JP2015075453A - 光電センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】光の伝搬時間を計測することによりワークを検出する光電センサを提供する。
【解決手段】検出光を繰り返し生成する発光素子と、検出光の反射光を受光する受光素子と、受光信号R1を二値化する二値化処理部32と、二値化受光信号R2の時間変化を示す波形データWsを検出する波形検出部33と、発光素子の発光タイミングを一致させて2以上の波形データWsを積算し、積算波形データWmを生成する波形積算部34と、積算波形データWmに基づいて、ワークの有無を判別するワーク判別部36とを備えることにより、回路規模を抑制しつつ、反射光を高速でサンプリングし、ワークを検出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、光電センサに係り、さらに詳しくは、検出光を出射し、その反射光を受光することにより、ワークを検出する光電センサの改良に関する。
所定の検出位置へ検出光を出射し、その反射光を受光することにより、ワークの有無を検出する光電センサが従来から知られている。この種の光電センサには、ワークの有無による受光量の差を利用するタイプや、三角測距法を利用するタイプが知られている。三角測距法を利用するタイプの光電センサの場合、三角測距法により反射面までの距離を測定し、当該距離を閾値と比較することによりワークの有無を検出している。
反射面までの距離は、光の伝搬時間を計測することにより求めることもできる。つまり、検出光を出射してから、反射光を受光するまでの時間を計測することができれば、三角測距法を利用することなく、反射面までの距離を求めることができ、ワークを検出することができると考えられる。
しかしながら、光電センサにおいて、光の伝搬時間を計測してワークの検出を行おうとすれば、極めて短い周期で反射光をサンプリングしなければならないという問題があった。光の速度は3.0×10m/sであり、30mmを100psで伝搬する。このため、例えば、ワークまでの距離を15mmの精度で検出しようとすれば、100psのオーダーで反射光をサンプリングする必要がある。
このような速度で反射光をサンプリングすることは容易ではなく、実現しようとすれば、発熱対策が必要となり、装置全体が大型化すると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光の伝搬時間を計測することによりワークを検出する光電センサを提供することを目的とする。特に、このような光電センサを安価に提供することを目的とする。また、このような光電センサを小型化することを目的とする。さらに、光電センサの信頼性を向上させることを目的とする。
第1の本発明による光電センサは、検出光を繰り返し生成する発光素子と、上記検出光の反射光を受光し、受光量を示す受光信号を生成する受光素子と、上記受光素子からの受光信号を二値化する二値化処理部と、上記発光素子の発光タイミングに対応した取込信号を生成する取込制御回路と、多数の記憶素子を有し、各記憶素子が上記取込信号に応じて上記二値化された受光信号を記憶する波形取込部と、上記取込信号を上記各記憶素子に供給するための分岐回路を有する取込信号分配部と、上記二値化された受光信号を上記各記憶素子に供給するための分岐回路を有する受光信号信号分配部と、上記取込信号分配部及び上記受光信号信号分配部の少なくともいずれか一方に設けられ、上記波形取込部に上記二値化された受光信号が時間変化を示す波形データとして記憶されるように、上記取込信号及び上記二値化された受光信号が上記各記憶素子に供給されるタイミングを相対的に遅延させる遅延回路と、上記発光素子の発光タイミングを一致させて2以上の上記波形データを積算し、積算波形データを生成する波形積算手段と、上記積算波形データに基づいて、ワークの有無を判別するワーク判別手段とを備えて構成される。
時間変化を示す波形データとして、二値化された受光信号を検出することにより、受光信号を多値データとしてサンプリングする場合に比べて、回路規模を大幅に縮小し、より高速のサンプリングを行うことができる。また、遅延回路の遅延時間をサンプリング周期とするサンプリングを行うことにより、より高速のサンプリングを行うことができる。さらに、検出光を繰り返し発光し、2以上の波形データを積算した積算波形データを求めることにより、ノイズ成分を抑制し、反射光の成分を強調することができる。従って、回路規模を抑制しつつ、反射光を高速でサンプリングし、ワークを検出することができる。
第2の本発明による光電センサは、上記構成に加えて、上記積算波形データのピークを検出し、上記反射光の反射面までの距離を求めるピーク検出手段を備え、上記ワーク判別手段が、上記距離を判定閾値と比較し、上記ワークの有無を判別するように構成される。
積算波形データのピークを検出し、反射面までの距離を求めることにより、高い精度で反射面までの距離を計測することができる。また、ノイズの影響を抑制し、信頼性の高いワーク検出を行うことができる。
第3の本発明による光電センサは、上記構成に加えて、上記受光信号分配部が、直列接続された多数の上記遅延回路からなり、二値化された上記受光信号が入力される遅延線路を備えて構成される。
第4の本発明による光電センサは、上記構成に加えて、上記波形取込回路が、上記遅延回路に対応する多数の記憶素子からなり、上記遅延回路が、直列接続された第1遅延素子及び第2遅延素子と、容量素子とを有し、第1遅延素子の出力端子が、第2遅延素子及び上記容量素子に接続され、第2遅延素子の出力端子が、上記記憶素子及び後段の上記遅延回路に接続され、上記容量素子は、上記記憶素子の入力容量と略同一の容量を有する。
このような構成により、2つの遅延素子の負荷容量を略一致させ、遅延回路の立ち上がり特性と、立ち上がり特性を略一致させることができる。従って、精度の高い波形データを取得することができる。
第5の本発明による光電センサは、上記構成に加えて、上記取込信号分配部が、上記記憶素子に入力されるまでに上記取込信号が経由する分岐数が、当該記憶素子が取り込む上記受光量の受光時刻が早くなるほど、単調に増加するように構成される。
このような構成により、取込信号分配回路内における遅延により、波形データにデータの欠落が発生するのを防止することができる。
本発明によれば、光の伝搬時間を計測することによりワークを検出する光電センサを提供することができる。特に、このような光電センサを安価に提供することができる。また、このような光電センサを小型化することができる。さらに、光電センサの信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1による光電センサ100の一構成例を示した外観図である。 光電センサ100によるワーク検出時の様子の一例を示した図である。 図1の光電センサ100の回路構成の一例を示した図である。 図1の光電センサ100の要部について機能構成の一例を示したブロック図である。 図4の波形検出部33の詳細構成の一例を示した図である。 取込信号分配部52の一構成例を示した図である。 光電センサ100によるワーク検出処理の一例を示したフローチャートである。 光電センサ100の動作の一例を示したタイミング図である。 本発明の実施の形態2による取込信号分配部52の一構成例を示した図である。 本発明の実施の形態3による波形検出部33の一構成例を示した図である。 受光信号分配部50の一構成例を示した図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による光電センサ100の一構成例を示した外観図である。光電センサ100は、奥行き方向を長手とする略直方体の筐体10からなり、その前面には、検出光を出射するための投光窓11と、その反射光が入射される受光窓12が設けられている。また、筐体10の側面には、ユーザが操作入力を行うための操作キー13と、表示出力を行うための表示部14が設けられている。さらに、筐体10の背面には、他の装置(不図示)に接続される通信ケーブル15が設けられている。
この光電センサ100は、検出光を出射してから反射光を受光するまでの時間を計測することにより、ワークの有無を検出する。この計測時間は、反射面までの往復距離に相当する。このため、当該計測時間を予め定められた判定閾値Vjと比較することにより、予め定められた検出位置におけるワークの有無を判定することができる。この判定結果は、表示部14に出力され、あるいは、通信ケーブル15を介して他の装置へ出力される。
図2は、光電センサ100によるワーク検出時の様子の一例を示した図である。図中の(a)には、検出対象物としてのワーク101が存在する場合が示され、(b)には、ワーク101が存在しない場合が示されている。
ワーク101が存在している場合、光電センサ100からの検出光は、ワーク101及び壁面102で反射され、各反射光が光電センサ100に入射される。これに対し、ワーク101が存在していない場合には、壁面102での反射光だけが光電センサ100に入射される。このため、反射面までの距離を求め、判定閾値Vjと比較することにより、ワークの有無を検出することができる。
図3は、図1の光電センサ100の回路構成の一例を示した図である。光電センサ100は、操作キー13、表示部14、発光素子20、受光素子21、距離計測部22、主制御部23、データ記憶部24及び信号入出力部25により構成される。
操作キー13は、ユーザ操作に基づいて、操作信号を主制御部23へ出力する操作入力手段であり、例えば、接点式スイッチが用いられる。ユーザは、操作キー13を押下することにより、判定閾値Vjを含む各種パラメータを変更し、あるいは、検出動作の開始などを指示することができる。表示部14は、主制御部23からの表示信号に基づいて、パラメータ設定画面やワークの判定結果を表示する表示装置であり、例えば、液晶パネルや有機ELが用いられる。
発光素子20は、距離計測部22からの発光信号Pに基づいて、検出光を生成する半導体素子であり、例えば、赤色レーザ光を生成するレーザダイオードが用いられる。発光信号Pは、発光素子20を駆動するパルス信号であり、当該パルス信号に基づいて、発光素子20からパルス状の検出光が生成される。つまり、発光素子20の発光タイミングは、発光信号Pにより規定されている。
受光素子21は、検出光の反射光を受光し、その受光量を示す受光信号R1を生成する半導体素子であり、例えば、フォトダイオードが用いられる。生成された受光信号R1は、距離計測部22へ出力される。
距離計測部22は、発光素子20が検出光を出射してから、受光素子21が反射光を受光するまでの時間を計測することにより、反射面までの距離を求める手段である。距離計測部22は、高速動作が要求されることから、例えば、専用の半導体集積装置が用いられる。
主制御部23は、光電センサ100内の各構成部品を制御する制御手段であり、例えば、マイクロプロセッサが用いられる。データ記憶部24は、判定閾値を含む設定データを保持する記憶手段であり、例えば、フラッシュメモリが用いられる。主制御部23は、操作キー13からの操作信号に基づいて、データ記憶部24内に保持されている判定閾値を含む各種パラメータを変更する。また、距離計測部22による計測動作を制御し、距離計測部22が計測した反射面までの距離を判定閾値と比較し、ワークの有無を判定する。
信号入出力部25は、通信ケーブル15を介して、他の装置(不図示)との間で通信を行う通信手段であり、他の装置から制御信号を受信し、あるいは、判定結果を他の装置へ送信する。
図4は、図1の光電センサ100の要部について機能構成の一例を示したブロック図である。図中には、発光制御部30、取込制御部31、二値化処理部32、波形検出部33、波形積算部34、ピーク検出部35及びワーク判別部36が示されている。なお、ブロック30〜35は、距離計測部22により実現され、ワーク判別部36は、主制御部23により実現される。
発光制御部30は、主制御部23からのワーク検出信号に基づいて、発光信号Pを生成する。ワーク検出信号は、ワーク検出を指示する制御信号であり、発光制御部30は、1回のワーク検出について、2以上の発光信号Pを順次に生成する。発光信号Pの繰り返し回数をNsとすれば、1回の距離測定のために、Nsパルス分の検出光が発光素子20から順次に出射される。例えば、1回の距離計測について、64パルス分の検出光が生成される。
取込制御部31は、発光信号Pに基づいて取込信号Sを生成し、波形検出部33へ出力する。取込信号Sは、受光波形を取り込む取込タイミングを与える信号であり、発光タイミングに対応する信号として生成される。例えば、発光信号Pを遅延させることにより取込信号Sが生成される。発光タイミングと取込タイミングの時間差は、取込遅延Tdとして予め定められており、取込制御部31は、発光信号Pを取込遅延Tdだけ遅延させる遅延回路として実現することができる。この例では、取込遅延Tdが50nsであるものとする。
二値化処理部32は、受光素子21から出力される受光信号R1を予め定められた二値化閾値Vdと比較し、二値化された受光量を示す二値化受光信号R2を生成する。
波形検出部33は、取込制御部31からの取込信号Sに基づいて、波形データWsを取得するサンプリング手段である。波形データWsは、取込タイミング直前の一定時間における受光量の時間変化を示すデータであり、二値化された多数の受光量で構成される。取得される波形データWsの時間幅は、取込時間Twとして予め定められている。例えば、サンプリング周期が100ps、サンプリング数が600であれば、取込時間Twは60nsとなる。つまり、波形データWsは、発光タイミングを基準とする時間軸上において、取込遅延Td及び取込時間Twにより規定される時間ウィンドウを用いて、二値化受光信号R2の波形データを切り取ったものである。
波形積算部34は、波形検出部33が取得した2以上の波形データWsを積算し、積算波形データWmを生成する。波形検出部33は、1回の距離計測について、Ns個の波形データWsを取得する。これらの波形データWsが、波形積算部34により、互いの発光タイミングが一致するように積算され、1つの積算波形データWmが生成される。つまり、この積算波形データWmは、振幅データの最大値がNsとなる。
ここでいう積算とは、2つの波形データWsについて、互いに対応する時刻ごとに、当該波形データWsを構成する二値データ同士を加算する演算処理を意味する。波形検出部33により生成される波形データWsを構成する二値データは、その順序が発光タイミングを基準とする時刻に対応している。このため、波形積算部34は、2つの波形データWsについて、それぞれの波形データWs中における順序が一致する二値データ同士を互いに加算する処理を行っている。
ピーク検出部35は、積算波形データWmのピークを検出し、反射面までの距離を求めている。積算波形データWmのピークを検出することにより、反射光のパルスを検出することができる。ピーク検出には周知の技術を用いることができる。例えば、積算波形データWmを予め定められたピーク閾値Vpと比較し、最初にピーク閾値Vpを超えた位置にピークが存在すると判定することができる。このようなピーク検出により、反射光の受光タイミングがかわるため、反射面までの往復距離に相当する検出光の伝搬時間を求めることができる。つまり、発光タイミングと受光タイミングの時間差として、反射面までの距離が求められる。
ワーク判別部36は、ピーク検出部35により求められた反射面までの距離を判定閾値Vjと比較することにより、ワークの有無を判別する。判定閾値Vjは、ユーザにより予め指定され、データ記憶部24に保持されている。
図5は、図4の波形検出部33の詳細構成の一例を示した図である。波形検出部33は、多数の記憶素子51eからなる波形取込部51と、二値化受光信号R2を各記憶素子51eに供給する受光信号分配部50と、取込信号Sを各記憶素子51eに供給する取込信号分配部52とにより構成される。
受光信号分配部50は、二値化処理部32からの二値化受光信号R2を分配し、互いに遅延時間の異なる多数の二値化受光信号r1〜rnを生成する回路である。生成された二値化受光信号r1〜rnは、波形取込部51を構成するn個の記憶素子51eにそれぞれ入力される。
本実施の形態による受光信号分配部50は、多数の遅延回路53を直列接続して構成される遅延線路からなり、その入力端には、二値化受光信号R2が入力される。また、各遅延回路53間には分岐点53bが設けられ、各遅延回路53の出力は、分配後の二値化受光信号r1〜rnとして、各記憶素子51eへ入力される。遅延回路53は、1ビットの論理信号を一定時間遅延させる遅延手段であり、例えば、100ps程度の極めて短い遅延時間を有する。このため、各遅延回路53の遅延時間を最小単位とし、当該遅延時間の合計に相当する時間長を有する二値化受光信号R2の波形データが遅延線路上に形成され、n個の二値化受光信号r1〜rnとして波形取込部51へ出力される。
波形取込部51は、多数の記憶素子51eを備え、取込信号Sに基づいて、二値化受光信号R2の波形データを取り込む。各記憶素子51eは、取込信号分配部52からの取込信号s1〜snに基づいて、受光信号分配部50からの二値化受光信号r1〜rnを取り込むことにより、二値化受光信号R2の時間変化を示す波形データWsを生成する。記憶素子51eには、例えば、フリップフロップやラッチ回路を用いることができる。図中では、CK入力の立ち上がりタイミングで、D入力を取り込んで保持し、その値をQ出力として出力するD型フリップフロップの例が記載されている。
本実施の形態による波形取込部51では、各記憶素子51eが、受光信号分配部50内の各遅延回路53に対応づけられている。このため、分配後の取込信号s1〜snが完全に同期していれば、遅延量が互いに異なる二値化受光信号r1〜rnが、各記憶素子51eによって同時に取り込まれ、波形データWsが生成される。つまり、各記憶素子51eに対し、取込信号S及び二値化受光信号R2が供給されるタイミングを相対的に遅延させることにより、波形データWsを生成している。この場合、1つの遅延回路53の遅延時間をサンプリング周期とし、遅延回路53の数をサンプリング数とする二値化受光信号R2のサンプリング処理が行われることを意味する。
取込信号分配部52は、取込制御部31からの取込信号Sを分配し、互いに同期した多数の取込信号s1〜snを生成する回路である。生成された取込信号s1〜snは、波形取込部51を構成するn個の記憶素子51eにそれぞれ入力される。
遅延回路53は、直列接続された2個の遅延素子53dと、これらの遅延素子53dの接続点に容量を付加する容量素子53cとにより構成される。前段の遅延素子53dには、前段の遅延回路53の出力信号が入力され、その出力端子には、後段の遅延素子53d及び容量素子53cが接続される。また、後段の遅延素子53dの出力端子には、分岐点53bを介して、後段の遅延回路53及び記憶素子51eが接続される。
各遅延素子53dには、インバータ(NOTゲート)が用いられる。一般に、インバータの出力特性は、立ち上がり時及び立ち下がり時で異なり、また、その遅延時間は、負荷容量によって変化する。このため、同一の特性を有する2個のインバータを直列に接続し、これらのインバータの負荷容量を一致させることができれば、遅延回路53の立ち上がり特性及び立ち下がり特性を一致させることができる。このため、記憶素子51eの入力容量と略一致させた容量素子53cを前段の遅延素子53dの出力端子に接続し、遅延回路53を構成する2個のインバータの負荷容量を一致させている。
図6は、取込信号分配部52の一構成例を示した図であり、取込信号Sを16個の取込信号s1〜s16に分配する場合の例が示されている。取込信号Sは、取込信号分配部52を介して、波形取込部51を構成する多数の記憶素子51eに供給される。ここでは、16個の記憶素子51eに供給するために、取込信号Sが16個の取込信号s1〜s16に分配される例について説明する。
取込信号分配部52は、2つの分岐先を有する多数の分岐点54bと、各分岐点54bに設けられた多数の増幅素子54dとを備えている。また、分配後の取込信号s1〜s16が、できるだけ同数の分岐点54bを通過して生成されるように、対称的なツリー構造を有する回路構成が採用されている。
図中では、取込信号Sが上側から入力され、左右対称のツリー状の回路を経由して、左右方向に配列された16個の取込信号s1〜s16が下方向へ出力されている。この場合、分配後の取込信号s1〜s16は、いずれも同数(4個)の分岐点54bを経由して生成されている。
一般に、回路素子は、負荷容量が増大すれば、遅延時間も増大する。このため、取込信号Sに対する取込信号s1〜snの平均遅延時間を最小化しようとすれば、各増幅素子54dのファンアウト数を小さくするとともに、取込信号s1〜snが、それぞれ通過する増幅素子54dの数が少なくなるような回路構成を採用する必要がある。
増幅素子54dのファンアウト数を小さくするためには、分岐点54bごとに増幅素子54dを配置し、各分岐点54bにおける分岐先の数を少なくすればよく、分岐先の数は2であることが望ましい。また、取込信号s1〜snが、それぞれ通過する増幅素子54dの数を少なくするには、各取込信号s1〜snが、できるだけ同数の分岐点54bを通過するように、対称形のツリー状の回路を採用すればよい。従って、n=16の場合に、取込信号Sに対する取込信号s1〜s16の平均遅延時間を最小にしようとすれば、図5に示したツリー回路を採用すればよい。
図7のステップS101〜S106は、光電センサ100によるワーク検出処理の一例を示したフローチャートである。このワーク検出処理は、ワーク検出が指示された場合に開始される。
まず、発光素子20が検出光を生成する(ステップS101)。ワーク検出処理が開始されると、発光制御部30が発光信号Pを生成し、当該発光信号Pに基づいて、発光素子20がパルス状の検出光を生成する。この検出光は、投光窓11を介して出射され、ワーク又は背景の壁等により反射される。この反射光の一部は、受光窓12を介して受光素子21に入射され、その受光量を二値化した二値化受光信号R2が、波形検出部33に入力される。
次に、波形データWsの取得が行われる(ステップS102)。発光信号Pが生成される発光タイミングから所定の取込遅延Tdが経過すれば、取込制御部31により取込信号Sが生成され、波形検出部33に入力される。波形検出部33の波形取込部51は、この取込信号Sに基づいて、二値化受光信号R2の波形データWsを取り込む。
次に、取り込まれた波形データWsについて積算処理が行われる(ステップS103)。積算処理は、2つの波形データWsについて、発光タイミングを一致させた時間軸上で対応する二値データ同士を加算する処理である。最初に取り込まれた波形データWsは、そのまま積算波形データWmになる。2回目以降に取り込まれた波形データWsは、先に求められた積算波形データWmに加算され、新たな積算波形データWmが求められる。
発光制御部30は、ワーク検出信号が入力されると、予め定められた繰り返し回数Nsに達するまで、発光信号Pを繰り返し生成する。つまり、ステップS101〜S103の処理は、Ns回繰り返される(ステップS104)。
Ns個の波形データWsを積算した積算波形データWmが求められると、当該積算波形データWmに基づいて、ピーク検出処理が行われる(ステップS105)。ピーク検出処理は、積算波形データWmのピークを検出する処理であり、積算波形データWm中に含まれる反射光のパルスが当該ピークとして検出される。ピークの位置は、受光タイミングを示していることから、ピークを検出することにより、反射面までの距離を求めることができる。
反射面までの距離が求められると、ワーク判定処理が行われる(ステップS106)。ワークの判定処理は、反射面までの距離を判定閾値とTjと比較することにより行われる。例えば、反射面までの距離が、判定閾値Vj以下であればワークが存在すると判定し、それ以外であればワークが存在しないと判定することができる。
図8は、光電センサ100の動作の一例を示したタイミング図である。図中の(a)には、受光素子21から出力される受光信号R1の時間変化、(b)には、波形検出部33が取得する波形データWs、(c)には、波形積算部34が求める積算波形データWmがそれぞれ示されている。また、(a)〜(c)は、いずれも左(NEAR側)へ行くほど受光時刻が早く、右へ(FAR側)行くほど受光時刻が遅くなるように示されている。
(a)の受光信号R1には、有意な成分として、ワーク反射成分62及び壁面反射成分63が含まれている。ワーク反射成分62は、ワーク101での反射光に相当する成分であり、壁面反射成分63は、壁面102での反射光に相当する成分である。また、受光信号R1には、有意な成分62,63だけでなく、多くのノイズも含まれ、受光信号R1の波形データに対し、ピーク検出処理を行ったとしても、ワーク反射成分62や壁面反射成分63を抽出することは容易ではない。
(b)の波形データWsは、二値化された多数の受光量により構成され、二値化受光信号R2の時間変化を示している。受光量が二値化されていることから、有意な成分62,63とノイズ成分とが判別できない状態で混在している。
(c)の積算波形データWmは、Ns個の波形データWsを積算して得られる波形データであり、ノイズ成分が低減され、有意な成分62,63が強調されている。波形データWsを積算した場合、ランダムに発生するノイズの振幅は、積算数Nsが大きくなるほど、Ns/2に近づいていく。これに対し、有意な成分62,63の振幅は、積算数Nsが多くなるほど強調され、Ns/2から遠ざかっていく。このため、積算数Nsが十分に大きければ、積算波形データWmを用いて、有意な成分62,63を容易に抽出することができる。
ワーク反射成分62の判別は、ピーク検出処理により行われる。すなわち、積算波形データWmをピーク閾値Vpと比較すれば、有意な成分62,63が検出される。このうち、最初のピークとして、ワーク反射成分62が抽出される。
次に、ワーク反射成分62に相当する反射面までの距離が求められる。積算波形データWm上における位置は、発光タイミングを基準とする時刻に対応しているため、ワーク反射成分62が抽出された積算波形データWm上の位置に基づいて、反射面までの距離を求めることができる。図中では、ワーク反射成分62の立下りエッジが基準レベルNs/2と交差する点を基準クロス点62cを求め、当該基準クロス点62cの位置に基づいて、反射面までの距離が求められる。なお、立下りエッジに代えて、立ち上がりエッジを用いてもよいし、基準レベルは、Ns/2以外であってもよい。
本実施の形態による光電センサ100では、二値化処理部32が、受光素子21の受光信号R1を二値化し、波形検出部33が、二値化受光信号R2の時間変化を示す波形データWsを検出する。このため、受光信号R1を多値データとしてサンプリングする場合に比べて、回路規模を大幅に縮小し、より高速なサンプリングを実現することができる。また、サンプリング時における発熱を顕著に抑制することができ、放熱処理を軽減又は省略することができる。従って、光電センサ100を小型化することができる。
また、本実施の形態による光電センサ100では、発光素子20が、検出光を繰り返し生成し、波形検出部33が、2以上の波形データWsを生成し、波形積算部34が、発光素子20の発光タイミングを一致させて、これらの波形データWsを積算した積算波形データWmを生成する。このような積算処理により、ランダムに発生するノイズの影響を低減し、反射光の成分を強調した積算波形データWmを生成することができ、反射光を容易に検出することができる。
つまり、二値化受光信号R2をサンプリングし、波形データWsを生成することにより、回路規模を顕著に増大させることなく、受光量を高速にサンプリングすることができる。また、2以上の波形データWsを積算することにより、反射光を容易に検出することができる。さらに、高速サンプリングに伴うノイズの影響を低減することにより、ワーク検出の信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態による光電センサ100では、ピーク検出部35が、積算波形データWmをピーク閾値Vpと比較してピークを検出することにより、反射光の成分を検出し、反射面までの距離を求める。また、ワーク判別部36が、求められた距離を判定閾値Vjと比較し、ワークの有無を判別する。このため、ワークの有無を精度良く判別することができ、信頼性の高い光電センサを提供することができる。
また、本実施の形態による光電センサ100は、直列接続された多数の遅延回路53からなる受光信号分配部50と、発光素子20の発光タイミングに基づいて、取込信号Sを生成する取込制御部31を備え、二値化受光信号R2が受光信号分配部50の遅延線路に入力され、取込信号Sに基づいて、波形取込部51が、各遅延回路53の出力を取り込むことにより、波形データWsを生成する。このため、遅延回路53の遅延時間をサンプリング周期とし、遅延回路53の数をサンプリング数とする二値化受光信号R2のサンプリング処理を行うことができる。従って、論理素子の遅延時間程度の極めて短い周期でサンプリングされた波形データWsを取得することができ、反射面までの距離を精度良く求めることができる。
また、本実施の形態による光電センサ100は、波形取込部51が、遅延回路53に対応する多数の記憶素子51eからなり、遅延回路53が、直列接続された2つの遅延素子53dと、当該遅延素子53d間に、記憶素子51eの入力容量と略同一の容量を付加する容量素子53cとを備えている。このため、2つの遅延素子53dの付加容量を略一致させ、遅延回路の立ち上がり特性と、立ち上がり特性を略一致させることができ、波形データWsを精度良く取得することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、取込信号分配部52が対称形のツリー回路からなり、取込信号s1〜snの平均遅延時間を最小化する場合の例について説明した。これに対し、これに対し、本実施の形態では、取込信号分配部52が、非対称形のツリー回路からなり、サンプリング時刻の逆転が生じるのを防止する場合について説明する。
図9は、本発明の実施の形態2による取込信号分配部52の一構成例を示した図であり、図6の場合と同様、取込信号Sを16個の取込信号s1〜s16に分配する場合の例が示されている。この取込信号分配部52は、多数の分岐点54bと、多数の増幅素子54dとを備えているが、図6の場合とは異なり、非対称的なツリー状の回路からなる。
分配後の取込信号s1〜s16は、波形取込部51内の各記憶素子51eに入力される取込信号であり、各記憶素子51eは、受光信号分配部50内の各遅延回路53に対応づけられている。つまり、分配後の取込信号s1〜s16は、二値化受光信号R2のサンプリング時刻に対応づけられている。このため、取込信号s1〜s16が完全に同期していなければ、上記サンプリング時刻に誤差が生じる。
取込信号Sに対する分配後の取込信号s1〜s16の遅延時間は、通過する分岐数が同一であったとしても、各増幅素子54dの特性ばらつきや、配線容量のばらつきに起因する誤差が生じる。そして、隣接するサンプリング時刻に対応する取込信号si,s(i+1)間に生じる誤差が、遅延回路53の遅延時間を超えれば、波形データWs中にデータの欠落が発生する。例えば、図6の取込信号S8及びS9は、隣接するサンプリング時刻に対応しているが、取込信号分配部52内では、最初の分岐点54bで分かれ、互いに異なる3つの増幅素子54dを経由して生成されているため、当該取込信号S8,S9が対応するサンプリング時刻に逆転が生じ易くなる。
そこで、本実施の形態による取込信号分配部52は、取込信号s1〜s16の平均遅延時間がある程度増大することを許容しつつ、サンプリング時刻が逆転するのを防止するように構成されている。具体的には、対応するサンプリング時刻が遅くなるほど、通過する分岐数が単調に減少するように取込信号s1〜s16を生成している。つまり、取込信号Sに対する分配後の取込信号s1〜s16の遅延時間は、より早いサンプリング時刻(よりNEAR側)に対応する取込信号ほど大きくなるように、取込信号分配部52を設計することにより、波形データWs中におけるデータ欠落の発生を防止している。
図中では、取込信号Sが上側から入力され、左右非対称のツリー状の回路を経由して、左右方向に配列された16個の取込信号s1〜s16が下方向へ出力される。各取込信号s1〜s16が通過する分岐数は同一ではなく、取込信号s1〜s4が分岐数3、取込信号s5〜s8が分岐数4、取込信号s9〜s16が分岐数5になっている。つまり、分配後の取込信号s1〜s16は、番号が小さい左側の信号ほど、対応するサンプリング時刻が遅いため、通過する分岐数が少なくなり、取込信号Sに対する遅延量が小さくなるように設計されている。また、番号が大きな右側の信号ほど、サンプリング時刻が早いため、通過する分岐数が多くなり、取込信号Sに対する遅延量が大きくなるように設計されている。
本実施の形態による光電センサ100は、取込信号Sを互いに同期した多数の記憶素子51eに分配する取込信号分配部52を備え、取込信号分配部52内において、取込信号s1〜snが経由する分岐数は、当該取込信号s1〜s16が入力される記憶素子51eが取り込む二値化受光信号R2の受光時刻が早いほど、単調に増加する。このため、取込信号分配部52内における遅延により、記憶素子51eに取り込まれた二値化受光信号R2からなる波形データWsにデータの欠落が発生するのを防止することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、受光信号分配部50が、遅延回路53を備え、二値化受光信号R2を遅延させることにより、波形データWsを取得する場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、取込信号分配部52が、遅延回路53を備え、取込信号Sを遅延させることにより、波形データWsを取得する場合について説明する。
図10は、本発明の実施の形態3による波形検出部33の一構成例を示した図である。この波形検出部33も、波形取込部51、受光信号分配部50及び取込信号分配部52により構成されるが、図5の波形検出部33(実施の形態1)と比較すれば、受光信号分配部50が、ツリー回路からなり、取込信号分配部52が、遅延線路からなる点で異なる。つまり、図5における受光信号分配部50及び取込信号分配部52を互いに入れ替えた構成に相当する。
受光信号分配部50は、二値化処理部32からの二値化受光信号R2を分配し、互いに同期した多数の二値化受光信号r1〜rnを生成する回路である。生成された二値化受光信号r1〜rnは、波形取込部51を構成するn個の記憶素子51eにそれぞれ入力される。
取込信号分配部52は、取込制御部31からの取込信号Sを分配し、互いに遅延時間の異なる多数の取込信号s1〜snを生成する回路である。生成された取込信号s1〜snは、波形取込部51を構成するn個の記憶素子51eにそれぞれ入力される。
本実施の形態による取込信号分配部52は、多数の遅延回路53を直列接続して構成される遅延線路からなり、その入力端には、取込信号Sが入力される。また、各遅延回路53間には分岐点53bが設けられ、各遅延回路53の出力は、分配後の取込信号s1〜snとして、各記憶素子51eへ入力される。つまり、遅延線路の構成は、図5の受信信号分配部50の遅延線路と同様である。このため、各遅延回路53の遅延時間を最小単位として、遅延量が互いに異なる多数の取込信号s1〜snが生成される。
波形取込部51は、図5の場合と同様の構成を有するが、各記憶素子51eが取込信号分配部52内の各遅延回路53に対応づけられている点で異なる。このため、分配後の二値化受光信号r1〜rnが完全に同期していれば、遅延回路53の遅延時間に相当する時間差をもって二値化受光信号R2が順次に各記憶素子51eに取り込まれる。つまり、各記憶素子51eに対し、取込信号S及び二値化受光信号R2が供給されるタイミングを相対的に遅延させることにより、波形データWsを生成している。その結果、実施の形態1の場合と同様、1つの遅延回路53の遅延時間をサンプリング周期とし、遅延回路53の数をサンプリング数とする二値化受光信号R2のサンプリング処理が行われる。
図11は、受光信号分配部50の一構成例を示した図であり、二値化受光信号R2を16個の二値化受光信号r1〜r16に分配する場合の例が示されている。二値化受光信号R2は、受光信号分配部50を介して、波形取込部51を構成する多数の記憶素子51eに供給される。ここでは、16個の記憶素子51eに供給するために、二値化受光信号R2が16個の二値化受光信号r1〜r16に分配される例が示されている。この受光信号分配部50は、図6の取込信号分配部52(実施の形態1)と同様の構成を有するが、取込信号Sに代えて、二値化受光信号R2が入力され、取込信号s1〜snに代えて、二値化受光信号r1〜rnが出力される点で異なる。
本実施の形態による波形検出部33は、受光信号分配部50及び取込信号分配部52の構成を入れ替え、受光信号分配部50がツリー回路からなり、取込信号分配部52が遅延線路からなり、二値化受光信号R2に代えて、取込信号Sを遅延させるように構成されている。このような構成を採用した場合でも、実施の形態1の場合と同様の波形データWsを生成することができる。
20 発光素子
21 受光素子
22 距離計測部
23 主制御部
24 データ記憶部
25 信号入出力部
30 発光制御部
31 取込制御部
32 二値化処理部
33 波形検出部
34 波形積算部
35 ピーク検出部
36 ワーク判別部
50 受光信号分配部
51 波形取込部
51e 記憶素子
52 取込信号分配部
53 遅延回路
53b 分岐点
53c 容量素子
53d 遅延素子
54b 分岐点
54d 増幅素子
62 ワーク反射成分
62c 基準クロス点
63 壁面反射成分
100 光電センサ
101 ワーク
102 壁面
Ns 発光の繰り返し回数(積算数)
P 発光信号
R1 受光信号
R2 二値化受光信号
r1〜r16,rn 分配後の二値化受光信号
S 取込信号
s1〜s16,sn 分配後の取込信号
Td 取込遅延
Tw 取込時間
Vd 二値化閾値
Vj 判定閾値
Vp ピーク閾値
Wm 積算波形データ
Ws 波形データ

Claims (5)

  1. 検出光を繰り返し生成する発光素子と、
    上記検出光の反射光を受光し、受光量を示す受光信号を生成する受光素子と、
    上記受光素子からの受光信号を二値化する二値化処理部と、
    上記発光素子の発光タイミングに対応した取込信号を生成する取込制御回路と、
    多数の記憶素子を有し、各記憶素子が上記取込信号に応じて上記二値化された受光信号を記憶する波形取込部と、
    上記取込信号を上記各記憶素子に供給するための分岐回路を有する取込信号分配部と、
    上記二値化された受光信号を上記各記憶素子に供給するための分岐回路を有する受光信号信号分配部と、
    上記取込信号分配部及び上記受光信号信号分配部の少なくともいずれか一方に設けられ、上記波形取込部に上記二値化された受光信号が時間変化を示す波形データとして記憶されるように、上記取込信号及び上記二値化された受光信号が上記各記憶素子に供給されるタイミングを相対的に遅延させる遅延回路と、
    上記発光素子の発光タイミングを一致させて2以上の上記波形データを積算し、積算波形データを生成する波形積算手段と、
    上記積算波形データに基づいて、ワークの有無を判別するワーク判別手段とを備えたことを特徴とする光電センサ。
  2. 上記積算波形データのピークを検出し、上記反射光の反射面までの距離を求めるピーク検出手段を備え、
    上記ワーク判別手段が、上記距離を判定閾値と比較し、上記ワークの有無を判別することを特徴とする請求項1に記載の光電センサ。
  3. 上記受光信号分配部は、
    直列接続された多数の上記遅延回路からなり、二値化された上記受光信号が入力される遅延線路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光電センサ。
  4. 上記遅延回路は、直列接続された第1遅延素子及び第2遅延素子と、容量素子とを有し、
    第1遅延素子の出力端子が、第2遅延素子及び上記容量素子に接続され、
    第2遅延素子の出力端子が、上記記憶素子及び後段の上記遅延回路に接続され、
    上記容量素子は、上記記憶素子の入力容量と略同一の容量を有することを特徴とする請求項3に記載の光電センサ。
  5. 上記取込信号分配部は、上記記憶素子に入力されるまでに上記取込信号が経由する分岐数は、当該記憶素子が取り込む上記受光量の受光時刻が早くなるほど、単調に増加することを特徴とする請求項4に記載の光電センサ。
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