JP2015071008A - 電気刺激ユニット - Google Patents

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Hiroyuki Imabayashi
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Abstract

【課題】患者の体動や呼吸時の変動に対して安定した留置を維持することができる電気刺激ユニットを提供する。
【解決手段】電気刺激ユニット1は、血管内の所定値に位置決めされる複数の付勢手段15と、少なくとも一つの付勢手段15に形成された一対の電極対13、14と、電極対13、14に接続され、電気信号を導通させるリード部11と、リード部11の内部に収容され、可逆的に硬度が変化する硬度可変部材18と、硬度可変部材18に協働してリード部11の硬度を変更する硬度可変調整部材19とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、血管内において、神経組織に電気的刺激を与えるための電気刺激ユニットに関する。
神経組織や筋肉等の生体組織(線状組織)に電気的刺激を与えて治療を行う電気刺激ユニットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電気刺激ユニットでは、折り畳み形状にしたリードアンカーを、ガイドカテーテルを用いて患者の血管系を通って進めて刺激部位に送達する。リードアンカーが刺激部位に到達したら、ガイドカテーテルを抜出し、リードアンカーを折り畳み形状から拡張形状にして、拡張配置している血管の壁に接触させて摩擦係合させる。
特表2010−516405号公報
電気刺激ユニットは、神経組織や筋肉等に対して好適に電気的刺激を与えることができるようにする目的で、留置時には精度よく体内に位置決めされる。しかしながら、電気刺激ユニットが装着された患者は、通常の生活をするので、寝返りをうったり、体を捩じったりする場合がある。また、患者が呼吸をする際に、患者の胸部が大きく動く場合がある。特許文献1に記載された電気刺激ユニットでは、寝返り、体の捩じり、及び呼吸等の動きにより、電極に外力が伝わり刺激すべき部位から電極がずれる可能性がある。電極の位置が体内でずれた場合、適切な電気的刺激を与えることができなくなるおそれがあり、電極の位置を再調整する処置が必要となることがあり得る。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたもので、患者の体動や呼吸時の変動があっても安定した留置状態が維持される電気刺激ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の一態様は、血管内の所定値に位置決めされる複数の付勢手段と、少なくとも一つの前記付勢手段に形成された一対の電極対と、前記電極対に接続され、電気信号を導通させるリード部と、前記リード部の内部に収容され、可逆的に硬度が変化する硬度可変部材と、前記硬度可変部材に協働して前記リード部の硬度を変更する硬度可変調整部材とを備えることを特徴とする電気刺激ユニットである。
なお、上記の電気刺激ユニットにおいて、前記硬度可変部材は、コイル形状を成していてもよい。
また、上記の電気刺激ユニットにおいて、前記硬度可変部材は、前記硬度可変調整部材に与えられる応力により連続的に硬度が変化してもよい。
また、上記の電気刺激ユニットにおいて、前記硬度可変部材は、血管内に配置される部位と血管外に配置される部位とが異なる屈曲特性を有していてもよい。
また、上記の電気刺激ユニットにおいて、前記硬度可変調整部材は、血管内に配置される部位と血管外に配置される部位とが異なる屈曲特性を有していてもよい。
本発明によれば、患者の体動や呼吸時の変動があっても安定した留置状態が維持される係る電気刺激ユニットを提供できる。
(a)は、同電気刺激ユニットの全体構成を示す一部破断正面図であり、(b)は、同電気刺激ユニットの底面図である。 同電気刺激ユニットの電極部周りの外観斜視図である。 (a)は、同電気刺激ユニットの電極部における電気刺激電極周りの一部破断平面断面図であり、(b)は、同電気刺激ユニットの電極部における電気刺激電極周りの一部破断正面図である。 (a)は、同電気刺激ユニットの電極部における心電波形検出電極周りの一部破断背面図であり、(b)は、同電気刺激ユニットの電極部における心電波形検出電極周りの一部破断平面断面図である。 本発明に係る第1実施形態の電気刺激ユニットの留置時の模式的な構成図である。 同電気刺激ユニットにおける上大静脈内に留置する場合の前段の工程説明図である。 同電気刺激ユニットにおける上大静脈内に留置する場合の後段の工程説明図である。 同電気刺激ユニットの制御流れを説明するフローチャートである。 本発明に係る第2実施形態の電気刺激ユニットの全体構成を示す一部破断正面図である。 本発明に係る第3実施形態の電気刺激ユニットの全体構成を示す一部破断正面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る電気刺激ユニットの第1実施形態を、図1から図8を参照しながら説明する。図1(a)は、電気刺激ユニットの全体構成を示す一部破断正面図であり、図1(b)は、電気刺激ユニットの底面図である。
図1(a)に示すように、電気刺激ユニット1は、電極部10と、リード部11と、電気刺激装置12とを備えている。電気刺激ユニット1は、電極部10に、血管内で拡張して位置決めを行う四つの付勢部材15を備える。電極部10の付勢部材15の一つには、プラス側電気刺激電極13と、マイナス側電気刺激電極14とが形成されている。電極部10の付勢部材15の他の一つには、プラス側心電波形検出電極16と、マイナス側心電波形検出電極17とが形成されている。
リード部11は、プラス側電気刺激電極13とマイナス側電気刺激電極14とに接続して電気信号を導通する。そして、リード部11は、可逆的に硬度が変化する硬度可変部材18を備えている。また、リード部11は、硬度可変部材18の硬度を変更するための硬度可変調整部材19を備えている。リード部11は、体内に位置する部分に、リード部硬度可変操作部20を備えている。また、リード部11は、リード部硬度可変操作部20から分岐して体外に位置する部分に、コネクタ21を有する電気刺激リード部22を備えている。
リード部11は、例えば、φ2〜3mmの外径寸法を有して500mm程度の全長を有する軟性のチューブ23を有する。チューブ23の内部には、配線24と、硬度可変部材18と、硬度可変調整部材19とを収容している。リード部11は、電気刺激装置12に接続される近位端が、生体表面の左右頸部付近または左右鎖骨下付近から体外に露出する。なお、本明細書において、近位側とは、電気刺激装置12側を意味し、遠位側とは、電気刺激装置12とは反対側を意味する。リード部硬度可変操作部20は、チューブ23の近位側の端部に固定された固定ブロック25を備える。また、リード部硬度可変操作部20は、固定ブロック25にねじ構造により螺合していて硬度可変調整部材19の近位側の端部を回動自在に接続した操作ブロック26を備える。なお、固定ブロック25と操作ブロック26とは、ねじ構造により螺合されるのに代えて、スライド機構によりリード部軸方向に操作ブロック26を進退する構成としてもよい。
電気刺激装置12は、定電流方式または定電圧方式のバイフェージック波形群が所定の間隔を有する電気刺激信号を発生する。電気刺激信号の所定の間隔とは、例えば、周波数20Hz、パルス幅50〜400μsecのプラス数ボルトからマイナス数ボルトのバイフェージック波形が1分間あたり3〜10秒間である。電気刺激装置12は、電気刺激リード部22に4極のコネクタ21を採用している。コネクタ21に収容する配線24は、電気刺激用の各電気刺激電極13、14と、心電波形検出用の各心電波形検出電極16、17とに独立して接続する。
図1(b)に示すように、付勢部材15は、血管内で付勢する形状記憶合金製の4本のワイヤーから構成されている。付勢部材15は、それぞれが90度間隔で円周方向に離間している。付勢部材15は、生体の体温において、生体の体温において、付勢部材15が設置される対象となる血管の内径よりも1.2倍以上2倍以下の外径を有する球状あるいはラグビーボール状となるように形状が維持されるように形状が記憶されている。ワイヤーは、例えば、φ0.3〜0.5mmの外径を有し、φ10〜20mmの円弧形状の半径を有する。
図1(a)に示すように、付勢部材15は、表面に、例えば、50〜500μmの厚さのポリウレタンの被覆27が施されている。付勢部材15は、血栓が発生しづらい材料表面となっている。付勢部材15は、血管内側から外側方向へ付勢力を発生して血管内での留置される。付勢部材15の近位端には、端面が球面をなす略円筒状の近位側交差ブロック28が設けられている。付勢部材15の遠位端には、端面が球面をなす略円筒状の遠位側交差ブロック29が設けられている。各交差ブロック28、29はチタニウム製であり、溶接接合や接着接合やカシメ接合等の接合手段により付勢部材15の端部にそれぞれ接続されている。
近位側交差ブロック28には、近位側にチューブ23が接続されている。配線24には、耐屈曲性を有するニッケルコバルト合金(35NLT25%Ag材)からなる撚り線に電気的絶縁材(20μmの厚さを有するフッ素樹脂フィルム(ETFE)等)で被覆された線材が用いられている。なお、電気刺激ユニット1において血液と接触するこれらの構成部材表面に抗血栓コーティングを施すことが有効である。
プラス側電気刺激電極13とマイナス側電気刺激電極14とは、3〜5mmの距離で離間して設置している。プラス側電気刺激電極13とマイナス側電気刺激電極14とは、例えば、φ1mmの外径を有し、3mmの長さを有する円筒形状をなした白金イリジウム合金製であり、配線24に溶接接合されている。
プラス側心電波形検出電極16とマイナス側心電波形検出電極17とは、例えば、10〜20mmの距離で離間して設置されている。プラス側心電波形検出電極16とマイナス側心電波形検出電極17とは、例えば、φ1mmの外径を有し、3mmの長さを有する円筒形状をなした白金イリジウム合金製であり、配線24と溶接接合されている。
硬度可変部材18は、例えば、φ0.1mmの線径で、φ1〜2mmの外径を有するステンレス製の密着コイル部材であり、チューブ23の内面に一体的に溶融固定されている。硬度可変部材18は、単一の屈曲特性を有する。硬度可変部材18は、一方の遠位側端面が近位側交差ブロック28に溶接接合され、他方の近位側端面が固定ブロック25に溶接接合されている。
硬度可変調整部材19は、硬度可変部材18の内周に配置されている。硬度可変調整部材19は、例えば、φ0.2mmの線径を有するステンレス製の細線であり、表面にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が被覆されている。硬度可変調整部材19は、単一の屈曲特性を有する。硬度可変調整部材19は、一方の遠位側端面が近位側交差ブロック28に回動自在に連結され、他方の近位側端面が操作ブロック26に回動自在に連結されている。
操作ブロック26は、リード部材11に対する進退可能な距離が、例えば、5mm以下である。操作ブロック26はリード部11に対して遠位側に位置することにより硬度可変調整部材19が伸びる方向の応力を与えられるために、硬度可変部材18が柔らかい自由状態となる。そのため、リード部11の硬度を低くできる。これに反して、操作ブロック26はリード部11に対して近位側に位置すると、硬度可変調整部材19が縮む方向の応力を与えられるために、硬度可変部材18が圧縮状態となる。これにより、硬度可変部材18の径方向への屈曲に対する硬度が自由状態と比べて硬い硬化状態となる。そのため、リード部11の硬度を高くできる。このように、操作ブロック26は、術者の意図に応じて操作することにより、リード部11の硬度を可逆的に変更することができる。また、操作ブロック26の進退量により、硬度の可逆範囲を連続的に設定することができる。このとき、硬度可変調整部材19によって硬度可変部材18を圧縮する力が連続的に変化するので、硬度可変部材18の硬度が連続的に変化する。
図2は、電気刺激ユニット1の電極部10周りの外観斜視図である。図2に示すように、付勢部材15は、血管Bv内に留置される場合に、血管Bvの内壁に当接する。
図3(a)は、電気刺激ユニット1の電極部10における各電気刺激電極13、14周りの平面視断面図であり、図3(b)は、電気刺激ユニット1の電極部10における各電気刺激電極13、14周りの正面図である。図3(a)および図3(b)に示すように、リード部11の被覆27には、各電気刺激電極13、14に対応した位置に、血管Bvの内壁と接触する血管軸方向の領域のみを除去した開口部30を有する。開口部30は、例えば、0.5mm×1.8mmの大きさであるために、各電気刺激電極13、14を露出する。
図4(a)は、電気刺激ユニット1の電極部10における各心電波形検出電極16、17周りの背面図であり、図4(b)は、電気刺激ユニット1の電極部10における各心電波形検出電極16、17周りの平面視断面図である。図4(a)および図4(b)に示すように、リード部11の被覆27には、各心電波形検出電極16、17に対応した位置に、血管Bvの内壁と接触する血管軸方向の領域のみを除去した開口部31を有する。開口部31は、例えば、1mm×1.8mmの大きさであるために、各心電波形検出電極16、17を露出する。
図5は、電気刺激ユニットの留置時の模式的な構成図である。図5に示すように、術者は、患者Pの頚部近傍を切開して開口P1を形成する。次に、この開口P1に、公知のイントロデューサーやダイレーター(不図示)を装着して、電極刺激ユニット1を電極部10側から外頚静脈P2へ導入する。このとき、X線下でリード部11の位置を確認することで、電極部10の位置を確認しながら導入する。なお、電極部10は内頚静脈P4に導入する場合もある。
図6は、電気刺激ユニット1を上大静脈Svc内に留置する際の前段の工程説明図であり、図7は、電気刺激ユニット1を上大静脈Svc内に留置する際の後段の工程説明図である。図6に示すように、外頚静脈P2から、右外頚静脈へイントロデューサーを介して、電気刺激ユニット1を穿刺挿入する。図7に示すように、次に、上大静脈Svcの所定位置に電極部10を大まかに設置した後に、電気刺激装置12から電気刺激信号を発生させながら、体外からリード部11を操作し、血管軸方向と血管回転方向に調整する。これにより、上大静脈Svcの背側付近を走行する迷走神経Vnや、迷走神経心臓枝Vnbに対して、電気刺激ユニット1の電極部10を対向させ、血管内から神経組織に電気を印加する。この迷走神経Vnを電気的に刺激することにより、心拍数低下の作用を得ることができる。そして、心電計などにより得られる心拍数をモニターすることにより、プラス側電気刺激電極13とマイナス側電気刺激電極14とが迷走神経Vn方向に対向したときに、心拍数の低下が最も顕著に確認でき、最適な刺激位置を容易に得ることができる。
図8は、電気刺激ユニット1の制御流れを説明するフローチャートである。図8に示すように、最初に、医師若しくは介助者の術者は、操作ブロック26をリード部11に対して近位側に位置させることにより、リード部11の硬度を高くしておく(S101)。
次に、術者は、付勢部材15を血管内に挿入する(S102)。
続いて、術者は、上大静脈Svcの所定位置に付勢部材15を大まかに設置した後に、体外からリード部11を操作し、付勢部材15の位置を血管軸方向と血管回転方向に調整する(S103)。これにより、付勢部材15が血管内の所定位置に留置される。
次に、術者は、操作ブロック26をリード部11に対して遠位側に位置させることにより、リード部11の硬度を低くする(S104)。
続いて、術者は、電気刺激装置12から電気刺激信号を発生させ、各電気刺激電極13、14に電気刺激信号を与える(S105)。この状態で、電極部10は、例えば数日間留置されたままとなる。
そして、留置期間が完了した後に、血管内から付勢部材15を抜去する(S106)。
以上説明したように、第1実施形態の電気刺激ユニット1によれば、付勢部材15を血管内に挿入する際に、リード部11の硬度を高くできるので、付勢部材15の血管内の所定位置への留置をし易くできる。また、電気刺激ユニット1によれば、付勢部材15を血管内の所定位置に留置した後に、リード部11の硬度を低くできるので、患者の体動や呼吸時の変動があっても安定した留置状態を維持できる。
また、電気刺激ユニット1によれば、硬度可変部材18が、一般的なステンレス製の密着コイル部材である。従って、電気刺激ユニット1によれば、入手がし易い硬度可変部材18を適用するために、安価に製造することができる。
そして、電気刺激ユニット1によれば、硬度可変調整部材19によって硬度可変部材18を圧縮する力が連続的に変化するので、硬度可変部材18の硬度を連続的に変化させることができる。
さらに、電気刺激ユニット1によれば、リード部11の硬度を自在に変化させることができるので、留置に関わる作業性を改善し、短時間の電極設置及び神経刺激治療を開始できる。
さらにまた、電気刺激ユニット1によれば、急性心筋梗塞時の再灌流治療後に発生するリモデリング現象を低減することができる。すなわち、迷走神経を電気的に刺激し、再灌流治療後に心拍数低下を一定期間継続することにより、心臓負荷を減少させ、リモデリングを低減することができる。そして、一定期間治療後は電気刺激ユニット1を生体より抜去し、治療を完了することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図9を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。図9は本発明に係る第2実施形態の電気刺激ユニットの全体構成を示す正面図である。図9に示すように、本実施形態の電気刺激ユニット2は、二種類の屈曲特性を有する第一硬度可変部材32と第二硬度可変部材33とを備える。また、電気刺激ユニット2は、二種類の屈曲特性を有する第一硬度可変調整部材34と第二硬度可変調整部材35とを備える。なお、本実施形態において、屈曲特性とは、リード部11の中心軸線が曲がるようにリード部11が曲げられる際の曲がりやすさに着目した特性であり、具体的には、リード部11を構成する各部材の硬度に基づいて設定される。また、本実施形態における二種類の屈曲特性とは、血管内(体内)において曲がりやすく、血管外(体外)において曲がりにくいという点で互いに曲がりやすさが異なるということである。具体的には、本実施形態では、電気刺激ユニット2が留置されている状態において、血管内(若しくは留置部位近傍の一定の領域)ではリード部11の硬度が低く、血管外ではリード部11の硬度が血管内に比して相対的に高い。
近位側に設置される第一硬度可変部材32は、例えば、φ0.3mmの線径を有し、400mmの長さのステンレス製の密着コイルである。遠位側に設置される第二硬度可変部材33は、例えば、φ0.1mmの線径を有し、100mmの長さのステンレス製の密着コイルである。両硬度可変部材32、33の外径は一致しており、それらの当接面はロウ付け接合や溶接接合により、軸を一致させて固定している。これら二つの硬度可変部材32、33の外周には、ポリウレタン製のチューブ23が溶融固定されている。そして、第二硬度可変部材33の一方の遠位側端面が近位側交差ブロック28に溶接接合され、他方の第一硬度可変部材32の近位側端面が固定ブロック25に溶接接合されている。
近位側に設置される第一硬度可変調整部材34は、例えば、φ0.3mmの線径を有し、400mmの長さの直線記憶された形状記憶線である。遠位側に設置される第二硬度可変調整部材35は、例えば、φ0.2mmの線径を有し、100mmの長さのステンレス製の拠り線である。第一硬度可変調整部材34と第二硬度可変調整部材35とは、ステンレス製の円筒型パイプ形状のガイド部材36に突き当てるように進入させ、その当接面をロウ付け接合や溶接接合により、軸を一致させて固定されている。
二つの硬度可変調整部材34、35の外周には、表面にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が被覆されている。そして、第二硬度可変調整部材35の一方の遠位側端面が近位側交差ブロック28に溶接接合され、他方の第一硬度可変調整部材34の近位側端面が操作ブロック26に溶接接合されている。なお、第二硬度可変部材33と第二硬度可変調整部材35とは、主として、血管内に相当する長さに対応して形成されている。これとは異なり、第一硬度可変部材32と第一硬度可変調整部材34とは、主として、体外に相当する長さに対応して形成されている。
電気刺激ユニット2は、神経組織に対して目的の位置に設置する場合の術者の操作性をさらに向上させることができる。電気刺激ユニット2は、第一硬度可変部材32の線径を太くしている。そのため、術者の微妙な操作を電極位置調整に伝達しやすくなっている。また、電気刺激ユニット2は、第一硬度可変調整部材34が直線記憶された形状記憶線のため、第一硬度可変調整部材34の伸びが抑えられ、引っ張り力を向上させることができる。そのため、第一硬度可変調整部材34の全体の圧縮力を向上でき、術者操作時に、リード部11をより硬くして調整を行いやすくできる。
電気刺激ユニット2は、留置後に、各硬度可変部材32、33の圧縮力が解放されて自由状態となる。このとき、血管内に位置する第二硬度可変調整部材35が拠り線であるために、単純な棒形状である場合と比べてさらに柔らかくでき、患者の体動や呼吸時の変動の影響を受けにくくできる。
第2実施形態の電気刺激ユニット2によれば、二種類の屈曲特性を有する硬度可変部材32、33を備えている。従って、電気刺激ユニット2によれば、付勢部材15を血管内の所定位置に留置した後に、付勢部材15に近い位置におけるリード部11の硬度を積極的に低くできる。
また、電気刺激ユニット2によれば、二種類の屈曲特性を有する硬度可変調整部材34、35を備えている。従って、電気刺激ユニット2によれば、付勢部材15を血管内の所定位置に留置した後に、付勢部材15に近い位置におけるリード部11の硬度を積極的に低くできる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図10を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。図10は本発明に係る第3実施形態の電気刺激ユニットの全体構成を示す正面図である。
図10に示すように、本実施形態の電気刺激ユニット3は、二種類の屈曲特性を有する第一硬度可変部材41と第二硬度可変部材42とを備える。また、電気刺激ユニット3は、二種類の屈曲特性を有する第一硬度可変調整部材43と第二硬度可変調整部材44とを備える。
電気刺激ユニット3は、近位側に設置される第一硬度可変部材41が、例えば、0.1mm×0.3mmの断面寸法を有する矩形形状で、400mmの長さを有するステンレス製の平コイルである。遠位側に設置される第二硬度可変部材42は、例えば、0.1mm×0.15mmの断面寸法を有する矩形形状で、100mmの長さを有するステンレス製の平コイルである。両硬度可変部材41、42の外径は一致しており、その当接面はロウ付け接合や溶接接合により、軸を一致させて固定されている。
各硬度可変部材41、42の外周には、ポリウレタン製のチューブ23が溶融固定されている。チューブ23は、第一硬度可変部材41に対応した位置に、例えば、硬度55〜70度の第一チューブ45を有する。また、チューブ23は、第二硬度可変部材42に対応した位置に、例えば、硬度20度の第二チューブ46を有する。すなわち、本実施形態では、チューブ23は、近位側において硬度が相対的に高く、遠位側において相対的に硬度が低い。
各チューブ45、46の端面は溶融接合されている。第二硬度可変部材42は、一方の遠位側端面が近位側交差ブロック28に溶接接合され、第一硬度可変部材41は、近位側端面が固定ブロック25に溶接接合されている。なお、第一硬度可変調整部材43と第二硬度可変調整部材44とは、第2実施形態と同様の構成である。
本実施形態では、電気刺激ユニット3の使用時において、チューブ23において相対的に硬度が高い領域の一部若しくは全部が体外に位置し、チューブ23において相対的に硬度が低い領域が体内に配置される。このため、チューブ23における遠位側の領域において患者の体動が伝わり難く、付勢手段15の位置が血管内でずれにくい。
また、本実施形態の電気刺激ユニット3によれば、各硬度可変部材41、42が矩形断面形状の平コイルである。そのため、電気刺激ユニット3によれば、隣り合う各コイルが面接触するため、各硬度可変調整部材43、44により応力が与えられた際に、応力の損失を少なくできる。
また、電気刺激ユニット3によれば、各硬度可変部材41、42が矩形断面形状の平コイルである。そのため、電気刺激ユニット3によれば、各硬度可変部材41、42に断面形状が円形状の丸コイルを用いた場合と比べて、コイルの座屈現象を発生しないので、術者による回転調整時の時計回りと反時計回りの操作感の差が生じない。
そして、電気刺激ユニット3によれば、各硬度可変調整部材43、44が矩形断面形状の平コイルである。そのため、応力の損失を少なくできる。
さらに、電気刺激ユニット3によれば、各硬度可変調整部材43、44が矩形断面形状の平コイルである。そのため、電気刺激ユニット3によれば、各硬度可変調整部材43、44に断面形状が円形状の丸コイルを用いた場合と比べて、コイルの座屈現象を発生しないので、術者による回転調整時の時計回りと反時計回りの操作感の差が生じない。
第3実施形態の電気刺激ユニット3によれば、各硬度可変部材41、42に合わせて硬度の異なる各チューブ45、46を備えている。そのため、電気刺激ユニット3によれば、単一の硬度を有するチューブを用いた場合と比べて、付勢部材15に近い第二チューブ46を積極的に柔らかくできる。従って、電気刺激ユニット3によれば、患者の体動や呼吸時の変動があっても安定した留置状態を維持できる。
なお、本発明の電気刺激ユニットは、硬度可変部材及び硬度可変調整部材としての線径や構成形状(外径や内径)や材質や素材熱処理条件により、留置時のリード部の柔らかさや操作時の硬さを任意に規定できる。そして、その構成形状(外径や内径)や材質や素材熱処理条件は、術者操作時に求められる特性と留置時に求められる特性を加味し、任意に選択することができる。
1 電気刺激ユニット
2 電気刺激ユニット
3 電気刺激ユニット
11 リード部
12 電気刺激装置
13 プラス側電気刺激電極(電極対)
14 マイナス側電気刺激電極(電極対)
15 付勢部材(付勢手段)
16 プラス側心電波形検出電極
17 マイナス側心電波形検出電極
18 硬度可変部材
19 硬度可変調整部材
20 リード部硬度可変操作部
21 コネクタ
22 電気刺激リード部
23 チューブ
24 配線
25 固定ブロック
26 操作ブロック
27 被覆27
28 近位側交差ブロック
29 遠位側交差ブロック
30 開口部
31 開口部
32 第一硬度可変部材(硬度可変部材)
33 第二硬度可変部材(硬度可変部材)
34 第一硬度可変調整部材(硬度可変調整部材)
35 第二硬度可変調整部材(硬度可変調整部材)
36 ガイド部材
41 第一硬度可変部材(硬度可変部材)
42 第二硬度可変部材(硬度可変部材)
43 第一硬度可変調整部材(硬度可変調整部材)
44 第二硬度可変調整部材(硬度可変調整部材)
45 第一チューブ
46 第二チューブ

Claims (5)

  1. 血管内の所定値に位置決めされる複数の付勢手段と、
    少なくとも一つの前記付勢手段に形成された一対の電極対と、
    前記電極対に接続され、電気信号を導通させるリード部と、
    前記リード部の内部に収容され、可逆的に硬度が変化する硬度可変部材と、
    前記硬度可変部材に協働して前記リード部の硬度を変更する硬度可変調整部材とを備えることを特徴とする電気刺激ユニット。
  2. 前記硬度可変部材は、コイル形状を成していることを特徴とする請求項1に記載の電気刺激ユニット。
  3. 前記硬度可変部材は、前記硬度可変調整部材に与えられる応力により連続的に硬度が変化することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気刺激ユニット。
  4. 前記硬度可変部材は、血管内に配置される部位と血管外に配置される部位とが異なる屈曲特性を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電気刺激ユニット。
  5. 前記硬度可変調整部材は、血管内に配置される部位と血管外に配置される部位とが異なる屈曲特性を有していることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の電気刺激ユニット。
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