JP6454116B2 - 神経刺激システム - Google Patents

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Description

本発明は、経血管的に神経組織を刺激する神経刺激システムに関する。
従来、神経組織に電気的刺激を与えることで治療を行う神経刺激システムの研究が行われてきた。その神経刺激システムの1つとして、血管内にシステムを挿入し、血管に隣接する神経組織を血管壁越しに刺激するものが提案されている。
この種の神経刺激システムとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。神経刺激システムは、リード本体(リード部)と、リード本体の先端部に設けられたリードアンカー(固定部)を備えている。
リード本体は柔軟に形成されていて、通常は円形断面を有する。リード本体は、個別のワイヤ、コイル、またはケーブルを含む複数の導体を具備している。導体は、例えば、シリコーン、ポリウレタン、エチレン−テトラフルオロエチレン、または別の生体適合性絶縁ポリマーなどの絶縁体で成形することができる。
リード本体に沿って、1つ以上の電極(電極部)が配置されている。
リードアンカーは、基端カラーから先端に向かって延びる複数の拡張型ストラットを具備している。リードアンカーは、折り畳み形状から拡張形状に広がるように構成されている。患者の血管内に導入されたリードアンカーは、拡張形状のときに電極を血管の血管壁に押しつけ、血管にリードアンカーを摩擦係合させる。
リードアンカーは、神経、筋肉などである刺激の標的に電極の向きを合わせるように、血管内で回転させることができる。さらに、血管壁を越えて隣接する刺激すべき神経または筋肉に対する電極による最大または適切な電気刺激しきい値が達成されるまで、リード本体をさらに回転させたり、位置合わせしたりすることができる。
特表2010−516405号公報
このような経血管的神経刺激システムでは、血管内で電極を位置ずれ無く固定することが重要であり、ステント用の付勢部材を用いた固定方法が提案されている。
一般的に、神経刺激システムでは、頸部などの血管に挿入する部分で一点、血管内で一点と、合計二点で患者に固定されると推測される。ここで問題となるのが、患者が起きている間には首や腕を動かしたり、寝ている間に寝返りをうったりすることなどによる体動である。この体動によって、血管の走行形状の変化や伸びなどが発生し、リード部も引張り力や押込み力を受けることになる。これによって、血管に対して固定部が移動してしまうことが危惧される。
これを避けるためには、リード部を軟らかくしたり、リード部を螺旋構造にしたりすることによって、体外からの外力を吸収することが有効である。しかしながら、リード部の基端部を移動させても、柔らかいリード部が基端部の移動を吸収してしまいリード部の先端部が移動しにくくなり、リード部の操作性が低下してしまう。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、留置時の操作性を維持しつつ、リード部が体動により動いた場合でも血管に対して電極部が動くのを抑えた神経刺激システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の神経刺激システムは、弾性を有する材料で形成され、弾性的に変形された状態で血管内に留置されることで前記血管の内面を付勢する固定部と、前記固定部に設けられた少なくとも一対の電極部と、線状に形成され先端部が前記固定部に取付けられたリード部と、記リード部の前記先端部および前記固定部の少なくとも一方に設けられた係合部と、前記リード部が挿通されたシース部と、前記シース部の先端部に設けられ、前記係合部が前記リード部の軸線方向および前記リード部の軸線周りに係合可能かつ係合解除可能な被係合部と、前記シース部に設けられ、前記シース部と前記リード部との間を水密に封止する封止部材と、を備え、前記リード部の前記先端部よりも基端側の前記リード部には、自身が変形しても前記血管に対して前記固定部を移動させない大きさの弾性力しか伝達しない軟性領域が設けられており、前記係合部および前記被係合部が前記軸線方向および前記軸線周りに互いに係合した状態において、前記軸線方向および前記軸線周りにおける前記係合部および前記被係合部の互いの相対位置は固定されており、前記係合部および前記被係合部は、前記軸線方向において前記固定部が前記シース部の前記先端部から前記シース部の外部側に遠ざかるように、前記互いに係合し合う状態から前記軸線方向において互いに離間する方向に相対移動可能に設けられており、前記軸線方向において互いに離間することによって係合解除されることを特徴としている。
また、上記の神経刺激システムにおいて、前記係合部と前記被係合部とが係合したときに前記リード部における前記封止部材が接触する位置である前記リード部の接触位置から基端部までの範囲には、前記血管に対して前記固定部を移動させる大きさの弾性力を伝達させる硬性領域が設けられ、前記先端部よりも基端側から前記硬性領域までの範囲に、前記軟性領域が設けられていることがより好ましい。
また、上記の神経刺激システムにおいて、
前記係合部と前記被係合部とが係合したときに前記リード部における前記封止部材が接触する部分である前記リード部の接触位置から基端部までの範囲には、前記血管に対して前記固定部を移動させる大きさの弾性力を伝達させる硬性領域が形成され、前記リード部における前記軟性領域と前記硬性領域との間には、先端部が前記軟性領域以上の硬さで、基端部が前記硬性領域以下の硬さで、基端側に向かうにしたがって硬くなる遷移領域が形成されていることがより好ましい。
また、上記の神経刺激システムにおいて、
前記シース部には、前記シース部の外面から前記シース部の内周面に達し、前記内周面において前記封止部材よりも先端側で開口する側孔が形成されていることがより好ましい。
また、上記の神経刺激システムにおいて、前記シース部の管路内には、弾性的に変形された前記固定部が収容可能であることがより好ましい。
また、上記の神経刺激システムにおいて、前記リード部には、スタイレットが挿通可能な収容部が形成されていることがより好ましい。
また、上記の神経刺激システムにおいて、前記固定部は、線状に形成されて互いの先端部が接続されるとともに互いの基端部が接続され、前記軸線周りに互いに離間するように配置された複数の付勢部を有し、複数の前記付勢部の基端部が前記係合部であり、前記被係合部は、前記シース部の先端面から突出し、前記軸線周りに隣合う前記付勢部の基端部の間に挿入可能な突出部を有することがより好ましい。
また、上記の神経刺激システムにおいて、前記係合部は、前記軸線に平行な係合部側受け面を有し、前記被係合部は、前記軸線に平行であって、前記係合部側受け面に接触可能な被係合部側受け面を有していることがより好ましい。
本発明の神経刺激システムによれば、留置時の操作性を維持しつつ、リード部が体動により動いた場合でも血管に対して電極部が動くのを抑えることができる。
本発明の第1実施形態の神経刺激システムにおける係合部と被係合部とが係合していない状態の一部を破断した側面図である。 図1中の要部拡大図である。 同神経刺激システムのリード部の正面の断面図である。 同神経刺激システムにおける係合部と被係合部とが係合している状態の一部を破断した側面図である。 図4中の切断線A1−A1の断面図である。 同神経刺激システムの基端側の側面の断面図である。 同神経刺激システムのシース部内に固定部が収容された状態を説明する一部を破断した側面図である。 同神経刺激システムとともに用いられるパルスジェネレータが発生する波形の例を示す図である。 同神経刺激システムの留置方法を示すフローチャートである。 患者に形成する開口の位置を説明する図である。 同神経刺激システムの固定部を上大静脈に留置したときの状態を説明する図である。 本発明の第2実施形態の神経刺激システムの一部を破断した側面図である。 本発明の第3実施形態の神経刺激システムの一部を破断した側面図である。 本発明の第4実施形態の神経刺激システムの一部を破断した側面図である。 同神経刺激システムの基端側の側面の断面図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムの正面の断面図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムの正面の断面図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムの側面の断面図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムの要部の斜視図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムの固定部の斜視図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムの固定部の斜視図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムの固定部の斜視図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムの固定部の斜視図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムの固定部の斜視図である。 本発明の変形例の実施形態における神経刺激システムのリード部の正面の断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る神経刺激システムの第1実施形態を、図1から図11を参照しながら説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の厚さや寸法の比率は適宜異ならせてある。
図1に示すように、本神経刺激システム1は、弾性を有する材料で形成された固定部10と、固定部10に設けられた一対の電極部20と、線状に形成され先端部31が固定部10に取付けられたリード部30と、リード部30が挿通されたシース部40と、シース部40とリード部30との間を水密に封止するOリング(封止部材、図6参照)50とを備えている。
この神経刺激システム1は、刺激供給装置であるパルスジェネレータ60とともに用いられる。
固定部10は、線状に形成されて互いの先端部が接続されるとともに互いの基端部が接続された複数の付勢部11を有している。各付勢部11は、不図示のワイヤと、このワイヤの周囲を被覆する絶縁性の被膜12を備えている。各ワイヤは、生体適合性を有する材料からなる形状記憶合金や超弾性ワイヤなどで形成されている。ワイヤを形成する材料には、ワイヤに外力を加えて変形させた後に外力を除去すると、ワイヤが元の形状に戻るための復元力を発揮するものが用いられる。ワイヤの外径は例えば0.2〜0.5mm程度に設定され、ワイヤの長手方向に直交する断面形状は円形、楕円形、四角形などのものが用いられる。
ワイヤの周囲に被膜12を付けることで、ワイヤの外周面の滑らかさを向上させ、ワイヤに血栓低減効果や絶縁性を付与することができる。被膜12には、例えばポリウレタン樹脂やポリアミド樹脂、フッ素樹脂などを用いることができる。被膜12の厚さは、例えば50〜500μmである。なお、ワイヤに被膜12を設けなくてもよい。
各付勢部11は、リード部30の軸線C周りに互いに離間するとともに、軸線C周りに等角度ごとに(付勢部11の数が例えば4本であれば90°ごとに)配置されている。各ワイヤの軸線C方向の中間部は、軸線Cから離間する方向に向かって凸となるように湾曲し、複数の付勢部11で構成される固定部10は、全体として略球状となる。
固定部10の重力以外の外力を加えない自然状態での外径は、上大静脈の内径よりも大きなφ20〜40mm程度である。
このように構成された固定部10は、図2に示すように、上大静脈P1などの血管内に挿入されると、上大静脈P1の血管壁P2により付勢部11が仮想線L1で示すように変形することで軸線C側に弾性的に圧縮(変形)される。この血管壁P2の圧縮力に対する反力として、固定部10は血管壁P2に対して弾性変形により生じる弾性力、すなわち上大静脈P1の内面を径方向外側に付勢する押圧力を発生させる。この押圧力によって生じる血管壁P2と固定部10の付勢部11との間の摩擦力により、固定部10は上大静脈P1内の所望の位置で固定される。なお、固定部10は、仮想線L1で示すように軸線C側に圧縮されると軸線C方向に伸びる。
各付勢部11を軸線C周りに等角度ごとに配置すると、固定部10の良好な操作性が得られる。しかしながら、例えば特定の生体構造によりフィットさせるなどの理由で、各付勢部11を軸線C周りに等角度ごとに配置しなくてもよい。
複数の付勢部11のうちの1つには、前述の一対の電極部20が設けられている。各電極部20は、ワイヤと被膜12との間に配置される。電極部20は、白金や白金イリジウム合金などで形成される。
電極部20とワイヤとの間には図示しない絶縁性の仕切り被膜が存在し、ワイヤと電極部20とが電気的に絶縁されている。電極部20は、例えば仕切り被膜上に環状形成され、電極部20を覆う被膜12の一部を除去して露出させることで形成される。すなわち、後述するように血管内に固定部10を留置したときに、電極部20は血管内で露出している。
この際、付勢部11における軸線Cとは反対側に電極部20が露出するように形成するなど、電極部20を設ける位置に方向性を持たせることも可能である。電極部20の露出面積は、例えば1〜5mm程度である。一対の電極部20は、付勢部11の長手方向に沿って例えば3〜20mm程度の間隔を空けて配置される。
各電極部20には、電気配線14(図3参照)の先端部が電気的に接続されている。電気配線14としては、耐屈曲性を有するニッケルコバルトクロム合金(35NLT25%Ag材、35NLT28%Ag材、または35NLT41%Ag材)からなる撚り線を、電気的絶縁材(例えば厚さ20μmのETFEやPTFEなど)で被覆したものを好適に用いることができる。電気配線14は、後述するようにリード部30の管路34内を通り基端側に延びている。
リード部30は、生体適合性を有する材料(例えば、ポリウレタン樹脂やポリアミド樹脂)などで形成され、図3に示すように、管路34および収容部35が形成されたマルチルーメンチューブからなる。管路34はリード部30を軸線C方向に貫通している。管路34内には、電気配線14が挿通されている。収容部35は、先端部が塞がれていて、公知のスタイレットDが挿通可能である。スタイレットDとの摺動性を向上させるために、収容部35の内面に、例えばETFE樹脂やPTFE樹脂などの膜を形成してもよい。
リード部30には、図1に示す前述の先端部31と、先端部31よりも基端側の軟性領域32とが形成されている。軟性領域32の長さ(軸線C方向の長さ)は100mm程度以上である。
先端部31と軟性領域32とでは硬さが異なり、軟性領域32よりも先端部31の方が硬い。先端部31は、上大静脈P1などの血管に対して固定部10を、前述の摩擦力に抗して移動させる大きさの弾性力を伝達させる硬さである。なお、ここで言う血管に対する固定部10の移動とは、血管の長手方向に沿う移動と、血管の長手方向周りの移動(回転)の両方を意味する。一方で、軟性領域32は、自身が変形しても血管に対して固定部10を移動させない大きさの弾性力しか伝達しない領域である。
具体的には、JIS K7215に従い、タイプDデュロメータを用いて測定したショア硬さ(以下、「ショア硬さ(D)」と略して示す)は、先端部31では押込み操作(プッシュビリティ)および回転操作に対する十分な硬さを有する50以上であり、55以上70以下であることがより好ましい。軟性領域32のショア硬さ(D)は、10以上40以下であり、十分に軟らかいものである。軟性領域32のショア硬さ(D)は30以下であることがより好ましい。
先端部31と軟性領域32との接合は、公知の接着剤による接着や、熱溶着、超音波溶着などを適宜選択して用いることができる。
リード部30の寸法は、例えば外径は0.8〜2mm程度であり、長さは500〜900mm程度である。管路34の内径は例えば0.3〜0.6mm程度であり、収容部35の内径は例えば0.4〜0.8mm程度である。
図4および図5に示すように、先端部31には、外周面から径方向外側に突出したリード側突部36が形成されている。リード側突部36は、図5に示す軸線C方向に見たときに、円弧状に形成されている。この例では、軸線C周りに4つのリード側突部36が等角度ごとに、互いに離間するように配置されている。リード側突部36は、先端部31と同一の材料で、先端部31と一体に形成されている。なお、先端部31およびリード側突部36を、チタンやステンレス鋼などの生体適合性を有する金属材料で形成してもよい。
図4に示すように、4つのリード側突部36、および、複数の付勢部11の基端部11aで、係合部56を構成する。すなわち、本実施形態では、係合部56は、リード部30の先端部31および固定部10の両方に設けられている。
図1に示すように、リード部30の先端部31は固定部10に取付けられ、リード部30の基端部にはパルスジェネレータ60と接続するためのコネクタ37が取付けられている。コネクタ37には、例えば公知のIS−1コネクタや、その他の防水型コネクタなどを用いることができる。リード部30の管路34には、図3に示すように前述の電気配線14が挿通され、この電気配線14の基端部がコネクタ37に接続されている。
リード部30の引っ張り強度を高めるために、金属ワイヤなどのテンションメンバをリード部30の管路34に挿通させたり、リード部30内に埋め込んだりしてもよい。また、リード部30の表面に任意の被膜を施すことで、抗血栓性や摺動性を付与してもよい。
図1および図6に示すように、シース部40は、シース本体41と、シース本体41の基端部に固定されたシースハブ42とを有している。
シース本体41は、例えばポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂などの生体適合性を有する材料で形成される。シースハブ42は、筒状に形成され、シースハブ42の外周面の先端部には、外径が縮径されることで段部42aが形成されている。シースハブ42は、シース本体41と同一の材料で形成することができる。シース本体41およびシースハブ42のショア硬さ(D)は、リード部30の先端部31のショア硬さ(D)と概ね等しい。
シース部40の全体としての寸法は、例えば外径は2.5〜2.9mm程度、内径は1.5〜2.5mm程度であり、長さは300〜400mm程度である。シース本体41を形成する樹脂の内部に、ステンレスやタングステンを用いた金属ブレードを封入し、シース本体41の剛性や耐キンク性を向上させてもよい。
図4および図5に示すように、シース本体41の先端部の内周面には、係合部56に係合可能な被係合部44が設けられている。被係合部44は、シース本体41の内周面から径方向内側に突出した4つのシース側突部45を有している。シース側突部45は、図5に示す軸線C方向に見たときに、台形状に形成されている。4つのシース側突部45は、軸線C周りに等角度ごとに、互いに離間するように配置されている。シース側突部45のショア硬さ(D)は、リード部30の先端部31のショア硬さ(D)と等しい。
軸線C周りに隣合うリード側突部36の間にシース側突部45を配置したときに、リード側突部36に対してシース側突部45が軸線C周りに係合する。またこのときに、付勢部11の基端部11aにシース側突部45の先端面が当接することで、固定部10とシース側突部45とが軸線C方向に係合する。
なお、軸線C周りに隣合うリード側突部36の間にシース側突部45を配置したときに、固定部10とシース側突部45とが軸線C方向に係合しないように構成してもよい。
Oリング50は、ゴムなどで形成された公知の構成のものであり、図6に示すようにシースハブ42の内周面に設けられている。シース本体41の先端面からOリング50までの距離は、後述するように軸線C側に圧縮されることでシース本体41の管路41a内に収容された固定部10の軸線C方向の長さよりも長い。Oリング50の孔には、シース部40に挿通されたリード部30が、Oリング50との間を水密に封止されたままで軸線C方向に摺動可能である。
このように構成された神経刺激システム1は、図1に示す係合部56よりも被係合部44が基端側に配された状態から、リード部30に対してシース部40の基端部を軸線C周りに回転させつつ先端側に移動させる(押込む)と、図4および図5に示すように軸線C周りに隣合うリード側突部36の間にシース側突部45が配置され、付勢部11の基端部11aにシース側突部45の先端面が当接する。これにより、係合部56と被係合部44とが係合する。
リード部30に対してシース部40の基端部をさらに強く押込むと、シース部40の被係合部44に押されることで付勢部11が軸線C側に弾性的に変形する。シース本体41の先端面からOリング50までの距離が前述のように設定されているため、図7に示すように、シース本体41の管路41a内に変形した固定部10が収容される。
パルスジェネレータ60は、不図示の電気刺激供給部を有しており、定電流方式または定電圧方式による電気的刺激を発生させることができる。この例では、電気的刺激として、図8に示すように、定電流方式であって位相が切り替わるバイフェージック波形群を、所定の間隔を有して発生させる。具体的な波形としては、例えば周波数5〜20Hz(ヘルツ)、パルス幅50〜400ms(秒)で、プラスの最大電流0.25〜20mA(アンペア)からマイナスの最大電流−0.25〜−20mAの間で電流が変化するものを挙げることができる。パルスジェネレータ60は、このようなバイフェージック波形を1分間あたり任意の秒数の間印加する。例えば3〜10秒間、集中的に印加したい場合には60秒間などである。
前述のようにパルスジェネレータ60は、コネクタ37を介してリード部30と接続される。コネクタ37は、パルスジェネレータ60に対して着脱可能であってもよいし、パルスジェネレータ60に固定されていてもよい。パルスジェネレータ60とリード部30とが接続されると、電気刺激供給部が発生した電気的刺激は、電気配線14を介して、固定部10に設けられた一対の電極部20間に印加される。その際に、対となる電極部20の一方がプラス電極として作用し、他方がマイナス電極として作用する。
次に、以上のように構成された神経刺激システム1の固定部10を上大静脈P1に留置する手技について説明する。図9は、本神経刺激システム1の留置方法を示すフローチャートである。なお、本神経刺激システム1は、患者の体内にシステム全体を植込む長期神経刺激システムとは異なり、例えば数日程度の短期神経刺激を行うことに適している。
まず、術者は、患者の体外において図4に示すように係合部56と被係合部44とを軸線C方向および軸線C周りに係合させる(ステップS10)。パルスジェネレータ60にコネクタ37を介してリード部30を接続させる。図10に示すように、患者Pの頸部近傍を小切開して開口P4を形成する。この開口P4に、公知のイントロデューサやダイレータ(不図示)を設置し、内頚静脈(血管)P5にイントロデューサの先端部を挿入する。以下、内頚静脈P5を用いた説明を行うが、本手技においては、内頚静脈P5ではなく外頚静脈を用いることもある。
次に、設置したイントロデューサを介して、神経刺激システム1を固定部10側から内頚静脈P5内に挿入する(ステップS20)。このとき、固定部10をイントロデューサに挿入可能な外径まで弾性的に変形(縮径)させてから挿入する。挿入時には、X線透視下で神経刺激システム1の電極部20、ワイヤ、電気配線14の位置を確認する。Oリング50の孔内ではリード部30は摺動可能であるため、リード部30に対してシース部40を軸線C方向に移動させることができる。Oリング50によりシース部40とリード部30との間が封止されているため、血液などの体液がシース部40とリード部30との間を通して体外に流れ出ることはない。
内頚静脈P5に固定部10を挿入すると、内頚静脈P5の内径は上大静脈P1の内径よりも小さいため、図2に示すように、各付勢部11が軸線C側に弾性的に変形して固定部10が全体として縮径するとともに、軸線C方向に伸びる。これにより、固定部10の外径は、自然状態における外径よりも小さくなる。
術者は、X線透視下でシース部40の基端部を押込んだり軸線C周りに回転させたりする。前述のようにシース部40、シース側突部45、リード側突部36、および先端部31は、血管に対して固定部10を血管との間に作用する摩擦力に抗して移動させる大きさの弾性力を伝達させる硬さに形成されている。このため、シース部40の基端部を押込むことで内頚静脈P5に対して固定部10が軸線C方向に押込まれ、シース部40の基端部を軸線C周りに回転させることで内頚静脈P5に対して固定部10が軸線C周りに回転する(ステップS30)。
必要に応じてリード部30の収容部35にスタイレットDを挿通させることで、神経刺激システム1およびスタイレットDが全体として硬くなる。シース部40の基端部およびスタイレットDの基端部を一体にして操作することで、固定部10をより簡単に押込んだり回転させたりすることができる。
内頚静脈P5に挿入後は前述のように押込み操作を行い、固定部10を上大静脈P1まで送達させる。上記では、イントロデューサを介し、固定部10を内頚静脈P5に挿入してから上大静脈P1に送達する方法を説明した。しかし、イントロデューサを上大静脈P1まで送達させ、その位置で神経刺激システム1を挿入することで、固定部10を直接上大静脈P1に送達させる方法もある。
図11に示すように、固定部10を上大静脈P1に概略配置する。このときも、固定部10の自然状態での外径が前述のように設定されているため、それぞれの付勢部11は上大静脈P1により軸線C側に押し付けられる。一対の電極部20は、付勢部11における軸線Cとは反対側に露出するように形成されているため、各電極部20が上大静脈P1の血管壁P2側に向くように配置され、各電極部20を血管壁P2に確実に接触させることができる。電極部20が上大静脈P1内の血液に接触するのを抑え、後述するように一対の電極部20間に印加した電気的刺激が血液側に漏洩するのを抑制することができる。
図11に示すように、この上大静脈P1に隣接して迷走神経(神経組織)P6が併走している。
続いて、術者は、パルスジェネレータ60を操作し、電気的刺激を一対の電極部20間に印加する。これは、電気的刺激を生体に印加することになる。電気的刺激を印加した状態で、シース部40の基端部を押込んで上大静脈P1の長手方向に沿う固定部10の位置を調節するとともに、シース部40の基端部を軸線C周りに回転させることで固定部10を軸線C周りに回転させる。固定部10を移動させながら、患者に取付けた心電計などにより心拍数を計測する。一対の電極部20が迷走神経P6に近づいて、対向するように配置され、一対の電極部20から迷走神経P6に印加される電気的刺激が最も大きくなったときに、患者の心拍数が最も低下する。術者は、心拍数が最も低下するように、すなわち、一対の電極部20が迷走神経P6側を向くように、固定部10を移動させる。
以上の手順により、上大静脈P1に対する固定部10の最適な位置および向きを決める(ステップS40)。
次に、リード部30の基端部を把持した状態で、シース部40の基端部のみを基端側に移動させて(引戻して)、係合部56と被係合部44との係合を解除させる(ステップS50)。なお、このステップS50以降の一連の手順においては、X線透視による観察を行うなどして、上大静脈P1に対して固定部10が位置ずれしないように注意する。
シース部40の先端を固定部10から100mm程度基端側に移動させる。シース部40を引戻すときに、リード部30を押込む操作を織り交ぜると、固定部10の位置ずれを防ぐことができる。
その後、リード部30をさらに押込んで血管内に送り込み、血管内に位置するリード部30に一定のたるみをもたせる。神経刺激システム1の上大静脈P1内への留置が完了したら、イントロデューサを除去する。
本神経刺激システム1により一定期間、迷走神経P6に電気的刺激を印加し続ける。この間に、患者Pの体動によりリード部30が動いた場合でも、リード部30の軟性領域32が、自身が変形しても血管に対して固定部10を移動させない大きさの弾性力しか伝達しない硬さである。このため、リード部30に作用して軟性領域32に伝達された力がさらに固定部10に伝達された場合であっても、上大静脈P1に対して一対の電極部20が動くのを抑えられる。軟性領域32の長さが100mm程度あれば、留置後に患者Pの体動を吸収することができる。
前述の一定期間が経過したら、パルスジェネレータ60を操作して電気的刺激の発生を停止させる。固定部10は容易に外径が変化するため、リード部30を引戻すことで、小さな開口P4からでも神経刺激システム1を抜去することができる。本システム1の抜去のために、外科的な再手術は必要としない。
この後で、開口P4を縫合するなど適切な処置を行い、一連の手技を終了する。
なお、本実施形態では、シース本体41の管路41a内に固定部10を収容した状態で、イントロデューサを通して内頚静脈P5内に神経刺激システム1を挿入してもよい。この場合、シース本体41内の固定部10がイントロデューサの先端から出たときに、術者は、シース部40の基端部を把持した状態でリード部30を血管内に押込み、シース部40をリード部30に対して相対的に後退させる。このとき、リード部30の収容部35にスタイレットDを挿入し剛性を付与すると操作が行いやすい。固定部10がシース部40の先端から突出するまでリード部30を押込み、係合部56と被係合部44とを係合させる。留置時のこの後の手順は、前述のとおりである。
なお、神経刺激システム1を抜去するときに、管路41a内に固定部10を収容してもよい。この場合、術者は、シース部40の基端部を把持した状態でリード部30を引戻し、シース部40をリード部30に対し相対的に前進させる。シース部40の管路41a内に固定部10を収容したら、血管内からシース部40を引戻し、抜去完了とする。
以上説明したように、本実施形態の神経刺激システム1によれば、係合部56と被係合部44とを軸線C方向および軸線C周りに係合させることで、シース部40の基端部を操作する力がシース部40、被係合部44、係合部56、および先端部31を介して固定部10に伝達される。すなわち、シース部40の基端部を押込むと血管内に固定部10が押込まれ、シース部40の基端部を軸線C周りに回転させると血管内で固定部10が軸線C周りに回転する。このため、留置時の神経刺激システム1の操作性を従来並みに維持することができる。
上大静脈P1に対して固定部10を位置決めしたら、係合部56と被係合部44との係合を解除させる。このようにすることで、患者Pの体動によりリード部30が動いた場合でも、リード部30の軟性領域32が伝達された力を低減させるため、上大静脈P1に対して一対の電極部20が動くのを抑えることができる。
上大静脈P1の血管壁P2を介して迷走神経P6に電気的刺激を印加することで、迷走神経P6に直接的に接触することなしに間接的に電気的刺激を印加することができる。そのため、低侵襲で処置を行うことができる。
迷走神経P6に電気的刺激を印加にあたり、対象となる神経組織に大きな外科的な侵襲を与えずに、目的とする神経刺激を実現することができる。神経刺激システム1の留置は、カテーテル手技で多用されている一般的な経静脈アプローチにより実現することができる。間接的に電気的刺激を印加するため、神経刺激システム1の設置時に神経組織の損傷を気にせずに、短時間で設置を完了し、治療後には神経刺激システム1を速やかに抜去することができる。
シース本体41の管路41a内に固定部10が収容可能であることで、管路41a内に固定部10を収容した状態で、上大静脈P1内に神経刺激システム1を挿入することができる。これにより、イントロデューサを通して挿入するときに、術者が固定部10を縮径させる必要がなく、固定部10のワイヤに必要以上の捻じりなどの力がかかることを防ぐことができる。
管路41a内に固定部10を収容した状態で神経刺激システム1を抜去するときのシース部40の外径は、開口P4の径よりも小さい。したがって、血管壁を傷つけるなどのリスクをより低減させることができる。
このように、より素早くかつより安全に神経刺激システム1を血管内に挿入することができる。
リード部30に収容部35が形成されていることで、収容部35にスタイレットDを挿通させると、神経刺激システム1およびスタイレットDが全体として硬くなる。したがって、固定部10をより簡単に押込んだり回転させたりすることができる。
近年、慢性心不全の治療法の分野において、自律神経に対して直接的に電気的刺激を印加する神経刺激システムを用いることにより、循環調節異常を是正し、予後を改善できることが知られるようになった。
本発明の神経刺激システム1を用いることにより、急性心筋梗塞時の再灌流治療後に発生する不整脈および心臓リモデリング現象を低減することができる。再灌流治療後に一定期間、迷走神経に電気的刺激を印加することによって、副交感神経系の心拍数低下効果や交感神経拮抗作用、抗炎症作用、心筋再生効果などを介して心臓の負荷を減少させ、心臓リモデリングを低減することができる。
また、再灌流治療に際して、再灌流前から本発明の神経刺激システム1を用いて迷走神経P6の刺激を行うことも可能である。これにより、再灌流直後の不整脈の発生を顕著に抑制することができる。
なお、本実施形態では、係合部56が4つのリード側突部36を有し、被係合部44が4つのシース側突部45を有しているとした。しかし、係合部56が有するリード側突部36の数、および被係合部44が有するシース側突部45の数に制限はなく、ともに1つ以上であればいくつでもよい。ただし、リード側突部36の数およびシース側突部45の数が多いほど係合しやすくなる。
具体的には、本実施形態では、リード側突部36の数およびシース側突部45の数がそれぞれ4つであるため、係合部56に対して被係合部44は軸線C周りの4つの位置(向き)で係合することができる。例えば、リード側突部36の数およびシース側突部45の数がそれぞれ8つの場合には、係合部56に対して被係合部44は軸線C周りの8つの位置で係合することができ、係合のしやすさが2倍となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図12を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図12に示すように、本実施形態の神経刺激システム2は、第1実施形態の神経刺激システム1のリード部30に代えてリード部70を備え、Oリング50がシース本体41の内周面に設けられている。また、被係合部44の内径が小さいことなどにより、シース部40の基端部を強く押込んでも、シース本体41の管路41a内に固定部10が収容されないようになっている。
リード部70は、前述の先端部31と、先端部31の基端側に先端部31に接触した状態で設けられた軟性領域71と、軟性領域71の基端側に軟性領域71に接触した状態で設けられた硬性領域72とを有している。
ここで、係合部56と被係合部44とが係合したときにリード部70におけるOリング50が接触する位置であるリード部70の接触位置Q1を規定する。硬性領域72は、接触位置Q1からリード部70の基端部までの範囲に設けられている。軟性領域71は、先端部31よりも基端側から硬性領域72までの範囲に設けられている。軟性領域71の長さは、例えば100mm程度である。
軟性領域71のショア硬さ(D)は、前述のリード部30の軟性領域32のショア硬さ(D)と等しく、硬性領域72のショア硬さ(D)はリード部30の先端部31のショア硬さ(D)と等しい。
シース本体41の管路41a内に固定部10が収容されないことで、リード部70に対してシース部40を押込んでも、シース部40に設けられたOリング50はリード部70における接触位置Q1よりも先端側に移動しない。Oリング50は軟性領域71に接触することはなく、言い換えると、軟性領域71にOリング50は及ばない。
次に、以上のように構成された神経刺激システム2を留置する手技について説明する。
上大静脈P1に対する固定部10の位置が決まったら、術者は、リード部70の基端部を把持した状態で、シース部40の基端部のみを基端側に移動させて(引き戻して)、係合部56と被係合部44との係合を解除させる。その後、シース部40の基端部を把持した状態でリード部70を押込み、リード部70に対してシース部40を相対的に後退させる。Oリング50は軟性領域71に接触せずに硬性領域72に接触するため、Oリング50とリード部70との間に摩擦力が生じる場合であっても、リード部70が軸線C方向に伸縮することが抑えられ、術者は効率的に押込み操作をすることができる。
本実施形態でも、軟性領域71の長さが100mm程度あるため、留置後に患者Pの体動を吸収することができる。
以上説明したように、本実施形態の神経刺激システム2によれば、留置時の操作性を維持しつつ、リード部70が体動により動いた場合でも血管に対して一対の電極部20が動くのを抑えることができる。
さらに、リード部70において、接触位置Q1から基端部までの範囲には硬性領域72が設けられ、先端部31と硬性領域72との間には軟性領域71が設けられている。このため、術者は効率的に押込み操作をすることができる。
なお、本実施形態では、Oリング50はシース本体41の内周面に設けられているとした。しかし、係合部56と被係合部44とが係合したときにOリング50が硬性領域72に接触しているのであれば、Oリング50はシースハブ42の内周面に設けられていてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図13を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図13に示すように、本実施形態の神経刺激システム3は、第2実施形態の神経刺激システム2のリード部70に代えてリード部80を備えている。
リード部80は、前述の先端部31および軟性領域71と、軟性領域71の基端側に軟性領域71に接触した状態で設けられた遷移領域81と、遷移領域81の基端側に遷移領域81に接触した状態で設けられた前述の硬性領域72とを有している。すなわち、遷移領域81は、リード部80における軟性領域71と硬性領域72との間に形成される。遷移領域81の長さは、例えば80〜110mm程度である。
遷移領域81は、先端部が軟性領域71以上のショア硬さ(D)で、基端部が硬性領域72以下のショア硬さ(D)で、基端側に向かうにしたがってショア硬さ(D)が大きく(硬く)なるように形成されている。
遷移領域81のショア硬さ(D)を上述のように構成する方法として、例えば、軟性領域71を形成する原材料と硬性領域72を形成する原材料とを押出し成形機に並べて配置し、軟性領域71を形成する原材料から先に順に押出して成形する方法を挙げることができる。軟性領域71の原材料と硬性領域72の原材料との境界部分では、両原材料が混ざり合った状態で成形されるため、基端側に向かうにしたがってショア硬さ(D)が大きくなる遷移領域81を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の神経刺激システム3によれば、留置時の操作性を維持しつつ、リード部80が体動により動いた場合でも血管に対して一対の電極部20が動くのを抑えることができる。
さらに、リード部80には遷移領域81が形成されている。これにより、軟性領域71と硬性領域72との間でショア硬さ(D)がゆるやかに大きくなるため、リード部80を湾曲させたときにリード部80の形状が局所的に大きく変形するのを抑え、リード部80を、より血管に沿った形状に留置させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図14および図15を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図14および図15に示すように、本実施形態の神経刺激システム4は、第1実施形態の神経刺激システム1のシース部40に代えてシース部90を備えている。
シース部90は、シース部40のシースハブ42に代えて、筒状に形成されたシースハブ91を備えたものである。シースハブ91には、シースハブ91の外面である基端面91aからシースハブ91の内周面91bに達する側孔91cが形成されている。側孔91cは、シースハブ91の内周面91bにおいてOリング50よりも先端側で開口する。
シースハブ91の基端面91aには、樹脂などで形成されたチューブ96の先端部が接着剤などで固定されている。チューブ96の管路は、側孔91cに連通している。チューブ96の基端部には、例えば公知のルアーロック式のコネクタ97が取付けられている。コネクタ97には、図示しないシリンジなどの装着が可能となっている。シリンジには、抗凝固剤、抗凝固剤の希釈液、生理食塩水、造影剤などの液体が収容される。
以上のように構成された神経刺激システム4を留置する手技では、シリンジを操作して液体を押出すと、液体はチューブ96の管路、シースハブ91の側孔91cを通り、シースハブ91の筒孔内に流れ込む。Oリング50が設けられているために液体は基端側に流れず、シース部90の先端から外部に放出される。
液体として抗凝固剤および抗凝固剤の希釈液を用いた場合には、神経刺激システム4を血管内に留置している間に血栓が生成されるのを抑制することができる。液体として生理食塩水を用いた場合には、神経刺激システム4の周囲に液体の流れを作り出すことで、神経刺激システム4のへの血小板の付着を抑制し、結果として血栓生成を抑制することができる。液体として造影剤を用いた場合には、留置の手技中にX線透視下で電極部20の位置を確認することができる。
以上説明したように、本実施形態の神経刺激システム4によれば、リード部30が体動により動いた場合でも血管に対して一対の電極部20が動くのを抑えることができる。
さらに、側孔91cを通してシース部90の先端から流体を外部に放出することができる。
以上、本発明の第1実施形態から第4実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除なども含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態から第4実施形態では、係合部56および被係合部44は、以下に説明するようにその構成を様々に変形させることができる。
図16に示すように、リード部30の先端部31の外周面に、前述のリード側突部36に代えて2つの係合部側受け面101が形成され、シース部40のシース本体41の先端部の内周面に、シース側突部45に代えて2つの被係合部側受け面106が形成されてもよい。
2つの係合部側受け面101および付勢部11の基端部11aで係合部102を構成し、2つの被係合部側受け面106およびシース本体41の先端面で被係合部107を構成する。
各係合部側受け面101は平坦な面であり、軸線Cに平行に形成されるとともに、軸線Cを挟んで反対側に配置されている。係合部側受け面101が形成されることで、先端部31はいわゆるDカットされる。各被係合部側受け面106は平坦な面であり、軸線Cに平行に形成されるとともに、軸線Cを挟んで対向するように配置されている。
係合部側受け面101に被係合部側受け面106が接触することで、係合部側受け面101に被係合部側受け面106が軸線C周りに係合する。付勢部11の基端部11aにシース本体41の先端面が当接することで、固定部10とシース本体41とが軸線C方向に係合する。
このように構成された係合部102および被係合部107によっても、第1実施形態の係合部56および被係合部44と同様の効果を奏することができる。
なお、この変形例では、係合部102は2つの係合部側受け面101を有し、被係合部107は2つの被係合部側受け面106を有しているとした。しかし、係合部102が有する係合部側受け面101の数、および被係合部107が有する被係合部側受け面106の数に制限はなく、互いに同数であればいくつでもよい。
例えば、図17に示す変形例では、係合部102Aは4つの係合部側受け面101を有し被係合部107Aは4つの被係合部側受け面106を有している。4つの係合部側受け面101は軸線C周りに等角度ごとに形成され、4つの被係合部側受け面106は軸線C周りに等角度ごとに形成されている。
受け面101、106の数が多くなるのにしたがって、係合部と被係合部とが係合しやすくなる。また、前記数が多くなるほど、回転操作を行う際に係合部分にかかる力が分散され、操作性の向上や咬み込みの防止につながる。
図18に示すように、リード部30の先端部31に雄ネジである係合部104を設けるとともに、シース本体41の先端部の内周面にこの係合部104に螺合する雌ネジである被係合部109を設けてもよい。係合部104および被係合部109には、ともに先端側に向かうにしたがって拡径するネジ溝が形成されている。係合部104よりも被係合部109が基端側にある状態から、被係合部109を押込みながら軸線C周りの所定の向きに回転させることで、係合部104と被係合部109とが螺合し、被係合部109が押込めなくなる。
この状態では、係合部104と被係合部109とは軸線C周りの所定の向きに係合していて、軸線C方向では先端側および基端側のいずれにおいても係合している。
なお、被係合部109を軸線C周りに所定の向きとは反対の向きに回転させながら引戻すことで、係合部104と被係合部109との螺合を解除することができる。
図19に示すように、係合部111を各付勢部11の基端部11aで構成するとともに、シース本体41の先端部に設けられた被係合部116が、シース本体41の先端面から突出する複数の突出部117を有するように構成してもよい。複数の突出部117は、軸線C周りに互いに離間するように配置され、いわゆる爪構造を構成している。
この変形例では、軸線C周りに隣合う付勢部11の基端部11aの間に挿入された突出部117がこの基端部11aに係合することで、係合部111と被係合部116とが軸線C周りに係合する。また、付勢部11の基端部11aにシース本体41の先端面が接触することで、係合部111と被係合部116とが軸線C方向に係合する。
このように構成された係合部111および被係合部116によっても、第1実施形態の係合部56および被係合部44と同様の効果を奏することができる。
この変形例では、被係合部116が複数の突出部117を有するとしたが、被係合部116が1つの突出部117を有するように構成してもよい。
また、前記第1実施形態から第4実施形態では、固定部10は、以下に説明するようにその構成を様々に変形させることができる。なお、図20から図24においては、係合部は示していない。
図20に示す固定部120のように、第1実施形態の固定部10の各構成に加えて、各付勢部11の先端側に、先端側に向かって突出する針部121を設けるとともに、各付勢部11の基端側に、基端側に向かって突出する針部122を設けてもよい。このように構成された固定部120では、血管壁P2を針部121、122で穿刺することで、上大静脈P1に固定部120を位置決めすることができる。
図21に示す固定部130は、先端部31から先端側に延びる棒状の支持部材131と、支持部材131から軸線Cに対する一方側(片側)に向かって凸となるように湾曲した付勢部11が設けられている。この変形例では、一対の電極部20は支持部材131に設けられている。支持部材131は、絶縁性を有する樹脂などで形成する。
図22に示す固定部140は、絶縁性および弾性を有する樹脂などで形成された、いわゆるステント状(円筒状)の付勢部材141を有している。付勢部材141の側面には、多数の孔141aが形成されている。この付勢部材141を縮径させた状態で上大静脈P1内に配置することで、上大静脈P1に固定部140を位置決めする。
図23に示す固定部150では、支持ワイヤ151、152は自然状態では同一平面上に形成されている。支持ワイヤ151、152は、超弾性ワイヤを折り曲げることで形成することができる。支持ワイヤ151、152を畳んで縮径させた状態で血管内に導入し、上大静脈P1内で支持ワイヤ151、152を広げて血管壁P2を付勢することで、上大静脈P1に固定部150を位置決めする。
図24に示す固定部160では、支持ワイヤ161は、軸線Cに向かって凸となるように湾曲している。軸線C方向に見たときの支持ワイヤ161の曲率半径は、上大静脈P1の内径よりも大きい。支持ワイヤ161の曲率半径が小さくなるように弾性的に変形させた状態で血管内に導入し、上大静脈P1内で支持ワイヤ161を広げて血管壁P2を支持ワイヤ161で付勢することで、上大静脈P1に固定部160を位置決めする。
前記第1実施形態から第4実施形態では、リード部は、管路34および収容部35が形成されたマルチルーメンチューブであるとした。しかし、図25に示すように、外径の比較的小さな補助チューブ171、172を、外径の比較的大きなメインチューブ173内に収容することで、リード部170を構成してもよい。この変形例では、補助チューブ171内には電気配線14が挿通され、補助チューブ172内にはスタイレットDが挿通可能である。
リード部170をこのように構成することで、軸線Cに直交する断面積がリード部30よりも小さくなり、リード部170が曲げやすくなる。
前記第1実施形態から第4実施形態では、1つの付勢部11に一対の電極部20が設けられているとした。しかし、この1つの付勢部11に設けられる電極部20の数は一対、すなわち2つに限られず、3つ以上でもよい。
シース部40が比較的硬い場合には、リード部30にスタイレットD用の収容部35は形成されなくてもよい。
神経刺激システムが上大静脈P1に留置されて迷走神経P6に電気的刺激を印加するとして説明した。しかし、神経刺激システムはこれに限定されるものではなく、例えば心臓ペーシングリードなどにも使用できる。
さらに、本発明は、以下の技術思想を含むものである。
(付記項1)
弾性を有する材料で形成された固定部と、線状に形成され先端部が前記固定部に取付けられたリード部と、前記リード部が挿通されたシース部と、を備え、前記リード部の前記先端部よりも基端側には、自身が変形しても血管に対して前記固定部を移動させない大きさの弾性力しか伝達しない軟性領域が形成された神経刺激システムを前記血管内に留置する神経刺激システムの留置方法であって、
前記リード部の前記先端部および前記固定部の少なくとも一方に設けられた係合部と前記シース部の先端部に設けられた被係合部とを前記リード部の軸線方向および前記軸線周りに係合させ、
前記血管内に弾性的に変形させた前記固定部を挿入し、
前記シース部の基端部を操作することで、前記固定部を前記軸線方向に押込んだり、前記軸線周りに回転させたりし、
前記シース部を引戻して前記係合部と前記被係合部との係合を解除させた状態で、前記神経刺激システムを前記血管内に留置させる。
1、2、3、4 神経刺激システム
10、120、130、140、150、160 固定部
11 付勢部
20 電極部
30、70、80、170 リード部
31 先端部
32、71 軟性領域
35 収容部
40、90 シース部
41a 管路
44、107、107A、109、116 被係合部
50 Oリング(封止部材)
56、102、102A、104、111 係合部
72 硬性領域
81 遷移領域
91a 基端面(外面)
91b 内周面
91c 側孔
101 係合部側受け面
106 被係合部側受け面
117 突出部
C 軸線
D スタイレット
P1 上大静脈(血管)
P5 内頚静脈(血管)
Q1 接触位置

Claims (8)

  1. 弾性を有する材料で形成され、弾性的に変形された状態で血管内に留置されることで前記血管の内面を付勢する固定部と、
    前記固定部に設けられた少なくとも一対の電極部と、
    線状に形成され先端部が前記固定部に取付けられたリード部と、
    記リード部の前記先端部および前記固定部の少なくとも一方に設けられた係合部と
    記リード部が挿通されたシース部と、
    前記シース部の先端部に設けられ、前記係合部が前記リード部の軸線方向および前記リード部の軸線周りに係合可能かつ係合解除可能な被係合部と、
    前記シース部に設けられ、前記シース部と前記リード部との間を水密に封止する封止部材と、
    を備え、
    前記リード部の前記先端部よりも基端側の前記リード部には、自身が変形しても前記血管に対して前記固定部を移動させない大きさの弾性力しか伝達しない軟性領域が設けられており、
    前記係合部および前記被係合部が前記軸線方向および前記軸線周りに互いに係合した状態において、前記軸線方向および前記軸線周りにおける前記係合部および前記被係合部の互いの相対位置は固定されており、
    前記係合部および前記被係合部は、
    前記軸線方向において前記固定部が前記シース部の前記先端部から前記シース部の外部側に遠ざかるように、前記互いに係合した状態から前記軸線方向において互いに離間する方向に相対移動可能に設けられており、前記軸線方向において互いに離間することによって、前記軸線方向および前記軸線周りに係合解除された状態になることを特徴とする神経刺激システム。
  2. 前記係合部と前記被係合部とが係合したときに前記リード部における前記封止部材が接触する位置である前記リード部の接触位置から基端部までの範囲には、前記血管に対して前記固定部を移動させる大きさの弾性力を伝達させる硬性領域が設けられ、
    前記先端部よりも基端側から前記硬性領域までの範囲に、前記軟性領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の神経刺激システム。
  3. 前記係合部と前記被係合部とが係合したときに前記リード部における前記封止部材が接触する部分である前記リード部の接触位置から基端部までの範囲には、前記血管に対して前記固定部を移動させる大きさの弾性力を伝達させる硬性領域が形成され、
    前記リード部における前記軟性領域と前記硬性領域との間には、先端部が前記軟性領域以上の硬さで、基端部が前記硬性領域以下の硬さで、基端側に向かうにしたがって硬くなる遷移領域が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の神経刺激システム。
  4. 前記シース部には、前記シース部の外面から前記シース部の内周面に達し、前記内周面において前記封止部材よりも先端側で開口する側孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の神経刺激システム。
  5. 前記シース部の管路内には、弾性的に変形された前記固定部が収容可能であることを特徴とする請求項1に記載の神経刺激システム。
  6. 前記リード部には、スタイレットが挿通可能な収容部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の神経刺激システム。
  7. 前記固定部は、線状に形成されて互いの先端部が接続されるとともに互いの基端部が接続され、前記軸線周りに互いに離間するように配置された複数の付勢部を有し、
    複数の前記付勢部の基端部が前記係合部であり、
    前記被係合部は、前記シース部の先端面から突出し、前記軸線周りに隣合う前記付勢部の基端部の間に挿入可能な突出部を有することを特徴とする請求項1に記載の神経刺激システム。
  8. 前記係合部は、前記軸線に平行な係合部側受け面を有し、
    前記被係合部は、前記軸線に平行であって、前記係合部側受け面に接触可能な被係合部側受け面を有していることを特徴とする請求項1に記載の神経刺激システム。
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