う。講師Tは、この教室類似の施設Fにおいて、学習時間中、学習者Lを監督する。具体的には、学習者端末20の操作を指導したり、学習者Lからの質問に答えたり、学習者Lの学習態度を観察し、必要に応じて学習者Lに注意をしたりする。講師Tは、学習者Lからの質問に答えるため、講師端末30を用いて、当該学習者Lに提供されている学習コンテンツの確認を行う。また、学習者Lの学力レベルを入力して、後述するユーザデータベース12に記憶させる。
図1に戻り、学習コンテンツ提供装置10の構成について説明する。図1に示すように、学習コンテンツ提供装置10は、学習コンテンツデータベース11、ユーザデータベース12、宿題データベース13、ユーザ情報取得部14、学習コンテンツ選択部15、宿題データ取得部16、宿題情報生成部17、送受信部18を備えている。
学習コンテンツデータベース11には、学習コンテンツが記憶されている。本実施の形態において、学習コンテンツデータベース11には、導入解説コンテンツ、例題解説コンテンツ、類題演習コンテンツ、宿題コンテンツが、単元ごとにまとめられて記憶されている。導入解説コンテンツとは、各単元のポイントを解説したコンテンツと、穴埋め問題コンテンツからなるコンテンツである。例題解説コンテンツとは、例題と、その解答・解説からなるコンテンツである。類題演習コンテンツとは、例題と類似する問題と、その解答・解説からなるコンテンツである。宿題コンテンツとは、学習者が宿題として解くべき問題と、その解答・解説からなるコンテンツである。このように、例題解説コンテンツ、類題演習コンテンツ、宿題コンテンツは、それぞれ、問題コンテンツと、各問題に対応する解答・解説コンテンツとから構成される。
なお、単元とは、学習コンテンツ提供装置10により提供される学習コンテンツを用いた、学習者端末20における学習の単位であり、具体的には、「2次方程式」、「助動詞can」等である。また、本実施の形態において、各単元は、同じ学習者がほぼ同一の時間で学習を終えることができるように構成されている。したがって、例えば、「確率」という1つの学習項目が、「確率(1)」、「確率(2)」、「確率(3)」の3つの単元に分割されることもある。
図3は、学習コンテンツデータベース11に記憶される、1つの単元の学習コンテンツのデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、例題解説コンテンツは、複数の例題コンテンツと、各例題の解答・解説コンテンツとから構成され、各例題解説コンテンツには、各例題の難易度を示すデータが対応付けられている。本実施の形態では、難易度は3段階に設定されており、図3の例では、例題解説1の問題の難易度は1(最も易しい)であり、例題解説2の問題の難易度は2(中間)である。なお、類題演習コンテンツ、宿題コンテンツにも、同様に、難易度が対応付けられている。また、解答・解説コンテンツは、例題の解答データと、その解答に至るまでのプロセスを説明する解説データとから構成され、1つの例題に対して、解答の要素数は1つであるが、解説の要素数は、3個である。さらに、図3に示すように、単元IDが3である単元は、単元IDが2である単元と関連付けられている。
ユーザデータベース12には、各ユーザの名前、学年、学力レベル、提供された問題コンテンツに対する正答率等の属性情報が記憶されている。本実施の形態では、各ユーザの学力レベルは、学力レベルが高い順に、「松」「竹」「梅」のいずれかに設定されている。また、ユーザデータベース12には、各ユーザが履修を終えた単元ID等、学習の進捗状況を示す進度データが記憶されている。さらに、ユーザデータベース12には、次の試験の日付等、各ユーザが任意に入力した事項が記憶されていてもよい。
宿題データベース13には、学習コンテンツデータベース11に記憶される宿題コンテンツを特定するためのデータが記憶されている。学習コンテンツデータベース11において、宿題コンテンツも、図3の例題解説コンテンツと同様の構造を有し、問題コンテンツと、その解答・解説コンテンツとからなり、各問題コンテンツの難易度と対応付けて記憶されている。これに対応して、宿題データベース13においては、学習コンテンツデータベース11において、各宿題コンテンツを特定するためのデータ(「宿題1」等)と、その難易度が記憶されている。宿題データベース13には、さらに、類題演習コンテンツについて、各ユーザが正しく解答することができなかった問題を特定するためのデータが記憶されている。
ユーザ情報取得部14は、ユーザデータベース12から、各ユーザの学力レベルを示すデータを取得し、学習コンテンツ選択部15、宿題データ取得部16に出力する。したがって、ユーザ情報取得部14は、「学力レベルデータ取得部」に相当する。ユーザ情報取得部14は、また、ユーザデータベース12から、進度データを取得し、学習コンテンツ選択部15に出力する。
学習コンテンツ選択部15は、進度データに基づいて、学習コンテンツの選択を行うべき単元を特定し、学習コンテンツデータベース11から、導入解説コンテンツを取得して、送受信部18に出力する。学習コンテンツ選択部15は、また、宿題データ取得部16にて特定された問題コンテンツ及びそれに対応する解答・解説コンテンツを学習コンテンツデータベース11から取得して、送受信部18に出力する。
学習コンテンツ選択部15は、さらに、学力レベルデータに応じて、学習コンテンツデータベース11から、問題コンテンツと、解答・解説コンテンツを選択して、送受信部18に出力する。より具体的には、学力レベルデータが示す、ユーザの学力レベルが高いほど、より高い難易度の問題コンテンツをより多く選択し、かつ、解説データをより少なく選択する。例えば、図3に示す単元においては、学力レベルが最も低い「梅」のユーザに対しては、難易度が2(中間)である例題解説2は選択されず、難易度が1(最も易しい)である例題解説1のみが選択されるが、例題解説1の3つの解説データが全て選択される。これに対して、学力レベルが最も高い「松」のユーザに対しては、例題解説1も例題解説2も選択されるとともに、当該単元に難易度が3(最も難しい)例題解説が含まれる場合には、これも選択される。その一方で、「松」のユーザに対しては、例題解説1の3つの解説データのうち、解説3のみが選択される。
宿題データ取得部16は、宿題データベース13から、宿題コンテンツを特定するためのデータと、類題演習コンテンツのうち、ユーザが正しく解答することができなかった問題を特定するためのデータとを取得し、宿題情報生成部17に出力する。
宿題情報生成部17は、宿題コンテンツを特定するためのデータと、類題演習コンテンツのうち、ユーザが正しく解答することができなかった問題を特定するためのデータとを用いて、ユーザが宿題として解くべき問題を指示するための情報を生成し、送受信部18に出力する。
送受信部18は、学習コンテンツ生成部15にて選択された学習コンテンツと、宿題情報生成部17にて生成された宿題情報を、学習者端末20に送信する。また、送受信部18は、問題コンテンツに対して、ユーザが正しく解答できたか否かを示す正誤情報を、学習者端末20から受信する。すなわち、送受信部18は、「送信部」及び「ユーザ入力受付部」に相当する。
(授業の流れ)
次に、本実施の形態の学習支援システム1における学習の流れを、図面を参照しながら説明する。図2を用いて説明したように、本実施の形態においては、複数の学習者が、教室と同様の施設Fにおいて、所定の時間帯に、学習コンテンツ提供装置10から提供される学習コンテンツを用いた学習を行う。このような学習スタイルは、eラーニングによる自立学習であっても、学校や塾における授業とよく似ている。そこで、本実施の形態では、学習者Lが所定の時間帯に施設Fにて行う、学習コンテンツ提供装置10から提供されるコンテンツを用いた学習を「授業」と呼ぶ。
また、上述のように、学習コンテンツデータベース11において、各単元には、導入解説コンテンツ、例題解説コンテンツ、類題演習コンテンツ、宿題コンテンツが含まれるが、このうち、学習者が授業において行う学習の対象となるコンテンツは、導入解説コンテンツ、例題解説コンテンツ、類題演習コンテンツである。宿題コンテンツの問題は、授業以外の時間に、学習者が自宅等で解き、その答え合わせは、学習者が授業において、宿題コンテンツの解答・解説コンテンツを用いて行うことが想定されている。
図4は、本実施の形態における学習コンテンツ提供装置10が提供する学習コンテンツによる授業の流れを示すフロー図である。学習コンテンツ提供装置10は、ログイン認証を行った後(ステップS41)、ユーザごとに学習コンテンツを提供するために、ユーザ情報を取得する(ステップS42)。図5は、学習者端末20において表示される、ログイン後の初期画面の一例を示す図である。図5においては、ステップS42にて取得されたユーザ情報のうちの進度データに基づき、その日の授業がどの単元から始まるかについて、「今日は3−1からだよ」とのメッセージが表示されている。学習者Lが「授業スタート」のボタンを選択すると、授業が開始する。
授業が開始すると、まず、学習コンテンツ提供装置10は、宿題チェックのためのコンテンツを提供する(ステップS43)。このステップにおいて、学習者Lは、前回の授業の最後に提示され、自宅等で予め解いてきた宿題の答え合わせを行う。そして、授業時間内、すなわち、所定の時間帯を過ぎていなければ(ステップS44でYes)、そのまま授業は継続され、ステップS43にて答え合わせを行った宿題コンテンツが属する単元の次の単元がある場合には(ステップS45でYes)、学習コンテンツ提供装置10は、新たな単元に属する学習コンテンツを提供する(ステップS46からステップS49)。一方、次の単元がない場合には(ステップS45でNo)、授業は終了となる。
次の単元に進む場合、学習コンテンツ提供装置10は、まず、導入解説コンテンツを提供する(ステップS46)。このステップにおいて、学習者Lは、その単元で学ぶべきポイントを把握する。続いて、学習コンテンツ提供装置10は、例題解説コンテンツを提供する(ステップS47)。このステップにおいて、学習者Lは、導入解説で学んだ知識を用いて、実際にどのように問題を解くべきかを学ぶ。次に、学習コンテンツ提供装置10は、類題演習コンテンツを提供する(ステップS48)。このステップにおいて、学習者Lは、ステップS47の例題に類似する問題を自分で解いて、その単元のポイントを理解することができたかを確認する。最後に、学習コンテンツ提供装置10は、宿題として解くべき問題を提示する(ステップS49)。1つの単元の学習を終えると、ステップS44に戻り、このようにして、学習者Lは、各自のペースに合わせて、授業時間内に1または複数の単元について学習することができる。
(宿題チェック)
図6は、学習コンテンツ提供装置10による、宿題チェックのためのコンテンツ提供(図4のステップS43)の流れを示すフロー図である。まず、学習コンテンツ提供装置10は、宿題データを取得する(ステップS61)。学習コンテンツ提供装置10は、宿題データに基づき、前回の授業の際に出題した宿題を特定することができる。学習コンテンツ提供装置10は、学習コンテンツデータベース11から、特定された宿題に対応する問題コンテンツを取得する(ステップS62)。なお、取得された問題コンテンツは、学習者端末20に提供されて表示される。
次に、学習コンテンツ提供装置10は、宿題として出された問題について、各ユーザのユーザ入力を受け付ける(ステップS63)。本実施の形態において、学習コンテンツ提供装置10が受け付けるユーザ入力は、学習者が各問題に正しく解答できたか否かを示すデータである。すなわち、本実施の形態において、学習者Lは、学習データベース11に記憶される学習コンテンツとほぼ同内容の非電子的な教材を手元において授業に臨み、この教材を見て、自ら宿題の答え合わせを行う。その上で、学習者Lは、学習者端末20から、各問題に正しく解答できたか否かを示すデータを入力し、学習コンテンツ提供装置10に送信することになる。
次に、学習コンテンツ提供装置10は、解説コンテンツを取得する(ステップS64)。なお、取得された解説コンテンツは、学習者端末20に提供されて表示される。そして、学習コンテンツ提供装置10は、ステップS63にて受け付けたユーザ入力に基づき、学習者Lが間違えた問題を再度提示し(ステップS65)、学習者Lに対して解き直しを促す。最後に、学習コンテンツ提供装置10は、ステップS65にて再度提示した問題の解説コンテンツを提示し(ステップS66)、宿題確認のためのコンテンツ提供を終了する。
(導入解説)
図7は、学習コンテンツ提供装置10による、導入解説コンテンツの提供(図4のステップS46)の流れを示すフロー図である。まず、学習コンテンツ提供装置10は、ポイント解説コンテンツを提供する(ステップS71)。ポイント解説コンテンツは、各単元のポイントを簡単に解説するコンテンツである。ポイント解説コンテンツが学習者端末20に提供されると、解説が音声で読み上げられる。ポイント解説コンテンツの提供にひきつづいて、学習コンテンツ提供装置10は、穴埋め問題コンテンツを提供する(ステップS72)。
図8は、学習者端末20における穴埋め問題コンテンツの表示の一例を示す図である。穴埋め問題は、ステップS71にて提供した解説コンテンツの一部の穴埋め問題であり、
学習者Lは、ボタン81から84のうち、1つを選び、解答を送信する。このように、ポイント解説の反復を、学習者Lとインタラクティブに行うことにより、学習者Lを退屈させることなく、基礎知識を身につけさせることができる。なお、学習者Lが穴埋め問題を間違えた場合には、学習コンテンツ提供装置10は、再度同じ穴埋め問題を提示する。穴埋め問題コンテンツの提供を終えると、学習コンテンツ提供装置10は、ユーザデータベースに、進度データを記憶させる(ステップS73)。
(例題解説)
図9は、学習コンテンツ提供装置10による、例題解説コンテンツの提供(図4のステップS47)の流れを示すフロー図である。学習コンテンツ提供装置10は、まず、iを1に設定し、例題解説iが存在するかを確認する(ステップS901)。例題解説iがある場合(ステップS901にてYes)、その例題解説の難易度を確認し、難易度が1であるか否かを判断する(ステップS902)。難易度が1でない場合(ステップS902にてNo)、難易度が2であるか否かを判断する(ステップS903)。難易度が2である場合(ステップS903にてYes)、学習者Lの学力レベルが「梅」であるか否かを確認する(ステップS904)。学習者Lの学力レベルが「梅」である場合(ステップS904にてYes)、その例題は学習者Lに提供されず、次の例題解説についてステップS901に戻る。
学習者Lの学力レベルが「松」か「竹」である場合(ステップS904にてNo)、例題を学習者Lに提供し(ステップS906)、それに対するユーザ入力を受け付ける(ステップS907)。なお、本実施の形態において、例題は、図8と同様に、複数の選択ボタンとともに表示され、受け付けるユーザ入力も、ボタン選択となる。学習コンテンツ提供装置10は、ユーザ入力を受け付けると、解答データを参照して、学習者端末20に正解か不正解かを表示させるとともに、解説データを提供する(ステップS908)。
一方、例題解説の難易度が2でなかった場合(ステップS903にてNo)、すなわち、例題解説の難易度が3である場合、学習者Lの学力レベルが「松」であるか否かを確認し、「竹」か「梅」であれば(ステップS905にてNo)、その問題をスキップし、「松」であれば(ステップS905にてYes)、その例題、解説を提供する(ステップS906からステップS908)。
これに対して、例題解説の難易度が1であった場合(ステップS902にてYes)、学習コンテンツ提供装置10は、学習者Lの学力レベルにかかわらず、その問題を提供し(ステップS909)、ユーザ入力を受け付ける(ステップS910)。次に、学習コンテンツ提供装置10は、学習者Lの学力レベルが「梅」であるか否か、「竹」であるか否かを順次確認する(ステップS911、ステップS913)。ステップS911にてNo、かつ、ステップS913にてNoである場合、すなわち、学習者Lの学力レベルが「松」である場合、学習コンテンツ提供装置10は、解説データ3を提供する(ステップS915)。一方、学習者Lの学力レベルが「竹」である場合(ステップS913にてYes)、学習コンテンツ提供装置10は、解説データ2と解説データ3を提供する(ステップS914、ステップS915)。学習者の学力レベルが「梅」であった場合(ステップS911にてYes)、学習コンテンツ提供装置10は、解説データ1、解説データ2、解説データ3を提供する(ステップS912、ステップS914、ステップS915)。
以上のような処理を各例題解説コンテンツについて行い、残りのコンテンツがなくなると(ステップS901にてNo)、進度データを記録し(ステップS916)、終了する。このように、難易度1の例題は、全ての学力レベルの学習者に提供されるのに対し、難易度2の例題は、学力レベルが「松」及び「竹」の学習者にのみ提供され、難易度3の例題は、学力レベルが「松」の学習者にのみ、提供される。一方、難易度1の例題について、学力レベルが「梅」の学習者には、解説データ1から3が提供されるのに対し、「竹」の学習者に、解説データ2と3が、「松」の学習者には、解説データ3のみが提供される。すなわち、学習者の学力レベルが高いほど、問題演習に重点を置いたコンテンツが提供され、学力レベルが低いほど、解説に重点を置いたコンテンツが提供されることになる。
(類題演習)
図10は、学習コンテンツ提供装置10による、類題演習コンテンツの提供(図4のステップS48)の流れを示すフロー図である。学習コンテンツ提供装置10は、例題演習コンテンツの提供と同様に、学習者Lの学力レベルと、問題コンテンツの難易度に応じて、提供する問題コンテンツを選択し、学習者端末20に提供する。すなわち、類題演習iの難易度が1であれば(ステップS1002にてYes)、学習者Lの学力レベルにかかわらず、問題を提示する(ステップS1006)。難易度が2の場合(ステップS1003にてYes)、学力レベルが「松」と「竹」の学習者に対して(ステップS1004にてNo)、問題を提示し、難易度が3の場合(ステップS1003にてNo)、学力レベルが「松」の学習者に対して(ステップS1005にてYes)、問題を提示する。
学習コンテンツ提供装置10は、問題を提示した(ステップS1006)後、ユーザ入力を受け付ける(ステップS1007)。このステップで受け付けるユーザ入力は、宿題解答チェックのためのコンテンツ提供の場合と同様に、学習者が各問題に正しく解答できたか否かを示すデータである。本実施の形態において、学習者Lに、類題の解答データではなく、答え合わせの結果を示すデータを入力させるのは、コンピュータの操作に不慣れな学習者も存在し得るため、そして、入力デバイスや入力データの認識能力が十分でない端末が学習者端末20として用いられ得るためである。
より具体的には、タイピングができない学習者の場合、宿題に正しく解答できていても、入力を誤ったために、不正解と判断されてしまうおそれがある。また、例えば、数学の学習コンテンツを提供する場合、学習者Lに数式をそのまま入力させようとしても、タブレット型のコンピュータ以外の場合、入力自体困難であるし、入力できても、コンピュータが数式を正しく認識することができず、不正解と判断されてしまうおそれがある。後述するように、本実施の形態の学習コンテンツ提供装置10は、類題演習の際の学習者Lの正答率に基づいて各学習者の学力レベルを決定し、学力レベルに応じた学習コンテンツを提供するものであるから、各ユーザが問題に正しく解答することができたか否かに関する情報を取得することは重要である。答え合わせの結果についての情報を受け付けることで、ユーザの端末操作能力や学習者端末の仕様、性能によらず、確実に各ユーザが問題に正しく解答することができたか否かに関する情報を取得することができる。
次に、学習コンテンツ提供装置10は、ユーザ入力に基づき、ユーザが正しく解答できた場合には(ステップS1008にてYes)、解説を提示し(ステップS1010)、正しく解答できなかった場合には(ステップS1008にてNo)、その類題を特定するデータを宿題データベースに記録し(ステップS1009)たうえで、解説を提示する。以上の処理を残りの類題演習コンテンツがなくなるまで(ステップS1001にてNo)繰り返す。そして、出題した類題の中で、学習者Lが正解できなかった問題があれば、その問題の解き直しを指示し(ステップS1012)、不正解問題がなければ(ステップS1011にてNo)、ユーザデータを記録し(ステップS1013)、処理を終える。なお、ステップS1013にて、学習コンテンツ提供装置10が記録するユーザデータは、ある単元の類題演習を終えたことを示す進度データと、ステップS1008で取得した、学習者Lの正誤情報に基づき算出された、学習者Lの正答率である。
(宿題提示)
図11は、学習コンテンツ提供装置10による、宿題提示(図4のステップS49)の流れを示すフロー図である。学習コンテンツ提供装置10は、まず、学習者Lの学力レベルに応じた難易度に対応付けられた宿題コンテンツを特定するためのデータを取得する(ステップS1101)。次に、学習コンテンツ提供装置10は、学習者Lが、1回で正解することができなかった類題を特定するためのデータを取得する(ステップS1102)。最後に、学習コンテンツ提供装置10は、ステップS1101及びステップS1102にて取得したデータに基づき、宿題情報を生成する(ステップS1103)。学習コンテンツ提供装置10は、宿題情報に基づき、学習者Lに、いつ、どの問題を宿題として提示したかを記録するとともに、生成した宿題情報を学習者Lに提示し、処理を終える。
図12は、学習者端末装置20における、宿題情報の表示の一例を示す図である。図12において、「Exercise[1]」及び「Exercise[2]」が、学習者Lの学力レベルに応じて選択された宿題コンテンツを、「Try[3](1)」及び「Try[2](3)」が、学習者Lが授業中、正解できなかった類題演習コンテンツを示している。
(学力レベルの設定)
ユーザの学力レベルは、基本的には、前回までの授業における類題演習の正答率に基づいて、流動的に設定される。このとき、ユーザの学力レベルは、学習コンテンツデータベース11に記憶される情報に基づき、相互に関連性のある単元における正答率に重みづけして設定してよい。例えば、上述のように、本実施の形態では、1つの学習項目が、複数の単元に分割されることがある。したがって、前回までの授業のうち、同じ学習項目に属する単元の正答率に重みづけして、ユーザの学力レベルを設定してよい。一方、異なる学習項目であっても、ある学習項目を理解するためには、他の学習項目の理解が前提となる場合や、分野を共通にする場合がある。例えば、連立方程式を理解するためには、1次方程式についての理解が必要なる。また、これらの「代数」に属する学習項目が苦手な学習者であっても、「三平方の定理」や「相似」など、「幾何」に属する学習項目が得意である学習者も存在する。したがって、ある単元の学習コンテンツを提供しようとするとき、このような単元間の関連性に基づいて、学習者Lがその単元を得意とするか否かを推測し、ユーザの学力レベルを設定してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、学習者の学力レベルに応じて、提供される例題解説コンテンツの問題数及び解説データ数、類題演習コンテンツの問題数、宿題コンテンツの問題数が決定される。したがって、ユーザの学力レベルに応じて、問題演習と解説とが適切なバランスで構成され、学習者が各自のペースで学習を行うことができる、学習コンテンツを提供することができる。
上記の実施の形態では、学習コンテンツ提供装置が学習コンテンツデータベース、ユーザデータベース、宿題データベースを備える場合について説明したが、他の装置がこれらのデータベースのうちの少なくとも1つを備え、学習コンテンツ提供装置は、この装置からデータを取得してもよい。
また、上記の実施の形態では、学習者端末がキーボード及びポインティングデバイスを備えたコンピュータである場合について説明したが、学習者端末は、タブレット型コンピュータやスマートフォンであってもよい。学習者端末がタブレット型コンピュータである場合や、ペン型の入力デバイスを備える場合、類題演習及び宿題の解答チェックにおけるユーザ入力は、学習者の手書き入力データであってよい。このような場合、ユーザ入力として解答データを受け付けてよい。
また、上記の実施の形態では、教室に類似した施設において、講師の監督の下、複数の学習者が所定の時間帯に学習を行う場合について説明したが、講師は存在しなくてもよく、学習者が自宅等、任意の場所で、任意の時間に学習を行ってよい。さらに、上記の実施の形態では、ユーザの学力レベルを「松」「竹」「梅」の3つに分類したが、これ以外の名称により、及び/又はこれ以外のカテゴリ数に分類してよい。
上記の実施の形態では、学習コンテンツが、導入解説コンテンツ、例題解説コンテンツ、類題演習コンテンツ、宿題コンテンツから構成される場合について説明したが、これら以外のコンテンツを含んでいてよいし、これらのコンテンツのいずれかを含まないものであってもよい。また、上記の実施の形態では、例題解説コンテンツ、類題解説コンテンツ、宿題コンテンツの難易度を、ユーザの学力レベルのカテゴリ数にあわせて設定したが、これと異なる数の難易度に分類してもよい。さらに、上記の実施の形態では、ユーザの学力レベルに応じて、例題解説コンテンツの解説データの量を増減させたが、導入解説コンテンツ、類題解説コンテンツ、宿題コンテンツの解説データの量を増減させてもよい。
上記の実施の形態では、例題解説コンテンツの解答の要素数が1つで、解説の要素数が3つである場合について説明したが、解答の要素数が複数あってもよく、解説の要素数が3つでなくてもよい。また、上記の実施の形態では、学力レベルが「梅」の学習者に3つの解説データを、「竹」の学習者に2つの解説データを、「松」の学習者に1つの解説データを提供する場合について説明したが、これと異なる数の解説データを提供してもよく、例えば、「松」の学習者には解答データのみ提供してもよい。
上記の実施の形態では、学力レベルの設定を、前回までの授業の正答率や関連性のある単元の正答率に基づき行う場合について説明したが、ユーザの試験の目標点数等により、ユーザが自ら設定してもよいし、講師がユーザの学習態度を観察し、講師端末から設定してもよい。
本発明は、学習者の学力レベルに応じて、適切な学習コンテンツを提供することができるという効果を有し、通信ネットワークを介して接続される学習者端末に学習コンテンツを提供する学習コンテンツ提供装置等として有用である。
1 学習支援システム
10 学習コンテンツ提供装置
11 学習コンテンツデータベース
12 ユーザデータベース
13 宿題データベース
14 ユーザ情報取得部
15 学習コンテンツ選択部
16 宿題データ取得部
17 宿題情報生成部
18 送受信部
20 学習者端末
30 講師端末

Claims (12)

  1. 通信ネットワークを介して接続される学習者端末に学習コンテンツを提供する学習コンテンツ提供装置であって、
    前記学習者端末のユーザの情報が記憶されるユーザデータベースから、各ユーザの学力レベルを示す学力レベルデータを取得する学力レベルデータ取得部と、
    問題コンテンツ及び前記問題コンテンツに対応付けられた解答・解説コンテンツが、単元ごとにまとめられて記憶される学習コンテンツデータベースから、前記問題コンテンツと前記問題コンテンツに対応する解答・解説コンテンツとを選択する学習コンテンツ選択部と、
    前記学習コンテンツ選択部にて選択された学習コンテンツを、前記学習者端末に送信する送信部と、
    を備え、
    前記学習コンテンツ選択部は、前記単元ごとに、前記学力レベルに応じて、選択する前記問題コンテンツの量及び前記解答・解説コンテンツの量を増減させる
    ことを特徴とする学習コンテンツ提供装置。
  2. 前記解答・解説コンテンツは、1の前記問題コンテンツに対して、少なくとも1つの解答データと、少なくとも1つの解説データとを含み、
    前記学習コンテンツ選択部は、前記学力レベルが高いほど、より多くの前記問題コンテンツを選択し、各前記問題コンテンツについて、より少ない前記解説データを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の学習コンテンツ提供装置。
  3. 前記問題コンテンツは、難易度を示すデータと対応付けられて前記学習コンテンツデータベースに記憶され、
    前記学習コンテンツ選択部は、前記学力レベルが高いほど、前記難易度の最も低い前記問題コンテンツからより難易度が高い前記問題コンテンツまで選択することで、前記問題コンテンツの量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の学習コンテンツ提供装置。
  4. 前記学習者端末に送信された前記問題コンテンツに対する、ユーザ入力情報を受け付けるユーザ入力受付部をさらに備え、
    前記ユーザ入力受付部は、前記ユーザ入力情報として、前記問題コンテンツに対して、当該ユーザが正しく解答したか否かを示す正誤情報を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の学習コンテンツ提供装置。
  5. 各ユーザの前記学力レベルデータは、前記正誤情報に基づき算出された正答率に基づき決定されることを特徴とする請求項4に記載の学習コンテンツ提供装置。
  6. 各ユーザの前記学力レベルデータは、各ユーザの試験における目標点数に基づき決定されることを特徴とする請求項1に記載の学習コンテンツ提供装置。
  7. 各ユーザの前記学力レベルデータは、各ユーザの学習態度に基づき決定されることを特徴とする請求項1に記載の学習コンテンツ提供装置。
  8. 前記学習コンテンツデータベースにおいては、前記単元間の関連性を示す情報がさらに記憶され、
    前記正答率は、前記単元ごとに算出され、
    前記学力レベルデータは、前記学習コンテンツ選択部が前記問題コンテンツ及び前記解答・解説コンテンツの選択を行う単元に関連性のある単元における前記正答率に基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項5に記載の学習コンテンツ提供装置。
  9. 宿題として指定される前記問題コンテンツを特定するデータが記憶される宿題データベースから、データを取得する宿題データ取得部と、
    前記宿題データ取得部にて取得されたデータに基づき、宿題として指定される問題を示す宿題情報を前記単元ごとに生成する宿題情報生成部と
    をさらに備え、
    前記送信部は、生成された宿題情報をさらに送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の学習コンテンツ提供装置。
  10. 前記問題コンテンツを特定するデータは、各問題コンテンツの難易度を示すデータと対応付けて前記宿題データベースに記憶され、
    前記宿題データ取得部は、取得された前記学力レベル情報が示す学力レベルが高いほど、前記難易度が最も低い問題コンテンツを特定するデータからより難易度が高い前記問題コンテンツを特定するデータまで取得することを特徴とする請求項9に記載の学習コンテンツ提供装置。
  11. 通信ネットワークを介して互いに通信可能な学習者端末及び前記学習者端末に対して学習コンテンツを提供する学習コンテンツ提供装置を備えた学習支援システムであって、
    前記学習コンテンツ提供装置は、
    前記学習者端末のユーザの情報が記憶されるユーザデータベースから、各ユーザの学力レベルを示す学力レベルデータを取得する学力レベルデータ取得部と、
    問題コンテンツ及び前記問題コンテンツに対応付けられた解答・解説コンテンツが、単元ごとにまとめられて記憶される学習コンテンツデータベースから、前記問題コンテンツと前記問題コンテンツに対応する解答・解説コンテンツとを選択する学習コンテンツ選択部と、
    前記学習コンテンツ選択部にて選択された学習コンテンツを、前記学習者端末に送信する送信部と、
    を備え、
    前記学習コンテンツ選択部は、前記単元ごとに、前記学力レベルに応じて、選択する前記問題コンテンツの量及び前記解答・解説コンテンツの量を増減させる
    ことを特徴とする学習支援システム。
  12. ネットワークを介して接続される学習者端末のユーザの情報が記憶されるユーザデータベースから、各ユーザの学力レベルを示す学力レベルデータを取得するステップと、
    問題コンテンツ及び前記問題コンテンツに対応付けられた解答・解説コンテンツが、単元ごとにまとめられて記憶される学習コンテンツデータベースから、前記問題コンテンツと前記問題コンテンツに対応する解答・解説コンテンツとを選択するステップと、
    前記学習コンテンツ選択部にて選択された学習コンテンツを、前記学習者端末に送信するステップと、
    をコンピュータに実行させ、
    前記問題コンテンツと前記問題コンテンツに対応する解答・解説コンテンツとを選択するステップにおいて、前記学力レベルに応じて、選択する前記問題コンテンツの量及び前記解答・解説コンテンツの量を増減させる
    ことを特徴とするプログラム。
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