JP2015068906A - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents
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Abstract
【課題】シャッタ羽根作動終了時のバウンドを有効に抑止することのできるカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供すること。
【解決手段】本カメラ用フォーカルプレンシャッタは、先羽根を支持するアーム13及び後羽根を支持するアーム16を磁性体で構成すると共に、露光作動時におけるシャッタ羽根15,18の走行を停止させるべき前記アーム13,16の回動位置を所定量越えた位置に対面するシャッタ地板1の部位に永久磁石19,20を敷設して、前記アームと前記永久磁石との間に吸引力が働くように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】本カメラ用フォーカルプレンシャッタは、先羽根を支持するアーム13及び後羽根を支持するアーム16を磁性体で構成すると共に、露光作動時におけるシャッタ羽根15,18の走行を停止させるべき前記アーム13,16の回動位置を所定量越えた位置に対面するシャッタ地板1の部位に永久磁石19,20を敷設して、前記アームと前記永久磁石との間に吸引力が働くように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、カメラ用フォーカルプレンシャッタ、特にシャッタ羽根作動時のバウンド防止装置に関する。
フォーカルプレンシャッタは、露光用の開口部の開閉時にシャッタ羽根を極めて高速で走行させるため、走行停止時にストッパに当接することで羽根がバウンドして、開口部の一部を一時的に開くことがあり、露光むらを発生させる虞がある。そのため、従来、このバウンドを抑止するため多くの提案がなされ且つ実施されているが、羽根スピードの高速化、シャッタ装置の小型化が進んでくると、これらのバウンド抑止手段の一つを採用しただけでは、所期の効果を十分に得ることが難しくなってきており、必要に応じて複数のバウンド抑止手段を採用することが必要となってくる。
特許文献1は、シャッタ地板に取り付けられたバウンド抑止用の緩衝部材に加えて、シャッタ地板に取り付けられた永久磁石と、シャッタ羽根と連結された羽根駆動部材に取り付けられた永久磁石とを、シャッタ羽根の走行停止段階で対向させて、二つの磁石の相互の吸引力又は反発力を利用してシャッタ羽根のバウンドを抑止しようとするものである。
しかしながら、特許文献1に記載のバウンド抑止装置では、シャッタ羽根と連結された羽根駆動部材に比較的比重の大きな永久磁石を取り付けているため、シャッタ羽根や羽根駆動部材自体の慣性に加えて永久磁石の慣性が大きく影響する。そのため、特にシャッタ羽根の走行の初期段階では、増大した慣性の影響を受けやすくなり、高速で安定した走行が得られなくなってしまうという問題があった。また、羽根駆動部材に取り付けられた永久磁石の回転作動領域を確保するためにシャッタ装置が大型化し、更に、二つの永久磁石を設けなければならないため部品点数が増加し、コスト増大になるという問題点もあった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、シャッタ羽根のバウンドを好適に抑止することができると共に、小型化とコスト低減を可能にしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によるカメラ用フォーカルプレンシャッタは、各々が露光用の開口部を有し羽根室を形成する二つの地板と、前記地板の一方に回転可能に取り付けられたアーム及び該アームに枢支されて前記開口部を開閉するシャッタ羽根と、前記地板の一方の羽根室外の面に回転可能に取り付けられて前記地板に形成された長孔を貫通する駆動ピンにより前記アームと連結された駆動部材と、前記長孔の一端部に取り付けられていて前記駆動ピンが当接することにより前記駆動部材の回動を停止させる緩衝部材とを備えており、前記アームを磁性体で構成すると共に、開閉作動時における前記シャッタ羽根の走行を停止させるべき前記アームの回動位置を所定量越えた位置に対面する前記地板の部位に永久磁石を敷設するようにしたことを特徴とする。
また、本発明によるカメラ用フォーカルプレンシャッタは、前記永久磁石が前記シャッタ地板にインサート成型又は接着により敷設されていることを特徴とする。
本発明によるフォーカルプレンシャッタは、アームを磁性体で構成すると共に、シャッタ地板又は補助地板の所定位置に永久磁石を敷設して、アームと永久磁石との間に働く吸引作用により、シャッタ羽根を所定位置に安定的に停止させることができるように構成したから、部品点数を増加させることなく、低コストで実現できるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態を図示した実施例を参照して詳細に説明する。
図1は露光作動終了直後の状態を被写体側から見て示した本発明実施例の要部平面図であり、図2はシャッタ地板に埋設された磁石の一例を示す部分断面図であり、図3は露光作動開始直前の状態における図1と同様の要部平面図である。
図1は露光作動終了直後の状態を被写体側から見て示した本発明実施例の要部平面図であり、図2はシャッタ地板に埋設された磁石の一例を示す部分断面図であり、図3は露光作動開始直前の状態における図1と同様の要部平面図である。
図中、1は全体が横長の長方形をなしていて、中央よりやや右側に寄った位置に被写体光路用の長方形を横長にした露光用の開口部1aを有し、左側に該開口部1aを開閉するシャッタ羽根を走行させるための後述する羽根駆動部材を枢支したシャッタ地板、2及び3はシャッタ地板1の撮像素子側に所定の間隔を置いて適宜の手段により順に取り付けられた中間板及び補助地板で、シャッタ地板1と中間板2との間に後述する後羽根用の羽根室を、中間板2と補助地板3との間に後述する先羽根用の羽根室をそれぞれ構成している。そして、中間板2や補助地板3にも、露光用の開口部1aと重なるところに、該開口部1aよりも若干大きくて周知の形状をした開口がそれぞれ形成されている。
シャッタ地板1には、露光用の開口部1aの左側の領域に、円弧状の長孔1b, 1cが形成されており、それらの一方の端部には、ブチルゴム製であって平面形状が略C字形の周知の緩衝部材4,5がそれぞれ取り付けられている。また、シャッタ地板1の被写体側の面には、軸1d,1e,1fが立設されている。
先羽根駆動部材6は、上記の軸1dに回転可能に取り付けられていて、図示していない周知の先羽根駆動ばねによって時計方向へ回転するように付勢されている。この先羽根駆動部材6は、被押動部6aと、肉厚に形成された取付部6bと、シャッタ地板1側に立設された駆動ピン6cとを有していて、駆動ピン6cを、上記の長孔1bに挿入している。また、取付部6bには空洞部が形成されていて、そこに、周知のようにして、磁性体の鉄片部材7が摺動可能に嵌装されている。そして、その鉄片部材7は、軸部7aと、その一端に固定されている鉄片部7bと、他端に形成されている鍔部7cとから成っており、軸部7aに嵌装されている図示しない圧縮ばねによって、鉄片部7bを外方へ突き出すように付勢している。
後羽根駆動部材8は、軸1eに回転可能に取り付けられていて、図示していない周知の後羽根駆動ばねによって時計方向へ回転するように付勢されている。この後羽根駆動部材8は、被押動部8aと肉厚に形成された取付部8bと、シャッタ地板1側に立設され駆動ピン8cを有していて、駆動ピン8cを上記の長孔1cに挿入している。また、取付部8bには空洞部が形成されていて、そこに磁性体の鉄片部材9が摺動可能に嵌装されている。そして、その鉄片部材9は、上記の鉄片部材7と同様に、軸部9aと、鉄片部9bと、鍔部9cとからなっており、空洞部内において軸部9aに嵌装されている図示しない圧縮ばねによって、鉄片部9bを外方へ突き出すように付勢している。
なお、駆動ピン6c,8cは、周知のように、緩衝部材4,5に当接する上部部分が円柱状に形成され、後述する羽根支持アームに嵌合連結する下部部分が横断面D字形にそれぞれ成形されていて、先羽根駆動部材6及び後羽根駆動部材8の回転運動を、先羽根支持レバー及び後羽根支持レバーにそれぞれ伝達しうるように構成されている。
セット部材10は、シャッタ地板1に立設された軸1fに回転可能に取り付けられており、図示しない周知の復帰バネによって反時計方向へ回転するように付勢されているが、図1はその回転を図示していない手段によって阻止されている状態を示したものである。以下においては、この位置を初期位置ということにする。そして、このセット部材10は、先羽根駆動部材6の被押動部6aを押す押動部10aと、後羽根駆動部材8の被押動部8aを押す押動部10bと、図示しないカメラ本体側の部材によって押される被押動部10cとを有している。
図示しないが、上記の軸1e,1d,1fの先端には支持板が取り付けられており、その支持板には、二点鎖線で長方形に略示した周知の先羽根用電磁石11と後羽根用電磁石12が取り付けられている。この先羽根用電磁石11と後羽根用電磁石12は、周知のように露光制御回路にそれぞれ接続されていて、シャッタセット後カメラのレリーズボタンが押されると、先羽根用電磁石11は鉄片部材7の鉄片部7bを、後羽根用電磁石12は鉄片部材9の鉄片部9bをそれぞれ一旦吸着保持した後、制御された時間間隔でその吸着を順次解除して、先羽根と後羽根に露光作動を行わせるように構成されている。
次に、先羽根と後羽根の支持構造について説明する。前述のように、先羽根は中間板2と補助地板3とにより構成される羽根室内に、後羽根はシャッタ地板1と中間板2とにより構成される羽根室内にそれぞれ収容されており、実施例の場合、先羽根および後羽根は、それぞれ3枚の略長方形の薄い羽根板によりそれぞれ構成されている。
即ち、先羽根は、軸1dと同心の図示していない軸に対して一端を枢着されたアーム13と、軸1gに対して一端を枢着されたアーム14と、それらのアーム13,14の両方に対してそれらの先端に向けて順に枢支された3枚の薄い羽根15a,15b,15cとで構成されており、それらのアーム13,14の最も先端に枢支されている羽根15cをスリット形成羽根としている。また、周知のように、アーム13にはD字形の孔が形成されていて、先羽根駆動部材6の駆動ピン6cの横断面D字形の下端部分が、その孔に嵌合している。
後羽根は、先羽根と同じ構成をしているが、先羽根を裏返した状態にして配置されている。そして、その後羽根は、軸1eと同心の図示していない軸に対して一端を枢着されたアーム16と、軸1hに対して一端を枢着されたアーム17と、それらのアーム16,17の両方に対してそれらの先端に向けて順に枢支された3枚の薄い羽根18a,18b,18cとで構成されており、それらのアーム16,17の最も先端に枢支されている羽根18cをスリット形成羽根としている。また、周知のように、アーム16にはD字形の孔が形成されていて、後羽根駆動部材8の駆動ピン8cの横断面D字形の下端部分が、その孔に嵌合している。
以上説明した先羽根と後羽根の支持構造自体は周知のものであるが、本実施例によれば、少なくともアーム13及び16が磁性体で構成されており、先羽根及び後羽根の開口部1aを全開した位置及び全閉した位置にそれぞれ対応した各アーム13及び16の位置(図1の位置)を時計方向へ所定量越えたシャッタ地板1または補助地板3の位置に、永久磁石19及び20がそれぞれ配設されていて、先羽根及び後羽根が図1の位置に達した時、アーム13は磁石19により、またアーム16は磁石20により、それぞれ更に時計方向へ回動すべく吸引されるように、即ち、先羽根駆動ピン6cは緩衝部材4に、後羽根駆動ピン8cは緩衝部材5にそれぞれ押し付けられるように、構成されている。
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、先羽根と後羽根が露光動作を終了した直後の状態を示したものである。そのため、先羽根の3枚の羽根15a,15b及び15cは、重畳されて開口部1aの下方位置に格納されており、後羽根の3枚の羽根18a,18b及び18cは展開されて開口部1aを覆っている。このとき、アーム13は磁石19により、アーム16は磁石20により、それぞれ吸引されているから妄りに動くことはなく、従って、例えばカメラ本体に振動が加わったような場合でも、開口部1aは安定して閉鎖状態に保持される。
セット操作は、図1の状態において、図示していないカメラ本体側の部材がセット部材10を押して、セット部材10を、図示していない復帰ばねの付勢力に抗して時計方向へ回転させることによって行われる。それによって、セット部材10は、先ず、その押動部10aが、先羽根駆動部材6の被押動部6aを押し、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力に抗して先羽根駆動部材6を反時計方向へ回転させ始める。そして、その後、先羽根のスリット形成用羽根15cが、後羽根のスリット形成用羽根18cに所定量重なると、セット部材10のもう一方の押動部10bが後羽根用駆動部材8の被押動部8aを押すことにより、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して後羽根駆動部材8を反時計方向へ回動させ始める。そのため、それ以後は、先羽根15a,15b及び15cは、羽根板同士の重なりを徐々に小さくしつつ上方へ移動し、後羽根18a,18b及び18cは、羽根同士の重なりを徐々に大きくしながら上方へ移動していく。
このようにして、セット作動が行われてゆき、先羽根15a,15b及び15cが展開して開口部1aを覆い、後羽根18a,18b及び18cが重畳して開口部1a外の上方位置に格納された状態になると、各駆動部材6,8に取り付けられている鉄片部材7,9の鉄片部7b,9bが、先羽根用電磁石11と後羽根用電磁石12の鉄心部材にそれぞれ接触するようになる。しかしながら、各駆動部材6,8は、それよりも僅かに反時計方向へ回転させられてから、セット部材10に対する図示していないカメラ本体側の部材の押動が停止させられることによって停止させられ、図3に示されたセット状態になる。
次に、撮影に際してレリーズボタンが押されると、先ず、先羽根用電磁石11と後羽根用電磁石12に通電されるので、夫々の鉄心部材が、鉄片部材7,9の鉄片部7b,9bを吸着保持する。その後、セット部材10の被押動部に対する図示していないカメラ本体側の部材による抑止力が解かれ、セット部材10は、図示していない復帰ばねの付勢力によって図示の位置に戻される。その場合、セット部材10の押動部10a,10bが先羽根駆動部材6の被押動部6aと後羽根駆動部材8の被押動部8aから離れることになるが、その段階においては、各駆動部材6,8は、既に上記のように各駆動部材6,8の鉄片部材7,9が電磁石11,12にそれぞれ吸着保持されているので、露光作動を開始してしまうことはない。そして、その後、セット部材10が初期位置に復帰した状態が、図3に示された状態である。
かくして、セット部材10が初期位置に復帰すると、先ず、先羽根用電磁石11のコイルに対する通電が絶たれる。それによって、鉄片部材7に対する吸引力が失われるため、先羽根駆動部材6は、図示していない先羽根用駆動ばねの弾力によって急速に時計方向へ回転させられる。そのため、先羽根の3枚の羽根15a,15b及び15cは羽根同士の重なりを大きくしつつ略下方へ移動させられ、開口部1aを上方から開いていく。次に、後羽根用電磁石12のコイルに対する通電が絶たれると、鉄片部材9に対する吸引力が失われるため、後羽根駆動部材8は、図示していない後羽根用駆動ばねの弾力によって急速に時計方向へ回転させられる。そのため、後羽根の3枚の羽根18a,18b及び18cは羽根同士の重なりを小さくしつつ略下方へ移動させられ、開口部1aを上方から閉じていく。従って、その後は、先羽根のスリット形成羽根15cと後羽根のスリット形成羽根18cとの間に形成されるスリットにより、撮像素子の撮像面を順に露光していくことになる。
その後、先羽根の3枚の羽根15a,15b及び15cが開口部1aから完全に退くと、先羽根駆動部材6は、駆動ピン6cが緩衝部材4に当接し、緩衝部材4を圧縮させながら制動されて停止する。後羽根駆動部材8の方も、後羽根の3枚の羽根18a,18b及び18cが開口部1aを完全に覆うと、駆動ピン8cが緩衝部材5に当接し、緩衝部材5を圧縮させながら制動されて停止する。その状態が、図1に示された状態であって、この状態になると、撮像情報が撮像素子から記憶装置に転送され、上記のようにして次のセット作動が開始されることになる。
ところで、上記の作動説明では、先羽根駆動部材6と後羽根駆動部材8の露光作動が、緩衝部材4,5の存在だけで、安定的に停止させられるものとして説明したが、実際には、高速で回動してきた駆動ピン6c,8cが瞬時に停止せしめられることになるため、駆動部材と緩衝部材との衝突時のバウンドを完全になくすことは難しく、特に撮影時の温度条件や湿度条件によって緩衝部材の硬度が変化するため、バウンド量は微妙に変化し、羽根を搖動させて露光むらを生じさせたり、羽根を損傷させたりしてしまう恐れがある。ところが、本発明実施例では、駆動ピン6cが緩衝部材4に当接する位置に達したとき、磁石19によりアーム13が更に時計方向へ回動するように吸引されるから、上記バウンドは急速に減衰せしめられて、アーム13は殆どバウンドすることなしに停止せしめられる。同様にして、駆動ピン8cも緩衝部材5に当接する位置に達したとき、磁石21によりアーム16が更に時計方向へ回動するように吸引されるから、アーム16も同様に殆どバウンドすることなしに停止せしめられる。従って、露光終了時、先羽根も後羽根も常に安定した状態で停止せしめられる。
以上実施例では、先羽根を支持するアーム13と後羽根を支持するアーム16が磁性体で構成され、永久磁石19及び20がそれぞれシャッタ地板1または補助地板3に敷設されているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、永久磁石を上記アームの所定位置に付設し、シャッタ地板および補助地板を磁性体で構成するか或いはシャッタ地板および補助地板の必要部分に永久磁石を配設するようにしてもよい。また、磁石の配設に際して、シャッタ地板,補助地板,先羽根を支持するアームおよび後羽根を支持するアームがプラスチックで構成されるような場合には、インサート成型によって敷設するようにしてもよい。
なお、上記実施例において、先羽根駆動部材6及び後羽根駆動部材8は、それぞれ、例えば特開2008−164804号公報に記載のフォーカルプレンシャッタにおけるように、駆動ピン6c,8cを有する第1駆動部材と、該第1駆動部材と同軸に回動可能に取り付けられていて該第1駆動部材とばねを介して連結され且つ鉄片部材7,9を装備した第2駆動部材との二枚構造に構成してもよいことは言うまでもない。
また、図3に示すように、先羽根及び後羽根が露光作動開始直前の状態に復帰せしめられる際のアーム13及び16の反動を抑制するため、駆動ピン6c及び8cが長孔1b及び1cの端部にそれぞれ引き付けられるように作用する位置に、永久磁石21及び22をシャッタ地板1または補助地板3に埋設して、羽根作動の一層の安定化を図るようにすることもできる。
また、上記実施例では、セット部材10は、カメラ本体側の部材に押されて先羽根駆動部材6と後羽根駆動部材8のセット動作を完了した後、復帰ばねの付勢力によって図示の位置に戻されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、特開2011−137986号公報に開示された如きリンク機構を介して、先羽根駆動部材6と後羽根駆動部材8のセット動作を行い、その後、図示の位置に戻されるように構成されてもよい。
また、本実施例のフォーカルプレンシャッタは、デジタルカメラに採用された場合で説明したが、銀塩フィルムを使用するカメラにも採用できることは言うまでもない。また、上記の説明においては、本実施例のフォーカルプレンシャッタを、シャッタ地板1を被写体側にして、カメラに取り付ける場合で説明したが、周知のように、デジタルカメラに採用するときには、補助地板3を被写体側に配置する場合もある。
1 シャッタ地板
1a 露光用の開口部
1b,1c 円弧状の長孔
2 中間板
3 補助地板
4,5 緩衝部材
6 先羽根駆動部材
6c,8c 駆動ピン
8 後羽根駆動部材
13,14,16,17 アーム
15 先羽根
18 後羽根
19,20,21,22 永久磁石
1a 露光用の開口部
1b,1c 円弧状の長孔
2 中間板
3 補助地板
4,5 緩衝部材
6 先羽根駆動部材
6c,8c 駆動ピン
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13,14,16,17 アーム
15 先羽根
18 後羽根
19,20,21,22 永久磁石
Claims (2)
- 各々が露光用の開口部を有し羽根室を形成する二つの地板と、前記地板の一方に回転可能に取り付けられたアーム及び該アームに枢支されて前記開口部を開閉するシャッタ羽根と、前記地板の一方の羽根室外の面に回転可能に取り付けられて前記地板に形成された長孔を貫通する駆動ピンにより前記アームと連結された駆動部材と、前記長孔の一端部に取り付けられていて前記駆動ピンが当接することにより前記駆動部材の回動を停止させる緩衝部材とを備えており、前記アームを磁性体で構成すると共に、開閉作動時における前記シャッタ羽根の走行を停止させるべき前記アームの回動位置を所定量越えた位置に対面する前記地板の部位に永久磁石を敷設するようにしたことを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
- 前記永久磁石が前記地板にインサート成型又は接着により敷設されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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JP2016095467A (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | キヤノン電子株式会社 | 羽根駆動装置及びフォーカルプレーンシャッタ装置並びに撮像装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016095467A (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | キヤノン電子株式会社 | 羽根駆動装置及びフォーカルプレーンシャッタ装置並びに撮像装置 |
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