JP2015072771A - コネクタ部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】形成に際しての作業性が良好で且つラッチ機能を長期にわたって維持させることが可能なLANケーブルコネクタを提供すること。
【解決手段】所定の樹脂組成物によって形成されたコネクタ部材を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LANケーブルコネクタの形成に用いられるコネクタ部材に関し、より詳しくはLANコネクタからの抜け落ちを防止するラッチ機能を備えたLANケーブルコネクタの形成に用いられるコネクタ部材に関する。
従来、パーソナルコンピュータ(PC)などの端末機器をローカルエリアネットワーク(LAN)に接続する方法においては、有線接続や無線接続による方法が採用されており、前者の場合はコネクタを用いた接続方法が広く採用されている。
この有線接続によって複数の端末でLANを構築する際には、通常、ルータやハブなどのLAN側の機器と、PCなどの端末側の機器とにそれぞれ差込口を有するLANコネクタを設け、該LANコネクタに対応するコネクタを両末端に備えたLANケーブルでこれらの機器を接続する方法が一般的に採用されている。
前記のようなLANケーブル用のコネクタは、例えば、LANケーブルを導入するためにLANコネクタへの挿入方向末端側を開口させた“RJ−45プラグ”などと呼ばれるコネクタ部材と、該コネクタ部材の前記開口を末端側から閉塞するとともにコネクタ部材とLANケーブルとの固定を補強する保護ブーツとによって構成されたものが知られている。
そして、前記コネクタ部材は、通常、LANコネクタへの挿入方向先端部を形成する直方体状の本体部と、前記本体部の内部において前記開口から導入したLANケーブルの素線と電気的に接続される複数の端子とを備え、LANケーブルコネクタを形成させる際には圧着工具などによってLANケーブルの末端に装着されたりしている。
より具体的には、例えば、従来のLANケーブルコネクタは、LANケーブルの外部被覆を剥離して素線が外部被覆から所定長さで突出する状態とされ、該素線が所定の順番となるように並列配置されてコネクタ部材に挿入され、この状態でコネクタ部材が圧着工具によってかしめられて該コネクタ部材の端子と素線とが電気的に接続されるような方法によって形成されている。
ところで、このようなLANケーブルによって接続されているPC等は、LANケーブルコネクタが、不用意にLANコネクタから抜け落ちてしまうとシステムにダメージを与えるなどの不具合が生じるおそれがある。
従って、LANケーブルコネクタとしては、下記特許文献1において“フラッパー”などと称されている片持ち状態の係止片が前記コネクタ部材に設けられてLANコネクタからの抜け落ちを防止するラッチ機能を発揮させるように構成されたものが広く採用されている。
このような係止片を備えたコネクタ部材としては、従来、透明性に優れたポリカーボネート樹脂をベース樹脂とした樹脂組成物によって前記係止片や前記本体部が一体形成されたものが知られており、前記係止片は、通常、LANコネクタへの挿入方向先端側において前記本体部の天井壁部に一端側が固定され、且つ前記固定された箇所から前記挿入方向とは逆方向に先上がり傾斜した傾斜部を有している。
そして、この種のコネクタ部材は、前記LANコネクタに係止されて前記ラッチ機能が発揮される係止部が前記係止片の傾斜部に備えられており、前記傾斜部が倒伏する方向に弾性変形可能で、該傾斜部の弾性復元と前記弾性変形とによって前記係止部が上下に移動されてLANコネクタへの係止(ラッチ)状態と係止(ラッチ)解除状態とが切り替えられるように構成されている。
国際公開番号 WO2005/004293号公報
従来のコネクタ部材は、その本体部を構成しているポリカーボネート樹脂が透明性に優れることからLANケーブルへの装着に際して導入した素線と端子との位置関係が当該本体部を通じて外部から視認可能で当該装着作業を容易に実施可能なものとなっている。
また、従来のコネクタ部材は、LANケーブルへの装着後においても、端子と素線との接続が良好になされているかどうかを目視にて判別しやすいものとなっている。
その一方で、従来のコネクタ部材は、ポリカーボネート樹脂が比較的硬質であるために、係止片が本体部との接続部分で折れ易く、ラッチ機能が損なわれるおそれを有している。
即ち、従来のLANケーブルコネクタは、形成に際しての作業性が良好であるもののラッチ機能を長期にわたって維持させることが困難であるという問題を有している。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので形成に際しての作業性が良好で且つラッチ機能を長期にわたって維持させることが可能なLANケーブルコネクタを提供することを課題としている。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ポリプロピレン樹脂をベース樹脂とした樹脂組成物をコネクタ部材の本体部や係止片の形成材料として採用することで、本体部内における素線や端子の外部からの視認性を良好なものとしつつ係止片を従来のものに比べて折れ難くさせ得ることを見出して本発明を完成させるに至ったものである。
即ち、上記課題を解決するためのコネクタ部材に係る本発明は、LANコネクタからの抜け落ちを防止するラッチ機能を有するLANケーブルコネクタの形成に用いられ、LANコネクタへの挿入方向先端部を形成する中空直方体状の本体部と、該本体部によって保持され、前記本体部の内部においてLANケーブルの素線と電気的に接続される複数の端子と、前記ラッチ機能を発揮させるための係止片とを備え、前記本体部を通じて前記端子を外部から視認可能で、且つ、該本体部が樹脂組成物によって前記係止片と一体形成されており、前記係止片は、LANコネクタへの挿入方向先端側において前記本体部の天井壁の上面側に一端部が固定され、該固定された箇所から前記挿入方向とは逆方向に先上り傾斜する傾斜部を有し、該係止片の前記傾斜部には前記LANコネクタに係止させて前記ラッチ機能を発揮させるための係止部が備えられており、前記傾斜部が倒伏する方向に弾性変形可能で、該傾斜部の弾性復元と前記弾性変形とによって前記係止部が上下に移動してLANコネクタへのラッチ状態とラッチ解除状態とが切り替えられるコネクタ部材であって、前記係止片及び前記本体部を形成する前記樹脂組成物のベース樹脂がポリプロピレン樹脂であることを特徴としている。
本発明によれば、係止片及び本体部を形成する前記樹脂組成物のベース樹脂がポリプロピレン樹脂であることから、本体部の内部視認性を確保しつつ係止片の折れを抑制することができる。
即ち、本発明によれば、形成に際しての作業性が良好でありながらラッチ機能を長期にわたって維持させることが可能なLANケーブルコネクタを提供することができる。
なお、本発明においては、係止片及び本体部を形成する前記樹脂組成物のベース樹脂たるポリプロピレン樹脂が、エチレンを含むランダムポリプロピレン樹脂であることが好ましい。
ランダムポリプロピレン樹脂は、ホモポリプロピレン樹脂やブロックポリプロピレン樹脂に比べて透明性や柔軟性において優れており、前記の好ましい態様によれば、本発明の効果をより顕著に発揮させ得る。
さらに、本発明においては、係止片及び本体部を形成する前記樹脂組成物のJIS K7136(2000)に基づいて測定される1mm厚みでのヘーズが20%以下であることが好ましい。
この好ましい態様によれば、本体部内における端子や素線の視認性が良好となることから、LANケーブルへ装着作業の作業性を良好なものとすることができLANケーブルコネクタをより一層形成容易なものとすることができる。
本発明のコネクタ部材により形成されたLANケーブルコネクタを示す概略斜視図。 本発明のコネクタ部材の使用例を示した概略側面図((a)圧着工具によるかしめ前、(b)圧着工具によるかしめ後)。 LANケーブルコネクタと接続されるLANコネクタを示す概略斜視図。 本発明のコネクタ部材により形成されたLANケーブルコネクタのLANコネクタへの係止状態を示した概略断面図((a)LANケーブルコネクタ挿入時、(b)挿入完了時)。
以下に、本発明のコネクタ部材について図を参照しつつ説明する。
なお、以下においてLANケーブルコネクタについて説明する際には、LANコネクタへの挿入方向(図1の矢印X)の先端側を単に“先端側”、又は“前方側”と称し、これとは逆のLANコネクタへの挿入方向末端側を単に“末端側”、又は“後方側”と称する場合がある。
また、以下においてLANコネクタについて説明する際には、LANケーブルコネクタが挿入される方向とは逆方向(図3の矢印Y)における先端側を単に“先端側”、“前側”又は“手前側”と称し、逆側を“末端側”、“後方側”、又は、“奥側”と称する場合がある。
また、以下においては、水平面内において前記挿入方向と直交する方向(図1、3の矢印W)を“左右”や“幅方向”と称し、垂直面内において前記挿入方向と直交する方向(図1、3の矢印T)を“上下”や“高さ方向”と称する場合がある。
図に示すように、本実施形態のコネクタ部材10は、保護ブーツ20とともにLANケーブルコネクタ100を形成するもので、LANコネクタからの抜け落ちを防止するラッチ機能を有するLANケーブルコネクタ100の形成に用いられるものである。
該コネクタ部材10は、LANケーブルコネクタ100の先端部を形成する中空直方体状の本体部11と、該本体部11によって保持され、前記本体部の内部においてLANケーブル200の素線210と電気的に接続される複数の端子12と、前記ラッチ機能を発揮させるための係止片13とを備えている。
本実施形態のコネクタ部材10は、前記本体部11を通じて前記端子12が視認可能となるように当該本体部11が透明な樹脂組成物によって形成され、且つ、該樹脂組成物によって前記係止片13が該本体部11と一体形成されている。
なお、本明細書中における“透明”との用語は、狭義な意味で用いているわけではなく、“無色透明”のみならず、“有色透明”である場合や、やや白濁した“半透明”などと称されるような場合をも包含する意味に用いている。
前記本体部11は、前記のように中空直方体状で、より詳しくは、前記直方体の6面に相当する箇所の内、末端側がLANケーブルを導入するための開口部となっている。
また、前記本体部11は、残りの5面に相当する部分には外壁を備えている。
前記本体部11は、先端面の形状が横長の長方形となっており、前記外壁として、前記先端面を形成している前壁11x、該前壁11xの上縁部から後方側に延びる天井壁11a、前記前壁11xの左右の側縁部からそれぞれ後方側に延びる2つの側壁11b、及び、前記前壁11xの下縁部から後方側に延びる底壁11cを有している。
そして、前記本体部11は、前記外壁によって囲まれた内部空間にLANケーブル200の素線210を案内するための部材(図示せず)をさらに備えている。
前記本体部11は、LANコネクタへの挿入方向に沿って延在する複数のスリット11zを有し、該スリット11zが前記底壁11cの先端側を上下に貫通する形で備えられている。
また、前記本体部11は、該スリット11zの先端が前壁11xにまで到達しており、当該前壁11xの下端も前記スリット11zによって前後に貫通されている。
前記端子12は、本実施形態においては、前記スリット11zの形成幅と略同じ厚みを有する金属板であり、該スリット11zに挿入される形で前記本体部11に保持されている。
なお、前記端子12は、図2(a)に示すように圧着工具によるかしめ前においては、底壁11cの下面よりも下方に突出する形で本体部11に保持されており、図2(b)に示すように前記圧着工具によって上方に押し込まれることによってLANケーブル200の素線210と電気的に接続されるべくコネクタ部材10に備えられている。
本実施形態のコネクタ部材10は、本体部11の底壁11cが上記のように形成されている一方で天井壁側には、前記係止片13が備えられている。
本実施形態における前記係止片13は、天井壁11aよりも幅の狭い長板状でその長手方向がLANコネクタへの挿入方向となるようにコネクタ部材10に備えられ、長手方向一端部が前記本体部11に固定された固定端とされ、且つ、他端部が自由端とされる形でコネクタ部材10に備えられている。
該係止片13の前記一端部は、前記本体部11の先端側、且つ、幅方向中央部となる位置において天井壁11aの上面側に固定されている。
本実施形態の前記係止片13は、該固定された箇所から末端側に先上り傾斜する傾斜部13aを有し、該係止片13の前記傾斜部13aには前記LANコネクタに係止させて前記ラッチ機能を発揮させるための係止部13xが備えられている。
該傾斜部13aは、その末端が前記本体部11の末端よりも後方に位置するように形成されており、前記固定端側(先端側)が前記自由端側(末端側)よりも広幅で、先端側の広幅部13a1と末端側の細幅部13a2とが形成幅を傾斜的に変化させることなく連設されて構成されている。
従って、傾斜部13aは、広幅部13a1と末端側の細幅部13a2との境界部に段差が形成されており、該段差を前記係止部13xとして機能させ得るように構成されている。
なお、本実施形態のコネクタ部材10は、前記傾斜部13aが起立する方向(図2のD1)及び前記傾斜部13aが倒伏する方向(図2のD2)の何れにも弾性変形可能となっており、該弾性変形によって前記係止部13xを上下動させ得るように構成されている。
また、本実施形態のコネクタ部材10は、前記弾性変形後における復元力により前記傾斜部13aを元の姿勢に復帰させうるように形成されている。
該係止部13xによるラッチ機能について、図3に例示のLANコネクタ300に対し、図1に例示のLANケーブルコネクタ100を接続する場合を例に、図4を参照しつつ説明すると、前記LANコネクタ300は、LANケーブルコネクタ100を先端側から見た場合の輪郭形状に相当する差込口を有し、且つ、該差込口から奥側に向けて凹入した収容凹部31を有している。
該収容凹部31は、その奥行が前記本体部11よりも僅かに短くLANケーブルコネクタ100を末端側の一部を除いて収容可能となっている。
前記LANコネクタ300は、差込口に近い手前側の上部に下方に向けて突出する2つの突片33を有し、該突片33を左右に離間させる形で備えている。
そして、該突片33の離間幅は、前記傾斜部13の広幅部13a1の幅より狭く、且つ、細幅部13a2の幅よりも広くなっている。
また、LANコネクタ300は、前面を開口させた前記収容凹部31の底部を画定する内壁面から前記端子12と電気的な接続を行うためのピン32を突出させており、該ピン32が奥向きに先上りするように設けられている。
そして、LANケーブルコネクタ100は、前記差込口から収容凹部31への挿入に際し、前記のピン32によって上方に付勢されることで、前記差込口において広幅部13a1が突片33に当接されることになる。
しかし、LANケーブルコネクタ100は、前記傾斜部13が倒伏方向に弾性変形可能であることから、図4(a)に示されているように、収容凹部31の奥に向けて挿入させる際の押込力により前記傾斜部13が倒伏方向に前記弾性変形し、LANコネクタ300への進入が許容されることになる。
そして、本実施形態のLANケーブルコネクタ100は、図4(b)に示されているように、最終的には前記突片32の形成区間を前記係止部13xが通り過ぎ、前記傾斜部13の弾性復元により前記細幅部13a2が突片33の間に入り込む形となって広幅部13a1の末端(係止部13x)が、突片33の奥側に係止されることになる。
このようにして、本実施形態のLANケーブルコネクタ100は、ピン32との端子12との電気的な接続を不用意に途切れさせないためのラッチ機能を発揮することになる。
そして、前記LANケーブルコネクタ100は、図4(b)に示したラッチ状態から、細幅部13a2の末端部を本体部側に押し下げることで傾斜部13aを倒伏方向に弾性変形させ、前記係止部13xを下方に移動させて前記突片33との係合を解除させることができる。
即ち、本実施形態のコネクタ部材10は、前記傾斜部13の弾性復元と弾性変形とによって前記係止部13xが上下に移動してLANコネクタ300へのラッチ状態とラッチ解除状態とが切り替えられるように構成されている。
ここで従来のコネクタ部材は、係止片と本体部とが硬質なポリカーボネート樹脂によって形成されているために前記傾斜部を起立する方向に応力を加えるなどすると係止片が本体部との固定部分で折れてしまい、当該係止片が本体部から脱落する状況を引き起こすおそれの高いものである。
一方で、本実施形態のコネクタ部材10は、前記係止片13及び前記本体部11の形成にポリプロピレン樹脂をベース樹脂とした樹脂組成物が用いられている。
従って、傾斜部13aを起立する方向に応力を加えても係止片13の折れが生じにくく、ラッチ機能が失われるおそれが低い。
前記係止片13や前記本体部11の形成に用いられる樹脂組成物のベース樹脂は、実質的にプロピレンのみを構成単位とするホモポリプロピレン樹脂であっても、プロピレン以外にエチレンを僅かに含むランダムポリプロピレン樹脂やブロックポリプロピレン樹脂であっても良いが、前記本体部11に優れた透明性を付与し、且つ、前記係止片13に優れた弾性変形性を付与する上においては、ランダムポリプロピレン樹脂を採用することが好ましい。
即ち、ランダムポリプロピレン樹脂は、ホモポリプロピレン樹脂やブロックポリプロピレン樹脂に比べてポリプロピレンの結晶性が適度に抑制されて透明性に優れているとともにホモポリプロピレン樹脂に比べて靱性に優れている点において前記樹脂組成物のベース樹脂として好適である。
なお、本実施形態においては、前記ポリプロピレン樹脂は、前記樹脂組成物中に1種単独で含有させる必要性は無く複数種類のものを前記樹脂組成物中に含有させてもよい。
前記樹脂組成物は、上記のようなポリプロピレン樹脂をベース樹脂とすることで、JIS K7136(2000)に基づいて測定される1mm厚みでのヘーズが、20%以下であることが好ましい。
このようなヘーズ値を有する樹脂組成物は、前記本体部11を形成させた際に、端子12や素線210の状態が、天井壁11aや側壁11bなどを通じて視認容易となり、例えば、コネクタ部材10への素線210の挿入長さが不足したり、素線210がコネクタ部材10の内部で屈曲したりして素線210が端子位置まで到達していない状態で圧着工具によるかしめが実施されてしまうことを抑制することができる。
また、上記のようなヘーズ値を有する樹脂組成物は、かしめ後における素線210と端子12との接続状態を本体部11を通じて視認容易とさせ得る。
即ち、このようなヘーズ値を有する樹脂組成物の利用は、LANケーブルコネクタ100の形成に際しての作業性に優れたコネクタ部材10が得られるだけでなく、電気的な信頼性に優れたLANケーブルコネクタ100を形成容易なコネクタ部材10が得られるという利点を有する。
また、前記係止片13が折れて本体部11から脱落することをより確実に防止する上において、前記樹脂組成物は、JIS K7161,7162(1994)に基づいて測定される引張破壊呼びひずみが300%以上であることが好ましく、400%以上であることが特に好ましい。
なお、係止片が過度に柔軟すぎると、当該係止片の末端側の操作が係止部の上下動に反映され難くなり、例えば、係止状態の解除がスムーズに行われなくなるおそれを有する。
従って、前記係止片13を折れ難く、且つ、係止状態をスムーズに解除可能なものとする上においては、前記樹脂組成物が、所定の曲げ弾性率、及び、曲げ応力を有することが好ましい。
具体的には、前記樹脂組成物は、JIS K7171(1994)に基づいて測定される曲げ弾性率が750MPa以上2000MPa以下であることが好ましく、1000MPa以上1500MPa以下であることが特に好ましい。
また、前記樹脂組成物は、JIS K7171(1994)に基づいて測定される曲げ応力が15MPa以上60MPa以下であることが好ましく、20MPa以上45MPa以下であることが特に好ましい。
さらに、前記樹脂組成物は、前記係止片13や前記本体部11を射出成形等の簡便な手法によって一体形成させる上においてJIS K7210(1999)のB法条件M(230℃、公称荷重2.16kg)によるメルトマスフローレイト(MFR)が5g/10min以上、20g/10min以下であることが好ましく、7g/10min以上、10g/10min以下であることが特に好ましい。
なお、前記樹脂組成物は、その透明性や柔軟性に対して著しい悪影響を与えない範囲において前記ベース樹脂以外のポリマーを含有させることができる。
ポリプロピレン樹脂以外のポリマーを含有させる場合は、樹脂組成物に占める全ポリマー成分の内の5質量%以下となるように含有させることが好ましく、1質量%以下となるように含有させることが特に好ましい。
また、前記樹脂組成物は、その透明性や柔軟性に対して著しい悪影響を与えない範囲において前記ベース樹脂以外の成分として一般的なゴム・プラスチック用の薬剤を含有させることができる。
本実施形態における前記樹脂組成物には、例えば、酸化防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、耐候剤、難燃剤、防曇剤、帯電防止剤、抗菌剤、防黴剤、防鼠剤、滑剤、加工助剤、離型剤、着色剤などを適宜含有させることができる。
さらに、本実施形態の樹脂組成物には、これら以外にも各種の添加剤を含有させることが可能である。
なお、本実施形態においては、上記のような例示によってコネクタ部材を詳細に説明しているが、本発明のコネクタ部材は上記例示のものに限定されるものではない。
従って、上記に例示されていない事項であっても、コネクタ部材やLANケーブルコネクタなどに関して従来公知の技術事項で、本発明の効果を著しく阻害しないような技術事項であれば、これを採用して各種変更を加えてもよく、そのような場合も本発明のコネクタ部材として意図する範囲のものである。
10:コネクタ部材、11:本体部、11a:天井壁、12:端子、13:係止片、13a:傾斜部、13x:係止部、20:保護ブーツ、31:差込口、32:ピン、33:突片、100:LANケーブルコネクタ、200:LANケーブル、210:素線、300:LANコネクタ

Claims (3)

  1. LANコネクタからの抜け落ちを防止するラッチ機能を有するLANケーブルコネクタの形成に用いられ、
    LANコネクタへの挿入方向先端部を形成する中空直方体状の本体部と、
    該本体部によって保持され、前記本体部の内部においてLANケーブルの素線と電気的に接続される複数の端子と、
    前記ラッチ機能を発揮させるための係止片とを備え、
    前記本体部を通じて前記端子を外部から視認可能で、且つ、該本体部が樹脂組成物によって前記係止片と一体形成されており、
    前記係止片は、LANコネクタへの挿入方向先端側において前記本体部の天井壁の上面側に一端部が固定され、該固定された箇所から前記挿入方向とは逆方向に先上り傾斜する傾斜部を有し、該係止片の前記傾斜部には前記LANコネクタに係止させて前記ラッチ機能を発揮させるための係止部が備えられており、
    前記傾斜部が倒伏する方向に弾性変形可能で、該傾斜部の弾性復元と前記弾性変形とによって前記係止部が上下に移動してLANコネクタへのラッチ状態とラッチ解除状態とが切り替えられるコネクタ部材であって、
    前記係止片及び前記本体部を形成する前記樹脂組成物のベース樹脂がポリプロピレン樹脂であることを特徴とするコネクタ部材。
  2. 前記ポリプロピレン樹脂が、エチレンを含むランダムポリプロピレン樹脂である請求項1記載のコネクタ部材。
  3. 前記樹脂組成物は、JIS K7136(2000)に基づいて測定される1mm厚みでのヘーズが、20%以下である請求項1又は2記載のコネクタ部材。
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