JP2015070974A - マット - Google Patents
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Abstract
Description
(a)生産性の向上を図るのが困難である。
(b)基布51の裏面側の部分の厚みが大きいために、取り扱い性が劣る。
(1)上記実施形態では、地糸41は、モノフィラメントと引き揃えて作製されており、この地糸41が、平編みされて、編地21aを構成していたが、地糸と共に撚り合わされて、双糸を構成し、この双糸が、平編みされて、編地を構成してもよい。また、モノフィラメントが地糸41に含まれていなくてもよい。
(2)上記実施形態では、モノフィラメント43は、編地21aに対して、横方向から一列おきに、パイル糸42の編み込み方向に沿って編み込まれていたが、二列おきに、又は三列おきに、あるいは他の配列によって、パイル糸の一部の編み込み方向に沿って編地に編み込まれていてもよい。また、モノフィラメントは、横方向から、全てのパイル糸の編み込み方向に沿って編地に編み込まれていてもよいし、編地に編み込まれていなくてもよい。
(3)上記実施形態では、地糸41は、モノフィラメント(図示せず)と引き揃えて作製されており、また、モノフィラメント43は、一部のパイル糸42の編み込み方向に沿って編地21aに編み込まれていた。しかしながら、これに限らず、モノフィラメントが地糸41に含まれない一方、モノフィラメント43がパイル糸42の全部又は一部の編み込み方向に編地21aに編み込まれていてもよいし、モノフィラメントが地糸41に含まれる一方、モノフィラメント43が編地21aに編み込まれていなくてもよい。
(4)上記実施形態では、パイル部22をカットパイルのみとしているが、ループパイルのみ、又は、カットアンドループパイルとしてもよい。
本実施例は、図1〜図4の実施形態のマットである。パイル部22はカットアンドループパイルである。
太さ300d(デニール)/60f(フィラメント)のポリエステルマルチフィラメント1本を、Z方向に50回/m片撚りし、加湿加熱機によって130℃で1分間熱セットした。これにより、地糸本体を得た。この地糸本体と、太さ300d/1fのポリエステルモノフィラメントとを、引き揃えて、地糸41を得た。
太さ1200d/60fのBCFナイロン1本を、予めS方向に180回/m下撚りし、この下撚り糸2本をZ方向に180回/m上撚りし、この上撚り糸を加湿加熱機によって130℃で1分間熱セットした。これにより、パイル糸42を得た。
ダイヤルシリンダー型パイルジャガード丸編み機によって、下記の仕様で、作製した。具体的には、シリンダー針によってパイル糸42を引き出し、ダイヤル針によって地糸41でループを作り、パイル糸42を締め付けるようにした。
(仕様)
・パイル密度
・ゲージ方向:11個/インチ
・ステッチ方向:18個/インチ
・パイル形状:カットアンドループ
・パイル長:カット11mm、ループ5mm
・パイル目付け量:800g/m2
・地糸目付け量:120g/m2
・裏面目付け量:750g/m2
マット原反を90cm×75cmの大きさに裁断し、その裏面に、下記のゴムシートを下記の条件で接合した。これにより、マット1を得た。
・ゴムシート:未加硫NBRラバー(加硫薬剤配合)、1.5mm厚
・加圧条件:3kg/cm2
・加熱条件:170℃×15分
実施例1に比して、次の点のみが異なっている。
・地糸が、モノフィラメントを含んでいない。
・パイル目付け量:710g/m2
・地糸目付け量:110g/m2
(1)パイル糸の作製
太さ1200d/60fのBCFナイロン1本を、予めS方向に180回/m下撚りし、この下撚り糸2本をZ方向に180回/m上撚りし、この上撚り糸を加湿加熱機によって130℃で1分間熱セットした。これにより、パイル糸Pを得た。
タフト機によって、パイル糸Pを、下記の条件で、基布にタフトした。これにより、マット原反を得た。
(条件)
・基布…ポリエステル不織布:120g/m2
・タフト密度
・ゲージ方向:8個/インチ
・ステッチ方向:7個/インチ
・パイル形状:カットアンドループ
・パイル長:カット11mm、ループ5mm
・パイル目付け量:800g/m2
・裏面目付け量:1000g/m2
実施例1と同様にした。これにより、マットを得た。
(A)メクレ試験
実施例1及び比較例1、2のマットについて、次のようなマットメクレ試験を行って、メクレによる安全性を調べた。
マットの使用時に、通行する人や台車が引っ掛かって、マットの角部がメクレ上がる場合がある。このメクレは、次に通行する人が引っ掛かって転倒するという危険性を含んでおり、マットの安全性を大きく妨げる。それ故、マットがメクレても容易に元の状態に戻るかどうかを、実際に使用実績のある従来のマットと比べることによって、安全性の目安を得る。
マットを、50キロ洗濯機・乾燥機において、負荷率80%にて洗浄乾燥し、マットに起毛加工を施した。マットを平面に置き、四隅の1ヶ所の角部を大きく内側に折り返した。そして、折り返した角部を、折り返す前の角部の位置である元の位置に向かって徐々に押した。そして、マット自らの剛性(コシ)によって角部が元の位置に戻ったとき、角部の移動距離Lを金尺で測定した。その結果を表1に示す。
表1において、上記移動距離が従来のマット(比較例2)の移動距離よりも大きい場合に、「マットの剛性が強く、早く元の位置に戻りやすい」と判断し、評価を良好(○)とした。一方、上記移動距離が従来のマット(比較例2)の移動距離よりも小さい場合に、「マットがメクレたままになりやすい」と判断し、評価を不良(×)とした。
実施例1及び比較例1、2のマットについて、次のような、マットパッカリング試験を行った。
マットの使用時に、雨水などでマットが濡れると、マットの中央部が部分的に浮き上がる場合がある。この場合に、通行人が浮き上がった部分に引っ掛かって転倒する危険性が高くなり、安全上問題となる。それ故、予め検証した。
マットを、50キロ洗濯機・乾燥機において、負荷率を80%にて洗浄乾燥し、マットに起毛加工を施した。マットを平面に置き、マットの中心部に600mlの水をかけ、この中心部付近の最も高く浮き上がった部分の高さ(パッカリング高さ)Hを測定した。その結果を表2に示す。
表2において、上記パッカリング高さが従来のマット(比較例2)のパッカリング高さ以下の場合に、評価を良好(○)とした。一方、上記パッカリング高さが従来のマット(比較例2)のパッカリング高さよりも大きい場合に、評価を不良(×)とした。
表1及び表2に示すように、実施例1は、マットメクレ試験及びパッカリング試験の評価がいずれも良好であった。一方、比較例1は、マットメクレ試験及びパッカリング試験の評価がいずれも不良であった。
2 マット原反
3 マット基材
21 基布
22 パイル部
41 地糸
42 パイル糸
43 モノフィラメント
Claims (4)
- マット原反の裏面にマット基材を接合して構成されたマットにおいて、
マット原反が、地糸とパイル糸とモノフィラメントとを編んで構成された、基布及び基布表面のパイル部からなっており、
モノフィラメントは、地糸に含まれて、編み込まれており、及び/又は、一部又は全部のパイル糸の編み込み方向に沿って編み込まれており、
マット基材が、マット原反の基布の裏面に樹脂をコーティングすることにより、構成されている、ことを特徴とするマット。 - モノフィラメントの太さが、100〜600デニールである、請求項1に記載のマット。
- パイル糸の太さが、1200〜3600デニールである、請求項1又は2のいずれか1つに記載のマット。
- 樹脂が、NBR又は二液硬化型ウレタン樹脂である、請求項1〜3のいずれか1つに記載のマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013208656A JP2015070974A (ja) | 2013-10-03 | 2013-10-03 | マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013208656A JP2015070974A (ja) | 2013-10-03 | 2013-10-03 | マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015070974A true JP2015070974A (ja) | 2015-04-16 |
Family
ID=53013827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013208656A Pending JP2015070974A (ja) | 2013-10-03 | 2013-10-03 | マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015070974A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6161051B1 (ja) * | 2016-12-14 | 2017-07-12 | 株式会社コナミスポーツライフ | 運動マット |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4712281A (en) * | 1986-10-30 | 1987-12-15 | Guilford Mills, Inc. | Napped warp-knitted fabric and method of producing same |
JPH0580463U (ja) * | 1992-03-26 | 1993-11-02 | 株式会社ダスキン | 靴拭マット |
US5916273A (en) * | 1997-06-09 | 1999-06-29 | Milliken & Company | Warp knitted plush fabric |
JP2002325673A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-12 | Towa Orimono Kk | 敷 物 |
-
2013
- 2013-10-03 JP JP2013208656A patent/JP2015070974A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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Cited By (1)
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