JP2015071176A - セパレータ切断装置およびセパレータ切断方法 - Google Patents

セパレータ切断装置およびセパレータ切断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セパレータ用基材を切断するときに発生し飛散するセラミックス層の切断粉を十分に回収することができるセパレータ切断装置を提供する。【解決手段】セパレータ切断装置100は、溶融材(ポリプロピレン層11a)と耐熱材(セラミックス層11b)とを含む長尺状のセパレータ用基材10を切断して矩形状のセラミックセパレータ11を成形する。切断部材(レーザ光源131)は、セパレータ用基材10の切断部10Sに対してレーザ光L1を照射して切断する。押さえ部材(クランプ121)は、レーザ光L1の入射側開口部121aと、中空部121bと、出射側開口部121cとを備え、セパレータ用基材10を押さえる。回収部材(吸引器122)は、切断部10Sから発生するセラミックス層11bの切断粉10Uを、出射側開口部121cから中空部121bに取り込み吸引して回収する。【選択図】図4

Description

本発明は、セパレータ切断装置およびセパレータ切断方法に関する。
従来から、電極とセパレータとを交互に積層して構成した電池がある。例えば、電極とセパレータとを接合して一体化した後、集電タブを接合させる部分に貼り付いているセパレータに対してレーザを照射して引き剥がした後、電極の集電体を露出させて形成した切開面に集電タブを接合した電池がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−283896号公報
ところで、電池の高出力化のために、溶融材とその溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材とを積層することによって耐熱性を向上させたセパレータがある。そのようなセパレータを長尺のセパレータ用基材にレーザ光を照射して切断し成形する場合、耐熱材から切断塵が発生する。セパレータに切断塵が付着していると、そのセパレータを備えた電池が所期の性能を満たすことができない虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、セパレータ用基材を切断するときに発生し飛散する耐熱材の切断塵を十分に回収することができるパレータ切断装置およびセパレータ切断方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のセパレータ切断装置は、シート状の溶融材と、前記溶融材に積層し前記溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含む長尺状のセパレータ用基材を切断して矩形状のセパレータを成形する装置である。セパレータ切断装置は、切断部材と、押さえ部材と、回収部材とを有する。前記切断部材は、前記セパレータ用基材の切断部に対してレーザ光を照射して切断する。前記押さえ部材は、前記レーザ光を入射させる入射側開口部と、前記入射側開口部から入射した前記レーザ光を出射させる出射側開口部と、前記入射側開口部と前記出射側開口部との間に中空形状に形成した中空部と、を備え、前記セパレータ用基材を押さえる。前記回収部材は、切断に伴い前記切断部から発生する前記耐熱材の切断塵を、前記出射側開口部から前記中空部に取り込み吸引して回収する。
また、上記目的を達成する本発明のセパレータ切断方法は、シート状の溶融材と、前記溶融材に積層し前記溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含む長尺状のセパレータ用基材を切断して矩形状のセパレータを成形する方法である。セパレータ切断方法は、保持工程と、切断工程と、回収工程とを有する。前記保持工程は、開口を備えた押さえ部材を用いて前記セパレータ用基材を押さえる。前記切断工程は、前記セパレータ用基材の切断部に対して前記開口を通してレーザ光を照射して切断する。前記回収工程は、前記切断部から発生する前記耐熱材の切断塵を、前記押さえ部材の前記セパレータ用基材に面した側の前記開口から内部に取り込み吸引して回収する。
本発明のセパレータ切断装置および切断方法では、セパレータ用基材を切断する時に発生し飛散する耐熱材に起因した切断塵を、その切断塵が飛散し始める出射側開口部から中空部に取り込み吸引する。すなわち、切断塵が周囲に飛散してしまう前に、その切断塵を中空部を介して吸引する。このように吸引すれば、セパレータ用基材を切断するときに発生する耐熱材の切断塵を十分に回収することができる。したがって、セパレータ用基材から切り出したセパレータを用いた電気デバイスが所期の性能を満たすことができる。
セパレータ切断装置を示す斜視図である。 図1の構成を搬送方向に沿って示す側面図である。 図1のセパレータ切断装置の要部の作動を搬送方向に沿って示す端面図である。 図3に続くセパレータ切断装置の要部の作動を搬送方向に沿って示す端面図である。 図4に続くセパレータ切断装置の要部の作動を搬送方向に沿って示す端面図である。 袋詰電極の片面に負極を積層した状態を示す斜視図である。 図6の構成を示す部分断面図である。 セパレータ切断装置のクランプの様々な形態を示す斜視図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる。図1〜図8の全ての図において、X方向、Y方向、およびZ方向を、それぞれ矢印で示している。X方向は、セパレータ用基材10およびセラミックセパレータ11の搬送方向を示している。Y方向は、搬送方向と交差した方向を示している。Z方向は、セラミックセパレータ11の積層方向を示している。
(実施形態)
セパレータ切断装置100は、セパレータ切断方法を具現化したものである。セパレータ切断装置100は、シート状の溶融材(ポリプロピレン層11a)と、ポリプロピレン層11aに積層しポリプロピレン層11aよりも溶融温度が高い耐熱材(セラミックス層11b)と、を含む長尺状のセパレータ用基材10を切断して矩形状のセパレータ(セラミックセパレータ11)を成形する。
セパレータ切断装置100は、セパレータ用基材10の切断部10Sに対してレーザ光L1を照射して切断する切断部材(レーザ光源131)を有している。また、セパレータ切断装置100は、レーザ光L1を入射させる入射側開口部121aと、入射側開口部121aから入射したレーザ光L1を出射させる出射側開口部121cと、入射側開口部121aと出射側開口部121cとの間に中空形状に形成した中空部121bと、を備え、セパレータ用基材10を押さえる押さえ部材(クランプ121)を有している。さらに、セパレータ切断装置100は、切断に伴い切断部10Sから発生するセラミックス層11bの切断塵(切断粉10U)を、出射側開口部121cから中空部121bに取り込み吸引して回収する回収部材(吸引器122)を有している。
先ず、図6および図7を参照して、セパレータ切断装置100によって切断して成形したセラミックセパレータ11を用いた電気デバイスを説明する。
図6は、袋詰電極(一対のセラミックセパレータ11で正極20を挟持したもの)の片面に負極30を積層した状態を示す斜視図である。図7は、図6の構成を示す部分断面図である。
電気デバイスの一例として、袋詰電極(一対のセラミックセパレータ11で正極20を挟持したもの)の片面に負極30を積層した構成を説明する。このような電気デバイスは、例えば、リチウムイオン二次電池に用いられる。すなわち、リチウムイオン二次電池は、充放電が行われる発電要素を外装材で封止して構成している。発電要素は、正極20を一対のセラミックセパレータ11で挟持して接合した袋詰電極と、負極30とを交互に複数組積層して構成している。
セラミックセパレータ11は、正極20と負極30の間に設けられ、その正極20と負極30を電気的に隔離するものである。セラミックセパレータ11は、正極20と負極30との間に電解液を保持して、イオンの伝導性を担保する。セラミックセパレータ11は、矩形状に形成している。セラミックセパレータ11の長手方向の長さは、負極電極端子31aの部分を除いた負極30の長手方向の長さよりも長い。
セラミックセパレータ11は、例えば、溶融材に相当するポリプロピレン層11aに対して、耐熱材に相当するセラミックス層11bを積層して形成している。セラミックス層11bは、ポリプロピレン層11aよりも溶融温度が高い。一対のセラミックセパレータ11は、正極20を挟持し、セラミックス層11b同士を対面させて積層している。セラミックス層11bは、正極20の正極活物質に当接している。一対のセラミックセパレータ11は、セパレータ切断装置100の搬送方向Xに沿った長手方向の両端にそれぞれ形成した複数の接合部11Rによって、互いに接合している。
正極20は、電極に相当し、導電体である正極集電体21の両面に正極活物質を結着して形成している。電力を取り出す正極電極端子21aは、正極集電体21の一端の一部から延在して形成している。負極30は、正極20と極性が異なる電極に相当し、導電体である負極集電体31の両面に負極活物質32を結着して形成している。負極電極端子31aは、正極20に形成した正極電極端子21aと重ならないように、負極集電体31の一端の一部から延在して形成している。
次に、図1〜図5を参照して、セパレータ切断方法およびそのセパレータ切断方法を具現化したセパレータ切断装置100の構成を説明する。
図1は、セパレータ切断装置100を示す斜視図である。図2は、図1の構成を搬送方向Xに沿って示す側面図である。図3は、図1のセパレータ切断装置100の要部の作動を搬送方向Xに沿って示す端面図である。図4は、図3に続くセパレータ切断装置100の要部の作動を搬送方向Xに沿って示す端面図である。図5は、図4に続くセパレータ切断装置100の要部の作動を搬送方向Xに沿って示す端面図である。
セパレータ切断装置100は、セパレータ用基材10を搬送する搬送部110と、切断されるセパレータ用基材10を押圧して保持する押さえ部120と、セパレータ用基材10を切断するレーザ切断部130を含んでいる。また、セパレータ切断装置100は、セパレータ用基材10から切断されたセラミックセパレータ11を搬出する搬出部140と、搬送部110と押さえ部120とレーザ切断部130および搬出部140の作動をそれぞれ制御する制御部150を、含んでいる。以下、セパレータ切断装置100の各構成を順に説明する。
搬送部110の構成を、図1および図2を参照しながら説明する。
搬送部110の供給ローラ111は、円柱形状からなり、長尺状のセパレータ用基材10を巻き付けて保持している。第1搬送ローラ112および第2搬送ローラ113は、細長い円柱形状からなり、供給ローラ111に巻き付けられたセパレータ用基材10に対して一定の張力をかけた状態で、そのセパレータ用基材10を搬送ベルト114に導く。搬送ベルト114は、外周面に吸引口を複数設けた無端状のベルトからなり、セパレータ用基材10を吸引した状態で搬送方向Xに沿って搬送する。駆動ローラ115は、従動ローラ116とともに、搬送ベルト114の内周面の両端に対向して配設している。駆動ローラ115によって、搬送ベルト114を回転させる。従動ローラ116は、駆動ローラ115の回転に従って回転する。搬送ベルト114と駆動ローラ115と従動ローラ116からなる搬送ユニットは、搬送方向Xに沿って2組配設している。
押さえ部120の構成を、図1〜図5を参照しながら説明する。
クランプ121は、押さえ部材に相当する。クランプ121は、図3に示すように、レーザ光L1を入射させる入射側開口部121aと、入射側開口部121aから入射したレーザ光L1を出射させる出射側開口部121cと、入射側開口部121aと出射側開口部121cとの間に中空形状に形成した中空部121bと、を備えている。クランプ121は、図4に示すように、セパレータ用基材10を積層方向Zに沿った方向から押さえて保持する。クランプ121は、金属板からなり、板金を屈折させて箱状に形成している。クランプ121は、積層方向Zに沿って移動自在なZ軸ステージ123に接合している。
吸引器122は、吸引部材に相当する。吸引器122は、切断に伴い切断部10Sから発生するセラミックス層11bの切断塵(切断粉10U)を、出射側開口部121cから中空部121bに取り込み吸引して回収する。吸引器122は、図1に示すように、クランプ121の一端に接合している。吸引器122は、ポンプ122aに吸引チューブ122bを取り付けて構成している。吸引チューブ122bは、伸縮自在な円筒形状からなり、クランプ121の一端に開口した貫通穴に接合している。
Z軸ステージ123は、積層方向Zに沿って移動し、クランプ121を搬送部110に対して近接および離間させる。Z軸ステージ123は、図1に示すように、クランプ121を接合している。Z軸ステージ123は、搬送部110の搬送方向Xに沿った側方に配設している。支持板124は、図3に示すように、搬送中のセパレータ用基材10に当接して支持する。支持板124は、金属からなり、長尺に形成している。支持板124は、搬送部110の隣り合う搬送ベルト114の間であって、搬送方向Xと交差する方向Yに沿って配設している。支持板124は、セパレータ用基材10と対向する面に、レーザ光L1を通過させるスリットを備えている。
減衰板125は、レーザ光L1の強度を減衰させる。減衰板125は、図3に示すように、支持板124に対して積層方向Zに沿った図中の下方に配設している。減衰板125のホルダー125aは、金属からなり、断面U字形状で長尺状に形成している。ホルダー125aは、搬送方向Xと交差する方向Yに沿って配設している。ホルダー125aには、支持板124と対向する面に、減衰材125bを取り付けている。減衰材125bは、ブラックアルミナからなり、長尺状に形成している。減衰材125bは、レーザ光L1を吸収して減衰させる。
レーザ切断部130の構成を、図1、図2、および図4を参照しながら説明する。
レーザ切断部130は、搬送部110よりも図2中に示す上方に配設している。切断部材(レーザ光源131)は、例えば炭酸ガスレーザーから構成している。レーザ光源131は、反射ミラー132を介し、セパレータ用基材10の切断部10Sに対してレーザ光L1を照射して切断する。反射ミラー132は、レーザ光源131から導出されたレーザ光L1の反射方向を連続的に変え、そのレーザ光L1をセパレータ用基材10に対して搬送方向Xと直交するように直線状に照射する。反射ミラー132で反射したレーザ光L1は、クランプ121の入射側開口部121aに入射し、中空部121bを経て、出射側開口部121cから出射した後、セパレータ用基材10に照射する。
搬出部140の構成を、図1および図2を参照しながら説明する。
搬出部140は、搬送部110よりも搬送方向Xに沿った下流側に配設している。吸着パッド141は、板状からなり、セラミックセパレータ11を吸着する面に吸引口を複数設けている。伸縮部材142は、吸着パッド141よりも積層方向Zの図2中に示す上方に位置している。伸縮部材142の一端は、吸着パッドを接合している。伸縮部材142は、エアーコンプレッサー等を動力として、積層方向Zに沿って伸縮自在である。支柱143は、伸縮部材142の一端に対向した他端を支持している。X軸ステージ144は、搬送方向Xの側方に沿って配設し、支柱143を搬送方向Xに沿って移動させる。載置台145は、板状からなり、吸着パッド141に吸着され搬出されたセラミックセパレータ11を一時的に載置して保管する。
制御部150の構成を、図1を参照しながら説明する。
制御部150のコントローラ151は、ROM、CPU、およびRAMを含んでいる。ROM(Read Only Memory)は、搬送部110と押さえ部120とレーザ切断部130および搬出部140に係る制御プログラムをそれぞれ格納している。CPU(Central Processing Unit)は、制御プログラムに基づいてセパレータ切断装置100の動作を制御する。RAM(Random Access Memory)は、制御中の各構成部材に係るデータを一時的に記憶する。
次に、実施形態のセパレータ切断装置100の作用を説明する。
搬送部110は、供給ローラ111に巻き付けている長尺状のセパレータ用基材10を搬送ベルト114によって搬送する。次いで、押さえ部120は、図4に示すように、Z軸ステージ123を駆動させて、クランプ121によってセパレータ用基材10を押圧する。クランプ121は、支持板124とともに、セパレータ用基材10を挟持する。クランプ121は、出射側開口部121cによってセパレータ用基材10の切断部10Sを跨ぎ、その切断部10Sに隣接した隣接部10Tを押圧する。
次いで、レーザ切断部130は、図4に示すように、レーザ光源131から導出したレーザ光L1を、反射ミラー132を介して、セパレータ用基材10の切断部10Sに対して照射して切断する。レーザ光L1は、クランプ121の入射側開口部121aに入射し、中空部121bを経て、出射側開口部121cから出射した後、セパレータ用基材10に照射される。
次いで、吸引器122は、レーザ光L1の照射のタイミングに合わせて、切断に伴い切断部10Sから発生する切断粉10Uを、出射側開口部121cから中空部121bに取り込み吸引して回収する。減衰板125は、セパレータ用基材10を透過したレーザ光L1を減衰させる。Z軸ステージ123は、図5に示すように、クランプ121をセパレータ用基材10から離間させる。次いで、搬出部140は、切断して成形されたセラミックセパレータ11を一時的に載置台145に載置して保管する。
以上説明したように、セパレータ切断装置100は、シート状の溶融材(ポリプロピレン層11a)と、ポリプロピレン層11aに積層しポリプロピレン層11aよりも溶融温度が高い耐熱材(セラミックス層11b)と、を含む長尺状のセパレータ用基材10を切断して矩形状のセパレータ(セラミックセパレータ11)を成形する装置である。セパレータ切断装置100にあっては、セパレータ用基材10の切断部10Sに対してレーザ光L1を照射して切断する切断部材(レーザ光源131)を有する。また、レーザ光L1を入射させる入射側開口部121aと、入射側開口部121aから入射したレーザ光L1を出射させる出射側開口部121cと、入射側開口部121aと出射側開口部121cとの間に中空形状に形成した中空部121bと、を備え、セパレータ用基材10を押さえる押さえ部材(クランプ121)を有する。さらに、切断に伴い切断部10Sから発生するセラミックス層11bの切断塵(切断粉10U)を、出射側開口部121cから中空部121bに取り込み吸引して回収する回収部材(吸引器122)を有する。
また、セパレータ切断方法は、シート状の溶融材(ポリプロピレン層11a)と、ポリプロピレン層11aに積層しポリプロピレン層11aよりも溶融温度が高い耐熱材(セラミックス層11b)と、を含む長尺状のセパレータ用基材10を切断して矩形状のセパレータ(セラミックセパレータ11)を成形する方法である。セパレータ切断方法にあっては、開口を備えた押さえ部材(クランプ121)を用いてセパレータ用基材10を押さえる保持工程を有する。また、セパレータ用基材10の切断部10Sに対して開口を通してレーザ光L1を照射して切断する切断工程を有する。さらに、切断部10Sから発生するセラミックス層11bの切断塵(切断粉10U)を、クランプ121のセパレータ用基材10に面した側の開口から内部に取り込み吸引して回収する回収工程を有する。
このようなセパレータ切断装置100および切断方法によれば、セパレータ用基材10を切断する時に発生し飛散するセラミックス層11bに起因した切断粉10Uを、その切断粉10Uが飛散し始める出射側開口部121cから中空部121bに取り込み吸引する。このようにして、切断粉10Uが周囲に飛散してしまう前に、その切断粉10Uを中空部121bを介して吸引することができる。すなわち、セパレータ用基材10を切断するときに発生するセラミックス層11bの切断粉10Uを十分に回収することができる。したがって、セパレータ用基材10から切り出したセラミックセパレータ11を用いた電気デバイス(例えばリチウムイオン二次電池)が所期の性能を満たすことができる。
セパレータ切断装置100において、セパレータ用基材10を通過したレーザ光L1を受光して減衰させる減衰部材(減衰板125)をさらに有する構成とすることができる。
このように構成すれば、セパレータ用基材10を通過したレーザ光L1が装置の筐体の内壁等で反射することを防止できる。したがって、反射光によってセパレータ用基材10が損傷して切断粉等が発生することを防止できる。
(実施形態の変形例1)
図8(B)を参照して、押さえ部材(クランプ121)に関連した変形例1を説明する。
図8(B)は、クランプ121に対してエアーブロー221を取り付けた形態を示す斜視図である。
実施形態の変形例1は、押さえ部220において、吸引器122に対して中空部121bに沿って送風するエアーブロー221をクランプ121に取り付けた構成が、前述した実施形態に係る構成と異なる。実施形態の変形例1においては、前述した実施形態と同様の構成からなるものに同一の符号を使用して説明を省略する。
押さえ部220は、図8(B)に示すように、クランプ121の一端に吸引器122の吸引チューブ122bを接続した状態で、クランプ121の一端に対向した他端にエアーブロー221を接続している。エアーブロー221は、送風機に相当する。エアーブロー221は、Z軸ステージ123に接合している。吸引チューブ122bから図中の矢印F1で表すように吸引する一方、エアーブロー221から図中の矢印F2で表すように送風する。エアーブロー221は、中空部121bに沿って送風する。
以上説明したように、回収部材(吸引器122)に対して中空部121bに沿って送風する送風部材(エアーブロー221)をさらに有する構成とすることができる。
このように構成すれば、エアーブロー221は、中空部121bに取り込まれた切断粉10Uを吸引器122に対して誘導することができる。このようにして、切断粉10Uが発生する領域に対して、エアーブロー221によって吸引チューブ122bに向かう気流を形成し、吸引器122による集塵効率を向上させることができる。すなわち、セパレータ用基材10を切断するときに発生するセラミックス層11bの切断粉10Uを周囲に飛散させることなく十分に回収することができる。したがって、セパレータ用基材10から切り出したセラミックセパレータ11を用いた電気デバイス(例えばリチウムイオン二次電池)が所期の性能を満たすことができる。
(実施形態の変形例2)
図8(C)を参照して、押さえ部材(クランプ121)に関連した変形例2を説明する。
図8(C)は、クランプ121に対してカバーガラス321を取り付けた形態を示す斜視図である。
実施形態の変形例2は、押さえ部320において、カバーガラス321をクランプ121の入射側開口部121aに取り付けた構成が、前述した実施形態に係る構成と異なる。実施形態の変形例2においては、前述した実施形態と同様の構成からなるものに同一の符号を使用して説明を省略する。
押さえ部320は、図8(C)に示すように、クランプ121の一端に吸引器122の吸引チューブ122bを接続した状態で、クランプ121の入射側開口部121aにカバーガラス321を取り付けている。カバーガラス321は、レーザ光L1の波長に対して十分な透過率を有する硝材からなり、板状に形成している。クランプ121は、その側面であって、吸引チューブ122bから遠位となる位置に、円形状に開口した吸気穴121dを備えている。吸引チューブ122bから図中の矢印F1で表すように吸引する一方、クランプ121の吸気穴121dから図中の矢印F3に示すようにクランプ121の内部に吸気する。
以上説明したように、押さえ部材(クランプ121)の入射側開口部121aの側に備え、レーザ光L1を透過させる透過部材(カバーガラス321)をさらに有する構成とすることができる。
このように構成すれば、カバーガラス321は、セパレータ用基材10の切断部10Sを切断するときに発生し、クランプ121の入射側開口部121aから外部に飛散しようとする切断粉10Uを、十分に遮蔽することができる。さらに、カバーガラス321は、クランプ121の入射側開口部121aを覆うことから、クランプ121の中空部121bの気密性が向上して吸引器122による吸気が容易になり、切断粉10Uを回収し易い。すなわち、セパレータ用基材10を切断するときに発生するセラミックス層11bの切断粉10Uを周囲に飛散させることなく十分に回収することができる。したがって、セパレータ用基材10から切り出したセラミックセパレータ11を用いた電気デバイス(例えばリチウムイオン二次電池)が所期の性能を満たすことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜改変することができる。
例えば、実施形態では、セパレータ用基材10および切断して形成したセラミックセパレータ11をそれぞれ自動で搬送する構成として説明したが、このような構成に限定されることはない。セパレータ用基材10およびセラミックセパレータ11は、人手によって搬送する構成としてもよい。
また、実施形態では、セパレータ用基材10から切断して形成するセラミックセパレータ11の耐熱材をセラミックス層11bの構成で説明したが、切断に適用する耐熱材は、セラミックスに限定されることはなく、溶融材よりも溶融温度が高い部材であればよい。
また、実施形態では、セパレータ用基材10から切断して形成するセラミックセパレータ11の溶融材をポリプロピレン層11aの構成で説明したが、切断に適用する溶融材は、ポリプロピレンに限定されることはなく、耐熱材よりも溶融温度が低い部材であればよい。
10 セパレータ用基材、
10S 切断部、
10T 隣接部、
10U 切断粉(切断塵)、
11 セラミックセパレータ(セパレータ)、
11a ポリプロピレン層(溶融材)、
11b セラミックス層(耐熱材)、
11R 接合部、
20 正極、
21 正極集電体、
21a 正極電極端子、
30 負極、
31 負極集電体、
31a 負極電極端子、
32 負極活物質、
100 セパレータ切断装置、
110 搬送部、
111 供給ローラ、
112 第1搬送ローラ、
113 第2搬送ローラ、
114 搬送ベルト、
115 駆動ローラ、
116 従動ローラ、
120 押さえ部、
121 クランプ(押さえ部材)、
121a 入射側開口部、
121b 中空部、
121c 出射側開口部、
121d 吸気穴、
122 吸引器(回収部材)、
122a ポンプ、
122b 吸引チューブ、
123 Z軸ステージ、
124 支持板、
125 減衰板、
125a ホルダー
125b 減衰材
130 レーザ切断部、
131 レーザ光源(切断部材)、
132 反射ミラー、
140 搬出部、
141 吸着パッド、
142 伸縮部材、
143 支柱、
144 X軸ステージ、
145 載置台、
150 制御部、
151 コントローラ、
220 押さえ部、
221 エアーブロー(送風部材)、
320 押さえ部、
321 カバーガラス(透過部材)、
L1 レーザ光、
X (セパレータ用基材10の)搬送方向、
Y (搬送方向Xと交差する)方向、
Z (セラミックセパレータ11の)積層方向。

Claims (5)

  1. シート状の溶融材と、前記溶融材に積層し前記溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含む長尺状のセパレータ用基材を切断して矩形状のセパレータを成形するセパレータ切断装置であって、
    前記セパレータ用基材の切断部に対してレーザ光を照射して切断する切断部材と、
    前記レーザ光を入射させる入射側開口部と、前記入射側開口部から入射した前記レーザ光を出射させる出射側開口部と、前記入射側開口部と前記出射側開口部との間に中空形状に形成した中空部と、を備え、前記セパレータ用基材を押さえる押さえ部材と、
    切断に伴い前記切断部から発生する前記耐熱材の切断塵を、前記出射側開口部から前記中空部に取り込み吸引して回収する回収部材と、を有するセパレータ切断装置。
  2. 前記回収部材に対して前記中空部に沿って送風する送風部材をさらに有する、請求項1に記載のセパレータ切断装置。
  3. 前記押さえ部材の前記入射側開口部の側に備え、前記レーザ光を透過させる透過部材をさらに有する、請求項1または2に記載のセパレータ切断装置。
  4. 前記セパレータ用基材を通過した前記レーザ光を受光して減衰させる減衰部材をさらに有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のセパレータ切断装置。
  5. シート状の溶融材と、前記溶融材に積層し前記溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含む長尺状のセパレータ用基材を切断して矩形状のセパレータを成形するセパレータ切断方法であって、
    開口を備えた押さえ部材を用いて前記セパレータ用基材を押さえる保持工程と、
    前記セパレータ用基材の切断部に対して前記開口を通してレーザ光を照射して切断する切断工程と、
    前記切断部から発生する前記耐熱材の切断塵を、前記押さえ部材の前記セパレータ用基材に面した側の前記開口から内部に取り込み吸引して回収する回収工程と、を有するセパレータ切断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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