JP2015074963A - 遮音床構造及びそれに使用されるセメント板床材 - Google Patents

遮音床構造及びそれに使用されるセメント板床材 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のセメント板床材全体の剛性を大きくすることによって、複数のセメント板床材全体に生じる振動の振幅を小さくして、床衝撃音に対する遮音性能を高くすることができる遮音床構造を提供すること。
【解決手段】 梁14aの上に敷設された複数のセメント板床材12の互いに向い合う側面12aどうしの間の目地17に接合目地材16が設けられた遮音床構造11において、目地17を形成する一対の側面12a及び接合目地材16は、セメント板床材12が衝撃を受けたときに生じる振動によって、一方の側面12aが他方の側面12aに対して上下方向にずれることを防止する位置ずれ防止構造24を構成し、位置ずれ防止構造24は、目地17を形成する一対の各側面12aに設けられた上側凸部25及び下側凸部26と、上側凸部25と下側凸部26との間に設けられた接合目地材16とによって構成されている。
【選択図】 図10

Description

本発明は、床の重量衝撃音に対しての遮音性能を向上させて、マンション等の集合住宅の住環境の向上を図ることができる遮音床構造及びそれに使用されるセメント板床材に関する。
プレハブ系の建築の集合住宅においては、床材として木質系の複合床材、ALC(ALCとは、セメント、珪石、生石灰、アルミ粉末を主原料として発泡させ、オートクレーブ養生したパネル)、又は押出成形セメント板等が用いられる。
また、集合住宅における住民間の紛争においては、床の衝撃音に対しての遮音不良によるものが多く、特に上層階の騒音が下層階に与える影響は顕著である。
よって、従来よりも床の遮音性能の向上を図るために、種々の材料を組み合わせて高遮音性能を実現する床材が商品化されてきている。
しかし、上記高遮音性能を有する床材は、種々の材料を組み合わせて高遮音性能を実現するものであるため、その床材を製造するための手間とコストが嵩むし、複雑な製造工程が必要となり、品質の均一性を確保することが困難となることがある。
また、上記床の衝撃音には、軽量衝撃音と重量衝撃音があり、軽量衝撃音については、床の仕上げ材(フローリング材)等によって改善が可能であるが、重量衝撃音については、施工時の床材の材質及び工法によって決まってしまうため、床の設計段階から遮音性能の優れた床材及び工法を選択し、施工する必要がある。
そして、このような重量衝撃音を緩和させる構造として、上下の木質系板状体の間に桟材を設けて中空部を形成し、その中空部内に砂状体を充填することや、押出成形セメント板で形成された床パネルに砂状体を封入し遮音性能を向上させることが行われている。しかし、施工性やコスト面で十分なものとは言えなかった。
特に、重量衝撃音に含まれる250Hz以下の音域の遮音は難しく、従来では、床材の重量を増やし、床が振動し難くすることにより遮音性能を確保する手段を採用している。しかし、床材の重量が増加すると、床を支える下地鉄骨が大きくなり、コストアップ及び居室面積の減少に繋がっていた。
また、プレハブ系の住宅では、構造部材も規格化されていることから、床材の重量を大きくすると、構造体の支柱が増え、コストアップになってしまうという問題がある。
特許文献1(特開2002−201754号公報)には、床衝撃音を低減する床の構造が記載されている。この床の構造は、床材が床受けビーム材によって支持され、この床受けビーム材が防振材を介して床梁に支持された構造となっている。
この床の構造によると、床材が衝撃を受けたときに生じる床材の振動を防振材によって低減することができるので、その衝撃によって生じる床衝撃音を小さくすることができる。
特開2002−201754号公報
しかし、特許文献1の床衝撃音を低減する床の構造では、床材が衝撃を受けたときに生じる床材の振動を防振材によって低減して、床衝撃音を小さくするものであるが、床材自体の構成が振動の振幅を低減することができる構成となっていないので、床衝撃音を小さくするにも、或る一定の限界がある。
また、特許文献1の床の構造では、上記のように構造が複雑であるので、施工コストが嵩むという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数のセメント板床材全体の剛性を大きくすることによって、複数のセメント板床材全体に生じる振動の振幅を小さくして、床衝撃音に対する遮音性能を高くすることができる遮音床構造及びそれに使用されるセメント板床材を提供することを目的としている。
本発明に係る遮音床構造は、梁の上に敷設された複数のセメント板床材の互いに向い合う側面どうしの間に形成された目地に接合目地材が設けられた遮音床構造において、前記目地を形成する互いに向い合う一対の前記側面及び前記接合目地材は、前記セメント板床材が衝撃を受けたときに生じる振動によって、一方の前記側面が他方の前記側面に対して上下方向にずれることを防止する位置ずれ防止構造を構成していることを特徴とするものである。
本発明に係る遮音床構造は、セメント板床材が受けた衝撃、特に重量衝撃によって生じる床衝撃音に対する遮音性能(例えば遮音特性)が、当該セメント板床材の衝撃に対する剛性の大きさに応じて高くなること、つまり、衝撃によって当該セメント板床材に生じる振動の振幅を小さくするほど遮音性能が高くなることに着目して発明されたものである。
この遮音床構造は、位置ずれ防止構造を備えており、この位置ずれ防止構造によると、セメント板床材が衝撃を受けたときに生じる振動によって、目地を形成する互いに向い合うセメント板床材の一対の側面のうちの一方の側面が、他方の側面に対して上下方向にずれることを防止することができる。これによって、目地に接合目地材が設けられた複数のセメント板床材の全体で衝撃を受け止めることができる。
従って、接合目地材で接合された複数のセメント板床材全体の剛性を、接合目地材で接合されていない複数の各セメント板床材の剛性よりも大きくすることができる。これによって、接合目地材で接合された複数のセメント板床材全体に生じる振動の振幅を、接合目地材で接合されていない複数の各セメント板床材に生じる振動の振幅よりも小さくすることができる。
その結果、床衝撃音を小さくすることができ、床衝撃音に対する遮音性能を高くすることができる。
この発明に係る遮音床構造において、前記位置ずれ防止構造は、前記目地を形成する互いに向い合う一対の前記各側面に設けられた上側凸部及び下側凸部と、この上側凸部と下側凸部との間に設けられた前記接合目地材とによって構成されているものとするとよい。
このようにすると、セメント板床材が衝撃を受けたときに生じる振動によって、目地を形成する一方の側面が他方の側面に対して上下方向にずれようとしたときに、各側面に設けられた上側凸部及び下側凸部の上下方向の移動が接合目地材によって係止される。これによって、当該一方の側面が他方の側面に対して上下方向にずれることを防止することができ、目地に接合目地材が設けられた複数のセメント板床材の全体で衝撃を受け止めることができる。その結果、このセメント板床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を小さくすることができる。
この発明に係る遮音床構造において、前記セメント板床材は、当該セメント板床材が受けた衝撃を小さくすると共に、その衝撃によって生じる当該セメント板床材の振動を抑制するための緩衝材を介して前記梁に支持されているものとするとよい。
この緩衝材によると、セメント板床材が受けた衝撃を小さくすると共に、その衝撃によって生じる当該セメント板床材の振動を抑制することができる。これによって、このセメント板床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を小さくすることができる。
この発明に係る遮音床構造において、前記梁が略矩形の枠状に組まれて形成された枠状梁部と、前記接合目地材によって前記互いに接合された複数のセメント板床材の略矩形の周縁部が前記枠状梁部と対応する大きさ及び形状に形成され、前記枠状梁部の上面に取り付けられた接合床部とを備え、前記枠状梁部及び前記接合床部を1つの床単位とし、1又は2以上の前記床単位によって構成されたものとするとよい。
このように、接合床部の略矩形の周縁部の全体を、略矩形の枠状に組まれて形成された枠状梁部の上面に取り付けることによって、接合床部の略矩形の周縁部の全体が、略矩形の枠状に組まれて形成された枠状梁部の上面に支持される。これによって、接合床部の衝撃に対する剛性を更に大きくすることができる。よって、このセメント板床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を更に小さくすることができる。
そして、1又は2以上の床単位で遮音床構造を施工することができるので、所望の広さの床面積及び床形状の遮音床構造を施工することができる
この発明に係る遮音床構造において、前記位置ずれ防止構造は、前記目地を形成する互いに向い合う前記各側面に設けられた溝部を備え、前記溝部は、前記接合目地材が係合して、一方の前記側面が他方の前記側面に対して上下方向にずれることを防止するためのものであり、前記接合目地材は、湿式又は乾式接合目地材であるものとするとよい。
このようにすると、セメント板床材が衝撃を受けたときに生じる振動によって、目地を形成する一方の側面が他方の側面に対して上下方向にずれようとしたときに、その側面の上下方向の移動が、各側面に設けられた溝部に係合する接合目地材によって係止される。これによって、当該一方の側面が他方の側面に対して上下方向にずれることを防止することができ、目地に接合目地材が設けられた複数のセメント板床材の全体で衝撃を受け止めることができる。即ち、位置ずれ防止構造によって互いに接合された複数のセメント板床材の剛性を高めることができる。その結果、このセメント板床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を小さくすることができる。
そして、接合目地材は、湿式又は乾式接合目地材を使用することができるので、施工の自由度を拡げることができる。
この発明に係る遮音床構造において、前記セメント板床材の上面に、前記目地を形成する前記側面に平行して互いに間隔を隔てて複数のリブが設けられ、この複数のリブの上面に床材が敷設され、前記リブどうしの間に形成されるリブ空間が、前記セメント板床材における当該リブの延びる方向の端面で開口し、前記接合目地材は、前記目地を密封する構成であるものとするとよい。
このように、セメント板床材の上面にリブを介して床材を敷設すると、このリブによって床材とセメント板床材とが互いに直接に接触する面積を小さくすることができる。これによって、床材が衝撃を受けたときに生じる振動が、セメント板床材に伝わる程度を小さくすることができ、その結果、この床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音が階下に伝わることを効果的に緩和することができる。
そして、床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を、リブどうしの間に形成されるリブ空間に通して、セメント板床材における当該リブの延びる方向の端面に形成されたリブ空間の開口から逃がす(抜けさせる)ことができる。これによって、リブ空間を伝わる床衝撃音が階下に伝わることを緩和することができる。
また、接合目地材は、セメント板床材の目地を密封する構成としたので、リブ空間を伝わる当該床衝撃音が目地を通って階下に伝わることを緩和することができる。
この発明に係る遮音床構造において、前記複数の各リブは、前記セメント板床材と結合する下端部から上端部に向かうに従って幅が大きくなる形状であるものとするとよい。
このようにすると、リブの側面を傾斜面として形成することができる。このようにリブの側面を傾斜面とすると、床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を、リブどうしの間に形成されるリブ空間に通して、セメント板床材における当該リブの延びる方向の端面に形成されたリブ空間の開口から効果的に逃がす(抜けさせる)ことができる。
その理由は、リブの側面を傾斜面として形成した場合は、リブの側面を垂直面として形成した場合と比較して、リブ空間を伝わる床衝撃音が、セメント板床材の上面と床材の下面との間で反射を繰り返す時間を短くして、床衝撃音をリブ空間の開口から早期に逃がすことができるからであると考えられる。このことは、後述する実験結果によって確認されている。
この発明に係る遮音床構造において、前記セメント板床材は、前記目地を形成する前記側面に平行して複数の中空部が形成され、これら複数の中空部は、複数の隔壁部によって区画され、前記複数の各リブは、前記セメント板床材の上面であって、前記複数の各隔壁部の上方位置に設けられているものとするとよい。
このように、セメント板床材に対して複数の中空部を形成すると、軽量で強度が大きく、しかも、セメント材料が少なくて済むセメント板床材を提供することができる。そして、複数の各リブを複数の各隔壁部の上方位置に設けることによって、強度の大きいセメント板床材を提供することができる。そして、このように強度の大きいセメント板床材よると、このセメント板床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を小さくすることができる。
本発明に係るセメント板床材は、本発明に係る遮音床構造に使用されることを特徴とするものである。
本発明に係るセメント板床材は、本発明に係る遮音床構造を構成するセメント板床材である。本発明に係るセメント板床材は、本発明に係る遮音床構造を構成するセメント板床材と同様の作用を奏することができる。
この発明に係るセメント板床材において、前記目地を形成する前記側面に設けられた溝部を備え、前記溝部は、前記接合目地材が係合して、一方の前記側面が他方の前記側面に対して上下方向にずれることを防止するためのものとするとよい。
このセメント板床材の目地を形成する側面に設けられた溝部は、本発明に係る遮音床構造を構成するセメント板床材の目地を形成する側面に設けられた溝部と同様の作用を奏することができる。
この発明に係るセメント板床材において、当該セメント板床材の上面に、前記目地を形成する前記側面に平行して互いに間隔を隔てて設けられた複数のリブを備え、前記複数の各リブは、当該セメント板床材と結合する下端部から上端部に向かうに従って幅が大きくなる形状であり、更に、前記複数のリブは、それらの上面に床材が敷設され、前記リブどうしの間に形成されるリブ空間が、前記セメント板床材における当該リブの延びる方向の端面で開口するように構成されているものとするとよい。
このセメント板床材に設けられた複数のリブ及びリブ空間は、本発明に係る遮音床構造を構成するセメント板床材に設けられた複数のリブ及びリブ空間と同様の作用を奏することができる。
本発明に係る遮音床構造によると、セメント板床材が衝撃を受けたときに生じる振動によって、セメント板床材の目地を形成する一方の側面が他方の側面に対して上下方向にずれることを防止する位置ずれ防止構造を有する構成としたので、このセメント板床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を十分に小さくすることができる。これによって、遮音性能の優れた遮音床構造を提供することができる。
そして、この遮音床構造によると、セメント板床材が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音が、例えば階下に伝わることを効果的に緩和することができるので、快適な住環境を提供することができる。
また、本発明に係るセメント板床材によると、本発明に係る遮音床構造に使用することができ、このセメント板床材が使用された遮音床構造は、上記と同様の効果を奏する。
この発明の第1実施形態に係る遮音床構造を示す斜視図である。 図1の遮音床構造を示す部分縦断面図である。 図1の遮音床構造の接合床部に衝撃を与えたときの接合床部の変形状態及び床衝撃音の伝搬を示す斜視図である。 床構造のセメント板床材に衝撃を与えたときのセメント板床材の変形状態及び床衝撃音の伝搬を示す斜視図である。 図3に示す遮音床構造及び図4に示す床構造の床衝撃音レベルの測定結果を示す図である。 同発明の第2実施形態に係る遮音床構造を示す斜視図である。 同発明の第3実施形態に係る遮音床構造を示す斜視図である。 同発明の第4実施形態に係る遮音床構造を示す斜視図である。 同発明の第5実施形態に係る遮音床構造を示す斜視図である。 (a)は、同発明の第1実施形態の目地に設けられている位置ずれ防止構造を示す部分断面図、(b)は、同発明の第6実施形態の目地に設けられている位置ずれ防止構造を示す部分断面図である。 (a)は、同発明の第7実施形態の目地に設けられている位置ずれ防止構造を示す部分断面図、(b)は、同発明の第8実施形態の目地に設けられている位置ずれ防止構造を示す部分断面図である。 同発明の第9実施形態の目地に設けられている位置ずれ防止構造を示す部分断面図であり、(a)は、乾式樹脂目地材を目地に装着する前の状態を示す断面図、(b)は、乾式樹脂目地材を目地に装着した状態を示す断面図である。 同発明の第10実施形態に係る遮音床構造を示す部分断面斜視図である。 セメント板床材にリブ及び床材を設けた床構造を示す部分断面図斜視図である。 同発明の第10実施形態に係る遮音床構造において、床の衝撃音の伝搬を説明するための部分断面図であり、(a)は、部分断面正面図、(b)は、部分断面斜視図である。 同発明の第11実施形態に係る遮音床構造において、床の衝撃音の伝搬を説明するための部分断面図であり、(a)は、部分断面正面図、(b)は、部分断面斜視図である。 (a)は、同発明の第12実施形態に係る遮音床構造であり、後付けリブが短ピッチで取り付けられているものを示す部分断面図、(b)は、同発明の第13実施形態に係る遮音床構造であり、後付けリブが長ピッチで取り付けられているものを示す部分断面図である。 (a)は、同発明の第14実施形態に係る遮音床構造であり、一体リブが短ピッチで取り付けられているものを示す部分断面図、(b)は、同発明の第15実施形態に係る遮音床構造であり、一体リブが長ピッチで取り付けられているものを示す部分断面図である。 同発明の第16、17、18実施形態に係る遮音床構造の一部を示す斜視図であり、(a)は、第16実施形態であり、第2緩衝材がリブ上面の全体に亘って設けられているものを示す部分斜視図、(b)は、第17実施形態であり、第2緩衝材が互いに間隔を隔ててリブ上面に設けられているものを示す部分斜視図、(c)は、第18実施形態であり、第2緩衝材が互いに間隔を隔ててリブ上面に設けられている他の例を示す部分斜視図である。 図19(a)に示す同第16実施形態に係る遮音床構造において、リブ空間から2方向に床衝撃音が抜ける状態を示す斜視図である。 図19(b)に示す同第17実施形態に係る遮音床構造において、リブ空間から4方向に床衝撃音が抜ける状態を示す斜視図である。 図19(c)に示す同第18実施形態に係る遮音床構造において、リブ空間から放射方向に床衝撃音が抜ける状態を示す斜視図である。 図19(a)に示す同第16実施形態に係る遮音床構造において、リブ空間から2方向に床衝撃音が抜ける状態を示す一部省略平面図である。 図19(b)に示す同第17実施形態に係る遮音床構造において、リブ空間から4方向に床衝撃音が抜ける状態を示す一部省略平面図である。 図19(c)に示す同第18実施形態に係る遮音床構造において、リブ空間から放射方向に床衝撃音が抜ける状態を示す一部省略平面図である。 図23、図24、図25に示す遮音床構造の床衝撃音レベルの測定結果を示す図である。 図15、図16に示す遮音床構造の床衝撃音レベルの測定結果を示す図である。 同発明の第19実施形態に係る遮音床構造を示す部分断面斜視図である。
以下、本発明に係る遮音床構造、及びそれに使用されるセメント板床材の第1実施形態を、図1〜図5を参照して説明する。この遮音床構造11及びセメント板床材12は、建物の特に住宅、集合住宅等の床を形成するために適用され、例えば床が衝撃を受けたときに、その床衝撃音が上階から下階へ漏れないようにすることができるものである。そして、この遮音床構造11は、床衝撃音のうち特に重量衝撃音(足音や飛び跳ねる音等)が上階から下階へ漏れないようにすることができるものである。
図1は、床を形成する1つの床単位13を示す斜視図であり、この床単位13に対して遮音床構造11が適用されている。従って、床は、図1に示す床単位13を1又は2以上施工することによって形成され、この1又は2以上の床単位13で形成された床は、遮音床構造11が適用されたものとなる。
この図1に示す遮音床構造11は、枠状梁部14と、接合床部15とを備えている。
枠状梁部14は、梁14aが略矩形の枠状に組まれて形成されたものであり、梁14aは、例えばH形鋼が使用されている。床単位13を2つ以上含む床を施工するときは、梁14aを碁盤目状に組み付けることによって実現することができる。
接合床部15は、図1に示すように、複数のセメント板床材12と、複数の接合目地材16とを備えている。複数のセメント板床材12は、互いに平行して枠状梁部14の上面に水平に配置されている。
接合目地材16は、互いに隣合うセメント板床材12の互いに向い合う側面12aどうしの間に形成された目地17に設けられている。この接合目地材16を介して互いに向い合うセメント板床材12が互いに接合されて接合床部15となっている。
そして、このように形成された接合床部15は、その周縁部が枠状梁部14と対応する大きさ及び形状の略矩形となるように形成され、当該接合床部15の周縁部が枠状梁部14の上面に例えば取付け金具20によって取り付けられている。
図1に示す接合床部15を構成する各セメント板床材12は、セメント系中空パネルであり、例えば押出成形セメント板である。そして、このセメント板床材12には、複数の中空部18が互いに平行してこのセメント板床材12の長手方向に形成されている。
図2は、接合床部15の縁部を枠状梁部14に取り付けている取付け構造19を示している。この図2は、互いに隣合う2つの床単位13の接合床部15の互いに向い合う各縁部を共通の梁14aに取り付けている状態を示している。この共通の梁14aは、互いに隣合う2つの枠状梁部14の一部を構成する共通の梁14aである。
図2に示すように、接合床部15を構成する各セメント板床材12は、取付け金具20、ボルト21及びナット22を使用して、梁14aに取り付けられている。また、接合床部15間の目地は、図2の23に示すように、不燃性のパッキング材やガスケットを充填してもよい。そして、図2に現れているように、セメント板床材12は、上面部12b、下面部12c、及び中空部18を有している。また、中空部18は、図1及び図2に示す隔壁部12dによって区画されている。
次に、図1に示す接合床部15において、複数のセメント板床材12を、接合目地材16を介して互いに接合する接合構造、即ち、位置ずれ防止構造24について説明する。この位置ずれ防止構造24は、例えば図10(a)に示すように、一対のセメント板床材12の互いに向い合う一対の側面12a及び接合目地材16によって構成され、セメント板床材12が衝撃を受けたときに生じる振動によって、一方の側面12aが他方の側面12aに対して上下方向にずれることを防止するためのものである。
そして、この図10(a)に示す位置ずれ防止構造24は、一対のセメント板床材12の目地17を形成する互いに向い合う一対の各側面12aに設けられた上側凸部25及び下側凸部26と、この上側凸部25と下側凸部26との間に設けられた接合目地材16とによって構成されている。この接合目地材16は、例えばモルタル、グラウト材等の湿式目地材である。
次に上記のように構成された第1実施形態の遮音床構造11及びセメント板床材12の作用を説明する。この図1に示す遮音床構造11は、セメント板床材12が受けた衝撃、特に重量衝撃によって生じる床衝撃音に対する遮音性能(例えば遮音特性)が、当該セメント板床材12の衝撃に対する剛性の大きさに応じて高くなること、つまり、衝撃によって当該セメント板床材12に生じる振動の振幅を小さくするほど遮音性能が高くなることに着目して発明されたものである。
この遮音床構造11が備えている図10(a)に示す位置ずれ防止構造24によると、セメント板床材12が衝撃を受けたときに生じる振動によって、目地17を形成する互いに向い合うセメント板床材12の一対の側面12aのうちの一方の側面12aが、他方の側面12aに対して上下方向にずれることを防止することができる。これによって、目地17に接合目地材16が設けられた複数のセメント板床材12、即ち、接合床部15の全体で衝撃を受け止めることができる。
従って、接合目地材16で接合された複数のセメント板床材12全体の剛性を、接合目地材16で接合されていない複数の各セメント板床材の剛性よりも大きくすることができる。これによって、接合目地材16で接合された複数のセメント板床材12全体に生じる振動の振幅を、接合目地材16で接合されていない複数の各セメント板床材に生じる振動の振幅よりも小さくすることができる。このようにして、このセメント板床材12(接合床部15)が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を小さくすることができる。
つまり、図10(a)に示す位置ずれ防止構造24によると、セメント板床材12が衝撃を受けたときに生じる振動によって、目地17を形成する一方の側面12aが他方の側面12aに対して上下方向にずれようとしたときに、各側面12aに設けられた上側凸部25及び下側凸部26の上下方向の移動が接合目地材16によって係止される。これによって、当該一方の側面12aが他方の側面12aに対して上下方向にずれることを防止することができ、目地17に接合目地材16が設けられた複数のセメント板床材12(接合床部15)の全体で衝撃を受け止めることができる。
また、図1に示すように、接合床部15の略矩形の周縁部の全体を、略矩形の枠状に組まれて形成された枠状梁部14の上面に取り付けることによって、接合床部15の略矩形の周縁部の全体が、略矩形の枠状に組まれて形成された枠状梁部14の上面に支持される。これによって、接合床部15の衝撃に対する剛性を更に大きくすることができる。よって、このセメント板床材12が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を更に小さくすることができる。
そして、1又は2以上の床単位13で遮音床構造を施工することができるので、所望の広さの床面積及び床形状の遮音床構造を施工することができる
このようにして、このセメント板床材12が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を十分に小さくすることができ、床衝撃音に対する遮音性能を高くすることができるので、遮音性能の優れた遮音床構造11を提供することができる。
そして、この遮音床構造11によると、セメント板床材12が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音が、例えば階下に伝わることを効果的に緩和することができるので、快適な住環境を提供することができる。また、セメント板床材12によると、遮音床構造11に使用することができ、このセメント板床材12が使用された遮音床構造11は、上記と同様の作用、効果を奏する。
次に、図3〜図5を参照して、床衝撃音レベルの測定結果を説明する。この図5は、図3に示す位置ずれ防止構造24を有する遮音床構造11の床衝撃音レベルの測定結果「□」と、図4に示す位置ずれ防止構造24を有しない床構造27の床衝撃音レベルの測定結果「○」との間で遮音性能の違いを表したものである。
この遮音性能は、幅500mm、長さ2000mm、厚さ100mmの押出し成形セメント板の4枚の目地に接合目地材を設けたものと、接合目地材を設けていないものそれぞれの上面に、床下地材として厚さ15mmのパーティクルボードと、仕上げ材として厚さ12mmのフローリング材を貼り付けたもので床衝撃音レベルを測定したものである。
この図3に示す位置ずれ防止構造24を有する遮音床構造11は、図1に示す第1実施形態の遮音床構造11である。そして、図4に示す床構造27と、図3に示す遮音床構造11とが相違するところは、図3に示す遮音床構造11は、目地17に接合目地材16が設けられているのに対して、図4に示す床構造27では、目地17に接合目地材16が設けられていないところである。これ以外は、図4に示す床構造27は、図3に示す遮音床構造11と同一の構成であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。
また、図5に示す床衝撃音レベルとは、JISA1418で規定される重量衝撃源(例えばタイヤ)を床面に落下させた時の下階における各周波数帯の床衝撃音の音圧レベルである。
この測定方法は、ピット等の上側開口部に被測定物であるセメント板床材を載置し、所定高さ(例えば60cm〜90cm)からタイヤを自由落下させる等して、その際に生じた床衝撃音を受音室に設置したマイクロホンによって検出するものである。
図5のL−30〜L−80は遮音等級であり、このL値が小さくなるほど遮音等級、即ち遮音性が上がる。また、遮音等級は、床衝撃音レベルが5dB下がるごとに、1ランク上がる。
つまり、図5に示すL値(L−80、L−70、・・・)は、上の階の床を叩いたときに生じた床衝撃音が、どれだけ下の階に伝わるかを意味するものである。このL値が小さいほど遮音性能が良いことを意味する。
図5から明らかなように、図3に示す遮音床構造11は、図4に示す床構造27よりも優れた遮音性能を有していることが分かる。
次に、本発明に係る遮音床構造の第2〜第5実施形態を、図6〜図9を参照して説明する。この図6〜図9に示す第2〜第5実施形態の遮音床構造30、31、32、33と、図1に示す第1実施形態の遮音床構造11とが相違するところは、図1に示す第1実施形態では、接合床部15が、その下面の外周縁部が直接に枠状梁部14の上面に当接する状態でこの枠状梁部14によって支持されている構成としたのに対して、図6〜図9に示す第2〜第5実施形態では、接合床部15が、その下面の外周縁部の一部又は全部が第1緩衝材34を介して枠状梁部14の上面に当接する状態でこの枠状梁部14によって支持されている構成としたところである。これ以外は、第1実施形態の遮音床構造11と同等の構成であり同様に作用するので、同等部分を同一の図面符号で示しそれらの説明を省略する。
図6に示す第2実施形態の遮音床構造30は、接合床部15の下面の矩形の外周縁部のうち、幅方向(中空部と直交する方向)の2つの縁部が第1緩衝材34を介して枠状梁部14の上面に当接する状態でこの枠状梁部14によって支持されている。
図7に示す第3実施形態の遮音床構造31は、接合床部15の下面の矩形の外周縁部を形成する幅方向の2つの縁部、及び長さ方向(中空部と平行する方向)の2つの縁部、即ち、接合床部15の下面の矩形の外周縁部の全体が第1緩衝材34を介して枠状梁部14の上面に当接する状態でこの枠状梁部14によって支持されている。
図8に示す第4実施形態の遮音床構造32は、接合床部15の下面の矩形の外周縁部を形成する幅方向の2つの縁部、及び長さ方向の2つの縁部が第1緩衝材34を介して枠状梁部14の上面に当接する状態でこの枠状梁部14によって支持されている。ただし、接合床部15の下面の長さ方向の2つの各縁部に対しては、その縁部の長さ方向において互いに所定の間隔を隔てて複数の第1緩衝材34が設けられている
図9に示す第5実施形態の遮音床構造33は、接合床部15の下面の矩形の外周縁部を形成する幅方向の2つの縁部、及び長さ方向の2つの縁部が第1緩衝材34を介して枠状梁部14の上面に当接する状態でこの枠状梁部14によって支持されている。ただし、接合床部15の下面の長さ方向の2つの各縁部に対しては、それらの各縁部の略中央部に1つずつ所定長さの第1緩衝材34が設け設けられている。
この第1緩衝材34は、接合床部15が受けた衝撃を低減するものであればよく、例えば合成樹脂製の発泡体シート、ゲル状シート、不織布を使用することができる。
これら図6〜図9に示す第2〜第5実施形態の第1緩衝材34によると、接合床部15が受けた衝撃を小さくすると共に、その衝撃によって生じる当該接合床部15の振動を抑制することができる。これによって、この接合床部15が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を小さくすることができる。
そして、図6〜図9に示す第2〜第5実施形態の遮音床構造30〜33によると、遮音床構造30〜33に要求される遮音性能を満たすように、必要とする範囲及び場所に所望の数の第1緩衝材34を設けることができる。これによって、必要とされる適切な遮音性能を有する遮音床構造を提供することができる。
次に、本発明に係る遮音床構造の第6〜第9実施形態を、図10(b)、図11、及び図12を参照して説明する。この図10(b)、図11、及び図12に示す第6〜第9実施形態の遮音床構造37、38、39、40と、図1に示す第1実施形態の遮音床構造11とが相違するところは、位置ずれ防止構造41、42、43、44と24とが相違するところである。
図1に示す第1実施形態の位置ずれ防止構造24では、図10(a)に示すように、一対のセメント板床材12の目地17を形成する互いに向い合う一対の各側面12aに上側凸部25及び下側凸部26が設けられ、この上側凸部25と下側凸部26との間に形成された凹部の底面が平坦部として形成されている。
これに対して、図10(b)、図11、及び図12に示す第6〜第9実施形態の位置ずれ防止構造37〜40では、一対のセメント板床材12の目地17を形成する互いに向い合う一対の各側面12aに上側凸部25及び下側凸部26が設けられ、この上側凸部25と下側凸部26との間に形成された凹部の底面に複数の溝部45が設けられている。この複数の溝部45は、例えばセメント板床材12の目地17を形成する側面12aの全範囲に亘って形成されている。
図10(b)に示す第6実施形態の位置ずれ防止構造37の複数の第1溝部45は、断面V字形状に形成され、接合目地材16として、モルタル、グラウト材等の湿式接合目地材が使用されている。
図11(a)に示す第7実施形態の位置ずれ防止構造の複数の第2溝部45は、断面台形状に形成されている。この断面台形状の第2溝部45は、当該溝部45の目地17内側に向かって開口する開口部が底部よりも幅が広がっている。接合目地材16は、湿式接合目地材が使用されている。
図11(b)に示す第8実施形態の位置ずれ防止構造は、溝部45の底部が溝部45の開口部からセメント板床材12の上面側に向かって延びるように形成された第3溝部45と、下面側に向かって延びるように形成された第4溝部45と、断面台形状に形成された第5溝部45とが形成されている。これら第3溝部45、第5溝部45、及び第4溝部45は、セメント板床材12の上面側から下面側に向かって順に形成されている。接合目地材16は、湿式接合目地材が使用されている。
図12(a)、(b)に示す第9実施形態の位置ずれ防止構造40の複数の第6溝部45は、断面直角三角形状に形成されている。そして、接合目地材として、例えば合成樹脂製の乾式接合目地材46が使用されている。この乾式接合目地材46は、帯状に形成されたものであり、両方の各側面には、複数の凸条46aが形成されている。この凸条46aは、断面直角三角形状に形成されている。
この第6溝部45は、その底部が傾斜面として形成され、当該底部は、セメント板床材12の上面側から下面側に向かうに従ってその深さが浅くなるように形成されている。そして、乾式接合目地材46の凸条46aは、その側面が傾斜面として形成され、その傾斜面は、乾式接合目地材46の上端部側から下端部側に向かうに従って凸条46aの高さが低くなるように、第6溝部45と対応する形状に形成されている。
このように、第6溝部45、及び乾式接合目地材46の凸条46aを形成することによって、乾式接合目地材46を目地17に装着し易く、しかも、目地17に装着された乾式接合目地材46がその目地17から外れ難くすることができる。
図10(b)、図11、及び図12に示す第6〜第9実施形態の遮音床構造によると、接合床部が衝撃を受けたときに生じる振動によって、目地17を形成する一方の側面12aが他方の側面12aに対して上下方向にずれようとしたときに、その側面12aの上下方向の移動が、各側面12aに設けられた各溝部45に係合する接合目地材16、46によって係止される。これによって、当該一方の側面12aが他方の側面12aに対して上下方向にずれることを防止することができ、目地17に接合目地材16、46が設けられた複数のセメント板床材12の全体で衝撃を受け止めることができる。即ち、位置ずれ防止構造によって互いに接合された複数のセメント板床材12の剛性を高めることができる。その結果、このセメント板床材12が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を小さくすることができる。
そして、接合目地材は、湿式又は乾式接合目地材16,46を使用することができるので、施工の自由度を拡げることができる。
そして、図11(b)に示す第8実施形態のように、第3〜第5溝部45を設け、これら第3〜第5溝部45に乾式接合目地材46を係合させることによって、一対の各セメント板床材12の側面12aの上下方向の位置ずれを確実に防止することができる。ただし、目地17を形成する一対の側面12aの結合度合いを向上させるためには、湿式目地材16を使用することが好ましい。
次に、本発明に係る遮音床構造の第10〜第15実施形態を、図13〜図18を参照して説明する。この図13〜図18に示す第10〜第15実施形態の遮音床構造49、50、51、52、53、54と、図1に示す第1実施形態の遮音床構造11とが相違するところは、図1に示す第1実施形態では、接合床部15の上面に、直接に床材(図示せず)が敷設される構成としたのに対して、図13〜図18に示す第10〜第15実施形態では、接合床部15の上面と床材55の下面との間に、複数のリブ56及び第2緩衝材57が配置されている構成としたところである。これ以外は、第1実施形態の遮音床構造と同等の構成であり同様に作用するので、同等部分を同一の図面符号で示しそれらの説明を省略する。
この図13に示す第10実施形態の遮音床構造49は、セメント板床材12の上面に対して、目地17を形成する側面12a(中空部18)に平行して互いに間隔を隔てて複数のリブ56が設けられ、この複数のリブ56の上面に対して床材55が敷設されている。そして、リブ56どうしの間に形成されるリブ空間58が、セメント板床材12における当該リブ56の延びる方向の端面で開口している(図13参照)。また、接合目地材16は、目地17を密封する構成である。
そして、各リブ56の上面には、第2緩衝材57が配置されている。この第2緩衝材57は、後述する。更に、床材55は、床仕上げ材55aと、床下地材55bとを有する構成である。
この図13〜図18に示す第10〜第15実施形態の遮音床構造49〜54によると、セメント板床材12の上面に複数のリブ56を介して床材55を敷設したときは、このリブ56によって床材55とセメント板床材12とが互いに直接に接触する面積を小さくすることができる。これによって、床材55が衝撃を受けたときに生じる振動が、セメント板床材12に伝わる程度を小さくすることができ、その結果、この床材55が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音が階下に伝わることを効果的に緩和することができる。
そして、図13に示すように、床材55が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を、リブ56どうしの間に形成されるリブ空間58に通して、セメント板床材12における当該リブ56の延びる方向の端面に形成されたリブ空間58の開口から逃がす(抜けさせる)ことができる。これによって、リブ空間58を伝わる床衝撃音(特に、63Hz程度の重量衝撃音)が階下に伝わることを緩和することができる。
また、接合目地材16は、セメント板床材12の目地17を密封する構成としたので、リブ空間58を伝わる当該床衝撃音が目地17を通って階下に伝わることを緩和することができる。
なお、この遮音床構造49〜54によって低減された床衝撃音は、例えば隣接する床単位のリブ空間58を伝わせたり、この遮音床構造49〜54が実施されている階の室内側に戻すことにより効果的に緩和することができる。
また、図13〜図18に示す第10〜第15実施形態の遮音床構造49〜54は、複数の各リブ56が、セメント板床材12の上面であって、セメント板床材12に形成された複数の各隔壁部12dの上方位置に設けられている。この複数の各隔壁部12dは、セメント板床材12に形成されている複数の各中空部18を区画するものである。この図13に示す第10実施形態の遮音床構造49の複数の各リブ56は、断面矩形状に形成されている。
図13に示すリブ56の幅は、規格範囲内のセメント板床材12に対して、10〜150mmであり、リブ56の間隔は、30〜500mm、好ましくは50〜150mmとするとよい。
ここで、リブ56の幅を10mm未満とすると、床材55を支持するための強度が不足する可能性がある。また、リブ56の幅が150mmを超えると、床衝撃音がリブ56を通ってセメント板床材12に伝搬する面積が大きくなり、遮音性能の向上の程度が極端に低くなる。また、リブ56の間隔が30mm未満とすると、リブ56の本数が増加するため、床衝撃音がリブ56を通ってセメント板床材12に伝搬する面積が大きくなり、遮音性能の向上の程度が極端に低くなる。リブ56の間隔が500mmを超えると、リブ空間58が広くなり、床衝撃音の抜けが悪くなる。その結果、遮音性能の向上の程度が極端に低くなる。
また、図13に示すように、セメント板床材12に対して複数の中空部18を形成すると、軽量で強度が大きく、しかも、セメント材料が少なくて済むセメント板床材12を提供することができる。そして、複数の各リブ56を、セメント板床材12の上面であって複数の各隔壁部12dの上方位置に設けることによって、強度の大きいセメント板床材12を提供することができる。そして、このように強度の大きいセメント板床材12よると、このセメント板床材12が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を小さくすることができる。
図14は、目地17に接合目地材16を設けていない床構造59を示している。この床構造59では、リブ空間58を伝わる当該床衝撃音が目地17を通って階下に伝わる可能性がある。
図15(a)、(b)は、図13に示す遮音床構造49において、床衝撃音がリブ空間58を伝搬して、このリブ空間58の開口から抜け出ている状態を示している。図15(a)は、図13に示す遮音床構造49の部分断面正面図、図15(b)は、図13に示す遮音床構造49の部分断面斜視図である。
図16(a)、(b)に示す第11実施形態の遮音床構造50の複数の各リブ56は、セメント板床材12と結合する下端部から上端部に向かうに従って幅が大きくなる形状、例えば断面逆台形状に形成されている。この図16(a)、(b)は、床衝撃音がリブ空間58を伝搬して、このリブ空間58の開口から抜け出ている状態を示している。図16(a)は、遮音床構造50の部分断面正面図、図16(b)は、遮音床構造50の部分断面斜視図である。
この図16(a)、(b)に示す第11実施形態の遮音床構造50によると、各リブ56の側面56aが傾斜面として形成されている。このようにリブ56の側面56aを傾斜面とすると、床材55が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を、リブ56どうしの間に形成されるリブ空間58に通して、セメント板床材12における当該リブ56の延びる方向の端面に形成されたリブ空間58の開口から効果的に逃がす(抜けさせる)ことができる。
その理由は、リブ56の側面56aを傾斜面として形成した場合は、リブ56の側面を垂直面として形成した場合と比較して、リブ空間58を伝わる床衝撃音が、セメント板床材12の上面と床材55の下面との間で反射を繰り返す時間を短くして、床衝撃音をリブ空間58の開口から早期に逃がすことができるからであると考えられる。このことは、後述する図27に示す床衝撃音レベルの測定結果によって確認されている。
図16に示すリブ56の下部の幅は、規格範囲内のセメント板床材12に対して10〜150mm、上部の幅は、下部の幅に対して+1mm以上+100mm以下、好ましくは、+2mm以上+55mm以下であり、リブ56の間隔は、リブ56の下部を基準にして30〜500mm、好ましくは50〜250mmとするとよい。
そして、リブ56の幅が10mm未満とすると、床材55を支持するための強度が不足する。また、リブ56の幅が150mmを超えると、床衝撃音がリブ56を通ってセメント板床材12に伝搬する面積が大きくなり、遮音性能の向上の程度が極端に低くなる。また、リブ56の上部の幅が下部の幅に対して+1mm未満としたり、+100mmを超えるようにすると、リブ56の斜面(側面)で反射する床衝撃音を、セメント板床材12の端面に形成されるリブ空間58の開口から逃がすことができる程度が低くなるため、遮音性能の向上の程度が極端に低くなる。
そして、リブ56の間隔が30mm未満とすると、リブ56の本数が増加するため、床衝撃音がリブ56を通ってセメント板床材12に伝搬する面積が大きくなり、遮音性能の向上の程度が極端に低くなる。リブ56の間隔が500mmを超えると、リブ空間58が広くなり、床衝撃音の抜けが悪くなる。その結果、遮音性能の向上の程度が極端に低くなる。
図17(a)、(b)に示す第12及び第13実施形態の遮音床構造51、52の複数の各リブ56は、セメント板床材12に対して後付けされたものである。つまり、複数の各リブ56は、セメント板床材12が製造された後に、このセメント板床材12の上面に設けられている。
図17(a)に示す第12実施形態の遮音床構造51は、複数の各リブ56の幅が狭く、リブ56の間隔が狭いものを示す例である。
図17(b)に示す第13実施形態の遮音床構造52は、複数の各リブ56の幅が広く、リブ56の間隔が広いものを示す例である。
図18(a)、(b)に示す第14及び第15実施形態の遮音床構造53、54の複数の各リブ56は、セメント板床材12と一体物として形成されたものである。つまり、複数の各リブ56は、セメント板床材12と一体物として同時に押出し成形されて形成されている。
このように、複数の各リブ56を、セメント板床材12と一体物として形成すると、セメント板床材12の断面二次モーメントが大きくなり、セメント板床材12の剛性を上げることができ、床衝撃音遮音性能を向上させることができる。
この断面二次モーメントは、セメント板床材12において、その中空部18の長さ方向に直交する断面を通り、かつ、当該セメント板床材12の板面に平行する軸線に関するものである。
図18(a)に示す第14実施形態の遮音床構造53は、複数の各リブ56の幅が狭く、リブ56の間隔が狭いものを示す例である。
図18(b)に示す第15実施形態の遮音床構造54は、複数の各リブ56の幅が広く、リブ56の間隔が広いものを示す例である。
次に、本発明に係る遮音床構造の第16〜第18実施形態を、図19〜図27を参照して説明する。この図19〜図27に示す第16〜第18実施形態の遮音床構造61、62、63は、図13示す第10実施形態の遮音床構造49が備えている第2緩衝材57の構成を限定するものである。これ以外は、第10実施形態の遮音床構造49と同等の構成であり同様に作用するので、同等部分を同一の図面符号で示しそれらの説明を省略する。
図19(a)、(b)、(c)に示す第16〜第18実施形態の遮音床構造61〜63は、複数の各リブ56の上面に第2緩衝材57を設けたものである。床材55は、複数の第2緩衝材57及びリブ56を介してセメント板床材12によって支持される。第2緩衝材57は、第1緩衝材34と同等のものである。
これら図19〜図27に示す第16〜第18実施形態の第2緩衝材57によると、床材55が受けた衝撃を小さくすると共に、その衝撃によって生じる当該床材55の振動を抑制することができる。これによって、この床材55が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を小さくすることができる。
図19(a)に示す第16実施形態の遮音床構造61は、複数の各リブ56の上面全体に亘って第2緩衝材57を設けたものである。
このようにすると、図20及び図23に示すように、床材55が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を、複数の各リブ空間58を伝搬させて、各リブ空間58の両端の開口から2方向に逃がす(抜けさせる)ことができる。ただし、図20では、リブ56、第2緩衝材57、及びリブ空間58は、図示していない。
図19(b)、(c)に示す第17及び第18実施形態の遮音床構造62、63の第2緩衝材57は、以下のように配置されている。つまり、同一のリブ56上に配置された第2緩衝材57は、当該リブ56の延びる方向において互いに間隔を隔てて複数配置され、当該第2緩衝材57どうしの間に衝撃音通路64が形成されている構成となっている(図21、図22、図24、及び図25参照)。
このようにすると、床材55が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を、リブ56どうしの間に形成されるリブ空間58に通して、当該リブ空間58のセメント板床材12の端面に形成されたリブ56間の開口から逃がす(抜け出る)ことができると共に、当該リブ56間の開口以外の第2緩衝材57どうしの間に形成された衝撃音通路64からも逃がす(抜けさせる)ことができる。これによって、床衝撃音を逃がすことができる通路を増加させることができるので、リブ空間58を伝わる床衝撃音が階下に伝わることを更に緩和することができる。
なお、この遮音床構造61〜63によって低減された床衝撃音は、上記と同様に、例えば隣接する床単位のリブ空間58を伝わせたり、この遮音床構造61〜63が実施されている階の室内側に戻すことにより効果的に緩和することができる。
図19(b)に示す第17実施形態の遮音床構造62は、衝撃音通路64がリブ56と直交する直線方向に形成されているものである(図21及び図24参照)。このように衝撃音通路64が形成されるように、第2緩衝材57が、リブ56の延びる方向において互いに間隔を隔てて複数配置されている。
このようにすると、図21及び図24に示すように、床材55が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を、互いに直交するリブ空間58及び衝撃音通路64に分散させて4方向に逃がす(抜けさせる)ことができる。ただし、図21では、リブ56、第2緩衝材57、及びリブ空間58は、図示していない。
図19(c)に示す第18実施形態の遮音床構造63は、衝撃音通路64がリブ56と所定の2つの角度(略90°と略45°)を成す2本の直線方向に形成されているものである(図22及び図25参照)。このように衝撃音通路64が形成されるように、第2緩衝材57が、リブ56の延びる方向において互いに間隔を隔てて複数配置されている。
このようにすると、図22及び図25に示すように、床材55が衝撃を受けたときに発生する床衝撃音を、リブ空間58及び衝撃音通路64によって複数の方向に分散させて放射方向に逃がす(抜けさせる)ことができる。
ただし、衝撃音通路64がリブ56と所定の2以上の角度(略90°、略60°、略30°、・・・)を成す2以上の直線方向に形成されているものとしてもよい。なお、図22では、リブ56、第2緩衝材57、及びリブ空間58は、図示していない。
次に、図26に示す床衝撃音レベルの測定結果を説明する。図26は、幅500mm、長さ2000mm、厚さ100mmの押出し成形セメント板の4枚の目地に接合目地材を設け、表面に長さ2000mm、幅50mm、厚さ20mmのリブを167mmピッチで取り付け、その上面に長さ100mm又は2000mm、幅50mm、厚さ15mmの第2緩衝材を取り付け、その上面に床下地材として厚さ15mmのパーティクルボードと、床仕上げ材として厚さ12mmのフローリング材を貼り付けたもので床衝撃音レベルを測定したものである。
なお、長さ100mmの第2緩衝材57は、床衝撃音抜き2方向の遮音床構造では、1つのリブの長さ方向に対して10枚を均等な間隔で取り付け、床衝撃音抜き放射方向の遮音床構造では、1つのリブの長さ方向に対して10枚又は9枚を千鳥配置となるように取り付けている。
図26の「□」で示す床衝撃音レベルの測定結果は、図20に示す床衝撃音抜け2方向の遮音床構造61のものである。図26の「△」で示す床衝撃音レベルの測定結果は、図21に示す床衝撃音抜け4方向の遮音床構造62のものである。図26の「●」で示す測定結果は、図22に示す床衝撃音抜け放射方向の遮音床構造63のものである。
図26から明らかなように、「●」で示す遮音床構造63が最も遮音性能が優れており、次に、「△」、「□」で示す遮音床構造62、61の順で遮音性能が優れていることが分かる。よって、床衝撃音がリブ空間58を通って遮音床構造の外周面から外側に抜け易くしたものほど、遮音性能が向上することが分かる。
次に、図27に示す床衝撃音レベルの測定結果を説明する。図27は、幅500mm、長さ2000mm、厚さ100mmの押出し成形セメント板の4枚の目地に接合目地を設け、表面に長さ2000mm、上側の幅50mm、下側の幅40mm又は上下の各幅が同じ50mm、厚さ20mmの断面逆台形又は矩形状のリブを167mmピッチで取り付け、その上面に長さ2000mm、幅50mm、厚さ15mmの第2緩衝材を取り付け、その上面に床下地材として厚さ15mmのパーティクルボードと、床仕上げ材として厚さ12mmのフローリング材を貼り付けたもので床衝撃音レベルを測定したものである。
図27の「□」で示す床衝撃音レベルの測定結果は、図15に示す床衝撃音抜け2方向、かつ、断面矩形状リブ56の遮音床構造49のものである。図27の「△」で示す床衝撃音レベルの測定結果は、図16に示す床衝撃音抜け2方向、かつ、断面逆台形状リブ56の遮音床構造50のものである。
図27から明らかなように、遮音性能は、「△」で示す遮音床構造50の方が「□」で示す遮音床構造49よりも優れていることが分かる。これによっても、床衝撃音がリブ空間58を通って遮音床構造の外周面から外側に抜け易くしたものほど、遮音性能が向上することが分かる。
ただし、上記各実施形態では、図1、図2、図15、及び図16等に示す断面形状のセメント板床材12を例に挙げたが、これ以外の断面形状を有するセメント板床材に対して本発明を適用することができる。
そして、図19〜図27に示す第16〜第18実施形態では、図13示す第10実施形態の遮音床構造49が備えている第2緩衝材57の構成を図19(a)、(b)、(c)に示すように限定したが、これに代えて、図16〜図18に示す第11〜第15実施形態の遮音構造50〜54が備えている第2緩衝材57の構成を図19(a)、(b)、(c)に示すようにしてもよい。
また、図28に示すように、各リブ56は、セメント板床材12の上面に対して敷設された各第2緩衝材57の上面に設けた構成としてもよい。この場合も、図13に示すように、第2緩衝材57をリブ56の上面に対して設けたものと同等の効果を得ることができる。
更に、上記実施形態で説明した床下地材55b及び床仕上げ材55aは、互いに隣接する床単位13を跨いで取り付けてもよい。
以上のように、本発明に係る遮音床構造及びそれに使用されるセメント板床材は、複数のセメント板床材全体の剛性を大きくすることによって、複数のセメント板床材全体に生じる振動の振幅を小さくして、床衝撃音に対する遮音性能を高くすることができる優れた効果を有し、このような遮音床構造及びそれに使用されるセメント板床材に適用するのに適している。
11 遮音床構造
12 セメント板床材
12a 側面
12b 上面部
12c 下面部
12d 隔壁部
13 床単位
14 枠状梁部
14a 梁
15 接合床部
16 接合目地材
17 目地
18 中空部
19 取付け構造
20 取付け金具
21 ボルト
22 ナット
23 パッキング材
24 位置ずれ防止構造
25 上側凸部
26 下側凸部
27 床構造
30、31、32、33 遮音床構造
34 第1緩衝材(緩衝材)
37、38、39、40 遮音床構造
41、42、43、44 位置ずれ防止構造
45 溝部
46 乾式接合目地材
46a 凸条
49、50、51、52、53、54、65 遮音床構造
55 床材
55a 床仕上げ材
55b 床下地材
56 リブ
56a 側面
57 第2緩衝材
58 リブ空間
59 床構造
61、62、63 遮音床構造
64 衝撃音通路

Claims (11)

  1. 梁の上に敷設された複数のセメント板床材の互いに向い合う側面どうしの間に形成された目地に接合目地材が設けられた遮音床構造において、
    前記目地を形成する互いに向い合う一対の前記側面及び前記接合目地材は、前記セメント板床材が衝撃を受けたときに生じる振動によって、一方の前記側面が他方の前記側面に対して上下方向にずれることを防止する位置ずれ防止構造を構成していることを特徴とする遮音床構造。
  2. 前記位置ずれ防止構造は、前記目地を形成する互いに向い合う一対の前記各側面に設けられた上側凸部及び下側凸部と、この上側凸部と下側凸部との間に設けられた前記接合目地材とによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遮音床構造。
  3. 前記セメント板床材は、当該セメント板床材が受けた衝撃を小さくすると共に、その衝撃によって生じる当該セメント板床材の振動を抑制するための緩衝材を介して前記梁に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遮音床構造。
  4. 前記梁が略矩形の枠状に組まれて形成された枠状梁部と、
    前記接合目地材によって前記互いに接合された複数のセメント板床材の略矩形の周縁部が前記枠状梁部と対応する大きさ及び形状に形成され、前記枠状梁部の上面に取り付けられた接合床部とを備え、
    前記枠状梁部及び前記接合床部を1つの床単位とし、
    1又は2以上の前記床単位によって構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遮音床構造。
  5. 前記位置ずれ防止構造は、
    前記目地を形成する互いに向い合う前記各側面に設けられた溝部を備え、
    前記溝部は、前記接合目地材が係合して、一方の前記側面が他方の前記側面に対して上下方向にずれることを防止するためのものであり、
    前記接合目地材は、湿式又は乾式接合目地材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遮音床構造。
  6. 前記セメント板床材の上面に対して、前記目地を形成する前記側面に平行して互いに間隔を隔てて複数のリブが設けられ、この複数のリブの上面に対して床材が敷設され、前記リブどうしの間に形成されるリブ空間が、前記セメント板床材における当該リブの延びる方向の端面で開口し、
    前記接合目地材は、前記目地を密封する構成であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遮音床構造。
  7. 前記複数の各リブは、前記セメント板床材側と結合する下端部から上端部に向かうに従って幅が大きくなる形状であることを特徴とする請求項6に記載の遮音床構造。
  8. 前記セメント板床材は、前記目地を形成する前記側面に平行して複数の中空部が形成され、これら複数の中空部は、複数の隔壁部によって区画され、
    前記複数の各リブは、前記セメント板床材の上面であって、前記複数の各隔壁部の上方位置に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載の遮音床構造。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の遮音床構造に使用されることを特徴とするセメント板床材。
  10. 前記目地を形成する前記側面に設けられた溝部を備え、
    前記溝部は、前記接合目地材が係合して、一方の前記側面が他方の前記側面に対して上下方向にずれることを防止するためのものであることを特徴とする請求項9に記載のセメント板床材。
  11. 当該セメント板床材の上面に対して、前記目地を形成する前記側面に平行して互いに間隔を隔てて設けられた複数のリブを備え、
    前記複数の各リブは、当該セメント板床材側と結合する下端部から上端部に向かうに従って幅が大きくなる形状であり、更に、
    前記複数のリブは、それらの上面に床材が敷設され、前記リブどうしの間に形成されるリブ空間が、前記セメント板床材における当該リブの延びる方向の端面で開口するように構成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のセメント板床材。
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