JP2003025255A - 手持ち工具 - Google Patents

手持ち工具

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JP2003025255A
JP2003025255A JP2001216879A JP2001216879A JP2003025255A JP 2003025255 A JP2003025255 A JP 2003025255A JP 2001216879 A JP2001216879 A JP 2001216879A JP 2001216879 A JP2001216879 A JP 2001216879A JP 2003025255 A JP2003025255 A JP 2003025255A
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秀規 清水
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文昭 関野
Tsutomu Natsuhara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングに内装される内装品やハウジング
の耐久性能の向上を図った手持ち工具を提供する。 【解決手段】 モータ3やモータ3の回転駆動を出力駆
動にする駆動部4等の内装品を内装したハウジング1を
弾性の異なる軟質及び硬質の2種類のハウジング材1
a,1bによって一体に成形する。軟質ハウジング材1
aをハウジング1内面に成形すると共に上記軟質ハウジ
ング材1aで内装品を保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト、ナット、
あるいは木ねじ等の締めつけ作業、金工、木工、モルタ
ル、コンクリート等の穴あけ作業や切断作業等に用いら
れる手持ち工具に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来から、ボルト、ナット、あるいは木
ねじ等の締めつけ作業、金工、木工、モルタル、コンク
リート等の穴あけ作業や切断作業等に用いられる手持ち
工具は、モータ、工具を取り付ける出力部、モータの駆
動力を出力部に伝達させる駆動部等をハウジング1に内
装させて構成されるものである。上記ハウジング1には
落下などによる強い衝撃外力がかかるものであることか
ら、ハウジング1を硬質・軟質の2種類のハウジング材
1a,1bで成形させると共にハウジング1の外面に軟
質ハウジング材1aを成形し、上記軟質ハウジング材1
aに衝撃外力に対するクッション材の役割を持たせてい
る。これによって衝撃外力からハウジング1自体やハウ
ジング1に内装したモータ等の内装品Aの保護を図って
いるのである。(図10,図11)なお、ハウジング1
の外面のうち使用者が把持する部分に成形された軟質ハ
ウジング材1aにおいては、上記クッション材の役割の
他に良好な把持感や滑り止めなどの役割も持たせてい
る。ここで、軟質・硬質の2種類のハウジング材1a,
1bで一体に成形されたハウジング1にあっては、上記
2種類のハウジング材1a,1bの接着性の向上を図る
ために、硬質ハウジング材1bの一部に表裏方向への貫
通孔18を形成すると共に上記貫通孔18に軟質ハウジ
ング材1aを充填させるように成形したものもある。
(図12)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記手持ち
工具の使用時においては、内装品Aは出力部に取り付け
た工具を通じて被作業部材から衝撃的な反力、つまり衝
撃内力を受けることがある。そして、上記衝撃内力を受
けた内装品Aにおいてはハウジング1内面に強く押し当
てられたり衝撃をもって当接されるものであって、この
ように内装品Aがハウジング1内面に強く押し当てられ
ると、その部位のハウジング1や内装品Aの耐久力を低
下させてしまうものであり、手持ち工具の耐久性能を低
下させるに至るものであった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、ハウジングに内装される内装品やハウジングの耐
久性能の向上を図った手持ち工具を提供することを課題
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1に係る手持ち工具は、モータ3や、
モータ3によって駆動される駆動部4等の内装品を内装
したハウジング1を弾性の異なる軟質及び硬質の2種類
のハウジング材1a,1bによって一体に成形し、軟質
ハウジング材1aをハウジング1内面に成形すると共に
上記軟質ハウジング材1aで内装品を保持したことを特
徴とする。これにより、内装品がハウジング1内面に成
形した軟質ハウジング材1aにより保持されたことで、
被作業部材から受ける衝撃的な反力が衝撃内力として内
装品にかかって上記衝撃内力が内装品をハウジング1内
面に強く当接させた場合にも、上記軟質ハウジング材1
aがクッション材としての機能を果たし、内装品におけ
るハウジング1内面への衝撃を伴った強い当接を緩衝さ
せることができ、内装品やハウジング1の破損等を避け
て手持ち工具の耐久性能を向上させることができるもの
である。
【0006】また、請求項2に係る手持ち工具は、請求
項1において、ハウジング1を形成する硬質ハウジング
材1bの適所に貫通孔18を設けると共に上記貫通孔1
8に軟質ハウジング材1aを成形したことを特徴とす
る。これにより、硬質ハウジング材1bと軟質ハウジン
グ材1aとでハウジング1を一体に形成させた際に硬質
ハウジング材1bと軟質ハウジング材1aとの接着強度
の向上を図ることができる。
【0007】また、請求項3に係る手持ち工具は、請求
項1または2において、ハウジング1外面に軟質ハウジ
ング材1aを成形したことを特徴とする。これにより、
ハウジング1外面に成形した軟質ハウジング材1aにお
いては落下等でハウジング1にかかる衝撃外力に対する
クッション材としての機能を果たすものであり、衝撃外
力に対するハウジング1の耐衝撃性能を向上させて手持
ち工具の耐久性能を向上させることができる。
【0008】また、請求項4に係る手持ち工具は、請求
項3において、ハウジング1外面のうち把持する部位に
軟質ハウジング材1aを成形したことを特徴とする。こ
れにより、ハウジング1外面のうち把持する部位に成形
された軟質ハウジング材1aにおいては、使用者の把持
する手に合わせて弾性変形をするものであり、使用者に
フィット感を伴う良好な把持感を提供できると共に滑り
止めの効果も図ることができる。
【0009】また、請求項5に係る手持ち工具は、請求
項1において、ハウジング1内面に成形した軟質ハウジ
ング材1aがモータ3を保持したことを特徴とする。こ
れにより、モータ3を保持した軟質ハウジング材1aは
クッション材としての機能を果たしてモータ3の振動を
吸収させたり、モータ3の振動による騒音の発生を軽減
させたりできる。
【0010】また、請求項6に係る手持ち工具は、請求
項5において、ロータ6及び界磁磁石7から成る界磁部
8とブラシ9及び整流子10から成る整流部11とを別
体にして構成したモータ3では、上記界磁部8及び整流
部10の少なくともいずれかを上記ハウジング1内面に
成形した軟質ハウジング材1aで保持したことを特徴と
する。これにより、ロータ6及び界磁磁石7から成る界
磁部8とブラシ9及び整流子10から成る整流部11と
が別体に設けられたモータ3であっても、特に整流部1
1や界磁部8で生じるモータ3の振動をクッション材と
して機能させた軟質ハウジング材1aで緩衝させること
ができ、有効にモータ3の振動を吸収させたりモータ3
の振動による騒音の発生を軽減させたりできる。
【0011】また、請求項7に係る手持ち工具は、請求
項1において、モータ3の回転軸12に従動回転する駆
動軸13と、上記駆動軸13と摺動自在に係合して駆動
軸13の周面に沿うように配置されると共に出力部5に
連結するハンマ14と、上記駆動軸13とハンマ14と
の間に配設されてハンマ14を出力部5方向に付勢する
バネ15とで駆動部4を構成すると共に、ハンマ14と
出力部5との連結構造を一定の回転トルクでハンマ14
が出力部5から外れると共に上記バネ15に付勢された
ハンマ14が出力部5に再係合するような係合構造に
し、上記バネ15で付勢されたハンマ14の出力部5へ
の係脱に伴う当接により出力部5に先端方向への衝撃を
伴った回転駆動をさせるようにし、上記ハンマ14に係
合した駆動軸13をハウジング1内面に備えた軸受け1
6に回転自在に軸支させると共に上記軸受け16のハウ
ジング1内面への設置部分における少なくともハウジン
グ1内面の出力部5に対向する面に軟質ハウジング材1
aを成形したことを特徴とする。この駆動軸13と一体
に回転したハンマ14を出力部5と係合させ、上記係合
構造を一定の回転トルクでハンマ14が出力部5から外
れると共に上記バネ15に付勢されたハンマ14が出力
部5に再係合するようにした手持ち工具は、いわゆる出
力部5が先端方向への衝撃を伴って回転駆動するインパ
クト工具であり、上記インパクト工具の内装品において
は、ハンマ14が出力部5に先端方向の衝撃を与えたこ
とに対する反力、つまり基端方向への衝撃内力がかかる
ものであるが、ハンマ14に係合した駆動軸13をハウ
ジング1内面に備えた軸受け16に回転自在に軸支させ
ると共に上記軸受け16のハウジング1内面への設置部
分における少なくともハウジング1内面の出力部5に対
向する面に軟質ハウジング材1aを成形したことで、上
記軟質ハウジング材1aをクッション材として機能させ
て駆動軸13から軸受け16にかかる基端方向への衝撃
内力を上記軟質ハウジング材1aで緩衝させることがで
き、インパクト工具の内装品に特有である基端方向の衝
撃内力に対する内装品やハウジング1の耐衝撃性能の向
上を図ることができるものである。
【0012】また、請求項8に係る手持ち工具は、請求
項1において、モータ3の回転駆動を出力部5に伝達さ
せる複数の歯車列を内装したギアボックス17で駆動部
4を構成し、ギアボックス17の外周面をハウジング1
内面に成形した軟質ハウジング材1aで出力部5の回転
方向である周方向に保持したことを特徴とする。これに
より、モータ3の回転駆動に従動して回転する出力部5
及び駆動部4は被作業部材から上記回転方向と反対方
向、つまり、駆動部4の周方向の反力である衝撃内力を
受けるが、上記駆動部4を構成したギアボックス17が
軟質ハウジング材1aによって出力部5の周方向である
周方向に保持されることから、上記軟質ハウジング材1
aはギアボックス17にかかる回転方向の衝撃内力を有
効に緩衝させることができ、ギアボックス17やハウジ
ング1の破損等を避けるようにして手持ち工具の耐久性
能の向上を図ることができるものである。
【0013】また、請求項9に係る手持ち工具は、請求
項1において、1対のハウジング半体2を対向させてね
じ止めさせることで一体化してハウジング1を形成し、
上記1対のハウジング半体2のねじ止め部分に軟質ハウ
ジング材1aを成形したことを特徴とする。これによ
り、1対のハウジング半体2を対向させてねじ止めさせ
ることで一体化したハウジング1においては、落下時の
衝撃外力や内装品を伝播する衝撃内力がかかるものであ
り、上記1対のハウジング半体2同士を連結させるねじ
具19に上記荷重が集中してねじ具19を揺さぶるもの
であるが、ハウジング1のねじ止め部分に軟質ハウジン
グ材1aを成形したことで、ねじ具19をぐらつきなく
軟質ハウジング材1aで保持させることができてねじ具
19の抜け落ちが防止されるものであって、手持ち工具
の耐久性能の向上を図ることができる。
【0014】また、請求項10に係る手持ち工具は、請
求項1において、電動駆動するモータ3の通電をオンオ
フするスイッチ20をハウジング1に内装し、上記スイ
ッチ20を軟質ハウジング材1aで保持したことを特徴
とする。これにより、元来衝撃に対して弱い部品である
スイッチ20をクッション材の役割を持たせた軟質ハウ
ジング材1aで保持したので、スイッチ20の耐衝撃性
能を向上させて手持ち工具の耐久性能を向上させること
ができる。
【0015】また、請求項11に係る手持ち工具は、請
求項10において、電源からスイッチ20を介してモー
タ3に給電するリード線21をハウジング1に内装し、
上記リード線21の少なくとも1箇所を軟質ハウジング
材1aで保持したことを特徴とする。これにより、リー
ド線21に伝播した衝撃をクッション材の役割を持たせ
た軟質ハウジング材1aによって緩衝させることがで
き、特にリード線21と電気機器との接点部分への衝撃
の負荷を低減させることができてリード線21の断線を
防止して安定した電気回路を形成させることができる。
【0016】また、請求項12に係る手持ち工具は、請
求項10において、電源をハウジング1に着脱自在にし
た充電式電池22で構成し、モータ3及びスイッチ20
に電気的に接続すると共に上記充電式電池22の端子部
22aに接触した導電端子23を軟質ハウジング材1a
で保持したことを特徴とする。これにより、導電端子2
3をクッション材の役割を持たせた軟質ハウジング材1
aで保持したので、充電式電池22の着脱の際等に導電
端子23にかかる衝撃を上記軟質ハウジング材1aで吸
収しながら確実に充電式電池22の端子部22aと導電
端子23との接触を行わせることができ、充電式電池2
2の端子部22aと導電端子23との接触不良を無くし
てアークの発生を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0018】図1乃至7に本発明の実施の形態の例を示
す。この手持ち工具は、水平円筒状の本体部分24と上
記本体部分24の下縁から下方に垂下する把持部分25
を備えたハウジング1を有し、上記ハウジング1の本体
部分24にその先端側から出力部5、駆動部4、モータ
3を内装し、上記ハウジング1の把持部分25に電動駆
動するモータ3の通電をオンオフをするスイッチ20を
内装し、上記ハウジング1の把持部分25の下端に着脱
自在の充電式電池22を備えて構成されたものである。
ここで、出力部5にはドリルやドライバー等の工具を装
着させるチャック26が備えられ、駆動部4はモータ3
の回転駆動を出力部5に伝達させる機構で構成され、ま
た、モータ3は電動式であり、スイッチ20を介して充
電式電池22とリード線21で電気的接続が為されてい
る。上記ハウジング1内に内装される内装品はハウジン
グ1の内部空間を区切るようにハウジング1内面に形成
されたリブ等で適所に位置決めされて内装されるように
なっている。なお、上記スイッチ20はハウジング1の
本体部分24と把持部分25との連結部分に設けたスイ
ッチハンドル34により操作されるようになっている。
【0019】この手持ち工具のハウジング1は、材質的
には硬質及び軟質の2種類のハウジング材1a,1bで
成形されており、構造的には1対のハウジング半体2を
対向させてねじ止めさせることで一体化して形成されて
いるものである。なお、2種類のハウジング材1a,1
bにあっては、ハウジング1の主体を硬質ハウジング材
1bで形成させており、上記硬質ハウジング材1bに被
着させるように軟質ハウジング材1aが成形されている
ものである。ここで、硬質ハウジング材1bとは弾性率
の大きい、つまり弾性変形しずらい材料で成形されたも
のであり、軟質ハウジング材1aとはエラストマー等の
弾性率の小さい、つまり弾性変形し易い材料で成形した
ものである。すなわち、軟質ハウジング材1aとは弾性
変形をすることでクッション材としての機能を果たし得
るものなのである。図3にはハウジング1の側面外観図
を示すが、ハウジング1の本体部分24における基端部
分を被覆するように、また、ハウジング1の把持部分2
5を被覆するように軟質ハウジング材1aがハウジング
1外面に被着成形されている。
【0020】このようにハウジング1外面に被着成形し
た軟質ハウジング材1aにあっては、手持ち工具を落下
させた際にハウジング1にかかる衝撃外力を吸収させる
クッション材として機能するものであり、ハウジング1
自身や内装品の破損等を避けるようにして衝撃外力に対
する耐久性能を向上させる役割を担っている。また、特
に、ハウジング1外面に被着成形した軟質ハウジング材
1aのうちハウジング1の把持部分25に被着成形した
軟質ハウジング材1aにあっては、上記衝撃外力を吸収
させるクッション材としての機能の他に、使用者の把持
する手になじませるように弾性変形をさせ、使用者にフ
ィット感を伴う良好な把持感を感じさせると共に滑り止
めとしての機能を持たせているものである。なお、ハウ
ジング1外面に軟質ハウジング材1aを成形させたハウ
ジング1の本体部分24の基端部分は、重量のあるモー
タ3が内装される部位であるから手持ち工具を落下させ
た際には地面等に衝撃をもってぶつかることが多いと予
期される部位であり、つまり、上記部位にクッション材
としての軟質ハウジング材1aを設けたことは手持ち工
具の衝撃外力に対する耐久性能の向上を有効に図り得る
ものなのである。また、1対のハウジング半体2同士を
ねじ止めする部分にあっては、1対のハウジング半体2
のうち軟質ハウジング材1aで成形した部分において為
されるようにしてある。つまり、図6に示すようにねじ
具19の雄ねじ部分27を軟質ハウジング材1aに形成
した雌ねじ部分28に螺合させるようにしたものであっ
て、ねじ具19を軟質ハウジング材1aでぐらつきなく
保持できてねじ具19の抜け落ちが防止されるものであ
って、手持ち工具の耐久性能の向上を図っているもので
ある。
【0021】また、この軟質ハウジング材1aはハウジ
ング1内面における適所に被着成形させている。つま
り、従来の技術同様に、ハウジング1を形成する硬質ハ
ウジング材1bの適所にはハウジング1の内外に貫通し
た貫通孔18を設けており、ハウジング1外面に被着成
形した軟質ハウジング材1aを上記貫通孔18に充填さ
せるようにして貫通させ、ハウジング1内面にも被着成
形されるようにしてある(図12参照)。ここで、ハウ
ジング1内面に被着成形される軟質ハウジング材1aの
適所位置とは、ハウジング1に内装される内装品との兼
ね合いで決定されるものであって、以下に記すハウジン
グ1の内装品の説明中において適宜説明していくことと
する。なお、本例では手持ち工具として、出力部5が先
端方向への衝撃を伴って回転駆動するようにしたインパ
クト工具を例に挙げて説明する。
【0022】本例のモータ3は、ロータ6及び界磁磁石
7から成る界磁部8とブラシ9及び整流子10から成る
整流部11とを別体にして構成されたものであって、整
流部11をハウジング1の本体部分24の基端側に配置
すると共に界磁部8をハウジング1の本体部分24の先
端側に配置している。そして、ロータ6の回転軸12の
先端を駆動部4に位置させるようにすると共にピニオン
29を装着させている。ここで、ブラシ9にはブラシ9
を保護するブラシホルダ30が備えられているが、この
ブラシホルダ30はハウジング1内面に被覆成形された
軟質ハウジング1aにより保持されている。詳述する
と、図5に示すように、ハウジング1外面に被着された
軟質ハウジング材1aにあってはハウジング1の主体を
構成する硬質ハウジング材1bに設けた1対の貫通孔1
8からハウジング1内方に1対の突起31を並設するよ
うに成形されており、上記軟質ハウジング材1aの1対
の突起31がブラシホルダ30の端縁部分を挟持させる
ようにしてブラシホルダ30を保持しているのである。
このようにモータ3の整流部11を軟質ハウジング材1
aで保持したことで、特に、回転軸12と共に回転する
整流子10に接触させるブラシ9に生じる振動を上記軟
質ハウジング材1aによって吸収させ、モータ3の振動
や上記振動に伴う騒音の発生を低減させているものであ
る。なお、モータ3の界磁部8を軟質ハウジング材1a
で保持することも好ましく、このようにすると、界磁部
8に生じるモータ3の振動を吸収させ、モータ3の振動
や上記振動に伴う騒音の発生を低減させることができる
ものである。
【0023】駆動部4は減速装置とインパクト装置とで
構成されている。減速装置は遊星歯車減速装置を採用し
ている。つまり、上記減速装置は、モータ3のピニオン
29を太陽歯車トして機能させると共に上記ピニオン2
9と上記ハウジング1内面に固定した内歯車33とにそ
れぞれ噛合させた複数個の遊星歯車32を備え、上記複
数個の遊星歯車32の回転軸32aを駆動軸13に一体
に形成して構成されている。なお、この駆動軸13はハ
ウジング1の本体部分24に先端−基端方向に向けて配
置されるものであって、先端側を出力部5に回転自在に
保持させると共に基端側をハウジング1内面に設置した
軸受け16に回転自在に保持させている。この減速装置
によると、モータ3の回転駆動が駆動軸13に高回転ト
ルクの減速回転として伝達されるようになっている。一
方、インパクト装置は、上記駆動軸13と係合して駆動
軸13の周面に沿うように配置すると共に出力部5に連
結されるハンマ14と、駆動軸13の基端側に設けたひ
れ部13aと上記ハンマ14との間に配設してハンマ1
4を出力部5方向に付勢するバネ15とで構成されてい
る。ここで、ハンマ14と駆動軸13との係合構造は、
駆動軸13に回転自在に設けたボール35がハンマ14
の先端−基端方向に設けた溝36に転動する構造になっ
ており、ハンマ14が駆動軸13に対して先端−基端方
向に摺動自在に係合されつつ、ハンマ14が駆動軸13
と一体に回転し得るような構造になっている。また、ハ
ンマ14と出力部5との連結構造は、ハンマ14及び出
力部5の対向面に突起(図示せず)がそれぞれ設けられ
ており、この突起同士を滑り接触させて係合させると共
に一定の回転トルクがかかると上記突起同士の係合が外
れ得るような構造になっている。ここで、突起同士の係
合が外れる際には、一方の突起が他方の突起を乗り越え
るようにして行われるものであって、つまり突起同士が
乗り上げると、ハンマ14が上記突起同士の乗り上げ分
バネ15に抗って基端方向にスライドするものである。
そして、上記突起同士の係脱の瞬間に、バネ15により
出力部5方向に付勢されたハンマ14は上記バネ15に
抗ってスライドした分先端側に勢い良く戻り出力部5を
叩くような動作をするのである。すなわち、上述したよ
うな減速装置及びインパクト装置を備えた駆動部4にあ
っては、モータ3の回転駆動により出力部5に先端方向
への衝撃を伴った回転を行わせるようにしているのであ
る。
【0024】さて、上述したインパクト装置を備えた駆
動部4においては、出力部5に先端方向への衝撃を与え
るようにハンマ14が出力部5を叩いたとき、上記ハン
マ14には出力部5からの基端方向への衝撃的な反力が
瞬間的に加えられる。また、駆動部4には出力部5の工
具を介して被作業部材から回転方向への衝撃内力が加え
られる。つまり、本例のインパクト工具における駆動部
4には、回転方向の衝撃内力に加えて基端方向の衝撃内
力がかかるものであるが、この駆動部4においては上記
衝撃内力に対する耐衝撃性能を向上させる構造が採用さ
れている。つまり、駆動部4の構成品である駆動軸13
はその基端側でハウジング1内面に設置した軸受け16
に回転自在に軸支されているが、この軸受け16を設置
したハウジング1内面部分におけるハウジング1内面の
出力部5に対向する面に軟質ハウジング材1aを成形さ
せ、上記軟質ハウジング材1aに駆動軸13の基端部分
を近接させると共にピニオン29の周面部分を近接させ
た構造が採られているのである。上述したように軟質ハ
ウジング材1aはクッション材として機能することか
ら、上記軟質ハウジング材1aは駆動軸13を介して受
ける基端方向への衝撃内力やピニオン29を介して受け
る回転方向への衝撃内力をそれぞれ緩衝させているもの
であって、すなわち、駆動部4等の内装品及びハウジン
グ1の衝撃内力に対する耐衝撃性能の向上が図られてい
るのである。
【0025】なお、上記インパクト工具の内装品として
は、上述した駆動部4やモータ3の他に、ハウジング1
の把持部分25に内装されるスイッチ20や上記スイッ
チ20を介して電源からモータ3に給電するリード線が
21あるが、このスイッチ20やリード線に21おいて
もそれぞれハウジング1内面に成形された軟質ハウジン
グ材1aで保持されている。つまり、スイッチ20は元
来衝撃に対して弱い部品であるが、上記スイッチ20を
クッション材の役割を持たせた軟質ハウジング材1aで
保持したので、スイッチ20の耐衝撃性能を向上させて
手持ち工具の耐久性能の向上が図られているのである。
また、リード線21もクッション材の役割を持たせた軟
質ハウジング材1aで保持したので、リード線21に伝
播した衝撃を緩衝させ、特にリード線21と電気機器と
の接点部分への衝撃の負荷を低減させてリード線21の
断線の防止が図られて安定した電気回路の形成が図られ
ているのである。
【0026】また、上記インパクト工具にあっては、電
源として着脱式の充電式電池22をハウジング1の把持
部分25の下端に備えるものであるが、図7に示すよう
に、モータ3に給電するリード線21に繋がると共に上
記充電式電池22の端子22a部に接触させる導電端子
23がハウジング1内面に成形した軟質ハウジング材1
aで保持されている。これにより、充電式電池22のハ
ウジング1への着脱の際やハウジング1の落下の際に導
電端子23に衝撃がかかった場合においても、上記導電
端子23にかかる衝撃を軟質ハウジング材1aで吸収し
ながら確実に充電式電池22の端子部22aと導電端子
23との接触を行わせるものであり、充電式電池22の
端子部22aと導電端子23との接触不良を無くしてア
ークの発生の防止が図られているのである。
【0027】図8乃び図9には本発明の実施の形態の他
例を示すものである。この例は、駆動部4を減速機構で
構成すると共に出力部5に高トルクの回転駆動のみをさ
せるようにした手持ち工具である。なお、本例の手持ち
工具にあっては、モータ3は整流部11や界磁部8を一
体に形成したものを用いると共に、駆動部4はモータ3
の回転駆動を出力部5に伝達させる複数の歯車列を内装
したギアボックス17を有したものを用いている。つま
り、本例の手持ち工具にあっては、組立て性を向上させ
ることを期してユニット化した内装品をハウジング1内
に組み込んで形成したものである。
【0028】本例の手持ち工具の駆動部4にあっては、
出力部5に備えたチャック26に装着した工具を介して
被作業部材から出力部5の回転方向と反対方向の衝撃的
な反力を受けるものである。駆動部4を構成するギアボ
ックス17は、図9に示すように、ギアボックス17外
面とハウジング1内面との間に配置した位置決めボス3
7によってハウジング1によりギアボックス17が挟持
固定されるようにし、駆動部4をハウジング1に内装さ
せている。ここで、ギアボックス17の周囲にあるハウ
ジング1内面の複数箇所ではギアボックス29の外面に
弾接させるように軟質ハウジング材1aを成形してあ
り、つまり、上記ギアボックス17は軟質ハウジング材
1aにより出力部5の回転方向である周方向に保持され
ているものである。このようにしたことで、上記軟質ハ
ウジング材1aは上記衝撃内力と同方向にギアボックス
17を保持するものであり、ギアボックス17に作用す
る衝撃内力を有効に緩衝させ、ギアボックス17やハウ
ジング1の破損等を避けるようにして手持ち工具の耐久
性能の向上を図っているのである。
【0029】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の手
持ち工具にあっては、モータや、モータの駆動によって
駆動される駆動部等の内装品を内装したハウジングを弾
性の異なる軟質及び硬質の2種類のハウジング材によっ
て一体に成形し、軟質ハウジング材をハウジング内面に
成形すると共に上記軟質ハウジング材で内装品を保持し
たので、被作業部材から受ける衝撃的な反力が衝撃内力
として内装品にかかって上記内装品をハウジング内面に
強く当接させた場合にも、上記軟質ハウジング材がクッ
ション材としての機能を果たし、内装品におけるハウジ
ング内面への衝撃を伴った強い当接を緩衝させるもので
あり、内装品やハウジングの破損等を避けて手持ち工具
の耐久性能を向上させることができるものである。
【0030】また、請求項2に係る手持ち工具にあって
は、請求項1の効果に加えて、ハウジングを形成する硬
質ハウジング材の適所に貫通孔を設けると共に上記貫通
孔に軟質ハウジング材を成形したので、硬質ハウジング
材と軟質ハウジング材とでハウジングを一体に形成させ
た際に硬質ハウジング材と軟質ハウジング材との接着強
度の向上を図ることができるものである。
【0031】また、請求項3に係る手持ち工具にあって
は、請求項1または2の効果に加えて、ハウジング外面
に軟質ハウジング材を成形したので、ハウジング外面に
成形した軟質ハウジング材においては落下等でハウジン
グにかかる衝撃外力に対するクッション材の機能を果た
すものであり、衝撃外力に対するハウジングの強度を向
上させて手持ち工具の耐久性能の向上を図ることができ
るものである。
【0032】また、請求項4に係る手持ち工具にあって
は、請求項3の効果に加えて、ハウジング外面のうち把
持する部位に軟質ハウジング材を成形したので、ハウジ
ング外面のうち把持する部位に成形された軟質ハウジン
グ材においては使用者の把持する手に合わせて弾性変形
をするものであり、使用者にフィット感を伴う良好な把
持感を提供できると共に滑り止めの効果も図ることがで
きる。
【0033】また、請求項5に係る手持ち工具にあって
は、請求項1の効果に加えて、ハウジング内面に成形し
た軟質ハウジング材がモータを保持したので、モータを
保持した軟質ハウジング材はクッション材としての機能
を果たし、モータの振動を吸収させたりモータの振動に
よる騒音の発生を軽減させたりできるものである。
【0034】また、請求項6に係る手持ち工具にあって
は、請求項5の効果に加えて、ロータ及び界磁磁石から
成る界磁部とブラシ及び整流子から成る整流部とを別体
にして構成したモータでは上記界磁部及び整流部の少な
くともいずれかを上記ハウジング内面に成形した軟質ハ
ウジング材で保持したので、モータの構成部分うちモー
タの振動や騒音が生じる部位としては整流部や界磁部が
特に挙げられるが、クッション材として機能する軟質ハ
ウジング材によって上記整流部や界磁部を保持させたこ
とで有効にモータの振動や騒音を低減させることができ
るものである。
【0035】また、請求項7に係る手持ち工具にあって
は、請求項1の効果に加えて、手持ち工具のうち、モー
タの回転軸に従動回転する駆動軸と、上記駆動軸と摺動
自在に係合して駆動軸の周面に沿うように配置されると
共に出力部に連結するハンマと、上記駆動軸とハンマと
の間に配設されてハンマを出力部方向に付勢するバネと
で駆動部を構成すると共に、ハンマと出力部との連結構
造を一定の回転トルクでハンマが出力部から外れると共
に上記バネに付勢されたハンマが出力部に再係合するよ
うな係合構造にし、上記バネで付勢されたハンマの出力
部への係脱に伴う当接により出力部に先端方向への衝撃
を伴った回転駆動をさせるようにしたインパクト工具に
おいて、上記ハンマに係合した駆動軸をハウジング内面
に備えた軸受けに回転自在に軸支させると共に、上記軸
受けのハウジング内面への設置部分における少なくハウ
ジング内面の出力部に対向する面に軟質ハウジング材を
成形したので、上記インパクト工具の内装品にかかる特
有のハンマと出力部との係脱動作による基端方向への衝
撃内力をクッション材として機能を持たせた軟質ハウジ
ング材で緩衝させることができ、インパクト工具特有の
衝撃内力に対する内装品やハウジングの耐久性能の向上
を図ることができるものである。
【0036】また、請求項8に係る手持ち工具にあって
は、請求項1の効果に加えて、モータの回転駆動を出力
部に伝達させる複数の歯車列を内装したギアボックスで
駆動部を構成し、ギアボックスの外周面をハウジングの
内面に配置した軟質ハウジング材で出力部の回転方向で
ある周方向に保持したので、モータの回転駆動に従動し
て回転する出力部及び駆動部は、被作業部材から上記回
転方向と反対方向、つまり、駆動部の周方向の反力であ
る衝撃内力を受けるものであるが、上記駆動部を構成し
たギアボックスが軟質ハウジング材によって出力部の回
転方向である周方向に保持されたことから、上記軟質ハ
ウジング材はギアボックスにかかる周方向の衝撃内力を
有効に緩衝させることができ、ギアボックスやハウジン
グの破損等を避けるようにして手持ち工具の耐久性能の
向上を図ることができるものである。
【0037】また、請求項9に係る手持ち工具にあって
は、請求項1の効果に加えて、1対のハウジング半体を
対向させてねじ止めさせることで一体化してハウジング
を形成し、上記1対のハウジング半体のねじ止め部分に
軟質ハウジング材を成形したので、1対のハウジング半
体を対向させてねじ止めさせることで一体化したハウジ
ングには、落下時の衝撃外力や内装品を伝播する衝撃内
力がかかるものであり、上記1対のハウジング半体同士
を連結させるねじ具には上記荷重が集中してかかりねじ
具は上記荷重により揺さぶられるものであるが、ハウジ
ングのねじ止め部分に軟質ハウジング材を成形したこと
でねじ具を上記軟質ハウジング材でぐらつきなく保持で
きてねじ具の抜け落ちが防止されるものであり、手持ち
工具の耐久性能の向上を図ることができる。
【0038】また、請求項10に係る手持ち工具にあっ
ては、請求項1の効果に加えて、電動駆動するモータの
通電をオンオフするスイッチをハウジングに内装し、上
記スイッチを軟質ハウジング材で保持したので、元来衝
撃に対して弱い部品であるスイッチにかかる衝撃をクッ
ション材の機能を持たせた軟質ハウジング材で緩衝させ
ることができ、ハウジング内に備えたスイッチの耐衝撃
性能を向上させて手持ち工具の耐久性能の向上を図るこ
とができるものである。
【0039】また、請求項11に係る手持ち工具にあっ
ては、請求項10の効果に加えて、電源からスイッチを
介してモータに給電するリード線をハウジングに内装
し、上記リード線の少なくとも1箇所を軟質ハウジング
材で保持したので、リード線に伝播した衝撃をクッショ
ン材の役割を持たせた軟質ハウジング材で緩衝させるこ
とができ、特にリード線と電気機器との接点部分への衝
撃の負荷を低減させることができてリード線の断線を防
止して安定した電気回路を形成させることができるもの
である。
【0040】また、請求項12に係る手持ち工具にあっ
ては、請求項10の効果に加えて、電源をハウジングに
着脱自在にした充電式電池で構成し、モータ及びスイッ
チに電気的に接続すると共に上記充電式電池の端子部に
接触した導電端子を軟質ハウジング材で保持したので、
充電式電池の着脱の際等に導電端子にかかる衝撃をクッ
ション材の役割を持たせた軟質ハウジング材で緩衝させ
ることができて確実に充電式電池の端子部と導電端子と
の接触を行わせることができ、充電式電池の端子部と導
電端子との接触不良を無くしてアークの発生を防止する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す手持ち工具の側
面断面図である。
【図2】同上の1つのハウジング半体を外した状態の手
持ち工具の側面図である。
【図3】同上の手持ち工具の側面図である。
【図4】図1の一部拡大図である。
【図5】同上のブラシホルダーを軟質ハウジング材で保
持した状態を示すものであって、(a)は側面断面図で
あり、(b)は正面断面図である。
【図6】同上の1対のハウジング半体同士を締結するね
じ止め部分を示す上面断面図である。
【図7】同上の充電式電池をハウジングの把持部分の下
端に装着した状態を示す正面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の他例を示す手持ち工具の
側面断面図である。
【図9】同上の駆動部部分の正面断面図である。
【図10】従来技術を示すものであって、ハウジングに
内装品を内装させた状態の例を示す断面図である。
【図11】同上のハウジングに内装品を内装させた状態
の他例を示す断面図である。
【図12】同上の軟質ハウジング材と硬質ハウジング材
との接着性を高める技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 軟質ハウジング材 1b 硬質ハウジング材 2 ハウジング半体 3 モータ 4 駆動部 5 出力部 8 界磁部 11 整流部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 夏原 勉 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータや、モータによって駆動される駆
    動部等の内装品を内装したハウジングを弾性の異なる軟
    質及び硬質の2種類のハウジング材によって一体に成形
    し、軟質ハウジング材をハウジング内面に成形すると共
    に上記軟質ハウジング材で内装品を保持したことを特徴
    とする手持ち工具。
  2. 【請求項2】 ハウジングを形成する硬質ハウジング材
    の適所に貫通孔を設けると共に上記貫通孔に軟質ハウジ
    ング材を成形したことを特徴とする請求項1に記載の手
    持ち工具。
  3. 【請求項3】 ハウジング外面に軟質ハウジング材を成
    形したことを特徴とする請求項1または2に記載の手持
    ち工具。
  4. 【請求項4】 ハウジング外面のうち把持する部位に軟
    質ハウジング材を成形したことを特徴とする請求項3に
    記載の手持ち工具。
  5. 【請求項5】 ハウジング内面に成形した軟質ハウジン
    グ材がモータを保持したことを特徴とする請求項1に記
    載の手持ち工具。
  6. 【請求項6】 ロータ及び界磁磁石から成る界磁部とブ
    ラシ及び整流子から成る整流部とを別体にして構成した
    モータでは上記界磁部及び整流部の少なくともいずれか
    を上記ハウジング内面に成形した軟質ハウジング材で保
    持したことを特徴とする請求項5に記載の手持ち工具。
  7. 【請求項7】 モータの回転軸に従動回転する駆動軸
    と、上記駆動軸と係合して駆動軸の周面に沿うように配
    置されると共に出力部に連結するハンマと、上記駆動軸
    とハンマとの間に配設されてハンマを出力部方向に付勢
    するバネとで駆動部を構成すると共に、ハンマと出力部
    との連結構造を一定の回転トルクでハンマが出力部から
    外れると共に上記バネに付勢されたハンマが出力部に再
    係合するような係合構造にし、上記バネで付勢されたハ
    ンマの出力部への係脱に伴う当接により出力部に先端方
    向への衝撃を伴った回転駆動をさせるようにし、上記ハ
    ンマに係合した駆動軸をハウジング内面に備えた軸受け
    に回転自在に軸支させると共に上記軸受けのハウジング
    内面への設置部分における少なくともハウジング内面の
    出力部に対向する面に軟質ハウジング材を成形したこと
    を特徴とする請求項1に記載の手持ち工具。
  8. 【請求項8】 モータの回転駆動を出力部に伝達させる
    複数の歯車列を内装したギアボックスで駆動部を構成
    し、ギアボックスの外周面をハウジング内面に成形した
    軟質ハウジング材で出力部の回転方向である周方向に保
    持したことを特徴とする請求項1に記載の手持ち工具。
  9. 【請求項9】 1対のハウジング半体を対向させてねじ
    止めさせることで一体化してハウジングを形成し、上記
    1対のハウジング半体のねじ止め部分に軟質ハウジング
    材を成形したことを特徴とする請求項1に記載の手持ち
    工具。
  10. 【請求項10】 電動駆動するモータの通電をオンオフ
    するスイッチをハウジングに内装し、上記スイッチを軟
    質ハウジング材で保持したことを特徴とする請求項1に
    記載の手持ち工具。
  11. 【請求項11】 電源からスイッチを介してモータに給
    電するリード線をハウジングに内装し、上記リード線の
    少なくとも1箇所を軟質ハウジング材で保持したことを
    特徴とする請求項10に記載の手持ち工具。
  12. 【請求項12】 電源をハウジングに着脱自在にした充
    電式電池で構成し、モータ及びスイッチに電気的に接続
    すると共に上記充電式電池の端子部に接触した導電端子
    を軟質ハウジング材で保持したことを特徴とする請求項
    10に記載の手持ち工具。
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