JP2015069561A - 空調兼サービス提供システム - Google Patents

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Kohei Kuroda
耕平 黒田
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Abstract

【課題】建物内にカメラや送受信機等の機器等を設置して、それらの機器を用いて各種サービスを提供するシステムであって、システムの導入コストを抑制しつつ、ノイズ等の問題が発生しにくいシステムを提供する。
【解決手段】空調兼サービス提供システム100は、複数の空調室内ユニット10と、管理装置80と、を備える。空調室内ユニットは、人の位置検出機能および人の存在検知機能を有するカメラ70と、空調を行うための室内機30と、を含む。管理装置は、空調用通信線51に接続されたカメラと情報のやり取りを行い、カメラから受け付けた情報の処理(動線解析)を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、室内の空調を行うと共に、人の位置検出機能、Wifiスポット提供機能、情報配信機能、情報受信機能、人の存在検知機能の少なくとも1つの機能を有する機器を用いて各種サービスを提供する、空調兼サービス提供システムに関する。
オフィスビルやショッピングセンター等の建物では、建物の利用者の快適性を確保するため、通常、空気調和装置の室内機が、エリア毎に複数設置される。例えば、特許文献1(特開2008−20091号公報)には、複数の室内機を通信線で接続して制御する空調制御システムが開示されている。
ところで、従来、建物内にカメラや送受信機等の機器が設置され、それらの機器を用いて各種サービスが行われることがある。例えば、特許文献2(特開2009−265922号公報)には、建物の天井に複数のカメラを設置し、カメラの画像情報を用いて建物内を移動する人物の動線解析を行うシステムが開示されている。また、特許文献3(特開2007−278756号公報)には、建物内の天井に送信機が取り付けられ、送信機から携帯電話等に位置情報が送信されることで、携帯電話等の所持者が位置情報を把握することが可能な位置情報提供システムが開示されている。
しかし、特許文献2(特開2009−265922号公報)や、特許文献3(特開2007−278756号公報)のような各種サービスを利用する場合、カメラや送受信機等の機器の設置の際、機器自体の設置の他、機器を接続する通信線等の設備工事も必要となり、システムの導入コストが高額になりやすい。機器の管理装置と機器との通信を直接無線で行うという方法もありうるが、建物内では各種無線通信が既に用いられている場合も多く、ノイズ等の問題が発生しやすい。
本発明の課題は、建物内にカメラや送受信機等の機器等を設置して、それらの機器を用いて各種サービスを提供するシステムであって、システムの導入コストを抑制しつつ、ノイズ等の問題が発生しにくいシステムを提供することにある。
本発明の第1観点に係る空調兼サービス提供システムは、複数の空調ユニットと、管理装置と、を備える。複数の空調ユニットは、人の位置検出機能、Wifiスポット提供機能、情報配信機能、情報受信機能、および人の存在検知機能の少なくとも1つの機能を有するサービス提供用部品と、空調を行うための空調部品と、を含む。管理装置は、空調用通信線に接続されたサービス提供用部品と情報のやり取りを行い、サービス提供用部品の制御およびサービス提供用部品から受け付けた情報の処理の少なくとも一方を行う。
ここでは、サービス提供用部品の通信に空調用通信線が利用されるため、サービス提供用部品用の通信線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを抑制することができる。また、サービス提供用部品と管理装置とが通信線を利用して通信を行うため、サービス提供用部品と管理装置とが直接無線により通信を行う場合に比べ、ノイズ等の問題の発生を抑制することができる。
本発明の第2観点に係る空調兼サービス提供システムは、第1観点に係る空調兼サービス提供システムであって、空調ユニットの空調部品に電力を供給する空調用電源線を更に備える。空調ユニットのサービス提供用部品にも、空調用電源線から電力が供給される。
ここでは、空調部品に電力を供給する空調用電源線が、サービス提供用部品の電源線としても利用されるため、サービス提供用部品用の電源線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを更に抑制することができる。
また、空調用電源線には、基本的に電力が常時供給されているため、空調兼サービス提供システムによるサービスの提供が中断されにくい。その結果、信頼性の高いサービスを提供することができる。
本発明の第3観点に係る空調兼サービス提供システムは、第1観点又は第2観点に係る空調兼サービス提供システムであって、空調ユニットは、室内に設置され、室内に設置される空調部品を含む。
室内に設置される空調部品は、調和空気を室内に効果的に対流させることが可能な位置に設置される。つまり、室内に設置される空調ユニットは、調和空気を室内に効果的に対流させることが可能な位置に設置される。そのため、例えばサービス提供用部品がカメラである場合には良好な見通しが得られやすく、例えばサービス提供用部品が送受信機である場合には良好な通信環境が得られやすい。そのため、信頼性の高いサービスを提供することが可能である。
本発明の第4観点に係る空調兼サービス提供システムは、第1観点から第3観点のいずれかに係る空調兼サービス提供システムであって、管理装置は、空調ユニットの設置位置に関する情報を具備する。
これにより、管理装置は、サービス提供用部品の配置されている位置を把握することが容易である。そのため、サービス提供用部品の位置情報が必要となるような各種サービスを精度よく提供することが可能である。
本発明の第5観点に係る空調兼サービス提供システムは、第1観点から第4観点のいずれかに係る空調兼サービス提供システムであって、サービス提供用部品は、Wifiスポット提供機能および情報配信機能の少なくとも1つの機能を有する。管理装置は、空調ユニットの一部を選択し、選択された空調ユニットのサービス提供用部品がWifiスポット提供機能又は情報配信機能を実行するよう制御する。
ここでは、Wifiスポット提供機能又は情報配信機能を発揮するサービス提供用部品が限定されるため、あるエリアだけにWifiスポットの提供や情報の提供を行うことができる。例えば、サービス提供用部品がWifiスポット提供機能を有するものであれば、Wifiスポット提供機能を発揮するサービス提供用部品を限定することで、セキュアな通信環境を提供することが容易である。また、例えば、サービス提供用部品が情報配信機能を有するものであれば、情報配信機能を発揮するサービス提供用部品を限定することで、ある特定の場所にいる人にだけ限定して情報を配信することが可能である。
本発明の第1観点に係る空調兼サービス提供システムでは、サービス提供用部品の通信線に空調用通信線が利用されるため、サービス提供用部品用の通信線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを抑制することができる。また、サービス提供用部品と管理装置とが通信線を利用して通信を行うため、サービス提供用部品と管理装置とが直接無線により通信を行う場合に比べ、ノイズ等の問題の発生を抑制することができる。
本発明の第2観点に係る空調兼サービス提供システムでは、サービス提供用部品用の電源線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを更に抑制することができる。
本発明の第3観点に係る空調兼サービス提供システムでは、空調ユニットは、室内の、サービス提供用部品がその機能を発揮するのに適した位置に設置されるため、信頼性の高いサービスを提供することが可能である。
本発明の第4観点に係る空調兼サービス提供システムでは、サービス提供用部品の位置情報が必要となるような各種サービスを精度よく提供することが可能である。
本発明の第5観点に係る空調兼サービス提供システムでは、あるエリアだけにWifiスポットの提供や情報の提供を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る空調兼サービス提供システムの概要図である。 天井から取り外された状態の、図1の空調兼サービス提供システムの空調室内ユニットの斜視図である。 図1の空調兼サービス提供システムが有する空調サブシステムの概要図である。 変形例1Gに係る空調兼サービス提供システムの概要図である。 本発明の第2実施形態に係る空調兼サービス提供システムの概要図である。 本発明の第3実施形態に係る空調兼サービス提供システムの概要図である。
以下に、本発明に係る空調兼サービス提供システムの実施形態について説明する。なお、以下で説明する空調兼サービス提供システムは、本発明に係る空調兼サービス提供システムの具体例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る空調兼サービス提供システム100について、図1〜図3を用いて説明する。
(1)全体概要
空調兼サービス提供システム100は、例えば商業施設、オフィスビルや工場等の建物に設置されるシステムである。
空調兼サービス提供システム100は、図1のように、主に空調サブシステム100aと、サービス提供サブシステム100bと、を有する。空調サブシステム100aは、空調兼サービス提供システム100の設置された建物の空調を行う。サービス提供サブシステム100bは、屋内サービスを提供する。特に、サービス提供サブシステム100bは、人の動線解析結果の提供サービス、および/又は、動線解析結果を利用したサービスを提供する。なお、動線解析とは、人の位置や状態を把握することが可能な機器を用いて人の動き(動線)を把握し、その動きを解析するものである。動線解析結果は、例えば、工場等における作業者の業務効率化や、商業施設における商品の配置やレイアウトの最適化等に活用することができる。
空調兼サービス提供システム100は、複数の空調室内ユニット10を有する(図1参照)。空調室内ユニット10は、空調ユニットの一例である。空調室内ユニット10は、空調兼サービス提供システム100による空調の対象となる室内に設置される。各空調室内ユニット10は、後述する、空調サブシステム100aが有する室内機30と、サービス提供サブシステム100bが有するカメラ70と、を含む(図1参照)。
空調室内ユニット10は、空調兼サービス提供システム100の設置される建物の天井に取り付けられている。空調室内ユニット10は、天井に取り付けられるパネル10aを有する(図2参照)。パネル10aの裏側(天井裏)には、室内機30が設置される。パネル10aには、室内機30が室内空気を取り込むための吸込グリル30aや、室内機30が調和空気を吹き出すための吹出口30bが形成されている。また、パネル10aには、カメラ70が取り付けられている。
各空調室内ユニット10の室内機30と、後述する空調サブシステム100aが有する室外機20とは、空調用の制御信号の通信に使用される空調用通信線51(有線)により通信可能に接続されている(図1参照)。また、各空調室内ユニット10に含まれるカメラ70も、その各空調室内ユニット10の室内機30に接続されている空調用通信線51に接続されている。空調用通信線51は、ゲートウェイ81および通信線82を介して後述する管理装置80と接続されており、空調用通信線51に接続されたカメラ70は、ゲートウェイ81および通信線82を介して、管理装置80と通信可能である。
各空調室内ユニット10の室内機30には、空調用電源線52から電力が供給されている(図1参照)。また、各空調室内ユニット10が有するカメラ70も、その各空調室内ユニット10の室内機30に電力を供給している空調用電源線52に接続され、空調用電源線52から電力の供給を受ける。
空調室内ユニット10のパネル10aの裏側には、空間11が形成されている(図2参照)。空間11には、パネル10aに取り付けられた蓋10bを開けることでアクセス可能である。空間11は、カメラ70と、天井裏に敷設された、空調用通信線51および空調用電源線52と、を接続するための配線空間として利用される。
空調室内ユニット10は、吹出口30bから調和空気を室内に吹き出すものであることから、調和空気を室内に効果的に対流させることが可能な位置に設置される。このような位置は、同時に見通しの効く位置でもある。また、空調室内ユニット10は、人の行動する空間が隈なく空調されるように、建物全体に満遍なく配置される。そのため、空調室内ユニット10に含まれるカメラ70を用いることで、死角となる場所を減らして、建物内の画像を得ることが可能である。
(2)詳細
(2−1)空調サブシステム
空調サブシステム100aは、空調兼サービス提供システム100の設置された建物の空調を行う。空調サブシステム100aは、冷房運転と暖房運転とを切り替えて運転可能である。空調サブシステム100aは、複数台の室外機20と、複数台の室内機30と、を有する空調システムである。なお、ここでは空調サブシステム100aは複数の室外機20を有しているが、これに限定されるものではなく、室外機は1台であってもよい。
各室外機20は、液冷媒連絡配管53aおよびガス冷媒連絡配管53bにより、複数の室内機30と接続されている。つまり、空調サブシステム100aは、いわゆるマルチ型の空調システムである。各室外機20および室内機30は、冷媒配管により接続されることで、冷媒回路60を構成する(図3参照)。なお、図3には、1台の室外機20が複数台の室内機30と接続された状態しか図示していないが、他の室外機20についても同様である。
空調サブシステム100aは、空調サブシステム100aの監視および制御を行う空調管理装置40を有する(図1参照)。空調管理装置40は、室外機20と室内機30とを接続する空調用通信線51に、ゲートウェイ41および通信線42を介して接続される。空調管理装置40は、図示しない入力部や図示しない通信部を介して、各種指令や各種情報を受け付け、受け付けた各種指令や各種情報に基づいて空調サブシステム100aを制御する。また、空調管理装置40は、図示しない出力部に、空調サブシステム100aに関する各種情報(例えば、運転状況や電力使用量等)を表示する。なお、空調管理装置40は、空調兼サービス提供システム100の設置された建物内に配置されてもよいし、別の場所に設置されてもよい。
(2−1−1)室内機
各室内機30は、空調を行うための空調部品の一例であり、各空調室内ユニット10の一部を構成する。各室内機30は、天井裏に設置される。各室内機30は、冷媒連絡配管53a,53bを介して室外機20と接続されている。
室内機30は、主として、室内熱交換器31と、室内ファン32と、室内膨張弁33と、室内制御部34と、を有している(図3参照)。各室内機30には、各室内機30が有する室内ファン32、室内膨張弁33、および室内制御部34に電力を供給するための空調用電源線52が接続されている。空調用電源線52には、各室内機30のメインテナンス時等、特別な状況を除いて、常に電力が供給されている。
室内膨張弁33は、冷媒を減圧するための膨張機構であり、開度調整が可能な電動弁である。室内膨張弁33は、一端が液冷媒又は気液二相冷媒が流れる液冷媒連絡配管53aに接続され、他端が室内熱交換器31に接続されている。
室内熱交換器31は、冷媒の蒸発器又は凝縮器として機能する熱交換器である。室内熱交換器31は、一端が室内膨張弁33に接続され、他端がガス冷媒又は気液二相冷媒が流れるガス冷媒連絡配管53bに接続されている。
室内ファン32は、図示しないファンモータにより駆動され、パネル10aに設けられた吸込グリル30aから室内空気を取り込んで室内熱交換器31に送風し、室内熱交換器31を流れる冷媒と、室内空気との熱交換を促進する。冷媒との熱交換を行った室内空気(冷房運転時には冷却された室内空気、暖房運転時には加熱された室内空気)は、パネル10aに形成された吹出口30bから室内に吹き出す。
室内制御部34は、室内機30の動作を制御する。つまり、室内制御部34は、室内膨張弁33や室内ファン32等の室内機30を構成する各部の動作を制御する。室内制御部34は、室内機30の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有している。室内制御部34は、後述する室外機20の室外制御部26と空調用通信線51により接続され、室外制御部26との間で制御信号等のやりとりを行う。また、室内制御部34は、室内機30を個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行う。また、室内制御部34は、空調用通信線51および通信線42を介して、空調管理装置40との間で制御信号等のやり取りを行う。
(2−1−2)室外機
室外機20は、建物の外や屋上に設置される。室外機20は、冷媒連絡配管53a,53bを介して室内機30に接続されている。室外機20は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、室外膨張弁24と、室外ファン25と、室外制御部26と、を有している。
圧縮機21は、図示しない圧縮機用モータによって駆動される密閉式圧縮機である。圧縮機21の圧縮機用モータは、インバータ制御される。圧縮機21は、本実施形態において1台のみであるが、これに限定されるものではなく、2台以上の圧縮機が並列に接続されてもよい。圧縮機21は、吸入管21a(図3参照)からガス冷媒を吸入し、図示しない圧縮機構により圧縮して吐出管21b(図3参照)に吐出する。
四路切換弁22は、冷媒の流れ方向を切り換えるための機構である。冷房運転時には、四路切換弁22は、圧縮機21の吐出管21bと室外熱交換器23の一端とを接続するとともに、圧縮機21の吸入管21aとガス冷媒連絡配管53bとを接続する(図3の四路切換弁22の実線を参照)。その結果、室外熱交換器23は、圧縮機21によって圧縮される冷媒の凝縮器として機能し、室内熱交換器31は、室外熱交換器23において冷却された冷媒の蒸発器として機能する。暖房運転時には、四路切換弁22は、圧縮機21の吐出管21bとガス冷媒連絡配管53bとを接続するとともに、吸入管21aと室外熱交換器23の一端とを接続する(図3の四路切換弁22の破線を参照)。その結果、室内熱交換器31は、圧縮機21によって圧縮される冷媒の凝縮器として機能し、室外熱交換器23は、室内熱交換器31において冷却された冷媒の蒸発器として機能する。
室外熱交換器23は、冷媒の凝縮器又は蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、一端が四路切換弁22に接続されており、他端が室外膨張弁24に接続されている。
室外ファン25は、図示しないファンモータにより駆動され、室外空気を取り込んで室外熱交換器23に送風し、室外熱交換器23を流れる冷媒と、室外空気との熱交換を促進する。冷媒との熱交換を行った室外空気は、室外に排出される。
室外膨張弁24は、冷媒を減圧するための膨張機構であり、開度調整が可能な電動弁である。室外膨張弁24は、一端が室外熱交換器23に接続され、他端が液冷媒連絡配管53aに接続されている。
室外制御部26は、室外機20の動作を制御する。つまり、室外制御部26は、圧縮機21、四路切換弁22、室外膨張弁24、および室外ファン25等の室外機20を構成する各部の動作を制御する。室外制御部26は、室外機20の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有している。室外制御部26は、室内機30の室内制御部34と空調用通信線51により接続され、室内制御部34との間で制御信号等のやりとりを行う。また、室外制御部26は、空調用通信線51および通信線42を介して、空調管理装置40との間で、制御信号や各種情報のやり取りを行う。
(2−1−3)空調用通信線
空調サブシステム100aは、上述のように室外機20と室内機30との通信用の空調用通信線51(有線)を有する。空調用通信線51は、管理された通信線である。言い換えれば、空調用通信線51では、室外機20の設置場所および室内機30の設置場所が把握されていることから、空調用通信線51が敷設されている場所が明確である。また、空調用通信線51は、空調サブシステム100aにおける制御信号や各種情報の送受信と、サービス提供サブシステム100bにおける制御信号や各種情報の送受信と、にのみ使用されるため、公衆回線を用いる場合に比べ、送信エラーが発生しにくく、高速な送受信が実現されやすいという特徴がある。なお、空調用通信線51で、空調サブシステム100aにおける制御信号等の送受信と、サービス提供サブシステム100bにおける各種情報等の送受信と、を行うため、データ重畳技術を用いている。
(2−1−4)空調サブシステムの動作
空調サブシステム100aの動作について説明する。室外制御部26および室内制御部34は、空調サブシステム100aの動作を制御する制御部として機能し、室内機30を個別に操作するためのリモコン(図示せず)や、空調管理装置40からの制御信号に基づいて、空調サブシステム100aの各部(室外機20および室内機30の各部)の制御を行う。
冷房運転時には、四路切換弁22が図3に実線で示される状態に切り換えられる。つまり、冷房運転時には、吐出管21bが室外熱交換器23と接続され、吸入管21aがガス冷媒連絡配管53bに接続された状態となる。この冷媒回路60の状態で、圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を経由して、冷媒の凝縮器として機能する室外熱交換器23に送られる。室外熱交換器23に送られた冷媒は、室外ファン25によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却される。室外熱交換器23において冷却されて液化した高圧の冷媒は、室外膨張弁24および液冷媒連絡配管53aを介して室内機30に送られ、各室内機30の室内膨張弁33によってそれぞれ減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となる。低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する室内熱交換器31において、室内ファン32により空調室内ユニット10の吸込グリル30aから取り込まれた室内空気と熱交換し、蒸発して低圧のガス冷媒となる。室内熱交換器31において、冷媒と熱交換を行って冷却された室内空気は、空調室内ユニット10の吹出口30bから室内に吹き出す。室内熱交換器31において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡配管53bを経由して室外機20に送られ、四路切換弁22を経由して再び圧縮機21に吸入される。このようにして、室内の冷房が行われる。
暖房運転時は、四路切換弁22が図3の破線で示される状態に切り換えられる。つまり、暖房運転時には、吐出管21bがガス冷媒連絡配管53bに接続され、吸入管21aが室外熱交換器23に接続された状態となる。この冷媒回路60の状態で、圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22およびガス冷媒連絡配管53bを経由して、各室内機30に送られる。各室内機30に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の凝縮器として機能する各室内機30の室内熱交換器31において、室内ファン32により空調室内ユニット10の吸込グリル30aから取り込まれた室内空気と熱交換を行って冷却される。一方、室内空気は、室内熱交換器31において冷媒と熱交換を行って加熱される。室内熱交換器31において加熱された室内空気は、空調室内ユニット10の吹出口30bから室内に吹き出す。室内熱交換器31において冷却された冷媒は、室内膨張弁33を通過し、液冷媒連絡配管53aを経由して室外機20に送られる。室外機20に送られた冷媒は、室外膨張弁24によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となって、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器23に流入する。室外熱交換器23に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、室外ファン25によって供給される室外空気と熱交換を行って加熱され、蒸発して低圧の冷媒となる。室外熱交換器23を出た低圧のガス冷媒は、四路切換弁22を経由して再び圧縮機21に吸入される。このようにして、室内の暖房が行われる。
(2−2)サービス提供サブシステム
サービス提供サブシステム100bは、動線解析結果を提供するサービスや、動線解析結果を用いたサービスを提供する。サービス提供サブシステム100bは、図1のように、空調室内ユニット10の一部を構成するカメラ70と、管理装置80とを主に有する。管理装置80は、空調兼サービス提供システム100の設置された建物内に配置されてもよいし、別の場所に設置されてもよい。
カメラ70は、人の位置検出機能および人の存在検知機能を有するサービス提供用部品の一例である。カメラ70は、例えば、広角レンズを有する広角レンズカメラである。カメラ70は、空調サブシステム100aの室内機30と室外機20とを接続する空調用通信線51に接続されている。空調用通信線51に接続されたカメラ70は、更にゲートウェイ81および通信線82を介して管理装置80と接続されている。カメラ70は、管理装置80に対し、空調用通信線51および通信線82を介して画像データを送信する。カメラ70は、そのカメラ70が属する空調室内ユニット10の室内機30に電力を供給する空調用電源線52に接続され、空調用電源線52から電力の供給を受ける。
管理装置80は、空調用通信線51に接続されたカメラ70から情報(画像データ)を受け付けて、受け付けた情報の処理を行う。
管理装置80は、制御部としてのCPU、記憶部としてのROM、RAM、およびハードディスク、入力部としてのキーボードやマウス、出力部としてのディスプレイ等を有するコンピュータである。また、管理装置80は、カメラ70と情報のやり取りを行う通信部を有し、カメラ70の撮影した画像データを受け付ける。管理装置80は、空調室内ユニット10の設置位置に関する情報を記憶部に具備している。そのため、管理装置80は、送信されてきた画像データが、どの位置の画像データであるかを認識可能である。管理装置80は、記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、カメラ70から受信した画像データを用いた動線解析を行い、各種サービスを提供する。
以下に、空調兼サービス提供システム100により提供されるサービスの一例を示す。なお、ここで示される動線解析手法や、サービスの内容は具体例であり、これに限定されるものではない。
管理装置80は、例えば、カメラ70から受信した画像データから、人の形状等の特徴を利用して人を検出する。なお、人の検出手法は、このような手法に限定されるものではなく、他の公知の画像処理技術が使用されてもよい。そして、管理装置80は、時系列の画像データを用いて、人の動線(人の動いた軌跡)を把握する。さらに、管理装置80は、このデータを用いて、動線密度(どの位置をどれだけの頻度で人が通過したか)を算出し、空調兼サービス提供システム100の提供するサービスとして算出結果を出力部(図示せず)に出力する。動線密度を把握することで、商業施設等において有効に利用されていない場所(人が通過していない経路)を見つけ出すことが可能で、動線密度を商品の配置やレイアウトの最適化に活用することができる。また、時間帯別の動線密度を把握すれば、時間帯別にどこに人が集中しやすいかを把握でき、どの時間に、どのような商品のタイムセールス(時間帯を限定した割引)を行うべきかといった分析も可能になる。
また、例えば、管理装置80は、商業施設等において、図示しないPOSシステム(販売時点管理システム)と共に用いられてもよい。管理装置80は、上記と同様な手法を用いてカメラ70から受信した画像データから人を検出する。特に、ここでは、管理装置80は、複数台のカメラ70からの画像データを用いて、ある来場者の入店から退店までの移動の軌跡を追跡し、ある来場者の動線を把握する。そして、管理装置80は、その来場者がレジ等に到達した時刻と、POSシステムのデータの取引開始時刻(レジ等において精算が行われた時刻)とを参照し、近接する時刻の動線データおよびPOSシステムのデータを関連付けたレポートを作成する。管理装置80は、空調兼サービス提供システム100の提供するサービスとして、作成したレポートを出力部に出力する。このようなレポートを用いれば、POSシステムのデータだけを用いる場合とは異なり、来場者がどの商品を買ったかだけではなく、来場者がどのような行動を経て、その商品を購入したかを詳細に把握できる。これを利用することで、効果的な販売促進と販売機会損失の削減のための方策を検討することが可能である。
また、例えば、管理装置80は、商業施設等において、上記と同様に、カメラ70から受信した画像データから、ある来場者の動線を把握する。そして、管理装置80は、複数の来場者の動線データを基に、来場者の平均滞在時間や平均移動距離を算出する。管理装置80は、空調兼サービス提供システム100の提供するサービスとして、算出結果を出力部に出力する。来場者の平均滞在時間や平均移動距離を把握することで、例えば、その商業施設において、来場者を商業施設の奥まで誘導し、来場者の商品の購入を十分誘引できているかを把握することができる。また、管理装置80は、来場者の動線を把握した結果を基に来場者数のカウント等を行い、その結果を、図示しない出力部に出力してもよい。
また、例えば、管理装置80は、商業施設等において、画像データを基に人の年齢や性別を自動推定する画像処理技術を用いて、カメラ70から受信した画像データを基に、年齢や性別毎に行動パターンを分析する。管理装置80は、空調兼サービス提供システム100の提供するサービスとして、分析結果を出力部に出力する。この分析結果を用いることで、年齢や性別に応じた、より緻密な商品の販売促進の方策を検討することが可能である。
また、例えば、管理装置80は、工場等の施設において、上記と同様に、カメラ70から受信した画像データから、ある作業者の動線を把握する。そして、管理装置80は、作業員が各工程に要した作業時間や作業員の移動距離を算出し、空調兼サービス提供システム100の提供するサービスとして、算出結果を出力部に出力する。このような算出結果を用いることで、例えば、作業の効率化を妨げている工程を発見することが可能である。
また、例えば、管理装置80は、オフィスビル等の施設において、上記と同様に、カメラ70から受信した画像データから、ある従業員の動線を把握する。そして、管理装置80は、動線を利用してある空間の従業員の在/不在を検知する。管理装置80は、空調兼サービス提供システム100の提供するサービスとして、検知結果を出力部に出力する。この検知結果を用いて、例えば、従業員が不在の空間の電灯を消し、空調を停止することで、オフィスビルの省エネルギに活用することができる。特に、本空調兼サービス提供システム100では、管理装置80と空調管理装置40とが通信可能に接続され、管理装置80が空調管理装置40に従業員の在/不在に関する情報を送信してもよい。空調管理装置40は、例えば、受信した受信した従業員の在/不在の情報を用いて各室内機30のOn/Offを制御し、空調兼サービス提供システム100の提供するサービスとして、空調兼サービス提供システム100のエネルギ使用量を抑制する。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム100は、複数の空調室内ユニット10と、管理装置80と、を備える。空調室内ユニット10は、空調ユニットの一例である。複数の空調室内ユニット10は、人の位置検出機能および人の存在検知機能を有するサービス提供用部品としてのカメラ70と、空調を行うための空調部品としての室内機30と、を含む。管理装置80は、空調用通信線51に接続されたカメラ70と情報のやり取りを行い、カメラ70から受け付けた情報の処理を行う。
ここでは、カメラ70の通信に空調用通信線51が利用されるため、カメラ70用の通信線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを抑制することができる。特に、これまで空調システムだけを利用しており、空調システムの更新時に本空調兼サービス提供システム100を導入する場合には、既設の空調用通信線51を利用することができるため、システムの導入コストを大幅に抑制することができる。
また、建物内では、無線LAN等を用いた通信が既に行われている場合があるが、カメラ70と管理装置80とが空調用通信線51(有線)を利用して通信を行うため、カメラ70と管理装置80とが直接無線により通信を行う場合に比べ、通信におけるノイズ等の問題の発生を抑制することができる。
特に、空調用通信線51は、管理された通信線であり、空調用通信線51が敷設されている場所が明確である。また、空調用通信線51は、空調サブシステム100aにおける制御信号や各種情報の送受信と、サービス提供サブシステム100bにおける制御信号や各種情報の送受信と、にのみ使用されるため、公衆回線を用いる場合に比べ、送信エラーが発生しにくく、高速な送受信が実現されやすいという特徴がある。
(3−2)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム100は、空調室内ユニット10の室内機30に電力を供給する空調用電源線52を備える。空調室内ユニット10のカメラ70にも、同じ空調用電源線52から電力が供給される。
ここでは、室内機30に電力を供給する空調用電源線52が、カメラ70の電源線としても利用されるため、カメラ70用の電源線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを抑制することができる。特に、これまで空調システムだけを利用しており、空調システムの更新時に本空調兼サービス提供システム100を導入する場合には、既設の空調用電源線52を利用できる場合があり、システムの導入コストを大幅に抑制することができる。
また、空調用電源線52には、室内機30の修理や取替えといった特殊な状況を除き、電力が常時供給されているため、サービス提供サブシステム100bの提供するサービスが中断されにくい。そのため、信頼性の高いサービスを提供することが可能である。
(3−3)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム100では、空調室内ユニット10は、室内に設置され、室内に設置される室内機30を含む。
室内機30を含む空調室内ユニット10は、吹出口30bから吹き出す調和空気を室内に効果的に対流させることが可能な位置に設置される。そのような位置では、カメラ70の良好な見通しが得られやすい。また、空調室内ユニット10は、人の行動する空間が隈なく空調されるように、建物全体に満遍なく配置される。そのため、空調室内ユニット10に含まれるカメラ70により、死角となる場所の少ない画像データを得ることが可能である。
(3−4)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム100では、管理装置80は、空調室内ユニット10の設置位置に関する情報を具備する。
これにより、管理装置80は、カメラ70の配置されている位置を把握することが容易である。そのため、カメラ70から送信されてくる画像データがどの位置の画像データであるかを把握して、連続的に人の動きを監視し、精度のよい動線解析を実現することが可能である。
(4)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。後述する他の実施形態の変形例も、矛盾の無い範囲で本実施形態に適用されてもよい。また、矛盾の無い範囲で、複数の変形例が組み合わされてもよい。
(4−1)変形例1A
上記実施形態では、空調室内ユニット10のパネル10aにサービス提供用部品(カメラ70)が取り付けられているが、これに限定されるものではない。例えば、既設の空調システム(サービス提供サブシステムを含まない、空調だけを行う空調システム。上記実施形態における空調サブシステム100a)が存在し、サービス提供サブシステム100bを追加することで、空調兼サービス提供システム100を構成する場合には、カメラ70を天井の室内機30に近接した位置に設置し、カメラ70の通信線および電源線として空調用通信線51および空調用電源線52を利用することで空調室内ユニット10を構成してもよい。この場合、カメラ70の通信線および電源線の設置が不要であることに加え、空調室内ユニットのパネルを交換する必要がなく、工事を簡略化し、システムの導入コストを抑制することができる。
ただし、建物の新築時や、室内機30も含めてカメラ70の更新を行う場合には、カメラ70の取付位置および配線のための空間11が確保された、図2のような空調室内ユニット10を用いることが望ましい。
(4−2)変形例1B
上記実施形態では、全ての空調室内ユニット10がサービス提供用部品(カメラ70)を構成として有するが、これに限定されるものではない。カメラ70は、動線解析を実行するために必要な画像データを得られる位置に、必要な台数だけ配置されればよい。つまり、全空調室内ユニット10のうち一部だけがカメラ70を有するものであってもよい。
また、空調室内ユニット10のうち一部だけがカメラ70を有している場合に、必要に応じて(例えば、空調兼サービス提供システム100の提供するサービス内容に応じて)、カメラ70を有していない空調室内ユニット10にカメラ70を増設してもよい。カメラ70を有していない空調室内ユニット10に、予め図2のような、カメラ70の取付位置および配線のための空間11が確保された空調室内ユニット10を用いることで、カメラ70を増設することが容易である。
(4−3)変形例1C
上記実施形態では、空調室内ユニット10は天井に設置されているが、これに限定されるものではない。例えば、空調室内ユニット10は、天井ではなく、壁に設置されるものであってもよい。空調室内ユニット10が天井では無く壁に取り付けられる場合であっても、空調室内ユニット10は、調和空気を室内に効果的に対流させることが可能な位置に設置される。そのような位置では、カメラ70にとっては良好な見通しが得られやすく、通信機器にとっては良好な通信環境が得られやすい。
(4−4)変形例1D
上記実施形態では、人の位置検出機能および人の存在検知機能を有するサービス提供用部品としてカメラ70が使用されるが、これに限定されるものではない。例えば、人が携帯する信号発信機(例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグ)からの信号を受信する信号受信機(例えばRFIDリーダ)が、空調室内ユニット10に含まれるサービス提供用部品であってもよい。なお、空調室内ユニット10は、吹出口30bから吹き出す調和空気を室内に効果的に対流させることが可能な位置、言い換えれば、対流を妨げる障害物等の少ない、見通しのよい位置に設置されることから、信号受信機にとって良好な通信環境が得られやすい。
信号受信機は、信号発信機の発信する、各信号発信機に固有の識別情報を含む信号を受信する。管理装置80は、信号受信機の受信した信号を基に、信号発信機の携帯者の動線、移動距離、作業時間等を人別(信号発信機の携帯者別)に容易に把握することができる。
また、空調兼サービス提供システム100は、全て同一のサービス提供用部品を使用する代わりに、複数のサービス提供用部品を組み合わせて使用してもよい。例えば、空調室内ユニット10の一部はカメラ70を含み、他の空調室内ユニット10の一部は信号受信機を含んでもよい。また、1つの空調室内ユニット10に、カメラ70および信号受信機の両方が含まれてもよい。このように複数種類のサービス提供用部品(カメラ70、信号受信機等)を組み合わせて用いることで、目的に応じた精度のよい動線解析を実行することが可能になる。
(4−5)変形例1E
上記実施形態では、空調兼サービス提供システム100は、動線解析結果を提供するサービスや、動線解析結果を用いたサービスを提供するものであったが、同様の構成を用いて、例えば以下のような徘徊検出サービスや、防犯サービスを実行するものであってもよい。
徘徊検出サービスは、例えば、老人ホーム等の施設で提供されるものである。管理装置80は、上記実施形態と同様にカメラ70から受信した画像データからある入所者の動線を把握し、その結果を用いて、入所者の徘徊等の行動を検知する。管理装置80は、入所者の徘徊を検知してこれを職員に知らせることで、見回り等の職員の負担を軽減しながら、入所者の安全を確保することが可能になる。
防犯サービスは、例えば、商業施設等で提供されるものである。管理装置80は、顔認証機能を有する。管理装置80は、カメラ70の画像データから顔認証機能を用いて特定の人物(要注意人物として登録されている人物)を見つけ出し、この人物の現在位置を追跡して、追跡結果を、例えば出力部に出力する。この情報を用いることで、警備を厳重化し、防犯につなげることが可能である。
(4−6)変形例1F
上記実施形態では、人の位置検出機能および人の存在検知機能を有するカメラ70がサービス提供用部品として用いられているが、これに限定されるものではない。空調兼サービス提供システム100が提供するサービスによっては、人の存在検知機能のみを有するサービス提供用部品(例えば、人感センサ等)が使用されてもよい。例えば、空調兼サービス提供システム100が、空間内の人の在/不在を検知して空調をOn/Offする省エネ空調制御サービスを提供するものであれば、人の存在検知機能のみを有するセンサによってサービスが提供されてもよい。
(4−7)変形例1G
上記実施形態では、空調室内ユニット10にのみカメラ70が設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、空調兼サービス提供システム100は、空調ユニットとして、室外機20とカメラ70とを含む空調室外ユニット10’を備え(図4参照)、管理装置80は、空調室内ユニット10のカメラ70に加え、空調室外ユニット10’のカメラ70とも情報のやり取りを行い、受け付けた情報の処理を行うことで、動線解析結果を提供するサービスや、動線解析結果を用いたサービスを提供してもよい。なお、空調室外ユニット10’のカメラ70は、空調用通信線51に接続されることが望ましい。また、空調室外ユニット10’のカメラ70は、そのカメラ70が属する空調室外ユニット10’に含まれる室外機20に電力を供給する空調用電源線52’から、電力の供給を受けることが望ましい。また、管理装置80は、空調室外ユニット10’の設置位置に関する情報も記憶部に具備していることが望ましい。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る空調兼サービス提供システム200について、図5を用いていて説明する。
(1)全体概要
空調兼サービス提供システム200は、例えば商業施設等の建物に設置されるシステムである。
空調兼サービス提供システム200は、主に空調サブシステム100aと、サービス提供サブシステム200bと、を有する。空調サブシステム100aは、第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
サービス提供サブシステム200bは、屋内サービスを提供する。特に、サービス提供サブシステム200bは、屋内位置検知サービス、および/又は、屋内位置検知結果を用いたサービス、を提供する。屋内位置検知は、その建物に来場した人の、建物内における位置を検知するものである。屋内位置検知結果を用いたサービスには、例えば、施設内におけるナビゲーション(経路案内)を含む。
空調兼サービス提供システム200は、複数の空調室内ユニット210を有する(図5参照)。空調室内ユニット210は空調ユニットの一例である。空調室内ユニット210は、空調兼サービス提供システム200による空調の対象となる室内に設置される。各空調室内ユニット210は、室内機30と、サービス提供サブシステム200bが有する無線LANのアクセスポイント71と、を含む。アクセスポイント71は、空調兼サービス提供システム200が設置された施設の来場者が有する携帯無線LAN端末(例えば、PDA、携帯電話等)との間で、情報を送受信可能に構成されている。
空調室内ユニット210の外観は、カメラ70に代えてアクセスポイント71が取り付けられている点を除き図2と同様である。空調室内ユニット210は、調和空気を室内に吹き出すものであることから、調和空気を室内に効果的に対流させることが可能な場所に設置される。このような場所は、電波による通信を妨害する遮蔽物等が少ない位置である。また、空調室内ユニット210は、人の行動する空間が隈なく空調されるように、建物全体に満遍なく配置される。そのため、空調室内ユニット210に含まれるアクセスポイント71を用いることで、来場者が有する携帯無線LAN端末と安定した通信を行うことが容易である。
(2)詳細
空調サブシステム100aは、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。ここでは、サービス提供サブシステム200bについてのみ説明する。
(2−1)サービス提供サブシステム
サービス提供サブシステム200bは、屋内位置検知サービス、および/又は、屋内位置検知結果を用いたサービスを提供する。サービス提供サブシステム200bは、図5のように、空調室内ユニット210の一部を構成する無線LANのアクセスポイント71と、管理装置280とを主に有する。管理装置280は、空調兼サービス提供システム200の設置された建物内に配置されてもよいし、別の場所に設置されてもよい。
アクセスポイント71は、情報送信機能および情報受信機能を有するサービス提供用部品の一例である。アクセスポイント71は、空調サブシステム100aの室内機30と室外機20とを接続する空調用通信線51に接続されている。空調用通信線51に接続されたアクセスポイント71は、更にゲートウェイ81および通信線82を介して管理装置280と接続されている。また、アクセスポイント71は、そのアクセスポイント71が属する空調室内ユニット210の室内機30に電力を供給する空調用電源線52に接続され、空調用電源線52から電力の供給を受ける。
アクセスポイント71は、管理装置280に対し、空調用通信線51および通信線82を介して、来場者の所有する携帯無線LAN端末から受信した信号に関する情報を送信する。
管理装置280は、空調用通信線51に接続されたアクセスポイント71から受け付けた情報(各アクセスポイント71が、来場者の所有する携帯無線LAN端末から受信した信号に関する情報)を基に、携帯無線LAN端末を有する来場者の位置を特定する。
管理装置280は、制御部としてのCPU、記憶部としてのROM、RAM、およびハードディスク、入力部としてのキーボードやマウス、出力部としてのディスプレイ等を有するコンピュータである。また、管理装置280は、アクセスポイント71と情報のやり取りを行う通信部を有し、アクセスポイント71から、アクセスポイント71が携帯無線LAN端末から受信した信号に関する情報を受け付ける。管理装置280は、空調室内ユニット210の設置位置に関する情報を記憶部に具備している。そのため、管理装置280は、送信されてきた情報が、どの位置に設置されたアクセスポイント71からの情報であるかを認識可能である。管理装置280は、記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、アクセスポイント71が携帯無線LAN端末から受信した信号に関する情報を用いて、屋内位置検知を行う。
管理装置280は、具体的には、無線LANによる屋内位置検知技術として一般に知られている、電波強度方式又は電波到達時間差方式を用いて屋内位置検知を行う。
例えば、管理装置280が電波強度方式を用いて位置検知をする場合には、管理装置280は、アクセスポイント71から、アクセスポイント71が携帯無線LAN端末から受信した信号の強度(電波強度)に関する情報を受け付ける。管理装置280は、この情報を利用し、例えば三点測量を用いて、携帯無線LAN端末の位置を検知する。
また、例えば、管理装置280が電波到達時間差方式を用いて位置検知をする場合には、管理装置280は、アクセスポイント71から、アクセスポイント71が携帯無線LAN端末から信号を受信した時刻を情報として受け付ける。管理装置280は、この情報を利用して、例えば、各アクセスポイント71への信号の到達時間差に基づいて三点測量を行って、携帯無線LAN端末の位置を検知する。
管理装置280は、検知した携帯無線LAN端末の屋内位置情報を用いて、空調兼サービス提供システム200の提供するサービスとして、例えば以下のようなサービスを提供する。
例えば、管理装置280は、検知した携帯無線LAN端末の屋内位置情報を、記憶部に記憶された地図情報と共に携帯無線LAN端末に送信することで、来場者に現在地を知らせるサービスを提供する。
また、例えば、管理装置280は、検知した携帯無線LAN端末の屋内位置情報を用いて、ナビゲーションサービスを提供する。管理装置280は、携帯無線LAN端末から、アクセスポイント71を介して、来場者の目的地に関する情報を更に受け付ける。管理装置280は、検知した現在位置と受け付けた目的地とに対し、最適な経路(例えば、最短距離の経路)を導出し、来場者を目的地に誘導するためのナビゲーション情報を、アクセスポイント71から携帯無線LAN端末に送信する。なお、携帯無線LAN端末に送信されるナビゲーション情報は、経路図等の画像データであっても、道案内のための音声データであってもよい。
また、例えば、管理装置280は、検知した携帯無線LAN端末の屋内位置情報を用いて、災害時誘導サービスを提供する。例えば、管理装置280は、検知した現在位置と記憶部に記憶されている非常口の位置とに対し、最適な経路を導出し、来場者を目的地に誘導するためのナビゲーション情報を、アクセスポイント71から携帯無線LAN端末に送信する。
また、例えば、管理装置280は、記憶部にエリア(位置情報)と関連付けられた広告(割引クーポン等も含む)の情報を記憶していてもよい。そして、管理装置280は、屋内位置検知された携帯無線LAN端末の位置が、あるエリアに位置している場合に、そのエリア内の空調室内ユニット210(アクセスポイント71)だけを選択し、携帯無線LAN端末に対して、そのエリアと関連付けられた広告を送信させるようにしてもよい(広告配信サービス)。このように構成されることで、ターゲットを絞った広告が可能になる。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム200は、複数の空調室内ユニット210と、管理装置280と、を備える。空調室内ユニット210は、空調ユニットの一例である。複数の空調室内ユニット210は、情報配信機能および情報受信機能を有するサービス提供用部品としての無線LANのアクセスポイント71と、空調を行うための空調部品としての室内機30と、を含む。管理装置280は、空調用通信線51に接続されたアクセスポイント71と情報のやり取りを行い、アクセスポイント71から受け付けた情報の処理(屋内位置検知)を行う。また、管理装置280は、アクセスポイント71を制御し、アクセスポイント71に情報(ナビゲーション情報、広告等)を発信させる。
ここでは、アクセスポイント71の通信に空調用通信線51が利用されるため、アクセスポイント71用の通信線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを抑制することができる。特に、これまで空調システムだけを利用しており、空調システムの更新時に本空調兼サービス提供システム200を導入する場合には、既設の空調用通信線51を利用することができるため、システムの導入コストを大幅に抑制することができる。
また、建物内では、無線LAN等を用いた通信が既に行われている場合があるが、アクセスポイント71と管理装置280とが空調用通信線51(有線)を利用して通信を行うため、アクセスポイント71と管理装置280とが直接無線により通信を行う場合に比べ、通信におけるノイズ等の問題の発生を抑制することができる。
特に、空調用通信線51は、管理された通信線であり、空調用通信線51が敷設されている場所が明確である。また、空調用通信線51は、空調サブシステム100aにおける制御信号や各種情報の送受信と、サービス提供サブシステム200bにおける制御信号や各種情報の送受信と、にのみ使用されるため、公衆回線を用いる場合に比べ、送信エラーが発生しにくく、高速な送受信が実現されやすいという特徴がある。
(3−2)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム200は、空調室内ユニット210の室内機30に電力を供給する空調用電源線52を備える。空調室内ユニット210の無線LANのアクセスポイント71にも、同じ空調用電源線52から電力が供給される。
ここでは、室内機30に電力を供給する空調用電源線52が、アクセスポイント71の電源線としても利用されるため、アクセスポイント71用の電源線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを抑制することができる。特に、これまで空調システムだけを利用しており、空調システムの更新時に本空調兼サービス提供システム200を導入する場合には、既設の空調用電源線52を利用できる場合があり、システムの導入コストを大幅に抑制することができる。
また、空調用電源線52には、室内機30の修理や取替えといった特殊な状況を除き、電力が常時供給されているため、サービス提供サブシステム200bの提供するサービスが中断されにくい。そのため、信頼性の高いサービスを提供することが可能である。
(3−3)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム200では、空調室内ユニット210は、室内に設置され、室内に設置される室内機30を含む。
室内機30を含む空調室内ユニット210は、調和空気を室内に効果的に対流させることが可能な位置に設置される。そのような位置では、電波による通信を妨害する遮蔽物等が少ない。また、空調室内ユニット210は、人の行動する空間が隈なく空調されるように、建物全体に満遍なく配置される。そのため、空調室内ユニット210に含まれるアクセスポイント71により、来場者が有する携帯無線LAN端末と安定した通信を行うことが容易である。
(3−4)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム200では、管理装置280は、空調室内ユニット210の設置位置に関する情報を具備する。
これにより、管理装置280は、アクセスポイント71の配置されている位置を把握することが容易である。そのため、アクセスポイント71から送信されてくる情報がどの位置からの情報であるかを把握して、人の位置検知を精度よく行うことが可能である。
(3−5)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム200では、アクセスポイント71は、情報配信機能を有する。管理装置280は、空調室内ユニット210の一部を選択し、選択された空調室内ユニット210のアクセスポイント71が情報配信機能を実行する(広告を配信する)よう制御する。
ここでは、情報配信機能を発揮するアクセスポイント71が限定されるため、あるエリアだけに情報の提供を行うことができる。情報を配信するアクセスポイント71を限定することで、ある特定のエリアにいる人にだけ(情報(広告)が必要と思われる見込み客にだけ)、情報を配信することが可能である。
(4)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。また、他の実施形態の変形例も、矛盾の無い範囲で本実施形態に適用されてもよい。さらに、矛盾の無い範囲で、複数の変形例が組み合わされてもよい。
なお、第2実施形態に係る空調兼サービス提供システム200は、上記のサービスに加え、第1実施形態に係る空調兼サービス提供システム100と同じサービスを合わせて提供するものであってもよい。
(4−1)変形例2A
上記実施形態では、無線LANを用いた屋内位置検知方式として、電波強度方式および電波到達時間差方式を挙げたが、このいずれかに限定されるものではなく、その他の屋内位置検知方式が用いられてもよい。例えば、管理装置280は、各アクセスポイント71に、携帯無線LAN通信機に対して自己の(そのアクセスポイント71の)位置情報を発信させ、携帯無線LAN通信機は、受信した位置情報を現在位置として認識してもよい。この場合には、特に各アクセスポイント71の無線カバーエリアを狭めることで、位置の特定が容易になる。
(4−2)変形例2B
上記実施形態では、屋内位置検知のため、情報受信機能を有するサービス提供用部品の一例として無線LANのアクセスポイント71が使用されるが、これに限定されるものではない。例えば、屋内位置検知のため、人が携帯する信号発信機(例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグ)からの信号を受信する信号受信機(例えばRFIDリーダ)が、情報受信機能を有するサービス提供用部品として用いられてもよい。
(4−3)変形例2C
上記実施形態では、空調兼サービス提供システム200は、商業施設等において、屋内位置検知サービス、および/又は、屋内位置検知結果を用いたサービスを提供するが、これに限定されるものでない。同様の構成を有する空調兼サービス提供システム200が、商業施設以外で利用されてもよい。
例えば、空調兼サービス提供システム200は、学校やオフィスビルなどの建物で使用される。学生や従業員は、屋内位置検知のため、固有の識別情報を発信する信号発信機(例えば、変形例2BのようなRFIDタグ)をそれぞれ携帯している。各空調室内ユニットは、学生や従業員が携帯する信号発信機からの信号を受信する信号受信機(例えば、変形例2BのようなRFIDリーダ)をサービス提供用部品として有する。空調兼サービス提供システム200の管理装置280は、信号発信機から送信される信号を基に、各信号発信機を携帯する学生や従業員の位置情報を把握し、その結果を基に、出勤管理サービスや出席管理サービスを行う。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る空調兼サービス提供システム300について、図6に基づいて説明する。
(1)全体概要
空調兼サービス提供システム300は、例えば商業施設や、オフィスビル等の建物に設置されるシステムである。
空調兼サービス提供システム300は、主に空調サブシステム100aと、サービス提供サブシステム300bと、を有する。空調サブシステム100aは、第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
サービス提供サブシステム300bは、屋内サービスを提供する。特に、サービス提供サブシステム300bは、サービスとして、Wifiスポットを提供する。
空調兼サービス提供システム300の有する空調室内ユニット210の構成は、第2実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。
(2)詳細
空調サブシステム100aは、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。ここでは、サービス提供サブシステム300bについてのみ説明する。
(2−1)サービス提供サブシステム
サービス提供サブシステム300bは、Wifiスポットを提供する。サービス提供サブシステム300bは、図6のように、空調室内ユニット210の一部を構成する無線LANのアクセスポイント71と、管理装置380とを主に有する。管理装置380は、空調兼サービス提供システム300の設置された建物内に配置されてもよいし、別の場所に設置されてもよい。
アクセスポイント71は、Wifiスポット提供機能を有するサービス提供用部品の一例である。アクセスポイント71は、空調サブシステム100aの室内機30と室外機20とを接続する空調用通信線51に接続されている。空調用通信線51に接続されたアクセスポイント71は、更にゲートウェイ81および通信線82を介して管理装置380と接続されている。また、アクセスポイント71は、そのアクセスポイント71が属する空調室内ユニット210の室内機30に電力を供給する空調用電源線52に接続され、空調用電源線52から電力の供給を受ける。
アクセスポイント71は、アクセスポイント71が携帯無線LAN端末から受信した情報を、空調用通信線51および通信線82を介して、管理装置380に送信する。また、アクセスポイント71は、管理装置380から送信されてくる情報を、通信線82および空調用通信線51を介して、携帯無線LAN端末に送信する。これにより、サービス提供サブシステム300bは、携帯無線LAN端末に対してWifiスポットを提供する。
管理装置380は、制御部としてのCPU、記憶部としてのROM、RAM、およびハードディスク、入力部としてのキーボードやマウス、出力部としてのディスプレイ等を有するコンピュータである。また、管理装置380は、アクセスポイント71と情報のやり取りを行う通信部を有する。管理装置380は、空調室内ユニット210の設置位置に関する情報を記憶部に具備している。そのため、管理装置380は、エリアを特定してWifiスポット機能を発揮させることが可能である。
なお、アクセスポイント71は、指向性を有するものであることが望ましい。例えば、アクセスポイント71の電波は上下の階にも到達する可能性があるが、アクセスポイント71の電波が上下の階では受信されないよう、アクセスポイント71のアンテナの設計等が行われることが望ましい。また、例えば、アクセスポイント71の電波は建物外にも到達する可能性があるが、アクセスポイント71の電波が建物外では受信されないよう、アクセスポイント71のアンテナの設計等が行われることが望ましい。このように構成されることで、セキュアな通信を行うことが可能になる。
さらに、管理装置380が、一部の空調室内ユニット210(アクセスポイント71)だけを、Wifiスポット機能を発揮するよう制御することで、建物内の限られたエリアだけでWifiスポットを提供することが可能になる。その結果、空調兼サービス提供システム300は、よりセキュアな通信環境を提供することができる。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム300は、複数の空調室内ユニット210と、管理装置380と、を備える。空調室内ユニット210は、空調ユニットの一例である。複数の空調室内ユニット210は、Wifiスポット機能を有するサービス提供用部品としての無線LANのアクセスポイント71と、空調を行うための空調部品としての室内機30と、を含む。管理装置380は、空調用通信線51に接続されたアクセスポイント71と情報のやり取りを行い、アクセスポイント71から受け付けた情報の処理およびアクセスポイント71の制御を行う。
ここでは、アクセスポイント71の通信に空調用通信線51が利用されるため、アクセスポイント71用の通信線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを抑制することができる。特に、これまで空調システムだけを利用しており、空調システムの更新時に本空調兼サービス提供システム300を導入する場合には、既設の空調用通信線51を利用することができるため、システムの導入コストを大幅に抑制することができる。
また、建物内では、無線LAN等を用いた通信が既に行われている場合があるが、アクセスポイント71と管理装置380とが空調用通信線51(有線)を利用して通信を行うため、アクセスポイント71と管理装置380とが直接無線により通信を行う場合に比べ、通信におけるノイズ等の問題の発生を抑制することができる。
特に、空調用通信線51は、管理された通信線であり、空調用通信線51が敷設されている場所が明確である。また、空調用通信線51は、空調サブシステム100aにおける制御信号や各種情報の送受信と、サービス提供サブシステム300bにおける制御信号や各種情報の送受信と、にのみ使用されるため、公衆回線を用いる場合に比べ、送信エラーが発生しにくく、高速な送受信が実現されやすいという特徴がある。
(3−2)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム300は、空調室内ユニット210の室内機30に電力を供給する空調用電源線52を備える。空調室内ユニット210の無線LANのアクセスポイント71にも、同じ空調用電源線52から電力が供給される。
ここでは、室内機30に電力を供給する空調用電源線52が、アクセスポイント71の電源線としても利用されるため、アクセスポイント71用の電源線を別途設置する必要がなく、システムの導入コストを更に抑制することができる。特に、これまで空調システムだけを利用しており、空調システムの更新時に本空調兼サービス提供システム300を導入する場合には、既設の空調用電源線52を利用できる場合があり、システムの導入コストを大幅に抑制することができる。
また、空調用電源線52には、室内機30の修理や取替えといった特殊な状況を除き、電力が常時供給されているため、サービス提供サブシステム300bが提供するWifiスポット提供サービスが中断されにくく、信頼性の高いサービスを提供することが可能である。
(3−3)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム200では、空調室内ユニット210は、室内に設置され、室内に設置される室内機30を含む。
室内機30を含む空調室内ユニット210は、調和空気を室内に効果的に対流させることが可能な位置に設置される。そのような位置では、電波による通信を妨害する遮蔽物等が少ない。そのため、空調室内ユニット210に含まれるアクセスポイント71を用いることで、来場者が有する携帯無線LAN端末と安定した通信を行うことが容易である。つまり、空調室内ユニット210に含まれるアクセスポイント71を用いることで、良好な通信環境でWifiスポットを提供することが容易である。
(3−4)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム300では、管理装置380は、空調室内ユニット210の設置位置に関する情報を具備する。
これにより、管理装置380は、アクセスポイント71の配置されている位置を把握することが容易である。そのため、管理装置380は、アクセスポイント71を特定してWifiスポット機能を発揮させることが可能である。
(3−5)
本実施形態に係る空調兼サービス提供システム300では、アクセスポイント71は、Wifiスポット機能を有する。管理装置380は、空調室内ユニット210の一部を選択し、選択された空調室内ユニット210のアクセスポイント71がWifiスポット機能を実行するよう制御する。
ここでは、Wifiスポット機能を発揮するアクセスポイント71が限定されるため、セキュアな通信を確保することが可能である。
(4)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。また、第1および第2実施形態の変形例は、矛盾の無い範囲で本実施形態に適用されてもよい。さらに、矛盾の無い範囲で、複数の変形例が組み合わされてもよい。
なお、第3実施形態に係る空調兼サービス提供システム300は、上記のサービスに加え、第1実施形態に係る空調兼サービス提供システム100と同じサービス、および/又は、第2実施形態に係る空調兼サービス提供システム200と同じサービス、を合わせて提供するものであってもよい。
(4−1)変形例3A
上記実施形態では、空調兼サービス提供システム300は、Wifiスポットを提供するサービスだけを行っているが、これに限定されるものではない。例えば、アクセスポイント71が来場者の携帯無線LAN端末から送信される来場者に固有の識別記号を受け付けると、管理装置380が、その来場者(固有の識別記号)に対し来場ポイントを付与するサービスを行ってもよい。なお、来場ポイントは、例えば、来場回数に応じた特典を来場者に与えるために利用されるものである。
建物内にカメラや送受信機等の機器等を設置して、それらの機器を用いて各種サービスを提供するシステムであって、システムの導入コストを抑制しつつ、ノイズ等の問題が発生しにくいシステムである点で有用である。
10,210 空調室内ユニット(空調ユニット)
10’ 空調室外ユニット(空調ユニット)
20 室外機(空調部品)
30 室内機(空調部品)
51 空調用通信線
52,52’ 空調用電源線
70 カメラ(人の位置検出機能および人の存在検知機能を有するサービス用提供用部品)
71 アクセスポイント(情報配信機能、情報受信機能、およびWifiスポット提供機能を有するサービス用提供用部品)
80,280,380 管理装置
100,200,300 空調兼サービス提供システム
特開2008−20091号公報 特開2009−265922号公報 特開2007−278756号公報

Claims (5)

  1. 人の位置検出機能、Wifiスポット提供機能、情報配信機能、情報受信機能、および人の存在検知機能の少なくとも1つの機能を有するサービス提供用部品(70,71)と、空調を行うための空調部品(20,30)と、を含む、複数の空調ユニット(10,10’、210)と、
    空調用通信線(51)に接続された前記サービス提供用部品と情報のやり取りを行い、前記サービス提供用部品の制御および前記サービス提供用部品から受け付けた情報の処理の少なくとも一方を行う管理装置(80,280,380)と、
    を備えた、空調兼サービス提供システム(100,200,300)。
  2. 前記空調ユニットの前記空調部品に電力を供給する空調用電源線(52,52’)を更に備え、
    前記空調ユニットの前記サービス提供用部品にも、前記空調用電源線から電力が供給される、
    請求項1に記載の空調兼サービス提供システム。
  3. 前記空調ユニット(10,210)は、室内に設置され、室内に設置される前記空調部品(30)を含む、
    請求項1又は2に記載の空調兼サービス提供システム。
  4. 前記管理装置は、前記空調ユニットの設置位置に関する情報を具備する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空調兼サービス提供システム。
  5. 前記管理装置(280,380)は、前記サービス提供用部品(71)が前記Wifiスポット提供機能および前記情報配信機能の少なくとも1つの機能を有する場合に、前記空調ユニットの一部を選択し、選択された前記空調ユニットの前記サービス提供用部品が前記Wifiスポット提供機能又は前記情報配信機能を実行するよう制御する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の空調兼サービス提供システム(200,300)。
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