JP2013236662A - 神経刺激電極および神経刺激システム - Google Patents

神経刺激電極および神経刺激システム Download PDF

Info

Publication number
JP2013236662A
JP2013236662A JP2012109517A JP2012109517A JP2013236662A JP 2013236662 A JP2013236662 A JP 2013236662A JP 2012109517 A JP2012109517 A JP 2012109517A JP 2012109517 A JP2012109517 A JP 2012109517A JP 2013236662 A JP2013236662 A JP 2013236662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urging
stimulation electrode
blood vessel
nerve stimulation
nerve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012109517A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Arai
豪 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2012109517A priority Critical patent/JP2013236662A/ja
Publication of JP2013236662A publication Critical patent/JP2013236662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrotherapy Devices (AREA)

Abstract

【課題】留置に伴う血液凝固や血栓形成等を生じにくい神経刺激電極を提供する。
【解決手段】生体内に留置されて神経に電気刺激を行う神経刺激電極20は、神経に電気刺激を印加する刺激電極33A、33Bと、弾性変形可能な3つ以上の付勢部31を有し、刺激電極を位置決めされた状態で生体内に保持する留置部30と、電気刺激を発生する刺激発生装置と留置部とを接続するリード部21とを備え、付勢部は、リード部の軸線から離間しつつ前方に向かって延びており、それぞれの付勢部の先端部が互いに間隔をあけて配置されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、神経刺激電極、より詳しくは、血管内に留置されて神経刺激治療に使用される神経刺激電極およびこれを備えた神経刺激システムに関する。
従来、神経組織に電気刺激を与えることによる治療法の研究が行われてきた。その神経刺激用デバイスの1つとして、血管内に電極を備えるデバイスを挿入し、当該電極により血管に隣接する神経を血管壁越しに刺激することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなデバイスは、血管内での位置ずれのない固定が重要であり、ステントのような網状あるいはかご状の付勢部材を用いて血管内に留置される。
特表2010−516405号公報
神経刺激電極やステント等の血管内に留置されるデバイスは、本来的には生体にとって異物であるため、血管内に留置されることで、血小板血栓や血液凝固等(以下、総称して「血栓等」と称する。)を惹起することがある。このような血栓等は、その場にとどまって血管を閉塞させたり、血流にのって他の部位に移動し、塞栓として血管を閉塞させたりすることで合併症を発生させるため、問題である。したがって、より血栓等を惹起しにくい神経刺激電極が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、留置に伴う血液凝固や血栓形成等を生じにくい神経刺激電極を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、神経刺激電極の留置に伴う血液凝固や血栓形成等が生じにくい神経刺激システムを提供することである。
本発明の第一の態様は、生体内に留置されて神経に電気刺激を行う神経刺激電極であって、神経に前記電気刺激を印加する刺激電極と、弾性変形可能な3つ以上の付勢部を有し、前記刺激電極を位置決めされた状態で前記生体内に保持する留置部と、前記電気刺激を発生する刺激発生装置と前記留置部とを接続するリード部とを備え、前記付勢部は、前記リード部の軸線から離間しつつ前方に向かって延びており、それぞれの付勢部の先端部が互いに間隔をあけて配置されていることを特徴とする。
前記付勢部は、先端側の少なくとも一部が曲面状に加工され、血管内に留置されるときに曲面状に加工された部位が血管壁に接触するように構成されてもよい。
また、前記付勢部の少なくとも一部が接続部材で接続され、接続された付勢部間の距離が所定値以内となるように規制されてもよい。
また、前記付勢部は、前方に向かって延びる部位を複数有してもよい。
また、前記付勢部の少なくとも一つが前記軸線との距離の最大値が他の付勢部と異なっており、血管内に留置されたときに、前記リード部が血管内腔の中心よりも血管壁寄りの位置に配置されるように構成されてもよい。
さらに、前記付勢部の少なくとも一つが、前方に向かって螺旋状に延びてもよい。
本発明の第二の態様は、本発明の神経刺激電極と、前記リード部に接続される前記刺激発生装置とを備えることを特徴とする神経刺激システムである。
本発明の神経刺激電極によれば、留置に伴う血液凝固や血栓形成等を生じにくくすることができる。
本発明の第一実施形態に係る神経刺激システムの全体構成を示す模式図である。 (a)は、同神経刺激システムの神経刺激電極を示す図であり、(b)は、同神経刺激電極を先端側から見た状態を示す図である。 (a)は、同神経刺激電極における付勢部先端側を拡大して示す図であり、(b)から(d)は、それぞれ先端側の球面状加工の他の例を示す図である。 同神経刺激電極が血管内に留置された状態を示す図である。 (a)は、同神経刺激電極の変形例を示す図であり、(b)は、同変形例を先端側から見た状態を示す図である。 (a)は、同神経刺激電極の他の変形例を示す図であり、(b)は、同他の変形例を先端側から見た状態を示す図である。 本発明の第二実施形態における神経刺激電極が血管内に留置された状態を示す図である。 同神経刺激電極の変形例を先端側から見た状態を示す図である。 本発明の第三実施形態における神経刺激電極が血管内に留置された状態を示す図である。 本発明の第四実施形態における神経刺激電極が血管内に留置された状態を示す図である。 本発明の変形例における神経刺激電極を示す図である。 本発明の変形例における神経刺激電極を示す図である。
本発明の第一実施形態について、図1から図6(b)を参照して説明する。
図1は、本実施形態の神経刺激システム1の全体構成を示す模式図である。神経刺激システム1は、迷走神経Vnを電気的に刺激して頻脈や慢性心不全等の治療を行うものであり、神経刺激信号を発生する刺激発生装置10と、刺激発生装置10に接続されて血管Bv内に留置される神経刺激電極20とを備えている。
図2(a)は、神経刺激電極20を示す図であり、図2(b)は、神経刺激電極20を先端側から見た図である。神経刺激電極20は本発明の神経刺激電極であり、患者等の血管内に留置されて、刺激発生装置10で発生された神経刺激信号を生体組織に印加し、神経への電気刺激を行う。
神経刺激電極20は、血管内に保持される留置部30と、留置部30と刺激発生装置10とを接続するリード部21とを備えている。
図2(a)および図2(b)に示すように、留置部30は、4つの付勢部31と、付勢部31の一つに取り付けられた一対の刺激電極33A、33Bとを備えている。
各付勢部31は、留置される血管壁の変形に抗して一定の形状を保持可能な程度の剛性を有しており、例えばニッケルチタン製の超弾性ワイヤ等を用いて好適に形成することができる。各付勢部31の表面は、図示しないポリウレタン等の生体適合性樹脂で被覆され、血管壁を傷つけにくく構成されている。付勢部31の表面には、さらに血栓防止のためのコーティングや薬剤等が配置されてもよい。
図2(a)に示すように、各付勢部31の基端側は、リード部21の先端部に接続されている。各付勢部31は、外力が作用しない自然状態において、図2(a)および図2(b)に示すように、リード部21に対する接続部位から、まずリード部21の径方向外側かつリード部21の先端よりも先端側(以下、「前方」と称する。)に向かって延び、その後緩やかにカーブしてリード部21の軸線と略平行に前方に延びている。これにより、各付勢部31の先端側は互いに間隔をあけて配置されている。
各付勢部31は、リード部21の軸線方向に見ると、図2(b)に示すようにリード部21の軸線から離間するように放射状に延びており、リード部21の周方向において概ね等間隔に配置されている。
図3(a)に示すように、付勢部31の先端側は、血管壁Vwを傷つけにくいように、留置されたときに血管壁Vwに接触する部位が曲面状となるよう加工されている。この曲面状加工の具体的方法には特に制限はなく、例えば図3(a)に示すように、先端を血管の内腔側に向けてわずかに曲げてもよいし、図3(b)に示すように一回転するように曲げてもよい。また、先端をレーザや溶接手段等で加熱し、図3(c)に示すように、付勢部31の太さよりも大きい径の球状に丸めてもよいし、図3(d)に示すように、ポリウレタン等からなる被覆32を先端部において厚く形成し、球状または略球状にしてもよい。
一対の刺激電極33Aおよび33Bは、複数の付勢部31のうちの一つの長手方向中間部に配置されており、外周面の少なくとも一部に導電性の電極面を露出させている。刺激電極33A、33Bの材料としては、生体適合性に優れた金属材料が好ましく、例えば、白金イリジウム合金等の貴金属材料を挙げることができる。本実施形態では、先端側の刺激電極33Aが負極、もう一方の刺激電極33Bが正極となっており、それぞれ図示しない配線によって刺激発生装置10と接続されている。刺激電極の数は一対に限られず、複数設けられてもよい。
図2に戻って、リード部21は、絶縁性被覆22およびコネクタ23を備えた公知の構成を有し、長尺かつ可撓性を有するように構成されている。刺激電極33A、33Bおよび検知電極34A、34Bに接続された配線は、付勢部31に設けられた被覆内およびリード部21の絶縁性被覆22内を通り、コネクタ23を介して刺激発生装置10に接続されている。
上記の構成を備えた神経刺激システム1の使用時の動作について説明する。
術者は、患者の血管に小切開を加えて開口を形成し、筒状のイントロデューサー等を血管内に挿入する。そして、留置部30の各付勢部31を、リード部21の軸線に沿うような直線状に変形させてからイントロデューサーに挿入する。イントロデューサーの先端部を迷走神経に近い留置部位まで移動させ、イントロデューサーの先端から留置部30を突出させると、図4に示すように、各付勢部31が元の形状に復帰しあるいは復帰しようとし、血管Bvの内壁(血管壁Vw)に接触して、刺激電極33A、33Bが位置決めされた状態で血管内に保持される。イントロデューサーは、抜去するあるいは引き裂く等により取り除かれる。
これにより、神経刺激電極20が患者の血管Bv内の所定位置に留置される。このとき、刺激電極33A、33Bは、付勢部31により電極面を血管壁Vwに密着させるように位置決めされて保持され、リード部21は、血管Bvの内腔の中心軸線付近に位置する。
神経刺激電極20の留置中、刺激発生装置10は、あらかじめ設定されたプログラムや、使用者、医師等の操作入力等に応じて神経刺激信号を発生して刺激電極33A、33Bに印加する。刺激電極33A、33Bから組織に印加される電気刺激により、迷走神経Vnが血管壁越しに刺激されて治療が行われる。
本実施形態の神経刺激システム1および神経刺激電極20によれば、留置部30の各付勢部31がリード部21の軸線から離間する方向に延び、先端部が互いに間隔をあけて配置されているため、各付勢部31において、先端部を含む大部分の領域が血管壁に沿うように配置される。その結果、神経刺激電極20の留置中も各付勢部31が血流を阻害しにくく、留置中の血栓等の発生を好適に抑制して治療を行うことができる。
なお、本発明における「リード部の軸線」とは、図3に示すような神経刺激電極の体内留置時において、直線状(略直線状を含む。)となった状態のリード部の軸線を意味し、神経刺激電極の長手方向におけるリード部の軸線とほぼ同一である。
また、付勢部31が3か所以上設けられているため、留置部位においては、血管壁の周方向における3つ以上の位置に付勢部が押し当てられる。その結果、神経刺激電極20は、血管の周方向において、3か所以上の点で支持されるため、留置部位の血管内腔が好適な大きさに保持される。したがって、留置しても生体の循環に与える影響が少なく、血栓が生じるリスクもより低くなる。この効果は、各付勢部をリード部の周方向において等間隔又は略等間隔に配置することにより、さらに向上する。
さらに、各付勢部31は、リード部21の軸線と平行に延びる領域を有するため、当該領域が好適に血管壁と接触して付勢部と血管壁との接触面積を増加させ、留置中のずれ等をより確実に防止することができる。
さらに、各付勢部31の先端部は、留置時に血管壁に接触する部位が曲面状となるよう加工されているため、付勢部31が血管壁に押し当てられるように配置されても血管壁を傷つけにくい。
本発明の神経刺激電極においては、付勢部の数は3か所以上であればよく、その数に特に制限はない。したがって、図5(a)や図5(b)に示すように、付勢部が3つであってもよいし、図6(a)や図6(b)に示すように、5つであってもよく、さらにはそれ以上の数でもよい。
次に、本発明の第二実施形態について、図7および図8を参照して説明する。本実施形態と第一実施形態との異なるところは、留置部の態様である。なお、以降の説明において、すでに説明したものと共通する構成等については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図7は、本実施形態の神経刺激電極40が血管内に留置された状態を示す図である。留置部41は、第一実施形態同様、4つの付勢部31を備えている。各付勢部31のリード部21に対する取り付けおよび配置態様も概ね第一実施形態と同様であるが、各付勢部31の先端部はそれぞれ接続部材42によって、リード部21の周方向において隣接する他の付勢部の先端部と接続されている。
接続部材42は軸線方向における伸び耐性が一定以上の伸びにくい材料で形成されている。このような材料としては、繊維や樹脂等からなる伸びにくい各種の糸や、付勢部31の材料と同様の超弾性ワイヤ等を例示することができる。接続部材42を超弾性ワイヤで形成する場合、付勢部と異なり付勢力を発揮する必要はないため、付勢部31よりも細い径のワイヤが用いられてもよい。
本実施形態の神経刺激電極40においても、第一実施形態の神経刺激電極20と同様に、留置中の血栓等の発生を好適に抑制することができる。
また、本発明の神経刺激電極の留置時には、一対の刺激電極が、血管外にある神経と血管壁を挟んで対向するように、リード部を回転させて刺激電極の位置を調節することがある。このときの回転操作において、ある付勢部がリード部の回転に追随できずに隣接する他の付勢部との距離が開き、所定値以上になろうとすると、接続部材42が突っ張るため、付勢部間の距離が所定値より大きくなることが防止され、遅れた付勢部の追随を補助する。その結果、リード部の周方向における各付勢部間の距離が適切な状態に保持され、留置部位の血管内腔を好適な大きさに確実に保持して、血液の流れやすい状態を確保することができる。
本実施形態においては、接続部材を超弾性ワイヤで形成し、図8に示すように、接続部材42が全体として円形または略円形となるような形状のくせ付けをしておくと、留置時に接続部材が血管壁に沿うように配置され、血管の内腔に突出しなくなる。その結果、接続部材が血流を阻害することがなく、血栓等を惹起しにくくなるため、好ましい。
また、一部の付勢部間が接続部材で接続されていなくてもよい。
さらに、接続部材によって接続される部位は、付勢部の先端部でなくてもよく、例えば中間部でもよい。
次に、本発明の第三実施形態について、図9を参照して説明する。本実施形態の神経刺激電極50と上述の各実施形態との異なるところは、留置部の態様である。
図9は、本実施形態の神経刺激電極50が血管内に留置された状態を示す図である。留置部51には、4つの付勢部52が形成されており、その基本形状や配置態様は、第一および第二実施形態と概ね同様である。
各付勢部52は、2本の超弾性ワイヤ52Aおよび52Bで形成されている。超弾性ワイヤ52A、52Bは緩やかに湾曲した形状を有し、湾曲内側をリード部21の周方向において対向させた状態で互いの先端が溶接等により一体に接続されている。これにより、付勢部52は、前方に向かって延びる部位を2つ有するように構成されている。
本実施形態の神経刺激電極50においても、上述の各実施形態の神経刺激電極と同様に、留置中の血栓等の発生を好適に抑制することができる。
また、各付勢部42が湾曲内側をリード部の周方向において対向させた2本の部材で形成されているため、上述の回転操作を行う際に、回転方向に湾曲内側を向けた部材が、回転方向に湾曲外側を向けた部材の変形を抑制して、付勢部の追随遅れが好適に防止される。
本実施形態においては、すべての付勢部が同一形状である必要はなく、第一および第二実施形態におけるような1本の部材で形成された付勢部が適宜組み合されて備えられてもよい。また、2本の部材で付勢部を形成するのに代えて、一本の部材の中間部を折り曲げ、両端部をリード部に接続することによって同様の形状の付勢部が形成されてもよい。
また、本実施形態の付勢部においては前方に向かって延びる部位が3つ以上設けられてもよい。また、前方に向かって延びる部位は必ずしも湾曲していなくてもよく、直線状であっても付勢部の剛性が高まるため、一定の追随遅れ防止効果を奏する。
次に、本発明の第四実施形態について、図10を参照して説明する。本実施形態と上述の各実施形態との異なるところは、留置部の態様である。
図7は、本実施形態の神経刺激電極60が血管Bv内に留置された状態を神経刺激電極60の先端側から見た状態を示す模式図である。留置部61は、4つの付勢部を備える点では上述の各実施形態と同様であるが、付勢部62A、付勢部62B、付勢部62Cの3種類の付勢部を備える点で他の実施形態と異なっている。
各付勢部62A、62B、62Cは、基端部がリード部21に接続されている点、中間部がリード部21の軸線と平行である点、リード部21の周方向において等間隔に配置されている点、先端部に球面状に加工された部位を有する点等で他の実施形態の付勢部と共通しているが、リード部21の軸線との距離の最大値がそれぞれ異なっており、付勢部62Aが最も短く、付勢部62Cが最も長く、2つの付勢部62Bは付勢部62Aと付勢部62Cの中間の長さとされている。
図10に示すように、付勢部62Aと付勢部62Cとは、リード部21を挟んで対向するように配置されており、付勢部62Aと付勢部62Cとが対向する方向と直交(略直交を含む。)する方向に、2つの付勢部62Bが互いに対向するように配置されている。一対の刺激電極33A、33B(図10には先端側の33Aのみ示す。)は、最もリード部21に近い付勢部62Aに取り付けられている。
本実施形態の神経刺激電極60が血管Bv内に留置されると、各付勢部とリード部軸線との距離の最大値が異なることにより、図7に示すように、リード部21が血管内腔の中心よりも血管壁Vwに近い位置に配置され、より血流を阻害しにくくなる。
本実施形態の神経刺激電極60においても、上述の各実施形態の神経刺激電極と同様に、留置中の血栓等の発生を好適に抑制することができる。
さらに、リード部21がより血管壁に近い位置に配置されるように留置されるため、リード部による血栓等の惹起を抑制し、より確実に血栓等の発生を防止することができる。
本実施形態において、長さの異なる複数の付勢部のリード部軸線からの距離や配置態様の組み合わせは、上記のものに限られず、適宜変更されてよい。また、刺激電極もいずれの付勢部に取り付けられても構わない。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
例えば、本発明における付勢部は、必ずしも直線状に延びる必要はなく、一部または全部の付勢部が、図11に示す変形例における付勢部71Aや付勢部71Bのように、リード部21の軸線と平行状態を保ちつつ、前方に向かって螺旋状に延びるように形成されてもよい。
本発明における留置部は、体内であまり大きくなり過ぎないという観点からは、リード部の軸線方向における寸法が30mm以上50mm以下の範囲に収められるのが好ましいが、付勢部を上述のように螺旋状に延びるようにすると、留置部により長い付勢部を配置することができる。これにより、付勢部と血管壁との接触面積を増加させて、より確実に体内の所定位置に留置することができる。なお、刺激電極が螺旋状に延びる付勢部に設けられた場合、刺激電極の並び方向と迷走神経の走行方向とが平行でない場合が生じるが、一対の刺激電極間の距離を適切に設定することにより、問題なく神経に対して電気刺激を行うことが可能である。
また、各付勢部は、必ずしもリード部の軸線と平行な領域を備えなくてもよいし、先端部の曲面状加工において、先端部が血管壁から離れ、内腔に向かって突出するようにされてもよい。
ただし、平行な領域を有する方が、血管壁との接触面積が増え、かつ血管内腔に突出する部位が少なくなるため、好ましいことは当然である。
さらに、図12に示す変形例のように、付勢部72を直線状の部位だけで構成してもよい。このようにすると、血管壁Vwに向かってリード部21から離間するように延びる部位が、血管壁Vwから付勢部72に作用する反力を好適に受け止めるため、留置部位の血管内腔をより確実に適切な大きさに保持することができる。
1 神経刺激システム
10 刺激発生装置
20、40、50、60 神経刺激電極
21 リード部
30、41、51、61 留置部
31、52、62A、62B、62C、71A、71B 付勢部
33A、33B 刺激電極
42 接続部材
Vw 血管壁

Claims (7)

  1. 生体内に留置されて神経に電気刺激を行う神経刺激電極であって、
    神経に前記電気刺激を印加する刺激電極と、
    弾性変形可能な3つ以上の付勢部を有し、前記刺激電極を位置決めされた状態で前記生体内に保持する留置部と、
    前記電気刺激を発生する刺激発生装置と前記留置部とを接続するリード部と、
    を備え、
    前記付勢部は、前記リード部の軸線から離間しつつ前方に向かって延びており、それぞれの付勢部の先端部が互いに間隔をあけて配置されている
    ことを特徴とする神経刺激電極。
  2. 前記付勢部は、先端側の少なくとも一部が曲面状に加工されており、血管内に留置されるときに曲面状に加工された部位が血管壁に接触することを特徴とする請求項1に記載の神経刺激電極。
  3. 前記付勢部の少なくとも一部は接続部材で接続されており、接続された付勢部間の距離が所定値以内となるように規制されていることを特徴とする請求項1または2に記載の神経刺激電極。
  4. 前記付勢部は、前方に向かって延びる部位を複数有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の神経刺激電極。
  5. 前記付勢部の少なくとも一つは、前記軸線との距離の最大値が他の付勢部と異なっており、血管内に留置されたときに、前記リード部が血管内腔の中心よりも血管壁寄りの位置に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の神経刺激電極。
  6. 前記付勢部の少なくとも一つは、前方に向かって螺旋状に延びていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の神経刺激電極。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の神経刺激電極と、
    前記リード部に接続される前記刺激発生装置と、
    を備えることを特徴とする神経刺激システム。
JP2012109517A 2012-05-11 2012-05-11 神経刺激電極および神経刺激システム Pending JP2013236662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109517A JP2013236662A (ja) 2012-05-11 2012-05-11 神経刺激電極および神経刺激システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012109517A JP2013236662A (ja) 2012-05-11 2012-05-11 神経刺激電極および神経刺激システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013236662A true JP2013236662A (ja) 2013-11-28

Family

ID=49762283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012109517A Pending JP2013236662A (ja) 2012-05-11 2012-05-11 神経刺激電極および神経刺激システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013236662A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223357A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 オリンパス株式会社 医療用電気刺激電極
JP2016064085A (ja) * 2014-09-26 2016-04-28 オリンパス株式会社 医療用電気刺激電極
WO2016113832A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 オリンパス株式会社 神経刺激電極
JP2016140716A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 オリンパス株式会社 医療用電気刺激電極
WO2016125250A1 (ja) * 2015-02-03 2016-08-11 オリンパス株式会社 医療用電気刺激電極
JP2017523849A (ja) * 2014-08-06 2017-08-24 ニューロトロニク アイ・ピー ホールディング (ジャージー) リミテッド 経血管的な神経変調療法のための電極および電極の位置決めシステム
JP2017164045A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 オリンパス株式会社 神経刺激電極
JP2017164050A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 オリンパス株式会社 神経刺激電極および電極カテーテルシステム
WO2022172694A1 (ja) * 2021-02-09 2022-08-18 株式会社E.P.Medical 神経組織の活動の検知又は刺激に用いられる装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002113092A (ja) * 2000-08-04 2002-04-16 Japan Lifeline Co Ltd 医療用具の製造方法および医療用具
WO2006031899A2 (en) * 2004-09-10 2006-03-23 The Cleveland Clinic Foundation Intraluminal electrode assembly
WO2008003058A2 (en) * 2006-06-28 2008-01-03 Ardian, Inc. Methods and systems for thermally-induced renal neuromodulation
WO2008061150A2 (en) * 2006-11-14 2008-05-22 Ardian, Inc. Methods and apparatus for intravascularly-induced neuromodulation or denervation
JP2010509032A (ja) * 2006-11-14 2010-03-25 アーディアン インコーポレイテッド 体腔に不連続周縁治療を施す方法および装置
WO2010083308A1 (en) * 2009-01-14 2010-07-22 Spinal Modulation, Inc. Stimulation leads, delivery systems and methods of use
JP2011200571A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Olympus Corp 電気刺激電極組立体
JP2014525814A (ja) * 2011-08-26 2014-10-02 サイマップ ホールディング リミテッド 動脈壁を支配する機能的神経を位置決し、識別するためのシステムおよび方法ならびにそのカテーテル

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002113092A (ja) * 2000-08-04 2002-04-16 Japan Lifeline Co Ltd 医療用具の製造方法および医療用具
WO2006031899A2 (en) * 2004-09-10 2006-03-23 The Cleveland Clinic Foundation Intraluminal electrode assembly
WO2008003058A2 (en) * 2006-06-28 2008-01-03 Ardian, Inc. Methods and systems for thermally-induced renal neuromodulation
WO2008061150A2 (en) * 2006-11-14 2008-05-22 Ardian, Inc. Methods and apparatus for intravascularly-induced neuromodulation or denervation
JP2010509032A (ja) * 2006-11-14 2010-03-25 アーディアン インコーポレイテッド 体腔に不連続周縁治療を施す方法および装置
WO2010083308A1 (en) * 2009-01-14 2010-07-22 Spinal Modulation, Inc. Stimulation leads, delivery systems and methods of use
JP2012515060A (ja) * 2009-01-14 2012-07-05 スパイナル・モデュレーション・インコーポレイテッド 刺激リード線と送達システムと使用方法
JP2011200571A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Olympus Corp 電気刺激電極組立体
JP2014525814A (ja) * 2011-08-26 2014-10-02 サイマップ ホールディング リミテッド 動脈壁を支配する機能的神経を位置決し、識別するためのシステムおよび方法ならびにそのカテーテル

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223357A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 オリンパス株式会社 医療用電気刺激電極
JP2017523849A (ja) * 2014-08-06 2017-08-24 ニューロトロニク アイ・ピー ホールディング (ジャージー) リミテッド 経血管的な神経変調療法のための電極および電極の位置決めシステム
JP2016064085A (ja) * 2014-09-26 2016-04-28 オリンパス株式会社 医療用電気刺激電極
WO2016113832A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 オリンパス株式会社 神経刺激電極
WO2016125250A1 (ja) * 2015-02-03 2016-08-11 オリンパス株式会社 医療用電気刺激電極
JPWO2016125250A1 (ja) * 2015-02-03 2017-11-16 オリンパス株式会社 医療用電気刺激電極
JP2016140716A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 オリンパス株式会社 医療用電気刺激電極
JP2017164045A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 オリンパス株式会社 神経刺激電極
JP2017164050A (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 オリンパス株式会社 神経刺激電極および電極カテーテルシステム
WO2022172694A1 (ja) * 2021-02-09 2022-08-18 株式会社E.P.Medical 神経組織の活動の検知又は刺激に用いられる装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013236662A (ja) 神経刺激電極および神経刺激システム
JP6533811B2 (ja) 心筋薬剤送達装置および方法
US6438427B1 (en) Dilatable cardiac electrode arrangement for implantation in particular in the coronary sinus of the heart
US8868213B2 (en) Microlead for detection/stimulation, implantable in venous, arterial or lymphatic networks
JP5936409B2 (ja) 電極ユニットおよび組織刺激システム
JP5602612B2 (ja) 電極部および組織刺激システム
JPH06210010A (ja) デフブリレータ用電極装置
JP7543293B2 (ja) 医療デバイス
JP2009531084A (ja) 左心室リードの形状
JP2015112113A (ja) ガイディングカテーテル
JP7513624B2 (ja) 医療デバイス
JP5687554B2 (ja) 電気刺激電極組立体
JP2012192124A (ja) 心腔内除細動カテーテル
JP6400676B2 (ja) 医療用電気刺激電極及び医療用電気刺激装置
JP6654940B2 (ja) 神経刺激電極
EP3973903A1 (en) Basket catheter having insulated ablation electrodes and diagnostic electrodes
EP3977954A1 (en) Basket catheter having insulated ablation electrodes
JP6274972B2 (ja) 医療用電気刺激電極及び医療用電気刺激装置
JP6454116B2 (ja) 神経刺激システム
JP2013162886A (ja) リードおよび組織刺激システム
JP6516249B2 (ja) 神経刺激システム
JP2013034535A (ja) 電気刺激電極組立体
JP2015188483A (ja) 神経刺激電極および神経刺激システム
JP6608677B2 (ja) 神経刺激電極
JP6881870B2 (ja) 心腔内除細動カテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160308