JP2015074925A - 堆積物搬送方法および堆積物搬送システム - Google Patents

堆積物搬送方法および堆積物搬送システム Download PDF

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知之 粟津
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Abstract

【課題】従来に比べて水底に堆積した堆積物を水面上に搬送するのに要するエネルギーを小さくすることが可能な堆積物搬送方法および堆積物搬送システムを提供する。
【解決手段】水底4に堆積した堆積物7を水面5上に搬送する堆積物搬送システム100に、一端部が水底4側に配置されるとともに他端部が水面5側に配置される搬送管20と、水底4近傍において水の電気分解により水素ガスおよび酸素ガスを生成し、当該水素ガスおよび酸素ガスのうち少なくとも一方を搬送管20の一端部に供給する電気分解装置30と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は水底に堆積した堆積物を水面上に搬送する技術に関する。
従来、海底に堆積した堆積物の形で存在する海洋鉱物資源を回収する方法としては、(A)ポンプリフト方式、(B)エアリフト方式、(C)機械式、等が挙げられる。
(A)のポンプリフト方式は、ポンプでパイプの内部に上昇水流を発生させることにより堆積物と海水とのスラリー状の混合物を引き上げ(あるいは、押し上げ)、海上まで搬送する方法である。例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3および特許文献6に記載の如くである。
(B)のエアリフト方式は、コンプレッサでパイプの内部にエアを圧送し、パイプの内部に気泡を発生させることにより堆積物と海水とのスラリー状の混合物を海上まで搬送する方法である。例えば、特許文献2、特許文献5および特許文献7に記載の如くである。
(C)の機械式は海底においてコンテナ、バケット等の容器に堆積物を充填し、当該容器を機械的に持ち上げることにより堆積物を搬送する方法である。例えば、特許文献4に記載の如くである。
堆積物(海洋鉱物資源)は一般に浅いもので水深千メートル、深いもので水深6千メートルの海底に存在する。そのため、堆積物の回収(堆積物の海上への搬送)に要するエネルギーの多寡が堆積物の回収コストに与える影響は大きい。
(A)のポンプリフト方式は堆積物だけでなく海水も千メートル以上持ち上げる必要がある。そのため、ポンプリフト方式による堆積物回収に要するエネルギーは莫大なものとなる。
(B)のエアリフト方式は気泡を発生させるために海上から海底までエアを圧送する必要がある。そのため、エアリフト方式による堆積物回収に要するエネルギーも莫大なものとなる。
(C)の機械式は堆積物が充填された容器を海底から海上まで機械的に持ち上げる必要がある。そのため、機械式による堆積物回収に要するエネルギーも莫大なものとなる。
このように、従来の堆積物を回収する方法はいずれも回収に要するエネルギーが大きく、堆積物の回収コスト(堆積物の海上への搬送コスト)を低減することが困難であった。
特開昭58−091291号公報 特開昭60−199195号公報 特開昭61−122393号公報 特開昭61−134492号公報 特開昭61−196098号公報 特開昭62−260994号公報 特開2000−227100号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来に比べて水底に堆積した堆積物を水面上に搬送するのに要するエネルギーを小さくすることが可能な堆積物搬送方法および堆積物搬送システムを提供すること、である。
発明者らは、水底に堆積した堆積物を水面上に搬送する堆積物搬送方法の一つの実施態様として、
水底近傍において水の電気分解により水素ガスおよび酸素ガスを生成するガス生成工程と、
前記ガス生成工程において生成した水素ガスおよび酸素ガスのうち少なくとも一方を一端部が水底側に配置されるとともに他端部が水面側に配置される搬送管の前記一端部に供給することにより、前記搬送管を通じて前記堆積物を水面上に搬送する搬送工程と、
を含む構成を採用することにより、上記課題が解決されることを見出した。
また、発明者らは、水底に堆積した堆積物を水面上に搬送する堆積物搬送システムの一つの態様として、
一端部が水底側に配置されるとともに他端部が水面側に配置される搬送管と、
水底近傍において水の電気分解により水素ガスおよび酸素ガスを生成し、当該水素ガスおよび酸素ガスのうち少なくとも一方を前記搬送管の一端部に供給する電気分解装置と、
を備える構成を採用することにより、上記課題が解決されることを見出した。
本発明によれば、従来に比べて水底に堆積した堆積物を水面上に搬送するのに要するエネルギーを小さくすることが可能である。
本発明に係る堆積物搬送システムの実施の一形態を示す図である。
以下では、本発明に係る堆積物搬送方法および堆積物搬送システムの実施形態の構成について説明する。
(1)本発明に係る堆積物搬送方法の実施の一形態は、
水底に堆積した堆積物を水面上に搬送する堆積物搬送方法であって、
水底近傍において水の電気分解により水素ガスおよび酸素ガスを生成するガス生成工程と、
前記ガス生成工程において生成した水素ガスおよび酸素ガスのうち少なくとも一方を一端部が水底側に配置されるとともに他端部が水面側に配置される搬送管の前記一端部に供給することにより、前記搬送管を通じて前記堆積物を水面上に搬送する搬送工程と、
を含む。
(2)上記(1)の構成に加えて、
前記搬送管の一端部に供給されるガスは少なくとも水素ガスを含み、
前記搬送管の一端部に供給され、前記搬送管の内部を通って前記搬送管の他端部に到達した前記水素ガスを燃料として燃料電池が発電する発電工程を含んでも良い。
(3)上記(2)の構成に加えて、
前記発電工程において発生した電力の少なくとも一部は、前記ガス生成工程における水の電気分解に用いられても良い。
(4)本発明に係る堆積物搬送システムの実施の一形態は、
水底に堆積した堆積物を水面上に搬送する堆積物搬送システムであって、
一端部が水底側に配置されるとともに他端部が水面側に配置される搬送管と、
水底近傍において水の電気分解により水素ガスおよび酸素ガスを生成し、当該水素ガスおよび酸素ガスのうち少なくとも一方を前記搬送管の一端部に供給する電気分解装置と、
を備える。
(5)上記(4)の構成に加えて、
前記搬送管の一端部に供給されるガスは少なくとも水素ガスを含み、
前記搬送管の一端部に供給され、前記搬送管の内部を通って前記搬送管の他端部に到達した水素ガスを燃料として発電する燃料電池を備えても良い。
(6)上記(5)の構成に加えて、
前記搬送管は、一端部が水底側に配置されるとともに他端部が水面側に配置される第一搬送管および第二搬送管を有し、
前記電気分解装置は、生成した水素ガスおよび酸素ガスのうち水素ガスを前記第一搬送管の一端部に供給するとともに酸素ガスを前記第二搬送管の一端部に供給しても良い。
(7)上記(6)の構成に加えて、前記第二搬送管の一端部に供給され、前記第二搬送管の内部を通って前記第二搬送管の他端部に到達した酸素を前記燃料電池に供給しても良い。
(8)上記(5)、上記(6)または上記(7)のいずれか一つの構成に加えて、
前記燃料電池が発生させる電力の少なくとも一部は、前記電気分解装置による水の電気分解に用いられても良い。
<堆積物搬送システムの実施の一形態>
以下では図1を参照しつつ、本発明に係る堆積物搬送システムの実施の一形態である堆積物搬送システム100について説明する。
図1に示す堆積物搬送システム100は水底4に堆積した堆積物7を水面上(海面5上)に搬送するシステムである。
「水底」は海底に限定されず、湖底、河底等を含む。
「堆積物」は水底に堆積した粉体、粒体、小塊等の集合体を指す。堆積物の具体例の一つとしてはレアアース泥が挙げられる。また、マンガン団塊、コバルトリッチクラスト、海底熱水鉱床における堆積物も具体例に挙げられる。
「水面」は海面に限定されず、湖面、河面等を含む。
堆積物搬送システム100は回収船10、搬送管20、電気分解装置30、水素供給管31、酸素供給管32、電源装置40、導電線41・42、燃料電池50、水素回収管51、酸素回収管52、導電線53・54および堆積物供給装置60を備える。
回収船10は海面5に浮かぶ船舶である。回収船10には堆積物収容室11が形成される。堆積物収容室11は回収船10の内部に形成される空間であり、回収船10の上面に開口する。堆積物搬送システム100により海面上(海面5の上方)まで搬送された堆積物7は堆積物収容室11に収容(回収)される。
搬送管20は本発明に係る搬送管の実施の一形態である。本実施形態の搬送管20は第一搬送管21および第二搬送管22の二本の管を有する。
第一搬送管21の一端部(下端部)は水底4側(本実施形態では水底4の近傍)に配置され、第一搬送管21の他端部(上端部)は水面側(本実施形態では海面5上、より詳細には回収船10の堆積物収容室11の開口部の上方)に配置される。第一搬送管21の一端部(下端部)の側面には堆積物投入口21aが形成される。
同様に、第二搬送管22の一端部(下端部)は水底4側(水底4の近傍)に配置され、第二搬送管22の他端部(上端部)は水面側(本実施形態では海面5上、より詳細には回収船10の堆積物収容室11の開口部の上方)に配置される。第二搬送管22の一端部(下端部)の側面には堆積物投入口22aが形成される。
電気分解装置30は周囲にある水(本実施形態の場合、海水)を内部に取り込み、これを電気分解することにより水素ガスおよび酸素ガスを生成する装置である。電気分解装置30は水底4(の近傍)、より詳細には第一搬送管21の一端部(下端部)および第一搬送管22の一端部(下端部)の近傍に配置される。電気分解装置30はその内部に正極および負極を有し、電気分解装置30の内部に形成された空間に配置される。電気分解装置30はその内部に形成された空間に外部の水を引き込み、正極および負極の間に直流電圧を印加することにより電気分解を行う。
水素供給管31は両端部が開口した配管である。水素供給管31の一端部は電気分解装置30に接続され、水素供給管31の他端部は第一搬送管21の一端部(下端部)に接続される。
酸素供給管32は両端部が開口した配管である。酸素供給管32の一端部は電気分解装置30に接続され、酸素供給管32の他端部は第二搬送管22の一端部(下端部)に接続される。
電源装置40は電気分解装置30が水を電気分解するための電力を供給する装置である。本実施形態の電源装置40は回収船10に搭載される。
導電線41・42は電源装置40から電気分解装置30に電力を供給するための電線である。導電線41の一端部は電源装置40に電気的に接続され、導電線41の他端部は電気分解装置30の正極に電気的に接続される。導電線42の一端部は電源装置40に電気的に接続され、導電線42の他端部は電気分解装置30の負極に電気的に接続される。
電源装置40を作動させることにより、電源装置40は直流電圧を発生し、電気分解装置30の正極および負極の間に直流電圧を印加する。その結果、電気分解装置30の正極は正に帯電するとともに電気分解装置30の負極は負に帯電する。
電気分解装置30の正極が正に帯電することにより、海水中の水酸化物イオンが電気分解装置30の正極に電子を受け渡し、水および酸素ガスが生成される。電気分解装置30の負極が負に帯電することにより、海水中の水素イオンが電気分解装置30の負極から電子を受け取り、水素ガスが生成される。
電気分解装置30において生成した水素ガスは水素供給管31の内部を通り、気泡の形で第一搬送管21の一端部(下端部)に供給される。第一搬送管21の一端部に供給された水素ガスの気泡は、その浮力により第一搬送管21の内部を上方に向かって(一端部から他端部に向かって)移動する。
電気分解装置30において生成した酸素ガスは酸素供給管32の内部を通り、気泡の形で第二搬送管22の一端部(下端部)に供給される。第二搬送管22の一端部に供給された酸素ガスの気泡は、その浮力により第二搬送管22の内部を上方に向かって(一端部から他端部に向かって)移動する。
燃料電池50は水素ガスを燃料として発電する装置であり、燃料極および空気極を有する。本実施形態の燃料電池は水素ガスを燃料として発電可能であれば特に形式は限定されない。燃料電池50の具体例としては固体酸化物形燃料電池(SOFC)、固体高分子形燃料電池(PEFC)、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)、りん酸形燃料電池(PAFC)等が挙げられる。本実施形態の燃料電池50は回収船10に搭載される。
水素回収管51は両端部が開口した配管である。水素回収管51の一端部は第一搬送管21の他端部の側面に接続され、水素回収管51の他端部は燃料電池50の燃料極に接続される。
酸素回収管52は両端部が開口した配管である。酸素回収管52の一端部は第二搬送管22の他端部の側面に接続され、酸素回収管52の他端部は燃料電池50の空気極に接続される。
導電線53・54は燃料電池50から電気分解装置30に電力を供給するための電線である。本実施形態の場合、導電線53の一端部は燃料電池50の空気極に電気的に接続され、導電線53の他端部は電源装置40、ひいては導電線41を経て電気分解装置30の正極に電気的に接続される。導電線54の一端部は燃料電池50の燃料極に電気的に接続され、導電線54の他端部は電源装置40、ひいては導電線42を経て電気分解装置30の負極に電気的に接続される。
第一搬送管21の内部を移動して第一搬送管21の他端部(上端部)に到達した水素ガス(の気泡)は、水素回収管51を通って燃料電池50の燃料極側に供給される。
第二搬送管22の内部を移動して第二搬送管22の他端部(上端部)に到達した酸素ガス(の気泡)は、酸素回収管52を通って燃料電池50の空気極側に供給される。
その結果、燃料電池50は水素回収管51から供給された水素ガスを燃料として発電し、電気分解装置30の正極および負極の間に直流電圧を印加し、電気分解装置30の正極は正に帯電するとともに電気分解装置30の負極は負に帯電する。
堆積物供給装置60は堆積物7を搬送管20の一端部(第一搬送管21および第二搬送管22の一端部)に供給する装置である。
本実施形態の堆積物供給装置60は水底4を走行可能な作業車両である。堆積物供給装置60は水底4に堆積している堆積物7を掬い取って持ち上げ、堆積物7を堆積物投入口21aから第一搬送管21の内部に供給するとともに堆積物投入口22aから第二搬送管22の内部に供給することが可能なバケットを有する。
堆積物供給装置60は周囲の映像を回収船10に送信するカメラを有し、回収船10に乗っている作業者は当該映像を見ながら堆積物供給装置60の走行およびバケットの動作について遠隔操作することが可能である。
堆積物供給装置60により堆積物投入口21aから第一搬送管21の内部に供給された堆積物7は、第一搬送管21の一端部(下端部)に供給された水素ガスの気泡に付着し、当該気泡に作用する浮力により当該気泡とともに第一搬送管21の内部を上方に向かって(一端部から他端部に向かって)移動し、第一搬送管21の他端部(上端部)から排出され、回収船10の堆積物収容室11に収容(回収)される。
堆積物供給装置60により堆積物投入口22aから第二搬送管22の内部に供給された堆積物7は、第二搬送管22の一端部(下端部)に供給された酸素ガスの気泡に付着し、当該気泡に作用する浮力により当該気泡とともに第二搬送管22の内部を上方に向かって(一端部から他端部に向かって)移動し、第二搬送管22の他端部(上端部)から排出され、回収船10の堆積物収容室11に収容(回収)される。
堆積物搬送システム100は以上の如き構成を採用することにより、従来に比べて水底4に堆積した堆積物7を海面5上に搬送するのに要するエネルギーを小さくすることが可能である。
より詳細には、堆積物搬送システム100は第一搬送管21に供給される水素ガスの気泡の浮力および第二搬送管22に供給される酸素ガスを利用して堆積物7を海面5上に搬送するので、直接的に堆積物7を海面5上に搬送するエネルギーを必要としない。
なお、堆積物搬送システム100は水素ガスおよび酸素ガスを生成するために電気分解装置30を作動させる電力(エネルギー)を要するが、これは堆積物7を海面5上に搬送するエネルギー(堆積物7を水底4から海面5上まで持ち上げたときの位置エネルギーの差分)に比べれば小さい。
また、電気分解装置30は水底4(の近傍)、より詳細には第一搬送管21の一端部(下端部)および第一搬送管22の一端部(下端部)の近傍に配置されるので、電気分解装置30において生成した水素ガスおよび酸素ガスをそれぞれ第一搬送管21の一端部および第二搬送管22の一端部まで搬送するエネルギーも小さい。
さらに電気分解装置30への電力の供給は海面5上(回収船10上)の電源装置40から導電線41・42を通じて行われるため、エネルギーのロスは小さい。
以上より、堆積物搬送システム100は従来に比べて水底4に堆積した堆積物7を海面5上に搬送するのに要するエネルギーを小さくすることが可能である。
さらにまた、堆積物搬送システム100は第一搬送管21の他端部に到達した水素ガスおよび第二搬送管22の他端部に到達した酸素ガスを回収して燃料電池50にて発電し、燃料電池50において発生した電力を電気分解装置30に供給するため、水底4に堆積した堆積物7を海面5上に搬送するのに要するエネルギーをさらに小さくすることが可能である。
本実施形態では電気分解装置30が生成する水素ガスおよび酸素ガスの両方を搬送管20の一端部に供給するが、これに限定されない。
すなわち、電気分解装置30が生成する水素ガスおよび酸素ガスのうち、どちらか一方を搬送管20の一端部に供給して堆積物7を海面5上に搬送するのに用い、他方を別の用途に用いる(あるいは水中に捨てる)ことも可能である。
なお、搬送管20の他端部に到達した水素ガスを燃料電池50の燃料として用いる観点からは、搬送管20の一端部に供給されるガスは少なくとも水素ガスを含むことが望ましい。また、電気分解装置30が水素ガスおよび酸素ガスを生成するのに要するエネルギーが堆積物7を海面5上に搬送するという目的に効率よく用いられるという観点からは、電気分解装置30が生成する水素ガスおよび酸素ガスの両方かつ全量を搬送管20の一端部に供給することが望ましい。
本実施形態では電気分解装置30が生成する水素ガスを第一搬送管21に供給し、電気分解装置30が生成する酸素ガスを第二搬送管22に供給することにより、水素ガスおよび酸素ガスが混合しないようにしているが、電気分解装置30が生成する水素ガスおよび酸素ガスを混合し、一本の搬送管20の一端部に供給して堆積物7を海面5上に搬送しても良い。ただし、その場合は、水素ガスと酸素ガスの燃焼を抑止するために、混合比を制御することが望ましい。
ただし、堆積物7を海面5上に搬送した後に水素ガスおよび酸素ガスをそれぞれ別の用途に有効利用する(例えば、水素ガスを燃料電池50の燃料極に供給し、酸素ガスを燃料電池50の空気極に供給する等)という観点からは、本実施形態のように電気分解装置30が生成する水素ガスおよび酸素ガスを混合することなくそれぞれ別の搬送管(第一搬送管21および第二搬送管22)に供給して用いることが望ましい。
本実施形態の如く、第二搬送管22の一端部に供給され、第二搬送管22の内部を通って第二搬送管22の他端部に到達した酸素を燃料電池50(より厳密には、燃料電池50の空気極)に供給することは、空気極に大気を供給する場合よりも空気極に供給される気体の酸素濃度が高くなるので、燃料電池50の発電効率を高くする観点からは好ましい。
本実施形態の燃料電池50が電気分解装置30に供給する電力は電気分解装置30が水を電気分解するのに要する電力の一部であり、電源装置40が電気分解装置30に供給する電力を補うものである。
すなわち、燃料電池50が電気分解装置30に供給する電力が多いほど電源装置40が電気分解装置30に供給する電力を少なくすることが可能であり、堆積物搬送システム100が水底4に堆積した堆積物7を水面上(海面上)に搬送するのに要するエネルギーを小さくすることが可能である。
本実施形態では燃料電池50が発生する電力の全てを電気分解装置30に供給するが、これに限定されない。すなわち燃料電池50が発生する電力の少なくとも一部を電気分解装置30に供給(電気分解装置30による水の電気分解に使用)し、残りを別の用途、例えば回収船10において使用する電力等に用いても良い。
堆積物供給装置60は本実施形態の如き作業車両には限定されない。堆積物供給装置60の別の実施形態の一例としては、スクリューコンベア、ベルトコンベア等の搬送装置が挙げられる。
<堆積物搬送方法の実施の一形態>
以下では図1を参照しつつ、本発明に係る堆積物搬送方法の実施の一形態について説明する。なお、本発明に係る堆積物搬送方法の実施の一形態は図1に示す堆積物搬送システム100において使用される。
本発明に係る堆積物搬送方法の実施の一形態は水底4に堆積した堆積物7を海面5上に搬送する方法である。
本発明に係る堆積物搬送方法の実施の一形態はガス生成工程と、搬送工程と、発電工程と、を含む。
ガス生成工程は、水底4近傍において水の電気分解により水素ガスおよび酸素ガスを生成する工程である。
搬送工程は、上記ガス生成工程において生成した水素ガスおよび酸素ガスのうち少なくとも一方を一端部が水底4側に配置されるとともに他端部が海面5側に配置される搬送管20の一端部に供給することにより、搬送管20を通じて堆積物7を水面上に搬送する工程である。
発電工程は、搬送管20の一端部に供給され、搬送管20の内部を通って搬送管20の他端部に到達した水素ガスを燃料として燃料電池50が発電する工程である。
なお、本発明に係る堆積物搬送方法の実施形態が発電工程を含む場合は、搬送管20の一端部に供給されるガスは少なくとも水素ガスを含むことが望ましい。
本発明に係る堆積物搬送方法の実施の一形態は上記の構成を採用することにより、従来に比べて水底4に堆積した堆積物7を海面5上に搬送するのに要するエネルギーを小さくすることが可能である。
水底4に堆積した堆積物7を海面5上に搬送するのに要するエネルギーをより小さくする観点からは、上記発電工程において発生した電力の少なくとも一部は、上記ガス生成工程における水の電気分解に用いられることが望ましい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
4 水底
5 海面
7 堆積物
10 回収船
11 堆積物収容室
20 搬送管
21 第一搬送管
21a 堆積物投入口
22 第二搬送管
22a 堆積物投入口
30 電気分解装置
31 水素供給管
32 酸素供給管
40 電源装置
41・42 導電線
50 燃料電池
51 水素回収管
52 酸素回収管
53・54 導電線
60 堆積物供給装置
100 堆積物搬送システム

Claims (8)

  1. 水底に堆積した堆積物を水面上に搬送する堆積物搬送方法であって、
    水底近傍において水の電気分解により水素ガスおよび酸素ガスを生成するガス生成工程と、
    前記ガス生成工程において生成した水素ガスおよび酸素ガスのうち少なくとも一方を一端部が水底側に配置されるとともに他端部が水面側に配置される搬送管の前記一端部に供給することにより、前記搬送管を通じて前記堆積物を水面上に搬送する搬送工程と、
    を含む、堆積物搬送方法。
  2. 前記搬送管の一端部に供給されるガスは少なくとも水素ガスを含み、
    前記搬送管の一端部に供給され、前記搬送管の内部を通って前記搬送管の他端部に到達した前記水素ガスを燃料として燃料電池が発電する発電工程を含む、
    請求項1に記載の堆積物搬送方法。
  3. 前記発電工程において発生した電力の少なくとも一部は、前記ガス生成工程における水の電気分解に用いられる、
    請求項2に記載の堆積物搬送方法。
  4. 水底に堆積した堆積物を水面上に搬送する堆積物搬送システムであって、
    一端部が水底側に配置されるとともに他端部が水面側に配置される搬送管と、
    水底近傍において水の電気分解により水素ガスおよび酸素ガスを生成し、当該水素ガスおよび酸素ガスのうち少なくとも一方を前記搬送管の一端部に供給する電気分解装置と、
    を備える、堆積物搬送システム。
  5. 前記搬送管の一端部に供給されるガスは少なくとも水素ガスを含み、
    前記搬送管の一端部に供給され、前記搬送管の内部を通って前記搬送管の他端部に到達した水素ガスを燃料として発電する燃料電池を備える、
    請求項4に記載の堆積物搬送システム。
  6. 前記搬送管は、一端部が水底側に配置されるとともに他端部が水面側に配置される第一搬送管および第二搬送管を有し、
    前記電気分解装置は、生成した水素ガスおよび酸素ガスのうち水素ガスを前記第一搬送管の一端部に供給するとともに酸素ガスを前記第二搬送管の一端部に供給する、
    請求項5に記載の堆積物搬送システム。
  7. 前記第二搬送管の一端部に供給され、前記第二搬送管の内部を通って前記第二搬送管の他端部に到達した酸素を前記燃料電池に供給する、
    請求項6に記載の堆積物搬送システム。
  8. 前記燃料電池が発生させる電力の少なくとも一部は、前記電気分解装置による水の電気分解に用いられる、
    請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の堆積物搬送システム。
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