JP2015070716A - Dc/dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】整流回路を保護するスナバ回路を簡素な回路で構成し、サージが発生するタイミングに応じた制御を行うことによって、安定してサージ電圧を抑制することができるDC/DCコンバータを得る。【解決手段】スナバコンデンサ10、スナバコンデンサ10に接続された半導体スイッチ12b、および半導体スイッチ12bに接続されたチョークコイル11を有するスナバ回路8を備え、トランス3の二次側のサージ電圧が発生するタイミングに同期させて、スナバ回路8内の半導体スイッチ12bをオンし、スナバコンデンサ10に蓄積された電力をチョークコイル11を介して負荷7に回生する。【選択図】図1

Description

この発明は、トランスによって一次側と二次側とが絶縁されたDC/DCコンバータに関し、特にスイッチング時に発生するサージ電圧を抑制するスナバ回路を備えたDC/DCコンバータに関する。
従来のDC/DCコンバータは、複数の半導体スイッチング素子を有して直流電力を交流電力に変換するインバータと、インバータの交流出力に一次側が接続されたトランスと、複数の半導体素子を有してトランスの二次側に接続された整流回路とを備え、入力された直流電力をDC/DC変換して負荷に出力する。整流回路の出力には平滑コイルおよび平滑コンデンサが接続され、負荷へ直流電圧が出力される。平滑コイルの一端は整流回路の正側に接続されている。そして、DC/DCコンバータは、トランスの二次側に発生するサージ電圧を抑制するためのスナバ回路を備える。スナバ回路は、トランス二次巻線の両端にそれぞれアノードが接続され、カソード同士が接続された2つのダイオードと、2つのダイオードのカソードに接続されたスナバコンデンサおよびスイッチング素子と、スイッチング素子の他端にカソードが接続された還流ダイオードと、同じくスイッチング素子の他端に接続されたリアクトルを有している。リアクトルの他端は、平滑コンデンサの一端、平滑コイルの他端、および負荷の一端に接続されている。コンデンサの他端と還流ダイオードのアノードと平滑コンデンサの他端と負荷の他端とがそれぞれ整流回路の負側に接続されている。トランスの二次側に発生するサージ電圧はダイオードによりスナバコンデンサの電圧にクランプされ、スナバコンデンサに蓄えられたサージ電力は抵抗や降圧コンバータ回路を介して出力側に回生されて有効利用される(例えば、特許文献1参照)。
国際公開WO2012/105112号公報(第10−11頁、第7図)
従来のDC/DCコンバータでは、スナバ回路内のスナバコンデンサの電圧を、整流回路を構成する素子の耐圧以下とするため、スナバコンデンサの電圧をモニタし、基準電圧と比較演算してスナバ回路内に設けたスイッチング回路をパルス制御し、スナバコンデンサに蓄積された電力をリアクトルを介して負荷側に回生していた。このような、従来のDC/DCコンバータにおける制御では、サージ電圧が発生するタイミングとサージを抑制するスナバ回路の制御とが同期しておらず、サージ電力がスナバ回路に高周波で流入してくるため、高応答の制御が必要であるという問題点があった。また、クランプ電圧をモニタする回路が必要であるなど、スナバ回路の構成とスナバ回路の制御とが複雑であるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、整流回路を保護するスナバ回路を簡素な回路で構成し、サージが発生するタイミングに応じた制御を行うことによって、安定してサージ電圧を抑制することができるDC/DCコンバータを得るものである。
この発明に係るDC/DCコンバータは、入力された直流電力をDC/DC変換して負荷に出力するDC/DCコンバータであって、複数の半導体スイッチング素子を有して直流電力を交流電力に変換するインバータと、インバータの交流出力に一次側が接続されたトランスと、複数の半導体素子を有してトランスの二次側に接続された整流回路と、整流回路の正側にアノードが接続されたダイオード、ダイオードのカソードと整流回路の負側との間に接続されたスナバコンデンサ、ダイオードのカソードに一端が接続された半導体スイッチ、半導体スイッチの他端に一端が接続されたチョークコイル、半導体スイッチの他端にカソードが接続され、整流回路の負側にアノードが接続された還流ダイオード、およびチョークコイルの他端と整流回路の負側との間に接続された平滑コンデンサを有するスナバ回路と、整流回路の正側とチョークコイルの他端との間に接続された平滑コイルと、インバータ内の複数の半導体スイッチング素子およびスナバ回路内の半導体スイッチを制御する制御回路とを備え、制御回路は、トランスの二次側のサージ電圧が発生するタイミングに同期させてスナバ回路内の半導体スイッチをオンし、スナバコンデンサに蓄積された電力をチョークコイルを介して負荷に回生する制御を行うものである。
この発明に係るDC/DCコンバータは、トランスの二次側のサージ電圧が発生するタイミングに同期させてスナバ回路内の半導体スイッチをオンし、スナバコンデンサに蓄積された電力をチョークコイルを介して負荷に回生するので、整流回路を保護するスナバ回路を簡素な回路で構成し、安定してサージ電圧を抑制することができる。
この発明の実施の形態1におけるDC/DCコンバータの構成図である。 この発明の実施の形態1におけるDC/DCコンバータに入力されるゲート信号および各部の電流・電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるDC/DCコンバータの動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1におけるDC/DCコンバータの動作を説明する電流経路図である。 この発明の実施の形態1におけるトランス二次側の等価回路をモデル化した図である。 この発明の実施の形態1におけるトランス二次側に発生する電圧の波形図である。 この発明の実施の形態2におけるDC/DCコンバータに入力されるゲート信号および各部の電流・電圧波形を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1におけるDC/DCコンバータの回路構成を示した図である。図1に示すように、DC/DCコンバータは、直流電源1の電圧Vinをトランス3で絶縁された二次側直流電圧に変換し、例えばバッテリ等の負荷7に直流電圧Voutを出力する。DC/DCコンバータは、絶縁されたトランス3と、単相インバータ2と、整流回路4とを備える。
単相インバータ2は、直流電源1の直流電圧Vinを交流電圧に変換するインバータ、つまり直流電力を交流電力に変換するインバータである。単相インバータ2は、トランス3の一次巻線3aに接続され、ソース・ドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)からなる半導体スイッチング素子Sa、Sb、Sc、Sd(Sa〜Sd)をフルブリッジ構成にしたフルブリッジインバータである。また、半導体スイッチング素子Sa〜Sdとトランス3との聞の交流出力線には共振リアクトル15が接続され、各半導体スイッチング素子Sa〜Sdにはそれぞれ並列にコンデンサ14a、14b、14c、14dが接続されており、単相インバータ2は、各半導体スイッチング素子Sa〜Sdのスイッチング時の素子の両端電圧がほぼ零電圧にできるゼ口電圧スイッチング回路である。
整流回路4は、トランス3の二次巻線3bに接続され、半導体素子(整流素子)としてのダイオード4a〜4dをフルブリッジ構成にしたものである。また、整流回路4の出力には出力平滑用のリアクトルである平滑コイル5と平滑コンデンサ6が接続され、負荷7へ直流電圧Voutが出力される。
また、DC/DCコンバータは、トランス3の二次側に発生するサージ電圧を抑制するためのスナバ回路8を備える。スナバ回路8は、ダイオード9と、スナバコンデンサ10と、MOSFETからなる半導体スイッチ12bと、半導体スイッチ12bに逆並列されたボディダイオード12aと、還流ダイオード13と、チョークコイル11と、平滑コンデンサ6から構成される。ダイオード9のアノードは、整流回路4の正側であるダイオード4a、4cのカソードと平滑コイル5との接続点に接続される。ダイオード9のカソードは、スナバコンデンサ10の一端と半導体スイッチ12bのドレインとの接続点に接続される。半導体スイッチ12bのソースは、還流ダイオード13のカソードとチョークコイル11の一端との接続点に接続される。チョークコイル11の他端は、平滑コンデンサ6の一端と負荷7の正側に接続される。スナバコンデンサ10の他端は、還流ダイオード13のアノードと平滑コンデンサ6の他端と負荷7の負側と整流回路4のダイオード4b、4dのアノードとに接続される。
更に、DC/DCコンバータの主回路の外部には制御回路20が配置されている。入力電圧Vin、出力電圧Vout、負荷電流Ioutは、それぞれモニタされて制御回路20へ入力される。制御回路20は、出力電圧Voutが目標電圧になるように、単相インバータ2内の半導体スイッチング素子Sa〜Sdへのゲート信号20aを出力し、半導体スイッチング素子Sa〜SdのオンDutyを制御する。また、制御回路20は、半導体スイッチング素子Scへのゲート信号へのゲート信号の立下りタイミング(オフにするタイミング)および半導体スイッチング素子Sdへのゲート信号の立下りタイミングに同期して、半導体スイッチ12bへのゲート信号20bをオンにする。そして、制御回路20は、入力電圧Vin、出力電圧Vout、および負荷電流Ioutに応じて半導体スイッチ12bへのゲート信号20bをオフにして、スナバコンデンサ10の電圧Vcを制御する。なお、単相インバータ2の半導体スイッチング素子Sa〜Sd、および半導体スイッチ12bは、MOSFETに限らず、ダイオードが逆並列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の自己消弧型半導体スイッチング素子でもよい。
このように構成されるDC/DCコンバータの動作について説明する。図2は、DC/DCコンバータに入力されるゲート信号および各部の電流・電圧波形を示す図である。図2(a)は、半導体スイッチング素子Sa、Sd、Sb、Scへのゲート信号となるゲート信号20aである。図2(b)は、本発明を適用しないスナバ回路がない場合のトランス二次側電圧の波形である。図2(c)は、本発明を適用したスナバ回路がある場合のトランス二次側電圧の波形である。図2(d)は、半導体スイッチ12bへのゲート信号となるゲート信号20bである。図2(e)は、チョークコイル11に流れるリアクトル電流である。図2(f)は、スナバコンデンサ10に流れるスナバコンデンサ電流である。図2(g)は、スナバコンデンサ10にかかるスナバコンデンサ電圧である。図2(h)は、還流ダイオード13に流れる還流ダイオード電流である。なお、図2において、ゲート信号がHighのとき、各半導体スイッチング素子Sa〜Sd、半導体スイッチ12bはオンし、ゲート信号がLowのとき、各半導体スイッチング素子Sa〜Sd、半導体スイッチ12bはオフする。
図2(a)に示すように、制御回路20は、半導体スイッチング素子Sa、Sdが同時にオンする期間と、半導体スイッチング素子Sb、Scが同時にオンする期間とを交互に同じオンDutyとなるように単相インバータ2を制御する。この同時にオンする期間であるオン期間Txに、トランス3の一次側から二次側へ電力が伝送され、トランス3の二次側に電圧が発生する。
図3および図4に、DC/DCコンバータの動作を説明する電流経路図を示す。半導体スイッチング素子Sa、Sdが同時オンすると、図3に示す経路で電流が流れて、トランス3の一次側から二次側へ電力が伝送される。また、半導体スイッチング素子Sb、Scが同時オンすると、図4に示す経路で電流が流れて、トランス3の一次側から二次側へ電力が伝送される。
半導体スイッチング素子Sa、Sdの同時オンと、半導体スイッチング素子Sb、Scの同時オンとの間には、アーム短絡を防止するためにデッドタイムTdを要するため、1周期をTとすると、オン期間Txは、
Tx≦T/2―Td
となる。なお、(2Tx/T)がオンDutyとなる。
また、トランス3の二次側巻線3bに発生する平均電圧Vaveは、トランス3の巻線比をNとすると、入力電圧Vin、オンDutyを用いて次の式にて示される。
Vave=Vin・N・(2Tx/T)
すなわち、平均電圧Vaveを増加させる場合、オン期間Txが(T/2―Td)以下の範囲でオンDutyを大きくするように半導体スイッチング素子Sa〜Sdを制御する。また、平均電圧Vaveを低下させる場合、オンDutyを小さくするように半導体スイッチング素子Sa〜Sdを制御する。
このように、半導体スイッチング素子Sa、Sdの同時オンと、半導体スイッチング素子Sb、Scの同時オンとを交互に繰り返すと、図3、図4に示すように正負の向きが反転してトランス3の二次側に電流が流れる。スナバ回路8は、トランス3の二次側に設けられて、トランス3の漏洩インダクタンスや回路のインダクタンス成分により転流時にトランス3に発生するサージ電圧を抑制し、図2(c)に示すように、トランス3の二次側には良好な波形の電圧が発生する。なお、図2(b)にスナバ回路8のようなスナバ回路無しの場合の電圧波形を比較例として併せて図示した。スナバ回路無しの比較例では、トランス3の二次巻線に電圧が発生する立ち上がり時、すなわちトランス3がオンする際にサージ電圧が発生している。
ここで、スナバ回路8の動作の詳細について以下に説明する。DC/DCコンバータが起動すると、スナバコンデンサ10は、平滑コイル5と平滑コンデンサ6とにより平滑された電圧Voutで、チョークコイル11およびダイオード12aを介して初期充電される。また、スナバコンデンサ10の電圧Vcがトランス3の二次側電圧よりも低いと、トランス3の二次巻線3bからダイオード9を介してスナバコンデンサ10に電流が流入して充電される。
トランス3の二次側電圧にサージ電圧が発生し、そのサージ電圧がスナバコンデンサ10の電圧Vcを超えると、トランス3の二次巻線3bからダイオード9を介してスナバコンデンサ10にサージ電流が流入し、トランス3の二次側電圧はスナバコンデンサ10の電圧Vcにクランプされると共に、サージ電流はスナバコンデンサ10に充電される。このように、トランス3の二次側に発生するサージ電圧はスナバコンデンサ10の電圧Vcでクランプされ、整流回路4は保護される。なお、実際にはトランス3の二次側電圧は、スナバコンデンサ10の電圧Vcにダイオード9の順方向電圧を加えた電圧となる。
トランス3の二次側に発生するサージ電圧の大きさについて以下に説明する。図5に、トランス3の二次側をモデル化した等価回路図を示す。また、図6に、トランス3の二次側に発生する電圧の波形図を示す。図5に示すように、整流素子が接続されるトランス3の二次側の等価回路は、トランス3の漏れインダクタンスや回路のL、トランス3の抵抗成分R、トランス3および二次側整流素子の寄生容量Cの直列回路でモデル化される。トランス3の転流時に二次側に生じる過渡的な電圧が、この直列回路に印加され振動周期を伴うサージ電圧が発生する。トランス3の二次側の電圧Vave、電流Ioutは、時間tで変化し、次式のように表される。
ここで、Kは係数であり、式中のa、bは次式から求める。
このようなトランス3の二次側の電圧Vがサージ電圧であり、図6に示すような電圧振動を伴う電圧波形となる。この電圧振動はスナバ回路8内のスナバコンデンサ10の電圧Vcでクランプされるため、コンデンサ電圧Vc以上の振動成分30による電力がスナバ回路8に入力されることになる。図6に示すように、時刻t1〜t2の間で電圧Vの振動成分30がコンデンサ電圧Vc以上となり、サージ電力としてスナバ回路8に入力される。
また、図2に示すように、トランス3の二次側にサージ電圧が発生する前、つまりサージ電圧が発生していないときに、スナバ回路8の半導体スイッチ12bをオンし、スナバコンデンサ10の電荷をあらかじめ引き抜き、スナバコンデンサ10に蓄積された電力をチョークコイル11を介して負荷7に回生しておく。サージ電流の充電によりスナバコンデンサ10の電圧Vcが上昇しても、半導体スイッチ12bをオンすることによって、トランス3の二次側に発生するサージ電力をチョークコイル11を介して負荷7に回生し、スナバ回路8に流入するサージ電力と負荷7に回生する電力との関係から、スナバコンデンサ10のサージ電圧を一定以下に抑制することができる。
このようにスナバ回路8に流入される電力(単位時間当たり)は、スナバ回路8の損失を無視するとコンデンサ電圧Vcでクランプされたサージ電力と、チョークコイル11を介して回生される電力とが等しくなるので、チョークコイル11のインダクタンスをL、半導体スイッチ12bがオンする時間をTswとすると次式で表される。
このことは、半導体スイッチ12bのオン時間をフィードバック制御等しなくても、DC/DCコンバータの入力電圧Vinや負荷電圧Vbat、負荷電流Ioutがわかれば、スナバコンデンサ10の電圧Vcをモニタして、半導体スイッチ12bのオン時間が設定でき、スナバコンデンサ10の電圧を一義的に設定できることを意味する。
次に、半導体スイッチ12bをオンするタイミングについて説明する。トランス3の二次側のサージ電圧が発生するタイミングに同期させて半導体スイッチ12bをオンするようにする。半導体スイッチ12bをオンするタイミングは、半導体スイッチ12bのオン時間の遅れ等によるスナバコンデンサの10の電圧上昇を考慮するとトランス3の二次側電圧が生じる前(トランス3の二次側電圧が発生していないとき)にオンさせておくことが望ましい。図2(a)、(d)に示すように、単相インバータ2の複数の半導体スイッチング素子Sa〜Sdのうちのトランス3の一次側の負側に接続された半導体スイッチング素子である半導体スイッチング素子Sc、Sdの立下りタイミングに同期させて、スナバ回路8の半導体スイッチ12bをオンするものである。単相インバータ2のスイッチング素子Sc、Sdのオフタイミングにスナバ回路8の半導体スイッチ12bのオンタイミングを同期させると、トランス3の二次側電圧よりデッドタイムTdだけ早く半導体スイッチ12bをオンさせることができる。
半導体スイッチ12bのオン時間すなわち半導体スイッチ12bをオフさせるタイミングは、スナバコンデンサ10の電圧Vcを設定したい電圧に応じたTsw分だけオンさせた後オフすればよい。
以上のように、本実施の形態では、トランス3の二次側に、ダイオード9と、スナバコンデンサ10と、チョークコイル11と、ボディダイオード12aが逆並列接続された半導体スイッチ12b、還流ダイオード13と平滑コンデンサ6とから成るスナバ回路8を備え、半導体スイッチ12bをオンオフ制御することで、トランス3の二次側に発生するサージ電力をチョークコイル11を介して負荷7に回生し、スナバ回路8に流入するサージ電力と負荷7に回生する電力との関係から、スナバコンデンサ10のサージ電圧を一定以下に制御することができる。
また、サージ電圧に同期して半導体スイッチ12bをオンすることで安定したクランプ電圧を得ることができる。また、トランス3の二次側にサージ電圧が発生する前に半導体スイッチ12bをオンすることで、制御の遅延やスイッチング遅れ等の影響によらず安定したクランプ電圧を得ることができる。
また、このような構成によって、スナバコンデンサ10の電圧を一定電圧以下にすることができるため、スナバコンデンサ10の電圧をモニタする回路やスイッチング素子12aをオンするタイミングを別途設定する必要がなく、既に存在する単相インバータ2のスイッチングタイミングを利用することで、安定したサージ電圧制御を簡素な回路で実現でき、サージ電力を負荷側に回生できるためDC/DCコンバータの電力変換効率を向上できる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。図7は、この発明の実施の形態2におけるDC/DCコンバータに入力されるゲート信号および各部の電流・電圧波形を示す図である。図7(a)は、半導体スイッチング素子Sa、Sd、Sb、Scへのゲート信号となるゲート信号20aである。図7(b)は、本発明を適用しないスナバ回路がない場合のトランス二次側電圧の波形である。図7(c)は、本発明を適用したスナバ回路がある場合のトランス二次側電圧の波形である。図7(d)は、半導体スイッチ12bへのゲート信号となるゲート信号20bである。図7(e)は、チョークコイル11に流れるリアクトル電流である。図7(f)は、スナバコンデンサ10に流れるスナバコンデンサ電流である。図7(g)は、スナバコンデンサ10にかかるスナバコンデンサ電圧である。図7(h)は、還流ダイオード13に流れる還流ダイオード電流である。
本実施の形態の回路構成は実施の形態1と同様である。本実施の形態では、図7(a)、(d)に示すように、制御回路20は、単相インバータ2の複数の半導体スイッチング素子Sa〜Sdのうちのトランス3の一次側の正側に接続された半導体スイッチング素子である半導体スイッチング素子Sa、Sbの立下りタイミングに同期させて、スナバ回路8の半導体スイッチ12bをオンする。本実施の形態においても、図7(d)〜(g)に示すように、実施の形態1と同様に、トランス3の二次側にサージ電圧が発生する前にスナバ回路8の半導体スイッチ12bをオンし、スナバコンデンサ10の電荷をあらかじめ引き抜き、スナバコンデンサ10に蓄積された電力をチョークコイル11を介して負荷7に回生しておく。トランス3の二次側にサージ電圧が発生しても、トランス3の二次側に発生するサージ電圧をコンデンサ電圧Vcでクランプして整流回路4を保護してサージ電力をスナバコンデンサ10に蓄電し、そのサージ電力をチョークコイル11を介して出力側に回生して有効利用することができる。
また、制御回路20は、DC/DCコンバータの入力電圧Vin、出力電圧Vout、負荷電流Ioutに応じてゲート信号20bを出力して半導体スイッチ12bを制御し、コンデンサ電圧Vcを一定電圧範囲内に制御することができる。
1 直流電源、2 単相インバータ、3 トランス、3a 一次巻線、
3b 二次巻線、4 整流回路、4a〜4d 半導体素子としてのダイオード、
5 平滑コイル、7 負荷、8 スナバ回路、9 ダイオード、
10 スナバコンデンサ、11 チョークコイル、12a ダイオード、
12b 半導体スイッチ、13 還流ダイオード、14a〜14d コンデンサ、
20 制御回路、20a,20b ゲート信号、Sa〜Sd 半導体スイッチング素子。

Claims (6)

  1. 入力された直流電力をDC/DC変換して負荷に出力するDC/DCコンバータであって、
    複数の半導体スイッチング素子を有して直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータの交流出力に一次側が接続されたトランスと、
    複数の半導体素子を有して前記トランスの二次側に接続された整流回路と、
    前記整流回路の正側にアノードが接続されたダイオード、
    前記ダイオードのカソードと前記整流回路の負側との間に接続されたスナバコンデンサ、
    前記ダイオードのカソードに一端が接続された半導体スイッチ、
    前記半導体スイッチの他端に一端が接続されたチョークコイル、
    前記半導体スイッチの他端にカソードが接続され、前記整流回路の負側にアノードが接続された還流ダイオード、
    および前記チョークコイルの他端と前記整流回路の負側との間に接続された平滑コンデンサを有するスナバ回路と、
    前記整流回路の正側と前記チョークコイルの他端との間に接続された平滑コイルと、
    前記インバータ内の前記複数の半導体スイッチング素子および前記スナバ回路内の前記半導体スイッチを制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記トランスの二次側のサージ電圧が発生するタイミングに同期させて前記スナバ回路内の前記半導体スイッチをオンし、前記スナバコンデンサに蓄積された電力を前記チョークコイルを介して前記負荷に回生する制御を行うことを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 前記制御回路は、前記インバータ内の前記複数の半導体スイッチング素子のうちの少なくとも一つの半導体スイッチング素子のオフのタイミングに同期させて、前記スナバ回路内の前記半導体スイッチをオンする制御を行うことを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  3. 前記制御回路は、前記トランスの二次側電圧が発生していないときに、前記スナバ回路内の前記半導体スイッチをオンする制御を行うことを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  4. 前記インバータは、フルブリッジインバータであり、
    前記制御回路は、前記フルブリッジインバータの前記複数の半導体スイッチング素子のうちの前記トランスの一次側の正側に接続された半導体スイッチング素子のオフのタイミングに同期させて、前記スナバ回路内の前記半導体スイッチをオンする制御を行うことを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  5. 前記インバータは、フルブリッジインバータであり、
    前記制御回路は、前記フルブリッジインバータの前記複数の半導体スイッチング素子のうちの前記トランスの一次側の負側に接続された半導体スイッチング素子のオフのタイミングに同期させて、前記スナバ回路内の前記半導体スイッチをオンする制御を行うことを特徴とする請求項1記載のDC/DCコンバータ。
  6. 前記制御回路は、前記スナバ回路内の前記半導体スイッチのオン時間を、前記インバータの入力電圧、前記負荷の直流電圧、および前記負荷への出力電流の関係に基づいて設定し、前記スナバコンデンサに蓄積された電力を前記負荷に回生する制御を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
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