JP2015074510A - 後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

後処理装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015074510A
JP2015074510A JP2013210653A JP2013210653A JP2015074510A JP 2015074510 A JP2015074510 A JP 2015074510A JP 2013210653 A JP2013210653 A JP 2013210653A JP 2013210653 A JP2013210653 A JP 2013210653A JP 2015074510 A JP2015074510 A JP 2015074510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
post
stapler
motor
bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013210653A
Other languages
English (en)
Inventor
龍一 佐藤
Ryuichi Sato
龍一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2013210653A priority Critical patent/JP2015074510A/ja
Publication of JP2015074510A publication Critical patent/JP2015074510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】綴じ処理の生産性を確保しつつ動作音の増大を抑制することができる後処理装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像を形成する画像形成装置から受け取った記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、モータの回転による駆動力で束を綴じ合わせる綴じ処理を行う複数種のステープラが装着される装着部と、複数種のステープラから選択された一のステープラの予め定められた綴じ処理機能に応じて、選択された一のステープラが綴じ処理を行う際のモータに供給する電力を調整する電力供給部とを備えた。
【選択図】図5

Description

本発明は、後処理装置及び画像形成装置に関する。
記録媒体上に画像を形成する画像形成装置から記録媒体を受け取り、記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、モータを備え、モータの回転による駆動力で束にステープル針を差し込んで折り曲げるステープル動作を実行するステープラと、モータに電力を供給する電力供給部と、画像形成装置が、互いに画像形成の処理内容が異なる複数のモードのうちのいずれのモードで画像形成を行ったか判別するモード判別部と、電力供給部に、モータに向けて、モード判別部による判別結果に応じた電力を供給させる供給電力制御部とを備えた後処理装置が知られている(特許文献1)。
特開2011−201689号公報
本発明は、綴じ処理の生産性を確保しつつ動作音の増大を抑制することができる後処理装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の後処理装置は、
画像を形成する画像形成装置から受け取った記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
モータの回転による駆動力で前記束を綴じ合わせる綴じ処理を行う複数種のステープラが装着される装着部と、
前記複数種のステープラから選択された一のステープラの予め定められた綴じ処理機能に応じて、前記選択された一のステープラが前記綴じ処理を行う際の前記モータに供給する電力を調整する電力供給部と、を備えた、
ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の後処理装置において、
前記電力供給部は、前記選択された一のステープラの予め定められた最大綴じ処理能力が小さいほど前記モータに供給する電力を少なくする、
ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の後処理装置において、
前記電力供給部は、前記画像形成装置で行う画像形成処理に要する時間が長いほど前記モータに供給する電力を少なくする、
ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の後処理装置において、
前記電力供給部は、前記モータに供給する電力をパルス幅変調を行って調整する、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項5に記載の画像形成装置は、
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部から受け取った記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
モータの回転による駆動力で、前記束を綴じ合わせる綴じ処理を行う複数種のステープラが装着される装着部と、
前記複数種のステープラから選択された一のステープラの予め定められた綴じ処理機能に応じて、前記選択された一のステープラが前記綴じ処理を行う際の前記モータに供給する電力を調整する電力供給部と、を備えた、
ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、綴じ処理の生産性を確保しつつ動作音の増大を抑制することができることができる。
請求項2に記載の発明によれば、選択された各々のステープラの綴じ処理の生産性を確保しつつ動作音の増大を抑制することができることができる。
請求項3に記載の発明によれば、接続される画像形成装置の生産性に応じて選択された各々のステープラの綴じ処理の生産性を確保しつつ動作音の増大を抑制することができることができる。
請求項4に記載の発明によれば、モータへの電力供給を正確にかつ容易に制御することができる。
請求項5に記載の発明によれば、綴じ処理の生産性を確保しつつ動作音の増大を抑制することができることができる。
画像形成システム1の内部構成を示す断面模式図である。 (a)はステープラ220を含むコンパイルトレイ210周辺の構成を示す断面模式図、(b)は平面模式図である。 (a)はステープラ220の駆動力伝達機構を示した模式図、(b)及び(c)はステープラ220に備えられた押え部材221の動作機構の説明図である。 一連のステープル動作を構成する各工程における動作音波形を示した図である。 (a)、(b)は後処理装置200におけるステープラ220の制御構成ブロック図である。 ステープラ220の制御概念図である。 紙種と一束あたりの用紙枚数(ステープル枚数)とによって用紙束PBを群に分類する第1群テーブルを示す図である。 分類された群とステープル動作の各工程のデューティとの関係を割り付けた第2群テーブルを示す図である。 選択されるステープラ、接続される画像形成装置の生産性及びステープル枚数に対応してPWM電力パターンを割り付ける第3群テーブルを示す図である。 選択されるステープラごとにステープルミスを起こさない下限のPWM電力パターンを割り付ける第4群テーブルを示す図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
尚、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。
(1)画像形成システムの全体構成及び動作
図1は本実施形態に係る後処理装置200が適用される画像形成システム1を示す概略構成図である。図1に示す画像形成システム1は、電子写真方式によって画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、画像形成装置2によってトナー像が形成された用紙Pに後処理を施す用紙処理装置3とを備えている。以下、図面を参照しながら、画像形成システム1の全体構成及び動作を説明する。
(1.1)画像形成装置2の全体構成と動作
画像形成装置2は、制御装置10、給紙装置20、感光体ユニット30、現像装置40、転写装置50、定着装置60を備えて構成されている。画像形成装置2の上面(Z方向)には、搬送装置100が配置され、画像が記録された用紙Pが後処理装置200へと導かれる。
制御装置10は、画像形成装置2の動作を制御する画像形成装置制御部11と、印刷処理要求に応じた画像データを準備するコントローラ部12、露光装置LHの点灯を制御する露光制御部13、電源装置14等を有する。電源装置14は、後述する帯電ローラ32、現像ローラ42、一次転写ローラ52、二次転写ローラ53等に電圧を印加するとともに、露光装置LHに電力を供給する。
コントローラ部12は、外部の情報送信装置(例えばパーソナルコンピュータ等)から入力された印刷情報を潜像形成用の画像情報に変換して予め設定されたタイミングで、駆動信号を露光装置LHに出力する。本実施形態の露光装置LHは、LED(Light Emitting Diode)が線状に配置されたLEDヘッドにより構成されている。
画像形成装置2の底部には、給紙装置20が設けられている。給紙装置20は、用紙積載板21を備え、用紙積載板21の上面には多数の記録媒体としての用紙Pが積載される。用紙積載板21に積載され、規制板(不図示)で幅方向位置が決められた用紙Pは、上側から1枚ずつ用紙引き出し部22により前方(−X方向)に引き出された後、レジストローラ対23のニップ部まで搬送される。
感光体ユニット30は、給紙装置20の上方(Z方向)に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する像保持体としての感光体ドラム31を備えている。感光体ドラム31の回転方向にそって、帯電ローラ32、露光装置LH、現像装置40、一次転写ローラ52、クリーニングブレード34が配置されている。帯電ローラ32には、帯電ローラ32の表面をクリーニングするクリーニングローラ33が対向、接触して配置されている。
現像装置40は、内部に現像剤が収容される現像ハウジング41を有する。現像ハウジング41内には、感光体ドラム31に対向して配置された現像ローラ42と、この現像ローラ42の背面側斜め下方には現像剤を現像ローラ42側へ撹拌搬送する一対のオーガ44、45が配設されている。現像ローラ42には、現像剤の層厚を規制する層規制部材46が近接配置されている。
現像装置40各々は、現像ハウジング41に収容される現像剤を除いて略同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
回転する感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により帯電され、露光装置LHから出射する潜像形成光により静電潜像が形成される。感光体ドラム31上に形成された静電潜像は現像ローラ42によりトナー像として現像される。
転写装置50は、各感光体ユニット30の感光体ドラム31にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト51、各感光体ユニット30にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト51に順次転写(一次転写)する一次転写ローラ52を備えている。さらに、中間転写ベルト51上に重畳して転写された各色トナー像を記録媒体である用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ローラ53、とから構成されている。
各感光体ユニット30の感光体ドラム31に形成された各色トナー像は、画像形成装置制御部11により制御される電源装置14等から所定の転写電圧が印加された一次転写ローラ52により中間転写ベルト51上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト51上の重畳トナー像は、中間転写ベルト51の移動に伴って二次転写ローラ53が配置された領域(二次転写部T)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部Tに搬送されると、そのタイミングに合わせて給紙装置20から用紙Pが二次転写部Tに供給される。そして、二次転写ローラ53には、画像形成装置制御部11により制御される電源装置14等から所定の転写電圧が印加され、レジストローラ対23から送り出され、搬送ガイドにより案内された用紙Pに中間転写ベルト51上の多重トナー像が一括転写される。
感光体ドラム31表面の残留トナーは、クリーニングブレード34により除去され、廃現像剤収容部に回収される。感光体ドラム31の表面は、帯電ローラ32により再帯電される。尚、クリーニングブレード34で除去しきれず帯電ローラ32に付着した残留物は、帯電ローラ32に接触して回転するクリーニングローラ33表面に捕捉され、蓄積される。
定着装置60は定着ローラ61と加圧ローラ62を有し、定着ローラ61と加圧ローラ62の圧接領域によってニップ部N(定着領域)が形成される。
転写装置50においてトナー像が転写された用紙Pは、トナー像が未定着の状態で搬送ガイドを経由して定着装置60に搬送される。定着装置60に搬送された用紙Pは、一対の定着ローラ61と加圧ローラ62により、圧着と加熱の作用でトナー像が定着される。
定着トナー像が形成された用紙Pは、搬送ガイド65a、65bによってガイドされ、排出ローラ対69から画像形成装置2上面に配置された搬送装置100へ排出される。
(1.2)用紙処理装置の構成と動作
用紙処理装置3は、画像形成装置2から出力された用紙Pを更に下流側に搬送する搬送装置100と、用紙Pを複数枚重ねて用紙束PBを形成するコンパイルトレイ210や用紙束PBを綴じ合わせる針綴じ処理を行うステープラ220などを含む後処理装置200とを備えている。
搬送装置100は、画像形成装置2の排出ローラ対69を介して出力される用紙Pを受け取る一対のローラである入口ローラ110と、この入口ローラ110にて受け取られた用紙Pを下流側へと搬送する一対のローラである第1搬送ローラ120と、後処理装置200に向けて用紙Pを搬送する一対のローラである第2搬送ローラ130とを有する。
後処理装置200は、搬送装置100から用紙Pを受け取る一対のローラである受け取りローラ201を備えている。また、後処理装置200は、第1の後処理搬送路S1と第2の後処理搬送路S2とを有し、この第1の後処理搬送路S1と第2の後処理搬送路S2とは後処理切り替えゲートGにより選択されるようになっている。
第1の後処理搬送路S1は、トップトレイTR1に接続されており、この第1の後処理搬送路S1からは排出ローラ202により後処理がなされない用紙Pが排出される。
後処理装置200は、受け取りローラ201の下流側に設けられ用紙Pを複数枚集めて収容するコンパイルトレイ210と、コンパイルトレイ210に向けて用紙Pを排出する一対のローラである排出ローラ204とを備えている。
また、後処理装置200は、用紙Pをコンパイルトレイ210のエンドガイド210bに向けて押し込むよう回転するパドル207と、用紙Pの端部を揃えるためのタンパ208とを備えている。
さらにまた、後処理装置200は、コンパイルトレイ210にて集積された用紙Pを押さえ、かつ回転することにより、綴じられた用紙束PBを搬送するイジェクトローラ(用紙束搬送ローラ)209を備えている。
さらに、後処理装置200は、コンパイルトレイ210に集積された用紙束PBの端部を綴じるステープラ220を有する。そして、後処理装置200は、イジェクトローラ209によって排出された用紙束PBを使用者が取りやすいようにして積み重ねるスタッカトレイTR2を備える。
(2)コンパイルトレイ周辺の全体構成と動作
図2(a)はステープラ220を含むコンパイルトレイ210周辺の構成を示す断面模式図、図2(b)は平面模式図、図3(a)はステープラ220の駆動力伝達機構を示した模式図、図3(b)及び図3(c)はステープラ220に備えられた押え部材の動作機構の説明図である。以下、図面を参照しながら、コンパイルトレイ210周辺の全体構成と動作について説明する。
コンパイルトレイ210は、用紙Pを積載する上面を有する底部210aを備え、底部210aの上面に沿って用紙Pが落下するよう傾斜して設けられ、一端側には底部210aに沿って落下する用紙Pの進行方向後端側の端部を揃えるよう配置されたエンドガイド210bを有する。
パドル207は、コンパイルトレイ210の上方であって、かつ排出ローラ204に対して、用紙Pの第1の進行方向F1の下流側に設けられる。
パドル207は、図2の矢印R方向に回転することで、第1の進行方向F1方向(図2中に図示)に沿って搬送された用紙Pを、コンパイルトレイ210上で第2の進行方向F2(図2中に図示)に押し込むよう構成されている。
タンパ208は、コンパイルトレイ210を挟んで対向する第1タンパ208a及び第2タンパ208bとからなり、第2の進行方向F2と交差する方向で、モータ(不図示)の駆動を受けて第1タンパ208a及び第2タンパ208bの互いの距離が変化するように構成されている。そして、用紙Pの搬送方向に直交する方向の用紙Pの両端に当接して、用紙Pの横位置を揃える。
ステープラ220は押え部材221を有する。ステープラ220には、DCモータ222が備えられており、DCモータ222の回転駆動は、ギア223、中継ギア224および駆動ギア225を介して駆動軸226へ伝達され、押え部材221が矢印A方向に回転する。
押え部材221は回転中心221aを中心に回転することにより、図3(b)に示す上位置と図3(c)に示す下位置との間で上下動する。ここで、駆動軸226には、駆動カム227が取り付けられていて、回転中心228aを中心に回転する中継カム228を経由して、押え部材221が上下動する。駆動軸226が一回転すると、押え部材221が一往復し、一回のステープル動作が終了する。
駆動軸226には、軸方向(図5の紙面に垂直な方向)の駆動カム227とは異なる位置に遮光板229が取り付けられ、遮光板229の近傍には、HP(ホームポジション)センサSが備えられている。
遮光板229は駆動軸226の回転と同期して回転し、HPセンサSにより、駆動軸226の回転位置、特に、駆動軸226の初期位置が検出される。
コンパイルトレイ210においては、まず第2の後処理搬送路S2から排出ローラ204を介して用紙Pが供給され、次に進行方向を反転させてコンパイルトレイ210の底部210aに沿って落下する。その後、用紙Pの後端がパドル207によりエンドガイド210bに突き当てられるとともに、両端がタンパ208に突き当てられ、縦横ともに位置決めがなされる。
以上の動作が1つの用紙束PBを形成する枚数(例えば、10枚)の用紙Pが送られてくる間、繰り返され、1つの用紙束PBを形成する複数枚の用紙Pが縦横の位置を揃えて積み重ねられる。この積み重ねられた複数枚の用紙Pはステープラ220により1つの用紙束PBに綴じられる。
イジェクトローラ(用紙束搬送ローラ)209は、第1イジェクトローラ209aと第2イジェクトローら209bとからなり、第1イジェクトローラ209aと第2イジェクトローラ209bとがコンパイルトレイ210の底部210aを挟んで上側と下側とで対向するように配置されている。
第1イジェクトローラ209aは、コンパイルトレイ210の底部210aの用紙Pが積載される面側で、モータ等(不図示)の駆動を受けて第2イジェクトローラ209bに対して進退可能に備えられている。第2イジェクトローラ209bは、コンパイルトレイ210の底部210aの用紙Pが積載される面の裏面側に固定して配置されており、回転運動のみを行うよう備えられている。
そして、第1イジェクトローラ209aが用紙Pに接触した状態で第2イジェクトローラ209bが回転駆動され、用紙束PBを上昇(第3の進行方向S3方向)させてスタッカトレイTR2上へ搬送する。
(3)ステープラの動作制御
図4は一連のステープル動作を構成する各工程における動作音波形を示した図、図5(a)、(b)は後処理装置200におけるステープラ220の制御構成ブロック図、図6はステープラ220の制御概念図、図7は紙種と枚数とによって用紙束PBを群に分類する第1群テーブルを示す図、図8は分類された群とステープル動作の各工程のデューティとの関係を割り付けた第2群テーブルを示す図、図9は選択されるステープラ、接続される画像形成装置の生産性及びステープル枚数に対応してPWM電力パターンを割り付ける第3群テーブルを示す図、図10は選択されるステープラごとにステープルミスを起こさない下限のPWM電力パターンを割り付ける第4群テーブルを示す図である。
以下、図面を参照しながらステープラ220のステープル動作及び制御について説明する。
(3.1)ステープル動作
図4に示すように、一連のステープル動作は、起動工程T1と、綴じ工程T2と、復帰工程T3とに分けられている。本実施形態では起動工程T1の時間長t1は、t1=50msecに固定されている。また、綴じ工程T2と復帰工程T3との境界は、HPセンサSの出力の変化で検知することができ、復帰工程T3の終了タイミング(すなわち初期状態)もHPセンサSの出力変化により検知することができる。
起動工程T1は、初期状態にあるときにDCモータ222への電力供給を開始してから定常回転に到達するまでの時間である。綴じ工程T2は、起動工程T1に続き、用紙束PBを押え部材221で押え込んでからステープル針の両端が内側に折り曲げられ、針綴じ動作を終了するまでの工程である。復帰工程T3は、綴じ工程T2が終了してから駆動軸226が初期位置まで回転動作を行なう工程である。
ここでは、起動工程T1の時間長をt1、綴じ工程の時間長をt2、復帰工程の時間長をt3、起動工程T1の開始から復帰工程T3の終了までの、一連のステープル動作1回分の時間長をt123で表す。また起動工程T1と綴じ工程T2の合計の時間長t1+t2をt12で表す。
(3.2)制御回路
図5(a)に示すように、後処理装置200におけるステープラ220の動作制御を担う制御部230は、CPU231、ROM232、RAM233、モータ駆動部234、発振器235、入力インタフェース236、出力インタフェース237からなる。ROM232には、ステープラ動作制御プログラム、後述する群テーブル等が予め格納されている。
CPU231には、画像形成装置2から入力インタフェース236を介して、後処理装置200でステープル処理される用紙束PBを構成する用紙Pの用紙属性情報、一束あたりの用紙枚数、用紙束PB数等の情報、用紙Pが両面印刷モードと片面印刷モードとのうちのいずれのモードによる処理がなされたものであるかを表すモード情報が入力される。
また、CPU231には出力インタフェース237を介して、HPセンサSの出力信号も入力され、CPU231ではステープラ220が初期状態にあること、また綴じ工程T2から復帰工程T3への切り替わりのタイミングにあることが認識される。
電力供給部の一例としてのモータ駆動部234では、CPU231により指示を受けたデューティのパルス幅変調電力が生成される。発振器235はモータ駆動部234でのパルス幅変調電力(PWM電力)生成用のクロック信号を発生させる。
PWMとは、周期的なパルス状の波形に電力を変調する技術である。変調された波形でのパルス高はDCモータ222の定格電圧に等しく、変調された波形におけるパルス周期に対するパルス幅の比率(デューティ:出力比率)が定格出力に対する実効出力の比率となる。本実施形態におけるモータ駆動部234ではデューティが調整されることで、PWM電力の実効出力が0ないし定格電力までの間で調整される。
モータ駆動部234で生成されたPWM電力はDCモータ222に供給され、DCモータ222はその供給されたPWM電力で回転駆動される。
尚、DCモータ222は、供給されたPWM電力のデューティに概ね沿った回転数で回転するが、ステープラ220の個体差や綴じ対象の用紙Pの紙種や枚数等に応じて変化し、デューティとDCモータ222の回転数とは必ずしも一対一には対応しない。
(3.3)動作制御
以上のように構成された後処理装置200におけるステープラ220においては、以下のような特質がある。
すなわち、DCモータ222の回転速度を大きくするとステープル動作が速くなるが、ステープル処理を施す際の動作音が大きくなる。他方、DCモータ222の回転速度を小さくするとステープル動作が遅くなるが、ステープル処理を施す際の動作音は小さくなる。
しかるに、ステープル処理速度を必要以上に小さくすると、例えば、綴じ針を用紙束PBに貫通させる貫通力を確保することが不可能になったり、貫通させた綴じ針の脚部を折り曲げる(クリンチ)ことが不可能になったりしてステープル処理を完了することができなくなる虞がある。
又、図5(b)に示すように、後処理装置200にステープル機能の異なる複数のステープラの内から用途に応じた一のステープラを接続してステープル動作させることが行われる。
ステープル機能の異なる複数のステープラとしては、最大針綴じ処理能力が異なる複数のステープラからなるマルチ・ステープラユニット、綴じ針の脚部を切断する切断機能を備えたステープラ、金属製の綴じ針を使用しない針無しステープル機能を備えたステープラ、最大針綴じ処理能力が小さい低コストのステープラ等が挙げられる。
具体的には、制御部230が、出力インタフェース237を介して接続されるステープラの種類を識別して、ROM232からロードされるステープラ動作制御プログラムに従って、それぞれのステープラのステープル動作を制御する。
しかるに、それぞれのステープラが備えるステープル機能に応じて必要な駆動電力が定まり、用紙束PBを構成する用紙Pの紙種、一束あたりの用紙枚数に応じて駆動電力を供給するのみでは、ステープルミスを回避しつつ動作音を抑制することができなくなる虞がある。
本実施形態に係る後処理装置200においては、モータ駆動部234が、複数種のステープラから選択されて接続される一のステープラ220の予め定められた綴じ処理能力に応じて、ステープラ220がステープル処理を行う際のDCモータ222に供給する電力を調整して用紙束PBに対する綴じ針の移動速度を含めた綴じ処理速度を変化させる。
図6に示すように、モータ駆動部234はステープル動作の各工程ごとにデューティを調整する。起動工程T1は、DCモータ222の回転駆動を開始させる工程であり、大きなパワーを必要とするためにデューティ100%に固定されている。一例として、起動工程T1の時間長t1は、t1=50msecに固定されている。
次の綴じ工程T2については、デューティが、ステープル動作が正常に行なわれる範囲内で100%から低減されて動作音の抑制が図られる。
復帰工程T3についても、デューティが、ステープル動作が正常に行なわれる範囲内で100%から低減されて動作音の抑制が図られる。
尚、起動工程T1、綴じ工程T2及び復帰工程T3からなる一連のステープル動作に要する時間t123の許容最長時間が決められている。これは、一連のステープル動作に時間がかかり過ぎると、用紙束PBの生産性低下が問題となる虞があるからである。
ここで、デューティを図6に実線で示すように変化させると、DCモータ222の実回転数は破線で示すように時間遅れ等を伴いながらそのデューティの変化に追随する。
図5の制御構成ブロック図に示すように、画像形成装置2と後処理装置200との間では、画像形成装置2において画像形成が行われた用紙Pに対して、後処理装置200での処理が指定されている場合には、用紙属性情報、一束あたりの用紙枚数、用紙束PB数等の情報、用紙Pが両面印刷モードと片面印刷モードとのうちのいずれのモードによる処理がなされたものであるかを表すモード情報等が画像形成装置2から後処理装置200へ送信される。
制御部230は、用紙束PBを構成する用紙Pの紙種、一束あたりの用紙枚数及び束数の情報が送信されてくると、CPU231では、紙種と一束あたりの用紙枚数の情報を利用して、図7に示される第1群テーブルを参照して、これからステープル処理を施す用紙束PBがA、B、Cのいずれの群に属するのかを判定する。
図7示す第1群テーブルでは、ステープル対象の用紙枚数(ステープル枚数)が、10枚区切りで5つの群に分けられている。また、用紙Pの種類としては、薄い方から順に「薄紙」、「普通紙1」、「普通紙2」、「厚紙」、「コート紙」、「厚紙2」という6種類が想定されている。
その結果、第1群テーブルは、どのような種類の用紙Pが何枚束ねられたらどの群に属することになるかを示している。
接続されている画像形成装置2から、用紙Pの紙種、一束あたりの用紙枚数および束数の情報が後処理装置200に入力されるが、後処理装置200ではそれらの情報のうち、紙種及び一束あたりの用紙枚数の情報から、第1群テーブルを参照して用紙束PBの群を決定する。
一例として、第1群テーブルでは、ステープル対象の用紙束PBは、紙種と一束あたりの用紙枚数とにより、A群、B群、C群の3群に分けられている。用紙束PBに対するステープル動作に要する負荷は、A群では低負荷、B群では中負荷、C群では高負荷となっている。例えば、紙厚が薄目の普通紙1については、2枚から10枚の束はA群に属し、11枚から30枚の束はB群に属する。また、31枚以上になると、C群に属することになる。一方、紙厚が厚目のコート紙については、2枚でもC群に属する。
尚、第1群テーブルの情報は、制御部230のROM232に格納されており、動作に先立ってRAM233にロードされる。
図8に示す第2群テーブルには、A群、B群、C群毎にステープル動作の各工程のデューティ、第1群テーブルが適用されるステープラよりもステープル動作として更に少ない動作速度でステープル処理を行うステープラについてのa群、b群毎にステープル動作の各工程のデューティ、第1群テーブルが適用されるステープラよりもステープル動作として更に大きい動作速度でステープル処理を行うステープラ(D群)についてのステープル動作の各工程のデューティとが示されている。
この第2群テーブルの情報も制御部230のROM232に格納されており、動作に先立ってRAM233にロードされる。
そして、図9に示す第3群テーブルは、一例として、ステープル処理能力の異なる3種類のステープラ220A、220B、220Cに対して、後処理装置200に接続された画像形成装置2の生産性(PPM)に対応して、第2群テーブルで設定されたデューティに基づいて選択されるモータ駆動部234で生成されるPWM電力パターンを一束あたりの用紙枚数ごと示している。
尚、生産性(PPM)は、画像形成装置2が選択された用紙Pに画像形成し後処理装置200へ搬送するのに要する時間から算出される1分間当たりの画像形成可能枚数と定義される。
この第3群テーブルの情報も制御部230のROM232に格納されており、動作に先立ってRAM233にロードされる。そして、モータ駆動部234は第3群テーブルに設定されたPWM電力パターンをDCモータ222に供給し、DCモータ222はその供給されたPWM電力で回転駆動される。
また、図10に示す第4群テーブルは、ステープル処理能力の異なる3種類のステープラ220A、220B、220Cに対して、綴じ針を用紙束PBに貫通させる貫通力を確保することが不可能になったり、貫通させた綴じ針の脚部を折り曲げる(クリンチ)ことが不可能になったりしてステープル処理が未完了とならない下限のデューティを、一束あたりの用紙枚数ごとに示している。
この第4群テーブルの情報も制御部230のROM232に格納されており、動作に先立ってRAM233にロードされる。そして、モータ駆動部234は第4群テーブルに設定されたPWM電力パターンをDCモータ222に供給し、DCモータ222はその供給されたPWM電力で回転駆動される。
本実施形態に係る後処理装置200は、接続されている画像形成装置2から入力される用紙Pの紙種及び一束あたりの用紙枚数の情報から、第1群テーブルを参照して用紙束PBの群を決める。
そして、モータ駆動部234が、複数種のステープラ220A、220B、220Cから選択された一のステープラに対応して、第3群テーブル及び第4群テーブルを参照して選択されたステープラのDCモータ222に供給するPWM電力パターンを選択して綴じ針の移動速度を含めた綴じ処理速度を変化させる。
そのために、後処理装置200は選択されたステープラが備えるステープル機能に応じて適切なPWM電力パターンで制御されステープルミスを回避しつつ動作音を抑制することができる。また、異なる生産性(PPM)の画像形成装置2に接続されたときであっても、生産性(PPM)に応じた適切なPWM電力パターンで制御されステープルミスを回避しつつ動作音を抑制することができる。
1・・・画像形成システム
2・・・画像形成装置
3・・・用紙処理装置
10・・・制御装置
20・・・給紙装置
30・・・感光体ユニット
40・・・現像装置
50・・・転写装置
60・・・定着装置
69・・・排出ローラ(画像形成装置2)
100・・・搬送装置
200・・・後処理装置
210・・・コンパイルトレイ
220、220A、220B、220C・・・ステープラ
230・・・制御部
234・・・モータ駆動部

Claims (5)

  1. 画像を形成する画像形成装置から受け取った記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータの回転による駆動力で前記束を綴じ合わせる綴じ処理を行う複数種のステープラが装着される装着部と、
    前記複数種のステープラから選択された一のステープラの予め定められた綴じ処理機能に応じて、前記選択された一のステープラが前記綴じ処理を行う際の前記モータに供給する電力を調整する電力供給部と、を備えた、
    ことを特徴とする後処理装置。
  2. 前記電力供給部は、前記選択された一のステープラの予め定められた最大綴じ処理能力が小さいほど前記モータに供給する電力を少なくする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記電力供給部は、前記画像形成装置で行う画像形成処理に要する時間が長いほど前記モータに供給する電力を少なくする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の後処理装置。
  4. 前記電力供給部は、前記モータに供給する電力をパルス幅変調を行って調整する、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の後処理装置。
  5. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から受け取った記録媒体を複数枚重ねて束を形成する束形成部と、
    モータの回転による駆動力で、前記束を綴じ合わせる綴じ処理を行う複数種のステープラが装着される装着部と、
    前記複数種のステープラから選択された一のステープラの予め定められた綴じ処理機能に応じて、前記選択された一のステープラが前記綴じ処理を行う際の前記モータに供給する電力を調整する電力供給部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
JP2013210653A 2013-10-08 2013-10-08 後処理装置及び画像形成装置 Pending JP2015074510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013210653A JP2015074510A (ja) 2013-10-08 2013-10-08 後処理装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013210653A JP2015074510A (ja) 2013-10-08 2013-10-08 後処理装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015074510A true JP2015074510A (ja) 2015-04-20

Family

ID=52999655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013210653A Pending JP2015074510A (ja) 2013-10-08 2013-10-08 後処理装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015074510A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0286554A (ja) * 1988-09-22 1990-03-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004168435A (ja) * 2002-11-15 2004-06-17 Sharp Corp 用紙後処理装置
JP2004238108A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Canon Inc シート処理装置
JP2011201660A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Fuji Xerox Co Ltd 後処理装置および画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0286554A (ja) * 1988-09-22 1990-03-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004168435A (ja) * 2002-11-15 2004-06-17 Sharp Corp 用紙後処理装置
JP2004238108A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Canon Inc シート処理装置
JP2011201660A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Fuji Xerox Co Ltd 後処理装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10040662B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming apparatus
US7201368B2 (en) Sheet finisher and control method thereof
US7377511B2 (en) Sheet stacking apparatus
JP2012011769A (ja) 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラム
JP2013001534A (ja) 用紙集積装置および後処理装置
JP2015009978A (ja) 後処理装置
US9026030B2 (en) Multi-job feeder system
US9104163B2 (en) Image forming apparatus and post-processing apparatus
JP2015074510A (ja) 後処理装置及び画像形成装置
JP2011201652A (ja) 記録材処理装置および画像形成システム
JP6343990B2 (ja) 後処理装置
JP2005225653A (ja) ステープラおよび画像形成装置
JP5589483B2 (ja) 後処理装置および画像形成装置
JP5560827B2 (ja) 後処理装置および画像形成装置
JP5494103B2 (ja) ステープラ駆動装置、ステープラ駆動方法、ステープラ制御プログラム、後処理装置、および画像形成装置
JP2004045963A (ja) 製本システム、製本処理方法、シート処理装置およびプログラム
JP2013126910A (ja) 用紙処理装置、画像形成装置及びプログラム
JP5713126B1 (ja) 後処理装置
JP5515940B2 (ja) 画像形成システムおよび後処理装置
JP5589484B2 (ja) 後処理装置および画像形成装置
US20090206153A1 (en) Multi-job feeder apparatus and method
JP5640422B2 (ja) ステープラ駆動装置、後処理装置、および画像形成装置
JP2011201160A (ja) ステープラ駆動装置、ステープラ駆動方法、ステープラ制御プログラム、後処理装置、および画像形成装置
JP5263207B2 (ja) ステープラ駆動装置、後処理装置、および画像形成装置
JP2010143649A (ja) 後処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180220