JP2015068758A - 検体分析装置管理システム、検体分析装置用管理装置、検体分析装置、検体分析装置の管理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

検体分析装置管理システム、検体分析装置用管理装置、検体分析装置、検体分析装置の管理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが容易に保守のための部品の交換を行うことができるとともに、部品交換後における動作不良及び分析精度の低下を抑制することを可能とする検体分析装置管理システム、検体分析装置用管理装置、検体分析装置、検体分析装置の管理方法、及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】
検体分析装置11の部品を交換するときに、部品のバーコードから部品固有コードを読み取り、当該コードを検体分析装置11から管理装置21へと送信する。管理装置21は、部品交換履歴データベースで部品固有コードを照会し、当該コードが部品交換履歴に登録されていない場合には、部品が新品であると判断し、当該コードが部品交換履歴に登録されている場合には、部品が中古品であると判断する。中古品の場合、検体分析装置11において部品が中古品であることが表示され、新品の場合、検体分析装置11において部品交換を説明する動画が再生される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療施設に設置された検体分析装置を管理するための検体分析装置管理システム、検体分析装置用管理装置、前記検体分析装置用管理システムに使用される検体分析装置、検体分析装置の管理方法、及び前記検体分析装置管理システムに使用されるコンピュータプログラムに関する。
被験者から採取された検体(血液、尿、体液、組織等)を分析する検体分析装置が知られている。検体分析装置による検体分析では、装置内部への検体取り込み、検体と試薬との混合、試薬と混合された検体の測定等の工程を実行する必要があり、検体分析装置には、これらの工程に用いられる機構が備えられている。また、検体分析装置の各機構には複数の部品が含まれており、かかる部品の一部は定期的に、または故障する等その部品の状態に応じて、検体分析装置の保守のために交換される。
検体分析装置における試薬は、残量がなくなったり、有効期限が切れたりすることにより、日常的に交換される。このように頻繁な試薬の交換は、ユーザによって行われている。他方、試薬とは異なり、検体分析装置における保守のための部品の交換は、複雑な交換手順により行われるため、一般的には検体分析装置のサポート業務を担当するサービスマンによって行われる。この場合、部品交換のためにサービスマンが検体分析装置の設置施設(病院、検査センター等)に到着し、部品の交換を完了するまでは、検体分析装置による検体分析を実施することができない。そこで、部品交換のために検体分析装置を使用することができない時間を削減するために、施設に所属するユーザによる部品交換が求められている。
特許文献1には、生化学自動分析装置の部品の交換手順を表示することで、ユーザにも容易に部品の交換を実施させることを可能とするメンテナンス表示装置が開示されている。
特開平3−148068号公報
しかしながら、部品交換をユーザに完全に委ねると、誤って以前に交換した部品(中古品)に交換されることがある。中古品の部品に交換された検体分析装置は、正常に動作しなかったり、新しい部品に交換した場合に比べて検体分析の精度が落ちたりするおそれがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、ユーザが容易に保守のための部品の交換を行うことができるとともに、部品交換後における動作不良及び分析精度の低下を抑制することを可能とする検体分析装置管理システム、検体分析装置用管理装置、検体分析装置、検体分析装置の管理方法、及びコンピュータプログラムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の検体分析装置管理システムは、保守のための部品の交換が行われる検体分析装置と、前記部品に関する情報を記憶する記憶部から前記情報を読み出し可能な管理装置と、を備える検体分析装置管理システムであって、前記管理装置は、前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を前記記憶部から読み出し可能であり、前記検体分析装置は、交換により前記検体分析装置に取り付けられる部品から識別情報を読み取るための読取部と、前記読取部によって読み取られた識別情報を送信する第1通信部と、出力部と、第1制御部と、を具備し、前記管理装置は、前記検体分析装置から送信された前記識別情報を受信する第2通信部と、前記第2通信部によって受信された識別情報が前記記憶部に記憶された交換履歴情報に含まれていない場合に、前記部品の交換手順の説明情報を出力するための第1情報を前記第2通信部に送信させ、前記識別情報が前記交換履歴情報に含まれている場合に、警告情報を出力するための第2情報を前記第2通信部に送信させる第2制御部と、を具備し、前記第1制御部は、前記第1通信部が前記第1情報を受信した場合に、前記出力部に前記部品の交換手順の説明情報を出力させ、前記第1通信部が前記第2情報を受信した場合に、前記出力部に前記部品の交換手順の説明情報を出力させず、前記警告情報を出力させるように構成されている。
これにより、交換履歴情報に部品の識別情報が含まれていない場合には、その部品は真正品(中古品ではない正規の部品)であり、部品の交換手順の説明情報が出力される。このため、ユーザは簡便に部品交換を行うことが可能となる。また、交換履歴情報に部品の識別情報が含まれている場合には、その部品は中古品であり、警告情報が出力される。これにより、中古品に交換されることが防止され、部品交換後における動作不良及び分析精度の低下を抑制することが可能となる。
この態様において、前記検体分析装置管理システムは、第3通信部と、第2出力部と、第3制御部とを具備する管理用端末装置をさらに備え、前記第2制御部は、前記識別情報が前記交換履歴情報に含まれている場合に、前記部品が使用済みのものであることを通知するための使用済み通知情報を前記第2通信部に送信させるように構成されており、前記第3制御部は、前記第3通信部が前記使用済み通知情報を受信した場合に、前記部品が使用済みのものであることを示す情報を前記第2出力部に出力させるように構成されていてもよい。これにより、部品が中古品である場合に、そのことを示す情報が管理用端末装置で出力され、検体分析装置の保守管理業者(検体分析装置の製造販売業者を含む)のオペレータに部品が中古品であることを知らせることが可能となる。
上記の態様において、前記識別情報は、前記部品の有効期限を特定可能な情報であり、前記第2制御部は、前記読取部によって読み取られた識別情報が前記交換履歴情報に含まれており、且つ、前記識別情報から特定される有効期限が切れている場合に、部品の有効期限が切れていることを通知するための有効期限切れ通知情報を前記第2通信部に送信させるように構成されており、前記第3制御部は、前記第3通信部が前記有効期限切れ通知情報を受信した場合に、前記第2出力部に、部品の有効期限が切れていることを示す有効期限切れ情報を出力させるように構成されていてもよい。これにより、部品の有効期限が切れている場合に、そのことを示す情報が管理用端末装置で出力され、保守管理業者のオペレータに部品の有効期限が切れていることを知らせることが可能となる。
上記の態様において、前記第1制御部は、前記説明情報を出力した後に、新たに取り付けられた部品の検査を行う検査処理を実行するように構成されていてもよい。これにより、検査処理によって部品の交換が正常に行われたどうかを検査することが可能となる。
上記の態様において、前記第1制御部は、前記検査処理による検査において前記部品の交換に関する異常が検出された場合に、前記出力部に、前記部品の交換についての警告を示す第2警告情報を出力させるように構成されていてもよい。これにより、部品交換が正常に行われなかった場合に、そのことをユーザに通知することができる。
上記の態様において、前記第1制御部は、前記検査処理による検査において前記部品の交換に関する異常が検出された場合に、部品の交換に関する異常が発生したことを通知するための交換異常通知情報を前記第1通信部に送信させるように構成されており、前記第3制御部は、前記第3通信部が前記交換異常通知情報を受信した場合に、前記第2出力部に、部品の交換に関する異常が発生したことを示す交換異常情報を出力させるように構成されていてもよい。これにより、部品交換が正常に行われなかった場合に、そのことを保守管理業者のオペレータに通知することができる。オペレータは、この通知に応じてユーザに連絡を取ることで、部品の取付方法を説明したり、部品交換のためにサービスマンを派遣したりする等、適切な処置を取ることが可能となる。
上記の態様において、前記第1制御部は、ユーザモードとサービスモードとを選択的に設定可能に構成されており、前記検体分析装置は、前記第1制御部によってサービスモードが設定されている場合に、前記出力部における前記第2警告情報の出力の停止が可能であり、前記第1制御部によってユーザモードが設定されている場合に、前記出力部における前記第2警告情報の出力を停止できないように構成されていてもよい。これにより、ユーザによって第2警告情報の出力が解除されることを防止し、サービスマンによって第2警告情報の出力を解除することが可能となる。このようにユーザが部品交換に失敗した場合には、サービスマンがユーザの施設を訪問して第2警告情報の出力を解除した上で、部品の交換を適切に行うことにより、検体分析装置を復帰させることが可能となる。
上記の態様において、前記検体分析装置は、前記部品の交換に関する異常が検出されずに前記検査処理による検査が終了した場合に、ユーザが部品の交換を認定する交換認定情報及びユーザが部品の交換を認定しない交換非認定情報の何れかの入力を受付可能な第2入力部と、前記部品を使用して検体を測定する測定部と、を具備し、前記第1制御部は、前記第2入力部が前記交換認定情報の入力を受け付けたときに、前記測定部における検体測定の実行を可能とし、前記第2入力部が前記交換非認定情報の入力を受け付けたときに、前記出力部に前記第2警告情報を出力させるように構成されていてもよい。これにより、ユーザによる部品交換が終了した後に、ユーザに部品交換の認定をさせることができる。ユーザによる部品交換の認定がなされたときは、部品交換後の検体分析装置によって検体の分析を行うことが可能となり、ユーザによる部品交換の認定がなされなかったときには、検体分析装置において第2警告情報が出力される。
上記の態様において、前記第2制御部は、前記第2通信部によって受信された前記識別情報が、所定のルールにしたがって作成されたか否かを判定し、前記識別情報が前記所定のルールにしたがって作成されたものでない場合に、前記部品が正規品でないことを通知するための非正規品通知情報を前記第2通信部に送信させるように構成されており、前記第1制御部は、前記第1通信部が前記非正規品通知情報を受信した場合に、前記出力部に、前記部品が正規品でないことを示す情報を出力させるように構成されていてもよい。これにより、非正規品の部品に交換されようとしている場合に、このことをユーザに通知することができ、非正規品への交換を抑制することが可能となる。
また、本発明の他の態様の検体分析装置用管理装置は、保守のための部品の交換が行われる検体分析装置を管理するための管理装置であって、交換により前記検体分析装置に取り付けられる部品に付された識別情報を受信する通信部と、前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を記憶する記憶部から読み出された前記交換履歴情報に、前記通信部によって受信された識別情報が含まれていない場合に、前記部品の交換手順の説明情報を前記検体分析装置に出力させるための第1情報を前記通信部に送信させ、前記交換履歴情報に前記識別情報が含まれている場合に、警告情報を前記検体分析装置に出力させるための第2情報を前記通信部に送信させる制御部と、を備える。
また、本発明の他の態様の検体分析装置は、保守のための部品の交換が行われる検体分析装置であって、当該検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報と、部品の交換手順の説明情報と、を記憶する記憶部と、交換により当該検体分析装置に取り付けられる部品から識別情報を読み取るための読取部と、出力部と、制御部と、を具備し、制御部は、読取部によって読み取られた識別情報が記憶部に記憶された交換履歴情報に含まれていない場合に、出力部に部品の交換手順の説明情報を出力させ、識別情報が交換履歴情報に含まれている場合に、出力部に部品の交換手順の説明情報を出力させず、警告情報を出力させるように構成されている。
上記の態様において、前記検体分析装置は、管理装置と通信可能に接続されており、前記管理装置は、前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を記憶する第2の記憶部を含み、前記制御部は、前記第2の記憶部から前記交換履歴情報を取得して前記記憶部に記憶させる。これにより、検体分析装置は、交換履歴情報を容易に取得することができる。
また、本発明の他の態様の検体分析装置の管理方法は、保守のための部品の交換が行われる検体分析装置を管理するための管理方法であって、前記検体分析装置を管理するための管理装置が、交換により前記検体分析装置に取り付けられる部品に付された識別情報を取得するステップと、前記管理装置が、前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を記憶する記憶部から前記交換履歴情報を取得するステップと、前記管理装置が、前記記憶部から取得された前記交換履歴情報に、前記取得された前記識別情報が含まれていない場合に、前記部品の交換手順の説明情報を出力するための第1情報を送信し、前記交換履歴情報に前記識別情報が含まれている場合に、警告情報を出力するための第2情報を送信するステップと、前記検体分析装置が、前記第1情報を受信したときに、前記説明情報を出力し、前記第2情報を受信したときに、前記説明情報を出力せずに前記警告情報を出力するステップと、を有する。
また、本発明の他の態様のコンピュータプログラムは、保守のための部品の交換が行われる検体分析装置をコンピュータに管理させるためのコンピュータプログラムであって、交換により前記検体分析装置に取り付けられる部品に付された識別情報を取得するステップと、前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を記憶する記憶部から前記交換履歴情報を取得するステップと、前記記憶部から取得された前記交換履歴情報に、取得された前記識別情報が含まれていない場合に、前記部品の交換手順の説明情報を出力するための第1情報を、前記検体分析装置へと送信し、前記交換履歴情報に前記識別情報が含まれている場合に、警告情報を出力するための第2情報を、前記検体分析装置へと送信するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
本発明に係る検体分析装置管理システム、検体分析装置用管理装置、検体分析装置、検体分析装置の管理方法、及びコンピュータプログラムによれば、ユーザが容易に保守のための部品の交換を行うことができるとともに、部品交換後における動作不良及び分析精度の低下を抑制することが可能となる。
実施の形態に係る検体分析装置管理システムの構成を示す模式図。 検体分析装置の構成を示すブロック図。 保守のために交換される部品に貼付されたバーコードラベルの内容を説明するための図。 情報処理ユニットの構成を示すブロック図。 管理装置の構成を示すブロック図。 部品交換履歴データベースの構成を示す模式図。 管理用端末装置の構成を示すブロック図。 部品交換動作における検体分析装置の情報処理ユニットの処理手順を示すフローチャート。 部品交換動作における検体分析装置の情報処理ユニットの処理手順を示すフローチャート。 部品交換動作における検体分析装置の情報処理ユニットの処理手順を示すフローチャート。 部品交換動作における検体分析装置の情報処理ユニットの処理手順を示すフローチャート。 部品交換動作における管理装置の処理手順を示すフローチャート。 部品交換動作における管理用端末装置の処理手順を示すフローチャート。 第1非純正品警告画面を示す図。 第2非純正品警告画面を示す図。 交換許可通知画面を示す図。 吸引管の交換を説明するための動画を示す図。 吸引管の交換を説明するための動画を示す図。 吸引管の交換を説明するための動画を示す図。 吸引管の交換を説明するための動画を示す図。 吸引管の交換を説明するための動画を示す図。 吸引管の交換を説明するための動画を示す図。 部品交換不良通知画面を示す図。 部品取付不良報告画面を示す図。 部品交換完了画面を示す図。 中古品警告画面を示す図。 第1有効期限切れ警告画面を示す図。 第2有効期限切れ警告画面を示す図。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
[検体分析装置管理システムの構成]
図1は、本実施の形態に係る検体分析装置管理システムの構成を示す模式図である。検体分析装置管理システム100は、検体分析装置11,12,13と、管理装置21と、管理用端末装置22,22,…とによって主として構成される。
検体分析装置11,12,13は、病院、医院、検査センター等の医療施設10に設置されている。各検体分析装置11,12,13,…は、院内LAN等を介してインターネット5に接続されている。また、検体分析装置11,12,13は、被験者から採取された血液検体中の血球を検出、分類し、種類毎に血球を計数する血球分析装置であり、検体分析装置製造業者であるA社によって製造販売されている。
管理装置21は、A社製の血球分析装置の保守業者が保有するサーバであり、保守業者の施設であるサポートセンターに設置されている。かかる管理装置21は、社内LAN等を介してインターネット5に接続されており、検体分析装置11,12,13とデータ通信が可能である。
管理用端末装置22は、管理装置21のクライアントであり、サポートセンターに設置され、保守業者のオペレータ又はサービスマンによって使用される。かかる管理用端末装置22は、保守業者の社内LANに接続されており、管理装置21との間でデータ通信が可能である。
<検体分析装置11,12,13の構成>
図2は、検体分析装置11の構成を示すブロック図である。検体分析装置11は、光学式フローサイトメトリー方式の多項目血球分析装置であり、血液検体に含まれる血球に関して側方散乱光強度、蛍光強度等を取得し、これらに基づいて検体中に含まれる血球を分類し、且つ、種類毎に血球数を計数し、このように分類された血球が種類毎に色分けされたスキャッタグラムを作成し、これを表示する。かかる検体分析装置11は、血液検体を測定する測定ユニット11aと、測定ユニット11aから出力された測定データを処理し、血液検体の分析結果を表示する情報処理ユニット11bとを備えている。
図2に示すように、測定ユニット11aは、検体分注部111と、測定試料調製部112と、光学検出部113と、信号処理回路114と、圧力源ユニット115と、制御部116と、バーコードリーダ117とを備えている。
検体分注部111は、吸引管111aを備えており、この吸引管111aを検体搬送装置(図示せず)により搬送された検体ラックの検体容器の蓋部に突き刺して、この検体容器から血液検体を吸引する。また、検体分注部111には、複数のセンサからなるセンサ部111sが設けられており、このセンサ部111sによって、吸引管111aの取付不良を検出することが可能である。
測定試料調製部112は、混合容器112aと、試薬容器112bと、チューブ112cとを備えている。かかる測定試料調製部112は、検体分注部111により吸引された血液検体を、混合容器112aに移送することが可能である。また、測定試料調製部112では、試薬容器112bからチューブ112cを介して試薬を混合容器112aへ移送することが可能である。混合容器112aにおいて、血液検体と試薬とが混合撹拌され、測定試料が調製される。また、測定試料調製部112には、複数のセンサからなるセンサ部112sが設けられており、このセンサ部112sによって、チューブ112cの取付不良を検出することが可能である。
上記した吸引管111aおよびチューブ112cは、その交換手順が複雑であるため、一般的にはサービスマンにより保守のための交換が行われる。しかしながら、部品交換により検体分析装置を使用できなくなる時間を削減するために、本実施形態では、吸引管111aおよびチューブ112cの交換は、ユーザによっても実行可能である。
光学検出部113は、フローセル(図示せず)を備え、このフローセルに測定試料を供給することにより測定試料の細い流れを形成し、その測定試料に対して光源から光を照射して、光学センサにより側方散乱光信号、前方散乱光信号、及び蛍光信号を取得する。これらの信号は、信号処理回路114へ出力される。
信号処理回路114は、光学検出部113から出力される電気信号を処理する回路である。かかる信号処理回路114は、側方散乱光信号、前方散乱光信号、蛍光信号のピーク及びパルス幅等のパラメータを取得する。
圧力源ユニット115は、空気を圧縮し、圧縮空気を供給する圧縮機によって構成されている。この圧力源ユニット115により、検体分注部111において検体を分注すること、測定試料調製部112において混合容器112aに試薬を供給すること、および、測定試料調製部112によって調製された測定試料を光学検出部113へ供給することが可能となっている。かかる圧力源ユニット115は、エアフィルタ115aを備えている。また、圧力源ユニット115には、センサ部115sが設けられており、このセンサ部115sによって、エアフィルタ115aの取付不良を検出することが可能である。エアフィルタ115aの交換手順は簡単であるため、ユーザは容易にエアフィルタ115aを交換することができる。
制御部116は、CPU及びメモリを備えている。かかる制御部116は、情報処理ユニット11bから与えられた分析項目にしたがって、検体分注部111、測定試料調製部112、光学検出部113、信号処理回路114、及び圧力源ユニット115を制御し、上記分析項目に対応する測定動作を実行させる。また、信号処理回路114によって得られた上記パラメータを含む測定データを情報処理ユニット11bへ送信するように構成されている。また、制御部116は、センサ部111s,112s,115sに接続されており、これらのセンサ部111s,112s,115sの出力信号を受信することが可能である。
バーコードリーダ117は、部品に貼布されたバーコードラベルのバーコードを読み取るために用いられる。保守のために交換される部品(吸引管111a、チューブ112c)には、バーコードラベルが貼付されている。図3は、保守のために交換される部品に貼付されたバーコードラベルの内容を説明するための図である。保守のために交換される部品のバーコードラベルには、部品のシリアルナンバー、製造年月日、及び部品コードを示すバーコードが印刷されており、バーコードリーダ117は、かかるバーコードを読み取ることでシリアルナンバー、製造年月日、及び部品コードを取得する。
シリアルナンバーは、部品の1つ1つに付与された固有の番号である。かかるシリアルナンバーは、所定のルールにしたがって生成されている。つまり、このルールにしたがっていない番号がシリアルナンバーとしてバーコードに含まれている場合、このシリアルナンバーを調べることで不正なシリアルナンバーと判断することが可能である。また、部品コードは、部品の種類毎に割り当てられた番号である。つまり、吸引管のバーコードには必ず吸引管の部品コードが含まれており、チューブの部品コードは含まれない。また、部品コードは部品の種類毎に決まっているので、これ以外の番号が部品コードとしてバーコードに含まれている場合、当該部品コードを、登録されている全ての部品コードと比較することで、不正な部品コードと判断することが可能である。また、バーコードとして符号化された番号(即ち、シリアルナンバー、製造年月日、部品コードからなる番号。以下、「部品固有コード」という。)は、桁数が決まっており、この桁数以外の桁数の番号を示す部品固有コードが付与されている場合、桁数を調べることで当該部品固有コードが不正なものと判断することができる。
次に、情報処理ユニット11bの構成について説明する。情報処理ユニット11bは、コンピュータにより構成されている。図4は、情報処理ユニット11bの構成を示すブロック図である。情報処理ユニット11bは、コンピュータ7によって実現される。図4に示すように、コンピュータ7は、本体71と、表示部72と、入力部73とを備えている。本体71は、CPU71a、ROM71b、RAM71c、ハードディスク71d、読出装置71e、入出力インタフェース71f、通信インタフェース71g、及び画像出力インタフェース71hを備えており、CPU71a、ROM71b、RAM71c、ハードディスク71d、読出装置71e、入出力インタフェース71f、通信インタフェース71g、及び画像出力インタフェース71hは、バス71jによって接続されている。
読出装置71eは、コンピュータを情報処理ユニット11bとして機能させるためのコンピュータプログラム74aを可搬型記録媒体74から読み出し、当該コンピュータプログラム74aをハードディスク71dにインストールすることが可能である。
ハードディスク71dには、コンピュータを情報処理ユニット11bとして機能させるためのコンピュータプログラム74aがインストールされている。かかるコンピュータプログラム74aをCPU71aが実行することにより、コンピュータ7は、情報処理ユニット11bとして機能する。
また、情報処理ユニット11bは、ユーザによって使用される場合の動作モードであるユーザモードと、サービスマンによって使用される場合の動作モードであるサービスモードとを選択的に設定可能である。
検体分析装置12,13の構成も、検体分析装置11の構成と同様であるので、その説明を省略する。
<管理装置21の構成>
次に、管理装置21の構成について説明する。図5は、本実施の形態に係る管理装置21の構成を示すブロック図である。管理装置21は、コンピュータ8によって実現される。図5に示すように、コンピュータ8は、CPU81a、ROM81b、RAM81c、ハードディスク81d、及び通信インタフェース81gを備えており、CPU81a、ROM81b、RAM81c、ハードディスク81d、及び通信インタフェース81gは、バス81jによって接続されている。
ハードディスク81dには、コンピュータを管理装置21として機能させるためのコンピュータプログラム84aがインストールされている。かかるコンピュータプログラム84aをCPU81aが実行することにより、コンピュータ8は、管理装置21として機能する。
また、ハードディスク81dには、部品交換履歴データベース85が設けられている。図6は、部品交換履歴データベース85の構成を示す模式図である。部品交換履歴データベース85には、交換された部品の部品固有コードと、交換された日付と、動作禁止の一時的な解除が許可された日付(以下、「動作禁止解除許可日」という)とが互いに対応付けられて登録される。検体分析装置11,12,13において保守のために部品が交換される都度、交換により検体分析装置11,12,13に取り付けられる部品に付与された部品固有コードが検体分析装置11,12,13のバーコードリーダ117によって読み出され、この部品固有コードが検体分析装置11,12,13から管理装置21に送信されて、部品交換履歴データベース85に部品固有コード、及び交換日が登録される。また、後述するように、部品の有効期限が切れている場合に、動作禁止の一時的に解除する指示(以下、「動作禁止解除指示」という)がなされると、当日の日付が動作禁止解除許可日として部品交換履歴データベース85に登録される。
また、ハードディスク81dには、有効期間データベース86も設けられている。保守のために交換される部品には、種類に応じた有効期間が設定されている。例えば、吸引管の有効期間は10年であり、チューブの有効期間は3年である。有効期間データベース86には、部品の種類を示す部品コードと、その有効期間とが互いに対応づけられて登録されている。この有効期間データベース86は参照専用であり、新たな情報を登録したり、情報を更新したりすることはできない。
また、ハードディスク81dには、部品の種類(部品コード)毎に、部品交換を説明する動画のデータである交換説明データ87が記憶されている。
<管理用端末装置22の構成>
次に、管理用端末装置22の構成について説明する。図7は、本実施の形態に係る管理用端末装置22の構成を示すブロック図である。管理用端末装置22は、コンピュータ9によって実現される。図7に示すように、コンピュータ9は、本体91と、表示部92と、入力部93とを備えている。本体91は、CPU91a、ROM91b、RAM91c、ハードディスク91d、読出装置91e、入出力インタフェース91f、通信インタフェース91g、及び画像出力インタフェース91hを備えており、CPU91a、ROM91b、RAM91c、ハードディスク91d、読出装置91e、入出力インタフェース91f、通信インタフェース91g、及び画像出力インタフェース91hは、バス91jによって接続されている。
読出装置91eは、コンピュータを管理用端末装置22として機能させるためのコンピュータプログラム94aを可搬型記録媒体94から読み出し、当該コンピュータプログラム94aをハードディスク91dにインストールすることが可能である。
ハードディスク91dには、コンピュータを管理用端末装置22として機能させるためのコンピュータプログラム94aがインストールされている。かかるコンピュータプログラム94aをCPU91aが実行することにより、コンピュータ9は、管理用端末装置22として機能する。
ハードディスク91dにはまた、表示部92に表示させるための各種画像データが記憶されている。
[検体分析装置管理システムの動作]
次に、本実施の形態に係る検体分析装置管理システム100における部品交換動作について説明する。
医療施設10において、検体分析装置11,12,13の測定ユニットに異常が発生したり、分析精度が低下したり、部品の有効期限が切れたりすると、保守のために部品の交換が必要となる。検体分析装置11,12,13の状態を示す状態情報は、検体分析装置11,12,13から日々管理装置21に送信され、管理用端末装置22にこれが表示され、保守業者によって検体分析装置11,12,13の状態が監視される。保守業者のオペレータは、検体分析装置11,12,13の部品の交換が必要であると判断すると、ユーザに電話等で連絡して、部品の交換が必要であることを知らせる。以下、検体分析装置11の吸引管111aの交換が必要になった場合について説明する。
図8A、図8B、図8C、図8Dは、部品交換動作における検体分析装置11の情報処理ユニット11bの処理手順を示すフローチャートであり、図9は、部品交換動作における管理装置21の処理手順を示すフローチャートであり、図10は、部品交換動作における管理用端末装置22の処理手順を示すフローチャートである。
保守業者からは、ユーザの医療施設10へ、検体分析装置11,12,13の交換用の部品が事前に提供されている。この部品の事前提供では、医療施設10は保守業者に対して費用を支払う必要がない。つまり、ユーザの医療施設10には、検体分析装置11,12,13の交換用の部品が予め保管されている。ユーザは、部品の交換を実施する場合、検体分析装置11を起動し、ユーザモードに設定する(図8AにおけるステップS101)。次にユーザは、オペレータからの指示に応じて、部品の保管場所から吸引管111aを取り出し、部品の交換を実施すべき検体分析装置11のバーコードリーダ117を用いて、交換により検体分析装置11に取り付けられる部品である吸引管111aに貼付されているバーコードラベルからバーコードを読み取る(ステップS102)。
情報処理ユニット11bのCPU71aは、バーコードリーダ117によって読み取られた部品固有コードを、通信インタフェース71gに管理装置21へと送信させる(ステップS103)。
情報処理ユニット11bから送信された部品固有コードは、管理装置21の通信インタフェース81gによって受信される(図9におけるステップS201)。管理装置21のCPU81aは、受信された部品固有コードが適正なものであるかどうかを判定するコード適否判定処理を実行する(ステップS202)。コード適否判定処理では、シリアルナンバーが適正なルールにしたがって作成されたものであるか、製造年月日が適正なものであるか、部品コードが登録されている全ての部品コードの何れかと一致するか、部品固有コードの桁数が適正であるか等が判定される。
CPU81aは、部品固有コードが適正なものでなかった場合には(ステップS203においてNO)、部品がA社によって認定された純正品(A社又はA社に認定された業者によって提供される部品。つまり、当該部品に交換後の検体分析装置において正常な動作を保証されている部品。)ではないことを警告するための非純正品警告データを、検体分析装置11及び管理用端末装置22へと、通信インタフェース81gに送信させる(ステップS204)。
管理装置21から送信された非純正品警告データは、検体分析装置11の通信インタフェース71gによって受信される(図8AにおけるステップS104)。受信されたデータが非純正品警告データである場合(ステップS105において「非純正品警告データ」)、情報処理ユニット11bのCPU71aは、受信された非純正品警告データにしたがい、第1非純正品警告画面を表示部72に表示させ(ステップS106)、新たな検体の分析を受け付けないように、測定ユニット11aを動作禁止状態にする(ステップS107)。これにより、ユーザは自分自身では動作禁止状態を復帰することができず、非純正品に交換された検体分析装置11によって検体分析が行われることが防止される。
図11は、第1非純正品警告画面を示す図である。第1非純正品警告画面D1には、「その部品は非純正品です。交換後の動作を保証することはできません。」の警告文が含まれる。この第1非純正品警告画面D1により、ユーザに吸引管が非純正品であることを知らせることができる。
また、管理装置21から送信された非純正品警告データは、管理用端末装置22の通信インタフェース91gによっても受信される(図10におけるステップS301)。受信されたデータが非純正品警告データである場合(ステップS302において「非純正品警告データ」)、管理用端末装置22のCPU91aは、受信された非純正品警告データにしたがい、第2非純正品警告画面を表示部92に表示させる(ステップS303)。
図12は、第2非純正品警告画面を示す図である。管理用端末装置22において表示される第2非純正品警告画面D2には、検体分析装置11を特定する装置ID及び検体分析装置11が設置されている医療施設10の名称、連絡先等からなるユーザ情報P21とともに、「非純正品の部品に交換されようとしています。該当施設に連絡してください。」の警告文P22が含まれる。この第2非純正品警告画面を確認したオペレータは、当該医療施設10に連絡して、非純正品の部品に交換しないように促し、正規の部品を持参したサービスマンを医療施設10に派遣する旨をユーザに伝える。
また、第2非純正品警告画面D2には、確認ボタンP23が設けられている。確認ボタンP23は、入力部93の操作によって選択可能であり、確認ボタンP23を選択する操作が入力部93になされると、第2非純正品警告画面D2を閉じることが可能である。上記のように、オペレータは純正品の部品の交換のために必要な対応を行うと、確認ボタンP23を選択する。CPU91aは、この入力を受け付けると(ステップS304)、第2非純正品警告画面D2を閉じ(ステップS305)、処理を終了する。
オペレータから連絡を受けたサービスマンは、純正品の吸引管111aを持参して医療施設10を訪問する。サービスマンは、検体分析装置11の入力部73を操作して、ユーザモードからサービスモードへと切り替えるための入力を情報処理ユニット11bに与える。CPU71aは、この入力を受け付けると、検体分析装置11の動作モードをサービスモードに設定する(図8におけるステップS108)。さらにサービスマンは、入力部73を操作して、測定ユニット11aの動作禁止状態を解除するための入力を情報処理ユニット11bに与える。これに応じて、CPU71aは、測定ユニット11aの動作禁止状態を解除する(ステップS109)。サービスマンは、交換が必要な吸引管111aを、持参した純正品の吸引管111aに交換する。このときの部品交換に係る費用は、医療施設10から保守業者に支払われる。部品の交換の際、サービスマンは、バーコードリーダ117に交換により検体分析装置11に取り付けられる部品のバーコードを読み取らせる。CPU71aは、当該部品の部品固有コードを管理装置21へと通信インタフェース71gに送信させて、部品固有コードの部品交換履歴データベース85への登録を要求し(ステップS110)、処理を終了する。
情報処理ユニット11bから送信された部品固有コードの登録要求は、管理装置21の通信インタフェース81gによって受信される(図9におけるステップS205)。管理装置21のCPU81aは、受信された部品固有コードを、部品交換履歴データベース85に登録する(ステップS206)。ステップS206の処理の後、CPU81aは、処理を終了する。
一方、コード適否判定処理の結果、部品固有コードが適正なものである場合(ステップS203においてYES)、管理装置21のCPU81aは、部品交換履歴データベース85を参照して、ステップS201において受信された部品固有コードが、部品交換履歴データベース85に登録されているか否かを判定する中古品判定処理を実行する(ステップS207)。この中古品判定処理では、受信された部品固有コードが、部品交換履歴データベース85に登録されている部品固有コードと一致している場合に、その部品が過去に使用されたことのある中古品であると判定され、受信された部品固有コードが、部品交換履歴データベース85に登録されている部品固有コードと一致していない場合に、その部品が過去に使用されたことのない新品であると判定される。
中古品判定処理の結果、部品が新品である場合(ステップS208においてYES)、CPU81aは、部品の交換を許可する旨を通知するための交換許可通知データを、検体分析装置11へと通信インタフェース81gに送信させる(ステップS209)。
管理装置21から送信された交換許可通知データは、検体分析装置11の通信インタフェース71gによって受信される(図8AにおけるステップS104)。受信されたデータが交換許可通知データである場合(ステップS105において「交換許可通知データ」)、情報処理ユニット11bのCPU71aは、受信された交換許可通知データにしたがい、交換許可通知画面を表示部72に表示させる(ステップS111)。
図13は、交換許可通知画面を示す図である。交換許可通知画面D3には、「部品の交換が可能です。」の通知文P31と、交換開始ボタンP32とが含まれる。交換開始ボタンP32は、入力部73の操作によって選択可能であり、交換開始ボタンP32を選択する操作が入力部73になされると、交換許可通知画面D3を閉じ、且つ、部品交換を説明するための交換説明データを管理装置21に要求することが可能である。CPU71aは、ユーザからの交換開始ボタンP32の選択入力を受け付けると、交換許可通知画面D3を閉じると共に、交換説明データの要求データを、管理装置21へと通信インタフェース71gに送信させる(ステップS112)。
検体分析装置11から送信された要求データは、管理装置21の通信インタフェース81gによって受信される(図9におけるステップS210)。CPU81aは、この要求データにしたがい、ハードディスク81dから、受信された部品固有コードに含まれる部品コードに対応する交換説明データ87を読み出し、当該交換説明データを、検体分析装置11へと通信インタフェース81gに送信させる(ステップS211)。
管理装置21から送信された交換説明データは、検体分析装置11の通信インタフェース71gによって受信される(図8におけるステップS113)。情報処理ユニット11bのCPU71aは、受信された交換説明データの動画を表示部72において再生する(ステップS114)。
図14A乃至図14Fは、吸引管111aの交換を説明するための動画を示す図である。この動画は、図14Aから図14Fの順番で画像が遷移することによって、測定ユニット11aから古い吸引管111aを取り外し、測定ユニット11aに新しい吸引管111aを取り付ける手順をユーザに示すものである。図14Aに示す画像では、測定ユニット11aの内部において吸引管111aを固定している螺子の取り外し方を示しており、図14Bに示す画像では、測定ユニット11aの内部において吸引管111aに設けられた洗浄部(洗浄スピッツ)を固定している螺子の取り外し方を示しており、図14Cに示す画像では、測定ユニット11aからの吸引管111aの取り外し方を示している。また、図14Dに示す画像では、測定ユニット11aに対する新しい吸引管111aの取り付け方を示しており、図14Eに示す画像では、洗浄スピッツを固定する螺子の取り付け方を示しており、図14Fに示す画像では、測定ユニット11aの内部において吸引管111aを固定する螺子の取り付け方を示している。かかる動画により、ユーザに図14Aから図14Fに示される順番で行われる吸引管11aの交換作業の手順を説明される。ユーザはこの動画を確認することで、吸引管111aの複雑な交換作業手順を把握することができ、吸引管111aの交換を容易に行うことができる。
部品交換が終了すると、CPU71aは、新たに取り付けられた部品の動作確認検査を行うセルフテスト処理を実行する(ステップS115)。このセルフテスト処理では、交換された部品に応じた検査が行われる。吸引管111aが交換された場合には、検体分注部111を規定の手順で動作させる検査が行われる。吸引管111aの取り付けが正常になされていない場合には、この検査において、検体分注部111のセンサ部111sによって、吸引管111aの取付不良が検出される。同様に、チューブ112cが交換された場合であって、チューブ112cの取り付けが正常になされていないときには、測定試料調製部112のセンサ部112sによって、チューブ112cの取付不良が検出される。
セルフテスト処理において部品の取付不良が検出された場合には(ステップS116においてYES)、CPU71aは、部品取付不良通知データを、管理装置21へと通信インタフェース71gに送信させ(ステッS117)、部品の交換についての警告を示す部品交換不良通知画面を表示部72に表示させ(ステップS118)、新たな検体の分析を受け付けないように、測定ユニット11aを動作禁止状態にする(ステップS119)。これにより、ユーザは自分自身では動作禁止状態を復帰することができず、正常に部品が取り付けられていない検体分析装置11によって検体分析が行われることが防止される。
図15は、部品交換不良通知画面を示す図である。部品交換不良通知画面D4には、「部品が正しく取り付けられていません。」の警告文が含まれる。この部品交換不良通知画面D4により、ユーザに部品の取付が不良であることを知らせることができる。
また、検体分析装置11から送信された部品取付不良通知データは、管理装置21の通信インタフェース81gによって受信される(図9におけるステップS212)。CPU81aは、部品取付不良通知データが受信されると(ステップS213において「部品取付不良通知データ」)、部品取付不良を報告するための部品取付不良報告データを、管理用端末装置22へと、通信インタフェース81gに送信させる(ステップS214)。
管理装置21から送信された部品取付不良報告データは、管理用端末装置22の通信インタフェース91gによって受信される(図10におけるステップS301)。受信されたデータが部品取付不良報告データである場合(ステップS302において「部品取付不良報告データ」)、管理用端末装置22のCPU91aは、受信された部品取付不良報告データにしたがい、部品の交換に関する異常である取付不良が発生したことを示す部品取付不良報告画面を表示部92に表示させる(ステップS306)。
図16は、部品取付不良報告画面を示す図である。部品取付不良報告画面D5には、検体分析装置11を特定する装置ID及び検体分析装置11が設置されている医療施設10の名称、連絡先等からなるユーザ情報P51とともに、「部品取付の不良が発生しました。該当施設に連絡してください。」の警告文P52が含まれる。この部品取付不良報告画面を確認したオペレータは、当該医療施設10に連絡して、正しく部品を取り付けさせるためにサービスマンを医療施設10に派遣する旨をユーザに伝える。
また、部品取付不良報告画面D5には、確認ボタンP53が設けられている。確認ボタンP53は、入力部93の操作によって選択可能であり、確認ボタンP53を選択する操作が入力部93になされると、部品取付不良報告画面D5を閉じることが可能である。上記のように、オペレータは部品の交換のために必要な対応を行うと、確認ボタンP53を選択する。CPU91aは、この入力を受け付けると(ステップS307)、部品取付不良報告画面D5を閉じ(ステップS308)、処理を終了する。
オペレータから連絡を受けたサービスマンは、医療施設10を訪問する。サービスマンは、検体分析装置11の入力部73を操作して、ユーザモードからサービスモードへと切り替えるための入力を情報処理ユニット11bに与える。CPU71aは、この入力を受け付けると、検体分析装置11の動作モードをサービスモードに設定する(図8におけるステップS120)。さらにサービスマンは、入力部73を操作して、測定ユニット11aの動作禁止状態を解除するための入力を情報処理ユニット11bに与える。これに応じて、CPU71aは、測定ユニット11aの動作禁止状態を解除する(ステップS121)。また、サービスマンは、吸引管111aを正しく検体分注部111に取り付ける。このときの部品交換に係る費用は、医療施設10から保守業者に支払われる。CPU71aは、当該部品の部品固有コードを管理装置21へと再度通信インタフェース71gに送信させて、部品固有コードの部品交換履歴データベース85への登録を要求し(ステップS122)、処理を終了する。
情報処理ユニット11bから送信された部品固有コードの登録要求は、管理装置21の通信インタフェース81gによって受信される(図9におけるステップS215)。管理装置21のCPU81aは、受信された部品固有コードを、部品交換履歴データベース85に登録し(ステップS216)、処理を終了する。
一方、部品の取付不良が検出されずにセルフテスト処理が終了した場合には(ステップS116においてNO)、CPU71aは、部品交換完了画面を表示部72に表示させる(ステップS123)。
図17は、部品交換完了画面を示す図である。部品交換完了画面D6には、「部品が正しく交換されました。部品の交換を認定しますか?」の文章P61が含まれる。この部品交換不良通知画面D6により、ユーザに部品交換が完了したことを知らせることができる。
また、部品交換完了画面D6には、交換認定ボタンP62と、交換認定拒否ボタンP63とが設けられている。交換認定ボタンP62及び交換認定拒否ボタンP63のそれぞれは、入力部73の操作によって選択可能である。ユーザは、部品交換を認定する場合には、入力部73を操作して交換認定ボタンP62を選択する。交換認定ボタンP62を選択する操作が入力部73になされると、部品交換完了画面D6が閉じ、検体分析装置11が検体分析の可能な状態となる。CPU71aは、ユーザからの交換認定ボタンP62の選択入力を受け付けると(ステップS124においてYES)、部品交換完了画面D6を閉じると共に、当該部品の部品固有コードを管理装置21へと再度通信インタフェース71gに送信させて、部品固有コードの部品交換履歴データベース85への登録を要求し(ステップS125)、処理を終了する。
情報処理ユニット11bから送信された部品固有コードの登録要求は、管理装置21の通信インタフェース81gによって受信される(図9におけるステップS212)。管理装置21のCPU81aは、部品固有コードの登録要求データが受信されると(ステップS213において「交換履歴登録要求」)、受信された部品固有コードを、部品交換履歴データベース85に登録する(ステップS217)。ステップS217の処理は、ステップS206の処理と同様であるので、その説明を省略する。また、ステップS217の処理の後、CPU81aは、部品交換の課金処理を実行する(ステップS218)。この課金処理は金融機関のサーバに対して行われ、これによってユーザから交換された部品の料金の支払いが行われる。ステップS218の処理の後、CPU81aは、処理を終了する。
また、ユーザは、部品交換完了画面D6が表示されている状態で、部品交換の認定を拒否する場合には、入力部73を操作して交換認定拒否ボタンP63を選択する。CPU71aは、ユーザからの交換認定拒否ボタンP63の選択入力を受け付けると(ステップS124においてNO)、部品交換完了画面D6を閉じると共に、ステップS117へ処理を移す。
一方、ステップS208の中古品判定処理の結果、部品が中古品である場合(ステップS208においてNO)、CPU81aは、動作可否決定処理を実行する(ステップS219)。
動作可否決定処理では、CPU81aが有効期間データベース86を参照し、部品固有コードに含まれる部品コードに対応する有効期間を取得し、当該部品固有コードに含まれる製造年月日と、前記有効期間とから、有効期限を求める。例えば、製造年月日が2010年8月30日であり、有効期間が3年の場合は、有効期限は2013年8月30日となる。動作可否決定処理では、このようにして求められた有効期限と、当日の日付とが比較され、有効期限が切れていない場合には、当該部品を搭載する測定ユニットの動作を許可すると決定され、有効期限が切れている場合には、当該部品を搭載する測定ユニットの動作を禁止すると決定される。
また、部品交換履歴データベース85において、その部品のレコードに、動作禁止解除許可日が登録されている場合には、有効期限が切れていても、動作禁止解除許可日から所定日数(例えば、7日)間が動作禁止解除期間とされ、この期間中は当該部品を搭載する検体分析装置の動作禁止が解除される。動作可否決定処理では、動作禁止解除許可日が登録されている場合に、動作禁止解除期間と、当日の日付とが比較され、当日が動作禁止解除期間に含まれているときには、当該部品を搭載する測定ユニットの動作を許可すると決定され、当日が動作禁止解除期間から外れているときには、当該部品を搭載する測定ユニットの動作を禁止すると決定される。
動作可否決定処理の結果、動作許可が決定された場合には(ステップS220においてNO)、CPU81aは、部品が中古品である旨を警告するための中古品警告データを、検体分析装置11へと通信インタフェース81gに送信させ(ステップS221)、ステップS210へと処理を移す。
管理装置21から送信された中古品警告データは、検体分析装置11の通信インタフェース71gによって受信される(図8AにおけるステップS104)。受信されたデータが中古品警告データである場合(ステップS105において「中古品警告データ」)、情報処理ユニット11bのCPU71aは、受信された中古品警告データにしたがい、交換しようとしている部品が中古品であることについての警告を示す中古品警告画面を表示部72に表示させる(ステップS126)。
図18は、中古品警告画面を示す図である。中古品警告画面D7には、「交換しようとしている部品は中古品です。部品の交換は可能ですが、交換後、検体分析装置が正常に動作しないことがあります。」の警告文P71と、交換開始ボタンP72とが含まれる。交換開始ボタンP72は、入力部73の操作によって選択可能であり、交換開始ボタンP72を選択する操作が入力部73になされると、中古品警告画面D7を閉じ、且つ、部品交換を説明するための交換説明データを管理装置21に要求することが可能である。CPU71aは、ユーザからの交換開始ボタンP72の選択入力を受け付けると、中古品警告画面D7を閉じると共に、ステップS112へと処理を移し、交換説明データの要求データを、管理装置21へと通信インタフェース71gに送信させる(ステップS112)。ステップS113以降の処理は、前述したので省略する。
また、ステップS219の動作可否決定処理の結果、検体分析装置の動作禁止が決定された場合(ステップS220においてYES)、CPU81aは、部品の有効期限が切れている旨を警告するための有効期限切れ警告データを、検体分析装置11及び管理用端末装置22へと、通信インタフェース81gに送信させる(ステップS222)。
管理装置21から送信された有効期限切れ警告データは、検体分析装置11の通信インタフェース71gによって受信される(図8AにおけるステップS104)。受信されたデータが有効期限切れ警告データである場合(ステップS105において「有効期限切れ警告データ」)、情報処理ユニット11bのCPU71aは、受信された有効期限切れ警告データにしたがい、部品の有効期限が切れている旨を警告するための第1有効期限切れ警告画面を表示部72に表示させ(ステップS127)、新たな検体の分析を受け付けないように、測定ユニット11aを動作禁止状態にする(ステップS128)。これにより、ユーザは自分自身では動作禁止状態を復帰することができず、有効期限切れの部品(動作禁止解除期間が過去に設定されている部品については、動作禁止解除期間を外れている部品)に交換された検体分析装置11によって検体分析が行われることが防止される。
図19は、第1有効期限切れ警告画面を示す図である。第1有効期限切れ警告画面D8には、「その部品の有効期限は切れています。交換後の動作を保証することはできません。」の警告文が含まれる。この第1有効期限切れ警告画面D8により、ユーザに部品の吸引管の有効期限が切れていることを知らせることができる。
また、管理装置21から送信された有効期限切れ警告データは、管理用端末装置22の通信インタフェース91gによっても受信される(図10におけるステップS301)。受信されたデータが有効期限切れ警告データである場合(ステップS302において「有効期限切れ警告データ」)、管理用端末装置22のCPU91aは、受信された有効期限切れ警告データにしたがい、部品の有効期限が切れている旨を警告するための第2有効期限切れ警告画面を表示部92に表示させる(ステップS309)。
図20は、第2有効期限切れ警告画面を示す図である。管理用端末装置22において表示される第2有効期限切れ警告画面D9には、検体分析装置11を特定する装置ID及び検体分析装置11が設置されている医療施設10の名称、連絡先等からなるユーザ情報P91とともに、「有効期限の切れた部品に交換されようとしています。検体分析装置の動作禁止を一時的に解除しますか?」の警告文P92が含まれる。この第2有効期限切れ警告画面を確認したオペレータは、当該医療施設10のユーザに連絡して、有効期限切れの部品に交換すると動作保証ができない旨を知らせると共に、検体分析装置の所定期間の動作禁止解除を希望するか否かの確認をする。
また、第2有効期限切れ警告画面D9には、動作禁止解除許可ボタンP93が設けられている。動作禁止解除許可ボタンP93は、入力部93の操作によって選択可能であり、動作禁止解除許可ボタンP93を選択する操作が入力部93になされると、管理装置21へ動作禁止解除の要求がなされると共に、第2有効期限切れ警告画面D9を閉じることが可能である。上記のように、オペレータはユーザに検体分析装置の所定期間の動作禁止の解除を希望することを確認した上で、動作禁止解除許可ボタンP93を選択する。CPU91aは、この入力を受け付けると(ステップS310)、第2有効期限切れ警告画面D9を閉じ(ステップS311)、当該部品の部品固有コードを含む動作禁止解除要求データを、管理装置21へと、通信インタフェース91gに送信させ(ステップS312)、処理を終了する。
管理用端末装置22から送信された動作禁止解除要求データは、管理装置21の通信インタフェース81gによって受信される(図9におけるステップS223)。管理装置21のCPU81aは、動作禁止解除要求データが受信されると、部品交換履歴データベース85において、当該データに含まれる部品固有コードに対応する動作禁止解除許可日として、当日の日付を登録する(ステップS224)。さらに、CPU81aは、動作禁止解除許可日を登録すると、動作禁止解除期限(動作禁止解除許可日から所定日数後の日付。)を含む動作禁止解除指示データを、検体分析装置11へと通信インタフェース81gに送信させ(ステップS225)、その後ステップS221へと処理を移す。
管理装置21から送信された動作禁止解除指示データは、検体分析装置11の通信インタフェース71gによって受信される(図8DにおけるステップS129)。情報処理ユニット11bのCPU71aは、動作禁止解除指示データを受信すると、「動作禁止の一時的な解除が許可されました。動作禁止解除期限は2013年9月10日です。」のような、動作禁止解除期限の設定が完了した旨を通知する通知文を表示部72に表示させ、第1有効期限切れ警告画面D8を閉じ(ステップS130)、測定ユニット11aの動作禁止状態を解除する(ステップS131)。その後、CPU71aは、ステップS126へ処理を移す。
以上の如く構成したことにより、本実施の形態に係る検体分析装置管理システムにあっては、ユーザが保守のための部品の交換を容易に行うことができるようになる。また、ユーザが中古品の部品に交換しようとしている場合に、ユーザに当該部品が中古品であることを知らせることができ、中古品の部品への交換を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る検体分析装置管理システムにあっては、部品の交換後にセルフテスト処理を実行して交換された部品の取付が正常に行われたかどうかが判定されるので、ユーザによって部品の交換が行われても、部品が取付不良のまま検体分析装置が動作されることが防止される。
また、本実施の形態に係る検体分析装置管理システムにあっては、ユーザが有効期限切れの部品に交換しようとしている場合に、有効期限切れであることを検知して、これをユーザに知らせることができる。このため、有効期限切れの部品の交換を抑制することができる。さらに、ユーザの医療施設に中古品の部品しか保管されていない場合に、有効期限切れの部品が搭載された検体分析装置の動作禁止の解除を許可し、一時的に当該検体分析装置を動作可能な状態にするので、ユーザの医療施設において検体分析装置を使用できないために検体分析が行えないという不都合を解消することができる。ユーザは設定された動作禁止解除期限が切れるまでに、新品の部品に交換することで、検体分析装置を安定して正確に動作する状態にすることができ、継続して検体分析を実施することが可能となる。
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態においては、部品が純正品であるか否かを判定し、部品が非純正品である場合に、ユーザに警告する構成について述べたが、これに限定されるものではない。部品が純正品であるか否かを判定する構成を有しない検体分析装置管理システムであってもよい。
また、上記の実施の形態においては、部品が中古品である場合に、部品の有効期限が切れているか否かを判定し、有効期限が切れているときに、ユーザに警告する構成について述べたが、これに限定されるものではない。部品の有効期限が切れているか否かを判定する構成を有しない検体分析装置管理システムであってもよい。
また、上記の実施の形態においては、保守のために交換される部品に部品固有コードが符号化されたバーコードが付され、バーコードリーダによってこの部品固有コードを読み取り、この部品固有コードを用いて中古品であるか否かの判定を行う構成について述べたが、これに限定されるものではない。バーコードに代えて、部品固有コードを記憶したICタグを部品に付し、検体分析装置がICタグリーダを備え、当該ICタグリーダによって部品のICタグから部品固有コードを読み出す構成としてもよい。
また、上記の実施の形態においては、管理装置21のハードディスク81dに交換説明データ87が記憶された構成について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、交換説明データ87が検体分析装置11,12,13のハードディスク71dに記憶されていてもよい。
また、上記の実施の形態においては、図9のステップS202(コード適否判定処理)、ステップS203、ステップS207(中古品判定処理)、ステップS208、ステップS219(有効期限切れ判定処理)、および、ステップS220の処理を管理装置21のCPU81aが実行したが、検体分析装置11,12,13のCPU71aが実行してもよい。この場合、CPU71aは、図8AのステップS103〜S105の処理に代えて、図9のステップS202、S203、S207、S208、S219、および、S220の処理を実行する。CPU71aは、ステップS203においてNOの場合、図8BのステップS106〜S110までの処理を実行する。CPU71aは、ステップS208においてYESの場合、図8CのS111〜S125までの処理を実行する。CPU71aは、ステップS220においてYESの場合、図8DのステップS127〜S132の処理を実行する。CPU71aは、ステップS220においてNOの場合、図8CのステップS126、S112〜S125の処理を実行する。管理装置21のCPU81aは、図9のステップS201、S205、S206、S210〜S218、S223〜S225を実行する。この場合、CPU71aは、部品のバーコードから部品固有コードが読み取られる毎に、交換履歴データベースを管理装置21からハードディスク71dにダウンロードしてもよいし、所定期間毎(例えば1日おき)に、交換履歴データベースを管理装置21からハードディスク71dにダウンロードしてもよい。また、各種画面を表示するための情報および交換説明データ87は、検体分析装置11,12,13のハードディスク71dに予め記憶されていることが好ましい。
本発明に係る検体分析装置管理システム、検体分析装置用管理装置、検体分析装置、検体分析装置の管理方法及びコンピュータプログラムは、医療施設に設置された検体分析装置を管理するための検体分析装置管理システム、検体分析装置用管理装置、前記検体分析装置用管理システムに使用される検体分析装置、検体分析装置の管理方法、及び前記検体分析装置管理システムに使用されるコンピュータプログラム等として有用である。
100 検体分析装置管理システム
11,12,13 検体分析装置
111s,112s,113s センサ部
21 管理装置
22 管理用端末装置
71a,81a,91a CPU
71d,81d ハードディスク

Claims (14)

  1. 保守のための部品の交換が行われる検体分析装置と、前記部品に関する情報を記憶する記憶部から前記情報を読み出し可能な管理装置と、を備える検体分析装置管理システムであって、
    前記管理装置は、前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を前記記憶部から読み出し可能であり、
    前記検体分析装置は、
    交換により前記検体分析装置に取り付けられる部品から識別情報を読み取るための読取部と、
    前記読取部によって読み取られた識別情報を送信する第1通信部と、
    出力部と、
    第1制御部と、
    を具備し、
    前記管理装置は、
    前記検体分析装置から送信された前記識別情報を受信する第2通信部と、
    前記第2通信部によって受信された識別情報が前記記憶部に記憶された交換履歴情報に含まれていない場合に、前記部品の交換手順の説明情報を出力するための第1情報を前記第2通信部に送信させ、前記識別情報が前記交換履歴情報に含まれている場合に、警告情報を出力するための第2情報を前記第2通信部に送信させる第2制御部と、
    を具備し、
    前記第1制御部は、前記第1通信部が前記第1情報を受信した場合に、前記出力部に前記部品の交換手順の説明情報を出力させ、前記第1通信部が前記第2情報を受信した場合に、前記出力部に前記部品の交換手順の説明情報を出力させず、前記警告情報を出力させるように構成されている、
    検体分析装置管理システム。
  2. 第3通信部と、第2出力部と、第3制御部とを具備する管理用端末装置をさらに備え、
    前記第2制御部は、前記識別情報が前記交換履歴情報に含まれている場合に、前記部品が使用済みのものであることを通知するための使用済み通知情報を前記第2通信部に送信させるように構成されており、
    前記第3制御部は、前記第3通信部が前記使用済み通知情報を受信した場合に、前記部品が使用済みのものであることを示す情報を前記第2出力部に出力させるように構成されている、
    請求項1に記載の検体分析装置管理システム。
  3. 前記識別情報は、前記部品の有効期限を特定可能な情報であり、
    前記第2制御部は、前記読取部によって読み取られた識別情報が前記交換履歴情報に含まれており、且つ、前記識別情報から特定される有効期限が切れている場合に、部品の有効期限が切れていることを通知するための有効期限切れ通知情報を前記第2通信部に送信させるように構成されており、
    前記第3制御部は、前記第3通信部が前記有効期限切れ通知情報を受信した場合に、前記第2出力部に、部品の有効期限が切れていることを示す有効期限切れ情報を出力させるように構成されている、
    請求項2に記載の検体分析装置管理システム。
  4. 前記第1制御部は、前記説明情報を出力した後に、新たに取り付けられた部品の検査を行う検査処理を実行するように構成されている、
    請求項2又は3に記載の検体分析装置管理システム。
  5. 前記第1制御部は、前記検査処理による検査において前記部品の交換に関する異常が検出された場合に、前記出力部に、前記部品の交換についての警告を示す第2警告情報を出力させるように構成されている、
    請求項4に記載の検体分析装置管理システム。
  6. 前記第1制御部は、前記検査処理による検査において前記部品の交換に関する異常が検出された場合に、部品の交換に関する異常が発生したことを通知するための交換異常通知情報を前記第1通信部に送信させるように構成されており、
    前記第3制御部は、前記第3通信部が前記交換異常通知情報を受信した場合に、前記第2出力部に、部品の交換に関する異常が発生したことを示す交換異常情報を出力させるように構成されている、
    請求項5に記載の検体分析装置管理システム。
  7. 前記第1制御部は、ユーザモードとサービスモードとを選択的に設定可能に構成されており、
    前記検体分析装置は、前記第1制御部によってサービスモードが設定されている場合に、前記出力部における前記第2警告情報の出力の停止が可能であり、前記第1制御部によってユーザモードが設定されている場合に、前記出力部における前記第2警告情報の出力を停止できないように構成されている、
    請求項5又は6に記載の検体分析装置管理システム。
  8. 前記検体分析装置は、
    前記部品の交換に関する異常が検出されずに前記検査処理による検査が終了した場合に、ユーザが部品の交換を認定する交換認定情報及びユーザが部品の交換を認定しない交換非認定情報の何れかの入力を受付可能な第2入力部と、
    前記部品を使用して検体を測定する測定部と、
    を具備し、
    前記第1制御部は、前記第2入力部が前記交換認定情報の入力を受け付けたときに、前記測定部における検体測定の実行を可能とし、
    前記第2入力部が前記交換非認定情報の入力を受け付けたときに、前記出力部に前記第2警告情報を出力させるように構成されている、
    請求項5乃至7の何れか1項に記載の検体分析装置管理システム。
  9. 前記第2制御部は、前記第2通信部によって受信された前記識別情報が、所定のルールにしたがって作成されたか否かを判定し、前記識別情報が前記所定のルールにしたがって作成されたものでない場合に、前記部品が正規品でないことを通知するための非正規品通知情報を前記第2通信部に送信させるように構成されており、
    前記第1制御部は、前記第1通信部が前記非正規品通知情報を受信した場合に、前記出力部に、前記部品が正規品でないことを示す情報を出力させるように構成されている、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の検体分析装置管理システム。
  10. 保守のための部品の交換が行われる検体分析装置を管理するための管理装置であって、
    交換により前記検体分析装置に取り付けられる部品に付された識別情報を受信する通信部と、
    前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を記憶する記憶部から読み出された前記交換履歴情報に、前記通信部によって受信された識別情報が含まれていない場合に、前記部品の交換手順の説明情報を前記検体分析装置に出力させるための第1情報を前記通信部に送信させ、前記交換履歴情報に前記識別情報が含まれている場合に、警告情報を前記検体分析装置に出力させるための第2情報を前記通信部に送信させる制御部と、
    を備える、
    管理装置。
  11. 保守のための部品の交換が行われる検体分析装置であって、
    当該検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報と、前記部品の交換手順の説明情報と、を記憶する記憶部と、
    交換により当該検体分析装置に取り付けられる部品から識別情報を読み取るための読取部と、
    出力部と、
    制御部と、を具備し、
    前記制御部は、
    前記読取部によって読み取られた識別情報が前記記憶部に記憶された交換履歴情報に含まれていない場合に、前記出力部に前記部品の交換手順の説明情報を出力させ、
    前記識別情報が前記交換履歴情報に含まれている場合に、前記出力部に前記部品の交換手順の説明情報を出力させず、警告情報を出力させるように構成されている、
    検体分析装置。
  12. 前記検体分析装置は、管理装置と通信可能に接続されており、
    前記管理装置は、前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を記憶する第2の記憶部を含み、
    前記制御部は、前記第2の記憶部から前記交換履歴情報を取得して前記記憶部に記憶させる、
    請求項11に記載の検体分析装置。
  13. 保守のための部品の交換が行われる検体分析装置を管理するための管理方法であって、
    前記検体分析装置を管理するための管理装置が、交換により前記検体分析装置に取り付けられる部品に付された識別情報を取得するステップと、
    前記管理装置が、前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を記憶する記憶部から前記交換履歴情報を取得するステップと、
    前記管理装置が、前記記憶部から取得された前記交換履歴情報に、前記取得された前記識別情報が含まれていない場合に、前記部品の交換手順の説明情報を出力するための第1情報を送信し、前記交換履歴情報に前記識別情報が含まれている場合に、警告情報を出力するための第2情報を送信するステップと、
    前記検体分析装置が、前記第1情報を受信したときに、前記説明情報を出力し、前記第2情報を受信したときに、前記説明情報を出力せずに前記警告情報を出力するステップと、
    を有する、
    管理方法。
  14. 保守のための部品の交換が行われる検体分析装置をコンピュータに管理させるためのコンピュータプログラムであって、
    交換により前記検体分析装置に取り付けられる部品に付された識別情報を取得するステップと、
    前記検体分析装置に使用された部品に付与された識別情報を含む交換履歴情報を記憶する記憶部から前記交換履歴情報を取得するステップと、
    前記記憶部から取得された前記交換履歴情報に、取得された前記識別情報が含まれていない場合に、前記部品の交換手順の説明情報を出力するための第1情報を、前記検体分析装置へと送信し、前記交換履歴情報に前記識別情報が含まれている場合に、警告情報を出力するための第2情報を、前記検体分析装置へと送信するステップと、
    を前記コンピュータに実行させる、
    コンピュータプログラム。
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