JP2015075319A - 暖房システム - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの部屋に設けた第1暖房放熱体と第2暖房放熱体とを用いて、より快適に、且つより効率良く暖房することが可能であり、熱源機の暖房運転効率をより向上させることができる暖房システムを提供する。【解決手段】熱源機30と、同じ部屋に設けられた第1暖房放熱体14及び第2暖房放熱体24と、運転状態設定手段11と、を備え、暖房加熱後配管35と、第1暖房加熱後分岐配管13と、第2暖房加熱後分岐配管23と、第1暖房放熱後混合配管15と、第2暖房放熱後混合配管25と、暖房放熱後配管36と、暖房配管分岐手段45と、暖房配管混合手段46と、第1暖房バイパス配管61と、第2暖房バイパス配管62にて構成される暖房配管経路を備え、第1暖房循環ポンプ41と、第1開閉弁12と、第2開閉弁22と、第1流路切替弁16と、第2流路切替弁26と、が設けられている暖房システム。【選択図】図1

Description

本発明は、暖房システムに関する。
従来、特許文献1には、燃焼熱源機や電気ヒートポンプ等を熱源機として暖房熱媒を加熱し、一方の暖房放熱体(この場合、部屋の中央部の床暖房パネル)に流通させた後の暖房熱媒を、他方の暖房放熱体(この場合、部屋の周辺部の床暖房パネル)に流通させることで部屋内の暖房を快適に行う床暖房設備(暖房システムに相当)が開示されている。
特許文献1では、図13に示すように、部屋110の中央部に敷設された第1暖房放熱体114と、部屋110の周辺部に敷設された第2暖房放熱体124と、を有している。
そして第1暖房放熱体114には、熱源機130にて加熱された暖房熱媒を流入させるための暖房加熱後配管135の一方端が接続され、放熱後の暖房熱媒を吐出させるための暖房放熱後混合配管115の一方端が接続されている。
また第2暖房放熱体124には、暖房熱媒を流入させるための熱媒流入配管123の一方端が接続され、放熱後の暖房熱媒を吐出させるための熱媒流出混合配管125の一方端が接続されている。
そして暖房放熱後混合配管115の他方端は流路切替弁116を介して混合手段146に接続され、熱媒流出混合配管125の他方端は混合手段146に接続されている。
また混合手段146からの出力である暖房放熱後配管136は熱源機130に接続され、暖房加熱後配管135の他方端は熱源機130に接続されている。
また暖房放熱後混合配管115のいずれかの位置には流路切替弁116が設けられており、熱媒流入配管123の他方端は流路切替弁116に接続されている。流路切替弁116は、暖房放熱後混合配管115から流入する暖房熱媒を、混合手段146に向けて吐出するか、熱媒流入配管123に向けて吐出するか、のいずれかに流路を切り替える。
また暖房加熱後配管135のいずれかの位置には流路開閉弁112が設けられている。
また暖房循環ポンプ141が、熱源機130に設けられている。
熱源機制御手段131は、暖房循環ポンプ141を駆動することで暖房熱媒を循環させ、流路開閉弁112を開状態に制御することで第1暖房放熱体114へ暖房熱媒を流入させる。また熱源機制御手段131は、流路切替弁116を制御することで、第1暖房放熱体114にて放熱後の暖房熱媒を、混合手段146を経由させて熱源機130に戻すか、あるいは第2暖房放熱体124に流入させて放熱させた後で混合手段146を経由させて熱源機130に戻すか、いずれかの経路にすることが可能である。
すなわち、図13に示す特許文献1の構成では、第1暖房放熱体114のみを暖房運転すること、または第1暖房放熱体114と第2暖房放熱体124を直列に暖房運転(第1暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通)すること、の2通りの暖房運転が可能である。しかし図13に示す特許文献1の構成では、第1暖房放熱体114と第2暖房放熱体124を並列に暖房運転することはできない。
特許第4063756号公報
図13に示す特許文献1に記載された暖房システムでは、暖房熱媒は第1部屋110の中央部に敷設された第1暖房放熱体114にて放熱した後で熱源機130に戻される場合が有るが、近年の高気密高断熱住宅では、それ以前の住宅と比較して第1部屋110の暖房負荷が小さくなるため、暖房熱媒が放熱後に熱源機130に戻る際の暖房熱媒の温度が高くなる傾向にある。この結果、熱源機130の加熱による暖房熱媒の温度上昇及び熱源機130の出力が小さくなり、熱源機130の暖房運転効率が低下する傾向にある。
また、部屋の中央部を暖房する第1暖房放熱体114は、すでに数種類の製品が実用化されているが、部屋の周辺部を暖房する第2暖房放熱体124は、新たな専用品として設計する必要があるので、開発期間と手間がかかる。
また近年では、リビングとダイニングを1つの部屋としている場合があり、このような場合は、部屋の中央部を暖房するために設計された暖房放熱体を2つ用意して、リビングのエリアと、ダイニングのエリアとを、それぞれ暖房できるようにすると、効率的な暖房を行うことが期待できる。
しかし、図13に示す特許文献1の構成において、例えば第1暖房放熱体114をリビングに配置し、第2暖房放熱体124をダイニングに配置すると、ダイニングのみを暖房することができない。この場合では、ダイニングの暖房は、リビングを暖房している場合にしか行うことができず、ダイニングの単独暖房を所望する利用者の要求に応えることができない。
また、図13に示す特許文献1の構成では、第1暖房放熱体114と第2暖房放熱体124を並列に暖房運転することができないので、外気温度が著しく低下して第1部屋110の暖房負荷が非常に大きくなった場合、第1暖房放熱体114と第2暖房放熱体124を直列に暖房運転(第1暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通)した際、第2暖房放熱体での暖房を充分に行うことができない可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、1つの部屋に設けた第1暖房放熱体と第2暖房放熱体とを用いて、より快適に、且つより効率良く暖房することが可能であり、熱源機の暖房運転効率をより向上させることができる暖房システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る暖房システムは次の手段をとる。
まず、本発明の第1の発明は、暖房熱媒を加熱する熱源機と、前記熱源機との間で循環する暖房熱媒が流通する暖房配管経路で接続された第1暖房放熱体及び第2暖房放熱体と、前記第1暖房放熱体及び前記第2暖房放熱体の運転状態を利用者が設定可能な運転状態設定手段と、を備えた暖房システムにおいて、前記第1暖房放熱体と前記第2暖房放熱体は同じ部屋に設置されている。
前記暖房配管経路は、前記熱源機から吐出された暖房熱媒を暖房配管分岐手段に流入する暖房加熱後配管と、前記暖房配管分岐手段にて分岐されて吐出された暖房熱媒を前記第1暖房放熱体に流入する第1暖房加熱後分岐配管と、前記暖房配管分岐手段にて分岐されて吐出された暖房熱媒を前記第2暖房放熱体に流入する第2暖房加熱後分岐配管と、前記第1暖房放熱体から吐出された暖房熱媒を暖房配管混合手段に流入する第1暖房放熱後混合配管と、前記第2暖房放熱体から吐出された暖房熱媒を暖房配管混合手段に流入する第2暖房放熱後混合配管と、前記暖房配管混合手段にて混合されて吐出された暖房熱媒を前記熱源機に流入する暖房放熱後配管と、前記第1暖房放熱後混合配管のいずれかの位置と前記第2暖房加熱後分岐配管のいずれかの位置とに接続された第1暖房バイパス配管と、前記第2暖房放熱後混合配管のいずれかの位置と前記第1暖房加熱後分岐配管のいずれかの位置とに接続された第2暖房バイパス配管と、前記暖房配管分岐手段と、前記暖房配管混合手段と、にて構成されている。
そして、前記熱源機には、暖房熱媒を循環させる第1暖房循環ポンプが設けられており、前記第1暖房加熱後分岐配管における前記暖房配管分岐手段が接続されている個所から前記第2暖房バイパス配管が接続されている個所までに至るいずれかの位置には、当該第1暖房加熱後分岐配管を閉鎖状態あるいは開口状態に切り替え可能な第1開閉弁が設けられており、前記第2暖房加熱後分岐配管における前記暖房配管分岐手段が接続されている個所から前記第1暖房バイパス配管が接続されている個所までに至るいずれかの位置には、当該第2暖房加熱後分岐配管を閉鎖状態あるいは開口状態に切り替え可能な第2開閉弁が設けられている。
また、前記第1暖房放熱後混合配管と前記第1暖房バイパス配管とが接続されている個所には、前記第1暖房放熱後混合配管から流入された暖房熱媒を前記第1暖房バイパス配管に向けて吐出するように、あるいは前記第1暖房放熱後混合配管から流入された暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出するように、切り替え可能な第1流路切替弁が設けられており、前記第2暖房放熱後混合配管と前記第2暖房バイパス配管とが接続されている個所には、前記第2暖房放熱後混合配管から流入された暖房熱媒を前記第2暖房バイパス配管に向けて吐出するように、あるいは前記第2暖房放熱後混合配管から流入された暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出するように、切り替え可能な第2流路切替弁が設けられている。
この第1の発明では、図1に示すように、第1開閉弁と第2開閉弁と第1流路切替弁と第2流路切替弁とを用いて、熱源機と第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を適切な配管で接続する。
第1の発明の構成を有することで、同じ部屋に設けた第1暖房放熱体と第2暖房放熱体に対して以下の5通りの暖房運転を行うことが可能となる。
(1)第1暖房放熱体のみの暖房運転。
(2)第2暖房放熱体のみの暖房運転。
(3)熱源機に対して、第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を並列に接続した暖房運転(並列暖房運転)。
(4)熱源機に対して、第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を直列に接続した暖房運転であって、先に第1暖房放熱体に暖房熱媒を流通させる暖房運転(第1直列暖房運転)。
(5)熱源機に対して、第2暖房放熱体と第1暖房放熱体を直列に接続した暖房運転であって、先に第2暖房放熱体に暖房熱媒を流通させる暖房運転(第2直列暖房運転)。
これにより、1つの部屋に設けた第1暖房放熱体と第2暖房放熱体とを用いて、それぞれ個別に暖房することや、並列に暖房することや、直列に暖房することが可能となり、利用者の所望する暖房状態に応じて、より快適に、且つより効率良く暖房することが可能であり、熱源機の暖房運転効率をより向上させることができる。
例えば、1つの部屋にリビングとダイニングが有る場合、第1暖房放熱体をリビングに配置し、第2暖房放熱体をダイニングに配置すれば、上記のように、利用者の所望する暖房状態に応じて、より快適に、且つより効率良く暖房することが可能である。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る暖房システムであって、前記暖房放熱後配管あるいは前記暖房加熱後配管のいずれかの位置に、前記第1暖房循環ポンプに加えて暖房熱媒を循環させる第2暖房循環ポンプが設けられている。
あるいは、前記暖房放熱後配管のいずれかの位置と前記暖房加熱後配管のいずれかの位置とに接続された第3暖房バイパス配管を備え、前記第3暖房バイパス配管には、前記暖房放熱後配管からの暖房熱媒の少なくとも一部を前記暖房加熱後配管に導くことが可能な第3暖房循環ポンプが設けられている。
この第2の発明によれば、例えば第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を、熱源機に対して直列に接続した場合において、暖房熱媒の循環経路が長くなって第1暖房循環ポンプの能力では能力不足となるような場合、第2暖房循環ポンプあるいは第3暖房循環ポンプを第1暖房循環ポンプと同時に使用することで、第1暖房循環ポンプの能力を補うことができる。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る暖房システムであって、前記第1暖房放熱後混合配管における前記第1暖房放熱体と前記第1流路切替弁の間のいずれかの位置、あるいは前記第2暖房放熱後混合配管における前記第2暖房放熱体と前記第2流路切替弁の間のいずれかの位置、の少なくとも一方には、第1温度検出手段が設けられており、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁は、前記第1温度検出手段にて検出された暖房熱媒の温度に基づいた温度条件に応じて制御される。
この第3の発明によれば、第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を同時に使用して暖房する場合、第1温度検出手段にて検出した暖房熱媒の温度によって、熱源機に対して第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を、並列に接続するべきか、直列に接続(第1暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通させる)するべきか、直列に接続(第2暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通させる)するべきか、を適切に判断し、第1開閉弁と第2開閉弁と第1流路切替弁と第2流路切替弁を適切に制御することができる。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る暖房システムであって、前記第1暖房加熱後分岐配管における前記第1開閉弁と前記第1暖房放熱体の間のいずれかの位置、あるいは前記第2暖房加熱後分岐配管における前記第2開閉弁と前記第2暖房放熱体の間のいずれかの位置、の少なくとも一方には、第2温度検出手段が設けられており、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁は、前記第2温度検出手段にて検出された暖房熱媒の温度に基づいた温度条件に応じて制御される。
この第4の発明によれば、第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を同時に使用して暖房する場合、第2温度検出手段にて検出した暖房熱媒の温度によって、熱源機に対して第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を、並列に接続するべきか、直列に接続(第1暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通させる)するべきか、直列に接続(第2暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通させる)するべきか、を適切に判断し、第1開閉弁と第2開閉弁と第1流路切替弁と第2流路切替弁を適切に制御することができる。
次に、本発明の第5の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る暖房システムであって、前記熱源機の内部あるいは前記熱源機の外部の少なくとも一方には、外気温度を検出可能な第3温度検出手段が設けられており、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁は、前記第3温度検出手段にて検出された外気温度に基づいた温度条件に応じて制御される。
この第5の発明によれば、第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を同時に使用して暖房する場合、第3温度検出手段にて検出した外気の温度によって、熱源機に対して第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を、並列に接続するべきか、直列に接続(第1暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通させる)するべきか、直列に接続(第2暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通させる)するべきか、を適切に判断し、第1開閉弁と第2開閉弁と第1流路切替弁と第2流路切替弁を適切に制御することができる。
次に、本発明の第6の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る暖房システムであって、前記第1暖房放熱体の暖房運転と前記第2暖房放熱体の暖房運転を行う場合、第1所定時間毎に、第1直列暖房運転と第2直列暖房運転とを交互に切り替えながら暖房する。
そして、前記第1直列暖房運転では、前記第1開閉弁は、開状態に制御され、前記第2開閉弁は、閉状態に制御され、前記第1流路切替弁は、前記第1暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記第1暖房バイパス配管に向けて吐出する側に制御され、前記第2流路切替弁は、前記第2暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出する側に制御される。
また、前記第2直列暖房運転では、前記第1開閉弁は、閉状態に制御され、前記第2開閉弁は、開状態に制御され、前記第1流路切替弁は、前記第1暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出する側に制御され、前記第2流路切替弁は、前記第2暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記第2暖房バイパス配管に向けて吐出する側に制御される。
この第6の発明によれば、第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を同時に使用して暖房する場合、第1暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通させる第1直列暖房運転と、第2暖房放熱体に先に暖房熱媒を流通させる第2直列暖房運転と、を第1所定時間毎に交互に切り替えながら暖房することで、熱源機の暖房運転効率をより向上させながら、第1暖房放熱体による暖房エリアと第2暖房放熱体による暖房エリアとを、より均一に暖房することができる。
次に、本発明の第7の発明は、上記第6の発明に係る暖房システムであって、前記第1暖房放熱体の暖房運転と前記第2暖房放熱体の暖房運転を開始してから第2所定時間に達するまでの間は、並列暖房運転にて暖房を行い、前記第2所定時間を経過後は、前記第1所定時間毎に、前記第1直列暖房運転と前記第2直列暖房運転とを交互に切り替えながら暖房する。
そして、前記並列暖房運転では、前記第1開閉弁は、開状態に制御され、前記第2開閉弁は、開状態に制御され、前記第1流路切替弁は、前記第1暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出する側に制御され、前記第2流路切替弁は、前記第2暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出する側に制御される。
この第7の発明によれば、暖房開始時点では第2所定時間が経過するまでは、熱源機に対して第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を並列に接続して暖房を行い、第2所定時間が経過後は、第1所定時間毎に、第1直列暖房運転と第2直列暖房運転を交互に切り替えながら暖房する。
これにより、暖房開始時には、第1暖房放熱体と第2暖房放熱体を並列にして暖房することで、より短時間に目標温度まで暖房し、第2所定時間が経過した後は、第6発明の暖房運転を行うことで、効率良く温度を維持することができる。
次に、本発明の第8の発明は、上記第1の発明〜第7の発明のいずれか1つに係る暖房システムであって、前記熱源機は、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁を制御可能な熱源機制御手段を備えており、前記熱源機制御手段と前記運転状態設定手段との間の通信情報の送受信を中継する流路切替制御手段を備え、前記流路切替制御手段は、中継した通信情報に基づいて、前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁を制御する。
この第8の発明によれば、通信の中継を行う流路切替制御手段を備えることで、運転状態設定手段からの情報と、熱源機からの情報を、流路切替制御手段に認識させることができるので、流路切替制御手段から第1流路切替弁、第2流路切替弁を、適切に制御することができる。
次に、本発明の第9の発明は、上記第1の発明〜第7の発明のいずれか1つに係る暖房システムであって、前記熱源機は、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁を制御可能な熱源機制御手段を備えており、前記熱源機制御手段と前記運転状態設定手段との間の通信情報の送受信を中継せず、且つ前記熱源機制御手段との間で通信情報を送受信可能な流路切替制御手段を備え、前記流路切替制御手段は、受信した通信情報に基づいて、前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁を制御する。
この第9の発明によれば、熱源機制御手段と通信情報を送受信可能な流路切替制御手段を備えることで、熱源機からの情報を、流路切替制御手段に認識させることができるので、流路切替制御手段から第1流路切替弁、第2流路切替弁を、適切に制御することができる。
次に、本発明の第10の発明は、上記第8の発明または第9の発明に係る暖房システムであって、前記熱源機制御手段から前記第1開閉弁を制御可能な第1開閉弁制御配線及び前記第2開閉弁を制御可能な第2開閉弁制御配線は、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁に接続されることなく前記流路切替制御手段に入力されている。
そして前記流路切替制御手段は、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁を制御可能であり、前記第1開閉弁制御配線からの制御信号と、前記第2開閉弁制御配線からの制御信号と、中継あるいは受信した通信情報と、に基づいて、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁を制御する。
この第10の発明によれば、流路切替制御手段を用いて、第1流路切替弁と第2流路切替弁を、さらに適切に制御することが可能である。
これにより、第1暖房放熱体と第2暖房放熱体をより効率良く暖房することが可能であり、熱源機の暖房運転効率をより向上させることができる。
第1の実施の形態の暖房システム1Aの構成の例を説明する図である。 第2の実施の形態の暖房システム1Bの構成の例を説明する図である。 第3の実施の形態の暖房システム1Cの構成の例を説明する図である。 第4の実施の形態の暖房システム1Dの構成の例を説明する図である。 第5の実施の形態の暖房システム1Eの構成の例を説明する図である。 第6の実施の形態の暖房システム1Fの構成の例を説明する図である。 第7の実施の形態の暖房システム1Gの構成の例を説明する図である。 第8の実施の形態の暖房システム1Hの構成の例を説明する図である。 第9の実施の形態の暖房システム1Jの構成の例を説明する図である。 第10の実施の形態の暖房システム1Kの構成の例を説明する図である。 第11の実施の形態の暖房システム1Lの構成の例を説明する図である。 第12の実施の形態の暖房システム1Mの構成の例を説明する図である。 従来の暖房システム101の構成の例を説明する図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。
●[第1の実施の形態の暖房システム1A(図1)]
図1に示すように、第1の実施の形態の暖房システム1Aは、熱源機30と、部屋10に設けられた第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24と、運転状態設定手段11と、各配管(暖房配管経路に相当)にて構成されている。
熱源機30は、熱源機制御手段31(熱源機制御装置)と、燃焼加熱手段32(燃焼加熱器)と、燃焼熱交換器33と、第1暖房循環ポンプ41等を有している。
また熱源機30には、燃料配管37、暖房放熱後配管36、暖房加熱後配管35が接続されている。
燃焼加熱手段32は、熱源機制御手段31からの制御信号に基づいて、燃料配管37から供給されるガス等の燃料を燃焼させる。
また燃焼熱交換器33は、燃焼加熱手段32の熱を用いて、暖房放熱後配管36から流入される暖房熱媒(例えば温水)を加熱する。
また第1暖房循環ポンプ41は、熱源機制御手段31からの制御信号に基づいて、暖房放熱後配管36から暖房熱媒を熱源機30に流入させ、燃焼熱交換器33にて加熱した暖房熱媒を暖房加熱後配管35から吐出するように、暖房熱媒を循環させる。
部屋10は、例えば、リビング、ダイニング、キッチン、サニタリ、脱衣室、寝室、子供部屋や、リビングとダイニングが一体となった部屋等の暖房対象空間であり、床暖房等の第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24が設けられている。つまり、部屋10内において暖房対象空間が2つの空間に区別され、それぞれの空間に第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24が設けられている。例えば、リビングとダイニングが一体となった部屋の場合、リビングに第1暖房放熱体14が配置され、ダイニングに第2暖房放熱体24が配置される。
また部屋10には、第1暖房放熱体14の運転状態と、第2暖房放熱体24の運転状態と、を利用者が設定可能な運転状態設定手段11(暖房コントローラ)が設けられている。
また熱源機制御手段31は、無線あるいは有線(通信線T1)にて運転状態設定手段11と通信可能に接続されており、運転状態設定手段11との間で情報の送受信が可能である。
暖房配管経路は、暖房加熱後配管35と、暖房配管分岐手段45と、第1暖房加熱後分岐配管13と、第2暖房加熱後分岐配管23と、第1暖房放熱後混合配管15と、第2暖房放熱後混合配管25と、暖房配管混合手段46と、暖房放熱後配管36と、第1暖房バイパス配管61と、第2暖房バイパス配管62と、にて構成されている。
暖房加熱後配管35は、熱源機30の吐出口と、暖房配管分岐手段45の流入口と、に接続され、熱源機30から吐出された暖房熱媒を暖房配管分岐手段45に流入する。
第1暖房加熱後分岐配管13は、暖房配管分岐手段45の吐出口と、第1暖房放熱体14の流入口と、に接続され、暖房配管分岐手段45にて分岐されて吐出された暖房熱媒を第1暖房放熱体14に流入する。
第2暖房加熱後分岐配管23は、暖房配管分岐手段45の吐出口と、第2暖房放熱体24の流入口と、に接続され、暖房配管分岐手段45にて分岐されて吐出された暖房熱媒を第2暖房放熱体24に流入する。
暖房配管分岐手段45は、流入された暖房熱媒を複数の経路に吐出する分岐ヘッダであり、暖房加熱後配管35の他方の側と、第1暖房加熱後分岐配管13の一方の側と、第2暖房加熱後分岐配管23の一方の側と、が接続されている。そして暖房配管分岐手段45は、暖房加熱後配管35から流入した暖房熱媒を、第1暖房加熱後分岐配管13と、第2暖房加熱後分岐配管23と、に吐出する。
第1暖房放熱後混合配管15は、第1暖房放熱体14の吐出口と、暖房配管混合手段46の流入口と、に接続され、第1暖房放熱体14から吐出された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に流入する。
第2暖房放熱後混合配管25は、第2暖房放熱体24の吐出口と、暖房配管混合手段46の流入口と、に接続され、第2暖房放熱体24から吐出された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に流入する。
暖房放熱後配管36は、暖房配管混合手段46の吐出口と、熱源機30の流入口と、に接続され、暖房配管混合手段46から吐出された暖房熱媒を熱源機30に流入する。
暖房配管混合手段46は、複数の経路から流入された暖房熱媒を混合して吐出する混合ヘッダであり、第1暖房放熱後混合配管15の他方の側と、第2暖房放熱後混合配管25の他方の側と、暖房放熱後配管36の一方の側と、が接続されている。そして暖房配管混合手段46は、第1暖房放熱後混合配管15と第2暖房放熱後混合配管25とから流入した暖房熱媒を混合して暖房放熱後配管36に吐出する。
第1暖房バイパス配管61は、第1暖房放熱後混合配管15のいずれかの位置と、第2暖房加熱後分岐配管23のいずれかの位置と、に接続されている。
第2暖房バイパス配管62は、第2暖房放熱後混合配管25のいずれかの位置と、第1暖房加熱後分岐配管13のいずれかの位置と、に接続されている。
また、上記の暖房配管経路上の所定の位置には、以下に説明する第1開閉弁12、第2開閉弁22、第1流路切替弁16、第2流路切替弁26が設けられている。
第1開閉弁12は、第1暖房加熱後分岐配管13における暖房配管分岐手段45が接続されている個所から第2暖房バイパス配管62が接続されている個所までに至るいずれかの位置に設けられており、第1暖房加熱後分岐配管13を閉鎖状態あるいは開口状態に切り替え可能である。
第2開閉弁22は、第2暖房加熱後分岐配管23における暖房配管分岐手段45が接続されている個所から第1暖房バイパス配管61が接続されている個所までに至るいずれかの位置に設けられており、第2暖房加熱後分岐配管23を閉鎖状態あるいは開口状態に切り替え可能である。
なお、第1開閉弁12、第2開閉弁22は、開状態または閉状態に制御されるバルブ、あるいはデューティ比で開度量が制御されるバルブであり、熱源機制御手段31からの制御信号に基づいて制御される。
第1流路切替弁16は、第1暖房放熱後混合配管15と第1暖房バイパス配管61とが接続されている個所に設けられており、第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を第1暖房バイパス配管61へ向けて吐出するように、あるいは第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出するように、切り替え可能である。なお、第1流路切替弁16は、熱源機制御手段31からの制御信号に基づいて制御される。
第2流路切替弁26は、第2暖房放熱後混合配管25と第2暖房バイパス配管62とが接続されている個所に設けられており、第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を第2暖房バイパス配管62へ向けて吐出するように、あるいは第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出するように、切り替え可能である。なお、第2流路切替弁26は、熱源機制御手段31からの制御信号に基づいて制御される。
以上の構成により、以下の(1)〜(5)の暖房運転が可能となる。
(1)第1暖房放熱体14のみを暖房運転。
例えば、利用者は、運転状態設定手段11を操作して、第1暖房放熱体14のみの暖房運転の開始と、暖房レベル(強、中、弱や、暖房温度等)を入力指示する。この場合、第2暖房放熱体24の暖房運転の要求は無い。
上記の入力指示に基づいた運転情報は、運転状態設定手段11から熱源機制御手段31に送信される。
例えば、熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14の暖房の開始要求と暖房レベルを認識し、熱源機30を起動して暖房熱媒を加熱し、第1暖房循環ポンプ41を起動して暖房熱媒の循環を開始し、第1開閉弁12を開状態に制御し、第2開閉弁22を閉状態に制御し、第1流路切替弁16を、第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御する。
なお、この場合では、熱源機制御手段31は、第2流路切替弁26をどちらの側に制御してもよいので、例えば、第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御する。
(2)第2暖房放熱体24のみを暖房運転。
例えば、利用者は、運転状態設定手段11を操作して、第2暖房放熱体24のみの暖房運転の開始と、暖房レベル(強、中、弱や、暖房温度等)を入力指示する。この場合、第1暖房放熱体14の暖房運転の要求は無い。
上記の入力指示に基づいた運転情報は、運転状態設定手段11から熱源機制御手段31に送信される。
例えば、熱源機制御手段31は、第2暖房放熱体24の暖房の開始要求と暖房レベルを認識し、熱源機30を起動して暖房熱媒を加熱し、第1暖房循環ポンプ41を起動して暖房熱媒の循環を開始し、第1開閉弁12を閉状態に制御し、第2開閉弁22を開状態に制御し、第2流路切替弁26を、第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御する。
なお、この場合では、熱源機制御手段31は、第1流路切替弁16をどちらの側に制御してもよいので、例えば、第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御する。
(3)熱源機に対して、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を並列に接続した暖房運転(並列暖房運転)。
例えば、利用者は、運転状態設定手段11を操作して、第1暖房放熱体14の暖房運転の開始と、暖房レベル(強、中、弱や、暖房温度等)を入力指示し、第2暖房放熱体24の暖房運転の開始と、暖房レベル(強、中、弱や、暖房温度等)を入力指示する。
上記の入力指示に基づいた運転状態設定手段11からの運転情報は、運転状態設定手段11から熱源機制御手段31に送信される。
例えば、熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14の暖房の開始要求と暖房レベルと、第2暖房放熱体24の暖房の開始要求と暖房レベルと、を認識し、熱源機30を起動して暖房熱媒を加熱し、第1暖房循環ポンプ41を起動して暖房熱媒の循環を開始し、第1開閉弁12を開状態に制御し、第2開閉弁22を開状態に制御し、第1流路切替弁16を、第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御し、第2流路切替弁26を、第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御する。
例えば熱源機制御手段31は、上記のように第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の並列の暖房運転を開始してから第2所定時間(例えば1時間程度)は、並列の暖房運転を維持し、第2所定時間が経過後は、下記の(4)の第1直列暖房運転と、(5)の第2直列暖房運転とを、第1所定時間毎(例えば10分程度)に交互に切り替えながら暖房運転するようにしてもよい。
第2所定時間の間、並列して暖房運転を行うことで、より短時間に目標暖房レベルに到達させることができる。そして熱源機制御手段31は、第2所定時間が経過後は、並列の暖房運転から、後述する(4)の第1直列暖房運転と、(5)の第2直列暖房運転とを、第1所定時間毎に交互に切り替えながら暖房運転することで、より効率良く暖房を維持するとともに、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24による暖房を、より均一に行うことができる。
(4)熱源機に対して、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を直列に接続した暖房運転であって、先に第1暖房放熱体14に暖房熱媒を流通させる暖房運転(第1直列暖房運転)。
例えば上記の「(3)熱源機に対して、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を並列に接続した暖房運転(並列暖房運転)。」を開始してから第2所定時間が経過後、第1所定時間の間、下記の第1直列暖房運転を行い、第1直列暖房運転を開始してから第1所定時間が経過後は、「(5)熱源機に対して、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14を直列に接続した暖房運転であって、先に第2暖房放熱体24に暖房熱媒を流通させる暖房運転(第2直列暖房運転)。」に切り替え、第1所定時間毎に第1直列暖房運転と第2直列暖房運転とを交互に切り替えて暖房する。
第1直列暖房運転では、熱源機制御手段31は、第1開閉弁12を開状態に制御し、第2開閉弁22を閉状態に制御し、第1流路切替弁16を、第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を第1暖房バイパス配管61に向けて吐出する側へと制御し、第2流路切替弁26を、第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御する。
(5)熱源機に対して、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14を直列に接続した暖房運転であって、先に第2暖房放熱体24に暖房熱媒を流通させる暖房運転(第2直列暖房運転)。
例えば上記の「(4)熱源機に対して、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を直列に接続した暖房運転であって、先に第1暖房放熱体14に暖房熱媒を流通させる暖房運転(第1直列暖房運転)。」を開始してから第1所定時間が経過後、第1所定時間の間、下記の第2直列暖房運転を行い、第2直列暖房運転を開始してから第1所定時間が経過後は、「(4)熱源機に対して、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を直列に接続した暖房運転であって、先に第1暖房放熱体14に暖房熱媒を流通させる暖房運転(第1直列暖房運転)。」に切り替え、第1所定時間毎に第1直列暖房運転と第2直列暖房運転とを交互に切り替えて暖房する。
第2直列暖房運転では、熱源機制御手段31は、第1開閉弁12を閉状態に制御し、第2開閉弁22を開状態に制御し、第1流路切替弁16を、第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御し、第2流路切替弁26を、第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を第2暖房バイパス配管62に向けて吐出する側へと制御する。
以上のように、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を用いて、それぞれ個別に暖房することや、並列に暖房することや、直列に暖房することが可能となり、利用者の所望する暖房状態に応じて、より快適に、且つより効率良く暖房することが可能であり、熱源機の暖房運転効率をより向上させることができる。
以上の説明では、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の暖房運転(同時運転)を行う場合、第2所定時間が経過するまでは、並列暖房運転を行い、第2所定時間を経過後では、第1所定時間毎に、第1直列暖房運転と第2直列暖房運転とを交互に切り替えながら暖房を行う例を説明したが、例えばどちらの要求暖房レベルも非常に高い場合は並列暖房運転の状態を維持するようにしてもよい。また、第2暖房放熱体24の要求暖房レベルが第1暖房放熱体14の要求暖房レベルよりも低い場合は第1直列暖房運転を維持するようにしてもよいし、第1暖房放熱体14の要求暖房レベルが第2暖房放熱体24の要求暖房レベルよりも低い場合は第2直列暖房運転を維持するようにしてもよい。
●[第2の実施の形態の暖房システム1B(図2)]
次に図2を用いて、第2の実施の形態の暖房システム1Bについて説明する。図2に示す第2の実施の形態の暖房システム1Bは、図1に示す第1の実施の形態の暖房システム1Aに対して、第2暖房循環ポンプ42が追加されている点が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
第2暖房循環ポンプ42は、暖房加熱後配管35あるいは暖房放熱後配管36のいずれかの位置に設けられている。また第2暖房循環ポンプ42は、熱源機制御手段31からの制御信号に基づいて駆動され、暖房放熱後配管36から暖房熱媒を熱源機30に流入させ、燃焼熱交換器33にて加熱した暖房熱媒を暖房加熱後配管35から吐出するように、暖房熱媒を循環させ、第1暖房循環ポンプ41による暖房熱媒の循環を補うように駆動される。
例えば、熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14のみを暖房運転する場合や、第2暖房放熱体24のみを暖房運転する場合では、放熱量が比較的少なく、暖房熱媒の循環流量が比較的少ないので、第1暖房循環ポンプ41のみを駆動する。
また熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を並列に暖房運転する場合や、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を直列に暖房運転する場合では、放熱量が比較的多く、暖房熱媒の循環流量が比較的多いので、第1暖房循環ポンプ41と第2暖房循環ポンプ42の双方を駆動する。
例えば、第1暖房放熱体14のみが敷設された既存の暖房システムが設置されていた住宅に、あとから追加工事を行って図2に示すような暖房システムとした場合(第2暖房放熱体24等を追加した場合)、既存の第1暖房循環ポンプ41では能力が不足するような場合であっても、第2暖房循環ポンプ42を追加することで、第1暖房循環ポンプ41を交換することなく第1暖房循環ポンプ41の能力を補うことができる。
●[第3の実施の形態の暖房システム1C(図3)]
次に図3を用いて、第3の実施の形態の暖房システム1Cについて説明する。図3に示す第3の実施の形態の暖房システム1Cは、図1に示す第1の実施の形態の暖房システム1Aに対して、第3暖房バイパス配管63と第3暖房循環ポンプ43が追加されている点が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
第3暖房バイパス配管63は、暖房放熱後配管36のいずれかの位置と、暖房加熱後配管35のいずれかの位置と、に接続されている。
第3暖房循環ポンプ43は、第3暖房バイパス配管63のいずれかの位置に設けられている。また第3暖房循環ポンプ43は、熱源機制御手段31からの制御信号に基づいて駆動され、駆動された場合は、暖房放熱後配管36からの暖房熱媒の少なくとも一部を暖房加熱後配管35に導くことが可能である。なお、第3暖房循環ポンプ43が停止している場合、暖房熱媒は第3暖房バイパス配管63に流入することはない。
例えば、熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14のみを暖房運転する場合や、第2暖房放熱体24のみを暖房運転する場合では、放熱量が比較的少なく、暖房熱媒の循環流量が比較的少ないので、第1暖房循環ポンプ41のみを駆動する。また熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を並列に暖房運転する場合や、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を直列に暖房運転する場合では、放熱量が比較的多く、暖房熱媒の循環流量が比較的多いので、第1暖房循環ポンプ41と第3暖房循環ポンプ43の双方を駆動する。
例えば、第1暖房放熱体14のみが敷設された既存の暖房システムが設置されていた住宅に、あとから追加工事を行って図3に示すような暖房システムとした場合(第2暖房放熱体24等を追加した場合)、既存の第1暖房循環ポンプ41では能力が不足するような場合であっても、第3暖房バイパス配管63と第3暖房循環ポンプ43を追加することで、第1暖房循環ポンプ41を交換することなく第1暖房循環ポンプ41の能力を補うことができる。
●[第4の実施の形態の暖房システム1D(図4)]
次に図4を用いて、第4の実施の形態の暖房システム1Dについて説明する。図4に示す第4の実施の形態の暖房システム1Dは、図1に示す第1の実施の形態の暖房システム1Aに対して、第1温度検出手段48A、48A´が追加されている点が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
第1温度検出手段48Aは、第1暖房放熱後混合配管15における第1暖房放熱体14と第1流路切替弁16との間のいずれかの位置に設けられており、当該位置における暖房熱媒の温度に応じた検出信号を熱源機制御手段31に出力する。
熱源機制御手段31は、第1温度検出手段48Aからの検出信号に基づいて、第1温度検出手段48Aが設けられている位置の暖房熱媒の温度を認識することができる。
第1温度検出手段48A´は、第2暖房放熱後混合配管25における第2暖房放熱体24と第2流路切替弁26との間のいずれかの位置に設けられており、当該位置における暖房熱媒の温度に応じた検出信号を熱源機制御手段31に出力する。
熱源機制御手段31は、第1温度検出手段48A´からの検出信号に基づいて、第1温度検出手段48A´が設けられている位置の暖房熱媒の温度を認識することができる。
そして熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の双方を暖房運転する場合、例えば、経過時間条件に基づいて並列の暖房運転と直列の暖房運転を切り替える代わりに、検出した暖房熱媒の温度に基づいて、下記の(3)、(3−1)、(3−2)、(4)、(5)のように、並列に暖房運転するか、直列に暖房運転するか、を切り替える。
なお、「(1)第1暖房放熱体14のみを暖房運転。」する場合と「(2)第2暖房放熱体24のみを暖房運転。」する場合は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(3)熱源機に対して、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を並列に接続した暖房運転(並列暖房運転)。
この場合、例えば、熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14の暖房の開始要求と暖房レベルと、第2暖房放熱体24の暖房の開始要求と暖房レベルと、を認識し、第2所定時間が経過後、または要求暖房レベルに達するまでは、並列暖房運転を行う。
熱源機制御手段31は、熱源機30を起動して暖房熱媒を加熱し、第1暖房循環ポンプ41を起動して暖房熱媒の循環を開始し、第1開閉弁12を開状態に制御し、第2開閉弁22を開状態に制御し、第1流路切替弁16を、第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御し、第2流路切替弁26を、第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御する。
(3−1)第1暖房放熱体14の要求暖房レベルのほうが第2暖房放熱体24の要求暖房レベルよりも高い場合
例えば、並列暖房運転時において、熱源機制御手段31は、第1温度検出手段48Aからの検出信号に基づいて検出した暖房熱媒の温度と、第2暖房放熱体24の要求暖房レベルに基づいて、検出した暖房熱媒の温度が、第1直列暖房運転(第1暖房放熱体14を先に暖房)した場合であっても第2暖房放熱体24を要求暖房レベルまで暖房可能な温度であると判定した場合、並列暖房運転から第1直列暖房運転(第1暖房放熱体14を先に暖房)へと切り替える。
なお、熱源機制御手段31は、第1温度検出手段48Aからの検出信号に基づいて検出した暖房熱媒の温度と、第2暖房放熱体24の要求暖房レベルに基づいて、検出した暖房熱媒の温度が、第1直列暖房運転を行った場合には第2暖房放熱体24にて要求暖房レベルまで暖房することが困難な温度であると判定した場合、並列暖房運転を維持する。
また、熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14にて先に暖房する第1直列暖房運転を実施中に、第1温度検出手段48Aからの検出信号に基づいて検出した暖房熱媒の温度と、第2暖房放熱体24の要求暖房レベルに基づいて、検出した暖房熱媒の温度が、直列に暖房した第2暖房放熱体24を要求暖房レベルまで暖房可能な温度であると判定した場合は、第1暖房放熱体14にて先に暖房する第1直列暖房運転を維持する。
また、熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14にて先に暖房する第1直列暖房運転を実施中に、第1温度検出手段48Aからの検出信号に基づいて検出した暖房熱媒の温度と、第2暖房放熱体24の要求暖房レベルに基づいて、検出した暖房熱媒の温度が、直列に暖房した第2暖房放熱体24を要求暖房レベルまで暖房可能な温度に達していないと判定した場合は、第1暖房放熱体14にて先に暖房する第1直列暖房運転から並列暖房運転へと戻す。
そして並列暖房運転に戻した場合は、第2所定時間の計測を再開する。なお、並列暖房運転から第1直列暖房運転へ切り替える回数を所定回数に制限するようにしてもよい。
(3−2)第2暖房放熱体24の要求暖房レベルのほうが第1暖房放熱体14の要求暖房レベルよりも高い場合
例えば、並列暖房運転時において、熱源機制御手段31は、第1温度検出手段48A´からの検出信号に基づいて検出した暖房熱媒の温度と、第1暖房放熱体14の要求暖房レベルに基づいて、検出した暖房熱媒の温度が、第2直列暖房運転(第2暖房放熱体24を先に暖房)した場合であっても第1暖房放熱体14を要求暖房レベルまで暖房可能な温度であると判定した場合、並列暖房運転から第2直列暖房運転(第2暖房放熱体24を先に暖房)へと切り替える。
なお、熱源機制御手段31は、第1温度検出手段48A´からの検出信号に基づいて検出した暖房熱媒の温度と、第1暖房放熱体14の要求暖房レベルに基づいて、検出した暖房熱媒の温度が、第2直列暖房運転を行った場合には第1暖房放熱体14にて要求暖房レベルまで暖房することが困難な温度であると判定した場合、並列暖房運転を維持する。
また、熱源機制御手段31は、第2暖房放熱体24にて先に暖房する第2直列暖房運転を実施中に、第1温度検出手段48A´からの検出信号に基づいて検出した暖房熱媒の温度と、第1暖房放熱体14の要求暖房レベルに基づいて、検出した暖房熱媒の温度が、直列に暖房した第1暖房放熱体14を要求暖房レベルまで暖房可能な温度であると判定した場合は、第2暖房放熱体24にて先に暖房する第2直列暖房運転を維持する。
また、熱源機制御手段31は、第2暖房放熱体24にて先に暖房する第2直列暖房運転を実施中に、第1温度検出手段48A´からの検出信号に基づいて検出した暖房熱媒の温度と、第1暖房放熱体14の要求暖房レベルに基づいて、検出した暖房熱媒の温度が、直列に暖房した第1暖房放熱体14を要求暖房レベルまで暖房可能な温度に達していないと判定した場合は、第2暖房放熱体24にて先に暖房する第2直列暖房運転から並列暖房運転へと戻す。
そして並列暖房運転に戻した場合は、第2所定時間の計測を再開する。なお、並列暖房運転から第2直列暖房運転へ切り替える回数を所定回数に制限するようにしてもよい。
(4)熱源機に対して、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を直列に接続した暖房運転であって、先に第1暖房放熱体14に暖房熱媒を流通させる暖房運転(第1直列暖房運転)。
例えば上記の(3−1)にて、熱源機制御手段31が、第1暖房放熱体14を先に暖房運転する第1直列暖房運転へと切り替える、と判断した場合、熱源機制御手段31は、第2開閉弁22を開状態から閉状態へと切り替えて当該状態を維持し、第1流路切替弁16を、第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側から、第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を第1暖房バイパス配管61に向けて吐出する側へと切り替えて当該状態を維持する。
なお、第1開閉弁12は開状態に制御され、第2流路切替弁26は第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御される。
(5)熱源機に対して、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14を直列に接続した暖房運転であって、先に第2暖房放熱体24に暖房熱媒を流通させる暖房運転(第2直列暖房運転)。
例えば上記の(3−2)にて、熱源機制御手段31が、第2暖房放熱体24を先に暖房運転する第2直列暖房運転へと切り替える、と判断した場合、熱源機制御手段31は、第1開閉弁12を開状態から閉状態へと切り替えて当該状態を維持し、第2流路切替弁26を、第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側から、第2暖房放熱後混合配管25から流入された暖房熱媒を第2暖房バイパス配管62に向けて吐出する側へと切り替えて当該状態を維持する。
なお、第2開閉弁22は開状態に制御され、第1流路切替弁16は第1暖房放熱後混合配管15から流入された暖房熱媒を暖房配管混合手段46に向けて吐出する側に制御される。
なお、第1温度検出手段48Aと第1温度検出手段48A´は、少なくとも一方が設けられていればよい。
また、第1温度検出手段48Aが設けられていない場合であって第1暖房放熱体14を先に暖房運転する第1直列暖房運転を行っている場合、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を暖房後の暖房熱媒の温度(第1温度検出手段48A´にて検出した暖房熱媒の温度)が、第2暖房放熱体24の要求暖房レベルに対してあまりにも低い場合、並列暖房運転へと切り替えるようにしてもよい。
同様に、第1温度検出手段48A´が設けられていない場合であって第2暖房放熱体24を先に暖房運転する第2直列暖房運転を行っている場合、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14を暖房後の暖房熱媒の温度(第1温度検出手段48Aにて検出した暖房熱媒の温度)が、第1暖房放熱体14の要求暖房レベルに対してあまりにも低い場合、並列暖房運転へと切り替えるようにしてもよい。
このように、第1開閉弁12と第2開閉弁22と第1流路切替弁16と第2流路切替弁26は、第1温度検出手段48A、48A´(の少なくとも一方)にて検出された暖房熱媒の温度に基づいた温度条件に応じて制御される。
●[第5の実施の形態の暖房システム1E(図5)]
次に図5を用いて、第5の実施の形態の暖房システム1Eについて説明する。図5に示す第5の実施の形態の暖房システム1Eは、図1に示す第1の実施の形態の暖房システム1Aに対して、第2温度検出手段48B、48B´が追加されている点が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
第2温度検出手段48Bは、第2暖房加熱後分岐配管23における第2開閉弁22と第2暖房放熱体24との間のいずれかの位置に設けられており、当該位置における暖房熱媒の温度に応じた検出信号を熱源機制御手段31に出力する。
熱源機制御手段31は、第2温度検出手段48Bからの検出信号に基づいて、第2温度検出手段48Bが設けられている位置の暖房熱媒の温度を認識することができる。
第2温度検出手段48B´は、第1暖房加熱後分岐配管13における第1開閉弁12と第1暖房放熱体14との間のいずれかの位置に設けられており、当該位置における暖房熱媒の温度に応じた検出信号を熱源機制御手段31に出力する。
熱源機制御手段31は、第2温度検出手段48B´からの検出信号に基づいて、第2温度検出手段48B´が設けられている位置の暖房熱媒の温度を認識することができる。
そして熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の双方を暖房運転する場合、例えば、経過時間条件と、検出した暖房熱媒の温度に基づいて、下記のように、並列に暖房運転するか、直列に暖房運転するか、を切り替える。
なお、「(1)第1暖房放熱体14のみを暖房運転。」する場合と「(2)第2暖房放熱体24のみを暖房運転。」する場合は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
(3)熱源機に対して、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を並列に接続した暖房運転(並列暖房運転)。
この場合、第4の実施の形態の「(3)熱源機に対して、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24を並列に接続した暖房運転(並列暖房運転)。」と同様であるので、説明を省略する。
(3−1)第1暖房放熱体14の要求暖房レベルのほうが第2暖房放熱体24の要求暖房レベルよりも高い場合
この場合、第4の実施の形態と同様であり、第1温度検出手段48Aからの検出信号に基づいて暖房熱媒の温度を検出する代わりに、第2温度検出手段48Bからの検出信号に基づいて暖房熱媒の温度を検出する。
(3−2)第2暖房放熱体24の要求暖房レベルのほうが第1暖房放熱体14の要求暖房レベルよりも高い場合
この場合、第4の実施の形態と同様であり、第1温度検出手段48A´からの検出信号に基づいて暖房熱媒の温度を検出する代わりに、第2温度検出手段48B´からの検出信号に基づいて暖房熱媒の温度を検出する。
なお、第2温度検出手段48Bと第2温度検出手段48B´は、少なくとも一方が設けられていればよい。
第2温度検出手段48Bが設けられていない場合であって第1暖房放熱体14にて先に暖房する第1直列暖房運転を行っている場合、第1暖房放熱体14及び第2暖房放熱体24にて暖房する前の暖房熱媒の温度(第2温度検出手段48B´にて検出した暖房熱媒の温度)が、第1暖房放熱体14の要求暖房レベルと第2暖房放熱体24の要求暖房レベルに対して充分な温度でない場合、並列暖房運転へと切り替えるようにしてもよい。
同様に、第2温度検出手段48B´が設けられていない場合であって第2暖房放熱体24にて先に暖房する第2直列暖房運転を行っている場合、第2暖房放熱体24及び第1暖房放熱体14にて暖房する前の暖房熱媒の温度(第2温度検出手段48Bにて検出した暖房熱媒の温度)が、第2暖房放熱体24の要求暖房レベルと第1暖房放熱体14の要求暖房レベルに対して充分な温度でない場合、並列暖房運転へと切り替えるようにしてもよい。
このように、第1開閉弁12と第2開閉弁22と第1流路切替弁16と第2流路切替弁26は、第2温度検出手段48B、48B´(の少なくとも一方)にて検出された暖房熱媒の温度に基づいた温度条件に応じて制御される。
●[第6の実施の形態の暖房システム1F(図6)]
次に図6を用いて、第6の実施の形態の暖房システム1Fについて説明する。図6に示す第6の実施の形態の暖房システム1Fは、図1に示す第1の実施の形態の暖房システム1Aに対して、第3温度検出手段48C、48C´が追加されている点が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
第3温度検出手段48Cは、熱源機30の内部に設けられており、外気温として熱源機30内の温度に応じた検出信号を熱源機制御手段31に出力する。
熱源機制御手段31は、第3温度検出手段48Cからの検出信号に基づいて、外気の温度を認識することができる。
第3温度検出手段48C´は、熱源機30の外部に設けられており、外気温として熱源機30の外部の温度に応じた検出信号を熱源機制御手段31に出力する。
熱源機制御手段31は、第3温度検出手段48C´からの検出信号に基づいて、外気の温度を認識することができる。
そして熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の双方を暖房運転する場合、例えば、経過時間条件と、検出した外気の温度に基づいて、下記のように、並列に暖房運転するか、直列に暖房運転するか、を切り替える。
なお、「(1)第1暖房放熱体14のみを暖房運転。」する場合と「(2)第2暖房放熱体24のみを暖房運転。」する場合は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
例えば、熱源機制御手段31は、第1暖房放熱体14の暖房の開始要求と暖房レベルと、第2暖房放熱体24の暖房の開始要求と暖房レベルと、を認識すると、第5の実施の形態と同様に、まず並列暖房運転を行う。
そして熱源機制御手段31は、並列暖房運転の後、例えば、第3温度検出手段48C、48C´の少なくとも一方からの検出信号に基づいて検出した外気の温度が所定温度以上の場合、並列暖房運転から第1直列暖房運転または第2直列暖房運転へと切り替え、検出した外気の温度が所定温度未満の場合、並列暖房運転を維持する。
並列暖房運転から第1直列暖房運転または第2直列暖房運転へと切り替える場合、例えば、第1暖房放熱体14の要求暖房レベルのほうが第2暖房放熱体24の要求暖房レベルよりも高い場合は並列暖房運転から第1直列暖房運転に切り替え、第2暖房放熱体24の要求暖房レベルのほうが第1暖房放熱体14の要求暖房レベルよりも高い場合は並列暖房運転から第2直列暖房運転に切り替える。
また、第1暖房放熱体14の要求暖房レベルと第2暖房放熱体24の要求暖房レベルが同等である場合は、第1所定時間毎に第1直列暖房運転と第2直列暖房運転を交互に切り替えながら暖房運転するようにしてもよい。
このように、外気の温度に応じて並列暖房運転を行うべきか、第1直列暖房運転あるいは第2直列暖房運転を行うべきか、を適切に判断し、より快適に、且つより効率良く暖房することが可能である。
このように、第1開閉弁12と第2開閉弁22と第1流路切替弁16と第2流路切替弁26は、第3温度検出手段48C、48C´(の少なくとも一方)にて検出された外気の温度に基づいた温度条件に応じて制御される。
なお、第3温度検出手段48Cと第3温度検出手段48C´は、少なくとも一方が設けられていればよい。
●[第7の実施の形態の暖房システム1G(図7)]
次に図7を用いて、第7の実施の形態の暖房システム1Gについて説明する。図7に示す第7の実施の形態の暖房システム1Gは、図1に示す第1の実施の形態の暖房システム1Aに対して、流路切替制御手段50が追加されている点が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
流路切替制御手段50は、運転状態設定手段11と無線または有線(通信線T1A)にて通信可能に接続され、熱源機制御手段31と無線または有線(通信線T1B)にて通信可能に接続され、第1運転状態設定手段11と熱源機制御手段31との間で送受信される通信情報を中継する。
また流路切替制御手段50は、第1流路切替弁16及び第2流路切替弁26の動作を制御する制御信号を出力する。
流路切替制御手段50は、運転状態設定手段11と熱源機制御手段31との間で通信情報を中継することで、第1暖房放熱体14及び第2暖房放熱体24の暖房運転の開始指示や要求暖房レベル、熱源機制御手段31の制御状態等を認識することができる。
これにより、流路切替制御手段50は、第1暖房放熱体14のみの暖房運転、第2暖房放熱体24のみの暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の並列暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の第1直列暖房運転、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14の第2直列暖房運転、のいずれの暖房運転とするべきであるか適切に判断し、判断した暖房運転に応じて、第1流路切替弁16及び第2流路切替弁26を適切に制御することができる。
●[第8の実施の形態の暖房システム1H(図8)]
次に図8を用いて、第8の実施の形態の暖房システム1Hについて説明する。図8に示す第8の実施の形態の暖房システム1Hは、図7に示す第7の実施の形態の暖房システム1Gに対して、流路切替制御手段51に、熱源機制御手段31から第1開閉弁12と第2開閉弁22を制御する制御信号が入力され、流路切替制御手段51から第1開閉弁12と第2開閉弁22を制御する制御信号を出力している点が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
流路切替制御手段51は、図7に示す第7の実施の形態と同様に、運転状態設定手段11と熱源機制御手段31との間で送受信される通信情報を中継する。
また、流路切替制御手段51には、熱源機制御手段31から第1開閉弁12を制御していた第1開閉弁制御配線31Aと、第2開閉弁22を制御していた第2開閉弁制御配線31Bと、が入力されている。第1開閉弁制御配線31Aは第1開閉弁12に接続されることなく流路切替制御手段51に入力され、第2開閉弁制御配線31Bは第2開閉弁22に接続されることなく流路切替制御手段51に入力されている。
例えば、流路切替制御手段51は、熱源機制御手段31に代わって、第1開閉弁制御配線31Aからの制御信号と、第2開閉弁制御配線31Bからの制御信号と、中継した通信情報と、に基づいて、第1開閉弁12と第2開閉弁22と第1流路切替弁16と第2流路切替弁26と、を制御する。
図8に示す第8の実施の形態の流路切替制御手段51は、図7に示す第7の実施の形態の流路切替制御手段50と比較して、第1開閉弁と第2開閉弁の制御が追加されているので、第1暖房放熱体14のみの暖房運転、第2暖房放熱体24のみの暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の並列暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の第1直列暖房運転、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14の第2直列暖房運転、のいずれの暖房運転を開始する際、または暖房運転を切り替える際、第1開閉弁12と第2開閉弁22と第1流路切替弁16と第2流路切替弁26の制御を、時間差等なく、より確実に制御することができる。
●[第9の実施の形態の暖房システム1J(図9)]
次に図9を用いて、第9の実施の形態の暖房システム1Jについて説明する。図9に示す第9の実施の形態の暖房システム1Jは、図7に示す第7の実施の形態の暖房システム1Gに対して、流路切替制御手段52が、運転状態設定手段11と熱源機制御手段31との間で送受信される通信情報の中継を行わず、無線または有線(通信線T2)にて熱源機制御手段31と通信情報を送受信できる点が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
流路切替制御手段52は、熱源機制御手段31と無線または有線(通信線T2)にて接続されており、互いに通信情報を送受信可能であり、熱源機制御手段31の制御状態を認識することができる。
また、流路切替制御手段52は、図7に示す第7の実施の形態と同様に、第1流路切替弁16及び第2流路切替弁26を制御する制御信号を出力する。
例えば、流路切替制御手段52は、熱源機制御手段31からの通信情報に基づいて、熱源機制御手段31の制御状態を認識し、熱源機制御手段31が、第1暖房放熱体14のみの暖房運転、第2暖房放熱体24のみの暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の並列暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の第1直列暖房運転、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14の第2直列暖房運転、のいずれの暖房運転を開始または行っているか、を認識する。そして流路切替制御手段52は、受信した通信情報に基づいて認識した熱源機制御手段31の制御状態に応じて、第1流路切替弁16及び第2流路切替弁26を制御する。
●[第10の実施の形態の暖房システム1K(図10)]
次に図10を用いて、第10の実施の形態の暖房システム1Kについて説明する。図10に示す第10の実施の形態の暖房システム1Kは、図9に示す第9の実施の形態の暖房システム1Jに対して、流路切替制御手段53に、熱源機制御手段31から第1開閉弁12と第2開閉弁22を制御する制御信号が入力され、流路切替制御手段53から第1開閉弁12と第2開閉弁22を制御する制御信号を出力している点が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
流路切替制御手段53は、図9に示す第9の実施の形態と同様、熱源機制御手段31と無線または有線(通信線T2)にて接続されており、互いに通信情報を送受信可能であり、熱源機制御手段31の制御状態を認識することができる。
また、流路切替制御手段53には、熱源機制御手段31から第1開閉弁12を制御していた第1開閉弁制御配線31Aと、第2開閉弁22を制御していた第2開閉弁制御配線31Bと、が入力されている。第1開閉弁制御配線31Aは第1開閉弁12に接続されることなく流路切替制御手段53に入力され、第2開閉弁制御配線31Bは第2開閉弁22に接続されることなく流路切替制御手段53に入力されている。
例えば、流路切替制御手段53は、熱源機制御手段31に代わって、第1開閉弁制御配線31Aからの制御信号と、第2開閉弁制御配線31Bからの制御信号と、受信した通信情報と、に基づいて、第1開閉弁12と第2開閉弁22と第1流路切替弁16と第2流路切替弁26と、を制御する。
図10に示す第10の実施の形態の流路切替制御手段53は、図8に示す第8の実施の形態の流路切替制御手段51と同様、第1開閉弁と第2開閉弁の制御が追加されているので、第1暖房放熱体14のみの暖房運転、第2暖房放熱体24のみの暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の並列暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の第1直列暖房運転、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14の第2直列暖房運転、のいずれの暖房運転を開始する際、または暖房運転を切り替える際、第1開閉弁12と第2開閉弁22と第1流路切替弁16と第2流路切替弁26の制御を、時間差等なく、より確実に制御することができる。
●[第11の実施の形態の暖房システム1L(図11)]
次に図11を用いて、第11の実施の形態の暖房システム1Lについて説明する。
図11に示す第11の実施の形態の暖房システム1Lは、図4に示す第4の実施の形態の暖房システム1Dに、図2に示す第2の実施の形態の第2暖房循環ポンプ42を追加し、図8に示す第8の実施の形態の流路切替制御手段51に第1温度検出手段48A、48A´の検出信号の入力と、第2暖房循環ポンプ42の出力を加えた流路切替制御手段51Aを追加した暖房システムである。
このように、各実施の形態をいくつか組み合わせた暖房システムを構築することも可能であり、組み合わせに使用した暖房システムの特徴を有している。
例えば図11に示す暖房システム1Lでは、流路切替制御手段51Aは、熱源機制御手段31と運転状態設定手段11との通信を中継しており、運転状態設定手段11からの、第1暖房放熱体14の暖房指示や要求暖房レベルや、第2暖房放熱体24の暖房指示や要求暖房レベル、熱源機制御手段31の制御状態等を認識することが可能である。
そして流路切替制御手段51Aは、中継した通信情報に基づいて認識した情報と、第1温度検出手段48Aを用いて検出した暖房熱媒の温度と、第1温度検出手段48A´を用いて検出した暖房熱媒の温度等に基づいて、第1暖房放熱体14のみの暖房運転、第2暖房放熱体24のみの暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の並列暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の第1直列暖房運転、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14の第2直列暖房運転、のいずれの暖房運転を行うべきかを判断する。
例えば、流路切替制御手段51Aは、第1開閉弁制御配線31Aからの制御信号と、第2開閉弁制御配線31Bからの制御信号と、中継した通信情報と、第1温度検出手段48A、48A´を用いて検出した暖房熱媒の温度と、に基づいて、第1開閉弁12と第2開閉弁22と第1流路切替弁16と第2流路切替弁26と第2暖房循環ポンプ42を制御する。
●[第12の実施の形態の暖房システム1M(図12)]
次に図12を用いて、第12の実施の形態の暖房システム1Mについて説明する。
図12に示す第12の実施の形態の暖房システム1Mは、図11に示す第11の実施の形態の暖房システム1Lに対して、流路切替制御手段53Aが、熱源機制御手段31と第1運転状態設定手段11との通信の中継を行わず、熱源機制御手段31と無線または有線(通信線T2)にて通信情報を送受信可能である点が異なる。
図12に示す第12の実施の形態の暖房システム1Mは、図4に示す第4の実施の形態の暖房システム1Dに、図2に示す第2の実施の形態の第2暖房循環ポンプ42を追加し、図10に示す第10の実施の形態の流路切替制御手段53に第1温度検出手段48A、48A´の検出信号の入力と、第2暖房循環ポンプ42の出力を加えた流路切替制御手段53Aである点が異なる。
このように、各実施の形態をいくつか組み合わせた暖房システムを構築することも可能であり、組み合わせに使用した暖房システムの特徴を有している。
例えば図12に示す暖房システム1Mでは、流路切替制御手段53Aは、熱源機制御手段31からの通信情報に基づいて、熱源機制御手段31の制御状態等を認識することが可能である。
そして流路切替制御手段53Aは、受信した通信情報に基づいて認識した情報と、第1温度検出手段48Aを用いて検出した暖房熱媒の温度と、第1温度検出手段48A´を用いて検出した暖房熱媒の温度等に基づいて、第1暖房放熱体14のみの暖房運転、第2暖房放熱体24のみの暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の並列暖房運転、第1暖房放熱体14と第2暖房放熱体24の第1直列暖房運転、第2暖房放熱体24と第1暖房放熱体14の第2直列暖房運転、のいずれの暖房運転を行うべきかを判断する。
例えば、流路切替制御手段53Aは、第1開閉弁制御配線31Aからの制御信号と、第2開閉弁制御配線31Bからの制御信号と、受信した通信情報と、第1温度検出手段48A、48A´を用いて検出した暖房熱媒の温度と、に基づいて、第1開閉弁12と第2開閉弁22と第1流路切替弁16と第2流路切替弁26と第2暖房循環ポンプ42を制御する。
本発明の暖房システムは、本実施の形態で説明した構成、動作等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
また第1の実施の形態〜第10の実施の形態の、いくつかを組み合わせた例として、第11の実施の形態と第12の実施の形態を示したが、複数の実施の形態を組み合わせた暖房システムは、第11の実施の形態と第12の実施の形態に限定されるものではなく、任意の実施の形態を組み合わせた暖房システムを構築することも可能である。
1A〜1H、1J〜1M 暖房システム
10 部屋
11 運転状態設定手段
12 第1開閉弁
13 第1暖房加熱後分岐配管
14 第1暖房放熱体
15 第1暖房放熱後混合配管
16 第1流路切替弁
22 第2開閉弁
23 第2暖房加熱後分岐配管
24 第2暖房放熱体
25 第2暖房放熱後混合配管
26 第2流路切替弁
30 熱源機
31 熱源機制御手段
31A 第1開閉弁制御配線
31B 第2開閉弁制御配線
41 第1暖房循環ポンプ
42 第2暖房循環ポンプ
43 第3暖房循環ポンプ
45 暖房配管分岐手段
46 暖房配管混合手段
48A、48A´ 第1温度検出手段
48B、48B´ 第2温度検出手段
48C、48C´ 第3温度検出手段
50〜53、51A、53A 流路切替制御手段
61 第1暖房バイパス配管
62 第2暖房バイパス配管
63 第3暖房バイパス配管
T1、T2、T1A、T1B 通信線

Claims (10)

  1. 暖房熱媒を加熱する熱源機と、
    前記熱源機との間で循環する暖房熱媒が流通する暖房配管経路で接続された第1暖房放熱体及び第2暖房放熱体と、
    前記第1暖房放熱体及び前記第2暖房放熱体の運転状態を利用者が設定可能な運転状態設定手段と、を備えた暖房システムにおいて、
    前記第1暖房放熱体と前記第2暖房放熱体は同じ部屋に設置されており、
    前記暖房配管経路は、
    前記熱源機から吐出された暖房熱媒を暖房配管分岐手段に流入する暖房加熱後配管と、
    前記暖房配管分岐手段にて分岐されて吐出された暖房熱媒を前記第1暖房放熱体に流入する第1暖房加熱後分岐配管と、
    前記暖房配管分岐手段にて分岐されて吐出された暖房熱媒を前記第2暖房放熱体に流入する第2暖房加熱後分岐配管と、
    前記第1暖房放熱体から吐出された暖房熱媒を暖房配管混合手段に流入する第1暖房放熱後混合配管と、
    前記第2暖房放熱体から吐出された暖房熱媒を暖房配管混合手段に流入する第2暖房放熱後混合配管と、
    前記暖房配管混合手段にて混合されて吐出された暖房熱媒を前記熱源機に流入する暖房放熱後配管と、
    前記第1暖房放熱後混合配管のいずれかの位置と前記第2暖房加熱後分岐配管のいずれかの位置とに接続された第1暖房バイパス配管と、
    前記第2暖房放熱後混合配管のいずれかの位置と前記第1暖房加熱後分岐配管のいずれかの位置とに接続された第2暖房バイパス配管と、
    前記暖房配管分岐手段と、
    前記暖房配管混合手段と、
    にて構成されており、
    前記熱源機には、暖房熱媒を循環させる第1暖房循環ポンプが設けられており、
    前記第1暖房加熱後分岐配管における前記暖房配管分岐手段が接続されている個所から前記第2暖房バイパス配管が接続されている個所までに至るいずれかの位置には、当該第1暖房加熱後分岐配管を閉鎖状態あるいは開口状態に切り替え可能な第1開閉弁が設けられており、
    前記第2暖房加熱後分岐配管における前記暖房配管分岐手段が接続されている個所から前記第1暖房バイパス配管が接続されている個所までに至るいずれかの位置には、当該第2暖房加熱後分岐配管を閉鎖状態あるいは開口状態に切り替え可能な第2開閉弁が設けられており、
    前記第1暖房放熱後混合配管と前記第1暖房バイパス配管とが接続されている個所には、前記第1暖房放熱後混合配管から流入された暖房熱媒を前記第1暖房バイパス配管に向けて吐出するように、あるいは前記第1暖房放熱後混合配管から流入された暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出するように、切り替え可能な第1流路切替弁が設けられており、
    前記第2暖房放熱後混合配管と前記第2暖房バイパス配管とが接続されている個所には、前記第2暖房放熱後混合配管から流入された暖房熱媒を前記第2暖房バイパス配管に向けて吐出するように、あるいは前記第2暖房放熱後混合配管から流入された暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出するように、切り替え可能な第2流路切替弁が設けられている、
    暖房システム。
  2. 請求項1に記載の暖房システムであって、
    前記暖房放熱後配管あるいは前記暖房加熱後配管のいずれかの位置に、前記第1暖房循環ポンプに加えて暖房熱媒を循環させる第2暖房循環ポンプが設けられている、
    あるいは、前記暖房放熱後配管のいずれかの位置と前記暖房加熱後配管のいずれかの位置とに接続された第3暖房バイパス配管を備え、前記第3暖房バイパス配管には、前記暖房放熱後配管からの暖房熱媒の少なくとも一部を前記暖房加熱後配管に導くことが可能な第3暖房循環ポンプが設けられている、
    暖房システム。
  3. 請求項1または2に記載の暖房システムであって、
    前記第1暖房放熱後混合配管における前記第1暖房放熱体と前記第1流路切替弁の間のいずれかの位置、あるいは前記第2暖房放熱後混合配管における前記第2暖房放熱体と前記第2流路切替弁の間のいずれかの位置、の少なくとも一方には、第1温度検出手段が設けられており、
    前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁は、前記第1温度検出手段にて検出された暖房熱媒の温度に基づいた温度条件に応じて制御される、
    暖房システム。
  4. 請求項1または2に記載の暖房システムであって、
    前記第1暖房加熱後分岐配管における前記第1開閉弁と前記第1暖房放熱体の間のいずれかの位置、あるいは前記第2暖房加熱後分岐配管における前記第2開閉弁と前記第2暖房放熱体の間のいずれかの位置、の少なくとも一方には、第2温度検出手段が設けられており、
    前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁は、前記第2温度検出手段にて検出された暖房熱媒の温度に基づいた温度条件に応じて制御される、
    暖房システム。
  5. 請求項1または2に記載の暖房システムであって、
    前記熱源機の内部あるいは前記熱源機の外部の少なくとも一方には、外気温度を検出可能な第3温度検出手段が設けられており、
    前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁は、前記第3温度検出手段にて検出された外気温度に基づいた温度条件に応じて制御される、
    暖房システム。
  6. 請求項1または2に記載の暖房システムであって、
    前記第1暖房放熱体の暖房運転と前記第2暖房放熱体の暖房運転を行う場合、
    第1所定時間毎に、第1直列暖房運転と第2直列暖房運転とを交互に切り替えながら暖房し、
    前記第1直列暖房運転では、
    前記第1開閉弁は、開状態に制御され、
    前記第2開閉弁は、閉状態に制御され、
    前記第1流路切替弁は、前記第1暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記第1暖房バイパス配管に向けて吐出する側に制御され、
    前記第2流路切替弁は、前記第2暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出する側に制御され、
    前記第2直列暖房運転では、
    前記第1開閉弁は、閉状態に制御され、
    前記第2開閉弁は、開状態に制御され、
    前記第1流路切替弁は、前記第1暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出する側に制御され、
    前記第2流路切替弁は、前記第2暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記第2暖房バイパス配管に向けて吐出する側に制御される、
    暖房システム。
  7. 請求項6に記載の暖房システムであって、
    前記第1暖房放熱体の暖房運転と前記第2暖房放熱体の暖房運転を開始してから第2所定時間に達するまでの間は、並列暖房運転にて暖房を行い、前記第2所定時間を経過後は、前記第1所定時間毎に、前記第1直列暖房運転と前記第2直列暖房運転とを交互に切り替えながら暖房し、
    前記並列暖房運転では、
    前記第1開閉弁は、開状態に制御され、
    前記第2開閉弁は、開状態に制御され、
    前記第1流路切替弁は、前記第1暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出する側に制御され、
    前記第2流路切替弁は、前記第2暖房放熱後混合配管からの暖房熱媒を前記暖房配管混合手段に向けて吐出する側に制御される、
    暖房システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の暖房システムであって、
    前記熱源機は、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁を制御可能な熱源機制御手段を備えており、
    前記熱源機制御手段と前記運転状態設定手段との間の通信情報の送受信を中継する流路切替制御手段を備え、
    前記流路切替制御手段は、中継した通信情報に基づいて、前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁を制御する、
    暖房システム。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の暖房システムであって、
    前記熱源機は、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁を制御可能な熱源機制御手段を備えており、
    前記熱源機制御手段と前記運転状態設定手段との間の通信情報の送受信を中継せず、且つ前記熱源機制御手段との間で通信情報を送受信可能な流路切替制御手段を備え、
    前記流路切替制御手段は、受信した通信情報に基づいて、前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁を制御する、
    暖房システム。
  10. 請求項8または9に記載の暖房システムであって、
    前記熱源機制御手段から前記第1開閉弁を制御可能な第1開閉弁制御配線及び前記第2開閉弁を制御可能な第2開閉弁制御配線は、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁に接続されることなく前記流路切替制御手段に入力されており、
    前記流路切替制御手段は、
    前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁を制御可能であり、
    前記第1開閉弁制御配線からの制御信号と、前記第2開閉弁制御配線からの制御信号と、中継あるいは受信した通信情報と、に基づいて、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁と前記第1流路切替弁と前記第2流路切替弁を制御する、
    暖房システム。
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