JP2015074043A - 切削工具および切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切屑の排出性能を高める。
【解決手段】切削装置に取り付けられてワークの内径面を切削するボーリングバー15であって、切削装置に着脱自在となる基端側の取付軸21と、ワークを切削するインサート30が設けられる先端側のシャンク23と、を備える工具本体20、を有し、工具本体20には、基端側に切削液を噴射する第1ポート41と、先端側に切削液を噴射する第2ポート42と、が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワークの内径面を切削する切削工具および切削装置に関する。
ワークの内径面を切削する際には、切屑による切削面の損傷を抑制することが重要である。このため、切削工具(ボーリングバー等)を細く形成することにより、ワークと切削工具との隙間を広げて切屑の排出経路を確保することが考えられている。しかしながら、切削工具を細く形成することは、切削工具の剛性を低下させることから、切削時の加工精度や加工速度を低下させる要因となる。そこで、切削工具の先端から切削液を噴射させることにより、切削液と共に切屑を外部に排出する切削工具が提案されている(特許文献1および2参照)。
登録実用新案第3139545号公報 特開2007−75933号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載される切削工具は、ワークの切削穴から溢れ出す切削液によって切屑を押し流す構造を有している。このように、ワークから溢れ出す切削液を利用することから、切削液の勢いを確保することが困難であり、切屑の排出性能を高めることは困難となっていた。切削面の損傷を抑制して切削品質を向上させるためには、安定して多くの切屑を排出することが必要であるため、切削工具や切削装置による切屑の排出性能を高めることが求められている。
本発明の目的は、切屑の排出性能を高めることにある。
本発明の切削工具は、切削装置に取り付けられてワークの内径面を切削する切削工具であって、前記切削装置に着脱自在となる基端側の第1軸部と、前記ワークを切削する刃部が設けられる先端側の第2軸部と、を備える工具本体、を有し、前記工具本体には、基端側に切削液を噴射する第1ポートと、先端側に切削液を噴射する第2ポートと、が形成される。
本発明の切削装置は、切削工具を用いてワークの内径面を切削する切削装置であって、前記切削工具は、前記切削装置に着脱自在となる基端側の第1軸部と、前記ワークを切削する刃部が設けられる先端側の第2軸部と、を備える工具本体、を有し、前記工具本体には、基端側に切削液を噴射する第1ポートと、先端側に切削液を噴射する第2ポートと、が形成され、前記切削装置は、前記第1ポートに切削液を供給する第1状態と、前記第1ポートに対する切削液の供給を停止する第2状態と、に作動する切削液供給部、を有し、前記切削液供給部は、前記ワークを切削する際に、前記第1状態と前記第2状態とに交互に切り替えられる。
本発明によれば、基端側に切削液を噴射する第1ポートを形成したので、切削液と共に切屑を基端側に押し流すことが可能となる。これにより、切屑の排出性能を高めることが可能となる。
本発明の一実施の形態である切削装置を示す概略図である。 (a)はボーリングバーを示す平面図であり、(b)はボーリングバーを示す正面図であり、(c)はボーリングバーを示す左側面図である。 ボーリングバーによるワークの切削状況を示す説明図である。 (a)〜(c)はボーリングバーによるクーラントの噴射状況を示す説明図である。 クーラントの供給状況の一例を示すタイミングチャートである。 (a)〜(c)は本発明の他の実施の形態である切削工具を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態である切削装置を示す概略図である。 (a)および(b)は本発明の他の実施の形態である切削工具を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である切削装置10を示す概略図である。図1に示すように、切削装置10は回転駆動される主軸11を有しており、主軸11にはワークWを固定するチャック12が設けられている。また、切削装置10は、複数の工具ホルダ13を備えたタレット14を有している。タレット14の工具ホルダ13には、本発明の一実施の形態であるボーリングバー(切削工具)15が取り付けられている。ワークWを切削する際には、タレット14を割出し回転させてボーリングバー15を所定位置に配置し、回転するワークWに対してボーリングバー15が挿入される。これにより、ボーリングバー15によってワークWの内径面Waが切削され、ワークWに対して所定寸法の穴を加工することが可能となる。
図2(a)はボーリングバー15を示す平面図であり、図2(b)はボーリングバー15を示す正面図であり、図2(c)はボーリングバー15を示す左側面図である。図2(a)〜(c)に示すように、ボーリングバー15は、一体に形成される工具本体20を有している。工具本体20は、工具ホルダ13に着脱自在となる基端側の取付軸(第1軸部)21と、取付軸21にフランジ22を介して一体に設けられる先端側のシャンク(第2軸部)23とを有している。シャンク23の先端には切り欠き部24が形成されており、切り欠き部24には垂直面25とこれに連なる傾斜面26とが形成されている。垂直面25はシャンク23の軸方向に対してほぼ平行となっており、傾斜面26はシャンク23の軸方向に対して傾斜している。なお、切り欠き部24の傾斜面26は湾曲面として構成されている。また、シャンク23には、切り欠き部24に接続されるとともに、外周面を螺旋状に延びる螺旋溝27が形成されている。シャンク23の切り欠き部24とこれに連通する螺旋溝27とによって、先端側から基端側に延びるフルート溝(切屑排出溝)28が構成されている。また、切り欠き部24の垂直面25には凹状の取付座29が形成されており、取付座29にはチップとも呼ばれるインサート(刃部)30がクランプネジ31によって固定されている。
切り欠き部24における垂直面25と傾斜面26との境界近傍には、基端側に向けて開口する第1ポート41が形成されている。この第1ポート41は、第1ポート41よりも基端側の螺旋溝27に向けて開口するポートとなっている。また、切り欠き部24の傾斜面26には、先端側に向けて開口する第2ポート42が形成されている。この第2ポート42は、第2ポート42よりも先端側のインサート30に向けて開口するポートとなっている。また、第1ポート41と第2ポート42とは、それぞれの中心線が互いに交わらないように、つまりそれぞれの中心線が互いに接しないように、シャンク23の切り欠き部24に対して形成されている。図2(b)に示すように、工具本体20の内部には、取付軸21からシャンク23に延びる第1流路43と第2流路44とが形成されている。第1流路43は第1ポート41に連通しており、第2流路44は第2ポート42に連通している。
続いて、ボーリングバー15に対するクーラントの供給経路について説明する。なお、クーラントとは、切削箇所に対する潤滑機能や冷却機能等を有する切削液である。図1に示すように、切削装置10は、クーラント(切削液)Cが貯留されるタンク45と、タンク45内に設置されるポンプ46とを有している。また、切削装置10は、複数の電磁切替弁49b,50b,51b等によって構成されるバルブユニット(切削液供給部)47を有している。バルブユニット47は、ポンプ46の吐出ポートに接続される入力流路48を有している。入力流路48には、第1供給経路49、第2供給経路50および第3供給経路51が接続されている。それぞれの供給経路49〜51は、チェック弁49a,50a,51a、電磁切替弁49b,50b,51bおよび絞り弁49c,50c,51cによって構成されている。第1供給経路49に接続される出力流路52は、タレット14および工具ホルダ13内に形成される接続流路53を介して、ボーリングバー15の第1流路43に接続されている。同様に、第2供給経路50に接続される出力流路54は、タレット14および工具ホルダ13内に形成される接続流路55を介して、ボーリングバー15の第2流路44に接続されている。さらに、第3供給経路51に接続される出力流路56は、クーラントを噴射する噴射ノズル57に接続されている。
バルブユニット47の電磁切替弁49b,50b,51bの作動状態を制御するため、切削装置10にはCPU、メモリおよび駆動回路等からなる制御ユニット60が設けられている。制御ユニット60は、所定の制御プログラムに沿って電磁切替弁49b,50b,51bを連通状態または遮断状態に制御する。第1供給経路49の電磁切替弁49bが連通状態に切り替えられると、ポンプ46から吐出されるクーラントは、第1供給経路49、出力流路52および接続流路53を経て、ボーリングバー15の第1流路43に供給される。そして、ボーリングバー15の第1流路43に供給されたクーラントは、前述した第1ポート41から基端側の螺旋溝27に向けて噴射される。一方、第1供給経路49の電磁切替弁49bが遮断状態に切り替えられると、第1供給経路49においてクーラントが遮断されるため、第1ポート41から螺旋溝27に対するクーラントの供給は遮断される。このように、第1供給経路49を連通する第1状態にバルブユニット47が制御されると、第1ポート41からクーラントが噴射される。一方、第1供給経路49を遮断する第2状態にバルブユニット47が制御されると、第1ポート41からのクーラントの噴射が停止される。
また、第2供給経路50の電磁切替弁50bが連通状態に切り替えられると、ポンプ46から吐出されるクーラントは、第2供給経路50、出力流路54および接続流路55を経て、ボーリングバー15の第2流路44に供給される。そして、ボーリングバー15の第2流路44に供給されたクーラントは、前述した第2ポート42から先端側のインサート30に向けて噴射される。一方、第2供給経路50の電磁切替弁50bが遮断状態に切り替えられると、第2供給経路50においてクーラントが遮断されるため、第2ポート42からインサート30に対するクーラントの供給は遮断される。なお、第3供給経路51の電磁切替弁51bが連通状態に切り替えられると、ポンプ46から吐出されるクーラントは、第3供給経路51および出力流路56を経て噴射ノズル57に供給される。そして、噴射ノズル57に供給されたクーラントは、ワークWやボーリングバー15に向けて噴射される。
続いて、ボーリングバー15によるワークWの切削状況について説明する。図3はボーリングバー15によるワークWの切削状況を示す説明図である。また、図4(a)〜(c)はボーリングバー15によるクーラントの噴射状況を示す説明図である。図4(a)にはシャンク23の切り欠き部24を拡大する平面図が示され、図4(b)にはシャンク23の切り欠き部24を拡大する正面図が示され、図4(c)にはシャンク23の切り欠き部24を拡大する左側面図が示される。
図3に示すように、ボーリングバー15によってワークWを切削する際には、ボーリングバー15が径方向(矢印A方向)に位置決めされ、ボーリングバー15が軸方向(矢印B方向)に進められる。このように、回転するワークWに向けてボーリングバー15を進めることにより、ワークWの内径面Waがインサート30によって切削され、ワークWに対して所定寸法の穴が加工される。このとき、図3の拡大部分に矢印αで示すように、ワークWから発生する切屑Wbは、インサート30から傾斜面26に向けて進み、螺旋溝27に沿ってワークWの外部に排出される。このように、切り欠き部24や螺旋溝27を備えるフルート溝28によって、ワークWとシャンク23との間に隙間が確保されるため、切屑WbをワークWの外に排出する排出性能を高めることが可能となる。
次いで、図4(a)〜(c)に白抜きの矢印αで示すように、ワークWを切削する際には、第2ポート42からインサート30に向けてクーラントが噴射される。これにより、ワークWとインサート30との接触箇所に向けてクーラントを供給することができるため、切削品質および切削速度を高めることが可能となる。すなわち、第2ポート42から噴射されるクーラントは、ワークWを良好に切削するための切削用クーラントとして機能している。また、図4(a)〜(c)に黒塗りの矢印βで示すように、ワークWを切削する際には、第1ポート41からフルート溝28に向けてクーラントが噴射される。これにより、切屑Wbが案内されるフルート溝28にクーラントが流されるため、クーラントによって切屑Wbを押し流すことができ、切屑Wbの排出性能を高めることが可能となる。すなわち、第1ポート41から噴射されるクーラントは、切屑Wbを良好に排出するための排出用クーラントとして機能している。このように、排出用クーラントによって切屑WbがワークWの外に排出されるため、切屑Wbによる切削面の損傷を抑制することができ、切削品質を向上させることが可能となる。
また、図4(a)〜(c)に示すように、第1ポート41と第2ポート42とは、それぞれの中心線が互いに接しないように形成されている。これにより、第1ポート41から噴射されるクーラントと、第2ポート42から噴射されるクーラントとを、大きく干渉させることなく、インサート30やフルート溝28に到達させることが可能となる。なお、第1ポート41の中心線とは、図4に噴射方向として示した矢印βと一致する線である。同様に、第2ポート42の中心線とは、図4に噴射方向として示した矢印αと一致する線である。
続いて、ワークWを切削する際のクーラントの供給状況について説明する。図5はクーラントの供給状況の一例を示すタイミングチャートである。図5に示すように、ワークWに向けてボーリングバー15が進められると、切削開始前つまりワークWにインサート30が接触する前に、第2ポート42からインサート30に向かう切削用クーラントの噴射が開始される。次いで、ワークWとインサート30とが接触して切削が開始されると、第1ポート41からフルート溝28に向かう排出用クーラントの噴射が開始される。排出用クーラントを噴射する際には、バルブユニット47が第1状態と第2状態とに交互に切り替えられ、排出用クーラントの噴射と停止とが繰り返される。これにより、排出用クーラントを脈動させて噴射することができ、切屑Wbの排出性能を向上させることが可能となる。そして、切削終了後つまりワークWからインサート30が離れた後に、第2ポート42から連続的に噴射されていた切削用クーラントが停止され、第1ポート41から間欠的に噴射されていた排出用クーラントが停止される。なお、排出クーラントの噴射開始タイミングや噴射終了タイミングは、切屑Wbの排出状況に応じて調整される。
これまで説明したように、ボーリングバー15の工具本体20に対して、基端側にクーラントを噴射する第1ポート41を設けたので、クーラントと共に切屑Wbを基端側に押し流すことが可能となる。特に、第1ポート41から噴射されるクーラントは、他に干渉することなく流速を維持したまま切屑Wbを押し流すことから、安定して多くの切屑Wbを排出することが可能となる。このように、クーラントによって切屑Wbを良好に排出することができるため、切屑Wbによる切削面の損傷を抑制することが可能となり、切削品質を向上させることが可能となる。また、ボーリングバー15における切屑Wbの排出性能が高められることから、切屑排出用に設けられたフルート溝28の縮小や削減が可能となる。これにより、ボーリングバー15の剛性を高めることができるため、切削品質や切削速度を高めることが可能となる。
前述の説明では、ボーリングバー15の工具本体20に対して第1流路43と第2流路44とを形成しているが、これに限られることはなく、第1ポート41と第2ポート42との双方に連通する流路を工具本体に形成しても良い。ここで、図6(a)〜(c)は本発明の他の実施の形態であるボーリングバー(切削工具)70を示す説明図である。図6(a)にはシャンク23の切り欠き部24を拡大する平面図が示され、図6(b)にはシャンク23の切り欠き部24を拡大する正面図が示され、図6(c)にはシャンク23の切り欠き部24を拡大する左側面図が示される。また、図7は本発明の他の実施の形態である切削装置71を示す概略図である。なお、図6において、図4に示す部材や部品と同様の部材や部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、図7において、図1に示す部材や部品と同様の部材や部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(a)〜(c)に示すように、ボーリングバー70が備える工具本体72の内部には、取付軸21からシャンク23に延びる1本の流路73が形成されている。この流路73は、分岐流路74を介して第1ポート41に連通するとともに、分岐流路75を介して第2ポート42に連通している。また、図7に示すように、切削装置71を構成するバルブユニット(切削液供給部)76には、チェック弁77a、電磁切替弁77bおよび絞り弁77cによって構成される供給経路77が設けられている。この供給経路77に接続される出力流路78は、タレット14および工具ホルダ13内に形成される接続流路79を介して、ボーリングバー70の流路73に接続されている。
このように、第1ポート41と第2ポート42との双方に連通する流路73を工具本体72に形成した場合には、バルブユニット76の電磁切替弁77bを連通状態に制御することで、第1ポート41と第2ポート42との双方からクーラントが噴射される。このようなボーリングバー70を用いた場合であっても、第1ポート41から基端側にクーラントを噴射させることができるため、前述したボーリングバー15と同様の効果を得ることが可能となる。
また、図6に示すボーリングバー70においては、第1ポート41と流路73とを直に連通させているが、これに限られることはなく、第1ポート41と流路73との間に開閉弁を設けても良い。ここで、図8(a)および(b)は本発明の他の実施の形態であるボーリングバー(切削工具)80を示す部分断面図である。図8(a)および(b)にはシャンク23の切り欠き部24を拡大する部分断面図が示されている。なお、図8において、図6に示す部材や部品と同様の部材や部品については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8(a)に示すように、流路73と分岐流路74との間には、クーラントの圧力に基づき開閉される開閉弁81が設けられている。シャンク23の先端には、流路73と分岐流路74との双方に連通する弁収容孔82が形成されている。弁収容孔82には弁体83が移動自在に収容されており、弁収容孔82の開口部にはプラグ84が組み付けられている。プラグ84と弁体83との間にはスプリング85が組み込まれおり、スプリング85は弁体83を矢印A方向に付勢している。流路73内のクーラントの圧力が低い場合には、図7(a)に示すように、開閉弁81は遮断状態つまりスプリング85によって弁体83が矢印A方向に付勢された状態となり、弁体83によって流路73と分岐流路74とが遮断される。一方、流路73内のクーラントの圧力が高い場合には、図7(b)に示すように、開閉弁81は連通状態つまりスプリング85に抗して弁体83が矢印B方向に押し込まれた状態となり、流路73と分岐流路74とが連通した状態となる。すなわち、ボーリングバー15に低圧のクーラントを供給した場合には、開閉弁81によって第1ポート41が遮断されるため、第2ポート42だけからクーラントが噴射される。一方、ボーリングバー15に高圧のクーラントを供給した場合には、開閉弁81によって第1ポート41が開放されるため、第1ポート41と第2ポート42との双方からクーラントが噴射される。
このようなボーリングバー80を用いた場合には、図6に示した供給経路77を構成する電磁切替弁77bを、流路73内の圧力を調整可能な圧力制御弁や流量制御弁に変更することが望ましい。つまり、供給経路77から高圧のクーラントを出力する第1状態にバルブユニット76を制御すると、第1ポート41からクーラントを噴射させることが可能となる。一方、供給経路77から低圧のクーラントを出力する第2状態にバルブユニット76を制御すると、第1ポート41からのクーラントの噴射を停止することが可能となる。すなわち、バルブユニット47を第1状態と第2状態とに切り替え、供給経路77から出力されるクーラントの圧力を増減させることにより、排出用クーラントを脈動させて噴射することができ、切屑Wbの排出性能を向上させることが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前述の説明では、ワークWを回転させる切削装置10,71を用いているが、これに限られることはなく、切削工具を回転させる切削装置を用いても良い。また、前述の説明では、切削工具としてインサート30が脱着可能なボーリングバー15を挙げているが、これに限られることはなく、一体に固定された刃部を備えるボーリングバーであっても良い。また、前述の説明では、切削工具としてボーリングバーを挙げているが、これに限られることはなく、穴加工を行うドリル等の切削工具であっても良い。
前述の説明では、ボーリングバー15,70,80に対して2つのポート41,42を形成しているが、これに限られることはなく、3つ以上のポートを形成しても良い。また、前述の説明では、ボーリングバー15,70,80に螺旋状のフルート溝28を形成しているが、これに限られることはなく、ボーリングバー15,70,80に直線状のフルート溝を形成しても良く、ボーリングバー15,70,80からフルート溝を削減しても良い。また、前述の説明では、第1ポート41から間欠的に排出用クーラントを噴射しているが、これに限られることはなく、第1ポート41から連続的に排出用クーラントを噴射しても良い。また、前述の説明では、第2ポート42から連続的に切削用クーラントを噴射しているが、これに限られることはなく、第2ポート42から間欠的に切削用クーラントを噴射しても良い。また、前述の説明では、バルブユニット47,76からボーリングバー15,70,80にクーラントを供給しているが、クーラントと圧縮空気との双方をボーリングバー15,70,80に供給しても良い。
10 切削装置
15 ボーリングバー(切削工具)
20 工具本体
21 取付軸(第1軸部)
23 シャンク(第2軸部)
28 フルート溝(切屑排出溝)
30 インサート(刃部)
41 第1ポート
42 第2ポート
43 第1流路
44 第2流路
47 バルブユニット(切削液供給部)
70 ボーリングバー(切削工具)
71 切削装置
72 工具本体
73 流路
76 バルブユニット(切削液供給部)
80 ボーリングバー(切削工具)
81 開閉弁
W ワーク
Wa 内径面
C クーラント(切削液)

Claims (8)

  1. 切削装置に取り付けられてワークの内径面を切削する切削工具であって、
    前記切削装置に着脱自在となる基端側の第1軸部と、前記ワークを切削する刃部が設けられる先端側の第2軸部と、を備える工具本体、
    を有し、
    前記工具本体には、基端側に切削液を噴射する第1ポートと、先端側に切削液を噴射する第2ポートと、が形成される、切削工具。
  2. 請求項1記載の切削工具において、
    前記第1ポートの中心線と前記第2ポートの中心線とは接しない、切削工具。
  3. 請求項1または2記載の切削工具において、
    前記工具本体には、先端側から基端側に延びる切屑排出溝が形成され、
    前記第1ポートは、前記切屑排出溝に向けて開口する、切削工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の切削工具において、
    前記第2ポートは、前記刃部に向けて開口する、切削工具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の切削工具において、
    前記工具本体には、前記第1ポートに連通する第1流路と、前記第2ポートに連通する第2流路と、が形成される、切削工具。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の切削工具において、
    前記工具本体には、前記第1ポートと前記第2ポートとの双方に連通する流路が形成される、切削工具。
  7. 請求項6記載の切削工具において、
    前記第1ポートと前記流路との間には、切削液の圧力に基づき開閉される開閉弁が設けられる、切削工具。
  8. 切削工具を用いてワークの内径面を切削する切削装置であって、
    前記切削工具は、
    前記切削装置に着脱自在となる基端側の第1軸部と、前記ワークを切削する刃部が設けられる先端側の第2軸部と、を備える工具本体、を有し、
    前記工具本体には、基端側に切削液を噴射する第1ポートと、先端側に切削液を噴射する第2ポートと、が形成され、
    前記切削装置は、
    前記第1ポートに切削液を供給する第1状態と、前記第1ポートに対する切削液の供給を停止する第2状態と、に作動する切削液供給部、を有し、
    前記切削液供給部は、前記ワークを切削する際に、前記第1状態と前記第2状態とに交互に切り替えられる、切削装置。
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