JP2015073964A - 破砕機 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い使用率で利用され得る打撃板を備えた破砕機を提供する。
【解決手段】打撃板40の両長手側面には、打撃板40の軸心側の端部40a近傍に位置する第1の打撃板側突起43と、第1の打撃板側突起43よりも外周側に位置する第2の打撃板側突起44と、が設けられている。第1の打撃板側突起43は、各プロテクタ31,32の軸心側突起34よりも軸心側の場所、および、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間の場所のいずれにも配置され得るよう構成されている。また第2の打撃板側突起44は、第1の打撃板側突起43が各プロテクタ31,32の軸心側突起34よりも軸心側の場所に配置されるとき、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間の場所に配置され得るよう構成されている。
【選択図】図5A

Description

本発明は、岩石などの対象物を破砕する破砕機に関する。
従来、岩石などの対象物を破砕するための破砕機として、衝撃力を利用して石炭を破砕する破砕機が知られている。例えば特許文献1において、ケーシング内に配置された水平な主軸と、主軸に固定されたロータディスクの外周に一対のプロテクタを介して等間隔で取り付けられた複数の打撃板と、を備える破砕機が開示されている。このような破砕機においては、ロータディスクを回転させることにより、ロータディスクに取り付けられた打撃板が、ケーシング内の破砕空間に投入された対象物に衝突する。この衝突に起因する衝撃力によって対象物を破砕することができる。
このような破砕機においては、打撃板が破砕作用をもたらすことに伴い、打撃板の先端部が摩耗していく。打撃板の先端部が摩耗すると、打撃板のうち破砕空間に突き出ている部分の長さが小さくなり、また打撃板の先端部における回転半径も小さくなる。従って、打撃板の摩耗に伴って、破砕機における破砕効率が低下してしまう。このため、所定の時間が経過する度に、打撃板のうち破砕空間に突き出ている部分の長さ(以下、「突き出し長さ」とも称する)を回復させる必要がある。回復させる方法の1つとしては、打撃板を新しいものに交換することが挙げられる。また上述の特許文献1においては、打撃板を上下反転させることにより、摩耗した先端部を軸心側、すなわちロータディスク側に位置づけ、摩耗していない先端部を外周側、すなわち破砕空間側に位置づけ、これによって打撃板の突き出し長さを回復させることが開示されている。打撃板を上下反転させることにより、打撃板の両端部を使用することができるので、打撃板の使用率を高くすることができる。
また特許文献2には、打撃板を外周側に繰り出すことによって打撃板の突き出し長さを回復させることが開示されている。具体的には、特許文献2において、打撃板には突起が形成されており、またロータディスクには、打撃板の突起を挟み込む一対の保持ブロックが設けられている。そして、一対の保持ブロックのうち外周側の保持ブロックは、軸心側の保持ブロックよりも大きい厚みを有している。このため、一対の保持ブロックの配置を入れ替えると、2つの保持ブロックの厚みの差の分だけ、打撃板が外周側に繰り出されることになる。なお特許文献2には、打撃板を上下反転させることについても開示されている。
また特許文献3にも、打撃板を外周側に繰り出すことによって打撃板の突き出し長さを回復させることが開示されている。具体的には、特許文献3に記載の破砕機は、ロータディスクの半径方向に沿って延びる案内溝が形成されたプロテクタ(アーム)と、アームの案内溝に挿入されるともに、案内溝に直交する方向へ案内溝から突出する突出部を有する取付体と、取付体の突出部に外周側から嵌合される凹部が形成された打撃板と、を備えている。また案内溝の側面には、ロータディスクの半径方向に所定の配列ピッチで並ぶ複数の取付穴が形成されている。そして、取付体に形成されている取付穴とアームの案内溝の取付穴とを位置合わせし、各取付穴にピンを差し込むことによって、打撃板と一体になった取付体がアームに対して固定されている。このような破砕機においては、ピンが差し込まれる案内溝の取付穴の位置を外周側へ一段階ずらすことにより、案内溝の取付穴の配列ピッチの分だけ打撃板を外周側に繰り出すことができる。
特開2002−273246号公報 特開2001−190972号公報 実公昭53−17017号公報
上述のように破砕機において、打撃板は消耗品である。従って、破砕コストを低減するためには、打撃板を可能な限り利用し尽くすことが好ましい。すなわち、新品の打撃板の重量に対する、交換時の打撃板の重量の比が、可能な限り小さいことが好ましい。
ところで、特許文献1に開示されているように一定時間使用した後の打撃板を上下反転させる場合、図7(a)に示すように、打撃板の形状が上下対称なものになっている。また上述のように、破砕機における所望の破砕効率を常に確保するためには、打撃板における最低限必要な突き出し長さ(以下、「限界突き出し長さ」とも称する)を常に維持する必要がある。このため、打撃板を上下反転させる方式が採用される場合、打撃板の突き出し長さが限界突き出し長さLになるまで打撃板が摩耗された時(図7(b)参照)に、図7(c)に示すように、打撃板が上下反転される。そして反転後は、それまで破砕空間に突き出ていた、限界突き出し長さの部分が、一対のプロテクタによって挟持される。その後、反転後の打撃板の突き出し長さが限界突き出し長さLになるまで打撃板が摩耗されると(図7(d)参照)、打撃板が交換される。この場合、打撃板の一側の先端部および他側の先端部のいずれにも限界突き出し長さLに対応する部分が残った状態で、打撃板が交換される。すなわち、打撃板のうち多くの部分が、利用されること無く廃棄されてしまう。このため、打撃板を上下反転させる方式によっては、新品の打撃板の重量に対する交換時の打撃板の重量の比を十分に小さくすることができない。
また一般に、打撃板の重量は大きく、このため打撃板を一対のプロテクタから取り外す際には、吊り上げ手段を用いて打撃板を一対のプロテクタから吊り上げることになる。ここで、打撃板を上下反転させる方式が採用される場合、吊り上げ手段を用いて打撃板を吊り上げるだけでなく、打撃板の上下を反転させる作業を実施する必要がある。しかしながら、打撃板を上下反転させる作業は、打撃板を単に吊り上げる作業に比べて煩雑なものであり、従って、作業に長時間を要することになる。
特許文献2に記載の破砕機においては、上述のように、打撃板を外周側に繰り出すことができるようになっている。しかしながらこの場合、打撃板の繰り出し量は、2つの保持ブロックの厚みの差の分だけである。このため特許文献2においては、繰り出しによっては打撃板の突き出し長さを十分に回復させることができない。
また特許文献2において、打撃板を外周側に繰り出すためには、一対の保持ブロックをロータディスクに対して固定するためのピンなどを取り外し、そして一対の保持ブロックを外部に取り出して上下反転させ、再び一対の保持ブロックをロータディスクに対して固定する必要がある。このように特許文献2においては、打撃板を繰り出すための作業が煩雑であり、従って、作業に長時間を要することになる。
特許文献3に記載の破砕機においては、上述のように、案内溝の取付穴の配列ピッチの分だけ打撃板を外周側に繰り出すことができる。このため、案内溝の取付穴の配列ピッチを適切に設定することにより、打撃板の突き出し長さが十分に回復されることを期待することができる。しかしながら、特許文献3においては、打撃板をロータディスクに固定するための構成要素として、アーム、取付体およびピンなど、多数の部材が用いられている。このため、破砕機の構成が複雑であり、従って破砕機のコストが高くなっている。
また特許文献3においては、打撃板を外周側に繰り出すためには、打撃板と一体になった取付体を支持しながらアームの取付穴からピンを取り外し、次に打撃板および取付体を外周側に移動させ、その後、一段階ずれた案内溝の取付穴にピンを差し込んで打撃板および取付体をアームに固定する必要がある。このように特許文献3においては、打撃板を繰り出すための作業が煩雑であり、従って、作業に長時間を要することになる。
また特許文献3において、打撃板は、打撃板に形成された穴にピンを差し込むことによって、取付体に対して固定されている。この場合、外周側の部分であって、アームの案内溝から突き出ている部分が、破砕のために使用され得る部分になっている。一方、打撃板のうち穴よりも軸心側の部分は、破砕のためには使用されない部分である。従って、打撃板のうち穴よりも軸心側の部分の距離が小さいほど、打撃板を効率良く使用することができると言える。しかしながら特許文献3において、打撃板の穴の強度を十分に確保するためには、打撃板のうち穴よりも軸心側の部分の距離を十分に確保する必要がある。従って、特許文献3のように穴を利用した固定が採用されている打撃板においては、打撃板の使用率をさほど高くすることができない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、打撃板の使用率を高めることができ、かつ簡易な構成を有する破砕機を提供することを目的とする。
第1の本発明は、対象物を破砕する破砕機であって、主軸と、前記主軸に固定され、前記主軸を回転軸として回転するロータディスクであって、その外周に複数の溝が形成されている、ロータディスクと、前記ロータディスクの前記溝に取り付けられ、互いに対向する一対のプロテクタと、前記対象物に衝突する打撃板であって、その両長手側面が前記一対のプロテクタによって挟持される、打撃板と、を備え、各プロテクタは、前記主軸の軸方向に沿って延びる第1のプロテクタ側突起と、前記第1のプロテクタ側突起よりも軸心側に設けられ、前記主軸の軸方向に沿って延びる軸心側突起と、を有し、前記打撃板の両長手側面には、前記打撃板の軸心側の端部近傍に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる第1の打撃板側突起と、前記第1の打撃板側突起よりも外周側に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる第2の打撃板側突起と、が設けられており、前記打撃板の前記第1の打撃板側突起は、前記プロテクタの前記軸心側突起よりも軸心側の場所、および、前記プロテクタの前記第1のプロテクタ側突起と前記軸心側突起との間の場所のいずれにも配置され得るよう構成されており、前記打撃板の前記第2の打撃板側突起は、前記第1の打撃板側突起が前記プロテクタの前記軸心側突起よりも軸心側の場所に配置されるとき、前記プロテクタの前記第1のプロテクタ側突起と前記軸心側突起との間の場所に配置されるよう、構成されている、破砕機である。
第1の本発明による破砕機において、前記打撃板の両長手側面には、前記第2の打撃板側突起よりも外周側に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる1つまたは2つ以上の打撃板側突起がさらに設けられていてもよい。
第1の本発明による破砕機において、各打撃板側突起は、前記ロータディスクの半径方向において一定の配列ピッチで設けられていてもよい。
第1の本発明による破砕機において、前記ロータディスクの半径方向における各打撃板側突起の寸法は、軸心側の打撃板側突起ほど小さくなっていてもよい。
第2の本発明は、対象物を破砕する破砕機であって、主軸と、前記主軸に固定され、前記主軸を回転軸として回転するロータディスクであって、その外周に複数の溝が形成されている、ロータディスクと、前記ロータディスクの前記溝に取り付けられ、互いに対向する一対のプロテクタと、前記対象物に衝突する打撃板であって、その両長手側面が前記一対のプロテクタによって挟持される、打撃板と、を備え、各プロテクタは、前記主軸の軸方向に沿って延びる第1のプロテクタ側突起と、前記第1のプロテクタ側突起よりも外周側に設けられ、前記主軸の軸方向に沿って延びる第2のプロテクタ側突起と、前記第1のプロテクタ側突起よりも軸心側に設けられ、前記主軸の軸方向に沿って延びる軸心側突起と、を有し、前記打撃板の両長手側面には、前記打撃板の軸心側の端部近傍に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる第1の打撃板側突起が設けられており、前記打撃板の前記第1の打撃板側突起は、前記プロテクタの前記第1のプロテクタ側突起と前記軸心側突起との間の場所、および、前記プロテクタの前記第2のプロテクタ側突起と前記第1のプロテクタ側突起との間の場所のいずれにも配置され得るよう構成されている、破砕機である。
第2の本発明による破砕機において、各プロテクタには、前記第2のプロテクタ側突起よりも外周側に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる1つまたは2つ以上のプロテクタ側突起がさらに設けられていてもよい。
第2の本発明による破砕機において、各プロテクタ側突起は、前記ロータディスクの半径方向において一定の配列ピッチで設けられていてもよい。
本発明による破砕機において、前記打撃板の軸心側の端部に錘が取り付けられていてもよい。
本発明による破砕機において、前記打撃板には、前記打撃板の軸心側の端部に至る中空部が形成されており、前記中空部には、前記打撃板を構成する材料よりも高い密度を有する材料からなる錘が埋め込まれていてもよい。
本発明による破砕機において、前記主軸の軸方向に沿って延びる外周側突起であって、前記プロテクタの前記プロテクタ側突起のうち最も外周側に位置するプロテクタ側突起よりも外周側に配置される外周側突起が、前記打撃板の両長手側面にさらに設けられていてもよい。
本発明による破砕機において、前記ロータディスクの周囲には、打撃板によって衝撃力を与えられた後の対象物を衝突させるための衝突板が配置されており、前記衝突板は、ロータディスクとの間の離間距離を調整するために移動可能であってもよい。例えば前記衝突板は、ロータディスクの半径方向に沿って移動可能であるよう構成されていてもよい。
本発明による破砕機において、前記主軸には、前記主軸の軸方向に沿って複数の前記ロータディスクが固定されており、各ロータディスクの前記溝には、前記一対のプロテクタが取り付けられていてもよい。この場合、前記主軸の軸方向における前記打撃板の各打撃板側突起の長さは、1つのロータディスクに取り付けられている前記プロテクタの各プロテクタ側突起と、前記1つのロータディスクに隣り合う他のロータディスクに取り付けられている前記プロテクタの各プロテクタ側突起との間の、前記主軸の軸方向における隙間よりも小さくなっていてもよい。この場合、前記打撃板を前記主軸の軸方向において前記打撃板の前記打撃板側突起の長さに対応する距離にわたって移動させることにより、前記ロータディスクの半径方向における前記打撃板と前記プロテクタとの間の係合を解除することができる。
本発明によれば、打撃板の使用率を、従来の打撃板に比べて高くすることができる。このため、打撃板のうち摩耗されることなく廃棄される部分の割合を小さくすることができ、これによって、打撃板のコストを低減することができる。また本発明においては、ロータディスクの半径方向において打撃板の突起とプロテクタの突起とを係合させるという、簡易な構造を採用している。このため、打撃板の着脱作業を簡易化することができる。従って、打撃板の交換に要する時間を短くすることができ、これによって、破砕機の保守に要する時間やコストを低減することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による破砕機を示す正面図。 図2は、図1の破砕機のアッセンブリィを示す図。 図3Aは、図1のロータディスクを拡大して示す正面図。 図3Bは、ロータディスクの変形例を示す正面図。 図4Aは、一対のプロテクタと、一対のプロテクタによって挟持される打撃板との位置関係を説明するための図。 図4Bは、主軸に平行な方向における打撃板の変位を防止するための変位防止機構を説明するための図。 図5A(a)〜(d)は、第1の実施の形態における打撃板の利用方法を示す図。 図5B(a)(b)は、打撃板の外周側の端部形状の相違に基づく、対象物の運動方向の相違を説明するための図。 図6(a)〜(d)は、第1の実施の形態において、打撃板を上方に引き出す手順を説明するための図。 図7(a)〜(d)は、従来の上下反転型の打撃板の利用方法を示す図。 図8は、本発明の第2の実施の形態によるロータディスクを拡大して示す正面図。 図9(a)〜(d)は、第2の実施の形態における打撃板の利用方法を示す図。 図10は、本発明の第3の実施の形態によるロータディスクを拡大して示す正面図。 図11(a)〜(f)は、第3の実施の形態における打撃板の利用方法を示す図。 図12(a)〜(d)は、第4の実施の形態において、打撃板を外周側に一段階繰り出す手順を説明するための図。 図13は、打撃板の一変形例を示す図。 図14は、打撃板のその他の変形例を示す図。 図15は、打撃板のその他の変形例を示す図。 図16は、打撃板の打撃板側突起の一変形例を示す図。
第1の実施の形態
以下、本発明の第1の実施形態による破砕機について、図1乃至図6(a)〜(d)を参照して説明する。
(破砕機)
図1は、破砕機10を示す正面図である。なお図1においては、破砕機10の主軸18の軸方向に直交する面で破砕機10を切断した場合の断面が示されている。破砕機10は、ケーシング11に形成された投入口12からケーシング11の内部の破砕空間14内に投入される対象物13に衝撃力を加え、これによって対象物13を破砕するものである。
破砕機10は、水平方向に延びる主軸18と、主軸18に固定され、主軸18を回転軸として回転するロータディスク20と、を備えている。ロータディスク20の外周には、図1に示すように、複数の溝21が周方向に等間隔で形成されている。そして破砕機10は、ロータディスク20の溝21に取り付けられ、互いに対向する一対のプロテクタ31,32と、一対のプロテクタ31,32によって挟持された打撃板40と、をさらに備えている。打撃板40は、ロータディスク20が回転するとき、対象物13に衝突して対象物13に衝撃力を与えるものである。
なおロータディスク20の外周に取り付けられる打撃板40の数が特に限られることはない。例えば図示はしないが、ロータディスク20の外周に等間隔で6つの打撃板40が固定されていてもよい。
ロータディスク20の周囲には、打撃板40によって衝撃力を与えられた後の対象物13を衝突させるための衝突板15が配置されている。この場合、対象物13には、衝突板15との衝突によってさらに衝撃力が与えられ、これによって対象物13がさらに破砕される。また衝突板15の内面には、のこぎり状の形状を有するライナー16が取り付けられていてもよい。これによって、飛来してきた対象物13をより効果的に破砕することができる。
(プロテクタおよび打撃板)
次に、図2乃至図4Aを参照して、ロータディスク20に取り付けられている一対のプロテクタ31,32および打撃板40についてさらに詳細に説明する。図2は、図1の矢印IIに沿って図1の一対のプロテクタ31,32および打撃板40を見た場合を示す図である。図2においては、図が煩雑になるのを防ぐため、ロータディスク20は簡略化され、かつ点線で示されている。また図3Aは、図1に示すロータディスク20を拡大して示す平面図である。また図4Aは、一対のプロテクタ31,32と、一対のプロテクタ31,32によって挟持される打撃板40との間の嵌合関係を説明するための図である。なお図2においては、図面の明確化のため、図1において上部に位置する一対のプロテクタ31,32および打撃板40を省略している。
図2に示すように、主軸18には4つのロータディスク20が軸方向に等間隔で固定されており、そして各ロータディスク20の外周には、一対のプロテクタ31,32を介して打撃板40が固定されている。図2においては、主軸18の軸方向における打撃板40の長さが、主軸18の軸方向におけるロータディスク20の配列ピッチよりも大きく、このため2つのロータディスクに跨るように打撃板40が設けられている。しかしながら、主軸18の軸方向における打撃板40の長さが特に限られることはない。例えば打撃板40の長さは、打撃板40が4つのロータディスクに跨るように設定されていてもよく、または、1つのロータディスク20によって打撃板40が保持され得るように設定されていてもよい。
図3Aに示すように、一対のプロテクタ31,32は、ロータディスク20の溝21の第1側面22に取り付けられた第1プロテクタ31と、溝21の第2側面23に取り付けられた第2プロテクタ32と、からなっている。溝21の第1側面22および第2側面23は、ロータディスク20の回転方向において互いに対向する側面であり、このため、第1プロテクタ31および第2プロテクタ32も、ロータディスク20の回転方向において互いに対向している。また打撃板40は、その両長手側面が一対のプロテクタ31,32によって挟持されるようになっている。打撃板40の両長手側面のうち、第1プロテクタ31側に位置する側面を第1側面41と称し、第2プロテクタ32側に位置する側面を第2側面42と称する。
各プロテクタ31,32を溝21の各側面22,23に取り付けるための方法が特に限られることはない。例えば図3Aに示すように、各側面22,23には凸部22a,23aがそれぞれ形成されており、また各プロテクタ31,32には凹部31a,32aがそれぞれ形成されていてもよい。この場合、各プロテクタ31,32の凹部31a,32aに各側面22,23の凸部22a,23aをはめ込むことにより、各プロテクタ31,32を溝21の各側面22,23に取り付けることができる。
図3Aおよび図4Aに示すように、各プロテクタ31,32は、主軸18の軸方向に沿って延びる第1のプロテクタ側突起33と、第1のプロテクタ側突起33よりも軸心側に設けられ、主軸18の軸方向に沿って延びる軸心側突起34と、を有している。なお本明細書において「軸心側」とは、主軸18に近接する側を意味している。すなわち「軸心側突起34が第1のプロテクタ側突起33よりも軸心側に設けられている」とは、軸心側突起34が、第1のプロテクタ側突起33よりも主軸18に近接する場所に設けられていることを意味している。
また図3Aおよび図4Aに示すように、打撃板40の両長手側面41,42には、打撃板40の軸心側の端部40aの近傍に位置し、主軸18の軸方向に沿って延びる第1の打撃板側突起43と、第1の打撃板側突起43よりも外周側に位置し、主軸18の軸方向に沿って延びる第2の打撃板側突起44と、が設けられている。ここで、「軸心側の端部40a」とは、主軸18から打撃板40に向かう方向における打撃板40の2つの端部のうち主軸18側に位置する端部を意味している。また後述するように、打撃板40の2つの端部のうち主軸18からの距離がより大きい場所に位置する端部を、「外周側の端部40b」と称することもある。また、「軸心側の端部40aの近傍」とは、打撃板40の使用率を可能な限り高くすることができるような位置に第1の打撃板側突起43が設けられていることを意味している。例えば、ロータディスク20の半径方向における、第1の打撃板側突起43から打撃板40の軸心側の端部40aまでの距離は、ロータディスク20の半径方向における新品の打撃板40の長さの1/3以下になっている。また本明細書において「外周側」とは、主軸18から遠ざかる側を意味している。すなわち「第2の打撃板側突起44が第1の打撃板側突起43よりも外周側に位置している」とは、第2の打撃板側突起44が第1の打撃板側突起43よりも、主軸18から遠く離れた場所に位置していることを意味している。
次に、各プロテクタ31,32のプロテクタ側突起および打撃板40の打撃板側突起について、その作用又は機能を説明する。本明細書において、「プロテクタ側突起」とは、ロータディスク20の回転に起因して打撃板40に遠心力が作用しているときに打撃板40の打撃板側突起に外周側から当接するよう、各プロテクタ31,32に設けられている突起のことである。また「打撃板側突起」とは、ロータディスク20の回転に起因して打撃板40に遠心力が作用しているときに各プロテクタ31,32のプロテクタ側突起に軸心側から当接するよう、打撃板40の両長手側面41,42に設けられている突起のことである。これら「プロテクタ側突起」および「打撃板側突起」を設けることにより、ロータディスク20が回転しているときに打撃板40が外周側に飛び出すことを防ぐことができ、また打撃板40の位置を定めることができる。ロータディスク20の半径方向において互いに係合可能である限りにおいて、プロテクタ側突起および打撃板側突起の具体的な構造は特に限られないが、例えばプロテクタ側突起および打撃板側突起はいずれも台形状の形状を有している。
次に、各プロテクタ31,32の軸心側突起について、その作用又は機能を説明する。ロータディスク20の回転に起因して打撃板40に遠心力が作用している間は、打撃板40の打撃板側突起は上述のように各プロテクタ31,32のプロテクタ側突起に当接する。一方、ロータディスク20が回転していない間は、打撃板40に遠心力が作用しないので、打撃板40のうち主軸18よりも上方に位置する打撃板40には、重力に起因する、軸心側へ向かう力が作用する。このような打撃板40の打撃板側突起に対して、各プロテクタ31,32の軸心側突起は、軸心側から当接することができる。このため、ロータディスク20が回転していない間に重力によって打撃板40が一対のプロテクタ31,32から外れて溝21の底面へ落下してしまうことを防ぐことができる。
次に、本実施の形態による打撃板40の各打撃板側突起43,44の特徴についてさらに説明する。本実施の形態において、打撃板40は、打撃板40が摩耗して打撃板40の突き出し長さが限界突き出し長さに達した時に突き出し長さを回復させるため、打撃板40を外周側に繰り出すことができるように構成されている。具体的には、本実施の形態において、第1の打撃板側突起43は、各プロテクタ31,32の軸心側突起34よりも軸心側の場所、および、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間の場所のいずれにも配置され得るよう構成されている。また、打撃板40の第2の打撃板側突起44は、第1の打撃板側突起43が各プロテクタ31,32の軸心側突起34よりも軸心側の場所に配置されるとき、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間の場所に配置され得るよう、構成されている。この場合、打撃板40の交換当初は、第1の打撃板側突起43を各プロテクタ31,32の軸心側突起34よりも軸心側の場所に配置する。その後、打撃板40の突き出し長さが限界突き出し長さに達した時に、第1の打撃板側突起43が各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間の場所に配置されるように打撃板40を繰り出す。これによって、打撃板40の突き出し長さを回復させることができる。
第1の打撃板側突起43および第2の打撃板側突起44は、打撃板40を一段階繰り出すことによって、打撃板40の外周側の端部40bが、新品の時の打撃板40の外周側の端部40bが存在していた位置とほぼ同一の位置に至るようになるよう、構成されていてもよい。例えば、第1の打撃板側突起43と第2の打撃板側突起44の間の間隔が、新品の打撃板40が限界突き出し長さに達するまでの摩耗長さとほぼ等しくなっていてもよい。
なお破砕機10は、打撃板40から衝突板15までの距離を微調整することができるよう構成されていてもよい。例えば衝突板15は、ロータディスク20の半径方向に沿って移動可能であるよう構成されていてもよい。この場合、第1の打撃板側突起43と第2の打撃板側突起44の間の間隔が、新品の打撃板40が限界突き出し長さに達するまでの摩耗長さと等しくなっていない場合であっても、打撃板40の繰り出しと、衝突板15の位置の微調整とを組み合わせることにより、打撃板40の外周側の端部40bと衝突板15との間の距離を、新品の時の打撃板40が用いられていた場合とほぼ同一にすることができる。このような衝突板15の位置の微調整は、打撃板40における摩耗の進行に合わせて実施されてもよい。
図3Aに示すように、打撃板40の両長手側面41,42には、第2の打撃板側突起44よりも外周側に位置し、主軸18の軸方向に沿って延び、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33よりも外周側に配置される外周側突起45がさらに設けられていてもよい。
なお上述の打撃板側突起は、遠心力に対応する力を各プロテクタ31,32のプロテクタ側突起から受けるものであるため、打撃板側突起には所定の強度が求められる。これに対して、外周側突起にそのような大きな力が作用することはない。一方、打撃板側突起43,44および外周側突起45は通常、同一の材料から一体的に構成されている。すなわち打撃板側突起43,44と外周側突起45とは同一の硬度を有している。また通常は、打撃板40を構成する材料は、プロテクタ31,32を構成する材料よりも高い硬度を有している。すなわち、プロテクタ31,32は打撃板40よりも脆くなっている。ここで本実施の形態によれば、プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33よりも外周側に打撃板40の外周側突起45が配置される。このため、破砕機10の動作時に対象物13の破砕片などが各プロテクタ31,32に衝突して各プロテクタ31,32が損傷することを防ぐという機能を外周側突起45が果たすことができる。外周側突起45の高さが特に限られることはなく、その機能に応じて適宜設定される。なお各プロテクタ31,32のうち打撃板40の外周側突起45に対応する部分には、外周側突起45を受け入れるための切り欠き35が形成されていてもよい。
なお図3Bに示すように、各プロテクタ31,32は、軸心側突起34よりも軸心側に位置する軸心側突起34’をさらに有していてもよい。軸心側突起34’は、打撃板40の第1の打撃板側突起43が各プロテクタ31,32の軸心側突起34よりも軸心側に配置されているときであって、破砕機10が動作していないときに、第1の打撃板側突起43に軸心側から当接することができる。図4A〜図6(a)〜(d)においては、軸心側突起34’が各プロテクタ31,32に設けられている場合の例が示されている。
なお図4Aにおいて一点鎖線で示されているように、複数のロータディスク20のうち端に位置しているロータディスク20の各プロテクタ31,32には、主軸18の軸方向における打撃板40の変位を防止するための変位防止機構37が設けられていてもよい。変位防止機構37の具体的な構成は特には限られないが、例えば変位防止機構37は、主軸18に水平な方向において突出した突出片37aと、突出片37aに形成された孔37bと、を含んでいてもよい。この場合、孔37bに棒状の支持体などを貫通させることによって、主軸18の軸方向における打撃板40の変位を防止することができる。
図4Bは、主軸18の軸方向における打撃板40の変位が変位防止機構37によって防がれている様子を示す図である。図4において、主軸18の軸方向は、紙面に直交する方向である。図4Bに示すように、突出片37aの孔37bには棒状の支持体37cが挿入されている。また打撃板40の表面には孔40cが形成されており、支持体37cはこの40cと嵌合している。このため、主軸18の軸方向における打撃板40の変位を防ぐことが可能である。なお支持体37cが打撃板40の穴40cから抜けてしまうことを防ぐため、図4Bに示すように、支持体37cに孔37eが形成され、この孔37eに固定ピン37dが挿入されていてもよい。支持体37cの孔37eは、支持体37cが打撃板40の穴40cと嵌合しているときに突出片37aの孔37bよりも打撃板40側に位置する部分に形成されている。また固定ピン37dは、支持体37cの孔37eから抜けないよう構成されており、例えば割ピンとして構成されている。
次に、上述の破砕機10を用いて、岩石などの対象物を破砕する際の作用について、図5A(a)〜(d)を参照して説明する。
(破砕方法)
はじめに、各ロータディスク20に新品の打撃板40を、一対のプロテクタ31,32を介して固定する。図5A(a)は、一対のプロテクタ31,32によって挟持された新品の打撃板40を示す図である。図5A(a)に示すように、打撃板40は、第1の打撃板側突起43が軸心側突起34よりも軸心側の場所に配置され、第2の打撃板側突起44が第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間の場所に配置されるよう、一対のプロテクタ31,32によって挟持されている。図5A(a)に示すように、新品の打撃板40の外周側の端部40bはハンマー状の形状を有していてもよい。
次に、ロータディスク20を反時計回りに回転させる。その後、岩石などの対象物13を投入口12から投入する。投入された対象物13は、回転する打撃板40の第1側面41に衝突し、その後、衝突板15やライナー16に打ち付けられる。このような破砕工程を所定時間にわたって実施すると、打撃板40の外周側の端部40bが、第1側面41側において摩耗していく。一方、第2側面42はほとんど対象物13に衝突しないため、第2側面42側はほとんど摩耗されていない状態で残っている。この場合、打撃板40の第2側面42を利用するため、ロータディスク20の回転方向を反転させてもよい。すなわち、一定時間経過後に、ロータディスク20を時計回りに回転させるようにしてもよい。これによって、打撃板40の第1側面41および第2側面42の両方を使用し尽くすことができる。なお図5A(a)に示す状態の時には、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と打撃板40の第2の打撃板側突起44とが当接することによって、ロータディスク20の回転時に打撃板40が外周側に飛び出すことが防がれている。
ロータディスク20の回転方向を反転させてから一定時間経過すると、打撃板40の外周側の端部40bが第2側面42側においても摩耗し、この結果、図5A(b)に示すように、打撃板40の突き出し長さが限界突き出し長さLに到達する。この場合、破砕機10の破砕効率を確保するため、図5A(c)に示すように、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出す。すなわち、打撃板40の第1の打撃板側突起43が各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間に配置されるようにする。ここで「一段階」とは、打撃板40に設けられている複数の打撃板側突起の配列ピッチに相当する距離を意味している。これによって、打撃板40の突き出し長さを限界突き出し長さLよりも大きくすることができる。なお図5A(c)に示す状態のときには、打撃板40の第2の打撃板側突起44が、各プロテクタ31,32を保護するための保護用突起として機能することができる。打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出すための具体的な方法については、後に詳細に説明する。なお図5A(c)に示す状態の時には、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と打撃板40の第1の打撃板側突起43とが当接することによって、ロータディスク20の回転時に打撃板40が外周側に飛び出すことが防がれている。
その後、破砕工程を所定時間にわたって再び実施する。この際、図5A(b)に示す場合と同様に、ロータディスク20を反時計回りおよび時計回りの両方で回転させ、これによって、打撃板40の第1側面41および第2側面42の両方を利用し尽くすようにしてもよい。図5A(d)に示すように、打撃板40の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達すると、打撃板40の交換を実施する。
(打撃板の移動方法)
次に、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出すための方法について、図6(a)〜(d)を参照して説明する。
なお図6(a)においては、1つのロータディスク20に取り付けられている各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と、当該1つのロータディスク20に隣り合う他のロータディスク20に取り付けられている各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33との間の、主軸18の軸方向における隙間が、符号Pで表されている。また、打撃板40の各突起43,44,45の、主軸18の軸方向における長さが、符号Wで表されている。本実施の形態においては、隙間Pが長さWよりも大きくなるよう、各プロテクタ31,32および打撃板40が構成されている。
打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出す工程においては、主軸18の軸方向において打撃板40が固定されている場合、そのような固定をまずは解除する。例えば上述の変位防止機構37が設けられている場合、はじめに固定ピン37dを支持体37cから引き抜き、次に支持体37cを打撃板40の孔40cから引き抜く。これによって、主軸18の軸方向において打撃板40を移動させることが可能になる。
その後、チェーンブロックやホイストクレーンなどの吊り上げ手段を用いることによって、打撃板40が各プロテクタ31,32から浮いている状態を実現する。次に図6(b)に示すように、主軸18の軸方向において、打撃板40を、ロータディスクの半径方向に沿って見た場合に打撃板40の各突起43,44,45と各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33とが重ならないようになる場所まで、移動させる。その後、図6(c)に示すように、吊り上げ手段を用いて打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出す。次に図6(d)に示すように、主軸18の軸方向において、打撃板40を、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間に打撃板40の第1の打撃板側突起43が配置されるようになるまで、移動させる。
その後、変位防止機構37の支持体37cを打撃板40の孔40cと嵌合させ、また支持体37cの孔37eに固定ピン37dを挿入する。これによって、主軸18の軸方向において打撃板40を固定する。
このようにして、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出すことができる。
本実施の形態によれば、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間に配置され得る打撃板側突起が、二段にわたって打撃板40に設けられている。このため、打撃板40を外周側に一段階繰り出すことによって、打撃板40の突き出し長さを回復させることができる。また、打撃板側突起43,44のうち最も軸心側に位置する打撃板側突起43は、打撃板40の軸心側の端部40aの近傍に設けられている。このため、打撃板40のうち摩耗されることなく廃棄される部分の割合を小さくすることができる。すなわち、打撃板40の使用率を高くすることができる。このことにより、打撃板40のコストを低減することができる。また打撃板40の使用率を高くすることは、昨今の省資源化の風潮にも沿っており、この点でも好ましいことである。
また本実施の形態によれば、上述のように、主軸18の軸方向において隣接する2つのプロテクタ側突起間の隙間Pが、主軸18の軸方向における打撃板40の打撃板側突起の長さWよりも大きくなるよう、各プロテクタ31,32および打撃板40が構成されている。このため、主軸18の軸方向において打撃板40を、打撃板側突起の長さWに対応する距離にわたって移動させることにより、ロータディスク20の半径方向における、各プロテクタ31,32のプロテクタ側突起と打撃板40の打撃板側突起との間の係合を解除することができる。このことにより、打撃板40を外周側に一段階繰り出す作業を容易に実施することができる。
また本実施の形態によれば、上述のように、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出すことによって、打撃板40の突き出し長さを回復させることができる。この場合、必要な作業は、打撃板40を主軸18の軸方向に沿って移動させる作業、および、打撃板40を外周側に移動させる作業である。これらの作業は、打撃板40が吊り上げ手段によって吊り上げられている状態で容易に実施可能である。
一方、打撃板の上下を反転させることによって打撃板の突き出し長さを回復させる従来の破砕機においては、上下反転のために吊り上げ手段の吊り具を掛け替える作業が必要になる。しかしながら、打撃板の重量は大きく、このため、打撃板が吊り上げ手段によって吊り上げられている状態で吊り具の掛け替え作業を実施することは危険である。従って、吊り具の掛け替え作業は、打撃板を所定の平面上にいったん置いたうえで実施されることになる。このため、作業に要する時間や工数が大きくなってしまう。
これに対して本実施の形態によれば、上述のように、打撃板40が吊り上げ手段によって吊り上げられている状態で作業を実施することができるので、短い時間で打撃板40の突き出し長さを容易に回復させることができる。
また本実施の形態によれば、打撃板40を繰り出すことによって打撃板40の突き出し長さを回復させるので、新品の打撃板40の外周側の端部40bが一旦摩耗した後は、外周側の端部40bは常に湾曲した形状を有することになる。この場合の利点について、図5B(a)(b)を参照して説明する。図5B(a)は、新品の打撃板40の外周側の端部40bに衝突した後の対象物13の飛翔方向の一例を示す図であり、図5B(b)は、摩耗したために湾曲した形状を有する打撃板40の外周側の端部40bに衝突した後の対象物13の飛翔方向の一例を示す図である。
図5B(a)に示すように、新品の打撃板40においては、打撃板40の外周側の端部40bはハンマー状の形状を有するため、対象物13はロータディスク20の円周方向Rにほぼ沿った方向へ飛翔することになる。一方、図5B(b)に示すように、摩耗したために湾曲した形状を有する打撃板40においては、対象物13は、ロータディスク20の円周方向Rよりも外周側に傾いた方向へ飛翔することになる。ここで、打撃板40からの衝撃力を受けた対象物13が衝突板15やライナー16に到達するまでの時間は、一般に、図5B(a)の場合よりも図5B(b)の場合の方が短くなる。このため、図5B(b)の場合の方が、対象物13が衝突板15やライナー16に衝突する際の衝突力を高くすることができる。
ここで本実施の形態によれば、新品の打撃板40の外周側の端部40bが一旦摩耗した後は、外周側の端部40bが常に湾曲した形状を有することになる。このため、対象物13が衝突板15やライナー16に衝突する際の衝突力を、上下反転方式の打撃板の場合に比べて平均的に高くすることができる。従って、より効率的に対象物13を破砕することができる。
なお上述の本実施の形態においては、打撃板40の第2側面42を利用するため、ロータディスク20の回転方向を反転させる例について説明した。しかしながら、打撃板40の第2側面42を利用するための方法がこれに限られることはない。例えば打撃板40の外周側の端部40bが第1側面41側において摩耗した後、打撃板40の表裏を反転させてもよい。この場合、ロータディスク20が常に一方向、例えば反時計回りに回転している場合であっても、打撃板40の第1側面41および第2側面42の両方を使用し尽くすことができる。また本実施の形態によれば、上述のように、主軸18の軸方向における打撃板40の打撃板側突起の長さWの分だけ打撃板40を軸方向に移動させることにより、各プロテクタ31,32のプロテクタ側突起と打撃板40の打撃板側突起との間の係合を解除することができる。このため、打撃板40の表裏を反転させる作業を容易に実施することができる。
第2の実施の形態
次に図8および図9(a)〜(d)を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
上述の第1の実施の形態においては、打撃板40に複数の打撃板側突起が設けられており、これによって、打撃板40を一段階外周側に繰り出すことが実現されている例を示した。一方、本実施の形態においては、各プロテクタ31,32に複数のプロテクタ側突起を形成することによって、打撃板40を一段階外周側に繰り出すことを実現している。例えば図8に示すように、本実施の形態において、各プロテクタ31,32は、主軸18の軸方向に沿って延びる第1のプロテクタ側突起33と、第1のプロテクタ側突起33よりも外周側に設けられ、主軸18の軸方向に沿って延びる第2のプロテクタ側突起36と、第1のプロテクタ側突起33よりも軸心側に設けられ、主軸18の軸方向に沿って延びる軸心側突起34と、を有している。また打撃板40の両長手側面41,42には、打撃板40の軸心側の端部40aの近傍に位置し、主軸18の軸方向に沿って延びる第1の打撃板側突起43が設けられている。この場合、打撃板40の第1の打撃板側突起43は、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間の場所、および、各プロテクタ31,32の第2のプロテクタ側突起36と第1のプロテクタ側突起33との間の場所のいずれにも配置され得るよう構成されている。
以下、図9(b)〜(d)を参照して、本実施の形態における打撃板40の利用方法について説明する。はじめに図9(a)に示すように、第1の打撃板側突起43が各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間に配置されるよう、一対のプロテクタ31,32を用いて打撃板40を挟持する。図9(a)に示す状態の時には、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と打撃板40の第1の打撃板側突起43とが当接することによって、ロータディスク20の回転時に打撃板40が外周側に飛び出すことが防がれている。なお本実施の形態においても、第1の打撃板側突起43よりも外周側に位置し、各プロテクタ31,32を保護することができる外周側突起45が打撃板40に1つまたは複数設けられていてもよい。
図9(b)に示すように、打撃板40の突き出し長さが限界突き出し長さLに到達すると、図9(c)に示すように、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出す。すなわち、打撃板40の第1の打撃板側突起43が各プロテクタ31,32の第2のプロテクタ側突起36と第1のプロテクタ側突起33との間に配置されるようにする。なお本実施の形態において、「一段階」とは、各プロテクタ31,32に設けられている複数のプロテクタ側突起の配列ピッチに相当する距離を意味している。図9(c)に示す状態の時には、各プロテクタ31,32の第2のプロテクタ側突起36と打撃板40の第1の打撃板側突起43とが当接することによって、ロータディスク20の回転時に打撃板40が外周側に飛び出すことが防がれている。なお図9(c)に示すように、外周側突起45よりも軸心側に位置するとともに第1の打撃板側突起43よりも外周側に位置し、各プロテクタ31,32を保護することができる外周側突起45’が、打撃板40に設けられていてもよい。
図9(d)に示すように、打撃板40の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達すると、打撃板40の交換を実施する。
本実施の形態によれば、打撃板40の第1の打撃板側突起43を支持するためのプロテクタ側突起33,36が、二段にわたって各プロテクタ31,32に形成されている。このため、打撃板40を外周側に一段階繰り出すことによって、打撃板40の突き出し長さを回復させることができる。また、打撃板40の第1の打撃板側突起43は、打撃板40の軸心側の端部40aの近傍に設けられている。このため、打撃板40のうち摩耗されることなく廃棄される部分の割合を小さくすることができる。すなわち、打撃板40の使用率を高くすることができる。このことにより、打撃板40のコストを低減することができる。
第3の実施の形態
次に図10および図11(a)〜(f)を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
上述の第1または第2の実施の形態においては、打撃板40の打撃板側突起または各プロテクタ31,32のプロテクタ側突起が二段にわたって設けられている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、打撃板40の打撃板側突起または各プロテクタ31,32のプロテクタ側突起が三段以上にわたって設けられていてもよい。
例えば図10に示すように、本実施の形態において、打撃板40の両長手側面41,42には、第2の打撃板側突起44よりも外周側に位置し、主軸18の軸方向に沿って延びる第3の打撃板側突起46がさらに設けられている。この場合、打撃板40の第3の打撃板側突起46は、第2の打撃板側突起44が各プロテクタ31,32の軸心側突起34よりも軸心側の場所に配置されるとき、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間に配置され得るよう、構成されている。
打撃板40の各打撃板側突起43,44,46は、ロータディスク20の半径方向において一定の配列ピッチで設けられていてもよい。これによって、ロータディスク20の半径方向における打撃板40の繰り出し長さを各段階において一定にすることができる。
以下、図11(b)〜(f)を参照して、本実施の形態における打撃板40の利用方法について説明する。はじめに図11(a)に示すように、第3の打撃板側突起46が各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間に配置されるよう、一対のプロテクタ31,32を用いて打撃板40を挟持する。図11(a)に示す状態の時には、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と打撃板40の第3の打撃板側突起46とが当接することによって、ロータディスク20の回転時に打撃板40が外周側に飛び出すことが防がれている。
図11(b)に示すように、打撃板40の突き出し長さが限界突き出し長さLに到達すると、図11(c)に示すように、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出す。すなわち、打撃板40の第2の打撃板側突起44が各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間に配置されるようにする。なお本実施の形態において、「一段階」とは、打撃板40に設けられている複数の打撃板側突起の配列ピッチに相当する距離を意味している。図11(c)に示す状態の時には、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と打撃板40の第2の打撃板側突起44とが当接することによって、ロータディスク20の回転時に打撃板40が外周側に飛び出すことが防がれている。また図11(c)に示す状態のときには、打撃板40の第3の打撃板側突起46が、各プロテクタ31,32を保護するための保護用突起として機能することができる。
図11(d)に示すように、打撃板40の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達すると、図11(e)に示すように、打撃板40をさらに外周側に一段階だけ繰り出す。すなわち、打撃板40の第1の打撃板側突起43が各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間に配置されるようにする。図11(e)に示す状態の時には、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と打撃板40の第1の打撃板側突起43とが当接することによって、ロータディスク20の回転時に打撃板40が外周側に飛び出すことが防がれている。また図11(e)に示す状態のときには、打撃板40の第2の打撃板側突起44が、各プロテクタ31,32を保護するための保護用突起として機能することができる。
図11(f)に示すように、打撃板40の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達すると、打撃板40の交換を実施する。
本実施の形態によれば、各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33と軸心側突起34との間に配置され得る打撃板側突起が、三段にわたって打撃板40に設けられている。このため、打撃板40を外周側に一段階ずつ繰り出すことによって、打撃板40の突き出し長さを回復させることができる。また、打撃板側突起43,44,46のうち最も軸心側に位置する打撃板側突起43は、打撃板40の軸心側の端部40aの近傍に設けられている。このため、打撃板40のうち摩耗されることなく廃棄される部分の割合を小さくすることができる。すなわち、打撃板40の使用率を高くすることができる。このことにより、打撃板40のコストを低減することができる。
なお図示はしないが、各プロテクタ31,32には、第2のプロテクタ側突起36よりも外周側に位置し、主軸18の軸方向に沿って延びる1つまたは2つ以上のプロテクタ側突起がさらに設けられていてもよい。この場合も、打撃板40の打撃板側突起が三段以上にわたって設けられている場合と同様に、打撃板40を外周側に繰り出すことを二段階以上にわたって実施することができるようになる。なお、各プロテクタ31,32の各プロテクタ側突起は、ロータディスク20の半径方向において一定の配列ピッチで設けられていてもよい。これによって、ロータディスク20の半径方向における打撃板40の繰り出し長さを各段階において一定にすることができる。
第4の実施の形態
次に図12(a)〜(d)を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した第1の実施の形態において得られる作用効果が本実施の形態においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
上述の第1の実施の形態においては、打撃板40の第1の打撃板側突起43および第2の打撃板側突起44の、主軸18の軸方向における長さが、隣り合う2つのプロテクタ間のプロテクタ側突起の間の、主軸18の軸方向における隙間Pよりも大きくなっている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図12(a)に示すように、打撃板40の各突起43,44の、主軸18の軸方向における長さは、隙間Pよりも小さくなっていてもよい。例えば図12(a)に示すように、打撃板40の各突起43,44は、主軸18の軸方向において、隣り合う2つのプロテクタ31に跨って延びていてもよい。この場合、打撃板40の各突起43,44は、主軸18の軸方向における打撃板40の一端近傍から他端近傍まで、主軸18の軸方向における打撃板40の中間点を通って延びることになる。
以下、図12(a)〜(d)を参照して、本実施の形態による打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出すための方法について説明する。
はじめに、繰り出し対象の打撃板40の姿勢が略水平になるよう、ロータディスク20を回転させる。「略水平の姿勢」とは、打撃板40と主軸18とを結ぶ線が略水平方向に延びている状態を意味している。その後、上述の変位防止機構37などによる打撃板40に対する固定を解除する。次に、主軸18の軸方向において、打撃板40を、ロータディスクの半径方向に沿って見た場合に打撃板40の各突起43,44,45と各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起とが重ならないようになる場所まで、移動させる。例えば図12(b)に示すように、打撃板40と各プロテクタ31,32とが重ならないようになる場所まで打撃板40を移動させる。この際、ケーシング11の外部まで打撃板40を移動させてもよい。
次に、図12(c)に示すように、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出す。その後、図12(d)に示すように、主軸18の軸方向において、打撃板40を元の場所に戻す。次に、変位防止機構37などを用いて打撃板40を固定する。このようにして、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出すことができる。
ここで本実施の形態によれば、上述のように、打撃板40の各突起43,44は、主軸18の軸方向における打撃板40の一端近傍から他端近傍まで、主軸18の軸方向における打撃板40の中間点を通って延びている。このため、ケーシング11の外部まで打撃板40を移動させる際、打撃板40の各突起43,44が、打撃板40の移動方向を安定に定める役割を果たすことができる。なぜなら、打撃板40の移動方向が主軸18の軸方向から逸脱した場合、打撃板40の各突起43,44が各プロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起に当接し、これによって逸脱が制限されるからである。このことにより、打撃板40を外周側に繰り出す作業をより確実に実施することができる。
なお、上述した各実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した各実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の各実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した各実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(打撃板の変形例)
図13に示すように、打撃板40には、軸心側の端部40aに至る中空部47が形成されていてもよい。このような中空部47を打撃板40に形成することにより、打撃板40を作製するための使用される材料の量を低減することができる。なお、このような中空部47は、繰り出し方式が採用されている打撃板40においては形成可能であるが、上下反転方式が採用されている打撃板40では形成され得ないものである。
なお図14に示すように、打撃板40の軸心側の端部40aに形成されている中空部47には、打撃板40を構成する材料よりも高い密度を有する材料からなる錘48が埋め込まれていてもよい。錘48を利用して打撃板40の重量を大きくすることによって、打撃板40に作用する遠心力をより大きくすることができ、このことにより、打撃板40が対象物13に与える衝撃力を高めることができる。すなわち、破砕機10の破砕特性を向上させることができる。
錘48の材料が打撃板40を構成する材料よりも高い密度を有する限りにおいて、図14に示す例で用いられる錘48の材料が特に限られることはない。例えば打撃板40がクロム鋼から構成されている場合、錘48を構成する材料として、鉛、鉛合金や銅合金等が用いられ得る。
錘48を中空部47に埋め込む方法が特に限られることはなく、様々な方法が適宜用いられ得る。例えば図14に示すように、締結具49を用いることによって錘48が中空部47内に固定されていてもよい。
なお打撃板40に錘48を取り付ける方法が特に限られることはない。例えば図15に示すように、打撃板40に中空部47が形成されていない場合であっても、打撃板40の軸心側の端部40aに錘48を取り付けることができる。この場合も、錘48を軸心側の端部40aに取り付ける方法が特に限られることはなく、様々な方法が適宜用いられ得る。例えば図15に示すように、締結具49を用いることによって錘48が軸心側の端部40aに固定されていてもよい。
なお打撃板40の外周側40bの端部が摩耗していくと、打撃板40の重量が徐々に小さくなる。この結果、打撃板40に作用する遠心力が徐々に小さくなり、従って、破砕機10の破砕特性が徐々に劣化してしまうことが考えられる。このような点を考慮して、図14および図15に示す例においては、打撃板40の摩耗が進むにつれて、打撃板40に取り付ける錘48の量を増やしていってもよい。これによって、打撃板40の摩耗に伴う打撃板40の重量の減少を補償することができ、これによって、破砕機10の破砕特性を適切に維持することができる。なお、図14および図15に示す例においては、錘48を構成する材料は、打撃板40を構成する材料よりも高い密度を有する材料には限定されない。打撃板40の摩耗に伴う打撃板40の重量の減少を補償することができる限りにおいて、錘48を構成する材料や、錘48の形状および寸法を任意に設定することができる。
(打撃板側突起の変形例)
また上述の各実施の形態および変形例においては、打撃板40の各打撃板側突起がいずれも同一の形状を有する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、各打撃板側突起の形状をそれぞれ独立に設定することができる。例えば図16に示すように、各打撃板側突起43,44,46は、ロータディスク20の半径方向における寸法が軸心側の打撃板側突起ほど小さくなるよう、構成されていてもよい。なぜなら、軸心側の打撃板側突起、例えば第1の打撃板側突起43がプロテクタ31,32の第1のプロテクタ側突起33に係合するときには、摩耗のため打撃板40の重量が減少しており、このため、外周側の打撃板側突起、例えば打撃板側突起46に比べて、第1の打撃板側突起43に求められる強度は低いからである。従って、位置に応じて各打撃板側突起43,44,46の強度、すなわち寸法を適切に設定することができ、このことにより、打撃板40全体としての材料の使用量を可能な限り少なくすることができる。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。なお後述する比較例および各実施例のいずれも、ロータディスクを時計回りおよび反時計回りの両方で順次回転させることによって、打撃板の第1側面および第2側面の両方を使用し尽くしている。
(比較例)
まず本発明の実施例と比較するため、上述の図7(a)に示すような上下反転可能な打撃板60を用いて、打撃板60の使用率を評価した。ここで「使用率」は、新品の打撃板の重量に対する、打撃板の摩耗量の比を意味している。「摩耗量」は、新品の打撃板の重量と、交換時の打撃板の重量との差を意味している。
まず、320mmの長さを有する新品の打撃板60を準備した。ここで、新品の打撃板60の重量は100(任意単位)であるとする。次に、端部60bの側における打撃板60の突き出し長さが限界突き出し長さLに到達するまで、打撃板60を用いた破砕工程を実施した。打撃板60の突き出し長さが限界突き出し長さLに到達した時の、打撃板60の重量は80であった。なお比較例および後述する各実施例のいずれにおいても、限界突き出し長さLは、端部がハンマー状の形状を有する比較例の打撃板の重量が新品時の100から80に減少した時の打撃板の突き出し長さとして設定されている。
打撃板60を上下反転させた後、端部60aの側における打撃板60の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達するまで、打撃板60を用いた破砕工程を実施した。打撃板60の突き出し長さが限界突き出し長さLに到達した時の、打撃板60の重量は60であった。この場合、比較例における摩耗量は、100−60=40になる。また比較例における使用率は、40/100×100=40%になる。
(実施例1)
上述の図5(a)に示すような、二段にわたって係合用突起が設けられた打撃板40を用いて、打撃板40の使用率を評価した。まず、250mmの長さを有する新品の打撃板40を準備した。本実施例における新品の打撃板40の重量を、比較例における新品の打撃板60の100という重量に対する相対値で表すと、72であった。次に、打撃板40の突き出し長さが限界突き出し長さLに到達するまで、打撃板40を用いた破砕工程を実施した。打撃板40の突き出し長さが限界突き出し長さLに到達した時の、打撃板40の重量は52であった。
その後、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出した。次に、打撃板40の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達するまで、打撃板40を用いた破砕工程を実施した。打撃板40の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達した時の、打撃板40の重量は34であった。この場合、実施例1における摩耗量は、72−34=38になる。また実施例1における使用率は、38/72×100=52.8%になる。
(実施例2)
上述の図9(a)に示すような、三段にわたって係合用突起が設けられた打撃板40を用いて、打撃板40の使用率を評価した。まず、313mmの長さを有する新品の打撃板40を準備した。本実施例における新品の打撃板40の重量を、比較例における新品の打撃板60の100という重量に対する相対値で表すと、88,5であった。次に、打撃板40の突き出し長さが限界突き出し長さLに到達するまで、打撃板40を用いた破砕工程を実施した。その後、打撃板40を外周側に一段階だけ繰り出した。次に、打撃板40の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達するまで、打撃板40を用いた破砕工程を実施した。その後、打撃板40をさらに外周側に一段階だけ繰り出した。次に、打撃板40の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達するまで、打撃板40を用いた破砕工程を実施した。打撃板40の突き出し長さが再び限界突き出し長さLに到達した時の、打撃板40の重量は34であった。この場合、実施例2における摩耗量は、88.5−34=54.5になる。また実施例2における使用率は、54.5/88.5×100=61.6%になる。
比較例、実施例1,2における摩耗量、使用率などをまとめて表1に示す。表1に示すように、実施例1,2によれば、比較例に比べて、打撃板の使用率を高めることができた。
Figure 2015073964
10 破砕機
18 主軸
20 ロータディスク
21 溝
31 第1プロテクタ
32 第2プロテクタ
33 第1のプロテクタ側突起
34 軸心側突起
36 第2のプロテクタ側突起
37 変位防止機構
40 打撃板
43 第1の打撃板側突起
44 第2の打撃板側突起
45 外周側突起
46 第3の打撃板側突起

Claims (12)

  1. 対象物を破砕する破砕機であって、
    主軸と、
    前記主軸に固定され、前記主軸を回転軸として回転するロータディスクであって、その外周に複数の溝が形成されている、ロータディスクと、
    前記ロータディスクの前記溝に取り付けられ、互いに対向する一対のプロテクタと、
    前記対象物に衝突する打撃板であって、その両長手側面が前記一対のプロテクタによって挟持される、打撃板と、を備え、
    各プロテクタは、前記主軸の軸方向に沿って延びる第1のプロテクタ側突起と、前記第1のプロテクタ側突起よりも軸心側に設けられ、前記主軸の軸方向に沿って延びる軸心側突起と、を有し、
    前記打撃板の両長手側面には、前記打撃板の軸心側の端部近傍に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる第1の打撃板側突起と、前記第1の打撃板側突起よりも外周側に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる第2の打撃板側突起と、が設けられており、
    前記打撃板の前記第1の打撃板側突起は、前記プロテクタの前記軸心側突起よりも軸心側の場所、および、前記プロテクタの前記第1のプロテクタ側突起と前記軸心側突起との間の場所のいずれにも配置され得るよう構成されており、
    前記打撃板の前記第2の打撃板側突起は、前記第1の打撃板側突起が前記プロテクタの前記軸心側突起よりも軸心側の場所に配置されるとき、前記プロテクタの前記第1のプロテクタ側突起と前記軸心側突起との間の場所に配置されるよう構成されている、破砕機。
  2. 前記打撃板の両長手側面には、前記第2の打撃板側突起よりも外周側に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる1つまたは2つ以上の打撃板側突起がさらに設けられている、請求項1に記載の破砕機。
  3. 各打撃板側突起は、前記ロータディスクの半径方向において一定の配列ピッチで設けられている、請求項2に記載の破砕機。
  4. 前記ロータディスクの半径方向における各打撃板側突起の寸法は、軸心側の打撃板側突起ほど小さくなっている、請求項2または3に記載の破砕機。
  5. 対象物を破砕する破砕機であって、
    主軸と、
    前記主軸に固定され、前記主軸を回転軸として回転するロータディスクであって、その外周に複数の溝が形成されている、ロータディスクと、
    前記ロータディスクの前記溝に取り付けられ、互いに対向する一対のプロテクタと、
    前記対象物に衝突する打撃板であって、その両長手側面が前記一対のプロテクタによって挟持される、打撃板と、を備え、
    各プロテクタは、前記主軸の軸方向に沿って延びる第1のプロテクタ側突起と、前記第1のプロテクタ側突起よりも外周側に設けられ、前記主軸の軸方向に沿って延びる第2のプロテクタ側突起と、前記第1のプロテクタ側突起よりも軸心側に設けられ、前記主軸の軸方向に沿って延びる軸心側突起と、を有し、
    前記打撃板の両長手側面には、前記打撃板の軸心側の端部近傍に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる第1の打撃板側突起が設けられており、
    前記打撃板の前記第1の打撃板側突起は、前記プロテクタの前記第1のプロテクタ側突起と前記軸心側突起との間の場所、および、前記プロテクタの前記第2のプロテクタ側突起と前記第1のプロテクタ側突起との間の場所のいずれにも配置され得るよう構成されている、破砕機。
  6. 各プロテクタには、前記第2のプロテクタ側突起よりも外周側に位置し、前記主軸の軸方向に沿って延びる1つまたは2つ以上のプロテクタ側突起がさらに設けられている、請求項5に記載の破砕機。
  7. 各プロテクタ側突起は、前記ロータディスクの半径方向において一定の配列ピッチで設けられている、請求項6に記載の破砕機。
  8. 前記打撃板の軸心側の端部に錘が取り付けられている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の破砕機。
  9. 前記打撃板には、前記打撃板の軸心側の端部に至る中空部が形成されており、
    前記中空部には、前記打撃板を構成する材料よりも高い密度を有する材料からなる錘が埋め込まれている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の破砕機。
  10. 前記主軸の軸方向に沿って延びる外周側突起であって、前記プロテクタの前記プロテクタ側突起のうち最も外周側に位置するプロテクタ側突起よりも外周側に配置される外周側突起が、前記打撃板の両長手側面にさらに設けられている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の破砕機。
  11. 前記ロータディスクの周囲には、打撃板によって衝撃力を与えられた後の対象物を衝突させるための衝突板が配置されており、
    前記衝突板は、ロータディスクの半径方向に沿って移動可能であるよう構成されている、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の破砕機。
  12. 前記主軸には、前記主軸の軸方向に沿って複数の前記ロータディスクが固定されており、
    各ロータディスクの前記溝には、前記一対のプロテクタが取り付けられており、
    前記主軸の軸方向における前記打撃板の各打撃板側突起の長さは、1つのロータディスクに取り付けられている前記プロテクタの各プロテクタ側突起と、前記1つのロータディスクに隣り合う他のロータディスクに取り付けられている前記プロテクタの各プロテクタ側突起との間の、前記主軸の軸方向における隙間よりも小さくなっており、このため、前記打撃板を前記主軸の軸方向において前記打撃板の前記打撃板側突起の長さに対応する距離にわたって移動させることにより、前記ロータディスクの半径方向における前記打撃板と前記プロテクタとの間の係合を解除することができる、打撃板側突起主軸請求項1乃至11のいずれか一項に記載の破砕機。
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