JP2015068456A - 制動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスクロータとブレーキパッドとの固着を解消することが可能な制動装置を提供する。
【解決手段】制動装置100は、電動式のパーキングブレーキ機構10と、パーキングブレーキ機構の駆動モータの駆動力によりブレーキパッド4とディスクロータ1との固着を解消する固着解消手段1−1と、を有する。固着解消手段は、ディスクロータを挟んで対向する一対のブレーキパッドに対してディスクロータから引き離す方向の力を作用させるパッド引き離し機構20を有することが好ましい。
【選択図】図1
【解決手段】制動装置100は、電動式のパーキングブレーキ機構10と、パーキングブレーキ機構の駆動モータの駆動力によりブレーキパッド4とディスクロータ1との固着を解消する固着解消手段1−1と、を有する。固着解消手段は、ディスクロータを挟んで対向する一対のブレーキパッドに対してディスクロータから引き離す方向の力を作用させるパッド引き離し機構20を有することが好ましい。
【選択図】図1
Description
本発明は、制動装置に関する。
従来、ディスクブレーキがある。例えば、特許文献1には、対のパッドをディスクから引き離すリターンスプリングを有するディスクブレーキの技術が開示されている。
駐車時等にディスクロータとブレーキパッドとが長時間接触した状態が続くと、ディスクロータとブレーキパッドとが固着する可能性がある。リターンスプリングのバネ力を大きくして固着を解消することが考えられるが、制動性の低下を招く可能性がある。
本発明の目的は、ディスクロータとブレーキパッドとの固着を解消することが可能な制動装置を提供することである。
本発明の制動装置は、電動式のパーキングブレーキ機構と、前記パーキングブレーキ機構の駆動モータの駆動力によりブレーキパッドとディスクロータとの固着を解消する固着解消手段と、を有することを特徴とする。
上記制動装置において、前記固着解消手段は、前記ディスクロータを挟んで対向する一対のブレーキパッドに対して前記ディスクロータから引き離す方向の力を作用させるパッド引き離し機構を有することが好ましい。
上記制動装置において、前記ディスクロータの軸方向において前記ディスクロータに対して前記パッド引き離し機構を位置決めする位置決め機構を有することが好ましい。
上記制動装置において、前記位置決め機構は、前記ディスクロータの外周面に形成された溝部と、前記パッド引き離し機構に設けられ、前記ディスクロータの径方向の内側に向けて突出する突出部材とを有し、前記溝部は、前記ディスクロータの径方向内側へ向かうに従い軸方向の幅が小さくなるテーパ形状を有し、前記突出部材が前記溝部に当接することで前記パッド引き離し機構の位置決めがなされることが好ましい。
上記制動装置において、前記パーキングブレーキ機構の解除後の初回の制動解除時に前記固着解消手段を作動させることが好ましい。
上記制動装置において、前記パッド引き離し機構は、前記一対のブレーキパッドに当接する押圧部材と接続された回転体を備え、前記駆動モータの駆動力によって前記回転体が回転駆動されることで、前記押圧部材が前記一対のブレーキパッドを互いに離間する方向に押圧し、前記ディスクロータから引き離す方向に駆動することが好ましい。
上記制動装置において、前記パッド引き離し機構は、前記一対のブレーキパッドに当接する押し出し式のロッドを有し、前記駆動モータの駆動力によって前記ロッドが押し出されることで、前記一対のブレーキパッドを互いに離間する方向に押圧し、前記ディスクロータから引き離す方向に駆動することが好ましい。
上記制動装置において、前記パッド引き離し機構は、前記一対のブレーキパッドに当接するVバネを有する回転体を備え、前記駆動モータの駆動力によって前記回転体が回転駆動されることで、前記Vバネが前記一対のブレーキパッドを互いに離間する方向に押圧し、前記ディスクロータから引き離す方向に駆動することが好ましい。
上記制動装置において、前記パッド引き離し機構は、前記一対のブレーキパッドに当接するリンク機構を有し、前記駆動モータの駆動力によって前記リンク機構が伸張することで前記一対のブレーキパッドを互いに離間する方向に押圧し、前記ディスクロータから引き離す方向に駆動することが好ましい。
上記制動装置において、前記パッド引き離し機構は、変速機を有し、前記変速機によって前記駆動モータから前記一対のブレーキパッドに伝達する駆動力を変更することが好ましい。
上記制動装置において、前記駆動モータによって前記一対のブレーキパッドを駆動しても前記一対のブレーキパッドが前記ディスクロータから引き離されない場合、前記変速機を変速して前記一対のブレーキパッドに伝達される駆動力を増加させることが好ましい。
上記制動装置において、前記駆動モータは、前記一対のブレーキパッドを前記ディスクロータに向けて押圧する押圧力を発生させる制動用モータと、前記一対のブレーキパッドを前記ディスクロータから引き離す方向に押圧する押圧力を発生させるサブモータとを有することが好ましい。
上記制動装置において、前記パッド引き離し機構は、前記パーキングブレーキ機構を解除する回転方向の前記駆動モータの駆動力によって前記一対のブレーキパッドを前記ディスクロータから引き離す方向に駆動することが好ましい。
本発明に係る制動装置は、電動式のパーキングブレーキ機構と、パーキングブレーキ機構の駆動モータの駆動力によりブレーキパッドとディスクロータとの固着を解消する固着解消手段と、を有する。本発明に係る制動装置によれば、ディスクロータとブレーキパッドとの固着を解消することができるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施形態に係る制動装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1から図5を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、制動装置に関する。図1は、本発明の第1実施形態に係る制動装置の概略構成を示す図、図2は、第1実施形態に係るパッド引き離し機構の軸受を示す図、図3は、第1実施形態に係るパッド引き離し機構の要部を示す図、図4は、当接部の一例を示す図、図5は、第1実施形態の制御に係るフローチャートである。
図1から図5を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、制動装置に関する。図1は、本発明の第1実施形態に係る制動装置の概略構成を示す図、図2は、第1実施形態に係るパッド引き離し機構の軸受を示す図、図3は、第1実施形態に係るパッド引き離し機構の要部を示す図、図4は、当接部の一例を示す図、図5は、第1実施形態の制御に係るフローチャートである。
本実施形態に係る制動装置は、EPB(電動式パーキングブレーキ)システムを利用して車両発進前にブレーキパッドとディスクロータとを引き離す。これにより、ディスクブレーキのブレーキパッドとディスクロータとの固着(貼り付き)によってクリープ発進ができなくなることを抑制することができる。
図1は、摩擦係合部材2A,2Bを側方から見た場合のディスクロータ1の軸方向に沿った断面図である。図1に示す制動装置100は、ディスクロータ1と、摩擦係合部材2と、ピストン5と、ブレーキアクチュエータ6と、パーキングブレーキ機構10と、パッド引き離し機構20とを含んで構成されている。
ディスクロータ1は、車両の車輪と連結されており、車輪と一体回転する。摩擦係合部材2(2A,2B)は、裏板3と、ブレーキパッド4とを有する。第一摩擦係合部材2Aと第二摩擦係合部材2Bとは、ディスクロータ1を挟んで互いに対向している。摩擦係合部材2A,2Bは、それぞれディスクロータ1に対して軸方向に相対移動可能である。なお、本明細書において「軸方向」とは、特に記載しない限りディスクロータ1の軸方向を示すものとする。
ブレーキパッド4は、ディスクロータ1と摩擦係合してディスクロータ1の回転を規制する部材である。第一ブレーキパッド4Aは、ディスクロータ1に対して軸方向の一方側に、第二ブレーキパッド4Bはディスクロータ1に対して軸方向の他方側に配置されている。つまり、一対のブレーキパッド4A,4Bは、ディスクロータ1を挟んで軸方向において対向している。第一裏板3Aは、第一ブレーキパッド4Aに対してディスクロータ1側と反対側の面に固定されている。第二裏板3Bは、第二ブレーキパッド4Bに対してディスクロータ1側と反対側の面に固定されている。
ピストン5は、第一摩擦係合部材2Aに対してディスクロータ1側と反対側に配置されている。ピストン5は、軸方向において第一裏板3Aと対向している。ピストン5は、図2に示すシリンダ7の内部に軸方向に移動可能に配置されている。図1に戻り、ブレーキアクチュエータ6は、ピストン5を駆動する油圧を調圧する機能を有する。ブレーキアクチュエータ6は、図示しないマスタシリンダから供給されるマスタシリンダ圧を調圧してシリンダ7内の油圧室に供給する。サービスブレーキのブレーキペダルが踏み込まれると、ブレーキ踏力がマスタシリンダ圧に変換される。ブレーキアクチュエータ6は、マスタシリンダ圧を調圧して各車輪のシリンダ7(ホイールシリンダ)の油圧室に供給する。
油圧室に供給される油圧は、ピストン5を軸方向のディスクロータ1側に向かう方向(制動方向)に駆動する駆動力F1を発生させる。ピストン5は、油圧による駆動力F1により、ディスクロータ1に向けて軸方向に移動し、第一摩擦係合部材2Aをディスクロータ1に向けて押圧する。また、駆動力F1に対する反力は、シリンダ7に形成された爪(図3の符号34参照)を介して第二摩擦係合部材2Bに伝達され、第二摩擦係合部材2Bをディスクロータ1側に向けて駆動する。これにより、第一摩擦係合部材2Aおよび第二摩擦係合部材2Bがディスクロータ1を挟み込み、ディスクロータ1の回転を規制する。
パーキングブレーキ機構10は、電動式のパーキングブレーキ機構である。パーキングブレーキ機構10は、ナット11と、ボルト12と、EPB駆動用モータ13と、出力ギア14と、第一ギア15と、第二ギア16と、EPB−ECU50とを含んで構成されている。
ナット11は、ピストン5を制動方向に駆動する駆動部材である。ピストン5は、ナット11を挿入可能な凹部5aを有する。凹部5aは、第一摩擦係合部材2A側と反対側に向けて開口している。ナット11は、凹部5aに挿入されており、ピストン5に対して軸方向に相対移動可能かつ相対回転不能である。また、ピストン5は、シリンダ7に対して相対回転不能である。ボルト12は、ディスクロータ1側と反対側からナット11に螺合している。ボルト12は、第二ギア16と連結されており、第二ギア16と一体回転する。
EPB駆動用モータ13は、パーキングブレーキ機構10の駆動用モータであり、ナット11を軸方向に移動させる。EPB駆動用モータ13は、ブレーキパッド4をディスクロータ1に向けて押圧する押圧力を発生させる制動用モータである。EPB駆動用モータ13は、図示しない動力源、例えばバッテリから供給される電力を回転軸13aの回転運動に変換する。回転軸13aには、出力ギア14が連結されている。出力ギア14は、第一ギア15と噛み合っている。出力ギア14は、第一ギア15よりも小径であり、EPB駆動用モータ13の回転を減速して第一ギア15に伝達する。第一ギア15は、第二ギア16と噛み合っている。従って、EPB駆動用モータ13が出力する動力は、出力ギア14から第一ギア15および第二ギア16を介してボルト12に伝達される。
EPB−ECU50は、パーキングブレーキ機構10を制御する制御装置である。EPB−ECU50は、コンピュータを有する電子制御ユニットである。EPB−ECU50は、EPB駆動用モータ13と電気的に接続されており、EPB駆動用モータ13を制御する。EPB−ECU50は、パーキングブレーキ操作スイッチと電気的に接続されている。EPB−ECU50は、パーキングブレーキ操作スイッチに対する操作入力に従ってパーキングブレーキを作動あるいは解除する。
EPB−ECU50は、パーキングブレーキ操作スイッチに対してパーキングブレーキを作動させる操作入力がなされると、EPB駆動用モータ13を所定の正転方向に回転させる。正転方向に回転するEPB駆動用モータ13は、ボルト12を正転方向に回転させる。これにより、ボルト12とナット11との正転方向の相対回転により、ナット11がディスクロータ1へ向かう方向(制動方向)に駆動される。これにより、ナット11は、ピストン5を介して第一摩擦係合部材2Aをディスクロータ1に向けて押圧し、第二摩擦係合部材2Bとの間にディスクロータ1を挟み込んでディスクロータ1の回転を規制する。すなわち、パーキングブレーキ機構10は、EPB駆動用モータ13を正転方向に回転させることにより、摩擦係合部材2A,2Bがディスクロータ1の回転を規制するパーキングブレーキ作動状態とする。パーキングブレーキ機構10は、一定の制動力を発揮できる制動位置までボルト12を移動させると、EPB駆動用モータ13を停止させる。
EPB−ECU50は、パーキングブレーキ操作スイッチに対してパーキングブレーキを解除する操作入力がなされると、EPB駆動用モータ13を逆転方向に回転させる。EPB駆動用モータ13が逆転方向に回転してボルト12を逆転方向に回転させると、ボルト12とナット11との逆転方向の相対回転により、ナット11がディスクロータ1から離間する方向(開放方向)に駆動される。これにより、ナット11はディスクロータ1から離間する方向に移動し、摩擦係合部材2A,2Bをディスクロータ1に向けて押圧する押圧力が発生しなくなる。すなわち、パーキングブレーキ機構10は、EPB駆動用モータ13を逆転方向に回転させることにより、摩擦係合部材2A,2Bがディスクロータ1の回転を規制するパーキングブレーキ作動状態を解除し、パーキングブレーキ解除状態とする。パーキングブレーキ機構10は、摩擦係合部材2A,2Bに対してディスクロータ1に向かう押圧力を発生させない位置までボルト12を移動させると、EPB駆動用モータ13を停止させる。
パーキングブレーキが解除されると、ディスクロータ1の回転が許容される。回転するディスクロータ1のブレにより、摩擦係合部材2A,2Bがそれぞれ開放方向に押し戻されて、ブレーキパッド4A,4Bがディスクロータ1から離間する。
ここで、ブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1が固着する場合がある。例えば、パーキングブレーキを作動させている間にブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1とが何らかの介在物によって固着してしまう可能性がある。ブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1が固着してしまうと、スムーズな発進が妨げられる可能性がある。また、ディスクロータ1とブレーキパッド4A,4Bとが離間していないと、引き摺りによる燃費の低下や引き摺りトルクによるモーン音の発生などの問題が発生し得る。
本実施形態に係る制動装置100は、パーキングブレーキ機構10のEPB駆動用モータ13の駆動力によりブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1との固着を解消する固着解消手段1−1を有する。本実施形態の固着解消手段1−1は、ディスクロータ1を挟んで対向する一対のブレーキパッド4A,4Bに対してディスクロータ1から引き離す方向の力を作用させるパッド引き離し機構20を有する。パッド引き離し機構20は、一対のブレーキパッド4A,4Bをパーキングブレーキ機構10のEPB駆動用モータ13の駆動力によりディスクロータ1から引き離す方向に駆動する。よって、ブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1との固着を解消することが可能となる。また、ブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1との引き摺りを解消することが可能となる。
第1実施形態のパッド引き離し機構20は、EPB駆動用モータ13と、変速機21と、出力ギア22と、第三ギア23と、第四ギア24と、シャフト25と、第一傘歯車26と、第二傘歯車27と、回転軸28と、回転体29と、ロッド30,31と、EPB−ECU50とを含んで構成されている。
変速機21は、EPB駆動用モータ13と第三ギア23とを接続する変速機構である。変速機21は、EPB−ECU50によって制御される。変速機21は、EPB駆動用モータ13が逆転方向に回転する場合に、EPB駆動用モータ13の動力によって一対のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に駆動する。変速機21は、例えば、クラッチ機構を有しており、EPB駆動用モータ13と第三ギア23とを断接することが可能である。変速機21は、EPB駆動用モータ13が逆転方向に回転する場合にEPB駆動用モータ13と第三ギア23とを接続し、EPB駆動用モータ13が正転方向に回転する場合はEPB駆動用モータ13と第三ギア23とを遮断する。変速機21は、例えば、EPB駆動用モータ13の回転を減速して第三ギア23に伝達する。また、変速機21は、EPB駆動用モータ13の回転数と出力ギア22の回転数との変速比を可変に制御可能である。つまり、パッド引き離し機構20は、変速機21によって、EPB駆動用モータ13から一対のブレーキパッド4A,4Bに伝達する駆動力を変更することができる。
変速機21の出力ギア22は、第三ギア23と噛み合っている。EPB駆動用モータ13の回転は、変速機21から出力ギア22を介して第三ギア23に伝達される。第三ギア23は、第四ギア24と噛み合っている。第四ギア24は、シャフト25を介して第一傘歯車26と連結されている。シャフト25は、ピストン5の軸方向に延在している。第一傘歯車26は、第二傘歯車27と噛み合っている。第二傘歯車27は、回転軸28を介して回転体29と連結されている。回転軸28は、ディスクロータ1の回転軸と直交する方向である径方向に延在している。回転軸28は、図2に示す軸受32によって回転自在に支持されている。回転軸28の中心軸線は、ディスクロータ1の厚み方向の中心線と同一平面上にある。
図2には、図1のA視方向の図、すなわち径方向の外側から見た図が示されている。なお、図1では、シリンダ7が省略されている。アクチュエータAssy33は、EPB駆動用モータ13、出力ギア14、第一ギア15および第二ギア16を含むパーキングブレーキ機構10のアクチュエータである。図2に示すように、シリンダ7には、パッド覗き窓7aが形成されている。パッド覗き窓7aは、シリンダ7の外部からブレーキパッド4A,4Bを目視できる位置に形成されている。軸受32は、パッド覗き窓7aに対して固定されており、図1に示す回転軸28を回転自在に支持している。
図1に戻り、回転体29には、ロッド30,31が固定されている。図3には、回転体29の近傍を図1のA方向に見た平面図が示されている。回転体29は、円盤状の部材であり、第一裏板3Aと第二裏板3Bとの間に配置されている。第一ロッド30および第二ロッド31は、回転体29の外周面から半径方向の外側に向けて突出している。第一ロッド30と第二ロッド31とは、180°異なる回転位置に配置されている。第一ロッド30の先端には、ジョイント35を介して押圧部材36が接続されている。ジョイント35は、第一ロッド30と押圧部材36とがなす角度の変化を許容する。押圧部材36は、板状の部材であり、第一裏板3Aの当接部37に当接する。第二ロッド31の先端には、ジョイント38を介して押圧部材39が接続されている。ジョイント38は、第二ロッド31と押圧部材39とがなす角度の変化を許容する。押圧部材39は、板状の部材であり、第二裏板3Bの当接部40に当接する。
当接部37,40は、裏板3A,3Bの外周部に設けられている。当接部37,40は、例えば、裏板3A,3Bの外周面から半径方向に突出するように設けられてもよく、図4に示すように裏板3A,3Bから制動方向に突出するように設けられてもよい。押圧部材36,39が当接するための当接部37,40が専用に設けられたことで、制動有効径を損なうことなくブレーキパッド4A,4Bを軸方向に駆動してディスクロータ1から引き離すことが可能となる。
EPB駆動用モータ13から伝達される動力によって回転駆動された回転体29が図3に矢印Y1で示す引き離し方向に回転すると、押圧部材36は第一裏板3Aの当接部37に当接し、押圧部材39は第二裏板3Bの当接部40に当接する。これにより、押圧部材36は第一摩擦係合部材2Aをディスクロータ1から引き離す方向に押圧し、押圧部材39は、第二摩擦係合部材2Bをディスクロータ1から引き離す方向に押圧する。つまり、パッド引き離し機構20は、一対のブレーキパッド4A,4Bに当接する押圧部材36,39と接続された回転体29を備え、EPB駆動用モータ13の駆動力によって回転体29が回転駆動されることで、押圧部材36,39が一対のブレーキパッド4A,4Bを互いに離間する方向に押圧する。また、パッド引き離し機構20は、パーキングブレーキ機構10を解除する回転方向のEPB駆動用モータ13の駆動力によって一対のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に駆動する。
ロッド30,31の長さは、少なくともブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離すことができるように定められている。図3には、第一ブレーキパッド4Aがディスクロータ1に当接した状態が示されている。ロッド30の長さは、この状態において、押圧部材36を当接部37に当接させたときに、軸方向に対して傾斜を有するように定められている。同様にして、ロッド31は、第二ブレーキパッド4Bがディスクロータ1に当接した状態で押圧部材39を当接部40に当接させたときに、軸方向に対して傾斜を有するように長さが定められている。本実施形態では、ロッド30の長さとロッド31の長さが等しい。
従って、図3に示すように押圧部材36が当接部37に当接し、押圧部材39が当接部40に当接した状態から、回転体29を更に引き離し方向Y1に回転させることによりブレーキパッド4A,4Bを互いに離間する方向に駆動してディスクロータ1から引き離すことができる。
図5を参照して、本実施形態に係る制御の流れについて説明する。図5に示す制御フローは、例えば、所定の間隔で繰り返し実行される。
まず、ステップS10では、EPB−ECU50により、エンジンが始動されているか否かが判定される。ステップS10では、車両の動力源が発進可能な状態であるか否かが判定される。ステップS10の判定の結果、エンジンが始動されていると判定された場合(ステップS10−Y)にはステップS20に進み、そうでない場合(ステップS10−N)にはステップS60に進む。なお、ステップS10では、イグニッションがONであるか否かが判定されてもよい。例えば、ハイブリッド車両の場合、イグニッションがONとされてシステムが起動している場合にステップS10で肯定判定がなされてもよい。
ステップS20では、EPB−ECU50により、EPBが解除されているか否かが判定される。EPB−ECU50は、パーキングブレーキ機構10によってパーキングブレーキが解除されているか否かを判定する。ステップS20の判定の結果、EPBが解除されていると判定された場合(ステップS20−Y)にはステップS30に進み、そうでない場合(ステップS20−N)にはステップS60に進む。
ステップS30では、EPB−ECU50により、サービスブレーキが解除されたか否かが判定される。ステップS30では、運転者の発進意思を示す操作が検出されたか否かが判定される。EPB−ECU50は、例えば、マスタシリンダ圧やブレーキペダルのストローク等に基づいてステップS30の判定を行うことができる。ステップS30の判定の結果、サービスブレーキが解除されたと判定された場合(ステップS30−Y)にはステップS50に進み、そうでない場合(ステップS30−N)にはステップS40に進む。
ステップS40では、EPB−ECU50により、Dレンジであるか否かが判定される。ステップS40では、シフトポジションが走行用のレンジであるか否かが判定される。シフトポジションが走行用のレンジであれば、運転者に発進の意思ありと判断することができる。EPB−ECU50は、シフトポジションセンサの検出結果に基づいてステップS40の判定を行うことができる。ステップS40の判定の結果、Dレンジであると判定された場合(ステップS40−Y)にはステップS50に進み、そうでない場合(ステップS40−N)にはステップS60に進む。
ステップS50では、EPB−ECU50により、システムが作動される。EPB−ECU50は、パッド引き離し機構20を作動させてブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に押圧駆動する。EPB−ECU50は、ディスクロータ1からのブレーキパッド4A,4Bの引き離しが完了すると、パッド引き離し機構20を停止させる。引き離しの完了は、例えば、回転数やトルクに基づいて判断することが可能である。例えば、パッド引き離し機構20を作動させるためにEPB駆動用モータ13の回転を開始してからのEPB駆動用モータ13の回転量が所定回転量以上となった場合にブレーキパッド4A,4Bの引き離しが完了したと判定することが可能である。
また、EPB駆動用モータ13の駆動トルクに基づいて、引き離しの完了を判定可能である。ブレーキパッド4A,4Bがディスクロータ1に固着している場合は、負荷が大きいためにEPB駆動用モータ13の出力トルクが大きな値となる。例えば、EPB駆動用モータ13の出力トルクが所定トルクよりも大きい場合は固着が生じている(ブレーキパッド4A,4Bの引き離しが完了していない)と判断し、出力トルクが所定トルク以下となればブレーキパッド4A,4Bの引き離しが完了したと判断することができる。
EPB−ECU50は、ブレーキパッド4A,4Bの引き離しが完了すると、押圧部材36,39を退避位置まで移動させる。EPB−ECU50は、EPB駆動用モータ13によって図3に示す引き離し方向Y1と反対方向に回転体29を回転させる。退避位置は、ブレーキパッド4A,4Bがディスクロータ1に当接することを押圧部材36,39が阻害しない位置である。EPB−ECU50は、例えば、押圧部材36,39がブレーキパッド4A,4Bから離間する位置まで回転体29を回転させると、パッド引き離し機構20を停止する。ステップS50が実行されると、本制御フローは終了する。なお、パーキングブレーキ機構10が解除された後で既にパッド引き離し機構20を一度作動させた場合には、ステップS50を実行せずに本制御フローを終了することが好ましい。
言い換えると、パーキングブレーキ機構10の解除(ステップS20−Y)後の初回の制動解除時(ステップS30−Y)にパッド引き離し機構20を作動させることが好ましい。このようにすれば、ディスクロータ1とブレーキパッド4A,4Bとが固着している可能性が高いときに限りパッド引き離し機構20を作動させることができる。よって、無駄な電力消費や制動時の制御性悪化を抑制することができる。
ステップS60では、システムを作動させないと決定される。EPB−ECU50は、パッド引き離し機構20を作動させず、パッド引き離し機構20を停止する。ステップS60が実行されると、本制御フローは終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る制動装置100によれば、パッド引き離し機構20によって、一対のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離すことができる。よって、固着したブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1とを引き離すことができる。また、ブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1とを引き離すことにより、ブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1との引き摺りを抑制することができる。
また、本実施形態に係る制動装置100は、パッドウエアインジケータとしての機能を有している。EPB−ECU50は、ブレーキパッド4A,4Bの磨耗度合を検出する機能および磨耗度合を通知する機能を有している。ブレーキパッド4A,4Bが磨耗すると、裏板3A,3Bとディスクロータ1との間隔が狭くなる。これにより、押圧部材36,39が当接部37,40に当接するときのロッド30,31と軸方向とのなす角度が変化する。EPB−ECU50は、この角度の変化を検出してブレーキパッド4A,4Bの磨耗度合いを検出することができる。この場合、例えば、ロッド30,31が所定の回転角度位置にあることを検出する検出機構を有することが好ましい。所定の回転角度位置と、押圧部材36,39が当接部37,40に当接するときのロッド30,31の回転角度位置との位相差に基づいて、ブレーキパッド4A,4Bの摩耗量を検出することが可能である。EPB−ECU50は、ブレーキパッド4A,4Bの磨耗度合いが一定以上となると、運転者に対してブレーキパッド4A,4Bが磨耗したことを通知する。
[第1実施形態の第1変形例]
第1実施形態の第1変形例について説明する。図6は、第1実施形態の第1変形例に係るパッド引き離し機構60の要部を示す図である。図6には、摩擦係合部材2A,2Bの近傍を径方向の外側から見た図が示されている。第1変形例のパッド引き離し機構60において、上記第1実施形態のパッド引き離し機構20と異なる点は、押し出し式のロッド62,63によってブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す点である。第1変形例のパッド引き離し機構60は、上記第1実施形態の回転体29に代えて、回転体61を有する。回転体61は、平面視が矩形の部材であり、上記第1実施形態の回転体29と同様に回転軸28と連結されている。
第1実施形態の第1変形例について説明する。図6は、第1実施形態の第1変形例に係るパッド引き離し機構60の要部を示す図である。図6には、摩擦係合部材2A,2Bの近傍を径方向の外側から見た図が示されている。第1変形例のパッド引き離し機構60において、上記第1実施形態のパッド引き離し機構20と異なる点は、押し出し式のロッド62,63によってブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す点である。第1変形例のパッド引き離し機構60は、上記第1実施形態の回転体29に代えて、回転体61を有する。回転体61は、平面視が矩形の部材であり、上記第1実施形態の回転体29と同様に回転軸28と連結されている。
ロッド62,63は、回転体61によって駆動されて摩擦係合部材2A,2Bを互いに離間する方向に押圧する。ロッド62,63は、スライド機構を介して回転体61と接続されており、回転体61に対して軸方向に所定の範囲内でスライドすることができる。ロッド62は、ピン64を介して回転体61と連結されている。ピン64は、回転体61のスライド溝65と係合している。ロッド63は、ピン66を介して回転体61と連結されている。ピン66は、回転体61のスライド溝67と係合している。
スライド溝65は、回転体61の長手方向の一端に、スライド溝67は回転体61の長手方向の他端に配置されている。スライド溝65,67は、それぞれ回転体61の短辺に沿って延在している。ピン64は、スライド溝65に沿って回転体61の短辺方向にスライド可能である。また、ピン66は、スライド溝67に沿って回転体61の短辺方向にスライド可能である。従って、本変形例に係るパッド引き離し機構60では、ブレーキパッド4A,4Bの磨耗に応じてピン64,66がスライドする。
ロッド62の一端はピン64に接続され、他端は押圧部材68に接続されている。押圧部材68は、板状の部材であり、ロッド62と直交している。押圧部材68は、当接部37に当接して当接部37をディスクロータ1から離間する方向に押圧する。ロッド63の一端はピン66に接続され、他端は押圧部材69に接続されている。押圧部材69は、板状の部材であり、ロッド63と直交している。押圧部材69は、当接部40に当接して当接部40をディスクロータ1から離間する方向に押圧する。
EPB駆動用モータ13によって回転駆動された回転体61が引き離し方向Y1に回転すると、回転体61はピン64を介してロッド62を当接部37に向けて駆動し、ピン66を介してロッド63を当接部40に向けて駆動する。言い換えると、EPB駆動用モータ13の駆動力は、ロッド62を当接部37に向けて押し出し、ロッド63を当接部40に向けて押し出すことにより、一対のブレーキパッド4A,4Bを互いに離間する方向に押圧する。これにより、パッド引き離し機構60は、一対のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に駆動することができる。
本変形例に係るパッド引き離し機構60は、上記第1実施形態のパッド引き離し機構20と同様に、ブレーキパッド4A,4Bの磨耗度合いを検出する機能や、磨耗度合いを通知する機能を有している。例えば、図6に示すように回転体61の長辺が軸方向と直交している状態におけるロッド62,63の軸方向のストローク量に基づいてブレーキパッド4A,4Bの磨耗度合を検出するようにしてもよい。なお、本変形例では、回転体61が回転することでロッド62,63が押し出されたが、これに代えて、回転軸28に対してリンク機構等を介してロッド62,63が接続されてもよい。この場合、回転体61自体は回転せず、ロッド62,63をスライド可能に支持するものであってもよい。回転軸28が回転すると、リンク機構等を介してロッド62,63が軸方向の互いに異なる方向に押し出されて、一対のブレーキパッド4A,4Bを互いに離間する方向に押圧する。
[第1実施形態の第2変形例]
第1実施形態の第2変形例について説明する。図7は、第1実施形態の第2変形例に係るパッド引き離し機構70の要部を示す図である。図7には、摩擦係合部材2A,2Bの近傍を側方から見た図が示されている。第2変形例のパッド引き離し機構70において、上記第1実施形態のパッド引き離し機構20と異なる点は、Vバネ72,73によってブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す点である。第2変形例のパッド引き離し機構70は、上記第1実施形態の回転体29に代えて、回転体71を有する。回転体71は、例えば、上記第1変形例の回転体61と同様の平面視が矩形の部材である。回転体71は、上記第1実施形態の回転体29と同様に回転軸28と連結されている。
第1実施形態の第2変形例について説明する。図7は、第1実施形態の第2変形例に係るパッド引き離し機構70の要部を示す図である。図7には、摩擦係合部材2A,2Bの近傍を側方から見た図が示されている。第2変形例のパッド引き離し機構70において、上記第1実施形態のパッド引き離し機構20と異なる点は、Vバネ72,73によってブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す点である。第2変形例のパッド引き離し機構70は、上記第1実施形態の回転体29に代えて、回転体71を有する。回転体71は、例えば、上記第1変形例の回転体61と同様の平面視が矩形の部材である。回転体71は、上記第1実施形態の回転体29と同様に回転軸28と連結されている。
Vバネ72,73は、屈曲した形状のバネである。Vバネ72,73は、回転体71によって駆動されて摩擦係合部材2A,2Bを互いに離間する方向に押圧する。Vバネ72,73は、例えば、上記第1変形例のロッド62,63と同様にして、回転体71の回転中心に関して半径方向にオフセットした位置に保持されている。Vバネ72,73は、屈曲部よりも一端側である基端側72a,73aが回転体71によって保持されている。Vバネ72,73の他端側である先端側72b,73bは、先端に向かうに従って互いに離間するように傾斜している。Vバネ72,73は、回転体71によって軸方向にスライド可能かつ回転体71に対して相対回転不能に保持されている。
EPB駆動用モータ13によって回転駆動された回転体71が引き離し方向に回転すると、Vバネ72が当接部37をディスクロータ1から離間する方向に押圧し、Vバネ73が当接部40をディスクロータ1から離間する方向に押圧する。言い換えると、Vバネ72,73は、EPB駆動用モータ13の駆動力により、一対のブレーキパッド4A,4Bを互いに離間する方向に押圧する。これにより、パッド引き離し機構70は、一対のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に駆動することができる。
本変形例に係るパッド引き離し機構70は、上記第1実施形態のパッド引き離し機構20と同様に、ブレーキパッド4A,4Bの磨耗度合いを検出する機能や、磨耗度合いを通知する機能を有している。例えば、回転体71が所定の回転位置にあるときのVバネ72,73の軸方向のストローク量に基づいてブレーキパッド4A,4Bの磨耗度合を検出するようにしてもよい。
[第1実施形態の第3変形例]
第1実施形態の第3変形例について説明する。図8は、第1実施形態の第3変形例に係るパッド引き離し機構の要部を示す図である。図8には、摩擦係合部材2A,2Bの近傍を径方向の外側から見た図が示されている。第3変形例のパッド引き離し機構80において、上記第1実施形態のパッド引き離し機構20と異なる点は、ブレーキパッド4A,4Bに当接するリンク機構によってブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す点である。リンク機構は、EPB駆動用モータ13の駆動力によって軸方向に伸縮するものであり、軸方向に伸張することでブレーキパッド4A,4Bに対して互いに離間する方向の押圧力を作用させる。第3変形例のパッド引き離し機構80は、押圧部材81,82と、4本のリンク83と、駆動機構84と、ロッド85と、ジョイント86,87とを含んで構成されている。
第1実施形態の第3変形例について説明する。図8は、第1実施形態の第3変形例に係るパッド引き離し機構の要部を示す図である。図8には、摩擦係合部材2A,2Bの近傍を径方向の外側から見た図が示されている。第3変形例のパッド引き離し機構80において、上記第1実施形態のパッド引き離し機構20と異なる点は、ブレーキパッド4A,4Bに当接するリンク機構によってブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す点である。リンク機構は、EPB駆動用モータ13の駆動力によって軸方向に伸縮するものであり、軸方向に伸張することでブレーキパッド4A,4Bに対して互いに離間する方向の押圧力を作用させる。第3変形例のパッド引き離し機構80は、押圧部材81,82と、4本のリンク83と、駆動機構84と、ロッド85と、ジョイント86,87とを含んで構成されている。
駆動機構84は、本体84aを有する。本体84aは、図2に示すシリンダ7のパッド覗き窓7aに固定されている。図8に示すように、一対のロッド85,85は、駆動機構84の本体84aに設けられている。ロッド85は、本体84aに対してロッド85の長手方向(中心軸線の方向)に相対移動可能に支持されている。一方のロッド85は、本体84aに対して周方向の一方側に、他方のロッド85は、本体84aに対して周方向の他方側に配置されている。駆動機構84は、回転軸28の回転をロッド85の長手方向の移動に変換する。駆動機構84は、回転軸28の引き離し方向Y1の回転を、図8に矢印Y2で示すロッド85を本体84aに引き込む方向の直線運動に変換する。一方、駆動機構84は、回転軸28の引き離し方向Y1と反対方向の回転を、矢印Y2と反対方向のロッド85を本体84aから繰り出す方向の直線運動に変換する。
リンク機構は、四辺形形状のものであり、2本のリンク83Aと、2本のリンク83Bと、2個のジョイント86と、2個のジョイント87とを含んで構成されている。リンク機構は、4本のリンク83が4個のジョイント86,86,87,87によって互いに連結されており、それぞれのリンク83が四辺形の各辺を構成している。
ロッド85には、ジョイント86が連結されている。ジョイント86は、ロッド85に対してロッド85の軸方向に相対移動不能に連結されている。ジョイント86は、ロッド85と、一対のリンク83A,83Bとを連結する。一対のリンク83A,83Bは、ジョイント86を介して相対回転可能に接続されている。一方のリンク83Aは、ジョイント86とジョイント87Aとを接続している。ジョイント87Aは、押圧部材81と、一対のリンク83A,83Aとを連結する。一対のリンク83A,83Aは、ジョイント87Aを介して相対回転可能に接続されている。
他方のリンク83Bは、ジョイント86とジョイント87Bとを接続している。ジョイント87Bは、押圧部材82と、一対のリンク83B,83Bとを連結する。一対のリンク83B,83Bは、ジョイント87Bを介して相対回転可能に接続されている。
押圧部材81は、当接部37に対してディスクロータ1側に配置されている。押圧部材81は、当接部37におけるディスクロータ1側の面に当接して当接部37をディスクロータ1から離間する方向に押圧する。押圧部材82は、当接部40に対してディスクロータ1側に配置されている。押圧部材82は、当接部40におけるディスクロータ1側の面に当接して当接部40をディスクロータ1から離間する方向に押圧する。
回転軸28が引き離し方向Y1に回転すると、ロッド85が矢印Y2で示すように駆動機構84の本体84aに引き込まれ、ジョイント86,86が互いに近づく方向に移動する。これにより、ジョイント87(87A,87B)は、矢印Y3で示すように、互いに離間する方向に移動する。その結果、押圧部材81は第一ブレーキパッド4Aをディスクロータ1から離間する方向に駆動し、押圧部材82は第二ブレーキパッド4Bをディスクロータ1から離間する方向に駆動する。これにより、ブレーキパッド4A,4Bとディスクロータ1との固着が解消される。
また、回転軸28が引き離し方向Y1と反対方向に回転すると、ロッド85が本体84aから繰り出され、ジョイント86,86が互いに離間する方向に移動する。これにより、ジョイント87(87A,87B)は、互いに近づく方向に移動する。その結果、押圧部材81,82が互いに近づく方向に移動することでブレーキパッド4A,4Bに対する互いに離間する方向の力が低減し、作用しなくなる。つまり、パッド引き離し機構80は、サービスブレーキによるブレーキパッド4A,4Bの移動を阻害しない位置まで押圧部材81,82を退避させることができる。
[第1実施形態の第4変形例]
第1実施形態の第4変形例について説明する。上記第1実施形態および各変形例において、変速機21に代えて、サブモータが設けられてもよい。サブモータは、EPB駆動用モータ13とは独立して回転駆動することができるモータである。サブモータは、一対のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に押圧する押圧力を発生させる。サブモータは、例えば、上記第1実施形態の出力ギア22(図1参照)と同様にして出力ギアを介して動力を出力する。パッド引き離し機構20,60,70,80を作動させる場合、サブモータが回転駆動されて一対のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に駆動する。サブモータを設けることにより、ピストン5を駆動する機構と、ブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に駆動する機構とを独立して作動させることができる。
第1実施形態の第4変形例について説明する。上記第1実施形態および各変形例において、変速機21に代えて、サブモータが設けられてもよい。サブモータは、EPB駆動用モータ13とは独立して回転駆動することができるモータである。サブモータは、一対のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に押圧する押圧力を発生させる。サブモータは、例えば、上記第1実施形態の出力ギア22(図1参照)と同様にして出力ギアを介して動力を出力する。パッド引き離し機構20,60,70,80を作動させる場合、サブモータが回転駆動されて一対のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に駆動する。サブモータを設けることにより、ピストン5を駆動する機構と、ブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す方向に駆動する機構とを独立して作動させることができる。
[第1実施形態の第5変形例]
第1実施形態の第5変形例について説明する。上記第1実施形態において、ブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離すときの変速機21の変速比が可変に制御されてもよい。例えば、EPB駆動用モータ13によってブレーキパッド4A,4Bを駆動してもブレーキパッド4A,4Bの少なくともいずれか一方がディスクロータ1から引き離されない場合に変速機21の変速比を大きくするようにしてもよい。これにより、EPB駆動用モータ13からブレーキパッド4A,4Bに伝達される駆動力が増加し、ブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離すことが可能となる。
第1実施形態の第5変形例について説明する。上記第1実施形態において、ブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離すときの変速機21の変速比が可変に制御されてもよい。例えば、EPB駆動用モータ13によってブレーキパッド4A,4Bを駆動してもブレーキパッド4A,4Bの少なくともいずれか一方がディスクロータ1から引き離されない場合に変速機21の変速比を大きくするようにしてもよい。これにより、EPB駆動用モータ13からブレーキパッド4A,4Bに伝達される駆動力が増加し、ブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離すことが可能となる。
[第2実施形態]
図9および図10を参照して、第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態に係る制動装置の概略構成を示す図、図10は、第2実施形態に係る位置決め機構に係る断面図である。第2実施形態の固着解消手段2−1において、上記第1実施形態の固着解消手段1−1と異なる点は、位置決め機構90を有する点である。
図9および図10を参照して、第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態に係る制動装置の概略構成を示す図、図10は、第2実施形態に係る位置決め機構に係る断面図である。第2実施形態の固着解消手段2−1において、上記第1実施形態の固着解消手段1−1と異なる点は、位置決め機構90を有する点である。
位置決め機構90は、ディスクロータ1の軸方向においてディスクロータ1に対するパッド引き離し機構20の位置決めを行う。本実施形態の位置決め機構90は、パッド引き離し機構20の中心位置をディスクロータ1の軸方向の中心に位置決めする。これにより、パッド引き離し機構20は、双方のブレーキパッド4A,4Bに対して同等に力を作用させることができる。
位置決め機構90は、位置合わせ用のキー41と、ディスクロータ1のキー溝1aとを有する。キー溝1aに対してキー41が挿入され、キー41がキー溝1aに当接することにより、ディスクロータ1の軸方向におけるパッド引き離し機構20の位置決めがなされる。
キー溝1aは、ディスクロータ1の外周面に形成された溝部である。キー溝1aは、ディスクロータ1の全周にわたり形成されている。キー溝1aの断面形状は、径方向の内側へ向かうに従い軸方向の幅が小さくなるテーパ形状である。
キー41は、回転体29から径方向の内側に向けて、言い換えるとキー溝1aの溝底に向けて突出する突出部材である。キー41の先端部42は、径方向の内側へ向かうに従い軸方向の幅が小さくなるテーパ形状である。キー41を棒状の部材とする場合、径方向内側の先端部42は、先端へ向かうに従い先細となる円錐形状とされてもよい。図10に示すように、キー溝1aの両側面がなす角度θ2は、キー41の先端部42の角度θ1よりも大きい。つまり、キー41の先端は、キー溝1aの溝底に当接可能である。
キー41の中心軸線と回転軸28の中心軸線とは、ディスクロータ1の軸方向において同じ位置にある。本実施形態では、キー41は、回転軸28と同軸上に配置されている。キー41は、回転体29に対して径方向に相対移動可能である。キー41は、キー溝1aに挿入されてキー溝1aの溝底に当接した状態と、ディスクロータ1から離間した状態とに切り替え可能である。回転体29は、回転軸28とキー41とを接続する変換機構43を有する。変換機構43は、例えば、ボールねじであり、回転軸28の回転をキー41の径方向の運動に変換する。回転軸28の引き離し方向Y1(図3参照)の回転は、変換機構43によって、径方向の内側へ向かうキー41の運動に変換される。一方、回転軸28の引き離し方向Y1と反対方向の回転は、変換機構43によって、径方向の外側へ向かうキー41の運動に変換される。
パッド引き離し機構20がブレーキパッド4A,4Bに対してディスクロータ1から引き離す方向の力を作用させる作動時には、キー41がキー溝1aの溝底に向けて移動する。変換機構43がキー41を送り出すストロークには、上限が設けられている。変換機構43は、キー41のストローク量が、キー41がキー溝1aの溝底に当接するストローク量に達すると、キー41のストローク量を当該ストローク量に維持する。
本実施形態では、キー41の中心軸線は、回転軸28の中心軸線C1と一致している。また、キー溝1aの溝底は、ディスクロータ1の軸方向の中心線C2上に位置している。従って、キー41がキー溝1aと係合すると、キー溝1aによってキー41が案内されて、回転軸28の中心軸線C1がディスクロータ1の中心線C2と重なる。つまり、パッド引き離し機構20の中心軸線C1が摩擦係合部材2A,2Bに対して均等な位置に位置決めされる。また、キー41がキー溝1aの溝底に当接することで、パッド引き離し機構20の軸方向の移動が規制され、パッド引き離し機構20の中心軸線C1が軸方向において固定される。
従って、本実施形態の固着解消手段2−1は、ブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から均等な量引き離すことができる。また、ブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離す際に、ブレーキパッド4A,4Bの一方がディスクロータ1から引き離され、他方がディスクロータ1に固着したままとなる場合がある。ブレーキパッド4A,4Bのどちらか一方の固着が先に解除されると、固着が解消された側のピストン5あるいはシリンダ7がスライドしてしまい、反力を十分に受けることができなくなる。これにより、パッド引き離し機構20が固着している側のブレーキパッド4に対して十分な大きさの力を作用させることができなくなり、当該ブレーキパッド4をディスクロータ1から引き離すことができない可能性がある。
これに対して、本実施形態に係る固着解消手段2−1は、位置決め機構90によって、パッド引き離し機構20の軸方向の移動を規制する。位置決め機構90は、ブレーキパッド4A,4Bのどちらか一方の固着が先に解消された場合に、他方のブレーキパッド4に対する力の反力を受け、他方のブレーキパッド4に対する引き離す方向の力が低減することを抑制する。よって、本実施形態に係る固着解消手段2−1によれば、より確実に両方のブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離すことが可能となる。
また、本実施形態に係る固着解消手段2−1は、ブレーキパッド4A,4Bをディスクロータ1から引き離すとき以外は、キー41をキー溝1aから離間させる。従って、キー41とキー溝1aとの接触による引き摺り損の発生が抑制される。
なお、本実施形態では、ディスクロータ1にキー溝1aが設けられ、回転体29側にキー41が設けられていたが、これに代えて、ディスクロータ1にキーが設けられ、回転体29側にキー溝が設けられてもよい。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1−1,2−1 固着解消手段
1 ディスクロータ
4 ブレーキパッド
4A 第一ブレーキパッド
4B 第二ブレーキパッド
10 パーキングブレーキ機構
13 EPB駆動用モータ
20,60,70,80 パッド引き離し機構
50 EPB−ECU
100 制動装置
1 ディスクロータ
4 ブレーキパッド
4A 第一ブレーキパッド
4B 第二ブレーキパッド
10 パーキングブレーキ機構
13 EPB駆動用モータ
20,60,70,80 パッド引き離し機構
50 EPB−ECU
100 制動装置
Claims (13)
- 電動式のパーキングブレーキ機構と、
前記パーキングブレーキ機構の駆動モータの駆動力によりブレーキパッドとディスクロータとの固着を解消する固着解消手段と、
を有することを特徴とする制動装置。 - 前記固着解消手段は、前記ディスクロータを挟んで対向する一対のブレーキパッドに対して前記ディスクロータから引き離す方向の力を作用させるパッド引き離し機構を有する
請求項1に記載の制動装置。 - 前記ディスクロータの軸方向において前記ディスクロータに対して前記パッド引き離し機構を位置決めする位置決め機構を有する
請求項2に記載の制動装置。 - 前記位置決め機構は、前記ディスクロータの外周面に形成された溝部と、前記パッド引き離し機構に設けられ、前記ディスクロータの径方向の内側に向けて突出する突出部材とを有し、
前記溝部は、前記ディスクロータの径方向内側へ向かうに従い軸方向の幅が小さくなるテーパ形状を有し、
前記突出部材が前記溝部に当接することで前記パッド引き離し機構の位置決めがなされる
請求項3に記載の制動装置。 - 前記パーキングブレーキ機構の解除後の初回の制動解除時に前記固着解消手段を作動させる
請求項1から4のいずれか1項に記載の制動装置。 - 前記パッド引き離し機構は、前記一対のブレーキパッドに当接する押圧部材と接続された回転体を備え、前記駆動モータの駆動力によって前記回転体が回転駆動されることで、前記押圧部材が前記一対のブレーキパッドを互いに離間する方向に押圧し、前記ディスクロータから引き離す方向に駆動する
請求項2または3に記載の制動装置。 - 前記パッド引き離し機構は、前記一対のブレーキパッドに当接する押し出し式のロッドを有し、前記駆動モータの駆動力によって前記ロッドが押し出されることで、前記一対のブレーキパッドを互いに離間する方向に押圧し、前記ディスクロータから引き離す方向に駆動する
請求項2または3に記載の制動装置。 - 前記パッド引き離し機構は、前記一対のブレーキパッドに当接するVバネを有する回転体を備え、前記駆動モータの駆動力によって前記回転体が回転駆動されることで、前記Vバネが前記一対のブレーキパッドを互いに離間する方向に押圧し、前記ディスクロータから引き離す方向に駆動する
請求項2または3に記載の制動装置。 - 前記パッド引き離し機構は、前記一対のブレーキパッドに当接するリンク機構を有し、前記駆動モータの駆動力によって前記リンク機構が伸張することで前記一対のブレーキパッドを互いに離間する方向に押圧し、前記ディスクロータから引き離す方向に駆動する
請求項2または3に記載の制動装置。 - 前記パッド引き離し機構は、変速機を有し、前記変速機によって前記駆動モータから前記一対のブレーキパッドに伝達する駆動力を変更する
請求項2または3に記載の制動装置。 - 前記駆動モータによって前記一対のブレーキパッドを駆動しても前記一対のブレーキパッドが前記ディスクロータから引き離されない場合、前記変速機を変速して前記一対のブレーキパッドに伝達される駆動力を増加させる
請求項10に記載の制動装置。 - 前記駆動モータは、前記一対のブレーキパッドを前記ディスクロータに向けて押圧する押圧力を発生させる制動用モータと、前記一対のブレーキパッドを前記ディスクロータから引き離す方向に押圧する押圧力を発生させるサブモータとを有する
請求項2または3に記載の制動装置。 - 前記パッド引き離し機構は、前記パーキングブレーキ機構を解除する回転方向の前記駆動モータの駆動力によって前記一対のブレーキパッドを前記ディスクロータから引き離す方向に駆動する
請求項2または3に記載の制動装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021017088A (ja) * | 2019-07-18 | 2021-02-15 | 三菱電機株式会社 | 電動制動装置、および車両 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000110867A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-18 | Tokico Ltd | 電動ディスクブレーキ |
JP2009052682A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Nissin Kogyo Co Ltd | 電動式ブレーキ装置 |
JP2012246988A (ja) * | 2011-05-26 | 2012-12-13 | Toyota Motor Corp | ディスクブレーキ装置 |
-
2013
- 2013-09-30 JP JP2013204870A patent/JP2015068456A/ja active Pending
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