JP2016002276A - 電極ユニット及び組織刺激システム - Google Patents

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Abstract

【課題】柔軟で滑りやすい静脈内でも安定して留置することができる電極ユニットを提供する。【解決手段】電極ユニット10は、弾性材料で線状に形成されたワイヤ部の長手方向の中央部23A、23B、23Cを折り曲げて環状に形成したループワイヤ部16A、16B、16Cを、基準線C1周りに複数有するワイヤ集積体15と、ワイヤ集積体に設けられた一対の刺激電極41A、41Bとを備え、ループワイヤ部は、中央部を含み基準線から離間するように形成されてワイヤ集積体の先端側に配置された固定部24A、24B、24Cを有し、複数のループワイヤ部の固定部は筒状に形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、生体組織に電気的刺激を与える電極ユニット及び組織刺激システムに関する。
従来、神経組織や筋肉等の生体組織(線状組織)に電気的刺激を与えて治療を行う刺激発生装置が知られている。このような刺激発生装置の例としては、例えば、神経刺激装置、疼痛緩和装置、てんかん治療装置、及び筋肉刺激装置等を挙げることができる。
これらの刺激発生装置は、電気的刺激を伝達する電極リードを生体内の刺激対象と密着させるため、電極リードを生体に埋め込んで使用される場合がある。
一般に、電極リードは、生体組織に電気的刺激を与え、もしくは生体組織に生じる電気的興奮を検出するための少なくとも1つの電極部(刺激電極)と、刺激発生装置と電気的に接続するための電気コネクタと、電極部と刺激発生装置との間に設けられ電気的刺激を伝達するためのリードボディとを有している。
例えば、特許文献1の図1には、血管内でのリードの回転や動きを最小限にするとともに、安定した信頼性の高い長期療法の送達を可能にする電極ユニットが示されている。
特許文献1に記載された神経を刺激するための医療用電気リードは、パルス発生器に接続するように構成された基端を有する導電性リード本体と、血管壁を越えて電気パルスを送るように構成された少なくとも1つの電極を具備する先端部と、リードアンカーとを具備している。
リードアンカーは、折り畳まれた形状から予形成された拡張形状へと拡がるように構成されており、折り畳み形状のとき、先端部は、折り畳まれたリードアンカーの有効長と実質的に等しい有効長を有する。先端部はリードアンカーの外側に結合されており、拡張形状のとき、リードアンカーが、リードが拡張配置されている血管の少なくとも1つの血管壁にリードの先端部を押しつけて、血管内にリードの先端部を配備し、固定する。
特許文献1では、先端部が取り付けられているリードアンカーが、刺激すべき迷走神経に隣接する血管内の刺激部位に到達する。このとき、リードアンカーは拡張して、リードアンカーの外側に取り付けられている先端部を、リードアンカーを含む先端部が拡張配置されている血管の壁と接触させて、摩擦係合させる。リード本体とリードアンカーは、刺激の標的に電極を向き合わせるように血管内で回転させることができる。
さらに、血管壁を越えて隣接する刺激すべき神経または筋肉に対する電極による最大または最適な電気刺激しきい値が達成されるまで、リード本体をさらに回転させたり、位置合わせしたりし得る。次いで、電極によって印加された刺激パルスを測定して、最適な刺激しきい値に到達したかどうかを見極めることができる。
血管内でリード本体を回転させるか、またはガイドカテーテルもしくはガイドワイヤなどのガイド部材を再導入してリードアンカーを(部分的もしくは完全に)折り畳むことにより、先端部を血管内で再配置し得る。次いで、リードアンカーの外側に取り付けられている先端部を再配置するか、かつ/または血管から抜出し得る。
特表2010−516405号公報
特許文献1には、リードに形成された電極をリードアンカーにより付勢することにより、迷走神経が併走する内頚静脈内に摩擦係合させることが示されている。
しかしながら、静脈は動脈と比較して柔らかく、拡張性がある。また、静脈の内側表面は、平滑であり、滑りやすい特性を有している。大きな付勢力を発生させる機構を用いたとしても、血管が膨らむ等の変形が発生する。このため、付勢力を作用させる過程で、付勢力が血管の法線方向(血管の肉厚方向)に適切に作用せず、目標としている位置から徐々に電極がずれるなど、安定した留置は難しいと想定される。
その結果、電極と迷走神経の相対位置関係が保てず、神経刺激効果の減退を引き起こすことが危惧される。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、柔軟で滑りやすい静脈内でも安定して留置することができる電極ユニット、及びこの電極ユニットを備える組織刺激システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の電極ユニットは、弾性材料で線状に形成されたワイヤ部の長手方向の中央部を折り曲げて環状に形成したループワイヤ部を、基準線周りに複数有するワイヤ集積体と、前記ワイヤ集積体に設けられた一対の刺激電極と、を備え、前記ループワイヤ部は、前記中央部を含み前記基準線から離間するように形成されて前記ワイヤ集積体の先端側に配置された固定部を有し、複数の前記ループワイヤ部の前記固定部は筒状に形成されていることを特徴としている。
また、上記の電極ユニットにおいて、一対の前記刺激電極は、互いに異なる前記ループワイヤ部の前記固定部に設けられていることがより好ましい。
また、上記の電極ユニットにおいて、それぞれの前記固定部は、一端部が前記中央部に連なり、前記基準線を軸とする螺線状に形成された第一螺線状部と、一端部が前記中央部に連なり、前記基準線を軸とする螺線状に形成された第二螺線状部と、を有し、前記第一螺線状部の螺線の向きと前記第二螺線状部の螺線の向きとが反対であり、複数の前記ループワイヤ部の前記固定部のうち、一の前記第一螺線状部と、他の一の前記第二螺線状部とが交差した状態で弾性部材を介して接続されていることがより好ましい。
また、上記の電極ユニットにおいて、前記刺激電極は矩形状に形成され、前記基準線に直交する方向に見たときに、前記刺激電極の長軸と前記基準線とが鋭角をなしていることがより好ましい。
また、上記の電極ユニットにおいて、複数の前記ループワイヤ部は、前記基準線周りに複数回転対称となるように配置されていることがより好ましい。
また、本発明の組織刺激システムは、上記に記載の電極ユニットと、線状に形成され先端部が前記ワイヤ集積体に取付けられたリード部と、前記リード部の基端部に設けられ、一対の前記刺激電極間に電気的刺激を発生させるための刺激発生部と、を備えることを特徴としている。
本発明の電極ユニット及び組織刺激システムによれば、柔軟で滑りやすい静脈内でも安定して留置することができる。
本発明の第1実施形態の組織刺激システムを模式的に示す全体図である。 同組織刺激システムのループワイヤ部の要部の断面図である。 同ループワイヤ部の側面図である。 同ループワイヤ部の平面図である。 同ループワイヤ部の正面図である。 同ループワイヤ部の斜視図である。 同組織刺激システムの電極ユニットの側面図である。 同電極ユニットの正面図である。 同電極ユニットのループワイヤ部の側面図である。 同組織刺激システムの長手方向の中央部における側面の断面図である。 図10中の切断線A1−A1の断面図である。 図10中の切断線A2−A2の断面図である。 同組織刺激システムの刺激発生装置が発生する波形の例を示す図である。 同組織刺激システムの電極部を血管に導入した状態を説明する図である。 図14中の要部拡大図である。 上大静脈及び迷走神経の断面図である。 本発明の第2実施形態の電極ユニットの側面図である。 同電極ユニットの正面図である。 本発明の第3実施形態の電極ユニットの側面図である。 同電極ユニットの正面図である。 本発明の第3実施形態の変形例における電極ユニットの側面図である。 同電極ユニットの正面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る組織刺激システムの第1実施形態を、図1から図16を参照しながら説明する。
図1に示すように、本組織刺激システム1は、本実施形態の電極ユニット10と、線状に形成され先端部が電極ユニット10に取付けられたリード部50と、リード部50の基端部に設けられた刺激発生装置(刺激発生部)70とを備えている。
以下では、刺激発生装置70に対する電極ユニット10側を先端側、電極ユニット10に対する刺激発生装置70側を基端側とそれぞれ称する。
電極ユニット10は、環状に形成した3本のループワイヤ部16A、16B、16Cを基準線C1周りに有するワイヤ集積体15と、ワイヤ集積体15に設けられた一対の刺激電極41A、41Bとを有している。
本実施形態ではループワイヤ部16A、16B、16Cの構成は同一であるため、ループワイヤ部16Aの構成については数字に英字「A」を付加し、ループワイヤ部16Bの対応する構成については同一の数字に英字「B」を付加し、ループワイヤ部16Cの対応する構成については同一の数字に英字「C」を付加することで示す。これにより、重複する説明を省略する。
以下では、ループワイヤ部16Aの構成について説明する。
ループワイヤ部16Aは、図2に示すように、例えばワイヤ19Aの外面を、被覆層(弾性部材)20Aで覆うことで線状に形成されたワイヤ部21Aを変形させて形成されている。
ワイヤ19Aの長手方向に直交する断面形状は、直径が0.2〜0.4mmの円形、又は一辺が0.2〜0.4mmの矩形であることが好ましい。ワイヤ19Aは、例えばNiTi(ニッケルチタン)合金等の形状記憶合金で形成される。
被覆層20Aは、例えば厚さが50〜500μm(マイクロメートル)である。被覆層20Aは、ポリウレタン樹脂又はポリアミド樹脂等の絶縁性を有する材料で形成されている。ワイヤ19A上に被覆層20Aが形成されることで、ワイヤ部21Aに血栓が発生しづらくなっている。
ループワイヤ部16Aを構成するワイヤ19A及び被覆層20Aは、それぞれが弾性材料で形成されている。
ループワイヤ部16Aは、図3から6に示すように、ワイヤ部21Aの長手方向の中央部23Aを折り曲げて形成されている。ここで言う、折り曲げるとは、折ること及び曲げることの少なくとも一方を意味する。
ループワイヤ部16Aは、前述の中央部23Aを有する固定部24Aと、固定部24Aの端部に連なる一対の縮径部25A、26Aと、縮径部25Aの固定部24Aとは反対側に連なる接続部27Aと、縮径部26Aの固定部24Aとは反対側に連なる接続部28Aとを有している。なお、図3から6では説明の便宜のために、固定部24A、縮径部25A、26A、及び接続部27A、28Aに互いに異なるハッチングを付して示している。
固定部24Aは、前述の中央部23Aと、一端部が中央部23Aに連なり、基準線C1を軸とする螺線状に形成された第一螺線状部29Aと、一端部が中央部23Aに連なり、基準線C1を軸とする螺線状に形成された第二螺線状部30Aとを有している。
第一螺線状部29Aの螺線の向きと第二螺線状部30Aの螺線の向きとは、反対である。第一螺線状部29Aのリード角と第二螺線状部30Aのリード角とは等しい。第一螺線状部29Aと第二螺線状部30Aとが交差した部分は、第一螺線状部29Aの被覆層20Aと第二螺線状部30Aの被覆層20Aとを溶着することで接続されている。
第一螺線状部29Aに縮径部25Aが連なり、第二螺線状部30Aに縮径部26Aが連なっている。基準線C1に沿う方向に見たときの、固定部24Aが基準線C1周りを回る角度(中心角)は、およそ360°の1と(2/3)倍、すなわち約600°である(図5参照)。
固定部24Aは、基準線C1から離間するように形成され、図1に示すようにワイヤ集積体15の先端側に配置されている。一方でワイヤ部21Aの両端部(接続部27A、28A)は、ワイヤ集積体15の基端側に配置されている。
縮径部25A、26Aは、図3から6に示すようにほぼ直線状に形成され、基端側に向かうにしたがって基準線C1に近づくように配置されている。
接続部27A、28Aは、基準線C1に平行に配置されている。
このように構成されたループワイヤ部16A、16B、16Cは、図7及び8に示すように基準線C1周りに3回転対称となるように配置されている。なお、図7及び8、15から22では説明の便宜のために、ループワイヤ部16A〜16Cを線種を互い変えて示している。
ループワイヤ部16A、16B、16Cは基準線C1周りに120°ごとに配置され、ワイヤ集積体15を基準線C1周りに120°、240°回転させても、ワイヤ集積体15は同じ形になる。
ループワイヤ部16Aの第一螺線状部29Aと、ループワイヤ部16Bの第二螺線状部30B及びループワイヤ部16Cの第二螺線状部30Cとは交差している。第一螺線状部29Aと第二螺線状部30Bとが交差した部分は、第一螺線状部29Aの被覆層20Aと第二螺線状部30Bの被覆層20Bとを溶着することで接続されている。図7では、ループワイヤ部16A、16B、16Cの固定部24A、24B、24Cが溶着された部分を、二点鎖線の丸印で示す。
第一螺線状部29Aのワイヤ19Aと第二螺線状部30Bのワイヤ19Bとは、被覆層20A、20Bを介して接続されている。これにより、被覆層20A、20Bを介してワイヤ19Aに対してワイヤ19Bが交差した部分周りに回転しやすくなっている。
第一螺線状部29Aと第二螺線状部30Cとが交差した部分も同様である。
ループワイヤ部16Bの第一螺線状部29Bと、ループワイヤ部16Cの第二螺線状部30C及びループワイヤ部16Aの第二螺線状部30Aとは交差している。第一螺線状部29Bと第二螺線状部30Cとが交差した部分は、第一螺線状部29Bの被覆層20Bと第二螺線状部30Cの被覆層20Cとを溶着することで接続されている。第一螺線状部29Bと第二螺線状部30Aとが交差した部分も同様である。
ループワイヤ部16Cの第一螺線状部29Cと、ループワイヤ部16Aの第二螺線状部30A及びループワイヤ部16Bの第二螺線状部30Bとは交差している。第一螺線状部29Cと第二螺線状部30Aとが交差した部分は、第一螺線状部29Cの被覆層20Cと第二螺線状部30Aの被覆層20Aとを溶着することで接続されている。第一螺線状部29Cと第二螺線状部30Bとが交差した部分も同様である。
ループワイヤ部16A、16B、16Cの固定部24A、24B、24Cは、全体として円筒状(筒状)に形成されている。第一螺線状部29A、29B、29Cと第二螺線状部30A、30B、30Cとが交差して網状となることから、固定部24A、24B、24Cは網状円筒付勢部材17を構成する。ループワイヤ部16A、16B、16Cが3回転対称となるように配置されていることで、基準線C1周りの網状円筒付勢部材17の形状がより均一になる。
ループワイヤ部16A、16B、16C同士を溶着して固定することで、網状円筒付勢部材17の円筒状の形状が崩れない。
網状円筒付勢部材17の外径は、15〜30mmの範囲で任意に選択される。網状円筒付勢部材17の外径を、後述する上大静脈P3等の所望の血管の内径よりも大きくすることで、血管内から外側へ付勢力を発生させる。
ループワイヤ部16Aの縮径部26Aとループワイヤ部16Bの縮径部25Bとは、互いの被覆層20A、20Bを溶着することで接続されている。
図7では、ループワイヤ部16A、16B、16Cの縮径部26Aと縮径部25B、縮径部26Bと縮径部25C、及び縮径部26Cと縮径部25Aが溶着された部分を、二点鎖線の長丸印で示す。
同様に、ループワイヤ部16Bの縮径部26Bとループワイヤ部16Cの縮径部25Cとは、互いの被覆層20B、20Cを溶着することで接続されている。ループワイヤ部16Cの縮径部26Cとループワイヤ部16Aの縮径部25Aとは、互いの被覆層20C、20Aを溶着することで接続されている。
図8に示すように縮径部26Aと縮径部25B、縮径部26Bと縮径部25C、及び縮径部26Cと縮径部25Aを溶着して、3組の縮径部集積体とすることで、後述するように血管内に電極ユニット10が留置された時に縮径部25A〜25C、26A〜26Cが血流を阻害しにくくなる。
第一螺線状部29A及び第二螺線状部30Aを同一のワイヤ19Aで構成し、第一螺線状部29B及び第二螺線状部30Bを同一のワイヤ19Bで構成し、第一螺線状部29C及び第二螺線状部30Cを同一のワイヤ19Cで構成している。このため、従来では電極ユニットに6本備えられていたワイヤの数を、本実施形態ではワイヤ19A〜19Cの3本に抑えられる。したがって、ワイヤの切断部の数が抑えられ、血管内での血流を阻害しにくくなり、血栓の発生を低減することができる。
前述の刺激電極41Aはループワイヤ部16Aの固定部24Aに、刺激電極41Bはループワイヤ部16Bの固定部24Bにそれぞれ設けられている。
本実施形態では刺激電極41A、41Bの構成は同一であるため、刺激電極41Aの構成については数字に英字「A」を付加し、刺激電極41Bの対応する構成については同一の数字に英字「B」を付加することで示す。これにより、重複する説明を省略する。
図2及び9に示すように、刺激電極41Aは、円筒状に形成された金属片32Aの一部を被覆層20Aから露出させることで形成されている。
金属片32Aは、例えば外径が0.8mm、長さが4mmであり、白金イリジウム合金で形成されている。金属片32A内には樹脂等の絶縁部材33Aを介してワイヤ19Aが挿通されている。ワイヤ19Aと絶縁部材33Aとの間に空気層を含まないように、絶縁部材33Aは熱融着によりワイヤ19Aに溶融結合される。このように構成されることで、金属片32Aとワイヤ19Aとが短絡するのが防止される。
金属片32Aには、配線34Aの一端部が溶接等により接続されている。配線34Aは、図示はしないが、例えば耐屈曲性を有するニッケルコバルト合金(35NLT材)からなる撚り線に、電気的絶縁材(厚さ20μmのETFE(四フッ化エチレン−エチレン共重合体樹脂)等)が被覆されて構成されている。配線34Aは、被覆層20A内を通して基端側に延びている。
刺激電極41Aは、ループワイヤ部16Aの長手方向を長軸42Aとする矩形状に形成されている。刺激電極41Aの寸法は、例えば長軸42A方向の長さが3.8mmであり、長軸42A方向に直交する方向の長さが0.5mmである。刺激電極41Aは、ループワイヤ部16Aにおける基準線C1から離間した側の外面に形成されている。
図7に示す基準線C1に直交する方向に見たときに、刺激電極41Aの長軸42Aと基準線C1とが鋭角θAをなしている。より詳しくは、刺激電極41Aは、長軸42Aが基準線C1に平行にならず、かつ、長軸42Aが基準線C1に直交する面上に配置されないように形成されている。
この例では、刺激電極41A、41Bは基準線C1に平行な第二基準線上に配置され、基準線C1周りの一方側に向かうに従って互いに離間するハ字形に配置されている。刺激電極41Aと刺激電極41Bとの間の距離L1(最少の距離L1)は、例えば3mmである。
この例では、刺激電極41Aがプラス側電極、刺激電極41Bがマイナス側電極となる。すなわち、マイナス側電極である刺激電極41Bの方がプラス側電極である刺激電極41Aよりも先端側に配置されている。以下では、プラス側電極を黒い四角形、マイナス側電極を白い四角形で示す。
なお、このように構成された電極ユニット10を構成するループワイヤ部16A、16B、16C等の外面に、公知の抗血栓コーティングを施すことが有効であることは言うまでもない。
図10及び11に示すように、ループワイヤ部16A、16B、16Cの基端部は、チタン等の金属で形成された固定ブロック46に固定されている。固定ブロック46は6角柱状に形成されている。固定ブロック46には、固定ブロック46の軸線周りに6つの固定孔46aが形成されている。固定ブロック46には、固定ブロック46の軸線上に挿通孔46bが形成されている。固定ブロック46の基端面には、挿通孔46b周りに全周にわたり、凹部46cが形成されている。
固定ブロック46は、固定ブロック46の軸線が基準線C1と一致するように配置されている。固定ブロック46の固定孔46aには、ループワイヤ部16A、16B、16Cのワイヤ19A、19B、19Cが挿通されている。ワイヤ19A、19B、19Cは、溶接接合、接着接合、又はカシメ接合等により固定ブロック46に固定されている。
ループワイヤ部16A、16B、16Cは、互いの縮径部25A〜25C、26A〜26Cが溶着されてから、固定ブロック46にワイヤ19A、19B、19Cが固定されている。
図1及び10に示すようにリード部50は、固定ブロック46に取付けられたリードチューブ51及び抗血栓剤放出チューブ52を備えている。
リードチューブ51及び抗血栓剤放出チューブ52は、ポリウレタン樹脂等で形成することができる。リードチューブ51は、例えば外径が1〜3mm、長さが500mm程度である。リードチューブ51は、先端部が固定ブロック46の凹部46cに挿入された状態で凹部46cの外周面に不図示の接着剤などで固定されている。
抗血栓剤放出チューブ52は、リードチューブ51の管路に挿通されている。抗血栓剤放出チューブ52は、先端部が固定ブロック46の凹部46cに挿入された状態で凹部46cの内周面に不図示の接着剤などで固定されている。
リードチューブ51と抗血栓剤放出チューブ52との間には、隙間S1が形成されている。この隙間S1には、図示しない配線34A、34Bが挿通されている。
図1に示すようにリードチューブ51の基端部には、体外に位置する部分に接続口金55が取付けられている。接続口金55には、抗血栓剤放出管56を介してコネクタ57が接続されている。抗血栓剤放出管56の管路は、抗血栓剤放出チューブ52の管路に連通している。
この例では、リードチューブ51は、図1及び10に示すガイドシース60に挿通されている。
ガイドシース60は、例えばステンレス鋼製の網組体が内蔵されたポリウレタン製又はポリアミド製のブレード入りチューブである。ガイドシース60は、例えば外径が2.8mm、内径が2mm、長さが300mm程度である。
ガイドシース60の先端部には、チタン等の金属で形成された係合部材61が、例えば接着剤等により接合されている。
係合部材61には、図10及び12に示すように、ガイドシース60の長手方向に延びる6角柱状の貫通孔61aが形成されている。貫通孔61aの外径は、固定ブロック46の外径よりもわずかに大きい。係合部材61は、固定ブロック46に着脱可能に係合することができる。
図1に示すように、ガイドシース60の基端部には筒状のハブ62が取付けられている。ハブ62の内周面にはOリング63が固定されていて、Oリング63内にリード部50が挿通されている。リード部50は、Oリング63との間を水密に保ったままガイドシース60に対して長手方向に進退することができる。
ハブ62には、チューブ65を介してルアーロック式のコネクタ66が接続されている。チューブ65の先端部は、ハブ62の内周面におけるOリング63よりも先端側で開口している。
刺激発生装置70は、接続口金55に取付けられ、図示しない配線34A、34Bに接続されている。
刺激発生装置70は、図13に示す定電流方式又は定電圧方式のバイフェージック波形群である電気的刺激を、所定の間隔を有して発生させ、刺激電極41A、41B間に印加する。バイフェージック波形群は、例えば、周波数20Hz(ヘルツ)、パルス幅50〜400μsecのプラス数ボルトからマイナス数ボルトの波形で、1分間あたり3〜20秒間発生する。
次に、以上のように構成された組織刺激システム1を用いて、電極ユニット10を上大静脈に留置する手技について説明する。
まず、術者は、図14に示すように、患者Pの頸部P1近傍を切開して図示しない開口を形成する。リード部50に対してガイドシース60を先端側に移動させ(押込み)、電極ユニット10の固定ブロック46にガイドシース60の係合部材61を係合させる。
患者Pの開口に、公知のイントロデューサーやダイレーター(不図示)を装着して、組織刺激システム1を電極ユニット10側から導入する。イントロデューサー等を用いることにより、皮下に存在する血管に容易に穿刺アプローチすることができ、電極ユニット10を血管内に低侵襲で挿入することができる。
X線下で電極ユニット10のワイヤ19A〜19Cの位置を確認することで、電極ユニット10の位置を確認しながら導入する。電極ユニット10とガイドシース60とが係合していることで、ガイドシース60を押込んだり基準線C1周りに回転させたりする力が、電極ユニット10に効果的に伝達される。
外頚静脈P2に電極ユニット10を導入すると、外頚静脈P2の内壁に押されることで、被覆層20A〜20Cが弾性的に変形して第一螺線状部29A、29B、29Cと第二螺線状部30A、30B、30Cとが交差する角度が変わる。ワイヤ集積体15が全体として縮径するとともに、基準線C1方向に延びる。
この際に、第一螺線状部29A、29B、29Cと第二螺線状部30A、30B、30Cとが交差する部分の位置が移動しない。このため、この交差する部分に血管の組織を挟み込むことがない。
術者は、X線下で位置を確認しながら電極ユニット10を導入し、図15に示すように電極ユニット10を上大静脈P3に概略配置する。このとき、上大静脈P3の長手方向と電極ユニット10の基準線C1とがほぼ平行になるように、電極ユニット10が配置される。
網状円筒付勢部材17の外径が前述のように設定されているとともに網状円筒付勢部材17は円筒状に形成されている。このため、上大静脈P3内において網状円筒付勢部材17は、基準線C1周りの全周にわたり基準線C1方向における一定の範囲で上大静脈P3の内壁に外側へ向かう付勢力を発生させる。
刺激電極41A、41Bは3本のループワイヤ部16A〜16Cで付勢されているため、上大静脈P3の内壁に刺激電極41A、41Bを確実に当接させることができ、血液側に電気的刺激による電気エネルギーが漏洩することが低減される。
図15及び16に示すように、この上大静脈P3に隣接して迷走神経P5が併走している。上大静脈P3とともに迷走神経P5を挟むように、迷走神経P5に隣接して気管P6が併走している。
上大静脈P3の断面形状は、上大静脈P3の背側にある気管P6によって、円形状とならず、気管P6方向に扁平した(上大静脈P3と気管P6とを結ぶ方向が短径となる)形状をなしている。
刺激発生装置70により電気的刺激を発生させながら組織刺激システム1を押込んだり基準線C1周りに回転させたりしながら、電極ユニット10の位置を調整する。
心電計などにより得られる心拍数をモニターする。刺激電極41A、41Bが迷走神経P5に対向したときに心拍数の低下が最も顕著に確認できることで、電極ユニット10による迷走神経P5の刺激位置を最適化することができる。
刺激電極41Aの長軸42A及び刺激電極41Bの長軸42Bと基準線C1とが鋭角θA、θBをなしているため、上大静脈P3内での電極ユニット10の基準線C1周りの位置がずれた場合でも、迷走神経P5に印加する電気的刺激が変化しにくい。
上大静脈P3内に本実施形態の電極ユニット10を留置する場合、上大静脈P3の背側の迷走神経P5に刺激電極41A、41Bが対向するように、ガイドシース60を用いて、電極ユニット10の位置調整を行う。このとき、気管P6側の上大静脈P3は、気管P6の影響により、内側に膨らむ。ループワイヤ部16A〜16Cは、その膨らみを避けるように変形することができる。
このとき、図14に示すようにガイドシース60の基端側は、頸部P1近傍から体外に露出している。
組織刺激システム1のコネクタ57にシリンジピストンポンプDを接続する。シリンジD1内にヘパリン等の抗凝固剤(不図示)を収容し、シリンジD1に対してピストンD2を押込む。抗凝固剤は、抗血栓剤放出管56及び抗血栓剤放出チューブ52、さらに固定ブロック46の挿通孔46bを通して前方(心臓側)に放出される。
放出される抗凝固剤は血液の流れに乗り、固定ブロック46の近傍に拡散し、抗凝固剤を送達できる。この結果、電極ユニット10の位置する箇所で血栓の発生を低減することができる。
上大静脈P3における電極ユニット10が配置された部分では、図15中に矢印Bで示すように血液が流れる。網状円筒付勢部材17は円筒状に形成されているため、上大静脈P3の断面における中央部に網状円筒付勢部材17が配されず、網状円筒付勢部材17で血液が凝固して血栓が生じるのが抑えられる。
刺激発生装置70により一定期間、迷走神経P5に電気的刺激を印加し続けたら、組織刺激システム1のコネクタ57からシリンジピストンポンプDを取り外す。なお、この一定期間の間に、固定ブロック46と係合部材61との係合を解除させてガイドシース60を引き戻しておいてもよい。
電極ユニット10を引き戻すと、血管やイントロデューサーの内径に応じて電極ユニット10の外径が変化する。頸部P1近傍の開口から患者Pの体外に電極ユニット10を取出す。この後で、頸部P1近傍の開口を縫合するなど適切な処置を行い、一連の手技を終了する。
なお、外形を小さくした電極ユニット10をガイドシース60内に引き戻して収容することができる。
以上説明したように、本実施形態の電極ユニット10及び組織刺激システム1によれば、固定部24A〜24Cで構成される網状円筒付勢部材17は円筒状に形成されている。このため、網状円筒付勢部材17は基準線C1周りの全周にわたり基準線C1方向における一定の範囲で上大静脈P3の内壁に外側へ向かう付勢力を発生させる。したがって、柔軟で滑りやすい上大静脈P3等の静脈内でも、電極ユニット10を安定して留置することができる。
ループワイヤ部16Aに刺激電極41Aが設けられている場合には、ループワイヤ部16Aの内部に配線34Aが挿通されるため、ループワイヤ部16Aの外径が太くなる。刺激電極41Aがループワイヤ部16Aに、刺激電極41Bがループワイヤ部16Bにそれぞれ設けられていることで、1本のループワイヤ部が集中して太くなり、ループワイヤ部により付勢力が変化するのを抑制することができる。
ワイヤ19A〜19C同士が被覆層20A〜20Cを介して接続されるため、第一螺線状部29A、29B、29Cと第二螺線状部30A、30B、30Cとが交差する角度が変化しやすくなる。
刺激電極41Aの長軸42A及び刺激電極41Bの長軸42Bと基準線C1とが、鋭角θA、θBをなしている。このため、電極ユニット10を位置調整する際に迷走神経P5を捉えやすい。また、上大静脈P3の長手方向周りに電極ユニット10がわずかに回転しても、迷走神経P5に対して刺激電極41A、41Bが離れないため、電気的刺激による刺激効果を継続しやすい。つまり、上大静脈P3の長手方向に対して刺激電極41A、41Bが傾斜しているため、迷走神経P5の走行軸に対しても刺激電極41A、41Bが傾斜することとなる。したがって、わずかな位置ずれであれば刺激効果を継続することができ、位置ずれに対するロバスト性を向上させることができる。
なお、上大静脈P3の長手方向の位置ずれが少し発生しても、迷走神経P5は上大静脈P3の長手方向に十数mm平行に走行している。このため、刺激電極41A、41Bは迷走神経P5の走行範囲内に位置し、電気的刺激による効果が低減しにくい。
ループワイヤ部16A、16B、16Cが3回転対称となるように配置されている。これにより、基準線C1周りの網状円筒付勢部材17の形状がより均一になり、上大静脈P3の内壁に上大静脈P3の長手方向周りに均一に付勢力を発生させることができる。
近年、心不全の治療法の分野において、慢性心不全の増悪時に、その予後が悪化することが明らかになりつつあり、自律神経に対して直接的に電子的介入を加える刺激発生装置70を用いることにより、循環調節異常を是正できることが知られるようになった。
また、本実施形態の電極ユニット10を用いることにより、急性心筋梗塞時の再灌流治療後に発生するリモデリング現象を低減することができる。迷走神経P5を電気的に刺激し、再灌流治療後に心拍数低下を一定期間継続することにより、心臓負荷を減少させ、また、抗炎症作用のサイトカインの増加により、リモデリング発症を低減することができる。一定期間治療後は電極ユニット10を生体より抜去し、治療を完了することができる。
本実施形態の電極ユニット10は、体内に電極全体を植え込む長期神経刺激システムとは異なり、短期神経刺激を行うことに適している。刺激発生装置70は体外設置とし、電極ユニット10は短期治療後、抜去することができる。抜去時には網状円筒付勢部材17が血管径に応じて縮み、小さな傷口から抜去するとことができるため、抜去のために外科的な再手術を必要としない。
また、生体内の血管形状は部位により様々な形状をなしている。本実施形態の網状円筒付勢部材17は3本のループワイヤ部16A〜16Cで形成されているため、様々な血管形状に呼応して網状円筒付勢部材17が変形し、刺激電極41A、41Bが上大静脈P3の内壁に確実に当接し、上大静脈P3の外側の迷走神経P5に対して電気的刺激を印加することができる。
本実施形態によれば、神経組織に電気刺激を行うにあたり、対象となる神経組織に外科的な侵襲を一切与えずに、目的とする神経刺激を実現することができる。特に、電極ユニット10が上大静脈P3内に留置された後に発生する位置ずれを防止でき、安定した治療を継続できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図17及び18を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図17及び18に示すように、本実施形態の電極ユニット80は、第1実施形態の電極ユニット10の各構成に加えて、刺激電極81A、81Bを備えている。
刺激電極81Aはプラス側電極、刺激電極41Bはマイナス側電極となる。すなわち、ループワイヤ部16Aにプラス側電極である刺激電極41A、81Aが2つ並んで形成され、ループワイヤ部16Bにマイナス側電極である刺激電極41B、81Bが2つ並んで形成されている。
前述したように、上大静脈P3内の留置位置に電極ユニット80が設置された状態では、上大静脈P3の血管形状は背側にある気管P6によって、円断面形状とならず、気管P6方向に扁平した断面形状をなしている。気管P6側の上大静脈P3は、気管P6の影響により、内側に膨らみ、ループワイヤ部16A〜16Cはその膨らみに対して変形する。電極ユニット80では、上大静脈P3内での刺激電極41A、81A及び刺激電極41B、81Bの刺激範囲が拡大する。
よって、本実施の形態では、図示しない心臓枝に対向して、刺激電極41A、81A及び刺激電極41B、81Bを設置できるため、心臓のみに至る迷走神経P3を電気刺激することができ、他の臓器への電気的刺激作用を低減することができる。つまり、セキ等の生体現象の発生を少なくすることが可能である。
なお、プラス側電極とマイナス側電極の設置個数は2個に限られるものではなく、刺激範囲の拡大により、迷走神経P5の神経刺激効果が得られやすくなることは言うまでもない。また、上大静脈P3の周方向の位置ずれに対して、ロバスト性がさらに向上し、より、周方向の位置ずれに対して許容することができ、安定した神経刺激効果を維持することができる。
本実施形態の電極ユニット80は、迷走神経P5の心臓枝を電気刺激する用途に適している。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図19から22を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図19及び20に示すように、本実施形態の電極ユニット90は、第1実施形態の電極ユニット10の各構成に加えて、刺激電極91A、91Cを備えている。
本実施形態では刺激電極91Aはマイナス側電極、刺激電極91Cはプラス側電極であり、基準線C1に平行な線上に先端側から基端側にかけて刺激電極91C、41B、41A、91Aの順で並んでいる。刺激電極91C、41B、41A、91Aは、互いに距離をおいて等間隔に配置されている。
プラス側電極である刺激電極91C、41A、マイナス側電極である刺激電極41B、91Aは網状円筒付勢部材17上の任意の位置に形成してよいが、本実施形態では、刺激電極91C、41B、41A、91Aは基準線C1に平行な線上に形成されている。
このように構成された電極ユニット90では、迷走神経P5に対して、2箇所で電界を作用させることができ、より小さな電気エネルギーの印加により、迷走神経P5を刺激することができる。
なお、本実施形態では、図21及び22に示す電極ユニット95のように、第1実施形態の電極ユニット10の各構成に加えて、刺激電極96A、96Cを備えてもよい。この変形例では、刺激電極96Aはプラス側電極、刺激電極96Cはマイナス側電極である。
刺激電極41A、41Bは迷走神経P5に対向する電極対であり、刺激電極96A、96Cは心臓枝に対向する電極対である。刺激電極41A、41B及び刺激電極96A、96Cをそれぞれハ字形に配置することにより、より効率的に神経刺激を行うことが可能となる。また、より広い範囲の迷走神経P5を刺激できる。
以上、本発明の第1実施形態から第3実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態から第3実施形態では、ワイヤ集積体15は3本のループワイヤ部16A、16B、16Cを有するとした。しかし、ワイヤ集積体が有するループワイヤ部の数はこの限りでなく、2本でもよいし4本以上でもよい。
ワイヤ集積体が例えば4本のループワイヤ部を有する場合には、4本のループワイヤ部は基準線C1周りに4回転対称となるように配置されていることが好ましい。
ループワイヤ部16A、16B、16Cは、基準線C1周りに3回転対称となるように配置されていなくてもよい。
刺激電極41A、41Bは1つのループワイヤ部に形成されていてもよい。
組織刺激システムは、ガイドシース60、係合部材61及びハブ62を備えなくてもよい。
1 組織刺激システム
10、80、90、95 電極ユニット
15 ワイヤ集積体
16A、16B、16C ループワイヤ部
20A 被覆層(弾性部材)
21A ワイヤ部
23A、23B、23C 中央部
24A、24B、24C 固定部
29A、29B、29C 第一螺線状部
30A、30B、30C 第二螺線状部
41A、41B、81A、81B、91A、91C、96A、96C 刺激電極
42A、42B 長軸
50 リード部
70 刺激発生装置(刺激発生部)
C1 基準線

Claims (6)

  1. 弾性材料で線状に形成されたワイヤ部の長手方向の中央部を折り曲げて環状に形成したループワイヤ部を、基準線周りに複数有するワイヤ集積体と、
    前記ワイヤ集積体に設けられた一対の刺激電極と、
    を備え、
    前記ループワイヤ部は、前記中央部を含み前記基準線から離間するように形成されて前記ワイヤ集積体の先端側に配置された固定部を有し、
    複数の前記ループワイヤ部の前記固定部は筒状に形成されていることを特徴とする電極ユニット。
  2. 一対の前記刺激電極は、互いに異なる前記ループワイヤ部の前記固定部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電極ユニット。
  3. それぞれの前記固定部は、
    一端部が前記中央部に連なり、前記基準線を軸とする螺線状に形成された第一螺線状部と、
    一端部が前記中央部に連なり、前記基準線を軸とする螺線状に形成された第二螺線状部と、
    を有し、
    前記第一螺線状部の螺線の向きと前記第二螺線状部の螺線の向きとが反対であり、
    複数の前記ループワイヤ部の前記固定部のうち、一の前記第一螺線状部と、他の一の前記第二螺線状部とが交差した状態で弾性部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電極ユニット。
  4. 前記刺激電極は矩形状に形成され、
    前記基準線に直交する方向に見たときに、前記刺激電極の長軸と前記基準線とが鋭角をなしていることを特徴とする請求項1に記載の電極ユニット。
  5. 複数の前記ループワイヤ部は、前記基準線周りに複数回転対称となるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電極ユニット。
  6. 請求項1に記載の電極ユニットと、
    線状に形成され先端部が前記ワイヤ集積体に取付けられたリード部と、
    前記リード部の基端部に設けられ、一対の前記刺激電極間に電気的刺激を発生させるための刺激発生部と、
    を備えることを特徴とする組織刺激システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017164045A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 オリンパス株式会社 神経刺激電極

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