JP2015075492A - 液晶複合材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】重合性モノマーの重合後は、従来よりもチルト角が向上し、素子の電圧印加時の透過率が向上する液晶複合材料を提供する。
【解決手段】本発明の液晶・モノマー複合材料物は、液晶組成物と重合性モノマーを含有する液晶・モノマー複合材料であって、液晶組成物が液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示し、該液晶組成物に前記重合性モノマーを添加すると液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は液晶表示材料として有用な液晶複合材料に関する。
現在、市場ではネマチック液晶と呼ばれる液晶材料は、テレビ、モニター、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などのフラットパネルディスプレイにおいて一般的に利用されている。
しかし、ネマチック液晶は、応答速度が約十数ミリ秒と遅いため、改善が望まれている。これに対しスメクチック液晶を用いた強誘電性液晶(FLC)は、数百マイクロ秒の高速応答が可能である。
FLCの内、FLCとモノマーの混合物からなるPolymer Stabilized V shaped−FLC(PSV−FLC)素子は、強誘電性液晶内に微細なポリマーネットワークを形成したものであり、FLCの特長である高速応答性のほかに中間表示が可能であり、また耐衝撃性も従来のFLCに比較して向上している(例えば、特許文献1〜2参照。)。
特許文献1に記載の液晶表示装置は、一対の基板間に強誘電性液晶層を介在し、双方の基板の内面にそれぞれ強誘電性液晶層に対し電圧印加する電極部を配設してなる液晶表示装置であって、前記強誘電性液晶層は、所定の液晶性アクリレートモノマーを含有した強誘電性液晶組成物に対し、カイラルスメクチックC相を示す状態で周波数2kHz〜4kHzの交流電界を印加するとともに、紫外線もしくは電子線を照射することで、前記液晶性アクリレートモノマーにて高分子化せしめた構成であることを特徴とする装置である。
特許文献2に記載の液晶表示素子は、液晶性(メタ)アクリレートと、非液晶性(メタ)アクリレートと、強誘電性液晶を含有した高分子安定化液晶組成物に両極性のパルス波を印加しながら紫外線露光で前記アクリレートを硬化させて得られる素子である。
特開2002−31821号公報 特開2008−248210号公報
しかしながら、これらの素子は、FLC、FLCと重合性モノマーの複合材料および複合材料中の重合性モノマーを重合後の相系列が、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相を示すため、重合性モノマーの重合後の素子における、電圧印加時の透過率が、ネマチック液晶を用いた素子に比較して低く、市場の要望に対し不足していた。
本発明が解決しようとする課題は、重合性モノマーの重合後は、従来よりもチルト角が向上し、素子の電圧印加時の透過率が向上する液晶複合材料を提供することである。
本発明者は、PSV−FLCにおいて、FLCの相変化とモノマー添加後の相変化に着目し、透過率を向上する方法を見出し、本発明を完成するに至った。
[1]液晶組成物と重合性モノマーを含有する液晶・モノマー複合材料であって、液晶組成物が液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示し、該液晶組成物に前記重合性モノマーを添加すると液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すことを特徴とする液晶・モノマー複合材料。
[2]前記[1]に記載の液晶・モノマー複合材料中の重合性モノマーを重合させることによって得られることを特徴とする液晶・ポリマー複合材料。
[3]液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示す前記[2]に記載の液晶・ポリマー複合材料。
[4]前記[2]又は[3]に記載の液晶・ポリマー複合材料を含有することを特徴とする光学素子。
[5]液晶・モノマー複合材料がカイラルスメクチックC相を示す温度範囲で重合性モノマーを重合して得られる液晶・ポリマー複合材料を含有する前記[4]に記載の光学素子。
[6]一対の基板間に液晶層を介在し、少なくとも一方の基板の内面に該液晶層に対し電圧印加する電極部を有する光学素子であって、前記液晶層は、重合性モノマーを含有した液晶組成物に対し、液晶・モノマー複合材料がカイラルスメクチックC相を示す温度範囲で交流電界を印加するとともに、紫外線もしくは電子線を照射することで、前記重合性モノマーを高分子化せしめた構成である前記[5]に記載の光学素子。
[7]一対の基板間に液晶層を介在し、少なくとも一方の基板の内面に該液晶層に対し電圧印加する電極部を有する光学素子であって、前記液晶層は、重合性モノマーを含有した液晶組成物に対し、カイラルスメクチックC相を示す状態で交流電界を印加するとともに、紫外線もしくは電子線を照射した後、加熱することで、前記重合性モノマーを高分子化せしめた構成である前記[6]に記載の光学素子。
[8]液晶組成物と重合性モノマーを含有する液晶・モノマー複合材料へ紫外線もしくは電子線を照射することで、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すことを特徴とする液晶・ポリマー複合材料の製造方法。
[9]液晶組成物と重合性モノマーを含有する液晶・モノマー複合材料へ紫外線もしくは電子線を照射した後、加熱することで、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すことを特徴とする液晶・ポリマー複合材料の製造方法。
本発明によれば、FLCが液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示し、FLCと重合性モノマーの複合材料が液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示し、前記複合材料中の重合性モノマーを重合させた後は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すことにより、重合性モノマーの重合後は、従来よりもチルト角が向上し、素子の電圧印加時の透過率が向上する。
[液晶・モノマー複合材料]
本発明の液晶・モノマー複合材料は、液晶組成物と重合性モノマーを含有する液晶・モノマー複合材料であって、液晶組成物が液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示し、該液晶組成物に前記重合性モノマーを添加すると液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示す材料である。
以下、本発明の液晶・モノマー複合材料の好ましい形態について詳細に説明する。
<液晶組成物>
本発明に用いられる液晶組成物は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示し、該液晶組成物に重合性モノマーを添加すると液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すものであれば特に限定されない。
本発明に用いられる液晶組成物は、下記一般式(i)で表される化合物を2種以上複数種含有することが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、及びRii1はそれぞれ独立して水素原子、炭素原子数1〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメチル基、又はイソシアネート基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−S−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、シクロへキシレン基、又は−Si(CH−によって置換されていてもよく、該アルキル基中の1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立してフッ素原子によって置換されていてもよく、Ri1、及びRii1の有する−CH−のうち、Ai1又はAi3から原子数4以上離れた場所に位置する−CH−は、1,4−シクロへキシレン基、1,4−フェニレン基、1,4−ビシクロ(2,2,2)オクチレン基、ジアルキルシリレン基に置換されても良い。さらに前記アルキル基の1つ又はそれ以上の水素原子がフッ素原子あるいはCN基で置き換えられていてもよい。Ai1、Ai2及びAi3はそれぞれ独立的に、2,3−ジフルオロベンゼン−1,4−ジイル基、1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1,4−シクロヘキセニル基、テトラヒドロピラン−2,5−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基、テトラヒドロチオピラン−2,5−ジイル基、1,4−ビシクロ(2,2,2)オクチレン基、デカヒドロナフタレン-2,6−ジイル基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピラジン−2,5−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、2,6−ナフチレン基、フェナントレン−2,7−ジイル基、9,10−ジヒドロフェナントレン-2,7−ジイル基、1,2,3,4,4a,9,10a−オクタヒドロフェナントレン−2,7−ジイル基、フルオレン−2,7−ジイル基、又はピリミジン−2,5−ジイル基を表し、
該1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、2,6−ナフチレン基、フェナントレン−2,7−ジイル基、9,10−ジヒドロフェナントレン−2,7−ジイル基、1,2,3,4,4a,9,10a−オクタヒドロフェナントレン−2,7−ジイル基及びフルオレン−2,7−ジイル基は置換基として1個以上のF、CF、OCF、CH、CN、またはこれらの複数の基を有していても良く、
及びZはそれぞれ独立して、−O−、−CO−、−COO−、−CFO−、−OCF−、−OCO−、−CHCH−、−O−CH−、−CHO−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFCF−、又は単結合を表す。a及びbはそれぞれ独立的に0〜2を表す。a、bが2の場合、複数存在するA、Aは同一でも異なっていてもよい。)
前記一般式(i)で表される化合物を2種以上複数種組み合わせることにより、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示す液晶組成物が得られる。
前記一般式(i)で表される化合物としては、下記一般式(X)で表される化合物、下記一般式(i−1)で表される化合物、下記一般式(i−2)で表される化合物、下記一般式(i−3)で表される化合物、下記一般式(i−4)で表される化合物、及び下記一般式(i−5)で表される化合物で表される化合物からなる群から選ばれる2種以上が好ましい。
Figure 2015075492
(式(X)中、R101及びR102は各々独立に炭素原子数1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−は−O−、−S−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CH=CH−、−C≡C−、シクロへキシレン基、または−Si(CH−によって置換されていてもよく、R101及びR102の有する−CH−のうち、A1a又はA3aから原子数4以上離れた場所に位置する−CH−は、1,4−シクロへキシレン基、1,4−フェニレン基、1,4−ビシクロ(2,2,2)オクチレン基、ジアルキルシリレン基に置換されても良い。さらに前記アルキル基の1つ又はそれ以上の水素原子がフッ素原子又はCN基で置き換えられていてもよい。
1aは1,4−フェニレン基を表し、A2a及びA3aは各々独立に1つまたは2つの水素原子がF、CF、OCF、あるいはCN、若しくはこれらの複数の基で置き換えられてもよい、1,4−フェニレン基、又は、1,4−シクロヘキシレン基を表し、m、及びnは0又は1の整数を示し、m+n=0〜2である。)
Figure 2015075492
(式中、Ri1及びRii1はそれぞれ独立して水素原子、又は炭素原子数1〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、又はシクロへキシレン基によって置換されていてもよく、該アルキル基中の1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立してフッ素原子によって置換されていてもよく、Ri1、及びRii1の有する−CH−のうち、1,4−シクロへキシレン基、又は、1,4−フェニレン基から原子数4以上離れた場所に位置する−CH−は、1,4−シクロへキシレン基、1,4−フェニレン基、1,4−ビシクロ(2,2,2)オクチレン基、ジアルキルシリレン基に置換されても良い。Z及びZは前記一般式(i)におけるものと同様である。)
前記一般式(X)で表される化合物、前記一般式(i−1)で表される化合物、前記一般式(i−2)で表される化合物、前記一般式(i−3)で表される化合物、前記一般式(i−4)で表される化合物、及び前記一般式(i−5)で表される化合物からなる群から選ばれる2種以上複数種組み合わせることにより、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示す液晶組成物が得られる。ここで、「2種以上複数種組み合わせる」とは、前記一般式(X)で表される化合物から2種以上用いてもよく、前記一般式(i−1)〜(i−5)から選ばれる一般式で表される化合物から2種以上用いてもよく、前記一般式(X)、及び前記一般式(i−1)〜(i−5)で表される化合物から混合して2種以上用いてもよいことを意味する。
一般式(X)で表される化合物の具体例としては、一般式(X−a)から(X−c)で表される。
Figure 2015075492
(一般式(X−a)から(X−c)中、R101及びR102は、前記一般式(X)におけるものと同様なものを表し、
81からX96は、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、又はメチル基を表す。)
一般式(X−a)から一般式(X−c)で表される化合物の具体例を以下の(X−1)から(X−17)に挙げることができる。
Figure 2015075492
Figure 2015075492
これらの中でも前記一般式(X−1)、前記一般式(X−2)、前記一般式(X−4)、前記一般式(X−6)、前記一般式(X−9)で表される化合物を用いることが好ましい。
前記一般式(X−1)で表される化合物としては、下記式(X−1−1)〜(X−1−7)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、R及びRはそれぞれ独立して炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
Figure 2015075492
(式中、R及びRはそれぞれ独立して炭素原子数6〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
Figure 2015075492
(式中、R、及びRはそれぞれ独立して炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、Rは炭素原子数2〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R及びRはそれぞれ独立して炭素原子数1〜4直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
Figure 2015075492
(式中、R10及びR11はそれぞれ独立して炭素原子数6〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R12は炭素原子数2〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
前記一般式(X−2)で表される化合物としては、下記式(X−2−1)〜(X−2−2)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、R及びRはそれぞれ独立して炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
前記一般式(X−4)で表される化合物としては、下記式(X−4−1)〜(X−4−2)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、R及びRはそれぞれ独立して炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
前記一般式(X−6)で表される化合物において、R101は、炭素原子数1から18の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が好ましく、炭素原子数4から12の直鎖状のアルキル基がより好ましい。
前記一般式(X−6)で表される化合物において、R102は、炭素原子数1から18の直鎖状又は分岐鎖状のアルコキシ基が好ましく、炭素原子数4から12の分岐鎖状のアルコキシ基がより好ましい。
前記一般式(X−6)で表される化合物としては、下記式(X−6−1)〜(X−6−2)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、R13は炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
前記一般式(X−9)で表される化合物において、R101は、炭素原子数1から18の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基またはアルコキシ基が好ましく、炭素原子数4から12の直鎖状のアルキル基またはアルコキシ基がより好ましい。R102は、炭素原子数1から18の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基またはアルコキシ基が好ましく、炭素原子数4から12の分岐鎖状のアルキル基またはアルコキシ基がより好ましい。
前記一般式(X−9)で表される化合物としては、下記式(X−9−1)〜(X−9−4)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、R13は炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
また、前記一般式(i)で表される化合物は、下記一般式(i−1)で表される化合物も挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、Ri1及びRii1はそれぞれ独立して水素原子、又は炭素原子数1〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、又はシクロへキシレン基によって置換されていてもよく、該アルキル基中の1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立してフッ素原子によって置換されていてもよく、Ri1、及びRii1の有する−CH−のうち、1,4−シクロへキシレン基、又は、1,4−フェニレン基から原子数4以上離れた場所に位置する−CH−は、1,4−シクロへキシレン基、1,4−フェニレン基、1,4−ビシクロ(2,2,2)オクチレン基、ジアルキルシリレン基に置換されても良い。Z及びZはそれぞれ独立して、−O−、−CO−、−COO−、−CFO−、−OCF−、−OCO−、−CHCH−、−O−CH−、−CHO−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFCF−、又は単結合を表す。)
前記一般式(i−1)で表される化合物は、具体的には式(i−1.1)から式(i−1.6)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R21は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R22はそれぞれ独立して炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
前記一般式(i−1)で表される化合物は、下記一般式(i−1−7)で表される化合物であることも好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、Z、及びZは前記一般式(i)におけるものと同様である。Rii2aは炭素原子数3〜8の直鎖状のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−、又は−OCO−によって置換されていてもよく、Rii2bは水素原子、又は炭素原子数2〜12の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−、又は−OCO−によって置換されていてもよい。)
前記一般式(i−1−7)で表される化合物は、下記一般式(i−1−7−1)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、Rii2b、は前記一般式(i−1−7)におけるものと同様であり、ni1は3〜7の整数を表す。)
前記一般式(i−1−7−1)で表される化合物は、具体的には式(i−1−7−1.1)から式(i−1−7−1.4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R23は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、ni1は前記一般式(i−1−7−1)におけるものと同様なものを表し、R24は単結合又は炭素原子数1〜3の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
また、前記一般式(i−1−7)で表される化合物は、下記一般式(i−1−7−2)で表される化合物であることも好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、及びRii2bは前記一般式(i−1−7)におけるものと同様である。ni2は3〜8の整数を表す。)
前記一般式(i−1−7−2)で表される化合物は、具体的には式(i−1−7−2.1)から式(i−1−7−2.4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R23及びR24は前記一般式(i−1−7−1.1)〜(i−1−7−1.4)におけるものと同様なものを表し、ni2は(i−1−7−2)におけるものと同様なものを表わす。
また、前記一般式(i)で表される化合物としては、下記一般式(i−2)で表される化合物も挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、Rii1、Z、及びZは前記一般式(i−1)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−2)で表される化合物は、具体的には式(i−2.1)から式(i−2.8)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R25は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R26は炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
前記一般式(i−2)で表される化合物は、下記一般式(i−2−9)で表される化合物であることも好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、Z、及びZは前記一般式(i)におけるものと同様である。Rii2aは炭素原子数3〜8の直鎖状のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−、又は−OCO−によって置換されていてもよく、Rii2bは水素原子、又は炭素原子数2〜12の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−、又は−OCO−によって置換されていてもよい。)
前記一般式(i−2−9)で表される化合物は、下記一般式(i−2−9−1)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、及び、Rii2bは前記一般式(i−2−9)におけるものと同様であり、ni1は3〜7の整数を表す。)
前記一般式(i−2−9−1)で表される化合物は、具体的には式(i−2−9−1.1)から式(i−2−9−1.4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R27は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R28は単結合、炭素原子数1〜3の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、ni1は前記一般式(i−2−9−1)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−2−9)で表される化合物は、下記一般式(i−2−9−2)で表される化合物も好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、及びRii2bは前記一般式(i−2−9)におけるものと同様であり、ni2は3〜8の整数を表す。)
前記一般式(i−2−9−2)で表される化合物は、具体的には式(i−2−9−2.1)から式(i−2−9−2.5)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R27及び、R28は前記一般式(i−2−9−1.1)〜一般式(i−2−9−1.4)におけるものと同様であり、ni2は前記一般式(i−2−9−2)におけるものと同様である。)
また、前記一般式(i)で表される化合物としては、一般式(i−3)で表される化合物も挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、Rii1、Z、及びZは前記一般式(i−1)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−3)で表される化合物において、Zi1及びZi2は単結合が好ましい。
前記一般式(i−3)で表される化合物は、下記一般式(i−3−1)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、及びRii1は前記一般式(i−3)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−3−1)で表される化合物は、下記一般式(i−3−1.1)〜(i−3−1.4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R31は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R32は炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
前記一般式(i−3)で表される化合物は、下記一般式(i−3−5)で表される化合物であることも好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、Z、Zは前記一般式(i)におけるものと同様である。Rii2aは炭素原子数3〜8の直鎖状のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−、又は−OCO−によって置換されていてもよく、Rii2bは水素原子、又は炭素原子数2〜12の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表し、該アルキル基中の1個又は非隣接の2個以上の−CH−はそれぞれ独立して−CH=CH−、−C≡C−、−O−、−CO−、−COO−、又は−OCO−によって置換されていてもよい。)
前記一般式(i−3−5)で表される化合物は、下記一般式(i−3−5−1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Rii2b、及びRi1は前記一般式(i−3−5)におけるものと同様である。ni1は3〜7の整数である。)
前記一般式(i−3−5−1)で表される化合物は、具体的には式(i−3−5−1.1)から式(i−3−5−1.4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R34は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R35は単結合、炭素原子数1〜3の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。ni1は前記一般式(i−3−5−1)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−3−5)で表される化合物は、下記一般式(i−3−5−2)で表される化合物も好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Rii2b、及びRi1は前記一般式(i−3−5)におけるものと同様である。ni2は4〜8の整数である。)
前記一般式(i−3−5−2)で表される化合物は、具体的には式(i−3−5−2.1)から式(i−3−5−2.4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R34及びR35は前記一般式(i−3−5−1.1)〜一般式(i−3−5−1.4)におけるものと同様でありni2は前記一般式(i−3−5−2)におけるものと同様である。)
また、前記一般式(i)で表される化合物としては、一般式(i−4)で表される化合物も挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、Rii1、Z、及びZは前記一般式(i−3)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−4)で表される化合物において、Z及びZは単結合又は−CHO−が好ましい。
前記一般式(i−4)で表される化合物は、下記一般式(i−4−1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1及びRii1は前記一般式(i−4)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−4−1)で表される化合物は、下記一般式(i−4−1.1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1は前記一般式(i−4)におけるものと同様である。Rii1aは、炭素原子数1〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を表す。)
具体的には式(i−4−1.1.1)から式(i−4−1.1.3)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R36は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R37は炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
また、前記一般式(i−4)で表される化合物は、下記一般式(i−4−2)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Ri1及びRii1は前記一般式(i−4)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−4−2)で表される化合物は、具体的には式(i−4−2.1)から式(i−4−2.4)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R41は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R42は炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
また、前記一般式(i−4)で表される化合物としては、下記一般式(i−4−7)で表される化合物も挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、Rii2a、Rii2b、Ri1、Z、及びZは前記一般式(i−3−5)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−4−7)で表される化合物は、下記一般式(i−4−7−1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Rii1b、及びRi1は前記一般式(i−4−7)におけるものと同様である。ni1は3〜7の整数である。)
前記一般式(i−4−7−1)で表される化合物は、具体的には式(i−4−7−1.1)から式(i−4−7−1.4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R43は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R44は単結合、炭素原子数1〜3の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、ni1は前記一般式(i−4−7−1)におけるものと同様である。)
また、前記一般式(i)で表される化合物としては、一般式(i−5)で表される化合物も挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、Ri1、Rii1、Z、及びZは前記一般式(i−1)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−5)で表される化合物において、Z及びZは単結合が好ましい。
前記一般式(i−5)で表される化合物は、下記一般式(i−5−1)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
前記一般式(i−5−1)で表される化合物は、具体的には式(i−5−1.1)から式(i−5−1.4)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R45は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R46は炭素原子数4〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
また、前記一般式(i−5)で表される化合物としては、下記一般式(i−5−8)で表される化合物も挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、Rii2a、Rii2b、Ri1、Z、及びZは前記一般式(i−4−7)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−5−8)で表される化合物は、下記一般式(i−5−8−1)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
(式中、Rii1b、Ri1、及びni1は前記一般式(i−4−7−1)におけるものと同様である。)
前記一般式(i−5−8−1)で表される化合物は、具体的には式(i−5−8−1.1)から式(i−5−8−1.4)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 2015075492
(式中、R47は炭素原子数3〜10の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表し、R48は単結合、炭素原子数1〜13の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を表す。)
また、本発明に用いられる液晶組成物は、更に、光学活性物質を有する化合物を1種又は2種以上含有することが好ましい。
光学活性物質を有する化合物としては、不斉原子をもつ化合物、軸不斉をもつ化合物、面不斉をもつ化合物、アトロプ異性体のいずれでもよく、重合性基を有するものでも、重合性基を有しないものでもよい。
不斉原子をもつ化合物において、不斉原子は不斉炭素原子であると立体反転が起こりにくく好ましいが、ヘテロ原子が不斉原子となっていてもよい。不斉原子は鎖状構造の一部に導入されていても、環状構造の一部に導入されていてもよい。
かかる化合物として具体的には下記一般式(ii)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015075492
(式(ii)中、R及びRは各々独立に炭素原子数1〜30の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基、水素原子又はフッ素原子を表し、該アルキル基の1つ又は2つ以上の隣接していない−CH−基が−O−、−S−、−NH−、−N(CH)−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−O−SO−、−SO−O−、−CH=CH−、−C≡C−、シクロプロピレン基又は−Si(CH−で置き換えられてもよく、さらにアルキル基の1つ又はそれ以上の水素原子がフッ素原子、臭素原子で置き換えられていてもよく、重合性基をもっていてもよく、前記アルキル基が縮合又はスピロ環式系を含むものでもよく、前記アルキル基が1つ又は2つ以上のヘテロ原子を含むことができる1つ又は2つ以上の芳香族又は脂肪族の環を含むものでもよく、またこれらの環はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲンで任意に置換されていてもよく、
及びRのうちいずれか一方又は両方が不斉原子をもつ基であり、
Zは各々独立に−O−、−S−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−、−CO−N(R)−、−N(R)−CO−、−OCH−、−CHO−、−SCH−、−CHS−、−CFO−、−OCF−、−CFS−、−SCF−、−CHCH−、−CFCH−、−CHCF−、−CFCF−、−CH=CH−、−CF=CH−、−CH=CF−、−CF=CF−、−C≡C−、−CH=CH−CO−O−、−O−CO−CH=CH−又は単結合を表し、−CO−N(R)−又は−N(R)−CO−におけるRは水素原子又は炭素原子数1〜4の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基を表し、
及びAは各々独立にフェニレン基、シクロヘキシレン基、ジオキソランジイル基、シクロヘキセニレン基、ビシクロ[2.2.2]オクチレン基、ピペリジンジイル基、ナフタレンジイル基、デカヒドロナフタレンジイル基、テトラヒドロナフタレンジイル基、又はインダンジイル基から選択される環式基を表し、前記フェニレン基、ナフタレンジイル基、テトラヒドロナフタレンジイル基、又はインダンジイル基は環内の1つ又は2つ以上の−CH=基が窒素原子で置き換えられてもよく、前記シクロヘキシレン基、ジオキソランジイル基、シクロヘキセニレン基、ビシクロ[2.2.2]オクチレン基、ピペリジンジイル基、デカヒドロナフタレンジイル基、テトラヒドロナフタレンジイル基、又はインダンジイル基は環内の1つ又は2つの隣接していない−CH−基が、−O−及び/又は−S−で置き換えられてもよく、前記環式基の1つ又はそれ以上の水素原子が、フッ素原子、臭素原子、NO基、あるいは、1つ又は2つ以上の水素原子がフッ素原子で置き換えられてもよい、炭素原子数1〜7の有するアルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニル基又はアルコキシカルボニル基で置き換えられていてもよく、
mは1、2、3、4又は5である。)で表される光学活性化合物が好ましい。
上記一般式(ii)においてR及びRの両方がカイラルな基である、ジカイラル化合物がより好ましい。ジカイラル化合物の具体例として、下記一般式(ii−a1)から(ii−a11)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015075492
Figure 2015075492
Figure 2015075492
一般式(ii−a1)から(ii−a11)において、Rは、各々独立に炭素原子数1〜10の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基を表し、該アルキル基の1つ又は2つ以上の隣接していない−CH−基が−O−、−S−、−NH−、−N(CH)−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−、−S−CO−、−CO−S−、−O−SO−、−SO−O−、−CH=CH−、−C≡C−、シクロプロピレン基又は−Si(CH−で置き換えられてもよく、さらにアルキル基の1つ又はそれ以上の水素原子がフッ素原子、臭素原子で置き換えられていてもよく、重合性基をもっていてもよい。重合性基としては、ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基などが挙げられる。
また、X及びXは、各々独立にハロゲン原子、フェニル基(該フェニル基の1つ又は2つ以上の任意の水素原子はハロゲン原子、メチル基、メトキシ基、−CF、−OCFで置換されていてもよい。)、メチル基、メトキシ基、−CF、又は−OCFであることが好ましい。また、分子内に複数存在するX、Xは、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい。ただし、一般式(ii−a3)及び(ii−a8)において、*を付した位置が不斉原子となるためには、XはXと異なる基が選択される。
、Z、A、mは、前記一般式(ii)におけるものと同様である。
また、mが2〜5の場合、複数存在するZ、Aは同一であっても異なっていてもよい。
また、nは0〜20の整数である。
一般式(ii−a4)及び(ii−a9)におけるRは、水素原子又はメチル基を表す。
一般式(ii−a5)及び(ii−a10)におけるQは、メチレン基、イソプロピリデン基、シクロヘキシリデン基などの二価の炭化水素基が挙げられる。
一般式(ii−a11)におけるkは、0〜5の整数である。
より好ましい例示として、R=C,C13,C17などの炭素原子数4〜8の直鎖状もしくは分枝状のアルキル基が挙げられる。また、XとしてはCHが好ましい。
一般式(ii)及び(ii−a1)〜(ii−a11)における部分構造式、−A−(Z−A−は、より好ましくは、
Figure 2015075492
(式中、環A、B、Cは、各々独立にフェニレン基、シクロヘキシレン基又はナフタレンジイル基であり、これらの基においてベンゼン環の任意の1つ又は2つ以上の任意の水素原子はハロゲン原子、メチル基、メトキシ基、−CF、−OCFで置換されていてもよく、ベンゼン環の任意の1つ又は2つ以上の炭素原子は、窒素原子に置換されていてもよい。Zの定義は式(ii)におけるものと同じである。)であり、さらに好ましくは、
Figure 2015075492
(ただし、これらの式においてベンゼン環の任意の1つ又は2つ以上の任意の水素原子はハロゲン原子、メチル基、メトキシ基、−CF、−OCFで置換されていてもよく、ベンゼン環の任意の1つ又は2つ以上の炭素原子は、窒素原子に置換されていてもよい。Zの定義は式(ii)におけるのと同じである。)が挙げられる。信頼性の面では、ピリジン環、ピリミジン環等の複素環よりもベンゼン環やシクロヘキサン環の方が好ましい。誘電率異方性を大きくするという面では、ピリジン環、ピリミジン環等の複素環を有する化合物を使うことが良いが、その場合には化合物の持つ分極性が比較的大きく、ベンゼン環やシクロヘキサン環等の炭化水素環である場合には、化合物の持つ分極性が低い。このため、光学活性物質を有する化合物の分極性に応じて、適切な含有量を選択することが好ましい。
より好ましい例示として、下記一般式(ii−a6−1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2015075492
(式中、R、X、Z、及びnは前記一般式(ii−a6)におけるものと同様である。)
一般式(X)で表される化合物群を主成分としたホスト液晶組成物に、一般式(ii)で表されるカイラルカイラル化合物を添加することによりホスト液晶組成物は強誘電性を示すようになる。大きな自発分極を得るためにはカイラル化合物の濃度を高めればよく、自発分極、相転移温度、相系列等の必要な物性を得ることを目的に、カイラルカイラル化合物の添加量で調整することができる。結晶化を抑制するためには、添加量に上限があるが、カイラルカイラル化合物の光学活性基がホスト液晶の末端基構造が異なる化合物を用いることで結晶化温度が下がり好ましくなる。強誘電性相の安定性(上限温度)を高めるためには、結晶化を抑制する効果を保つ範囲で環の数が3環の化合物を用いると良い。平行配向セルに於いて、良好な配向を得るためにはカイラルネマチック相の螺旋ピッチを長くする、特に、ネマチック相とスメクチック相の転移の際のカイラルネマチック相の螺旋ピッチを長くすることが重要で、螺旋が解けた状態でスメクチックA相へ相転移させると良好な一軸配向が得られる。
一般式(ii)で表されるカイラル化合物群(以下、(ii)群という。)の添加量が増え、ネマチック相とスメクチック相の転移の際のカイラルネマチック相の螺旋ピッチが配向を乱す程度まで短くなった場合には、(ii)群の化合物により誘起されるカイラルネマチック相の螺旋の掌性(センス)と逆のセンスを誘起する効果のあるカイラル化合物を(ii)群に加えて用いてカイラルネマチック相の螺旋ピッチを長くすることが好ましい。このときのカイラル化合物の使用に特に制限はなく、公知慣用のカイラル化合物を用いることができるが、使用した(ii)群と自発分極の極性が同一の化合物、あるいは自発分極の値が使用した(ii)群と比べて十分に小さい化合物が、自発分極のキャンセルによる減少を抑えることができるので好ましい。
また、強誘電性相において、表面安定化効果を用いて配向を行う場合には、強誘電性相における螺旋ピッチが長いことが好ましく、この場合には、(ii)群の化合物により誘起される強誘電性相の螺旋の掌性(センス)と逆のセンスを誘起する効果のあるカイラル化合物を(ii)群に加えて用いて強誘電性相の螺旋ピッチを長くすることが好ましい。このときのカイラル化合物の使用に特に制限はなく、公知慣用のカイラル化合物を用いることができるが、使用した(ii)群と自発分極の極性が同一の化合物、あるいは自発分極の値が使用した(ii)群と比べて十分に小さい化合物が、自発分極のキャンセルによる減少を抑えることができるので好ましい。表面安定化効果を用いず、単に、高分子安定化効果を用いる場合には、特に、このように逆のセンスを誘起する効果のあるカイラル化合物を(ii)群に加える必要はない。
比較的厚セル厚(3μm以上)で使用する場合で、高分子安定化プロセス、あるいは、高分子安定化された後の状態で、液晶分子の運動性を高め、高分子安定化プロセスを容易に行わせたり、あるいは、高分子安定化後のグレースケールの発現を容易にするために、短い螺旋ピッチが必要な場合には、強誘電性相の螺旋ピッチが短い化合物を添加することが好ましい。添加の際に用いるカイラル化合物の使用に特に制限はなく、公知慣用のカイラル化合物を用いることができるが、使用した(ii)群と自発分極の極性が同一の化合物、あるいは自発分極の値が使用した(ii)群と比べて十分に小さい化合物が、自発分極のキャンセルによる減少を抑えることができるので好ましい。添加物としてはカイラルネマチック液晶で誘起する螺旋ピッチが十分長いか、あるいは、(ii)群で誘起される螺旋ピッチをキャンセルできるカイラル化合物を選ぶことがさらに好ましい。
従って、本発明の液晶組成物において、前記一般式(ii)で表される化合物の含有量は、上述の(ii)群に関する記載を考慮して決めることが重要であるが、本発明の液晶組成物の総質量に対して、1〜35質量%が好ましく、5〜30質量%がより好ましく、5〜20質量%が特に好ましい。
<重合性モノマー>
本発明の液晶・モノマー複合材料を用いた高分子安定化強誘電性液晶表示素子は駆動電圧が低く、透過率が高く、且つ一軸配向性の向上による高いコントラストの表示がTFT駆動により安定して得ることができ、強誘電性液晶単体の表示素子では不可能な中間調の表示を可能にして、熱的及び力学的安定性に優れる特徴を有する。
前記強誘電性液晶組成物は、交流電圧を印加しながら、その中に含まれるラジカル重合性化合物が熱、又は紫外線等の活性エネルギー線により重合し、それに伴い液晶組成物と相分離、又は液晶組成物中に分散した状態で、透明性高分子物質と液晶組成物からなる高分子安定化液晶表示素子である。
この素子は、一対の電極層を有する基板間に配向制御膜と液晶層とを有する液晶素子において、液晶層が少なくとも液晶性高分子前駆体(重合性液晶)を含有する光硬化性組成物の光硬化物及び強誘電性液晶材料を含有しており、且つ一対の電極層間に於いて、重合性液晶のメソゲン基の配向方向と、強誘電性液晶材料の配向方向が配向制御膜の配向方向に揃い一軸配向になるように高分子安定化させた液晶表示素子である。そして、該液晶表示素子は、液晶層中に重合性液晶による光硬化物を分散させ、液晶性骨格を有する高分子鎖による強誘電性液晶材料の配向安定化効果により、電圧を印加していない状態では、液晶性モノマーの液晶骨格の長軸方向と強誘電性液晶材料の配向方向、あるいは強誘電性液晶分子の平均化された配向方向のなす方向が一様な方向の配向状態を実現させたものであり、電圧を印加すると強誘電性液晶の自発分極により強誘電性液晶材料の配向方向が液晶性高分子前駆体の液晶骨格の配向方向ではなくなり、電圧の変化によって 強誘電性液晶材料の配向方向、あるいは平均化された配向方向と液晶性モノマーの液晶骨格の配向方向のなす角度が連続的に変化する性質が付与されたものである。
例えば、二枚の偏光板の間に該素子を配置して、印加する電圧を変化させることにより透過光量を連続的に制御することができ、強誘電性液晶単体の素子で行われる面積階調等の特別な手段を用いることなく、印加電圧に比例した中間調の表示を可能にしたものである。
上述の一軸配向は、一軸配向が得られるようにラビング配向処理したポリイミド等の高分子配向膜を用いる方法、無機配向膜を用いる方法、光配向膜による方法、電界や磁場等の外場により方法、配向膜と前記外場を併用した方法等によりメソゲン基や高分子主鎖の長軸を揃えて配向させた状態に紫外線を露光して高分子安定化させることにより得られる。
高分子安定化液晶の場合は、高分子架橋構造が示す空隙の大きさを、光散乱が起きないように該平均空隙間隔が可視光の波長領域の範囲である約500nm付近から1500nm付近から避けるように液晶中に形成させることが重要になる。500nm以下にするには、スピノーダル分解による相分離過程を利用する方法、UV重合速度を速くして作製する方法(UV重合プロセスによる方法や高分子前駆体組成の調整による方法)、低分子液晶と相溶した状態で相分離が殆ど起こらせないで重合させる方法等が挙げられ、これらの手法を有効に用いて光散乱が起こらない微細な網目状高分子を形成させることが好ましい。又、液晶セル基板表面に凹凸のポリマー層を形成させたり、ポリマー突起を形成させたり、微細なファイバー状のポリマーを形成させて散乱を起こさないようにすることも好ましい。
モノマーが、低分子液晶に相溶している場合は低分子液晶中に分散した状態で網目状高分子を形成させることが可能で分子レベルの微細な構造を得られることができより好ましい。
しかしながら、本発明に用いられる重合性モノマーを液晶相中で重合させると重合ミクロ相分離が極小的に起こる場合は、配向のオーダーは高くはないが液晶分子ダイレクターに沿うように網目状の高分子が形成されることが電子顕微鏡等で観察される。これは、重合性モノマーが液晶に接すると液晶分子ダイレクター方向へ該モノマー分子長軸が揃う傾向があり、該重合性モノマーの高分子化により液晶の配向が固定化されるためである。しかし、該重合性モノマーの濃度が高くなると重合ミクロ相分離で起こるスピノダル分解やバイノーダル分解による相分離構造が液晶の配向を無視して形成されるため、目的の液晶の配向を固定化させることはできなくなる。上述の方法は低分子液晶の配向を乱すおそれがある場合があり、この場合は、所望の安定化させる配向が得られるように電界、配向膜の配向規制力、磁場外場などを活用して目的の高分子安定化液晶素子が得られるように前記外場を調整して作製することもできる。更には、複数の重合性液晶による共重合体でメソゲン基の自己組織化の性質や水素結合基等を基にした自己組織化を応用して規則性のある周期構造を形成させても良い。所望の特性を得るのに必要であれば微粒子状の高分子を低分子液晶中に分散させた構造であっても良い。
液晶が配向膜等で配向させた状態を配向欠陥無く固定化させるためには、少なくとも、ネマチック相から除冷してスメクチック相へ相転移させることが好ましく、用いる液晶セルの基板面が平坦であることがより好ましい。また、ネマチック相やスメクチック相等の液晶相中で該モノマーを網目状、又は分散した状態に重合させる必要がある。更に、該相分離構造形成を避けるためには、モノマーの含有量を少なくして、液晶が配向している状態で液晶分子間に網目状高分子が形成できるよう該高分子前駆体含有量や該前駆体の組成を調整することが好ましく、さらに、光重合の場合は、UV露光時間、UV露光強度、及び温度を調整して網目状の高分子を形成させて液晶配向欠陥が無いようにすることが好ましい。
また、組成物中のモノマーを重合させる際に、所望の液晶配向を得るためには、垂直配向、パラレル配向やアンチパラレル配向のラビング配向処理や光配向処理を施した配向膜、あるいは無機物の形状効果を利用した配向膜を有する液晶セルを用いたり、上下基板が垂直配向膜、又は垂直配向膜と平行配向との組み合わせた液晶セル等を用いたりすることができる。さらには、光、熱、電圧、磁場等の外場を印加して得られる捩れ配向、ベント配向やスプレイ配向、平行配向等や、配向膜単独だけでは得ることが難しい液晶配向状態を作り、該モノマーの高分子化により、それらの配向状態を固定化させて目的の高分子安定化液晶表示素子を得ることができる。
例えば、スメクチック相では外場によりダイレクターを一定方向へ揃えた配向状態を高分子安定化させたり、スイッチングさせて過度的な配向状態を高分子化により固定化させ所望の高分子安定化液晶表示素子を得ることもできる。
このような素子に使用できる重合性化合物として、光などのエネルギー線により重合が進行する光重合性モノマーなどが挙げられ、構造として、例えば、ビフェニル誘導体、ターフェニル誘導体などの六員環が複数連結した液晶骨格を有する重合性化合物などが挙げられる。
以下、本発明に用いられる重合性モノマーについて具体的に説明する。
≪重合性化合物(I)≫
本発明に用いられる重合性化合物(I)は、一般式(I−a)
Figure 2015075492
(式(I−a)中、
は水素原子又はメチル基を表し、
は単結合又は炭素原子数1から15のアルキレン基(該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良く、該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立にフッ素原子、メチル基又はエチル基で置換されていても良い。)を表し、
及びAはそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1から18のアルキル基(該アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとしてそれぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良く、該アルキル基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立にハロゲン原子又は炭素原子数1から17のアルキル基で置換されていても良い。)を表し、
及びAはそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1から10のアルキル基(該アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は酸素原子が相互に直接結合しないものとしてそれぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良く、該アルキル基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立にハロゲン原子又は炭素原子数1から9のアルキル基で置換されていても良い。)を表し、
kは1から40を表し、
、B及びBは、それぞれ独立して水素原子、炭素原子数1から10の直鎖もしくは分岐のアルキル基(該アルキル基中に存在する1個もしくは2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとしてそれぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い)、又は一般式(I−b)
Figure 2015075492
(式(I−b)中、Aは水素原子又はメチル基を表し、
は単結合又は炭素原子数1から15のアルキレン基(該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良く、該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立にフッ素原子、メチル基又はエチル基で置換されていても良い。)で表される基を表す。kが2以上の場合、複数存在するB、Bは、同一であっても異なっていてもよい。ただし、2k+1個あるB、B及びBのうち前記一般式(I−b)で表される基となるものの個数は0〜3個である。)で表される重合性化合物が好ましい。また、該重合性化合物の重合物のガラス転移温度が−100℃から25℃であることが好ましい。
なお、本願発明において、「アルキレン基」とは、特に断りのない場合、脂肪族直鎖炭化水素の両端の炭素原子から水素原子各1個を除いた二価の基「−(CH−」(ただしnは1以上の整数)を意味するものとし、その水素原子からハロゲン原子もしくはアルキル基への置換、又はメチレン基から酸素原子、−CO−、−COO−もしくは−OCO−への置換がある場合は、その旨を特に断るものとする。また、「アルキレン鎖長」とは、「アルキレン基」の一般式「−(CH−」におけるnをいうものとする。
非液晶性モノマー(I)は、一般式(I−a)で表されるものの中で複数、主鎖長やアルキル側鎖長の異なるものを含有させても良い。
一般式(I−a)で表される重合性化合物(I)の好ましい構造として、下記一般式(I−c)
Figure 2015075492
(式(I−c)中、A11及びA19はそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を表し、A12及びA18はそれぞれ独立して単結合又は炭素原子数1から15のアルキレン基(該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良く、該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立にフッ素原子、メチル基又はエチル基で置換されていても良い。)を表し、
13及びA16はそれぞれ独立して炭素原子数2から20の直鎖アルキル基(該直鎖アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い。)を表し、
14及びA17はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1から10のアルキル基(該アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとしてそれぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良く、該アルキル基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立にハロゲン原子又は炭素原子数1から9のアルキル基で置換されていても良い。)を表し、
15は炭素原子数9から16のアルキレン基(該アルキレン基中に存在する少なくとも1個以上5個以下のメチレン基において、該メチレン基中の水素原子の一つはそれぞれ独立に炭素原子数1から10の直鎖又は分岐のアルキル基で置換されている。該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い。)を表す。)で表される化合物、一般式(I−d)
Figure 2015075492
(式(I−d)中、A21及びA22はそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を表し、aは、6〜22の整数を表す。)で表される化合物、一般式(I−e)
Figure 2015075492
(式(I−e)中、A31及びA32はそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を表し、b及びcはそれぞれ独立して1〜10の整数を表し、dは1〜10の整数を表し、eは0〜6の整数を表す。)で表される化合物、及び一般式(I−f)
Figure 2015075492
(式(I−f)中、A41及びA42はそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を表し、m,n,p及びqはそれぞれ独立して1〜10の整数を表す。)で表される化合物からなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの中でも、式(I−c)で表される化合物を含むことが好ましい。
一般式(I−c)で表される重合性化合物の好ましい構造として、A11及びA19はいずれも水素原子であることが好ましい。これらの置換基A11,A19がメチル基である化合物においても本願発明の効果は発現するが、水素原子である化合物は重合速度がより速くなる点で有利である。
12及びA18はそれぞれ独立して単結合又は炭素原子数1〜3のアルキレン基であることが好ましい。二つの重合性官能基間距離は、A12及びA18とA15とで独立的にそれぞれアルキレン基の炭素原子数を変えて調整することができる。一般式(I−c)で表される化合物の特徴は、重合性官能基間の距離(架橋点間の距離)が長いことであるが、この距離があまりに長いと重合速度が極端に遅くなって相分離に悪い影響が出てくるため、重合性官能基間距離には上限がある。一方、A13及びA16の二つの側鎖間距離も主鎖の運動性に影響がある。すなわちA13及びA16の間の距離が短いと側鎖A13及びA16がお互いに干渉するようになり、運動性の低下をきたす。従って、一般式(I−c)で表される化合物において重合性官能基間距離はA12、A18、及びA15の和で決まるが、このうちA12とA18を長くするよりはA15を長くした方が好ましい。
一方、側鎖であるA13,A14,A16,A17においては、これらの側鎖の長さが次のような態様を有することが好ましい。
一般式(I−c)において、A13とA14は主鎖の同じ炭素原子に結合しているが、これらの長さが異なるとき、長いほうの側鎖をA13と呼ぶものとする(A13の長さとA14の長さが等しい場合は、いずれが一方をA13とする)。同様に、A16の長さとA17の長さが異なるとき、長いほうの側鎖をA16と呼ぶものとする(A16の長さとA17の長さが等しい場合は、いずれが一方をA16とする)。
このようなA13及びA16は、本願においてはそれぞれ独立して炭素原子数2から20の直鎖アルキル基(該直鎖アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い。)とされているが、
好ましくは、それぞれ独立して炭素原子数2から18の直鎖アルキル基(該直鎖アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い。)であり、
より好ましくは、それぞれ独立して炭素原子数3から15の直鎖アルキル基(該直鎖アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い。)である。
側鎖は主鎖に比べて運動性が高いので、これが存在することは低温での高分子鎖の運動性向上に寄与するが、前述したように二つの側鎖間で空間的な干渉が起こる状況では逆に運動性が低下する。このような側鎖間での空間的な干渉を防ぐためには側鎖間距離を長くすること、及び、側鎖長を必要な範囲内で短くすることが有効である。
さらにA14及びA17については、本願においてはそれぞれ独立に水素原子又は炭素原子数1から10のアルキル基(該アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとしてそれぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良く、該アルキル基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立にハロゲン原子又は炭素原子数1から9のアルキル基で置換されていても良い。)とされているが、
好ましくは、それぞれ独立に水素原子又は炭素原子数1から7のアルキル基(該アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとしてそれぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い。)であり、
より好ましくは、それぞれ独立に水素原子又は炭素原子数1から5のアルキル基(該アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとしてそれぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い。)であり、
さらに好ましくは、それぞれ独立に水素原子又は炭素原子数1から3のアルキル基(該アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとしてそれぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い。)である。
このA14及びA17についても、その長さが長すぎることは側鎖間の空間的な干渉を誘起するため好ましくない。この一方でA14及びA17が短い長さを持ったアルキル鎖である場合、高い運動性を持った側鎖になり得ること、及び隣接する主鎖同士の接近を阻害する働きを有することが考えられ、高分子主鎖間の干渉を防ぐ作用があり主鎖の運動性を高めているものと考えられ、アンカリングエネルギーが低温で増加して行くことを抑制することができ、高分子安定化液晶光学素子の低温域における特性を改善する上で有効である。
二つの側鎖間に位置するA15は、側鎖間距離を変える意味からも、架橋点間距離を広げてガラス転移温度を下げる意味からも、長い方が好ましい。しかしながらA15が長すぎる場合は一般式(I−c)で表される化合物の分子量が大きくなりすぎ液晶組成物との相溶性が低下してくること、及び重合速度が遅くなりすぎて相分離に悪影響が出ること等の理由から自ずとその長さには上限が設定される。
よって、本願発明においてA15は、炭素原子数9から16のアルキレン基(該アルキレン基中に存在する少なくとも1個以上5個以下のメチレン基において、該メチレン基中の水素原子の一つはそれぞれ独立に炭素原子数1から10の直鎖又は分岐のアルキル基で置換されている。該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良い。)であることが好ましい。
すなわち、本願発明においてA15のアルキレン鎖長は炭素原子数9から16であることが好ましい。A15は構造上の特徴として、アルキレン基中の水素原子が炭素原子数1から10のアルキル基で置換された構造を有する。アルキル基の置換数は1個以上5個以下であるが、1個から3個が好ましく、2個又は3個置換されていることがより好ましい。置換するアルキル基の炭素原子数は、1個から5個が好ましく、1個から3個がより好ましい。
一般式(I−a)で表される化合物は、Tetrahedron Letters,Vol.30,pp4985、Tetrahedron Letters,Vol.23,No6,pp681−684、及び、Journal of Polymer Science:PartA:Polymer Chemistry,Vol.34,pp217−225等の公知の方法で合成することができる。
例えば、一般式(I−c)において、A14及びA17が水素である化合物は、エポキシ基を複数有する化合物と、エポキシ基と反応し得る活性水素を有するアクリル酸やメタクリル酸等の重合性化合物とを反応させ、水酸基を有する重合性化合物を合成し、次に、飽和脂肪酸と反応させることにより得ることができる。
更に、複数のエポキシ基を有する化合物と飽和脂肪酸とを反応させ、水酸基を有する化合物を合成し、次に水酸基と反応し得る基を有するアクリル酸塩化物等の重合性化合物とを反応させることにより得ることができる。
またラジカル重合性化合物が、例えば、一般式(I−c)のA14及びA17がアルキル基であり、A12及びA18が炭素原子数1であるメチレン基である場合は、オキセタン基を複数有する化合物と、オキセタン基と反応し得る脂肪酸塩化物や脂肪酸とを反応させ、更に、アクリル酸などの活性水素を有する重合性化合物とを反応させる方法や、オキセタン基を一つ有する化合物と、オキセタン基と反応し得る多価の脂肪酸塩化物や脂肪酸とを反応させ、更に、アクリル酸などの活性水素を有する重合性化合物とを反応させる方法等により得ることができる。
また、一般式(I−c)のA12及びA18が炭素原子数3であるアルキレン基(プロピレン基;−CHCHCH−)の場合は、オキセタン基の代わりにフラン基を複数有する化合物を用いることにより得ることができる。更に、一般式(I−c)のA12及びA18が炭素原子数4であるアルキレン基(ブチレン基;−CHCHCHCH−)の場合は、オキセタン基の代わりにピラン基を複数有する化合物を用いることにより得ることができる。
<重合性液晶化合物(II)>
本発明に用いられる重合性液晶化合物(II)は、下記一般式(II−a)
Figure 2015075492
(式(II−a)中、R及びRはそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を表し、C及びCはそれぞれ独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロへキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基、シクロヘキセン−1,4−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、2,6−ナフチレン基又はインダン−2,5−ジイル基(これらの基のうち1,4−フェニレン基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、2,6−ナフチレン基及びインダン−2,5−ジイル基は、非置換であるか又は置換基としてフッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基若しくはトリフルオロメトキシ基を1個若しくは2個以上有することができる。)を表し、
及びZはそれぞれ独立して単結合又は炭素原子数1から15のアルキレン基(該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良く、該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立にフッ素原子、メチル基又はエチル基で置換されていても良い。)を表し、
は、単結合、−CHCH−、−CHO−、−OCH−、−CHCHO−、−OCHCH−、−CHCHCHO−、−OCHCHCH−、−CHCHOCO−、−COOCHCH−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−COO−又は−OCO−を表し、
は、0、1又は2を表す。ただし、nが2を表す場合、複数あるC及びZは同じであっても異なっていても良い。)、
一般式(II−b)
Figure 2015075492
(式(II−b)中、R及びRはそれぞれ独立して水素原子又はメチル基を表し、Cは1,4−フェニレン基、1,4−シクロへキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ピリダジン−3,6−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基、シクロヘキセン−1,4−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、2,6−ナフチレン基又はインダン−2,5−ジイル基(これらの基のうち1,4−フェニレン基、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、2,6−ナフチレン基及びインダン−2,5−ジイル基は、非置換であるか又は置換基としてフッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基若しくはトリフルオロメトキシ基を1個若しくは2個以上有することができる。)を表し、
はベンゼン−1,2,4−トリイル基、ベンゼン−1,3,4−トリイル基、ベンゼン−1,3,5−トリイル基、シクロヘキサン−1,2,4−トリイル基、シクロヘキサン−1,3,4−トリイル基又はシクロヘキサン−1,3,5−トリイル基を表し、
及びZはそれぞれ独立して単結合又は炭素原子数1から15のアルキレン基(該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、酸素原子が相互に直接結合しないものとして、それぞれ独立に酸素原子、−CO−、−COO−又は−OCO−で置換されていても良く、該アルキレン基中に存在する1個又は2個以上の水素原子はそれぞれ独立にフッ素原子、メチル基又はエチル基で置換されていても良い。)を表し、
は、単結合、−CHCH−、−CHO−、−OCH−、−CHCHO−、−OCHCH−、−CHCHCHO−、−OCHCHCH−、−CHCHOCO−、−COOCHCH−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CH−、−C≡C−、−CFO−、−OCF−、−COO−又は−OCO−を表し、
は、0、1又は2を表す。ただし、nが2を表す場合、複数あるC及びZは同じであっても異なっていても良い。)、
及び一般式(II−c)
Figure 2015075492
(式(II−c)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、6員環T、T及びTはそれぞれ独立的に、
Figure 2015075492
のいずれか(ただしmは1から4の整数を表す。)を表し、
は0又は1の整数を表し、
、Y及びYはそれぞれ独立して単結合、−CHCH−、−(CH)p1O−、−O(CH)p1−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH−、−CH=CHCHCH−又は−CHCHCH=CH−を表し(ただしp1は1〜20のいずれかの整数を表す。)、Yは単結合、−O−、−COO−、又は−OCO−を表し、
は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1から20のアルキル基、炭素原子数1から20のアルケニル基、炭素原子数1から20のアルコキシ基、又は炭素原子数1から20の炭化水素基を表す。)からなる群より選ばれる1種以上が挙げられる。
一般式(II−a)で表される化合物の具体例としては、一般式(II−d)、(II−e)及び(II−f)
Figure 2015075492
(式(II−d)、(II−e)及び(II−f)中、mは、0又は1を表し、Y11及びY12はそれぞれ独立して単結合、−O−、−COO−又は−OCO−を表し、
13及びY14はそれぞれ独立して−COO−又は−OCO−を表し、Y15及びY16はそれぞれ独立して−COO−又は−OCO−を表し、r及びsはそれぞれ独立して2〜14の整数を表す。式中に存在する1,4−フェニレン基は、非置換であるか又は置換基としてフッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基若しくはトリフルオロメトキシ基を1個若しくは2個以上有することができる。)のいずれかで表される化合物を用いると、機械的強度や耐熱性に優れた光学異方体が得られるので好ましい。
更に、一般式(II−a)で表される化合物の具体例を以下の(II−1)から(II−10)に挙げることができる。
Figure 2015075492
(式中、j及びkはそれぞれ独立的に2〜14の整数を表す。)
また、一般式(II−d)、(II−e)、及び(II−f)のいずれかで表される化合物の具体例を以下の(II−11)から(II−19)に挙げることができる。
Figure 2015075492
(式中、j及びkはそれぞれ独立的に2〜14の整数を表す。)
また、一般式(II−g)で表される化合物も挙げられる。
Figure 2015075492
(式(II−g)中、Y11及びY12はそれぞれ独立して単結合、−O−、−COO−又は−OCO−を表し、Y15及びY16はそれぞれ独立して−COO−又は−OCO−を表し、r及びsはそれぞれ独立して2〜14の整数を表す。Z10は下記式で表される基である。
Figure 2015075492
式中に存在する1,4−フェニレン基は、非置換であるか又は置換基としてフッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基若しくはトリフルオロメトキシ基を1個若しくは2個以上有することができる。)
中でも、下記式(II−g−1)〜(II−g−2)で表される化合物が好ましい。
Figure 2015075492
<カイラル性を示す光重合性モノマー>
光重合性モノマー(重合性化合物)としては、上述のようなアカイラルな物質に限らず、カイラルな物質を用いてもよい。カイラル性を示す光重合性モノマーとしては、例えば、下記の一般式(II−x)、又は(II−y)で表される重合性化合物を用いることができる。
Figure 2015075492
上記式(II−x)、及び式(II−y)において、Xは水素原子又はメチル基を表す。また、nは0又は1の整数を表し、nは、0、1又は2の整数を表す。ただし、nが2を表す場合、複数あるT及びYは同じであっても異なっていても良い。
また、6員環T,T,T,Tは、1,4−フェニレン基、trans−1,4−シクロヘキシレン基等の6員環構造を有する置換基を表す。ただし、6員環T,T,Tは、これらの置換基にのみ限定されるものではなく、下記構造
Figure 2015075492
を有する置換基のうち、何れか一種の置換基を有していればよく、互いに同じであっても異なっていても構わない。なお、上記置換基において、mは1〜4の整数を示す。
また、式(II−y)におけるTは、ベンゼン−1,2,4−トリイル基、ベンゼン−1,3,4−トリイル基、ベンゼン−1,3,5−トリイル基、シクロヘキサン−1,2,4−トリイル基、シクロヘキサン−1,3,4−トリイル基又はシクロヘキサン−1,3,5−トリイル基などの環式3価基を表す。
また、式(II−x)及び式(II−y)におけるY、Y、及びYは、それぞれ独立的に、炭素原子数が1〜10である直鎖状又は分枝鎖状のアルキレン基であり、この基中に存在する1個のCH基又は隣接していない2個のCH基は、−O−、−S−、−CO−O−又は−O−CO−により置き換えられていてもよく、単結合、−CHCH−、−CHO−、−OCH−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH−、−CHCHCHO−、−OCHCHCH−、−CH=CHCHCH−、又は−CHCHCH=CH−を含んでいてもよい。また、不斉炭素原子を含んでいてもよく、含まなくても良い。すなわち、Y及びYは、上記したいずれかの構造を有していれば、同じものであってもよく、異なるものであってもよい。
また、Y及びYは、単結合、−O−、−OCO−、−COO−を表す。
11は、不斉炭素原子を持ちかつ分枝鎖構造を含む炭素原子数3〜20のアルキレン基を表す。
21は、炭素原子数1〜20のアルキレン基を表し、不斉炭素原子を含んでいてもよく、含まなくても良い。
本発明に用いられる重合性化合物は、上記の(I)、(II)、(II−x)、(II−y)のいずれか1つまたは2つ以上の組み合わせで用いてもよい。
本発明の液晶組成物が重合性化合物を含有する場合の重合方法としては、ラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合等を用いることが可能であるが、ラジカル重合により重合することが好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、熱重合開始剤、光重合開始剤を用いることができるが、光重合開始剤が好ましい。具体的には以下の化合物が好ましい。
ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン等のアセトフェノン系;
ベンゾイン、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン系;
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド系;
ベンジル、メチルフェニルグリオキシエステル系;
ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4,4′−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3′−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系;
2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサントン系;
ミヒラーケトン、4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン等のアミノベンゾフェノン系;
10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアンスラキノン、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン等が好ましい。この中でも、ベンジルジメチルケタールが最も好ましい。
本発明においては、重合性液晶化合物(II)のほかに多官能液晶性モノマーを添加することもできる。この多官能液晶性モノマーとしては、重合性官能基として、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基、エポキシ基、ビニル基、ビニルオキシ基、エチニル基、メルカプト基、マレイミド基、RCH=CHCOO−(ここでRはフッ素、又は炭素原子数1〜18の炭化水素基を表す)が挙げられるが、これらの中でもアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、エポキシ基、メルカプト基、ビニルオキシ基が好ましく、メタクリロイルオキシ基又はアクリロイルオキシ基が特に好ましく、アクリロイルオキシ基が最も好ましい。
多官能液晶性モノマーの分子構造としては、2つ以上の環構造を有することを特徴とする液晶骨格、重合性官能基、さらに液晶骨格と重合性官能基を連結する柔軟性基を少なくとも2つ有するものが好ましく、3つの柔軟性基を有するものがさらに好ましい。柔軟性基としては、−(CH−(ここでnは整数を表す)で表されるようなアルキレンスペーサー基や−(Si(CH−O)−(ここでnは整数を表す)で表されるようなシロキサンスペーサー基を挙げることができ、この中ではアルキレンスペーサー基が好ましい。これらの柔軟性基と液晶骨格、もしくは重合性官能基との結合部分には、−O−、−COO−、−CO−のような結合が介在していても良い。
本発明の液晶・モノマー複合材料は、前記一般式(i)で表される化合物と、前記一般式(ii)で表される光学活性物質を有する化合物と、前記一般式(II)で表される重合性モノマーを含有することが好ましい。
前記一般式(i)で表される化合物と、前記一般式(ii)で表される光学活性物質を有する化合物の合計と、前記一般式(II)で表される重合性モノマーの構成比は、重合性モノマーの構成割合が多すぎると液晶組成物としての特性を損なうため最適な構成比が存在する。具体的には、前記一般式(i)で表される化合物と、前記一般式(ii)で表される光学活性物質を有する化合物の合計が92質量%〜99.9質量%であることが好ましく、92質量%〜99質量%であることがより好ましく、94質量%〜98質量%含有であることが特に好ましい。
本発明に用いられる液晶組成物は、前記一般式(i)で表される化合物として、前記一般式(X−1)で表される化合物、及び前記一般式(X−6)で表される化合物を含有することが好ましい。
また、本発明に用いられる液晶組成物は、前記一般式(i)で表される化合物として、前記一般式(i−1)で表される化合物、前記一般式(i−3)で表される化合物、及び前記一般式(i−4)で表される化合物を含有することも好ましい。
また、本発明に用いられる液晶組成物は、前記一般式(i)で表される化合物として、前記一般式(i−1)で表される化合物、前記一般式(i−2)で表される化合物、前記一般式(i−3)で表される化合物、及び前記一般式(i−4)で表される化合物を含有することも好ましい。
本発明に用いられる液晶組成物は、前記一般式(i)で表される化合物を50質量%〜90質量%含有し、前記一般式(ii)で表される光学活性物質を5質量%〜40質量%含有し、前記一般式(II)で表される重合性モノマーを1質量%〜6質量%含有することが好ましい。
本発明に用いられる液晶組成物は、重合開始剤を含有していることが好ましい。重合開始剤を含有させる場合の含有量は、重合開始剤以外の材料を98質量%〜99.9質量%含有し、重合開始剤を0.1質量%〜2%質量含有していることが好ましい。
[液晶・ポリマー複合材料]
本発明の液晶・ポリマー複合材料は、上述した液晶・モノマー複合材料中の重合性モノマーを重合させることによって得られる。重合反応は、液晶・モノマー複合材料がカイラルスメクチックC相を示す温度範囲で行われることが好ましく、かかる重合反応によって得られた液晶・ポリマー複合材料は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すものであることが好ましい。
重合性モノマーの添加により液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示していた液晶・モノマー複合材料が、該複合材料中の重合性モノマーを重合させることによって液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すようになる理由は明らかにはなっていないが、重合性モノマーが熱、又は、紫外線、電子線等の活性エネルギー線により重合し、それに伴い液晶組成物と相分離し、液晶組成物の相系列である液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相という液晶組成物の本来有する状態に戻るためと考察される。
[光学素子]
本発明の光学素子は、上述した本発明の液晶・ポリマー複合材料を含有する。該液晶・ポリマー複合材料は、液晶・モノマー複合材料がカイラルスメクチックC相を示す温度範囲で重合性モノマーを重合して得られたものであることが好ましい。
本発明の光学素子は、一対の基板間に液晶層を介在し、少なくとも一方の基板の内面に該液晶層に対し電圧印加する電極部を有する光学素子であることが好ましい。
即ち、本発明の光学素子は、偏光面が互いに直交する二枚の偏光板を配置した一対の基板の少なくとも一方に、一対の画素電極と共通電極を有し、該一対の基板間に液晶層が挟持されていることが好ましい。表示素子中に印加される電界はレイヤーノーマルに水平方向に印加されることが好ましく、このような電界を実現する電極構造として、IPS(In−Plaine Switching)方式などの櫛型構造をもった電極構造が好ましい。S−IPS(Super IPS)、AS−IPS(Advanced Super IPS)、IPS−Pro(IPS−Provectus)など、櫛型電極の構造を屈曲させることによって、レイヤーノーマルの水平方向に印加する横電界の向きを制御することは、駆動電圧の低下、高画質化、高輝度化、超高輝度化などの観点から好ましい。櫛形電極は、金属電極を用いることが可能であるが、電極部分の光の利用効率を上げるためには、ITO、酸化インジウム・ガリウム・亜鉛(IGZO)、グラフェンなどの透明電極を用いることが好ましい。表示素子ないで電界強度の分布を少なくすることは、駆動電圧の低下、応答速度の向上、高コントラスト化、高画質化の観点から好ましい。電界強度の分布を少なくする方法として、一対の基板の両方に、一対の画素電極と共通電極を有する構成とすることもできる。
更に、前記液晶層は、重合性モノマーを含有した液晶組成物に対し、液晶・モノマー複合材料がカイラルスメクチックC相を示す温度範囲で交流電界を印加するとともに、紫外線もしくは電子線を照射することで、前記重合性モノマーを高分子化せしめた構成であることが好ましい。
また、本発明の光学素子は、一対の基板間に液晶層を介在し、少なくとも一方の基板の内面に該液晶層に対し電圧印加する電極部を有する光学素子であって、前記液晶層は、重合性モノマーを含有した液晶組成物に対し、カイラルスメクチックC相を示す状態で交流電界を印加するとともに、紫外線もしくは電子線を照射した後、加熱することで、前記重合性モノマーを高分子化せしめた構成であることが好ましい。
光学素子に使用される液晶セルの2枚の基板はガラス又はプラスチックの如き柔軟性をもつ透明な材料を用いることができ、一方はシリコン等の不透明な材料でも良い。透明電極層を有する透明基板は、例えば、ガラス板等の透明基板上にインジウムスズオキシド(ITO)をスパッタリングすることにより得ることができる。
カラーフィルターは、例えば、顔料分散法、印刷法、電着法又は、染色法等によって作成することができる。顔料分散法によるカラーフィルターの作成方法を一例に説明すると、カラーフィルター用の硬化性着色組成物を、該透明基板上に塗布し、パターニング処理を施し、そして加熱又は光照射により硬化させる。この工程を、赤、緑、青の3色についてそれぞれ行うことで、カラーフィルター用の画素部を作成することができる。その他、該基板上に、TFT、薄膜ダイオード等の能動素子を設けた画素電極を設置してもよい。
前記基板を、透明電極層が内側となるように対向させる。その際、スペーサーを介して、基板の間隔を調整してもよい。このときは、得られる調光層の厚さが1〜100μmとなるように調整するのが好ましい。1.5から10μmが更に好ましく、偏光板を使用する場合は、コントラストが最大になるように液晶の屈折率異方性Δnとセル厚dとの積を調整して表示モードにより550nmの1/2、又は1/4になるようにすることが好ましい。又、二枚の偏光板がある場合は、各偏光板の偏光軸を調整して視野角やコントラトが良好になるように調整することもできる。更に、視野角を広げるための位相差フィルムも使用することもできる。スペーサーとしては、例えば、ガラス粒子、プラスチック粒子、アルミナ粒子、フォトレジスト材料などからなる柱状スペーサー等が挙げられる。その後、エポキシ系熱硬化性組成物等のシール剤を、液晶注入口を設けた形で該基板にスクリーン印刷し、該基板同士を貼り合わせ、加熱しシール剤を熱硬化させる。
2枚の基板間に本発明の液晶・モノマー複合材料を狭持させる方法は、通常の真空注入法又はODF法などを用いることができる。しかし、真空注入法においては滴下痕が発生しない代わりに、注入の跡が残るという課題がある。本願発明においては、ODF法を用いて製造する光学素子に、より好適に使用することができる。ODF法の光学素子製造工程においては、バックプレーンまたはフロントプレーンのどちらか一方の基板にエポキシ系光熱併用硬化性などのシール剤を、ディスペンサーを用いて閉ループ土手状に描画し、その中に脱気下で所定量の液晶・モノマー複合材料を滴下後、フロントプレーンとバックプレーンを接合することによって光学素子を製造することができる。本発明の液晶・モノマー複合材料は、ODF工程における液晶・モノマー複合材料の滴下が安定的に行えるため、好適に使用することができる。
重合性モノマーを重合させる方法としては、液晶の良好な配向性能を得るためには、適度な重合速度が望ましいので、活性エネルギー線である紫外線又は電子線を単一又は併用又は順番に照射することによって重合させる方法が好ましい。紫外線を使用する場合、偏光光源を用いても良いし、非偏光光源を用いても良い。また、液晶・モノマー複合材料を2枚の基板間に挟持させて状態で重合を行う場合には、少なくとも照射面側の基板は活性エネルギー線に対して適当な透明性が与えられていなければならない。また、重合性モノマーを含有した液晶組成物に対し、液晶・モノマー複合材料がカイラルスメクチックC相を示す温度範囲で交流電界を印加するとともに、紫外線もしくは電子線を照射することが好ましい。印加する交流電界は、周波数10Hzから10kHzの交流が好ましく、周波数100Hzから5kHzがより好ましく、電圧は液晶表示素子の所望のプレチルト角に依存して選ばれる。つまり、印加する電圧により液晶表示素子のプレチルト角を制御することができる。横電界型MVAモードの液晶表示素子においては、配向安定性及びコントラストの観点からプレチルト角を80度から89.9度に制御することが好ましい。
照射時の温度は、液晶・モノマー複合材料がカイラルスメクチックC相を示す温度範囲であることが好ましい。室温に近い温度、即ち、典型的には15〜35℃での温度で重合させることが好ましい。紫外線を発生させるランプとしては、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ等を用いることができる。また、照射する紫外線の波長としては、液晶組成物の吸収波長域でない波長領域の紫外線を照射することが好ましく、必要に応じて、紫外線をカットして使用することが好ましい。照射する紫外線の強度は、0.1mW/cm〜100W/cmが好ましく、2mW/cm〜50W/cmがより好ましい。照射する紫外線のエネルギー量は、適宜調整することができるが、10mJ/cmから500J/cmが好ましく、100mJ/cmから200J/cmがより好ましい。紫外線を照射する際に、強度を変化させても良い。紫外線を照射する時間は照射する紫外線強度により適宜選択されるが、10秒から3600秒が好ましく、10秒から600秒がより好ましい。
また、カイラルスメクチックC相を示す状態で交流電界を印加するとともに、紫外線もしくは電子線を照射した後、加熱することで、前記重合性モノマーを高分子化せしめることが好ましい。加熱温度としては、40℃〜160℃が好ましく、50℃〜140℃がより好ましく、60℃〜120℃が特に好ましい。
本発明の光学素子は電圧印加時の透過率を向上させた有用なものである。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例及び比較例の組成物における「%」は『質量%』を意味する。
[実施例1]
強誘電性液晶組成物(LC−1)として式(LC−1)で示される組成物を調製した。ラジカル重合性組成物(Mo−1)として式(Mo−1)で示される組成物を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−1)94%、ラジカル重合性組成物(Mo−1)6%、からなる高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−1)を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−1)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相を示し、高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−1)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示した。強誘電性液晶組成物(LC−1)や高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−1)のチルト角(θ)は、それぞれ32.6度、27.3度であった。
液晶の一軸配向(ホモジニアス配向)が得られるように、セルギャップ2μmのポリイミド配向膜を塗布したITO付きパラレルラビング配向のセルを用いた。
高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−1)をカイラルネマチック相転移以上に加熱して、真空注入法によりガラスセル内に注入した。
注入後ガラスセルを取り出し、注入口を封口剤3026E(スリーボンド社製)で封止した。セルへ周波数1KHzで8Vの矩形波を印加しながら、紫外線カットフィルターL−37(ホーヤ カンデオ オプトロニクス社製)を介した照射強度が5mW/cmの紫外線を300秒間照射した。これにより高分子安定化強誘電性液晶組成物の重合性化合物を重合させて高分子分安定化液晶表示素子を得た。
透過率は、二枚の偏光板を直行した時を0%、平行にした時を100%とし、電気光学特性の測定を行った。結果を表1に示す。
Figure 2015075492
Figure 2015075492
Figure 2015075492
実施例1の液晶表示装置は、高い透過率を実現できることが確認された。
[比較例1]
強誘電性液晶組成物(LC−2)として式(LC−2)で示される組成物を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−2)94%、ラジカル重合性組成物(Mo−1)6%、からなる高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−2)を調整した。LC−2の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相を示し、LCM−2の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示した。
強誘電性液晶材料(LCM−2)を用いて、実施例1と同様に素子を製作し、その透過率(飽和値)を測定した。その結果を表2に示す。
Figure 2015075492
Figure 2015075492
比較例1の液晶表示装置は、実施例1の液晶表示装置と比較して、低い透過率であった。
[実施例2]
強誘電性液晶組成物(LC−3)として式(LC−3)で示される組成物を調製した。ラジカル重合性組成物(Mo−1)として式(Mo−1)で示される組成物を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−3)94%、ラジカル重合性組成物(Mo−1)6%、からなる高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−3)を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−3)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相を示し、高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−3)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示した。
強誘電性液晶組成物(LC−3)と高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−3)のチルト角(θ)は、それぞれ33.4度、28.2度であった。
液晶の一軸配向(ホモジニアス配向)が得られるように、セルギャップ2μmのポリイミド配向膜を塗布したITO付きパラレルラビング配向のセルを用いた。
高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−3)をカイラルネマチック相転移以上に加熱して、真空注入法によりガラスセル内に注入した。
注入後ガラスセルを取り出し、注入口を封口剤3026E(スリーボンド社製)で封止した。セルへ周波数1KHzで8Vの矩形波を印加しながら、紫外線カットフィルターL−37(ホーヤ カンデオ オプトロニクス社製)を介した照射強度が5mW/cmの紫外線を300秒間照射した。これにより高分子安定化強誘電性液晶組成物の重合性化合物を重合させて高分子分安定化液晶表示素子を得た。
透過率は、二枚の偏光板を直行した時を0%、平行にした時を100%とし、電気光学特性の測定を行った。結果を表3に示す。
Figure 2015075492
Figure 2015075492
Figure 2015075492
実施例2の液晶表示装置は、高い透過率を実現できることが確認された。
[実施例3]
強誘電性液晶組成物(LC−4)として式(LC−4)で示される組成物を調製した。ラジカル重合性組成物(Mo−1)として式(Mo−1)で示される組成物を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−4)94%、ラジカル重合性組成物(Mo−1)6%、からなる高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−4)を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−4)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相を示し、高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−4)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示した。
強誘電性液晶組成物(LC−4)と高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−4)のチルト角(θ)は、それぞれ38.3度、33.1度であった。
液晶の一軸配向(ホモジニアス配向)が得られるように、セルギャップ2μmのポリイミド配向膜を塗布したITO付きパラレルラビング配向のセルを用いた。
高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−4)をカイラルネマチック相転移以上に加熱して、真空注入法によりガラスセル内に注入した。
注入後ガラスセルを取り出し、注入口を封口剤3026E(スリーボンド社製)で封止した。セルへ周波数1KHzで8Vの矩形波を印加しながら、紫外線カットフィルターL−37(ホーヤ カンデオ オプトロニクス社製)を介した照射強度が5mW/cmの紫外線を300秒間照射し、さらに80℃48時間の加熱処理を行った。これにより高分子安定化強誘電性液晶組成物の重合性化合物を重合させて高分子分安定化液晶表示素子を得た。
透過率は、二枚の偏光板を直行した時を0%、平行にした時を100%とし、電気光学特性の測定を行った。結果を表4に示す。
Figure 2015075492
Figure 2015075492
Figure 2015075492
実施例3の液晶表示装置は、高い透過率を実現できることが確認された。
[比較例2]
強誘電性液晶組成物(LC−5)として式(LC−5)で示される組成物を調製した。ラジカル重合性組成物(Mo−1)として式(Mo−1)で示される組成物を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−5)94%、ラジカル重合性組成物(Mo−1)6%、からなる高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−5)を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−5)の相系列は、相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相を示し、
高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−5)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示した。
強誘電性液晶材料(LCM−5)を用いて、実施例3と同様に素子を製作し、その透過率(飽和値)を測定した。その結果を表5に示す。
Figure 2015075492
Figure 2015075492
Figure 2015075492
比較例2の液晶表示装置は、実施例3の液晶表示装置と比較して、低い透過率であった。
[実施例4]
強誘電性液晶組成物(LC−5)として式(LC−5)で示される組成物を調製した。ラジカル重合性組成物(Mo−1)として式(Mo−1)で示される組成物を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−5)94%、ラジカル重合性組成物(Mo−1)6%、からなる高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−5)を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−5)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相を示し、高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−5)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示した。
強誘電性液晶組成物(LC−5)と高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−5)のチルト角(θ)は、それぞれ37.7度、32.5度であった。
液晶の一軸配向(ホモジニアス配向)が得られるように、セルギャップ2μmのポリイミド配向膜を塗布したITO付きパラレルラビング配向のセルを用いた。
高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−5)をカイラルネマチック相転移以上に加熱して、真空注入法によりガラスセル内に注入した。
注入後ガラスセルを取り出し、注入口を封口剤3026E(スリーボンド社製)で封止した。セルへ周波数1KHzで8Vの矩形波を印加しながら、紫外線カットフィルターL−37(ホーヤ カンデオ オプトロニクス社製)を介した照射強度が5mW/cmの紫外線を300秒間照射し、さらに80℃48時間の加熱処理を行った。これにより高分子安定化強誘電性液晶組成物の重合性化合物を重合させて高分子分安定化液晶表示素子を得た。
透過率は、二枚の偏光板を直行した時を0%、平行にした時を100%とし、電気光学特性の測定を行った。結果を表6に示す。
Figure 2015075492
Figure 2015075492
Figure 2015075492
実施例4の液晶表示装置は、高い透過率を実現できることが確認された。
[実施例5]
ラジカル重合性組成物(Mo−2)として式(Mo−2)で示される組成物を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−3)94%、ラジカル重合性組成物(Mo−2)6%、からなる高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−5)を調製した。
強誘電性液晶組成物(LC−5)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相を示し、高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−5)の相系列は、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示した。
強誘電性液晶組成物(LC−3)と高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−5)のチルト角(θ)は、それぞれ33.4度、27.9度であった。
液晶の一軸配向(ホモジニアス配向)が得られるように、セルギャップ2μmのポリイミド配向膜を塗布したITO付きパラレルラビング配向のセルを用いた。
高分子安定化強誘電性液晶組成物(LCM−3)をカイラルネマチック相転移以上に加熱して、真空注入法によりガラスセル内に注入した。
注入後ガラスセルを取り出し、注入口を封口剤3026E(スリーボンド社製)で封止した。セルへ周波数1KHzで8Vの矩形波を印加しながら、紫外線カットフィルターL−37(ホーヤ カンデオ オプトロニクス社製)を介した照射強度が5mW/cmの紫外線を300秒間照射した。これにより高分子安定化強誘電性液晶組成物の重合性化合物を重合させて高分子分安定化液晶表示素子を得た。
透過率は、二枚の偏光板を直行した時を0%、平行にした時を100%とし、電気光学特性の測定を行った。結果を表7に示す。
Figure 2015075492
Figure 2015075492
実施例5の液晶表示装置は、高い透過率を実現できることが確認された。

Claims (9)

  1. 液晶組成物と重合性モノマーを含有する液晶・モノマー複合材料であって、液晶組成物が液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示し、該液晶組成物に前記重合性モノマーを添加すると液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックA相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すことを特徴とする液晶・モノマー複合材料。
  2. 請求項1に記載の液晶・モノマー複合材料中の重合性モノマーを重合させることによって得られることを特徴とする液晶・ポリマー複合材料。
  3. 液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示す請求項2に記載の液晶・ポリマー複合材料。
  4. 請求項2又は3に記載の液晶・ポリマー複合材料を含有することを特徴とする光学素子。
  5. 液晶・モノマー複合材料がカイラルスメクチックC相を示す温度範囲で重合性モノマーを重合して得られる液晶・ポリマー複合材料を含有する請求項4記載の光学素子。
  6. 一対の基板間に液晶層を介在し、少なくとも一方の基板の内面に該液晶層に対し電圧印加する電極部を有する光学素子であって、前記液晶層は、重合性モノマーを含有した液晶組成物に対し、液晶・モノマー複合材料がカイラルスメクチックC相を示す温度範囲で交流電界を印加するとともに、紫外線もしくは電子線を照射することで、前記重合性モノマーを高分子化せしめた構成である請求項5記載の光学素子。
  7. 一対の基板間に液晶層を介在し、少なくとも一方の基板の内面に該液晶層に対し電圧印加する電極部を有する光学素子であって、前記液晶層は、重合性モノマーを含有した液晶組成物に対し、カイラルスメクチックC相を示す状態で交流電界を印加するとともに、紫外線もしくは電子線を照射した後、加熱することで、前記重合性モノマーを高分子化せしめた構成である請求項6記載の光学素子。
  8. 液晶組成物と重合性モノマーを含有する液晶・モノマー複合材料へ紫外線もしくは電子線を照射することで、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すことを特徴とする液晶・ポリマー複合材料の製造方法。
  9. 液晶組成物と重合性モノマーを含有する液晶・モノマー複合材料へ紫外線もしくは電子線を照射した後、加熱することで、液体相−カイラルネマチック相−カイラルスメクチックC相の相系列を示すことを特徴とする液晶・ポリマー複合材料の製造方法。
JP2013209294A 2013-10-04 2013-10-04 液晶・ポリマー複合材料、光学素子、及び光学素子の製造方法、並びに、液晶・ポリマー複合材料の製造方法 Active JP6318528B2 (ja)

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