JP2015073949A - 脱気タンク、塗布装置及び基板貼り合わせ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】貯留された液体を精度よく送り出すことができる。【解決手段】脱気タンク24は、タンク本体31と、撹拌機構33A,33Bと、脱気機構36と、圧送機構34,35と、を備える。撹拌機構33A,33Bは、タンク本体31に貯留された液体110を撹拌する。脱気機構36は、タンク本体31の気体を吸引し、液体110の脱気を行う。圧送機構34,35は、タンク本体31に貯留された液体110を排出口44から圧送する。【選択図】図5
Description
本発明は、液体を貯留する脱気タンク、脱気タンクを備えた塗布装置及び、塗布装置を備えた基板貼り合わせ装置に関するものである。
表示機器の表示部は、例えば、液晶モジュールや有機発光ダイオードモジュールなどの表示基板に設けられた偏光板の上に、タッチセンサ付き基板や保護基板などのカバー基板が設けられている。近年、このような表示部は、表示基板にカバー基板を貼り合わせる工程を経て生産される。また、両基板を貼り合わせるときに用いる接合材料として、紫外線硬化樹脂が広く用いられるようになっている。
そして、紫外線硬化樹脂は、塗布装置により、両基板のうち少なくとも一方の一面に塗布される。このような、紫外線硬化樹脂を基板に塗布する装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された技術では、接着剤を収容したタンクと、タンクに収容された接着剤を基板に滴下するノズルを備えている。そして、ノズルとタンクとは、配管を介して連通している。
また、表示基板にカバー基板を貼り合わせる工程は、両基板間に気泡が入らないようにするために、真空環境下で行われることが一般的である。そのため、基板に塗布した紫外線硬化樹脂に混入する気体が真空環境下において膨張することを防ぐために、従来、タンクを真空にして、紫外線硬化樹脂の脱気及び脱泡が行われている。
しかしながら、特許文献1に記載された装置では、タンクに収容された液体の粘性や、配管と液体との摩擦抵抗によって液体を送る際の力が低減されるため、液体を塗布するヘッドへタンクから液体を精度よく送り込むことが困難であった。
さらに、液体を脱気する際にタンク内の気圧を低下させるため、タンクと液体の送り先のヘッドとの間に圧力差が発生する。そのため、この圧力差が液体を送液する際の抵抗となり、効率よくタンクからヘッドへ送り込むことができない、という問題も有していた。
本発明の目的は、上記従来技術における実情を考慮し、貯留された液体を精度よく送り出すことができる脱気タンク、塗布装置及び基板貼り合わせ装置を提供することにある。
本発明の脱気タンクは、タンク本体と、撹拌機構と、脱気機構と、圧送機構と、を備える。
タンク本体は、液体を貯留し、液体を排出する排出口を有する。撹拌機構は、タンク本体に貯留された液体を撹拌する。脱気機構は、タンク本体の気体を吸引し、液体の脱気を行う。圧送機構は、タンク本体に貯留された液体を排出口から圧送する。
タンク本体は、液体を貯留し、液体を排出する排出口を有する。撹拌機構は、タンク本体に貯留された液体を撹拌する。脱気機構は、タンク本体の気体を吸引し、液体の脱気を行う。圧送機構は、タンク本体に貯留された液体を排出口から圧送する。
本発明の塗布装置は、液体を吐出するヘッドと、液体を貯留する脱気タンクと、ポンプと、送液配管と、を備えている。ポンプは、脱気タンクから液体をヘッドへ送液する。送液配管は、脱気タンクとポンプとを連通する。
脱気タンクは、タンク本体と、撹拌機構と、脱気機構と、圧送機構と、を備えている。タンク本体は、液体を貯留し、液体を排出する排出口を有する。撹拌機構は、タンク本体に貯留された液体を撹拌する。脱気機構は、タンク本体の気体を吸引し、液体の脱気を行う。圧送機構は、タンク本体に貯留された液体を排出口から送液配管へ圧送する。
脱気タンクは、タンク本体と、撹拌機構と、脱気機構と、圧送機構と、を備えている。タンク本体は、液体を貯留し、液体を排出する排出口を有する。撹拌機構は、タンク本体に貯留された液体を撹拌する。脱気機構は、タンク本体の気体を吸引し、液体の脱気を行う。圧送機構は、タンク本体に貯留された液体を排出口から送液配管へ圧送する。
また、本発明の基板貼り合わせ装置は、表示基板又はカバー基板の一方の基板に液体を塗布する上述した塗布装置と、一方の基板の液体が塗布された面と他方の基板の一方の面を貼り合わせる貼り合わせ部と、を備えている。
上記構成の脱気タンク、塗布装置及び基板貼り合わせ装置によれば、タンク本体に液体を圧送する圧送機構を設けたことで、タンク本体から液体を精度良く送り出すことができる。また、撹拌機構で液体を撹拌することで、真空空間に触れる液体を循環することができ、脱気機構による脱気工程の時間の短縮を図ることができる。
以下、本発明の実施形態に係る脱気タンク、塗布装置、基板貼り合わせ装置について、図1〜図10を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
[表示基板]
まず、板状体の一例として表示基板101について、図1を参照して説明する。
図1は、表示基板101の構成を示す説明図である。
まず、板状体の一例として表示基板101について、図1を参照して説明する。
図1は、表示基板101の構成を示す説明図である。
図1に示すように、表示基板101は、例えばLCDモジュール(LCM)であり、液晶が用いられた基板本体102と、基板本体102の一方の面を露出させて収容するフレーム103と、基板本体102の一方の面に取り付けられた偏光板104を備えている。
なお、本発明に係る表示基板101としては、有機発光ダイオード(OLED)モジュールやその他の表示モジュールであってもよい。
なお、本発明に係る表示基板101としては、有機発光ダイオード(OLED)モジュールやその他の表示モジュールであってもよい。
基板本体102は、長方形の板状に形成されており、一方の面が表示面となる。この基板本体102の一方の短辺側には、アライメントマーク105が形成されている。このアライメントマーク105は、表示基板101の周縁部に部品を搭載する場合に、表示基板101の位置を検出するために用いられる。
フレーム103は、基板本体102の4辺と、基板本体102の他方の面を覆う。
偏光板104は、長方形に形成されており、基板本体102よりも外周の輪郭が小さい。つまり、偏光板104の外周の輪郭は、基板本体102の表示領域と略等しい大きさに形成されている。表示基板101の偏光板104側は、後述するタッチセンサ付き基板121に接着剤、例えば紫外線硬化樹脂を介して貼り付けられる。なお、接着剤は紫外線硬化樹脂に限定されない。例えば他の光硬化樹脂や熱硬化樹脂を用いてもよい。本実施形態では、後述する樹脂塗布装置3によって、タッチセンサ付き基板121の表面に紫外線硬化樹脂が塗布される。すなわち、後述するタッチセンサ付き基板121におけるブラックマトリクス123が形成されている一面(以下、塗布面と称する場合がある)が、紫外線硬化樹脂が塗布される塗布領域となる。
偏光板104は、長方形に形成されており、基板本体102よりも外周の輪郭が小さい。つまり、偏光板104の外周の輪郭は、基板本体102の表示領域と略等しい大きさに形成されている。表示基板101の偏光板104側は、後述するタッチセンサ付き基板121に接着剤、例えば紫外線硬化樹脂を介して貼り付けられる。なお、接着剤は紫外線硬化樹脂に限定されない。例えば他の光硬化樹脂や熱硬化樹脂を用いてもよい。本実施形態では、後述する樹脂塗布装置3によって、タッチセンサ付き基板121の表面に紫外線硬化樹脂が塗布される。すなわち、後述するタッチセンサ付き基板121におけるブラックマトリクス123が形成されている一面(以下、塗布面と称する場合がある)が、紫外線硬化樹脂が塗布される塗布領域となる。
[カバー基板]
次に、板状体の他の例としてカバー基板であるタッチセンサ付き基板121について、図2を参照して説明する。
図2は、タッチセンサ付き基板121の構成を示す説明図である。
次に、板状体の他の例としてカバー基板であるタッチセンサ付き基板121について、図2を参照して説明する。
図2は、タッチセンサ付き基板121の構成を示す説明図である。
図2に示すように、タッチセンサ付き基板121は、基板本体122と、この基板本体122の一方の面に設けられたブラックマトリクス(BM)123を備えている。基板本体122は、長方形の板状に形成されている。このタッチセンサ付き基板121の外周の輪郭は、表示基板101におけるフレーム103の外周の輪郭よりも大きく形成されている。
ブラックマトリクス123の外周の輪郭は、基板本体122の外周の輪郭と略等しく、内周の輪郭は、表示基板101における偏光板104の外周の輪郭と略等しい。ブラックマトリクス123は、例えば、金属クロムを基板本体122の一方の面にスパッタリング蒸着させ、エッチングによって不要部分を除去することで形成される。
本実施形態では、上述のように、後述する樹脂塗布装置3によって、タッチセンサ付き基板121におけるブラックマトリクス123が形成されている一面に紫外線硬化樹脂が塗布される。しかし、タッチセンサ付き基板121に代えて、表示基板101の偏光板104の表面に紫外線硬化樹脂が塗布されてもよい。この場合、同面の偏光板104の一面が、紫外線硬化樹脂が塗布される塗布領域となる。
また、本実施形態では、カバー基板としてタッチセンサ付き基板121を例に説明するが、本発明に係るカバー基板としては、タッチセンサ付き基板121に限定されず、例えば、ガラス材により形成された保護基板であってもよい。
[基板貼り合わせ装置]
次に、本発明の第1の実施形態に係る基板貼り合わせ装置について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る基板貼り合わせ装置の概略構成を示す平面図である。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る塗布装置の全体構成例を示す斜視図である。
次に、本発明の第1の実施形態に係る基板貼り合わせ装置について、図3及び図4を参照して説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る基板貼り合わせ装置の概略構成を示す平面図である。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る塗布装置の全体構成例を示す斜視図である。
図3に示すように、基板貼り合わせ装置1は、架台2と、樹脂塗布装置(塗布装置)3と、基板搬送部4と、供給台5と、上部材6及び下部材7を有する貼り合わせ部8と、位置検出部9と、樹脂硬化部10とを備えている。樹脂塗布装置3、基板搬送部4、供給台5、貼り合わせ部8の下部材7、位置検出部9及び樹脂硬化部10は、架台2の上面に配置されている。また、貼り合わせ部8の上部材6は、架台2の上方に配置されている。
供給台5、下部材7、位置検出部9及び樹脂硬化部10は、それぞれ適当な間隔をあけて並べて配置されている。ここで、供給台5及び下部材7等が並ぶ方向を第1の方向Xとする。また、架台2の上面に対して水平な方向であって第1の方向Xに直交する方向を第2の方向Yとし、架台2の上面に対して直交する鉛直方向を第3の方向Zとする。
樹脂塗布装置3は、本発明の塗布装置の一例であり、架台2における第1の方向Xの略中央に配置されている。この樹脂塗布装置3には、基板移送部(不図示)によってタッチセンサ付き基板121(図2参照)が供給される。樹脂塗布装置3は、例えば、スリットコーターによって供給されたタッチセンサ付き基板121のガラス基板124側の面に紫外線硬化樹脂110を塗布する。この樹脂塗布装置3の構成例については後で詳細に説明する。
基板搬送部4は、樹脂塗布装置3により紫外線硬化樹脂110が塗布されたタッチセンサ付き基板121を、図示しない基板反転部によって上下反転して上部材6の図示しない基板保持部に搬送する。この基板搬送部4は、Y軸ガイド11に案内されて第2の方向Yへ移動する。つまり、樹脂塗布装置3と上部材6は、互いに第2の方向Yに対向している。なお、各構成要素の配置は、適宜設定されるものであり、本実施の形態に限定されない。
供給台5は、架台2における第1の方向Xの一方の端部に配置されている。供給台5には、基板供給部(不図示)によって表示基板101が供給される。表示基板101は、基板供給部によって、偏光板104側の面が上方に向いた状態で供給台5に載置される。
供給台5は、供給台移動部13によって移動される。供給台移動部13は、例えば供給台5を支持するスライダ(不図示)と、スライダを第1の方向Xへ案内するX軸ガイド12(図3参照)と、スライダを移動させるための駆動部(不図示)から構成されている。供給台5及び供給台移動部13は、周知の技術を利用して構成できる。
貼り合わせ部8は、タッチセンサ付き基板121の紫外線硬化樹脂110が塗布された面と表示基板101の一方の面を貼り合わせる。貼り合わせ部8を構成する上部材6と下部材7は、互いに当接することにより、密閉された内部空間を有する真空容器8Aを形成する。そして、上部材6及び下部材7は、真空容器8A内に表示基板101とタッチセンサ付き基板121を収納した状態で密閉する。
上部材6は、例えば下部が開口した中空の直方体状に形成されており、長方形の板状に形成された上蓋体と、この上蓋体の四辺に連続して下方に延びる周壁部を有している。上部材6の周壁部は、長方形の枠状に形成されており、先端部が上部材6の下端となる。この周壁部の先端部には、ゴム部材を利用したシール部材が取り付けられている。シール部材は、下部材7に当接して密着し、周壁部の先端部と下部材7との間を密閉する。この上部材6は、上部材移動機構(不図示)により、第3の方向Z及び第1の方向Xへ移動される。なお、上部材6に供給されたタッチセンサ付き基板121は、基板保持部(不図示)により上部材6内部での位置が保持される。
下部材7は、略長方形の板状に形成されている。この下部材7の外周の輪郭は、上部材6における周壁部の外周の輪郭よりも大きく形成されている。この下部材7には、真空容器内を脱気するための排気口(図示略)が形成され、この排気口は排気管を通じて真空ポンプと接続している。真空ポンプが駆動すると、真空容器内の気体が排気口及び排気管を通って排気される。この下部材7は、下部材移動機構(不図示)により、第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Z、さらに第3の方向Zに延びる軸を中心とした回転方向θ(図3参照)へ移動される。なお、下部材7に供給された表示基板101は、下部材7の上面に配置された基板支持台(図示略)によって支持される。
なお、上部材6に表示基板101を供給し、下部材7にタッチセンサ付き基板121を供給してもよい。また、X、Y、Z、θ軸を上部材6側に設け、上部材6を第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Z、さらに第3の方向Zに延びる軸を中心とした回転方向θへ移動可能に構成してもよい。
なお、貼り合わせ部8に仮固定用光源を設けてもよい。例えば、仮固定用光源は、第2の方向Yに延びる線状の光源であり、紫外線を出射する。仮固定用光源から出射された紫外線は、表示基板101とタッチセンサ付き基板121との間に介在された紫外線硬化樹脂110の2つの側面全体に照射される。これにより、表示基板101とタッチセンサ付き基板121を仮固定することができ、樹脂硬化部10により紫外線硬化樹脂110を硬化させる前に、両基板が相対的にずれることを防止できる。
位置検出部9は、表示基板101及びタッチセンサ付き基板121の所定の領域を撮像して、両者の相対的な位置を検出する。この位置検出部9は、例えば、イメージセンサと信号処理部を備えて構成される。信号処理部は、光学レンズを介してイメージセンサに取り込まれた表示基板101及びタッチセンサ付き基板121の所定の領域の像光を電気信号に変換し、その電気信号(画像信号)を後述する駆動制御部に送信する。
樹脂硬化部10は、架台2における第1の方向Xの一方の端部に配置されている。この樹脂硬化部10には、重ね合わされた表示基板101とタッチセンサ付き基板121が搬送される。樹脂硬化部10は、供給された表示基板101,タッチセンサ付き基板121の貼り合わせ面にある紫外線硬化樹脂110に紫外線を照射して、紫外線硬化樹脂110の全体を硬化させる。
図3に示した基板搬送部4と、供給台5と、貼り合わせ部8と、位置検出部9と、樹脂硬化部10は、上記構成以外に周知の技術を用いて構成してもよい。
[樹脂塗布装置]
次に、本実施形態における樹脂塗布装置3について、図4を参照して説明する。
図4は、樹脂塗布装置を示す説明図である。
次に、本実施形態における樹脂塗布装置3について、図4を参照して説明する。
図4は、樹脂塗布装置を示す説明図である。
図4に示すように、樹脂塗布装置3は、紫外線硬化樹脂を貯留する脱気タンク24と、紫外線硬化樹脂をタッチセンサ付き基板121に吐出するヘッド23と、脱気タンク24からヘッド23へ紫外線硬化樹脂を送液するポンプ26と、を備えている。ヘッド23のノズルは、タッチセンサ付き基板121の塗布領域の一方向の長さと略同一に設定されている。
また、樹脂塗布装置3は、略矩形状の平板からなるベース体21と、ベース体21の一方の平面(以下、上面と称する場合がある)に立設されている支持フレーム22と、を備えている。なお、本実施形態においてベース体21の上面における平行な一方向をX方向とし、ベース体21の上面に平行であってX方向に直交する方向をY方向とする。また、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。
支持フレーム22は、略四角柱状に形成された一対の足部22aと、略四角柱状に形成された支持部22bと、を備えている。
一対の足部22aは、ベース体21のY方向に所定の距離を空けて対向している。足部22aの下端部は、ベース体21の表面にねじなどで固定されている。
支持部22bの両端部は、足部22aの上端部にねじなどで固定されている。
一対の足部22aは、ベース体21のY方向に所定の距離を空けて対向している。足部22aの下端部は、ベース体21の表面にねじなどで固定されている。
支持部22bの両端部は、足部22aの上端部にねじなどで固定されている。
また、樹脂塗布装置3は、ヘッド23をZ方向に移動させるヘッド移動機構27を備えている。ヘッド移動機構27は、ヘッド23及びポンプ26と結合し、支持部22bにZ方向に移動可能に支持されているZ軸ベース27aと、Z軸ベース27aをZ方向に移動させるZ軸駆動モータ27bと、を備えている。
脱気タンク24は、支持部22bの上面にねじなどで固定されている。脱気タンク24とポンプ26とは、送液配管25によって連通され、ポンプ26が駆動すると、脱気タンク24に貯留されている紫外線硬化樹脂が送液配管25を介してポンプ26及びヘッド23に送液される。なお、脱気タンク24についての詳細な構成は後述する。
また、樹脂塗布装置3は、ステージ28を備えている。ステージ28は、ベース体21の上面上をX方向及びY方向に移動する。また、ステージ28は、タッチセンサ付き基板121を、塗布領域の全体に樹脂が塗布されるように、ヘッド23の下方(塗布位置)を、通過させる。なお、Y方向に移動する機構は、支持部22b側に配置されていても良い。
ステージ28は、略矩形平板状のステージ本体28aと、ステージ駆動モータ28bと、を備えている。ステージ本体28aのベース体21に対向する平面と反対側の平面である一方の平面には、タッチセンサ付き基板121が載置される。ステージ駆動モータ28bは、ステージ本体28aを、ベース体21の一方の平面上におけるX方向及びY方向に移動させる。
ヘッド移動機構27におけるZ軸ベース27aの下端部付近には、不図示の2つのカメラが設けられている。カメラは、ステージ28に載置されたタッチセンサ付き基板121のX方向の一端部が塗布位置付近にあるとき、タッチセンサ付き基板121のX方向の一端部側の角部を撮像し、撮像データを不図示の制御部に送信する。なお、表示基板101に紫外線硬化樹脂を塗布する場合、カメラは、表示基板101のアライメントマーク105を撮像し、佐藤データを不図示の制御部に送信する。
以上、樹脂塗布装置3について簡単に説明したが、本発明の本質は脱気タンク24にある。したがって、図4に示す樹脂塗布装置3は、上記構成以外に周知技術を用いて構成してもよい。
[脱気タンク]
次に、本実施形態の脱気タンク24について、図5〜図7を参照して説明する。
図5及び図6は、脱気タンク24を示す斜視図である。図7は、脱気タンク24を示す断面図である。
次に、本実施形態の脱気タンク24について、図5〜図7を参照して説明する。
図5及び図6は、脱気タンク24を示す斜視図である。図7は、脱気タンク24を示す断面図である。
図5及び図6に示すように、脱気タンク24は、液体の一具体例として紫外線硬化樹脂110を貯留するタンクである。この脱気タンク24は、タンク本体31と、蓋体32と、2つの撹拌機構33A,33Bと、圧送部材34と、コンプレッサ35と、真空ポンプ36と、フロート昇降機構37と、液量センサ38(図7参照)と、を有している。また、脱気タンク24は、2つの撹拌機構33A,33Bの回転駆動部73,73を支持する支持台39を有している。また、圧送部材34及びコンプレッサ35は、本発明の圧送機構の一具体例を構成する。
タンク本体31は、中空の略円筒状に形成され、一端が開口し、他端が閉じている。タンク本体31の軸方向の一端部には、外フランジ部41が設けられている。また、タンク本体31の側面部31aには、液供給口42と、吸引口43が設けられている。液供給口42には、配管42aが接続されている。そして、液供給口42からタンク本体31の内部に紫外線硬化樹脂110が供給される(図8参照)。吸引口43は、配管43aを介して真空ポンプ36と接続している。真空ポンプ36が作動すると、タンク本体31の内部の気体が吸引口43及び配管43aを通って排気される。真空ポンプ36は、本発明の脱気機構の一具体例を示している。
タンク本体31の開口部と対向する底面部31bには、排出口44が設けられている。排出口44には、排出ノズル49が設けられている。排出ノズル49は、送液配管25(図4参照)に連通されている。そして、タンク本体31に貯留されている紫外線硬化樹脂110は、排出口44、排出ノズル49及び送液配管25(図4参照)を介してポンプ26及びヘッド23(図4参照)に送液される。
また、タンク本体31の側面部31aには、タンク本体31の内部に貯留されている紫外線硬化樹脂110を視認するための内部監視窓31cが設けられている。図7に示すように、側面部31aには、液量センサ38が配置されている。液量センサ38は、タンク本体31に貯量された紫外線硬化樹脂110の量を検出する。液量センサ38は、タンク本体31の底面部31b側に配置された第1のセンサ部38aと、タンク本体31の開口部側に配置された第2のセンサ部38bと、第3のセンサ部38cとを有している。第3のセンサ部38cは、第2のセンサ部38bよりもタンク本体31の開口部側に配置されている。第2のセンサ部38b及び第3のセンサ部38cは、液供給口42及び吸引口43よりも底面部31b側の下方に配置されている。
蓋体32は、略円板状に形成されている。蓋体32は、タンク本体31の外フランジ部41と重なり合い、タンク本体31の開口部をOリングなどのシール部材により密閉する。そして、蓋体32は、固定部材80を介して外フランジ部41に固定されている。この蓋体32には、支持台39と、フロート昇降機構37が取り付けられている。
図7に示すように、蓋体32は、吸気口47と、圧力開放口48とを有している。吸気口47は、吸気配管47aを介して、圧送部の一具体例を示すコンプレッサ35と接続されている。コンプレッサ35が作動すると、吸気口47及び吸気配管47aを通って、コンプレッサ35から圧縮された気体がタンク本体31の内に供給される。圧力開放口48は、不図示の開放弁と接続されている。開放弁が開くと、タンク本体31の圧力が圧力開放口48を介して大気圧となる。
また、蓋体32には、挿通孔51と、第1の取付孔52aと、第2の取付孔52bが設けられている。挿通孔51、第1の取付孔52a及び第2の取付孔52bは、蓋体32を一面から他面にかけて貫通している。挿通孔51は、蓋体32の半径方向の略中心に配置されている。第1の取付孔52aと、第2の取付孔52bは、挿通孔51を間に挟み、蓋体32の半径方向の両側に配置されている。
挿通孔51には、後述する滑り軸受けシール部61が取り付けられている。滑り軸受けシール部61には、後述する圧送部材34のフロートシャフト55が摺動可能に支持されている。第1の取付孔52a及び第2の取付孔52bには、後述する回転軸受けシール部71がそれぞれ取り付けられている。回転軸受けシール部71、71には、後述する撹拌機構33A,33Bの回転シャフト56が回転可能に支持されている。
図7に示すように、圧送部材34は、タンク本体31の内部に収容されたフロート54と、フロート54に固定されたフロートシャフト55と、を有している。フロート54は、中空の略円錐状に形成された圧送面部54aと、圧送面部54aの外縁から圧送面部54aの頂点と反対方向に向けて略垂直に連続する側面部54bと、を有している。
圧送面部54aにおける頂点側の面は、タンク本体31に貯留された紫外線硬化樹脂110の液面と対向し、かつ紫外線硬化樹脂110に接触する。また、圧送面部54aが紫外線硬化樹脂110に接触した際、フロート54は、紫外線硬化樹脂110の液面全体を覆う。また、圧送面部54aは、略円錐状に形成されていて、紫外線硬化樹脂110から発生した気泡を停留することなく真空面に流動させる効果がある。圧送面部54aの直径は、側面部54bがタンク本体31の内壁に接触しない程度の大きさに設定されており、タンク本体31の内径よりも若干小さく設定されている。これにより、フロート54が昇降動作する際に、側面部54bがタンク本体31の内壁に接触し、異物が紫外線硬化樹脂110内に混入することを防ぐことができる。
また、圧送面部54aにおける紫外線硬化樹脂110と接触する一面と反対側の他面には、固定部54cと、突条部54dが形成されている。固定部54cは、圧送面部54aの半径方向の略中心に配置されている。
突条部54dは、固定部54cを中心に略円形状に形成されている。突条部54dは、圧送面部54aの他面からタンク本体31の開口部に向けて突出している。また、突条部54dには、2つの貫通孔54e,54eが形成されている。2つの貫通孔54e,54eは、それぞれ圧送面部54aを一面から他面にかけて貫通している。フロート54をタンク本体31内に配置した際に、2つの貫通孔54e,54eは、それぞれ蓋体32に設けた第1の取付孔52a及び第2の取付孔52bと対向する。また、2つの貫通孔54e,54eには、それぞれ後述する回転シャフト56が貫通する。
フロートシャフト55は、棒状の部材により形成されている。フロートシャフト55の軸方向の一端部は、フロート54の固定部54cに固定される。これにより、フロート54とフロートシャフト55が一体に固定される。フロートシャフト55は、滑り軸受けシール部61に摺動可能に支持される。そして、フロートシャフト55の軸方向の他端部は、タンク本体31の反対側に向けて蓋体32から露出している。
フロートシャフト55の他端部には、ストッパー62と、スライダ63が設けられている。スライダ63は、固定ピン64を介してフロートシャフト55の他端に固定されている。図6及び図7に示すように、ストッパー62は、スライダ63と滑り軸受けシール部61の間に配置される。ストッパー62は、フロートシャフト55がタンク本体31内に抜け落ちることを防いでいる。
スライダ63は、フロート昇降機構37のガイド軸68に摺動可能に支持されている。フロート昇降機構37は、本実施形態では、ロッドレスシリンダを適用している。そして、フロート昇降機構37が駆動すると、スライダ63がガイド軸68に沿って上昇又は下降する。そのため、スライダ63に取り付けられたフロートシャフト55及びフロート54も上昇又は下降する。
なお、本実施形態では、フロート昇降機構37として、ロッドレスシリンダを用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。フロート昇降機構としては、例えば、通常のエアシリンダや、リニアモータやその他各種の昇降機構を適用してもよい。
2つの撹拌機構33A,33Bは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1の撹拌機構33Aについて説明する。
第1の撹拌機構33Aは、回転シャフト56と、回転シャフト56に設けられたプロペラ57と、回転軸受け部72と、回転駆動部73と、を有している。回転シャフト56の軸方向の一端部には、プロペラ57が設けられており、回転シャフト56の軸方向の他端部は、回転駆動部73の駆動軸に接続されている。回転シャフト56は、フロート54の貫通孔54eを貫通している。そして、回転シャフト56の軸方向の一端は、圧送面部54aにおける紫外線硬化樹脂110と対向する面から突出している。また、回転シャフト56は、蓋体32に設けた回転軸受けシール部71及び回転軸受け部72に回転可能に支持されている。
回転駆動部73は、蓋体32に設けた支持台39に取り付けられている。回転駆動部73が駆動すると、回転シャフト56が回転軸受け部72及び回転軸受けシール部71に支持されて回転し、さらに回転シャフト56の一端部に設けたプロペラ57が回転する。
なお、本実施形態では、撹拌機構を2つ設けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、撹拌機構の数は、1つだけでもよく、あるいは3つ以上設けてもよい。また、一つの回転シャフト56に複数のプロペラ57を回転シャフト56の軸方向に間隔を開けて2つ以上設けてもよい。
また、フロートシャフト55及びフロート昇降機構37を蓋体32及びタンク本体31の半径方向の中心に配置し、撹拌機構33A,33Bを、フロートシャフト55及びフロート昇降機構37の両側に配置したが、これに限定されるものではない。例えば、撹拌機構を蓋体32及びタンク本体31の半径方向の中心に配置し、フロートシャフト及びフロート昇降機構を撹拌機構の両側に配置してもよい。
[脱気タンクの動作]
次に、本実施形態の脱気タンク24の脱気及び送液動作について図7〜図10を参照して説明する。
図8〜図10は、脱気タンク24の動作を示す断面図である。
次に、本実施形態の脱気タンク24の脱気及び送液動作について図7〜図10を参照して説明する。
図8〜図10は、脱気タンク24の動作を示す断面図である。
まず、図7に示すように、紫外線硬化樹脂110の液面が液量センサ38の第1のセンサ部38aに達すると、不図示の制御部は、タンク本体31内に貯留されている紫外線硬化樹脂110が所定値よりも減少したものと判断する。そして、紫外線硬化樹脂110が所定値よりも減少した場合、制御部は、タンク本体31からヘッド23(図4参照)へ紫外線硬化樹脂110の送液を停止する。
次に、圧力開放口48に接続された開放弁を開き、タンク本体31内の気体を排気する。そして、タンク本体31内の圧力が大気圧と略等しくなると、開放弁を閉じる。さらに、真空ポンプ36を作動させ、吸引口43に接続された不図示の真空弁を開き吸引口43からタンク本体31の内部の気体を脱気し、タンク本体31内を真空引きする。このとき、タンク本体31内に残留する紫外線硬化樹脂110を排出口44から排出すると、後述するフロート昇降機構37の上昇駆動力をより小さくすることもできる。
次に、図8に示すように、フロート昇降機構37を駆動させ、圧送部材34を上昇させる。上述したように、タンク本体31内を真空引きすることで、タンク本体31内の気圧を低下させている。これにより、紫外線硬化樹脂110の表面張力やフロート54の自重に抗して、小さい力で圧送部材34を上昇させることができる。その結果、フロート昇降機構37の小型化を図ることができる。
また、フロート昇降機構37は、圧送面部54aにおける紫外線硬化樹脂110と対向する面が、液供給口42及び吸引口43よりも上方に配置される位置まで圧送部材34を上昇させる。すなわち、フロート54は、液供給口42及び吸引口43よりも紫外線硬化樹脂110の液面から離れる。これにより、フロート54の圧送面部54aと紫外線硬化樹脂110の液面との間に空間が形成され、この空間が真空状態となる。このように、紫外線硬化樹脂110の液面からフロート54が離反し、紫外線硬化樹脂110の液面が開放されるため、紫外線硬化樹脂110が真空空間に触れる面積を大きくすることができる。これにより、効率よく紫外線硬化樹脂110の脱気を行うことができる。
次に、液供給口42から配管42aを通じて紫外線硬化樹脂110をタンク本体31内に引き込む。さらに、第1の撹拌機構33A及び第2の撹拌機構33Bの回転駆動部73,73を駆動させる。そして、回転シャフト56が回転軸受け部72及び軸受けシール部71に支持されて回転する。これにより、回転シャフト56の一端部に設けたプロペラ57が回転する。
第1の撹拌機構33A及び第2の撹拌機構33Bのプロペラ57が回転することにより、タンク本体31内の紫外線硬化樹脂110が撹拌される。これにより、紫外線硬化樹脂110における真空空間に触れる箇所が循環され、紫外線硬化樹脂110に混入する気体を効率良く脱気することができる。
プロペラ57が回転すると、プロペラ57を構成する羽根の回転方向の後方には、真空層S1が形成される。そして、紫外線硬化樹脂110に混入する気体が、真空層S1に集まる。これにより、第1の撹拌機構33A及び第2の撹拌機構33Bによる脱気及び脱泡動作を促進させることができる。
また、タンク本体31内の気圧は、貼り合わせ部8(図3参照)において行われる真空容器8A内の気圧よりも低い気圧に設定することが好ましい。これにより、真空容器8A内を脱気した際に、紫外線硬化樹脂110内に混入するガスが気泡として再発生することを防ぐことができる。
図9に示すように、液量センサ38の第2のセンサ部38bが紫外線硬化樹脂110を検出すると、不図示の制御部は、タンク本体31内に紫外線硬化樹脂110が最大貯留量に達したものと判断する。なお、第3のセンサ部38cは、紫外線硬化樹脂110のオーバーフローや、過多発泡を検出するリミットセンサである。また、第2のセンサ部38b及び第3のセンサ部38cは、液供給口42及び吸引口43よりも下方に配置されている。そのため、紫外線硬化樹脂110の液面が液供給口42及び吸引口43よりも上方に達することがない。これにより、タンク本体31に貯留される紫外線硬化樹脂110によって液供給口42及び吸引口43が塞がれることを防ぐことができる。そして、吸引口43を介して真空ポンプ36に紫外線硬化樹脂110が流入することを防ぐことができる。
次に、制御部は、液供給口42から引き込まれる紫外線硬化樹脂110の供給を停止する。そして、紫外線硬化樹脂110の脱気及び脱泡が完了するまで第1の撹拌機構33A及び第2の撹拌機構33Bの駆動を継続した状態で、規定時間放置する。
なお、本実施形態の脱気タンク24によれば、上述したように、第1の撹拌機構33A及び第2の撹拌機構33Bによって紫外線硬化樹脂110を撹拌し、真空空間と接触する紫外線硬化樹脂110を循環させている。これにより、紫外線硬化樹脂110の脱気及び脱泡にかかる時間の短縮を図ることができる。
次に、規定時間に達し、紫外線硬化樹脂110の脱気及び脱泡工程が完了すると、制御部は、第1の撹拌機構33A及び第2の撹拌機構33Bの回転駆動部73を停止し、回転シャフト56及びプロペラ57の回転を停止する。
次に、図10に示すように、フロート昇降機構37を駆動し、圧送部材34を下降させる。なお、圧送部材34のフロート54は、吸引口43及び液供給口42よりも下方に配置される。そして、圧送部材34のフロート54を紫外線硬化樹脂110の液面に接触させる。この時、フロート54は、紫外線硬化樹脂110の液内に沈没しない程度の力で、液面に押し当てられている。これにより、タンク本体31に貯留された紫外線硬化樹脂110の液面は、フロート54によって覆われる。また、吸引口43に接続された不図示の真空弁を閉じて、真空ポンプ36を停止し、タンク本体31内の真空引きを停止する。
次に、コンプレッサ35を駆動し、吸気口47に接続された不図示に弁を開いて、吸気口47からタンク本体31内に気体(例えば、圧縮空気)を送り込む。そして、圧送部材34のフロート54がコンプレッサ35から送り込まれた気体によってタンク本体31の底面部31b側へ押し込まれる。これにより、タンク本体31に貯留された紫外線硬化樹脂110は、フロート54によって加圧されて、排出口44から排出される。その結果、タンク本体31に貯留された紫外線硬化樹脂110は排出口44から排出ノズル49及び送液配管25(図4参照)を介してポンプ26及びヘッド23(図4参照)に送液される。このように、本実施形態の脱気タンク24によれば、タンク本体31、圧送部材34及びコンプレッサ35が紫外線硬化樹脂110を押し出すシリンダとして作用する。
なお、コンプレッサ35からタンク本体31内に送り込まれる気体の圧力は、送液配管25(図4参照)の長さや、ポンプ26(図4参照)における紫外線硬化樹脂110の引き込み量や、紫外線硬化樹脂110の粘性に応じて適宜設定されるものである。
ここで、紫外線硬化樹脂110の液面は、フロート54によって覆われている。そのため、コンプレッサ35から送り込まれた気体が、再び紫外線硬化樹脂110に溶け込むことを抑制することができる。
また、タンク本体31に貯留された紫外線硬化樹脂110が液量センサ38の第1のセンサ部38aまでに達すると、脱気タンク24は、再び図7に戻り、上述した動作を繰り返す。
本実施形態の脱気タンク24によれば、コンプレッサ35及び圧送部材34からなる圧送機構によって脱気タンク24自体から紫外線硬化樹脂110を送液配管25、ポンプ26及びヘッド23に圧送している。そのため、紫外線硬化樹脂110の粘性や、送液配管25と紫外線硬化樹脂110によって生じる配管抵抗に抗して、紫外線硬化樹脂110をヘッド23へ送り込むことができる。さらに、ポンプ26の引き込み能力の不足によって紫外線硬化樹脂110がヘッド23へ引き込まれない、という送液不良も防ぐことができる。その結果、紫外線硬化樹脂110の量を精度よくタンク本体31からヘッド23へ送り込むことができる。
そして、精度よくヘッド23へ紫外線硬化樹脂110を送り込むことができるため、ヘッド23から吐出される紫外線硬化樹脂110の量を均一に保つことができる。これにより、樹脂塗布装置3によって均一の厚さで紫外線硬化樹脂110をタッチセンサ付き基板121に塗布することが可能となる。その結果、貼り合わせ部8において、表示基板101とタッチセンサ付き基板121を精度良く貼り合わせることができる。
また、本実施形態の脱気タンク24は、紫外線硬化樹脂110の脱気及び脱泡を行う機能と、紫外線硬化樹脂110を送り出す圧送機能を備えている。これにより、紫外線硬化樹脂110を脱気及び脱泡する機構及び紫外線硬化樹脂110をヘッド23へ送り出す機構の省スペース化を図ることができ、異物等が紫外線硬化樹脂110に混入するリスクも低減することができる。
なお、本実施形態では、吸引口43をタンク本体31の側面部31aに設けた場合について説明したが、吸引口43は、蓋体32に設けてもよい。この場合、フロート昇降機構37は、圧送面部54aにおける紫外線硬化樹脂110と対向する面が、液供給口42よりも上方に配置される位置まで、圧送部材34を上昇させる。また、蓋体32に吸引口43を設けた場合、吸引口43をタンク本体31の側面部31aに設けた場合に比べて紫外線硬化樹脂110がオーバーフローや、過多発泡した際に、紫外線硬化樹脂110が真空ポンプ36へ流入するおそれを軽減することができる。
以上、本発明の実施の形態にかかる脱気タンク、塗布装置及び基板貼り合わせ装置について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の脱気タンク、塗布装置及び基板貼り合わせ装置は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
また、脱気タンクに貯留する液体としては、紫外線硬化樹脂に限定されるものではなく、クリーム、グリス、塗料、接着剤等その他各種の液体を脱気タンクに貯留してもよい。また、塗布装置としては、樹脂を塗布する樹脂塗布装置に限定されるものではなく、グリス、塗料や接着剤等を塗布する装置に適用されるものである。
1…基板貼り合わせ装置、 2…架台、 3…樹脂塗布装置(塗布装置)、 4…基板搬送部、 5…供給台、 6…上部材、 7…下部材、 8…貼り合わせ部、 8A…真空容器、 9…位置検出部、 10…樹脂硬化部、 23…ヘッド、 24…脱気タンク、 25…送液配管、 26…ポンプ、 31…タンク本体、 32…蓋体、 33A…第1の撹拌機構、 33B…第2の撹拌機構、 34…圧送部材、 35…コンプレッサ(圧送部)、 36…真空ポンプ(脱気機構)、 37…フロート昇降機構、 38…液量センサ、 38a…第1のセンサ部、 38b…第2のセンサ部、 38c…第3のセンサ部、 42…液供給口、 43…吸引口、 44…排出口、 47…吸気口、 48…圧力開放口、 54…フロート、 55…フロートシャフト、 56…回転シャフト、 57…プロペラ、 73…回転駆動部、 101…表示基板、 102…基板本体、 103…フレーム、 110…紫外線硬化樹脂(液体)、 121…タッチセンサ付き基板、 122…基板本体、 S1…真空層
Claims (8)
- 液体を貯留し、前記液体を排出する排出口を有するタンク本体と、
前記タンク本体に貯留された前記液体を撹拌する撹拌機構と、
前記タンク本体の気体を吸引し、前記液体の脱気を行う脱気機構と、
前記タンク本体に貯留された前記液体を前記排出口から圧送する圧送機構と、を備えた
脱気タンク。 - 前記圧送機構は、
前記液体に接触し、かつ前記液体の液面を覆うフロートと、
前記タンク本体に気体を送り込み、前記フロートを前記排出口側へ加圧する圧送部と、を有する
請求項1に記載の脱気タンク。 - 前記圧送機構は、
軸方向の一端が前記フロートに固定され、軸方向の他端が前記タンク本体内から外部へ露出するフロートシャフトを有し、
前記フロートシャフト及び前記フロートを昇降可能に支持するフロート昇降機構をさらに備えた
請求項2に記載の脱気タンク。 - 前記タンク本体には、前記脱気機構に接続されて前記タンク本体の気体が排気される吸引口が設けられ、
前記脱気機構によって脱気を行う際、前記フロートは、前記吸引口よりも前記液体から離れた位置まで前記フロート昇降機構によって上昇される
請求項3に記載の脱気タンク。 - 前記タンク本体における前記排出口と対向する一面に設けた開口部を塞ぐ蓋体と、
前記タンク本体に設けられ、前記タンク本体に前記液体を供給する液供給口と、をさらに備え、
前記蓋体には、前記脱気機構に接続されて前記タンク本体の気体が排気される吸引口が設けられ、
前記脱気機構によって脱気を行う際、前記フロートは、前記液供給口よりも前記液体から離れた位置まで前記フロート昇降機構によって上昇される
請求項3に記載の脱気タンク。 - 前記撹拌機構は、
前記液体を撹拌するプロペラと、
前記プロペラを回転駆動させる回転駆動部と、を有する
請求項1〜5のいずれかに記載の脱気タンク。 - 液体を吐出するヘッドと、
前記液体を貯留する脱気タンクと、
前記脱気タンクから前記液体を前記ヘッドへ送液するポンプと、
前記脱気タンクと前記ポンプとを連通する送液配管と、を備え、
前記脱気タンクは、
前記液体を貯留し、前記液体を排出する排出口を有するタンク本体と、
前記タンク本体に貯留された前記液体を撹拌する撹拌機構と、
前記タンク本体の気体を吸引し、前記液体の脱気を行う脱気機構と、
前記タンク本体に貯留された前記液体を前記排出口から前記送液配管へ圧送する圧送機構と、を備えた
塗布装置。 - 表示基板又はカバー基板の一方の基板に液体を塗布する塗布装置と、
前記一方の基板の前記液体が塗布された面と他方の基板の一方の面を貼り合わせる貼り合わせ部と、を備え、
前記塗布装置は、
前記液体を吐出するヘッドと、
前記液体を貯留する脱気タンクと、
前記脱気タンクから前記液体を前記ヘッドへ送液するポンプと、
前記脱気タンクと前記ポンプとを連通する送液配管と、を備え、
前記脱気タンクは、
前記液体を貯留し、前記液体を排出する排出口を有するタンク本体と、
前記タンク本体に貯留された前記液体を撹拌する撹拌機構と、
前記タンク本体の気体を吸引し、前記液体の脱気を行う脱気機構と、
前記タンク本体に貯留された前記液体を前記排出口から前記送液配管へ圧送する圧送機構と、を備えた
基板貼り合わせ装置。
Priority Applications (1)
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JP2013212086A JP2015073949A (ja) | 2013-10-09 | 2013-10-09 | 脱気タンク、塗布装置及び基板貼り合わせ装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20170024932A (ko) * | 2015-08-26 | 2017-03-08 | 주식회사 케이티앤지 | 기포 제거 장치 및 기포 제거 방법 |
CN114700228A (zh) * | 2022-05-31 | 2022-07-05 | 深圳市诺盛豪自动化有限公司 | 一种双组分胶水灌胶的plc程序加抽真空控制装置 |
-
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- 2013-10-09 JP JP2013212086A patent/JP2015073949A/ja active Pending
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