JP2015067140A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】後席者に不快感を与えずに前席のリクライニングまたはスライドを的確に行うことができる表示装置を提供する。
【解決手段】背もたれ部A1の後方への傾動および座面部A2の後方への移動のうち少なくとも一方の可否を座席の後部座席側に問い合わせる通知を行う通知処理部13と、通知処理部13が通知を行ってから応答待ち時間が経過しても応答がない場合に、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3のうち少なくとも一方を制御して通知処理部13が通知した動作を行う駆動制御部12とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】背もたれ部A1の後方への傾動および座面部A2の後方への移動のうち少なくとも一方の可否を座席の後部座席側に問い合わせる通知を行う通知処理部13と、通知処理部13が通知を行ってから応答待ち時間が経過しても応答がない場合に、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3のうち少なくとも一方を制御して通知処理部13が通知した動作を行う駆動制御部12とを備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、前席の背面側に設置される表示装置に関する。
車両や航空機などに搭載される後部座席モニタは、前席がリクライニングされた場合、後席者が画面を見にくくなる。
例えば、特許文献1では、前席の背面側に設置した掲示灯を用いて後席者にリクライニングの許可承諾を問い合わせ、承諾があれば前席者に通知する。これにより、前席者は、座席をリクライニングすることできる。
また、特許文献2に記載される座席駆動制御装置は、後席者が着座中に後部座席モニタをオンしている場合、あらかじめ設定された角度以上は前席を倒すことができないように座席駆動を制御する。
例えば、特許文献1では、前席の背面側に設置した掲示灯を用いて後席者にリクライニングの許可承諾を問い合わせ、承諾があれば前席者に通知する。これにより、前席者は、座席をリクライニングすることできる。
また、特許文献2に記載される座席駆動制御装置は、後席者が着座中に後部座席モニタをオンしている場合、あらかじめ設定された角度以上は前席を倒すことができないように座席駆動を制御する。
特許文献1に代表される従来の技術では、前席者が、掲示灯を点灯してリクライニングの許可/不許可を問い合わせても、後席者が睡眠中や不在で応答できなかった場合、座席をリクライニングすることができないという課題があった。
また、特許文献1では、後席者が許可したことを前席の肘掛けに配置した掲示灯を点灯して通知しているが、前席者が運転者である場合、この掲示灯を確認するために前方から視線が外れて運転に注力できない。また、部品点数の増加も否めない。
また、特許文献1では、後席者が許可したことを前席の肘掛けに配置した掲示灯を点灯して通知しているが、前席者が運転者である場合、この掲示灯を確認するために前方から視線が外れて運転に注力できない。また、部品点数の増加も否めない。
特許文献2に記載の装置では、後席者が着座して、後部座席モニタがオンである場合、制限座席角度を変更しない限り、前席者は、座席を設定角度以上倒せないという課題があった。特に、自動車の運転席の場合、運転者が運転しやすい座席角度にできない場合、集中力が低下するため、安全運転上好ましくない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、後席者に不快感を与えずに前席の背もたれ部の後方への傾動または座面部の後方への移動を的確に行うことができる表示装置を得ることを目的とする。
この発明に係る表示装置は、背もたれ部の前後方向への傾動を行う第1の駆動部および座面部の前後方向への移動を行う第2の駆動部を有した座席の背面側に表示面を後方に向けて設けられた表示装置であって、背もたれ部の後方への傾動および座面部の後方への移動のうち少なくとも一方の可否を座席の後部座席側に問い合わせる通知を行う通知処理部と、通知処理部が通知を行ってから応答待ち時間が経過しても応答がない場合に、第1および第2の駆動部のうち少なくとも一方を制御して通知処理部が通知した動作を行う駆動制御部とを備える。
この発明によれば、後席者に不快感を与えずに前席の背もたれ部の後方への傾動または座面部の後方への移動を的確に行うことができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る表示装置を適用した座席駆動制御システムを示す図であり、図1(a)は、座席駆動制御システムを設置した前席Aを示しており、図1(b)は、座席駆動制御システムの構成を示すブロック図である。
図1(a)に示す座席駆動制御システムは、移動体(例えば、車両、航空機など)内の座席に設置されるシステムであって、後部表示装置1、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3を備えて構成される。
図1は、この発明の実施の形態1に係る表示装置を適用した座席駆動制御システムを示す図であり、図1(a)は、座席駆動制御システムを設置した前席Aを示しており、図1(b)は、座席駆動制御システムの構成を示すブロック図である。
図1(a)に示す座席駆動制御システムは、移動体(例えば、車両、航空機など)内の座席に設置されるシステムであって、後部表示装置1、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3を備えて構成される。
後部表示装置1は、前席Aの背面側(例えば、ヘッドレストや背もたれ部)設けられ、この表示面に各種情報を表示して座席Bに着座する乗員に提示する表示装置である。
なお、座席Bは前席Aの後部座席であって、後部表示装置1は座席Bに着座する乗員(以下、後席者と記載する)が視聴するための表示装置である。
後部表示装置1は、RSE(リアシートエンターテイメント)表示部10、RSE音声出力部11、駆動制御部12および通知処理部13を備えて構成される。
なお、座席Bは前席Aの後部座席であって、後部表示装置1は座席Bに着座する乗員(以下、後席者と記載する)が視聴するための表示装置である。
後部表示装置1は、RSE(リアシートエンターテイメント)表示部10、RSE音声出力部11、駆動制御部12および通知処理部13を備えて構成される。
RSE表示部10は、前席Aの背面側(図1ではヘッドレスト背面)に表示面を後方に向けて設置される表示部であり、リアシートエンターテイメントシステムとして映画などのエンターテイメント情報を表示する。RSE表示部10には、例えば、液晶表示パネル、プラズマ表示パネル、有機ELパネルなどが使用される。
また、RSE表示部10はタッチパネル式の表示装置であり、例えば、通知処理部13による通知表示に対する応答はタッチ操作によって行われる。
RSE音声出力部11は、後席者へ向けて音声を出力する音声出力部であり、例えば、RSE表示部10が表示する映画などのエンターテイメント情報の音声を出力する。
また、RSE表示部10はタッチパネル式の表示装置であり、例えば、通知処理部13による通知表示に対する応答はタッチ操作によって行われる。
RSE音声出力部11は、後席者へ向けて音声を出力する音声出力部であり、例えば、RSE表示部10が表示する映画などのエンターテイメント情報の音声を出力する。
駆動制御部12は、前席パワーリクライニング装置2による背もたれ部A1の前後方向への傾動を制御し、前席パワースライド装置3による座面部A2の前後方向への移動を制御する制御部である。
特に、駆動制御部12は、通知処理部13が背もたれ部A1の後方へのリクライニング(傾動)および座面部A2の後方へのスライド(移動)のうちの少なくとも一方の可否を後部座席B側に問い合わせる通知を行ってから所定の応答待ち時間Tが経過しても応答がない場合に、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3のうちの少なくとも一方を制御して通知処理部13が通知した動作を行う。
特に、駆動制御部12は、通知処理部13が背もたれ部A1の後方へのリクライニング(傾動)および座面部A2の後方へのスライド(移動)のうちの少なくとも一方の可否を後部座席B側に問い合わせる通知を行ってから所定の応答待ち時間Tが経過しても応答がない場合に、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3のうちの少なくとも一方を制御して通知処理部13が通知した動作を行う。
通知処理部13は、前席Aに着座した乗員(以下、前席者と記載する)からの指示に応じて、背もたれ部A1の後方への傾動および座面部A2の後方への移動のうち少なくとも一方の可否を後部座席B側に問い合わせる通知を行う通知処理部である。
また、通知処理部13は、リクライニングおよびスライドの可否を問い合わせる通知の他に、リクライニングおよびスライドを行う場合にRSE表示部10の表示を消すべきかどうかの問い合わせも行う。
また、通知処理部13は、リクライニングおよびスライドの可否を問い合わせる通知の他に、リクライニングおよびスライドを行う場合にRSE表示部10の表示を消すべきかどうかの問い合わせも行う。
なお、駆動制御部12が、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3を制御するため、後部表示装置1を装置2,3に接続する必要がある。
この場合、後部表示装置1と装置2,3をそれぞれ制御信号線で接続することが考えられる。また、車両のECU(Electronic Control Unit)と装置2,3が制御信号線で接続されている場合には、駆動制御部12がECUに指示することにより、ECUを介して装置2,3を制御してもよい。
この場合、後部表示装置1と装置2,3をそれぞれ制御信号線で接続することが考えられる。また、車両のECU(Electronic Control Unit)と装置2,3が制御信号線で接続されている場合には、駆動制御部12がECUに指示することにより、ECUを介して装置2,3を制御してもよい。
また、駆動制御部12および通知処理部13は、後部表示装置1のマイクロコンピュータが、この発明に特有な処理に関するプログラムを実行することにより、ハードウェアとソフトウェアとが協働した具体的な手段として実現される。
前席パワーリクライニング装置2は、前席Aの背もたれ部A1の前後方向へのリクライニング(傾動)を行う第1の駆動部である。その構成として、リクライニング制御部20およびリクライニング用モータ21を備える。
リクライニング制御部20は、リクライニング用モータ21にパルス信号を出力し、パルス幅変調(PWM)により、背もたれ部A1のリクライニング角度θを制御する。
例えば、リクライニング制御部20は、操作部(不図示)で入力された背もたれ部A1を傾ける角度θの操作情報(リクライニング情報)に基づいて、リクライニング用モータ21を制御する。
また、リクライニング制御部20は、後部表示装置1の駆動制御部12からRSE表示部10がオン状態であることが通知されている場合、リクライニング用モータ21を直ちに制御せず、駆動制御部12からの指示待ち状態となる。
リクライニング用モータ21は、ステッピングモータで構成され、リクライニング制御部20からのパルス信号に基づいて駆動する。
リクライニング制御部20は、リクライニング用モータ21にパルス信号を出力し、パルス幅変調(PWM)により、背もたれ部A1のリクライニング角度θを制御する。
例えば、リクライニング制御部20は、操作部(不図示)で入力された背もたれ部A1を傾ける角度θの操作情報(リクライニング情報)に基づいて、リクライニング用モータ21を制御する。
また、リクライニング制御部20は、後部表示装置1の駆動制御部12からRSE表示部10がオン状態であることが通知されている場合、リクライニング用モータ21を直ちに制御せず、駆動制御部12からの指示待ち状態となる。
リクライニング用モータ21は、ステッピングモータで構成され、リクライニング制御部20からのパルス信号に基づいて駆動する。
前席パワースライド装置3は、前席Aの座面部A2の前後方向へのスライド(移動)を行う第2の駆動部である。その構成として、スライド制御部30およびスライド用モータ31を備える。
スライド制御部30は、スライド用モータ31にパルス信号を出力し、パルス幅変調(PWM)により、座面部A2のスライド位置を制御する。
例えば、スライド制御部30は、操作部(不図示)で入力された座面部A2のスライド位置bの操作情報(スライド情報)に基づいて、スライド用モータ31を制御する。
また、スライド制御部30は、後部表示装置1の駆動制御部12からRSE表示部10がオン状態であることが通知されている場合には、スライド用モータ31を直ちに制御せず、駆動制御部12からの指示待ち状態となる。
スライド用モータ31は、ステッピングモータで構成され、スライド制御部30からのパルス信号に基づいて駆動する。
スライド制御部30は、スライド用モータ31にパルス信号を出力し、パルス幅変調(PWM)により、座面部A2のスライド位置を制御する。
例えば、スライド制御部30は、操作部(不図示)で入力された座面部A2のスライド位置bの操作情報(スライド情報)に基づいて、スライド用モータ31を制御する。
また、スライド制御部30は、後部表示装置1の駆動制御部12からRSE表示部10がオン状態であることが通知されている場合には、スライド用モータ31を直ちに制御せず、駆動制御部12からの指示待ち状態となる。
スライド用モータ31は、ステッピングモータで構成され、スライド制御部30からのパルス信号に基づいて駆動する。
次に動作について説明する。
図2は、実施の形態1に係る表示装置の動作を示すフローチャートであって、前席者が前席Aをリクライニングする場合の処理を示している。
まず、後部表示装置1の駆動制御部12は、動作している間、RSE表示部10がオン状態であるか否かを確認している(ステップST1)。
RSE表示部10がオフ状態であれば(ステップST1;NO)、駆動制御部12は、制御可信号をリクライニング制御部20へ送信する(ステップST4)。
図2は、実施の形態1に係る表示装置の動作を示すフローチャートであって、前席者が前席Aをリクライニングする場合の処理を示している。
まず、後部表示装置1の駆動制御部12は、動作している間、RSE表示部10がオン状態であるか否かを確認している(ステップST1)。
RSE表示部10がオフ状態であれば(ステップST1;NO)、駆動制御部12は、制御可信号をリクライニング制御部20へ送信する(ステップST4)。
前席者が操作部を用いてリクライニング操作を行うと、そのリクライニング情報が前席パワーリクライニング装置2のリクライニング制御部20に送られる。
リクライニング制御部20は、駆動制御部12から制御可信号を受信した場合、前席者が操作部を用いて入力したリクライニング情報に基づいて、リクライニング用モータ21を制御する。これにより、リクライニング用モータ21が、前席者の操作に応じた角度θで背もたれ部A1をリクライニングする。
リクライニング制御部20は、駆動制御部12から制御可信号を受信した場合、前席者が操作部を用いて入力したリクライニング情報に基づいて、リクライニング用モータ21を制御する。これにより、リクライニング用モータ21が、前席者の操作に応じた角度θで背もたれ部A1をリクライニングする。
RSE表示部10がオン状態であれば、駆動制御部12は、その旨をリクライニング制御部20およびスライド制御部30に通知し続ける。
リクライニング制御部20は、駆動制御部12からRSE表示部10がオン状態であることの通知を継続して受信している場合(ステップST1;YES)、前席Aのリクライニング操作があったことを駆動制御部12および通知処理部13に送信する。
通知処理部13は、リクライニング操作があったことを受信すると、後席者に対して、前席Aのリクライニングの許可/不許可を問い合わせる通知を行う(ステップST2)。
ここで、通知処理部13は、RSE音声出力部11に指示してリクライニングの許可/不許可を問い合わせる音声を出力し、RSE表示部10にリクライニングの許可/不許可を問い合わせる画面を表示する。
リクライニング制御部20は、駆動制御部12からRSE表示部10がオン状態であることの通知を継続して受信している場合(ステップST1;YES)、前席Aのリクライニング操作があったことを駆動制御部12および通知処理部13に送信する。
通知処理部13は、リクライニング操作があったことを受信すると、後席者に対して、前席Aのリクライニングの許可/不許可を問い合わせる通知を行う(ステップST2)。
ここで、通知処理部13は、RSE音声出力部11に指示してリクライニングの許可/不許可を問い合わせる音声を出力し、RSE表示部10にリクライニングの許可/不許可を問い合わせる画面を表示する。
例えば、図3(a)に示すように、座席を倒すことの許可を求める内容のテキスト情報と、その許可/不許可を示すボタン(Yesボタン、Noボタン)を表示する画面10Aを表示する。許可/不許可は、後席者がタッチパネルでボタンを押下操作することにより選択することが可能である。
また、図3(b)の画面10Bのように、座席を倒したときに画面を消す、すなわち、RSE表示部10をオフ状態にすることを同時に問い合わせてもよい。
また、図3(b)の画面10Bのように、座席を倒したときに画面を消す、すなわち、RSE表示部10をオフ状態にすることを同時に問い合わせてもよい。
後席者が“Yesボタン”を押下操作して前席Aのリクライニングを許可した場合(ステップST3;YES)、その操作情報はRSE表示部10から駆動制御部12に出力される。駆動制御部12は、リクライニング許可の操作情報を入力すると、ステップST4に移行して、リクライニング制御部20に対して制御可信号を出力する。
前席Aのリクライニング許可が入力されず(ステップST3;NO)、後席者が“Noボタン”を押下操作した場合(ステップST5;YES)、上記と同様に、その操作情報はRSE表示部10から駆動制御部12に出力される。
駆動制御部12は、リクライニング不許可の操作情報を入力すると、リクライニング制御部20に対して制御不可信号を出力する(ステップST6)。
駆動制御部12は、リクライニング不許可の操作情報を入力すると、リクライニング制御部20に対して制御不可信号を出力する(ステップST6)。
リクライニング制御部20は、駆動制御部12から制御不可信号を入力すると、リクライニング用モータ21を制御せず、リクライニングを行わない。
また、リクライニング制御部20が、制御不可信号を受信した場合に、リクライニング用モータ21を微動(振動、押し戻すなど)させることにより、後席者がリクライニングを不許可したことを前席者に伝達してもよい。
また、リクライニング制御部20が、制御不可信号を受信した場合に、リクライニング用モータ21を微動(振動、押し戻すなど)させることにより、後席者がリクライニングを不許可したことを前席者に伝達してもよい。
一方、駆動制御部12は、ステップST2で通知処理部13が上記通知を行ってからの時間を計時しており、所定の応答待ち時間Tが経過したかどうか、すなわちタイムアウトが発生したかどうかを確認している(ステップST7)。
後席者が前席Aのリクライニング不許可も入力せず(ステップST5;NO)、応答待ち時間Tが未経過でタイムアウトが発生していない場合(ステップST7;NO)、ステップST2の処理に戻り、上述の処理を繰り返す。
後席者が前席Aのリクライニング不許可も入力せず(ステップST5;NO)、応答待ち時間Tが未経過でタイムアウトが発生していない場合(ステップST7;NO)、ステップST2の処理に戻り、上述の処理を繰り返す。
後席者が前席Aのリクライニング不許可も入力せず(ステップST5;NO)、応答待ち時間Tが経過してタイムアウトが発生した場合(ステップST7;YES)、駆動制御部12は、ステップST4の処理に移行して制御可信号をリクライニング制御部20へ送信する。これにより、後席者の応答がなくてもリクライニングが行われる。
なお、上記の説明では、前席者が前席Aをリクライニングする場合を示したが、前席Aをスライドする場合も同様である。また、リクライニングおよびスライドを同時に行う場合も同様である。
図3に示した画面がRSE表示部10に表示された場合、後席者が、それまでにRSE表示部10に表示されていた内容(エンターテイメント情報)を視聴している状態であれば、直ちに応答可能である。
一方、後席者が睡眠中や不在である場合は、応答することができず、視聴もしていないRSE表示部10がオンされたままの状態である。特許文献1では、この状態になると、座席をリクライニングすることができなかった。
一方、後席者が睡眠中や不在である場合は、応答することができず、視聴もしていないRSE表示部10がオンされたままの状態である。特許文献1では、この状態になると、座席をリクライニングすることができなかった。
そこで、この発明では、後席者が睡眠中や不在であると判断する応答待ち時間Tを設定し、この応答待ち時間が経過した場合には、後席者の応答がなくても、前席Aのリクライニングおよびスライドを可能とする。
このように、後席者がRSE表示部10を視聴していない状態であると判断した上で、前席Aのリクライニングおよびスライドが行われるので、後席者に不快感を与えずに前席Aのリクライニングおよびスライドを的確に行うことができる。
このように、後席者がRSE表示部10を視聴していない状態であると判断した上で、前席Aのリクライニングおよびスライドが行われるので、後席者に不快感を与えずに前席Aのリクライニングおよびスライドを的確に行うことができる。
なお、後席者がRSE表示部10を視聴していれば直ちに応答可能と考えられるので、応答待ち時間Tとしては、例えば10秒程度とする。
また、この発明においては、前席者は、自身の操作に合わせて前席Aのリクライニングおよびスライドが行われればよいため、後席者の応答内容を前席者に通知しない。
このように後席者の応答通知が不要となることで、従来のように応答通知を行うための掲示灯などの専用部品が省略できる。
これにより、運転手が視線を外す必要がなくなり、事故の危険性を減少させることができる。また、前席表示装置がなくとも実現できることで、部品点数を大幅に削減できる。
また、この発明においては、前席者は、自身の操作に合わせて前席Aのリクライニングおよびスライドが行われればよいため、後席者の応答内容を前席者に通知しない。
このように後席者の応答通知が不要となることで、従来のように応答通知を行うための掲示灯などの専用部品が省略できる。
これにより、運転手が視線を外す必要がなくなり、事故の危険性を減少させることができる。また、前席表示装置がなくとも実現できることで、部品点数を大幅に削減できる。
以上のように、この実施の形態1によれば、背もたれ部A1の後方への傾動および座面部A2の後方への移動のうち、少なくとも一方の可否を座席の後部座席側に問い合わせる通知を行う通知処理部13と、通知処理部13が通知を行ってから応答待ち時間が経過しても応答がない場合に、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3のうち少なくとも一方を制御して通知処理部13が通知した動作を行う駆動制御部12とを備える。このように構成することで、後席者に不快感を与えずに前席Aの背もたれ部A1の後方へのリクライニング(傾動)または座面部A2の後方へのスライド(移動)を的確に行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、応答待ち時間までの途中時間が経過しても応答がない場合に、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3のうち少なくとも一方を制御して通知処理部13が通知した動作を途中時間に対応する状態ごとに行う。
なお、実施の形態2に係る表示装置は、実施の形態1と基本的に同じ構成であるので、以降の説明において、内部構成については図1を参照する。
実施の形態2では、応答待ち時間までの途中時間が経過しても応答がない場合に、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3のうち少なくとも一方を制御して通知処理部13が通知した動作を途中時間に対応する状態ごとに行う。
なお、実施の形態2に係る表示装置は、実施の形態1と基本的に同じ構成であるので、以降の説明において、内部構成については図1を参照する。
次に動作について説明する。
図4は、実施の形態2に係る表示装置の動作を示すフローチャートであって、前席者が前席Aをリクライニングする場合の処理を示している。
まず、後部表示装置1の駆動制御部12は、動作している間、RSE表示部10がオン状態であるか否かを確認している(ステップST1a)。
RSE表示部10がオフ状態である場合(ステップST1a;NO)、駆動制御部12は、制御可信号(第1+第2段階)をリクライニング制御部20へ送信する(ステップST4a)。ここで、制御可信号(第1+第2段階)とは、前席者の操作に応じたリクライニングを許可する制御信号である。
図4は、実施の形態2に係る表示装置の動作を示すフローチャートであって、前席者が前席Aをリクライニングする場合の処理を示している。
まず、後部表示装置1の駆動制御部12は、動作している間、RSE表示部10がオン状態であるか否かを確認している(ステップST1a)。
RSE表示部10がオフ状態である場合(ステップST1a;NO)、駆動制御部12は、制御可信号(第1+第2段階)をリクライニング制御部20へ送信する(ステップST4a)。ここで、制御可信号(第1+第2段階)とは、前席者の操作に応じたリクライニングを許可する制御信号である。
リクライニング制御部20は、駆動制御部12から制御可信号(第1+第2段階)を受信した場合、前席者が操作部を用いて入力したリクライニング情報に基づいて、リクライニング用モータ21を制御する。これにより、リクライニング用モータ21が、前席者の操作に応じた角度θで背もたれ部A1をリクライニングする。
RSE表示部10がオン状態であれば、駆動制御部12は、その旨をリクライニング制御部20およびスライド制御部30に通知し続ける。
リクライニング制御部20は、駆動制御部12からRSE表示部10がオン状態であることの通知を継続して受信している場合(ステップST1a;YES)、前席Aのリクライニング操作があったことを駆動制御部12および通知処理部13に送信する。
通知処理部13は、リクライニング操作があったことを受信すると、後席者に対して、前席Aのリクライニングの許可/不許可を問い合わせる通知を行う(ステップST2a)。ここで、通知処理部13は、RSE音声出力部11に指示してリクライニングの許可/不許可を問い合わせる音声を出力し、RSE表示部10にリクライニングの許可/不許可を問い合わせる画面を表示する。
リクライニング制御部20は、駆動制御部12からRSE表示部10がオン状態であることの通知を継続して受信している場合(ステップST1a;YES)、前席Aのリクライニング操作があったことを駆動制御部12および通知処理部13に送信する。
通知処理部13は、リクライニング操作があったことを受信すると、後席者に対して、前席Aのリクライニングの許可/不許可を問い合わせる通知を行う(ステップST2a)。ここで、通知処理部13は、RSE音声出力部11に指示してリクライニングの許可/不許可を問い合わせる音声を出力し、RSE表示部10にリクライニングの許可/不許可を問い合わせる画面を表示する。
後席者が前席Aのリクライニングを許可した場合(ステップST3a;YES)、その操作情報はRSE表示部10から駆動制御部12に出力される。
駆動制御部12は、リクライニング許可の操作情報を入力すると、ステップST4に移行して、リクライニング制御部20に対して制御可信号(第1+第2段階)を出力する。
駆動制御部12は、リクライニング許可の操作情報を入力すると、ステップST4に移行して、リクライニング制御部20に対して制御可信号(第1+第2段階)を出力する。
前席Aのリクライニング許可が入力されず(ステップST3a;NO)、後席者が不許可を選択した場合(ステップST5a;YES)、上記と同様に、その操作情報はRSE表示部10から駆動制御部12に出力される。
駆動制御部12は、リクライニング不許可の操作情報を入力すると、リクライニング制御部20に対して制御不可信号を出力する(ステップST6a)。
駆動制御部12は、リクライニング不許可の操作情報を入力すると、リクライニング制御部20に対して制御不可信号を出力する(ステップST6a)。
リクライニング制御部20は、駆動制御部12から制御不可信号を入力すると、リクライニング用モータ21を制御せず、リクライニングを行わない。
また、リクライニング制御部20が、制御不可信号を受信した場合に、リクライニング用モータ21を微動(振動、押し戻すなど)させることにより、後席者がリクライニングを不許可したことを前席者に伝達してもよい。
また、リクライニング制御部20が、制御不可信号を受信した場合に、リクライニング用モータ21を微動(振動、押し戻すなど)させることにより、後席者がリクライニングを不許可したことを前席者に伝達してもよい。
一方、駆動制御部12は、ステップST2aで通知処理部13が上記通知を行ってからの時間を計時しており、応答待ち時間T1が経過したかどうか、すなわち、T1のタイムアウトが発生したかどうかを確認している(ステップST7a)。
後席者が前席Aのリクライニング不許可も入力せず(ステップST5a;NO)、応答待ち時間T1が未経過でT1のタイムアウトが発生していない場合(ステップST7a;NO)、ステップST2aの処理に戻り、上述の処理を繰り返す。
後席者が前席Aのリクライニング不許可も入力せず(ステップST5a;NO)、応答待ち時間T1が未経過でT1のタイムアウトが発生していない場合(ステップST7a;NO)、ステップST2aの処理に戻り、上述の処理を繰り返す。
後席者が前席Aのリクライニング不許可も入力せず(ステップST5a;NO)、応答待ち時間T1が経過してT1のタイムアウトが発生した場合(ステップST7a;YES)、駆動制御部12は、第1段階の制御可信号をリクライニング制御部20へ送信する(ステップST8a)。
ここで、第1段階の制御可信号とは、応答待ち時間T1に対応して前席者の操作で行えるリクライニング動作を制限する制御信号である。
すなわち、応答待ち時間T1が経過したときに実行可能なリクライニング角度θの上限を示す信号であり、例えば、応答待ち時間T1が経過した場合、座席Bに着座する後席者がRSE表示部10の表示面に表示された通知を視認可能な範囲内でリクライニング可能とする。このようにすることで、後席者が睡眠中や不在などでRSE表示部10を視聴していない状態であるか否かを段階的に判断することができ、判断結果の信頼性を向上させることができる。
ここで、第1段階の制御可信号とは、応答待ち時間T1に対応して前席者の操作で行えるリクライニング動作を制限する制御信号である。
すなわち、応答待ち時間T1が経過したときに実行可能なリクライニング角度θの上限を示す信号であり、例えば、応答待ち時間T1が経過した場合、座席Bに着座する後席者がRSE表示部10の表示面に表示された通知を視認可能な範囲内でリクライニング可能とする。このようにすることで、後席者が睡眠中や不在などでRSE表示部10を視聴していない状態であるか否かを段階的に判断することができ、判断結果の信頼性を向上させることができる。
また、応答待ち時間T1が経過した場合、座席Bに着座する後席者がRSE表示部10の表示面に表示された通知を視認可能な範囲内でリクライニング可能とすれば、後席者が余所見をするなどして偶然応答待ち時間T1内に応答できなかった場合であっても、問い合わせ通知を視認可能な状態で継続させることができる。
駆動制御部12は、ステップST7aで応答待ち時間T1が経過してからの時間も計時しており、応答待ち時間T2が経過したかどうか、すなわち、T2のタイムアウトが発生したかどうかを確認している(ステップST9a)。
応答待ち時間T2が未経過である場合(ステップST7a;NO)、ステップST2aの処理に戻り、上述の処理を繰り返す。
応答待ち時間T2が未経過である場合(ステップST7a;NO)、ステップST2aの処理に戻り、上述の処理を繰り返す。
応答待ち時間T2が経過してT2のタイムアウトが発生した場合(ステップST9a;YES)、駆動制御部12は、ステップST4aの処理に移行して制御可信号(第1+第2段階)をリクライニング制御部20へ送信する。これにより、後席者の応答がなくてもリクライニングが行われる。
なお、上記の説明では、前席者が前席Aをリクライニングする場合を示したが、前席Aをスライドする場合も同様である。また、リクライニングおよびスライドを同時に行う場合も同様である。
以上のように、この実施の形態2によれば、駆動制御部12が、応答待ち時間T1,T2が設定されており、各応答待ち時間T1,T2が順に経過しても応答がない場合に、前席パワーリクライニング装置2および前席パワースライド装置3のうち少なくとも一方を制御して、通知処理部13が通知した動作を応答待ち時間T1,T2に対応する動作段階ごとに行う。このように構成することで、後席者が睡眠中や不在などでRSE表示部10を視聴していない状態であるか否かを段階的に判断することができ、判断結果の信頼性を向上させることができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 後部表示装置、2 前席パワーリクライニング装置、3 前席パワースライド装置、10 RSE表示部、11 RSE音声出力部、12 駆動制御部、13 通知処理部、20 リクライニング制御部、21 リクライニング用モータ、30 スライド制御部、31 スライド用モータ。
Claims (2)
- 背もたれ部の前後方向への傾動を行う第1の駆動部および座面部の前後方向への移動を行う第2の駆動部を有した座席の背面側に表示面を後方に向けて設けられた表示装置であって、
前記背もたれ部の後方への傾動および前記座面部の後方への移動のうち少なくとも一方の可否を前記座席の後部座席側に問い合わせる通知を行う通知処理部と、
前記通知処理部が通知を行ってから応答待ち時間が経過しても応答がない場合に、前記第1および前記第2の駆動部のうち少なくとも一方を制御して前記通知処理部が通知した動作を行う駆動制御部とを備えた表示装置。 - 前記駆動制御部は、複数の応答待ち時間が設定されており、各応答待ち時間が順に経過しても応答がない場合に、前記第1および前記第2の駆動部のうち少なくとも一方を制御して、前記通知処理部が通知した動作を前記応答待ち時間に対応する動作段階ごとに行うことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013203617A JP2015067140A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013203617A JP2015067140A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015067140A true JP2015067140A (ja) | 2015-04-13 |
Family
ID=52834293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013203617A Pending JP2015067140A (ja) | 2013-09-30 | 2013-09-30 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015067140A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017065656A (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
-
2013
- 2013-09-30 JP JP2013203617A patent/JP2015067140A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017065656A (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
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