JP2015074060A - 電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端工具が取り付けられる工具出力部を往復動させる往復動機構部を有した往復動工具として構成される電動工具において、バッテリ装着部に装着された充電式バッテリのガタつきを十分に解消する。【解決手段】前バッテリ当接部55と後バッテリ当接部65は、ハンマビットの往復動に沿った前後方向で、このバッテリ装着部50(51,61)に装着された充電式バッテリ90に対して付勢力を与えることができる。これによって、ハンマビットの往復動に沿った前後方向でのバッテリ装着部50(51,61)に対する充電式バッテリ90の相対的な動きを止めることができる。つまり、ハンマビットの往復動方向に沿って振動し易い充電式バッテリ90のガタつきをより解消する。なお、バッテリ当接部55,65は、本体ハウジングの外側に設けられる成形材料(弾性材料)を本体ハウジングの内側に回して設けられる。【選択図】図8

Description

本発明は、電源として充電式バッテリをスライドして装着する電動工具に関する。
電源として充電式バッテリを装着する電動工具が知られている。この電動工具は、装着された充電式バッテリから電力供給されて内蔵の電動モータに回転駆動させる。電動モータの回転駆動は、適宜に駆動変換されて所望の電動工具として機能する。このような電動工具には、スライドさせることにより充電式バッテリを装着したり取外したりするものが知られている(例えば下記特許文献1参照)。
特開2010−240797号公報
一方、バッテリ装着部は、充電式バッテリのスライド装着が適切に行われるように適宜のクリアランスが設けられている。しかしながら、このようなクリアランスは、バッテリ装着部に装着後の充電式バッテリをガタつかせてしまう要因にもなる。上記特許文献1にて開示される発明では、バッテリ装着部に装着された後の充電式バッテリに当接させる樹脂製当接部材が設けられている。この樹脂製当接部材は、装着後の充電式バッテリに当接して、装着後の充電式バッテリとバッテリ装着部との間に生ずる隙間を埋めるように作用して、装着後の充電式バッテリのガタを抑えるようになっている。
他方、上記した電動工具にあっては、ニーズに応じて多様化されつつある。すなわち、上記した電動工具には、ハンマドリルやレシプロソーのように加工工具を往復動させる駆動態様のものがある。このような加工工具を往復動させる往復動工具にあっては、この往復動を受けて充電式バッテリが共振してしまい易い。つまり、装着された充電式バッテリは、バッテリ装着部に対して相対的に振動してしまい易い。そうすると、上記したように樹脂製当接部材を単純に設けたのでは、バッテリ装着部に対する充電式バッテリの相対的な動きを十分に抑えることができずに、バッテリ装着部に対して充電式バッテリがガタついてしまい易くなる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、充電式バッテリをスライドさせて装着させるバッテリ装着部を有し、且つ先端工具が取り付けられる工具出力部を往復動させる往復動機構部を有した往復動工具として構成される電動工具において、バッテリ装着部に装着された充電式バッテリのガタつきを十分に解消することにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る電動工具は次の手段をとる。
すなわち、本発明の第1の発明に係る電動工具は、充電式バッテリをスライドさせて装着させるバッテリ装着部を有し且つ該バッテリ装着部に装着された充電式バッテリから電力供給されて駆動する電動工具であって、工具出力部に取り付けられた先端工具を往復動させる往復動機構部を有した往復動工具として構成され、前記バッテリ装着部には、本体ハウジングと一体に成形される弾性材料によって形成され且つ前記バッテリ装着部に装着される前記充電式バッテリに対して当接するバッテリ当接部が設けられており、前記バッテリ当接部は、前記先端工具の往復動方向となる第1の方向で該充電式バッテリに対して付勢力を与えるように当接する構成となっている、ことを特徴とする。
この第1の発明に係る電動工具によれば、バッテリ当接部は、先端工具の往復動方向で充電式バッテリに対して付勢力を与えるので、先端工具の往復動方向でのバッテリ装着部に対する充電式バッテリの相対的な動きを止めることができる。したがって、先端工具の往復動方向に振動し易い充電式バッテリのガタつきをより解消することができるので、バッテリ装着部に装着された充電式バッテリのガタつきの解消は十分なものにすることができる。
また、第2の発明に係る電動工具は、前記第1の発明に係る電動工具において、前記バッテリ当接部は、前記本体ハウジングの外側に設けられる前記弾性材料を該本体ハウジングの内側に回して設けられる、ことを特徴とする。この第2の発明に係る電動工具によれば、バッテリ当接部は、本体ハウジングの外側に設けられる弾性材料を本体ハウジングの内側に回して設けられるので、1つの弾性材料で成形することができるようになる。これによって、上記した第1の発明に係る作用効果を奏することができながら、成形時の材料点数を抑えることができ、製造作業の簡単化や製造コストの安価化等の観点から有利とできる。
また、第3の発明に係る電動工具は、前記第1または前記第2の発明に係る電動工具において、前記バッテリ当接部には、前記第1の方向に対して交差する第2の方向で前記充電式バッテリに当接する当接先端部が設けられている、ことを特徴とする。この第3の発明に係る電動工具によれば、バッテリ当接部には、第1の方向に対して交差する第2の方向で充電式バッテリに当接する当接先端部が設けられているので、充電式バッテリを2つの交差する方向で当接して支持することができる。これによって、充電式バッテリの2つの交差する方向のガタつきを解消することができるので、バッテリ装着部に装着された充電式バッテリのガタつきの解消をより十分なものにすることができる。
また、第4の発明に係る電動工具は、前記第3の発明に係る電動工具において、前記バッテリ装着部には、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリを前記第1の方向および前記第2の方向の両方向に対して交差する第3の方向で当接する装着当接部が設けられている、ことを特徴とする。この第4の発明に係る電動工具によれば、装着された充電式バッテリを第1の方向および第2の方向の両方向に対して交差する第3の方向で当接する装着当接部が設けられているので、上記した当接先端部と共に装着された充電式バッテリを3つの交差する方向で当接して支持することができる。これによって、充電式バッテリの3つの交差する方向のガタつきを解消することができるので、バッテリ装着部に装着された充電式バッテリのガタつきの解消を更に十分なものにすることができる。
また、第5の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第4のいずれかに係る電動工具において、前記バッテリ当接部は、前記充電式バッテリに設けられるガイド雄部がスライド方向で嵌められて該充電式バッテリの装着のためのスライドを案内するガイド溝部に設けられている、ことを特徴とする。この第5の発明に係る電動工具によれば、バッテリ当接部はガイド溝部に設けられている。このガイド溝部は、充電式バッテリのガイド雄部に対応した雌形に形成されているので、このガイド雄部を囲うように摺接することができる。これによって、バッテリ装着部に装着された充電式バッテリのガタつきを多方向で効率良く解消することができる。
また、第6の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第5のいずれかに係る電動工具において、前記弾性材料は、該本体ハウジングの内部に設けられる電材部品に当接して該電材部品を該本体ハウジングの内部で支持する部品支持部も一体に形成する、ことを特徴とする。この第6の発明に係る電動工具によれば、弾性材料は、本体ハウジングの内部に設けられる電材部品に当接して電材部品を本体ハウジングの内部で支持する部品支持部も一体に形成するので、1つの弾性材料の成形により更に電材部品を支持することができる。これによって、上記した作用効果を奏することができながら、電材部品を支持するための成形時の材料点数を抑えることができる。したがって、製造作業の簡単化や製造コストの安価化等の観点から有利とすることができる。
また、第7の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第6のいずれかに係る電動工具において、前記バッテリ装着部が複数設けられている、ことを特徴とする。この第7の発明に係る電動工具によれば、バッテリ装着部が複数設けられているので、複数の充電式バッテリを装着することができる。これによって、電力供給に関しての能力を上げることができる電動工具とすることができる。
また、第8の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第7のいずれかに係る電動工具において、前記バッテリ装着部の前記充電式バッテリを装着させるスライド方向は、前記先端工具の往復動方向と交差する方向に設定されている、ことを特徴とする。この第8の発明に係る電動工具によれば、バッテリ装着部の充電式バッテリを装着させるスライド方向は、先端工具の往復動方向と交差する方向に設定されているので、先端工具の往復動方向での充電式バッテリの嵩張りを減らすことができる。これによって、先端工具の往復動方向のコンパクト化を図った電動工具とすることができる。
電動工具としてのハンマドリル全体の左側外観を示す左側外観図である。 図1のハンマドリルの下側外観を示す下側外観図である。 図1のハンマドリルの後側外観を示す後側外観図である。 ハンマドリルの内部構造を右側半割断面にて示す右側半割断面図である。 ハンマドリルの内部構造を左側半割断面にて示す左側半割断面図である。 充電式バッテリを取り外した図1のバッテリ装着部の拡大外観図である。 充電式バッテリを取り外した図2のバッテリ装着部の拡大外観図である。 図4における(VIII)-(VIII)断面矢視を示す断面図である。 図4における(IX)-(IX)断面矢視を示す断面図である。 図4における(X)-(X)断面矢視を示す断面図である。 図8における(XI)-(XI)断面矢視を示す断面図である。 ガイド溝部の内部を下側から斜視拡大して示す斜視図である。 ガイド溝部の内部を上側から斜視拡大して示す斜視図である。 本体ハウジングと補強部材とを分解状態で示す斜視図である。 補強部材の組付け箇所に関して拡大して示す分解斜視図である。 左側ハウジングに補強部材の組み付けた場合を示す正面図である。 左側ハウジングと右側ハウジングとを合体させた補強部材の組付け箇所(図7の(XVII)で示す箇所)を拡大して示す正面図である。 別の補強部材の例を拡大して示す斜視図である。 図18の補強部材を左側ハウジングに組み付けた場合を示す斜視図である。
以下、本発明に係る電動工具を実施するための実施の形態について説明する。図1〜図5に示す符号10は、本発明に係る電動工具に相当するハンマドリルである。このハンマドリル10は、本発明に係る往復動工具にも相当すると共に、本発明に係る打撃工具にも相当する。図1〜図3は、充電式バッテリ90が装着された状態のハンマドリル10の外観が図示されている。具体的には、図1はハンマドリル10の全体の左側外観を示す左側外観図であり、図2はハンマドリル10の下側外観を示す下側外観図であり、図3はハンマドリル10の後側外観を示す後側外観図である。また、図4および図5は、半割りの断面にてハンマドリル10の内部構造を示す図となっている。具体的には、図4は、ハンマドリル10の右側半割断面の内部構造を示す右側半割断面図である。図5は、ハンマドリル10の左側半割断面の内部構造を示す左側半割断面図である。
なお、このハンマドリル10を説明するにあたって、通常の使用態様に鑑みて、全図に記載の通りでハンマドリル10に関しての前後上下左右を規定している。また、ハンマドリル10は、通常、ピストルを握るようにして使用するように構成されている。このため、被加工材が配置される向きがハンマドリル10の前側として規定され、この逆向きがハンマドリル10の後側として規定される。そして、この前後方向に基づいて左右上下方向の向きが規定されている。なお、このハンマドリル10の前後方向は、ハンマビットBが往復動する充電式バッテリ90のスライド方向に対して直交交差する前後方向となっている。このハンマドリル10の前後方向が本発明に係る第1の方向に相当する。また、このハンマドリル10の左右方向は、充電式バッテリ90のバッテリ装着部50に装着させるスライド方向(左右方向)となっている。このハンマドリル10の左右方向が本発明に係る第2の方向に相当する。また、ハンマドリル10の上下方向が、本発明に係る第3の方向に相当する。つまり、バッテリ装着部50に装着させた充電式バッテリ90のバッテリ装着部50と対面する方向が、本発明に係る第3の方向に相当する。
ハンマドリル10は、先端工具としてハンマビットBが取り付けられ、穴あけ作業等に利用される電動式の工具として構成されている。ハンマビットBは、後にも詳述するが、チャック38に抜け止めされてツールホルダ37に保持される。なお、このツールホルダ37は、本発明に係る工具出力部に相当する。
ハンマドリル10は、手で持って作業できる手持ち式の工具として構成され、電源として充電式バッテリ90が利用される。すなわち、ハンマドリル10は、大まかに、工具本体としてのハンマドリル本体11と、このハンマドリル本体11に対して着脱可能にされる電源としての充電式バッテリ90とを備える。このハンマドリル本体11は、大容量電源に対応できるように2つの充電式バッテリ90が着脱可能にされている。このように充電式バッテリ90が装着されるハンマドリル本体11には、充電式バッテリ90から供給される電力により駆動する電動モータ15が内蔵される。電動モータ15は、本発明に係る駆動源としてのモータに相当する。
ハンマドリル本体11は、図4および図5に示すように、概略、駆動部13と、ハンドル部40と、バッテリ装着部50とを備える。また、駆動部13は、モータ部14と、往復動機構部21とを備える。モータ部14は、ハンドル部40およびバッテリ装着部50のハウジングも兼ねる本体ハウジング12により支持される。往復動機構部21は、往復動機構部21のみのハウジングとしてのギヤハウジング22により支持される。本体ハウジング12は、この往復動機構部21のギヤハウジング22の後側部分の外装なしつつ、電動モータ15をはじめとするハンマドリル本体11に内蔵される部品を支持する。つまり、往復動機構部21は、ツールホルダ37に取り付けられたハンマビットBを往復動させる。
電動モータ15が内蔵されるモータ部14について説明する。電動モータ15は、固定子151と、回転子152と、コンミテータ153とを備える。固定子151は本体ハウジング12に支持され。回転子152は回転軸としてのモータ軸16に支持される。電力供給された回転子152は、モータ軸16を回転軸として固定子151に対して相対回転する。なお、モータ軸16は、図示するように、後側に僅かに傾きながら上下方向に延びるように配置されている。このモータ軸16は、下端部分が下側ベアリング161により支持され上端部分が上側ベアリング162により支持される。これら2つのベアリング161,162は、本体ハウジング12により支持されている。このモータ軸16の下部には、回転子152を冷却させる冷却ファン17が取り付けられている。この冷却ファン17は、遠心方向に排気するシロッコファンにて構成され、図1等に示す吸気用開口部181から外気を吸気し、電動モータ15を冷却した後に図1等に示す排気用開口部182から排気する。モータ軸16の上端には、入力ギヤ20が設けられている。この入力ギヤ20は、次に説明する往復動機構部21に、モータ軸16の回転駆動を入力するギヤとして構成される。この入力ギヤ20は、ベベルギヤとして構成されている。
往復動機構部21について説明する。往復動機構部21は、モータ部14の上側に配置されている。この往復動機構部21は、電動モータ15の回転駆動力を適宜に動力変換して出力する。この往復動機構部21は、スワッシュベアリング式の揺動機構27を有する動力伝達機構となっている。この往復動機構部21は、外装をなすギヤハウジング22の内部に、駆動変換部23および往復動部30を装置することで構成される。駆動変換部23は、入力ギヤ20から入力された回転駆動力を、ハンマビットBに向けて回転駆動力および往復動に変換して伝達する。
駆動変換部23は、概略、ベベルギヤ24と、中間軸25と、回転伝達ギヤ26とを備える。ベベルギヤ24は、上記した入力ギヤ20と噛合され、回転軸として中間軸25が設けられている。この中間軸25は、入力ギヤ20の回転を受けて回転するベベルギヤ24と一体に回転する。中間軸25は、前後方向で延びるように配置されており、後端部分が後側ベアリング251により回転可能に支持されており、前端部分が前側ベアリング252により回転可能に支持されている。これら2つのベアリング251,252は、本体ハウジング12およびギヤハウジング22により支持されている。
中間軸25の前端近くの外周には、回転伝達ギヤ26が設けられている。この回転伝達ギヤ26は、中間軸25と一体に回転するようになっており、上側に配置される回転被伝達ギヤ35と噛合している。この回転被伝達ギヤ35は、後に説明する筒状ピストン31の外周の回転シリンダ34に設けられており、回転シリンダ34と一体に回転する。なお、この回転シリンダ34の前側には、この回転シリンダ34と一体に回転するツールホルダ37が取り付けられている。
中間軸25の中間部分には、スワッシュベアリング式の揺動機構27が設けられている。この揺動機構27は、中間軸25の回転駆動を往復動に変換するように機能する。揺動機構27は、回転体271と、転動ボール273と、揺動リング275とを備える。回転体271は、中間軸25と一体に設けられている。この回転体271の外周面には、ボール溝272が切られている。このボール溝272は、中間軸25の回転周方向に対して前後方向で傾けられるようにして設けられている。ボール溝272には、転動ボール273の公転径内側部分が嵌め込まれる。この転動ボール273は、転がるベアリングボールとして機能する。転動ボール273の公転径外側部分は、揺動リング275の内周面に対して嵌め込まれている。この揺動リング275の上側には、揺動ロッド277が突き出されるようにして設けられており、この揺動ロッド277の上端は、次に説明する筒状ピストン31の後部が連結されている。なお、図1に示す符号39は、ハンマビットBの作動に関しての適宜の切替を行う切替スイッチである。
揺動機構27は、回転体271が中間軸25と共に回転すると、ボール溝272にガイドされて転動する転動ボール273が揺動リング275の傾斜姿勢を変更する。このように揺動リング275の傾斜姿勢が変更されると、揺動リング275の上部の揺動ロッド277は前後方向で揺動する。このように揺動する揺動ロッド277は、次に説明する筒状ピストン31を含む往復動部30を前後方向で進退させるように往復動させる。
往復動部30は、概略、筒状ピストン31と、ストライカ32と、インパクトボルト33とを備える。筒状ピストン31は、内部が中空の筒状に形成され、ギヤハウジング22に回転可能に支持されている。この筒状ピストン31は、回転シリンダ34の内部で前後方向に移動する。この回転シリンダ34の外周には、中間軸25の外周に設けられる回転伝達ギヤ26が噛合される回転被伝達ギヤ35が設けられている。
筒状ピストン31の中空の筒状内部には、打撃子として機能するストライカ32が配置されている。このストライカ32は、回転シリンダ34に対して相対的に前後方向で進退可能となっている。このストライカ32の打撃力は、チャック38にて抜け止めされつつツールホルダ37に保持されるハンマビットBに対して前側に配置されるインパクトボルト33を介して軸長方向の衝撃力を伝達する。これら揺動機構27、ストライカ32、インパクトボルト33は、本発明に係る打撃機構を構成する。ツールホルダ37は、回転シリンダ34と一体に回転可能な略円筒状に形成されて、内部にハンマビットBが差し込まれている。ツールホルダ37の前側には、ハンマビットBの抜けを規制するチャック38が取り付けられている。このようにチャック38にて抜け止めされたハンマビットBは、周方向で回転するドリル作用と軸長方向で打撃されるハンマ作用とを受けて被加工材を加工するように作動する。
また、上記した往復動機構部21の後側には、側面視D字形のハンドル部40が設けられている。ハンドル部40の後部は、手で握られるグリップ部41が設けられている。グリップ部41には、トリガ形の操作スイッチ43が設けられている。操作スイッチ43は、スイッチ本体431と操作トリガ432とを備える。スイッチ本体431は、操作トリガ432が引かれるとオン入力される。オン入力されたスイッチ本体431は、後に説明するコントローラ47にオン信号を送信する。
このハンドル部40および次に説明するバッテリ装着部50は、外装をなす本体ハウジング12により形成されている。本体ハウジング12は、左右で分割されて成形された左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とを合体させることにより形成される。つまり、本体ハウジング12は、本発明に係る成形部材に相当する。また、左側分割ハウジング121は、本発明に係る第1成形部材に相当する。また、右側分割ハウジング122は、本発明に係る第2成形部材に相当する。つまり、本体ハウジング12は、充電式バッテリ90をバッテリ装着部50に装着させる際のスライド方向の前後に分割された左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122との合体により形成されている。このため、これら左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とにより分割される左右方向は、充電式バッテリ90をバッテリ装着部50に装着させる際のスライド方向と一致している。この本体ハウジング12には、ハンマドリル10自体を保護するために外装部材70が貼り着けられるように設けられている。外装部材70は、本発明に係る弾性部材に相当し、具体的には弾性を有したエラストマー(以下、「成形材料」)にて成形されている。この外装部材70は、プラスチック樹脂製の本体ハウジング12(左側分割ハウジング121、右側分割ハウジング122)を成形するにあたって、本発明に係る弾性材料となる成形材料を2色成形することによって、外装部材70を本体ハウジング12と一体にして設けられるようになっている。この外装部材70は、ハンマドリル10としての外観意匠に関しての美観向上のために設けられたり、ハンマドリル10を落としてしまうなど不可抗力で外部から加わる衝撃軽減のために設けられたり、ハンマドリル10を使用するに際しての使用者の使用感触の向上のために設けられたりするものである。このため、この外装部材70は、これらの適宜の用途目的により弾性樹脂にて成形されるものとなっている。
ちなみに、外装部材70には、このハンマドリル本体11において左右幅方向に張り出すようにされたゴムバンパ部71として設定される箇所がある。このゴムバンパ部71は、図3に示すように、後に説明するバッテリ装着部50の上側において左右幅方向に張り出すようにして設けられている。このゴムバンパ部71は、不可抗力で外部から加わる衝撃の軽減を主な目的とする。このため、このゴムバンパ部71は、外部からの不可抗力に対して良好に衝撃軽減がされるように、左右幅方向に突き出される形状を有している。
上記したハンドル部40の下側に位置される本体ハウジング12は、コントローラ支持部45およびバッテリ装着部50を構成する。すなわち、図6は、充電式バッテリ90を取り外した図1のバッテリ装着部50の拡大外観図である。図7は、充電式バッテリ90を取り外した図2のバッテリ装着部50の拡大外観図である。図8は、図4における(VIII)-(VIII)断面矢視を示す断面図である。図9は、図4における(IX)-(IX)断面矢視を示す断面図である。図10は、図4における(X)-(X)断面矢視を示す断面図である。図11は、図8における(XI)-(XI)断面矢視を示す断面図である。図12は、ガイド溝部522の内部を下側から斜視拡大して示す斜視図である。図13は、ガイド溝部522の内部を上側から斜視拡大して示す斜視図である。
コントローラ支持部45は、電動モータ15への電力供給を制御するコントローラ47を内蔵支持する。このため、コントローラ47は、図4および図5では図示を省略したが、適宜のリード線(導線)を介して電動モータ15やバッテリ装着部50と接続される。このコントローラ47は、図4、図9、図10に示すように、外形が矩形に形成される。コントローラ支持部45は、コントローラ47を本体ハウジング12の内部に向けて前後上下左右からリブ状に突き出されることにより形成されている。
すなわち、図9に示すように、左側分割ハウジング121にあっては、コントローラ支持部45をなす前側リブ451と後側リブ452と左側リブ453が、内側に向かって突き出されるようにして設けられている。また、右側分割ハウジング122にあっても、コントローラ支持部45をなす前側リブ461と後側リブ462と右側リブ463が、内側に向かって突き出されるようにして設けられている。これらの前側リブ451,461と後側リブ452,462とは、コントローラ47を前後で挟み込むようにして当接支持する。また、本体ハウジング12の左側リブ453と右側リブ463とにあっても、コントローラ47を左右で挟み込むようにして当接支持する。
さらに、図10に示すように、左側分割ハウジング121にあっては、コントローラ支持部45をなす上側当接部455と下側当接部456とが、内側に向かって突き出されるようにして設けられている。また、右側分割ハウジング122にあっても、コントローラ支持部45をなす上側当接部465と下側当接部466とが、内側に向かって突き出されるようにして設けられている。これらの上側当接部455,465と下側当接部456,466とは、コントローラ47を上下で挟み込むようにして当接支持する。
また、コントローラ支持部45に隣接される箇所には、付勢ダンパ部48が設けられている。付勢ダンパ部48は、コントローラ支持部45に当接支持されるコントローラ47に対して付勢力を有しながら当接するダンパとして機能する。この付勢ダンパ部48は、図9および図10に示すように、コントローラ47の右側面に当接してコントローラ47を左側に向けて付勢している。なお、この付勢ダンパ部48は、上記したゴムバンパ部71が成形される際に、ゴムバンパ部71と一緒に且つ一体に成形される。具体的には、右側分割ハウジング122には、図10に示すように外部と内部とを連通する連通孔19が設けられている。この連通孔19を通じて成形材料(弾性材料)が流し込むことにより、ゴムバンパ部71と付勢ダンパ部48とは一緒に且つ一体に成形される。この付勢ダンパ部48は、上記した左側リブ453と右側リブ463との間に配置されている。また、成形するために注入される成形材料は、本体ハウジング12の外側から内側に連通孔19を介して回り込むようになっており、回り込んだ成形材料は、コントローラ47の下側に設けられる成形材料貯留室49に浸入するようになっている。この成形材料貯留室49は、後に説明する前バッテリ当接部55(65)を成形するにあたっての成形安定性を高めるために設けられている。このように設けられた付勢ダンパ部48は、成形材料の弾性によってコントローラ47を左側に向けて押圧するように支持する。つまり、付勢ダンパ部48は、コントローラ47を、ハンマビットBの往復動方向と直交する左右方向(第2の方向)で押圧するように支持する。このように押圧支持する付勢ダンパ部48は、ハンマドリル10が外部からの不可抗力によって衝撃が加わるような場合であっても、このような衝撃からのコントローラ47の損傷を軽減するようにコントローラ47を弾性支持するように作用する。つまり、この付勢ダンパ部48は、本発明に係る部品支持部に相当し、コントローラ47は、本発明に係る電材部品に相当する。
次に、バッテリ装着部50について説明する。複数となる2つのバッテリ装着部50が、並列して設けられている。この2つのバッテリ装着部50は、上記したコントローラ支持部45の下側にて、前後方向で並列して設けられるものである。この2つのバッテリ装着部50は、両者略同様に構成されている。なお、両者で相対的に前側に配置されるバッテリ装着部50を前側バッテリ装着部51として設定しており、両者で相対的に後側に配置されるバッテリ装着部50を後側バッテリ装着部61として設定している。これら前側バッテリ装着部51と後側バッテリ装着部61とのそれぞれには、1つずつの充電式バッテリ90を装着することができる。このようにしてハンマドリル本体11には、2つの充電式バッテリ90が装着可能となっている。前側バッテリ装着部51と後側バッテリ装着部61とは、スライド装着タイプの充電式バッテリ90に対応して、スライドして装着させるための構造が設けられている。なお、バッテリ装着部50(51,61)に対する充電式バッテリ90を装着させる際のスライド方向は、左から右に向かう方向に設定されている。また、前側バッテリ装着部51(50)と後側バッテリ装着部61(50)との間には、互いのバッテリ装着部50同士を仕切る仕切壁体60が設けられている。この仕切壁体60には、後に説明するガイド溝部522とガイド溝部621が設けられている。
前側バッテリ装着部51と後側バッテリ装着部61との双方は、共に略同一に構成されるものとなっている。このため、バッテリ装着部50を説明するにあたっては、前側バッテリ装着部51についての符号(符号番号50番台)を主に挙げて説明し、後側バッテリ装着部61についての符号(符号番号60番台)を括弧書きで付け加えて説明する。
すなわち、前側バッテリ装着部51(61)は、図6および図7に示すように、充電式バッテリ90をスライドさせて装着される構造を有する。このため、前側バッテリ装着部51(61)には、充電式バッテリ90をスライド装着させるための構造および充電式バッテリ90を電気的に接続させるための構造が設けられている。すなわち、この前側バッテリ装着部51(61)には、スライド装着させるための構造として、対をなすガイド溝部521(621),522(622)が設けられている。このガイド溝部521(621),522(622)には、特に図示していないが、充電式バッテリ90に設けられるガイド雄部がスライド方向で差し込まれるようにして嵌められる。このようにガイド雄部が嵌められるガイド溝部521(621),522(622)は、充電式バッテリ90の装着のためのスライドを案内する。また、前側バッテリ装着部51(61)には、電気的接続がなされる構造として、正極側端子531(631)と負極側端子532(632)と信号側端子533(633)とを備えるバッテリ端子接続部53(63)が設けられている。このバッテリ端子接続部53(63)には、特に図示していないが充電式バッテリ90に設けられる端子接続部が雌雄接続され、充電式バッテリ90の電気的接続を行う。また、この前側バッテリ装着部51(61)には、充電式バッテリ90をスライド装着させて電気的接続がなされた際に、この状態の充電式バッテリ90を前側バッテリ装着部51(61)に対して固定される凹部54(64)が設けられている。この凹部54(64)は、特に図示していないが充電式バッテリ90の雄フックが係合するようになっている。なお、スライド装着される充電式バッテリ90の電圧としては、適宜の電圧のものが設定されている。
ところで、上記した前側バッテリ装着部51の後側に配置されるガイド溝部522と、後側バッテリ装着部61の前側に配置されるガイド溝部621とには、それぞれバッテリ当接部55,65が設けられている。具体的には、前側バッテリ装着部51に充電式バッテリ90を装着させるスライド方向右側のガイド溝部522の内部には、前バッテリ当接部55が設けられている。また、後側バッテリ装着部61に充電式バッテリ90を装着させるスライド方向左側のガイド溝部621の内部には、後バッテリ当接部65が設けられている。つまり、互いのバッテリ装着部51,61の間の仕切壁体60の前後両側に配置されるガイド溝部522,621に対して、前バッテリ当接部55と後バッテリ当接部65とが設けられている。これら前バッテリ当接部55と後バッテリ当接部65とは、仕切壁体60が対称中心線をなす対称形状を有して形成されている。
前バッテリ当接部55は、充電式バッテリ90が当接する順で当接先端部56と押圧平坦部57とを有して形成される。すなわち、前バッテリ当接部55は、充電式バッテリ90を前側バッテリ装着部51に装着させる際の充電式バッテリ90のスライドの間に、ガイド溝部522に嵌め込まれる充電式バッテリ90のガイド雄部のスライド前端部が当たるようになっている。この当接先端部56には、外縁として形成される先端対面部561と、この先端対面部561の内側(前側バッテリ装着部51の内側)に設けられる先端傾斜面部562とを有する。先端対面部561は、装着される充電式バッテリ90のスライド方向に対して直交方向に延びる面形状を有している。このため、先端対面部561は、スライドする充電式バッテリ90に対面する。これに対して、先端傾斜面部562は、充電式バッテリ90を装着するスライド方向にしたがって内側に向かっていくように傾斜する面形状を有している。この先端傾斜面部562は、装着が完了する前の充電式バッテリ90のスライド時に、スライド方向で充電式バッテリ90に対して当接すると共に、このスライド方向と直交交差する前側バッテリ装着部51の内側向きで充電式バッテリ90に対して当接する。また、押圧平坦部57は、先端傾斜面部562のスライド方向前端からスライド方向に延びる面形状を有している。このため、この押圧平坦部57が最も前側バッテリ装着部51の内側に面して形成され、前側バッテリ装着部51に向いて対面している。このように前バッテリ当接部55は、ハンマビットBの往復動方向で充電式バッテリ90に対して付勢力を与えるように当接可能となっている。
後バッテリ当接部65にあっても、上記した前バッテリ当接部55と対称形状をなすように形成されている。すなわち、後バッテリ当接部65も、充電式バッテリ90が当接する順で当接先端部66と押圧平坦部67とを有して形成される。すなわち、後バッテリ当接部65は、充電式バッテリ90を後側バッテリ装着部61に装着させる際の充電式バッテリ90のスライドの間に、ガイド溝部622に嵌め込まれる充電式バッテリ90のガイド雄部のスライド前端部が当たるようになっている。この当接先端部66には、外縁として形成される先端対面部661と、この先端対面部661の内側(後側バッテリ装着部61の内側)に設けられる先端傾斜面部662とを有する。先端対面部661は、装着される充電式バッテリ90のスライド方向に対して直交方向に延びる面形状を有している。このため、先端対面部661は、スライドする充電式バッテリ90に対面する。これに対して、先端傾斜面部662は、充電式バッテリ90を装着するスライド方向にしたがって内側に向かっていくように傾斜する面形状を有している。この先端傾斜面部662は、装着が完了する前の充電式バッテリ90のスライド時に、スライド方向で充電式バッテリ90に対して当接すると共に、このスライド方向と直交交差する後側バッテリ装着部61の内側向きで充電式バッテリ90に対して当接する。また、押圧平坦部67は、先端傾斜面部662のスライド方向前端からスライド方向に延びる面形状を有している。このため、この押圧平坦部67が最も後側バッテリ装着部61の内側に面して形成されており、この後側バッテリ装着部61の内側に向いて対面している。つまり、この後バッテリ当接部65は、ハンマビットBの往復動方向となる第1の方向で充電式バッテリ90に対して付勢力を与えるように当接することが可能な形状を有している。
このようにして形成される前バッテリ当接部55および後バッテリ当接部65は、上記したゴムバンパ部71や付勢ダンパ部48を成形する成形材料を利用して成形されている。このため、前バッテリ当接部55と後バッテリ当接部65とは、上記したゴムバンパ部71や付勢ダンパ部48と同様の弾性を有して形成されている。すなわち、前バッテリ当接部55および後バッテリ当接部65は、上記した付勢ダンパ部48を成形するために注入される成形材料を、更に回り込ませることにより成形されている。具体的には、図8に示すように、仕切壁体60には、前側連通孔59および後側連通孔69が設けられている。これら前側連通孔59および後側連通孔69は、図10に示す成形材料貯留室49と、図8に示すガイド溝部522およびガイド溝部621との間を通じさせる孔として形成される。このようにして成形材料貯留室49に回り込んだ成形材料は、さらに前側連通孔59および後側連通孔69を通じて、ガイド溝部522およびガイド溝部621まで更に回り込むようになっている。このようにガイド溝部522およびガイド溝部621に回り込んだ成形材料は、上記した前バッテリ当接部55および後バッテリ当接部65のように成形することが可能となる。つまり、前バッテリ当接部55と後バッテリ当接部65とは、上記したゴムバンパ部71および付勢ダンパ部48と一緒に且つ一体に成形される。なお、図10に示す成形材料貯留室49は、前バッテリ当接部55および後バッテリ当接部65を成形するにあたって、成形材料の回り込みの流れを安定させる。
また、バッテリ装着部50には、バッテリ装着部50に装着された充電式バッテリ90のガタつきを無くすために、バッテリ装着部50が充電式バッテリ90の上面に当接するピン形部材75が設けられている。このピン形部材75は、本発明に係る装着当接部に相当し、充電式バッテリ90の対面方向で当接するように設定されている。なお、このピン形部材75の充電式バッテリ90に対しての当接方向となる対面方向は、第1の方向として設定されるハンマドリル10の前後方向と、第2の方向として設定される充電式バッテリ90のスライド方向(ハンマドリル10の左右方向)との、両方の方向に対して直交交差する上下方向にて設定される。
具体的には、図11に示すように、バッテリ装着部50には、適宜の凹形状をなす保持凹部73が設けられている。この保持凹部73には、弾性を有するゴム樹脂により成形されたピン形部材75が嵌め込まれる。このピン形部材75は、保持凹部73に嵌め込んだ場合に、この保持凹部73から僅かに突き出される長さに設定されている。このため、保持凹部73に嵌め込まれたピン形部材75の露出端76は、僅かながら外部に突き出されるように露出される。この露出端76の端縁には、適宜の面取りされた面取部77が設けられている。これにより、スライドして装着されようとする充電式バッテリ90は、ピン形部材75の面取部77により、滑らかにピン形部材75を乗り越えて装着完了状態とすることができる。また、露出端76の外部端面は、平坦にされた当接端面78として設定されている。これにより、バッテリ装着部50に装着された充電式バッテリ90は、ピン形部材75の当接端面78を充電式バッテリ90に当接させるようになる。ここで、ピン形部材75の当接端面78は、バッテリ装着部50に装着された充電式バッテリ90の上面を僅かに面押圧しながら当接するようになっている。
なお、上記した保持凹部73および保持凹部73に嵌め込まれるピン形部材75は、バッテリ装着部50に装着された充電式バッテリ90に対して充電式バッテリ90の中心軸線に対して対称位置となる角位置近くの4箇所に設けられている。このため、バッテリ装着部50に装着された充電式バッテリ90に対するピン形部材75の面押圧は、バランス良い面押圧となり、バッテリ装着部50に装着された充電式バッテリ90のガタつきをバランス良く抑えることができる。
上記したように形成される前バッテリ当接部55および後バッテリ当接部65は、次のように作用する。なお、この充電式バッテリ90への当接作用を説明するにあたっては、前バッテリ当接部55についてを説明し、後バッテリ当接部65については括弧書きによる符号の追加によって説明するものとする。すなわち、前バッテリ当接部55(65)は、装着される充電式バッテリ90のスライドにしたがって、充電式バッテリ90のガイド雄部が当たるようになっている。
スライドさせる充電式バッテリ90のガイド雄部は、当接先端部56(66)に当たる。具体的には、充電式バッテリ90のガイド雄部のスライド方向端が、先端対面部561(661)と先端傾斜面部562(662)とを有する当接先端部56(66)に当たる。この際、当接先端部56(66)の弾性によって、スライドされるガイド雄部の当たりを緩衝させるように作用する。次いで、充電式バッテリ90を装着させるスライドにしたがって、充電式バッテリ90のガイド雄部を先端傾斜面部562(662)の傾斜に沿ってガイドすることができる。つまり、先端傾斜面部562(662)は、スライドされるガイド雄部をバッテリ装着部50の内側に向けて押すように作用する。この際、先端傾斜面部562(662)は、スライドされるガイド雄部の当たり力を、先端傾斜面部562(662)の弾性によって緩衝させるように作用する。その後、スライドが完了されてバッテリ装着部50に装着された充電式バッテリ90は、押圧平坦部57(67)にて弾性支持される。つまり、押圧平坦部57(67)は、この前バッテリ当接部55(65)が設けられるガイド溝部522(621)から、対向されるガイド溝部521(622)に向けて、充電式バッテリ90のガイド雄部を押圧するように弾性支持する。つまり、押圧平坦部57(67)は、ハンマビットBの往復動方向となる前後方向で充電式バッテリ90のガイド雄部に対して付勢力を与えるように当接する。
ところで、前側バッテリ装着部51のガイド溝部521,522は、それぞれレール部52,62が設けられることにより形成されている。また、後側バッテリ装着部61のガイド溝部621,622も、それぞれレール部52,62が設けられることにより形成される。これらそれぞれのレール部52,62には、充電式バッテリ90の着脱のためのスライドの耐磨耗に有利とする補強部材80が組み付けられている。詳しく言えば、前側バッテリ装着部51のガイド溝部521,522をなす対をなすレール部52のそれぞれに対して補強部材80が組み付けられる。また、後側バッテリ装着部61のガイド溝部621,622をなす対をなすレール部62のそれぞれに対して補強部材80が組み付けられる。すなわち、プラスチック樹脂により成形されるレール部52,62には、金属により成形される板金の補強部材80が組み付けられている。このように組み付けられた補強部材80は、金属により成形されているため、レール部52,62を成形しているプラスチック樹脂よりも耐磨耗性に優れる。このため、充電式バッテリ90を着け外しする際の充電式バッテリ90のスライドによるレール部52,62の磨耗を防ぐことができる。この補強部材80が組み付けられるレール部52,62は、本発明に係るガイド溝部のガイド雄部が摺接する箇所に相当する。
この充電式バッテリ90の重量は、レール部52,62にかかる。このため、このレール部52,62に対しての充電式バッテリ90の摺接は、この充電式バッテリ90の重量圧力を受けながらのものとなる。このため、補強部材80が組み付けられる箇所は、ガイド溝部521,522,621,622に対して重力方向下側に設定されている。
この補強部材80の組付け箇所は、ガイド雄部が嵌め始められるガイド溝部521,522,621,622の差込口端近くに設定されている。つまり、この補強部材80の組付け箇所は、バッテリ装着部50に対して充電式バッテリ90を着脱させるにあたって、ガイド雄部からのスライド摩擦がレール部52,62のうち最も受け易い部分となっている。この補強部材80による補強は、ガイド溝部521,522,621,622における充電式バッテリ90のスライドのガイドをより安定したものとする。
さらに、レール部52,62は、充電式バッテリ90のガイド雄部による凹形状に対して嵌り込む雄形状をなしている。つまり、充電式バッテリ90のガイド雄部近くの部位と比較的擦れ易い。このため、補強部材80は、ガイド溝部521,522,621,622を被せて覆うような、スライド方向で視た場合に3方向を囲う形状を有して形成されている。具体的には、補強部材80は、ガイド溝部521,522,621,622の下側の面をレール部52,62を被せるようにして覆う形状を有してレール部52,62に組み付けられている。また、補強部材80の組付けは、図15に示すように、左右で合体させる際に左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122との対面される箇所において、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とに向けて組み付けられるようになっいる。具体的には、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122との両方には、補強部材80を組付け可能とする組付凹部850が設けられている。この組付凹部850は、次に説明する補強部材80の形状に対応した形状を有して形成されている。また、補強部材80は、図15および図16等に示すように、充電式バッテリ90のスライド方向で視た場合に、上側と下側と内側(バッテリ装着部50の内側)の3方向を囲うようなコ字形をなしている。具体的には、補強部材80のコ字形は、上下に対面配置される対面壁81,81と、この対面壁81,81の両縁の一側縁を連接させる連接壁82とを有して形成されている。なお、図16に示すように、上下に対面配置される対面壁81,81にあっては、連接壁82により連接される側と反対側の非連接側(バッテリ装着部50の外側)の他側縁については僅かながらであるが、互いに近づくように傾斜設定されている。このため、単純に補強部材80を組付凹部850(嵌込み凹部85)に嵌め込んだだけで、連接壁82により連接される側と反対側の非連接側の他側縁が組付凹部850を挟み込むようにして組付凹部850(嵌込み凹部85)を把持する作用を奏する。
さらに補強部材80には、掛止部83,84が設けられている。この掛止部83,84は、対面壁81,81のそれぞれの両側端に設けられている。言い換えれば、掛止部83,84は、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とのそれぞれに対して対面する両端に設けられている。この掛止部83,84は、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とを合体させてバッテリ装着部50をなした場合に補強部材80の外れを防止するように形成されている。つまり、掛止部83,84は、ガイド溝部521,522,621,622をなすレール部52,62の組付凹部850に対して掛止する構造を有して補強部材80の外れを防止する。
具体的には、図15に示すように、左側分割ハウジング121と対面する側の補強部材80の左端には左側掛止部83が設けられており、右側分割ハウジング122と対面する側の補強部材80の右端には右側掛止部84が設けられている。これら左側掛止部83と右側掛止部84とは、互いに対称をなすように形成されている。これら左側掛止部83と右側掛止部84とは、それぞれ端に向かうにしたがって先細となるテーパ形状を有している。これら左側掛止部83と右側掛止部84とは、掛止されるための突出端831,841が設けられていると共に、組付けに応じて案内されるガイド外縁部832,842が設けられている。すなわち、突出端831,841のバッテリ装着部50の外側は、対面壁81,81の非連接側(バッテリ装着部50の外側)の他側縁と連なる縁形状を有して形成されている。これに対して、この縁形状の逆側(バッテリ装着部50の内側)には、上記したガイド外縁部832,842が設けられている。ガイド外縁部832,842は、それぞれ端に向かうにしたがって、対面壁81,81の非連接側(バッテリ装着部50の外側)に向かう傾斜した縁形状を有して形成されている。つまり、ガイド外縁部832,842は、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122との合体方向に対して、バッテリ装着部50の外側に向かう方向に向けて傾斜している。このように形成されるガイド外縁部832,842は、次に説明する組付凹部850の両側端をなす掛止凹部87,88に嵌め込まれ、組付凹部850からの補強部材80の外れを規制するように作用する。
また、上記した補強部材80が組み付けられる組付凹部850は、上記した補強部材80の形状に対応して形成されている。すなわち、図16に示すように、組付凹部850は、組み付けられた補強部材80がレール部52,62と面一をなすような凹形状を有して形成されている。具体的には、組付凹部850は、嵌込み凹部85と、掛止凹部87,88とを有する。嵌込み凹部85は、レール部52,62と面一な外周面を有するように、コ字形をなす補強部材80の対面壁81,81と連接壁82とを嵌め込ませる凹形状を有して形成される。この嵌込み凹部85は、上側と下側と内側(バッテリ装着部50の内側)の3方向にコ字形をなす凹形状が設けられることにより形成される。この嵌め込み凹部85は、レール部52を形成する左側分割ハウジング121のみに設けられており、レール部62を形成する右側分割ハウジング122には設けられていない。また、掛止凹部87,88も、レール部52,62と面一な外周面を有するように、左側掛止部83と右側掛止部84とを嵌め込ませる凹形状を有して形成される。この掛止凹部87,88は、レール部52,62を形成する左側分割ハウジング121および右側分割ハウジング122の双方に設けられている。この掛止凹部87,88は、左側掛止部83および右側掛止部84を掛止するための突出端831,841に対応した掛止凹部871,881が設けられると共に、組付けに応じてガイド外縁部832,842を案内するガイド凹壁872,882が設けられている。つまり、ガイド凹壁872,882に対して掛止部83,84のガイド外縁部832,842が当たると、左右の組付け方向の力により掛止凹部87,88に突出端831,841が嵌まり込むように作用力が生ずる。つまり、補強部材80が組付凹部850の凹形状に対応して正しく配置されるように、補強部材80に対して組付け作用力が生ずるようになっている。また、補強部材80に対しての組付け作用力は、この組付凹部850に対する補強部材80の外れ防止力としても作用する。
なお、この補強部材80を組付凹部850に組み付けるにあたっては、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とを分離させた状態で、先ず左側分割ハウジング121の嵌込み凹部85に補強部材80を嵌め込む。この際、上記した嵌込み凹部85に対して補強部材80の対面壁81,81は、この左側分割ハウジング121の嵌込み凹部85を把持するように作用して仮留めしておくことができる。ここで、上記した左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とを合体させると、上記したガイド凹壁872,882に対して掛止部83,84のガイド外縁部832,842が当たり、掛止凹部87,88に突出端831,841が嵌まり込むように作用することとなる。これによって、補強部材80は組付凹部850の凹形状に対応した正しい位置に自然と配置される。このようにして、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122との単純な組付けだけで、ガイド溝部521,522,621,622の所望箇所に補強部材80を確実に組み付けておくことができる。
上記したように補強部材80は、組付凹部850に対して、組付け作用力と外れ防止力とを有して組み付けられている。このため、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122との合体を解除して、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とを分離させた場合には、このガイド溝部521,522,621,622の所望箇所に組み付けられる補強部材80を取り外すことができる。
上記したハンマドリル10によれば、次の作用効果を奏することができる。
すなわち、上記したハンマドリル10によれば、バッテリ当接部55,65は、ハンマビットB(先端工具)の往復動方向で、このバッテリ装着部50(51,61)に装着された充電式バッテリ90に対して付勢力を与えることができる。これによって、ハンマビットBの往復動方向でのバッテリ装着部50(51,61)に対する充電式バッテリ90の相対的な動きを止めることができる。したがって、ハンマビットBの往復動方向に振動し易い充電式バッテリ90のガタつきをより解消することができるので、バッテリ装着部50(51,61)に装着された充電式バッテリ90のガタつきの解消は十分なものにすることができる。また、上記したハンマドリル10によれば、バッテリ当接部55,65は、本体ハウジング12の外側に設けられる成形材料(弾性材料)を本体ハウジング12の内側に回して設けられるので、1つの成形材料で成形することができるようになる。これによって、上記した充電式バッテリ90のガタつきの解消を十分にしながら、成形時の材料点数を抑えることができ、製造作業の簡単化や製造コストの安価化等の観点から有利とできる。また、上記したハンマドリル10によれば、バッテリ当接部55,65には、バッテリ装着部50に充電式バッテリ90が装着完了する前に充電式バッテリ90に対して互いに交差する左右方向および前後方向で当接する当接先端部56,66が設けられている。これによって、バッテリ装着部50に装着する際の充電式バッテリ90を互いに交差する左右前後方向の2方向で当接先端部56,66を当接させてガタを抑えることができる。したがって、充電式バッテリ90の装着をより安定した装着とすることができて、充電式バッテリ90のバッテリ装着部50(51,61)への装着をより確実にすることができる。また、上記したハンマドリル10によれば、装着された充電式バッテリ90を左右方向および前後方向の両方向に対して交差する上下方向で当接するピン形部材75が設けられているので、上記した当接先端部56,66と共に装着された充電式バッテリ90を左右前後上下方向で当接して支持することができる。これによって、充電式バッテリ90の左右前後上下方向の3つの交差する方向のガタつきを解消することができるので、バッテリ装着部50(51,61)に装着された充電式バッテリ90のガタつきの解消は十分なものにすることができる。
また、上記したハンマドリル10によれば、バッテリ当接部55,65はガイド溝部521,522,621,622に設けられている。このガイド溝部521,522,621,622は、充電式バッテリ90のガイド雄部に対応した雌形に形成されているので、このガイド雄部を囲うように摺接することができる。これによって、バッテリ装着部50(51,61)に装着された充電式バッテリ90のガタつきを多方向で効率良く解消することができる。また、上記したハンマドリル10によれば、上記した成形材料は、本体ハウジング12の内部に設けられるコントローラ47に当接してコントローラ47を本体ハウジング12の内部で支持する付勢ダンパ部48も一体に形成するので、1つの成形材料の成形により更にコントローラ47を支持することができる。これによって、上記した充電式バッテリ90のガタつきの解消を十分にしながら、コントローラ47を支持するための成形時の材料点数を抑えることができる。したがって、製造作業の簡単化や製造コストの安価化等の観点から有利とすることができる。また、上記したハンマドリル10によれば、バッテリ装着部50(51,61)が複数設けられているので、複数の充電式バッテリ90を装着することができる。これによって、電力供給に関しての能力を上げることができる往復動工具とすることができる。例えば、供給電力の容量を大きくして長時間の利用を可能としたり、供給電力の電圧を高めて高出力の利用を可能としたりして、電動工具としての利用の幅を拡げることができる。また、上記したハンマドリル10によれば、バッテリ装着部50(51,61)の充電式バッテリ90を装着させるスライド方向は、ツールホルダ37の往復動方向と交差する左右方向に設定されているので、往復動方向の充電式バッテリ90の嵩張りを減らすことができる。これによって、往復動方向のコンパクト化を図った往復動工具とすることができる。
上記したハンマドリル10によれば、補強部材80の組付けは、合体させる前の左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122との対面される箇所から左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とに向けて組み付けられるようになっている。これによって、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とを合体させると同時に補強部材80を組み付けることができる。ここで、補強部材80には掛止部83,84が設けられているので、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とを合体させてバッテリ装着部50(51,61)をなした場合には、ガイド溝部521,522,621,622からの補強部材80の外れを規制して補強部材80を組み付けられた箇所に対して掛止しておくことができる。したがって、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とを合体により、組み付けられた補強部材80の組付け箇所からの外れを防止することができる。また、上記したハンマドリル10によれば、掛止部83,84はガイド外縁部832,842が設けられているので、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122との合体により補強部材80が組付け位置に位置されるように補強部材80を案内することができる。これによって、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122との合体作業のみで補強部材80の組付け作業が自動的に行われることとなる。したがって、この補強部材80の組み付ける作業についての利便性を高めることができる。
また、上記したハンマドリル10によれば、補強部材80はスライド方向で視た場合に上側下側内側3方向を囲うコ字形をなしているので、スライド方向に対して交差する上側下側内側3方向を補強部材80により補強しておくことができる。これによって、多方向で面する摺接面を1部材で効率良く補強しておくことができる。また、上記したハンマドリル10によれば、掛止部83,84は補強部材80のコ字形の対向する2面となる対面壁81,81のそれぞれに設けられているので、掛止部83,84による掛止を対をなしたバランスの良いものとすることができる。これによって、掛止部83,84による補強部材80の外れの規制を、より強固な補強部材80の外れの規制とすることができる。また、上記したハンマドリル10によれば、補強部材80の組付け箇所はガイド雄部が嵌め始められるガイド溝部521,522,621,622の差込口端近くに設定されているので、より磨耗され易いガイド溝部521,522,621,622の差込口端近くを重点的に補強することができる。また、上記したハンマドリル10によれば、補強部材80は、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とを分離させた場合にガイド溝部521,522,621,622の組み付けられる箇所に対して着脱可能に構成されているので、この補強部材80を簡単に付け替えることができる。また、このハンマドリル10を廃棄する場合にあっても、容易に補強部材80を取り外して廃棄することができる。
ところで、上記した補強部材80にあっては次のように構成されるものであってもよい。すなわち、図18および図19に示す符号80Aは、上記した補強部材80の変形例である。図18は、別の補強部材80Aの例を拡大して示す斜視図である。図19は、図18の補強部材80Aを左側分割ハウジング121に組み付けた場合を示す斜視図である。なお、この補強部材80Aは、組付凹部850Aに組み付けるにあたっての掛止する構成が相違するのみである。このため、上記した実施の形態と同様の機能を奏する箇所については、上記した実施の形態にて説明した符号の末尾に‘A’を付加した符号を図面に記して、その詳細な説明について省略するものとする。
すなわち、図18および図19に示す補強部材80Aは、補強部材80の掛止部83,84に代替する機能部として掛止爪部83A,84Aが設けられている。この掛止爪部83A,84Aは、組付凹部850Aに設けられる嵌合凹部87A,88Aに嵌合される。なお、この嵌合凹部87A,88Aに対する掛止爪部83A,84Aの嵌合は、この補強部材80が有する対面壁81A,81Aおよび連接壁82Aの弾性変形により行われる。このように組付凹部850Aに組み付けられた補強部材80Aは、嵌合凹部87A,88Aに掛止爪部83A,84Aが嵌合しているので、左側分割ハウジング121と右側分割ハウジング122とが分離している状態でも、補強部材80Aは組付凹部850Aからより外れ難いものとなる。また、上記した補強部材80は、前側バッテリ装着部51のレール部52と後側バッテリ装着部61のレール部62との対をなして設けられる両方ともに組み付けられているので、充電式バッテリ90の着脱に関してのバッテリ装着部50をなす両方のガイド溝部521,522,621,622の強度を高めることができる。
なお、上記した実施の形態のハンマドリル10は、本発明に係る電動工具および本発明に係る往復動工具の一例として挙げたものである。本発明に係る電動工具にあっては、上記した実施の形態のハンマドリル10の構成に限定されるものではなく、電動モータを駆動源にして構成される適宜の電動工具に応用することができる。例えば、本発明に係る電動工具としては、電動ドライバ、電動ドリル、ドライバドリル等であってもよく、クリーナ、ディスクサンダ、ポリッシャ等であってもよい。さらに、本発明に係る往復動工具としても、上記した実施の形態のハンマドリル10の構成に限定されるものではなく、先端工具が取り付けられる工具出力部を往復動させる往復動機構部を有したものであればよく、例えば、レシプロソー等で構成されるものであってもよい。
また、本発明に係る弾性材料にあっては、上記した実施の形態のエラストマーの例に限定されることなく、適宜の弾性を有する材料が選択されるものであってよい。また、このバッテリ当接部を成形する弾性材料が、ゴムバンパ部71や、付勢ダンパ部48等と共通に利用される単一の弾性材料であることが必ずしも要されるものではない。
また、本発明に係るバッテリ当接部にあっては、上記した実施の形態のバッテリ当接部55,65の例に限定されることなく、対面位置などで対をなして設けられる等の多数箇所に設けられるものであってもよい。
また、本発明に係る補強部材にあっては、上記した実施の形態の補強部材80の例に限定されることなく、ガイド溝部からの補強部材の外れを規制するように補強部材が組み付けられた箇所に対して掛止される掛止部が設けられていればよく、このように掛止部が設けられる構成であれば適宜の形状を選択できる。また、本発明に係るガイド縁部の形状としても、これと同様に適宜の形状を選択できる。
また、本発明に係る補強部材にあっては、上記した実施の形態の補強部材80の例に限定されることなく、長さや大きさや数量を適宜に変更するものであってもよい。また、充電式バッテリが摺接される箇所について適宜の補強部材が設けられていればよく、摺接される箇所についても上記したレール部であることを要しない。
10 ハンマドリル(電動工具、往復動工具)
11 ハンマドリル本体(工具本体)
12 本体ハウジング(成形部材)
121 左側分割ハウジング(第1成形部材)
122 右側分割ハウジング(第2成形部材)
13 駆動部
14 モータ部
15 電動モータ(モータ)
151 固定子
152 回転子
153 コンミテータ
16 モータ軸
161 下側ベアリング
162 上側ベアリング
17 冷却ファン
181 吸気用開口部
182 排気用開口部
19 連通孔
20 入力ギヤ
21 往復動機構部
22 ギヤハウジング
23 駆動変換部
24 ベベルギヤ
25 中間軸
251 後側ベアリング
252 前側ベアリング
26 回転伝達ギヤ
27 揺動機構
271 回転体
272 ボール溝
273 転動ボール
275 揺動リング
277 揺動ロッド
30 往復動部
31 筒状ピストン
32 ストライカ
33 インパクトボルト
34 回転シリンダ
35 回転被伝達ギヤ
37 ツールホルダ(工具出力部)
38 チャック
39 切替スイッチ
40 ハンドル部
41 グリップ部
43 操作スイッチ
431 スイッチ本体
432 操作トリガ
45 コントローラ支持部
451 前側リブ
452 後側リブ
453 左側リブ
455 上側当接部
456 下側当接部
461 前側リブ
462 後側リブ
463 右側リブ
465 上側当接部
466 下側当接部
47 コントローラ(電材部品)
48 付勢ダンパ部(部品支持部)
49 成形材料貯留室
50 バッテリ装着部
51 前側バッテリ装着部
52 レール部
521,522 ガイド溝部
53(63) バッテリ端子接続部
531(631) 正極側端子
532(632) 負極側端子
533(633) 信号側端子
54(64) 凹部
55 前バッテリ当接部
56 当接先端部
561 先端対面部
562 先端傾斜面部
57 押圧平坦部
59 前側連通孔
60 仕切壁体
61 後側バッテリ装着部
62 レール部
621,622 ガイド溝部
65 後バッテリ当接部
66 当接先端部
661 先端対面部
662 先端傾斜面部
67 押圧平坦部
69 後側連通孔
70 外装部材
71 ゴムバンパ部
73 保持凹部
75 ピン形部材(装着当接部)
76 露出端
77 面取部
78 当接端面
80 補強部材
81 対面壁
82 連接壁
83 左側掛止部
831,841 突出端
832,842 ガイド外縁部
84 右側掛止部
850 組付凹部
85 嵌込み凹部
87,88 掛止凹部
871,881 掛止凹部
872,882 ガイド凹壁
90 充電式バッテリ
B ハンマビット(先端工具)

Claims (8)

  1. 充電式バッテリをスライドさせて装着させるバッテリ装着部を有し且つ該バッテリ装着部に装着された充電式バッテリから電力供給されて駆動する電動工具であって、
    工具出力部に取り付けられた先端工具を往復動させる往復動機構部を有した往復動工具として構成され、
    前記バッテリ装着部には、本体ハウジングと一体に成形される弾性材料によって形成され且つ前記バッテリ装着部に装着される前記充電式バッテリに対して当接するバッテリ当接部が設けられており、
    前記バッテリ当接部は、前記先端工具の往復動方向となる第1の方向で該充電式バッテリに対して付勢力を与えるように当接する構成となっている、ことを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具において、
    前記バッテリ当接部は、前記本体ハウジングの外側に設けられる前記弾性材料を該本体ハウジングの内側に回して設けられる、ことを特徴とする電動工具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動工具において、
    前記バッテリ当接部には、前記第1の方向に対して交差する第2の方向で前記充電式バッテリに当接する当接先端部が設けられている、ことを特徴とする電動工具。
  4. 請求項3に記載の電動工具において、
    前記バッテリ装着部には、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリを前記第1の方向および前記第2の方向の両方向に対して交差する第3の方向で当接する装着当接部が設けられている、ことを特徴とする電動工具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の電動工具において、
    前記バッテリ当接部は、前記充電式バッテリに設けられるガイド雄部がスライド方向で嵌められて該充電式バッテリの装着のためのスライドを案内するガイド溝部に設けられている、ことを特徴とする電動工具。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の電動工具において、
    前記弾性材料は、該本体ハウジングの内部に設けられる電材部品に当接して該電材部品を該本体ハウジングの内部で支持する部品支持部も一体に形成する、ことを特徴とする電動工具。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の電動工具において、
    前記バッテリ装着部が複数設けられている、ことを特徴とする電動工具。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の電動工具において、
    前記バッテリ装着部の前記充電式バッテリを装着させるスライド方向は、前記先端工具の往復動方向と交差する方向に設定されている、ことを特徴とする電動工具。
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