JP2015070022A - ビーム位置補正装置、露光装置およびパターン描画装置 - Google Patents

ビーム位置補正装置、露光装置およびパターン描画装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光ビームの位置を高精度で、しかも安定的に補正することができるビーム位置補正装置を提供する。【解決手段】光ビームLBに対して透過性を有する材料で形成され、光ビームの光路上に配置される平行平板451と、第1方向および第2方向に対して直交する第3方向Yの延びる軸線周りに平行平板を回動自在に保持するホルダ452と、ホルダを軸線周りに駆動するモータ453aと、平行平板から第3方向に離れた位置でモータを支持するモータ支持部454とを備え、モータ支持部はモータの出力軸を挿通可能な第1貫通孔を有し、モータの出力軸はモータ支持部に対して平行平板の反対側から第1貫通孔に挿通されるとともにホルダ452と連結される。【選択図】図5

Description

この発明は、光ビームの進行方向と直交する方向に当該光ビームをシフトさせて光ビームの位置を補正するビーム位置補正装置、ならびに当該ビーム位置補正装置を用いる露光装置およびパターン描画装置に関するものである。
光ビームを対象物に照射する装置として、例えば特許文献1では基板(対象物)にパターンを描画するパターン描画装置が記載されている。この装置では、光ビームを基板に照射する光学ヘッド部(露光部)が設けられている。この光学ヘッド部は、光ビームを射出する光源と、光源からの光ビームをパターンデータに基づいて空間変調する空間変調部とを有しており、空間変調部により変調された光ビームを基板に照射してパターンを露光する。
ところで、特許文献1に記載の装置では、基板に対するパターンの位置を高精度にコントロールするために、光路補正部(本発明の「ビーム位置補正装置」に相当)が設けられている。この光路補正部は、2個のウェッジプリズムと、一方のウェッジプリズムを他方のウェッジプリズムに対して光ビームの進む方向に移動させて両ウェッジプリズムの離間距離を変化させるウェッジプリズム移動機構とを有している。そして、光路補正部は上記離間距離を変化させることによって、ウェッジプリズムに入射する光ビームの経路を光ビームの進む方向と直交する方向にシフトさせる。これによって、空間変調部の空間変調の単位よりも細かい精度で光ビームの位置を補正することが可能となっている。
特開2012−93701号公報 特開平6−42930号公報
ところで、上記特許文献1に記載された光路補正部、つまりビーム位置補正装置は、2個のウェッジプリズムを有している。また、両ウェッジプリズムの離間距離を正確にコントロールするために、ウェッジプリズム移動機構では、可動ステージ、ガイドレール、回転モータおよびボールネジなどの部品を組み合わせた直線駆動システムが組み立てられている。このため、ビーム位置補正装置は複雑な構成を有しており、組立調整に多大な工数が必要となる。また、部品点数も多く、このことがビーム位置補正装置の大型化や高コスト化を招いている。さらに、多くの部品を駆動するためには、回転モータの高容量化も必要であり、回転モータの発熱が大きな問題となることがあった。すなわち、回転モータで発生した熱が光ビームの光路に進入すると、空気の揺らぎが生じて光ビームの位置が不安定となる。
そこで、このような問題を解消する一つの方策として、特許文献2に記載された技術をビーム位置補正装置として転用することが考えられる。すなわち、特許文献2に記載された技術は、光ビームの光路上に透明な平行平板を配置し、回転機構により光ビームの進行方向と直交する方向に延びる軸線周りに平行平板を駆動して光ビームを光路からシフトさせるものである。したがって、この技術を転用することでビーム位置補正装置の簡素化および低コスト化を図ることが可能である。
しかしながら、特許文献2では回転機構による平行平板の駆動構成について具体的に記載されていない。また、回転機構から発生する熱が光ビームの光路に進入するのを抑制するための具体的な構成も記載されていない。したがって、平行平板を回動させて光ビームをシフトさせるという特許文献2に記載された基本的構成をそのままビーム位置補正装置に転用したとしても、熱の影響により光ビームの位置が変動するのを抑制することは困難である。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、光ビームの位置を高精度で、しかも安定的に補正することが可能なビーム位置補正技術を提供することを目的とする。
この発明の第1態様は、第1方向に進む光ビームを第1方向と直交する第2方向にシフトさせて光ビームの位置を補正するビーム位置補正装置であって、光ビームに対して透過性を有する材料で形成され、光ビームの光路上に配置される平行平板と、第1方向および第2方向に対して直交する第3方向の延びる軸線周りに平行平板を回動自在に保持するホルダと、ホルダを軸線周りに駆動するモータと、平行平板から第3方向に離れた位置でモータを支持するモータ支持部とを備え、モータ支持部はモータの出力軸を挿通可能な第1貫通孔を有し、モータの出力軸はモータ支持部に対して平行平板の反対側から第1貫通孔に挿通されるとともにホルダと連結されることを特徴としている。
このように構成された第1態様にかかる発明では、平行平板を保持するホルダが軸線周りに駆動される。したがって、平行平板の表面が第1方向と直交するようにホルダが位置決めされると、平行平板に入射した光ビームはそのまま第1方向に直進する。一方、平行平板の表面が第1方向に対して傾斜するようにホルダが位置決めされると、傾斜角に応じた量だけ光ビームは第2方向にシフトされる。このように平行平板の回動動作によって光ビームの位置を補正することができ、複数の光学素子(ウェッジプリズム)を用いた特許文献1に記載の装置よりも装置構成を簡素化することができる。また本発明では、モータの出力軸がホルダに直接連結され、単純な構成で光ビームの位置補正を行うことができる。これらのことから、ビーム位置補正装置の低コスト化が可能となっている。
また、上記構成を有するビーム位置補正装置では、ビーム位置補正の駆動源たるモータの低容量化も可能であり、モータでの発熱量が抑制される。しかも、モータの出力軸はモータ支持部に対して平行平板の反対側から第1貫通孔に挿通されており、モータで発生する熱の多くはモータ支持部で遮断される。したがって、モータから光ビームの光路に進入する熱量が抑制され、熱の影響による光ビームの位置変動が抑制される。
また、本発明の第2態様は、光ビームを被露光面に照射する露光装置であって、光ビームを射出する光源と、第1方向に進む光ビームを第1方向と直交する第2方向にシフトさせて光ビームの露光位置を補正するビーム位置補正機構とを備え、ビーム位置補正機構は、光ビームに対して透過性を有する材料で形成され、光ビームの光路上に配置される平行平板と、第1方向および第2方向に対して直交する第3方向の延びる軸線周りに平行平板を回動自在に保持するホルダと、ホルダを軸線周りに駆動するモータと、平行平板から第3方向に離れた位置でモータを支持するモータ支持部とを備え、モータ支持部はモータの出力軸を挿通可能な第1貫通孔を有し、モータの出力軸はモータ支持部に対して平行平板の反対側から第1貫通孔に挿通されるとともにホルダと連結されることを特徴としている。
このように構成された第2態様にかかる発明では、上記したビーム位置補正装置と同一の構成を有するビーム位置補正機構が設けられ、被露光面に照射される光ビームの位置を補正する。したがって、光ビームによる露光位置を高精度で、しかも安定して制御することができ、良好な露光処理を行うことができる。
さらに、本発明の第3態様は、光ビームを変調して得られる変調光ビームを対象物に照射してパターンを描画するパターン描画装置であって、光ビームを射出する光源と、光ビームを変調して変調光ビームを出力する光変調部と、第1方向に進む光ビームおよび第1方向に進む変調光ビームのいずれか一方を補正対象光ビームとし、補正対象光ビームを第1方向と直交する第2方向にシフトさせてパターンの描画位置を補正するビーム位置補正機構とを備え、ビーム位置補正機構は、補正対象光ビームに対して透過性を有する材料で形成され、補正対象光ビームの光路上に配置される平行平板と、第1方向および第2方向に対して直交する第3方向の延びる軸線周りに平行平板を回動自在に保持するホルダと、ホルダを軸線周りに駆動するモータと、平行平板から第3方向に離れた位置でモータを支持するモータ支持部とを備え、モータ支持部はモータの出力軸を挿通可能な第1貫通孔を有し、モータの出力軸はモータ支持部に対して平行平板の反対側から第1貫通孔に挿通されるとともにホルダと連結されることを特徴としている。
このように構成された第3態様にかかる発明では、上記したビーム位置補正装置と同一の構成を有するビーム位置補正機構が設けられ、対象物に照射される光ビームの位置を補正する。したがって、対象物への光ビームの照射位置を高精度で、しかも安定して制御することができ、良好なパターン描画が可能となる。
以上のように、本発明にかかるビーム位置補正装置によれば、モータ支持部により支持されたモータの出力軸がモータ支持部の第1貫通孔を介してホルダに連結され、当該ホルダにより保持される平行平板を回動させて光ビームをシフトさせる。したがって、モータの低容量化が可能となり、モータの発熱量を低下させるとともに、モータで発生した熱をモータ支持部で遮断する。その結果、熱の影響により光ビームの位置が変動するのを抑制し、光ビームの位置を高精度で、しかも安定的に補正することが可能となっている。
また、上記ビーム位置補正装置と同一構成のビーム位置補正機構を、露光装置に組み込むことで良好な露光処理を行うことができ、パターン描画装置に組み込むことで良好なパターン描画を行うことができる。
本発明にかかるビーム位置補正装置の一実施形態を装備したパターン描画装置の側面図である。 図1のパターン描画装置の上面図である。 パターン描画処理中の光学ヘッド部と基板との様子を模式的に示す図である。 図4は1ストライプ分の領域の描画に係る処理の流れを説明するための図である。 図1のパターン描画装置に装備されるビーム位置補正部の構成を示す図である。 本発明にかかるビーム位置補正装置の他の実施形態を示す図である。 本発明にかかるビーム位置補正装置の別の実施形態を示す図である。
図1は本発明にかかるビーム位置補正装置の一実施形態を装備したパターン描画装置の側面図である。また、図2は図1のパターン描画装置の上面図である。パターン描画装置100は、レジスト等の感光材料の層が形成された半導体基板(以下、単に「基板」という)Wの上面に光ビームを照射して、所定のパターンを描画する装置である。なお、図1および図2では、装置の内部構成を示すために外部カバーを除いた状態を示している。また、各図における方向を統一的に示すために、図1左下に示すようにXYZ直交座標軸を設定する。ここでXY平面が水平面、Z軸が鉛直軸を表す。より詳しくは、(+Z)方向が鉛直上向き方向を表している。装置から見たときの正面方向は(+X)方向であり、基板Wの搬入出を含む外部からの装置へのアクセスはY軸方向に沿ってなされる。
パターン描画装置100では、本体フレーム101にカバーが取り付けられることによって本体内部が形成される。この本体内部には、処理領域102と受け渡し領域103とが設けられている。処理領域102には、主として、基板Wを保持するステージ10、ステージ10を移動させるステージ移動機構20、ステージ10の位置を計測するステージ位置計測部30、基板Wの上面に光を照射して露光する光学ヘッド部40、基板W上の描画予定領域を撮像する先行撮像ユニット50、および、基板W上のアライメントマーク(図示省略)を撮像するアライメントユニット60が配置される。一方、受け渡し領域103には、処理領域102に対する基板Wの搬出入を行う搬送装置70が配置される。
また、パターン描画装置100の本体外部には、アライメントユニット60に照明光を供給する照明ユニット61が配置される。また、本体外部には、パターン描画装置100が備える各部と電気的に接続されて、これら各部の動作を制御する制御部90が配置される。さらに、パターン描画装置100の本体外部であって、受け渡し領域103に隣接する位置には、カセットCを載置するためのカセット載置部104が配置される。
このパターン描画装置100では、搬送装置70がカセット載置部104に載置されたカセットCに収容された未処理の基板Wを取り出して処理領域102に設けられるステージ10に搬入する。そして、制御部90がステージ移動機構20、ステージ位置計測部30、光学ヘッド部40、先行撮像ユニット50およびアライメントユニット60などを制御してパターン描画処理を実行する。また、パターン描画処理の完了後に、搬送装置70が処理済みの基板Wをステージ10から受け取り、パターン描画装置100の本体外部に搬出してカセットCに収容する。なお、カセット載置部104に対するカセットCの受け渡しは、図示しない外部搬送装置によって行われる。
次に、装置各部の構成および動作について図1および図2を参照して説明する。ステージ10は、平板状の外形を有し、その上面に基板Wを水平姿勢に載置して保持する保持部として機能する。ステージ10の上面には複数の吸引孔(図示省略)が形成されており、この吸引孔に負圧(吸引圧)を形成することによって、ステージ10上に載置された基板Wをステージ10の上面に固定保持する。なお、基板の保持態様はこれに限定されるものではなく、例えばメカチャック方式で基板Wを保持するように構成してもよい。
ステージ移動機構20は、ステージ10を主走査方向(Y軸方向)、副走査方向(X軸方向)、および、回転方向(Z軸周りの回転方向(θ軸方向))に移動させる機構である。ステージ移動機構20は、ステージ10を回転させる回転機構21と、ステージ10を回転可能に支持する支持プレート22と、支持プレート22を副走査方向に移動させる副走査機構23と、副走査機構23を介して支持プレート22を支持するベースプレート24と、ベースプレート24を主走査方向に移動させる主走査機構25とを備える。回転機構21、副走査機構23、および、主走査機構25は、制御部90と電気的に接続されており、制御部90からの指示に応じてステージ10を移動させる。
回転機構21は、支持プレート22上において、基板Wの上面に垂直な回転軸を中心としてステージ10を回転する。
副走査機構23は、支持プレート22の下面に取り付けられた移動子とベースプレート24の上面に敷設された固定子とにより構成されたリニアモータ23aを有している。また、支持プレート22とベースプレート24との間には、副走査方向にのびる一対のガイド部23bが設けられている。このため、リニアモータ23aを動作させると、ベースプレート24上のガイド部23bに沿って支持プレート22が副走査方向に移動する。
主走査機構25は、ベースプレート24の下面に取り付けられた移動子とパターン描画装置100の基台106上に敷設された固定子とにより構成されたリニアモータ25aを有している。また、ベースプレート24と基台106との間には、主走査方向にのびる一対のガイド部25bが設けられている。このため、リニアモータ25aを動作させると、基台106上のガイド部25bに沿ってベースプレート24が主走査方向(Y方向)に移動する。
ステージ位置計測部30は、ステージ10の位置を計測する機構である。ステージ位置計測部30は、制御部90と電気的に接続されており、制御部90からの指示に応じてステージ10の位置を計測する。
ステージ位置計測部30は、例えば、ステージ10に向けてレーザ光を照射し、その反射光と出射光との干渉を利用して、ステージ10の位置を計測する機構により構成することができる。この場合、ステージ位置計測部30は、例えば、レーザ光を出射する出射部31と、ビームスプリッタ32と、ビームベンダ33と、第1干渉計34と、第2干渉計35とを備える。出射部31、および、各干渉計34,35は、制御部90と電気的に接続されており、制御部90からの指示に応じてステージ10の位置を計測する。
出射部31から出射されたレーザ光は、まずビームスプリッタ32に入射し、ビームベンダ33に向かう第1分岐光と、第2干渉計35に向かう第2分岐光とに分岐される。第1分岐光は、ビームベンダ33により反射され、第1干渉計34に入射するとともに、第1の干渉計34からステージ10の第1の部位に照射される。そして、第1の部位において反射した第1分岐光が、再び第1干渉計34へ入射する。第1干渉計34は、ステージ10の第1の部位に向かう第1分岐光と第1の部位で反射された第1分岐光との干渉に基づいて第1の部位の位置に対応した位置パラメータを計測する。
一方、第2分岐光は、第2干渉計35に入射するとともに、第2干渉計35からステージ10の第2の部位(ただし、第2の部位は、第1の部位とは異なる位置である)に照射される。そして、第2の部位において反射した第2分岐光が、再び第2干渉計35へ入射する。第2干渉計35は、ステージ10の第2の部位に向かう第2分岐光とステージ10の第2の部位で反射された第2分岐光との干渉に基づいて第2の部位の位置に対応した位置パラメータを計測する。
制御部90は、第1干渉計34および第2干渉計35のそれぞれから、ステージ10の第1の部位の位置に対応した位置パラメータ、および、ステージ10の第2の部位の位置に対応した位置パラメータを取得する。そして、取得した各位置パラメータに基づいて、ステージ10の位置を算出する。
光学ヘッド部40は、ステージ10およびステージ移動機構20を跨ぐようにして基台106上に架設されたフレーム107に設けられる。そして、光学ヘッド部40は、ステージ10上に保持された基板Wの上面に光を照射して露光する機能を有する。
光学ヘッド部40は、レーザ光を出射するレーザ発振器41と、レーザ発振器41を駆動するレーザ駆動部42と、レーザ発振器41から出射された光ビームを、強度分布が均一な線状の光ビームとする照明光学系43と、を備える。これらの各部41、42、43は、フレーム107の天板を形成するボックスの内部に配置される。また、これらの各部41、42、43は、制御部90と電気的に接続されており、制御部90からの指示に応じて動作する。
光学ヘッド部40は、さらに、フレーム107の+Y側に取り付けられた付設ボックスの内部に収容される描画ユニット401を備える。描画ユニット401は、照明光学系43からミラー(図示省略)を介して定められた角度で入射した光ビームを、パターンデータに基づいて空間変調する空間変調ユニット44と、空間変調ユニット44から出射される空間変調された光ビームの経路をシフトさせることによって光ビームの位置を補正するビーム位置補正部45と、ビーム位置補正部45においてその経路が修正された光ビームを基板Wの表面に導いて当該表面に結像させる投影光学系46とを備える。描画ユニット401が備える各部44,45,46は、制御部90と電気的に接続されており、制御部90からの指示に応じて動作する。なお、ビーム位置補正部45の構成および動作については後で詳述する。
先行撮像ユニット50は、光学ヘッド部40と対応付けられており、対応する光学ヘッド部40の付近(具体的には、主走査の際に光学ヘッド部40が基板Wに対して相対的に移動する移動方向について定められた距離だけ上流側)に配置されて、対応する光学ヘッド部40が描画を行う予定の基板W上の領域(描画予定領域)を撮像する。
アライメントユニット60は、基板Wの上面に形成されたアライメントマーク(図示省略)を撮像する。
制御部90は、各種の演算処理を実行しつつ、パターン描画装置100が備える各部の動作を制御する。制御部90は、例えば、各種演算処理を行うCPU(Central Processing Unit))、ブートプログラム等を記憶するROM(Read
Only Memory)、演算処理の作業領域となるRAM(Random Access Memory)、プログラムや各種のデータファイルなどを記憶する記憶部(例えば、ハードディスク)、各種表示を行うディスプレイ、キーボード、および、マウスなどで構成される入力部、LAN(Local Area Network)等を介したデータ通信機能を有するデータ通信部、等を備えるコンピュータにより構成される。そして、コンピュータにインストールされたプログラムにしたがってコンピュータが動作することにより、当該コンピュータがパターン描画装置100の制御部90として機能する。なお、制御部90において実現される各機能部は、コンピュータによって所定のプログラムが実行されることにより実現されてもよいし、専用のハードウエアによって実現されてもよい。
制御部90が備える記憶部には、基板Wに描画すべきパターンを記述したデータ(パターンデータ)が格納される。パターンデータは、例えば、CAD(Computer Aided Design)を用いて生成されたCADデータである。制御部90は、基板Wに対する一連の処理に先だってパターンデータを取得して記憶部に格納している。なお、パターンデータの取得は、例えば、ネットワーク等を介して接続された外部端末装置から受信することにより行われてもよいし、記録媒体から読み取ることにより行われてもよい。
このように構成されたパターン描画装置100では、搬送装置70が処理対象となる基板Wを搬入してステージ10に載置すると、当該基板Wに対する一連の処理が開始される。まず、アライメントマークの撮像が行われる。具体的には、ステージ移動機構20が、制御部90からの指示に応じてステージ10を移動させることによって基板Wをアライメントユニット60に対して相対的に移動させて、アライメントユニット60の下方に、基板Wの所定位置(アライメントマークの形成位置)が置かれるように基板Wを移動させる。基板Wが目標位置まで移動させられると、アライメントユニット60は、制御部90からの指示に応じて、基板Wの表面を撮像する。これによって、アライメントマークの撮像データが得られることになる。この動作は、定められた回数だけ繰り返され、これによって、基板W上の異なる位置にそれぞれ形成されたアライメントマークの各撮像データが得られる。
続いて、ステージ10の位置調整が行われる。この処理においては、制御部90は、まず、上記のようにして撮像された複数の撮像データに基づいて、ステージ10に対する基板Wの位置および向きを特定する。ステージ10に対する基板Wの位置および向きが特定されると、制御部90は、ステージ位置計測部30およびステージ移動機構20を制御してステージ10の位置を調整する(アライメント処理)。具体的には、ステージ10に載置された基板Wが光学ヘッド部40に対して定められた位置および向きとなるように、ステージ10の位置を調整する。
なお、アライメント処理は、光学ヘッド部40に対する基板Wの位置が調整されるようにパターンデータを修正することで対応してもよい。すなわち、アライメント処理は、ステージ10の位置を調整するのではなく、パターンデータを補正処理することにより行われてもよい。
続いて、パターンデータの補正処理が行われる。この処理においては、制御部90は、上記複数の撮像データからアライメントマークの位置を検出する。そして、当該検出位置の理想位置(基板Wが変形していない場合に検出されるべきアライメントマークの位置)からのズレの幅をズレ量として検出する。基板Wに変形(歪み、収縮・膨張等の形状変化)が生じている場合、これがズレ量として検出されることになる。基板Wが変形している場合、当該変形した基板Wに形成されている下地パターンの位置も、検出されたズレ量だけずれた位置にあると予測される。そこで、制御部90は、当該予測された下地パターンの形成位置と合致するように、パターンデータを補正する(データ補正処理)。つまり、パターンデータに記述されるパターンを検出されたズレ量分だけずらすように修正することによって、パターンデータに記述されるパターンを、基板Wと同じように変形させる。ここで得られた修正後のパターンデータを、以下「修正パターンデータ」という。なお、この処理は、アライメント処理と並行して行われてもよい。
アライメント処理およびデータ補正処理が完了すると、修正パターンデータに基づいて、基板Wに対するパターンの描画処理が行われる。このパターンの描画処理は、制御部90が、ステージ移動機構20を制御してステージ10に載置された基板Wを光学ヘッド部40に対して相対的に移動させるとともに、光学ヘッド部40から基板Wの上面に空間変調された光ビームを照射させることにより行われる。具体的には、次のようにして実行される。
図3はパターン描画処理中の光学ヘッド部と基板との様子を模式的に示す図である。ステージ移動機構20は、制御部90からの指示に応じて、ステージ10を主走査方向(+Y軸方向)に沿って移動させることによって、基板Wを光学ヘッド部40に対して主走査方向に沿って相対的に移動させる(矢印AR1)(主走査)。基板Wが主走査方向に沿って相対的に移動させられる間、光学ヘッド部40は、制御部90からの指示に応じて、修正パターンデータ(具体的には、ラスタライズされた修正パターンデータ)に応じた空間変調が形成された光を、基板Wに向けて照射する。
基板Wの+Y側の端部が光学ヘッド部40の下方を通過すると、1回の主走査が終了する。1回の主走査が終了すると、基板Wの表面に1ストライプ分の描画が行われることになる。そして、1回の主走査が終了すると、ステージ移動機構20が、ステージ10を主走査方向に沿って逆向き(−Y軸方向)に移動させて、基板Wを元の位置(主走査の開始位置)に移動させる(矢印AR2)。さらに、ステージ移動機構20は、ステージ10を副走査方向(X軸方向)に沿って、1ストライプの幅に相当する距離だけ移動させることによって、基板Wを光学ヘッド部40に対して副査方向に沿って相対的に移動させる(矢印AR3)(副走査)。
副走査が終了すると、再び主走査が行われる(矢印AR4)。ここでも、光学ヘッド部40は、制御部90からの指示に応じて、修正パターンデータに応じた空間変調が形成された光ビームを、基板Wに向けて照射する。これによって、先の主走査で描画された1ストライプ分の描画領域の隣に、さらに1ストライプ分の領域の描画が行われることになる。このように、主走査と副走査とが繰り返して行われることによって、基板Wの表面の全域にパターンが描画されることになる。
上述したとおり、描画処理においては1ストライプ分領域の描画が繰り返して実行されていくことによって、基板Wの全体にパターンが描画されていく。ここで、1ストライプ分の領域の描画に係る処理の流れについて、図4を参照しながら説明する。
図4は1ストライプ分の領域の描画に係る処理の流れを説明するための図である。主走査方向に沿う走査が開始されると、制御部90は、記憶部に格納された修正パターンデータ(具体的には、修正パターンデータのうち、描画対象となる1ストライプ分の領域に描画すべきデータを記述した部分)を読み出してこれをラスタライズする(ステップS11)。
また、制御部90は、光学ヘッド部40に、ステップS11で読み出された修正パターンに応じた変調光ビームを形成させる(ステップS12)。具体的には、光学ヘッド部40のレーザ駆動部42を制御してレーザ発振器41からレーザ光を出射させて、空間変調ユニット44に光ビームを入射させるとともに、空間変調ユニット44を駆動するドライバ回路ユニット(図示省略)を修正パターンデータに基づいて制御して、当該入射光ビームに修正パターンデータに記述されたパターンに応じた空間変調を形成させる。
その一方で、主走査方向に沿う走査が開始されると、制御部90は、先行撮像ユニット50に、基板Wの表面の描画予定領域の撮像データを取得させる(ステップS21)。ただし、先行撮像ユニット50は、主走査の方向について、光学ヘッド部40から定められた距離Dだけ上流側に配置されている。したがって、先行撮像ユニット50においては、光学ヘッド部40が一定時間後(具体的には、基板Wが光学ヘッド部40に対して距離Dだけ移動した後)に描画を行う予定の基板W上の領域(描画予定領域)の撮像データが取得されることになる。
制御部90は、先行撮像ユニット50が取得した撮像データを解析して、描画予定領域に形成された下地パターンの位置を検出する。そして、当該検出位置を目標位置として記憶する。さらに、制御部90は、ステップS12で形成された変調光ビームによる描画予定位置が、副走査方向について目標位置からどれだけ位置ずれしているかを算出し、算出された値をズレ量として取得する(ステップS22)。つまりここでは、描画予定位置と下地パターンとの副走査方向に沿うズレ幅が、ズレ量として検出される。例えば、下地パターンに微細なよれ等が生じている場合、これがズレ量として検出されることになる。
ステップS12で形成された変調光ビームがビーム位置補正部45に入射すると、制御部90はビーム位置補正部45を制御して、入射した光ビームの経路を、ステップS22で取得されたズレ量分だけ副走査方向(X軸方向)に沿ってシフトさせて光ビームの位置を補正し、これによって、描画位置を補正する(ステップS23)。なお、このビーム位置補正動作の詳細については、後でビーム位置補正部45の詳しい構成とともに併せて説明する。
こうして描画予定位置からズレ量分だけ光路をシフトされた光ビームは、目標位置(すなわち、下地パターンの形成位置)に結像することになる。つまり、描画位置が補正されることによって、下地パターンと高精度に重ね合わされたパターンが描画されることになる。
ただし、ある時刻tに撮像された描画予定領域に対する描画処理は、当該時刻tから「D/v(ただし、「D」は、先行撮像ユニット50と光学ヘッド部40との主走査の方向についての離間距離である。また、「v」は、光学ヘッド部40に対する基板Wの、主走査方向に沿う相対移動速度である)」が経過した時刻に実行される。したがって、制御部90は、ある時刻tに撮像された撮像データに基づいて算出されたズレ量を、当該時刻tから時間Δt=D/vが経過した時刻(t+Δt)に実行する描画処理に反映させる。
次に、パターン描画装置100の光学ヘッド部40に組み込まれたビーム位置補正部45の構成および動作について説明する。
図5は図1のパターン描画装置に装備されるビーム位置補正部の構成を示す図である。このビーム位置補正部45は本発明にかかるビーム位置補正装置やビーム位置補正機構の一実施形態に相当するものである。このビーム位置補正部45は、空間変調ユニット44から(−Z)方向に進む光ビームLBに対して透過性を有する材料で形成された平行平板451と、平行平板451を光ビームLBの光路上で保持するホルダ452と、ホルダ452を駆動するモータ453とを有している。また、本実施形態では、光学ヘッド部40は鏡筒47を有しており、鏡筒47がホルダ452により保持された平行平板451とともに投影レンズ461をホルダ462により保持してなる投影光学系46をXY平面において取り囲んでいる。なお、鏡筒47の(+Z)側および(−Z)側の端面には、光ビームLBを通過させるためのカバーガラス471、472がそれぞれ設けられて、また(−Y)側の側面にモータ453の出力軸453aを挿通するための貫通孔473が設けられている。
平行平板451はホルダ452に保持された状態でY方向に延びる軸線AX周りに回動自在に設けられている。また、モータ453は、その出力軸453aが軸線AXと一致するように配置され、モータ支持部454を介して鏡筒47に固定されている。より詳しくは、モータ支持部454には、鏡筒47の貫通孔473と同一径の貫通孔454aが設けられている。そして、貫通孔454aが貫通孔473と対向した状態でモータ支持部454は鏡筒47の(−Y)側の側面にボルトなどの締結金具によって固定されている。
モータ支持部454の貫通孔454aはモータ453の負荷側ブラケット453bの中央部位453cに対応した形状を有しており、中央部位453cを貫通孔454aに嵌入可能となっている。つまり、モータ453の負荷側ブラケット453bを貫通孔454aにインロー嵌合させるとともにボルトなどの締結金具によってモータ支持部454に固定し、これによってモータ453がモータ支持部454に取り付けられている。したがって、モータ453は高い精度でモータ支持部454を介して鏡筒47の(−Y)側の側面に取り付けられ、いわゆるメタルタッチにより断熱性が確保されている。なお、負荷側ブラケット453bの中央部位453cは出力軸453aを軸支する軸受453dを支持する支持部位である。
このように構成されたビーム位置補正部45では、モータ453の出力軸453aが平行平板451を保持するホルダ452に直接連結されており、制御部90からの指示に応じてモータ453が作動することで平行平板451は軸線AX周りに回動して位置決めされる。例えば図5に示すように平行平板451の両主面が光ビームLBと直交するように位置決めされたときには、光ビームLBはそのまま平行平板451を(−Z)方向に直進する。一方、平行平板451の両主面が光ビームLBに対して傾斜するように位置決めされたときには、平行平板451の表面および裏面で同一の屈折角で屈折し、光ビームLBは傾斜角に応じた距離だけ副走査方向(X方向)に平行シフトとし、ビーム位置補正部45から(−Z)方向に進む。これによって、X方向における光ビームLBの位置を補正する。
この実施形態では、上記モータ453としてサーボモータを用いている。その理由は、回転対象物(ホルダ452に保持された平行平板451)をモータ453と直結する機構を採用しているためである。つまり、サーボモータは、ボールねじ等が介在する機構に比べて高剛性であり応答性が高く、しかも停止位置精度の高いという特性を有しているからである。また、パターン描画装置100では、光ビームLBを様々な位置へシフトさせる必要があり、モータ453で使用する回転領域も多岐に渡る。このため、低回転数から高回転数まで常に一定のトルクを出力できるサーボモータがモータ453として適している。
以上のように、本実施形態によれば、モータ453の出力軸453aをホルダ452に直接連結し、平行平板451を軸線AX周りに回動することで光ビームLBの位置補正を行う。したがって、簡素な構成で光ビームをX方向にシフトさせることができ、低コストで光ビームの位置補正を行うことができる。
また、モータ453により平行平板451を直接的に駆動している。このため、機械的な累積誤差の抑制、追従性の向上、ビーム位置補正部45の小型化、組立調整工数の削減などの作用効果が得られる。また、鏡筒47の側面に貫通孔473を設けることのみで、平行平板451および投影光学系46を密閉鏡筒化することができる。そのため、次のような作用効果を得られる。すなわち、本実施形態では、図1および図5に示すように、ビーム位置補正部45の(−Y)側近傍には先行撮像ユニット50などが配置されている。このため、先行撮像ユニット50などのビーム位置補正部45の外部で発生する熱も、モータ453で発生する熱と同様に、光ビームLBの位置を変動させる要因のひとつになる。しかしながら、先行撮像ユニット50から光ビームLBの光路への熱の進入が鏡筒47によって遮断される。したがって、当該熱による影響を抑制して光ビームLBの位置変動を抑えることができる。
また、モータ453による平行平板451の直接駆動は、ビーム位置補正の駆動源たるモータ453の低容量化を図ることができ、電力消費量の低減とともにモータ453からの発熱量を抑制することができる。しかも、本実施形態では、モータ支持部454を用いた断熱構造を採用している。つまり、モータ453の出力軸453aをモータ453支持部に対して平行平板451の反対側から貫通孔454aに挿通しており、モータ作動によって熱が発生するモータ本体453e(ロータやステータなどが配置された部分)がモータ支持部454によって平行平板451から遮断されている。このため、モータ453から光ビームLBの光路に進入する熱量は少なく、熱の影響、つまり空気の揺らぎにより光ビームLBの位置が変動するのを抑制することができる。
さらに、ビーム位置補正部45を用いて基板Wの表面(被露光面)に照射される光ビームLBの位置を補正しているので、光ビームLBによる露光位置を高精度で、しかも安定して制御することができ、その結果、優れた精度でパターンを描画することができる。
このように、本実施形態では、(−Z)方向、X方向およびY方向がそれぞれ本発明の「第1方向」、「第2方向」および「第3方向」に相当している。また、貫通孔454a、473がそれぞれ本発明の「第1貫通孔」および「第2貫通孔」の一例に相当している。モータ453の負荷側ブラケット453bの中央部位453cが本発明の「嵌合部」の一例に相当している。また、光学ヘッド部40が本発明の「露光装置」の一例に相当している。また、基板Wが本発明の「対象物」の一例に相当し、基板Wの表面が本発明の「被露光面」の一例に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、メタルタッチ構造により断熱性を確保しているが、図6に示すように、モータ支持部454と鏡筒47との間で貫通孔454a、473を取り囲むように環状シール部455をさらに設けてもよい。この環状シール部455によって、断熱性をさらに高めることができ、光ビームLBの位置変動をさらに効果的に抑制することができる。
また、上記実施形態では、モータ453がモータ支持部454を介して鏡筒47に固定されているが、図7に示すように、光学ヘッド部40を支持する基準ベース部48に対してモータ支持部454を固定してもよく、この場合、次のような作用効果が得られる。図5に示すように、鏡筒47にモータ453を固定する場合、鏡筒47の剛性や精度を高める必要がある。このため、鏡筒47のコストや重量が増大する。パターン描画装置100では、光学ヘッド部40の各部を取り付けるために、剛性および精度を確保した基準ベース部48が設けられている。したがって、モータ453を基準ベース部48に固定することで、鏡筒47の(−Y)側の側面のみを高精度に仕上げるだけで、必要以上に剛性や精度を確保する必要はなくなる。その結果、コストや重量の上昇を抑制することができる。
また、上記実施形態では、光変調された光ビームLBの位置補正を行っているが、光変調する前の光ビームの位置補正を行うように構成してもよい。つまり、光学ヘッド部40におけるビーム位置補正部45の配設位置は空間変調ユニット44の出力側に限定されるものではなく、光ビームLBの光路上に配置することができ、例えば空間変調ユニット44の入力側に配置してもよい。
さらに、上記実施形態では、本発明にかかるビーム位置補正装置をパターン描画装置100のビーム位置補正部(ビーム位置補正機構)として用いているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、例えば光ビームを被露光面に照射して露光する露光装置全般、あるいは光ビームを対象物に照射して加工する装置(例えばレーザ加工機やレーザトリミング装置など)にも適用可能である。
この発明は、光ビームの進行方向と直交する方向に当該光ビームをシフトさせて光ビームの位置を補正するビーム位置補正装置、ならびに当該ビーム位置補正装置を用いる露光装置およびパターン描画装置に適用することができる。
40…光学ヘッド部(露光装置)
45…ビーム位置補正部
47…鏡筒
48…基準ベース部
100…パターン描画装置
451…平行平板
452…ホルダ
453…モータ
453a…出力軸
453b…負荷側ブラケット
453c…中央部位(嵌合部)
454…モータ支持部
454a…(第1)貫通孔
455…環状シール部
473…(第2)貫通孔
AX…軸線
LB…光ビーム
W…基板(対象物)
X…第2方向
Y…第3方向
Z…第1方向

Claims (8)

  1. 第1方向に進む光ビームを前記第1方向と直交する第2方向にシフトさせて前記光ビームの位置を補正するビーム位置補正装置であって、
    前記光ビームに対して透過性を有する材料で形成され、前記光ビームの光路上に配置される平行平板と、
    前記第1方向および前記第2方向に対して直交する第3方向の延びる軸線周りに前記平行平板を回動自在に保持するホルダと、
    前記ホルダを前記軸線周りに駆動するモータと、
    前記平行平板から前記第3方向に離れた位置で前記モータを支持するモータ支持部とを備え、
    前記モータ支持部は前記モータの出力軸を挿通可能な第1貫通孔を有し、
    前記モータの出力軸は前記モータ支持部に対して前記平行平板の反対側から前記第1貫通孔に挿通されるとともに前記ホルダと連結される
    ことを特徴とするビーム位置補正装置。
  2. 請求項1に記載のビーム位置補正装置であって、
    前記モータの負荷側ブラケットは前記第1貫通孔に嵌合自在な嵌合部を有し、
    前記嵌合部が前記第1貫通孔に嵌合されて前記モータが前記モータ支持部に固定されるビーム位置補正装置。
  3. 請求項1または2に記載のビーム位置補正装置であって、
    前記ホルダおよび前記平行平板を収容する鏡筒をさらに備え、
    前記鏡筒は前記モータの出力軸を挿通可能な第2貫通孔を有し、
    前記モータの出力軸は前記第2貫通孔に挿通されるビーム位置補正装置。
  4. 請求項3に記載のビーム位置補正装置であって、
    前記モータ支持部は前記第1貫通孔を前記第2貫通孔と対向させながら前記鏡筒に固定されるビーム位置補正装置。
  5. 請求項4に記載のビーム位置補正装置であって、
    前記モータ支持部と前記鏡筒との間で前記第1貫通孔および前記第2貫通孔を取り囲んで設けられる環状シール部をさらに備えるビーム位置補正装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載のビーム位置補正装置であって、
    前記モータ支持部は基準ベース部に固定されるビーム位置補正装置。
  7. 光ビームを被露光面に照射する露光装置であって、
    前記光ビームを射出する光源と、
    第1方向に進む前記光ビームを前記第1方向と直交する第2方向にシフトさせて前記光ビームの露光位置を補正するビーム位置補正機構とを備え、
    前記ビーム位置補正機構は、
    前記光ビームに対して透過性を有する材料で形成され、前記光ビームの光路上に配置される平行平板と、
    前記第1方向および前記第2方向に対して直交する第3方向の延びる軸線周りに前記平行平板を回動自在に保持するホルダと、
    前記ホルダを前記軸線周りに駆動するモータと、
    前記平行平板から前記第3方向に離れた位置で前記モータを支持するモータ支持部とを備え、
    前記モータ支持部は前記モータの出力軸を挿通可能な第1貫通孔を有し、
    前記モータの出力軸は前記モータ支持部に対して前記平行平板の反対側から前記第1貫通孔に挿通されるとともに前記ホルダと連結される
    ことを特徴とする露光装置。
  8. 光ビームを変調して得られる変調光ビームを対象物に照射してパターンを描画するパターン描画装置であって、
    前記光ビームを射出する光源と、
    前記光ビームを変調して前記変調光ビームを出力する光変調部と、
    第1方向に進む前記光ビームおよび前記第1方向に進む前記変調光ビームのいずれか一方を補正対象光ビームとし、前記補正対象光ビームを前記第1方向と直交する第2方向にシフトさせて前記パターンの描画位置を補正するビーム位置補正機構とを備え、
    前記ビーム位置補正機構は、
    前記補正対象光ビームに対して透過性を有する材料で形成され、前記補正対象光ビームの光路上に配置される平行平板と、
    前記第1方向および前記第2方向に対して直交する第3方向の延びる軸線周りに前記平行平板を回動自在に保持するホルダと、
    前記ホルダを前記軸線周りに駆動するモータと、
    前記平行平板から前記第3方向に離れた位置で前記モータを支持するモータ支持部とを備え、
    前記モータ支持部は前記モータの出力軸を挿通可能な第1貫通孔を有し、
    前記モータの出力軸は前記モータ支持部に対して前記平行平板の反対側から前記第1貫通孔に挿通されるとともに前記ホルダと連結される
    ことを特徴とするパターン描画装置。
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